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  • 特開-多機能ランプ及びその使用方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022024432
(43)【公開日】2022-02-09
(54)【発明の名称】多機能ランプ及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/115 20200101AFI20220202BHJP
   A01M 29/32 20110101ALI20220202BHJP
   F21S 8/08 20060101ALI20220202BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20220202BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20220202BHJP
   F21K 9/238 20160101ALI20220202BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20220202BHJP
   F21S 9/04 20060101ALI20220202BHJP
   H05B 45/00 20220101ALI20220202BHJP
   H05B 47/125 20200101ALI20220202BHJP
   H05B 47/19 20200101ALI20220202BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20220202BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20220202BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220202BHJP
【FI】
H05B47/115
A01M29/32
F21S8/08 110
F21V33/00 400
F21V33/00 430
F21V23/00 110
F21K9/238
F21S2/00 660
F21S9/04
H05B45/00
H05B47/125
H05B47/19
G08B25/04 K
G08B21/02
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020127028
(22)【出願日】2020-07-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】504056831
【氏名又は名称】中譽工業股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】張▲秀▼梅
(72)【発明者】
【氏名】戴勝裕
【テーマコード(参考)】
2B121
3K014
3K273
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
2B121AA07
2B121DA58
2B121DA62
2B121DA63
2B121EA21
2B121FA13
3K014AA01
3K273PA06
3K273QA36
3K273SA17
3K273SA21
3K273SA31
3K273SA60
3K273TA17
3K273TA28
3K273TA54
3K273TA69
3K273UA15
3K273UA22
5C086AA22
5C086CA28
5C086CB36
5C086EA04
5C086FA01
5C086FA11
5C087AA11
5C087AA44
5C087BB18
5C087DD03
5C087EE16
5C087EE18
5C087FF04
5C087FF11
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG10
5C087GG66
5C087GG70
(57)【要約】
【課題】全体の安全性を高め、同時にワイヤレス基地局を組み合わせることで多機能の効果を達する、多機能ランプ及びその使用方法の提供。
【解決手段】本発明の多機能ランプ及びその使用方法は主に発光警告部材を含み、発光警告部材の一側に少なくとも1つの検出部材とワイヤレス基地局が設置され、検出部材の一側に識別部材が設置され、識別部材が発光警告部材及び検出部材と情報的に接続され、識別部材の一側にさらに識別部材と情報的に接続された通報部材が設置され、これにより、検出部材が発光警告部材の周囲に対して検出動作を行い、検出結果を識別部材中に伝送し、識別部材が検出された対象物に対して識別を実施して、対象物が特定ターゲットリストの中にあるか否かを確認し、さらに識別結果に基づいて発光警告部材が発する警告状態光源を制御し、安全性を高めるとともに、ワイヤレス基地局を組み合わせて多機能の効果を達成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多機能ランプであって、主に、発光警告部材と、少なくとも1つの検出部材と、識別部材と、通報部材と、ワイヤレス基地局と、を含み、
該発光警告部材が少なくとも1つの警告状態光源を発するために用いられ、
該検出部材が該発光警告部材の一側に設置され、
該識別部材が該検出部材の一側に設置され、かつ該検出部材及び該発光警告部材と情報的に接続され、該検出部材が検出した対象物が特定ターゲットリストの中にあるか否かを識別し、該発光警告部材の警告状態光源を制御するために用いられ、
該通報部材が該識別部材の一側に設置され、かつ該識別部材と情報的に接続され、
該ワイヤレス基地局が該発光警告部材の一側に設置された、ことを特徴とする、多機能ランプ。
【請求項2】
前記発光警告部材に風力発電部材が連接された、ことを特徴とする、請求項1に記載の多機能ランプ。
【請求項3】
前記検出部材がカメラ部材または電子センサー部材のいずれかである、ことを特徴とする、請求項1に記載の多機能ランプ。
【請求項4】
前記発光警告部材の一側にスピーカー部材が設置された、ことを特徴とする、請求項1に記載の多機能ランプ。
【請求項5】
前記発光警告部材上に結合部材が設置された、ことを特徴とする、請求項1に記載の多機能ランプ。
【請求項6】
多機能ランプの使用方法であって、
(a)少なくとも1つの検出部材とワイヤレス基地局が発光警告部材の一側に設置されフェムトセル、該ワイヤレス基地局をフェムトセルとして使用する工程と、
(b)該検出部材で附近の対象物を検出し、かつ識別部材で該対象物が特定ターゲットリストの中にあるか否かを識別する工程と、
(c)該識別部材が識別した結果に基づき該発光警告部材の警告状態光源を制御する工程と、
(d)該対象物が該特定ターゲットリストの中にある場合、通報部材を通じて関連機関に通報する工程と、
を含む、ことを特徴とする、多機能ランプの使用方法。
【請求項7】
前記工程(a)において、該発光警告部材が風力発電部材により給電される、ことを特徴とする、請求項6に記載の多機能ランプの使用方法。
【請求項8】
前記検出部材がカメラ部材または電子センサー部材のいずれかである、ことを特徴とする、請求項6に記載の多機能ランプの使用方法。
【請求項9】
前記発光警告部材の一側にスピーカー部材が設置された、ことを特徴とする、請求項6に記載の多機能ランプの使用方法。
【請求項10】
前記工程(a)において、該発光警告部材が結合部材を介して所定の位置に連接される、ことを特徴とする、請求項6に記載の多機能ランプの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は多機能ランプ及びその使用方法に関し、特に、安全性を高め、多機能の効果を備えた、多機能ランプ及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
伝染病は人類にとって、常に非常に面倒な存在であり、小規模または季節性の伝染病のほか、例えば黒死病、SARS、そして現在極めて重大な問題となっている新型コロナウイルスなど、人類の歴史の中では幾度も大規模な伝染病も発生している。
【0003】
上述の大規模な伝染病はすべて、感染力が極めて高いという共通点があり、一般的なインフルエンザではより接近した接触がなければ感染が発生しないが、大規模な伝染病は往々にして会話やあいさつといった一般に人が会うときに起こる基本的な動作で感染が発生する。このため、ほとんどの国は大規模な伝染病を抑制するために、通常感染を引き起こす可能性がある人を一時的に隔離する、または自主的に隔離させるが、中には政府の規定を遵守せず、勝手に隔離区域を離れる人が少なくなく、他者に危険を招き、防疫の穴となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、検出部材に識別部材を組み合わせた識別効果により、全体の安全性を高め、同時にワイヤレス基地局を組み合わせることで多機能の効果を達する、多機能ランプ及びその使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下本発明について説明する。請求項1に記載する多機能ランプは主に、少なくとも1つの警告状態光源を発する発光警告部材と、該発光警告部材の一側に設置された少なくとも1つの検出部材と、該検出部材の一側に設置され、かつ該検出部材及び発光警告部材と情報的に接続され、該検出部材が検出した対象物が特定ターゲットリストの中にあるか否かを識別し、該発光警告部材の警告状態光源を制御する識別部材と、該識別部材の一側に設置され、かつ該識別部材と情報的に接続された通報部材と、該発光警告部材の一側に設置されたワイヤレス基地局を含む。
【0006】
請求項2に記載する多機能ランプは、請求項1における発光警告部材に風力発電部材が連接される。
【0007】
請求項3に記載する多機能ランプは、請求項1における検出部材がカメラ部材または電子センサー部材のいずれかである。
【0008】
請求項4に記載する多機能ランプは、請求項1における発光警告部材の一側にスピーカー部材が設置される。
【0009】
請求項5に記載する多機能ランプは、請求項1における発光警告部材上に結合部材が設置される。
【発明の効果】
【0010】
上述の構造により、使用者は発光警告部材を任意の必要な地点に取り付け、かつ検出部材により附近の環境中の対象物を検出し、検出された対象物を識別部材に伝送する。使用者はあらかじめ特定ターゲットリストを設定しておき、これにより識別部材に特定ターゲットリストを組み合わせて対象物に対し識別動作を行い、該対象物が特定ターゲットリストの中にあるか否かを識別する。リストにない場合、発光警告部材を制御して安全を表す警告状態光源を発生する。該対象物が特定ターゲットリストの中にある場合、発光警告部材を制御して危険を表す警告状態光源を発生し、かつ通報部材を利用して関連機関に通知することで、全体的な安全性を高めることができる。このため、本発明は隔離規定を遵守しない人に対して識別動作を行い、同時に発光で他者に警告し、一般人がランプの情報に基づいて正常な社会生活にできるだけ早く回帰できるようにする。
【0011】
また使用者はワイヤレス基地局をネットワーク接続のホットスポットとして利用し、ワイヤレスネットワークに接続することができる。これにより多機能の効果を達する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の立体透視図である。
図1A】本発明のフローチャートである。
図2】本発明の検出を示す概略図である。
図3】本発明の警告を示す概略図である。
図4】本発明のネットワーク接続を示す概略図である。
図5】本発明の別の実施例の立体透視図である。
図6】本発明の別の実施例による警告を示す概略図である。
図7】本発明のさらに別の実施例の立体透視図である。
図8】本発明のさらに別の実施例の発電を示す概略図である。
図9】本発明のさらに別の実施例のスピーカーを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0013】
図1から図4に示す本発明の立体透視図からネットワーク接続を示す概略図までを参照する。これらの図からはっきりと分かるように、本発明は、発光警告部材1と、少なくとも1つの検出部材2と、識別部材3と、通報部材4と、ワイヤレス基地局5と、を含む。
【0014】
本実施例の該発光警告部材1は、街灯の形態を例とし、かつ、発光警告部材1上に、LED街灯11、警告用緑色ランプ12、警告用赤色ランプ13がそれぞれ設置されるが、発光警告部材1の数量と色に制限はなく、警告用緑色ランプ12と警告用赤色ランプ13を通じて発する光源を警告状態光源とすることができる。
【0015】
該検出部材2は該発光警告部材1の一側に設置される。本実施例の検出部材2は附近の携帯電話の関連情報を検出できるGPSポジショニングセンサーを例とする。
【0016】
該識別部材3は該検出部材2の一側に設置され、かつ該検出部材2及び該発光警告部材1と情報的に接続される。本実施例の識別部材3はプロセッサーを例とする。
【0017】
該通報部材4は該識別部材3の一側に設置され、かつ該識別部材3と情報的に接続される。本実施例の通報部材4はネットワークを通じて関連通報機関に接続できる通信装置を例とする。
【0018】
該ワイヤレス基地局5は該発光警告部材1の一側に設置される。本実施例は5Gホットスポットとすることができるフェムトセルを例とする。
【0019】
本発明の多機能ランプの使用方法は、次の工程を含む。
【0020】
工程(a)では、少なくとも1つの検出部材とワイヤレス基地局が発光警告部材の一側に設置され、該ワイヤレス基地局をフェムトセルとして使用する。
【0021】
工程(b)では、該検出部材で附近の対象物を検出し、かつ識別部材で該対象物が特定ターゲットリストの中にあるか否かを識別する。
【0022】
工程(c)では、該識別部材が識別した結果に基づき該発光警告部材の警告状態光源を制御する。
【0023】
工程(d)では、該対象物が該特定ターゲットリストの中にある場合、通報部材を通じて関連機関に通報する。
【0024】
これにより、使用者は発光警告部材1を路傍に設置して、街灯として使用でき、平時の必要時、LED街灯11により照明の効果を達することができる。かつ、本実施例の電力源は一般の電力線に接続することを例とするが、これに限定されない。検出部材2は周辺の通行人が所持する携帯電話に対して検出を行い、携帯電話を所持している人が通過すると、この携帯電話情報を識別部材3に伝送し、識別部材3がこの携帯電話信号に対して特定ターゲットリスト内に含まれるか否かを判断する。この特定ターゲットリストに制限はなく、使用者が事前に設定した名簿とするか、または政府関連機関から提供され、ネットワークなどのチャネルを経由してダウンロードすることもできる。本実施例は隔離が必要な人の名簿を例とするが、これに限定されない。この携帯電話信号の所持者が照合を経た後、特定ターゲットリスト内に含まれない場合、隔離が必要な人ではないことが分かり、識別部材3が発光警告部材1中の警告用緑色ランプ12を制御して緑色の光源を発生させ、この区域の安全を表示する。この携帯電話信号の所持者が特定ターゲットリストの中に含まれる場合、識別部材3は発光警告部材1中の警告用赤色ランプ13を制御して赤色光源を発生させ、この付近の区域に隔離が必要な人がいることを周辺の人に警告すると同時に、通報部材4が関連機関にこの情報を通報して、関連の後続処理を行わせることができ、本実施例は警察署Aへの通報を例とする。このため、本発明は隔離規定を遵守しない人に対して検出部材2により識別動作を行い、同時に発光警告部材1により他者に警告し、一般人が発光警告部材1の情報に基づいて正常な社会生活にできるだけ早く回帰できるようにする。
【0025】
また、ワイヤレスネットワークが5Gにアップグレードされると、より高周波の無線電波を使用して信号を伝送するため、伝送距離を短くする必要があり、このとき、発光警告部材1上に設置されたワイヤレス基地局5をワイヤレスネットワーク伝送時にメイン基地局Bと接続するフェムトセルとして使用し、使用上の効率を高め、かつ全体の機能性を向上することができる。またネットワークの種類に制限はなく、6Gまたは7G以上にアップグレードすることもできる。
【実施例0026】
さらに同時に図5図6を合わせて参照する。これらの図からはっきりと分かるように、発光警告部材1aは警告用黄色ランプ14aと警告用緑色ランプ12aを備えているものを例としているが、これを通じて発光警告部材1aの数量と色に制限はないことを示している。かつ、発光警告部材1a上に結合部材6aが設置され、結合部材6aは本実施例において結合に用いるクリップを例としているが、これに限定されない。また、検出部材2aの数量は2つを例とし、かつそれぞれカメラ部材とセンサーを例とするが、これを通じて検出部材2aの種類及び数量もこれらに限定されないことを示している。これにより、使用者は結合部材6aにより発光警告部材1aを任意の必要な場所(例えば商店の入口など)に取り付け、検出部材2aが画像認識または携帯電話の検出により検出を行うことができ、特定ターゲットリスト内の人が検出されないときは、警告用緑色ランプ12aに緑色の光を発生させて安全であることを表示し、特定ターゲットリスト内の人が検出されると、警告用黄色ランプ14aに黄色い光を発生させて、通行人に警告する。
【実施例0027】
さらに同時に図7から図9を合わせて参照する。これらの図からはっきりと分かるように、発光警告部材1bに風力発電部材7bが接続される。この風力発電部材7bは垂直型風力発電機を例とし、これにより発電を行う効果を具備するほか、さらにその体積が比較的小さく、騒音を抑制できるという優位性もあり、かつ本実施例においてさらに太陽光発電部材8bが設置され、発電の効率を高めることができる。
【0028】
また、発光警告部材1bの一側にスピーカー部材9bが設置され、使用者は発光警告部材1bを農地の傍に設置し、風力発電部材7b及び太陽光発電部材8bを通じて発電の動作を行い、検出部材2b(本実施例は3つのカメラレンズで360度撮影できるカメラにセンサーを組み合わせたものを例とする)が鳥類Cの接近を検出すると、スピーカー部材9bをオンにして鳥類Cを追い払い、農作物の損害を減少することができる。
【符号の説明】
【0029】
1、1a、1b 発光警告部材
11 LED街灯
12、12a 警告用緑色ランプ
13 警告用赤色ランプ
14a 警告用黄色ランプ
2、2a、2b 検出部材
3 識別部材
4 通報部材
5 ワイヤレス基地局
6a 結合部材
7b 風力発電部材
8b 太陽光発電部材
9b スピーカー部材
A 警察署
B メイン基地局
C 鳥類
図1
図1A
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9