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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022024846
(43)【公開日】2022-02-09
(54)【発明の名称】パーテーション
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/74 20060101AFI20220202BHJP
【FI】
E04B2/74 561J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020127662
(22)【出願日】2020-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】520273315
【氏名又は名称】有限会社サキガケサービス
(74)【代理人】
【識別番号】100167715
【弁理士】
【氏名又は名称】古岩 信嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100084445
【弁理士】
【氏名又は名称】古岩 信幸
(72)【発明者】
【氏名】浅野 成人
(57)【要約】      (修正有)
【課題】2枚の遮蔽板の開き角度が角度保持部材を介して一定に保持可能なパーテーションを提供する。
【解決手段】パーテーション1は、ヒンジ4を介して回動可能に連結された2枚の遮蔽板5A、5Bと、2枚の遮蔽板の開き角度を一定に保持する角度保持部材3と、を備える。角度保持部材は、支持板と2つの突起部材とを有し、2つの突起部材のそれぞれには、凹溝が形成される。遮蔽板の端部に凹溝が嵌合されることにより、2枚の遮蔽板の開き角度が角度保持部材を介して一定に保持される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒンジを介して回動可能に連結された2枚の遮蔽板と、前記2枚の遮蔽板の開き角度を一定に保持する角度保持部材と、を備え、
前記角度保持部材は、支持板と、前記支持板の裏面に設けられる2つの突起部材と、を有し、
前記2つの突起部材のそれぞれには、前記支持板に向けて凹む凹溝が形成され、
前記遮蔽板の端部に前記凹溝が嵌合されることにより、前記2枚の遮蔽板の開き角度が前記角度保持部材を介して一定に保持される、
パーテーション。
【請求項2】
前記角度保持部材は、第1角度保持部材と第2角度保持部材とを有し、
前記第1角度保持部材は、平面視が三角形状の第1支持板と、前記第1支持板の側縁に沿って延びる2つの第1突起部材と、を有し、
前記第2角度保持部材は、平面視が台形形状の第2支持板と、前記第2支持板の側縁に沿って延びる2つの第2突起部材と、を有し、
前記第1支持板の底辺の長さである第1長さは、前記第2支持板の上底の長さである第2長さ以下である、
請求項1に記載のパーテーション。
【請求項3】
前記遮蔽板の縁は、
直線状に延びる第1縁と、
前記遮蔽板の中央部を挟んで前記第1縁の反対側に位置する第2縁と、を有し、
前記第2縁は、前記第1縁に沿って延びる第1直線部と、前記第1縁に向けて凹む切欠部の縁とを含む、
請求項1または2に記載のパーテーション。
【請求項4】
前記切欠部の縁は、
前記第1直線部の端から前記第1縁に向けて斜めに延びる第2直線部を有する、
請求項3に記載のパーテーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーテーションに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばレストランやカフェなどの飲食店のテーブルにおいて、隣の客との間に配置するパーテーション(衝立)が公知である(特許文献1参照)。特許文献1の衝立は、テーブル上面に吸着される吸盤と、吸盤から上方に延びる取り付け部と、取り付け部の溝に嵌る遮蔽板(目隠し部)と、を備え、遮蔽板は、1枚である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3202335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、近年は、複数枚の遮蔽板をヒンジを介して連結するタイプのパーテーションが要望されているが、その場合、複数枚の遮蔽板同士の開き角度を保持することが困難である。
【0005】
本発明の目的は、2枚の遮蔽板の開き角度が角度保持部材を介して一定に保持可能なパーテーションを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るパーテーションは、ヒンジを介して回動可能に連結された2枚の遮蔽板と、前記2枚の遮蔽板の開き角度を一定に保持する角度保持部材と、を備え、前記角度保持部材は、支持板と、前記支持板の裏面に設けられる2つの突起部材と、を有し、前記2つの突起部材のそれぞれには、前記支持板に向けて凹む凹溝が形成され、前記遮蔽板の端部に前記凹溝が嵌合されることにより、前記2枚の遮蔽板の開き角度が前記角度保持部材を介して一定に保持される。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、2枚の遮蔽板の開き角度が角度保持部材を介して一定に保持可能なパーテーションを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態によるパーテーションの斜視図である。
図2図2は、図1の遮蔽板を展開した正面図である。
図3図3は、本実施形態に係る第1角度保持部材の斜視図である。
図4図4は、本実施形態に係る第2角度保持部材の斜視図である。
図5図5は、図3の第1角度保持部材を裏側から見た背面図である。
図6図6は、図4の第2角度保持部材を裏側から見た背面図である。
図7図7は、本実施形態に係る角度保持部材の使用態様の一例を示す模式図である。
図8図8は、本実施形態に係る角度保持部材の使用態様の一例を示す模式図である。
図9図9は、変形例1に係る第1角度保持部材を裏側から見た背面図である。
図10図10は、変形例1に係る第2角度保持部材を裏側から見た背面図である。
図11図11は、変形例1に係る角度保持部材の使用態様の一例を示す模式図である。
図12図12は、変形例2に係る第1角度保持部材を裏側から見た背面図である。
図13図13は、変形例2に係る第2角度保持部材を裏側から見た背面図である。
図14図14は、変形例2に係る角度保持部材の使用態様の一例を示す模式図である。
図15図15は、変形例3に係るシールド板の正面図である。
図16図16は、変形例3に係るシールド板の使用態様の一例を示す模式図である。
図17図17は、図16の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。なお、図面において、X方向はパーテーションを設置した状態における左右方向、Y方向はパーテーションを設置した状態における前後方向である。Z方向はパーテーションを設置した状態における上下方向である。X方向とY方向とは互いに直交し、Z方向はX方向及びY方向に直交する。
【0010】
[実施形態]
まず、実施形態について説明する。図1は、本実施形態によるパーテーションの斜視図である。図2は、図1の遮蔽板を展開した正面図である。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係るパーテーション1は、パーテーション本体2と、角度保持部材3と、を備える。パーテーション本体2は、ヒンジ4を介して回動可能に連結された2枚の遮蔽板5A、5Bを有する。角度保持部材3は、2枚の遮蔽板5A、5Bの開き角度を一定に保持する。
【0012】
図2に示すように、パーテーション本体2は、遮蔽板5Aと、遮蔽板5Bと、ヒンジ4と、を備える。遮蔽板5Aと遮蔽板5Bとは、対称形状を有する。即ち、遮蔽板5Bは、遮蔽板5Aを裏返している。従って、図2の展開した状態において、パーテーション本体2は、中心線CLを挟んで対称な形状である。なお、遮蔽板5Aおよび遮蔽板5Bの材質は、例えば透明なアクリル板が適用可能であるが、ガラスなどの他の材質も適用可能であり、また、透明に限定されない。即ち、透明でなくてもよく、例えばすりガラスなどの半透明であってもよい。
【0013】
遮蔽板5Aは、正面視で略長方形の形状を有する。遮蔽板5AにおけるX1側且つZ2側の角部には、切欠部55が設けられる。遮蔽板5Aの縁は、第1縁51と、第2縁52と、第3縁53と、第4縁54と、を備える。
【0014】
第1縁51は、X方向に沿って直線状に延びる。第3縁53は、第1縁51のX2側の端501からZ2側に直線状に延びる。第4縁54は、第1縁51のX1側の端502からZ2側に直線状に延びる。第4縁54は、第3縁53よりもZ方向の長さが短い。第2縁52は、遮蔽板5Aの中央部を挟んで、第1縁51の反対側に位置する。第2縁52のうちX1側の部位が切欠部55である。
【0015】
第2縁52は、第1縁51に沿ってX方向に延びる第1直線部56と、切欠部55の縁と、を備える。切欠部55は、第1縁51に向けて凹む。切欠部55の縁は、第2直線部552と、第3直線部553と、第4直線部554と、を有する。
【0016】
第1直線部56は、遮蔽板5AのX2側の端507からX1側の端506まで延びる。第2直線部552は、第1直線部56の端506からZ1側且つX1側の斜め方向に傾斜して端505まで延びる。換言すると、第2直線部552は、第1直線部56の端506から第1縁51に向けて斜めに延びる。第3直線部553は、第2直線部552の端505からZ2側に向けて端504まで延びる。換言すると、第3直線部553は、第2直線部552の端505から第1縁51に対して遠ざかる方向に延びる。第4直線部554は、第3直線部553の端504からX1側に向けて端503まで延びる。換言すると、第4直線部554は、第3直線部553の端504から第1縁51に沿って延びる。第4直線部554は、第1直線部56よりも第1縁51に近い。従って、第4直線部554と第1直線部56の延長線EL1との間に第1間隙部G1が設けられる。第1間隙部G1は、矩形形状を有する。また、第2直線部552と第1直線部56の延長線EL1との間に第2間隙部G2が設けられる。第2間隙部G2は、三角形状を有する。
【0017】
第1間隙部G1の大きさ、および、第2間隙部G2の大きさは、適宜設定することができる。例えば、遮蔽板5Aの第2縁52をテーブルの上面に載置した場合、テーブルの上面と遮蔽板5Aとの間に第1間隙部G1および第2間隙部G2が生じる。これらの第1間隙部G1および第2間隙部G2の大きさを、例えば、人の肘の一部が通過可能な大きさに設定することが可能である。
【0018】
遮蔽板5Bは、遮蔽板5Aと対称な形状を有する。従って、遮蔽板5Bの部位のうち、遮蔽板5Aと対応する部位には同一符号を付けて説明を省略する。
【0019】
遮蔽板5Aの第3縁53と遮蔽板5Bの第3縁53とは、4つのヒンジ4を介して回動可能に連結されている。なお、ヒンジ4の数は特に限定されない。また、実施形態では、ヒンジ4は遮蔽板5Aおよび遮蔽板5Bに接着剤で接合しているが、ヒンジ4はビス等を介してネジ止めしてもよい。
【0020】
次に、角度保持部材について説明する。適宜、用途に応じて、所望の態様が適用できる。さらに、材質についても、例えば透明なアクリル板が適用可能であるが、ガラスなどの他の材質も適用可能である。また、透明に限定されない。即ち、透明でなくてもよく、例えばすりガラスなどの半透明であってもよい。
【0021】
図3は、本実施形態に係る第1角度保持部材の斜視図である。図4は、本実施形態に係る第2角度保持部材の斜視図である。図5は、図3の第1角度保持部材を裏側から見た背面図である。図6は、図4の第2角度保持部材を裏側から見た背面図である。
【0022】
図3から図6に示すように、角度保持部材3は、第1角度保持部材6と、第2角度保持部材7と、を備える。
【0023】
図5に示すように、第1角度保持部材6は、第1支持板600と、第1突起部材610、620と、を有する。第1支持板600は、平面視が略三角形の形状を有する。第1支持板600の縁は、側縁601と、側縁602と、底辺603と、を有する。側縁601と側縁602との交差角は、実施形態では45度であるが、本発明は45度に限定されない。側縁601と側縁602との交差角は、遮蔽板5Aと遮蔽板5Bとの開き角度に相当する。第1支持板600の裏面の端部には、側縁601に沿って第1突起部材610が固定されている。第1突起部材610は、裏面側から突出している2枚の平板611、612である。平板611、612の間には、凹溝613が設けられる。凹溝613は、第1支持板600に向けて凹んでいる。凹溝613には、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。また、第1支持板600の裏面の端部には、側縁602に沿って第1突起部材620が固定されている。第1突起部材620は、裏面側から突出している2枚の平板621、622である。平板621、622の間には、凹溝623が設けられる。凹溝623は、第1支持板600に向けて凹んでいる。凹溝623には、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。
【0024】
図6に示すように、第2角度保持部材7は、第2支持板700と、第2突起部材710、720と、を有する。第2支持板700は、平面視が台形の形状を有する。第2支持板700の縁は、上底701と、下底702と、側縁703と、側縁704と、を有する。側縁703と側縁704との交差角(側縁703の延長線と側縁704の延長線との交差角)は、実施形態では45度であるが、本発明は45度に限定されない。側縁703と側縁704との交差角は、遮蔽板5Aと遮蔽板5Bとの開き角度に相当する。第2支持板700の裏面の端部には、側縁703に沿って第2突起部材710が固定されている。第2突起部材710は、裏面側から突出している2枚の平板711、712である。平板711、712の間には、凹溝713が設けられる。凹溝713は、第2支持板700に向けて凹んでいる。凹溝713には、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。また、第2支持板700の裏面の端部には、側縁704に沿って第2突起部材720が固定されている。第2突起部材720は、裏面側から突出している2枚の平板721、722である。平板721、722の間には、凹溝723が設けられる。凹溝723は、第2支持板700に向けて凹んでいる。凹溝723には、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。
【0025】
ここで、図5および図6に示すように、第1支持板600の底辺603の長さを第1長さL1とし、第2支持板700の上底701の長さを第2長さL2とする。第1長さL1は、第2長さL2以下である。
【0026】
図7および図8は、本実施形態に係る角度保持部材の使用態様の一例を示す模式図である。図7は、丸テーブル100の上に4つのパーテーション1を配置する態様である。即ち、丸テーブル100の中心から遮蔽板5A、5Bが放射状に延びるように4つのパーテーション1を配置する。所定のパーテーション1における遮蔽板5A及び遮蔽板5Bには第1角度保持部材6が嵌合されることにより、遮蔽板5Aと遮蔽板5Bとの開き角度が45度に保持される。所定のパーテーション1に対し、別のパーテーション1が周方向で隣接する。
【0027】
ここで、第1支持板600の底辺603の第1長さL1は、第2支持板700の上底701の第2長さL2以下である。従って、所定のパーテーション1の遮蔽板5Bと別のパーテーション1の遮蔽板5Aとに第2角度保持部材7を嵌合させようとする場合、第1角度保持部材6が第2角度保持部材7よりもヒンジ4側(丸テーブル100の中心側)に配置されるため、第1角度保持部材6と第2角度保持部材7とが干渉しない。このため、所定のパーテーション1の遮蔽板5Bと別のパーテーション1の遮蔽板5Aとに第2角度保持部材7をスムーズに嵌合させることができ、所定のパーテーション1の遮蔽板5Bと別のパーテーション1の遮蔽板5Aとの開き角度が45度に保持される。このように、パーテーション1を周方向に4つ配置して、第1角度保持部材6および第2角度保持部材7を介して連結することができる。
【0028】
図8は、長方形の角テーブル110の上にパーテーションを配置する態様である。このパーテーションでは、4枚の遮蔽板5A、5Bが交互に連続して連結されている。図8での左側から、遮蔽板5Aと遮蔽板5Bとは第1角度保持部材6を介して開き角度が45度に保持され、遮蔽板5Bと遮蔽板5Aとは第2角度保持部材7を介して開き角度が45度に保持され、遮蔽板5Aと遮蔽板5Bとは第1角度保持部材6を介して開き角度が45度に保持される。このように、4枚の遮蔽板5A、5Bにおいて隣接する遮蔽板5A、5Bは、第1角度保持部材6および第2角度保持部材7を介して、互いに45度の開き角度に保持される。
【0029】
以上説明したように、本実施形態に係るパーテーション1は、ヒンジ4を介して回動可能に連結された2枚の遮蔽板5A、5Bと、2枚の遮蔽板5A、5Bの開き角度を一定に保持する角度保持部材3と、を備える。角度保持部材3は、第1支持板600および第2支持板700(支持板)と、第1突起部材610、620(突起部材)と、を有し、第1突起部材610、620のそれぞれには、凹溝613、623が形成される。
【0030】
第1突起部材610、620の凹溝613、623に遮蔽板5A、5Bの端部を嵌合することにより、遮蔽板5A、5Bの開き角度を一定に保持することができる。このように、角度保持部材3を用いて、2枚の遮蔽板5A、5Bの開き角度を容易に一定に保持することができる。また、角度保持部材3の上に、花瓶やキャンドルなどの装飾物を載置することが可能となる。
【0031】
また、第1角度保持部材6は、平面視が三角形状の第1支持板600と、第1支持板600の側縁601、602に沿って延びる2つの第1突起部材610、620と、を有する。第2角度保持部材7は、平面視が台形形状の第2支持板700と、第2支持板700の側縁703、704に沿って延びる2つの第2突起部材710、720と、を有する。第1支持板600の底辺603の長さである第1長さL1は、第2支持板700の上底701の長さである第2長さL2以下である。
【0032】
従って、第1支持板600および第2支持板700の上に、花瓶やキャンドルなどの装飾物をより安定して載置することが可能となる。また、図7で説明したように、パーテーション1を周方向に円形状に並べて配置する場合、第1角度保持部材6が第2角度保持部材7よりもヒンジ4側(丸テーブル100の中心側)に配置されるため、第1角度保持部材6と第2角度保持部材7とが干渉することがなくなる。このため、所定のパーテーション1の遮蔽板5Bと別のパーテーション1の遮蔽板5Aとに第2角度保持部材7をスムーズに嵌合させることができ、パーテーション1を周方向に複数配置して、第1角度保持部材6および第2角度保持部材7を介してパーテーション1を連結することができる。
【0033】
さらに、遮蔽板5A、5Bの縁は、直線状に延びる第1縁51と、第2縁52と、を有する。第2縁52は、第1縁51に沿って延びる第1直線部56と、第1縁51に向けて凹む切欠部55の縁とを含む。
【0034】
従って、例えば、遮蔽板5Aの第2縁52を下にしてパーテーション1をテーブルの上面に載置した場合、テーブルの上面と遮蔽板5Aとの間に切欠部55による第1間隙部G1および第2間隙部G2が生じる。これらの第1間隙部G1および第2間隙部G2の大きさを、例えば、人の肘の一部が通過可能な大きさに設定することにより、隣接して着座する着座者の肘同士の干渉を抑制することが可能になる。
【0035】
[変形例1]
次に、変形例1について説明する。図9は、変形例1に係る第1角度保持部材を裏側から見た背面図である。図10は、変形例1に係る第2角度保持部材を裏側から見た背面図である。
【0036】
図9に示すように、第1角度保持部材6Aは、第1支持板600Aと、第1突起部材610A、620Aと、を有する。第1支持板600Aは、平面視が略三角形の形状を有する。第1支持板600Aの縁は、側縁601Aと、側縁602Aと、底辺603Aと、を有する。側縁601Aと側縁602Aとの交差角は、変形例1では60度であるが、本発明は60度に限定されない。側縁601Aと側縁602Aとの交差角は、遮蔽板5Aと遮蔽板5Bとの開き角度に相当する。第1支持板600Aの裏面の端部には、側縁601Aに沿って第1突起部材610Aが固定されている。第1突起部材610Aは、裏面側から突出している2枚の平板611A、612Aである。平板611A、612Aの間には、凹溝613Aが設けられる。凹溝613Aは、第1支持板600Aに向けて凹んでいる。凹溝613Aには、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。また、第1支持板600Aの裏面の端部には、側縁602Aに沿って第1突起部材620Aが固定されている。第1突起部材620Aは、裏面側から突出している2枚の平板621A、622Aである。平板621A、622Aの間には、凹溝623Aが設けられる。凹溝623Aは、第1支持板600Aに向けて凹んでいる。凹溝623Aには、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。
【0037】
図10に示すように、第2角度保持部材7Aは、第2支持板700Aと、第2突起部材710A、720Aと、を有する。第2支持板700Aは、平面視が台形の形状を有する。第2支持板700Aの縁は、上底701Aと、下底702Aと、側縁703Aと、側縁704Aと、を有する。側縁703Aと側縁704Aとの交差角(側縁703Aの延長線と側縁704Aの延長線との交差角)は、実施形態では60度であるが、本発明は60度に限定されない。側縁703Aと側縁704Aとの交差角は、遮蔽板5Aと遮蔽板5Bとの開き角度に相当する。第2支持板700Aの裏面の端部には、側縁703Aに沿って第2突起部材710Aが固定されている。第2突起部材710Aは、裏面側から突出している2枚の平板711A、712Aである。平板711A、712Aの間には、凹溝713Aが設けられる。凹溝713Aは、第2支持板700Aに向けて凹んでいる。凹溝713Aには、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。また、第2支持板700Aの裏面の端部には、側縁602Aに沿って第2突起部材720Aが固定されている。第2突起部材720Aは、裏面側から突出している2枚の平板721A、722Aである。平板721A、722Aの間には、凹溝723Aが設けられる。凹溝723Aは、第2支持板700Aに向けて凹んでいる。凹溝723Aには、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。
【0038】
ここで、図9および図10に示すように、第1支持板600Aの底辺603Aの長さを第1長さL1Aとし、第2支持板700Aの上底701Aの長さを第2長さL2Aとする。第1長さL1Aは、第2長さL2A以下である。
【0039】
図11は、変形例1に係る角度保持部材の使用態様の一例を示す模式図である。図11は、丸テーブル100の上に3つのパーテーション1を配置する態様である。即ち、丸テーブル100の中心から遮蔽板5A、5Bが放射状に延びるように3つのパーテーション1を配置する。所定のパーテーション1における遮蔽板5A及び遮蔽板5Bには第1角度保持部材6Aが嵌合されることにより、遮蔽板5Aと遮蔽板5Bとの開き角度が60度に保持される。所定のパーテーション1に対し、別のパーテーション1が周方向で隣接する。所定のパーテーション1の遮蔽板5Bと別のパーテーション1の遮蔽板5Aとには、第2角度保持部材7Aが嵌合されることにより、所定のパーテーション1の遮蔽板5Bと別のパーテーション1の遮蔽板5Aとの開き角度が60度に保持される。このように、パーテーション1を周方向に3つ配置して、第1角度保持部材6Aおよび第2角度保持部材7Aを介して連結することができる。
【0040】
以上説明したように、変形例1の第1支持板600Aおよび第2支持板700Aは、第1支持板600および第2支持板700よりも開き角度が大きいため、面積も第1支持板600および第2支持板700より大きくなる。従って、第1支持板600Aおよび第2支持板700Aの上に、花瓶やキャンドルなどの装飾物をさらに安定して載置することが可能となる。また、図11で説明したように、パーテーション1を周方向に円形状に並べて配置する場合、所定のパーテーション1の遮蔽板5Bと別のパーテーション1の遮蔽板5Aとに第2角度保持部材7をスムーズに嵌合させることができ、パーテーション1を周方向に複数配置して、第1角度保持部材6Aおよび第2角度保持部材7Aを介してパーテーション1を連結することができる。
【0041】
[変形例2]
次に、変形例2について説明する。図12は、変形例2に係る第1角度保持部材を裏側から見た背面図である。図13は、変形例2に係る第2角度保持部材を裏側から見た背面図である。
【0042】
図12に示すように、第1角度保持部材6Bは、第1支持板600Bと、第1突起部材610B、620Bと、を有する。第1支持板600Bは、平面視が略直角三角形の形状を有する。第1支持板600Bの縁は、側縁601Bと、側縁602Bと、底辺603Bと、を有する。側縁601Bと側縁602Bとの交差角は、変形例2では90度であるが、本発明は90度に限定されない。側縁601Bと側縁602Bとの交差角は、遮蔽板5Bと遮蔽板5Bとの開き角度に相当する。第1支持板600Bの裏面の端部には、側縁601Bに沿って第1突起部材610Bが固定されている。第1突起部材610Bは、裏面側から突出している2枚の平板611B、612Bである。平板611B、612Bの間には、凹溝613Bが設けられる。凹溝613Bは、第1支持板600Bに向けて凹んでいる。凹溝613Bには、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。また、第1支持板600Bの裏面の端部には、側縁602Bに沿って第1突起部材620Bが固定されている。第1突起部材620Bは、裏面側から突出している2枚の平板621B、622Bである。平板621B、622Bの間には、凹溝623Bが設けられる。凹溝623Bは、第1支持板600Bに向けて凹んでいる。凹溝623Bには、遮蔽板5Bまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。
【0043】
図13に示すように、第2角度保持部材7Bは、第2支持板700Bと、第2突起部材710B、720Bと、を有する。第2支持板700Bは、平面視が台形の形状を有する。第2支持板700Bの縁は、上底701Bと、下底702Bと、側縁703Bと、側縁704Bと、を有する。側縁703Bと側縁704Bとの交差角(側縁703Bの延長線と側縁704Bの延長線との交差角)は、実施形態では90度であるが、本発明は90度に限定されない。側縁703Bと側縁704Bとの交差角は、遮蔽板5Bと遮蔽板5Bとの開き角度に相当する。第2支持板700Bの裏面の端部には、側縁703Bに沿って第2突起部材710Bが固定されている。第2突起部材710Bは、裏面側から突出している2枚の平板711B、712Bである。平板711B、712Bの間には、凹溝713Bが設けられる。凹溝713Bは、第2支持板700Bに向けて凹んでいる。凹溝713Bには、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。また、第2支持板700Bの裏面の端部には、側縁602Bに沿って第2突起部材720Bが固定されている。第2突起部材720Bは、裏面側から突出している2枚の平板721B、722Bである。平板721B、722Bの間には、凹溝723Bが設けられる。凹溝723Bは、第2支持板700Bに向けて凹んでいる。凹溝723Bには、遮蔽板5Aまたは遮蔽板5Bの端部が嵌合可能である。
【0044】
ここで、図9および図10に示すように、第1支持板600Bの底辺603Bの長さを第1長さL1Bとし、第2支持板700Bの上底701Bの長さを第2長さL2Bとする。第1長さL1Bは、第2長さL2B以下である。
【0045】
図14は、変形例2に係る角度保持部材の使用態様の一例を示す模式図である。図14は、丸テーブル100の上に2つのパーテーション1を配置する態様である。即ち、丸テーブル100の中心から遮蔽板5A、5Bが放射状に延びるように2つのパーテーション1を配置する。所定のパーテーション1における遮蔽板5A及び遮蔽板5Bには第1角度保持部材6Bが嵌合されることにより、遮蔽板5Bと遮蔽板5Bとの開き角度が90度に保持される。所定のパーテーション1に対し、別のパーテーション1が周方向で隣接する。所定のパーテーション1の遮蔽板5Bと別のパーテーション1の遮蔽板5Aとには、第2角度保持部材7Bが嵌合されることにより、所定のパーテーション1の遮蔽板5Bと別のパーテーション1の遮蔽板5Aとの開き角度が90度に保持される。このように、パーテーション1を周方向に2つ配置して、第1角度保持部材6Bおよび第2角度保持部材7Bを介して連結することができる。
【0046】
以上説明したように、変形例2の第1支持板600Bおよび第2支持板700Bは、第1支持板600Aおよび第2支持板700Aよりも開き角度が大きいため、面積も第1支持板600Aおよび第2支持板700Aより大きくなる。従って、第1支持板600Bおよび第2支持板700Bの上に、花瓶やキャンドルなどの装飾物をさらに安定して載置することが可能となる。また、図14で説明したように、パーテーション1を周方向に円形状に並べて配置する場合、所定のパーテーション1の遮蔽板5Bと別のパーテーション1の遮蔽板5Aとに第2角度保持部材7Bをスムーズに嵌合させることができ、パーテーション1を周方向に複数配置して、第1角度保持部材6Bおよび第2角度保持部材7Bを介してパーテーション1を連結することができる。
【0047】
[変形例3]
次に、変形例3について説明する。図15は、変形例3に係るシールド板の正面図である。図16は、変形例3に係るシールド板の使用態様の一例を示す模式図である。図17は、図16の側面図である。
【0048】
変形例3では、パーテーション本体2、角度保持部材3に加えて、図15に示すシールド板8を備えてもよい。シールド板8は、例えば、正面視が横長の矩形形状を有する。シールド板8は、例えば透明なアクリル板が適用可能であるが、ガラスなどの他の材質も適用可能である。また、透明に限定されない。即ち、透明でなくてもよく、例えばすりガラスなどの半透明であってもよい。このシールド板8は、後述するように、遮蔽板5Aの第2直線部552および遮蔽板5Bの第2直線部552に載置可能である。
【0049】
図16に示すように、変形例3は、テーブルの上面にバイキング形式の料理120を置き、その料理120の周囲をパーテーション1とシールド板8とで囲む態様である。実施形態、変形例1および変形例2では、切欠部55が下側になるように配置したが、変形例3では、切欠部55が上側に配置されて遮蔽板5A、5Bの第1縁51が、テーブル上面に載置される。図17に示すように、側方から見た状態では、シールド板8を切欠部55の縁の第2直線部552に載せる。すると、シールド板8は、側方から見て斜め上方に向けて延びる。また、第2直線部552の端505でシールド板8の下端が支持される。これにより、図16に示すように、上側から見た状態では、遮蔽板5A、5Bとシールド板8とで、テーブルの上面に乗った料理120を囲むように、三角形の形状が形成される。
【0050】
以上説明したように、変形例3では、遮蔽板5A、5Bを上下逆にして、シールド板8を切欠部55の縁の第2直線部552に載せることにより、図16に示すように、遮蔽板5A、5Bとシールド板8とで、テーブルの上面に乗った料理120を囲むビュッフェスタイルの態様にも適用可能となる。
【符号の説明】
【0051】
1 パーテーション
3 角度保持部材
4 ヒンジ
5A、5B 遮蔽板
6、6A、6B 第1角度保持部材(角度保持部材)
7、7A、7B 第2角度保持部材(角度保持部材)
51 第1縁
52 第2縁
55 切欠部
56 第1直線部
506 端
552 第2直線部
600、600A、600B 第1支持板(支持板)
601、601A、601B、602、602A、602B 側縁
603、603A、603B 底辺
610、610A、610B、620、620A、620B 第1突起部材(突起部材)
613、613A、613B、623、623A、623B、 凹溝
700、700A、700B 第2支持板(支持板)
701、701A、701B 上底
703、703A、703B、704、704A、704B 側縁
710、710A、710B、720、720A、720B 第2突起部材
L1、L1A、L1B 第1長さ
L2、L2A、L2B 第2長さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17