(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022023750
(43)【公開日】2022-02-08
(54)【発明の名称】腋窩支持クラッチ
(51)【国際特許分類】
A61H 3/02 20060101AFI20220201BHJP
【FI】
A61H3/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020140511
(22)【出願日】2020-08-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-03-17
(31)【優先権主張番号】202010729678.9
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520321465
【氏名又は名称】杭州易薪科技創新有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】朱正直
【テーマコード(参考)】
4C046
【Fターム(参考)】
4C046AA23
4C046AA43
4C046BB07
4C046CC01
4C046DD34
4C046DD37
(57)【要約】 (修正有)
【課題】手首の二次怪我を防止する腋窩支持クラッチを提供する。
【解決手段】杖本体1はホルダー11、支持杆12、握杆13および脇あて14を含み、前記脇あて14、ホルダー11および支持杆12が上から順次に固定接続されている。手首怪我の場合、中部接続ユニット4を杖本体1から取外してから、アームスリーブ2を水平に調整してアームスリーブ2を中部接続ユニット4によって杖本体1に接続する。このようにして、アームスリーブ2と杖本体1が垂直状配置となって、腕をアームスリーブ2内に通して、手首を使う必要がなく、腕力で杖本体を持ち上げることにより、手首の二次怪我を防止する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
杖本体1を含み、前記杖本体1はホルダー11、支持杆12、握杆13および脇あて14
を含み、前記脇あて14、ホルダー11および支持杆12が上から順次に固定接続され、
前記握杆13がホルダー11の内端に回動可能に接続されており、
前記ホルダー11の内側にアームスリーブ2が設けられ、且つアームスリーブ2が握杆1
3の上側に位置され、前記アームスリーブ2および杖本体1の間に接続手段が接続され、
前記杖本体1の両外側壁に位置決め穴5が均一に開設されており、前記アームスリーブ2
の傾斜角度は前記接続手段と位置決め穴5の嵌合によって調節可能であり、前記アームス
リーブ2が取外可能に独立して設置されており、
前記接続手段は端末接続ユニット3および中部接続ユニット4を含み、前記端末接続ユニ
ット3の一端が杖本体1に接続され、その他端が中部接続ユニット4によってアームスリ
ーブ2の端末に取外可能に接続されており、前記アームスリーブ2の中部は他の中部接続
ユニット4によって杖本体1に取外可能に接続されていることを特徴とする腋窩支持クラ
ッチ。
【請求項2】
前記アームスリーブ2は筒体21、リング22および一対の位置決めブロック23を含み
、前記リング22が筒体21の外端における中部寄りの位置に外套され、一対の位置決め
ブロック23がそれぞれ筒体21の端末およびリング22に固定接続されていることを特
徴とする請求項1に記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項3】
前記筒体21の前端に複数個の放熱穴211が設けられていることを特徴とする請求項1
に記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項4】
前記筒体21の端末に複数個の補強リブ212が固定的に配置されていることを特徴とす
る請求項1に記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項5】
前記端末接続ユニット3は杖本体1の側壁に固定接続される一対の第1接続杆3aを含み
、前記アームスリーブ2が一対の第1接続杆3aの間に位置され、且つ第1接続杆3aが
伸縮可能であり、前記第1接続杆3aの杖本体1と反対側の一端が中部接続ユニット4に
よってアームスリーブ2の端末に取外可能に接続されていることを特徴とする請求項1に
記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項6】
前記端末接続ユニット3は一対の第2接続杆31、一対の挿杆32、一対のリニア軸受3
3、第1圧縮ばね34、一対の限位柱35および外筒36を含み、前記挿杆32が位置決
め穴5内に挿設可能であり、
前記第2接続杆31の一端が中部接続ユニット4によってアームスリーブ2の端末に取外
可能に接続され、その他端が挿杆32の外端に套接されており、
前記リニア軸受33が第2接続杆31に取付けられ、且つ前記一対の第2接続杆31の間
に位置されており、前記挿杆32がリニア軸受33内側に挿設されており、
前記第1圧縮ばね34が一対の挿杆32の間に固定接続されており、
前記限位柱35が挿杆32に固定接続され、且つ第1圧縮ばね34寄りに位置決めされて
おり、
前記外筒36が一対の挿杆32の外側に套接され、且つ一対のリニア軸受33の間に位置
され、外筒36の上端に欠け溝が開設され、一対の限位柱35がともに欠け溝内に挿設さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項7】
前記中部接続ユニット4は凹溝41、磁気ブロック42、第2圧縮ばね43、磁気板44
および推杆45を含み、
前記凹溝41が位置決めブロック23に開設され、且つその開口が外方を向いており、
前記磁気ブロック42が凹溝41内に滑動自在に接続され、磁気ブロック42と凹溝41
の内底端の間は第2圧縮ばね43によって固定接続されており、
前記端末接続ユニット3およびホルダー11にそれぞれ凹溝41に位置合わせるための嵌
挿溝46が開設され、該嵌挿溝46が断面T字状の構成とし、前記磁気板44が嵌挿溝4
6内の底端に固定され、前記推杆45は嵌挿溝46内に挿設され且つ磁気板44を貫通し
ており、磁気ブロック42に抵抗して嵌挿溝46内から退出させることができることを特
徴とする請求項1に記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項8】
端末接続ユニット3に位置する前記推杆45の長度が端末接続ユニット3の厚度より大き
く、杖本体1に位置する前記推杆45の長度が杖本体1の厚度より大きいことを特徴とす
る請求項7に記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項9】
前記嵌挿溝46の両側にそれぞれ限位滑動溝47が設けられており、前記限位滑動溝47
が前記杖本体1および前記端末接続ユニット3に開設されており、前記推杆45の両端に
それぞれ止めブロックが固定設置されており、前記止めブロックが前記限位滑動溝47内
に滑動自在に接続されており、前記止めブロックと前記限位滑動溝47の移動嵌合により
推杆45の移動位置および長度を制限可能であることによって、推杆45の位置決めブロ
ック23側の端部が前記嵌挿溝46の孔口から突出しないようにされていることを特徴と
する請求項7に記載の腋窩支持クラッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持クラッチに関し、特に腋窩支持クラッチに関する。
【背景技術】
【0002】
クラッチは、重要な医療用のリハビリ補助具として、歩行に助力するものである。通常は
木製や金属製棒であり、手杖(T字杖)、肘杖(ロフストランド杖)や腋杖(松葉杖、腋
窩支持クラッチともいう)などがある。手杖は、主に軽度助力の場合、例えば高齢者や山
登りに用いられるが、障害者用品とみなされない。肘杖は、中度の下肢不自由者に向いて
いる。腋杖(腋窩支持クラッチ)は、重度の下肢不自由者(永久障害等)に向いて必要不
可欠ものである。ほとんどの下肢不自由者が一生にわたって腋杖を使う可能性が高い。と
ころで、腋杖は、特にその下側にある防滑機構は、極めて改良すべきである。
【0003】
ところが、手首怪我で発力できない場合、杖を連れて歩行することはできなく、医療用杖
を使えない。また術後患者の場合、手で握杆を握って杖を持ち上げる(前腕と上腕は直伸
する)には肩筋群発力が必要で、一般人でさえ肩筋群の力が小さい(胸筋、背筋等の大筋
群に比べて)ので、杖持ちの上げ過程では、肩部発力によって手首で持ちあげる方式によ
っては、弱っている術後患者は、なかなか杖を操作できない。さらに、手首で握杆を握る
場合は、握杆が腕力の作用端となり、肩の部位が自由端となる。それで作用端が自由端と
遠くて、作用点において筋力不足に加えてモーメントが大きく、このため、手首で杖を握
る際の難しさが増える。
【発明の概要】
【0004】
1、解決しようとする技術問題
本発明は、従来技術に存在する問題を解決する腋窩支持クラッチ(松葉杖)を提供する
。
【0005】
2、技術方案
上記の問題を解決するために、下記の技術方案を提供する。
腋窩支持クラッチは、杖本体を含み、前記杖本体はホルダー、支持杆、握杆および脇あ
てを含み、前記脇あて、ホルダーおよび支持杆が上から順次に固定接続され、前記握杆が
ホルダーの内端に回動可能に接続されており、
前記ホルダーの内側にアームスリーブが設けられ、且つアームスリーブが握杆の上側に
位置され、前記アームスリーブおよび杖本体の間に接続手段が接続され、前記杖本体の両
外側壁に位置決め穴が均一に開設されており、前記アームスリーブの傾斜角度は前記接続
手段と位置決め穴の嵌合によって調節可能であり、前記アームスリーブが取外可能に分体
設置されており、
前記接続手段は端末接続ユニットおよび中部接続ユニットを含み、前記端末接続ユニッ
トの一端が杖本体に接続され、その他端が中部接続ユニットによってアームスリーブの端
末に取外可能に接続されており、前記アームスリーブの中部も他の中部接続ユニットによ
って杖本体に取外可能に接続されている。
【0006】
好ましくは、前記アームスリーブは筒体、リングおよび一対の位置決めブロックを含み
、前記リングが筒体の外端における中部寄りの位置に外套され、一対の位置決めブロック
がそれぞれ筒体の端末およびリングに固定接続されている。
【0007】
好ましくは、前記筒体の前端に複数個の放熱穴が設けられている。
【0008】
好ましくは、前記筒体の端末に複数個の補強リブが固定的にされている。
【0009】
好ましくは、前記端末接続ユニットは杖本体の側壁に固定接続される一対の第1接続杆
を含み、前記アームスリーブが一対の第1接続杆の間に位置され、且つ第1接続杆が伸縮
可能であり、前記第1接続杆の杖本体と反対側の一端が中部接続ユニットによってアーム
スリーブの端末に取外可能に接続れている。
【0010】
好ましくは、前記端末接続ユニットは一対の第2接続杆、一対の挿杆、一対のリニア軸
受、第1圧縮ばね、一対の限位柱および外筒を含み、前記挿杆が位置決め穴内に挿設可能
であり、
前記第2接続杆の一端が中部接続ユニットによってアームスリーブの端末に取外可能に
接続され、その他端が挿杆の外端に套接されており、
前記リニア軸受が第2接続杆に取付けられ、且つ前記一対の第2接続杆の間に位置され
ており、前記挿杆がリニア軸受内側に挿設されており、
前記第1圧縮ばねが一対の挿杆の間に固定接続されており、
前記限位柱が挿杆に固定接続され、且つ第1圧縮ばねに近接位置決めされており、
前記外筒が一対の挿杆の外側に套接され、且つ一対のリニア軸受の間に位置され、外筒
の上端に欠け溝が開設され、一対の限位柱がともに欠け溝内に挿設されれている。
【0011】
好ましくは、前記中部接続ユニットは凹溝、磁気ブロック、第2圧縮ばね、磁気板およ
び推杆を含み、
前記凹溝が位置決めブロックに開設され、且つその開口が外方を向いており、
前記磁気ブロックが凹溝内に滑動自在に接続され、磁気ブロックと凹溝の内底端の間は
第2圧縮ばねによって固定接続されており、
前記端末接続ユニットおよびホルダーにそれぞれ凹溝に位置合わせる嵌挿溝が開設され
、該嵌挿溝が断面T字状の構成とし、前記磁気板が嵌挿溝内の底端に固定され、前記推杆
は嵌挿溝内に挿設され且つ磁気板を貫通しており、磁気ブロックに抵抗して嵌挿溝内から
退出させることができる。
【0012】
好ましくは、端末接続ユニットに位置する前記推杆の長度が端末接続ユニットの厚度よ
り大きく、杖本体に位置する前記推杆の長度が杖本体の厚度より大きくされる。
【0013】
好ましくは、前記嵌挿溝の両側にそれぞれ限位滑動溝が設けられており、前記限位滑動
溝が前記杖本体および前記端末接続ユニットに開設されており、前記推杆の両端にそれぞ
れ止めブロックが固定設置されており、前記止めブロックが前記限位滑動溝内に滑動自在
に接続されており、前記止めブロックと前記限位滑動溝の移動嵌合によって推杆の移動位
置および長度を制限可能であることによって、推杆の位置決めブロック側の端部が前記嵌
挿溝の孔口から突出しないようにされている。
【0014】
3、発明の効果
本発明の有利な効果は下記の通りである。
1)本発明のクラッチは、手首怪我の場合、中部接続ユニットを杖本体から取外してか
ら、アームスリーブを水平に調整してアームスリーブを中部接続ユニットによって杖本体
に接続する。このようにして、アームスリーブと杖本体が垂直状配置となって、腕をアー
ムスリーブ内に通して、手首を使う必要がなく、腕力で杖本体を持ち上げることにより、
手首の二次怪我を防止する。
2)本発明のクラッチは、手首怪我のない場合、アームスリーブを下向き傾斜状態と調
整してもよく、このときに、腕をアームスリーブ内に通して、握杆を手で握って発力して
、杖を持ち上げればよく、或いはアームスリーブを鉛直状に調整してもよく、このときに
、アームスリーブを使用しなく、脇あてを脇の下に挟んで握杆を握って使用すればよい。
3)本発明のクラッチは、傾斜角度を調整する方式が2種類提供される。1つは、端末
接続ユニットと杖本体とが固定される(それら挟み角が一定とされる)として、中部接続
ユニットを各位置決め穴内へと調整して、相応的に端末接続ユニットが伸縮することによ
り、アームスリーブの傾斜角度を改変させて傾斜角度調整の効果を実現する。もう1つは
、端末接続ユニットと杖本体とが着脱可能に、且つ端末接続ユニットが伸縮不可能で、中
部接続ユニットと杖本体とが着脱可能に、中部接続ユニットの位置が一定とされるとして
、端末接続ユニットを各位置決め穴間内へと位置調整することにより、アームスリーブの
傾斜角度の調整効果を実現する。
4)本発明のクラッチは、アームスリーブの設置によって、前腕発力で持ち上げ、発力
筋群が胸筋補助・肩腕筋群となる。したがって、持ち上げる時に発力がより大きくでき、
使用は更に楽で、術後の弱い患者に適している。
5)本発明のクラッチは、アームスリーブの端末および中部両位置でも中部接続ユニッ
トが配置される。磁気ブロックを嵌挿溝から推出するように推杆を押すことにより、アー
ムスリーブと杖本体および端末接続ユニットとの脱離を実現できる。それによってアーム
スリーブを独立に使用でき、アームスリーブの繰り返し着脱という面倒を回避することが
できる。また、第2圧縮ばねにより磁気ブロックを付勢すること、磁気ブロックと磁気板
間の吸引力によって、接続の安定性および強度に対して安全面の保障を提供することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【0016】
[符号の説明]
1 杖本体
11 ホルダー
12 支持杆
13 握杆
14 脇あて
2 アームスリーブ
21 筒体
211 放熱穴
212 補強リブ
22 リング
23 位置決めブロック
3 端末接続ユニット
3a 第1接続杆
31 第2接続杆
32 挿杆
33 リニア軸受
34 第1圧縮ばね
35 限位柱
36 外筒
4 中部接続ユニット
41 凹溝
42 磁気ブロック
43 第2圧縮ばね
44 磁気板
45 推杆
46 嵌挿溝
47 限位滑動溝
5 位置決め穴
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態における図面を参照して、本発明の実施形態における技術的態様
を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明された実施形態は、本発明の一部の実施形態
にすぎない。全ての実施形態ではなく、本発明における実施形態に基づき、当業者が創造
的労働をしないで獲得した他のすべての実施形態は、いずれも本発明の保護範囲に属する
。
【0018】
実施例1
図1~6に示すように、腋窩支持クラッチは、杖本体1を含み、前記杖本体1はホルダー
11、支持杆12、握杆13および脇あて14を含み、前記脇あて14、ホルダー11お
よび支持杆12が上から順次に固定接続され、前記握杆13がホルダー11の内端に回動
可能に接続されており、
前記ホルダー11の内側にアームスリーブ2が設けられ、且つアームスリーブ2が握杆1
3の上側に位置され、前記アームスリーブ2および杖本体1の間に接続手段が接続され、
前記杖本体1の両外側壁に位置決め穴5が均一に開設されており、前記アームスリーブ2
の傾斜角度は前記接続手段と位置決め穴5の嵌合によって調節可能であり、前記アームス
リーブ2が取外可能に分体設置されており、
前記接続手段は端末接続ユニット3および中部接続ユニット4を含み、前記端末接続ユニ
ット3の一端が杖本体1に接続され、その他端が中部接続ユニット4によってアームスリ
ーブ2の端末に取外可能に接続されており、前記アームスリーブ2の中部も他の中部接続
ユニット4によって杖本体1に取外可能に接続されている。
【0019】
図2に示すように、前記アームスリーブ2は筒体21、リング22および一対の位置決め
ブロック23を含み、前記リング22が筒体21の外端における中部寄りの位置に外套さ
れ、一対の位置決めブロック23がそれぞれ筒体21の端末およびリング22に固定接続
されている。
【0020】
図2に示すように、前記筒体21の前端に複数個の放熱穴211が設けられている。
【0021】
図2に示すように、前記筒体21の端末に複数個の補強リブ212が固定的にれている。
【0022】
図1に示すように、前記端末接続ユニット3は杖本体1の側壁に固定接続される一対の第
1接続杆3aを含み、前記アームスリーブ2が一対の第1接続杆3aの間に位置され、且
つ第1接続杆3aが伸縮可能であり、前記第1接続杆3aの杖本体1と反対側の一端が中
部接続ユニット4によってアームスリーブ2の端末に取外可能に接続れている。
【0023】
前記中部接続ユニット4は凹溝41、磁気ブロック42、第2圧縮ばね43、磁気板44
および推杆45を含み、
前記凹溝41が位置決めブロック23に開設され、且つその開口が外方を向いており、
前記磁気ブロック42が凹溝41内に滑動自在に接続され、磁気ブロック42と凹溝41
の内底端の間は第2圧縮ばね43によって固定接続されており、
前記端末接続ユニット3およびホルダー11にそれぞれ凹溝41に位置合わせる嵌挿溝4
6が開設され、該嵌挿溝46が断面T字状の構成とし、前記磁気板44が嵌挿溝46内の
底端に固定され、前記推杆45は嵌挿溝46内に挿設され且つ磁気板44を貫通しており
、磁気ブロック42に抵抗して嵌挿溝46内から退出させる。
【0024】
端末接続ユニット3に位置する前記推杆45の長度が端末接続ユニット3の厚度より大き
く、杖本体1に位置する前記推杆45の長度が杖本体1の厚度より大きい。
【0025】
前記嵌挿溝46の両側にそれぞれ限位滑動溝47が設けられており、前記限位滑動溝47
が前記杖本体1および前記端末接続ユニット3に開設されており、前記推杆45の両端に
それぞれ止めブロックが固定設置されており、前記止めブロックが前記限位滑動溝47内
に滑動自在に接続されており、前記止めブロックと前記限位滑動溝47の移動嵌合によっ
て推杆45の移動位置および長度を制限可能であることによって、推杆45の位置決めブ
ロック23側の端部が前記嵌挿溝46の孔口から突出しないようにされている。
【0026】
本実施例のクラッチは、第1接続杆3aと杖本体1が固定されるので、それらの挟み角が
一定となる。アームスリーブ2を取り付けるときに、アームスリーブ2の端末、即ち筒体
21の端末に位置する位置決めブロック23が中部接続ユニット4によって第1接続杆3
aに接続され、アームスリーブ2の中部、即ちリング22に位置する位置決めブロック2
3が中部接続ユニット4によって杖本体1側面の位置決め穴5内に挿設される。位置決め
穴5の数が1個に止まらず、鉛直的に杖本体1の外壁に配置されるが、リング22上の位
置決めブロック23を中部接続ユニット4によって各位置決め穴5内に接続すれば、筒体
21の傾斜角度を改変できる。その際に、第1接続杆3aが相応的に伸縮する。中部接続
ユニット4によって位置決めブロック23と第1接続杆3a、および接続位置決めブロッ
ク23と杖本体1を接続する時に、だいたい位置決めブロック23と第1接続杆3aまた
は位置決めブロック23と杖本体1の対接点を判断して、対接範囲内で探してみて磁気ブ
ロック42が第2圧縮ばね43の弾力および磁気板44の吸力の共同作用で挿溝46内に
入り込むまで試行すればよい。この時は、推杆45が磁気ブロック42によって外部へ推
出される。アームスリーブ2を分体に取り外す時は、端末接続ユニット3側、即ち杖本体
1側へ推杆45を推すと、
図6に示されるように、推杆45により磁気ブロック42を押
して第2圧縮ばね43を圧縮させるようにできて、磁気ブロック42を嵌挿溝46から脱
離させる。このようにして、筒体21を移動させればアームスリーブ2を分体に取り外す
ことができる。アームスリーブ2を着脱することなしに、手部の自由動作が可能であると
いう効果を実現できる。
【0027】
手首怪我のない場合は、脇あて14を脇の下に挟んで、支持杆12を地面にサポートして
、手で握杆13を握るように使用すればよい。アームスリーブ2は鉛直的に調整されたら
、使用の邪魔をしない。
【0028】
実施例2
実施例1と異なるのは、
図4~5に示すように、前記端末接続ユニット3は一対の第2接
続杆31、一対の挿杆32、一対のリニア軸受33、第1圧縮ばね34、一対の限位柱3
5および外筒36を含み、前記挿杆32が位置決め穴5内に挿設可能であり、
前記第2接続杆31の一端が中部接続ユニット4によってアームスリーブ2の端末に取外
可能に接続され、その他端が挿杆32の外端に套接されており、
前記リニア軸受33が第2接続杆31に取付けられ、且つ前記一対の第2接続杆31の間
に位置されており、前記挿杆32がリニア軸受33内側に挿設されており、
前記第1圧縮ばね34が一対の挿杆32の間に固定接続されており、
前記限位柱35が挿杆32に固定接続され、且つ第1圧縮ばね34に近接位置決めされて
おり、
前記外筒36が一対の挿杆32の外側に套接され、且つ一対のリニア軸受33の間に位置
され、外筒36の上端に欠け溝が開設され、一対の限位柱35がともに欠け溝内に挿設さ
れれている。
【0029】
本実施例にかかる杖の具体的操作は、下記のものが上記実施例1と異なる。アームスリー
ブ2の中部リング22における位置決めブロック23が、実施例1と相同方式で一の位置
決め穴5内(好ましくは最下位置の位置決め穴5)に挿入するとそのままにして、アーム
スリーブ2の端末をも実施例1と相同方式で第2接続杆31に接続する。本例の杖の端末
接続ユニット3と杖本体1とが固定接続されるし、端末接続ユニット3が伸縮的ではない
ので、内側に一対の限位柱35を押して、一対の挿杆32相互を近接させて、そして一対
の挿杆32をそれぞれ他の同一水平に沿う一対の位置決め穴5に位置合わせる。そして手
を離すと、第1圧縮ばね34の弾力作用で、一対の挿杆32が対応の位置決め穴5内に挿
入する。このようにして、アームスリーブ2の傾斜角度を調節することができる。快適に
使用することができる。
【手続補正書】
【提出日】2020-12-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
杖本体を含み、前記杖本体はホルダー、支持杆、握杆および脇あてを含み、前記脇あて、
ホルダーおよび支持杆が上から順次に固定接続され、前記握杆がホルダーの内端に回動可
能に接続されており、
前記ホルダーの内側にアームスリーブが設けられ、且つアームスリーブが握杆の上側に位
置され、前記アームスリーブおよび杖本体の間に接続手段が接続され、前記杖本体の両外
側壁に位置決め穴が均一に開設されており、前記アームスリーブの傾斜角度は前記接続手
段と位置決め穴の嵌合によって調節可能であり、前記アームスリーブが取外可能に独立し
て設置されており、
前記接続手段は端末接続ユニットおよび中部接続ユニットを含み、前記端末接続ユニット
の一端が杖本体に接続され、その他端が中部接続ユニットによってアームスリーブの端末
に取外可能に接続されており、前記アームスリーブの中部は他の中部接続ユニットによっ
て杖本体に取外可能に接続されていることを特徴とする腋窩支持クラッチ。
【請求項2】
前記アームスリーブは筒体、リングおよび一対の位置決めブロックを含み、前記リングが
筒体の外端における中部寄りの位置に外套され、一対の位置決めブロックがそれぞれ筒体
の端末およびリングに固定接続されていることを特徴とする請求項1に記載の腋窩支持ク
ラッチ。
【請求項3】
前記筒体の前端に複数個の放熱穴が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の腋
窩支持クラッチ。
【請求項4】
前記筒体の端末に複数個の補強リブが固定的に配置されていることを特徴とする請求項2
に記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項5】
前記端末接続ユニットは杖本体の側壁に固定接続される一対の第1接続杆を含み、前記ア
ームスリーブが一対の第1接続杆の間に位置され、且つ第1接続杆が伸縮可能であり、前
記第1接続杆の杖本体と反対側の一端が中部接続ユニットによってアームスリーブの端末
に取外可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項6】
前記端末接続ユニットは一対の第2接続杆、一対の挿杆、一対のリニア軸受、第1圧縮ば
ね、一対の限位柱および外筒を含み、前記挿杆が位置決め穴内に挿設可能であり、
前記第2接続杆の一端が中部接続ユニットによってアームスリーブの端末に取外可能に接
続され、その他端が挿杆の外端に套接されており、
前記リニア軸受が第2接続杆に取付けられ、且つ前記一対の第2接続杆の間に位置されて
おり、前記挿杆がリニア軸受内側に挿設されており、
前記第1圧縮ばねが一対の挿杆の間に固定接続されており、
前記限位柱が挿杆に固定接続され、且つ第1圧縮ばね寄りに位置決めされており、
前記外筒が一対の挿杆の外側に套接され、且つ一対のリニア軸受の間に位置され、外筒の
上端に欠け溝が開設され、一対の限位柱がともに欠け溝内に挿設されていることを特徴と
する請求項1に記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項7】
前記中部接続ユニットは凹溝、磁気ブロック、第2圧縮ばね、磁気板および推杆を含み、
前記凹溝が前記位置決めブロックに開設され、且つその開口が外方を向いており、
前記磁気ブロックが凹溝内に滑動自在に接続され、磁気ブロックと凹溝の内底端の間は第
2圧縮ばねによって固定接続されており、
前記端末接続ユニットおよびホルダーにそれぞれ凹溝に位置合わせるための嵌挿溝が開設
され、該嵌挿溝が断面T字状の構成とし、前記磁気板が嵌挿溝内の底端に固定され、前記
推杆は嵌挿溝内に挿設され且つ磁気板を貫通しており、磁気ブロックに抵抗して嵌挿溝内
から退出させることができることを特徴とする請求項2に記載の腋窩支持クラッチ。
【請求項8】
端末接続ユニットに位置する前記推杆の長度が端末接続ユニットの厚度より大きく、杖本
体に位置する前記推杆の長度が杖本体の厚度より大きいことを特徴とする請求項7に記載
の腋窩支持クラッチ。
【請求項9】
前記嵌挿溝の両側にそれぞれ限位滑動溝が設けられており、前記限位滑動溝が前記杖本体
および前記端末接続ユニットに開設されており、前記推杆の両端にそれぞれ止めブロック
が固定設置されており、前記止めブロックが前記限位滑動溝内に滑動自在に接続されてお
り、前記止めブロックと前記限位滑動溝の移動嵌合により推杆の移動位置および長度を制
限可能であることによって、推杆の位置決めブロック側の端部が前記嵌挿溝の孔口から突
出しないようにされていることを特徴とする請求項7に記載の腋窩支持クラッチ。