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特開2022-24923多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022024923
(43)【公開日】2022-02-09
(54)【発明の名称】多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置
(51)【国際特許分類】
   E02B 15/00 20060101AFI20220202BHJP
   B01D 29/00 20060101ALI20220202BHJP
   B01D 24/46 20060101ALI20220202BHJP
   B01D 29/01 20060101ALI20220202BHJP
   B01D 29/11 20060101ALI20220202BHJP
   B01D 29/64 20060101ALI20220202BHJP
   B01D 33/00 20060101ALI20220202BHJP
   B01D 36/02 20060101ALI20220202BHJP
   B03B 5/00 20060101ALI20220202BHJP
【FI】
E02B15/00 Z
B01D23/02 A
B01D23/24 Z
B01D29/04 510A
B01D29/04 510B
B01D29/04 520D
B01D29/04 530Z
B01D29/10 501B
B01D29/10 510Z
B01D29/10 520C
B01D29/10 530Z
B01D29/38 550D
B01D33/00 Z
B01D36/02
B03B5/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020127772
(22)【出願日】2020-07-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2020-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】512000569
【氏名又は名称】華南理工大学
(71)【出願人】
【識別番号】520214134
【氏名又は名称】広州自然伝奇生態環境科技有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】520223723
【氏名又は名称】生態環境部華南環境科学研究所
(71)【出願人】
【識別番号】519080861
【氏名又は名称】広東石油化工学院
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】牛暁君
(72)【発明者】
【氏名】張茘
(72)【発明者】
【氏名】房向陽
(72)【発明者】
【氏名】林▲すう▼
(72)【発明者】
【氏名】黄志偉
【テーマコード(参考)】
2D025
4D071
4D116
【Fターム(参考)】
2D025AA00
4D071AA02
4D071AB12
4D071CA01
4D071DA20
4D116BB01
4D116BB12
4D116BC05
4D116BC06
4D116BC27
4D116BC47
4D116BC71
4D116DD01
4D116DD04
4D116DD05
4D116EE03
4D116EE06
4D116FF17B
4D116KK01
4D116KK06
4D116QA33C
4D116QA33F
4D116QA60C
4D116QA60F
4D116QB32
4D116QB44
4D116QC08
4D116RR01
4D116RR22
4D116VV10
4D116VV30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置の提供。
【解決手段】マイクロプラスチックの多段分離のための分離母機と、海洋マイクロプラスチックを収集するための複数組の収集子機6、および収集子機と分離母機を接続するためのパワーブロック3および導管4を含む多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置であって、
内部が中空であり中央に沈殿溝(11)が設けられ、前記沈殿溝(11)の周方向に外
部と連通する複数の貫通穴(12)が設けられた装置構造を支持するための本体支持台(
1)と、前記沈殿溝(11)に位置し多段分離のための分離バレルアセンブリ(2)と、
を含み、
該分離バレルアセンブリ(2)のバレル本体(21)内に、複数組のふるい板(22)
、バレル本体(21)の外壁に配置され各段のふるい板(22)の位置に対応する複数組
の凸状リング(23)、前記凸状リング(23)とふるい板(22)の遠位端位置の対応
箇所に周方向に設けられた複数組のブランクホール(24)、ブランクホール(24)の
下端に配置された接続ブロック(25)およびそれと接続た収集フィルターカートリッジ
(26)、バレル本体(21)中央に配置され順次各ふるい板(22)を貫通する回転軸
(27)、各ふるい板(22)の位置との対応箇所に配置されふるい上の物を回転するた
めの特殊形状のダイヤル(28)、およびバレル本体(21)の表面に配置され回転軸(
27)に接続された第1の駆動モーター(8)が設けられたマイクロプラスチックの多段
分離のための分離母機と、
導管(4)およびパワーブロック(3)を介して本体支持台(1)の底面に接続され、
海洋マイクロプラスチックを収集するための複数組の収集子機と、
周方向に本体支持台(1)の底面に複数組設けられた導管(4)の伝達に使用されたパ
ワーブロック(3)と、
導管(4)のねじ山のねじ込みおよび伝達歯(32)の一端との噛合伝達、前記伝達歯
(32)の他端と伝達ギアディスク(13)の噛合伝達、伝達ギアディスク(13)と複
合トランスミッションパーツ(31)の伝達を伸縮自在に制御するために使用され、パワ
ーブロック(3)の前端に位置する複合トランスミッションパーツ(31)と、
パワーブロック(3)の前端を貫通して複合トランスミッションパーツ(31)に伝達
接続され、伝達部(41)、伸縮部(42)、伝達部(41)の外管壁に位置し複合トラ
ンスミッションパーツ(31)の伝達に使用されるねじ部、および伝達ギアディスク(1
3)のカバーの底面に接続され、ホースを介して分離バレルアセンブリ(2)の上面の水
入口(29)に取り外し可能に接続され、伸縮部(42)の後端に位置するウォーターポ
ンプアセンブリ(15)を含むガイド流体を収集するための導管(4)と、
を含む、ことを特徴とする多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置。
【請求項2】
前記本体支持台(1)には、さらに、
本体支持台(1)の上面に位置し分離バレルアセンブリ(2)を覆うための保護カバー(
16)と、
前記伝達ギアディスク(13)と回転軸(27)が本体支持台(1)に回転可能に嵌め込
まれた伸縮ロッド(14)を介して接続され、本体支持台(1)の内底面に位置し分離バ
レルアセンブリ(2)の昇降を制御するための昇降モーター(81)と、
本体支持台(1)の側壁に位置し液面を監視するためのレベルゲージ(17)と、
本体支持台(1)とスロットを介して取り外し可能に接続され、リング状管を介して本体
支持台(1)の側壁に固定されたエアポンプ(51)と接続され、本体支持台(1)の円
周側壁に位置し周方向に複数組設けられたエアバッグコラム(5)と、
が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の多段分離機能を有する海洋マイクロプラ
スチック収集装置。
【請求項3】
前記導管(4)には、さらに、
伝達部(41)の出口端から内部へ順次設けられたバッフル(43)、フィルタースクリ
ーン(44)が設けられ、前記バッフル(43)、フィルタースクリーン(44)の下端
に対応する管壁に、それぞれスグラ排出用の溝(45)が設けられたことを特徴とする請
求項1に記載の多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置。
【請求項4】
前記収集子機は、海面のマイクロプラスチック収集を強化することができるディスクタイ
プの収集子機(6)であり、
周方向に複数の開口(62)が設けられ、前記開口(62)の外側に掻き取りを補助する
掻き取り板セット(66)が設けられたディスクタイプハウジング(61)と、
前半分の4つの側面がすべてフィルタースクリーン構造(631)であり、後半分が円弧
状の天板(633)が設けられている可動底板(632)構造であり、可動底板(632
)の底面摺動ブロック(634)がディスクタイプハウジング(61)の対応する摺動溝
(64)と配合して、ばね片(65)を介して摺動溝(64)の内壁に接続され、前記開
口(62)に可動に配置された収集角管(63)と、
ディスクタイプハウジング(61)の中央に配置され、上部の各収集角管(63)を回転
させるためのカムブロック(67)と、
出力軸を介してディスクタイプハウジング(61)を貫通してカムブロック(67)に接
続され、ディスクタイプハウジング(61)の上面の中央に配置された第2の駆動モータ
ー(82)と、
ディスクタイプハウジング(61)に固定的に接続され、その入口端がディスクタイプハ
ウジング(61)内部まで延伸し、その出口端が前記導管(4)の伝達部(41)の出口
端に取り外し可能に接続され、その中央部にポンピングを補助するための第1の吸引補助
ポンプ(83)が設けられ、ディスクタイプハウジング(61)上に配置された吸引管ア
センブリ(68)と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチッ
ク収集装置。
【請求項5】
前記収集子機は具体的に異なる深さのマイクロプラスチックを収集することができる昇降
式収集子機(7)であり、
中央に昇降管(72)が貫通して設けられ、前記昇降管(72)の上部に液体排出口(7
6)が設けられ、その下部の周方向に複数組の収集ポート(77)が設けられ、昇降管(
72)の中央部にポンピングを補助するための第2の吸引補助ポンプ(84)が設けられ
た昇降式ハウジング(71)と、
上面に昇降管(72)の上面に接続され、昇降管(72)の昇降および回転を制御するた
めの複合モーター(85)が設けられ、昇降式ハウジング(71)の上面に配置され昇降
管(72)の昇降空間を収容するための凸型ブロック(73)と、
管壁に等間隔を空けて複数組の収集口(75)が設けられ、昇降式ハウジング(71)の
底面に配置され昇降管(72)外周に嵌設された補助スリーブ(74)と、
昇降式ハウジング(71)に固定的に接続され、一側のホース部分が昇降管(72)内に
延伸して第2の吸引補助ポンプ(84)に接続され、他側の側面が導管(4)の伝達部(
41)の出口端に取り外し可能に接続される、液体排出口(76)と導管(4)を接続す
るためのホースアセンブリ(78)と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチッ
ク収集装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境汚染の監視および分離の技術分野に関し、具体的には多段分離機能を有す
る海洋マイクロプラスチック収集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
2004年、イギリスのプリマス大学のThompsonらは、Science誌で海洋
水と堆積物のプラスチック片に関する論文を発表し、彼らは最初に「マイクロプラスチッ
ク」の概念を提案した、マイクロプラスチックとは、直径が5mm未満のプラスチック片
と粒子を指す。
【0003】
実際に、マイクロプラスチックの粒子径が数μm~数mmの範囲であり、様々な形状の不
均一なプラスチック粒子の混合物であり、肉眼では視認が難しく、「白い汚染」プラスチ
ックと比較すると、マイクロプラスチックの害が主にその小さい粒子直径に反映され、通
常の非分解性プラスチックよりも環境に一層有害である。
【0004】
現在、海洋マイクロプラスチックを収集しているが、既存の収集装置には、次のように、
まだ使用方法と有効性にいくつかの欠陥がある。
1)海洋水環境が複雑であるため、地域ごとに異なる収集範囲と収集ニーズを調整するこ
とがうまくできなく、海洋マイクロプラスチックの収集過程に一定量の浮遊破片などの収
集され、収集口が簡単に詰まられ収集装置の収集効率が低下する。
2)既存の収集装置は、多くの場合、収集および多段分離の作用を備えていなく、収集ニ
ーズに応じて複数の粒子径のマイクロプラスチックサンプルを取得できず、異なる粒子径
のマイクロプラスチックサンプルを得るために、収集・回収されたマイクロプラスチック
サンプルを再処理する必要があり、収集効率に悪影響を与えるだけでなく、各種の粒子径
のマイクロプラスチックを十分な量で収集できるのを保証できない。
従って、既存の海洋マイクロプラスチックの収集および研究を最適化するために、上記の
問題を解決できる新しい海洋マイクロプラスチック収集装置が必要である。
【発明の概要】
【0005】
上記の技術的問題を解決するために、本発明は、以下の多段分離機能を有する海洋マイク
ロプラスチック収集装置を提供する。
【0006】
本発明の技術的解決策は、以下を含む多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収
集装置である。
マイクロプラスチックの多段分離のための分離母機は、内部が中空であり中央に沈殿溝が
設けられ、前記沈殿溝の周方向に外部と連通する複数の貫通穴が設けられ、装置構造を支
持するための本体支持台と、バレル本体内に上から下に従ってふるい穴の穴径が小さくな
る複数組のふるい板が設けられ、沈殿溝に配置され多段分離のための分離バレルアセンブ
リと、ふるい板の遠位端の位置に対応する箇所に周方向に複数組のブランクホールが設け
られ、バレル本体の外壁に配置され各段のふるい板の位置に対応する複数組の凸状リング
と、ブランクホール下端に配置され接続ブロックを介して接続された収集フィルターカー
トリッジと、各ふるい板の位置に対応する箇所にそれぞれふるい上の物を回転させるため
の特殊形状のダイヤルが設けられ、バレル本体の中央に配置され各ふるい板を順次貫通す
る回転軸と、バレル本体の表面に配置され回転軸に接続された第1の駆動モーターとを含
み、
海洋マイクロプラスチックを収集するための複数組の収集子機は、導管およびパワーブロ
ックを介して本体支持台の底面に接続され、
導管伝達のためのパワーブロックは、周方向に本体支持台の底面に複数組設けられ、パワ
ーブロックの前端に複合トランスミッションパーツが設けられ、前記複合トランスミッシ
ョンパーツはねじ伝達のためのナット部と伝達歯の一端の平歯車と噛み合っている平歯部
からなり、導管ねじ山のねじ込みと伝達歯の一端の噛合伝達に使用され、前記伝達歯の他
端のベベルギアが本体支持台の底面に設けられた伝達ギアディスクに噛合され、伝達歯の
平歯車がベベルギアと伸縮制御可能な伸縮モーターロッドを介して接続され、伝達ギアデ
ィスクと複合トランスミッションパーツの伝達を伸縮自在に制御するために使用され、複
合トランスミッションパーツ、伝達歯はそれぞれ回転スリーブを介してパワーブロックの
内壁に接続され、
ガイド流体を収集するための導管は、パワーブロックの前端を貫通して複合トランスミッ
ションパーツに伝達接続され、前記導管は、伝達部、伸縮部、伝達部の外管壁に配置され
複合トランスミッションパーツの伝達のためのねじ部、伸縮部の後端に配置され、伝達ギ
アディスクカバーの底面に接続され、ホースを介して分離バレルアセンブリ上面の水入口
に取り外し可能に接続されるウォーターポンプアセンブリ、を含む。
【0007】
また、前記本体支持台はさらに以下を含む。
本体支持台の上面に配置され分離バレルアセンブリをカバーするための保護カバーは、上
記の設置によって装置の動作中に分離バレルアセンブリへの損傷などを防ぎ、
本体支持台の内底面に配置され分離バレルアセンブリの昇降を制御するための昇降モータ
ーは、前記伝達ギアディスクが回転軸を介して本体支持台に回転可能に嵌設された伸縮ロ
ッドに接続され、上記の設置によって本装置の収集が完了し返却した後、昇降モーターを
使用してバレル本体の昇降を制御し収集フィルターカートリッジで回収されたサンプルを
取り出し、
本体支持台の側壁に配置され液面を監視するためのレベルゲージは、本体支持台の円周の
側壁に配置され周方向に複数組のエアバッグコラムが設けられ、前記エアバッグコラムが
本体支持台とスロットを介して取り外し可能に接続され、各エアバッグコラムがリング状
管を介して本体支持台の側壁に固定されたエアポンプに接続され、上記の設置によって、
本装置の深さを監視でき、エアバッグコラムおよびエアポンプの作用により浮力を調整し
て、収集子機の通常動作を確保できる。
【0008】
また、前記導管は、伝達部の出口端から内部へ順次設けられたバッフル、フィルタースク
リーンをさらに含み、前記バッフル、フィルタースクリーンの下端に対応する管壁にそれ
ぞれスグラ排出用の溝が設けられ、導管の伝達部は2層構造であり、中間層が伸縮部に嵌
設され、伸縮部と伝達部の接続箇所にシールコムリングが設けられ、上記の設置によって
、多段配置されたバッフルおよび後のフィルタースクリーンを使用して、収集されたマイ
クロプラスチックおよび取り込まれた海水を濾過し、浮遊物などの破片が分離バレルアセ
ンブリ内に入り、収集フィルターカートリッジのサンプル収集品質に悪影響を与えるのを
避ける。
【0009】
本発明の技術的解決策の1つとして、前記収集子機は、具体的に海面マイクロプラスチッ
ク収集を強化するディスクタイプ収集子機であり、それは、
周方向に複数の開口が設けられ、前記開口の外側に掻き取りを補助する掻き取り板セット
が設けられたディスクタイプハウジングと、前半分の4つの側面がそれぞれフィルタース
クリーン構造であり、その後半分が円弧状の天板を備えた可動底板構造であり、可動底板
の底面の摺動ブロックがディスクタイプハウジングの対応の摺動溝に配合され、ばね片を
介して摺動溝の内壁に接続される、開口に可動に配置された収集角管と、ディスクタイプ
ハウジングの中央に配置され上部の各収集角管を回転させるためのカムブロックと、出力
軸を介してディスクタイプハウジングを貫通してカムブロックに接続される、ディスクタ
イプハウジングの上面の中央に配置された第2の駆動モーターと、ディスクタイプハウジ
ングに固定的に接続され、入口端がディスクタイプハウジング内部まで延伸し、出口端が
前記導管の伝達部の出口端に取り外し可能に接続され、中央部にポンピングを補助するた
めの第1の吸引補助ポンプが設けられた、ディスクタイプハウジング上に配置された吸引
管アセンブリとを含む。
【0010】
上記の設置によって、収集角管の可動作用を利用して、定期的に伸縮収集を行って各開口
の掻き取り板セットによる大型浮遊物などの掻き取りと協力して、大型浮遊物などの破片
によるディスクタイプ収集子機の詰まりを回避する同時に、上記構造の設計によって、マ
イクロプラスチックの収集面積を効果的に増加させ、海面マイクロプラスチックの収集効
率を向上させることができる。
【0011】
本発明の技術的解決策のもう1つとして、前記収集子機は具体的に異なる深さのマイクロ
プラスチックを収集することができる昇降式収集子機であり、それは、
中央に昇降管が貫通して配置され、前記昇降管の上部に液体排出口が設けられ、その下部
に周方向に複数組の収集ポートが設けられ、昇降管の中央部にポンピングを補助するため
の第2の吸引補助ポンプが設けられた昇降式ハウジングと、頂面に昇降管の上面に接続さ
れ昇降管の昇降および回転を制御するための複合モーターが設けられ、前記複合モーター
は具体的に昇降モーターと回転モーターの組み合わせである昇降式ハウジングの上面に配
置され昇降管の昇降空間を収容するための凸型ブロックと、管壁に等間隔を空けて複数組
の収集口が設けられ、昇降式ハウジングの底面に配置され昇降管外周に嵌設される補助ス
リーブと、昇降式ハウジングに固定的に接続され、一側のホース部分が昇降管まで延伸し
第2の吸引補助ポンプに接続され、他側の側面が導管の伝達部出口端に取り外し可能に接
続され、液体排出口と導管を接続するためのホースアセンブリとを含む。
【0012】
上記の設置によって、複合モーターの作用を利用して昇降管の昇降を制御し、異なる海洋
深さのマイクロプラスチックの収集をみたし、複合モーターの作用を利用して昇降管の回
転を制御し、収集ポートと対応の深さの収集口の対応回転により、収集または非収集を制
御して、指定エリアまでのマイクロプラスチックの収集操作を満たす。
【発明の効果】
【0013】
本発明の有益な効果は以下の通りである。
(1)本発明は、分離母機の分離バレルアセンブリ構造により、収集された海水およびマ
イクロプラスチックを多段に分離でき、各段の分離された海洋マイクロプラスチックに対
する収集フィルターカートリッジの収集操作を行い、効率的な分離および処理効果を有す
る。
(2)本発明は、分離母機と分離子機の組み合わせにより、本発明の装置は異なるニーズ
に応じて異なる分離子機を装備して、本装置の複数種類の収集機能を実現し、本発明の装
置の適用性を高める。
(3)本発明は、パワーブロックおよび導管の構造伝達設置により、本発明の装置が各分
離子機と分離母機の間隔を調整でき、サンプリングエリアの実際状況に応じて本装置のサ
ンプリング範囲を調整して、本発明の装置の適用性を高める。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明のマイクロプラスチック収集装置全体の構造図1である。
図2】本発明のマイクロプラスチック収集装置全体の構造図2である。
図3】本発明の分離母機の外観概略図である。
図4】本発明の分離母機の上面視構造概略図である。
図5】本発明の分離母機の底面視構造概略図である。
図6】本発明の分離バレルアセンブリの外観概略図である。
図7】本発明の分離バレルアセンブリの底面視構造概略図である。
図8】本発明の分離バレルアセンブリの内部構造概略図である。
図9】本発明の収集装置全体の伝達構造概略図である。
図10】本発明の導管の構造概略図である。
図11】本発明の導管の側剖構造概略図である。
図12】本発明のパワーブロックの内部構造概略図である。
図13】本発明の複合トランスミッションパーツの構造概略図である。
図14】本発明の伝達歯の構造概略図である。
図15】本発明のディスクタイプ分離子機の外観概略図である。
図16】本発明のディスクタイプ分離子機の内部構造概略図である。
図17】本発明の収集角管の構造概略図である。
図18】本発明の昇降式分離子機の外観概略図である。
図19】本発明の昇降式分離子機の昇降管内部の構造概略図である。
図20】本発明のディスクタイプ分離子機組立本体の構造概略図である。
図21】本発明のディスクタイプ分離子機組立本体の上面視構造概略図である。
図22】本発明のディスクタイプ分離子機組立本体の底面視構造概略図である。
図23】本発明の昇降式分離子機組立本体の構造概略図である。
【0015】
[符号の説明]
1 本体支持台
11 沈殿溝
12 貫通穴
13 伝達ギアディスク
14 伸縮ロッド
15 ウォーターポンプアセンブリ
16 保護カバー
17 レベルゲージ
2 分離バレルアセンブリ
21 バレル本体
22 ふるい板
23 凸状リング
24 ブランクホール
25 接続ブロック
26 収集フィルターカートリッジ
27 回転軸
28 特殊形状のダイヤル
29 水入口
3 パワーブロック
31 複合トランスミッションパーツ
311 ナット部分
312 平歯部
32 伝達歯
321 平歯車
322 ベベルギア
323 伸縮モーターロッド
4 導管
41 伝達部
42 伸縮部
43 バッフル
44 フィルタースクリーン
45 溝
5 エアバッグコラム
51 エアポンプ
6 ディスクタイプ収集子機
61 ディスクタイプハウジング
62 開口
63 収集角管
631 フィルタースクリーン構造
632 可動底板
633 円弧状の天板
634 摺動ブロック
64 摺動溝
65 ばね片
66 掻き取り板セット
67 カムブロック
68 吸引管アセンブリ
7 昇降式収集子機
71 昇降式ハウジング
72 昇降管
73 凸型ブロック
74 補助スリーブ
75 収集口
76 液体排出口
77 収集ポート
78 ホースアセンブリ
8 第1の駆動モーター
81 昇降モーター
82 第2の駆動モーター
83 第1の吸引補助ポンプ
84 第2の吸引補助ポンプ
85 複合モーター
9 電池ケース
91 コントローラー
92 フック
93 水中プロペラ
【発明を実施するための形態】
【0016】
実施例1
多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置は、以下を含む。
図3~5に示すように、マイクロプラスチックの多段分離のための分離母機は、内部が中
空であり中央に沈殿溝11が設けられ、沈殿溝11の周方向に外部と連通する5つの貫通
穴12が設けられた、装置構造を支持するための本体支持台1と、本体支持台1の内底面
に位置し分離バレルアセンブリ2の昇降を制御するための5組の昇降モーター81を含む
【0017】
図6~8に示すように、沈殿溝11に配置され多段分離のための分離バレルアセンブリ2
は、そのバレル本体21内に上から下に従ってふるい穴の穴径が小さくなる2組のふるい
板22が設けられ、順次、穴径3mm、1.5mmのふるい板22、バレル本体21の外
壁に配置され各段ふるい板22の位置に対応する複数組の凸状リング23、凸状リング2
3とふるい板22の遠位端位置に対応する箇所に周方向設けられた9組のブランクホール
24、ブランクホール24の下端に配置され接続ブロック25を介して接続された収集フ
ィルターカートリッジ26、バレル本体21の中央に配置され順次各ふるい板22を貫通
する回転軸27、各ふるい板22の位置に対応する箇所にそれぞれ設けられたふるい上の
物を回転させるための特殊形状のダイヤル28、バレル本体21の表面に配置され回転軸
27に接続された第1の駆動モーター8を含む。
【0018】
図20~22に示すように、保護カバー16は本体支持台1の上面に配置され分離バレル
アセンブリ2をカバーし、レベルゲージ17は本体支持台1の側壁に配置され、液面を監
視し、エアバッグコラム5は、本体支持台1の円周の側壁に配置され周方向に5組設けら
れ、エアバッグコラム5が本体支持台1にスロットを介して取り外し可能に接続され、各
エアバッグコラム5がリング状管を介して本体支持台1側壁に固定されたエアポンプ51
に接続され、複数組の収集子機は海洋マイクロプラスチックを収集し、導管4およびパワ
ーブロック3を介して本体支持台1の底面に接続され、収集子機は具体的に海面マイクロ
プラスチックの収集を強化するディスクタイプ収集子機6であり、
それは、図15~17に示すように、周方向に3つの開口62が設けられ、開口62の外
側に掻き取りを補助するための掻き取り板セット66が設けられたディスクタイプハウジ
ング61と、前半分の4つの側面はそれぞれフィルタースクリーン構造631であり、穴
径が5.5mmであり、フィルタースクリーン構造631の後半分が円弧状の天板633
が設けられた可動底板632の構造であり、可動底板632の底面の摺動ブロック634
がディスクタイプハウジング61の対応の摺動溝64に配合され、ばね片65を介して摺
動溝64の内壁に接続され、開口62に可動的に配置された収集角管63と、ディスクタ
イプハウジング61の中央に配置され上部の各収集角管63を回転させるためのカムブロ
ック67と、出力軸を介してディスクタイプハウジング61を貫通してカムブロック67
に接続され、ディスクタイプハウジング61の上面の中央に配置された第2の駆動モータ
ー82と、ディスクタイプハウジング61に固定的に接続され、入口端がディスクタイプ
ハウジング61の内部まで延伸し、出口端が導管4の伝達部41の出口端に取り外し可能
に接続され、中央部にポンピングを補助するための第1の吸引補助ポンプ83が設けられ
、ディスクタイプハウジング61に配置された吸引管アセンブリ68とを含む。
【0019】
図9、12に示すように、導管4の伝達ためのパワーブロック3は、周方向に本体支持台
1の底面に5組設けられ、パワーブロック3の前端に配置された複合トランスミッション
パーツ31は、図13に示すように、複合トランスミッションパーツ31はねじ伝達のた
めのナット部分311と伝達歯32の一端の平歯車321と噛合された平歯部312から
なり、導管4のねじ山のねじ込みおよび伝達歯32の一端との噛合伝達に使用され、伝達
歯32の他端のベベルギア322が本体支持台1の底面に設けられた伝達ギアディスク1
3と噛合され、図14に示すように、伝達歯32の平歯車321、ベベルギア322間が
伸縮を制御可能な伸縮モーターロッド323を介して接続され、伝達ギアディスク13と
複合トランスミッションパーツ31の伝達を伸縮自在に制御するために使用され、図9
示すように、複合トランスミッションパーツ31、伝達歯32はそれぞれ回転スリーブを
介してパワーブロック3の内壁に接続され、伝達ギアディスク13と回転軸27が本体支
持台1に回転可能に嵌設された伸縮ロッド14を介して接続される。
【0020】
図10~11に示すように、ガイド流体を収集するための導管4は、パワーブロック3の
前端を貫通して複合トランスミッションパーツ31に伝達接続され、導管4は、伝達部4
1、伸縮部42、伝達部41の外管壁に配置され複合トランスミッションパーツ31の伝
達に使用されるねじ部、伝達ギアディスク13のカバー底面に接続され、5組のホースを
介して分離バレルアセンブリ2の上面の5組の水入口29に取り外し可能に接続され、伸
縮部42の後端に配置されたウォーターポンプアセンブリ15とを含み、導管4は、さら
に、伝達部41の出口端から内部へ順次設けられたフラットクロスの2組のバッフル43
と、穴径5mmで、後側バッフル43の後方に1組設けられたフィルタースクリーン44
と、バッフル43、フィルタースクリーン44の下端に対応する管壁にそれぞれ設けられ
たスグラ排出用の溝45とを含み、導管4の伝達部41は2層構造であり、中間層が伸縮
部42に嵌設され、伸縮部42と伝達部41の接続箇所にシールコムリングが設けられて
いる。
【0021】
上記マイクロプラスチック収集装置の動作方法は以下の通りである。
図1に示すように、各パワーブロック3の上面に、市販のリチウム電池パックを支持する
ための電池ケース9が固定され、電池ケース9の上面に、既存のドローン飛行制御システ
ムにより改良調整されたコントローラー91が搭載され、コントローラー91は、無線制
御により操作者の操作ハンドルと接続され、コントローラー91は、上記各モーターの起
動を制御するものであり、リチウム電池は上記装置の動作に必要の電力を提供し、ただし
、上記第1の駆動モーター8、昇降モーター81、第2の駆動モーター82、複合モータ
ー85、伸縮モーターロッド323はそれぞれ市販のモーターの外形を調整して本装置の
設置ニーズに適するものを使用し、上記ウォーターポンプアセンブリ15、第1の吸引補
助ポンプ83、第2の吸引補助ポンプ84はそれぞれ市販のウォーターポンプの外形を調
整して本装置の設置ニーズに適するものを使用し、上記レベルゲージ17は、市販の上海
思派電子科技有限公司製の差込式磁性レベルゲージを使用し、上記エアポンプ51は、市
販のエアポンプの外形を調整して本装置の設置ニーズに適するものを使用し、
マイクロプラスチック収集装置は、2つの収集方式に分けられた。
【0022】
固定式収集:図1に示すように、紐で収集装置の本体支持台1の表面のフック92と係合
され、船などで指定の収集エリアに移動させ、収集装置を紐の下方から収集エリアの海面
に移し、収集操作を行い、この方式は収集エリアが海岸から遠く離れている状況に適して
いる。
【0023】
移動式収集:図2に示すように、本体支持台1の下端に水中プロペラ93、Vic~Te
ch SW2210B水中プロペラを追加し、上記コントローラー91およびリチウム電
池に対して関連回路接続を行い、操作ハンドルを使用して無線制御で収集装置を指定収集
エリアに移動させ収集操作を行い、この方式は収集エリアが海岸に近い状況に適している
【0024】
マイクロプラスチック収集装置の動作方法は、以下の通りである。
伝達歯32を制御するための伸縮モーターロッド323によって、ベベルギア322と伝
達ギアディスク13を噛合・係合させ、第1の駆動モーター8は回転軸27の回転により
伝達ギアディスク13を回転させ、伝達歯32の回転を駆動し、伝達歯32の平歯車32
1と複合トランスミッションパーツ31の平歯部312の噛合作用、および複合トランス
ミッションパーツ31のナット部分311と導管4の伝達部41のねじ配合を利用し、導
管4の伝達部41を外側または内側に運動させ、導管4の伝達部41、伸縮部42の伸縮
関係によって、収集子機の展開エリアを調整制御することで、収集エリアの面積に応じて
収集装置全体の直径長さを調整する。
【0025】
一次濾過:第1の吸引補助ポンプ83、ウォーターポンプアセンブリ15によって各収集
子機にポンピング動力を提供し、海水およびマイクロプラスチックを収集し、導管4のバ
ッフル43およびフィルタースクリーンによって浮遊破片および5mm以上の海洋マイク
ロプラスチックを濾過して、溝45から排出させる。
【0026】
分級分離:ウォーターポンプアセンブリ15を使用して、一次濾過された海水およびマイ
クロプラスチックをホースに沿って分離バレルアセンブリ2の上面の水入口29から導入
し、その後分離バレルアセンブリ2内に設けられたふるい板22によって分級濾過を行い
、回転軸27の回転によって特殊形状のダイヤル28を軸まわりにゆっくり回転させ、ふ
るい上のマイクロプラスチックをふるい板22に対応する凸状リング23の部分に掻き取
り、ブランクホール24を介して収集フィルターカートリッジ26に落下する。
【0027】
浮力調整:レベルゲージ17によって液面高さを監視し、各エアバッグコラム5およびエ
アポンプ51によってエアバッグコラム5のインフレータブル程度を制御することで、エ
アバッグコラム5の延伸長さを制御して、収集子機と海面の接触を制御しながら導管4が
海面に接触しないことを確保する。
【0028】
ディスクタイプ収集子機6の動作方法は、以下の通りである。
第1の吸引補助ポンプ83が起動すると、海面に沈んだディスクタイプハウジング61内
の海水をポンピングし、収集角管63によって海面破片などを粗濾過して、第2の駆動モ
ーター82の駆動によってカムブロック67を回転させ、ひいてはカムブロック67の上
部の各収集角管63の円弧状の天板633によって、収集角管63の摺動ブロック634
を摺動溝64に沿って移動させ、設置されたばね片65によって収集角管63を回復し、
収集角管63の往復運動によって、開口62の掻き取り板セット66と協力してフィルタ
ースクリーン構造631部分の付着破片を掻き取り、フィルタースクリーン構造631の
詰まりを防止する。
【0029】
実施例2
図23に示すように、以下を除いて本実施例は実施例1と大体同じであり、収集子機は具
体的に異なる深さのマイクロプラスチックを収集することができる昇降式収集子機7であ
り、
図18~19に示すように、それは、中央に昇降管72が貫通して設けられ、上部に液体
排出口76が設けられ、下部の周方向に3組の収集ポート77が設けられ、昇降管72の
中央部にポンピングを補助するための第2の吸引補助ポンプ84が設けられた昇降式ハウ
ジング71と、昇降式ハウジング71の上面に配置され昇降管72の昇降空間を収容する
ための、内頂面に昇降管72の上面に接続された昇降モーターと回転モーターの組み合わ
せである昇降管72の昇降および回転を制御するための複合モーター85が設けられた凸
型ブロック73と、昇降式ハウジング71底面に配置され昇降管72外周に嵌設された補
助スリーブ74と、補助スリーブ74の管壁に等間隔で設けられた3組の収集口75と、
昇降式ハウジング71に固定接続され、一側のホース部分が昇降管72まで延伸し第2の
吸引補助ポンプ84に接続され、他側の側面が導管4の伝達部41の出口端に取り外し可
能に接続され、液体排出口76と導管4を接続するためのホースアセンブリ78とを含む
【0030】
マイクロプラスチック収集装置の動作方法は、実施例1と同じであり、異なるのは昇降収
集子機7であり、上記昇降式収集子機7の動作方法は以下の通りである。第2の吸引補助
ポンプ84が起動すると、複合モーター85の昇降モーター部分によって昇降管72を制
御して対応の収集口75まで降下させ、その後複合モーター85の回転モーター部分の回
転によって収集ポート77と収集口75を位置合わせることで、異なる深さで収集または
非収集を制御して、指定エリアでのマイクロプラスチックの収集操作を実現する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2020-09-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置であって、
内部が中空であり中央に沈殿溝(11)が設けられ、前記沈殿溝(11)の周方向に外
部と連通する複数の貫通穴(12)が設けられた装置構造を支持するための本体支持台(
1)と、前記沈殿溝(11)に位置し多段分離のための分離バレルアセンブリ(2)と、
を含み、
該分離バレルアセンブリ(2)のバレル本体(21)内に、複数組のふるい板(22)
、バレル本体(21)の外壁に配置され各段のふるい板(22)の位置に対応する複数組
の凸状リング(23)、前記凸状リング(23)とふるい板(22)の遠位端位置の対応
箇所に周方向に設けられた複数組のブランクホール(24)、ブランクホール(24)の
下端に配置された接続ブロック(25)、および当該接続ブロック(25)と接続された
収集フィルターカートリッジ(26)、バレル本体(21)中央に配置され順次各ふるい
板(22)を貫通する回転軸(27)、各ふるい板(22)の位置との対応箇所に配置さ
れふるい上の物を回転するための特殊形状のダイヤル(28)、およびバレル本体(21
)の表面に配置され回転軸(27)に接続された第1の駆動モーター(8)が設けられた
マイクロプラスチックの多段分離のための分離母機と、
導管(4)およびパワーブロック(3)を介して本体支持台(1)の底面に接続され、
海洋マイクロプラスチックを収集するための複数組の収集子機と、
周方向に本体支持台(1)の底面に複数組設けられた導管(4)の伝達に使用されたパ
ワーブロック(3)と、
導管(4)のねじ山のねじ込みおよび伝達歯(32)の一端との噛合伝達、前記伝達歯
(32)の他端と伝達ギアディスク(13)の噛合伝達、伝達ギアディスク(13)と複
合トランスミッションパーツ(31)の伝達を伸縮自在に制御するために使用され、パワ
ーブロック(3)の前端に位置する複合トランスミッションパーツ(31)と、
パワーブロック(3)の前端を貫通して複合トランスミッションパーツ(31)に伝達
接続され、伝達部(41)、伸縮部(42)、伝達部(41)の外管壁に位置し複合トラ
ンスミッションパーツ(31)の伝達に使用されるねじ部、および伝達ギアディスク(1
3)のカバーの底面に接続され、ホースを介して分離バレルアセンブリ(2)の上面の水
入口(29)に取り外し可能に接続され、伸縮部(42)の後端に位置するウォーターポ
ンプアセンブリ(15)を含むガイド流体を収集するための導管(4)と、
を含む、ことを特徴とする多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置。
【請求項2】
前記本体支持台(1)には、さらに、
本体支持台(1)の上面に位置し分離バレルアセンブリ(2)を覆うための保護カバー(
16)と、
前記伝達ギアディスク(13)と回転軸(27)が本体支持台(1)に回転可能に嵌め込
まれた伸縮ロッド(14)を介して接続され、本体支持台(1)の内底面に位置し分離バ
レルアセンブリ(2)の昇降を制御するための昇降モーター(81)と、
本体支持台(1)の側壁に位置し液面を監視するためのレベルゲージ(17)と、
本体支持台(1)とスロットを介して取り外し可能に接続され、リング状管を介して本体
支持台(1)の側壁に固定されたエアポンプ(51)と接続され、本体支持台(1)の円
周側壁に位置し周方向に複数組設けられたエアバッグコラム(5)と、
が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の多段分離機能を有する海洋マイクロプラ
スチック収集装置。
【請求項3】
前記導管(4)には、さらに、
伝達部(41)の出口端から内部へ順次設けられたバッフル(43)、フィルタースクリ
ーン(44)が設けられ、前記バッフル(43)、フィルタースクリーン(44)の下端
に対応する管壁に、それぞれスグラ排出用の溝(45)が設けられたことを特徴とする請
求項1に記載の多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチック収集装置。
【請求項4】
前記収集子機は、海面のマイクロプラスチック収集を強化することができるディスクタイ
プの収集子機(6)であり、
周方向に複数の開口(62)が設けられ、前記開口(62)の外側に掻き取りを補助する
掻き取り板セット(66)が設けられたディスクタイプハウジング(61)と、
前半分の4つの側面がすべてフィルタースクリーン構造(631)であり、後半分が円弧
状の天板(633)が設けられている可動底板(632)構造であり、可動底板(632
)の底面摺動ブロック(634)がディスクタイプハウジング(61)の対応する摺動溝
(64)と配合して、ばね片(65)を介して摺動溝(64)の内壁に接続され、前記開
口(62)に可動に配置された収集角管(63)と、
ディスクタイプハウジング(61)の中央に配置され、上部の各収集角管(63)を回転
させるためのカムブロック(67)と、
出力軸を介してディスクタイプハウジング(61)を貫通してカムブロック(67)に接
続され、ディスクタイプハウジング(61)の上面の中央に配置された第2の駆動モータ
ー(82)と、
ディスクタイプハウジング(61)に固定的に接続され、その入口端がディスクタイプハ
ウジング(61)内部まで延伸し、その出口端が前記導管(4)の伝達部(41)の出口
端に取り外し可能に接続され、その中央部にポンピングを補助するための第1の吸引補助
ポンプ(83)が設けられ、ディスクタイプハウジング(61)上に配置された吸引管ア
センブリ(68)と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチッ
ク収集装置。
【請求項5】
前記収集子機は具体的に異なる深さのマイクロプラスチックを収集することができる昇降
式収集子機(7)であり、
中央に昇降管(72)が貫通して設けられ、前記昇降管(72)の上部に液体排出口(7
6)が設けられ、その下部の周方向に複数組の収集ポート(77)が設けられ、昇降管(
72)の中央部にポンピングを補助するための第2の吸引補助ポンプ(84)が設けられ
た昇降式ハウジング(71)と、
上面に昇降管(72)の上面に接続され、昇降管(72)の昇降および回転を制御するた
めの複合モーター(85)が設けられ、昇降式ハウジング(71)の上面に配置され昇降
管(72)の昇降空間を収容するための凸型ブロック(73)と、
管壁に等間隔を空けて複数組の収集口(75)が設けられ、昇降式ハウジング(71)の
底面に配置され昇降管(72)外周に嵌設された補助スリーブ(74)と、
昇降式ハウジング(71)に固定的に接続され、一側のホース部分が昇降管(72)内に
延伸して第2の吸引補助ポンプ(84)に接続され、他側の側面が導管(4)の伝達部(
41)の出口端に取り外し可能に接続される、液体排出口(76)と導管(4)を接続す
るためのホースアセンブリ(78)と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の多段分離機能を有する海洋マイクロプラスチッ
ク収集装置。