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特開2022-24944ベルト付き粘着テープクリーナー用ホルダー
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  • 特開-ベルト付き粘着テープクリーナー用ホルダー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022024944
(43)【公開日】2022-02-09
(54)【発明の名称】ベルト付き粘着テープクリーナー用ホルダー
(51)【国際特許分類】
   A47L 25/00 20060101AFI20220202BHJP
【FI】
A47L25/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020138288
(22)【出願日】2020-07-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】595018020
【氏名又は名称】東都産業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】阿部 猛
(57)【要約】
【課題】従来は、剥離ベルトの一方にマグネットを取り付けて粘着テープの上面に被せ、マグネットで側面に留めていた。この状態で床等を転がすとマグネットが外れ、また、粘着テープが少なくなると剥離ベルトがたるみ緩んで支えることができない問題があった。
【解決手段】ベルトの一方端部をテープ受けリングの側面に固着し、テープ受けリングに回動ロックや圧縮フック等を取り付けてベルトの引き締め付け用具を構成し、ベルトを粘着テープに覆い被せてテープ受けリングと共に締め付けて固定する。また、粘着テープにベルトを被せる目印ベルトラインを入れることと、テープ受けリングにベルトを導くためのガイドフックを設け、且つテープ受けリングの回転阻止用ストッパー機構を構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着ロールテープを、テープ受けリングに装着した粘着テープクリーナー用ホルダーにおいて、前記テープ受けリングの側面端部にベルトの一方端部を取り付けて固定し、他一方のテープ受けリングに、前記ベルトを締め付けるための引き締め付け用具を構成し、前記ベルトを粘着ロールテープの上面に覆い被せ、前記引き締め付け用具によって、粘着ロールテープと共に、テープ受けリングにベルトを引き締め付けて固定したベルト付き粘着テープクリーナー用ホルダー
【請求項2】
粘着ロールテープの切り離し面に目印ベルトラインを入れ、前記目印ベルトラインに沿ってベルトを覆い被せた請求項1に記載のベルト付き粘着テープクリーナー用ホルダー
【請求項3】
粘着ロールテープの切り離し面に切断切り口を形成し、前記切断切り口の上面に沿って、ベルトを覆い被せた請求項1に記載のベルト付き粘着テープクリーナー用ホルダー
【請求項4】
テープ受けリングの側面に、ガイドフックを設け、前記ガイドフックにベルトを引っ掛けて通し、ベルトを粘着ロールテープの上面に導いた請求項1乃至請求項3に記載のベルト付き粘着テープクリーナー用ホルダー
【請求項5】
ホルダー支持軸棒を貫通したテープ受けリングの一方にストッパー受け口を設け、前記ホルダー支持軸棒にストッパー装置を取り付けてストッパー受け口にかみ合わせ、前記テープ受けリングの回転阻止を行う請求項1乃至請求項4に記載のベルト付き粘着テープクリーナー用ホルダー
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床等の清掃用具とする粘着テープクリーナー用ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の粘着テープクリーナー用ホルダーには、柔軟性の剥離バンド4の一端に留め具2と、他端にマグネット3を取り付けて、テープ受け5の側面に、前記留め具2を固定し、他方側に鉄板7を取り付けたものがある。
そして、粘着テープ8をテープ受け5に嵌め込み、剥離バンド4を粘着テープ8の上面に密着させ、マグネット3で鉄板7に吸着して固定するものがある。
(例えば、特許文献1参照)
また、粘着テープの表面にオレンジラインと称して一枚めくる毎に、オレンジ色のテープを貼りつけてめくり口が見えるようにしてオレンジ色テープのラインに沿って切断用ミシン目を設けたものがある。(例えば、非特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-15512号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】(株)二トムズ製~フロアクリン、オレンジライン入り粘着テープによる電子商取引及び二トムズのホームページ参照
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べた従来の特許文献1に記載の粘着テープクリーナー用ホルダーは、剥離バンド4に取り付けたマグネット3を鉄板7に吸着させて剥離バンド4を粘着テープ8に被せていた。粘着テープ8が使用毎に少なくなってきた場合、剥離バンド4が緩み、粘着テープ8を支えられなくなるという問題があった。
【0006】
それに、床などに粘着テープ8を転がしている間、マグネット3が鉄板7からずれて剥離バンド4が緩み、実用するには困難であった。それは、剥離バンド4でテープ受け5に強く引き締め付けて固定することができないからである。
【0007】
また、非特許文献1による粘着テープに貼りつけたオレンジ色のテープは、一周毎に貼り付けるコストの問題と、オレンジテープ貼付状態で切り離し後、切断用ミシン目の切れ端がめくれた状態でめくれ空間が生じ、印刷回転矢印方向と逆に転がすと床に貼りついて剥がすのに困難であった。それに、ミシン目の上面に毛、紙などのゴミが巻き付くとミシン目から粘着テープが逸れて切り離される問題もあった。(非特許文献1の図7参照)
【0008】
本発明は、このような従来の構成が有している問題を解決しようとするものであり、従来のように剥離バンドの外れや緩みをなくして、粘着テープの回転矢印方向に関係なく前後の往復自在に転がすことができて床に貼りつかず素早い往復回転で作業能率を高め且つ、粘着テープの切り離し面に覆い被せたベルト上面の付着したゴミを外すと同時に切開除去により、切り離し面から粘着ロールテープの剥がしを行うことを目的としている。
【問題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記目的を達成するために、粘着ロールテープを、テープ受けリングに装着した粘着テープクリーナー用ホルダーにおいて、前記テープ受けリングの側面端部に紐状ベルトの一方端部を取り付けて固着し、他一方のテープ受けリングに、前記ベルトを引き締め付けるためのネジ込み式回動ロックや板バネの圧力を用いた圧縮フック又は挟み込み式等によるベルトの引き締め付け用具を構成する。
そして、ベルトを粘着ロールテープの上面に覆い被せ、前記引き締め付け用具によって、ベルトを引き締め付けて粘着ロールテープと共にテープ受けリングに固定した、ベルト付き粘着テープクリーナー用ホルダーを提供することである。
【0010】
それに、粘着ロールテープの切り離し面に切断用ミシン目を設け、そのミシン目上面に目印ベルトラインを入れ、前記目印ベルトラインに沿ってミシン目の真上面にベルトを覆い被せて粘着ロールテープと共に、テープ受けリングに引き締め付け用具でベルトを締め付けて装着する方法等。
【0011】
目印ベルトラインの記する方法は、切断用ミシン目に沿って印刷ラインやミシン目の部分に着色を施す等、これらの切り離し面を目立つようにして上面にベルトを覆い被せる。
【0012】
上記の切り離し面とする切断用ミシン目以外の方法として、粘着ロールテープの切り離し面に、左右方向の円筒状の巻き芯に沿って、一直線に粘着ロールテープのみに、一枚毎に完全に切り離された切断切り口を設けて巻き芯に巻き付けた粘着ロールテープを構成する方法、又は上記の切断切り口を一点鎖線状に間隔を開けて切断切り口を形成する方法等、ミシン目又は切断切り口何れか選択して切り離し面にベルトを覆い被せる。
【0013】
前記、切り離し面に設けた切断切り口の上面に沿って、ベルトを覆い被せ、ベルトを外すことによって、粘着ロールテープが一枚毎に切断切り口から剥がし取ることができるため、従来のようなミシン目から粘着ロールテープの切断逸れがなくなり、且つ切断の手間が省けて便利にすることと、従来のように転がし方向等の印刷表記が不要となり、ローコストの粘着ロールテープを提供することができる。
【0014】
前後方向に往復転がしてもミシン目又は切断切り口の上面にベルトで覆い被せているため、粘着ロールテープが床などに貼りつかず、且つベルトを外して巻き付いた付着ゴミをベルトで切開除去することでミシン目又は切断切り口があらわれ、そこから粘着ロールテープを剥がし取ることである。
【0015】
それに、テープ受けリングの両端部にベルトを引っ掛けるためのガイドフックを設けて、ガイドフックを介することで粘着ロールテープに覆い被せたベルトを導き、ベルトの配置ずれを防ぎ、転がしてもベルトがずれることがなく、ベルトを引き締め付けて粘着ロールテープと共にテープ受けリングに固定することである。
【0016】
また、ホルダー支持軸棒を貫通したテープ受けリングの一方に六角状のストッパー受け口を設け、前記ホルダー支持軸棒の先端に六角状のストッパー装置を取り付けて六角状のストッパー受け口にかみ合わせ、前記テープ受けリングの回転阻止を行う。
そのようにすることで、テープ受けリングの回転阻止により、引き締め付け用具とするネジ込み式の回動ロックを回すことによって、微弱な力でもベルトを強力に引き締め付けることができる。
【0017】
上記の引き締め付け用具として、ネジ込み式回動ロックの他に板バネの圧力を用いた引っ掛け圧縮フックや挟み込み式等による多種多様の引き締め付け用具を構成すればよい。
【0018】
尚、上記で、紐状ベルトと称しているほかに、樹脂製の薄い硬質系細幅平板を用いてその平板内部に丸い細紐を通す空洞孔を設けて貫通し、粘着ロールテープに覆い被せて用いることもできることは言うまででもなく、このように硬質系細幅平板を被せれば粘着ロールテープの切断が当て板の役目となって切断が容易になる。
また、ベルトには、薄い細幅紐状他に、丸紐状、細くて丈夫な魚釣り用糸、テグス等それぞれの特徴を活かして用いてもよい。
【発明の効果】
【0019】
ベルトの引き締め付け用具を用いることで、使用枚数が減ってもベルトの外れや、たるみ、緩みがなくなり、粘着ロールテープをテープ受けリングと共に固定して安定にホルダーに装着できて清掃が容易となる。
それに、粘着ロールテープの切り離し面とするミシン目又は切断切り口の上面にベルトを被せて剥がれを保護しているため、転がしても粘着ロールテープが床に貼りつくことがなくなり、且つ前後に往復転がし回転ができて作業能率が高まる。
【0020】
また、切り離し面とするミシン目上面に目印ベルトラインを設けることによって、ベルトを被せる目印位置及び剥がし位置がひと目でわかり、装着ベルトを取り外すことによって、巻き付いた付着ゴミの切開ができ、ミシン目から容易に剥がし取ることができる。
【0021】
それに、切り離し面とする切断切り口を巻き芯に沿って切開することで、容易に一枚毎に剥がし取ることができるため切断手間が省けて、印刷表記等も不要となり、ローコストの粘着ロールテープを提供することができる。
【0022】
テープ受けリングの両端部にベルトを通すガイドフックによって、ベルトの配置ずれがなくなり、且つベルトを粘着ロールテープに導いて強力に引き締め付けることができる。
【0023】
ホルダー支持軸棒の端部に設けた六角ナットのストッパー装置が、テープ受けリングの六角状のストッパー受け口に嵌め込むことで、テープ受けリング及び軸の回転阻止により、ホルダーの取っ手を握りながら軸にベルトを巻き付け、回動ロックや圧縮フックによる引き締め付け用具で、粘着ロールテープと共にテープ受けリングに容易に固定ができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】 本発明の実施例1による形態を示す一部断面図入りの斜視図
図2】 同上によるホルダー支持軸棒を破断線で示した平面図
図3】 同上による粘着テープにベルトを装着した状態の左側面断面拡大図
図4】 本発明の実施例2による形態を示す一部断面図入りの斜視図
図5】 本発明の実施例3による形態を示す一部断面図入りの斜視図
図6】 本発明の実施例4と実施例5の形態を示す一部断面図入りの斜視図
図7】 非特許文献1による従来品の粘着テープを示す左側面断面拡大図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、実施の形態を図1図6に基づいて説明する。
【実施例0026】
図1図3においては、本発明の実施例1を示すもので図1では、取っ手1を取り付けた粘着テープ用ホルダー2のホルダー支持軸棒3を回転しやすい状態に折り曲げて、円筒状のテープ受けリング4の中央内部に貫通させる。
左側面側のベルト6の端部を、仕切り壁27を貫通してコブ状の玉結び30を行い、ストッパーの役目を施し、左側面から露出して伸ばし、空間9内にL状の鉤フックを形成した左用ガイドフック8(図3左側面図参照)を設け、その左用ガイドフック8にベルト6を引っ掛け通して粘着ロールテープ11の上面に導くようにする。
【0027】
粘着ロールテープ11の上面に覆い被せたベルト6を右方向に伸ばし、テープ受けリング4の右側面に突片32を一部露出させて、突片32の上面にガイドフック兼切り欠け溝15(図2平面図参照)を設けて、そのガイドフック兼切り欠け溝15にベルト6を通し、下方の軸5方向にベルト6を導くようにする。前記、軸5の中央内部は、ホルダー支持軸棒3を貫通させて、テープ受けリング4が回転できるように丸孔を連ねて形成している。
【0028】
そして、ベルト6を螺旋状の軸5に巻き付け、回動ロック7の回動ロック用切り欠け溝31(図2平面図参照)にボールつまみ16と共に挟み込んで、外れないように引っ掛け、回動ロック7を回動してベルト6を締め付ける。粘着ロールテープ11の枚数が少なくなってもその分余計に回動ロック7を回して締め付ければよく、回動ロック7は螺旋ネジ間にゆとりをなくしてきつめのネジ込みにしているため回し戻されることがない。
【0029】
ホルダー支持軸棒3に装着された回転自在のテープ受けリング4には、右側面に螺旋状の軸5を突出させて、その軸5にベルト6を締め付けるための回動ロック7を螺旋同士でネジ込み式に取り付け、微弱な力でも強力に締め付けることができるようにしている。
【0030】
図3による左側面図で示すように、 巻き芯18に巻かれた粘着ロールテープ11の切り離し面17の上面に切断用ミシン目又は切断切り口を何れかを設け、且つ目印ベルトライン14を表記して、その上面にベルト6を覆い被せ、テープ受けリング4に装着している。粘着ロールテープ11を床面22等に接して、左右方向に転がしても切り離し面17とするミシン目又は切断切り口の上面にベルト6を覆い被せてあるため床面22に貼り付かず、往復自在に転がすことができる。
【0031】
尚、切り離し面17に切断切り口を設ける方法は、粘着ロールテープ11が一枚毎に剥がし取れるように、巻き芯18方向に沿って、カッター等で切断切り口を粘着ロールテープ11のみに切り開いて左右に分離するか、若しくは切断切り口を、破線状又は一点鎖線状のように、間隔を設けて切り口を開け、切断切り口を連ねてもよく、何れかを選択してもよい。
【0032】
そして、左用ガイドフック8(図3側面図参照)にベルト6を引っ掛けて通し、ガイドしながら粘着ロールテープ11の配置ズレを防ぎ、粘着ロールテープ11をテープ受けリング4と共に締め付けて固着し、転がすことができるようにしている。
【0033】
それに、図1及び図3で示す、空間9内に六角状のストッパー受け口10を設け、ホルダー支持軸棒3の左端部に、六角ナット状のストッパー13装置を取り付けて、六角状のストッパー受け口10に嵌め込みテープ受けリング4の回転阻止を行う。
尚、図3で示す左側面図は、下記で述べる実施例2~実施例5まで全て共通である。
【0034】
ストッパー受け口10に、ストッパー13を係合着脱させるためには、図1で示すホルダー支持軸棒3を左右に可動方向12の操作により、ゆとりのあるギャップ孔29によって、係合着脱を行い、粘着ロールテープ11の回転と回転阻止を行う。
粘着ロールテープ11を回転させて床に転がす場合、ホルダー支持軸棒3が若干大きいギャップ孔29の形成によってゆとりが生じると共に、ストッパー13がストッパー受け口10の露出先端縁33にストッパー13の側面が接触して、ストッパー13の嵌め込みが阻止され、粘着ロールテープ11が床等に押圧して転がし回転ができる。
尚、上記で六角状のストッパー受け口10と六角ナット状のストッパー13による嵌め込み機構による構造であるが、係合着脱機構を構成するためのストッパー構造であれば、どんな形状の方法でもよい。
【0035】
ベルト6を外す場合は回動ロック7を緩めて、引っ掛けたボールつまみ16を回動ロック用切り欠け溝31から外し、粘着ロールテープ11に被せたベルト6を外すと同時に、粘着ロールテープ11に巻き付いた紙くずや長い糸くずなどをベルト6で持ち上げ切開して、切り離し面17が現れたところから粘着ロールテープ11を切り離し、その後、再び新しい粘着ロールテープ11の上面にベルト6を覆い被せて引き締め付け用具で締め付けておけばよい。以上、実施例1による説明である。
【実施例0036】
図4において、引き締め付け用具の実施例2を説明する。尚、実施例2においては、図1図3による実施例1と同様な重複説明は除き相違部分のみ説明する。
テープ受けリング4の右側面に、四角形状の軸5を突出させてこれらの軸5の平坦上面に引き締め付け用具とするネジ込み式の回動ロック7を取り付け、四角形状の軸5にベルト6を一周巻き付けて、回動ロック7に設けた切り欠け溝31にボールつまみ16とベルト6を挟んで回動しながら締め付ける方法である。
四角形状の軸5にベルト6を巻き込んでの締め付けのため、巻き戻しされにくく、強力に引き締め付けることができる。その他は、実施例1と同様のため説明を省略する。
【実施例0037】
図5において、引き締め付け用具の実施例3を説明する。尚、実施例3においても、図1図3による実施例1と同様な重複説明は除き相違部分のみ説明する。
テープ受けリング4の右側面に、丸状又は四角形状の軸5を突出させてこれらの軸5の上面に引き締め付け用具とする板バネの圧縮フック19を取り付け、軸5にベルト6を一周巻き付けて、圧縮フック19にベルト6を挟みこんで引き締め付ける方法である。
ベルト6が軸5に巻き付けて更に圧縮フック19のギャップに挟んでいるため、圧縮されてベルト6が緩むことがなく引き締めることができる。
【0038】
尚、圧縮フック19は、必ずしも軸5に取り付けるとは限らず、突片32の側面壁20等に圧縮フック19を取り付けて、ベルト6を圧縮フック19に直接引っ掛けても圧縮フック19の圧縮力で固着ができるため、何れかを選択すればよい。
その他は、実施例1と同様のため説明を省略する。
【実施例0039】
図6において、引き締め付け用具の実施例4を説明する。これらの実施例4においても、図1図3による実施例1と同様な重複説明は除き相違部分のみ説明する。
テープ受けリング4の右側面に、丸状又は四角形状の軸5を突出させてこれらの軸5の上面に引き締め付け用具とする板バネの圧縮フック19を取り付け、これらの圧縮フック19の左右両端部をせり上げた突起24を形成し、ベルト6のボールつまみ16を持って直に圧縮フック19に挟みこんで引き締め付ける。
【0040】
ベルト6が軸5に巻き付けなくとも梃の応用による強力に引き締め付けることができ、且つネジ込み式の回動つまみ21で締め付け固定すれば、より一層強力に締め付けることができる。その他は、実施例1と同様のため説明を省略する。
【実施例0041】
さらに図6内において、引き締め付け用具の実施例5として説明すると、軸5にほかの引き締め付け用具とする方法で、軸5にベルト6を巻き付けながら挟み込み式にするためのV状ギャップ付き挟み込み溝26を形成して簡易に挟み込む方法もある。
挟み込み溝26のV状ギャップにベルト6を巻き付けて挟み込み、且つ側面壁20の圧縮フック19を取り付けて引っ掛ければ緩むことはない。
その他は、上記の実施例と同様のため説明を省略する。
以上、上記によるそれぞれの実施例において、ベルト6の引き締め付け用具を用いた方法を実施5例述べているが、そのほかにも多種多様な方法を用いたベルト6の引き締め付け用具を構成して取り付けることができるため何れかを選択すればよい。
【0042】
図7は、非特許文献1による従来の粘着テープの上面にオレンジテープ23を貼りつけた状態を表した側面図である。オレンジテープ23の端部25面が切り離し面17に設けたミシン目の切れ端であり、ミシン目から切り離すことでめくれ空間28が生じ、その状態で床面22に右方向に逆回転させて転がすと粘着テープが床に貼り付き、床から粘着テープを剥がすのに非常に困難であった。これら、各々の問題を解決するためには、上記で述べた粘着ロールテープの上面に覆い被せたベルト6を、それぞれの引き締め付け用具を構成して用いることで従来の問題が解消される。
【符号の説明】
【0043】
2 粘着テープ用ホルダー
3 ホルダー支持軸棒
4 テープ受けリング
5 軸
6 ベルト
7 回動ロック
8 左用ガイドフック
9 空間
10 ストッパー受け口
11 粘着ロールテープ
12 可動方向
13 ストッパー
14 目印ベルトライン
15 ガイドフック兼切り欠け溝
16 ボールつまみ
17 切り離し面
18 巻き芯
19 圧縮フック
20 側面壁
21 回動つまみ
26 挟み込み溝
27 仕切り壁
29 ギャップ孔
31 回動ロック用切り欠け溝
32 突片
33 露出先端縁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7