(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022023834
(43)【公開日】2022-02-08
(54)【発明の名称】通風装置
(51)【国際特許分類】
F24F 1/0007 20190101AFI20220201BHJP
F24F 1/0097 20190101ALI20220201BHJP
F24F 1/04 20110101ALI20220201BHJP
B65D 23/00 20060101ALI20220201BHJP
【FI】
F24F1/0007 331
F24F1/0097
F24F1/04
B65D23/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021122055
(22)【出願日】2021-07-26
(31)【優先権主張番号】P 2020126602
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】520125140
【氏名又は名称】阿部 信春
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】阿部 信春
【テーマコード(参考)】
3E062
3L050
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB02
3E062BA20
3E062BB10
3E062KA04
3E062KB17
3L050BB07
3L050BB11
3L050BC05
(57)【要約】
【課題】冷却された飲料物の影響により冷却される空気を送ることができる通風装置を提供する。
【解決手段】本発明の通風装置1は、冷却された飲料物Aが入れられる第1の容器10と、飲料物Aの影響により冷却される空気を送る第1の送風部30と、第1の送風部30から第1の容器10に向けて送られる空気が流通する流通部20´と、を有する。更に、通風装置1は、第1の容器10を入れるための第2の容器20を有し、第2の容器20は、変形可能な材料を用いて構成することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷却された飲料物の影響により冷却される空気を送る第1の送風部と、
前記第1の送風部から送られる前記空気が流通する流通部と、を有することを特徴とする通風装置。
【請求項2】
前記冷却された飲料物が入れられる第1の容器を有し、前記流通部は、前記第1の容器の外面側において前記第1の送風部から送られる空気を流通させることを特徴とする請求項1に記載の通風装置。
【請求項3】
前記第1の容器を入れるための第2の容器を有し、
前記第2の容器は、変形可能な材料を用いて構成することを特徴とする請求項2に記載の通風装置。
【請求項4】
前記第2の容器は、前記第1の容器を入れたときに前記第1の容器の外面側の形状に対応するように変形することにより、前記第1の容器の外面側と接触することを特徴とする請求項3に記載の通風装置。
【請求項5】
前記第2の容器は、熱伝導性の材料により構成される熱伝導体を設けるとともに、前記流通部は、前記第2の容器に前記第1の送風部から送られる空気を流通し、前記熱伝導体は、前記流通部により流通する空気と接触することを特徴とする請求項3に記載の通風装置。
【請求項6】
前記熱伝導体は、少なくとも金属を含むことを特徴とする請求項5に記載の通風装置。
【請求項7】
前記熱伝導体は、前記空気が流通する方向に沿って延びるように溝が設けられることを特徴とする請求項5に記載の通風装置。
【請求項8】
第2の送風部を設け、前記第2の送風部は、前記第1の送風部から送られた空気を更に下流側に送ることを特徴とする請求項1に記載の通風装置。
【請求項9】
前記第2の送風部を前記第2の容器に着脱するための着脱部を有することを特徴とする請求項8に記載の通風装置。
【請求項10】
前記第1の容器を入れるための第2の容器を有するとともに、前記流通部を第1の流通部として更に第2の流通部を有し、
前記第2の流通部は、前記第2の容器と連結するとともに、前記第1の送風部から送られる空気が流通する中空状の内部を有することを特徴とする請求項1に記載の通風装置。
【請求項11】
前記第2の流通部は、伸縮可能とすることを特徴とする請求項10に記載の通風装置。
【請求項12】
前記第1の容器は、中空状の貫通部を有するとともに、
前記中空状の貫通部は、前記第1の送風部により送られる前記空気が流通する流通部として機能することを特徴とする請求項1に記載の通風装置。
【請求項13】
前記中空状の貫通部は、上下方向に伸びるように、前記第1の容器の中央に設けることを特徴とする請求項12に記載の通風装置。
【請求項14】
前記第1の容器を入れるための第2の容器を有することを特徴とする請求項13に記載の通風装置。
【請求項15】
前記第1の容器の外面側をカバーするカバー部材を有するとともに、前記カバー部材と前記第1の容器の外面側との間に所定の空間を介在させ、前記空間は、前記空気が流通する流通部とすることを特徴とする請求項2に記載の通風装置。
【請求項16】
前記カバー部材は、所定の開閉部を有し開閉可能な構成とすることを特徴とする請求項15に記載の通風装置。
【請求項17】
前記開閉部は、前記カバー部材を上方から下方にかけて開閉する上下方向開閉部と、前記上下方向開閉部の下端部と一端部が連続し前記カバー部材を周方向に沿って開閉する周方向開閉部と、を有するとともに、前記周方向開閉部の他端部は、前記上下方向開閉部の下端部および前記周方向開閉部の一端部のいずれとも不連続とする不連続部とし、前記カバー部材における前記周方向開閉部の上方側は、前記カバー部材の本体部とするとともに、前記カバー部材における前記周方向開閉部の下方側は、前記カバー部材の下縁部とし、前記カバー部材の本体部と前記カバー部材の下縁部とは、前記不連続部が作用して前記周方向開閉部の他端部と前記上下方向開閉部の下端部および前記周方向開閉部の一端部との間にカバー部材が介在し連続することを特徴とする請求項16に記載の通風装置。
【請求項18】
前記第1の送風部は、前記第1の容器の下方に設けることを特徴とする請求項2に記載の通風装置。
【請求項19】
前記第1の容器の上方に前記第1の送風部から送られる空気を吸い込むとともに、前記吸い込んだ空気を外部に送出させる第2の送風部を有することを特徴とする請求項18に記載の通風装置。
【請求項20】
前記カバー部材は、上端側が開口するとともに、前記開口を閉塞するためのドーム状の蓋体を有し、前記第2の送風部は、前記蓋体の内部に備えられるとともに、前記蓋体に前記第2の送風部が吸い込んだ空気を外部に送出させる送出口が設けられることを特徴とする請求項19に記載の通風装置。
【請求項21】
前記第1の容器の側方の外面側に熱伝導性の材料により構成される熱伝導体を複数設けることを特徴とする請求項15に記載の通風装置。
【請求項22】
前記熱伝導体は、前記流通する空気と接触するとともに、前記第1の容器側と接触する容器接触部を有することを特徴とする請求項21に記載の通風装置。
【請求項23】
前記容器接触部は、前記第1の容器側と放熱性および/または弾性を有する材料を介して接触することを特徴とする請求項22に記載の通風装置。
【請求項24】
前記容器接触部は、前記第1の容器側と熱電素子を介して接触することを特徴とする請求項22に記載の通風装置。
【請求項25】
所定に伸縮し帯状の伸縮部材を有し、
前記伸縮部材は、前記熱伝導体を挿通する挿通穴を有し、前記挿通穴に前記熱伝導体の中間部を挿通して、隣り合う前記熱伝導体間を繋げるように設け、前記伸縮部材を前記第1の容器の側方の外面側に装着することにより、前記熱伝導体を前記第1の容器の側方の外面側に設けることを特徴とする請求項21に記載の通風装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通風装置に関し、特に冷却された飲料物が入れられる容器に空気を送る送風部を有する通風装置に関する。
【背景技術】
【0002】
広く一般に清涼飲料が飲用されており、特に夏場は涼を取るため清涼飲料が飲用されることが多くなっている。例えば特許文献1には、夏場の涼を取るため容器に凍らせた清涼飲料等の飲料物が入れられる例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、夏場には凍らせた飲料物を入れた容器を直接肌に接触させて涼を取ることがある。しかしながら、このように涼を取ると空気中の露点に達した水分が容器の表面に付着して肌が濡れてしまい違和感を覚えることがあった。このため、容器に直接接触することなく空気を介在させて涼を取ることができる装置の開発が望まれていた。
【0005】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、冷却された飲料物の影響により冷却される空気を送ることができる通風装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、通風装置に係る発明は、冷却された飲料物の影響により冷却される空気を送る第1の送風部と、前記第1の送風部から送られる前記空気が流通する流通部と、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、上記の構成により、冷却された飲料物の影響により冷却される空気を送ることができる。
【0008】
前記冷却された飲料物が入れられる第1の容器を有し、前記流通部は、前記第1の容器の外面側において前記第1の送風部から送られる空気を流通させることができる。
【0009】
前記第1の容器を入れるための第2の容器を有し、前記第2の容器は、変形可能な材料を用いて構成することができる。
【0010】
すなわち、前記第2の容器は、前記第1の容器を入れたときに前記第1の容器の外面側の形状に対応するように変形することにより、前記第1の容器の外面側と接触することができる。
【0011】
前記第2の容器は、熱伝導性の材料により構成される熱伝導体を設けるとともに、前記流通部は、前記第2の容器に前記第1の送風部から送られる空気を流通し、前記熱伝導体は、前記流通部により流通する空気と接触することとすれば、熱伝導体を介して空気を冷却することができる。
前記熱伝導体は、少なくとも金属を含むことができる。
前記熱伝導体は、前記空気が流通する方向に沿って延びるように溝が設けることができる。
【0012】
第2の送風部を設け、前記第2の送風部は、前記第1の送風部から送られた空気を更に下流側に送ることができる。
【0013】
前記第2の送風部を前記第2の容器に着脱するための着脱部を有することとすれば、第2の送風部を第2の容器に着脱することができる。
【0014】
前記第1の容器を入れるための第2の容器を有するとともに、前記流通部を第1の流通部として更に第2の流通部を有し、前記第2の流通部は、前記第2の容器と連結するとともに、前記第1の送風部から送られる空気が流通する中空状の内部を有することとすれば、第2の流通部を介して冷却された空気を送ることができる。
【0015】
前記第2の流通部は、伸縮可能とすることとすれば、第2の流通部の長さを変更することができる。
【0016】
前記第1の容器は、中空状の貫通部を有するとともに、前記中空状の貫通部は、前記第1の送風部により送られる前記空気が流通する流通部として機能することとすれば、第1の送風部により送られる空気を貫通部において流通させることができる。
【0017】
前記中空状の貫通部は、上下方向に伸びるように、前記第1の容器の中央に設けることができる。
【0018】
前記第1の容器を入れるための第2の容器を有することができる。
前記第1の容器の外面側をカバーするカバー部材を有するとともに、前記カバー部材と前記第1の容器の外面側との間に所定の空間を介在させ、前記空間は、前記空気が流通する流通部とすることができる。
前記カバー部材は、所定の開閉部を有し開閉可能な構成とすることとすれば、開閉部を開閉することにより第1の容器を出し入れすることができる。
【0019】
前記開閉部は、前記カバー部材を上方から下方にかけて開閉する上下方向開閉部と、前記上下方向開閉部の下端部と一端部が連続し前記カバー部材を周方向に沿って開閉する周方向開閉部と、を有するとともに、前記周方向開閉部の他端部は、前記上下方向開閉部の下端部および前記周方向開閉部の一端部のいずれとも不連続とする不連続部とし、前記カバー部材における前記周方向開閉部の上方側は、前記カバー部材の本体部とするとともに、前記カバー部材における前記周方向開閉部の下方側は、前記カバー部材の下縁部とし、前記カバー部材の本体部と前記カバー部材の下縁部とは、前記不連続部が作用して前記周方向開閉部の他端部と前記上下方向開閉部の下端部および前記周方向開閉部の一端部との間にカバー部材が介在し連続することとすれば、開閉部を全て開放した場合にあってもカバー部材が分離することがなく次の閉塞動作を速やかに行うことができる。
【0020】
前記第1の送風部は、前記第1の容器の下方に設けることができる。
前記第1の容器の上方に前記第1の送風部から送られる空気を吸い込むとともに、前記吸い込んだ空気を外部に送出させる第2の送風部を有することとすれば、第1の送風部と第2の送風部により流通部に確実を空気を流通させながら外部に送出することができる。
【0021】
前記カバー部材は、上端側が開口するとともに、前記開口を閉塞するためのドーム状の蓋体を有し、前記第2の送風部は、前記蓋体の内部に備えられるとともに、前記蓋体に前記第2の送風部が吸い込んだ空気を外部に送出させる送出口が設けられることができる。
【0022】
前記第1の容器の側方の外面側に熱伝導性の材料により構成される熱伝導体を複数設けることとすれば、熱伝導体を介して空気を冷却することができる。
前記熱伝導体は、前記流通する空気と接触する空気接触部と、前記空気接触部と連続し前記第1の容器側と接触する容器接触部を有することとすれば、容器側から空気側に冷却された温度を伝導させることができる。
【0023】
前記容器接触部は、前記第1の容器側と放熱性および/または弾性を有する材料を介して接触することとすれば、第1の容器側の冷却された温度を放熱するように容器接触部に伝導させることができ、および/または第1の容器側の形状に対応させて容器接触部を密着するように接触させることができる。
前記容器接触部は、前記第1の容器側と熱電素子を介して接触することとすれば、第1の容器側の加熱と空気接触部側の冷却を行うことができる。
【0024】
所定に伸縮し帯状の伸縮部材を有し、前記伸縮部材は、前記熱伝導体を挿通する挿通穴を有し、前記挿通穴に前記熱伝導体の中間部を挿通して前記伸縮部材から前記空気接触部および前記容器接触部を露出させるとともに、隣り合う前記熱伝導体間を繋げるように設け、前記伸縮部材を前記第1の容器の側方の外面側に装着することにより、前記熱伝導体を前記第1の容器の側方の外面側に設けることができる。
【0025】
前記伸縮部材は、面ファスナーを設け、前記面ファスナーは、前記伸縮部材の一端側に設けられる雄面ファスナーと、前記帯状の部材の他端側に設けられる雌面ファスナーと、を有し、前記雄面ファスナーと前記雌面ファスナーを相互に係合することにより、前記第1の容器の側方の外面側に前記伸縮部材を装着することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、冷却された飲料物の影響により冷却される空気を送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る通風装置の全体構成を示す側面図である。
【
図2】同通風装置における第2の容器を示す図で、(a)は側面図、(b)は上面図、(c)は底面図である。
【
図3】同通風装置における第1の送風部を示す図で、(a)は底面図、(b)は側面図である。
【
図4】同通風装置における熱伝導体の構成を示す図で、(a)は側面図、(b)は、上面図である。
【
図5】同通風装置における第2の送風部を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【
図6】同通風装置における着脱部を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【
図7】同通風装置の組み立て方法を説明するための側面図である。
【
図8】同通風装置の組み立て方法を説明するための
図7に続く側面図である。
【
図9】同通風装置の組み立て方法を説明するための
図8に続く側面図である。
【
図10】同通風装置の組み立て方法を説明するための
図9に続く側面図である。
【
図11】同通風装置の組み立て方法を説明するための
図10に続く側面図である。
【
図12】本発明の第2実施形態に係る通風装置の全体構成を示す側面図である。
【
図13】同第2実施形態に係る通風装置の風洞部および送風部の構成を示す側面図である。
【
図14】同通風装置における連結部を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【
図15】本発明の第3実施形態に係る通風装置の全体構成を示す側面図である。
【
図16】同第3実施形態に係る通風装置の全体構成を分解して示す分解側面図である。
【
図17】本発明の変形例に係る通風装置を拡大して示す一部断面を含む拡大側面断面図である。
【
図21】本発明の更に他の変形例を示す側面図である。
【
図22】同更に他の変形例を示す別の図で、(a)はカバー部材を示す側面図、(b)は蓋体を示す側面図
【
図23】同更に他の変形例を示す更に別の図でカバー部材を開放した状態を示す側面図である。
【
図24】同更に他の変形例を示すまた更に別の図で伸縮部材を示す側面図である。
【
図25】同更に他の変形例を示すまた更に別の図で熱伝導導体を示す上面図である。
【
図26】同更に他の変形例を示す他の図で開閉部を釦とした側面図である。
【
図27】同更に他の変形例を示す更に他の図で開閉部を面ファスナーとした側面図である。
【
図28】同更に他の変形例を示すまた更に他の図で別の熱伝導体を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る通風装置の全体構成を示す側面図、
図2は、同通風装置における第2の容器を示す図、
図3は、同通風装置における第1の送風部を示す図、
図4は、同通風装置における熱伝導体の構成を示す図、
図5は、同通風装置における第2の送風部を示す図、
図6は、同通風装置における着脱部を示す図である。なお、以下の説明においては、第1の容器10を基準として各方向を定義するものとし、第1の容器10の上方側(第2の送風部40側)を上方、下方側(第1の送風部30側)を下方(底部側)、熱伝導体25側を側方とし、各方向を図においても明示するものとする。
【0029】
図1乃至
図6を参照して本第1実施形態の通風装置1の概要を説明すると、通風装置1は、第1の容器10、第2の容器20、第1の送風部30、第2の送風部40、着脱部50を有している。
【0030】
第1の容器10は、
図1および
図2に示すように、冷却された飲料物Aを入れることができ、飲料物Aは、凍らせた水や清涼飲料等とすることができる。第1の容器100は、図に示すように、ペットボトルとすることができ、ペットボトルの他には水筒やその他飲料物Aを入れることができる容器とすることができる。
【0031】
第2の容器20は、第1の容器10を入れることができる。第2の容器20は、中央部に下方に大きく窪んだ凹部21bを有するとともに、上部21、側部22、底部23を有している。第2の容器20は、上部21の中央部が開口21aしており、開口21aは、凹部21bと連通している。
【0032】
すなわち、開口21aは、第1の容器10を凹部21bに挿入するための挿入口として機能し、凹部21bは、第1の容器10を収納する収納部として機能する。第2の容器20は、側部22および底部23の凹部21bに向く内面27側が、前記第1の容器10の側部12および底部12を覆うように保持している。
【0033】
第2の容器20は、変形可能な材料を用いて構成することができる。変形可能な材料は、弾力性を有し弾性変形可能な材料とすることができる。弾性変形可能な材料は、シリコン、ウレタン等とすることができる。シリコンやウレタンは、弾性変形可能とするとともに、伸縮性を有している。
【0034】
第2の容器20は、弾性変形可能な材料を用いて構成することにより、凹部21bに第1の容器10を入れたときに第1の容器10の外面10a側の形状に対応するように凹部21bが弾性変形し、第1の容器10の外面10a側と接触することができる(第2の容器20は、凹部21bから第1の容器10を出したときは、元の形状に戻る)。
【0035】
第1の送風部30は、
図1および
図3に示すように、冷却された飲料物Aの影響により冷却される空気を送ることができる。第1の送風部30は、第1の容器10に向けて空気を送ることができる。第1の送風部30は、短尺な円筒状のケーシング31内に羽根32が設けられており、羽根32は回転軸33を介してケーシング31に設けられている。第1の送風部30は、回転軸33に所要に動力を付与して回転させることにより空気を送ることができる。
【0036】
すなわち、第2の容器20は、中空状に構成されており、中空状の内部20´は、第1の送風部30から第1の容器10に向けて送られる空気が流通する流通部20´として機能する。つまり、流通部20´は、第1の容器10の外面10a側において第1の送風部30から送られる空気を流通させることができる。また、流通部20´は、第2の容器20に第1の送風部30から送られる空気を流通させることができる。
【0037】
より詳しくは、第2の容器20は、中空状の内部20´の底部23の外面26側に第1の送風部30を設けるとともに、第2の容器20の上端に複数の孔24が設けられており、孔24は、第1の送風部30から送られる空気が噴出する噴出口として機能する。すなわち、第2の容器20の底部23の外面26側には穴26´が設けられており、穴26´に第1の送風部30が嵌め込まれるように設けられている。
【0038】
つまり、第1の送風部30は、外気側および第2の容器20の内部20´側と連通しており、外気を第2の容器20の内部20´に送ることができる。これにより、第2の容器20の底部23に設けられた第1の送風部30から側部22における中空状の内部20´を介して上端の孔24に至る冷却空気の流通経路が形成される。なお、第2の容器20は、上端側に溝20´´が設けられており、溝20´´は、着脱部50の下端を嵌め込むことができる。
【0039】
ここで、第2の容器20は、
図1、
図2、および
図4に示すように、熱伝導体25を設けている。熱伝導体25は、熱伝導性の材料により構成されている。熱伝導体25は、少なくとも金属を含むことができ、金属は、例えば鉄や銅とすることができる。
【0040】
熱伝導体25は、第2の容器20の内面27側に設けられている。
より詳しくは、熱伝導体25は、保持された第1の容器10を向く側に露出する第1の露出部25aを有するとともに、第2の容器20の中空状の内部20´側に露出する第2の露出部25bを有している。第2の露出部25bは、空気が流通する方向に沿って延びるように溝25´が設けられている。このように熱伝導体25は、露出部25a,25bを有することにより、第1の容器20の外面10a側および第2の容器20の中空状の内部20´を流通する空気より詳しくは流通部20´により流通する空気と接触し、該流通する空気を、熱伝導体25を介して第1の容器10により冷却することができる。また、熱伝導体25は、空気が流通する方向に沿って延びるように溝25´を設けることとしたので、冷却面積を大きくすることができる。
【0041】
第2の送風部40は、
図1および
図5に示すように、第2の容器20の上端側に設けられている。第2の送風部40は、第2の容器20の孔24を介して第2の容器20における中空状の内部20´と連通している。第2の送風部40は、孔24を介して噴出する第1の送風部30から送られた空気を更に下流側に送ることができる。第2の送風部40により送られた空気により、通風装置1のユーザは涼を取ることができる。第2の送風部40は、短尺な円筒状のケーシング41内に羽根42が設けられており、羽根41は回転軸43を介してケーシング41に設けられている。第2の送風部40は、回転軸43に所要に動力を付与して回転させることにより空気を送ることができる。
【0042】
なお、第2の送風部40の下面側には、溝44が設けられており、溝44は、着脱部50の上端を嵌め込むことができる。
【0043】
着脱部50は、
図1および
図6に示すように、第2の送風部40を第2の容器20の上端側に着脱するためのものである。着脱部50は、上部側が短尺な円筒形状の円筒形状部50aとなっており、下部側は円筒形状部50aの下端と連結するドーム形状のドーム形状部50bとなっている。すなわち、着脱部50は、円筒形状部50aの上端を第2の送風部40の下面側の溝44に嵌脱自在に嵌め込まれるとともに、ドーム形状部50bの下端を第2の容器20の上端側の溝20´´に嵌脱自在に嵌め込まれることにより、第2の送風部40を第2の容器20の上端側に着脱することができる。
【0044】
このように構成された通風装置1の組み立て方法を説明すると次のようになる。
すなわち、
図7に示す第2の容器20の底部23の外面26側の穴26´に対し、
図8に示すように、第1の送風部30を嵌め込む。次いで、
図9および
図10に示すように、第2の容器20の開口21aを介して凹部21bに第1の容器10を入れる。凹部21bに第1の容器10を入れたときに第1の容器10の外面10a側の形状に対応するように凹部21bが弾性変形し、第1の容器10の外面10a側と接触することができる。続いて、
図11に示すように、第2の容器40の上端側の溝20´´に着脱部50の下端を嵌め込む。次に、
図1に示すように、第2の送風部40の下面側の溝44に嵌め込み、通風装置1が組み上げられる。
【0045】
以上説明したように、本第1実施形態によれば、冷却された飲料物Aの影響により冷却される空気を送る第1の送風部30と、第1の送風部30から送られる空気が流通する流通部20´と、を有することとしたので、冷却された飲料物Aの影響により冷却される空気を送ることができる。
【0046】
また、第2の容器20は、熱伝導性の材料により構成される熱伝導体25を設けるとともに、熱伝導体25は、流通する空気と接触することとしたので、熱伝導体25を介して空気を冷却することができる。
【0047】
更に、第2の容器20により第1の容器10を入れることとしたので、空気中の露点に達した水分が容器の表面に付着することを少なくすることができる。
【0048】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図12は、本発明の第2実施形態に係る通風装置の構成を示す側面図である。
図13は、同第2実施形態に係る通風装置の風洞部および送風部の構成を示す側面図、
図14は、同通風装置における連結部を示す図である。
【0049】
本第2実施形態に係る通風装置2は、上述した第1実施形態に係る通風装置1の第2の送風部40に代えて、第2の流通部60を有することとしている。
【0050】
すなわち、本第2実施形態においては、上述した第1実施形態の第2の容器20の内部20´つまり流通部20´を第1の流通部20´とし、追加された流通部を第2の流通部60としている。第2実施形態に係る通風装置2は、第2の流通部60を介して冷却された空気をユーザに送ることができる。
【0051】
第2の流通部60は、第2の容器20の上端側に設けられている。第2の流通部60は、風洞部61、第3の送風部62、および連結部63を有している。第2の流通部60は、上流側つまり始端側から、連結部63、第3の送風部62、風洞部61、第3の送風部62、風洞部61、第3の送風部62、風洞部61が順に並ぶ構成となっている。第2の流通部60は、第2の容器20の孔24を介して第2の容器20の中空状の内部20´(流通部20´´)と連通している。
【0052】
風洞部61は、複数有しており、長尺状に形成されて所定の長さを有する筒状となっている。風洞部61は、第1の送風部30から送られる空気が流通する中空状の内部61´を有している。風洞部61は、長手方向に沿って伸縮可能となっている。風洞部61は、蛇腹構造を採用することができ、電線を含むことができる。
【0053】
第3の送風部62は、複数有しており、孔24を介して噴出する第1の送風部30から送られた空気を更に下流側に送ることができる。第3の送風部62により送られた空気により、通風装置2のユーザは涼を取ることができる。第3の送風部62は、短尺な円筒状のケーシング62a内に羽根62bが設けられており、羽根62bは回転軸62cを介してケーシング62aに設けられている。第2の送風部62は、回転軸62cに所要に動力を付与して回転させることにより空気を送ることができる。なお、第3の送風部62の下面側には、溝62eが設けられており、溝62eは、連結部63の上端を嵌め込むことができる。
【0054】
連結部63は、第2の流通部60を前記第2の容器の上端側と着脱するように連結することができる。連結部63は、上部側が短尺な円筒形状の円筒形状部63aとなっており、下部側は円筒形状部63aの下端と連結するドーム形状のドーム形状部63bとなっている。すなわち、連結部63は、円筒形状部63aの上端を第3の送風部62の下面側の溝62eに嵌脱自在に嵌め込まれるとともに、ドーム形状部63bの下端を第2の容器20の上端側の溝20´´に嵌脱自在に嵌め込まれることにより、第3の送風部62を第2の容器20の上端側に着脱可能に連結することができる。
【0055】
このように構成された本第2実施形態の通風装置2により、ユーザが離れた位置で通風装置2を使用する場合にあっても、長尺状の第2の流通部60が作用して涼を取ることができる。第2の流通部60は、伸縮可能とすることとしたので、第2の流通部60の長さを変更することができる。
【0056】
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図15は、本発明の第3実施形態に係る通風装置3の構成を示す正面断面図、
図16は、同通風装置3の全体構成を分解して示す分解正面図である。
【0057】
本第3実施形態に係る通風装置3は、第1の容器100、送風部1110、第2の容器120、を有する構成となっており、第1の容器100に貫通部101が設けられている。
【0058】
すなわち、第1の容器100は、平面視が円環状で筒状をなしており、貫通する中空状の貫通部101を有している。貫通部101は、上下方向に伸びるように、第1の容器100の中央に設けられている。第1の容器100は、貫通部101を形成する円環状の内面100a側と円環状の外面100b側との間が更に中空状に形成されており、その中空状の内部102には冷却された飲料物Aを入れられることができる。
【0059】
第1の容器100は、上部側に穴105が設けられており、キャップ106を外すことにより穴106を介して中空状の内部102と外部とを連通させることができる。すなわち、キャップ106を外すことにより、穴105を介して飲料物Aを中空状の内部102に入れて補充することができ、穴105を介してユーザが中空状の内部102の飲料物Aを飲むことができる。第1の容器100は、熱伝導性を有する材料で構成されている。
【0060】
送風部110は、貫通部101の下端に嵌め込まれるように設けられており、冷却された飲料物Aの影響により冷却される空気を送ることができる。送風部110は、貫通部101を介して第1の容器100に向けて空気を送ることができる。送風部110は、短尺な円筒状のケーシング111内に羽根112が設けられており、羽根112は回転軸113を介してケーシング31に設けられている。第1の送風部30は、回転軸113に所要に動力を付与して回転させることにより空気を送ることができる。
すなわち、中空状の貫通部101は、送風部110により送られる空気が流通する流通部101として機能することができる。
【0061】
第2の容器120は、第1の容器100を入れるためのものであり、第1の容器100は、熱伝導性を有する材料で構成されている。第2の容器120は、箱型で凹状をなしている。すなわち、第2の容器120は、上部121が開口121aして、開口121aは、第1の容器100を第1の送風部110とともに挿入するための挿入部として機能する。第2の容器120は、側部122および底部123が、内面122a,123a側で第1の容器100の側部103および底部104を覆うように保持する保持部として機能する。第2の容器120により第1の容器100を入れることとしたので、空気中の露点に達した水分が容器の表面に付着することを少なくすることができる。
【0062】
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図15は、本発明の第3実施形態に係る通風装置3の構成を示す正面断面図、
図16は、同通風装置3の全体構成を分解して示す分解正面図である。
【0063】
本第3実施形態に係る通風装置3は、第1の容器100、送風部1110、第2の容器120、を有する構成となっており、第1の容器100に貫通部101が設けられている。
【0064】
なお、本発明は上述した第1実施形態乃至第3実施形態に限定されることなく種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
すなわち、例えば、
図17の変形例に示すように、第1実施形態および第2実施形態における第2の容器20の凹部21bの下端にモータ等の回転体28を設けて、回転体28により第1の容器10を回転させることができる。このように、第1の容器10を回転させることにより、第1の送風部30から送られる空気を効率よく冷却することができる。なお、回転体28と第1の容器10の底部13との間には、滑り止め部材29を設け、滑り止め部材29により、回転の際に第1の容器10が滑ることを低減することができる。滑り止め部材29は、例えばゴム等で構成されており、上面29a側に第1の容器10の滑り止めを図るべく溝29bが設けられている。
【0065】
また、
図18および
図19に示す変形例のように、第1の容器10を所定のアタッチメント70を介して第2の容器20の凹部21bに入れることとしてもよい。すなわち、アタッチメント70は、中央に第1の容器10を挿入する挿入部71を有し、挿入部71に第1の容器10を挿入した状態で第2の容器20の凹部21bに入れることができる。挿入部71は、第1の容器10の外面側の形状に対応した形状となっている。つまり、アタッチメント70は、平面から見た外面73側の形状が円弧状より詳しくは円形となっている。
【0066】
これにより、第1の容器10が例えば角柱状である場合にあっても、アタッチメント70を介して第1の容器10を第2の容器20の凹部21bに入れることにより、
図17の回転体28を有する通風装置1において第1の容器10を回転させながら冷却することができる。なお、アタッチメント70は、
図20に示すように、複数の円弧状の外面を有する部材74により外面73側の形状を略円形とすることとしてもよい。
【0067】
なお、上述した第3実施形態の通風装置3においても第1の容器10の上端に更に通風器を設けることとしたり、長尺状の第2の流通部を設けることとしても勿論構わない。
【0068】
また、
図21乃至
図25の変形例に係る通風装置4のように構成することとしてもよい。すなわち、通風装置4は、冷却された飲料物Aが入れられる第1の容器10の側方の外面10a側をカバーし第2の容器をなすカバー部材80を有するとともに、カバー部材80と第1の容器10の側方の外面10a側との間に所定の空間を介在させ、空間は、空気が流通する流通部80´としている。
【0069】
つまり、カバー部材80は、所定の開閉部81を有し開閉可能な構成とし、開閉部81は、所定のチャックファスナーAを介して開閉可能とする構成としている。開閉部81を開閉することにより第1の容器10を出し入れすることができる。
【0070】
開閉部81は、カバー部材80を上方から下方にかけて開閉する上下方向開閉部81aと、上下方向開閉部81aの下端部81a´と一端部82a´が連続しカバー部材80を周方向に沿って開閉する周方向開閉部82aと、を有する。周方向開閉部82aの他端部82a´´は、上下方向開閉部81aの下端部81a´および周方向開閉部82aの一端部82a´のいずれとも不連続とする不連続部とする。そして、カバー部材80における周方向開閉部82aの上方側は、カバー部材80の本体部80aとするとともに、カバー部材80における周方向開閉部82aの下方側は、カバー部材80の下縁部80bとする。カバー部材80の本体部80aとカバー部材80の下縁部80bとは、不連続部が作用して周方向開閉部82aの他端部82a´´と上下方向開閉部81aの下端部81a´および周方向開閉部82aの一端部82a´との間にカバー部材80が介在し連続することができる。これにより、開閉部81を全て開放した場合にあってもカバー部材80が分離することがなく次の閉塞動作を速やかに行うことができる。
【0071】
通風装置4においては、第1の送風部30は、第1の容器10の下方に設けられ、第1の容器10の上方に第2の送風部40を更に設け、第2の送風部40は、第1の送風部30から送られる空気を吸い込むとともに、吸い込んだ空気を外部に送出させることができる。第1の送風部30と第2の送風部40により流通部80´に確実を空気を流通させながら外部に送出することができる。
【0072】
カバー部材80は、上端80c側が開口80dするとともに、開口80dを閉塞するためのドーム状の蓋体83を有し、第2の送風部40は、蓋体83の内部に備えられる。蓋体83には第2の送風部40が吸い込んだ空気を外部に送出させる送出口84が設けられる。
【0073】
ここで、第1の容器10の側方の外面10a側には、熱伝導性の材料により構成される熱伝導体90が複数設けられ、熱伝導体90を介して空気を冷却することができる。熱伝導体90は、少なくとも金属を含むことができ、金属は、例えば鉄や銅とすることができる。
熱伝導体90は、略H型で、第1の平板部91と、第2の平板部92と、第1の平板部91および第2の平板部92と直交する第3の平板部93と、を有し、第1の平板部91、第2の平板部92、および第3の平板部93は、熱伝導体90の基部をなしている。第3の平板部93には、第1の平板部91および第2の平板部92と並行する薄板状の複数のフィン94が設けられている。熱伝導体90は、流通部80´を流通する空気と接触するとともに、第2の平板部92の外側の面92aが第1の容器10側と接触する容器接触部92aとなっており、この容器接触部92aを有することにより容器10側から空気側に冷却された温度を伝導させることができる。
【0074】
容器接触部92aは、第1の容器10側と放熱性および/または弾性を有する材料93を介して接触し、放熱性および/または弾性を有する材料93は、シリコンとしている。これにより、第1の容器10側の冷却された温度を放熱するように容器接触部92aに伝導させることができ、および/または第1の容器10側の形状に対応させて容器接触部92aを密着するように接触させることができる。
【0075】
容器接触部92aは、第1の容器10側と熱電素子94を介して接触している。熱電素子94は、電流を流すことにより第1の容器10側を加熱し、熱伝導体90側を冷却することができる。熱電素子94は、ペルチェ素子とすることができる。
【0076】
本変形例に係る通風装置4は、所定に伸縮し帯状の伸縮部材95を有している。伸縮部材95は、熱伝導体90を挿通する挿通穴96を有し、挿通穴96に熱伝導体90の中間部を挿通して、隣り合う熱伝導体90間を繋げるように設けられる。伸縮部材95を第1の容器10の側方の外面10a側に装着することにより、熱伝導体90を第1の容器10の側方の外面10a側に設けることができる。
【0077】
伸縮部材95は、面ファスナー97を設け、面ファスナー97は、伸縮部材95の一端95a側に設けられる雄面ファスナー97aと、伸縮部材95の他端95b側に設けられる雌面ファスナー97bと、を有している。雄面ファスナー97aと雌面ファスナー97bを相互に係合することにより、第1の容器10の側方の外面10a側に伸縮部材95を装着することができる。伸縮部材95は、ゴムメッシュとすることができる。
【0078】
なお、本変形例の通風装置4においては、開閉部81は、
図26に示すように、釦Bを介して開閉可能とすることとしたり、
図27に示すように、面ファスナーCを介して開閉することとしたり、フックパチン錠を介して開閉可能とすることとしてもよい。
【0079】
また、熱伝導体90を、
図28に示す熱伝導体90´とし、基部をなす四角筒状の筒状体91´の内部に複数のフィン94´を設けて構成することができる。熱伝導体90´は、少なくとも金属を含むことができ、金属は、例えば鉄や銅とすることができる。
【0080】
熱伝導体90´は、流通する空気と接触するとともに、筒状体91´の一の面92a´が第1の容器10側と接触する容器接触部92a´となっており、この容器接触部92a´を有することにより容器10側から空気側に冷却された温度を伝導させることができる。容器接触部92a´は、上記の熱伝導体90と同様に第1の容器10側と放熱性および/または弾性を有する材料93を介して接触し、更に、容器接触部92a´は、第1の容器10側と熱電素子94を介して接触する。熱電素子94は、ペルチェ素子とすることができ、電流を流すことにより第1の容器10側を加熱し、熱伝導体90側を冷却することができる。熱伝導体90´は、伸縮部材95の挿通穴9に中間部が挿通され、伸縮部材95は、隣り合う熱伝導体90間を繋げるように設ける。伸縮部材95を第1の容器10の側方の外面10a側に装着することにより、熱伝導体90´を第1の容器10の側方の外面10a側に設けることができる。
【符号の説明】
【0081】
A:チャックファスナー
B:釦
C:面ファスナー
1,2,3,4:通風装置
10:第1の容器
10a:外面
12:側部
13:底部
20:第2の容器
20´:内部(流通部)
20´´:溝
21:上部
21a:開口
21b:凹部
22:側部
23:底部
24:孔
25:熱伝導体
25´:溝
25a:第1の露出部
25b:第2の露出部
26:外面
26´:開口
27:内面
28:回転体
29:滑り止め部材
29a:上面
29b:溝
30:第1の送風部
31:ケーシング
32:羽根
33:回転軸
40:第2の送風部
41:ケーシング
42:羽根
43:回転軸
44:溝
50:着脱部
50a:円筒形状部
50b:ドーム形状部
60:第2の流通部
61:風洞部
61´:内部
62:第3の送風部
62a:ケーシング
62b:羽根
62c:回転軸
62e:溝
63:連結部
63a:円筒形状部
63b:ドーム形状部
70:アタッチメント
71:挿入部
72:回転軸72
73:外周端
80:カバー部材
80a:本体部
80b:下縁部
80c:上端
80d:開口
80´:流通部
81:開閉部
81a:上下方向開閉部
81a´:下端部
82a:周方向開閉部
82a´:一端部
82a´´:他端部
83:蓋体
84:送出口
90,90´:熱伝導体
91:第1の平板部
91´:筒状体
92:第2の平板部
92a:容器接触部(外側の面)
92a´:容器接触部(一の面)
93:第3の平板部
94:フィン
91:空気接触部
92:容器接触部
93:放熱性および/または弾性を有する材料
94:熱電素子
95:伸縮部材
95a:一端
95b:他端
96:挿通穴
97:面ファスナー
97a:雄面ファスナー
97b:雌面ファスナー
100:第1の容器
100a:内面
100b:外面
101:貫通部
102:内部
103:側部
104:底部
105:穴
106:キャップ
110:送風部
111:ケーシング
112:羽根
113:回転軸
120:第2の容器
121:上部
121a:開口
122:側部
122a:内面
123:底部
123a:内面
A:飲料物