(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022024777
(43)【公開日】2022-02-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、ユーザ端末装置、予約申請処理方法、および設備の利用状態を管理する方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20220202BHJP
G06Q 10/02 20120101ALI20220202BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q10/02
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020127562
(22)【出願日】2020-07-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】516329543
【氏名又は名称】株式会社バカン
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山口 笙
(72)【発明者】
【氏名】篠原 清志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】特定の店舗の施設を予約する際のUIとして操作性・利便性に優れたUIをユーザに提供する技術について提案する。
【解決手段】本開示は、店舗が提供する設備の空き情報を管理する情報処理装置であって、設備ごとの属性と利用状態とを示す設備利用状態管理情報を記憶する記憶部と、ユーザ端末装置からのリクエストに応答して、当該リクエストで指定された店舗の設備利用状態情報を記憶部から取得し、属性ごとに設備およびその利用状態をグループに分類し、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、設備属性単位の利用状態情報を生成する制御部と、設備属性単位の利用状態情報をユーザ端末装置に送信する通信部と、を備える情報処理装置について提案する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗が提供する設備の空き情報を管理する情報処理装置であって、
前記設備ごとの属性と利用状態とを示す設備利用状態管理情報を記憶する記憶部と、
ユーザ端末装置からのリクエストに応答して、当該リクエストで指定された店舗の前記設備利用状態管理情報を前記記憶部から取得し、前記属性ごとに前記設備およびその利用状態をグループに分類し、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、設備属性単位の利用状態情報を生成する制御部と、
前記設備属性単位の利用状態情報を前記ユーザ端末装置に送信する通信部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記制御部は、全ての設備が利用中の属性において、各属性に分類される設備の利用状態が「空き」状態となる予定の時間を算出し、前記設備単位の利用状態情報に前記「空き」状態となる予定の時間を含める、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記制御部は、前記ユーザ端末装置からの、空きのある前記属性に含まれる設備の選択に応答して、前記設備利用状態管理情報における、前記選択された設備の利用状態を「空き」から「予約中」に変更し、
前記通信部は、前記「予約中」に利用状態を変更した前記店舗の設備に設置された設備端末装置に、予約が入ったことと予約時刻を送信する、情報処理装置。
【請求項4】
複数の店舗が提供する設備ごとの利用状態を管理するサーバ装置を介して、前記店舗が提供する設備を予約することが可能なユーザ端末装置であって、
前記店舗の設備ごとの利用状態を示す情報の閲覧のリクエストを、前記サーバ装置に送信し、前記リクエストに対応する情報であって、設備属性ごとに前記設備およびその利用状態がグループに分類され、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、設備属性単位の利用状態情報を、前記サーバ装置から受信する通信部と、
前記通信部が取得した前記設備属性単位の利用状態情報に基づいて、前記設備の属性ごとの空きの有無を表示部に表示させる制御部と、
を備えるユーザ端末装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記設備属性単位の利用状態情報は、さらに、全ての設備が利用中の属性において、各属性に分類される設備の利用状態が「空き」状態となる予定の時間を含み、
前記制御部は、前記設備の属性ごとの「空き」の有無に加えて、全設備が「利用中」の設備属性の設備の少なくとも1つが「空き」状態となる予定の時間を前記表示部に表示する、ユーザ端末装置。
【請求項6】
店舗が提供する設備の予約を実行する予約申請処理方法であって、
ユーザ端末装置が、店舗の混雑状態を示す情報の提供を要求する第1リクエストをサーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記第1リクエストに応答して、複数の店舗の混雑状態を示す情報を前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記ユーザ端末装置が、前記複数の店舗の混雑状態を示す情報を表示画面に表示することと、
前記ユーザ端末装置が、前記複数の店舗に含まれる1つの店舗の選択入力に応答して、選択された店舗が提供する設備の利用状態を示す情報の提供を要求する第2リクエストを前記サーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記第2リクエストに応答して、前記選択された店舗の設備ごとの属性と利用状態とを示す設備利用状態管理情報を、前記属性ごとに前記設備およびその利用状態をグループに分類し、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、設備属性単位の利用状態情報を生成し、当該設備属性単位の利用状態情報を前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記ユーザ端末装置が、前記設備属性単位の利用状態情報を受信し、前記設備属性単位の利用状態情報に基づいて、前記設備の属性ごとの空きの有無を表示画面に表示させることと、
前記ユーザ端末装置が、前記表示画面に表示された前記設備の属性の選択入力に応答して、当該選択された属性の設備の予約リクエストを前記サーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記予約リクエストに応答して、前記選択された属性に含まれる1つの設備の予約を確定することと、
を含む予約申請処理方法。
【請求項7】
請求項6において、さらに、
前記サーバ装置が、予約が確定した設備を識別する情報と、前記店舗で用いられる予約番号とを前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記店舗における前記予約が確定した設備に設置された設備端末装置に、予約が入ったことと予約時刻を送信することと、
を含む予約申請処理方法。
【請求項8】
第1店舗における設備に設置された設備端末装置を用いて前記設備の利用状態を管理する方法であって、
前記設備端末装置のタイマーによって前記設備の利用開始からの時間を計測することと、
前記設備端末装置の制御部が、前記利用開始から所定時間経過後の超過時間に対して従量課金を開始することと、
前記制御部が、通信装置を用いて、ネットワークを介して、複数の店舗の各設備の利用状態を管理する管理サーバに対して、前記第1店舗の他の設備に「空き」があるか問い合わせを行い、当該問い合わせに対する回答を受信することと、
前記回答が「空き」なしの場合、前記制御部が、前記設備端末装置の表示画面に退席を促す表示を行うことと、
を含む方法。
【請求項9】
第1店舗における第1設備に設置された設備端末装置を用いて前記第1設備の利用状態を管理する方法であって、
前記設備端末装置のタイマーによって前記第1設備の利用開始からの時間を計測することと、
前記設備端末装置の制御部が、前記第1設備に対する次の予約の有無を確認することと、
前記次の予約がない場合には、前記制御部が、前記利用開始から所定時間経過後の超過時間に対して従量課金を開始することと、
前記次の予約がある場合には、前記制御部が、前記設備端末装置の表示画面に退席を促す表示を行うことと、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、ユーザ端末装置、予約申請処理方法、および設備の利用状態を管理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ネットワーク環境において、ユーザが、自身の端末(スマートフォンやパーソナルコンピュータなど)を用いて予約サイト(一例)などにアクセスし、カフェ、レストランや居酒屋などの店舗の席・テーブルの予約をすることができるサービスがある。例えば、特許文献1には、ユーザがこのような店舗の予約を行う際に、予約候補の店舗のテーブルや座席の配置やテーブル毎の利用可能人数をユーザに提示することにより、予約の利便性を図る技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、予約しようとする店舗の席数が多い場合、各テーブルの配置や利用可能人数を全てユーザに提示(ユーザ端末画面に表示)させると、ユーザにとって冗長な表示になってしまうことがある。例えば、4人用テーブル席が50卓、2人用テーブル席が50卓ある場合、ユーザ端末に表示するUI(User Interface)上のテーブル/席リストが長くなってしまう。このため、UIでスクロール表示やページ表示を用いても、例えば、ユーザが6人で利用できるテーブルがあるかを確認する際、全表示が見終わるのに時間が掛かり過ぎてしまい、リストから1つのテーブル席を選定するのに負担が過大となってしまう。なお、ここではカフェなどの店舗におけるテーブル席を例としているが、テーブル席に限らず、ユーザが利用する店舗の施設の予約一般についても同様のことが言える。
【0005】
そこで、本開示は、このような状況に鑑み、特定の店舗の施設を予約する際のUIとして操作性・利便性に優れたUIをユーザに提供する技術について提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は、店舗が提供する設備の空き情報を管理する情報処理装置であって、設備ごとの属性と利用状態とを示す設備利用状態管理情報を記憶する記憶部と、ユーザ端末装置からのリクエストに応答して、当該リクエストで指定された店舗の設備利用状態情報を記憶部から取得し、属性ごとに設備およびその利用状態をグループに分類し、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、設備属性単位の利用状態情報を生成する制御部と、設備属性単位の利用状態情報をユーザ端末装置に送信する通信部と、を備える情報処理装置について提案する。
【0007】
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではないことを理解する必要がある。
【発明の効果】
【0008】
本開示の技術によれば、特定の店舗の施設を予約する際のUIとして操作性・利便性に優れたUIをユーザに提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施形態に係る空席管理システム10の構成例を示す図である。
【
図2A】本実施形態による空席管理サーバ200のハードウェア構成例を示す図である。
【
図2B】本実施形態による空席管理サーバ200の機能構成例を示すブロック図である。
【
図3】各店舗400の各席の利用状態を管理する席利用状態管理テーブル2410の構成例を示す図である。
【
図4A】ユーザ端末300のハードウェア構成例を示す図である。
【
図4B】ユーザ端末300の機能構成例を示すブロック図である。
【
図5A】各店舗400の各席に配置されたタブレット端末401‐k(k=1からnの整数)のハードウェア構成例を示す図である。
【
図5B】タブレット端末401‐k(k=1からnの整数)の機能構成例を示すブロック図である。
【
図6】空席管理サーバ200とユーザ端末300との間で実行される席予約処理を説明するためのフローチャートである。
【
図7】第1の実施形態による、各タブレット端末401-kが実行する座席管理処理を説明するためのフローチャートである。
【
図8】第1の実施形態における、ユーザが店舗400の座席を予約する際にユーザ端末300の画面上に表示されるUI画面構成例を示す図である。
【
図9】座席利用状態別のタブレット端末401‐kの表示画面構成例を示す図である。
【
図10】第2の実施形態による、ユーザが店舗400の座席を予約する際にユーザ端末300の画面上に表示されるUI画面構成例を示す図である。
【
図11】第2の実施形態による、各タブレット端末401-kが実行する座席管理処理を説明するためのフローチャートである。
【
図12】規定の利用時間経過後のタブレット端末401‐kの表示画面構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態について、図面を参照して説明する。同一の構成については、同じ符号を付して説明する。尚、以下の実施形態は本開示の技術を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが上記課題の解決手段に必須のものとは限らない。
【0011】
(1)第1の実施形態
第1の実施形態は、空席管理サーバが店舗の席属性単位(テーブル席やカウンタ席などの座席タイプグループ別)に「空き」の有無を表示する席属性選択用UI(座席席予約用UI(User Interface))を生成し、これをユーザ端末に提供して、店舗における座席予約を容易に(ストレスなくスムーズに)行うことを可能にする技術について開示する。本実施形態においては、ユーザは予約時にサーバーから席番号を通知され、ユーザは通知された席番号の席を利用することになる。
【0012】
<空席管理システム10の構成例>
図1は、本開示の実施形態に係る空席管理システム10の構成例を示す図である。空席管理システム10は、例えばカフェやカフェレストラン等の店舗の空席情報を管理するシステムであり、空席管理サーバ200(情報処理装置)と複数のタブレット端末401‐1から401‐nと、少なくとも1つのユーザ端末300と、を備える。複数のタブレット端末401‐1から401‐nは、店舗400においてユーザが席を利用する単位ごとに、席とともに設置されたテーブルの上に設置されている。具体的には、複数のタブレット端末401‐1から401‐nは、各テーブル席や、カウンタ席が設置されている場合には各カウンタ席に設置され、各テーブル席の利用状態を空席管理サーバ200に通知するとともに店舗ユーザに現在の利用時間などを知らせる。複数のタブレット端末401‐1から401‐nは、情報処理装置や座席端末装置ともいう。なお、
図1では、店舗400は1つのみ示されているが、通常複数の店舗400が存在し、各店舗の各タブレット端末は、空席管理サーバ200と通信可能なように構成されている。また、空席管理システム10は、必須ではないが、店舗400の各席に配置されたタブレット端末401‐1から401‐nを管理する店舗管理用端末402をさらに備えていてもよい。
【0013】
空席管理サーバ200は、店舗400の外に設置されており、当該店舗400の各タブレット端末401‐1から401‐nから受信する利用状態(空席、利用中)の情報を受け取り、各店舗の各席の利用状態を管理するサーバである。ユーザ端末300は、例えば、スマートフォンなどデバイスであり、当該空席管理システム10が提供するサービスを利用するユーザの端末である。以上のような各店舗400の各タブレット端末401‐1から401‐n、空席管理サーバ200、ユーザ端末300は、例えば、インターネットなどのネットワークを介して相互接続されている。なお、ユーザ端末300は、各店舗400の各タブレット端末401‐1から401‐nに直接アクセスすることはできないように構成することができる。
【0014】
各タブレット端末401‐1から401‐nは、例えば、店舗400の各テーブル席や各カウンタ席に設置されている。また、各タブレット端末401‐1から401‐nは、対応する席の利用状態(空席、予約済(予約中)、利用中のいずれか)を表示画面に表示する。なお、ここで対応する席の利用状態が空席の場合には、誰でも利用可能な状態であると言える。各タブレット端末401‐1から401‐nは、ユーザ端末300からの当該席の予約があったことが空席管理サーバ200から通知される(席予約通知を受信する)と、利用状態の表示を「空席」から「予約中」に変更する。また、席予約済のユーザが店舗400に来店して該当する席に着き、タブレット端末401‐k(予約を入れた席に置かれた端末)の表示画面の予約番号入力欄に後述の予約番号(暗証番号)を入力すると、席の利用状態が「予約中」から「利用中」に変更される。さらに、予約なしのユーザが店舗400に来店して利用状態が空席(予約中でも利用中でもない席)である席に着き、タブレット端末401‐k(何れかの席(この場合、利用状態が空席の席)に置かれた端末:k=1からnの整数)の表示画面の着席ボタンを押下すると、席の利用状態が「空席」から「利用中」に変更される。また、各タブレット端末401‐1から401‐nは、ユーザが表示画面上の退席ボタンを押下する(例えば、その後店舗400を出ることになる)と、表示画面を「利用中」から「空席」に変更する。さらに、各タブレット端末401‐1から401‐nは、当該席の利用状態が「予約中」あるいは「空席」から「利用中」に、および「利用中」から「空席(退席することによって「空席」に変更)」に変更された場合、利用状態が変更されたこと(「予約中」→「利用中」、「空席」→「利用中」、「利用中」→「空席」)を空席管理サーバ200に通知する。
【0015】
空席管理サーバ200は、各店舗400の各タブレット端末401‐1から401‐nから受信した各店舗400の各席の利用状態を示すデータをデータベース241(
図2B参照)に格納(更新)することにより、各店舗400の利用状態をデータベース上で管理する。
【0016】
何れかの店舗400を訪れようとしているユーザは、ユーザ端末300を介して、各店舗400の混雑状態を空席管理サーバ200に対して照会することができる。空席管理サーバ200はその照会に応答し、ユーザ端末300の位置あるいはユーザによる地図上の指定位置(例えば、ユーザ端末300の表示画面上に表示されている地図上でタップした位置)から所定距離範囲内に含まれる店舗群およびそれらの混雑状態(空席状態)を示す情報(混雑情報)をデータベース241から取得する。空席管理サーバ200は、取得した店舗群の情報と混雑情報を、照会に対するレスポンスとしてユーザ端末300へ返信する。ユーザ端末300は、空席管理サーバ200から受信した店舗群とそれらの混雑情報を地図上に表示(例えば、ピン表示)あるいはリスト表示する。なお、空席管理サーバ200は、例えば、店舗400に所定数以上(1つ以上とすることもできるし、特定の席数を設定することもできる)の空席があれば「空席」ありを示す混雑情報をユーザ端末300に送信し、店舗400の所定数のテーブル/席が予約中あるいは利用中であれば「混雑」を示す混雑情報をユーザ端末300に送信し、店舗400の全てのテーブル/席が「利用中」であれば「満席」を示す混雑情報をユーザ端末300に送信する。
【0017】
ユーザ端末300の表示画面上に、照会に対応して空席管理サーバ200から送信されてきた各店舗400の混雑状態が表示され、ユーザによってそのうち1つの店舗400が選択されると、ユーザ端末300の表示画面上には、選択された店舗400の各席のタイプ(席属性)とそれに対応する利用状態が表示される。詳細は後述するが、1つの席属性ごとに、「空き」か「利用中」が表示される。例えば、席属性が4人用テーブル席である席が50卓ある場合に、1つでも「空き」があれば表示画面上のUIには席属性(4人用テーブル席)と「空き」の表示がなされる。席属性が4人用テーブル席である席が50卓のうち1つも「空き」が無ければ(50卓全て利用中あるいは予約中)、席属性(4人用テーブル席)と「利用中」の表示がなされる。利用状態が「空き」の席属性がユーザによって選択されると、ユーザ端末300は、選択された席属性を選択情報として空席管理サーバ200に送信する。
【0018】
選択情報を受信した空席管理サーバ200は、選択された席属性の席(テーブル席、カウンタ席など)からランダムに、あるいは所定のルール(例えば、店舗400側の要請により窓側の席から席を埋めるような予約処理をするというルールを採用可能)に従って座席を選択する。そして、空席管理サーバ200は、選択した座席について、データベース241の情報のステータスを「空席」から「予約中」に変更するとともに、当該席に予約が入ったことを、当該席に設置されたタブレット端末401‐kに通知する。そして、当該通知を受けたタブレット端末401‐kは、画面上の表示された序利用状態を「空席」から「予約中」に変更する。
【0019】
なお、空席管理システム10が店舗管理用端末402を備える場合、店舗管理用端末402は、定期的に、あるいは各タブレット端末401‐kの利用状態が変化したときに逐一、空席管理サーバ200と通信を行い(直接各タブレット端末401‐kと通信可能なように構成してもよい)、各タブレット端末401‐kの利用状態を表示画面上に表示し、店舗管理者が店舗400の各席の利用状態を管理できるようになっている。
【0020】
<空席管理サーバ200のハードウェア構成例>
図2Aは、空席管理サーバ200のハードウェア構成例を示す図である。空席管理サーバ200は、CPU(Central Processing Unit)210、ROM(Read Only Memory)220、RAM(Random Access Memory)230、記憶装置240、通信装置250、を備える。CPU210は、後述するプログラムを実行することにより、空席管理サーバ200が提供する機能を実現する。ROM220とRAM230は、CPU210が用いるデータを保持する。記憶装置240は、データベースや後述するプログラムを格納する。通信装置250は、ネットワークを介してユーザ端末300、および店舗400のタブレット端末401-k(k=1からnの整数)と通信する。
【0021】
<空席管理サーバ200の機能構成例>
図2Bは、空席管理サーバ200の機能構成例を示すブロック図である。空席管理サーバ200は、CPU210が実行するソフトウェアモジュール(各種プログラムがCPU210の内部メモリに展開されて構成される機能)として、受信部211、空席管理部212、通知部213を備える。以下では記載の便宜上、これらモジュールを動作主体として記載する場合があるが、実際にこれらモジュールを実行するのはCPU210であるため、CPU210を動作主体とすることもできる。記憶装置240は、データベース241を格納している。データベース241は、各店舗400の各席の利用状態(空席状態、混雑状態)の情報を格納する。データベース241に含まれる席利用状態管理テーブルの構成例については後述する。
【0022】
受信部211は、通信装置250を介して、店舗400の各席の利用状態を示すデータを各店舗400の各タブレット端末401‐1から401-nから直接受信する。タブレット端末401‐1から401‐nからは、店舗に来店したユーザによるタブレット端末401‐kの表示画面への入力(画面上の着席ボタンや退席ボタンの押下、予約番号の入力)に対応した情報(「利用中」あるいは「退席」の情報)が受信される。
【0023】
空席管理部212は、受信部211が受信した情報に含まれる各店舗400のID(店舗識別情報)と席ID(席識別情報)に基づいて店舗および席を特定し、データベース241の席利用状態管理テーブル2410における利用状態のデータを更新する。
【0024】
通知部214は、受信部211がユーザ端末300から特定の店舗あるいはユーザ端末300の周辺地域にある店舗の混雑状態の確認要求を受信すると、所定範囲の各店舗の混雑状態の最新のステータスを対象のユーザ端末300に送信する。これらのデータを受信したユーザ端末300は、店舗選択用UI(例えば、マップ上のピン表示)を構築し、そこに当該混雑情報を地図上に表示(ピン表示)する。また、受信部211はまずユーザ端末300から特定の店舗400の「空き」状態となっている特定の属性の席の予約を受け付ける。このときユーザは、利用したい席の位置を指定する予約ではなく、「2人用テーブル席」「カウンタ席」「ブース席」などの席属性のみを指定する予約を行う。受信部211が予約を受け付けた後、空席管理部212は、ユーザから予約された席属性の席からランダムにあるいは所定のルールに従って選択肢、ユーザに席を割り当てる(予約を入れる)。さらに、通知部214は、当該予約した席に置かれているタブレット端末401‐kに予約情報(少なくとも予約日時、予約番号を含む)を送信する。
【0025】
<席利用状態管理テーブル2410の構成例>
図3は、各店舗400の各席の利用状態を管理する席利用状態管理テーブル2410の構成例を示す図である。席利用状態管理テーブル2410は、例えばレコードの内容を記述したデータを記憶装置240内に格納することによって構成できる。なお、本実施形態ではデータベース241はテーブル形式で表されているが、この形式に限らず、各データが紐付けされていればどのような形式で構築してもよい。したがって、単に、席利用状態データあるいは席利用状態管理情報と称することも可能である。
【0026】
席利用状態管理テーブル2410は、ユーザが店舗を検索するとき用いる属性情報と店舗ごとの最新の混雑状態を管理するデータテーブルであり、例えば、店舗ID2411と、名称2412と、店舗所在地2413と、店舗の電話番号2414と、テーブル/座席ID2415と、テーブル/座席属性2416と、対応する席の利用状態2417と、を構成項目として有している。
【0027】
店舗ID2411は、データベース241内で各店舗を識別するためのIDである。1つ目のレコードは、店舗ID=001のテーブルあるいは座席ID=A001の利用状況を示し、2つ目のレコードは同一店舗の異なるテーブルあるいは座席(ID=A002)の利用状況を示している。同一店舗IDが付与されている情報は、同一店舗内の異なるテーブルあるいは座席の利用状況を示す情報である。
【0028】
名称2412は、各店舗400の名称を示す情報である。所在地2413は、各店舗400の所在地を緯度経度で表した情報である。電話番号2414は、各店舗400の連絡先を示す情報である。ここでは電話番号としているが、その他の連絡先の情報を管理するようにしてもよい。
【0029】
テーブル/座席IDは、同一店舗400内における各テーブルあるいは各座席を一意に識別するためのIDである。テーブル/座席属性2416は、テーブル等の種類を示す情報であり、例えば、「1」が4人用テーブル席、「2」が2人用テーブル席、「3」が一人用カウンタ席、「4」が4人用ソファ席、「5」が1人用ブース席を表すようにすることができる。
【0030】
利用状態2417は、対応する席の利用状態を示す情報であり、例えば、「0」が空席、「1」が予約中、「2」が利用中を示すようになっている。利用状態2417は、各店舗400の各タブレット端末401-1から401-nおよびユーザ端末300から受信する情報に応じて、「0」「1」「2」間で変化する情報である。
【0031】
<ユーザ端末300のハードウェア構成例>
図4Aは、ユーザ端末300のハードウェア構成例を示す図である。ユーザ端末300は、CPU310と、表示部320と、入力部330と、通信部340と、メモリ350と、を備える。CPU310は、ユーザ端末300が備える各部の動作を制御する。通信部340は、ネットワークを介して空席管理サーバ200と通信し、店舗400の混雑状態や当該店舗400の各席属性の利用状態の情報を受信する。表示部320は、空席管理サーバ200から受信した各店舗400の混雑状態の情報や選択した店舗の各席属性の利用状態の情報を画面表示する。入力部330は、ユーザがユーザ端末300に対する操作指示を入力するために用いるインターフェースである。例えばタッチパネルなどによって、表示部320と入力部330を一体的に構成することもできる。
【0032】
<ユーザ端末300の機能構成例>
図4Bは、ユーザ端末300の機能構成例を示すブロック図である。ユーザ端末300は、CPU310が実行するソフトウェアモジュール(各種プログラムがCPU310の内部メモリに展開されて構成される機能)として、生成部3101、表示制御部3102、通信制御部3103、記憶制御部3104を備える。以下では記載の便宜上、これらモジュールを動作主体として記載する場合があるが、実際にこれらモジュールを実行するのはCPU310であるため、CPU310を動作主体とすることもできる。
【0033】
生成部3101は、空席管理サーバ200から受信した各店舗400の混雑情報に対応するUIデータ(店舗選択用UIデータ)を生成する。店舗選択用UIデータとして、例えば、各店舗名と混雑情報をテキストで一覧表示する形態や、混雑情報に対応するテキストデータあるいはマークデータ(空席「0」に対応するテキスト/マーク、混雑「1」に対応するテキスト/マーク、満席「2」に対応するテキスト/マーク)をメモリ350から読み出し、マップ上に重畳表示する形態を採ることができる。また、生成部3101は、ユーザの店舗選択入力に対応して、選択された店舗400の各席属性の利用状態を示すUIデータ(席属性選択用UIデータ)を生成する。席属性選択用UIデータとしては、席属性(2人席、4人席、カウンタ席など)とともにその利用状態に対応するテキストデータ(「空席」、「予約中」、および「利用中」)を一覧表示する形態を採ることができる。上述のように、全ての席の利用状態をユーザ端末300の表示画面上に表示すると、対象店舗の席数が多ければ多いほど、席選択(予約)のためのUIが冗長となり、ユーザにとって選択(予約)しづらくなってしまうという不都合が生じてしまう。そこで、本実施形態では、各席属性に空席があるか否かのみUI上に表示することとしている(UI表示例については後述する:
図8参照)。
【0034】
表示制御部3102は、表示部320によるデータ表示動作を制御する。例えば、表示制御部3102は、生成部3101が生成したUIデータを、表示部320の画面に表示された地図上に表示したり、一覧表示したりする。
【0035】
通信制御部3103は、通信部340で実行される通信動作(例えば、空席管理サーバ200との通信)を制御する。例えば、通信制御部3103は、店舗400の混雑状態を空席管理サーバ200に対して照会するリクエスト送信がユーザによって指示されると、ユーザ端末300の現在位置(緯度経度情報)を取得して、空席管理サーバ200に現在位置情報付きリクエストを送信するように通信部340を制御する。また、通信制御部3103は、所望の店舗の所望の席属性の予約リクエストを送信するように通信部340を制御し、予約が完了すると空席管理サーバ200から予約番号および予約確認情報(予約完了表示データや予約完了確認メールなど)を受信するように通信部340を制御する。
【0036】
記憶制御部3104は、メモリ350からのデータ読み出し動作やメモリ350へのデータ書込み動作を制御する。例えば、記憶制御部3104は、通信部340が受信した空席管理サーバ200からの予約番号および予約確認情報を受け取り、メモリ350に書き込む。また、例えば、記憶制御部3104は、生成部3101からのコマンドに応答して、メモリ350から店舗の混雑情報や当該店舗の各席属性(席タイプグループ)の利用状態情報を読み出し、生成部3101に受け渡す。
【0037】
<タブレット端末401‐kのハードウェア構成例>
図5Aは、各店舗400の各席に配置されたタブレット端末401‐k(k=1からnの整数)のハードウェア構成例を示す図である。タブレット端末401‐kは、CPU4011と、表示部4012と、入力部4013と、通信部4014と、メモリ4015と、を備える。CPU4011は、タブレット端末401‐kが備える各部の動作を制御する。通信部4014は、ネットワークを介して、空席管理サーバ200から対象席の予約情報(予約日時、予約番号)を受信する一方、店舗400の対象席の利用開始および退席の情報を空席管理サーバ200に送信する。
【0038】
空席管理サーバ200から予約情報を受信すると、予約中の席に置かれたタブレット端末401-kの表示部320は、当該タブレット表示画面上に当該席が予約中の状態であることを示す情報(例えば、後述のように「このテーブルは予約済です」とのメッセージ)を表示する(
図9(b)参照)。一方、空席に置かれたタブレット端末401‐kの表示部320は、当該タブレット表示画面上に当該席が空席状態であることを示す情報(例えば、後述のように「着席ボタン」)を表示する。また、利用中の席に置かれたタブレット端末401‐kは、当該タブレット表示画面上に、現在の利用時間と、ユーザあるいは店員がユーザの退席時に押下する退席ボタンを表示する。
【0039】
入力部330は、店舗400に来店し着席するユーザや店舗400の店員がタブレット端末401‐kに対する操作指示を入力するために用いるインターフェースである。例えばタッチパネルなどによって、表示部320と入力部330を一体的に構成することもできる。
【0040】
<タブレット端末401‐kの機能構成例>
図5Bは、タブレット端末401‐k(k=1からnの整数)の機能構成例を示すブロック図である。タブレット端末401‐kは、CPU4011が実行するソフトウェアモジュール(各種プログラムがCPU4011の内部メモリに展開されて構成される機能)として、UIデータ生成部40111、表示制御部40112、通信制御部40113、記憶制御部40114を備える。以下では記載の便宜上、これらモジュールを動作主体として記載する場合があるが、実際にこれらモジュールを実行するのはCPU4011であるため、CPU4011を動作主体とすることもできる。
【0041】
UIデータ生成部40111は、メモリ4015から、席の利用状態(空席、予約中、利用中)に対応するUIデータを読み込み、当該UIデータを表示制御部40112に受け渡す。具体的には、当該タブレット端末401‐kが置かれている席が「空席」となった場合、UIデータ生成部40111は、メモリ4015から空席用UIデータを読み出して表示制御部40112に受け渡す。また、当該タブレット端末401‐kが置かれている席が「予約中」となった場合(例えば、当該席に予約が入ったことが空席管理サーバ200から通知されたとき)、UIデータ生成部40111は、メモリ4015から予約席用UIデータを読み出して表示制御部40112に受け渡す。さらに、当該タブレット端末401‐kが置かれている席が「利用中」となった場合(例えば、予約していたユーザが来店して「予約中」から「利用中」になったときや予約なしのユーザが来店して席に着いて「利用中」になったとき)、UIデータ生成部40111は、メモリ4015から利用中用UIデータを読み出して表示制御部40112に受け渡す。
【0042】
表示制御部40112は、表示部4012によるデータ表示動作を制御する。例えば、表示制御部40112は、UIデータ生成部40111から受け取った各種UIデータから表示画面を生成して表示部4012の画面に表示する。
【0043】
通信制御部40113は、通信部4014で実行される通信動作(例えば、空席管理サーバ200との通信)を制御する。例えば、ユーザが店舗400に来店して着席し、タブレット端末401‐kのUI表示上の着席ボタンを押下すると、当該席のUI表示は「利用中」に変更され、このとき通信制御部40113は、当該席が「利用中」になったことを空席管理サーバ200に通知するように通信部4014を制御する。ユーザが「利用中」の席を退席する(ユーザが退席ボタンを押下する)と、通信制御部40113は、当該席が「空席」になったことを空席管理サーバ200に通知するように通信部4014を制御する。予約ありのユーザが「予約中」の席に着く(タブレット端末401‐kの画面(UI表示)上の予約番号入力欄に予約番号を入力する)と、通信制御部40113は、当該席が「予約中」から「利用中」になったことを空席管理サーバ200に通知するように通信部4014を制御する。
【0044】
記憶制御部40114は、メモリ4015からのデータ読み出し動作やメモリ4015へのデータ書込み動作を制御する。例えば、記憶制御部40114は、通信部4014が空席管理サーバ200から受信した席予約情報(特定の席がユーザによって予約されたことを示す情報で、予約日時や予約番号などを含む情報)を受け取り、メモリ4015に書き込む。また、例えば、記憶制御部40114は、UIデータ生成部40111からのUIデータ読み出しコマンドに応答して、メモリ4015から対応するUIデータ(空席用UIデータ、予約席用UIデータ、利用中用UIデータ)を読み出し、UIデータ生成部40111に受け渡す。
【0045】
<席予約処理の詳細>
図6は、空席管理サーバ200とユーザ端末300との間で実行される席予約処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下ではフローチャートにおける工程(ステップ)を「S」と表記することとする。
【0046】
(i)S601
ユーザ端末300(通信部340)は、店舗検索(カフェ検索)リクエストを生成し、空席管理サーバ200に送信する。店舗検索リクエストには、ユーザ端末300の現在の位置情報(例えば、GPSから取得した緯度経度情報)が含まれている。また、店舗検索リクエストとしては、ユーザ端末300の現在位置に基づく検索リクエストの他、特定の指定場所(例えば、ユーザは現在東京駅周辺にいるが、銀座駅周辺)にある店舗の検索リクエスト、特定の店舗を指定した検索リクエスト(この場合、ユーザは、特定の店舗の混雑情報が知りたいケース)などの形態とすることができる。
【0047】
(ii)S602
空席管理部212は、受信部211がユーザ端末300から店舗検索リクエストを受信すると、店舗検索リクエストに対応する店舗群の情報(各店舗名称、所在地など)と各店舗に対応する混雑情報(各店舗に空席があるか、各店舗が混雑状態か満席か)を、店舗検索リクエストを送信したユーザ端末300に返信する。なお、どのような状態が「混雑」状態なのかは各店舗側やサーバ管理者が適宜決めることができるようにしてもよい。例えば、所定数以上の席が利用中や予約中で埋まっている場合に「混雑状態」としてもよいし、店舗400側の申告(例えば、図示しない店舗管理用端末から空席管理サーバ200に送信される情報)に基づいて「混雑状態」とすることもできる。さらに、店舗400側の要請により「混雑状態」という状態を用いず、「空席」および「満席」の2つで店舗の状態を表すようにしてもよい。
【0048】
(iii)S603
通信部340が空席管理サーバ200から検索結果(店舗群の情報およびそれらの混雑情報)を受信すると、ユーザ端末300の生成部3101は、店舗群と混雑情報を画面上に表示するための店舗選択(店舗群表示)用UIを生成する。当該店舗選択用UIは、店舗群および混雑情報を地図上に表示するマップ表示用UIや店舗群および混雑情報をリスト表示するテキスト表示用UIとすることができる。
そして、表示制御部3102は、作成された店舗選択用UIを表示部320(表示画面)に表示する。
【0049】
(iv)S604
ユーザが入力部330(キー入力、タブレット入力など)を介して画面上に表示された店舗群から店舗を選択する(店舗指定入力を受け付ける)と、生成部3101は、店舗名あるいは店舗IDを含む選択情報を生成し、通信制御部3103に受け渡す。そして、通信制御部3103は、通信部340を用いて、当該選択情報を空席管理サーバ200に送信する。
【0050】
(v)S605
空席管理サーバ200の受信部211が選択情報をユーザ端末300から受信すると、空席管理部212は、選択情報に含まれる店舗に対応する席属性状態情報を記憶装置240から取得し、通知部213に受け渡す。通知部213は、通信装置250を用いて、上記席属性状態情報をユーザ端末300に送信する。なお、ここで、席属性状態情報とは、店舗に配置されている座席の属性を示すテキスト情報や画像情報(例えば、座席属性(タイプ)のイメージ画像)と、各席属性の現在の利用状態(空あり、利用中)を示す情報を含む情報である。
【0051】
(vi)S606
通信部340が空席管理サーバ200から席属性状態情報を受信すると、ユーザ端末300の生成部3101は、当該席属性状態情報を表示部320に表示するための席属性選択用UIデータを生成し、表示制御部3102に受け渡す。当該席属性選択用UIデータは、席属性(座席タイプ)を識別するための情報とその席属性全体の利用状態(1席でも「空き」があれば「空き」、1席も「空き」がなければ「利用中」(予約中を含む)となる)をユーザに知らせるためのUIを構築するためのデータである。そして、表示制御部3102は、受け取った席属性選択用UIデータを表示部320に表示する。
【0052】
(vii)S607
ユーザが入力部330を介して画面上に表示された席属性状態情報から空席となっている席属性を選択(座席タイプ指定予約)すると、生成部3101は、指定された席属性に関する予約情報(店舗および席属性を識別する情報(店舗IDと席属性ID)を含む)を生成し、通信制御部3103に受け渡す。
【0053】
(viii)S608
通信制御部3103は、通信部340を用いて、予約情報を空席管理サーバ200に送信する。
【0054】
(ix)S609
空席管理サーバ200の受信部211がユーザ端末300から予約情報を受信すると、空席管理部212は、指定された席属性の座席のうち、空席である座席をランダムに選択し、暗証番号(予約番号)を割り当て、座席IDと暗証番号を通知部213に受け渡す。通知部213は、通信装置250を用いて、当該予約を行ったユーザ端末300に対して上記座席IDと暗証番号を送信する。また、通知部213は、予約対象の店舗400の座席に配置されているタブレット端末401‐kにも予約情報(予約があったこと、予約日時、および予約番号)を送信する。
【0055】
(x)S610
空席管理部212は、席利用状態管理データベース2410において、暗証番号を割り当てた座席の利用状態2417を「空席(0)」から「予約中(1)」に変更する。
【0056】
(xi)S611
ユーザ端末300の通信部340が空席管理サーバ200から暗証番号(予約番号)を受信すると、表示制御部3102は通信制御部3103から暗証番号を受け取り、表示部320に予約済の情報(店舗名と座席情報)および暗証番号を表示する。これにより、ユーザは予約が完了したことを知ることができる。また、本実施形態では、予約が完了した場合、所定時間内(例えば15分以内)に対象の店舗に行かなければならない予約サービスとする。そのため、ユーザ端末300の表示部320に当該予約が15分だけ有効であると注意喚起するような表示を行ってもよい。15分以内に来店できない場合には、後述のように、当該予約は解除されることになる。
【0057】
<座席管理処理の詳細>
図7は、第1の実施形態による、各タブレット端末401-kが実行する座席管理処理のフローチャートである。座席管理処理は、タブレット端末401-kが配置された座席の利用状態(空席、予約中、利用中)を管理する処理である。
図6のフローチャートでは、対象の座席の利用状態が「空席」である場合から座席管理処理が開始されることを想定している。例えば、店舗400の開店時には各席は空席なので、店舗の開店前に各タブレット端末401‐1から401‐nの電源が入れられた後、開店とともに各タブレット端末401‐1から401‐nにおいて
図7のフローチャートが開始される。なお、以下の説明では主にUIデータ生成部40111が動作主体としているが、各処理に関して、それぞれ別の処理部を新たに設定して動作主体にしてもよい。また、UIデータ生成部40111および新たに設定される処理部はCPU4011で実現されるので、各ステップの動作主体をCPU4011と読み替えることができる。
【0058】
(i)S701
座席が空席の場合、表示制御部40112は、空席用GUIデータから空席用表示データを生成して表示部4012の表示画面上に表示する。なお、空席用GUIデータは、UIデータ生成部40111によってメモリ4015から読み出され、表示制御部40112に受け渡される。
【0059】
(ii)S702
UIデータ生成部40111は、空席管理サーバ200から当該座席の予約情報(特定のユーザによって予約されたことを示す情報)を受け取ったか否か判断する。予約情報を受け取っていない場合(予約受付をしていない場合:S702でNOのとき)、処理はS703に移行する。予約情報を受け取った場合(予約受付した場合:S702でYESのとき)、処理はS704に移行する。
【0060】
(iii)S703
UIデータ生成部40111は、当該座席が利用開始の状態になったか否か判断する。例えば、座席予約なしのユーザが来店し、「空席」の座席に配置されているタブレット端末401-kのUI画面上の着席ボタンを押下した場合に、当該座席の利用状態が「空席」から「利用中」と変化する。
【0061】
当該座席が利用開始の状態になっている場合(利用開始受付をした場合:S703でYESのとき)、処理はS704に移行する。一方、当該座席が利用開始の状態になっていない場合(利用開始受付をしていない場合:S703でNOのとき)、処理はS701に戻る。このとき、タブレット端末401-kの画面表示は空席用表示のままである。
【0062】
(iv)S704
UIデータ生成部40111は、予約席用UIデータをメモリ4015から読み出し、表示制御部40112に受け渡す。そして、表示制御部40112は、予約席用UIデータに基づいて予約席用表示画面を生成し、それを表示部4012に表示し(タブレット端末401-kの画面表示は「予約中」の表示がなされる)、空席管理サーバ200から送信されてきた予約番号(暗証番号)をメモリ4015に格納する。
【0063】
(v)S705
UIデータ生成部40111は、予約確保可能時間内に予約を行ったユーザによる座席のチェックインがあったか判断する。座席へのチェックインがあったか否かの判断は、来店した座席予約ありのユーザが予約席用表示画面の予約番号(暗証番号)入力欄に空席管理サーバ200から付与された予約番号(暗証番号)が入力されたか否かによって行われる。チェックインがあったと判断された場合(S705でYESの場合)、処理はS707に移行する。チェックインがなかったと判断された場合(S705でNOの場合)、処理はS706に移行する。
なお、予約を行ったユーザによるチェックインがまだ行われていないが予約確保可能時間内の場合には、予約状態の表示が継続される。
【0064】
(vi)S706
UIデータ生成部40111は、予約席用表示画面を空席用表示画面に変更する。そして、通信制御部40113は、通信部4014を用いて、予約解除(予約ありのユーザが予約確保可能時間内に来店しなかったため、予約が解除された)を空席管理サーバ200に通知する。
【0065】
なお、予約解除を受信した空席管理サーバ200は、席利用状態管理データベース2410における当該座席の利用状態2417を「予約中(1)」から「空席(0)」に変更する。また、空席管理サーバ200は、当該ユーザのユーザ端末300に予約解除を通知する。
【0066】
(vii)S707
UIデータ生成部40111は、来店したユーザによって入力された予約番号(暗証番号)とメモリ4015に格納された当該座席の予約番号(空席管理サーバ200から通知された番号)とを照合する。なお、照合の結果、入力された予約番号が適切であれば、処理はS708に移行する。入力された予約番号が適切でなければ、予約番号を入力し直しを促すメッセージが表示され、例えば照合が5回失敗したらチェックイン不可として当該ユーザが当該座席を利用できないようにしてもよいし、店員が応対するように促す警告がなされる(例えば、店舗端末(図示せず)に予約番号照合失敗を通知し、即座に当該座席に向かうようにする警告通知(メッセージ)をする)ようにしてもよい。そして、例えば、店員は、予約解除がなされ、当該座席の利用状態が「空席」になるのを待って、空席用表示画面の着席ボタンを押下し、当該ユーザに席を利用させることもできる。
【0067】
(viii)S708
UIデータ生成部40111は、タブレット端末401‐kのUI表示を予約席用表示から利用中用表示画面に変更する。
【0068】
(ix)S709
UIデータ生成部40111は、予約番号の照合が成功したときには、タイマー(図示せず)を作動させ、時間をカウントする。
【0069】
(x)S710
UIデータ生成部40111は、タイマーを作動させてから所定時間A(例えば、60分)が経過したか判断する。まだ所定時間Aが経過していない場合(S710でNOの場合)、処理はS709に戻り、タイマーによる時間カウントが継続される。一方、所定時間Aが経過した場合(S710でYESの場合)、処理はS711に移行する。
【0070】
(xi)S711
UIデータ生成部40111は、所定時間A経過後は、座席の利用時間(60分を超過した時間)に応じて座席使用料を決定する従量課金を開始し、利用中用表示画面上に「従量課金中」と表示し、ユーザに従量課金開始の注意を喚起する。
【0071】
(xii)S712
UIデータ生成部40111は、通信制御部40113を介して通信部4014を用い、空席管理サーバ200に対して、当該席が従量課金制に移行したことを通知するとともに、当該店舗400の他の座席に空きがあるか否か(空き情報)を確認するためのリクエストを送信する。当該従量課金開始の通知に応答して、空席管理サーバ200は、席利用状態管理データベース2410の当該店舗400の当該座席に「従量課金中」であることを示す情報(例えば、フラグなど:
図3には図示せず)を追記するようにしてもよい。また、空席確認リクエストに応答して、空席管理サーバ200は、席利用状態管理データベース2410から当該店舗400における空席の有無を確認し、リクエストを送信したタブレット端末401‐kに確認の結果を送信する。なお、店舗管理用端末402があり、これが店舗400内の各席の利用状態を管理する場合には、店舗管理用端末402から空き情報を取得してもよい。
【0072】
(xiii)S713
通信部4014が空席管理サーバ200から空席有無の確認結果を受信すると、UIデータ生成部40111は、確認結果に基づいて、当該店舗400の他の座席に空席があるか判断する。空席がない場合(S713でNOの場合)、処理はS714に移行する。空席がある場合(S713でYESの場合)、処理はS715に移行する。
【0073】
(xiv)S714
UIデータ生成部40111は、例えば、退席促進UIデータをメモリ4015から読み出し、利用中用表示画面に当該退席促進UIを重畳表示する。
【0074】
(xv)S715
UIデータ生成部40111は、利用中用表示画面に表示されている退席ボタンがユーザによって押下されたか判断する。退席ボタンがまだ押下されていない場合(S715でNOの場合)、処理はS716に移行する。退席ボタンが押下された場合(S715でYESの場合)、処理はS717に移行する。
【0075】
(xvi)S716
UIデータ生成部40111は、タイマー(図示せず)を再度作動させ、時間カウントを開始し、所定時間B(例えば、5分)が経過したか判断する。まだ所定時間Bが経過していない場合(S716でNOの場合)、処理はS715に戻る。この場合、タイマーカウントは継続される。一方、所定時間Bが経過した場合(S716でYESの場合)、処理はS712に移行する。
【0076】
(xvii)S717
UIデータ生成部40111は、超過時間がある場合の超過時間料金精算手続きを実行すると共に、当該タブレット端末401‐kの表示画面を利用中用表示画面から空席用表示画面に変更する。超過金清算手続きは、例えば、座席で決済(QR決済など)したり、超過料金を表示画面上に表示し、レジカウンタで清算するように促すメッセージを表示したりする形態を採ることができる。
また、通信制御部40113は、通信部4014を用いて、当該座席の利用状態が「利用中」から「空席」に変わったことを空席管理サーバ200に通知する。そして、処理はS701に移行する。
なお、通知を受けた空席管理サーバ200は、席利用状態管理データベース2410における対象の座席の利用状態2417を「利用中(2)」から「空席(0)」に変更する。
【0077】
<ユーザ端末300における座席予約時の画面構成例>
図8は、第1の実施形態における、ユーザが店舗400の座席を予約する際にユーザ端末300の画面上に表示されるUI画面構成例を示す図である。
図8(a)は、空席管理サーバ200に送信した店舗検索リクエストに対応する店舗群とそれらの混雑情報を表示する店舗選択用UI画面801の構成例を示す図である。
図8(a)は、リスト表示構成を示しているが、地図上に各店舗をピン表示するように構成してもよい。
図8(a)による店舗選択用UI画面801は、店舗情報8011-1から8011-nのリストで構成される。各店舗情報8011-k(k=1からnの整数)は、店舗名(カフェAなど)と、ユーザ端末300の現在位置(リクエスト送信時の位置)からの距離および所要時間と、を含んでいる。当該距離および所要時間は、ユーザ端末300の位置情報(店舗検索リクエストに含まれる情報)と店舗の所在地情報とに基づいて空席管理サーバ200において算出される。店舗選択用UI画面801から1つの店舗がユーザによって選択されると、選択された店舗の情報が空席管理サーバ200に送信され、当該選択された店舗の席属性状態情報とそれらの利用状態の情報が空席管理サーバ200から送信されてくる(
図8(b))。
【0078】
図8(b)は、ユーザが選択した店舗の席属性状態情報を表示する席属性選択用UI画面802の構成例を示す図である。
図8(b)による席属性選択用UI画面802は、各座席タイプに空きがあるかなどを示す席属性状態情報8021-1から8021-nによって構成される。席属性状態情報8021‐1から8021‐nはそれぞれ、例えば、席の属性(タイプ)を示す情報(1人用カウンタ席、2人用テーブル席、4人用テーブル席、4人用ソファ席、1人用ブース席など)8022‐1から8022‐nと、利用状態(空きあるいは利用中:予約中は利用中に含まれる)を示す表示8023‐1から8023‐nと、当該席で利用できる設備を示す設備情報8024‐1から8024‐nと、当該席のタイプのイメージ画像8025‐1から8025‐nと、を含んでいる。席属性選択用UI画面802から空きありの席属性がユーザによって選択されると、選択された席属性の情報が空席管理サーバ200に送信される。空席管理サーバ200は、席属性の情報をユーザ端末300から受信(予約受信)すると、当該予約に対して予約番号(暗証番号)を付与し、予約を確定させる。そして、予約番号を含む予約完了通知が空席管理サーバ200からユーザ端末300に送信される。
【0079】
図8(c)は、ユーザ端末300の表示画面に表示される予約完了通知803の構成例を示す図である。予約完了通知803は、予約された座席の情報8031と、予約に関するルール情報8032と、予約をキャンセルするためのキャセルボタンと、を含んでいる。座席の情報8031は、座席の属性と、座席/テーブル番号と、利用番号(予約番号)と、当該予約によって当該座席が確保される時間(残存時間)を示す残り確保時間(例えば、15分間からカウントダウン)と、を含む。また、予約に関するルール情報8032として、予約完了から所定時間(15分)以内に来店しない場合には予約が解除されること、利用時間は60分間であること、来店後座席(テーブル)のタブレット端末401‐kに利用番号を入力することが表示される。
【0080】
<店舗400におけるタブレット端末401‐kの表示画面構成例>
図9は、座席利用状態別のタブレット端末401‐kの表示画面構成例を示す図である。
図9(a)は、空席時の表示画面901の構成例を示す図である。空席時の表示画面901は、テーブル番号9011と、着席ボタン9012と、利用ルール表示9013と、を含む。予約なしで来店したユーザは、空席がある場合、画面上の着席ボタン9012を押下することにより、当該座席を利用することができるようになる。着席ボタン9012が押下されると、タブレット端末401‐kの画面は、利用中の表示画面903(
図9(c))に変化する。
【0081】
図9(b)は、予約中の表示画面902の構成例を示す図である。予約中の表示画面902は、テーブル番号9021と、利用開始ボタン9022と、予約済表示9023と、利用番号(予約番号)入力欄9024と、を含む。上記確保時間(15分)以内に来店した予約ありのユーザは、自身が予約した座席/テーブルに配置されたタブレット端末401‐kの画面上の利用番号入力欄9024に、予約時に空席管理サーバ200から付与された利用番号(予約番号)を入力する。そして、利用開始ボタンが押下されると、タブレット端末401‐kの画面は、利用中の表示画面903(
図9(c))に変化する。
【0082】
図9(c)は、利用中の表示画面903の構成例を示す図である。利用中の表示画面903は、テーブル番号9031と、退席ボタン9032と、現在の利用時間表示9033と、を含む。座席を利用中のユーザが退席する際に退席ボタン9032を押下すると、空席時の表示画面901(
図9(a))に変化する。また、利用時間9033が所定時間(60分)経過すると、リマインド画面表示(
図9(d))となる。
【0083】
図9(d)は、座席利用がルールで定められた所定時間(60分)を経過した際に退席を促すと共に、超過料金が発生する従量課金制に移行したことを示すリマインド画面表示904の構成例を示す図である。リマインド画面表示904は、テーブル番号9041と、退席ボタン9042と、利用時間が60分を経過し、従量課金制による超過料金が発生していることを示す利用時間&超過料金発生表示9043と、リマインドメッセージ(退席促進メッセージ)9044と、を含む。当該リマインドメッセージを受けてユーザが退席ボタン9042を押下すると、空席時の表示画面901(
図9(a))に変化する。
【0084】
以上のように、各座席の各タブレット端末401‐kにおいて座席利用状態に変化があると、画面表示が変化するが、それに加えて、利用状態の変化(空席→利用中、予約中→利用中、利用中→空席)が空席管理サーバ200に送信され、席利用状態管理データベース2410の利用状態2417が更新される。
【0085】
<第1の実施形態のまとめ>
第1の実施形態では、ユーザが自身のユーザ端末300から特定の店舗の席(設備:座席以外にも個室、シャワー、サウナなどの設備)を予約する際に、空席管理サーバ200が、当該特定の店舗における座席の属性(席のタイプ:例えば、4人用テーブル席、2人用テーブル席、カウンタ席、一人用ブース席など)毎に座席をグループ化し、各グループで空き座席が1つでもあれば該当する席属性に「空き」ありを表示するUIデータを生成する。そして、空席管理サーバ200は、生成したUIデータをユーザ端末300に送信し、表示画面に表示する。ユーザが表示画面上のUIにおいて、「空き」ありの席属性を選択すると、当該選択が空席管理サーバ200に送信され、ランダム、あるいは所定のルールに従って選択された席属性の座席が予約される。このように、席属性単位に席予約メニューを構成することにより、店舗400の全座席をUI上に表示してユーザに予約させる場合に比べて、ユーザの予約時の端末操作量を激減させることができ、ユーザの負荷を軽減することが可能となる。
【0086】
また、第1の実施形態では、席の利用開始から所定時間A(例えば、60分)経過後、超過時間によって席利用料を決定する従量課金制を採用する。それと同時に、タブレット端末401‐kは、同一店舗400内の他の席に「空き」があるか否か空席管理サーバ200に確認し、空きがない場合には退席を促す表示(退席促進UI表示)を行う。一方、空きがある場合には、タブレット端末401‐kは、所定時間B(例えば、5分)の超過利用を許可し、所定時間B経過後に同一店舗400内の座席の利用状態(「空き」があるか否か)を再度確認し、「空き」があれば超過利用継続許可となり、「空き」が無ければ退席促進UI表示を行うことになる。
【0087】
(2)第2の実施形態
第2の実施形態は、座席予約時の画面(席属性選択用UI)に利用中の座席がいつ空席になる予定であるかを示し、利用中の席属性の席に対しても予約可能にする処理について説明する。
<ユーザ端末300における座席予約時の画面構成例>
図10は、第2の実施形態における、ユーザが店舗400の座席を予約する際にユーザ端末300の画面上に表示されるUI画面構成例を示す図である。
図8と異なる部分は、
図8(b)に対応する
図10(b)において、いつ空席になり、予約可能になるかを示すメッセージを表示することであり、その他の構成は
図8と
図10は同一である。よって、異なる部分以外の説明については省略する。
【0088】
図10(b)は、ユーザが選択した店舗の席属性状態情報を表示する席属性選択用UI画面1002の構成例を示す図である。
図10(b)による席属性選択用UI画面1002は、
図8(b)と同様に、各座席タイプに空きがあるかなどを示す席属性状態情報8021-1から8021-nによって構成され、
図8(b)に示す表示に加えて、対象の席属性の席のうち何れかが「空き状態」になる予定の時間を示す予約可能時間表示10022‐kを表示する。なお、
図10(b)には、席属性情報10021‐3の予約可能時間表示10022‐3と席属性情報10021‐4の予約可能時間表示10022‐4のみが示されているが、各席属性情報に対応して予約可能時間10022‐kは表示される。予約可能時間の算出は、空席管理部212によって実行される。例えば、利用開始時間が10:58分である場合、空席管理部212は、規定された利用時間(例えば、60分)およびバッファ時間(例えば、2分)を利用開始時間に加算することによって、予約可能時間(12:00)とそれに対応するメッセージ(「12:00に空く席があります」)を生成し、席属性選択用UI画面に表示する。
【0089】
従って、予約可能時間が表示されている場合には、該当する席属性が「利用中」の表示となっていたとしても、ユーザは、当該席属性に対しても予約を申請することが可能となる。ただし、例えば、
図10(b)に示すように、4人用テーブル席が12:00から空く予定である場合、12:00から確保時間前(15分前)の時間(11:45分)前であっても予約(連続予約)することができるようにすることができる。例えば、ユーザが11:30分に連続予約したとすると、確保時間のカウントダウンは15分ではなく、12:00までの30分とすることができる。連続予約をしたユーザが12:00(その前に席を利用するユーザがいるので5分程度のマージンを設定してもよい)に来店しない場合、当該連続予約は通常の予約同様、解除される。また、例えば、現在席を利用しているユーザの利用終了予定時間が12:00である場合に、現在の時刻+15分が12:00を超えるときには、連続予約を行った時点から確保時間のカウントを開始することができる。
【0090】
空席管理サーバ200は、連続予約が特定の席属性に対して行われると、店舗管理用端末402にこの特定の席属性の席であって、最も早い時間に空席になる予定の席に予約(連続予約)が入ったことを通知するとともに、当該最も早い時間に空席になる予定の席に配置されたタブレット端末401‐kにも連続予約の通知を行う。連続予約の通知を受けた店舗管理用端末402は、店舗400の座席レイアウト+各席の利用状態の表示をしている画面上に、最も早い時間に空席になる予定の席に連続予約の表示を行う。これにより、店舗400の定員は、60分経過後に、連続予約が入った席のユーザに規定の利用時間経過後に退席を促す声掛けをタイミングよくすることが可能となる。また、対象のタブレット端末401‐kの表示画面上にも「連続予約あり」の表示がなされる。
【0091】
<座席管理処理の詳細>
図11は、第2の実施形態による、各タブレット端末401-kが実行する座席管理処理のフローチャートである。第2の実施形態では、第1の実施形態による座席管理処理(
図7)のS711からS713の代わりにS1101からS1102の処理が実行される。よって、S701からS710、およびS714からS717の処理は第1の実施形態と同様であるので、以下では異なる処理のみ説明する。
【0092】
(i)S1101
S710で所定時間A(例えば、60分)が経過したと判断されると、UIデータ生成部40111は、メモリ4015を読み込み、空席管理サーバ200あるいは店舗管理用端末402から連続予約(ユーザの利用終了時間(例えば、60分)経過後に別のユーザからの予約が入っているか)が通知されているか判断する。連続予約の通知がある場合(S1101でYESの場合)、処理はS714に移行する。連続予約の通知が未だない場合(S1101でNOの場合)、処理はS1102に移行する。
【0093】
なお、S714では、
図7のS714で説明した表示に加えて、「連続予約あり」のメッセージが退席促進UI画面上に表示される。また、S1101では、空席管理サーバ200からの通知によって連続予約の有無を確認しているが、空席管理サーバ200あるいは店舗管理用端末402に対して、連続予約の有無を確認する問い合わせを行い、それに対する回答を得るようにしてもよい。
【0094】
(ii)S1102
UIデータ生成部40111は、所定時間A経過後は、座席の利用時間(60分を超過した時間)に応じて座席使用料を決定する従量課金を開始し、利用中用表示画面上に「従量課金中」と表示し、ユーザに従量課金開始の注意を喚起する。
【0095】
<店舗400におけるタブレット端末401‐kの表示画面構成例>
図12は、規定の利用時間経過後のタブレット端末401‐kの表示画面構成例を示す図である。空席時の表示画面、予約中の表示画面、および利用中であって規定の利用時間経過前の表示画面は、表示画面901(
図9(a))、表示画面902(
図9(b))、および表示画面903(
図9(c))にそれぞれ示されており、第2の実施形態でもこれらは適用される。
【0096】
図12(a)は、規定の利用時間経過後のタブレット端末401‐kの表示画面であって、連続予約がない場合の第1リマインド表示画面1201構成例を示す図である。第1リマインド表示画面1201は、テーブル番号12011と、退席ボタン12012と、利用時間が60分を経過し、従量課金制による超過料金が発生していることを示す利用時間&超過料金発生表示12043と、超過料金注意喚起メッセージ12014と、を含む。第1リマインド表示画面を見てユーザが退席ボタン12012を押下すると、空席時の表示画面901(
図9(a))に変化する。そして、超過料金が発生している場合には、ユーザは、タブレット端末401‐kを介して(例えば、QR決済)、あるいはレジカウンタで(現金などによる精算)、超過料金の精算を行う。
【0097】
図12(b)は、規定の利用時間経過後のタブレット端末401‐kの表示画面であって、連続予約がある場合の第2リマインド表示画面1201構成例を示す図である。第2リマインド表示画面1202は、テーブル番号12011と、退席ボタン12012と、利用時間が60分を経過していることと、連続予約があることを示す表示利用時間&連続予約通知表示12021と、退席促進メッセージ12022と、を含む。第2リマインド表示画面を見てユーザが退席ボタン12012を押下すると、空席時の表示画面901(
図9(a))に変化する。
【0098】
<第2の実施形態のまとめ>
第2の実施形態では、席属性を選択するUI(席属性選択用UI)に、全ての席が利用中(あるいは利用中+予約中)である席属性に関し、何時に空席が生じ、予約が可能になるかを示す情報(予約可能時間)を表示させる。第2の実施形態による席属性選択用UIによれば、ユーザは、席属性選択用UI上の席属性(空席ありの属性)の選択による予約が可能になると共に、全ての席が利用中(空席なし)の属性に対しても、予約可能時間からの連続予約をすることが可能となる。
【0099】
また、第2の実施形態では、席の利用開始から所定時間A(例えば、60分)経過後、タブレット端末401‐kは、当該利用中の席に他のユーザからの連続予約が入っているか確認し(空席管理サーバ200に問い合わせ、あるいは空席管理サーバ200からの通知によって)、連続予約が無い場合には、超過利用時間に対して従量課金を開始し、連続予約がある場合には、退席を促す表示(退席促進UI表示)を行う。また、連続予約がない場合には、タブレット端末401‐kは、所定時間B(例えば、5分)の超過利用を許可し、所定時間B経過後に再度連続予約の有無を確認し、「空き」があれば超過利用継続許可となり、「空き」が無ければ退席促進UI表示を行う。
【0100】
(3)その他
以上の通り、本開示の技術は、上述の実施形態の1つ以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し作動させる処理によって実現することができる。また、1以上の機能を実現する回路によって実現しても良い。
【符号の説明】
【0101】
10 空席管理システム
200 空席管理サーバ
210 CPU(プロセッサ)
220 ROM
230 RAM
240 記憶装置
250 通信装置
300 ユーザ端末
310 CPU(プロセッサ)
320 表示部(表示装置)
330 入力部
340 通信部
350 メモリ
400 店舗
402 店舗管理用端末
401‐k(k=1からn) タブレット端末
4011 CPU(プロセッサ)
4012 表示部
4013 入力部
4014 通信部
4015 メモリ
【手続補正書】
【提出日】2021-03-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗が提供する、ユーザが利用する単位である設備の空き情報を管理する情報処理装置であって、
前記設備ごとに、前記設備のタイプを示す属性と、前記設備の利用状態とを示す設備利用状態管理情報を記憶する記憶部と、
ユーザ端末装置からのリクエストに応答して、当該リクエストで指定された店舗の前記設備利用状態管理情報を前記記憶部から取得し、前記設備ごとの前記設備利用状態管理情報を、前記属性ごとのグループに分類し、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、前記属性ごとの利用状態情報を生成する制御部と、
前記属性ごとの利用状態情報を前記ユーザ端末装置に送信する通信部と、を備える情報処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記設備は、テーブルと椅子を含み、前記属性は、少なくとも利用可能な人数、または、利用するテーブルのタイプのいずれかによってグループ化された情報である、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記制御部は、第1の属性に対応するグループに含まれる少なくとも1つの設備の利用状態が空席であることを示す場合には、前記第1の属性の利用状態情報を空きがあることを示す情報とする、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項において、
さらに、前記設備利用状態管理情報を管理する管理部を有し、
前記通信部が前記ユーザ端末装置から選択された属性を示す属性情報と含む予約情報を受信すると、前記管理部は、前記予約情報に含まれる属性情報に対応する複数の設備のうち、利用状態が空席である設備を1つ選択して、前記選択した設備の利用状態を「空き」から「予約中」に変更し、前記通信部が前記ユーザ端末装置に前記選択した設備の識別情報を送信する、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項において、
前記制御部は、全ての設備が利用中の第2の属性において、前記第2の属性に分類される設備の利用状態が「空き」状態となる予定の時間を算出し、前記第2の属性ごとの利用状態情報に、前記第2の属性に含まれる設備のうち最も早く利用状態が「空き」状態となる予定の時間を含める、情報処理装置。
【請求項6】
請求項4において、
前記設備それぞれには、前記設備の利用状態を表示する表示装置が設置され、
前記通信部は、前記「予約中」に利用状態を変更した前記店舗の設備に設置された表示装置に、予約が入ったことと予約時刻を送信する、情報処理装置。
【請求項7】
複数の店舗が提供する設備ごとの利用状態を管理するサーバ装置を介して、前記店舗が提供する設備を予約することが可能なユーザ端末装置であって、
前記店舗の混雑状態を照会するリクエストを、前記サーバ装置に送信し、前記リクエストに対応する情報であって、前記設備のタイプを示す属性ごとに前記設備およびその利用状態がグループに分類され、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、前記属性ごとの利用状態情報を、前記サーバ装置から受信する通信部と、
前記通信部が取得した前記属性ごとの利用状態情報に基づいて、前記設備それぞれの空きの有無の代わりに、前記属性ごとの空きの有無を表示部に表示させる制御部と、
を備えるユーザ端末装置。
【請求項8】
請求項7において、
前記設備は、テーブルと椅子を含み、前記属性は、少なくとも利用可能な人数、または、利用するテーブルのタイプのいずれかによってグループ化された情報である、ユーザ端末装置。
【請求項9】
請求項7または8において、
前記通信部は、ユーザによる操作に応じて属性を指定する属性情報を含む予約情報を、前記サーバ装置に送信し、前記属性情報が示す属性に含まれる設備の識別情報を、前記サーバ装置から受信する、ユーザ端末装置。
【請求項10】
請求項7から9のいずれか一項において、
前記設備属性単位の利用状態情報は、さらに、全ての設備が利用中の第2の属性において、前記第2の属性に分類される設備の利用状態が「空き」状態となる予定の時間を含み、
前記制御部は、前記設備の属性ごとの「空き」の有無に加えて、前記第2の属性に含まれる設備のうち最も早く利用状態が「空き」状態となる予定の時間を前記表示部に表示する、ユーザ端末装置。
【請求項11】
店舗が提供する設備の予約を実行する予約申請処理方法であって、
ユーザ端末装置が、店舗の混雑状態を示す情報の提供を要求する第1リクエストをサーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記第1リクエストに応答して、複数の店舗の混雑状態を示す情報を前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記ユーザ端末装置が、前記複数の店舗の混雑状態を示す情報を表示画面に表示することと、
前記ユーザ端末装置が、前記複数の店舗に含まれる1つの店舗の選択入力に応答して、選択された店舗が提供する設備の利用状態を示す情報の提供を要求する第2リクエストを前記サーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記第2リクエストに応答して、前記選択された店舗の設備ごとの前記設備のタイプを示す属性と利用状態とを示す設備利用状態管理情報を、前記属性ごとに前記設備およびその利用状態をグループに分類し、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、前記属性ごとの利用状態情報を生成し、当該属性ごとの利用状態情報を前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記ユーザ端末装置が、前記属性ごとの利用状態情報を受信し、前記設備属性単位の利用状態情報に基づいて、前記設備それぞれの空きの有無の代わりに、前記属性ごとの空きの有無を表示画面に表示させることと、
前記ユーザ端末装置が、前記表示画面に表示された前記属性の選択入力に応答して、当該選択された属性を示す属性情報を含む予約リクエストを前記サーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記予約リクエストに応答して、前記選択された属性に含まれる1つの設備を選択し、前記選択した設備の予約を確定することと、
を含む予約申請処理方法。
【請求項12】
請求項11において、さらに、
前記サーバ装置が、予約が確定した設備を識別する情報と、前記店舗で用いられる予約番号とを前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記店舗における前記予約が確定した設備に設置された設備端末装置に、予約が入ったことと予約時刻と前記予約番号を送信することと、
を含む予約申請処理方法。
【手続補正書】
【提出日】2021-05-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗が提供する、ユーザが利用する単位である設備の空き情報を管理する情報処理装置であって、
前記設備ごとに、前記設備のタイプを示す属性と、前記設備の利用状態とを示す設備利用状態管理情報を記憶する記憶部と、
ユーザ端末装置からのリクエストに応答して、当該リクエストで指定された店舗の前記設備ごとの前記設備利用状態管理情報を、前記属性ごとのグループに分類し、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、前記属性ごとの利用状態情報を前記ユーザ端末装置に送信する通信部と、
前記設備利用状態管理情報を管理する管理部と、備え、
前記通信部が前記ユーザ端末装置から選択された属性を示す属性情報と含む予約情報を受信すると、前記管理部は、前記予約情報に含まれる属性情報に対応する複数の設備のうち、利用状態が空席である設備を1つ選択して、前記選択した設備の利用状態を「空き」から「予約中」に変更し、前記通信部が前記ユーザ端末装置に前記選択した設備の識別情報を送信する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記設備は、テーブルと椅子を含み、
前記属性は、少なくとも利用可能な人数、または、利用するテーブルのタイプのいずれかによってグループ化された情報であり、
前記ユーザ端末装置から送信される前記予約情報は、時間を指定する情報は含まない、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記制御部は、第1の属性に対応するグループに含まれる少なくとも1つの設備の利用状態が空席であることを示す場合には、前記第1の属性の利用状態情報を空きがあることを示す情報とする、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から3の何れか一項において、
前記設備それぞれには、前記設備の利用状態を表示する表示装置が設置され、
前記通信部は、前記「予約中」に利用状態を変更した前記店舗の設備に設置された表示装置に、予約が入ったことと予約時刻を送信する、情報処理装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記通信部は、前記表示装置から前記表示装置に対する操作に応じて前記表示装置が設置された設備が利用されているか否かを示す情報を取得し、
前記通信部が、前記選択した設備を「予約中」にした後、所定時間の間に前記表示装置から前記選択した設備に設置された表示装置から「利用中」であることを示す情報を受信しなかった場合には、前記管理部は、前記選択した設備の利用状態を「予約中」から「空き」に変更し、さらに前記通信部は、前記ユーザ端末装置に予約解除を通知する、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか一項において、
前記制御部は、全ての設備が利用中の第2の属性において、前記第2の属性に分類される設備の利用状態が「空き」状態となる予定の時間を算出し、前記第2の属性ごとの利用状態情報に、前記第2の属性に含まれる設備のうち最も早く利用状態が「空き」状態となる予定の時間を含める、情報処理装置。
【請求項7】
店舗が提供する設備の予約を実行する予約申請処理方法であって、
ユーザ端末装置が、店舗の混雑状態を示す情報の提供を要求する第1リクエストをサーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記第1リクエストに応答して、複数の店舗の混雑状態を示す情報を前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記ユーザ端末装置が、前記複数の店舗の混雑状態を示す情報を表示画面に表示することと、
前記ユーザ端末装置が、前記複数の店舗に含まれる1つの店舗の選択入力に応答して、選択された店舗が提供する設備の利用状態を示す情報の提供を要求する第2リクエストを前記サーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記第2リクエストに応答して、前記選択された店舗の設備ごとの前記設備のタイプを示す属性と利用状態とを示す設備利用状態管理情報を、前記属性ごとのグループに分類し、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、前記属性ごとの利用状態情報を前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記ユーザ端末装置が、前記属性ごとの利用状態情報を受信し、前記設備属性単位の利用状態情報に基づいて、前記設備それぞれの空きの有無の代わりに、前記属性ごとの空きの有無を表示画面に表示させることと、
前記ユーザ端末装置が、前記表示画面に表示された前記属性の選択入力に応答して、当該選択された属性を示す属性情報を含む予約リクエストを前記サーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記予約リクエストに応答して、前記選択された属性に対応する複数の設備のうち、利用状態が空席である1つの設備を選択し、前記選択した設備の利用状態を「空き」から「予約中」に変更し、前記ユーザ端末装置に前記選択した設備の識別情報を送信することと、
を含む予約申請処理方法。
【請求項8】
請求項7において、さらに、
前記サーバ装置が、予約が確定した設備を識別する情報と、前記店舗で用いられる予約番号とを前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記店舗における前記予約が確定した設備に設置された設備端末装置に、予約が入ったことと予約時刻と前記予約番号を送信することと、
を含む予約申請処理方法。
【手続補正書】
【提出日】2021-08-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗が提供する、ユーザが利用する単位である設備の空き情報を管理する情報処理装置であって、
前記設備ごとに、前記設備のタイプを示す属性と、前記設備の利用状態とを示す設備利用状態管理情報を記憶する記憶部と、
ユーザ端末装置からのリクエストに応答して、当該リクエストで指定された店舗の前記設備ごとの前記設備利用状態管理情報を、前記属性ごとのグループに分類し、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、前記属性ごとの利用状態情報を前記ユーザ端末装置に送信する通信部と、
前記設備利用状態管理情報を管理する管理部と、備え、
前記通信部が前記ユーザ端末装置から選択された属性を示す属性情報と含む予約情報を受信すると、前記管理部は、前記予約情報に含まれる属性情報に対応する複数の設備のうち、利用状態が空席である設備を1つ選択して、前記選択した設備の利用状態を「空き」から「予約中」に変更し、前記通信部が前記ユーザ端末装置に前記選択した設備の識別情報を送信する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記設備は、テーブルと椅子を含み、
前記属性は、少なくとも利用可能な人数、または、利用するテーブルのタイプのいずれかによってグループ化された情報であり、
前記ユーザ端末装置から送信される前記予約情報は、時間を指定する情報は含まない、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記通信部は、第1の属性に対応するグループに含まれる少なくとも1つの設備の利用状態が空席であることを示す場合には、前記第1の属性の利用状態情報を空きがあることを示す情報として送信する、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から3の何れか一項において、
前記設備それぞれには、前記設備の利用状態を表示する表示装置が設置され、
前記通信部は、前記「予約中」に利用状態を変更した前記店舗の設備に設置された表示装置に、予約が入ったことと予約時刻を送信する、情報処理装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記通信部は、前記表示装置から前記表示装置に対する操作に応じて前記表示装置が設置された設備が利用されているか否かを示す情報を取得し、
前記通信部が、前記選択した設備を「予約中」にした後、所定時間の間に前記表示装置から前記選択した設備に設置された表示装置から「利用中」であることを示す情報を受信しなかった場合には、前記管理部は、前記選択した設備の利用状態を「予約中」から「空き」に変更し、さらに前記通信部は、前記ユーザ端末装置に予約解除を通知する、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか一項において、
前記管理部は、全ての設備が利用中の第2の属性において、前記第2の属性に分類される設備の利用状態が「空き」状態となる予定の時間を算出し、
前記通信部は、前記第2の属性に含まれる設備のうち最も早く利用状態が「空き」状態となる予定の時間を含む前記第2の属性ごとの利用状態情報を送信する、情報処理装置。
【請求項7】
店舗が提供する設備の予約を実行する予約申請処理方法であって、
ユーザ端末装置が、店舗の混雑状態を示す情報の提供を要求する第1リクエストをサーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記第1リクエストに応答して、複数の店舗の混雑状態を示す情報を前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記ユーザ端末装置が、前記複数の店舗の混雑状態を示す情報を表示画面に表示することと、
前記ユーザ端末装置が、前記複数の店舗に含まれる1つの店舗の選択入力に応答して、選択された店舗が提供する設備の利用状態を示す情報の提供を要求する第2リクエストを前記サーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記第2リクエストに応答して、前記選択された店舗の設備ごとの前記設備のタイプを示す属性と利用状態とを示す設備利用状態管理情報を、前記属性ごとのグループに分類し、当該グループに含まれる設備に空きがあるか否かを示す、前記属性ごとの利用状態情報を前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記ユーザ端末装置が、前記属性ごとの利用状態情報を受信し、前記設備属性単位の利用状態情報に基づいて、前記設備それぞれの空きの有無の代わりに、前記属性ごとの空きの有無を表示画面に表示させることと、
前記ユーザ端末装置が、前記表示画面に表示された前記属性の選択入力に応答して、当該選択された属性を示す属性情報を含む予約リクエストを前記サーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記予約リクエストに応答して、前記選択された属性に対応する複数の設備のうち、利用状態が空席である1つの設備を選択し、前記選択した設備の利用状態を「空き」から「予約中」に変更し、前記ユーザ端末装置に前記選択した設備の識別情報を送信することと、
を含む予約申請処理方法。
【請求項8】
請求項7において、さらに、
前記サーバ装置が、予約が確定した設備を識別する情報と、前記店舗で用いられる予約番号とを前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記サーバ装置が、前記店舗における前記予約が確定した設備に設置された設備端末装置に、予約が入ったことと予約時刻と前記予約番号を送信することと、
を含む予約申請処理方法。