(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022023835
(43)【公開日】2022-02-08
(54)【発明の名称】携帯用空気浄化機
(51)【国際特許分類】
F04D 29/70 20060101AFI20220201BHJP
F04D 29/64 20060101ALI20220201BHJP
【FI】
F04D29/70 L
F04D29/64 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021122112
(22)【出願日】2021-07-27
(31)【優先権主張番号】10-2020-0093401
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0173594
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】ジュヒョン キム
(72)【発明者】
【氏名】シ ヨン オ
(72)【発明者】
【氏名】キドン キム
(72)【発明者】
【氏名】ソク-ホ チェ
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB06
3H130AB26
3H130AB50
3H130AB52
3H130AC25
3H130BA44A
3H130BA44Z
3H130BA48A
3H130BA48Z
3H130CB09
3H130DD05Z
3H130DF09Z
(57)【要約】 (修正有)
【課題】フィルタ部を殺菌するための別途殺菌装置を設置して、空気の汚染を遮断することのできる携帯用空気浄化機を提供する。
【解決手段】内部に収容空間22が形成されて、空気を吸入する入口部32と空気を吐出する排出部36を備えるハウジング部10と、入口部に向き合うハウジング部の内側に設置されるフィルタ部70と、排出部に向き合うハウジング部の内側に設置されるファンモジュール部140と、フィルタ部が着脱可能に設置され、フィルタ部とファンモジュール部の間に位置して、フィルタ部からファンモジュール部に空気の移動を案内するフィルタケース80と、フィルタケースに装着して、フィルタ部に向かって殺菌用光線を照射する殺菌部210、とを備える携帯用空気浄化機1である。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用空気浄化機であって、
内部に収容空間が形成されて、空気を吸入する入口部と空気を吐出する排出部を備えるハウジング部;
前記入口部に向き合う前記ハウジング部の内側に設置されるフィルタ部;
前記排出部に向き合う前記ハウジング部の内側に設置されるファンモジュール部;
前記フィルタ部が着脱可能に設置され、前記フィルタ部と前記ファンモジュール部との間に位置して、前記フィルタ部から前記ファンモジュール部に空気の移動を案内するフィルタケース;及び、
前記フィルタケースに装着されて、前記フィルタ部に向かって殺菌用光線を照射する殺菌部;を備えてなり、
前記入口部に流入した空気は、水平方向に案内されて、前記フィルタ部と、前記フィルタケースと、前記ファンモジュール部とを順次通過した後、前記排出部を通じて前記ハウジング部の外側に排出される、携帯用空気浄化機。
【請求項2】
前記ハウジング部は、
前記フィルタ部と、前記殺菌部と、前記ファンモジュール部とが内側に設置されて、一側面には前記入口部が備えられ、前記入口部に向き合う他側面には空気を吐出する排出部が備えられる第1のケース部;及び、
前記第1のケース部の下部に連結される第2のケース部;を備える、請求項1に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項3】
前記第1のケース部の内側には空気流路が形成され、前記第2のケース部の内側には空気流路が形成されない、請求項2に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項4】
前記第1のケース部と前記第2のケース部のうち少なくとも何れかの横断面は、円形又は楕円形からなる、請求項2に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項5】
前記第1のケース部は、
前記入口部と前記排出部を備え、側面にはサービス空間を備える第1のケースボディ;及び、
前記第1のケースボディに着脱可能に設置されて、前記サービス空間を開閉するサービスドア;を備える、請求項2に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項6】
前記サービスドアは、前記第1のケースボディに着脱可能に設置されるドアボディ;
前記ドアボディの内側に突出して、前記フィルタ部と前記フィルタケースのうち少なくともいずれかに向かって延在する間隔維持突起;及び、
前記ドアボディの内側に上下方向に溝を形成する第1の装着溝部;を備える、請求項5に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項7】
前記第1のケースボディは、
前記第1の装着溝部に向き合う前記第1のケースボディの内側に上下方向に溝を形成する第2の装着溝部;を更に備え、
前記ファンモジュール部の幅方向一側と他側は、前記第1の装着溝部と前記第2の装着溝部に挿入して移動が拘束される、請求項6に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項8】
前記入口部は、上下方向に延在する入口グリルが、前記ハウジング部の一側面に複数設置されて、入口孔を形成し、
前記排出部は、上下方向に延在する排出グリルが、前記ハウジング部の他側面に複数設置されて、排出孔を形成し、
前記入口孔と前記排出孔は、水平方向に向き合う、請求項1に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項9】
前記フィルタ部は、前記ハウジング部の内側に位置して、前記入口部に向き合い、
前記フィルタ部の幅方向両側は、前記ハウジング部の内側に接した状態で設置される、請求項1に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項10】
前記フィルタ部は、上下方向に延在した直方体状であり、前記フィルタケースの内側に装着して移動が拘束される、請求項9に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項11】
前記フィルタケースは、前記ハウジング部の内側に固定され、前記フィルタ部が内側に装着して、長さ方向両側が開口するケース本体部;
前記ケース本体部の一側に設置され、前記フィルタ部から前記ファンモジュール部に向かって空気が移動される通路を形成する流路案内部;及び、
前記流路案内部の中央に位置し、上下方向に延在して、前記殺菌部を支持する突起を備える固定支持部;を備える、請求項1に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項12】
前記フィルタケースは、前記ケース本体部の内側に突出して、前記フィルタ部の移動を拘束する係止突起;を更に備え、
前記係止突起に掛かる前記フィルタ部は、前記殺菌部と設定距離で離隔して設置される、請求項11に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項13】
前記フィルタケースは、前記ケース本体部の上側に突出して、前記ハウジング部の内側に備えられた第1ボスに固定される第1の固定突起;及び、
前記ケース本体部の下側に突出して、前記ハウジング部の内側に備えられた第2ボスに固定される第2の固定突起;を更に備える、請求項11に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項14】
前記フィルタケースは、前記ファンモジュール部に向かう方向に突出して、前記ファンモジュール部に挿入される第1の結合突起;を更に備える、請求項11に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項15】
前記流路案内部は、前記固定支持部の両側に設置され、上下方向に延在して、複数の貫通孔を備える、請求項11に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項16】
前記固定支持部は、上下方向に延在した内側孔を形成して、前記流路案内部に連結されるフィルタフレーム;及び、
前記フィルタフレームから前記内側孔に向かって突出した複数の固定突起;を備え、
前記殺菌部は、前記フィルタフレームの内側に挿入し、前記固定突起に掛かって移動が拘束される、請求項11に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項17】
前記殺菌部は、前記フィルタケースの幅方向中心に設置されて、上下方向に延在する、請求項1に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項18】
前記殺菌部は、上下方向に延在する印刷回路基板;及び、
前記印刷回路基板の上下方向両側に設置されて、前記フィルタ部に向かって殺菌用光線を照射する殺菌光源;を備える、請求項17に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項19】
前記殺菌部は、前記ファンモジュール部の幅方向中央に位置して、前記殺菌部に沿って2個のファン部材が上下方向に設置され、
前記殺菌部の上端は、前記殺菌部の上側に位置する前記ファン部材のハブ上端よりも低い位置に設置され、
前記殺菌部の下端は、前記殺菌部の下側に位置する前記ファン部材のハブ下端よりも高い位置に設置される、請求項17に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項20】
前記ファンモジュール部は、
前記ハウジング部の内側に固定されるファンハウジング;
前記ファンハウジングの内側に回転可能に設置されて、前記排出部に向かう方向に空気を移動させるファン部材;及び、
前記ファンハウジングに結合されて、前記フィルタ部を通過した空気が前記ファン部材に流入することを案内するファンベース;を備える、請求項1に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項21】
前記ファンハウジングと前記ファン部材は、前記ファンベースの上下方向に2個設置されて、前記ファン部材の回転中心軸は、前記殺菌部と直角に交差する、請求項20に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項22】
前記ファンハウジングは、前記ファン部材に向き合う位置に板状に設置される支持板;
前記支持板の外側に延在する連結支持台;
前記連結支持台に連結されて、前記支持板の周に円形又は四角形状の枠を形成する側面支持部;及び、
前記側面支持部から前記ファンベースに向かう方向に突出して、前記ファンベースと結合する突出ボス;を備える、請求項20に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項23】
前記ファン部材は、
前記ファンハウジングの中心に位置し、外部動力を伝達されて回転するハブ;
前記ハブの外周面に沿って等間隔で離隔して配置される複数のファン翼;及び、
前記ファン翼の端部に連結して環状に設置され、前記ファンベースと離隔するシュラウド;を備える、請求項20に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項24】
前記ファンベースは、
空気移動のための中空を備えて、上下方向に延在する板状のベースプレート;
前記中空に向き合う前記ベースプレートの内側に環状に設置され、前記シュラウドの入口突起の下側を囲む凹状の縦断面を備えるベルマウス;及び、
前記ベースプレートから突出して、前記ファンハウジングの突出ボスに結合する結合突起;を備える、請求項23に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項25】
携帯用空気浄化機であって、
内部に収容空間が形成されて、空気を吸入する入口部と空気を吐出する排出部を備えるハウジング部;
前記入口部に向き合う前記ハウジング部の内側に設置されるフィルタ部;
前記排出部に向き合う前記ハウジング部の内側に設置されるファンモジュール部;
前記フィルタ部が着脱可能に設置され、前記フィルタ部と前記ファンモジュール部との間に位置して、前記フィルタ部から前記ファンモジュール部に空気の移動を案内するフィルタケース;及び、
前記フィルタケースに装着されて、前記フィルタ部に向かって殺菌用光線を照射する殺菌部;を備えてなり、
前記ハウジング部の中心を横方向に通過する第1の水平中心線は、前記入口部と前記排出部の中央に位置し、
前記第1の水平中心線と前記フィルタ部との間の距離をD1とし、
前記第1の水平中心線と前記ファンモジュール部との間の距離をD2とするとき、
D1は、D2よりも大きな値を有する、携帯用空気浄化機。
【請求項26】
前記入口部と、前記フィルタ部と、前記殺菌部と、前記ファンモジュール部と、前記排出部の幅方向中心とは、互いに一致する、請求項25に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項27】
前記ハウジング部の中心において前記第1の水平中心線と直角に交差し、横方向に延在する第2の水平中心線は、前記入口部と、前記フィルタ部と、前記殺菌部と、前記ファンモジュール部と、前記排出部の幅方向中心を通過する、請求項25に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項28】
前記ファンモジュール部に備えられたファン部材は、上下方向に複数個設置され、
前記ファン部材の回転中心軸と垂直に交差して、上下方向に延在した垂直仮想線と平行な位置に前記殺菌部が設置される、請求項25に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項29】
前記殺菌部の一側面は、前記フィルタケースの固定突起によって支持され、
前記殺菌部の他側面は、前記ファンモジュール部によって支持される、請求項25に記載の携帯用空気浄化機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用空気浄化機に関し、より詳細には、フィルタ部を殺菌することのできる携帯用空気浄化機に関する。
【0002】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2020-0093401号(出願日:2020年7月27日)及び韓国特許出願第10-2020-0173594号(出願日:2020年12月11日)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂されるものである。
【背景技術】
【0003】
空気浄化機は、現代生活における広く使用される機器であって、ホコリ、微細ホコリ、超微細ホコリなどの物理的粒子、匂い粒子、有害ガスなどの化学物質、及び細菌、ウイルスなどの微生物体を濾して空気を浄化させる装置である。
【0004】
空気浄化機は、都市化、産業化及び国際化などの影響から一般家庭においても必須不可欠な機器として位置づけている。また、微細ホコリの増加、アレルギー患者の増加、及び生活水準の向上などの影響からその需要も急激に増えつつある。
【0005】
空気浄化機は、一般家庭のように100m2以上を越える環境を対象とする際には、機器のサイズが大きくなってもよい。かかる機器には、ホコリなどの物理的粒子に対応するフィルタ、ガスなどの化学物質に対応するフィルタ、及び細菌、ウイルスなどの微生物体に対応するフィルタ、とが複合的に使用されうる。つまり広い空間では、様々なフィルタを複合的に収容することのできる大きなサイズの空気浄化機が使用されうる。
【0006】
しかし、ワンルーム、車内のように狭い空間や公共図書館などのように、とても広い空間又は室外で大きなサイズの空気浄化機を使用することは、空間活用性、移動性、エネルギー消耗の側面で効率的ではない。また、頻繁に移動する使用者にとっては、大きなサイズの空気浄化機よりは、サイズの小さい、かつ、個人が携帯用として使用できる空気浄化機がより好適である。かかる背景下で、個人が携帯用として使用することのできる携帯用空気浄化機が開発されている。
【0007】
携帯用空気浄化機は、携帯が容易であるよう小さくて軽い形態で提供される。かかる携帯用空気浄化機は、使用者が容易に携帯しながら、所望の場所で容易に使用することができるという利点がある。すなわち、携帯用空気浄化機は、家のような一カ所に長く留まるよりは、外出が頻繁であるか色んな場所を移動する生活パターンを有する使用者に適した機器である。
【0008】
先行技術(特許文献1:韓国特許公開番号:10-2019-0029478A、発明の名称:携帯用空気浄化機)は、空気浄化機に関する発明であり、空気を吸入する後面パネルと空気を吐出する前面パネルとが水平方向に設置される。よって、後面パネルを通過してケースの内側に流入した外部空気は、フィルタ部とファンアセンブリとを順次通過した後、吐出口を通じて携帯用空気浄化機の外側に排出される。
【0009】
しかし、先行技術は、フィルタ部を殺菌するための別途殺菌装置が備えられていないため、フィルタ部の汚染する可能性が高くなる問題点が発生する。
【0010】
また、先行技術の内側にフィルタ部を殺菌するための別途殺菌装置を設置する場合、殺菌装置を固定させるための別途固定ブラケットがケースの内側にさらに設置されなければならない。別途固定ブラケットがケースの内側にさらに設置されるため、フィルタ部とファンアセンブリの大きさが相対的に小さくなり、空気浄化能力が低下する問題点が発生する。
【0011】
また、先行技術に殺菌装置がさらに設置される殺菌装置がファンモジュール部に固定される場合、殺菌装置から照射される殺菌光線がフィルタ部を固定するフィルタケースに干渉されるため、フィルタ部の殺菌がうまく行われない問題点が発生する。また、ファンモジュール部に殺菌装置が設置される場合、ファンモジュール部の入口に吸入される空気と殺菌装置との間に摩擦抵抗が増加して、送風能力が低下する問題点がある。
【0012】
また、先行技術は、ケースの形状が上下方向に延在した直方体状からなり、外側にはケースの角が備えられる。よって、使用者がケースの外側を取る動作に不具合が生じ得、カップホルダーのように、下側に向かって凹溝状を備える構造物に携帯用空気浄化機を据え置く場合、円筒形の溝状のカップホルダーとケースとの間に隙間が発生して、ケースの振れを引き起こすため、震動と騷音の原因になる問題点が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10-2019-0029478号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、フィルタ部を殺菌するための別途殺菌装置を設置して、空気の汚染を遮断することのできる携帯用空気浄化機を提供することにその目的がある。
【0015】
また、本発明は、携帯用空気浄化機の内側に殺菌装置を設置する場合、携帯用空気浄化機を通過する空気の流路抵抗の増加を最小化して、高い空気浄化性能を発揮することのできる携帯用空気浄化機を提供することにその目的がある。
【0016】
また、本発明は、携帯用空気浄化機がカップホルダーに設置される場合、携帯用空気浄化機の震動と騷音の発生を減少させる携帯用空気浄化機を提供することにその目的がある。
【0017】
また、本発明は、使用者がケースの外側を取って移動する動作を樂に行える携帯用空気浄化機を提供することにその目的がある。
【0018】
本発明の目的は、以上に言及した目的に制限されず、言及していない本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解することができ、本発明の実施形態によってより明らかに理解することができる。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることが分かりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0019】
〔本発明の一の態様〕
本発明はその一の態様として以下のものを提案する。
〔1〕 携帯用空気浄化機であって、
内部に収容空間が形成されて、空気を吸入する入口部と空気を吐出する排出部を備えるハウジング部;
前記入口部に向き合う前記ハウジング部の内側に設置されるフィルタ部;
前記排出部に向き合う前記ハウジング部の内側に設置されるファンモジュール部;
前記フィルタ部が着脱可能に設置され、前記フィルタ部と前記ファンモジュール部との間に位置して、前記フィルタ部から前記ファンモジュール部に空気の移動を案内するフィルタケース;及び、
前記フィルタケースに装着されて、前記フィルタ部に向かって殺菌用光線を照射する殺菌部;を備えてなり、
前記入口部に流入した空気は、水平方向に案内されて、前記フィルタ部と、前記フィルタケースと、前記ファンモジュール部とを順次通過した後、前記排出部を通じて前記ハウジング部の外側に排出される、携帯用空気浄化機。
〔2〕 前記ハウジング部は、
前記フィルタ部と、前記殺菌部と、前記ファンモジュール部とが内側に設置されて、一側面には前記入口部が備えられ、前記入口部に向き合う他側面には空気を吐出する排出部が備えられる第1のケース部;及び、
前記第1のケース部の下部に連結される第2のケース部;を備える、〔1〕の携帯用空気浄化機。
〔3〕 前記第1のケース部の内側には空気流路が形成され、前記第2のケース部の内側には空気流路が形成されない、〔2〕の携帯用空気浄化機。
〔4〕 前記第1のケース部と前記第2のケース部のうち少なくとも何れかの横断面は、円形又は楕円形からなる、〔2〕の携帯用空気浄化機。
〔5〕 前記第1のケース部は、
前記入口部と前記排出部を備え、側面にはサービス空間を備える第1のケースボディ;及び、
前記第1のケースボディに着脱可能に設置されて、前記サービス空間を開閉するサービスドア;を備える、〔2〕の携帯用空気浄化機。
〔6〕 前記サービスドアは、前記第1のケースボディに着脱可能に設置されるドアボディ;
前記ドアボディの内側に突出して、前記フィルタ部と前記フィルタケースのうち少なくともいずれかに向かって延在する間隔維持突起;及び、
前記ドアボディの内側に上下方向に溝を形成する第1の装着溝部;を備える、〔5〕の携帯用空気浄化機。
〔7〕 前記第1のケースボディは、
前記第1の装着溝部に向き合う前記第1のケースボディの内側に上下方向に溝を形成する第2の装着溝部;を更に備え、
前記ファンモジュール部の幅方向一側と他側は、前記第1の装着溝部と前記第2の装着溝部に挿入して移動が拘束される、〔6〕の携帯用空気浄化機。
〔8〕 前記入口部は、上下方向に延在する入口グリルが、前記ハウジング部の一側面に複数設置されて、入口孔を形成し、
前記排出部は、上下方向に延在する排出グリルが、前記ハウジング部の他側面に複数設置されて、排出孔を形成し、
前記入口孔と前記排出孔は、水平方向に向き合う、〔1〕の携帯用空気浄化機。
〔9〕 前記フィルタ部は、前記ハウジング部の内側に位置して、前記入口部に向き合い、
前記フィルタ部の幅方向両側は、前記ハウジング部の内側に接した状態で設置される、〔1〕の携帯用空気浄化機。
〔10〕 前記フィルタ部は、上下方向に延在した直方体状であり、前記フィルタケースの内側に装着して移動が拘束される、〔9〕の携帯用空気浄化機。
〔11〕 前記フィルタケースは、前記ハウジング部の内側に固定され、前記フィルタ部が内側に装着して、長さ方向両側が開口するケース本体部;
前記ケース本体部の一側に設置され、前記フィルタ部から前記ファンモジュール部に向かって空気が移動される通路を形成する流路案内部;及び、
前記流路案内部の中央に位置し、上下方向に延在して、前記殺菌部を支持する突起を備える固定支持部;を備える、〔1〕の携帯用空気浄化機。
〔12〕 前記フィルタケースは、前記ケース本体部の内側に突出して、前記フィルタ部の移動を拘束する係止突起;を更に備え、
前記係止突起に掛かる前記フィルタ部は、前記殺菌部と設定距離で離隔して設置される、〔11〕の携帯用空気浄化機。
〔13〕 前記フィルタケースは、前記ケース本体部の上側に突出して、前記ハウジング部の内側に備えられた第1ボスに固定される第1の固定突起;及び、
前記ケース本体部の下側に突出して、前記ハウジング部の内側に備えられた第2ボスに固定される第2の固定突起;を更に備える、〔11〕の携帯用空気浄化機。
〔14〕 前記フィルタケースは、前記ファンモジュール部に向かう方向に突出して、前記ファンモジュール部に挿入される第1の結合突起;を更に備える、〔11〕の携帯用空気浄化機。
〔15〕 前記流路案内部は、前記固定支持部の両側に設置され、上下方向に延在して、複数の貫通孔を備える、〔11〕の携帯用空気浄化機。
〔16〕 前記固定支持部は、上下方向に延在した内側孔を形成して、前記流路案内部に連結されるフィルタフレーム;及び、
前記フィルタフレームから前記内側孔に向かって突出した複数の固定突起;を備え、
前記殺菌部は、前記フィルタフレームの内側に挿入し、前記固定突起に掛かって移動が拘束される、〔11〕の携帯用空気浄化機。
〔17〕 前記殺菌部は、前記フィルタケースの幅方向中心に設置されて、上下方向に延在する、〔1〕の携帯用空気浄化機。
〔18〕 前記殺菌部は、上下方向に延在する印刷回路基板;及び、
前記印刷回路基板の上下方向両側に設置されて、前記フィルタ部に向かって殺菌用光線を照射する殺菌光源;を備える、〔17〕の携帯用空気浄化機。
〔19〕 前記殺菌部は、前記ファンモジュール部の幅方向中央に位置して、前記殺菌部に沿って2個のファン部材が上下方向に設置され、
前記殺菌部の上端は、前記殺菌部の上側に位置する前記ファン部材のハブ上端よりも低い位置に設置され、
前記殺菌部の下端は、前記殺菌部の下側に位置する前記ファン部材のハブ下端よりも高い位置に設置される、〔17〕の携帯用空気浄化機。
〔20〕 前記ファンモジュール部は、
前記ハウジング部の内側に固定されるファンハウジング;
前記ファンハウジングの内側に回転可能に設置されて、前記排出部に向かう方向に空気を移動させるファン部材;及び、
前記ファンハウジングに結合されて、前記フィルタ部を通過した空気が前記ファン部材に流入することを案内するファンベース;を備える、〔1〕の携帯用空気浄化機。
〔21〕 前記ファンハウジングと前記ファン部材は、前記ファンベースの上下方向に2個設置されて、前記ファン部材の回転中心軸は、前記殺菌部と直角に交差する、〔20〕の携帯用空気浄化機。
〔22〕 前記ファンハウジングは、前記ファン部材に向き合う位置に板状に設置される支持板;
前記支持板の外側に延在する連結支持台;
前記連結支持台に連結されて、前記支持板の周に円形又は四角形状の枠を形成する側面支持部;及び、
前記側面支持部から前記ファンベースに向かう方向に突出して、前記ファンベースと結合する突出ボス;を備える、〔20〕の携帯用空気浄化機。
〔23〕 前記ファン部材は、
前記ファンハウジングの中心に位置し、外部動力を伝達されて回転するハブ;
前記ハブの外周面に沿って等間隔で離隔して配置される複数のファン翼;及び、
前記ファン翼の端部に連結して環状に設置され、前記ファンベースと離隔するシュラウド;を備える、〔20〕の携帯用空気浄化機。
〔24〕 前記ファンベースは、
空気移動のための中空を備えて、上下方向に延在する板状のベースプレート;
前記中空に向き合う前記ベースプレートの内側に環状に設置され、前記シュラウドの入口突起の下側を囲む凹状の縦断面を備えるベルマウス;及び、
前記ベースプレートから突出して、前記ファンハウジングの突出ボスに結合する結合突起;を備える、〔23〕の携帯用空気浄化機。
〔25〕 携帯用空気浄化機であって、
内部に収容空間が形成されて、空気を吸入する入口部と空気を吐出する排出部を備えるハウジング部;
前記入口部に向き合う前記ハウジング部の内側に設置されるフィルタ部;
前記排出部に向き合う前記ハウジング部の内側に設置されるファンモジュール部;
前記フィルタ部が着脱可能に設置され、前記フィルタ部と前記ファンモジュール部との間に位置して、前記フィルタ部から前記ファンモジュール部に空気の移動を案内するフィルタケース;及び、
前記フィルタケースに装着されて、前記フィルタ部に向かって殺菌用光線を照射する殺菌部;を備えてなり、
前記ハウジング部の中心を横方向に通過する第1の水平中心線は、前記入口部と前記排出部の中央に位置し、
前記第1の水平中心線と前記フィルタ部との間の距離をD1とし、
前記第1の水平中心線と前記ファンモジュール部との間の距離をD2とするとき、
D1は、D2よりも大きな値を有する、携帯用空気浄化機。
〔26〕 前記入口部と、前記フィルタ部と、前記殺菌部と、前記ファンモジュール部と、前記排出部の幅方向中心とは、互いに一致する、〔25〕の携帯用空気浄化機。
〔27〕 前記ハウジング部の中心において前記第1の水平中心線と直角に交差し、横方向に延在する第2の水平中心線は、前記入口部と、前記フィルタ部と、前記殺菌部と、前記ファンモジュール部と、前記排出部の幅方向中心を通過する、〔25〕の携帯用空気浄化機。
〔28〕 前記ファンモジュール部に備えられたファン部材は、上下方向に複数個設置され、
前記ファン部材の回転中心軸と垂直に交差して、上下方向に延在した垂直仮想線と平行な位置に前記殺菌部が設置される、〔25〕の携帯用空気浄化機。
〔29〕 前記殺菌部の一側面は、前記フィルタケースの固定突起によって支持され、
前記殺菌部の他側面は、前記ファンモジュール部によって支持される、〔25〕の携帯用空気浄化機。
【0020】
上述した課題を解決するために本発明による携帯用空気浄化機は、フィルタ部とファンモジュール部との間に殺菌部を設置して、フィルタ部を殺菌することを技術的特徴とする。
【0021】
具体的には、フィルタ部を支持するフィルタケースとファンモジュール部との間に殺菌部が設置されるか、フィルタケースの内側に殺菌部が設置されて、殺菌部から照射される殺菌用光線によってフィルタ部の殺菌が行われうる。また、殺菌部がファンモジュール部とフィルタ部との間に設置されて、入口部を遮蔽するフィルタ部に向かって殺菌用光線が照射されるため、人体に有害な殺菌用光線がハウジング部の外側に露出することを遮断することができる。
【0022】
また、本発明による携帯用空気浄化機は、殺菌部がファンモジュール部の中心から上下方向に延在した形状に設置されて、空気の流路抵抗増加を最小にすることを技術的特徴とする。
【0023】
具体的には、複数のファン部材が上下方向に次々と設置された状態で、上下方向に延在した殺菌部の上端と下端とがファン部材のハブ外側に突出しないため、殺菌部がファン部材に吸入される空気流路を妨げることを最小化することができる。
【0024】
また、本発明による携帯用空気浄化機は、ハウジング部を水平方向に貫通する空気流路が形成された状態で、フィルタ部とファンモジュールとの間に殺菌部が設置されることを技術的特徴とする。
【0025】
具体的には、ハウジング部の入口部に流入した空気は、水平方向に移動し、フィルタ部と殺菌部とファンモジュール部とを順次通過した後、ハウジング部が排出部を通じて排出されるため、空気の移動経路が短くて、空気の流路抵抗を減少させることができる。
【0026】
また、本発明による携帯用空気浄化機は、ハウジング部の中心を水平方向に通過して、入口部と排出部の中央に位置する第1の水平中心線を基準に、フィルタ部とファンモジュール部との間の距離が互いに異なることを技術的特徴とする。
【0027】
具体的には、殺菌部がフィルタ部に向かって殺菌用光線を照射するために、殺菌部とフィルタ部との間には設定間隔で離隔しなければならず、ファンモジュール部の送風能力が空気浄化機能における重要な要素であるため、ファンモジュール部がフィルタ部よりも第1の水平中心線に近く設置される。また、ファンモジュール部の体積がフィルタ部の体積よりも大きい。
【0028】
また、本発明による携帯用空気浄化機は、車両のカップホルダーのように凹溝部に設置されるハウジング部の横断面が円形や楕円形からなることを技術的特徴とする。
【0029】
具体的には、ハウジング部の横断面が円形や楕円形からなるため、円形横断面を有するカップホルダーの溝部にハウジング部が安定的に安着し得、ハウジング部とカップホルダーとの間の隔離距離が減少して、震動と騷音が発生する可能性が減少し得る。
【0030】
また、本発明による携帯用空気浄化機は、殺菌部の固定がファンモジュール部とフィルタケースとの間で行われることを技術的特徴とする。
【0031】
具体的には、殺菌部の前面は、フィルタケースに備えられた固定突起によって支持され、殺菌部の後面は、ファンモジュール部によって支持されることから、殺菌部を固定させるための別途固定ブラケットをさらに設置しなくてもよいため、空気の流路抵抗の増加を最小化することができる。
【0032】
また、本発明による携帯用空気浄化機は、ベルマウスの半径方向外側に突出リブが設けられ、突出リブは、シュラウドと設定間隔で離隔して、シュラウドの傾斜面と平行な傾斜面を形成することを技術的特徴とする。これによって、旋回風による流動損失の発生が抑制され、ファンベースの剛性が増加して、外力によるファンベースの変形が抑制される効果を提供することができる。
【0033】
本発明による携帯用空気浄化機は、ハウジング部と、フィルタ部と、ファンモジュール部と、フィルタケースと、殺菌部、とを含んで(備えて、構成して)いてもよい。
【0034】
ハウジング部は、内部に収容空間が形成されて、空気を吸入する入口部と、空気を吐出する排出部を備える(含む;構成する;包含する;包接する)ことができる。また、ハウジング部は、第1のケース部と第2のケース部を含んでいてもよい。
【0035】
第1のケース部は、フィルタ部と、殺菌部と、ファンモジュール部とが内側に設置される。また、第1のケース部の一側面には入口部が備えられ、入口部に向き合う他側面には空気を吐出する排出部が備えられる。
【0036】
また、第1のケース部は、第1のケースボディとサービスドアを含んでいてもよい。第1のケースボディは、入口部と排出部を備え、側面にはサービス空間を備えることができる。
【0037】
サービスドアは、第1のケースボディに着脱可能に設置されて、サービス空間を開閉することができる。また、サービスドアは、ドアボディと、間隔維持突起と、第1の装着溝部とを含んでいてもよい。また、ドアボディは、第1のケースボディに着脱可能に設置されうる。また、間隔維持突起は、ドアボディの内側に突出し得る。また、間隔維持突起は、フィルタ部とフィルタケースのうち少なくともいずれかに向かって延在することができる。
【0038】
また、第1の装着溝部は、ドアボディの内側に上下方向に溝を形成することができる。
【0039】
また、第1のケースボディは、第1の装着溝部に向き合う第1のケースボディの内側に上下方向に溝を形成する第2の装着溝部をさらに含んでいてもよい。また、ファンモジュール部の幅方向一側と他側は、第1の装着溝部と第2の装着溝部に挿入して移動が拘束されうる。
【0040】
また、入口部は、上下方向に延在する入口グリルが、前記ハウジング部の一側面に複数設置されて、入口孔を形成することができる。また、入口グリルは、長さ方向に延在して、空気の移動経路を長さ方向に案内することができる。また、排出部は、上下方向に延在する排出グリルがハウジング部の他側面に複数設置されて、排出孔を形成することができる。また、排出グリルは、長さ方向に延在して、空気の移動経路を長さ方向に案内することができる。また、入口孔と排出孔は、水平方向に向き合うことができる。また、入口部の幅方向長さは、フィルタ部の幅方向長さよりも短い。
【0041】
また、第2のケース部は、第1のケース部の下部に連結される。また、第2のケース部の内側にはバッテリーを内装することができる。
【0042】
第1のケース部の内側には空気流路が形成され、第2のケース部の内側には空気流路が形成されない。また、第1のケース部と第2のケース部のうち少なくともいずれか横断面は、円形又は楕円形からなってもよい。また、第1のケース部と第2のケース部は、それぞれ成形された後に組み立てられるか、一体に成形されうる。
【0043】
また、フィルタ部は、入口部に向き合うハウジング部の内側に設置されうる。また、フィルタ部は、ハウジング部の内側に位置し、入口部に向き合う形状に設置されうる。また、フィルタ部の幅方向両側は、ハウジング部の内側に接した状態で設置されうる。また、フィルタ部は、上下方向に延在した直方体状である。また、フィルタ部は、フィルタケースの内側に装着して移動が拘束されうる。
【0044】
また、フィルタケースは、フィルタ部が着脱可能に設置され、フィルタ部とファンモジュール部との間に位置し得る。また、フィルタケースは、フィルタ部からファンモジュール部への空気の移動を案内することができる。
【0045】
また、フィルタケースは、ケース本体部と、流路案内部と、固定支持部と、係止突起と、第1の固定突起と、第2の固定突起と、第1の結合突起のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0046】
ケース本体部は、ハウジング部の内側に固定され、フィルタ部が内側に装着される。また、ケース本体部は、長さ方向両側が開口し得る。
【0047】
また、流路案内部は、ケース本体部の一側に設置され、フィルタ部からファンモジュール部に向かって空気が移動する通路を形成することができる。
【0048】
また、固定支持部は、流路案内部の中央に位置し得る。また、固定支持部は、上下方向に延在して、殺菌部を支持する突起を備えることができる。
【0049】
また、係止突起は、ケース本体部の内側に突出して、フィルタ部の移動を拘束することができる。また、係止突起に掛かるフィルタ部は、殺菌部と設定距離で離隔して設置されうる。
【0050】
また、第1の固定突起は、ケース本体部の上側に突出して、ハウジング部の内側に備えられた第1ボスに固定されうる。また、第2の固定突起は、ケース本体部の下側に突出して、ハウジング部の内側に備えられた第2ボスに固定されうる。
【0051】
第1の結合突起は、ファンモジュール部に向かう方向に突出して、ファンモジュール部に挿入されうる。
【0052】
また、流路案内部は、固定支持部の両側に設置され、上下方向に延在して、複数の貫通孔を備えることができる。
【0053】
また、固定支持部は、上下方向に延在した内側孔を形成して、流路案内部に連結されるフィルタフレームと、フィルタフレームから内側孔に向かって突出した複数の固定突起、とを含んでいてもよい。
【0054】
また、殺菌部は、フィルタケースに装着し、フィルタ部に向かって殺菌用光線を照射することができる。また、殺菌部は、フィルタフレームの内側に挿入し、固定突起に掛かって移動が拘束されうる。また、殺菌部は、フィルタケースの幅方向中心に設置され、上下方向に延在し得る。また、殺菌部は、上下方向に延在する印刷回路基板と、印刷回路基板の上下方向両側に設置されて、フィルタ部に向かって殺菌用光線を照射する殺菌光源、とを含んでいてもよい。また、殺菌部は、ファンモジュール部の幅方向中央に位置し得る。また、殺菌部に沿って、2個のファン部材が上下方向に設置されうる。また、殺菌部の上端は、殺菌部の上側に位置するファン部材のハブ上端よりも低い位置に設置されうる。また、殺菌部の下端は、殺菌部の下側に位置するファン部材のハブ下端よりも高い位置に設置されうる。また、殺菌光源が照射する殺菌光源の照射角度は、140~160である。
【0055】
また、ファンモジュール部は、排出部に向き合うハウジング部の内側に設置されうる。また、ファンモジュール部は、ファンハウジングと、ファン部材と、ファンベース、とを含んでいてもよい。ファンハウジングは、ハウジング部の内側に固定される。ファン部材は、ファンハウジングの内側に回転可能に設置され、排出部に向かう方向に空気を移動させることができる。また、ファンベースは、ファンハウジングに結合されて、フィルタ部を通過した空気がファン部材に流入することを案内することができる。また、ファンモジュール部の幅方向長さは、吐出部の幅方向長さよりも長く形成される。
【0056】
また、ファンハウジングは、ファン部材を囲み、ファンベースに結合されうる。また、ファンハウジングと、ファン部材と、ファンベースは、モジュールからなってもよい。また、ファンハウジングとファン部材は、ファンベースの上下方向に2個設置されうる。また、ファン部材の回転中心軸は、殺菌部と直角に交差し得る。
【0057】
また、ファンハウジングは、支持板と、連結支持台と、側面支持部と、突出ボスのうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。支持板は、ファン部材に向き合う位置に板状に設置されうる。連結支持台は、支持板の外側に延在し得る。また、側面支持部は、連結支持台に連結されて、支持板の周に円形又は四角形状の枠を形成することができる。また、突出ボスは、側面支持部からファンベースに向かう方向に突出して、ファンベースと結合されうる。
【0058】
また、ファンハウジングは、連結支持台に次々と設置され、連結支持台の側面に沿って設置される電線を支持する電線ガイドを含んでいてもよい。また、ファンハウジングは、側面支持部から突出して、連結支持台の外側に位置した電線の側方向に位置して、電線の離脱を拘束する電線固定突起を含んでいてもよい。
【0059】
また、ファン部材は、ファンハウジングの中心に位置し、外部動力を伝達されて回転するハブを含んでいてもよい。また、ファン部材は、ハブの外周面に沿って等間隔で離隔して配置される複数のファン翼を含んでいてもよい。また、ファン部材は、ファン翼の端部に連結して環状に設置されて、前記ファンベースと離隔するシュラウドを含んでいてもよい。
【0060】
また、ハブの外径とシュラウドの内径は、排出部から入口部に向かう方向に徐々に小さくなり得る。
【0061】
また、ファンベースは、ベースプレートと、ベルマウスと、結合突起と、突出リブのうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0062】
ベースプレートは、空気の移動のため中空を備えて、上下方向に延在する板状である。また、ベルマウスは、中空に向き合うベースプレートの内側に環状に設置されうる。また、ベルマウスは、シュラウドの入口突起の下側を囲む凹状の縦断面を備えることができる。また、結合突起は、ベースプレートから突出して、ファンハウジングの突出ボスに結合されうる。また、突出リブは、ベルマウスの外側周を囲む環状に設置されうる。また、突出リブは、ファン部材の外側と平行に設置されうる。
【0063】
また、入口部に流入した空気は、水平方向に案内されて、フィルタ部と、フィルタケースと、ファンモジュール部とを順次通過した後、排出部を通じてハウジング部の外側に排出されうる。
【0064】
また、ハウジング部の中心を横方向に通過する第1の水平中心線は、入口部と排出部の中央に位置する。
【0065】
また、第1の水平中心線とフィルタ部との間の距離をD1とし、第1の水平中心線とファンモジュール部との間の距離をD2とするとき、D1とD2は、異なる値を有する。またD1は、D2よりも大きな値を有し得る。
【0066】
また、ハウジング部の中心における第1の水平中心線と直角に交差し、横方向に延在する第2の水平中心線は、入口部と、フィルタ部と、殺菌部と、ファンモジュール部と、排出部の幅方向中心を通過することができる。
【0067】
また、ファンモジュール部に備えられたファン部材は、上下方向に複数個設置されうる。また、ファン部材の回転中心軸と垂直に交差し、上下方向に延在した垂直仮想線と平行な位置に殺菌部が設置されうる。また、殺菌部の一側面は、フィルタケースの固定突起によって支持されうる。また、殺菌部の他側面は、ファンモジュール部によって支持されうる。
【発明の効果】
【0068】
本発明による携帯用空気浄化機は、フィルタ部とファンモジュール部との間に殺菌部が設置されて、フィルタ部を殺菌するため、空気の汚染を遮断することができる。
【0069】
また、本発明は、殺菌部がフィルタ部とファンモジュール部との間に設置され、入口部を遮蔽するフィルタ部に向かって照射された殺菌用光線が、ハウジング部の外側に漏れることを遮断するため、安全な使用環境を提供することができる。
【0070】
また、本発明は、殺菌部を固定させるために、別途固定ブラケットがなくても、フィルタケースとファンモジュール部との間に殺菌部を固定させるか、フィルタケースの内側に殺菌部を固定させることができるため、空気の流路抵抗の増加を最小化して、空気浄化性能を向上させることができる。
【0071】
また、本発明は、殺菌部を固定させるための別途固定ブラケットを追加することもできる。また、本発明は、殺菌部を固定するための固定ブラケットが、空気の流路抵抗の増加を最小化するための位置に設置されるため、空気浄化性能を向上させることもできる。
【0072】
また、本発明は、殺菌部がファンモジュール部の幅方向中央に位置し、上下方向に延在した状態で、殺菌部の上端と下端がファン部材のハブ外側に突出しない。ファンモジュール部の上端と下端は、ハブの外側に形成された吸入空間に向き合わないため、ファン部材に吸入する空気の流路抵抗の増加を最小化して、空気浄化性能を向上させることができる。
【0073】
また、本発明は、ハウジング部の入口部に流入した空気が水平方向に移動し、フィルタ部と、殺菌部と、ファンモジュール部とを順次通過した後、ハウジング部の排出部を通じて排出されるため、殺菌部の放熱が容易に行われて、殺菌部の耐久性が向上し、空気の移動経路が短縮して、空気浄化性能を向上させることができる。
【0074】
また、本発明は、ファンモジュール部がフィルタ部よりも第1の水平中心線に近く設置されることから、空気浄化効率の低下を最小化しながらもフィルタ部の殺菌が行われて、空気の汚染を防止するため、顧客満足度を向上させることができる。
【0075】
また、本発明は、第2のケース部がカップホルダーのように下側に向かって凹溝状を備える構造物に据え置かれ、第1のケース部に備えられた入口部を通じて外部構造物に干渉されずに空気を吸入することができるため、空気浄化性能を向上させることができる。
【0076】
また、本発明は、車両のカップホルダーのように、凹溝部に設置されるハウジング部の横断面が円形や楕円形からなるため、横断面が多角形からなるハウジング部に比べて、ハウジング部とカップホルダーとの間の隔離距離が減少して、震動と騷音の発生を減少させることができる。
【0077】
上述した効果並びに本発明の具体的な効果は、以下の発明を実施するための具体的な事項を説明すると共に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【
図1】本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機を示した斜視図。
【
図2】本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機の正面図。
【
図3】本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機の背面図。
【
図4】本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機の平面図。
【
図5】本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機から第2のケース部が分離された状態を示した斜視図。
【
図6】本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機の分解斜視図。
【
図7】本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機の分解斜視図。
【
図8】本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機を水平方向に通過する空気流路を示した図面。
【
図9】本発明の一実施形態によるハウジング部の分解斜視図。
【
図10】本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機の平断面図。
【
図11】本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機を通過する空気の移動方向を示した図面。
【
図12】本発明の一実施形態による殺菌部がファンモジュール部とフィルタ部との間に設置された状態を示した正面図。
【
図13】本発明の一実施形態によるフィルタケースが殺菌部とフィルタ部との間に位置された状態を示した斜視図。
【
図14】本発明の一実施形態によるフィルタケースが殺菌部とフィルタ部との間に位置された状態を示した斜視図。
【
図15】本発明の一実施形態によるフィルタケースを示した斜視図。
【
図16】本発明の一実施形態による殺菌部がファンモジュール部の中央に設置された状態を示した図面。
【
図17】本発明の一実施形態によるファンモジュール部からファンハウジングが分離された状態を示した斜視図。
【
図18】本発明の一実施形態によるファンハウジングを示した斜視図。
【
図19】本発明の一実施形態によるファンハウジングの内側を示した斜視図。
【
図20】本発明の一実施形態によるファン部材のシュラウドを示した斜視図。
【
図21】本発明の一実施形態によるファン部材の軸結合部を示した斜視図。
【
図22】本発明の一実施形態によるファン部材の正面図。
【
図23】本発明の一実施形態によるファン部材のハブを示した図面。
【
図24】本発明の一実施形態によるファン部材の断面図。
【
図25】本発明の一実施形態によるファンベースがフィルタケースから分離された状態を示した斜視図。
【
図26】本発明の一実施形態によるファンベースを示した斜視図。
【
図27】本発明の一実施形態による殺菌部がフィルタ部と離隔した状態で設置された状態を示した図面。
【
図28】本発明の一実施形態による殺菌部からフィルタ部に向かって殺菌用光線を照射する状態を示した図面。
【
図29】本発明の一実施形態による殺菌部の後面にロック突起が設置された状態を示した図面。
【発明を実施するための形態】
【0079】
前述した目的、特徴及び長所は、添付の図面を参照して詳細に後述され、これにより、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想を容易に実施することができる。本発明の説明において、本発明に係る公知の技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には詳細な説明を省略する。以下では、添付の図面を参照して、本発明による好ましい実施形態を詳説する。図面における同じ参照符号は、同一又は類似の構成要素を示すものに使われる。
【0080】
たとえ第1、第2などが様々な構成要素を述べるために使われるものの、これら構成要素は、これら用語によって制限されないことはもちろんである。これら用語は、単に一構成要素を他構成要素と区別するために使用するものであって、特に反対の記載がない限り、第一構成要素は、第二構成要素であってもよいことはもちろんである。
【0081】
以下における構成要素の「上部(又は下部)」又は構成要素の「上(又は下)」に任意の構成が配されるということは、任意の構成が上記構成要素の上面(又は下面)に接して配置されるだけでなく、上記構成要素と上記構成要素上に(又は下に)配置した任意の構成の間に他の構成が介在し得ることを意味する。
【0082】
また、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」すると記載されている場合、上記構成要素は、互いに直接連結されるか又は接続されてもよいものの、各構成要素の間に他の構成要素が「介在」するか、各構成要素が他の構成要素を介して「連結」、「結合」又は「接続」し得ると理解すべきである。
【0083】
全明細書において、特に反対の記載がない限り、各構成要素は、単数であってもよく、複数であってもよい。
【0084】
本明細書に使われる単数の表現は、文脈上明らかに他に意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「構成される」又は「含む」などの用語は、明細書上に記載の様々な構成要素、又は複数のステップを必ずしも全て含むものと解釈してはならず、そのうち一部の構成要素又は一部のステップは、含まれなくてもよいし、又は追加的な構成要素又はステップをさらに含んでいてもよいと解釈すべきである。
【0085】
全明細書において、「A及び/又はB」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、A、B又は、A及びBを意味し、「C~D」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、C以上かつD以下であることを意味する。
【0086】
[携帯用空気浄化機の外観]
図1は、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1を示した斜視図であり、
図2は、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1の正面図、
図3は、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1の背面図、
図4は、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1の平面図である。
【0087】
図1~
図4に示されたように、本発明の実施形態による携帯用空気浄化機1は、略円筒状に形成されうる。かかる携帯用空気浄化機1は、ハウジング部10によって外形が形成される。また、本実施形態による携帯用空気浄化機1は、ハウジング部10の一側面に備えられた入口部32を通じて空気を吸入し、ハウジング部10の他側面に備えられた排出部36を通じて空気を吐出する。
【0088】
ハウジング部10は、第1のケース部20と第2のケース部60で構成され得、第1のケース部20と第2のケース部60は、携帯用空気浄化機1の外観骨格を形成する。かかる第1のケース部20と第2のケース部60には、多数の部品が収容される。
【0089】
第1のケース部20は、長さ方向(E)である第一方向に両側が開放して形成されうる。すなわち、第1のケース部20の長さ方向(E)両側が開放されうる。かかる第1のケース部20の第一方向一側に入口部32が配置され、第1のケース部20の第一方向他側には排出部36が配置されてもよい。
【0090】
入口部32と排出部36は、第1のケース部20の互いに反対側面に設置される。また、入口部32と排出部36は、互いに向き合う位置に設置されるため、入口部32を通じて移動された空気は、水平方向に移動されて、排出部36を通じて排出されるため、空気の移動経路が短縮して、空気の循環が円滑に行われうる。
【0091】
第1のケース部20の下側には第2のケース部60が連結され、第2のケース部60は、円筒状からなってもよい。または、第1のケース部20と第2のケース部60の横断面が円形や楕円形からなり、上下方向に延在するケース状であってもよい。
【0092】
携帯用空気浄化機1は、全体として上下方向に長さが長く立てられた円柱状や楕円形の柱状など、外側に曲面を備えた筒状であってもよい。
【0093】
よって、携帯用空気浄化機1は、カップホルダーのように、下側に向かって凹溝部に挿入して安定的に装着されうる。また、携帯用空気浄化機1の外側が曲面状に曲がるため、使用者が携帯用空気浄化機1の外側を把持して移動する動作を容易に行うことができる。
【0094】
方向を定義する。第2のケース部60を基準に、第1のケース部20が位置する方向を上部、上側とし、第1のケース部20を基準に、第2のケース部60が位置する方向を下部、下側とする。また、「長さ方向(E)」と「第一方向」は、同じ方向であり、ハウジング部10の入口部32と排出部36を連結する方向を長さ方向(E)と定義する。そして、「幅方向(W)」と「第二方向」は、同じ方向であり、長さ方向(E)と直角を成して水平方向に延在した方向である。また、長さ方向(E)と幅方向(W)は、いずれも上下方向(H)と垂直を成す。そして、「上下方向(H)」と「第三方向」は、同じ方向であり、上下方向(H)及び垂直方向と同じ方向である。上記のような方向の設定は、携帯用空気浄化機1が水平線と同一平面上に置かれているときを基準とする。
【0095】
[携帯用空気浄化機の全般的構造]
図5は、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1から第2のケース部60が分離された状態を示した斜視図であり、
図6と
図7は、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1の分解斜視図である。
【0096】
図5~
図7に示されたように、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1は、ハウジング部10と、フィルタ部70と、ファンモジュール部140と、フィルタケース80と、殺菌部210、とを含んでいてもよい。
【0097】
第1のケース部20と第2のケース部60は、携帯用空気浄化機1の外観骨格を形成する。第1のケース部20と第2のケース部60の内部には収容空間22が形成される。かかる収容空間22には、フィルタ部70、フィルタケース80、ファンモジュール部140、殺菌部210、バッテリー220とを含む電装部品などが収容される。第1のケース部20と第2のケース部60は、このように収容された部品を外部衝撃から十分保護し得る強度を有するように形成されることが好ましい。
【0098】
フィルタ部70は、第1のケース部20の収容空間22に設置され、ファンモジュール部140と入口部32との間に配置される。つまりフィルタ部70は、ファンモジュール部140と設定距離で離隔して、ファンモジュール部140の長さ方向(E)一側に配置される。よって、フィルタ部70は、携帯用空気浄化機1の入口部32を通じて吸入された空気を浄化する役割を果たす。フィルタ部70を通過して浄化された空気は、ファンモジュール部140と排出部36を通過して、携帯用空気浄化機1の側方に吐出される。
【0099】
フィルタ部70は、単一フィルタからなってもよく、必要に応じては、複数のフィルタが積層した状態で設置されてもよい。また、フィルタ部70は、フィルタを固定するためのフィルタケース80によって固定される。
【0100】
フィルタケース80は、第1のケース部20の内側に固定され、フィルタケース80の内側には、フィルタを収容するための挿入空間が形成される。
【0101】
ファンモジュール部140は、第1のケース部20の内部の収容空間22に収容され、排出部36とフィルタ部70との間に配置されてもよい。より具体的には、ファンモジュール部140は、排出部36とフィルタケース80との間に配置されてもよい。また、殺菌部210は、フィルタケース80の内側に設置されるか、フィルタケース80とファンモジュール部140との間に設置されうるなど、様々な変形実施が可能である。
【0102】
ファンモジュール部140は、フィルタ部70の第一方向他側に位置し、ファンモジュール部140に向き合う第1のケース部20の他側面には、排出部36が位置する。かかるファンモジュール部140は、入口部32を通じてフィルタ部70の一側面に流入した空気を吸入して、第1のケース部20の他側面に備えられた排出部36を通じて第1のケース部20の他側に空気を吐出させる役割を果たす。
【0103】
本実施形態では、ファンモジュール部140が斜流ファンを含めてなるものとして例示される。かかるファンモジュール部140は、フィルタ部70を通過した空気を軸方向に吸入して、軸方向と半径方向の間の方向に吐出することができる。
【0104】
殺菌部210は、フィルタ部70とファンモジュール部140との間に位置し、フィルタケース80とファンモジュール部140のうち少なくともいずれかに固定されうる。
【0105】
殺菌部210は、フィルタケース80に固定されうる。しかし、本発明の他の実施形態によれば、殺菌部210は、ファンモジュール部140に固定されるか、ファンモジュール部140とフィルタケース80との間に固定されるか、ハウジング部10に固定されるなど、様々な変形実施が可能である。
【0106】
もし殺菌部210がファンモジュール部140に固定される場合、殺菌部210をファンモジュール部140に固定させるための別途ブラケットが必要であるため、生産費が増加することになる。また、殺菌部210がファンモジュール部140の外側に突出した形状に設置されるため、相対的にフィルタケース80とフィルタ部70の大きさが小さくなり、空気濾過性能が低下し得る。そして、殺菌部210がファンモジュール部140の内側に一体に設置される場合、殺菌部210の設置によりファン部材の大きさが縮小して、送風能力が低下する問題点を有する。また、ファンモジュール部140に殺菌部210が設置される場合、ファンモジュール部140の入口に吸入される空気と殺菌部210との間に摩擦抵抗が増加して、送風能力が低下する問題点を有し得る。
【0107】
本発明では、上記の問題点を解決するために殺菌部210がフィルタケース80に固定される。
【0108】
本発明の一実施形態による殺菌部210は、フィルタケース80に固定されるため、殺菌部210から照射される殺菌用光線がフィルタケース80に干渉されることなく、フィルタ部70に照射されて、殺菌部210の殺菌性能の低下を防止することができる。もし殺菌部210がファンモジュール部140に固定される場合、殺菌部210から照射された殺菌光線がフィルタ部70を固定するフィルタケース80に干渉されるため、殺菌部210の殺菌性能が低下し得る。
【0109】
また、フィルタケース80と殺菌部210とフィルタ部70とが一つのモジュールを構成して、ハウジング部10の内側に装着される。殺菌部210は、殺菌光線の照射によってフィルタ部70を殺菌するため、殺菌部210の設置位置と、フィルタ部70と、殺菌部210との間の距離が重要な設計要素である。
【0110】
よって、フィルタケース80と、殺菌部210と、フィルタ部70とが一つのモジュールを構成して設置される場合、携帯用空気浄化機1のモデルによってファンモジュール部140などの設置位置が可変しても、殺菌部210とフィルタ部70との間の距離は、固定された設計要素であるため、フィルタ部70の殺菌が安定的に行われ得、設計変更時に発生する費用増加を減少させることができる。
【0111】
また、殺菌部210がフィルタケース80の内側に挿入した状態で設置されることから、殺菌部210を固定させるための別途ブラケットが必要でないため、生産費を節減することができる。また、殺菌部210がフィルタケース80の内側に挿入した状態で設置されるため、殺菌部210の設置によるファンモジュール部140とフィルタ部70の大きさが小さくなることを防止して、送風能力と空気濾過能力の低下を防止することができる。
【0112】
また、フィルタケース80に固定された殺菌部210は、ファンモジュール部140と離隔した状態で設置されるため、空気がファンモジュール部140に吸入される入口の面積は減少しない。しかし、ファンモジュール部140に殺菌部210が固定される場合、空気がファンモジュール部140に吸入される入口の面積が減少して、送風能力が低下し得る。
【0113】
よって、殺菌部210は、フィルタケース80と、ファンモジュール部140と、ハウジング部のうち少なくともいずれかに固定されうるが、殺菌部210がフィルタケース80に固定されることがより好ましい。
【0114】
殺菌部210は、フィルタ部70と設定距離で離隔して、フィルタ部70に向かって殺菌用光線を照射する。殺菌部210から照射される殺菌用光線は、人体に有害であるため、殺菌用光線が入口部32を通じて携帯用空気浄化機1の外側に流出しないように、殺菌部210の設置位置を設定する。
【0115】
また、フィルタ部70とファンモジュール部140との間に殺菌部210が設置されて、フィルタ部70を殺菌するため、空気の汚染を遮断することができる。フィルタ部70を支持するフィルタケース80とファンモジュール部140との間に殺菌部210が設置され、殺菌部210から照射される殺菌用光線によってフィルタ部70の殺菌が行われうる。また、殺菌部210がファンモジュール部140とフィルタ部70との間に設置され、入口部32を遮蔽するフィルタ部70に向かって殺菌用光線が照射されるため、人体に有害な殺菌用光線がハウジング部10の外側に露出することを遮断することができる。
【0116】
バッテリー220は、第2のケース部60の内側に備えられた収容空間22に設置され、携帯用空気浄化機1を駆動するための電源を供給することができる。
【0117】
[携帯用空気浄化機の部品の配置構造]
図8は、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1を水平方向に通過する空気流路を示した図面であり、
図10は、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1の平断面図で、
図11は、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1を通過する空気の移動方向を示した図面である。
【0118】
図2、
図8、
図10及び
図11に示されたように、携帯用空気浄化機1の内部に備えられた収容空間22は、第一領域(A)と第二領域(B)に区分されうる。収容空間22を上下方向(H)に区分したとき、上部の領域が第一領域(A)となり、その下部の領域が第二領域(B)となる。第一領域(A)と第二領域(B)は、物理的に区画した領域ではなく、単に概念的に区分された領域であることを明らかにしておく。
【0119】
本発明の一実施形態では、携帯用空気浄化機1の骨格を形成する第1のケース部20の収容空間22は、第一領域(A)と設定され、第2のケース部60の内部の収容空間22は、第二領域(B)と設定される。
【0120】
第一領域(A)には空気の吸入、浄化、吐出に係る構成が配置される。すなわち、第一領域(A)には入口部32と、フィルタ部70と、ファンモジュール部140と、排出部36とが配置され、必要に応じては、フィルタケース80と殺菌部210とがさらに設置されうる。よって、第一領域(A)では、第1のケース部20を貫通して水平方向に空気流動が行われる。
【0121】
第1のケース部20の一側(
図8を基準に右側)には、空気の吸入のための通路として複数個の入口孔34を備えた入口部32が設置される。第1のケース部20の他側(
図8を基準に左側)には、第一領域(A)で浄化された空気吐出のための通路として複数個の排出孔38を備えた排出部36が設置される。よって、第1のケース部20の内側には、入口部32と、フィルタ部70と、ファンモジュール部140と、排出部36とを連結する長さ方向(E)の空気流路が形成される。
【0122】
つまり、第一領域(A)には入口部32と、フィルタ部70と、フィルタケース80と、殺菌部210と、排出部36とが設けられ、携帯用空気浄化機1の内部に吸入された空気が空気浄化機の内部を通過するのに必要な流路は、第一領域(A)に形成される。
【0123】
第二領域(B)には、空気浄化のため空気流動と直接関連のない構成が配置される。つまり、第二領域(B)にはPCBを含む制御部とバッテリー220などが設置されうる。
【0124】
本実施形態によれば、第1のケース部20と第2のケース部60は、側方向長さよりも上下方向(H)長さの長い円筒状又は楕円柱状に形成される。そして、上部に配置された第一領域(A)は、下部に配置された第二領域(B)よりも上下方向(H)長さが長く形成される。すなわち、携帯用空気浄化機1が縦方向に立てられたとき、上部の第一領域(A)が下部の第二領域(B)よりもさらに広い領域を占めるようになる。
【0125】
第二領域(B)が形成された第2のケース部60の内側には、バッテリー220が設置されうる。バッテリー220は、ファンモジュール部140と、フィルタ部70と、フィルタケース80と、殺菌部210とを足した重さよりもさらに重い重さを有するように設けられる。
【0126】
通常、バッテリー220の単位体積当たりの重さは、ファンモジュール部140と、フィルタ部70と、フィルタケース80と、殺菌部210の単位体積当たりの重さよりもずいぶん重いため、バッテリー220の重さや大きさを人為的に増加させなくても、バッテリー220がファンモジュール部140と、フィルタ部70と、フィルタケース80と、殺菌部210よりもさらに重い重さを有するようになる。
【0127】
このように、重量物であるバッテリー220が携帯用空気浄化機1の下部に配置されると、携帯用空気浄化機1の重心は、上下方向(H)の中心から下部側に偏って配置される。すなわち、バッテリー220の配置された携帯用空気浄化機1の下部側へ携帯用空気浄化機1の重心が移動される。
【0128】
このように、バッテリー220の配置された携帯用空気浄化機1の下部側へ携帯用空気浄化機1の重心が偏ると、携帯用空気浄化機1を縦方向に立てたとき、携帯用空気浄化機1が転倒するリスクが低くなれる。
【0129】
すなわち、携帯用空気浄化機1を縦方向に立てたとき、携帯用空気浄化機1の下部に配置されたバッテリー220によって携帯用空気浄化機1の重心が下部側に位置するようになるため、携帯用空気浄化機1が容易に倒れないようになる。
【0130】
また、重量物であるバッテリー220が携帯用空気浄化機1の下部に配置されると、携帯用空気浄化機1を構成する他の部品は、バッテリー220よりも上部に配置されなければならない。すなわち、空気の吸入、浄化、吐出に係る構成及びフィルタ部70を殺菌するための殺菌部210などは、バッテリー220よりも高い位置に配置されなければならない。
【0131】
携帯用空気浄化機1の円滑な使用に必要なバッテリー220の充電容量を確保するためには、バッテリー220の大きさが一定大きさ以上であることが求められる。よって、携帯用空気浄化機1の内部にも、バッテリー220を設置するための一定大きさ以上の設置空間が求められる。そして、バッテリー220が設置された空間に空気流動のための流路を形成することは難しいため、空気の吸入、浄化、吐出に係る構成は、バッテリー220を避けた位置、つまり、バッテリー220よりも高い位置に配置されるしかない。
【0132】
かかる配置構造によって、携帯用空気浄化機1における空気の吸入、浄化、吐出のための流路は、バッテリー220よりも高い位置である第一領域(A)に形成される。よって、携帯用空気浄化機1への空気吸入及び携帯用空気浄化機1で浄化された空気吐出も、バッテリー220の設置された位置よりも高い位置で行われるようになる。
【0133】
このように、携帯用空気浄化機1の上部で浄化された空気吐出が行われるようになれば、携帯用空気浄化機1で浄化された空気が使用者の顔に到逹することがより容易になる。
【0134】
使用者の顔よりも低い位置の底面に携帯用空気浄化機1を置いて使用するとき、携帯用空気浄化機1で浄化された空気が使用者の顔に到逹する量を増加させるためには、携帯用空気浄化機1を横方向に横たえて使用するよりは、縦方向に立てて使用することが有利である。
【0135】
このために、携帯用空気浄化機1を縦方向に立てたとき、携帯用空気浄化機1の上部で浄化された空気吐出が行われると、携帯用空気浄化機1で浄化された空気が使用者の顔に到逹する量がさらに増加する。
【0136】
また、重量物であるバッテリー220が携帯用空気浄化機1の下部に配置され、これによって、空気の吸入、浄化、吐出に係る構成が、バッテリー220よりも高い位置に配置される構造は、携帯用空気浄化機1の設置範囲の拡張にも寄与し得る。
【0137】
一例として、携帯用空気浄化機1が車内のカップホルダーに差し込まれた状態で使用されるとき、空気吸入が行われる領域及び空気浄化及び吐出が行われる領域は、カップホルダーよりも高い位置に配置されてもよい。これによって、携帯用空気浄化機1は、車内に安定的に据え置きされながらも、高水準の空気浄化性能を維持することができる。このために、バッテリー220が配置される第二領域(B)の上下方向(H)長さがカップホルダーの深さ以上に設定されることが好ましい。
【0138】
他の例として、ニッパー方式の据置台を利用して携帯用空気浄化機1の下部領域を固定させると、これも携帯用空気浄化機1の空気吸入が行われる領域及び浄化された空気吐出が行われる領域を妨げないながら、携帯用空気浄化機1の安定した固定が可能となる。
【0139】
また、使用者の手が携帯用空気浄化機1の下部を取って移動する場合も、携帯用空気浄化機1の空気吸入が行われる領域及び浄化された空気吐出が行われる領域を妨げないながらも、携帯用空気浄化機1の安定した移動が可能となる。
【0140】
すなわち、バッテリー220のように、空気浄化のため空気流動に直接関連のない構成は、携帯用空気浄化機1の下部に配置されるようにし、かかる携帯用空気浄化機1の下部を通じて携帯用空気浄化機1の据え置き、固定が行われるようにすることにより、携帯用空気浄化機1の高い水準の空気浄化性能の提供と安定した固定が共に行われうるようになる。
【0141】
上記構造を有する本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1は、第2のケース部60の上側に入口部32と排出部36を備えた第1のケース部20が設置される。電装部品が設置される第2のケース部60の上側に第1のケース部20が連結され、第1のケース部20に空気を吸入する入口部32と、空気を吐出する排出部36とが備えられる。よって、カップホルダーのように下側に向かって凹溝状を備えた構造物に第1のケース部20が挿入された状態で、入口部32を通じて第1のケース部20の内側への空気吸入が容易に行われた後、第1のケース部20の排出部36を通じて第1のケース部20の側方向に空気排出が行われるため、空気清浄効率を向上させることができる。
【0142】
第1のケース部20の内側空間は、第1の水平中心線(P1)を基準に、入口部32に向かう方向と、排出部36に向かう方向に区分することができる。第1の水平中心線(P1)は、ハウジング部10の中心を通過する仮想線であり、水平方向に延在する。また、第1の水平中心線(P1)は、入口部32と排出部36の中央に位置する。
【0143】
かかる第1の水平中心線(P1)を基準に、入口部32に向かう方向にはフィルタ部70が位置し、排出部36に向かう方向にはファンモジュール部140と殺菌部210が位置する。よって、入口部32を通過した空気が、フィルタ部70を通過して空気中異物が除去された状態で、ファンモジュール部140の内側に移動する。よって、ファンモジュール部140が空気中に含まれた異物によって汚染することを防止することができるため、ファンモジュール部140の耐久性を向上させることができ、維持補修費を節減することもできる。
【0144】
また、殺菌部210は、殺菌用光線を利用してフィルタ部70を殺菌するため、殺菌用光線が照射されるための照射距離が必ず求められる。よって、殺菌部210が第1の水平中心線(P1)上に位置するか、第1の水平中心線(P1)を基準に、入口部32に向かう領域に設置される場合、フィルタ部70の設置面積が過度に縮小するため、空気浄化性能が低下する問題点を有する。
【0145】
第1の水平中心線(P1)を基準に、入口部32に向かう領域は、
図11に示されたように、第1の水平中心線(P1)と入口部32との間の領域である。
【0146】
よって、殺菌部210が、第1の水平中心線(P1)と排出部36との間に位置した領域に設置される場合、殺菌部210からフィルタ部70に向かって殺菌用光線が照射されるための照射距離を安定的に確保することができる。また、入口部32を通じて流入した空気中不純物を除去するためのフィルタ部70の設置面積を確保することができ、空気浄化性能の低下を防止することができる。
【0147】
しかし、殺菌部210が第1の水平中心線(P1)上に設置されるか、第1の水平中心線(P1)と入口部32との間に設置される場合、殺菌部210からフィルタ部70に向かって殺菌用光線が照射されるための照射距離を安定的に確保することができない。よって、フィルタ部70の殺菌がうまく行われないため、汚染した空気を排出することができる。
【0148】
また、殺菌部210からフィルタ部70に向かって殺菌用光線が照射されるための照射距離を確保するために、フィルタ部70の設置面積を縮小する場合、空気浄化性能が低下し得る。上記のような問題点を解決するために、殺菌部210が第1の水平中心線(P1)を中心に排出部36に向かう領域に設置されるため、フィルタ部70の設置面積が増加して、空気浄化性能の低下を防止することができる。
【0149】
しかし、殺菌部210を固定させるための別途固定ブラケットを追加する場合、ファンモジュール部140の設置面積が減少し、これによって、ファンモジュール部140の送風能力の低下に伴い、空気浄化性能が低下する問題点を有する。
【0150】
上記のような問題点を解決するために、殺菌部210を固定させるために別途固定ブラケットを追加することなく、フィルタケース80とファンモジュール部140との間に殺菌部210を固定させるか、フィルタケース80の内側に殺菌部210を固定させるため、空気の流路抵抗の増加を最小化して、空気浄化性能を向上させることができる。
【0151】
すなわち、殺菌部210の前面は、フィルタケース80によって支持され、殺菌部210の後面は、ファンモジュール部140によって支持されるため、殺菌部210を固定させるための別途固定ブラケットをさらに設置しなくてもよいため、空気の流路抵抗の増加を最小化することができる。また、ファンモジュール部140の設置面積が減少しないため、ファンモジュール部140の送風能力の低下を防止し、これによる空気浄化性能の低下も防止することができる。
【0152】
一方、フィルタ部70が入口部32の内側に位置し、フィルタ部70の幅方向(W)両側は、第1のケース部20の内側に接した状態で設置される。よって、入口部32を遮蔽するフィルタ部70に向かって照射された殺菌用光線がハウジング部10の外側に漏洩することが遮られるため、安全な使用環境を提供することができる。
【0153】
[携帯用空気浄化機の部品の詳細な構成]
図9は、本発明の一実施形態によるハウジング部10の分解斜視図である。
図8と
図9に示されたように、本発明の一実施形態による携帯用空気浄化機1は、ハウジング部10と、フィルタ部70と、フィルタケース80と、ファンモジュール部140と、殺菌部210と、バッテリー220のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0154】
ハウジング部10は、内部に収容空間22が形成されて、空気を吸入する入口部32と空気を吐出する排出部36を備える技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態によるハウジング部10は、第1のケース部20と第2のケース部60を含んでいてもよい。
【0155】
第1のケース部20は、フィルタ部70と、殺菌部210と、ファンモジュール部140とが内側に設置される。また、第1のケース部20の一側面には入口部32が備えられ、入口部32に向き合う他側面には、空気を吐出する排出部36が備えられる。かかる第1のケース部20は、単一部材からなってもよく、必要に応じては、複数の部材からなってもよい。本発明の一実施形態による第1のケース部20は、第1のケースボディ30とサービスドア5を含んでいてもよい。
【0156】
第1のケースボディ30は、内部に収容空間22が形成されて、第1のケースボディ30の一側面には空気を吸入する入口部32が備えられ、入口部32に向き合う第1のケースボディ30の他側面には排出部36が備えられる。
【0157】
第1のケースボディ30は、円筒状又は楕円状の横断面を有するパイプ状からなってもよく、必要に応じては、幅方向(W)径が長さ方向(E)径よりも長い形状の断面を備えて、上下方向に延在し得る。かかる第1のケースボディ30の側面は、開口してサービス空間を形成し、第1のケースボディ30の側面にサービスドア50が着脱可能に設置される。
【0158】
入口部32と排出部36を備え、側面にはサービス空間を備える第1のケースボディ30の上側と下側は、塞がった形状に設置されうる。サービスドア50は、サービス空間を開閉するために、第1のケースボディ30に着脱が容易であるように設置される。
【0159】
本発明の一実施形態による第1のケースボディ30は、入口部32と、排出部36と、第2の装着溝部40と、第1ボス42と、第2ボス44のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0160】
入口部32は、上下方向に延在する入口グリル33を含み、複数の入口グリル33の間には入口孔34が備えられる。入口グリル33は、ハウジング部10の一側面に複数設置されて、空気吸入のための入口孔34を形成することができる。入口グリル33の横断面は、長さ方向(E)に延在するため、入口グリル33の間に位置する入口孔34も長さ方向(E)に沿って形成される。よって、入口部32を通じて流入した空気は、長さ方向(E)に沿って移動が案内される。
【0161】
入口孔34は、第1のケース部20の内側に流入する空気の流れを長さ方向(E)に案内するため、第1のケース部20を通過する空気の移動経路が短縮して、より多量の空気が短い時間内に浄化されるため、空気清浄効率を向上させることができる。
【0162】
また、入口部32は、第1のケース部20の一側面から上下方向に延在するため、第1のケース部20の一側面が空気吸入のための空間として活用される。また、入口部32が曲面状である第1のケース部20の一側面に沿って形成されるため、フィルタ部70と平行に一直線に沿って設置される入口部32に比べて入口孔34の個数が増加する。かかる入口部32の形状によって、空気吸入流量が増加するため、空気清浄効率を向上させることができる。
【0163】
排出部36は、上下方向に延在する排出グリル37を含み、複数の排出グリル37の間には排出孔38が備えられる。排出グリル37は、ハウジング部10の他側面に複数設置されて、空気排出のための排出孔38を形成することができる。排出グリル37の横断面は、長さ方向(E)に延在するため、排出グリル37の間に位置する排出孔38も長さ方向(E)に沿って形成される。よって、排出部36を通じて排出される空気は、排出グリル37に沿って長さ方向(E)に排出されることが案内される。
【0164】
排出孔38は、第1のケース部20の外側に排出される空気の流れを長さ方向(E)に案内するため、入口部32と共に第1のケース部20を通過する空気の移動経路が短縮することを誘導する。
【0165】
また、排出部36は、第1のケース部20の他側面から上下方向に延在するため、第1のケース部20の他側面のほとんどの空間は、空気排出のための空間として活用し得る。また、排出部36が曲面状である第1のケース部20の他側面に沿って形成されるため、ファンモジュール部140と平行に一直線に沿って設置される排出部36に比べて排出孔38の個数が増加する。かかる排出部36の形状によって、空気排出流量が増加するため、空気清浄効率を向上させることができる。
【0166】
また、入口孔34と排出孔38は、水平方向に向き合う形状に設置されうる。入口孔34と排出孔38は、長さ方向(E)に互いに向き合う位置に設置されるため、入口孔34を通じて流入した空気は、水平方向に移動された後、排出孔38を通じて第1のケース部20の外側に排出される。よって、第1のケース部20を通過する空気の移動経路が最短距離となることを誘導して、空気移動時、摩擦抵抗を最小にし、送風能力を向上させて、より多量の空気が短い時間内に浄化されうるため、空気清浄効率を向上させることができる。また、ファンモジュール部140の動作にかかる消費電力を減少させて、電気料を節減することもできる。
【0167】
一方、入口部32の幅方向(W)長さは、フィルタ部70の幅方向(W)長さよりも短い。よって、入口部32に向かって流入した空気は、フィルタ部70を通過して浄化されるため、空気清浄性能を向上させることができる。もし入口部32の幅方向(W)長さがフィルタ部70の幅方向(W)長さと同一であるか小さい場合、入口部32を通じて流入した空気がフィルタ部70を通過することができず、すぐにファンモジュール部140に移動されうるため、空気浄化能力が低下し得る。
【0168】
第1のケースボディ30の内側に突出した突起状の第1ボス42と第2ボス44は、フィルタケース80に結合されて、フィルタケース80の移動を拘束する。第1ボス42と第2ボス44は、サービスドア50に向き合う第1のケースボディ30の内側に設置され、後述するフィルタケース80の第1の固定突起130と第2の固定突起132を固定させる。かかる第1ボス42と第2ボス44は、サービスドア50に向き合う位置に設置されるため、サービスドア50を分離した状態で、第1ボス42と第2ボス44が作業者の目に見える。よって、第1ボス42と第2ボス44に締結したフィルタケース80の分離が容易に行われるため、フィルタ部70の入れ替え作業を含む維持補修作業にかかる時間と費用を節減することができる。
【0169】
ファンモジュール部140の幅方向(W)の一側と他側は、第1の装着溝部56と第2の装着溝部40に挿入して移動が拘束されうる。第1の装着溝部56は、サービスドア50の内側に上下方向に延在した溝状であり、第2の装着溝部40は、第1のケースボディ30の内側に上下方向に延在した溝状である。
【0170】
排出部36の幅方向(W)両側に第1の装着溝部56と第2の装着溝部40がそれぞれ位置し、ファンモジュール部140の両側角が第1の装着溝部56と第2の装着溝部40に挿入されるため、ファンモジュール部140の安定した固定が行われうる。また、ファンモジュール部140を固定させるための別途ブラケットが使用されないため、携帯用空気浄化機1の小型化設計が可能であり、部品数の節減による生産費及び維持補修費を節減することができる。
【0171】
サービスドア50は、第1のケースボディ30に着脱可能に設置され、第1のケースボディ30の側面に備えられたサービス空間を開閉する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態によるサービスドア50は、ドアボディ52と、間隔維持突起54と、第1の装着溝部56のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0172】
ドアボディ52は、第1のケースボディ30の側面に開口したサービス空間を開閉する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態によるドアボディ52は、曲面状の横断面を備えて、上下方向に延在する。ドアボディ52は、入口部32と排出部36との間に位置する第1のケース部20の側面に着脱可能に設置される。
【0173】
間隔維持突起54は、ドアボディ52の内側に突出して、フィルタ部70とフィルタケース80のうち少なくともいずれかに向かって延在する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による間隔維持突起54は、板状であって、ドアボディ52の内側に突出して、フィルタケース80とフィルタ部70の側面に接するか設定距離で離隔する。
【0174】
間隔維持突起は、複数備えられて、フィルタケース80の側面及びフィルタ部70の側面に接するか、設定間隔で離隔する。よって、フィルタケース80とフィルタ部70がサービスドア50に向かう方向に傾くことを防止し、設定された位置にフィルタケース80とフィルタ部70が設置されるようにガイドする。
【0175】
第1の装着溝部56は、ドアボディ52の内側に上下方向に溝を形成する。ファンモジュール部140の角に接するドアボディ52の内側に、上下方向に第1の装着溝部56が形成される。そして、第1の装着溝部56に向き合う第1のケースボディ30の内側にも、上下方向に溝を形成する第2の装着溝部40が設置される。
【0176】
かかる第1の装着溝部56と第2の装着溝部40は、排出部36の幅方向(W)両側にそれぞれ設置される。よって、ファンモジュール部140の幅方向(W)両側角は、第1の装着溝部56と第2の装着溝部40の内側に挿入されて、安定的に据え置くことができる。
【0177】
第2のケース部60は、第1のケース部20の下部に連結され、第2のケース部60の内側には、バッテリー220を含む電装部品が設置される空間を形成する技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0178】
第1のケース部20と第2のケース部60のうち少なくともいずれか横断面は、円形又は楕円形からなってもよい。第1のケース部20と第2のケース部60は、いずれも円筒状や楕円状からなってもよく、第2のケース部60のみ円筒状や楕円状からなってもよい。または、必要に応じて、第1のケース部20のみ円筒状や楕円状からなってもよい。
【0179】
第2のケース部60が円筒状や楕円状からなり、上下方向(H)に延在する場合、使用者が第2のケース部60の外側周を手に取りやすく、略円形断面の溝部を備えた車両のカップホルダーにも第2のケース部60を据え置く動作を容易に行うことができる。
【0180】
また、第1のケース部20が円筒状や楕円状からなる場合、第1のケース部20の内側を通過して水平方向に移動する空気は、曲面状を成す第1のケース部20の内側を接しながら発生する摩擦が低減して、空気の流れがより円滑に行われうる。
【0181】
一方、第1のケース部20の内側には空気流路が形成され、第2のケース部60の内側には空気流路が形成されないため、第2のケース部60がカップホルダーや使用者の手に取られたときも、第1のケース部20を介する空気の吸入と排出は円滑に行われて、使用便宜性を向上させることができる。
【0182】
また、第2のケース部60がカップホルダーのように下側に向かって凹溝状を備える構造物に据え置きされ、第1のケース部20に備えられた入口部32を通じて外部構造物に干渉されずに空気を吸入することができるため、空気浄化性能を向上させることができる。
【0183】
また、ハウジング部10の横断面が円形や楕円形からなるため、円形横断面を有するカップホルダーの溝部にハウジング部10が安定して安着され得、ハウジング部10とカップホルダーとの間の隔離距離が減少して、震動と騷音が発生する可能性が減少し得る。
【0184】
第1のケース部20と第2のケース部60は、それぞれ成形された後に組み立てられるか、一体に成形されうるなど、様々な変形実施が可能である。
【0185】
図12は、本発明の一実施形態による殺菌部210が、ファンモジュール部140とフィルタ部70との間に設置された状態を示した正面図であり、
図13と
図14は、本発明の一実施形態によるフィルタケース80が、殺菌部210とフィルタ部70との間に位置された状態を示した斜視図である。
【0186】
図12~
図14に示されたように、 フィルタ部70は、第1のケース部20の内側に設置されて、入口部32の内側に流入した空気を浄化する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態によるフィルタ部70は、直方体状に形成されうる。フィルタ部70は、フィルタケース80の内側に設置されて、フィルタケース80からフィルタ部70の分離が容易に行われるため、フィルタの入れ替えにかかる時間を節約することができる。
【0187】
本発明の一実施形態によるフィルタ部70は、入口部32に向き合うハウジング部10の内側に設置される。フィルタ部70は、ハウジング部10の内側に位置して、入口部32に向き合う形状で設置され、フィルタ部70の幅方向(W)両側は、ハウジング部10の内側に接した状態で設置されるため、入口部32を通じて流入した空気がフィルタ部70に向かって移動されることを案内して、空気浄化性能を向上させることができる。
【0188】
また、フィルタ部70は、上下方向に延在した直方体状であるため、空気と接するフィルタ部70の面積が増加して、空気浄化性能を向上させることができる。一方、フィルタ部70は、フィルタケース80の内側に装着して移動が拘束されるため、フィルタ部70の移動による空気浄化性能の低下を防止することができる。
【0189】
本実施形態によれば、入口部32と、フィルタ部70と、ファンモジュール部140と、排出部36の配置が第一方向に沿って構成され、空気流動もこれと等しい方向に行われうる。すなわち、ファンモジュール部140の動作によって行われる空気流動は、入口部32と、フィルタ部70と、ファンモジュール部140と、排出部36の配置方向と等しい直線方向に行われうる。
【0190】
このように、直線方向に空気流動が行われると、それだけ空気流動に対する抵抗が低くなり、空気流動がより円滑に行われうるようになる。これにより、ファンモジュール部140によって足りる量の空気吸入とそれに対応する足りる量の空気吐出が行われるようになるため、携帯用空気浄化機1の空気浄化性能は、それだけ向上することになる。
【0191】
図15は、本発明の一実施形態によるフィルタケース80を示した斜視図である。
【0192】
図13~
図15に示されたように、フィルタケース80とフィルタ部70は、結合してモジュールを形成することができ、上記構成に加えて殺菌部210がフィルタケース80に結合されうる。すなわち、フィルタケース80と、フィルタ部70と、殺菌部210とが単一モジュールを形成することができるため、製品の組み立て及び維持補修作業にかかる時間と費用を節減することができる。
【0193】
また、フィルタケース80は、フィルタ部70が着脱可能に設置されて、フィルタ部70とファンモジュール部140との間に位置し得る。また、フィルタケース80は、フィルタ部70からファンモジュール部140に空気の移動を案内することができる。また、フィルタケース80は、フィルタ部70と離隔した位置に設置される殺菌部210を固定させる技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態によるフィルタケース80は、ケース本体部90と、流路案内部100と、固定支持部110と、係止突起120と、第1の固定突起130と、第2の固定突起132と、第1の結合突起134のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0194】
ケース本体部90は、ハウジング部10の内側に固定されて、フィルタ部70が内側に装着する技術思想内で様々な変形実施が可能である。ケース本体部90は、フィルタケース80の外観骨格を形成する。
【0195】
本実施形態では、ケース本体部90は、長さ方向(E)両側が開放した四角枠状のフレームに形成されるものとして例示される。かかるケース本体部90の内部には、フィルタ部70を収容するための挿入空間が形成される。そして、ケース本体部90の後方は開放され、これにより、フィルタ部70がケース本体部90の内部の挿入空間に挿入されるための通路が形成される。
【0196】
ケース本体部90の内部の挿入空間には、フィルタ部70が装着される。ケース本体部90の内側面には、フィルタ部70がケース本体部90の内部に堅固に装着し得るようにする安着溝又は係止突起120を備えることもできる。
【0197】
ケース本体部90の長さ方向(E)両側が開口して、サービスドア50に向き合うケース本体部90の幅方向(W)一側に位置した側面の長さ方向(E)長さは、ケース本体部90の幅方向(W)他側に位置した側面の長さ方向(E)長さよりも短い。よって、サービスドア50を第1のケースボディ30から分離した後にフィルタ部70を入れ替る場合、ケース本体部90の一側面を介してフィルタ部70を容易に引き出すことができるため、フィルタ部70の入れ替えにかかる時間を節約することができる。
【0198】
流路案内部100は、ケース本体部90の一側に設置され、フィルタ部70からファンモジュール部140に向かって空気が移動される通路を形成する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による流路案内部100は、フィルタ部70とファンモジュール部140との間に位置して、複数の貫通孔102を形成する。
【0199】
フィルタケース80を基準に、フィルタ部70が位置する方向を後方とし、排出部36が位置する方向を前方とする場合、流路案内部100は、フィルタ部70の前方に位置したケース本体部90に連結される。貫通孔102は、前後方向に貫通して形成される。かかる貫通孔102は、フィルタ部70を通過した空気がファンモジュール部140に向かう方向に移動されるための通路を形成する。すなわち、フィルタケース80の前面には、複数個の貫通孔102が設けられ、各々の貫通孔102は、フィルタケース80の前面に前後方向に貫通するように形成される。
【0200】
かかる貫通孔102は、六角形に形成されうる。また、複数個の貫通孔102がハニコム状に配列され、これによって、フィルタケース80の前面にはハニコム構造が形成されうる。
【0201】
このように、フィルタケース80の前面にハニコム構造が形成されることにより、空気流動のための通路を確保する目的のほか、フィルタケース80の剛性確保と軽量化のような目標も共に達成することができるようになる。
【0202】
固定支持部110は、流路案内部100の幅方向(W)中央に位置し得る。また、固定支持部110は、上下方向に延在して、殺菌部210を支持する突起を備える技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による固定支持部110は、フィルタフレーム112と固定突起116を含んでいてもよい。
【0203】
フィルタフレーム112は、上下方向に延在した内側孔114を形成し、幅方向(W)両側が流路案内部100に連結される。フィルタフレーム112の上下方向(H)両側は、ケース本体部90に連結されて、上下方向に延在した四角枠状のフレームを形成する。内側孔114の形状は、殺菌部210の形状に対応する。よって、殺菌部210が内側孔114の内側に挿入した状態で設置される動作が容易に行われうる。
【0204】
固定突起116は、フィルタフレーム112から内側孔114に向かって突出した複数の突起である。固定突起116は、内側孔114に安着した殺菌部210の移動を拘束する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による固定突起116は、内側孔114に安着した殺菌部210とフィルタ部70との間に位置して、殺菌部210がフィルタ部70に向かう方向に傾くことを防止する。
【0205】
流路案内部100は、固定支持部110の両側に設置され、上下方向に延在して、複数の貫通孔102を備えるため、フィルタケース80を通過した空気がファンモジュール部140に移動されうる。
【0206】
係止突起120は、ケース本体部90の内側に突出して、フィルタ部70の移動を拘束する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による係止突起120は、ケース本体部90の内側に突出する帯状突起であり、殺菌部210の照射角度を考慮して設置位置が設定される。係止突起120は、ケース本体部90の内側周に沿って帯状に設置されるため、係止突起120に掛かるフィルタ部70は、殺菌部210と設定距離で離隔して設置される。よって、殺菌部210の殺菌光線が向き合うフィルタ部70の側面を全て照射して、フィルタ部70の殺菌効果を高めることができる。
【0207】
第1の固定突起130は、ケース本体部90の上側に突出して、ハウジング部10の内側に備えられた第1ボス42に固定されうる。また、第2の固定突起132は、ケース本体部90の下側に突出して、ハウジング部10の内側に備えられた第2ボス44に固定されうる。第1の固定突起130が第1ボス42に向き合う状態で、ボルト締結によって第1の固定突起130の移動が拘束されうる。そして、第2の固定突起132が第2ボス44に向き合う状態で、ボルト締結によって第2の固定突起132の移動が拘束されうる。
【0208】
一方、ケース本体部90からファンモジュール部140に向かう方向に突出する第1の結合突起134は、ファンモジュール部140に挿入されるため、フィルタケース80とファンモジュール部140との結合が容易に行われ、必要に応じては、フィルタケース80とファンモジュール部140が単一モジュールからなってもよい。かかる第1の結合突起134は、円形のパイプ状であり、ケース本体部90の前方から長さ方向(E)に延在する。
【0209】
図16は、本発明の一実施形態による殺菌部210がファンモジュール部140中央に設置された状態を示した図面であり、
図17は、本発明の一実施形態によるファンモジュール部140からファンハウジング150が分離された状態を示した斜視図である。
【0210】
図12、
図16及び
図17に示されたように、ファンモジュール部140は、排出部36に向き合うハウジング部10の内側に設置され、携帯用空気浄化機1の後方から空気を吸入して前方に空気を吐出させる技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0211】
ファンモジュール部140は、ハウジング部10の収容空間22に収容されるものの、第一領域(A)に配置されてもよい。ファンモジュール部140には、2個のファンハウジング150とファン部材160がモジュールからなり、上下方向に配置されてもよい。
【0212】
ファンモジュール部140は、排出部36とフィルタケース80との間、より具体的には、排出部36と殺菌部210との間に配置されてもよい。よって、ファンモジュール部140は、空気を送風する機能と、フィルタケース80と共に殺菌部210の移動を拘束する機能を果たす。
【0213】
ファンモジュール部140の幅方向(W)長さは、吐出部の幅方向(W)長さよりも長く形成される。よって、吐出部の幅方向(W)両側に位置する第1のケース部20の内側にファンモジュール部140が固定され、ファンモジュールドルから前方に向かって吐出する空気は、ファンモジュール部140と吐出部との間に位置した第1のケース部20の内側曲面に沿って移動された後、吐出部を通じて携帯用空気浄化機1の前方に吐出される。すなわち、ファンモジュール部140と吐出部との間に位置した第1のケース部20の内側曲面は、排出部36に向かう空気の移動を案内するエアガイドの役割を果たすため、空気の直進送風機能が向上する。
【0214】
ファンモジュール部140の前方両側角がハウジング部10の内側に備えられた第1の装着溝部56と第2の装着溝部40に挿入して移動が拘束されることから、ファンモジュール部140の固定や締結によって第1のケース部20の形状が大きくならなくてもよいため、製品の小型化が可能となる。また、本発明による携帯用空気浄化機1を車両に使用時、カップホルダー以内の携帯用空気浄化機1のサイズを具現することができる。
【0215】
本発明によるファン部材160は、モータの作動によって回転される。ファン部材160を回転させるモータの回転軸のみファン部材160に連結されてもよく、ファン部材160にローターが設置され、回転が拘束されたファンハウジング150にステーターが設置されてもよい。ステーターの磁場が変わるため、ローターと共に回転されるシャフトがファン部材160に連結されて、ローターとファン部材160がステーターを中心に回転することができる。ファン部材160を回転させるモータの構成は、公知の構成であるため、これによる詳説は省略する。
【0216】
本発明の一実施形態によるファンモジュール部140は、ファンハウジング150と、ファン部材160と、ファンベース200とを含んでいてもよい。
【0217】
図18は、本発明の一実施形態によるファンハウジング150を示した斜視図であり、
図19は、本発明の一実施形態によるファンハウジング150の内側を示した斜視図である。
【0218】
図17~
図19に示されたように、ファンハウジング150は、ハウジング部10の内側に固定されて、内側には、ファン部材160が回転されるための空間を備えるための技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0219】
また、ファンハウジング150は、ファン部材160を囲み、ファンベース200に結合されうる。また、ファンハウジング150と、ファン部材160と、ファンベース200は、モジュールからなってもよいため、製品の組み立て及び維持補修作業を簡便に行うことができる。
【0220】
本発明の一実施形態によるファンハウジング150は、支持板151と、連結支持台152と、電線ガイド153と、側面支持部154と、電線固定突起155と、突出ボス156と、側面翼157と、中心ガイド158のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0221】
支持板151は、ファン部材160に向き合う位置に板状に設置され、支持板151の中央には孔が備えられる。支持板151の中央にモータが設置されるか、モータと連結されたシャフトが第一方向に設置されうる。かかる支持板151は、排出部36の後方に位置する。
【0222】
連結支持台152は、支持板151の外側に延在して、側面支持部154に連結される。本発明の一実施形態による連結支持台152は、複数備えられて、棒状に設置されうる。支持板151の半径方向外側に延在した連結支持台152は、枠状を有する側面支持部154に連結される。
【0223】
電線ガイド153は、連結支持台152に次々と設置され、連結支持台152の側面に沿って設置される電線を支持する。電線ガイド153は、連結支持台152の側面後方に位置する突起状であり、支持板151に設置されたモータの電線がファンハウジング150の外側に延在して設置されることを案内する。電線ガイド153が連結支持台152の側面に設置されて、電線が配置されるための凹溝を形成することができる。よって、電線ガイド153に設置された電線は、連結支持台152の側面に位置した凹溝に配置されて、電線ガイド153によって後方が支持されるため、電線の損傷を防止することができる。
【0224】
側面支持部154は、支持板151の周に円形又は四角形状の枠を形成する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による側面支持部154は、四角枠状のフレーム状であり、第一方向両側が開口した形状である。側面支持部154の外側は、第1のケース部20の内側に接して、側面支持部154の内側は、連結支持台152に連結される。
【0225】
突出ボス156は、側面支持部154のファンベース200に向かう後方に延在して、後述するファンベース200の結合突起204が挿入するための溝部を備える技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による突出ボス156は、側面支持部154の周に沿って複数設置される。
【0226】
電線固定突起155は、側面支持部154から突出して、連結支持台152の外側に位置した電線の側方向に位置されて、電線の離脱を拘束する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による電線固定突起155は、連結支持台152に沿ってファンハウジング150の角に案内される電線の前方に位置し、電線がファンハウジング150の前方に突出することを拘束して、電線の損傷を防止することができる。
【0227】
側面翼157は、側面支持部154の幅方向(W)両側に連結されて、第一方向に延在する板状である。側面翼157は、上下方向(H)に延在して、側面支持部154の後方に延在する。また、側面翼157は、ファン部材160によって移動される空気が排出部36に向かう方向に移動されるエアガイドの役割を果たし、高速回転されるファン部材160が他の物体にぶつかる現象を防止する役割を果たす。
【0228】
中心ガイド158は、円形のパイプ状であり、支持板151に固定される。中心ガイド158の内側に形成された中空は、第一方向に延在する。中心ガイド158の内側には、ファン部材160と連結されるシャフトが位置するため、シャフトの回転が安定的に行われるようにガイドする役割を果たす。
【0229】
図20は、本発明の一実施形態によるファン部材160のシュラウド190を示した斜視図であり、
図21は、本発明の一実施形態によるファン部材160の軸結合部172を示した斜視図、
図22は、本発明の一実施形態によるファン部材160の正面図、
図23は、本発明の一実施形態によるファン部材160のハブ170を示した図面、
図24は、本発明の一実施形態によるファン部材160の断面図である。
【0230】
図20~
図24に示されたように、ファン部材160は、ファンハウジング150の内側に回転可能に設置されて、排出部36に向かう方向に空気を移動させる技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0231】
ファン部材160として斜流ファンを使用することができるが、これは、本発明の一実施形態だけであり、他の種類のファンも本発明によるファン部材160として使用することができる。本発明の一実施形態によるファン部材160は、ハブ170と、ファン翼180と、シュラウド190のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0232】
ハブ170は、ファンハウジング150の中心に位置し、外部動力を伝達されて回転する技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0233】
ハブ170は、ファン部材160の半径方向中心に配置され、モータを構成するローター及びモータの出力軸であるシャフトと共に回転されうる。本発明の一実施形態によるハブ170は、ハブ板部171と、軸結合部172と、内側突出部175と、スカート部177のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0234】
ハブ板部171は、支持板151と平行な円板状に形成されうる。ハブ板部171には軸結合部172を設けることができる。軸結合部172は、ハブ板部171の半径方向中央に配置されてもよい。かかる軸結合部172は、ハブ板部171から第一方向に突出して形成されうる。
【0235】
軸結合部172は、回転動力を伝達するシャフトの端部と結合されうる。例えば、軸結合部172にシャフトが挟まれて固定される形態で、軸結合部172とシャフトとの間の結合が行われうる。
【0236】
軸結合部172の外側周に沿って設定間隔で第1の補強突起173が設置される。第1の補強突起173は、軸結合部172を中心に放射状に設置され、軸結合部172の外側に帯状突起を形成する。よって、軸結合部172に集中する応力は、第1の補強突起173を介して分散されるため、軸結合部172の構造剛性を補強することができる。
【0237】
内側突出部175は、ハブ板部171から支持板151の設置された方向に向けて突出し得る。本発明の一実施形態による内側突出部175は、ハブ板部171の外側縁に沿って円弧方向に設置される。内側突出部175は、第一方向に延在したパイプ状である。
【0238】
また、内側突出部175の内側周に沿って設定間隔で第2の補強突起176が設置される。第2の補強突起176は、内側突出部175の内側面に沿って第一方向に設置され、かかる第2の補強突起176は、軸結合部172に向かって延在する帯状突起を形成する。よって、内側突出部175に集中する応力は、第2の補強突起176を介して分散されるため、内側突出部175の構造剛性を補強することができる。必要に応じては、内側突出部175の内側にはモータ部のローターが固定されうる。
【0239】
スカート部177は、ハブ板部171の縁から支持板151に向かう方向に突出し得る。スカート部177は、第一方向に沿ってハブ板部171から遠くなるほど、半径方向外側に傾く傾斜面を形成することができる。スカート部177は、内側突出部175の外側に位置し、スカート部177の内径は、ハブ板部171の前方に向かうほど、徐々に増加する。
【0240】
例えば、ハブ板部171とスカート部177が連結された形状は、内部に中空が形成されて、一側が開放された円錐台(Truncated cone)状であってもよい。スカート部177は、前方が開口し、後方は、ハブ板部171によって塞がっている漏斗状であってもよい。
【0241】
シュラウド190は、ファン翼180の端部に連結して環状に設置され、ファンベース200と離隔し得る技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0242】
シュラウド190は、スカート部177の外側周に沿って設置されて、シュラウド190とスカート部177は、ファン翼180によって連結される。また、ハブ170の外径とシュラウド190の内径は、排出部36から入口部32に向かう方向に徐々に小さくなり得る。
【0243】
シュラウド190は、ファンモジュール部140の半径方向に沿ってハブ170と所定の間隔で離隔して、ハブ170の半径方向外側に配置されてもよい。また、シュラウド190は、ファン翼180の半径方向長さに対応する間隔だけハブ170と離隔し得る。そして、各々のファン翼180は、ハブ170に備えられたスカート部177とシュラウド190との間を連結することができる。
【0244】
シュラウド190は、スカート部177と略平行な傾斜面を形成することができる。本実施形態では、シュラウド190の前方に行くほど、スカート部177とシュラウド190との間隔がますます広がる形態に、スカート部177とシュラウド190の配置が行われるものとして例示される。本発明における前方は、ハウジング部10中央から排出部36に向かう方向であり、後方は、ハウジング部10中央から入口部32に向かう方向である。
【0245】
シュラウド190の後方に備えられた入口突起191は、リング状突起であり、漏斗状シュラウド190から第一方向に延在する。入口突起191が後述するベルマウス202の内側に位置するため、シュラウド190の外側に沿ってシュラウド190に備えられた入口に流入する空気の旋回風移動を防止することができる。
【0246】
ファン翼180は、複数備えられて、ハブ170の外周面に沿って等間隔で離隔して配置されてもよい。ファン翼180は、ハブ170を中心にハブ170の外側に突出し、かかるファン翼180は、螺旋状に延在する。また、複数個のファン翼180は、ハブ170の周方向に沿って所定の間隔で離隔して配置されてもよい。
【0247】
本発明の一実施形態によるファン翼180は、軸結合部172の中心から螺旋状に延在する遠心方向に沿ってスカート部177の外側に突出し得る。また、軸結合部172の外側から軸結合部172に向かう方向を半径方向とするとき、ファン翼180の半径方向内側は、スカート部177に連結され、ファン翼180の半径方向外側は、後述するシュラウド190に連結されうる。
【0248】
スカート部177は、ハブ170の構成のうち、ファン翼180と直接連結された部分であって、ファン翼180を通過する空気とも直接接触される部分である。かかるスカート部177は、ファンモジュール部140を通過する空気流動経路とも深く関連し得る。
【0249】
シュラウド190とスカート部177の間を連結する各々のファン翼180は、第1端部181と、第2端部182と、第1エッジ183と、第2エッジ184とを含んでいてもよい。
【0250】
第1端部181は、ファン翼180の回転方向先端に配置されて、半径方向に延在する直線状に形成されうる。回転方向は、ファン部材160の回転が行われる方向と定義される。
【0251】
第2端部182は、ファン翼180の回転方向後端に配置されて、軸結合部172を中心に放射状に形成されうる。
【0252】
第1エッジ183は、第1端部181の一端及び第2端部182の一端を連結することができる。かかる第1エッジ183は、シュラウド190の内周面に連結されうる。
【0253】
第2エッジ184は、第1端部181の他端及び第2端部182の他端を連結することができる。かかる第2エッジ184は、ハブ170の外周面に連結されうる。
【0254】
すなわち、第1端部181の一端と第2端部182の一端は、シュラウド190の内周面と連結されうる。そして、第1端部181の他端と第2端部182の他端は、スカート部177の外周面と連結されうる。
【0255】
第1端部181の一端は、第2端部182の一端よりもハブ板部171の半径方向中心に近く配置されてもよい。そして、第2端部182の他端は、第1端部181の他端よりもハブ板部171の半径方向中心に近く配置されてもよい。これは、第1端部181の一端及び他端が第2端部182の一端及び他端よりも回転方向前方に配置されており、スカート部177は、回転方向前方に行くほど、その半径が細くなる形態に形成されるからである。
【0256】
本実施形態によれば、ファン翼180は、ハブ170のうちスカート部177と連結される。ファンモジュール部140に流入する空気の流れを上向に傾いた方向に誘導するためにスカート部177は、上向に傾いた方向に傾斜面を形成する。
【0257】
図25は、本発明の一実施形態によるファンベース200がフィルタケース80から分離された状態を示した斜視図であり、
図26は、本発明の一実施形態によるファンベース200を示した斜視図で、
図27は、本発明の一実施形態による殺菌部210がフィルタ部70と離隔した状態で設置された状態を示した図面である。
【0258】
図25~
図27に示されたように、ファンベース200は、ファンハウジング150の後方に結合されて、フィルタ部70を通過した空気がファン部材160に流入することを案内する技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0259】
ファンベース200は、フィルタ部70とファン部材160との間に配置されてもよい。ファンベース200の前方は、ファンハウジング150に結合され、ファンベース200の後方は、フィルタケース80に結合される。また、ファンベース200は、殺菌部210の前方を支持し、フィルタケース80が殺菌部210の後方を支持することができる。そして、ファンベース200は、ファン部材160に吸入される空気の移動通路が備えられて、このような空気の移動通路は、ファン部材160の個数と同じく形成されうる。
【0260】
ファンベース200は、略板状であり、ファンハウジング150の形状に対応する形状に外形が形成されうる。例えば、ファンハウジング150が四角形状であり、上下方向に次々と設置される場合、ファンハウジング150に結合されるファンベース200も、上下方向に延在した長方形板状に形成されうる。本発明の一実施形態によるファンベース200は、ベースプレート201と、ベルマウス202と、結合突起204と、突出リブ203のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0261】
ベースプレート201は、フィルタケース80とファン部材160との間に配置されてもよい。かかるベースプレート201は、上下方向(H)に延在した長方形板状であり、中央には、空気移動のための中空が備えられる。中空は、複数備えられて、上下方向(H)に配列される。
【0262】
ベルマウス202は、中空に向き合うベースプレート201の内側に環状に設置される。ベルマウス202は、シュラウド190の入口突起191の端部を囲む凹状の縦断面を備えて、円周方向に沿って延在する。
【0263】
ベルマウス202は、ベースプレート201の中央に形成された中空の外周面を囲む形態に形成されうる。ベルマウス202は、後方に向かって凸に形成されて、前方に向かって凹状溝部を形成することができる。
【0264】
ベルマウス202は、少なくとも一部分がシュラウド190の半径方向内側に挿入されうる。かかるベルマウス202は、ファンモジュール部140の入口で吸入流動をガイドすることにより、ファンモジュール部140の吸入・吐出性能が向上することに寄与することができる。また、ベルマウス202の後方に凸曲面からなるため、ベルマウス202を通じて前方に移動される空気摩擦抵抗の増加を減少させることができ、これによって、空気送風がより円滑に行われうる。
【0265】
また、結合突起204は、ベースプレート201から第一方向に沿って前方に突出し、ファンハウジング150に備えられた突出ボス156の溝部に嵌め込み式で結合して、ファンハウジング150にファンベース200を固定させる。結合突起204と突出ボス156との間に行われる結合によって、複数個の地点で、ファンベース200とファンハウジング150との結合が行われうる。このように、ファンベース200とファンハウジングとの間の結合が行われると、ファンベース200とファンハウジング150との間でファン部材160が回転可能に設置されうる。
【0266】
突出リブ203は、ベルマウス202の外側周を囲む環状に設置され、ファン部材160の外側と一直線に設置されうる。また、突出リブ203は、ベースプレート201から突出して、ベルマウス202の半径方向外側に配置されてもよい。
【0267】
また、突出リブ203は、ベースプレート201と一体に形成されうる。より具体的には、ベースプレート201と、ベルマウス202と、突出リブ203とが一体に形成されうる。
【0268】
また、突出リブ203は、シュラウド190の外側面と等しい角度で傾いて設置され得、突出リブ203とシュラウド190との間の間隔は、一定に維持することができる。かかる突出リブ203は、傾斜面を形成する形態に突出し得る。突出リブ203の傾斜面は、シュラウド190と設定間隔で離隔して、シュラウド190の傾斜面と平行な傾斜面に形成されうる。
【0269】
また、突出リブ203の傾斜面は、ファンハウジング150に備えられた内側案内部の傾斜面と等しい傾斜角度を有し得る。よって、シュラウド190とスカート部177との間の空間を通じて前方に移動された空気の一部は、シュラウド190と突出リブ203との間の空間を通じてファン部材160の入口に移動する旋回風現象を防止することができる。よって、旋回風現象による流動損失の発生を抑制し、ファンベース200の剛性が増加して、外力によるファンベース200の変形を抑制する効果を提供することができる。
【0270】
一方、突出リブ203に向き合うベースプレート201の後方には、リング状の結合案内突起205が設置されうる。フィルタケース80の前方に突出した第1の結合突起134が結合案内突起205の内側に移動された後、結合突起204の後方に挿入して嵌め込み式で固定される。
【0271】
もし結合案内突起205がなくて、フィルタケース80の第1の結合突起134がファンベース200の結合突起204の内側に移動して結合される場合、第1の結合突起134は、ファンベース200に接する面積が減少して結合力が低下し、これによって、フィルタケース80とファンベース200が分離されうる。
【0272】
かかる問題点を解決しながら、ファンベース200の長さ方向(E)長さの増加を抑制して、コンパクトな設計を可能にするために、結合案内突起205をさらに設置する。第1の結合突起134がファンベース200に結合されるとき、結合案内突起205と結合突起204の内側が第1の結合突起134の外側面に接するため、第1の結合突起134がファンベース200に接する面積が増加し、これによって、結合力が増加し得る。
【0273】
図28は、本発明の一実施形態による殺菌部210からフィルタ部70に向かって殺菌用光線を照射する状態を示した図面である。
【0274】
図28に示されたように、殺菌部210は、フィルタケース80に装着し、フィルタ部70に向かって殺菌用光線を照射する技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0275】
本発明の一実施形態による殺菌部210は、フィルタフレーム112の内側に挿入し、固定突起116に掛かって移動が拘束されうる。殺菌部210は、空気の流路抵抗の増加を最小にしながら、フィルタ部70を殺菌して、空気の汚染を防止するための技術思想内で設置位置が多様に変形されうる。
【0276】
図15に示されたように、殺菌部210は、フィルタケース80の幅方向(W)中心に設置されて、上下方向に延在し得る。
【0277】
また、かかる殺菌部210は、
図16に示されたように、ファンモジュール部140の幅方向(W)中央に位置し得る。すなわち、殺菌部210の前方は、ファンモジュール部140の幅方向(W)中央に位置し、殺菌部210の後方は、フィルタケース80の幅方向(W)中心に位置するため、フィルタケース80からファンモジュール部140に移動される空気との摩擦を最小にしつつ、殺菌用光線の照射距離と照射角度を考慮して、最適な位置と選定された位置である。
【0278】
本発明の一実施形態では、殺菌部210に沿って、2個のファン部材160が上下方向に設置されうる。殺菌部210の上端は、殺菌部210の上側に位置するファン部材160のハブ170の上端よりも低い位置に設置される。よって、殺菌部210の上側に位置するファン部材160のハブ170の上端上側に位置した空気吸入流路に殺菌部210が干渉されないため、空気の流路摩擦抵抗の増加を最小化することができる。
【0279】
また、殺菌部210の下端は、殺菌部210の下側に位置するファン部材160のハブ170の下端よりも高い位置に設置される。よって、殺菌部210の下側に位置するファン部材160のハブ170の下端下側に位置した空気吸入流路に殺菌部210が干渉されないため、空気流路摩擦抵抗の増加を最小化することができる。
【0280】
複数のファン部材160が上下方向に次々と設置された状態で、上下方向に延在した殺菌部210の上端と下端は、ファン部材160のハブ170の外側に突出しないため、殺菌部210がファン部材160に吸入される空気流路を妨げることを最小化することができる。よって、ファン部材160に吸入される空気の流路抵抗の増加を最小化して、空気浄化性能を向上させることができる。
【0281】
本発明の一実施形態による殺菌部210は、印刷回路基板211と殺菌光源212を含んでいてもよい。印刷回路基板211は、上下方向に延在する長方形状板であり、ファンベース200のベルマウス202によって前方が支持され、フィルタケース80の固定突起116によって後方が支持される。
【0282】
殺菌光源212は、UVC LEDであってもよく、その他も、フィルタ部70にある細菌を滅菌するための技術思想内で種々の殺菌装置が使用されうる。殺菌光源212は、印刷回路基板211の上下方向両側に設置されて、フィルタ部70に向かって殺菌用光線を照射する。
【0283】
本発明によるフィルタ部70の上下方向(H)長さを考慮して、殺菌光源212の設置位置と個数は、変更可能である。本発明による殺菌光源212から照射する殺菌光線の照射角度は、140~160である。よって、印刷回路基板211の上側と下側にそれぞれ設置された殺菌光源212から照射された殺菌光線は、フィルタ部70に到逹して、殺菌光線の一部が重なるため、フィルタ部70の前方に位置した側面が全て殺菌処理されうる。
【0284】
図12と
図27に示されたように、本発明の一実施形態によるファンハウジング150とファン部材160は、ファンベース200の上下方向に2個が次々と設置され、ファン部材160の回転中心軸は、殺菌部210と直角に交差し得る。
【0285】
上側に位置したファン部材160の回転中心を通過して、第一方向に延在した仮想線を第1の水平中心線(P1)と設定し、下側に位置したファン部材160の回転中心を通過して、第一方向に延在した仮想線を第2の水平中心線(P2)と設定する。
【0286】
このような第1の水平中心線(P1)と第2の水平中心線(P2)を上下方向に交差する仮想線を垂直仮想線(V)とするとき、殺菌部210は、垂直仮想線(V)と平行に設置される。もし殺菌部210が垂直仮想線(V)に対して傾いて設置される場合、フィルタ部70を通過して、ファンモジュール部140に移動される空気との接触面積が増加し、空気移動時に発生する摩擦抵抗が増加するため、空気清浄性能が低下する問題点を有する。
【0287】
しかし、殺菌部210が垂直仮想線(V)に対して平行に設置される場合、フィルタ部70を通過して、ファンモジュール部140に移動される空気との接触面積が最小化されるため、空気移動時に発生する摩擦抵抗の増加を最小化することができ、空気清浄性能が低下することを防止することができる。
【0288】
図29は、本発明の一実施形態による殺菌部210の後面にロック突起117が設置された状態を示した図面である。
図29に示されたように、殺菌部210の前方に別途ロック突起117をさらに設置することができる。殺菌部210がフィルタケース80に備えられたフィルタフレーム112の内側に挿入された状態で、フィルタフレーム112における固定突起116とロック突起117が突出する。
【0289】
固定突起116は、殺菌部210の後方に位置し、ロック突起117は、殺菌部210の前方に位置する。固定突起116は、殺菌部210の上側と下側に位置し、ロック突起117は、殺菌部210中央に位置して、プラスチック材質からなり、ある程度の形状の変形が可能であるため、殺菌部210の装着時、固定突起116とロック突起117の形状が変形される。そして、殺菌部210の装着が完了した以後は、固定突起116とロック突起117の形状が元の状態に回復される。
【0290】
[携帯用空気浄化機の空気流動の様相]
図11と
図28に示されたように、入口部32に流入した空気は、水平方向に移動が案内されて、フィルタ部70と、フィルタケース80と、ファンモジュール部140とを順次通過した後、排出部36を通じてハウジング部10の外側に排出されるため、空気の移動経路が短縮して、空気浄化性能を向上させることができる。
【0291】
また、殺菌部210は、フィルタケース80の内側に挿入した形状に固定されるため、フィルタケース80を通じてファンモジュール部140に移動される空気によって殺菌部210の放熱が容易に行われ得、これによって、殺菌部210の耐久性が向上し得る。
【0292】
また、入口部32を通じてハウジング部10の内側に空気が流入する面積は、入口部32に向き合うフィルタ部70の面積よりも大きいため、ファンモジュール部140の低速運転にも、多量の空気がフィルタ部70を通じてファンモジュール部140に移動することができるため、空気清浄効率を向上させることができる。
【0293】
また、フィルタ部70の外側縁を囲み、フィルタケース80が設置されるため、フィルタ部70を通過する空気は、入口部32に向かう第一方向に移動されず、フィルタ部70の縁を介してフィルタ部70の上下方向(H)に移動されることを遮断して、空気の直進移動性を確保することができる。
【0294】
また、殺菌部210は、フィルタケース80とファンモジュール部140の幅方向(W)中央に設置され、殺菌部210の上端と下端が殺菌部210の上側と下側に設置されたハブ170の外側に突出しないため、殺菌部210による流路抵抗の増加を最小にして、空気流動損失を最小化しつつ、効果的な空気吸入と排出及びフィルタリングを行うことができる。
【0295】
一方、空気は、フィルタ部70を通過して、空気中に含まれていたホコリ/微細ホコリ/超微細ホコリなどの物理的粒子、匂い粒子/有害ガスなどの化学物質、及び細菌/ウイルスなどの微生物体などを濾過することができる。
【0296】
また、入口部32の幅方向(W)中心と、フィルタ部70の幅方向(W)中心と、フィルタケース80の幅方向(W)中心と、殺菌部210の幅方向(W)中心と、ファンモジュール部140の幅方向(W)中心と、排出部36の幅方向(W)中心とが第2の水平中心線(P2)に沿って一直線上に配置されるため、流動損失を最小化しつつ、効果的な空気の吸入とフィルタリングを行うことができる。
【0297】
フィルタ部70を通過した空気、つまり、浄化された空気は、ファンモジュール部140の内部に流入し得る。空気の流動は、ベルマウス202によってガイドされ得、これにより、ファンモジュール部140への円滑な空気流入を効果的に誘導することができる。
【0298】
ファンモジュール部140の内部に流入した空気は、ファンモジュール部140の前方に吐出される。ファンモジュール部140の前方に吐出される空気は、斜流方向に吐出されうる。ここで、斜流方向は、前方対角線方向と定義し得る。
【0299】
ファンモジュール部140の後方中央部に吸入された空気は、ファンモジュール部140の縁内側に沿って環状に備えられた吐出口を通じて前方に移動され、回転支持部の支持台の間に形成された空間を通じて前方に移動される。すなわち、ファンモジュール部140に斜流ファンを適用することから、ファンモジュール部140の後方に流入した空気を前方に傾いた方向に吐出して、回転支持部の空気移動通路と流路方向が一致するため、流路損失を減らすことができる。
【0300】
また、ファンモジュール部140の前方に吐出された空気は、ファンモジュール部140の幅方向(W)両側角と入口部32の幅方向(W)両側角との間に位置した第1のケース部20の内側曲面に沿って移動され、第一方向に向かう直進移動が案内されて、吐出部を通じてハウジング部10の前方に吐出される。第1のケース部20の内側が曲面状からなり、ファンモジュール部140に接する第1のケース部20の内側は、入口部32に向かって行くほど、幅方向(W)内径が徐々に減少するため、ファンモジュール部140を出た空気が入口部32に向かって移動されるようにエアガイド役割を果たす。このとき、第1のケース部20の内側が凹曲面を形成するため、ファンモジュール部140から入口部32に向かって移動される空気と接触する摩擦を最小化して、空気流動性能は向上し、前方に向かう空気の直進性を維持することができる。
【0301】
一方、入口部32に備えられた入口グリル33と、排出部36に備えられた排出グリル37は、第一方向に沿って延在するため、入口グリル33の間を通過する空気及び排出グリル37を通じて排出される空気は、第一方向に沿って直線方向に移動されうるため、ハウジング部10を通過する空気の移動経路が短縮して、送風能力が向上する。
【0302】
[各部品の配置と部品間の間隔設定]
図11に示されたように、ハウジング部10の中心を横方向に通過する第1の水平中心線は、入口部32と排出部36中央に位置する。第1の水平中心線は、第1のケース部20の横断面のうち内径の最も大きな部分を通過する仮想線である。そして、第2の水平中心線は、第1の水平中心線と垂直を成して、第一方向に延在する。
【0303】
携帯用空気浄化機1は、略円筒形状を備え、上下方向に延在して、車両のカップホルダーに装着されるためには、設定された大きさ内に空気浄化及び殺菌消毒のための装置が設置されることを技術的特徴とする。よって、各部品の配置は、本発明の重要な技術思想の一つである。
【0304】
ファンモジュール部140とフィルタ部70の配置は、携帯用空気浄化機1における重要な技術であるため、第1の水平中心線を基準に、入口部32にはフィルタ部70を配置し、排出部36にはファンモジュール部140を配置する。よって、フィルタ部70を通過し、異物の除去された空気がファンモジュール部140を通過することになるため、ファンモジュール部140にホコリなどの異物が挟まれる現象が低減して、維持補修にかかる費用と時間を節約することができる。
【0305】
また、フィルタ部70を殺菌用光線により消毒するための殺菌部210は、殺菌用光線の照射角度と殺菌光源212の設置個数及び位置などによって、フィルタ部70と設定距離で離隔しなけれならない。よって、殺菌部210は、第1の水平中心線を基準に、ファンモジュール部140に向かう方向に位置する。ファンモジュール部140の設置空間が減少すれば、送風機能が著しく低下するため、ファンモジュール部140の設置空間の縮小は難しいものの、フィルタ部70は、高機能フィルタを使用すれば、設置空間を縮小することもできる。
【0306】
よって、第1の水平中心線(P1)とフィルタ部70との間の距離をD1とし、第1の水平中心線(P1)とファンモジュール部140との間の距離をD2とすれば、D1とD2は、異なる値を有する。そして、好ましくは、D1は、D2よりも大きな値を有し得る。
【0307】
例えば、D1とD2が同一であるか、D2がD1よりも大きければ、ファンモジュール部140の設置空間が従来に比べて縮小して、送風機能が著しく低下し、これによって、空気清浄効率も低下する問題点を有する。
【0308】
これに反して、D1は、D2よりも大きな値を有する場合、ファンモジュール部140の設置空間を確保することができ、送風機能の低下を防止し、これによって、フィルタ部70の殺菌動作が行われながらも空気清浄効率の低下も防止する効果を有する。すなわち、ファンモジュール部140の送風能力が空気浄化機能における重要な要素であるため、ファンモジュール部140がフィルタ部70よりも第1の水平中心線(P1)に近く設置される。これによって、ファンモジュール部140の体積がフィルタ部70の体積よりも大きく形成される。
【0309】
また、ハウジング部10の中心において第1の水平中心線と直角に交差し、横方向に延在する第2の水平中心線は、入口部32と、フィルタ部70と、殺菌部210と、ファンモジュール部140と、排出部36の幅方向(W)中心を通過することができる。よって、入口部32と、フィルタ部70と、殺菌部210と、ファンモジュール部140と、排出部36とを順次通過する空気の直進性がより向上し、送風機能が向上するため、空気清浄効率も向上する。
【0310】
一方、殺菌部210は、フィルタケース80の内側に挿入した状態で固定されるため、殺菌部210の設置によるファンモジュール部140やフィルタ部70の第一方向長さの減少を最小化することができるため、従来に比べて送風機能の低下も防止することができる。
【0311】
また、殺菌部210の後方は、固定突起116によって支持され、殺菌部210の前方は、ファンベース200のベルマウス202によって支持されるか、ベルマウス202と共にロック突起117によって支持される。よって、殺菌部210を固定するための別途ブラケットは不要であり、別途備えられたブラケットによって他部品の第一方向長さが減少しないため、優れた空気浄化機能を提供することができ、部品数の減少による生産費及び維持補修費を節減することができる。
【0312】
以上のように、本発明について例示した図面を参照して説明したが、本発明は、本明細書に開示の実施形態と図面によって限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で通常の技術者によって様々な変形が行われることは自明である。さらに、本発明の実施形態を前述しながら、本発明の構成による作用効果を明示的に記載して説明しなかったとしても、該構成によって予測可能な効果も認めなければならないことは当然である。
【符号の説明】
【0313】
1:携帯用空気浄化機
10:ハウジング部
20:第1のケース部
22:収容空間
30:第1のケースボディ
32:入口部
33:入口グリル
34:入口孔
36:排出部
37:排出グリル
38:排出孔
40:第2の装着溝部
42:第1ボス
44:第2ボス
50:サービスドア
52:ドアボディ
54:間隔維持突起
56:第1の装着溝部
60:第2のケース部
70:フィルタ部
80:フィルタケース
90:ケース本体部
100:流路案内部
102:貫通孔
110:固定支持部
112:フィルタフレーム
114:内側孔
116:固定突起
117:ロック突起
120:係止突起
130:第1の固定突起
132:第2の固定突起
134:第1の結合突起
140:ファンモジュール部
150:ファンハウジング
151:支持板
152:連結支持台
153:電線ガイド
154:側面支持部
155:電線固定突起
156:突出ボス
157:側面翼
158:中心ガイド
160:ファン部材
170:ハブ
171:ハブ板部
172:軸結合部
173:第1の補強突起
175:内側突出部
176:第2の補強突起
177:スカート部
180:ファン翼
181:第1端部
182:第2端部
183:第1エッジ
184:第2エッジ
190:シュラウド
191:入口突起
200:ファンベース
201:ベースプレート
202:ベルマウス
203:突出リブ
204:結合突起
205:結合案内突起
210:殺菌部
211:印刷回路基板
212:殺菌光源
220:バッテリー
A:第一領域
B:第二領域
C:ハウジング部中心
E:長さ方向
H:上下方向
W:幅方向
P1:第1の水平中心線
P2:第2の水平中心線
D1:第1の水平中心線とフィルタ部との間の距離
D2:第1の水平中心線とファンモジュール部との間の距離
S1:第1の回転中心軸
S2:第2の回転中心軸
V:垂直仮想線