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特開2022-23746通電通知機能付き携帯端末給電ケーブル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022023746
(43)【公開日】2022-02-08
(54)【発明の名称】通電通知機能付き携帯端末給電ケーブル
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/02 20160101AFI20220201BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220201BHJP
【FI】
H02J7/02 U
H02J7/00 301B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020137662
(22)【出願日】2020-07-27
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】517179826
【氏名又は名称】ゴッパ合同会社
(72)【発明者】
【氏名】九鬼 隆則
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503EA01
5G503FA03
5G503GD03
5G503GD06
(57)【要約】
【課題】携帯端末への給電の有無を単純な回路により診断する通電通知機能付き携帯端末給電ケーブル及び通知方法を提供する。
【解決手段】
携帯端末給電ケーブルは、入力部と出力部の間に、判定部と通知部を備え、判定部は入力部と出力部の間の電流の有無で通電を判定し、通知は音声により通知する。また、給電ケーブルは、通電の有無を音声及び/または光によって通知することにより、視覚障害者及び/または聴覚障害者が通電の有無を容易に認識することができるという効果を奏する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力部と出力部を有する給電ケーブルと、
前記入力部と出力部の間に、判定部と通知部を有し、
前記判定部は、前記入力部と出力部間の、電流の有無で通電を判定し、
前記通知部は、前記判定部の判定結果を通知することを
特徴とする給電ケーブル。
【請求項2】
前記通知部は、発声部をさらに有し、前記発声部は、判定結果を音声で通知することを特徴とする
請求項1に記載の給電ケーブル。
【請求項3】
前記通知部は、書き換え可能な音声を記憶する記憶部をさらに有し、前記発声部は、記憶部にあらかじめ記憶された音声で通知することを特徴とする
請求項2に記載の給電ケーブル。
【請求項4】
前記判定部は、接続機器の位置情報によって地域を判定し、当該地域の言語によって通知することを特徴とする
請求項2に記載の給電ケーブル。
【請求項5】
前記通知部は、判定結果を発光によって通知することを特徴とする
請求項1に記載の給電ケーブル。
【請求項6】
前記給電ケーブルは、USBインターフェースケーブルであることを特徴とする
請求項1に記載の給電ケーブル。
【請求項7】
充電器より供給される電流の有無を測定するステップと、
測定された電流の有無に基づいて、通電を判定するステップと、
判定の結果に基づいて、通電を音声で通知するステップと
を有する通電判定通知方法。
【請求項8】
充電器より供給される電流の有無を測定するステップと、
測定された電流の有無に基づいて、通電を判定するステップと、
判定の結果に基づいて、通電を音声で通知するステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末機器の給電及び充電に関し、給電ケーブルを接続した際に、通電の有無を検知し、通電状況を使用者に知らせる給電ケーブル及び通知方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子機器の二次電池の充電に用いられる充電ケーブルには、充電電流を検出して充電状態を把握し制御する充電ケーブル及び充電器が考案されている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-50469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明によれば、充電装置と端末間の通電の有無を、単純な構成により音声でユーザーに通知する、通電通知機能付き携帯端末給電ケーブル及び通知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る給電ケーブルは、入力部と出力部を有する給電ケーブルと、前記入力部と出力部の間に、判定部と通知部を有し、前記判定部は、前記入力部と出力部間の、電流の有無で通電を判定し、前記通知部は、前記判定部の判定結果を通知することを特徴とする。
【0006】
好適には、前記通知部は、発声部をさらに有し、前記発声部は、判定結果を音声で通知する。
【0007】
好適には、前記通知部は、書き換え可能な音声を記憶する記憶部をさらに有し、前記発声部は、記憶部にあらかじめ記憶された音声で通知する。
【0008】
好適には、前記判定部は、接続機器の位置情報によって地域を判定し、当該地域の言語によって通知する。
【0009】
好適には、前記通知部は、判定結果を発光によって通知する。
【0010】
好適には、前記給電ケーブルは、USBインターフェースケーブルであることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る通電判定通知方法は、充電器より供給される電流の有無を測定するステップと、測定された電流の有無に基づいて、通電を判定するステップと、判定の結果に基づいて、通電を音声で通知するステップとを有する。
【0012】
本発明に係るプログラムは、充電器より供給される電流の有無を測定するステップと、測定された電流の有無に基づいて、通電を判定するステップと、判定の結果に基づいて、通電を音声で通知するステップとを有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、端末装置への充電において、通電の有無を音声もしくは発光等で通知する携帯端末給電ケーブルを提供することができ、視覚もしくは聴覚に障害のあるユーザーにおいても容易に認知することができる。また、通知する音声を、使用する地域の言語に変更することで、異なる言語地域のユーザーにも、通電の状態を容易に認知させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る通電通知装置付きケーブル100を、充電器3と携帯端末4に接続した状態を例示する概略構成図である。
図2】本実施形態に係る通電通知装置1の、機能構成を例示するブロック図である。
図3】本実施形態における、通電通知処理(S10)を説明するフローチャートである。
図4】変形例1に係る増幅部26及び記憶部28を備える通電通知装置付きケーブル100の機能構成を例示する図である。
図5】本実施形態における、通電判定処理(S20)を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態の構成を、図面を参照して説明する。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
【0016】
図1は、本実施形態に係る通電通知機能付きケーブル100を、充電器3と携帯端末4に接続した状態を例示する概略構成図である。
図1に例示するように、通電通知機能付きケーブル100は、充電器側及び携帯端末側に接続する端子2、2´を有しており、充電器3及び携帯端末4等に接続して使用する。
通電通知装置1は、端子2と端子2´の間に配置され、通電通知装置1は、端子2と端子2´のいずれかの内部に装備しても良い。
【0017】
図2は、本実施形態に係る通電通知装置1の、機能構成を例示するブロック図である。
図2に例示するように、本実施形態による通電通知装置1は、接続判定部11と、入力部12と、出力部13と、通知部14と、発声部15を備えている。
【0018】
接続判定部11は、本発明に係る接続判定部の一例である。
接続判定部11は、入力部12から出力部13に向かって電圧が印加された時に、電流の検出により通電の有無を判定する。具体的には、接続判定部11は、入力部12から電圧が印加されている時に、電流が流れているということを検出した場合、通電されていると判断し、通知部14に判定結果を通知する。例えば、接続判定部11は、検出する電流が閾値を越えた場合に通電が有ると判定する。
【0019】
入力部12及び出力部13は、本発明に係る入力部及び出力部の一例である。
入力部12は、充電器3から電力の供給を受け、出力部13は、携帯端末4に対して電力を供給する。入力部12及び出力部13は、接続方向が逆方向となっても良く、その場合、入力部12は出力部として、出力部13は入力部として機能する。
【0020】
通知部14は、本発明に係る通知部の一例である。
通知部14は、接続判定部11の判定を受け、発声部15から音声によって通電の有無を通知する。例えば、発声部15は、ビープ音、音声により通知する。通知部14は、発声部15を内部に有していても良く、これに限らない。
【0021】
本実施形態においては、充電器3に接続された端子2側を入力部12とし、携帯端末に接続された端子2´側を出力部13として説明している。接続判定部11は、その間に配置されていれば良く、入力部12と出力部13は入出力において同じ機能で、電流は逆方向から印加されても良い。
【0022】
本実施形態では、一般的な充電ケーブルを具体例として説明するが、USBインターフェースケーブルであっても良く、これに限らない。
【0023】
図3は、通電通知装置1による通電通知処理(S10)を説明するフローチャートである。
ステップ11(S11)において、通電通知装置付き給電ケーブルを、充電器3と携帯端末4とを接続する。
ステップ12(S12)において、充電器3は、入力部12に電圧を印加する。
ステップ13(S13)において、接続判定部11は、電流の有無を測定する。
ステップ14(S14)において、接続判定部11は、電流の検出結果により、通電の有無を判定する。
ステップ15(S15)において、通知部14は、接続判定部11の判定結果を発声部15により通知する。
以上の処理をにより、通電通知装置1は、充電器3から携帯端末装置4への通電を通知する。
【0024】
図4は、変形例1に係る増幅部15と判定部17、及び、変形例2に係る記憶部18とを備える通電通知装置1の機能構成を例示する図である。
以下、同符号の構成については、同様の動作をするため説明を省略する。
【0025】
(変形例1)
本実施例では、入力部12から印加される電圧により電流を検出する場合を説明したが、検出の精度を高めるために、接続判定部11は、増幅する増幅部15と、増幅部16からの電流を検出する判定部17をさらに備えても良い。
【0026】
増幅部16は、入力部12から印加される電流を増幅し、判定部17は電流の有無を検出する。
【0027】
(変形例2)
本実施例では、ビープ音、音声により通知する場合を説明したが、これに限定するものではない。例えば、音声による通知の他に、LEDの点灯、数値の表示、文字による表示等があるが、いずれの方法を用いてもよい。通知部30は、LCDパネル等の搭載により、通電している状態であることを文章によって表示しても良く、これに限らない。
通知部14は、発声する音声を記憶する記憶部18をさらに備えても良い。
【0028】
記憶部18は、本発明に係る記憶部の一例である。
発声部15は、記憶部18に記憶された音声によって通知する。例えば、キャラクターの音声、使用地域の言語による音声等を記憶することにより、任意の音声で通知することが可能である。具体的には、記憶部18は、USBインターフェースを通じて、書き換えることが可能である。さらに、携帯端末装置の位置情報によって、使用地域の言語で通知しても良く、種々の変更、追加等が可能である。
【0029】
図5は、判定部17による通電の有無を判定する通電判定処理(S20)を説明するフローチャートである。
ステップ21(S21)において、入力部12から印加された電流を検出する。
ステップ22(S22)において、判定部17は、電流の有無を判定する。
ステップ23(S23)において、通知部14は、判定部17の判定結果を通知する。
【0030】
以上のように、本実施形態に係る通電通知装置1は、通電の有無を検出し通電の有無を音声によって通知することができる。また、通電通知装置1は、通知部14に記憶部18をさらに有することにより任意の音声、言語によって通電の有無を通知することが可能になる。
【0031】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 通電検知装置
2 端子
3 充電器
4 携帯端末装置
11 接続判定部
12 入力部
13 出力部
14 通知部
15 発声部
16 増幅部
17 判定部
18 記憶部
100 通電通知装置付きケーブル
図1
図2
図3
図4
図5