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特開2022-23844斜流ファンモジュール及び斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022023844
(43)【公開日】2022-02-08
(54)【発明の名称】斜流ファンモジュール及び斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機
(51)【国際特許分類】
   F04D 23/00 20060101AFI20220201BHJP
   F04D 29/70 20060101ALI20220201BHJP
   F24F 8/80 20210101ALI20220201BHJP
   F24F 8/108 20210101ALI20220201BHJP
【FI】
F04D23/00 B
F04D29/70 L
F24F8/80 300
F24F8/80 238
F24F8/108
F24F8/80 210
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021122764
(22)【出願日】2021-07-27
(31)【優先権主張番号】10-2020-0093403
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0174530
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】シ ユン オ
(72)【発明者】
【氏名】ジュヒョン キム
(72)【発明者】
【氏名】キドン キム
(72)【発明者】
【氏名】ソク-ホ チェ
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB06
3H130AB26
3H130AB50
3H130AC27
3H130BA69Z
3H130BA97A
3H130CA21
3H130CB06
3H130CB09
3H130DJ02X
3H130EB01A
3H130EB04A
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ハウジング部に沿って下側から上側に空気を送風させる動作に適した斜流ファンモジュール及びそれを備える携帯用空気浄化機を提供する。
【解決手段】外側面が円周方向に沿って曲面を形成し、内側には、作動空間が備えられるファンハウジング80と、ファンハウジングの内側に回転可能に設置されるファン部材90と、ファンハウジングに結合されて、ファン部材に向かう方向に空気が流入することを案内するファンベース130と、を備える斜流ファンモジュール及びそれを用いた携帯用空気浄化機によって達成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
斜流ファンモジュールであって、
外側面が円周方向に沿って曲面を形成し、内側には、作動空間が備えられるファンハウジング;
前記ファンハウジングの内側に回転可能に設置されるファン部材;及び、
前記ファンハウジングに結合されて、前記ファン部材に向かう方向に空気が流入することを案内するファンベース;を備えてなり、
前記ファンハウジングと、前記ファン部材と、前記ファンベースとが結合して、モジュールを形成する、斜流ファンモジュール。
【請求項2】
前記ファンハウジングは、
前記ファンハウジングの中央に位置する支持板;
前記支持板の半径方向外側に延在する連結支持台;及び、
前記支持板と離隔して前記連結支持台に連結され、外側周に沿って円形の曲面が形成される側面支持部;を備える、請求項1に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項3】
前記ファンハウジングは、前記側面支持部の下側面に凹溝状を形成し、前記ファンベースに備えられた結合突起が連結される突起装着溝部;を更に備える、請求項2に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項4】
前記ファンハウジングは、前記側面支持部の内側に突出して、前記ファンベースが設置された方向に向けて徐々に内径が細くなる第1の傾斜面を備える内側案内部;を更に備える、請求項2に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項5】
前記ファンハウジングは、前記連結支持台に次々と設置され、前記連結支持台の側面に沿って電線が移動されるように、前記電線の下部を支持する電線ガイド;を更に備える、請求項2に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項6】
前記ファン部材は、
前記ファンハウジングの中心に位置し、外部動力を伝達されて回転するハブ;
一側端部は、前記ハブに連結され、前記ハブの外周面に沿って等間隔で離隔して配置される複数のファン翼;及び、
前記ファン翼の他側端部に連結して環状に設置され、前記ファンベースと離隔するシュラウド;を備える、請求項1に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項7】
前記ハブの外径と前記シュラウドの内径は、上側から下側に向かって徐々に小さくなる、請求項6に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項8】
前記ハブは、
前記ファンハウジングの内側に回転可能に設置されて、前記ファンハウジングの半径方向中央に位置するハブ板部;
前記ハブ板部の中央に位置し、前記ハブ板部の上側と下側のうち少なくともいずれか方向に突出して、シャフトと連結して回転動力を伝達される軸結合部;
前記ハブ板部の外側縁に沿って円弧方向に設置され、上側に延在する内側突出部;及び、
前記内側突出部の外側から上側に傾いて延在するスカート部;を備える、請求項6に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項9】
前記ハブは、前記軸結合部を中心に放射状に設置され、前記軸結合部の外側に帯状突起を形成する第1の補強突起;を更に備える、請求項8に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項10】
前記ハブは、前記内側突出部の内側面に沿って上下方向に延在し、下側は、前記軸結合部に向かう方向に曲がって、前記ハブ板部に連結される帯状の第2の補強突起;を更に備える、請求項8に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項11】
前記シュラウドと前記スカート部との間の距離は、下側から上側に向かって行くほど徐々に増加する、請求項8に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項12】
前記シュラウドは、前記シュラウドの下側に備えられた入口突起;を更に備え、
前記入口突起は、リング状突起であり、下側に延在して、前記ファンベースと設定間隔で離隔する、請求項6に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項13】
前記ファンベースは、環状に延在する板状であり、中央には、空気移動のための中空が備えられるベースプレート;及び、
前記中空に向き合う前記ベースプレートの内側に沿って環状に配置され、上側に向かって凹状溝部を形成して、前記入口突起の下側を囲むベルマウス;を備える、請求項12に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項14】
前記ファンベースは、前記ベルマウスの半径方向外側に位置して、前記ベルマウスの外側周を囲み、環状に設置される突出リブ;を更に備える、請求項13に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項15】
前記突出リブは、前記シュラウドと離隔して、上側に向かって徐々に内径が大きくなる第2の傾斜面を備える、請求項14に記載の斜流ファンモジュール。
【請求項16】
斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機であって、
外側面が円周方向に沿って曲面を形成し、内側には、作動空間が備えられるファンハウジングと、前記ファンハウジングの内側に回転可能に設置されるファン部材と、前記ファンハウジングに結合されて、前記ファン部材に向かう方向に空気が流入することを案内するファンベース、とを備える斜流ファンモジュール;
前記斜流ファンモジュールが内側に装着され、前記ファンハウジングに接する円筒状の内側流路が上下方向に延在して、前記斜流ファンモジュールの下側に空気を吸入する入口部が備えられるハウジング部;及び、
前記ハウジング部の内側に位置し、前記斜流ファンモジュールの下側と上側のうち少なくともいずれかに設置されて、空気を浄化するフィルタ部;を備える、携帯用空気浄化機。
【請求項17】
前記ファンハウジングは、
前記ファンハウジングの中央に位置する支持板;
前記支持板の半径方向外側に延在する連結支持台;
前記支持板と離隔して前記連結支持台に連結され、外側周に沿って円形曲面が形成される側面支持部;及び、
前記側面支持部の内側に突出し、前記ファンベースが設置された方向に向けて徐々に内径が細くなる第1の傾斜面を備える内側案内部;を備える、請求項16に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項18】
前記ファン部材は、
前記ファンハウジングの中心に位置し、外部動力を伝達されて回転するハブ;
一側端部は、前記ハブに連結され、前記ハブの外周面に沿って等間隔で離隔して配置される複数のファン翼;及び、
前記ファン翼の他側端部に連結して環状に設置され、前記ファンベースに向かって突出する入口突起を備えるシュラウド;を備える、請求項17に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項19】
前記ファンベースは、
環状に延在する板状であり、中央には、空気移動のための中空が備えられるベースプレート;
前記中空に向き合う前記ベースプレートの内側に沿って環状に配置され、上側に向かって凹状溝部を形成して、前記入口突起の下側を囲むベルマウス;及び、
前記ベルマウスの半径方向外側に位置し、前記ベルマウスの外側周を囲み、環状に設置される突出リブ;を備える、請求項18に記載の携帯用空気浄化機。
【請求項20】
前記突出リブは、前記シュラウドと離隔して、上側に向かって徐々に内径が大きくなる第2の傾斜面を備え、
前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面は、水平線と成す角度が同じく構成される、請求項19に記載の携帯用空気浄化機。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、斜流ファンモジュール及び斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機に関し、より詳細には、上下軸方向に移動される空気流動性能が高められる斜流ファンモジュール及び斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機に関する。
【0002】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2020-0093403号(出願日:2020年7月27日)及び韓国特許出願第10-2020-0174530号(出願日:2020年12月14日)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂されるものである。
【背景技術】
【0003】
空気浄化機は、現代生活における広く使用される機器であって、ホコリ、微細ホコリ、超微細ホコリなどの物理的粒子、匂い粒子、有害ガスなどの化学物質、及び細菌、ウイルスなどの微生物体を濾して空気を浄化させる装置である。
【0004】
空気浄化機は、都市化、産業化及び国際化などの影響から一般家庭においても必須不可欠な機器として位置づけている。また、微細ホコリの増加、アレルギー患者の増加、及び生活水準の向上などの影響からその需要も急激に増えつつある。
【0005】
空気浄化機は、一般家庭のように100m2以上を越える環境を対象とする際には、機器のサイズが大きくなってもよい。かかる機器には、ホコリなどの物理的粒子に対応するフィルタ、ガスなどの化学物質に対応するフィルタ、及び細菌ウイルスなどの微生物体に対応するフィルタ、とが複合的に使用されうる。すなわち、広い空間では、様々なフィルタを複合的に収容することのできる大きなサイズの空気浄化機が使用されうる。
【0006】
しかし、ワンルーム、車内のように狭い空間で大きなサイズの空気浄化機を使用することは、空間活用性、移動性、エネルギー消耗の側面で効率的ではない。また、頻繁に移動する使用者にとっては、大きなサイズの空気浄化機よりは、サイズの小さい、かつ、個人が携帯用として使用できる空気浄化機がより好適である。かかる背景下で、個人が携帯用として使用できる携帯用空気浄化機が開発されている。
【0007】
携帯用空気浄化機は、携帯が容易であるよう小さくて軽い形態で提供される。かかる携帯用空気浄化機は、使用者が容易に携帯しながら、所望の場所で容易に使用することができるという利点がある。すなわち、携帯用空気浄化機は、家のような一カ所に長く留まるよりは、外出が頻繁であるか色んな場所を移動する生活パターンを有する使用者に適した機器である。
【0008】
先行技術(特許文献1:韓国公開特許公報2020-0037187)では、携帯用空気浄化機の後面から空気を吸入して、前面に空気を吐出する。しかし、先行技術の携帯用空気浄化機は、空気の移動が水平方向に行われるため、空気浄化された空気が使用者にうまく伝達されない問題点がある。
【0009】
また、使用者に浄化された空気を伝達するために、上下方向に空気流路を形成するハウジング部を使用する場合、ハウジング部に沿って下側から上側に移動する空気流路を形成するための別途ファンモジュール部を備えていないため、空気清浄効率が低下する問題点がある。よって、これを改善する必要性が求められる。
【0010】
本発明の背景技術は、韓国公開特許公報第2020-0037187号(特許文献1:2020年4月8日付公開、発明の名称:携帯用空気浄化機)に掲示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国公開特許公報第2020-0037187号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、ハウジング部に沿って下側から上側に空気を送風させる動作に適した斜流ファンモジュール、及び斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機を提供することである。
【0013】
また、本発明の目的は、空気浄化された空気が、空気浄化機の上側に位置した使用者に容易に到逹することのできる斜流ファンモジュール、及び斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機を提供することである。
【0014】
本発明の目的は、以上に言及した目的に制限されず、言及していない本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解することができ、本発明の実施形態によってより明らかに理解することができる。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることが分かりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0015】
〔本発明の一の態様〕
本発明はその一の態様として以下のものを提案する。
〔1〕 斜流ファンモジュールであって、
外側面が円周方向に沿って曲面を形成し、内側には、作動空間が備えられるファンハウジング;
前記ファンハウジングの内側に回転可能に設置されるファン部材;及び、
前記ファンハウジングに結合されて、前記ファン部材に向かう方向に空気が流入することを案内するファンベース;を備えてなり、
前記ファンハウジングと、前記ファン部材と、前記ファンベースとが結合して、モジュールを形成する、斜流ファンモジュール。
〔2〕 前記ファンハウジングは、
前記ファンハウジングの中央に位置する支持板;
前記支持板の半径方向外側に延在する連結支持台;及び、
前記支持板と離隔して前記連結支持台に連結され、外側周に沿って円形の曲面が形成される側面支持部;を備える、〔1〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔3〕 前記ファンハウジングは、前記側面支持部の下側面に凹溝状を形成し、前記ファンベースに備えられた結合突起が連結される突起装着溝部;を更に備える、〔2〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔4〕 前記ファンハウジングは、前記側面支持部の内側に突出して、前記ファンベースが設置された方向に向けて徐々に内径が細くなる第1の傾斜面を備える内側案内部;を更に備える、〔2〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔5〕 前記ファンハウジングは、前記連結支持台に次々と設置され、前記連結支持台の側面に沿って電線が移動されるように、前記電線の下部を支持する電線ガイド;を更に備える、〔2〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔6〕 前記ファン部材は、
前記ファンハウジングの中心に位置し、外部動力を伝達されて回転するハブ;
一側端部は、前記ハブに連結され、前記ハブの外周面に沿って等間隔で離隔して配置される複数のファン翼;及び、
前記ファン翼の他側端部に連結して環状に設置され、前記ファンベースと離隔するシュラウド;を備える、〔1〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔7〕 前記ハブの外径と前記シュラウドの内径は、上側から下側に向かって徐々に小さくなる、〔6〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔8〕 前記ハブは、
前記ファンハウジングの内側に回転可能に設置されて、前記ファンハウジングの半径方向中央に位置するハブ板部;
前記ハブ板部の中央に位置し、前記ハブ板部の上側と下側のうち少なくともいずれか方向に突出して、シャフトと連結して回転動力を伝達される軸結合部;
前記ハブ板部の外側縁に沿って円弧方向に設置され、上側に延在する内側突出部;及び、
前記内側突出部の外側から上側に傾いて延在するスカート部;を備える、〔6〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔9〕 前記ハブは、前記軸結合部を中心に放射状に設置され、前記軸結合部の外側に帯状突起を形成する第1の補強突起;を更に備える、〔8〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔10〕 前記ハブは、前記内側突出部の内側面に沿って上下方向に延在し、下側は、前記軸結合部に向かう方向に曲がって、前記ハブ板部に連結される帯状の第2の補強突起;を更に備える、〔8〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔11〕 前記シュラウドと前記スカート部との間の距離は、下側から上側に向かって行くほど徐々に増加する、〔8〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔12〕 前記シュラウドは、前記シュラウドの下側に備えられた入口突起;を更に備え、
前記入口突起は、リング状突起であり、下側に延在して、前記ファンベースと設定間隔で離隔する、〔6〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔13〕 前記ファンベースは、環状に延在する板状であり、中央には、空気移動のための中空が備えられるベースプレート;及び、
前記中空に向き合う前記ベースプレートの内側に沿って環状に配置され、上側に向かって凹状溝部を形成して、前記入口突起の下側を囲むベルマウス;を備える、〔12〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔14〕 前記ファンベースは、前記ベルマウスの半径方向外側に位置して、前記ベルマウスの外側周を囲み、環状に設置される突出リブ;を更に備える、〔13〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔15〕 前記突出リブは、前記シュラウドと離隔して、上側に向かって徐々に内径が大きくなる第2の傾斜面を備える、〔14〕に記載の斜流ファンモジュール。
〔16〕 斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機であって、
外側面が円周方向に沿って曲面を形成し、内側には、作動空間が備えられるファンハウジングと、前記ファンハウジングの内側に回転可能に設置されるファン部材と、前記ファンハウジングに結合されて、前記ファン部材に向かう方向に空気が流入することを案内するファンベース、とを備える斜流ファンモジュール;
前記斜流ファンモジュールが内側に装着され、前記ファンハウジングに接する円筒状の内側流路が上下方向に延在して、前記斜流ファンモジュールの下側に空気を吸入する入口部が備えられるハウジング部;及び、
前記ハウジング部の内側に位置し、前記斜流ファンモジュールの下側と上側のうち少なくともいずれかに設置されて、空気を浄化するフィルタ部;を備える、携帯用空気浄化機。
〔17〕 前記ファンハウジングは、
前記ファンハウジングの中央に位置する支持板;
前記支持板の半径方向外側に延在する連結支持台;
前記支持板と離隔して前記連結支持台に連結され、外側周に沿って円形曲面が形成される側面支持部;及び、
前記側面支持部の内側に突出し、前記ファンベースが設置された方向に向けて徐々に内径が細くなる第1の傾斜面を備える内側案内部;を備える、〔16〕に記載の携帯用空気浄化機。
〔18〕 前記ファン部材は、
前記ファンハウジングの中心に位置し、外部動力を伝達されて回転するハブ;
一側端部は、前記ハブに連結され、前記ハブの外周面に沿って等間隔で離隔して配置される複数のファン翼;及び、
前記ファン翼の他側端部に連結して環状に設置され、前記ファンベースに向かって突出する入口突起を備えるシュラウド;を備える、〔17〕に記載の携帯用空気浄化機。
〔19〕 前記ファンベースは、
環状に延在する板状であり、中央には、空気移動のための中空が備えられるベースプレート;
前記中空に向き合う前記ベースプレートの内側に沿って環状に配置され、上側に向かって凹状溝部を形成して、前記入口突起の下側を囲むベルマウス;及び、
前記ベルマウスの半径方向外側に位置し、前記ベルマウスの外側周を囲み、環状に設置される突出リブ;を備える、〔18〕に記載の携帯用空気浄化機。
〔20〕 前記突出リブは、前記シュラウドと離隔して、上側に向かって徐々に内径が大きくなる第2の傾斜面を備え、
前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面は、水平線と成す角度が同じく構成される、〔19〕に記載の携帯用空気浄化機。
【0016】
本発明による斜流ファンモジュール及び斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機は、斜流ファンモジュールの外側周が円形に形成されることを技術的特徴とする。
【0017】
具体的には、斜流ファンモジュールの外側周が円周方向に沿って曲面を形成し、円筒状からなるハウジング部の内側に接した状態で設置されるため、送風用量の低下を防止し、ハウジング部に沿って下側から上側に移動する空気の送風を円滑に行うことができる。
【0018】
また、本発明による斜流ファンモジュール及び斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機は、斜流ファンモジュールを通過した空気が、空気浄化機の上側に位置した使用者に容易に到逹することになることを技術的特徴とする。
【0019】
具体的には、ハウジング部の下部に流入した空気は、斜流ファンモジュールを通じてハウジング部の上側に吐出されて、空気浄化機の上側に位置した使用者に容易に到逹することができる。
【0020】
また、本発明による斜流ファンモジュール及び斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機は、ファン部材の入口に旋回風が発生することを防止することを技術的特徴とする。
【0021】
具体的には、ファン部材とファンベースとの間の通路が狭く形成され、ファンベースに備えられたベルマウスがシュラウドの下端を囲む形状に設置されるため、ファン部材の外側を通じてファン部材の入口に移動する空気の流れを低減させるか遮断することができる。
【0022】
本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールは、外側面が円周方向に沿って曲面を形成し、内側には作動空間が備えられるファンハウジングと、ファンハウジングの内側に回転可能に設置されるファン部材と、ファンハウジングに結合されて、ファン部材に向かう方向に空気が流入することを案内するファンベース、とを含ん(備える;構成する;有する)でいてもよい。
【0023】
また、ファンハウジングと、ファン部材と、ファンベースとが結合してモジュールを形成することができる。
【0024】
また、ファンハウジングは、支持板と、連結支持台と、電線ガイドと、側面支持部と、内側案内部と、突起装着溝部のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0025】
また、支持板は、ファンハウジングの中央に位置する。
【0026】
また、連結支持台は、支持板の半径方向外側に延在する。
【0027】
また、側面支持部は、支持板と離隔して連結支持台に連結され、外側周に沿って円形の曲面が形成される。
【0028】
また、突起装着溝部は、側面支持部の下側面に凹溝状を形成して、ファンベースに備えられた結合突起が連結される。
【0029】
また、内側案内部は、側面支持部の内側に突出して、ファンベースの設置された方向に向けて徐々に内径が細くなる第1の傾斜面を備える。また、内側案内部は、ファンベースに向き合う側面支持部の下側に設置される。
【0030】
また、電線ガイドは、連結支持台に次々と設置され、連結支持台の側面に沿って電線が移動されるように電線の下部を支持する。
【0031】
また、ファン部材は、ハブと、ファン翼と、シュラウド、とを含む。
【0032】
また、ハブは、ファンハウジングの中心に位置し、外部動力を伝達されて回転する。また、ハブは、ハブ板部と、軸結合部と、内側突出部と、スカート部と、第1の補強突起と、第2の補強突起のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0033】
また、ハブ板部は、ファンハウジングの内側に回転可能に設置されて、ファンハウジングの半径方向中央に位置する。
【0034】
また、軸結合部は、ハブ板部の中央に位置し、ハブ板部の上側と下側のうち少なくともいずれか方向に突出して、シャフトと連結して回転動力を伝達される。
【0035】
また、第1の補強突起は、軸結合部を中心に放射状に設置されて、軸結合部の外側に帯状突起を形成する。
【0036】
また、内側突出部は、ハブ板部の外側縁に沿って円弧方向に設置されて、上側に延在する。
【0037】
また、第2の補強突起は、内側突出部の内側面に沿って上下方向に延在し、下側は、軸結合部に向かう方向に曲がってハブ板部に連結される帯状である。
【0038】
また、スカート部は、内側突出部の外側から上側に傾いて延在する。
【0039】
また、ファン翼の一側端部は、ハブに連結され、ハブの外周面に沿って等間隔で離隔して配置されて、複数備えられる。
【0040】
また、シュラウドは、ファン翼の他側端部に連結して環状に設置され、ファンベースと離隔する。また、ハブの外径とシュラウドの内径は、上側から下側に向かって徐々に小さくなる。また、シュラウドとスカート部との間の距離は、下側から上側に向かって行くほど徐々に増加する。また、シュラウドが水平線と成す角度をB1とし、スカート部が水平線と成す角度をB2とすれば、B1がB2よりも小さい。
【0041】
また、ファン翼は、複数備えられて、スカート部とシュラウドを連結し、螺旋状に延在する。
【0042】
また、シュラウドは、シュラウドの下側に備えられた入口突起をさらに含む。入口突起は、リング状突起であり、下側に延在して、ファンベースと設定間隔で離隔する。
【0043】
また、ファンベースは、環状に延在する板状であり、中央には、空気移動のための中空が備えられるベースプレートと、中空に向き合うベースプレートの内側に沿って環状に配置され、上側に向かって凹状溝部を形成して、入口突起の下側を囲むベルマウス、とを含んでいてもよい。
【0044】
また、ファンベースは、ベルマウスの半径方向外側に位置して、ベルマウスの外側周を囲み、環状に設置される突出リブをさらに含んでいてもよい。
【0045】
また、突出リブは、シュラウドと離隔して、上側に向かって徐々に内径が大きくなる第2の傾斜面を備える。また、第2の傾斜面は、シュラウドと平行に設置される。また、第1の傾斜面と前記第2の傾斜面は、水平線と成す角度が同じく構成される。
【0046】
また、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機は、外側面が円周方向に沿って曲面を形成し、内側には、作動空間が備えられるファンハウジングと、ファンハウジングの内側に回転可能に設置されるファン部材と、ファンハウジングに結合されて、ファン部材に向かう方向に空気が流入することを案内するファンベースを含む斜流ファンモジュールと、斜流ファンモジュールが内側に装着され、ファンハウジングに接する円筒状の内側流路が上下方向に延在して、斜流ファンモジュールの下側に空気を吸入する入口部が備えられるハウジング部と、ハウジング部の内側に位置し、斜流ファンモジュールの下側と上側のうち少なくともいずれかに設置されて、空気を浄化するフィルタ部、とを含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0047】
本発明による斜流ファンモジュール及び斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機は、斜流ファンモジュールのファンハウジングの外側が円形からなり、円筒状のハウジング部の内側に装着されるため、上下方向の空気排出が安定的に行われて、空気清浄効率を向上させることができる。
【0048】
また、本発明によれば、斜流ファンモジュールを通過した空気が、空気浄化機の上側に位置した使用者に容易に到達されるため、消費者の満足度が向上し得る。
【0049】
また、本発明によれば、ファン部材とファンベースとの間の通路が狭く形成され、ファンベースに備えられたベルマウスがシュラウドの下端を囲む形状に設置されるため、ファン部材の入口に旋回風が発生することを防止して、送風効率を向上させることができる。
【0050】
上述した効果並びに本発明の具体的な効果は、以下の発明を実施するための具体的な事項を説明すると共に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを示した斜視図。
図2】本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールの分解斜視図。
図3】本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールの平面図。
図4】本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールの底面図。
図5】本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールの断面図。
図6】本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを通過する空気を示した断面図。
図7】本発明の一実施形態によるファンハウジングを示した斜視図。
図8】本発明の一実施形態によるファンハウジングの断面図。
図9】本発明の一実施形態によるファン部材の斜視図。
図10】本発明の一実施形態によるファン部材の平面図。
図11】本発明の一実施形態によるファン部材の底面図。
図12】本発明の一実施形態によるファン部材の正面図。
図13】本発明の一実施形態によるファン部材の断面図。
図14】本発明の一実施形態によるファンベースの斜視図。
図15】本発明の一実施形態によるファンベースの断面図。
図16】本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機の分解斜視図。
図17】本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機の断面図。
図18】本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機の正面図。
図19】本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機を通過する空気の流れを示した断面図。
【発明を実施するための形態】
【0052】
前述した目的、特徴及び長所は、添付の図面を参照して詳細に後述され、これにより、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想を容易に実施することができる。本発明の説明において、本発明に係る公知の技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には詳細な説明を省略する。以下では、添付の図面を参照して、本発明による好ましい実施形態を詳説する。図面における同じ参照符号は、同一又は類似の構成要素を示すものに使われる。
【0053】
たとえ第1、第2などが様々な構成要素を述べるために使われるものの、これら構成要素は、これら用語によって制限されないことはもちろんである。これら用語は、単に一構成要素を他構成要素と区別するために使用するものであって、特に反対の記載がない限り、第一構成要素は、第二構成要素であってもよいことはもちろんである。
【0054】
以下における構成要素の「上部(又は下部)」又は構成要素の「上(又は下)」に任意の構成が配されるということは、任意の構成が上記構成要素の上面(又は下面)に接して配置されるだけでなく、上記構成要素と上記構成要素上に(又は下)に配置した任意の構成の間に他の構成が介在し得ることを意味する。
【0055】
また、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」すると記載されている場合、上記構成要素は、互いに直接に連結されるか又は接続されてもよいが、各構成要素間に他の構成要素が「介在」するか、各構成要素が他の構成要素を介して「連結」、「結合」又は「接続」し得ると理解しなければならない。
【0056】
全明細書において、特に反対の記載がない限り、各構成要素は、単数であってもよく、複数であってもよい。
【0057】
本明細書に使われる単数の表現は、文脈上明らかに他に意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「構成される」又は「含む」等の用語は、明細書上に記載の様々な構成要素、又は複数のステップを必ずしも全て含むと解釈してはならず、そのうち一部の構成要素又は一部のステップは、含まれなくてもよいし、または、追加の構成要素又はステップをさらに含んでいてもよいと解釈すべきである。
【0058】
全明細書において、「A及び/又はB」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、A、B又は、A及びBを意味し、「C~D」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、C以上かつD以下であることを意味する。
【0059】
[斜流ファンモジュール]
図1は、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュール70を示した斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュール70の分解斜視図、図3は、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュール70の平面図、図4は、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュール70の底面図、図5は、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュール70の断面図、図6は、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュール70を通過する空気を示した断面図である。
【0060】
図1図6に示されたように、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュール70は、外側周が円形に形成される。斜流ファンモジュール70の外側を形成するファンハウジング80の外側周が円周方向に沿って曲面を形成する。また、円柱の形状に沿って曲面を形成する斜流ファンモジュール70は、円筒状からなるハウジング部10の内側に接した状態で設置されるため、送風用量の低下を防止して、ハウジング部10に沿って下側から上側に移動する空気の送風が円滑に行われうる。
【0061】
また、斜流ファンモジュール70は、ハウジング部10の下側に備えられた入口部22と、ハウジング部10の上側に備えられた排出口24との間に位置し、ファンを回転させて、排出口24に向かう方向に空気を送風させる技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0062】
外周面が円形からなる斜流ファンモジュール70は、円筒状であるハウジング部10の内側形状と一致するか対応する。よって、斜流ファンモジュール70の固定や締結によってハウジング部10の形状が大きくならなくてもよいため、製品の小型化が可能となる。また、本発明による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1を車両に使用時、カップホルダー以内に斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1のサイズを具現することができる。
【0063】
斜流ファンモジュール70のファンタイプは、斜流ファンからなり、斜流ファンモジュール70の内部構造は、斜流ファンを装着することができるように変更されるため、流動性能を最大化することができる上部吐出型の小型空気清浄機を提供することができる。
【0064】
本発明の一実施形態による斜流ファンモジュール70は、外側面が円周方向に沿って曲面を形成し、内側には、作動空間が備えられるファンハウジング80と、ファンハウジング80の内側に回転可能に設置されるファン部材90と、ファンハウジング80に結合されて、ファン部材90に向かう方向に空気が流入することを案内するファンベース130、とを含んでいてもよい。また、ファンハウジング80と、ファン部材90と、ファンベース130とが結合してモジュールを形成するため、組み立て及び分解が容易に行われ得、生産費及び維持補修費を節減することができる。
【0065】
本発明によるファン部材90は、モータの作動によって回転される。ファン部材90を回転させるモータの回転軸のみファン部材90に連結され得、ファン部材90にローターが設置され、回転の拘束されたファンハウジング80にステーターが設置されうる。ステーターの磁場が変わるため、ローターと共に回転されるシャフトがファン部材90に連結されて、ローターとファン部材90がステーターを中心に回転することができる。ファン部材90を回転させるモータの構成は、公知の構成であるため、これによる詳説は省略する。
【0066】
[ファンハウジング]
図7は、本発明の一実施形態によるファンハウジング80を示した斜視図であり、図8は、本発明の一実施形態によるファンハウジング80の断面図である。
【0067】
図7図8に示されたように、ファンハウジング80は、ハウジング部10の内側に固定され、内側には、ファン部材90が回転されるための空間が備えられるための技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態によるファンハウジング80は、支持板81と、連結支持台82と、電線ガイド83と、側面支持部84と、内側案内部85と、突起装着溝部86のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0068】
支持板81は、ファンハウジング80の中央に位置して、円板状からなってもよい。また、支持板81の中央には孔が備えられる。支持板81の中央にモータが設置されるか、モータと連結されたシャフトが第一方向に設置されうる。
【0069】
連結支持台82は、支持板81の半径方向外側に延在して、側面支持部84に連結される。本発明の一実施形態による連結支持台82は、複数備えられて、棒状に設置されうる。支持板81の半径方向外側に延在した連結支持台82は、側面支持部84に連結されうる。
【0070】
本発明の一実施形態による連結支持台82は、後述する回転支持部300のコア支持部350の下側に位置する。連結支持台82が支持板81を中心に90度間隔で4個設置され、連結支持台82に向き合う上側にコア支持部350が設置される。
【0071】
電線ガイド83は、連結支持台82に次々と設置され、連結支持台82の側面に沿って電子機器の電線が移動されるように電線の下部を支持する。電線ガイド83は、連結支持台82の側面下部に位置する突起状であり、支持板81に設置されたモータの電線は、ファンハウジング80の外側に延在して設置されることを案内する。電線ガイド83は、連結支持台82の側面に設置されて、電線が配置されるための凹溝を形成することができる。よって、電線ガイド83に設置された電線は、連結支持台82の側面に位置した凹溝に配置され、電線ガイド83によって下部が支持されるため、電線の損傷を防止することができる。
【0072】
側面支持部84は、円筒形のパイプ状であり、上下側が開口した形状である。側面支持部84の外側は、ハウジング部10の内側に接して、側面支持部84の内側は、連結支持台82に連結される。また、側面支持部84は、支持板81と離隔して連結支持台82に連結され、外側周に沿って円形の曲面が形成される。
【0073】
内側案内部85は、側面支持部84の下側から半径方向内側に向かって下向に傾いて設置される第1の傾斜面87を形成する。内側案内部85は、側面支持部84の内側に形成され、ファン部材90によって上側に送風された空気がファン部材90の外側面を通じてファン部材90の入口に移動する旋回風現象を防止することができる。また、内側案内部85は、側面支持部84の内側に突出して、ファンベース130の設置された方向に向けて徐々に内径が細くなる第1の傾斜面87を備える。そして、内側案内部85は、ファンベース130に向き合う側面支持部84の下側に設置されうる。
【0074】
突起装着溝部86は、側面支持部84の下側面に凹溝状を形成し、ファンベース130に備えられた結合突起134が連結される。突起装着溝部86は、後述するファンベース130の結合突起134が挿入されるための溝部を備える技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による突起装着溝部86は、側面支持部84の円周方向に沿って複数設置される。
【0075】
[ファン部材]
図9は、本発明の一実施形態によるファン部材90の斜視図であり、図10は、本発明の一実施形態によるファン部材90の平面図、図11は、本発明の一実施形態によるファン部材90の底面図、図12は、本発明の一実施形態によるファン部材90の正面図、図13は、本発明の一実施形態によるファン部材90の断面図である。
【0076】
図9図13に示されたように、ファン部材90は、ファンハウジング80の内側に回転可能に設置され、吐出部140に向かう方向に空気を移動させる技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0077】
ファン部材90として斜流ファンを使用することができるが、これは、本発明の一実施形態だけであり、他の種類のファンも本発明によるファン部材90として使用することができる。本発明の一実施形態によるファン部材90は、ハブ100と、ファン翼110と、シュラウド120のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0078】
ハブ100は、ファンハウジング80の中心に位置し、外部動力を伝達されて回転する技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0079】
ハブ100は、ファン部材90の半径方向中心に配置され、モータを構成するローター及びモータの出力軸であるシャフトと共に回転されうる。本発明の一実施形態によるハブ100は、ハブ板部101と、軸結合部102と、内側突出部105と、スカート部107と、第1の補強突起103と、第2の補強突起106のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0080】
ハブ板部101は、ファンハウジング80の内側に回転可能に設置され、ファンハウジング80の半径方向中央に位置する。また、ハブ板部101は、支持板81と平行な円板状に形成されうる。ハブ板部101には、軸結合部102を設けることができる。
【0081】
軸結合部102は、ハブ板部101の半径方向中央に配置されてもよい。かかる軸結合部102は、ハブ板部101の上側と下側のうち少なくともいずれか方向に突出して形成されうる。また、軸結合部102は、回転動力を伝達するシャフトの軸方向端部と結合して回転動力を伝達されうる。例えば、軸結合部102にシャフトが挟まれる形態で軸結合部102とシャフトとの間の結合が行われうる。
【0082】
軸結合部102の外側周に沿って設定間隔で第1の補強突起103が設置される。第1の補強突起103は、軸結合部102を中心に放射状に設置され、軸結合部102の外側に帯状突起を形成する。よって、軸結合部102に集中する応力は、第1の補強突起103を介して分散されるため、軸結合部102の構造剛性を補強することができる。
【0083】
内側突出部105は、ハブ板部101から支持板81の設置された上側に延在する。本発明の一実施形態による内側突出部105は、ハブ板部101の外側縁に沿って円弧方向に設置される。内側突出部105は、上下方向に延在したパイプ状である。
【0084】
また、内側突出部105の内側周に沿って設定間隔で第2の補強突起106が設置される。第2の補強突起106は、内側突出部105の内側面に沿って上下方向に延在し、下側は、軸結合部102に向かう方向に曲がって、ハブ板部101に連結される帯状である。第2の補強突起106は、内側突出部105の内側面に沿って第一方向に設置され、第2の補強突起106の下側は、軸結合部102に向かって延在する帯状突起を形成する。よって、内側突出部105に集中する応力は、第2の補強突起106を介して分散されるため、内側突出部105の構造剛性を補強することができる。必要に応じては、内側突出部105の内側には、モータ部のローターが固定されうる。
【0085】
スカート部107は、内側突出部105又はハブ板部101から支持板81に向かう上側に突出し得る。本発明の一実施形態によるスカート部107は、内側突出部105の外側から上側に傾いて延在する。また、スカート部107は、ハブ板部101から第一方向に沿って遠くなるほど、第二方向外側に傾く傾斜面を形成することができる。スカート部107は、内側突出部105の外側に位置し、スカート部107の内径は、下側から上側に向かうほど徐々に増加する。
【0086】
例えば、ハブ板部101とスカート部107とが連結された形状は、内部に中空が形成され、一側の開放された円錐台(Truncated cone)状であってもよい。スカート部107は、上側が開口し、下側は、ハブ板部101によって塞がっている漏斗状であってもよい。
【0087】
[ファン翼]
ファン翼110は、複数備えられて、ハブ100の外周面に沿って等間隔で離隔して配置されてもよい。ファン翼110は、ハブ100を中心にハブ100の外側に突出して、かかるファン翼110は、螺旋状に延在する。また、複数個のファン翼110は、ハブ100の周方向に沿って所定の間隔で離隔して配置されてもよい。
【0088】
本発明の一実施形態によるファン翼110は、軸結合部102の中心から螺旋状に延在する遠心方向に沿ってスカート部107の外側に突出し得る。また、軸結合部102の外側から軸結合部102に向かう方向を半径方向とするとき、ファン翼110の半径方向内側は、スカート部107に連結され、ファン翼110の半径方向外側は、後述するシュラウド120に連結されうる。また、ファン翼110の一側端部は、ハブ100に連結され、スカート部107とシュラウド120を連結して、螺旋状に延在する。
【0089】
スカート部107は、ハブ100の構成のうちファン翼110と直接連結された部分であって、ファン翼110を通過する空気とも直接接触する部分である。かかるスカート部107は、斜流ファンモジュール70を通過する空気流動経路とも深く関連し得る。
【0090】
シュラウド120とスカート部107との間を連結する各々のファン翼110は、第1端部111と、第2端部112と、第1エッジ113と、第2エッジ114、とを含んでいてもよい。
【0091】
第1端部111は、ファン翼110の回転方向先端に配置され、半径方向に延在する直線状に形成されうる。回転方向は、ファン部材90の回転が行われる方向と定義される。
【0092】
第2端部112は、ファン翼110の回転方向後端に配置され、軸結合部102を中心に放射状に形成されうる。
【0093】
第1エッジ113は、第1端部111の一端及び第2端部112の一端を連結することができる。かかる第1エッジ113は、シュラウド120の内周面に連結されうる。
【0094】
第2エッジ114は、第1端部111の他端及び第2端部112の他端を連結することができる。かかる第2エッジ114は、ハブ100の外周面に連結されうる。
【0095】
すなわち、第1端部111の一端と第2端部112の一端は、シュラウド120の内周面と連結されうる。そして、第1端部111の他端と第2端部112の他端は、スカート部107の外周面と連結されうる。
【0096】
第1端部111の一端は、第2端部112の一端よりもハブ板部101の半径方向中心に近く配置されてもよい。そして、第2端部112の他端は、第1端部111の他端よりもハブ板部101の半径方向中心に近く配置されてもよい。これは、第1端部111の一端及び他端が、第2端部112の一端及び他端よりも回転方向前方に配置されており、スカート部107は、回転方向前方に行くほど、その半径が細くなる形態に形成されるからである。
【0097】
本実施形態によれば、ファン翼110は、ハブ100のうちスカート部107と連結される。斜流ファンモジュール70に流入する空気の流れを上向に傾いた方向に誘導するために、スカート部107は、上向に傾いた方向に傾斜面を形成する。
【0098】
[シュラウド]
シュラウド120は、ファン翼110の他側端部に連結して環状に設置され、ファンベース130と離隔し得る技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0099】
シュラウド120は、スカート部107の外側周に沿って設置され、シュラウド120とスカート部107は、ファン翼110によって連結される。また、ハブ100の外径とシュラウド120の内径は、上側から下側に向かって徐々に小さくなり得る。
【0100】
また、シュラウド120とスカート部107との間の距離は、下側から上側に向かって行くほど徐々に増加する。また、シュラウド120が水平線と成す角度をB1とし、スカート部107が水平線と成す角度をB2とすれば、B1がB2よりも小さい。上記したように、ファン翼110によって連結されたシュラウド120とスカート部107との間の距離は、下側から上側に向かって行くほど徐々に増加するため、上向に傾いた方向に空気を吐出する斜流ファンの送風がより円滑に行われ、送風量を増加させることができる。
【0101】
シュラウド120は、ハブ100と半径方向に所定の間隔で離隔して、ハブ100の半径方向外側に配置されてもよい。また、シュラウド120は、ファン翼110の半径方向長さに対応する間隔だけハブ100と離隔し得る。そして、各々のファン翼110は、ハブ100に備えられたスカート部107とシュラウド120との間を連結することができる。
【0102】
シュラウド120は、スカート部107と略平行な傾斜面を形成することができる。本実施形態では、シュラウド120の上側に行くほど、スカート部107とシュラウド120の間隔がますます広がる形態にスカート部107とシュラウド120が配置されるものとして例示される。
【0103】
本発明の一実施形態によるシュラウド120は、シュラウド120の下側に備えられた入口突起121をさらに含む。シュラウド120の下側に備えられた入口突起121は、リング状突起であり、漏斗状シュラウド120の下側から第一方向に延在する。また、入口突起121は、下側に延在して、ファンベース130と設定間隔で離隔する。入口突起121が後述するベルマウス132の内側に位置するため、シュラウド120の外側に沿ってシュラウド120の下側に備えられた入口に流入する空気の旋回風移動を防止することができる。
【0104】
[ファンベース]
図14は、本発明の一実施形態によるファンベース130の斜視図であり、図15は、本発明の一実施形態によるファンベース130の断面図である。
【0105】
図14図15に示されたように、ファンベース130は、ファンハウジング80の下側に結合されて、フィルタ部40を通過した空気がファン部材90に流入することを案内する技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0106】
また、ファンベース130は、環状に延在する板状であり、中央には、空気移動のための中空が備えられるベースプレート131と、中空に向き合うベースプレート131の内側に沿って環状に配置され、上側に向かって凹状溝部を形成して、入口突起121の下側を囲むベルマウス132、とを含んでいてもよい。
【0107】
ファンベース130は、フィルタ部40とファン部材90との間に配置されてもよい。また、ファンベース130の縁の形状は、フィルタ部40の縁の形状に対応する形状に形成されうる。例えば、フィルタ部40が円柱状であり、フィルタ部40の縁の形状が円形であるとき、ファンベース130は、中空を備えた環状に設置されうる。
【0108】
ベースプレート131は、フィルタ部40とファン部材90との間に配置されてもよい。かかるベースプレート131は、環状に延在する板状であり、中央には、空気移動のための中空が備えられる。
【0109】
ベルマウス132は、中空に向き合うベースプレート131の内側に環状に設置される。ベルマウス132は、シュラウド120の入口突起121の下側を囲む凹状の縦断面を備えて、円周方向に沿って延在する。
【0110】
ベルマウス132は、ベースプレート131の中央に形成された中空の外周面を囲む形態に形成されうる。ベルマウス132は、下側に向かって凸に形成され、上側に向かって凹状溝部を形成することができる。
【0111】
ベルマウス132は、少なくとも一部分がシュラウド120の半径方向内側に挿入されうる。かかるベルマウス132は、斜流ファンモジュール70の入口で吸入流動をガイドすることにより、斜流ファンモジュール70の吸入、吐出性能の向上に寄与することができる。
【0112】
結合突起134は、ベースプレート131の上側に突出し、ファンハウジング80に備えられた突起装着溝部86の溝部に嵌め込み式で結合して、ファンハウジング80の下側にファンベース130を固定させる。
【0113】
結合突起134と突起装着溝部86との間に行われる結合によって、複数個の地点で、ファンベース130とファンハウジング80との間の結合が行われうる。このように、ファンベース130とファンハウジング80との間の結合が行われると、ファンベース130とファンハウジング80との間でファン部材90が回転可能に設置されうる。
【0114】
突出リブ133は、ベースプレート131から突出して、ベルマウス132の半径方向外側に配置されてもよい。本発明の一実施形態による突出リブ133は、ベルマウス132の半径方向外側に位置して、ベルマウス132の外側周を囲む環状に設置される。また、突出リブ133は、ベースプレート131と一体に形成されうる。より具体的には、ベースプレート131と、ベルマウス132と、突出リブ133とが一体に形成されうる。
【0115】
本発明の一実施形態による突出リブ133は、シュラウド120と離隔して、上側に向かって徐々に内径が大きくなる第2の傾斜面135を備える。また、第2の傾斜面135は、シュラウド120の外側面と平行に設置される。また、第1の傾斜面87と前記第2の傾斜面135は、水平線と成す角度が同じく構成される。
【0116】
また、突出リブ133は、シュラウド120の外側面と等しい角度で傾いて設置され得、突出リブ133とシュラウド120との間の間隔は、一定に維持されうる。シュラウド120に向き合う突出リブ133は、ベースプレート131の上側に突出して、上側には第2の傾斜面135を形成する。突出リブ133の第2の傾斜面135は、シュラウド120と設定間隔で離隔して、シュラウド120の外側と平行に設置されうる。
【0117】
また、突出リブ133の第2の傾斜面135は、ファンハウジング80に備えられた内側案内部85の第1の傾斜面87と等しい傾斜角度を有し得る。よって、シュラウド120とスカート部107との間の空間を通じて上側に移動された空気の一部が、シュラウド120と突出リブ133との間の空間を通じてファン部材90の入口に移動する旋回風現象を防止することができる。
【0118】
ファン部材90とファンベース130との間の通路が狭く形成され、ファンベース130に備えられたベルマウス132がシュラウド120の下端を囲む形状に設置されるため、ファン部材90の外側を通じてファン部材の入口に移動する空気の流れを低減させるか遮断するため、旋回風現象を防止することができる。
【0119】
[斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機の全般的構造]
図16は、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の分解斜視図であり、図17は、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の断面図、図18は、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の正面図、図19は、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1を通過する空気の流れを示した断面図である。
【0120】
図16図19に示されたように、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1は、外側面が円周方向に沿って曲面を形成し、内側には、作動空間が備えられるファンハウジング80と、ファンハウジング80の内側に回転可能に設置されるファン部材90と、ファンハウジング80に結合されて、ファン部材90に向かう方向に空気が流入することを案内するファンベース130とを含む斜流ファンモジュール70と、斜流ファンモジュール70が内側に装着され、ファンハウジング80に接する円筒状の内側流路が上下方向に延在して、斜流ファンモジュール70の下側に空気を吸入する入口部22が備えられるハウジング部10と、ハウジング部10の内側に位置し、斜流ファンモジュール70の下側と上側のうち少なくともいずれかに設置されて、空気を浄化するフィルタ部40、とを含んでいてもよい。また、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1は、吐出部140と、殺菌部170と、バッテリー200と、回転支持部300のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0121】
本発明の一実施形態によるハウジング部10は、第1のケース部20と第2のケース部30を含む。第1のケース部20と第2のケース部30は、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の外観骨格を形成する。ハウジング部10の内側は、円筒状の空気流路を形成し、下側から上側に向かう方向に空気の移動を案内する。また、ハウジング部10の内側には、縁が円形からなる斜流ファンモジュール70が装着される。よって、斜流ファンモジュール70とハウジング部10との間に隙間が発生することを防止するため、斜流ファンモジュール70とハウジング部10との間に空気が移動することを遮断する。
【0122】
また、ハウジング部10の下部に流入した空気は、斜流ファンモジュール70を介してハウジング部10の上側に吐出されて、空気浄化機の上側に位置した使用者に容易に到逹することができる。
【0123】
斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の側面と底面の外観は、第1のケース部20と第2のケース部30によって形成される。第1のケース部20と第2のケース部30の内部には収容空間が形成される。かかる収容空間には、フィルタ部40、斜流ファンモジュール70、殺菌部170、回転支持部300、バッテリー200とを含む電装部品などが収容される。第1のケース部20と第2のケース部30は、このように収容された部品を外部衝撃から十分保護できる強度を有するように形成されることが好ましい。
【0124】
フィルタ部40は、第1のケース部20の収容空間に設置され、斜流ファンモジュール70と入口部22との間に配置される。すなわち、フィルタ部40は、斜流ファンモジュール70の下部に配置されて、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の入口部22を通じて吸入された空気を浄化する役割を果たす。フィルタ部40を通過して浄化された空気は、斜流ファンモジュール70と吐出部140を通過して、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の上部に吐出される。
【0125】
フィルタ部40は、第1のケース部20の内側に設置されて、入口部22の内側に流入した空気を浄化する。また、フィルタ部40は、上下方向に延在した円柱状に形成されうる。
【0126】
フィルタ部40は、単一フィルタからなってもよく、必要に応じては、複数のフィルタが積層した状態で設置されうる。また、フィルタ部40は、フィルタを固定するための別途フィルタケースをさらに備えることもできる。
【0127】
フィルタケースは、第1のケース部20の内側に固定され、フィルタケースの内側には、フィルタを収容するための挿入空間が形成されうる。
【0128】
斜流ファンモジュール70は、第1のケース部20の内部の収容空間に収容され、吐出部140とフィルタ部40との間に配置されてもよい。より具体的には、斜流ファンモジュール70は、排出口24とフィルタ部40との間に配置されてもよい。すなわち、斜流ファンモジュール70は、フィルタ部40の上部に位置し、斜流ファンモジュール70の上部には、排出口24と、回転支持部300と、吐出部140とが位置する。かかる斜流ファンモジュール70は、入口部22を通じてフィルタ部40の下部に流入した空気を吸入して、第1のケース部20の上部に空気を吐出させる役割を果たす。
【0129】
吐出部140の回転中心は、斜流ファンモジュール70の中心と上下方向に一致し得る。入口部22を通じて流入した空気は、上側に移動され、フィルタ部40と、斜流ファンモジュール70と、吐出部140とを順次通過して、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の上側に排出される。
【0130】
斜流ファンモジュール70は、フィルタ部40を通過した空気を軸方向に吸入して、軸方向と半径方向との間の方向に吐出することができる。
【0131】
吐出部140は、第1のケース部20の上側に回転可能に設置され、排出口24を通じて上側に移動された空気吐出方向を案内することができる。第1のケース部20の上部に回転支持部300が備えられ、吐出部140は、回転支持部300に回転可能に設置される。吐出部140の上下両側は、開口しているため、排出口24を通じて吐出部140の下部に移動された空気は、吐出部140の上部を通じて斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の外側に排出されうる。
【0132】
殺菌部170は、フィルタ部40の下部に位置して、第1のケース部20と第2のケース部30のうち少なくともいずれかに固定されうる。殺菌部170は、フィルタ部40と設定距離で離隔して、フィルタ部40に向かって殺菌用光線を照射する。殺菌部170から照射される殺菌用光線は、人体に有害であるため、殺菌用光線が入口部22を通じて斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の外側に流出しないように殺菌部170の設置位置を設定する。
【0133】
バッテリー200は、第2のケース部30の内側に備えられた収容空間に設置され、殺菌部170の下部に配置される。バッテリー200は、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1を駆動するための電源を供給することができる。
【0134】
方向を定義する。第1のケース部20から吐出部140が位置される方向を上部、第1のケース部20から第2のケース部30が位置される方向を下部とするとき、「第一方向」は、上下方向又は軸方向を意味する。また、第一方向は、垂直方向と同様の意味と言うことができる。そして、「第二方向」は、第一方向と垂直方向であって、左右方向、水平方向又は半径方向を意味する。
【0135】
[ハウジング部]
ハウジング部10は、入口部22を備えて、フィルタ部40と、殺菌部170と、斜流ファンモジュール70とが内側に位置し得る。また、ハウジング部10は、上下方向に空気流路を形成する。ハウジング部10の内側には、円筒状の空気流路が形成されるため、上下方向に移動される空気の摩擦抵抗が減少し得る。
【0136】
また、ハウジング部10の中心を上下方向に貫通する垂直基準線に沿って入口部22と、フィルタ部40と、殺菌部170と、斜流ファンモジュール70と、排出口24と、回転支持部300の中心が上下方向に一致し得る。よって、ハウジング部10に沿って下側から上側に移動される空気の流れは、垂直方向に沿って一直線に移動されて、空気の移動経路が短縮し、これによって、空気の流路抵抗が減少して、空気浄化効率が向上する。
【0137】
斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1が水平面に設置された場合、垂直基準線は、垂直線と一致する。また、ハウジング部10は、単一部材からなってもよいが、好ましくは、複数の部材からなってもよい。
【0138】
斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1は、全体として上下方向に長さが長く立てられた円柱状に形成されうる。これによって、使用者は、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1を立てて使用するか或いは横たえて使用することができる。また、車内のように振れが発生する場所で斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1は、カップホルダーのように下側に向かって凹溝部に装着された状態で使用されるため、その位置を安定的に維持することができる。
【0139】
[携帯用空気浄化機の部品の詳細な構成]
本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1は、ハウジング部10と、フィルタ部40と、斜流ファンモジュール70と、吐出部140と、回転支持部300のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。また、本発明の一実施形態による斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1は、殺菌部170とバッテリー200をさらに含んでいてもよい。
【0140】
[第1のケース部]
ハウジング部10は、第1のケース部20と第2のケース部30を含み、第1のケース部20は、内部に収容空間が形成され、下部側面には、空気を吸入する入口部22が備えられてもよい。第1のケース部20は、円筒状からなり、上側と下側が開口した形状に設置されうる。第1のケース部20は、単一部品からなり、必要に応じては、複数の部材からなってもよい。本発明の一実施形態による第1のケース部20は、複数の部材からなり、各部材は、嵌め式で結合するか、接着剤や溶接によって結合し得、ボルトのような締結部材によっても互いに連結されうるなど、様々な変形実施が可能である。
【0141】
一方、第1のケース部20の下部側面を通じて空気が吸入され、第1のケース部20の上側を通じて空気が吐出される。このために、第1のケース部20の下部周に沿って入口孔23を備えた入口部22が設置される。そして、第1のケース部20の上側には、空気を吐出する排出口24が備えられてもよい。
【0142】
また、空気を吸入する入口部22は、第1のケース部20の外側周に沿って設置された状態で、入口部22と離隔した上側にフィルタ部40が設置されるため、フィルタ部40の全面積にわたり空気の移動が均一に行われうる。
【0143】
一方、入口部22に複数の入口孔23が形成され、かかる入口孔23は、斜線状に傾いて設置され得、必要に応じては、中の折れた不等号状の孔を形成することもできる。また、フィルタ部40に流入する空気の流量を増加させるために、フィルタ部40の設置されたハウジング部10の側面にも入口孔23がさらに形成されうるなど、様々な変形実施が可能である。
【0144】
一方、ハウジング部10は、3個以上の複数の部材からなってもよいなど、様々な形状への変形が可能である。
【0145】
[第2のケース部]
第2のケース部30は、第1のケース部20の下部に連結され、第2のケース部30の内側には、バッテリー240を含む電装部品が設置される空間を形成する技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0146】
第1のケース部20と第2のケース部30のうち少なくともいずれかは、円筒状ケースからなってもよい。第1のケース部20と第2のケース部30とも円筒状からなってもよく、第2のケース部30のみ円筒状からなってもよい。または、必要に応じて、第1のケース部20のみ円筒状からなってもよい。
【0147】
第2のケース部30が円筒状からなり、上下方向に延在する場合、使用者が第2のケース部30の外側周を手に取ることが容易であり、略円形断面の溝部を備えた車両のカップホルダーにも第2のケース部30を据え置く動作が容易に行われる。
【0148】
また、第1のケース部20が円筒状からなる場合、第1のケース部20の内側を通過して、上側に移動する空気は、曲面状を成す第1のケース部20の内側を接しながら発生する摩擦を低減させて、空気の流れがより円滑に行われうる。
【0149】
一方、第1のケース部20の内側には空気流路が形成され、第2のケース部30の内側には空気流路が形成されないため、第2のケース部30がカップホルダーや使用者の手に取られたときも、第1のケース部20を介する空気の吸入と排出は、円滑に行われ得、使用便宜性を向上させることができる。
【0150】
[フィルタ部]
フィルタ部40は、第1のケース部20の内側に設置され、入口部22の内側に流入した空気を浄化する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態によるフィルタ部40は、円柱状に形成されうる。
【0151】
第1のケース部20が円形のパイプ状であり、第1のケース部20の内側に設置されるフィルタ部40も、第1のケース部20の内側に接する円柱状であるため、第1のケース部20の内側を通過する空気中不純物を効果的に除去することができる。
【0152】
また、フィルタ部40の横断面は、円形に形成されて、第1のケース部20の内部で最大面積を有する形態である。また、フィルタ部40は、シリンダー状に製作されて、フィルタ部40を構成する生地の上端と下端が切断すれば、圧力損失を最小化し、フィルタ部40の性能を最大化することができる。
【0153】
また、フィルタ部40の外径は、斜流ファンモジュール70に空気が吸入されるベルマウス132の吸入径以上に製作されるため、フィルタ部40の体積を最大化することができる。
【0154】
また、本実施形態によれば、フィルタ部40と、斜流ファンモジュール70と、吐出部140の配置は、ハウジング部10に沿って上下方向に行われ、空気流動もこれと等しい上下方向に行われうる。すなわち、斜流ファンモジュール70の動作によって行われる空気流動は、フィルタ部40と、斜流ファンモジュール70と、吐出部140の配置方向と等しい直線方向に行われうる。
【0155】
このように、直線方向に空気流動が行われると、それだけ空気流動に対する抵抗が低くなり、空気流動がより円滑に行われうるようになる。これにより、斜流ファンモジュール70によって足りる量の空気吸入とそれに対応する足りる量の空気吐出が行われるようになるため、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の空気浄化性能がそれだけ向上することになる。
【0156】
[吐出部]
吐出部140は、ハウジング部10の排出口24に位置し、回転支持部300に回転可能に設置されて、斜流ファンモジュール70を通過した空気排出方向を案内する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明による吐出部140は、回転支持部300に備えられた球状のボールジョイント360に回転可能に設置されるため、回転される動作が円滑に行われうる。
【0157】
ハウジング部10の上側に設置された吐出部140は、上下方向に開口して、回転支持部300に回転可能に連結されるため、斜流ファンモジュール70を通過した空気吐出方向を調節することができる。本発明の一実施形態による吐出部140は、第1の吐出部150と第2の吐出部160を含んでいてもよい。
【0158】
[第1の吐出部]
第1の吐出部150は、ボールジョイント360の一側に位置して、空気吐出を案内するベーン156が複数備えられる技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による第1の吐出部150は、第1の吐出コア152と、第1の吐出ボディ154と、ベーン156とを含んでいてもよい。
【0159】
第1の吐出コア152は、ボールジョイント360の上側に位置して、円板状を含む様々な形状に形成されうる。そして、第1の吐出ボディ154は、第1の吐出コア152と離隔して、第1の吐出コア152の外側を囲む環状に設置されうる。また、第1の吐出ボディ154の外側は、曲面状からなり、ハウジング部10と離隔した状態で設置されるため、第1の吐出部150が回転時、ハウジング部10と接触されることを防止することができる。
【0160】
また、第1の吐出コア152と第1の吐出ボディ154は、複数のベーン156によって連結されるため、第1の吐出コア152と、第1の吐出ボディ154と、ベーン156は、共に回転が行われうる。
【0161】
[第2の吐出部]
第2の吐出部160は、ボールジョイント360の他側(図17を基準に下側)に位置し、第1の吐出部150に連結されて、第1の吐出部150と共にボールジョイント360を中心に回転する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による第2の吐出部160は、第2の吐出コア161と、第2の吐出ボディ162と、吐出支持台163、とを含んでいてもよい。
【0162】
第2の吐出コア161は、ボールジョイント360の球状下側を囲む形状に設置されて、第1の吐出コア152の下側に位置する。そして、第2の吐出ボディ162は、第2の吐出コア161の外側を囲む環状に設置され、第2の吐出ボディ162の外側は、曲面状からなる。
【0163】
また、第2の吐出コア161と第2の吐出ボディ162は、複数の吐出支持台163によって連結されるため、第2の吐出コア161と、第2の吐出ボディ162と、吐出支持台163は、共に回転されうる。
【0164】
[殺菌部]
殺菌部170は、フィルタ部40と第2のケース部30との間に位置し、フィルタ部40に向かって殺菌用光線を照射する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による殺菌部170は、殺菌支持部171と、受け部176と、照射部180のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0165】
[殺菌支持部]
殺菌支持部171は、第1のケース部20と第2のケース部30との間に位置して、第1のケース部20の下部を遮蔽する。また、殺菌支持部171は、照射部180の下側に位置し、ハウジング部10に連結されて、移動が拘束される技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0166】
入口部22を通じて第1のケース部20の内側に流入した空気は、殺菌支持部171によって第2のケース部30に移動されることが遮られて、斜流ファンモジュール70に移動される空気の流量が増加し、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の空気浄化性能を向上させることができる。
【0167】
受け部176は、殺菌支持部171の中央から上側に突出して、照射部180の下部を支持する技術思想内で様々な変形実施が可能である。また、受け部176は、入口部22の半径方向中央に位置し、受け部176の横断面は、円形からなるため、空気との摩擦を低減させることができる。
【0168】
受け部176は、殺菌支持部171の中央から上側に突出する柱状であってもよい。また、受け部176は、円柱又は円錐状であってもよい。本発明の一実施形態による受け部176は、下側から上側に向かって横断面が徐々に細くなる形状であり、入口部22が形成された第1のケース部20の中央に位置するため、空気との摩擦を最小にすることができる。
【0169】
フィルタ部40を殺菌するために設置された殺菌支持部171の横断面は、円形からなり、入口部22を通じて流入した空気は、入口孔23の傾いた形状によって螺旋状に回転し、受け柱177の外側を回転して、フィルタ部40が設置された上側に移動される。すなわち、殺菌部170は、第1のケース部20中央部に位置し、入口部22を通じて流入した空気が、殺菌部170の外側周を回って上側に移動するため、殺菌部170の流路抵抗が減少する。
【0170】
受け部176と、ファン部材90の回転中心と、後述する回転支持部300のコア部材310とは、垂直方向の一直線上に位置するため、下側から上側に移動される空気流動に対する抵抗が低くなり、空気流動がより円滑に行われるため、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の空気浄化性能が向上する。
【0171】
照射部180は、受け部176の上側に装着され、フィルタ部40に向かう方向に殺菌用光線を照射することができる。また、照射部180は、入口部22の半径方向中心を上下方向に貫通する垂直基準線上に位置し得る。よって、照射部180の上側にフィルタ部40が位置する場合、比較的に少ない数の殺菌光源182によってフィルタ部40の下端の全面積を殺菌することができるため、生産費及び維持補修費を節減することができる。
【0172】
また、照射部180は、入口部22の上端よりも高いか同じ位置に設置される技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態による照射部180は、印刷回路基板181と殺菌光源182を含んでいてもよい。受け部176の上側に印刷回路基板181が設置され、印刷回路基板181の上側に殺菌光線を照射する殺菌光源182が設置される。殺菌光源182は、UVC LEDであってもよく、その他も、フィルタ部40にある細菌を滅菌するための技術思想内で多様な種類の殺菌装置を使用することができる。
【0173】
一方、殺菌部170の殺菌光源182は、入口部22の上側に位置するため、殺菌光源182が入口部22を通じて第1のケース部20の外側に照射されることを防止することができる。
【0174】
[回転支持部]
回転支持部300は、ハウジング部10に連結され、吐出部140を回転可能に支持する技術思想内で様々な変形実施が可能である。また、回転支持部300は、ハウジング部10の内側に位置する排出口24の中心において吐出部140を回転可能に支持することができる。本発明の一実施形態による回転支持部300は、コア部材310と、コア支持部350と、ボールジョイント360のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0175】
コア部材310は、空気吐出方向を調節する吐出部140の下側に位置し、排出口24の中心から吐出部140に向かう方向に延在し得る。第2のケース部30の半径方向中央にコア部材310が位置する。
【0176】
コア部材310の下部の横断面は、円形であり、後述する斜流ファンモジュール70の中心部と一致する。すなわち、斜流ファンモジュール70の半径方向中央に位置する支持板81は、コア部材310の下部に位置する。よって、支持板81の外側周を通じて上側に移動される空気は、コア部材310の外側に沿って上側に移動され、吐出部140の内側に移動されるため、空気の流路抵抗を減少させて、空気清浄効率を向上させることができる。
【0177】
斜流ファンモジュール70の支持板81に向き合うコア部材310の下部面は、支持板81と同一であるか小さい面積からなるため、斜流ファンモジュール70を通過した空気がコア部材310の下部に接して、流路抵抗が増加することを防止することができる。コア部材310の下端部の断面積は、斜流ファンモジュール70の支持板81の断面積と同様であるか小さくて、支持板81の第一方向上側にコア部材310が位置する。
【0178】
また、コア部材310は、上側に向かって円錐状に形成されるため、コア部材310の外側を移動する空気と摩擦する面積を最小にし、空気と摩擦を減少させるため、空気清浄効率を向上させることができる。
【0179】
コア支持部350は、コア部材310の外側に延在して、ハウジング部10に連結されるため、コア支持部350とコア部材310の移動が拘束される。
【0180】
また、本発明の一実施形態によるコア支持部350は、後述する斜流ファンモジュール70の連結支持台82の上側に位置し得る。例えば、連結支持台82が支持板81を中心に90度間隔で4個設置された場合、コア支持部350もコア部材310を中心に90度間隔で4個設置される。コア支持部350の下側に連結支持台82が位置して、コア支持部350の上側視、コア支持部350と連結支持台82が重畳した形状に設置される。
【0181】
よって、連結支持台82の外側を通過して上側に移動される空気は、連結支持台82の上側に位置するコア支持部350の外側を通過するため、空気移動時に発生する摩擦を最小化して、空気清浄効率を向上させることができる。
【0182】
本発明の他の実施形態によるコア支持部350は、コア部材310を中心に4個以上が放射状に設置されうる。また、コア支持部350が別途リング状を有する縁部材に連結された状態で、縁部材がハウジング部10に固定されうるなど、様々な変形実施が可能である。
【0183】
ボールジョイント360は、コア部材310に結合されて、吐出部140を回転可能に支持する技術思想内で様々な変形実施が可能である。本発明の一実施形態によるボールジョイント360の端部は、球状であり、吐出部140の内側に結合されて、吐出部140を回転可能に支持することができる。ボールジョイント360の上側は、球状であり、球状の上側から下側に延在したバー状のボールジョイント360のボディは、コア部材310の上側に備えられた孔を介してコア部材310の内側に挿入して固定される。ボールジョイント360とコア部材310は、ネジ締結によって固定されるか、ピン締結方式で固定されるか、接着剤によって固定されるなど、様々な固定方法によって固定されうる。
【0184】
[携帯用空気浄化機の空気流動]
本実施形態による携帯用空気浄化機の空気流動様相について説明する。
【0185】
第1のケース部20の外側周に沿って外部空気を吸入する入口部22が設置されるため、第1のケース部20の外側にある空気は、入口部22を通じて第1のケース部20の内側に移動されて、空気吸入流量が増加し得る。
【0186】
斜流ファンモジュール70の作動によって、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の外側空気は、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の内部に流入する。このとき、斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機1の外側空気は、傾いた形状に設置された入口孔23を通過し、殺菌支持部171の外側周を回転する螺旋状の空気の流れを形成する。
【0187】
第1ケース20の内側に流入して、螺旋状に回転しながら上昇する空気は、フィルタ部40の通過し、この過程で空気中に含まれていたホコリ/微細ホコリ/超微細ホコリなどの物理的粒子、匂い粒子/有害ガスなどの化学物質、及び細菌/ウイルスなどの未生物などを濾過することができる。
【0188】
フィルタ部40と斜流ファンモジュール70が上下方向の一直線上に配置されるため、流動の損失を最小化しながら、効果的な空気の吸入とフィルタリングを行うことができる。
【0189】
フィルタ部40を通過した空気、つまり、浄化された空気は、斜流ファンモジュール70の内部に流入し得る。空気流動は、ベルマウス132によってガイドされ得、これにより、斜流ファンモジュール70に円滑な空気の流入を誘導することができる。
【0190】
斜流ファンモジュール70の内部に流入した空気は、斜流ファンモジュール70の上側に吐出される。斜流ファンモジュール70の上側に吐出される空気は、斜流方向に吐出されうる。ここで、斜流方向は、上向対角線方向と定義し得る。
【0191】
斜流ファンモジュール70の下側中央部に吸入された空気は、ファン翼110が位置したハブ100とシュラウド120との間の空間を通じて上向に傾いた方向に移動する。そして、上下方向に設置された側面支持部84に沿って上側に移動される空気は、上側に向かう直進性を有するようになる。
【0192】
ファン部材90の回転によって、ファン部材90の後方(図6を基準に上側)に移動された空気のうち一部は、ファン部材90とファンベース130との間の空間を通じてファン部材90の入口に戻る旋回風現象を防止するため、ベルマウス132が設置される。ベルマウス132は、シュラウド120の入口突起121を半球状に囲み、入口突起121と設定間隔を隔てて設置される。
【0193】
また、突出リブ133の第2の傾斜面135とシュラウド120は、平行に設置され、第2の傾斜面135とシュラウド120との間の間隔は、旋回風現象を防止するために、できるだけ小さく形成される。
【0194】
また、内側案内部85の上側に形成された第1の傾斜面87は、第2の傾斜面135と等しい角度で傾くように設置され、側面支持部84と突出リブ133を連結する。
【0195】
よって、ファン部材90の回転によってファン部材90の後方(図6を基準に上側)に移動された空気は、第1の傾斜面87と第2の傾斜面135及びシュラウド120によって形成された通路が、ファン部材90と側面支持部84との間に形成された空間よりも小さいため、旋回風現象なしにファン部材90の上側に排出される。
【0196】
もし第2の傾斜面135とシュラウド120との間に流入した一部の空気は、ベルマウス132と入口突起121との間の通路も狭く形成されるため、ベルマウス132と入口突起121との空間に空気が旋回風する現象を防止することができる。
【0197】
一方、第1の傾斜面87が側面支持部84に向かって傾いて延在するため、ファン部材90を介してファンハウジング80の上側に向かって移動される空気は、第1の傾斜面87に沿って上向に傾いて移動された後、側面支持部84に沿って上側に移動することを案内するため、第1の傾斜面87の下側に空気が移動されて、旋回風が発生することを防止することができる。
【0198】
一方、斜流ファンモジュール70の上側に吐出された空気は、吐出部140の内側に下側に流入して、吐出部140の上側に吐出される。吐出部140は、設定角度範囲内で回転が行われるため、吐出部140の設置角度によって吐出される空気の方向を調節することができる。
【0199】
また、吐出部140の内側が凹状溝部を形成するため、吐出部140を通じて方向転換された空気吐出抵抗の増加を減少させることができる。また、フィルタ部40と、斜流ファンモジュール70と、吐出部140は、上下方向の一直線上に配置されるため、空気流動の損失を最小化しながら、効果的な空気の吸入とフィルタリング及び浄化された空気吐出が行われうる。
【0200】
本発明による斜流ファンモジュール70斜流ファンを使用するため、固定圧条件で空気排出方向が軸方向にあるとき、送風性能を最大化することができる。また、ファンベース130は、ファン部材90と一定間隔を維持して、旋回風防止構造を提供し、かかる旋回風防止構造は、ファンハウジング80の内側壁面まで延在するため、旋回風による流動の損失を最小化することができる。
【0201】
また、斜流ファンモジュール70は、同一径のファンを使用する他のファンモジュールに対し、円筒状のハウジング部10の内側に合せた型に設置されるため、締結部による大きさの増加はなく、これによって、斜流ファンモジュール及びこれを備える携帯用空気浄化機の小型化が可能である。
【0202】
以上のように、本発明について例示した図面を参照して説明したが、本発明は、本明細書に開示の実施形態と図面によって限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で通常の技術者によって様々な変形が行われることは自明である。さらに、本発明の実施形態を前述しながら、本発明の構成による作用効果を明示的に記載して説明しなかったとしても、該構成によって予測可能な効果も認めなければならないことは当然である。
【符号の説明】
【0203】
1:斜流ファンモジュールを備える携帯用空気浄化機
10:ハウジング部
20:第1のケース部
21:収容空間
22:入口部
23:入口孔
24:排出口
30:第2のケース部
40:フィルタ部
70:斜流ファンモジュール
80:ファンハウジング
81:支持板
82:連結支持台
83:電線ガイド
84:側面支持部
85:内側案内部
86:突起装着溝部
87:第1の傾斜面
90:ファン部材
100:ハブ
101:ハブ板部
102:軸結合部
103:第1の補強突起
105:内側突出部
106:第2の補強突起
107:スカート部
110:ファン翼
111:第1端部
112:第2端部
113:第1エッジ
114:第2エッジ
120:シュラウド
121:入口突起
130:ファンベース
131:ベースプレート
132:ベルマウス
133:突出リブ
134:結合突起
135:第2の傾斜面
140:吐出部
150:第1の吐出部
152:第1の吐出コア
154:第1の吐出ボディ
156:ベーン
160:第2の吐出部
161:第2の吐出コア
162:第2の吐出ボディ
163:吐出支持台
170:殺菌部
171:殺菌支持部
176:受け部
180:照射部
181:印刷回路基板
182:殺菌光源
200:バッテリー
300:回転支持部
310:コア部材
350:コア支持部
360:ボールジョイント

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