(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022024509
(43)【公開日】2022-02-09
(54)【発明の名称】携帯型クリーナー
(51)【国際特許分類】
A47L 9/02 20060101AFI20220202BHJP
A47L 9/00 20060101ALI20220202BHJP
A47L 5/24 20060101ALI20220202BHJP
【FI】
A47L9/02 D
A47L9/00 H
A47L5/24 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020127139
(22)【出願日】2020-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】301032735
【氏名又は名称】プラス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】特許業務法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】松下 東悟
(72)【発明者】
【氏名】本木 礼夫冴
【テーマコード(参考)】
3B006
3B061
【Fターム(参考)】
3B006FA03
3B061AA05
(57)【要約】
【課題】吸引能力を確保しながら安全な携帯型クリーナーを提供する。
【解決手段】携帯型クリーナー1は、塵を吸引して回収する本体ケース2を備える。本体ケース2は、内側に突出した複数の指先侵入防止部31が形成された吸引口3を有する。また、指先侵入防止部31は、先端側に向かって徐々に本体ケース2の内部側に傾斜する吸引側縁部311を有する。指先侵入防止部31の先端には球状部32が形成される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵を吸引して回収する本体ケースを備え、
前記本体ケースは、内側に突出した複数の指先侵入防止部が形成された吸引口を有する、
ことを特徴とする携帯型クリーナー。
【請求項2】
前記指先侵入防止部は、それぞれ吸引口の円筒部の内側から形成され、お互いに繋がらないことを特徴とする請求項1に記載の携帯型クリーナー。
【請求項3】
前記指先侵入防止部は、先端側に向かって徐々に前記本体ケースの内部側に傾斜する吸引側縁部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯型クリーナー。
【請求項4】
前記指先侵入防止部の先端には、球状部が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の携帯型クリーナー。
【請求項5】
前記本体ケースは、塵溜め部と、前記吸引口側から塵を吸引して前記塵溜め部側に搬送するファンと、を有し、
前記ファンは、軸側流路部が前記吸引口側に近接配置されているターボファンである、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の携帯型クリーナー。
【請求項6】
前記ファンの前記軸側流路部には、前記吸引口側に突出する突起部が形成されることを特徴とする請求項5に記載の携帯型クリーナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型クリーナーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、卓上等のゴミを清掃する卓上クリーナー(携帯型クリーナー)が提案されている。例えば、特許文献1の卓上クリーナーは、ケースの内部にゴミ収納空間とモータにより駆動するファンを備え、ケースに設けられた吸込口からファンにより発生した負圧によりゴミ収納空間に塵を吸入する構成を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯型クリーナーは、使用者にとって手軽に扱うことができるが、取り扱う際に塵を吸引する吸込口に意図せず指先で触れてしまう場合があり、吸込口が大きいと内部のファンや構造物に指が接触してしまうことが想定される。一方で、吸込口の開口径を小さくして指先が進入しないようにすると、吸引能力が低下してしまう場合がある。
【0005】
本発明は、吸引能力を確保しながら安全な携帯型クリーナーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の携帯型クリーナーは、塵を吸引して回収する本体ケースを備え、前記本体ケースは、内側に突出した複数の指先侵入防止部が形成された吸引口を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、吸引能力を確保しながら安全な携帯型クリーナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る携帯型クリーナーの斜視図であり、(a)は携帯型クリーナーの平面斜視図であり、(b)は携帯型クリーナーの裏面斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る携帯型クリーナーの分解斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るファンの裏面側から見た斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る携帯型クリーナーの吸引口周辺を示す図であり、(a)は吸引口周辺を拡大した斜視図であり、(b)は吸引口周辺を拡大した裏面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る携帯型クリーナーの断面図であり、(a)は
図1(a)に示す携帯型クリーナーのVa-Va断面図であり、(b)は
図1(b)に示す携帯型クリーナーのVb-Vb断面図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る
図5(a)に示した携帯型クリーナーのVa-Va断面における吸引口周辺の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、
図1乃至
図6に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
図1(a)及び
図1(b)は、消しゴムの消し屑等の塵を集塵して卓上(机)等の清掃面を清掃可能な携帯型クリーナー1を示している。携帯型クリーナー1は片手に収まる程度の大きさに形成される。なお、以下、携帯型クリーナー1の説明において、スイッチSW側を前、その反対側を後ろとし、スイッチSWが設けられた天板221側を上、吸引口3が設けられる反対側を下とする。また、携帯型クリーナー1の後方から見た左側を左、その反対側を右とする。
【0010】
携帯型クリーナー1は、本体ケース2により全体が直方体状に形成される。本体ケース2は、底面211aに吸引口3を有する本体部21と、本体部21に対して後端側のヒンジ部2aにより回動可能に接続された蓋体22とを備える。携帯型クリーナー1は、天板221に設けられたスイッチSWが操作されると、本体部21の内部に設けられたファン5が回転して負圧を発生させ、吸引口3から塵を吸引して回収することができる。
【0011】
図2は、携帯型クリーナー1の分解斜視図である。携帯型クリーナー1は、本体部21と、本体部21を上方から覆う蓋体22とを有する。本体部21と蓋体22との間の内部には、ファン5、中間ユニット6及び内蓋部材7が収容される。
【0012】
本体部21は、角部を円弧状に形成した矩形状の底板211と、底板211の外周縁周りから略同じ高さで立設する側板212とにより、上方を開口させた箱状に形成される。
図1(b)に示す底板211の底面211aは、略平坦に形成される。底面211aの左右両端縁には、前後に亘って下方に突出する突出部211bが形成される。また、底面211aには複数の円形の係合溝211cが形成される。係合溝211cには、図示しないブラシを植毛して取り付けることができる。携帯型クリーナー1は、使用の際に底面211aに取り付けられたブラシにより清掃面の塵を掻き集めることができる。ブラシの配置パターンは任意に設定することができる。
【0013】
側板212の後方面側には、ヒンジ部2aを構成する中間ユニット6の軸部64(詳細は不図示)が収容されるヒンジ部収容部212aが設けられる。本体部21の内部には、平面視略円形の内壁213aに囲われたファン収容部213が形成される。ファン収容部213の略中心には、円形に開口した貫通孔である吸引口3が形成される。なお吸引口3の詳細については後述する。
【0014】
ファン収容部213の底部には、平坦な薄板状の底面部材41が配置される。底面部材41は、底板211の内面に対して接着固定される。底面部材41の中央側には吸引口3に対応する位置に円形の開口部411が形成される。また、携帯型クリーナー1の前方側に位置する内壁213aの一部には、排出開口部214が形成される。
【0015】
本体部21は、ファン収容部213の前方側において、ファン収容部213と排出開口部214を介して接続される塵溜め収容部215を有する。塵溜め収容部215には、内蓋部材7が上方から装着されて、塵溜め部216を形成することができる。塵溜め部216には、吸引口3から吸引されて集塵された塵を溜めておくことができる。塵溜め部216の前後左右及び上方は内蓋部材7により囲われ、底面側には底板部材42が配置される(
図5(a)の断面図も参照)。底板部材42の排出開口部214側の縁部には、上方に突出するリブ部421が設けられる。また、底板部材42は、排出開口部214側に傾斜部422を有する。傾斜部422は、排出開口部214側から貯留部423側へ向かって上り傾斜している。底板部材42の貯留部423は平坦状に形成される。傾斜部422と貯留部423とは、段部を介して接続される。
【0016】
ファン5は、
図3にも示すように、円形板状のベース部51に対して複数の羽板52(本実施形態では6枚)を中心軸周りに配置したターボファンである。ベース部51の中央にはモータ61の軸部611を接続させる軸受511aが形成される(
図5(a)も参照)。
図2に示すベース部51の上面側の軸受511a周りには円形状に下方に窪んだ窪み部511が形成される。従って、この窪み部511に対応する下面側には
図3に示すように円形状に下方に突出した突出部512が形成される。突出部512の外周縁周りには上方へ傾斜する傾斜部512aが形成される。各羽板52は、突出部512側からベース部51の外周縁側に亘って配置される。
【0017】
また、ファン5の突出部512の略中央には、内部に軸受511aを有して突出する突起部53が形成される。突起部53は略円柱状に形成されており、突起部53の先端は半球状(
図6の断面視において半円弧状)に突出して形成される。ベース部51の下面側に位置する突出部512及び突起部53は、吸引口3から吸引される空気の流路の一部であるファン5の軸側流路部を構成する。
【0018】
図2に戻り、中間ユニット6は、内部に回路基板や端子等を有し、ファン5を駆動させるモータ61に電力を供給する電池Pを収容可能なソケット62を有する。ソケット62は中間ユニット6の左右の二か所に設けられており、電池Pは直列に接続される。モータ61は、スイッチSWが押下操作されることによりモータ61を含む回路上のプッシュボタンスイッチ63が操作されて、オン又はオフの動作切り替えが行われる。
【0019】
中間ユニット6の後端側には、ヒンジ部2aを構成する軸部64が形成される(詳細は不図示)。また、中間ユニット6の前方には枠状部65が形成されおり、枠状部65の前端側には係合部651が形成される。係合部651は、蓋体22の前方側の内面に設けられた被係合部224(
図5(a)も参照)と係合可能に形成される。係合部651と被係合部224が係合することで、蓋体22は本体部21に対して閉状態に支持される。また、係合部651の前面側に設けられた摘み部651aを押し込み操作すると、係合部651は被係合部224から係合解除され、蓋体22をヒンジ部2a周りに回動させて開けることができる。
【0020】
また、中間ユニット6の外周周りには、携帯型クリーナー1の外側に僅かに突出した鍔部66が形成される。鍔部66は、中間ユニット6が本体部21に収容されると側板212の上端部と当接して中間ユニット6を支持することができる。また、鍔部66は、閉状態の蓋体22の側板222の下端部と当接する(
図1(a)も参照)。
【0021】
内蓋部材7は、前述したように、底板部材42と併せて塵溜め部216の外周壁を構成する(
図5(a)及び
図5(b)も参照)。内蓋部材7の上方側の一部には、複数の排気部71が設けられる。排気部71は、例えばメッシュ状に形成されており、吸引口3側から吸気された空気を排気しながら、吸引された塵を塵溜め部216内に集塵させるフィルタとして機能することができる。排気部71は、内蓋部材7の前面側及び後面側にそれぞれ2箇所に設けられる。内蓋部材7は、本体部21に収容された中間ユニット6の枠状部65の内側に収容される(
図4(b)も参照)。排気部71から排気された空気は排気口223を介して外部に排気される。
【0022】
蓋体22は、スイッチSWが設けられる天板221と、天板221の外周縁から下方に延設される側板222とを有する。天板221は、平面視において角部を円弧状とした略矩形状に形成される。携帯型クリーナー1の前方側における側板222の2箇所の角部には、排気口223が形成される。また、側板222の後端側には、ヒンジ部2aを構成する軸受部225が形成される(
図1(b)参照)。軸部64及び軸受部225が回動可能に接続されることで、蓋体22は本体部21に対して開閉動作することができる。
【0023】
次に、吸引口3の構成について説明する。
図4(a)等に示す吸引口3は、内周面3aから吸引口3の中心軸Q側へ向かって突出する複数の指先侵入防止部31を有する。各指先侵入防止部31は、対向するように2組配置されており、内周面3aにおいて略等間隔となるように4箇所に形成される。指先侵入防止部31は、それぞれ吸引口3の円筒部(吸引口3内の空間部)の内側から形成され、お互いに繋がらないように先端部が離間して形成される。
【0024】
指先侵入防止部31は、リブ状に形成され、吸引口3の中心軸Q周りの周方向に板面が向くように配置された略三角形板状に形成される。指先侵入防止部31の吸引側縁部311(携帯型クリーナー1の底面211a側の縁部)は、先端側に向かって徐々に本体ケース2の内部側(上方側)に傾斜している。また、指先侵入防止部31の内部側縁部313は、先端側に向かって徐々に吸引口3の入口側(本体ケース2の下方側)傾斜している。従って、指先侵入防止部31は先端側に向かって徐々に上下幅が縮幅されるように形成される(
図6も参照)。内部側縁部313の傾斜角度は、吸引側縁部311の傾斜角度よりも小さく設定される。
【0025】
また、指先侵入防止部31の先端部には球状部32が形成される。球状部32の直径は、指先侵入防止部31の基端側である板部312の板幅よりも大きく形成される。
図4(b)に示すように、指先侵入防止部31は、球状部32の先端までの長さが、吸引口3の半径(中心軸Qから内周面3aまでの長さ)よりも短く形成される。従って、吸引口3は、各球状部32よりも中心軸Q側に内側空間33を有する。また、複数の指先侵入防止部31は、
図6に示すように中心軸Q方向(上下方向)に対して同じ高さ位置に設けられる。
【0026】
ファン5の軸側流路部(突出部512及び突起部53を含む部位)は、吸引口3側に近接配置されている。突起部53は、吸引口3の内側空間33の中心軸Qに沿うように下方へ立設して、吸引口3の開口の一部を塞ぐように配置されるが、突起部53の先端は指先侵入防止部31の球状部32とは離間して配置される。
【0027】
内側空間33の内径(
図5(b)の裏面視における各球状部32先端の内接円の直径に相当)は使用者の指(
図6の二点鎖線で示す)の太さよりも小さく設定される。従って、吸引口3の内周面3aの内径を指の太さよりも大きくした場合であっても、指先侵入防止部31によって吸引口3の内部に指が進入することを防止することができる。また、突起部53の先端と指先侵入防止部31の球状部32との間の間隔も、使用者の指の太さより小さく設定することができる。従って、内側空間33に指やその他の収集を意図しない異物が進入した場合であっても、指先侵入防止部31及び突起部53によりファン収容部213側への進入を防止することができる。
【0028】
さらに、内側空間33において各指先侵入防止部31により挟圧される程度に指先が進入した場合であっても、指には球状部32の湾曲面が当接するため、指を抜く際の怪我を防止することができる。
【0029】
次に、携帯型クリーナー1の動作について説明する。スイッチSWが押下操作されることにより、
図5(a)に示すモータ61が駆動して、ファン5が回転する。ファン5の回転により、吸引口3側から吸引された空気は、塵溜め部216側へ排気される。例えば、使用者は、携帯型クリーナー1の左右の側面を把持して机等の清掃面に底面211a側を押し当てて前後動させる。
【0030】
底面211a側には前後方向に延設される突出部211bが設けられるため、携帯型クリーナー1は、底面211aを清掃面に対して僅かに浮かせた状態で移動することができる。従って、底面211aと清掃面との間隙よりも小さい塵(例えば消しゴムの消し屑)は、吸引口3側へ潜り込ませることができる。一方で、底面211aと清掃面との間隙よりも大きい塵等は、携帯型クリーナー1の側板212,222の側面に当たる等して、吸引口3側への進入が阻止されて集塵対象から除くように選別することもできる。なお、係合溝211cにより配置された図示しないブラシにより、清掃面の塵を吸引口3側へ誘導する構成とすることもできる。
【0031】
また、吸引口3には指先侵入防止部31が設けられるため、吸引口3側に発生した負圧により吸引される塵が指先侵入防止部31に接触又は引っ掛かる場合がある。本実施形態の吸引口3は、中心軸Q側に内側空間33を設けたため、塵が指先侵入防止部31に接触又は引っ掛かった場合であっても指先侵入防止部31同士の間の空間だけでなく内側空間33を通過してファン収容部213側へ移動させることができる。また、指先侵入防止部31は本体ケース2の内部側に傾斜する吸引側縁部311を有するため、吸引側縁部311に塵が引っ掛かった場合であっても吸引側縁部311の傾斜に沿って内側空間33側へ誘導されて、容易にファン収容部213内へ吸引させることができる。
【0032】
ファン収容部213内に進入した塵は、回転する羽板52により軸側(中心軸Q側)から外径方向へ移動し、排出開口部214を介して塵溜め部216に搬送される(
図5(b)も参照)。なお、
図5(a)に示すように、ファン5のベース部51の突出部512には、外周縁側に傾斜部512aを設けているため、吸引口3から吸引された塵は空気の流れに沿って容易にファン5の外径方向に移動することができる。また、吸引口3側に立設する突起部53の先端は半球状の湾曲面を有するため、塵が突起部53の先端に接触した場合であっても容易にファン収容部213内へ誘導されて、塵の進入が阻害されることを防止することができる。
【0033】
塵溜め部216に溜まった塵は、蓋体22を開けて内蓋部材7を本体部21側から取り外すことで纏めて廃棄することができる。
【0034】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本実施形態により限定されることは無く、種々の変更を加えて実施することができる。例えば、本実施形態では吸引口3の内周面3aにおいて指先侵入防止部31を4箇所に設けた例について説明したが、指先侵入防止部31は、2箇所、3箇所又は5箇所以上に設けてもよい。複数の指先侵入防止部31は、内周面3aにおいて周方向等間隔に配置してもよいし、等間隔に配置しなくてもよい。なお、指先侵入防止部31の数は多いほうが指による押圧等の負荷を分散させることができ、少ない場合は吸引口3の開口面積が増加させて吸引能力を適度に確保することができる。従って、集塵する塵の大きさや種類等を考慮して指先侵入防止部31の数は任意に設定することができる。
【0035】
また、複数の指先侵入防止部31や球状部32は、
図6の中心軸Q方向に対して異なる高さ位置に配置してもよい。
【0036】
さらに、指先侵入防止部31は、先端側に向かって徐々に上下幅が縮幅されるように形成されると説明したが、先端側に向かって同じ幅で形成されても良い。
【0037】
また、吸引口3の内側空間33側にはファン5の突起部53を近接配置させる例について説明したが、ファン5の軸側流路部として、突起部53を設けない突出部512を内側空間33側に近接させてもよいし、突出部512を下方に頂点を設けた円錐状又は角錐状に形成して内側空間33側に近接させることで、意図しない異物の進入を防止する構成としてもよい。
【0038】
また、吸引口3は、円形に限らず、楕円形又は三角形若しくは五角形等の多角形、又は平坦部と凹湾曲部を含む内周面3aで構成する等、その他の形状の貫通孔としてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 携帯型クリーナー 2 本体ケース
2a ヒンジ部 3 吸引口
3a 内周面 5 ファン
6 中間ユニット 7 内蓋部材
21 本体部 22 蓋体
31 指先侵入防止部 32 球状部
33 内側空間 41 底面部材
42 底板部材 51 ベース部
52 羽板 53 突起部
61 モータ 62 ソケット
63 プッシュボタンスイッチ 64 軸部
65 枠状部 66 鍔部
71 排気部 211 底板
211a 底面 211b 突出部
211c 係合溝 212 側板
212a ヒンジ部収容部 213 ファン収容部
213a 内壁 214 排出開口部
215 塵溜め収容部 216 塵溜め部
221 天板 222 側板
223 排気口 224 被係合部
225 軸受部 311 吸引側縁部
312 板部 313 内部側縁部
411 開口部 421 リブ部
422 傾斜部 423 貯留部
511 窪み部 511a 軸受
512 突出部 512a 傾斜部
611 軸部 651 係合部
651a 摘み部
P 電池 Q 中心軸
SW スイッチ