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特開2022-24860情報処理装置、画面表示制御方法、管理サーバ、および予約申請処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022024860
(43)【公開日】2022-02-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、画面表示制御方法、管理サーバ、および予約申請処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20220202BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20220202BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020127681
(22)【出願日】2020-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】516329543
【氏名又は名称】株式会社バカン
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河野 剛進
(72)【発明者】
【氏名】山口 笙
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】利用者の気分を害することなく店舗の長時間利用を抑制し、顧客回転率を向上させる技術を提案する。
【解決手段】本開示は、店舗の座席に設置される情報処理装置であって、ユーザインタフェース画面を表示する表示部と、ユーザインタフェース画面を介して、座席の利用開始の入力、および利用終了の入力を行う入力部と、入力部への入力に応じて、座席の利用状態の情報を変更し、ユーザインタフェース画面を変更する制御部と、を備え、制御部は、座席の利用開始の入力から第1所定時間経過した場合、座席のユーザに退席を促す情報を表示部に表示させる、情報処理装置について提案する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の座席に設置される情報処理装置であって、
ユーザインタフェース画面を表示する表示部と、
前記ユーザインタフェース画面を介して、前記座席の利用開始の入力、および利用終了の入力を行う入力部と、
前記入力部への入力に応じて、前記座席の利用状態の情報を変更し、前記ユーザインタフェース画面を変更する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記座席の利用開始の入力から第1所定時間経過した場合、前記座席のユーザに退席を促す情報を前記表示部に表示させる、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記制御部は、前記利用開始の入力に応答して、前記座席が空席であることを示すユーザインタフェース画面、あるいは前記座席が予約中であることを示すユーザインタフェース画面から、前記座席が利用中であることを示すユーザインタフェース画面に変更する、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記制御部は、
前記座席の利用状態が前記入力部による入力によって変更された場合、変更後の利用状態の情報を、複数の店舗における各座席の利用状態を管理する管理サーバに送信する、情報処理装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記制御部は、前記管理サーバから前記座席に予約が入ったことが通知された場合、前記座席の利用状態を空席から予約中に変更し、当該座席が予約中であることを示すユーザインタフェース画面に変更し、第2所定時間以内に前記予約を行ったユーザが来店しない場合には当該予約を解除する、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1項において、
前記制御部は、前記座席の利用開始の入力から前記第1所定時間経過した場合、前記店舗の他の座席に空席があるか否かによって前記退席を促す情報を前記表示部に表示させるタイミングをずらす、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記制御部は、前記座席の利用開始の入力から前記第1所定時間経過した場合、前記ユーザによる商品の追加購入に応じて、前記退席を促す情報を前記表示部に表示せずに前記座席の利用の延長を許可する、情報処理装置。
【請求項7】
店舗の座席に設置される情報処理端末の画面表示制御方法であって、
前記情報処理端末の制御部が、表示部に表示されたユーザインタフェース画面を介して入力された、前記座席の利用開始の入力、あるいは利用終了の入力を検知することと、
前記制御部が、前記ユーザインタフェース画面への入力に応じて、前記座席の利用状態の情報を変更し、前記ユーザインタフェース画面を変更することと、
前記制御部が、前記座席の利用開始の入力から第1所定時間経過した場合、前記座席のユーザに退席を促す情報を前記表示部に表示させることと、
を含む、画面表示制御方法。
【請求項8】
複数の店舗の各座席の利用状態を管理する管理サーバであって、
前記各座席に設置される座席端末装置および前記複数の店舗のいずれかを利用するユーザのユーザ端末装置と通信を行う通信部と、
前記複数の店舗の各座席の利用状態を管理する管理テーブルを格納する記憶装置と、
前記ユーザ端末装置からの所望の座席の予約申請に応答して、前記管理テーブルにおける対応の座席の利用状態を予約中に変更し、前記予約申請に対応する予約番号を前記ユーザ端末装置に送信すると共に当該座席に予約があったことを当該座席に設置される座席端末装置に通知するように前記通信部を制御する制御部と、
を備える管理サーバ。
【請求項9】
店舗における、ユーザの所望の座席を確保するための予約申請を処理する予約申請処理方法であって、
前記ユーザのユーザ端末装置が、前記ユーザの指示に応答して、店舗検索リクエストを、複数の店舗の各座席の利用状態を管理する管理サーバに送信することと、
前記管理サーバが、店舗検索結果を前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記ユーザ端末装置が、前記ユーザの指示に応答して、所望の店舗および所望の座席の選択を前記管理サーバに送信することと、
前記管理サーバが、選択された前記所望の座席の利用状態を予約中に変更し、前記ユーザ端末装置に予約時に割り当てた予約番号を送信することと、
前記管理サーバが、前記所望の座席に設置された座席端末装置に予約があったことを通知することと、
前記座席端末装置が、当該座席端末装置の表示部に表示されるユーザインタフェース画面に予約中であることを示す情報を表示することと、
を含む予約申請処理方法。
【請求項10】
請求項9において、さらに、
前記座席端末装置が、予約の通知から所定時間以内に当該予約を行ったユーザが来店しない場合、前記所望の座席の予約を解除することと、
前記座席端末装置が、前記予約の解除を前記管理サーバに通知することと、
前記管理サーバが、前記予約の解除の通知に応答して、当該所望の座席の利用状態を予約中から空席に変更することと、
を含む予約申請処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、画面表示制御方法、管理サーバ、および予約申請処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カフェやレストランでは、各利用者に対して利用時間について制限を設けていない店舗が多い。従って、一旦利用を開始すると、各利用者は1杯のドリンク(コーヒーなど)を注文しただけで何時間も当該カフェ等を利用し続けることも可能である。実際、カフェ等では、多くの学生や社会人の利用者が勉強等のため長時間(数時間)利用するケースもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、少数の商品注文で長時間利用されてしまうと、カフェ等における顧客の回転率が低下してしまう。これは、カフェ等にとって好ましくない状況である。この状況を改善するために、カフェ店員が各席の利用時間を監視し、一定時間(例えば、1時間)経過したら利用者に退席を促すという対策も考えられるが、カフェ店員の負担は過大であり、利用者としてもカフェ店員から直接退席を促されるのも気分が良いものではない。このため、カフェ店員の負担を軽減するとともに、カフェ等の利用者の納得の行く形で退席をしてもらう仕組みが必要になってくる。
本開示は、このような状況に鑑み、利用者の気分を害することなく店舗の長時間利用を抑制し、顧客回転率を向上させる技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本開示は、店舗の座席に設置される情報処理装置であって、ユーザインタフェース画面を表示する表示部と、ユーザインタフェース画面を介して、座席の利用開始の入力、および利用終了の入力を行う入力部と、入力部への入力に応じて、座席の利用状態の情報を変更し、ユーザインタフェース画面を変更する制御部と、を備え、制御部は、座席の利用開始の入力から第1所定時間経過した場合、座席のユーザに退席を促す情報を表示部に表示させる、情報処理装置について提案する。
【0005】
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではないことを理解する必要がある。
【発明の効果】
【0006】
本開示の技術によれば、利用者の気分を害することなく店舗の長時間利用を抑制し、顧客回転率を向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の実施形態に係る空席管理システム10の構成例を示す図である。
図2A】本実施形態による空席管理サーバ200のハードウェア構成例を示す図である。
図2B】空席管理サーバ200の機能構成例を示すブロック図である。
図3】各店舗400の各席の利用状態を管理する席利用状態管理テーブル2410の構成例を示す図である。
図4A】ユーザ端末300のハードウェア構成例を示す図である。
図4B】ユーザ端末300の機能構成例を示すブロック図である。
図5A】各店舗400の各席に配置されたタブレット端末401‐k(k=1からnの整数)のハードウェア構成例を示す図である。
図5B】タブレット端末401‐k(k=1からnの整数)の機能構成例を示すブロック図である。
図6】空席管理サーバ200とユーザ端末300との間で実行される席予約処理を説明するためのフローチャートである。
図7】第1の実施形態による、各タブレット端末401-kが実行する座席管理処理を説明するためのフローチャートである。
図8】ユーザが店舗400の座席を予約する際にユーザ端末300の画面上に表示されるUI画面構成例を示す図である。
図9】座席利用状態別のタブレット端末401‐kの表示画面構成例を示す図である。
図10】第2の実施形態による、各タブレット端末401-kが実行する座席管理処理を説明するためのフローチャートである。
図11】第2の実施形態によるリマインド表示画面1101の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態について、図面を参照して説明する。同一の構成については、同じ符号を付して説明する。尚、以下の実施形態は本開示の技術を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが上記課題の解決手段に必須のものとは限らない。
【0009】
(1)第1の実施形態
第1の実施形態は、店舗の座席利用に関し、所定時間経過後に退席を促すメッセージを座席に設置されたタブレット端末に表示させることについて開示する。
<空席管理システム10の構成例>
図1は、本開示の実施形態に係る空席管理システム10の構成例を示す図である。空席管理システム10は、例えばカフェやカフェレストラン等の店舗の空席情報を管理するシステムであり、空席管理サーバ200(情報処理装置)と、複数のタブレット端末(情報処理装置や座席端末装置ともいう)401‐1から401‐nと、少なくとも1つのユーザ端末300と、を備える。複数のタブレット端末(401‐1から401‐nは、店舗400においてユーザが席を利用する単位ごとに、席とともに設置されたテーブルの上に設置されている。具体的には、複数のタブレット端末(401‐1から401‐nは、各テーブル席や、カウンタ席が設置されている場合には各カウンタ席に設置され、各テーブル席の利用状態を空席管理サーバ200に通知するとともに店舗ユーザに現在の利用時間などを知らせる。なお複数のタブレット端末(401‐1から401‐nは、情報処理装置や座席端末装置ともいう。なお、図1では、店舗400は1つのみ示されているが、通常複数の店舗400が存在し、各店舗の各タブレット端末は、空席管理サーバ200と通信可能なように構成されている。
【0010】
空席管理サーバ200は、店舗400の外に設置されており、当該店舗400の各タブレット端末401‐1から401‐nから受信する利用状態(空席、利用中)の情報を受け取り、各店舗の各席の利用状態を管理するサーバである。ユーザ端末300は、例えば、スマートフォンなどデバイスであり、当該空席管理システム10が提供するサービスを利用するユーザの端末である。以上のような各店舗400の各タブレット端末401‐1から401‐n、空席管理サーバ200、ユーザ端末300は、例えば、インターネットなどのネットワークを介して相互接続されている。ただし、ユーザ端末300は、各店舗400の各タブレット端末401‐1から401‐nに直接アクセスすることはできないように構成されている。
【0011】
各タブレット端末401‐1から401‐nは、例えば、店舗400の各テーブル席や各カウンタ席に設置されている。また、各タブレット端末401‐1から401‐nは、対応する席の利用状態(空席、予約中、利用中のいずれか)を表示画面に表示する。なお、ここで対応する席の利用状態が空席の場合には、誰でも利用可能な状態であると言える。各タブレット端末401‐1から401-nは、ユーザ端末300からの当該席の予約があったことが空席管理サーバ200から通知される(席予約通知を受信する)と、利用状態の表示を「空席」から「予約中」に変更する。また、席予約中のユーザが店舗400に来店して該当する席に着き、タブレット端末401‐k(予約を入れた席に置かれた端末)の表示画面の予約番号入力欄に後述の予約番号(暗証番号)を入力すると、席の利用状態が「予約中」から「利用中」に変更される。さらに、予約なしのユーザが店舗400に来店して利用状態が空席(予約中でも利用中でもない席)である席に着き、タブレット端末401‐k(何れかの席(この場合、利用状態が空席の席)に置かれた端末:k=1からnの整数)の表示画面の着席ボタンを押下すると、席の利用状態が「空席」から「利用中」に変更される。また、各タブレット端末401‐1から401-nは、ユーザが表示画面上の退席ボタンを押下する(例えば、その後店舗400を出ることになる)と、表示画面を「利用中」から「空席」に変更する。さらに、各タブレット端末401‐1から401‐nは、当該席の利用状態が「予約中」あるいは「空席」から「利用中」に、および「利用中」から「空席(退席することによって「空席」に変更)」に変更された場合、利用状態が変更されたこと(「予約中」→「利用中」、「空席」→「利用中」、「利用中」→「空席」)を空席管理サーバ200に通知する。
【0012】
空席管理サーバ200は、各店舗400の各タブレット端末401‐1から401‐nから受信した各店舗400の各席の利用状態を示すデータをデータベース241(図2B参照)に格納(更新)することにより、各店舗400の利用状態をデータベース上で管理する。
【0013】
何れかの店舗400を訪れようとしているユーザは、ユーザ端末300を介して、各店舗400の各席の利用状態を空席管理サーバ200に対して照会することができる。空席管理サーバ200はその照会に応答し、ユーザ端末300の位置あるいはユーザによる地図上の指定位置(例えば、ユーザ端末300の表示画面上に表示されている地図上でタップした位置)から所定距離範囲内に含まれる店舗群およびそれらの空席状態を示す情報(混雑情報)をデータベース241から取得する。空席管理サーバ200は、取得した店舗群の情報と混雑情報を、照会に対するレスポンスとしてユーザ端末300へ返信する。ユーザ端末300は、空席管理サーバ200から受信した店舗群とそれらの混雑情報を地図上に表示(例えば、リスト表示やピン表示)する。なお、空席管理サーバ200は、例えば、店舗400に1席でも空席があれば「空席」ありを示す混雑情報をユーザ端末300に送信し、店舗400の全ての席が予約中であれば「混雑」を示す混雑情報をユーザ端末300に送信し、店舗400の全ての席が「利用中」であれば「満席」を示す混雑情報をユーザ端末300に送信する。
【0014】
ユーザ端末300の表示画面上に、照会に対応して空席管理サーバ200から送信されてきた各店舗400の混雑状態が表示され、ユーザによってそのうち1つの店舗400が選択されると、ユーザ端末300の表示画面上には、選択された店舗400の各席とその利用状態が表示される。例えば、対象店舗の店内のレイアウトが表示されるようにしてもよい。そして、利用状態が「空席」の席がユーザによって選択されると、ユーザ端末300は、選択された席を選択情報として空席管理サーバ200に送信する。選択情報を受信した空席管理サーバ200は、データベース241の情報のステータスを「空席」から「予約中」に変更するとともに、当該席に予約が入ったことを、当該席に設置されたタブレット端末401‐kに通知する。そして、当該通知を受けたタブレット端末401‐kは、画面上の表示された序利用状態を「空席」から「予約中」に変更する。
【0015】
<空席管理サーバ200のハードウェア構成例>
図2Aは、空席管理サーバ200のハードウェア構成例を示す図である。空席管理サーバ200は、CPU(Central Processing Unit)210、ROM(Read Only Memory)220、RAM(Random Access Memory)230、記憶装置240、通信装置250、を備える。CPU210は、後述するプログラムを実行することにより、空席管理サーバ200が提供する機能を実現する。ROM220とRAM230は、CPU210が用いるデータを保持する。記憶装置240は、データベースや後述するプログラムを格納する。通信装置250は、ネットワークを介してユーザ端末300、および店舗400のタブレット端末401-k(k=1からnの整数)と通信する。
【0016】
<空席管理サーバ200の機能構成例>
図2Bは、空席管理サーバ200の機能構成例を示すブロック図である。空席管理サーバ200は、CPU210が実行するソフトウェアモジュール(各種プログラムがCPU210の内部メモリに展開されて構成される機能)として、受信部211、空席管理部212、通知部213を備える。以下では記載の便宜上、これらモジュールを動作主体として記載する場合があるが、実際にこれらモジュールを実行するのはCPU210であるため、CPU210を動作主体とすることもできる。記憶装置240は、データベース241を格納している。データベース241は、各店舗400の各席の利用状態(空席状態、混雑状態)の情報を格納する。データベース241に含まれる席利用状態管理テーブルの構成例については後述する。
【0017】
受信部211は、通信装置250を介して、店舗400の各席の利用状態を示すデータを各店舗400の各タブレット端末401‐1から401-nから直接受信する。タブレット端末401‐1から401‐nからは、店舗に来店したユーザによるタブレット端末401‐kの表示画面への入力(画面上の着席ボタンや退席ボタンの押下、予約番号の入力)に対応した情報(「利用中」あるいは「退席」の情報)が受信される。
【0018】
空席管理部212は、受信部211が受信した情報に含まれる各店舗400のID(店舗識別情報)と席ID(席識別情報)に基づいて店舗および席を特定し、データベース241の席利用状態管理テーブル2410における利用状態のデータを更新する。
【0019】
通知部214は、受信部211がユーザ端末300から特定の店舗あるいはユーザ端末300の周辺地域にある店舗の混雑状態の確認要求を受信すると、所定範囲の各店舗の混雑状態の最新のステータスを対象のユーザ端末300に送信する。これらのデータを受信したユーザ端末300は、表示用UI(例えば、マップ上のピン表示;UI:User Interface)を構築し、そこに当該混雑情報を地図上に表示(ピン表示)する。また、通知部214は、受信部211がユーザ端末300から特定の店舗400の特定の席の予約を受け付けると、当該特定の席に置かれているタブレット端末401‐kに送信する。
【0020】
<席利用状態管理テーブル2410の構成例>
図3は、各店舗400の各席の利用状態を管理する席利用状態管理テーブル2410の構成例を示す図である。席利用状態管理テーブル2410は、例えばレコードの内容を記述したデータを記憶装置240内に格納することによって構成できる。なお、本実施形態ではデータベース241はテーブル形式で表されているが、この形式に限らず、各データが紐付けされていればどのような形式で構築してもよい。したがって、単に、席利用状態データあるいは席利用状態管理情報と称することも可能である。
【0021】
席利用状態管理テーブル2410は、ユーザが店舗を検索するとき用いる属性情報と店舗ごとの最新の混雑状態を管理するデータテーブルであり、例えば、店舗ID2411と、名称2412と、店舗所在地2413と、店舗の電話番号2414と、テーブル/座席ID2415と、テーブル/座席属性2416と、対応する席の利用状態2417と、を構成項目として有している。
【0022】
店舗ID2411は、データベース241内で各店舗を識別するためのIDである。1つ目のレコードは、店舗ID=001のテーブルあるいは座席ID=A001の利用状況を示し、2つ目のレコードは同一店舗の異なるテーブルあるいは座席(ID=A002)の利用状況を示している。
名称2412は、各店舗400の名称を示す情報である。所在地2413は、各店舗400の所在地を緯度経度で表した情報である。電話番号2414は、各店舗400の連絡先を示す情報である。ここでは電話番号としているが、その他の連絡先の情報を管理するようにしてもよい。
テーブル/座席ID2415は、同一店舗400内における各テーブルあるいは各座席を一意に識別するためのIDである。テーブル/座席属性2416は、テーブル等の種類を示す情報であり、例えば、「1」が4人用テーブル、「2」が2人用テーブル、「3」がカウンタ席を表すようにすることができる。
利用状態2417は、対応する席の利用状態を示す情報であり、例えば、「0」が空席、「1」が予約中、「2」が利用中を示すようになっている。利用状態2417は、各店舗400の各タブレット端末401-1から401-nから受信する情報に応じて、「0」「1」「2」間で変化する情報である。
【0023】
<ユーザ端末300のハードウェア構成例>
図4Aは、ユーザ端末300のハードウェア構成例を示す図である。ユーザ端末300は、CPU310と、表示部320と、入力部330と、通信部340と、メモリ350と、を備える。CPU310は、ユーザ端末300が備える各部の動作を制御する。通信部340は、ネットワークを介して空席管理サーバ200と通信し、店舗400の各席の利用状態情報を受信する。表示部320は、空席管理サーバ200から受信した利用状態情報を画面表示する。入力部330は、ユーザがユーザ端末300に対する操作指示を入力するために用いるインターフェースである。例えばタッチパネルなどによって、表示部320と入力部330を一体的に構成することもできる。
【0024】
<ユーザ端末300の機能構成例>
図4Bは、ユーザ端末300の機能構成例を示すブロック図である。ユーザ端末300は、CPU310が実行するソフトウェアモジュール(各種プログラムがCPU310の内部メモリに展開されて構成される機能)として、生成部3101、表示制御部3102、通信制御部3103、記憶制御部3104を備える。以下では記載の便宜上、これらモジュールを動作主体として記載する場合があるが、実際にこれらモジュールを実行するのはCPU310であるため、CPU310を動作主体とすることもできる。
【0025】
生成部3101は、空席管理サーバ200から受信した各店舗400の混雑情報に対応するUIデータ(店舗表示用UIデータ)を生成する。表示用UIデータとしては、例えば、各店舗名と混雑情報をテキストで一覧表示する形態や、混雑情報に対応するテキストデータあるいはマークデータ(空席「0」に対応するテキスト/マーク、混雑「1」に対応するテキスト/マーク、満席「2」に対応するテキスト/マーク)をメモリ350から読み出し、マップ上に重畳表示する形態を採ることができる。また、生成部3101は、ユーザの店舗選択入力に対応して、選択された店舗400の各席の利用状態を示すUIデータ(席表示用UIデータ)を生成する。席表示用UIデータとしては、席属性(2人席、4人席、カウンタ席など)とともに利用状態に対応するテキストデータ(「空席」、「予約中」、および「利用中」)を一覧表示する形態や、選択された店舗のレイアウトに合せて各席の利用状態を表示する形態を採ることができる。
【0026】
表示制御部3102は、表示部320によるデータ表示動作を制御する。例えば、表示制御部3102は、生成部3101が生成した表示用UIデータを、表示部320の画面に表示された地図上に表示したり、一覧表示したりする。
【0027】
通信制御部3103は、通信部340で実行される通信動作(例えば、空席管理サーバ200との通信)を制御する。例えば、通信制御部3103は、店舗400の混雑状態を空席管理サーバ200に対して照会するリクエスト送信がユーザによって指示されると、ユーザ端末300の現在位置(緯度経度情報)を取得して、空席管理サーバ200に現在位置情報付きリクエストを送信するように通信部340を制御する。また、通信制御部3103は、所望の店舗の所望の席の予約リクエストを送信するように通信部340を制御し、予約が完了すると空席管理サーバ200から予約番号および予約確認情報(予約完了表示データや予約完了確認メールなど)を受信するように通信部340を制御する。
【0028】
記憶制御部3104は、メモリ350からのデータ読み出し動作やメモリ350へのデータ書込み動作を制御する。例えば、記憶制御部3104は、通信部340が受信した空席管理サーバ200からの予約番号および予約確認情報を受け取り、メモリ350に書き込む。また、例えば、記憶制御部3104は、生成部3101からのコマンドに応答して、メモリ350から店舗の混雑情報や当該店舗の席の利用状態情報を読み出し、生成部3101に受け渡す。
【0029】
<タブレット端末401‐kのハードウェア構成例>
図5Aは、各店舗400の各席に配置されたタブレット端末401‐k(k=1からnの整数)のハードウェア構成例を示す図である。タブレット端末401‐kは、CPU4011と、表示部4012と、入力部4013と、通信部4014と、メモリ4015と、を備える。CPU4011は、タブレット端末401‐kが備える各部の動作を制御する。通信部4014は、ネットワークを介して、空席管理サーバ200から各席の予約申請の情報を受信する一方、店舗400の各席の利用開始および退席の情報を空席管理サーバ200に送信する。
【0030】
表示部320は、空席管理サーバ200から受信した予約申請情報をタブレット表示画面上に表示する(「予約中」の表示)。予約中の席に置かれたタブレット端末401-kの表示部320は、当該タブレット表示画面上に当該席が予約中の状態であることを示す情報(例えば、後述のように「このテーブルは予約中です」とのメッセージ)を表示する。また、空席に置かれたタブレット端末401‐kの表示部320は、当該タブレット表示画面上に当該席が空席状態であることを示す情報(例えば、後述のように「着席ボタン」)を表示する。
【0031】
入力部330は、店舗400に来店し着席するユーザや店舗400の店員がタブレット端末401‐kに対する操作指示を入力するために用いるインターフェースである。例えばタッチパネルなどによって、表示部320と入力部330を一体的に構成することもできる。
【0032】
<タブレット端末401‐kの機能構成例>
図5Bは、タブレット端末401‐k(k=1からnの整数)の機能構成例を示すブロック図である。タブレット端末401‐kは、CPU4011が実行するソフトウェアモジュール(各種プログラムがCPU4011の内部メモリに展開されて構成される機能)として、UIデータ生成部40111、表示制御部40112、通信制御部40113、記憶制御部40114を備える。以下では記載の便宜上、これらモジュールを動作主体として記載する場合があるが、実際にこれらモジュールを実行するのはCPU4011であるため、CPU4011を動作主体とすることもできる。
【0033】
UIデータ生成部40111は、メモリ4015から、席の利用状態(空席、予約中、利用中)に対応するUIデータを読み込み、当該UIデータを表示制御部40112に受け渡す。具体的には、当該タブレット端末401‐kが置かれている席が「空席」となった場合、UIデータ生成部40111は、メモリ4015から空席用UIデータを読み出して表示制御部40112に受け渡す。また、当該タブレット端末401‐kが置かれている席が「予約中」となった場合(例えば、当該席に予約が入ったことが空席管理サーバ200から通知されたとき)、UIデータ生成部40111は、メモリ4015から予約席用UIデータを読み出して表示制御部40112に受け渡す。さらに、当該タブレット端末401‐kが置かれている席が「利用中」となった場合(例えば、予約していたユーザが来店して「予約中」から「利用中」になったときや予約なしのユーザが来店して席に着いて「利用中」になったとき)、UIデータ生成部40111は、メモリ4015から利用中用UIデータを読み出して表示制御部40112に受け渡す。
【0034】
表示制御部40112は、表示部4012によるデータ表示動作を制御する。例えば、表示制御部40112は、UIデータ生成部40111から受け取った各種UIデータから表示画面を生成して表示部4012の画面に表示する。
【0035】
通信制御部40113は、通信部4014で実行される通信動作(例えば、空席管理サーバ200との通信)を制御する。例えば、ユーザが店舗400に来店して着席し、タブレット端末401‐kのUI表示上の着席ボタンを押下すると、当該席のUI表示は「利用中」に変更され、このとき通信制御部40113は、当該席が「利用中」になったことを空席管理サーバ200に通知するように通信部4014を制御する。ユーザが「利用中」の席を退席する(ユーザが退席ボタンを押下する)と、通信制御部40113は、当該席が「空席」になったことを空席管理サーバ200に通知するように通信部4014を制御する。予約ありのユーザが「予約中」の席に着く(タブレット端末401‐kの画面(UI表示)上の予約番号入力欄に予約番号を入力する)と、通信制御部40113は、当該席が「予約中」から「利用中」になったことを空席管理サーバ200に通知するように通信部4014を制御する。
【0036】
記憶制御部40114は、メモリ4015からのデータ読み出し動作やメモリ4015へのデータ書込み動作を制御する。例えば、記憶制御部40114は、通信部4014が空席管理サーバ200から受信した席予約情報(特定の席がユーザによって予約されたことを示す情報)を受け取り、メモリ4015に書き込む。また、例えば、記憶制御部40114は、UIデータ生成部40111からのUIデータ読み出しコマンドに応答して、メモリ4015から対応するUIデータ(空席用UIデータ、予約席用UIデータ、利用中用UIデータ)を読み出し、UIデータ生成部40111に受け渡す。
【0037】
<席予約処理の詳細>
図6は、空席管理サーバ200とユーザ端末300との間で実行される席予約処理のフローチャートである。なお、以下ではフローチャートにおける工程(ステップ)を「S」と表記することとする。
【0038】
(i)S601
ユーザ端末300(通信部340)は、店舗検索(カフェ検索)リクエストを生成し、空席管理サーバ200に送信する。店舗検索リクエストには、ユーザ端末300の現在の位置情報(例えば、GPSから取得した緯度経度情報)が含まれている。また、店舗検索リクエストとしては、ユーザ端末300の現在位置に基づく検索リクエストの他、特定の指定場所(例えば、ユーザは現在東京駅周辺にいるが、銀座駅周辺)にある店舗の検索リクエスト、特定の店舗を指定した検索リクエスト(この場合、ユーザは、特定の店舗の混雑情報が知りたいケース)などの形態とすることができる。
【0039】
(ii)S602
空席管理部212は、受信部211がユーザ端末300から店舗検索リクエストを受信したか判断すると、店舗検索リクエストに対応する店舗群の情報(各店舗名称、所在地など)と各店舗に対応する混雑情報(各店舗に空席があるか、各店舗が混雑状態か満席か)を、店舗検索リクエストを送信したユーザ端末300に返信する。
【0040】
(iii)S603
通信部340が空席管理サーバ200から検索結果(店舗群の情報およびそれらの混雑情報)を受信すると、ユーザ端末300の生成部3101は、店舗群と混雑情報を画面上に表示するための店舗群表示用UIを生成する。当該店舗群表示用UIは、店舗群および混雑情報を地図上に表示するマップ表示用UIや店舗群および混雑情報をリスト表示するテキスト表示用UIとすることができる。
そして、表示制御部3102は、作成された店舗群表示用UIを表示部320(表示画面)に表示する。
【0041】
(iv)S604
ユーザが入力部330(キー入力、タブレット入力など)を介して画面上に表示された店舗群から店舗を選択する(店舗指定入力を受け付ける)と、生成部3101は、店舗名あるいは店舗IDを含む選択情報を生成し、通信制御部3103に受け渡す。そして、通信制御部3103は、通信部340を用いて、当該選択情報を空席管理サーバ200に送信する。
【0042】
(v)S605
空席管理サーバ200の受信部211が選択情報をユーザ端末300から受信すると、空席管理部212は、選択情報に含まれる店舗に対応する座席情報(座席のテキスト情報や店舗内の座席レイアウト情報と、各座席の利用状態(空席、予約中、利用中)の情報)を記憶装置240から取得し、通知部213に受け渡す。通知部213は、通信装置250を用いて、上記座席情報をユーザ端末300に送信する。
【0043】
(vi)S606
通信部340が空席管理サーバ200から座席情報を受信すると、ユーザ端末300の生成部3101は、当該座席情報を表示部320に表示するための座席表示用UIデータを生成し、表示制御部3102に受け渡す。当該座席表示用UIデータは、座席を識別するための情報とその座席利用状況をユーザに知らせるためのUIを構築するためのデータである。そして、表示制御部3102は、受け取った座席表示用UIデータを表示部320に表示する。
【0044】
(vii)S607
ユーザが入力部330を介して画面上に表示された座席群から空席となっている座席を選択(座席指定)すると、生成部3101は、指定された座席に関する予約情報(店舗および座席を識別する情報(例えば店舗IDと座席ID)を含む)を生成し、通信制御部3103に受け渡す。
(viii)S608
通信制御部3103は、通信部340を用いて、予約情報を空席管理サーバ200に送信する。
【0045】
(ix)S609
空席管理サーバ200の受信部211がユーザ端末300から予約情報を受信すると、空席管理部212は、予約に対して暗証番号(予約番号)を割り当て、これを通知部213に受け渡す。通知部213は、通信装置250を用いて、当該予約を行ったユーザ端末300に対して上記暗証番号を送信する。また、通知部213は、予約対象の店舗400の座席に配置されているタブレット端末401‐kにも予約情報(予約があったこと、予約時間、および予約番号)を送信する。
(x)S610
空席管理部212は、席利用状態管理データベース2410において、暗証番号を割り当てた座席の利用状態2417を「空席(0)」から「予約中(1)」に変更する。
【0046】
(xi)S611
ユーザ端末300の通信部340が空席管理サーバ200から暗証番号(予約番号)を受信すると、表示制御部3102は通信制御部3103から暗証番号を受け取り、表示部320に予約中の情報(店舗名と座席情報)および暗証番号を表示する。これにより、ユーザは予約が完了したことを知ることができる。また、本実施形態では、予約が完了した場合、所定時間内(例えば15分以内)に対象の店舗に行かなければならない予約サービスとする。そのため、ユーザ端末300の表示部320に当該予約が15分だけ有効であると注意喚起するような表示を行ってもよい。15分以内に来店できない場合には、後述のように、当該予約は解除されることになる。
【0047】
<座席管理処理の詳細>
図7は、第1の実施形態による、各タブレット端末401-kが実行する座席管理処理のフローチャートである。座席管理処理は、タブレット端末401-kが配置された座席の利用状態(空席、予約中、利用中)を管理する処理である。図6のフローチャートでは、対象の座席の利用状態が「空席」である場合から座席管理処理が開始されることを想定している。例えば、店舗400の開店時には各席は空席なので、店舗の開店前に各タブレット端末401‐1から401‐nの電源が入れられた後、開店とともに各タブレット端末401‐1から401‐nにおいて図7のフローチャートが開始される。なお、以下の説明では主にUIデータ生成部40111が動作主体としているが、各処理に関して、それぞれ別の処理部を新たに設定して動作主体にしてもよい。また、UIデータ生成部40111および新たに設定される処理部はCPU4011で実現されるので、各ステップの動作主体をCPU4011と読み替えることができる。
【0048】
(i)S701
座席が空席の場合、表示制御部40112は、空席用GUIデータから空席用表示データを生成して表示部4012の表示画面上に表示する。なお、空席用GUIデータは、UIデータ生成部40111によってメモリ4015から読み出され、表示制御部40112に受け渡される。
【0049】
(ii)S702
UIデータ生成部40111は、空席管理サーバ200から当該座席の予約情報(特定のユーザによって予約されたことを示す情報)を受け取ったか否か判断する。予約情報を受け取っていない場合(予約受付をしていない場合:S702でNOのとき)、処理はS703に移行する。予約情報を受け取った場合(予約受付した場合:S702でYESのとき)、処理はS704に移行する。
【0050】
(iii)S703
UIデータ生成部40111は、当該座席が利用開始の状態になったか否か判断する。例えば、座席予約なしのユーザが来店し、「空席」の座席に配置されているタブレット端末401-kのUI画面上の着席ボタンを押下した場合に、当該座席の利用状態が「空席」から「利用中」と変化する。
当該座席が利用開始の状態になっている場合(利用開始受付をした場合:S703でYESのとき)、処理はS704に移行する。一方、当該座席が利用開始の状態になっていない場合(利用開始受付をしていない場合:S703でNOのとき)、処理はS701に戻る。このとき、タブレット端末401-kの画面表示は空席用表示のままである。
【0051】
(iv)S704
UIデータ生成部40111は、予約席用UIデータをメモリ4015から読み出し、表示制御部40112に受け渡す。そして、表示制御部40112は、予約席用UIデータに基づいて予約席用表示画面を生成し、それを表示部4012に表示し(タブレット端末401-kの画面表示は「予約中」の表示がなされる)、空席管理サーバ200から送信されてきた予約番号(暗証番号)をメモリ4015に格納する。
【0052】
(v)S705
UIデータ生成部40111は、予約確保可能時間内に予約を行ったユーザによる座席のチェックインがあったか判断する。座席へのチェックインがあったか否かの判断は、来店した座席予約ありのユーザが予約席用表示画面の予約番号(暗証番号)入力欄に空席管理サーバ200から付与された予約番号(暗証番号)が入力されたか否かによって行われる。チェックインがあったと判断された場合(S705でYESの場合)、処理はS707に移行する。チェックインがなかったと判断された場合(S705でNOの場合)、処理はS706に移行する。
なお、予約を行ったユーザによるチェックインがまだ行われていないが予約確保可能時間内の場合には、予約状態の表示が継続される。
【0053】
(vi)S706
UIデータ生成部40111は、予約席用表示画面を空席用表示画面に変更する。そして、通信制御部40113は、通信部4014を用いて、予約解除(予約ありのユーザが予約確保可能時間内に来店しなかったため、予約が解除された)を空席管理サーバ200に通知する。
なお、予約解除を受信した空席管理サーバ200は、席利用状態管理データベース2410における当該座席の利用状態2417を「予約中(1)」から「空席(0)」に変更する。また、空席管理サーバ200は、当該ユーザのユーザ端末300に予約解除を通知する。
【0054】
(vii)S707
UIデータ生成部40111は、来店したユーザによって入力された予約番号(暗証番号)とメモリ4015に格納された当該座席の予約番号(空席管理サーバ200から通知された番号)とを照合する。なお、照合の結果、入力された予約番号が適切であれば、処理はS708に移行する。入力された予約番号が適切でなければ、予約番号を入力し直しを促すメッセージが表示され、例えば照合が5回失敗したらチェックイン不可として当該ユーザが当該座席を利用できないようにしてもよいし、店員が応対するように促す警告がなされる(例えば、店舗端末(図示せず)に予約番号照合失敗を通知し、即座に当該座席に向かうようにする警告通知(メッセージ)をする)ようにしてもよい。そして、例えば、店員は、予約解除がなされ、当該座席の利用状態が「空席」になるのを待って、空席用表示画面の着席ボタンを押下し、当該ユーザに席を利用させることもできる。
【0055】
(viii)S708
UIデータ生成部40111は、タブレット端末401‐kのUI表示を予約席用表示から利用中用表示画面に変更する。
(ix)S709
UIデータ生成部40111は、予約番号の照合が成功したときには、タイマー(図示せず)を作動させ、時間をカウントする。
(x)S710
UIデータ生成部40111は、タイマーを作動させてから所定時間A(例えば、60分)が経過したか判断する。まだ所定時間Aが経過していない場合(S710でNOの場合)、処理はS709に戻り、タイマーによる時間カウントが継続される。一方、所定時間Aが経過した場合(S710でYESの場合)、処理はS711に移行する。
【0056】
(xi)S711
UIデータ生成部40111は、空席管理サーバ200に対して、当該店舗400の他の座席に空席があるか否かを確認するためのリクエストを送信する。当該リクエストに応答して、空席管理サーバ200は、席利用状態管理データベース2410から当該店舗400における空席の有無を確認し、リクエストを送信したタブレット端末401‐kに確認の結果を送信する。
【0057】
(xii)S712
通信部4014が空席管理サーバ200から空席有無の確認結果を受信すると、UIデータ生成部40111は、確認結果に基づいて、当該店舗400の他の座席に空席があるか判断する。空席がない場合(S712でNOの場合)、処理はS713に移行する。空席がある場合(S712でYESの場合)、処理はS714に移行する。
(xiii)S713
UIデータ生成部40111は、例えば、退席促進UIデータをメモリ4015から読み出し、利用中用表示画面に当該退席促進UIを重畳表示する。
【0058】
(xiv)S714
UIデータ生成部40111は、利用中用表示画面に表示されている退席ボタンがユーザによって押下されたか判断する。退席ボタンがまだ押下されていない場合(S714でNOの場合)、処理はS715に移行する。退席ボタンが押下された場合(S714でYESの場合)、処理はS716に移行する。
【0059】
(xv)S715
UIデータ生成部40111は、タイマー(図示せず)を再度作動させ、時間カウントを開始し、所定時間B(例えば、5分)が経過したか判断する。まだ所定時間Bが経過していない場合(S715でNOの場合)、処理はS714に戻る。この場合、タイマーカウントは継続される。一方、所定時間Bが経過した場合(S715でYESの場合)、処理はS711に移行する。
(xvi)S716
UIデータ生成部40111は、当該タブレット端末401‐kの表示画面を利用中用表示画面から空席用表示画面に変更する。また、通信制御部40113は、通信部4014を用いて、当該座席の利用状態が「利用中」から「空席」に変わったことを空席管理サーバ200に通知する。そして、処理はS701に移行する。
なお、通知を受けた空席管理サーバ200は、席利用状態管理データベース2410における対象の座席の利用状態2417を「利用中(2)」から「空席(0)」に変更する。
【0060】
<ユーザ端末300における座席予約時の画面構成例>
図8は、ユーザが店舗400の座席を予約する際にユーザ端末300の画面上に表示されるUI画面構成例を示す図である。
図8(a)は、空席管理サーバ200に送信した店舗検索リクエストに対応する店舗群とそれらの混雑情報を表示する店舗選択用UI画面801の構成例を示す図である。図8(a)は、リスト表示構成を示しているが、地図上に各店舗をピン表示するように構成してもよい。図8(a)による店舗選択用UI画面801は、店舗情報8011-1から8011-nのリストで構成される。各店舗情報8011-k(k=1からnの整数)は、店舗名(カフェAなど)と、ユーザ端末300の現在位置(リクエスト送信時の位置)からの距離および所要時間と、を含んでいる。当該距離および所要時間は、ユーザ端末300の位置情報(店舗検索リクエストに含まれる情報)と店舗の所在地情報とに基づいて空席管理サーバ200において算出される。店舗選択用UI画面801から1つの店舗がユーザによって選択されると、選択された店舗の情報が空席管理サーバ200に送信され、当該選択された店舗の座席情報とそれらの利用状態の情報が空席管理サーバ200から送信されてくる(図8(b))。
【0061】
図8(b)は、ユーザが選択した店舗の座席情報を表示する座席選択用UI画面802の構成例を示す図である。図8(b)による座席選択用UI画面802は、座席情報8021-1から8021-nと、注意喚起表示8022と、を含んでいる。各座席情報8021-k(k=1からnの整数)は、座席の属性(カウンタ席かテーブル席か、禁煙席か喫煙席かなど)と、付帯設備情報(電源の有無、無線LANの有無など)と、利用状態の情報(空席、予約中、利用中)と、によって構成されている。座席選択用UI画面802から1つの空きありの座席がユーザによって選択されると、選択された座席の情報が空席管理サーバ200に送信され、当該予約に対して予約番号(暗証番号)が付与され、予約が確定される。そして、予約番号を含む予約完了通知が空席管理サーバ200からユーザ端末300に送信される。
【0062】
図8(c)は、ユーザ端末300の表示画面に表示される予約完了通知803の構成例を示す図である。予約完了通知803は、予約された座席の情報8031と、予約に関するルール情報8032と、予約をキャンセルするためのキャセルボタンと、を含んでいる。座席の情報8031は、座席の属性と、座席/テーブル番号と、利用番号(予約番号)と、当該予約によって当該座席が確保される時間(残存時間)を示す残り確保時間(例えば、15分間からカウントダウン)と、を含む。また、予約に関するルール情報8032として、予約完了から所定時間(15分)以内に来店しない場合には予約が解除されること、利用時間は60分間であること、来店後座席(テーブル)のタブレット端末401‐kに利用番号を入力することが表示される。
【0063】
<店舗400におけるタブレット端末401‐kの表示画面構成例>
図9は、座席利用状態別のタブレット端末401‐kの表示画面構成例を示す図である。図9(a)は、空席時の表示画面901の構成例を示す図である。空席時の表示画面901は、テーブル番号9011と、着席ボタン9012と、利用ルール表示9013と、を含む。予約なしで来店したユーザは、空席がある場合、画面上の着席ボタン9012を押下することにより、当該座席を利用することができるようになる。着席ボタン9012が押下されると、タブレット端末401‐kの画面は、利用中の表示画面903(図9(c))に変化する。
【0064】
図9(b)は、予約中の表示画面902の構成例を示す図である。予約中の表示画面902は、テーブル番号9021と、利用開始ボタン9022と、予約中表示9023と、利用番号(予約番号)入力欄9024と、を含む。上記確保時間(15分)以内に来店した予約ありのユーザは、自身が予約した座席/テーブルに配置されたタブレット端末401‐kの画面上の利用番号入力欄9024に、予約時に空席管理サーバ200から付与された利用番号(予約番号)を入力する。そして、利用開始ボタンが押下されると、タブレット端末401‐kの画面は、利用中の表示画面903(図9(c))に変化する。
【0065】
図9(c)は、利用中の表示画面903の構成例を示す図である。利用中の表示画面903は、テーブル番号9031と、退席ボタン9032と、現在の利用時間表示9033と、を含む。座席を利用中のユーザが退席する際に退席ボタン9032を押下すると、空席時の表示画面901(図9(a))に変化する。また、利用時間表示9033が所定時間(60分)経過すると、リマインド画面表示(図9(d))となる。
【0066】
図9(d)は、座席利用がルールで定められた所定時間(60分)を経過した際に退席を促すリマインド画面表示904の構成例を示す図である。リマインド画面表示904は、テーブル番号9041と、退席ボタン9042と、利用時間が60分を経過したことを示す利用時間表示9043と、リマインドメッセージ(退席促進メッセージ)9044と、を含む。当該リマインドメッセージを受けてユーザが退席ボタン9042を押下すると、空席時の表示画面901(図9(a))に変化する。
以上のように、各座席の各タブレット端末401‐kにおいて座席利用状態に変化があると、画面表示が変化するが、それに加えて、利用状態の変化(空席→利用中、予約中→利用中、利用中→空席)が空席管理サーバ200に送信され、席利用状態管理データベース2410の利用状態2417が更新される。
【0067】
<第1の実施形態のまとめ>
第1の実施形態では、店舗400の各座席に設置されたタブレット端末401-kは、ユーザ(店舗利用者)による座席の利用開始の入力(着席ボタン押下、予約番号入力)から所定時間(60分)経過した場合、当該ユーザに退席を促す情報をタブレット端末のUI画面に表示させる。また、ユーザは、利用前から60分の制限時間内での利用を認識(承諾)して座席を利用することになる。したがって、退席を促すメッセージ(退席促進メッセージ)を目にしたとしてもユーザが気分を害することはない。また、店員としても退席を促すという精神的負担を負うことが無くなる。結果として、店舗における顧客の回転率を向上させることができるようになる。また、タブレット端末401-kは、座席の利用状態が変化した場合(空席→利用中、利用中→空席、予約中→予約解除によって空席)、利用状態の変化を空席管理サーバ200に通知する。空席管理サーバ200は、席利用状態管理データベース2410における利用状態2417を更新する。このようにすることにより、空席管理サーバ200では、最新の座席の利用状態を認識することができ、正確な座席の情報をユーザに提供することが可能となる。さらに、タブレット端末401-kでは、空席管理サーバ200から座席の予約があったとの通知を受けた時点から所定時間(例えば、15分)以内に予約したユーザが来店しない場合(来店したことは対応の座席のタブレット端末401-kに予約番号(暗証番号)が入力されることによって判断される)には、予約が解除される。このようにすることにより、効率よく空席を確保することができ、よって顧客の回転率を向上させることができる。なお、退席を促すメッセージは、他に空席が無い場合に表示させるようにしてもよい。他に空席がある場合には顧客回転率には影響を与えないからであり、ユーザの快適さの担保を考慮したものである。
【0068】
(2)第2の実施形態
第2の実施形態は、座席利用が所定時間(60分)経過した場合に商品(例えば、ドリンクやフード)の追加購入で座席の延長利用を可能にする処理について説明する。
【0069】
<座席管理処理の詳細>
図10は、第2の実施形態による、各タブレット端末401-kが実行する座席管理処理を説明するためのフローチャートである。第2の実施形態では、第1の実施形態による座席管理処理にS1001とS1002の処理が追加されている。よって、S701からS716の処理は第1の実施形態と同様であるので、以下では異なる処理のみ説明する。
【0070】
(i)S1001
S710で所定時間A(例えば、60分)が経過したと判断されると、UIデータ生成部40111は、メモリ4015からリマインドUIデータを読み込み、タブレット端末401‐kの画面に延長要否メッセージを含むリマインド表示画面を表示する。
図11は、第2の実施形態によるリマインド表示画面1101の構成例を示す図である。リマインド表示画面1101は、テーブル番号11011と、退席ボタン11012と、利用時間が60分を経過したことを示す利用時間表示11013と、延長要否メッセージ11014と、延長ボタン11015と、を含む。延長要否メッセージ11014は、例えば、「ご利用開始から60分が経過しました。ドリンクかフードを追加購入いただいた場合にはこの座席をさらに60分ご利用いただけます。」という内容とすることができる。
【0071】
(ii)S1002
UIデータ生成部40111は、リマインド表示画面1101を表示してから所定時間(例えば5分)以内にユーザによって延長ボタン11015が押下され、商品の追加購入があったか判断する。ユーザが延長ボタン11015を押下すると、UIデータ生成部40111は、例えば、タブレット端末401‐kの画面上にメニューを表示し、ユーザによる追加注文を受け付け、決済を行う(座席で注文・決済(QR決済など)を行う)。決済が完了すると、UIデータ生成部40111は、表示制御部40112を介して、商品提供メッセージ(例えば、「この座席を引き続きご利用ください。5分後に商品受け取りカウンタまでお越しください。」とのメッセージ)をタブレット端末401‐kの画面に表示する。商品提供メッセージを画面に表示した後は、タブレット端末401‐kの画面には、通常の利用中の表示画面903(図9(c))が表示される。なお、ユーザがQR決済できない場合には、タブレット端末401‐kの画面上でキャッシュによる決済を選択できるようにしてもよい。キャッシュによる決済が選択された場合には、画面上には、例えば、「キャッシュの方はテーブル番号を控えてレジまでお越しください。」などのメッセージが表示される。
【0072】
所定時間内に商品の追加購入があった場合(S1002でYESの場合)、処理はS709に移行する。所定時間内に商品の追加購入がなかった場合(S1002でNOの場合)、処理はS711に移行する。なお、所定時間内に商品の追加購入がなかった場合、タブレット端末401‐kの画面表示は、リマインド表示画面1101のままとし、ユーザに商品の追加購入を促すようにしてもよい。
【0073】
<追加購入に関する変形例>
(i)利用制限時間(60分)が経過する前にすでにユーザが複数の商品を購入している場合もあるので、過去の2つ目以降の商品の注文証跡と照合し、利用延長を可能にしてもよい。具体的には、所定時間(60分)経過後、ユーザが延長ボタン10015を押下すると、延長手続き表示(例えば、「座席でオーダーする」というメッセージと、「現在から15分以内の決済画面またはレシートがある」というメッセージ+読み取りボタン)が画面上になされる。ユーザが読み取りボタンを押下すると、タブレット端末401-kは、画面上に四角枠を表示し、カメラ(図示せず)を起動し、購入証跡(レシート)を読み取る。タブレット端末401‐kは、読み取った画像から、最初に利用開始した時点から所定時間(例えば45分)経過した時点での商品購入の証跡であることを確認すると、「引き続きご利用ください」というメッセージを画面上に表示して、利用可能時間を延長する。
【0074】
(ii)リマインド表示画面1101をタブレット端末401‐kの画面上に表示してから5分以内に延長手続きがされない場合は、再度退席を促す画面904(図9(d))に戻るようにしてもよい。
【0075】
<第2の実施形態のまとめ>
第2の実施形態では、利用開始から所定時間(例えば、60分)経過しても、ユーザがあらたに追加の商品を購入した場合には、退席を促すメッセージをUI画面上に表示させず、自動的に座席の利用を延長(例えば、自動的にさらに60分の利用を可能にする)させる。ユーザは、予め利用時間が60分に制限されていることを認識した上で座席を利用しているため、さらなる座席利用には追加購入を要するという条件についても抵抗感が低くなる。また、店舗としても、追加の商品購入があれば、既存の利用者であろうと新規の利用者であろうと顧客回転率向上という目的を達成することができるので、延長利用へのハードルもない。このように、予めの利用時間の告知および延長利用時の追加購入というシステムは、利用者および店舗側にとってWin-Winのシステムであり、快適な店舗(カフェ)を利用・運用の実現につながるものである。
【0076】
(3)第1および第2の実施形態に適用可能な変形例
(i)第1および第2の実施形態では、混雑状況に応じた表示として、空席があるかどうかで退席を促すかどうかを決定している(S712からS713)が、さらに空席の有無をテーブルかカウンタ席かで区別してもよい。例えば、テーブル席のタブレット端末401‐kは、同じテーブル席で空きがある場合には退席を促すUI表示画面を出さず、逆にカウンタ席に空きがあってもテーブル席が満席だったら、退席を促すUI表示画面を出すようにしてもよい。
(ii)簡易的な方法として、座席の利用開始から所定時間(60分)が経過したら必ず退席を促すUI画面を表示してもよい。この場合、「予約なし+利用開始」の画面、および「予約あり+暗証番号入力+利用開始」の画面に、「この席のご利用時間は60分となっております。お時間になりましたら次のお客様へお譲りください。」とのメッセージを表示するようにしてもよい。
【0077】
(4)その他
以上の通り、本開示の技術は、上述の実施形態の1つ以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し作動させる処理によって実現することができる。また、1以上の機能を実現する回路によって実現しても良い。
【符号の説明】
【0078】
10 空席管理システム
200 空席管理サーバ
210 CPU(プロセッサ)
220 ROM
230 RAM
240 記憶装置
250 通信装置
300 ユーザ端末
310 CPU(プロセッサ)
320 表示部(表示装置)
330 入力部
340 通信部
350 メモリ
400 店舗
401‐k(k=1からn) タブレット端末
4011 CPU(プロセッサ)
4012 表示部
4013 入力部
4014 通信部
4015 メモリ
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
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