(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022023407
(43)【公開日】2022-02-08
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/12 20120101AFI20220201BHJP
【FI】
G06Q20/12
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020126337
(22)【出願日】2020-07-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】519454110
【氏名又は名称】株式会社TOUCH TO GO
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】阿久津 智紀
(72)【発明者】
【氏名】波川 敏也
(72)【発明者】
【氏名】白田 雅之
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電子商取引において必要となった決済を行うユーザの利便性を高めるを提供する。
【解決手段】情報処理システムにおいて、受注管理装置1は、ウェブサイトWを介して取得したユーザの決済情報を決済処理システム3に送信しSS4、ユーザにより決済が終了した場合に、決済が終了したことを示す情報を決済完了情報として決済処理システム3から取得してSS11、ウェブサイトWに送信するSS12。決済システム3は、決済情報を受注管理装置から取得して15、ユーザによる決済処理が完了した場合に、決済完了情報を受注管理装置に提供する。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにとって注文対象の商品又は役務を決済する決済場所に配置される決済処理システムと、当該決済処理システムと通信をする情報処理装置とを含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記商品又は前記役務を特定可能な情報を、商品等情報として取得する情報取得手段と、
前記商品等情報により特定される前記商品又は役務を決済するのに必要な情報を決済必要情報として、当該決済必要情報と前記商品等情報とを対応付けて管理する管理手段と、
を備え、
決済処理システムは、
前記ユーザにとっての注文対象の前記商品又は前記役務についての前記商品等情報と前記決済必要情報とを取得する取得手段と、
前記商品等情報を前記ユーザに提示する提示手段と、
前記商品等情報の提示を受けた前記ユーザによる、前記注文対象の商品又は前記役務についての注文の指示操作を受け付ける受付手段と、
前記指示操作が受け付けられた場合、前記注文対象の商品又は前記役務についての決済を、前記決済必要情報に基づいて行う決済処理を制御する決済制御手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記情報取得手段は、前記商品等情報を、前記決済必要情報とは独立して取得し、
前記管理手段は、前記情報取得手段とは別の経路から取得された前記決済必要情報と、前記情報取得手段により取得された前記商品等情報を対応付けて管理する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品等の提供手法として、電子商取引を行うためのウェブサイト(ECサイト)を用いる手法が多くの人々に利用されている。
ECサイトにおいて発生した支払いに対する決済手法として、クレジットカード決済を一例とする、購入者の個人情報をインターネットを介して送受信することにより実現する手法に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ECサイトの利用者の中には、そもそもクレジットカードを所有しない者や、個人情報の安全性の観点からクレジットカード決済の利用を躊躇する者も少なくない。また、クレジットカード以外の決済の手法として銀行窓口やコンビニエンスストアにおける決済の手法を選択しても、例えば交通手段のない利用者や、多忙な利用者には利便性が高いとは言えない。このため、特許文献1を含め従来の技術が適用される決済手法よりも、より利便性の高い決済手段の提供が望まれている。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、電子商取引において必要となった決済を行うユーザの利便性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
ユーザにとって注文対象の商品又は役務を決済する決済場所に配置される決済処理システムと、当該決済処理システムと通信をする情報処理装置とを含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記商品又は前記役務を特定可能な情報を、商品等情報として取得する情報取得手段と、
前記商品等情報により特定される前記商品又は役務を決済するのに必要な情報を決済必要情報として、当該決済必要情報と前記商品等情報とを対応付けて管理する管理手段と、
を備え、
決済処理システムは、
前記ユーザにとっての注文対象の前記商品又は前記役務についての前記商品等情報と前記決済必要情報とを取得する取得手段と、
前記商品等情報を前記ユーザに提示する提示手段と、
前記商品等情報の提示を受けた前記ユーザによる、前記注文対象の商品又は前記役務についての注文の指示操作を受け付ける受付手段と、
前記指示操作が受け付けられた場合、前記注文対象の商品又は前記役務についての決済を、前記決済必要情報に基づいて行う決済処理を制御する決済制御手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば電子商取引において必要となった決済を行うユーザの利便性を高めることできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の情報処理システムの一実施形態の適用対象となる本サービスの概要を示す図である。
【
図2】
図1の本サービスの具体的な適用事例(1)について説明する図である。
【
図3】
図1の本サービスの具体的な適用事例(2)について説明する図であって
図2とは異なる図である。
【
図4】
図1の本サービスの具体的な適用事例(3)について説明する図であって
図2及び
図3とは異なる図である。
【
図5】本発明の情報処理システムの第1の実施形態に係る構成の一例を示す図である。
【
図6】
図5に示す情報処理システムのうち、受注管理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】
図5に示す受注管理装置、並びに、オーダサイト管理装置、決済処理システム、及びオーダ受付装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図8】
図5の機能的構成を有する受注管理装置、オーダサイト管理装置、決済処理システム、及びオーダ受付装置の夫々により実行される処理の流れを説明するアローチャートである。
【
図9】オーダ受付装置に表示される注文情報を入力する操作画面の例を示す図である。
【
図10】オーダ受付装置に表示される注文情報を入力する操作画面の例を示す図であって
図9とは異なる図である。
【
図11】オーダ受付装置に表示される画面であって決済種別選択画面への遷移を受け付ける操作画面の例(A)と、決済種別を入力する操作画面の例(B)を示す図である。
【
図12】オーダ受付装置に表示される決済処理を行うための操作画面の例を示す図である。
【
図13】本発明の情報処理システムの第2の実施形態に係る構成のうち、受注管理装置、及び決済処理システムの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図14】本発明の情報処理システムの第2の実施形態に係る構成のうち、受注管理装置、及び決済処理システムの夫々により実行される処理の流れの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、本発明の第1の実施形態を説明する前に、
図1乃至
図4を参照して、本発明の情報処理システムの一実施形態の適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0010】
図1は、本発明の情報処理システムの一実施形態の適用対象となる本サービスの概要を示す図である。
【0011】
本サービスは、サービス提供者Aにより提供され、インターネット上のウェブサイト等における商品や役務(以下、「商品等」と呼ぶ)の購入により、決済が必要になったユーザUに対して提供されるサービスである。
即ち、本サービスでは、ユーザUがウェブサイト等で商品等を購入すると、その商品等の決済情報が、所定の決済場所に設置された決済処理システムに提供される。
所定の決済場所とは、ここでは説明の便宜上、ユーザUが商品等を受け取る実店舗等を想定するがこれに限定されない。例えば、駅の構内、ユーザUの職場、公共施設等を一例とする、ユーザUの生活圏内や行動圏内の任意の場所であってよい。
ユーザUは、その決済場所(実店舗等)において、所定の方法で決済処理を実行することができる。そしてユーザUが決済を終了した場合には、決済が終了したことを示す情報が、インターネットを介して商品等の販売者やユーザU等に送信される。
【0012】
本サービスには、ユーザUがウェブサイト等で商品等を購入した場合に、その決済に関する情報が登録されて管理されるサービスと、ユーザが所定の決済場所(実店舗等)で決済を終了した場合に、終了したことを示す情報が送信されるサービスとが含まれる。
【0013】
オーダサイト管理者Gは、オーダサイト管理装置2を管理することによってウェブサイト等を運営する。即ち、オーダサイト管理者Gは、インターネット上に置いた独自運営のウェブサイトで商品等の販売をする団体、事業者、及び個人等であって、自身のウェブサイトにおいてユーザUと商品等の取引きを行う。具体的には例えば、オーダサイト管理者Gは、自身が管理するウェブサイトに商品等の情報を提示することで、ユーザUから商品等の注文を受け付けたり、決済に関する手続を受け付ける。
【0014】
サービス提供者Aは、受注管理装置1及び決済処理システム3を管理する者である。サービス提供者Aは、オーダサイト管理者Gが管理するオーダサイト管理装置2に対して、自身が管理する受注管理装置1及び決済処理システム3を協働させることにより、ウェブサイト等における商品等の購入によって必要となった決済に関する手続を支援する。
【0015】
ユーザUは、オーダ受付装置4を操作する者である。ユーザUは、オーダ受付装置4を操作することによってウェブサイト等にアクセスし、自身の希望する商品等についての注文情報を入力する。また、ユーザUは、オーダ受付装置4を操作することによって、決済に関する手続を実行する。
【0016】
以下、
図1のステップST1乃至ST8に沿って、本サービスの流れの概要について説明する。
【0017】
図1においては、ユーザUが図示せぬウェブサイト(例えば後述の
図2のオーダサイトR)において商品等を購入し、その商品等を所定の決済場所(実店舗等)で受け取る場合を想定する。
【0018】
ステップST1において、ユーザUは、オーダ受付装置4を操作することによりウェブサイトにアクセスして、商品等の注文に関する情報を注文情報としてオーダサイト管理装置2に登録する。なおウェブサイトは必ずしもECサイトになっている必要はなく、商品情報さえ掲載されているウェブサイトであれば良いものとする。
注文情報には例えば、ユーザUが商品等の受け取りを希望する店舗の情報、希望する商品等の情報、希望する商品等の個数等の情報が含まれる。
即ち、オーダサイト管理装置2は、ユーザUの注文情報を取得する。
【0019】
ステップST2において、オーダサイト管理装置2は、受注管理装置1に対して決済情報を送信することで決済依頼を行う。
決済情報は、ユーザUからの注文情報に基づいて生成され、例えば、取引ID、商品等の注文日時、商品等の購入を希望する店舗の情報、希望する商品の情報(商品を識別するコード(バーコード等)、商品名、税区分、税率、等)、希望する商品等の個数、商品の金額(合計金額を含む)等の情報が含まれてよい。即ち、決済情報には、決済事業者(クレジットカードのブランドや、電子マネーのブランド)に関する情報を含め、ユーザUが決済完了後に受け取るレシートの印字に必要な情報が含まれてよいものとする。
このようにして、受注管理装置1は、ユーザUの決済情報を取得する。
【0020】
ステップST3において、受注管理装置1は、ユーザUによる決済方法の種別を選択させるための画面(Webページであり、以下「決済種別選択画面」と呼ぶ)のURL(Uniform Resource Locator)を含む情報とユーザUの決済情報とを関連付けて受注管理装置1のデータベースに登録する。
【0021】
ステップST4において、受注管理装置1は、決済種別選択画面を含む情報を、決済種別選択画面URL情報として、オーダサイト管理装置2へ送信する。
【0022】
以上、ステップST1乃至ST4において、本サービスのうち、ユーザUがウェブサイトで商品等を購入した場合に、その決済に関する情報が受注管理装置1に登録されて管理されるサービスについて説明した。
次に、ステップST5乃至ST7において、本サービスのうち、ユーザUが所定の決済場所で決済処理を実行し、決済終了した場合に、終了したことを示す情報が通知されるサービスについて説明する。
【0023】
ステップST5において、オーダサイト管理装置2は、決済種別選択画面URLへの遷移指示を受け付ける。
【0024】
そしてステップST6において、受注管理装置1は、決済種別選択画面をユーザUのオーダ受付装置4に表示させる制御を実行する。
以上のステップST5及びステップST6の操作によって、オーダサイト管理装置2から受注管理装置1へ、ユーザUの決済に関する手続きが受け継がれる。
ユーザUは、決済種別選択画面をみながらオーダ受付装置4を操作することで、決済手段の種類(クレジットカード払い、交通系カード払い等の種類)を選択することができる。
【0025】
ステップST7において、ユーザUは、所定の決済場所(実店舗等)に設置された決済処理システム3において、選択した種類の決済手段で決済の操作を行う。決済処理システム3は、この決済に関する処理(決済処理)を実行する。
【0026】
ステップST8において、決済処理が終了すると(ユーザUによる決済が終了すると)、決済処理システム3は、その決済が終了したことを示す情報(以下、「決済終了情報」と呼ぶ)を取得して、オーダサイト管理装置2へ送信する。
【0027】
以上、ステップST5乃至ST8において、本サービスのうち、ユーザUが所定の決済場所で決済処理を実行し、決済終了した場合に、終了したことを示す情報が通知されるサービスについて説明した。
【0028】
このように、本サービスでは、ユーザUがウェブサイトで商品等を選定する操作をした後、ユーザUが所定の決済場所(実店舗等)で決済の操作を行うまでの一連の操作をフレキシブルにつなげることができるインターフェースと、決済用端末(決済処理システム3)とが夫々機能を発揮する。このようなインターフェースと、決済用端末(決済処理システム3)とが夫々の機能を発揮することで、ユーザUは、ウェブサイトにおける商品等の購入により必要となった支払いに対する決済を簡便かつ安全に完了させることができる。
【0029】
ウェブサイトにおける商品等の購入により必要となった支払いに対する決済の手段としては、一般的には以下のようなものがある。
【0030】
(1)銀行振込は、ウェブサイト等において商品等を購入した場合に、例えばATMや銀行に足を運んだり、あるいはネットバンキングを用いて必要な金額を振り込む決済手法である。
【0031】
また、(2)コンビニ払いは、ウェブサイト等において商品等の購入をした場合に、コンビニエンスストアまで足を運び、所定の手法で支払いをする決済方法である。
上述の(1)及び(2)を例とする決済手段においては、ユーザUは、ウェブサイト等で商品等の購入に係る手続きをした後、一定期間の経過後に決済の手続きを行うことになる。即ち、ユーザUが商品等の購入に係る手続きをしてから決済の処理が実行されるまでにタイムラグが生じるため、ユーザUが支払いを忘れてしまったり、支払い期間が守られない、といった問題が発生しやすい。特に、銀行やコンビニエンスストアまでの交通アクセスが悪いユーザUや、ネットバンキングの環境を持たないユーザUにとっては、上述の(1)及び(2)を例とする決済の手段は、利便性が高いものとは言えない。
【0032】
(3)代金引換は、ウェブサイト等において商品等の購入をした場合に、配達等により商品等を受け取る際に、商品の引換として決済を行う方法である。この代金引換による決済においては、例えば配達業者が自宅に商品等を届けに来る際に在宅し、かつ支払いの準備をしておく必要がある。そのため自宅に不在がちのユーザUにとっては、利便性が高いとは言えない。
また、収益を短期間で確実に取得したいと考える商品の提供者にとっても、上述の(1)乃至(3)を例とする決済手段は、支払いの遅延が生じやすいため、利便性が高いものとは言えない。
【0033】
さらにまた、(4)クレジットカード払いでは、ウェブサイト等において商品等の購入をした場合に、ユーザUが自身のカード情報をウェブサイト等に入力することにより、インターネットを介して決済の代行が依頼される。即ち、クレジットカード払いでは、ユーザUの個人の決済に関する情報(以下、「決済基本情報」と呼ぶ)がインターネットを介して送受信されるため、セキュリティの観点からクレジットカード払いを敬遠するユーザUが多い。また、クレジットカードを所有しない未成年のユーザU等にとっても利便性が高いとは言えない。
【0034】
また、上述の(1)乃至(3)を例とする決済手段においては、銀行の窓口担当者、コンビニエンスストアのレジ担当者、あるいは宅配便業者等と、ユーザUとの間で対面して決済に係る手続きが行われる。そのため、人と人との接触や飛沫を要因とする感染症のリスクも発生しやすい。
【0035】
上述のような課題に対し、本サービスによれば、ウェブサイトにおける商品等の購入により必要となった決済について、ユーザUは、ウェブサイトとは独立した単独の決済システムでリアルタイムに決済処理を行うことができる。
即ち、本サービスによれば、ウェブサイトにおいて生成されたしたユーザUの決済情報が、決済種別選択画面URL情報と関連づけられて記憶される。ユーザUは、ウェブサイトとは独立した決済処理システムにおいて、前記URLに関連付けられた決済情報を読み出すことで決済処理を完了させることができる。
【0036】
従来、ウェブサイトにおいて商品等の購入をする場合、ウェブサイトには、ユーザUの個人情報(例えば、氏名、年齢、メールアドレス、住所等の情報)が登録される。ユーザUが自身の決済処理を行うためにウェブサイト上に自身の決済基本情報(例えば、クレジットカード番号)を入力すると、個人情報と決済基本情報とが紐づけられてウェブサイト上で管理される。即ち、ウェブサイト上における情報の漏洩や、なりすまし等のトラブルが発生した場合には、従来の決済手法ではユーザUの個人情報と決済基本情報が紐づけられたまま流出されるため、セキュリティが確保されているとは言い難い。
一方で本サービスによれば、ユーザUの個人情報と、決済基本情報とが、受注管理装置1、オーダサイト管理装置2をはじめとするいずれの装置においても直接紐づけられて管理されることがないため、万が一情報漏洩等があったとしても、セキュリティは確保されていると言える。
【0037】
また本サービスによれば、ウェブサイトにおける商品等の購入により必要となった決済において、ユーザUは、タイムラグを置かずにリアルタイムで決済することが可能である。
即ち、本サービスでは、ウェブサイトにおいて生成されたユーザUの決済情報が、所定の決済場所に配置された決済処理システム3に送信される。ユーザUは、任意の決済場所に配置される決済処理システム3において、自身の決済情報を読み出すことにより決済を完了させることができる。
つまり、本サービスでは、銀行、コンビニエンスストア、及びクレジットカード会社等をはじめとした既存のインフラを介さずに、所定の決済場所に配置された決済処理システム3によって決済処理を完了させることができる。そのため、ユーザUの行動圏内に決済場所が配備されていれば、ユーザUは、自身の都合の良い時間に決済処理を完了させることができるようになる。
【0038】
また本サービスによれば、ウェブサイトにおける商品等の購入により必要となった支払いについて、幅広い年齢層のユーザUが決済処理を行うことができる。即ち、銀行口座やクレジットカードを所有しないユーザU等でも、決済処理を行うことができるため、汎用性が高い。
【0039】
また本サービスによれば、ウェブサイトにおける商品等の購入により必要となった決済について、独立した決済処理システムで決済処理を行うことができる。そのため、ユーザUは他人と接することなく商品の決済を完了することができる。これにより、ユーザUの感染症のリスクを低減させることができるようになる。
【0040】
所定の決済場所における具体的な決済手段としては例えば、交通系ICカードや、QRコード(登録商標)決済をはじめとして、現金、プリペイドカード、そして、クレジットカード、生体認証等の決済が利用できる。また、銀行口座、クレジットカード、証券口座、保険加入、免許証等に対してマイナンバーが付されれば、個人の金融情報が収集されたマイナンバーカードによって決済を完了してもよい。
なおここで交通系ICカードとは、日本各地の鉄道会社が発行している電子マネーの総称であり、電車やバスといった公共交通機関の乗車券として使用できるものである。そのため、未成年を含め幅広い年齢層のユーザUによって利用される。例えば、事前に一定金額をチャージするプリペイド型の電子マネーは、使い過ぎを防ぐことが出来、また、カードを紛失した場合にも多額を悪用されたりするリスクも低い。さらにカードの使用履歴を簡単に確認することもできるため、交通系ICカードは未成年のユーザUをもつ保護者に多く支持されている。
【0041】
ユーザUは、所定の決済場所において、例えば交通系ICカードをリーダ/ライタRWに翳す動作(以下、「タッチ操作」と呼ぶ)をすることにより決済を完了させることができる。
このようにして、ユーザUは、インターネット上での商品等の購入により必要となった支払いに対して、自身の生活の都合に合わせて、簡単かつ安全に決済を完了させることができる。
【0042】
次に、
図2乃至
図4において、本サービスの具体的な事例について説明する。
【0043】
図2は、
図1の本サービスの具体的な適用事例(1)について説明する図である。
図2の例では、ユーザUが、飲食店において、テーブルオーダや、カウンターオーダで商品を注文し、現地で決済する場合(その飲食店を決済の場所として決済する場合)を想定する。なお、商品の注文は、既存のECサイトにおいて、モバイルオーダシステムを利用して行われるものとする。
【0044】
従来、モバイルオーダシステムを利用した商品等の購入に際しては、ユーザUはモバイルオーダをした後、クレジットカードを一例としたインターネットを介する手法や、飲食店の店頭の有人レジで決済を行っていた。
これに対して本適用事例は、ユーザUは、モバイルオーダをした後に、飲食店の店頭に設置された無人の決済システムで決済を行うことを特徴とする。
【0045】
本例をより具体的に説明すると、ユーザUがファーストフード店で商品を購入する場合を想定する。
ユーザUは、店内のテーブルにおいてデジタルサイネージSやモバイルMやディスプレイDPをオーダ受付装置4として機能させ、それを操作することにより、ファーストフード店が管理するオーダサイトR(ウェブサイトの一例)にアクセスし、自身の希望する商品を注文する(注文情報を入力する)(ステップST1)。
【0046】
ユーザUの注文情報が入力されると、オーダサイトRの管理者たるオーダサイト管理者G(オーダサイト管理装置2)は、オーダサイトRの従来の決済画面に遷移させることなく、受注管理装置1に対してユーザUの決済情報を決済依頼情報として送信する(ステップST2)。
【0047】
サービス提供者A(受注管理装置1)は、取得したユーザUの決済情報を登録して管理する(ステップST3)。サービス提供者A(受注管理装置1)は、ユーザUの決済情報に関連づけられたURL情報を決済種別選択画面URL情報として、オーダサイト管理装置2へ送信する(ステップST4)。
【0048】
オーダサイト管理者G(オーダサイト管理装置2)は、自身の管理するオーダサイトRを介して、決済種別選択画面URLへの遷移指示を受け付ける(ステップST5)。
オーダサイト管理者Gが管理するオーダサイトRには、「購入確定ボタン」が設けられており、この「購入確定ボタン」には、取得された決済種別選択画面URL情報が対応づけられている。ユーザUにより「購入確定ボタン」が押下されることにより、決済種別選択画面へ遷移するための指示が受け付けられる。
【0049】
サービス提供者A(受注管理装置1)は、決済種別選択画面URLへの遷移処理を実行する(ステップST6)。
なおこのとき、ユーザUの注文情報は、ファーストフード店が管理する店舗管理PC5へ受注情報として送信され、店員によりユーザUのための商品の準備がなされる。
【0050】
ユーザUによるファーストフード店の店頭における決済の処理に基づいて、決済処理システム3は、決済処理を実行する(ステップST7)。
【0051】
ここで決済処理システム3は例えば、ディスプレイDP、レシートプリンタRP、リーダ/ライタRWから構成される。ディスプレイDPに表示される決済情報に基づき、ユーザUによってカード等がリーダ/ライタRWにタッチ操作されることにより、決済処理が実行される。決済完了後は、ユーザUは、決済終了情報をレシートとして受け取ることもできる。
【0052】
このように、ユーザUが飲食店において、モバイルオーダシステムを介したECサイトにて商品を注文する場合でも、ユーザUは、飲食店の店頭に設置された無人の決済システムでリアルタイムに決済処理を完了させることができる。
【0053】
図3は
図1の本サービスの具体的な適用事例(2)について説明する図である。
図3の例では、ユーザUが、商品在庫を持たない小規模店舗SHにおいて商品を選定(ショールーミング)し、現地で決済する場合(その小規模店舗SHを決済の場所として決済する場合)を想定する。またこの場合も、商品の注文は、既存のECサイトにおいて、モバイルオーダシステムを利用して行われるものとする。
ユーザUは、店頭での注文後に店頭において決済を行い、商品を配送により受け取る。
なおこの場合、店頭決済分に出店料が含まれるものとする。
【0054】
ユーザUは、小規模店舗SHで商品を選定後、デジタルサイネージS、モバイルM、ディスプレイDPをオーダ受付装置4として機能させ、それを操作することにより、小規模店舗SHが管理するオーダサイトR(ウェブサイト等の一例)にアクセスし、自身の希望する商品を注文する(注文情報を入力する)(ステップST1)。
【0055】
ユーザUの注文情報が入力されると、オーダサイトRの管理者たるオーダサイト管理者G(オーダサイト管理装置2)は、オーダサイトRの従来の決済画面に遷移させることなく、受注管理装置1に対してユーザUの決済情報を決済依頼情報として送信する(ステップST2)。
【0056】
サービス提供者A(受注管理装置1)は、取得したユーザUの決済情報を登録して管理する(ステップST3)。サービス提供者A(受注管理装置1)は、ユーザUの決済情報に関連づくURL情報を決済種別選択画面URL情報として、オーダサイト管理装置2へ送信する(ステップST4)。
【0057】
オーダサイト管理者G(オーダサイト管理装置2)は、自身の管理するオーダサイトRを介して、決済種別選択画面URLへの遷移指示を受け付ける(ステップST5)。
【0058】
サービス提供者A(受注管理装置1)は、決済種別選択画面URLへの遷移処理を実行する。(ステップST6)。
なおこのとき、ユーザUの注文情報は、小規模店舗SHが管理する店舗管理PC5へ送信され、ユーザUのための商品の準備がなされる。
【0059】
ユーザUによる小規模店舗SHの店頭における決済の処理に基づいて、決済処理システム3は、決済処理を実行する(ステップST7)。
なおここで、店舗に対しては、歩率を差し引いた売上金が返還されるものとする。
【0060】
このように、商品在庫を持たない小規模店舗(ショールーミング)において、モバイルオーダシステムを介したECサイトにて商品を注文する場合でも、ユーザUは小規模店舗SHの店頭に設置された決済システムで決済を完了させることができる。
【0061】
図4は、
図1の本サービス具体的な適用事例(3)について説明する図である。
図4の例では、ユーザUが、公共料金やECの後払い等の決済をする場合を想定する。
なおこの場合においては、商品等の注文は所定の方法で完了されており、ユーザUはメールや紙媒体で受領した明細等に基づき、決済場所において決済を行うものとする。
また、決済金額から手数料を収受される。
【0062】
従来、公共料金やECにおいて発行される請求書については、ユーザUは、その請求書に基づいて店頭の有人レジで決済を行っていた。
これに対して本適用事例は、ユーザUは、請求書を受領した後に、所定の場所に設置された無人の決済システムで決済を行うことを特徴とする。
【0063】
本例をより具体的に説明すると、ユーザUが例えば水道料金の明細を紙媒体で受け取った場合を想定する。
ユーザUは、明細に基づき請求支払いサイトC(ウェブサイトの一例)にアクセスし、自身の請求に関する情報(以下、「請求情報」と呼ぶ)を確認する(ステップSF1)。
【0064】
ユーザUにより請求情報(決済情報)の確認がなされると、請求支払いサイトC(ウェブサイトの一例)の管理者たるオーダサイト管理者G(オーダサイト管理装置2)は、ユーザUの請求情報(決済情報)を、請求支払いサイトCの従来の決済画面に遷移させることなく、受注管理装置1に対して送信する(ステップSF2)。
なおここで、オーダサイト管理者Gは、水道局であることを前提として説明するがこれに限定されないものとする。
【0065】
サービス提供者A(受注管理装置1)は、取得したユーザUの請求情報(決済情報)を登録して管理する(ステップSF3)。そして、サービス提供者A(受注管理装置1)は、ユーザUの請求情報に関連づけられたURL情報を決済種別選択画面URL情報として、オーダサイト管理装置2へ送信する(ステップSF4)。
【0066】
オーダサイト管理者G(オーダサイト管理装置2)は、自身の管理する請求支払いサイトCを介して、決済種別選択画面URLへの遷移指示を受け付ける(ステップSF5)。
オーダサイト管理者Gが管理する請求支払いサイトCには、「請求確定ボタン」が設けられており、この「請求確定ボタン」には、取得された決済種別選択画面URL情報が対応づけられている。即ち、ユーザUにより「請求確定ボタン」が押下されることにより、決済種別選択画面へ遷移するための指示が受け付けられる。
【0067】
サービス提供者A(受注管理装置1)は、決済種別選択画面URLへの遷移処理を実行する(ステップSF6)。
【0068】
ユーザUによる所定の決済場所における決済の処理に基づいて、決済処理システム3は、決済処理を実行する(ステップSF7)。
【0069】
このように、公共料金、あるいはECの後払い等についても、ユーザUは、所定の決済場所において決済を完了させることができる。即ち、インターネット上のウェブサイト等における取引に係る決済だけでなく、公共料金、あるいはECの後払い等のような、商品等の注文が既に確定しているものの決済について、本サービスを適用することができるということである。
上述して説明したように、決済処理システム3は、ユーザUの行動圏内及び生活圏内の任意の場所に設置され得るため、ユーザUは、銀行やコンビニエンスストア等にわざわざ出向くことなく、自身の都合のよいタイミングで、簡便にかつ安全に決済を完了させることができる。さらに例えば、ユーザUは、交通系ICカードで決済を完了させることができるため、クレジットカードを所有しない未成年のユーザUでも、簡単に決済を完了させることができる。
【0070】
次に、
図5乃至
図12を参照して、本発明の情報処理システムの第1の実施形態について説明する。
【0071】
図5は、本発明の情報処理システムの第1の実施形態に係る構成の一例を示す図である。
【0072】
図5に示す情報処理システムは、受注管理装置1、オーダサイト管理装置2、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4を含むように構成されている。
受注管理装置1、オーダサイト管理装置2、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4の夫々は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0073】
受注管理装置1は、サービス提供者Aにより管理され、オーダサイト管理装置2、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
受注管理装置1は、オーダサイト管理装置2において確定されたユーザUの決済情報をオーダサイト管理装置2から取得し、管理する。そして、ユーザUが決済処理システム3において決済する際には、決済情報を提供する。
【0074】
オーダサイト管理装置2は、オーダサイト管理者Gとは別の決済事業者等により管理され、受注管理装置1、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
オーダサイト管理装置2は、オーダサイトRを管理し、ユーザUの注文情報に基づいて決済情報を生成し、受注管理装置1へ送信する。
【0075】
決済処理システム3は、サービス提供者Aにより管理され、例えばディスプレイDP、レシートプリンタRP、リーダ/ライタRWから構成される。決済処理システム3は、受注管理装置1からユーザUの決済情報を取得する。
なお、決済処理システム3は、注文できるようにしてもよい。即ち、決済処理システム3は、オーダ受付装置4の役割も兼ねることができる。換言すると、オーダ受付装置4は本サービスにとって必須な構成要素ではない。
【0076】
オーダ受付装置4は、ユーザUにより操作され、例えばデジタルサイネージS、モバイルM等である。オーダ受付装置4は、オーダサイト管理装置2に対して、注文情報を送信する。
【0077】
次に、
図6を用いて上述した情報処理システムを構成する受注管理装置1のハードウェア構成の一例について説明する。
図6は、
図5に示す情報処理システムのうち、受注管理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0078】
受注管理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0079】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0080】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0081】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報が入力される。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成される。 記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置との間で通信を行う。
【0082】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア50が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア50から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア50は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0083】
なお、図示はしないが、
図5のオーダサイト管理装置2、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4も、
図6に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、オーダサイト管理装置2、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4の構成の説明については省略する。
【0084】
このような受注管理装置1、及びオーダサイト管理装置2、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4等の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、決済情報登録処理及び決済終了情報送信処理の実行が可能になる。
決済情報登録処理とは、オーダサイト管理装置2がユーザUの注文情報を受け付け、その注文情報に基づいて受注管理装置1が決済情報をデータベースに登録されるまでの一連の処理をいう。
決済終了情報送信処理とは、ユーザUが自身の決済情報を呼び出し、その決済情報に基づいて決済処理を行い、そして決済が完了したことを示す情報が発信されるまでの一連の処理をいう。
【0085】
そこで
図7を参照して、本実施形態に係る受注管理装置1、オーダサイト管理装置2、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4等において実行される決済情報登録処理及び決済終了情報送信処理を実行するための機能的構成について説明する。
【0086】
図7は、
図5に示す受注管理装置、並びに、オーダサイト管理装置、決済処理システム、及びオーダ受付装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0087】
まず、決済情報登録処理の機能的構成について説明する。
【0088】
決済情報登録処理が実行される際は、受注管理装置1のCPU11においては、URL遷移指示受付部101と、決済依頼受付部102と、決済種別選択画面生成部103と、決済種別選択画面URL情報送信制御部104が機能する。
また記憶部18の一領域には、決済情報DB100が機能する。
オーダサイト管理装置2のCPU21においては、注文情報取得部201、決済依頼送信制御部202、決済種別選択画面URL情報取得部203が機能する。
また記憶部28の一領域には注文情報DB200が機能する。
【0089】
受注管理装置1のURL遷移指示受付部101が、ユーザUより注文開始の指示を受け付ける。
具体的には、オーダ受付装置4を介してユーザUにより注文開始に係る操作がなされると、URL遷移指示受付部101は、注文を受け付けるための画面に遷移するための処理を実行する。
ここでオーダサイト管理装置2ではなく受注管理装置1のURL遷移指示受付部101において注文開始の指示を受け付けることにより、オーダサイト管理装置2と、受注管理装置1とを協働させるシステムを補完することが可能になる。
即ち例えば、オーダサイト管理装置2側で管理される機能の一部を、受注管理装置1側で管理することもできるようになる。
【0090】
オーダサイト管理装置2の注文情報取得部201は、オーダ受付装置4を介して注文情報を取得する。
具体的には、注文情報取得部201は、商品等の購入を希望する店舗情報、希望する商品情報、希望する個数等の情報を取得する。
そして注文情報取得部201は、注文情報を注文情報DB200に格納する。
【0091】
オーダサイト管理装置2の決済依頼送信制御部202は、注文情報に基づき、決済依頼に必要な情報を決済情報として生成し、通信部29を介して受注管理装置1へ送信するための制御を実行する。
ここで決済情報には、例えば、取引ID、商品等の注文日時、商品等の購入を希望する店舗の情報、希望する商品の情報、希望する商品等個数、商品の金額(合計金額を含む)等の情報が含まれる。
【0092】
受注管理装置1の決済依頼受付部102は、オーダサイト管理装置2から送信されてきた決済情報を、通信部19を介して取得する。
具体的には、決済依頼受付部102は、オーダサイト管理装置2から、決済依頼として、ユーザUの決済情報を取得する。
このようにして、受注管理装置1は、ユーザUの決済情報を、ウェブサイトを介して取得する。
【0093】
受注管理装置1の決済種別選択画面生成部103は、決済依頼受付部102で取得した決済情報に基づいて決済種別選択画面を生成し、当該画面に関連づけられたURLを含む情報を発行する。
そして決済種別選択画面生成部103は、ユーザUと前記URLを関連づけて決済情報DB100に記憶させる。
【0094】
受注管理装置1の決済種別選択画面URL情報送信制御部104は、決済種別選択画面URLを、通信部19を介してオーダサイト管理装置2へ送信する制御を実行する。
【0095】
オーダサイト管理装置2の決済種別選択画面URL情報取得部203は、通信部29を介して決済種別選択画面のURL情報を取得する。
【0096】
以上、受注管理装置1、オーダサイト管理装置2、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4の機能的構成のうち、決済情報登録処理が実行される際の機能的構成について説明した。
【0097】
次に、受注管理装置1、オーダサイト管理装置2、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4の機能的構成のうち、決済終了情報送信処理が実行される際の機能的構成について説明する。
【0098】
決済終了情報送信処理が実行される際は、受注管理装置1のCPU11においては、決済種別選択画面表示制御部105、決済種別選択受付部106、決済情報送信制御部107、第1決済終了情報提供部108が機能する。
オーダサイト管理装置2のCPU21においては、対応付け部204と、決済種別選択画面URL遷移指示受付部205が機能する。
決済処理システム3のCPU31においては、決済情報取得部301と、決済処理部302と、第2決済終了情報提供部303とが機能する。
【0099】
オーダサイト管理装置2の対応付け部204は、決済種別選択画面URL情報取得部203にて取得された決済種別選択画面のURL情報を、オーダサイト管理者Gによって管理されるウェブサイトに設けられる、購入を確定させるためのボタン(例えば後述の
図11(A)の「購入確定ボタン」)と対応付けて管理する。
【0100】
決済種別選択画面URL遷移指示受付部205は、決済種別選択画面へ遷移するための処理の指示を受け付ける。
具体的には、決済種別選択画面URL遷移指示受付部205は、オーダ受付装置4を操作するユーザUによって「購入確定ボタン」が押下されと、決済種別選択画面へ遷移する処理を実行する。
【0101】
決済種別選択画面表示制御部105は、決済種別選択画面生成部103において生成された決済種別選択画面をオーダ受付装置4に表示する制御を実行する。
【0102】
決済種別選択受付部106は、決済種別の選択を受け付ける。
具体的には、決済種別選択受付部106は、ユーザUより、オーダ受付装置4を介して決済手段の選択を受け付ける。
具体的には、ユーザUは、決済手段として、交通系ICカードでの決済、クレジットカードでの決済、及びQRコード決済等を選択することができる。ここでは便宜上、ユーザUは、交通系ICカードでの決済を選択したものとして説明する。
【0103】
決済情報送信制御部107は、決済処理システム3に対して、ユーザUの決済情報と、ユーザUにより交通系ICカードで決済されることを示す情報と送信する制御を実行する。
これにより、決済処理システム3は、ユーザUの決済情報と、それが交通系ICによって処理されることを示す情報とを取得することができる。
【0104】
決済処理システムの決済情報取得部301は、通信部39を介してユーザUの決済情報を取得する。
【0105】
決済処理部302において、ユーザUによりリーダ/ライタRWに対してカードPのタッチ操作がなされると、決済処理が実行される。
【0106】
決済処理部302において決済処理が終了すると、第2決済終了情報提供部303は、決済が終了したことに関する情報を、通信部39を介して受注管理装置1に送信する制御を実行する。
【0107】
受注管理装置1の第1決済終了情報提供部108は、決済処理システム3から、ユーザUの決済処理が終了したことに関する情報を、通信部19を介して取得し、その情報をオーダサイト管理装置2へ送信する制御を実行する。
【0108】
以上、
図7を参照して、
図5に示す受注管理装置1、オーダサイト管理装置2、決済処理システム3、及びオーダ受付装置4の機能的構成のうち、決済情報登録処理及び決済終了情報送信処理の際に機能する機能的構成の一例について説明した。
【0109】
このように、受注管理装置1は、ユーザUがウェブサイトWにおいて商品等の注文をすると、その注文に関する情報を決済情報として前記ウェブサイト等を介して取得する。
受注管理装置1は、その決済情報に基づいて決済種別選択画面を生成し、URLと紐づけて管理する。そして、受注管理装置1は、当該URLをオーダサイト管理装置2へ送信する。
ユーザUは、受注管理装置1を介して前記URLにアクセスすることにより、ウェブサイトとは独立した決済処理システムにおいて決済を行うことができるようになる。
そしてまた、所定の操作によりユーザUの決済が終了すると、決済が終了したことを示す情報が、決済終了情報としてウェブサイトに送信される。
このようにして、ユーザUは、ウェブサイトで商品等の購入をした場合でも、ウェブサイトとは独立した決済システムにおいて決済を完了することができる。
これにより、ユーザUは、個人情報のセキュリティを心配することなく、安全に決済処理を完了させることができる。
また、自身の決済が完了した旨を示す情報が自動的にウェブサイトに送信されるため、ユーザUは、自身の決済が完了した旨をわざわざ自身の手でウェブサイトに登録し直したりする必要がない。このように、本発明を用いることによって、ユーザUは、インターネット上の電子商取引で発生した支払いに関する決済を、現実の決済場所において決済することができる。そして、その終了したことを示す情報が再び現実の決済場所からインターネット上に戻される。ユーザUは、個人情報のセキュリティが確保された決済手法にて、簡便かつスピーディに自身の決済処理を完了させることができる。
【0110】
図8は、
図5の機能的構成を有する受注管理装置、オーダサイト管理装置、決済処理システム、及びオーダ受付装置の夫々により実行される処理の流れを説明するアローチャートである。
ここでは便宜上、ユーザUが、既存のECサイトにおいて、モバイルオーダシステムを利用して飲み物を注文し、飲食店に赴いて決済をする場合を想定する。
【0111】
まず、決済情報登録処理の流れの一例について説明する。
決済情報登録処理は、
図8のステップS151乃至S157の一連の処理として構成される。
【0112】
ステップS151において、受注管理装置1のURL遷移指示受付部101は、注文開始の指示を受け付ける。このとき、オーダ受付装置4に表示される注文情報を受け付ける操作画面の例を
図9(A)に示す。
図9(A)を見ると、オーダ受付装置4に表示される操作画面V1には、「注文する」ボタンB1が設けられている。そして「注文する」ボタンB1には、ウェブサイトの注文情報を入力する画面に関連づくURLが対応付けられている。
具体的には、URL遷移指示受付部101は、
図9(A)に示された「注文する」ボタンB1がユーザUにより押下されることによって、ウェブサイトの注文情報を入力する画面へ遷移する指示を受け付ける。
【0113】
ステップ152において、オーダサイト管理装置2は、ウェブサイトの注文情報入力画面を提示する制御を実行する。このとき、オーダ受付装置4に表示される注文情報を入力する操作画面の例を
図9(B)に示す。
図9(B)をみると、オーダ受付装置4に表示される操作画面V2は、表示領域F11を含むように構成される。
なおここでは便宜上、操作画面V2は、ユーザUが商品等の購入を希望する飲食店Burger shopが管理するウェブサイトBB-Iであるとして説明する。表示領域F11には、ユーザUが購入した商品等を店内で飲食するか、持ち帰るかについて選択するための入力領域が設けられている。ユーザUは、この表示領域F11において、自身の希望について入力することができる。
【0114】
ステップ153において、ユーザUは、オーダ受付装置4を操作することによって、注文情報を入力する。
このときに、オーダ受付装置4に表示される注文情報を入力する操作画面の例を
図10(A)及び(B)に示す。
図10(A)をみると、オーダ受付装置4に表示される操作画面V3は、表示領域F12及びF13を含むように構成される。
表示領域F12には、ユーザUが商品等の購入を希望する店舗の情報が表示される。具体的には、店舗の外観、営業時間、住所、地図等の情報が含まれる。
ユーザUは、表示領域F12の情報を閲覧することにより、購入を希望する店舗の情報を確認することができる。
表示領域F13には、ユーザUが購入を希望する商品の選択領域が設けられている。
ユーザUは、この表示領域F13において、自身の希望する商品等を選択することによって商品を注文する。
図10(B)をみると、オーダ受付装置4に表示される操作画面V4は、表示領域F14及びF15を含むように構成される。
表示領域F14には、ユーザUが商品等を受け取る日時、ユーザUが商品等の購入を希望する店舗に関する情報、及び購入する商品等に関する情報が表示されている。
また、表示領域F14においては、ユーザUは購入する商品等の個数を選択することができ、ユーザUが購入する商品等の個数を入力することによって合計金額が計算されて表示される。具体的には、ユーザUが、店舗「Burger shop」において、2018年9月26日受け取りで、商品「ウーロン茶」を2個希望した際の合計金額が¥X00であることが表示される。
ステップ154において、オーダサイト管理装置の注文情報取得部201は、上述の注文情報を取得して、注文情報DB200に登録して管理する。
表示領域F15には、「ご注文手続へ進む」ボタンB2が設けられている。
ステップS155において、ユーザUがボタンB2を押下することにより、ユーザUの注文情報が確定する。そしてユーザUの決済情報が、オーダサイト管理装置2の決済依頼送信制御部202より受注管理装置1へ送信される。
【0115】
ステップS156において、受注管理装置1の決済依頼受付部102は、決済依頼を受け付けることにより、ユーザUの決済情報を取得する。
そして、決済種別選択画面生成部103は、決済種別選択画面及びこれに関連づくURL情報を生成して、決済情報DB100に登録する。
【0116】
ステップS157において、受注管理装置1の決済種別選択画面URL情報送信制御部104は、生成した決済種別選択画面のURL情報を、オーダサイト管理装置2へ送信する制御を実行する。
以上、決済情報登録処理の流れの一例について説明した。
次に、決済処理の流れの一例について説明する。
【0117】
ステップS158において、オーダサイト管理装置2の対応付け部204は、決済種別選択画面URL情報取得部203にて取得された決済種別選択画面のURL情報を、ウェブサイトの画面上に設けられる選択ボタンと対応付けて管理する。
以下、図を用いて具体的に説明する。
オーダ受付装置4に表示される画面であって、決済種別選択画面への遷移を受け付ける操作画面の例を
図11(A)に示す。
図11(A)をみると、オーダ受付装置4に表示される操作画面V5は、表示領域F16及びF17を含むように構成される。
表示領域F16には、ユーザUの決済情報が表示される。具体的には、注文番号、商品の状況(準備中、調理中等)、ユーザUが商品を受け取る日時、ユーザUが商品等の購入を希望する店舗に関する情報、及び購入する商品に関する情報として、合計金額、支払い方法等の情報が含まれる。
表示領域F17には、「購入する」ボタンB3が設けられている。即ち、オーダサイト管理装置2の対応付け部204は、決済種別選択画面URL情報取得部203にて取得された決済種別選択画面のURL情報を、この「購入する」ボタンB3に対応付けて管理する。
そしてユーザUが、オーダ受付装置4を操作して「購入する」ボタンB3を押下することにより、ステップ159で説明する処理に進む。
【0118】
ステップ159において、オーダサイト管理装置2の決済種別選択画面URL遷移指示受付部205は、ユーザUによってボタンB3が押下されることにより、決済種別選択画面への遷移指示を受け付ける。
【0119】
ステップ160において、受注管理装置1の決済種別選択画面表示制御部105は、決済種別選択画面への遷移指示を受付けると、ユーザUの決済情報を含む決済種別選択画面を表示する処理を実行する。
このとき、オーダ受付装置4に表示される画面であってユーザUによって決済種別が選択されるための操作画面の例を
図11(B)に示す。
図11(B)をみると、オーダ受付装置4に表示される操作画面V6は、表示領域F18乃至F20を含むように構成される。
表示領域F18には、決済種別として、ユーザUが選択可能な決済手段が表示されている。例えば、ユーザUは、交通系ICカード、クレジットカード、QRコード決済等による決済手段を選択することができる。
表示領域F19には、ユーザUの決済情報として、支払い金額が表示されている。
【0120】
ステップ161において、決済種別選択受付部106は、ユーザUにより決済種別の選択を受け付ける。
具体的には、ユーザUは操作画面V6の表示領域F20に設けられている選択ボタンB4乃至B6のいずれか押下することにより自身の希望する決済手段を選択することができる。
ユーザUは、選択した決済手段によって決済を行う。ここでは説明の便宜上、ユーザUが、交通系ICカードでの決済を選択したものとして説明する。
【0121】
ステップ162において、決済情報送信制御部107は、ユーザUの希望する決済種別、及びユーザUの決済情報を決済処理システム3に送信する処理を実行する。
ここで、オーダ受付装置4に表示される決済処理を行うための操作画面の例を
図12(A)に示す。
図12(A)をみると、オーダ受付装置4に表示される操作画面V7は、表示領域F21及びF23を含むように構成される。
表示領域F21には、ユーザUにより選択された決済手段が表示されている。ここでは、ユーザUが、交通系ICカードでの決済を選択したという内容が表示されている。
表示領域F22には、ユーザUによって選択された決済手段(「交通系」)と、ユーザUの決済金額(100円)が表示されている。
表示領域F23には、決済処理の実行を支援するためのユーザUに対するガイドが表示されている。ここではユーザUにより交通系ICカードによる決済が選択されているため、交通系ICカードをリーダ/ライタRWにタッチ操作する(翳す)イラストが表示されている。現金以外の決済手法に慣れないユーザUでも、この表示に従うことで簡単に決済処理を実行することができる。
【0122】
ステップ163において、決済処理システム3の決済処理部302は、ユーザUにより交通系ICカードがリーダ/ライタRWにタッチ操作されると、決済処理を実行する。
【0123】
ステップ164において、第2決済終了情報提供部303は、ユーザUの決済が完了したことに関する情報を、通信部39を介して受注管理装置1に送信する制御を実行する。
【0124】
ステップ165において、受注管理装置1の第1決済終了情報提供部108は、決済処理が終了した旨の情報を決済処理システム3から受け取ると、オーダサイト管理装置2へ決済処理が終了したことに関する情報を送信する制御を実行する。
このときに、オーダ受付装置4に提示される操作画面の例を
図12(B)に示す。
図12(B)をみると、受注管理装置1に提示される操作画面V8は、表示領域F24を含むように構成される。
表示領域F24には、ユーザUの決済が完了したことに関する情報として、ユーザUの利用した決済手段(交通系ICカード)と、その決済手段により支払った金額(420円)と、その決済手段に用いられた交通系ICカードの残額(15,213円)が表示される。
以上、
図8を用いて、
図5の機能的構成を有する受注管理装置、オーダサイト管理装置、決済処理システム、及びオーダ受付装置の夫々により実行される決済情報登録処理及び決済終了情報送信処理の流れを説明した。
【0125】
このように、ウェブサイトから取得したユーザUの決済情報は、所定の場所に配置されたウェブサイトとは独立した決済処理システムに提供される。ユーザUが、その決済処理システムにおいて決済を完了させると、決済が完了されたことを示す情報が、再度インターネットを介してウェブサイトに送信される。即ち、ユーザUは、電子商取引において発生した支払いについて、所定の場所において、各種各様の決済手段で決済を完了させることができるようになる。
これにより、例えば、ウェブサイトを介してユーザUの決済基本情報がインターネット上へ拡散するリスクを防ぐことができる。
また、ユーザUは、自身の行動圏内で決済処理をすることができるため、支払いの忘却等による支払い遅延も発生しにくい。
またユーザUは、交通系ICカード等によっても決済を完了させることができるため、銀行口座やクレジットカードを持たないユーザUも気軽に電子商取引を行うことができる。
さらにまた、ユーザUは、銀行やコンビニエンスストアで店員と接することなく決済を完了させることができるため、感染症のリスクを防ぐこともできる。
【0126】
次に、
図13及び
図14を参照して、本発明の情報処理システムの第2の実施形態について説明する。
図13は、本発明の情報処理システムの第2の実施形態に係る構成のうち、受注管理装置1、及び決済処理システム3の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0127】
受注管理装置1のCPU11においては、商品情報取得部151と、決済必要情報取得部152と、管理部153と、注文情報取得部154と、決済依頼部155と、決済完了情報登録部156と、第1決済終了情報提供部とが機能する。
記憶部18の一領域には、決済情報DB100と、購買情報DB300と、商品/注文マスタDB400と、会員情報/配送情報DB500と、分析情報DB600とが機能する。
【0128】
決済処理システム3のCPU31においては、情報取得部351と、情報提示部352と、注文情報確定部353と、注文情報送信制御部354と、決済依頼受付部355と、決済処理部356と、決済終了情報送信制御部357とが機能する。
【0129】
なお
図13の各ブロックの機能の詳細の説明については、
図14に関する説明の中で併せて述べる。
【0130】
図14は、本発明の情報処理システムの第2の実施形態に係る構成のうち、受注管理装置1、及び決済処理システム3の夫々により実行される処理の流れの一例を示す図である。
図14の例では、ユーザUは、決済処理システム3の入出力デバイスMNを操作して、商品等を注文して決済までを行うものとする。
【0131】
ステップSS1において、決済処理システム3は、商品等の注文に係る操作の受付けを開始する。
具体的には例えば、ユーザUは、飲食店で商品等を注文する場合には、決済処理システム3の入出力デバイスMNに表示された「店内/テイクアウト」ボタンを押下操作することにより、店内で飲食をするか、テイクアウトをするかを選択することができる。これによりURL遷移されて、商品等の選択が可能な画面等が入出力デバイスMNに表示される。
なお、ここでは飲食店で商品等を注文する場合を例とするが、ユーザUが、商品等をECサイトで購入する場合も
図14の処理の流れが適用可能であり、この場合には、購入対象の商品等を注文可能なECサイトの選択がなされてもよい。
また、本例では、ユーザUによる「店内/テイクアウト」ボタンの押下操作がなされるものとされているが、このような操作は特に必須なものでなく、商品等の選択の可能な画面等、商品等に関する情報が予め入出力デバイスMN上に表示されていてもよい。
ここで、入出力デバイスMNとしては例えば、モニタ、タッチパネル、タブレットPC、カメラ等が用いられる。なお、この場合、カメラ等から、ユーザUの属性情報を取得しても良い。
【0132】
ステップSS2において、決済処理システム3は、受注管理装置1に対し、ウェブサイトWから商品情報及び決済必要情報を取得するための指示を送信する。
商品情報には例えば、商品名、商品の画像、ジャンル等の情報が含まれる。
決済必要情報には例えば決済に必要となる情報であって、例えば商品等の価格等の情報が含まれる。
【0133】
ステップSS3において、受注管理装置1は、ウェブサイトWにアクセスすることにより、商品情報及び決済必要情報の取得を試みる。
なお、この例では、商品情報及び決済必要情報はウェブサイトWから同時に取得可能とされているが、特にこれは必須ではなく、決済必要情報は商品情報とは独立して任意の手法(例えば別のウェブサイトWや、別途設けられたデータベースや、人による手動入力や、あるいはウェブサイトWに埋め込まれたHTMLの文字列等)により取得されてもよい。
また、受注管理装置1が、ウェブサイトWから商品情報及び決済必要情報を取得するタイミングについてはこの例に限定されず、ステップSS1のシステム起動時に取得する構成にしてもよい。
ここでウェブサイトWは、グルメサイト、カフェのホームページを一例とするオーダサイトやECサイトに限らず、企業ホームページ等でもよい。
【0134】
なおここでは説明の便宜上、受注管理装置1は、商品情報及び決済必要情報を、ウェブサイトWを介して取得することを前提として説明するが、これに限定されない。即ち、受注管理装置1は、他社のPOSシステム、エクセル、PDF(Portable Document Format)、手入力、またAPI(Application Programming Interface)を介して商品情報及び決済必要情報を取得してもよい。また受注管理装置1は、文字情報としてだけではなく、画像、動画、匂い、音声、味、3D情報等に関する情報として商品情報及び決済必要情報を取得してもよい。
【0135】
ステップSS4において、受注管理装置1の商品情報取得部151は、通信部19を介し、商品情報を取得する。
またステップSS4において、受注管理装置1の決済必要情報取得部152は、通信部19を介し、決済必要情報を取得する。
そして、ステップSS4において、受注管理装置1の管理部153は、商品情報取得部151により取得された商品情報、及び決済必要情報取得部152により取得された決済必要情報の夫々を対応付けることによって、商品マスタとして管理する。
そして受注管理装置1の管理部153は、対応付けられた商品情報、及び決済必要情報を、商品/注文マスタDB400に格納する。
ここで本例では、ステップSS4において、商品情報と共に決済必要情報が取得されるものとされているが、上述したように、夫々の取得タイミングは必ずしも一致させる必要はない。例えば、決済必要情報は予め取得されていてもよく、この場合、受注管理装置1の管理部153は、ステップSS4のタイミングで商品情報取得部151により取得された商品情報と、予め決済必要情報取得部152により取得されていた決済必要情報の夫々を対応付けてそして商品マスタとして管理してもよい。
さらにステップSS4において、受注管理装置1は、対応付けられた商品情報及び決済必要情報を決済処理システム3に送信する。そして、決済処理システム3の情報取得部351は、通信部39を介して、商品情報及び決済必要情報を取得する。
【0136】
ステップSS5において、決済処理システム3の情報提示部352は、対応付けられた商品情報及び決済必要情報を入出力デバイスMNへ表示する制御を実行する。
【0137】
ステップSS6において、決済処理システム3の注文情報確定部353は、入出力デバイスMNを操作するユーザUより注文情報を取得する。
ここで、注文情報確定部353は、上述した入出力デバイスMNの画面の操作により注文情報を取得してもよいし、バーコードスキャナ、QRコード、スキャナ、カメラ等の各種センサー等から注文情報を取得してもよい。
【0138】
ステップSS7において、決済処理システム3の注文情報送信制御部354は、ユーザUの注文情報を、受注管理装置1へ送信する制御を実行する。ここで、注文情報には、後述するように、決済情報及び購買情報が含まれている。そこで、受注管理装置1の決済情報取得部171及び購買情報取得部172の夫々は、通信部19を介して決済情報及び購買情報を夫々取得する。
ここで、決済情報とは、ユーザUからその都度受け付ける注文に対する各請求金額の合計を示す情報である。そして購買情報とは、ユーザUからその都度受け付ける注文毎の明細を示す情報である。
決済情報取得部171は、取得した決済情報を、決済情報DB100へ格納する。
購買情報取得部172は、取得した購買情報を、購買情報DB300へ格納する。
【0139】
ステップSS8において、受注管理装置1の決済依頼部155は、決済処理システム3に決済依頼を行う。そして、決済処理システム3の決済依頼受付部355は、通信部39を介して決済依頼を受け付ける。
【0140】
ステップSS9において、決済処理システム3の決済処理部356は、リーダ/ライタRWに決済要求を示す情報(例えば点灯により示す情報)を表示させる。そして、ユーザUが、リーダ/ライタRWにカードPをタッチ操作することによって、商品等の決済が行われることにより、決済処理が終了する。これにより、リーダ/ライタRWは、決済処理の終了に関する通知を出力する。
ここで、本例では、決済手法は、カードPをリーダ/ライタRWに対してタッチ操作する手法が採用されたが、特にこれに限定されず、クレジットカード、電子マネー、QRコード認証、生態認証、等を用いた決済手法を代替として又は併用して採用してもよい。
【0141】
ステップSS10において、決済処理システム3の決済処理部356は、リーダ/ライタRWより決済処理の終了に関する通知を取得する。
【0142】
ステップSS11において、決済処理システム3の決済終了情報送信制御部357は、受注管理装置1へ、決済終了情報を送信する制御を実行する。
すると、受注管理装置1の決済完了情報登録部156は、決済終了情報を、通信部19を介して取得し、決済情報DB100及び購買情報DB300に登録する。
【0143】
ここで、ウェブサイトWが商品等のオーダサイトやECサイトである場合、例えばステップSS12乃至SS14の処理が実行される。即ち、ウェブサイトWによっては、ステップSS12乃至SS14の処理は必須なものではない。
【0144】
ステップSS12において、受注管理装置1の決済終了情報提供部157は、ウェブサイトWにアクセスして、決済終了情報を提供する。
【0145】
ステップSS13において、ウェブサイトWにおいて、店舗管理PC5に対する調理指示や商品等の配送指示が行われる。
【0146】
ステップSS14において、受注管理装置1の決済受付完了情報提供部158は、ウェブサイトWから決済完了受付情報を取得する。
そして、ステップSS15において、受注管理装置1は、決済処理システム3に対し、決済受付完了情報を送信する。
【0147】
ステップSS16において、決済処理システム3は、取得した決済完了受付情報を、入出力デバイスMNに表示させる制御を実行する。
【0148】
ステップSS17において、決済処理システム3は、レシートプリンタRPにレシートを印刷する旨の指示を送信する。
ここで、本例において、レシートプリンタRPは、配送伝票や店舗控えを出力してもよい。また、レシートプリンタRPは、アンケートリンクを貼りアンケート情報を取得しても良い。さらにまた、決済処理システム3は、レシートプリンタRPから出力された配送伝票を配送業者/システムへ郵送するための機能を有していてもよい。あるいは、決済処理システム3は、入出力デバイスMNから配送先を入力し、配送業者/システムと連携してもよい。
【0149】
以上をまとめると、受注管理装置1は、既存のウェブサイトW等と連携し、ウェブサイトW等から商品等情報を、取得、加工、及び編集をした上で、商品マスタとして記憶することができる。そしてユーザUは、受注管理装置1によって提供される商品等情報を閲覧することで、決済処理システム3を操作して商品を注文したり、その注文した商品等についてその場で決済することができる。
【0150】
このように、ユーザUは、商品等の注文と決済処理とを同じ端末(例えば、決済処理システム3)で一元化することができる。そのため、商品等の注文と決済処理を一連の流れとしてその場で完了させることができるため、決済処理にかける時間を削減することが可能になる。
【0151】
また従来、例えばECサイトで商品等の注文をした場合には、ユーザUは、同サイト上において別途決済基本情報の登録(例えば、クレジットカード情報の登録)が必要であった。これに対して本サービスによれば、そのような登録は必要がなく、ユーザUは、所定の場所に設置された決済処理システムにおいて決済することができるようになる。これにより、ユーザUは、個人情報がECサイトから流出される等の心配をすることなく、安心して決済処理を完了させることができる。
【0152】
また従来、飲食店等の店頭に設置されたモバイルオーダシステムで商品等の注文をする場合、決済は例えば店頭の有人レジで行われていたが、本サービスによれば、ユーザU自身により決済が完了されるため、省人化することができる。これにより、これにより、飲食業界の人出不足が解消されたり、人と人との接触による感染症のリスクを低減させることができるようになる。
【0153】
また従来、ウェブサイトWを運営する事業者は、決済の為のシステムを別途所持し、都度変更や修繕等に手間をかけていた。しかしながら本サービスによれば、ウェブサイトWの商品等情報が受注管理システムによって取得され、そして決済システムにおいて決済を行われるため、ウェブサイトWを運営する事業者にとっては、システムの変更や修繕にかける時間を削減することができるようになる。
【0154】
また本サービスによれば、店頭に設定されたモバイルオーダシステムを介してウェブサイトWからの商品等の注文し、そして店頭に設置された決済システムで決済を完了させることが可能になるため、店舗の出店を希望する事業者等は、商品等の在庫場所と決済を行う場所を分けることができ、店舗スペースが狭くても気軽に出店できるようになる。
【0155】
また従来、ウェブサイトW側と決済システム側で、夫々商品等の決済情報や注文情報等に関するデータが管理されていたが、本サービスによれば決済情報と注文情報等が連携されるため、データ管理を簡単にかつ正確に行うことができるようになる。
またさらには、この一元化されたデータを、マーケティング情報へ活用することも可能になる。
【0156】
またウェブサイトWから必要な情報だけを抽出してユーザUに提供することができるので、例えば多品種少量型の製品を販売する事業者、受注生産型の事業者(飲食店等)、市場の反応を見たい試作品メーカー(ポップアップストア等)、在庫の少ないアンテナショップ、地域名産、ハンドメイド、専門店、ECサイトを持っていないが商品情報を掲載するホームページのみ持っている事業者等は、本サービスを適用することにより低コストで気軽に出店することができるようになる。
【0157】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれるものとする。
【0158】
本実施形態では、URL遷移指示受付部101は、受注管理装置1に設けられ、ユーザUからの指示を受け付けることにより、オーダサイト管理装置2へ遷移する構成としたがこれに限定されない。例えば、ユーザUは、受注管理装置1のURL遷移指示受付部101を介さずに、オーダサイト管理装置2の管理するウェブサイトに直接アクセスしてもよい。
【0159】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図7及び
図13の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図7及び
図13の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、
図7及び
図13に特に限定されず、任意でよい。例えば、受注管理装置1の機能ブロックをオーダサイト管理装置2等に移譲させてもよい。逆にオーダサイト管理装置2の機能ブロックを受注管理装置1等に移譲させてもよい。さらには、決済処理システム3等の機能ブロックを受注管理装置1等に移譲させてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0160】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0161】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザU等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザU等に提供される記録媒体等で構成される。
【0162】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0163】
以上を換言すると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
【0164】
即ち、本発明が適用される情報処理システム(例えば
図5のシステム)は、
ユーザにとって注文対象の商品又は役務を決済する決済場所に配置される決済処理システム(例えば、
図13の決済処理システム3)と、当該決済処理システムと通信をする情報処理装置(例えば、
図13の受注管理装置1)とを含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記商品又は前記役務を特定可能な情報を、商品等情報として取得する情報取得手段(例えば、
図13の商品情報取得部151)と、
前記商品等情報により特定される前記商品又は役務を決済するのに必要な情報(価格等)を決済必要情報として、当該決済必要情報と前記商品等情報とを対応付けて管理する管理手段(例えば、
図13の管理部153)と、
を備え、
決済処理システムは、
前記ユーザにとっての注文対象の前記商品又は前記役務についての前記商品等情報と前記決済必要情報とを取得する取得手段(例えば、
図13の情報取得部351)と、
前記商品等情報を前記ユーザに提示する提示手段(例えば、
図13の情報提示部352)と、
前記商品等情報の提示を受けた前記ユーザによる、前記注文対象の商品又は前記役務についての注文の指示操作を受け付ける受付手段(例えば、
図13の注文情報確定部353)と、
前記指示操作が受け付けられた場合、前記注文対象の商品又は前記役務についての決済を、前記決済必要情報に基づいて行う決済処理を制御する決済制御手段(例えば、
図13の決済処理部356)と、
を備える。
【0165】
さらに前記情報取得手段(例えば、
図13の商品情報取得部151)は、前記商品等情報を、前記決済必要情報とは独立して取得し、
前記管理手段(例えば、
図13の管理部153)は、前記情報取得手段とは別の経路から取得された前記決済必要情報と、前記情報取得手段により取得された前記商品等情報を対応付けて管理する。
【0166】
これにより既存のウェブサイトW等に限らず、他社のPOSシステム、エクセル、PDF等のような様々な媒体から取得された情報に基づいて商品マスタを生成し、ユーザUに提示することが可能になる。そのためユーザUは、ウェブサイトWに限定されず幅広い選択肢の中から商品等を選択することができるようになる。また、ウェブサイトを所有しない事業者等であっても、商品等情報を送信できれば自身の商品を出品することができるため、低コストでビジネスを始めることができるようになる。
さらにまた、商品等情報と決済必要情報とを独立して取得することができるため、例えばウェブサイトW等が更新された場合でも、商品マスタの更新に必要な情報さえ取得できればよい。したがってサービス提供者Aは、必要な情報のみ更新すればよいため、メンテナンスコストを削減することも可能になる。
【符号の説明】
【0167】
1・・・受注管理装置、2・・・オーダサイト管理装置、3・・・決済処理システム、4・・・オーダ受付装置、5・・・店舗管理PC、11、21、31・・・CPU、19、29、39・・・通信部、101・・・URL遷移指示受付部101、102・・・決済依頼受付部、103・・・決済種別選択画面生成部、104・・・決済種別選択画面URL情報送信制御部、105・・・決済種別選択画面表示制御部、106・・・決済種別選択受付部、107・・・決済情報送信制御部、108・・・第1決済終了情報提供部、151・・・商品情報取得部、152・・・決済必要情報取得部、153・・・管理部、154・・・注文情報取得部、155・・・決済依頼部、156・・・決済完了情報登録部、157・・・決済終了情報提供部、158・・・決済受付完了情報提供部、201・・・注文情報取得部、202・・・決済依頼送信制御部、203・・・決済種別選択画面URL情報取得部、204・・・対応付け部、205・・・決済種別選択画面URL遷移指示受付部、301・・・決済情報取得部、302・・・決済処理部、303・・・第2決済終了情報提供部、351・・・情報取得部、352・・・情報提示部、353・・・注文情報確定部、354・・・注文情報送信制御部、355・・・決済依頼受付部、356・・・決済処理部、357・・・決済終了情報送信制御部、100・・・決済情報DB、200・・・注文情報DB、300・・・購買情報DB、400・・・商品/注文マスタDB、500・・・会員情報/配送情報DB、600・・・分析情報DB
【手続補正書】
【提出日】2020-12-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにとって注文対象の商品又は役務を決済する決済場所に配置される決済処理システムと、当該決済処理システムと通信をする情報処理装置とを含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
商品又は役務を特定可能な情報を、商品等情報として取得する情報取得手段と、
前記商品等情報により特定される前記商品又は役務を決済するのに必要な情報を決済必要情報として、当該決済必要情報と前記商品等情報とを対応付けた組を複数管理する管理手段と、
を備え、
前記情報取得手段は、前記商品等情報を、前記決済必要情報とは独立して取得し、
前記管理手段は、前記情報取得手段とは別の経路から取得された前記決済必要情報と、前記情報取得手段により取得された前記商品等情報とを対応付けた組を複数管理し、
前記決済処理システムは、
前記情報処理装置の前記管理手段により前記複数の組が管理されている状態で、前記複数組のうち、ユーザにとって注文対象の候補となる1以上の組の夫々に属する1以上の前記商品等情報を前記ユーザに提示する提示手段と、
前記1以上の商品等情報の提示を受けた前記ユーザにより、当該1以上の商品等情報のうち所定の商品等情報により特定される商品又は役務が注文対象とされて、当該注文対象に対する注文の指示操作がなされた場合、その指示操作を受け付ける受付手段と、
前記指示操作が受け付けられた場合、前記注文対象を特定可能な前記所定の商品等情報が属する前記組を対象組として、当該対象組に属する前記決済必要情報に基づいて、前記注文対象についての決済を行う決済処理を制御する決済制御手段と、
を備える情報処理システム。
【手続補正書】
【提出日】2021-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにとって注文対象の商品又は役務を決済する決済場所に配置される決済処理システムと、当該決済処理システムと通信をする情報処理装置とを含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
商品等マスタの作成とは異なる目的で生成された情報のうち、商品又は役務を特定可能な情報を、商品等情報として取得する情報取得手段と、
前記商品又は役務を決済するのに必要な情報を決済必要情報として、当該決済必要情報と前記商品等情報とを対応付けた組を商品等マスタとして、複数の商品等マスタを管理する管理手段と、
を備え、
前記情報取得手段は、前記商品等情報を、前記決済必要情報とは独立して取得し、
前記管理手段は、前記情報取得手段とは別の経路から取得された前記決済必要情報と、前記情報取得手段により取得された前記商品等情報とを対応付けた組を前記商品等マスタとして、前記複数の商品等マスタを管理し、
前記決済処理システムは、
前記情報処理装置の前記管理手段により前記複数の商品等マスタが管理されている状態で、前記複数の商品等マスタのうち、ユーザにとって注文対象の候補となるものを1以上前記ユーザに提示する提示手段と、
1以上の前記商品等マスタの提示を受けた前記ユーザにより、当該1以上の商品等マスタのうち所定の商品等マスタにより特定される商品又は役務が注文対象とされて、当該注文対象に対する注文の指示操作がなされた場合、その指示操作を受け付ける受付手段と、
前記指示操作が受け付けられた場合、前記注文対象を特定可能な商品等マスタに属する前記決済必要情報に基づいて、前記注文対象についての決済を行う決済処理を制御する決済制御手段と、
を備える情報処理システム。