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特開2022-23310テレビ番組視聴履歴POS情報連携システム
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  • 特開-テレビ番組視聴履歴POS情報連携システム 図1
  • 特開-テレビ番組視聴履歴POS情報連携システム 図2
  • 特開-テレビ番組視聴履歴POS情報連携システム 図3
  • 特開-テレビ番組視聴履歴POS情報連携システム 図4
  • 特開-テレビ番組視聴履歴POS情報連携システム 図5
  • 特開-テレビ番組視聴履歴POS情報連携システム 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022023310
(43)【公開日】2022-02-08
(54)【発明の名称】テレビ番組視聴履歴POS情報連携システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220201BHJP
【FI】
G06Q30/02 382
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020126155
(22)【出願日】2020-07-27
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.YouTube
(71)【出願人】
【識別番号】398067904
【氏名又は名称】株式会社ビーマップ
(74)【代理人】
【識別番号】100110559
【弁理士】
【氏名又は名称】友野 英三
(72)【発明者】
【氏名】杉野 文則
(72)【発明者】
【氏名】福島 文博
(72)【発明者】
【氏名】馬谷 聡
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】視聴者がテレビ番組を見て店舗に来たことを確認でき、視聴から店舗の商品を購入するまでの一連の流れをつかみ、広告効果を算出し、広告を適切化するテレビ番組視聴履歴POS情報連携システムを提供する。
【解決手段】テレビ番組視聴履歴POS情報連携システムは、視聴者のリモコン操作により放送番組のテレビ画面に表示された第1QRコードをユーザ端末2で読み取り、第1QRコードに紐づけられたサービス提供サーバに通信回線経由でアクセスするアクセス手段Aと、商品説明情報、ポイント情報及び割引等も含めたお得情報を記録したクーポンと、第2QRコードおよび/またはバーコードとを、サービス提供サーバ20から通信回線経由でユーザ端末2のメモリにダウンロードするか又はメール若しくはアプリにプッシュ配信される情報をダウンロードさせるダウンロード手段Bと、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビがインターネットに結線されていない場合、テレビ画面に表示された第1QRコードをユーザ端末で読み取り、前記第1QRコードに紐づけられたサービス提供サーバに通信回線経由でアクセスするアクセス手段と、前記サービス提供サーバは、商品説明情報と、ポイント情報および/または割引情報を含めたお得情報を記録したクーポンと、第2QRコードおよび/またはバーコードと、を通信回線経由でユーザ端末のメモリにダウンロードし、またはメールもしくはアプリにプッシュ配信される情報をダウンロードさせるダウンロード手段と、を備えたことを特徴とするテレビ番組視聴履歴POS情報連携システム。
【請求項2】
視聴者が所定の店舗を訪れて商品を購入するに際し、前記ユーザ端末の表示部に表示されている前記第2QRコードおよび/または前記バーコードを店舗側端末のスキャナーで読みとってポイント情報および割引等も含めたお得情報を入手する情報入手手段と、前記ユーザ端末情報を含んだPOS情報を前記サービス提供サーバに通信回線経由で送信する送信手段とを備え、前記サービス提供サーバは、放送に関連する設備の第1データベースに格納した番組データと、前記店舗側端末から送られた前記POS情報とを照合し、どのユーザがどの番組を見て前記商品を購入したかを確認する照合手段を備えた請求項1に記載のテレビ番組視聴履歴POS情報連携システム。
【請求項3】
テレビがインターネットに結線されている場合、あらかじめ前記テレビの固有番号であるB-CASカードとメールアドレスが紐付けされ、リモコンのカラーボタンを押すことで押されたという情報が前記B-CASカードを通して前記放送に関連する設備に送信され、前記テレビの視聴履歴がデータベースに番組視聴履歴情報として格納されるとともに、サービス提供サーバは前記番組視聴履歴情報とユーザ端末との紐づけを行い、ポイント情報および割引等も含めたお得情報を記録したクーポンを、通信回線経由でユーザ端末のメモリにダウンロードさせるダウンロード手段とを備えた、ことを特徴とするテレビ番組視聴履歴POS情報連携システム。
【請求項4】
前記サービス提供サーバは、前記番組視聴履歴情報と前記POS情報とを関連付けて蓄積する第2データベースを備えている請求項2に記載のテレビ番組視聴履歴POS情報連携システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視聴者側のテレビ番組の視聴履歴と、店舗側のPOS(販売時点情報管理)情報とを連携するテレビ番組視聴履歴POS情報連携システムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビのデジタル放送では、各放送局の放送番組予定がタイムテーブルとして送出される。放送事業者は、放送局名、番組名、放送開始時間、放送終了時間等に加え、番組内容(例えば出演者や番組のサマリー等)をデータベース化してタイムテーブルとして蓄積される。放送メタデータは、上記各データに加え、例えば各番組のスポンサー名および宣伝対象商品等に関する多くのデータを蓄積したデータベースに基づいて制作されている。
【0003】
ところで視聴者は、番組を通じて新しい体験、楽しい体験等を望んでおり、番組内容ばかりでなく、出演者、放送された楽曲、紹介されたサービス、画面に映し出された物品または景観等に興味を抱く。例えば番組で紹介された店舗に興味を感じ、あるいは番組に登場した商品もしくは役務に興味を感じる。また出演者や出演歌手に興味をもち、出演者の衣装または歌手が歌った曲を好ましいと感じることもある。
【0004】
こうした視聴者の興味や嗜好に関するデータを放送事業者側のデータベースと関連付けすることができれば、視聴者がユーザとして訪れた店舗等は、ユーザの嗜好に合わせた商品(例えば飲食店における提供食品)もしくは役務(例えばカラオケ店における楽曲)のメニューを提供することで(ユーザの嗜好に合わせてメニューを提供すること)で売上増加を図ることができる。
【0005】
ここで放送事業者側の情報と視聴者のデータとを関連付けるものとして、たとえば特許文献1は、放送された広告情報を配信先のユーザの事情に適合した形にカスタマイズする技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008-65415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1が開示する技術は、いわゆるワンセグ放送で送出されるデータに含まれた放送事業者側のデータを配信先の視聴者側の事情に適合した形にカスタマイズするものであり、番組で紹介された店舗、そこで販売されていた商品等による視聴者側のテレビ番組の視聴履歴と、店舗側のPOS(販売時点情報管理)情報とを関連付けすることはできない。
【0008】
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、視聴者がテレビ番組を見て店舗に来たことを確認することができ、視聴から店舗の商品を購入するまでの一連の流れをつかむことで、広告効果を算出し、広告を適切化する、または広告効果を改善して広告収入の拡大へつなげることも可能となるテレビ番組視聴履歴POS情報連携システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明にあっては、第1の態様として、テレビがインターネットに結線されていない場合、放送番組のテレビ画面に表示された第1QRコードをユーザ端末で読み取り、前記第1QRコード(「QRコード」はデンソーウェーブの登録商標である。)に紐づけられたサービス提供サーバに通信回線経由でアクセスするアクセス手段と、前記サービス提供サーバは、商品説明情報と、ポイント情報および/または割引情報を含めたお得情報を記録したクーポンと、第2QRコードおよび/またはバーコードとを、通信回線経由でユーザ端末のメモリにダウンロードし、またはメールもしくはアプリにプッシュ配信される情報をダウンロードさせるダウンロード手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
第1の実施形態として、前記視聴者のリモコン操作により、前記放送番組の前記テレビ画面に表示された前記第1QRコードを前記ユーザ端末で読み取ることを特徴としてもよい。
【0011】
本発明の第2の態様として、第1の態様において、視聴者が所定の店舗を訪れて商品を購入するに際し、前記ユーザ端末の表示部に表示されている前記第2QRコードおよび/または前記バーコードを店舗側端末のスキャナーで読みとってポイント情報および割引等も含めたお得情報を入手する情報入手手段と、前記ユーザ端末情報を含んだPOS情報を前記サービス提供サーバに通信回線経由で送信する送信手段とを備え、前記サービス提供サーバは、放送に関連する設備の第1データベースに格納した番組データと、前記店舗側端末から送られた前記POS情報とを照合し、どのユーザがどの番組を見て前記商品を購入したかを確認する照合手段を備えた。
【0012】
本発明の第3に態様として、テレビがインターネットに結線されている場合、あらかじめ前記テレビの固有番号であるB-CASカードとメールアドレスが紐付けされ、リモコンのカラーボタンを押すことで押されたという情報が前記B-CASカードを通して前記放送に関連する設備に送信され、前記テレビの視聴履歴がデータベースに番組視聴履歴情報として格納されるとともに、サービス提供サーバは前記番組視聴履歴情報とユーザ端末との紐づけを行い、ポイント情報および割引等も含めたお得情報を記録したクーポンを、通信回線経由でユーザ端末のメモリにダウンロードさせるダウンロード手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明の第4の態様として、第2の態様において、前記サービス提供サーバは、前記番組視聴履歴情報と前記POS情報とを関連付けて蓄積する第2データベースを備えている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、視聴者がテレビ番組を見て店舗に来たことを確認することができ、視聴から店舗の商品を購入するまでの一連の流れをつかむことで、CM効果を測り、広告の効果評価が、広告収入の拡大へつなげることも可能となるテレビ番組視聴履歴POS情報連携システムを構築可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明を実施するための一形態を示す視聴者側クーポン取得及び店舗側クーポン使用の流れを例示した図である。
図2】各種データ(情報)の伝送等を説明するための図である。
図3】各種データ(情報)の伝送等を説明するための図である。
図4】携帯端末、店舗側端末、サービス提供サーバの構成ブロックを示す図である。
図5】他の実施形態を示す視聴者側クーポン取得及び店舗側クーポン使用の流れを例示した図である。
図6】本発明を実施するための一形態を示す、テレビ番組視聴履歴POS情報連携システムの全体を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明に係るテレビ番組視聴履歴POS情報連携システムの実施の一形態を詳細に説明する。
図1に示すように、視聴者(ユーザ)Mは、視聴しているテレビ番組の内容(例えばドラマ番組のストーリ)はもとより、出演者、演奏された楽曲、画面に映し出された物品や役務(例えば店舗Sで提供された商品や役務)等に興味を抱く。例えば視聴者は、自分の好みの食品・飲料や料理を見出すと、それを購入し、あるいは食してみたいと思い、また好みの曲が流れると、それをカラオケ店で歌ってみたいと思うことがある。
【0017】
こうした願望を抱いた視聴者に対し、本実施形態のテレビ番組視聴履歴POS情報連携システムは、まず、放送番組を見てリモコン4のdボタンまたはカラーボタン等のボタンを押すことでテレビ画面にアクセス用の第1QRコード5が表示される。
【0018】
図3図4に示すように、アクセス手段Aは、ユーザ端末2がテレビ画面に表示された第1QRコード5を操作部37の操作で読み取り、第1QRコード5に紐づけられたサービス提供サーバ21に送受信部39を介した通信回線経由でネットワークNWを通じてアクセスする。
【0019】
ダウンロード配信手段Bは、このアクセス用の第1QRコード5をスマートフォンやタブレット等のユーザ端末2で読み取ることで、CPU23による制御により、ポイント情報および割引等も含めたお得情報が商品画像などの商品説明と共に、バーコード7もしくは第2QRコード50がサービス提供サーバ21からユーザ端末2のメモリ36に通信回線経由でダウンロードもしくは、後ほどメールやアプリにプッシュ配信される。このとき、自動的にユーザ端末2にサービス提供サーバ21のクーポン6を入手および/または表示することができる。
【0020】
ポイント情報および割引等も含めたお得情報を入手する情報入手手段Cは、視聴者Mが所定の店舗Sを訪れて商品を購入するに際し、店舗側端末40は、前記ユーザ端末2の表示部38に表示されている前記第2QRコード50および/または前記バーコード7等をスキャナー42で読みとる。
【0021】
送信手段Dは、店舗側端末40により、ユーザ端末2情報を含んだPOS情報をデータ送信部41から、サービス提供サーバ21のネットワーク通信制御部24にネットワークNWを介した通信回線経由で送信する。
【0022】
照合手段Eは、サービス提供サーバ21において、CPU23の制御で第2データベース22に格納した番組データを読み出し、前記店舗側端末40から送られたPOS情報と照合し、どのユーザがどの番組を見て商品を購入したかを確認する。
【0023】
ユーザ端末2の画面に特定商品名の無料券と記載されたクーポン6のクーポン情報は、スマートフォンに記録されるおよび/またはクラウド上のクーポン情報へのリンクコードが記録される。なお、クーポン6の取得は、テレビだけでなくYoutubeやInstagram等のネットメディアでも可能である。
【0024】
ユーザ(視聴者)Mは店舗Sに行きユーザ端末2に記録されたクーポン6で特定商品を購入するとき、POS(販売時点情報管理)システムにより、ユーザ端末2に表示されている第2QRコード50、バーコード7等の情報を店舗側端末40の読み取り端末3のスキャナー42で読み込み、決済を行う。
【0025】
POS(販売時点情報管理)とは、小売業において商品の販売・支払いが行われる販売時点で、商品につけられたバーコード7を店舗側端末40のスキャナー42で読み取り、その商品に関する商品名、価格、売れた時間などの情報を単品単位で収集・記録し、商品売り上げ情報を把握し、それに基づいて売り上げや在庫を管理するためのシステムである。
【0026】
前述したように、サービス提供サーバ21は、このクーポン6の利用によって、ユーザ端末2に表示されている第2QRコード50、バーコード7等を店舗側端末40のアプリ読み取り端末3のスキャナー42で読み込み、ポイント情報および割引等も含めたお得情報を読み取ると共に、店舗側端末40から、ユーザ端末2情報を含んだPOS情報を受けとったサービス提供サーバ21によって番組データとPOS情報とが照合され、どのユーザがどの番組を見て商品POS情報を読み取り番組データとPOSデータとが照合され、どのユーザがどの番組を見て商品を購入したかを確認する。このように、視聴から店舗Sの商品を購入するまでの一連の流れをつかむことで、広告効果を算出し、広告を適切化する、または広告効果を改善して広告収入の拡大へつなげることも可能となる。
【0027】
視聴者Mは、テレビ受像機(受信装置)1でテレビ番組を視聴しながらユーザ端末2を操作する。テレビ受像機1は、インターネットに接続されており、視聴者Mが所有等するテレビ受像機1に関する情報を特定するための受信装置識別情報(B-CAS情報等)Bcを放送に関する設備10に伝送する。受信装置識別情報Bcには、テレビ受像機1で視聴されている番組に関する情報が含まれる。
【0028】
視聴者Mの好みの商品等が番組中で放映されたときに、視聴者Mはユーザ端末2を操作する。すなわち、放送番組を見てリモコン4のdボタン、カラーボタン等を押すことでテレビ画面にアクセス用の第1QRコード5が表示される。
【0029】
図3に示すように、アクセス手段Aは、第1QRコード5をスマートフォンやタブレット等のユーザ端末2で読み取ることで、サービス提供サーバ21にアクセスし、ダウンロード配信手段Bは、ユーザ端末2にクーポン6が取得され、ポイント情報および割引等も含めたお得情報が商品画像などの商品説明と共に、バーコード7もしくは第2QRコード50がユーザにダウンロードもしくは、後ほどメールやアプリにプッシュ配信され、自動的にユーザ端末2にサービス提供サーバ21側のクーポン6を入手および/または表示する。
【0030】
図2に示すように、放送に関連する設備10の構成は、例えば大容量の記憶装置とサーバ等から構成された第1データベース11を有している。第1データベース11は、多数の視聴者Mのテレビ受像機1とインターネット経由で接続され、それらテレビ受像機1からの受信装置識別情報Bcを受信することができる。
【0031】
第1データベース11には、放送局名、番組名、放送開始時間、放送終了時間等に加え、番組内容、例えば出演者や番組のサマリー等がタイムテーブルとしてデータベースされて蓄積される。
【0032】
視聴履歴とタイムテーブルそれぞれは、互い分離されており、連携することにより機能を果たす。タイムテーブルは、上記各データに加え、例えば各番組のスポンサー名および宣伝対象商品等に関するデータを蓄積したデータベースであり、電子番組ガイドを構成する情報は放送に関連する設備10やその他の放送事業者によって作成される。
【0033】
したがって第1データベース11は、受像機1からの受信装置識別情報Bcとタイムテーブルのデータを関連付けて、どこの誰が何時どの番組を視聴したか等の番組視聴履歴情報Udを生成し蓄積することができる。
【0034】
図2に示すように、サービス提供サーバ21は、例えば大容量の記憶装置とサーバ等から構成される第2データベース22を備えている。第2データベース22は、第1データベース11から得た視聴者別番組視聴情報Udと、特定の視聴者Mが所持するユーザ端末2に表示された第2QRコード50、バーコード7を読みとった店舗側端末40のPOS情報Bdとを得て、両情報を関連付ける。すなわち第2データベース22は、特定の番組の内容に特定の視聴者のPOS情報Bdを関連付けて蓄積する。
【0035】
テレビ受像機1の近傍等に配置されたローカル端末と通信するユーザ端末2の場合には、上記特定の視聴者Mが所持するユーザ端末2に表示された第2QRコード50、バーコード7を読みとった店舗側端末40のPOS情報Bdはローカル端末および通信回線を経由して第2データベース22へ伝送される。
【0036】
ここで第2データベース22は、第1データベース11から得た視聴者別番組視聴情報を加工して蓄積してもよい。例えば第2データベース22は、多数のデータ加工端末(図示せず)を備えて、これらデータ加工端末(例えば、パーソナルコンピュータ)からの指示に基づいて視聴者別番組視聴情報Udを加工し蓄積してもよい。なお本明細書においては、係る加工の有無によらず視聴者別番組視聴情報Udと表記する。データ加工作業は、例えばオペレータがテレビ番組を視聴しつつタイムテーブルに蓄積されていないような情報をデータ加工端末に入力することで行われる。
【0037】
ユーザ端末2を所持したユーザ(視聴者)Mが、所定の店舗Sを訪れて商品を購入すると、情報入手手段Cは、ユーザ端末2に表示されている第2QRコード50、バーコード7等の情報を店舗S側のスマートフォン決済アプリ用の読み取り端末3で読み込み、決済を行う。このとき、送信手段Dは、ユーザ端末2情報を含んだPOS情報をサービス提供サーバ21に自動送信する。
【0038】
サービス提供サーバ21の情報システムはこのクーポン6の利用によって第2QRコード50、バーコード7等の情報を読み込み、照合手段Eで番組データと前記POS情報とを照合し、視聴者Mが番組を見て店舗Sに来たことを確認する。かくしてCM効果を上げることができる。
【0039】
また、本実施形態の他例としては、図5に示すように、あらかじめテレビの固有番号であるB-CASカード51とメールアドレスが紐付けされて、なおかつテレビがインターネットに結線されていて、リモコン4のdボタン、カラーボタン等を押すことで、視聴者がどの番組、CM、商品に興味があるかの意思表示ができるものとする。
【0040】
すなわち、テレビがインターネットに結線されている場合、あらかじめテレビの固有番号であるB-CASカード51とメールアドレスが紐付けされ、リモコンのカラーボタンを押すことで情報がB-CASカードを通して送信され、放送に関連する設備の第1データベース11にテレビの視聴者別番組履歴が格納されるとともに、サービス提供サーバ21は視聴者別番組履歴とユーザ端末との紐づけを行う。また、サービス提供サーバ21はポイント情報および割引等も含めたお得情報を記録したクーポンを、通信回線経由でユーザ端末のメモリにダウンロードさせるダウンロード手段を備える。
【0041】
また、テレビがインターネットに結線されていない場合、視聴者のリモコン操作により放送番組のテレビ画面に表示された番組情報に紐づいた第1QRコードをユーザ端末2で読み取り、前記アクセス手段Aは、前記第1QRコードに紐づけられたサービス提供サーバ21に通信回線経由でアクセスする。ダウンロード手段Bは、ポイント情報および割引等も含めたお得情報を記録したクーポンを、通信回線経由でユーザ端末2のメモリ36にダウンロードさせる。
【0042】
なお、本発明に係るテレビ番組視聴履歴POS情報連携システムは、上述したものに限定されるものではなく、その趣旨を変更することなく適宜変形して実施することができる。
【0043】
「QRコード」はデンソーウェーブの登録商標である。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明に係るテレビ番組視聴履歴POS情報連携システムは、工業的に構築することができるから、また商業的に販売および使用等することができるから、本発明は経済的価値を有して産業上利用することができる発明である。
【符号の説明】
【0045】
A アクセス手段
B ダウンロード手段
C 情報入手手段
D 送信手段
E 照合手段
M 視聴者(ユーザ)
NW ネットワーク
S 店舗
1 受像機(受信装置)
2 ユーザ端末
4 リモコン
5 第1QRコード
6 クーポン
7 バーコード
10 放送に関連する設備
11 第1データベース
12 CPU
13 データ送信部
21 サービス提供サーバ
22 第2データベース
23 CPU
24 ネットワーク通信制御部
35 CPU
36 メモリ
37 操作部
38 表示部
39 送受信部
40 店舗側端末
41 データ送信部
42 スキャナー
50 第2QRコード
図1
図2
図3
図4
図5
図6