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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022025105
(43)【公開日】2022-02-09
(54)【発明の名称】マスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220202BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20220202BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021175997
(22)【出願日】2021-10-28
(62)【分割の表示】P 2021089617の分割
【原出願日】2021-04-07
(31)【優先権主張番号】P 2020070695
(32)【優先日】2020-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020071376
(32)【優先日】2020-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020073846
(32)【優先日】2020-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020074443
(32)【優先日】2020-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020074447
(32)【優先日】2020-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020074448
(32)【優先日】2020-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020074454
(32)【優先日】2020-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020075068
(32)【優先日】2020-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020076188
(32)【優先日】2020-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020096531
(32)【優先日】2020-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020131305
(32)【優先日】2020-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】302041154
【氏名又は名称】上田 育弘
(72)【発明者】
【氏名】上田 育弘
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA08
2E185CC32
(57)【要約】
【課題】取り換え回数が少なくするとともに顔面側マスク部を顔面により密着して固定することが可能なマスクを提供する。
【解決手段】顔面の口と鼻を覆う顔面側マスク部と顔面と反対側の後頭部を覆う後部側マスク部とを有し前記顔面側マスク部と後部側マスク部とは結合されていることを特徴とするマスクを提供する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔面の口と鼻を覆う顔面側マスク部と
顔面と反対側の後頭部を覆う後部側マスク部とを有し
前記顔面側マスク部と後部側マスク部とは結合されていることを特徴とするマスク。
【請求項2】
前記後部側マスク部を前記顔面側マスク部として使用可能なことを特報とする請求項1記載のマスク。
【請求項3】
前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とは一体として構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のマスク。
【請求項4】
前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とを架橋する架橋部を有することを特徴とする請求項1乃至3記載のマスク。
【請求項5】
前記架橋部は、前記顔面側マスク部の上端と前記後部側マスク部の上端とを架橋する上端架橋部及び前記顔面側マスク部の下端と前記後部側マスク部の下端とを架橋する下端架橋部を有し、前記上端架橋部と前記下端架橋部との間に耳を露出させる耳出し部を有していることを特徴とする請求項1乃至4記載のマスク。
【請求項6】
前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とは異なる構成により異なる機能が発揮されるようにされていることを特徴とする請求項1乃至5記載のマスク。
【請求項7】
前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部を含むとともに頭部を覆い両眼及び両眼の周囲を露出する露出部を有する覆面形式であることを特徴とする請求項1乃至6記載のマスク。
【請求項8】
前記露出部は、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部の一方又は両方の上方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7記載のマスク。
【請求項9】
前記露出部は、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部の一方又は両方の下方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8記載のマスク。
【請求項10】
前記露出部は、透明材料で覆われていることを特徴とする請求項1乃至9記載のマスク。
【請求項11】
前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部は、各々各下端部に一体となって首まで覆う首巻部を有していることを特徴とする請求項1乃至10記載のマスク。
【請求項12】
前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部は、各々各上端部に一体となって首まで覆う首巻部を有していることを特徴とする請求項1乃至11記載のマスク。
【請求項13】
前記顔面側マスク部、前記後部側マスク部、前記架橋部及び前記首巻部の一部又は全部が透明材料で構成されていることを特徴とする請求項1乃至12記載のマスク。
【請求項14】
前記顔面側マスク部が前記後部側マスク部よりも下部に位置するように設計されていることを特徴とする請求項1乃至13記載のマスク。
【請求項15】
前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部との中間に位置する耳の付近に温度調節部材を有することを特徴とする請求項1乃至14記載のマスク。
【請求項16】
前記顔面側マスク部はフェースガードで構成されており、前記後部側マスク部は弾性材料で構成されていることを特徴とする請求項1乃至15記載のマスク。






【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明に係るマスクは、ウィルス等の体内への流入を防止することにより、風邪等の病気になることを予防したり、重症化を防ぐために顔面の口や鼻を覆うためのものである。
【背景技術】
【0002】
現在、風邪やウイルス等の体内への流入の予防のたえ、マスクをすることがあるが、従来のマスクは、顔面の口や鼻を覆う顔面側マスク部及び当該顔面側マスク部を顔面に密着して固定するためのゴムが顔面側マスク部の両端に固定されている。このゴムを両耳にひっかけることにより、顔面側マスク部を顔面に固定するようにされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のマスクは、一度使用すると新しいマスクと取り換えるか、又は洗い直して複数回使用することになるが、取り換え回数が多くなり、煩雑であるという問題がある。また、ゴムを両耳にひっかけることにより、顔面側マスク部を顔面に密着して固定するとゴム側から顔面側マスク部の内側にウイルス等が入りやすいという問題がある。
そこで、本発明は、取り換え回数を少なくするとともに顔面側マスク部を顔面により密着して固定することが可能なマスクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に係る発明は、顔面の口と鼻を覆う顔面側マスク部と顔面と反対側の後頭部を覆う後部側マスク部とを有し前記顔面側マスク部と後部側マスク部とは結合されていることを特徴とするマスクを提供する。
請求項2に係る発明は、前記後部側マスク部を前記顔面側マスク部として使用可能なことを特報とする請求項1記載のマスクを提供する。「前記後部側マスク部を前記顔面側マスク部として使用可能」とは、マスクを180度回転させて後部側マスク部を顔面側にもってきて顔面側マスク部を後頭部側にもってきてマスクをそのまま使用しつづけることができるように前記後部側マスク部が前記顔面側マスク部と略同一機能を果たしうるような構成になっていること又は前記顔面側マスク部と異なる機能を果たしうるがマスクとして使用できるような構成になっていることをいう。
請求項3に係る発明は、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とは一体として構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のマスクを提供する。「一体として構成されている」とは、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とが同一繊維等の同一材料で一体となっていることをいう。
請求項4に係る発明は、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とを架橋する架橋部を有することを特徴とする請求項1乃至3記載のマスクを提供する。
請求項5に係る発明は、前記架橋部は、前記顔面側マスク部の上端と前記後部側マスク部の上端とを架橋する上端架橋部及び前記顔面側マスク部の下端と前記後部側マスク部の下端とを架橋する下端架橋部を有し、前記上端架橋部と前記下端架橋部との間に耳を露出させる耳出し部を有していることを特徴とする請求項1乃至4記載のマスクを提供する。
請求項6に係る発明は、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とは異なる構成により異なる機能が発揮されるようにされていることを特徴とする請求項1乃至5記載のマスクを提供する。
請求項7に係る発明は、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部を含むとともに頭部を覆い両眼及び両眼の周囲を露出する露出部を有する覆面形式であることを特徴とする請求項1乃至6記載のマスクを提供する。「頭部を覆」うとは、頭部を全て覆う場合と頭部の一部を覆う場合とがある。
請求項8に係る発明は、前記露出部は、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部の一方又は両方の上方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7記載のマスクを提供する。
請求項9に係る発明は、前記露出部は、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部の一方又は両方の下方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8記載のマスクを提供する。
請求項10に係る発明は、前記露出部は、透明材料で覆われていることを特徴とする請求項1乃至9記載のマスクを提供する。
請求項11に係る発明は、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部は、各々各下端部に一体となって首まで覆う首巻部を有していることを特徴とする請求項1乃至10記載のマスクを提供する。
請求項12に係る発明は、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部は、各々各上端部に一体となって首まで覆う首巻部を有していることを特徴とする請求項1乃至11記載のマスクを提供する。
請求項13に係る発明は、前記顔面側マスク部、前記後部側マスク部、前記架橋部及び前記首巻部の一部又は全部が透明材料で構成されていることを特徴とする請求項1乃至12記載のマスクを提供する。
請求項14に係る発明は、前記顔面側マスク部が前記後部側マスク部よりも下部に位置するように設計されていることを特徴とする請求項1乃至13記載のマスクを提供する。
請求項15に係る発明は、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部との中間に位置する耳の付近に温度調節部材を有することを特徴とする請求項1乃至14記載のマスクを提供する。ここで、温度調節部材には、耳の付近の皮膚を暖かくする温暖化部材と耳の付近の皮膚を冷やす冷却化部材と耳の付近の皮膚に外気温を伝えない断熱部材等を含む。
請求項16に係る発明は、前記顔面側マスク部はフェースガードで構成されており、前記後部側マスク部は弾性材料で構成されていることを特徴とする請求項1乃至15記載のマスクを提供する。ここで、フェースガードとは、硬質の透明材料で構成され使用者の顔面と非接触の状態でウイルス等の流入を防止するものである。
請求項17に係る発明は、前記顔面側マスク部及前記後部側マスク部は網ネットで一体して構成されていることを特徴とする請求項1乃至16記載のマスクを提供する。ここで、網ネットとは、伸縮自在な網目に構成されたネットをいい、このマスクは、例えば、ネット包帯のように、前記顔面側マスク部及前記後部側マスク部における特にマスク部は布を網ネットに取り付けた形式のものをいう。
【発明の効果】
【0005】
上記請求項1に係る発明により、顔面の口と鼻を覆う顔面側マスク部と顔面と反対側の後頭部を覆う後部側マスク部とを有し前記顔面側マスク部と後部側マスク部とは結合されているので前記顔面側マスク部を顔面の鼻や口により密着させて使用することをできる。
請求項2に係る発明により、前記後部側マスク部を前記顔面側マスク部として使用可能であるので、マスクを取り換えることなく、1つのマスクで対応可能であるので取り換え回数を少なくすることが可能となる。
請求項3に係る発明により、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とは一体として構成されているので簡便な構成により顔面側マスク部を顔面により密着して固定することが可能になる。
請求項4に係る発明により、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とを架橋する架橋部を有するので両耳を保護することが可能になる。
請求項5に係る発明により、前記架橋部は、前記顔面側マスク部の上端と前記後部側マスク部の上端とを架橋する上端架橋部及び前記顔面側マスク部の下端と前記後部側マスク部の下端とを架橋する下端架橋部を有し、前記上端架橋部と前記下端架橋部との間に耳を露出させる耳出し部を有しているので耳を外に出すことが可能となり、聴力を維持しつつより確実にマスクを顔面に固定することが可能となる。
請求項6に係る発明により、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とは異なる構成により異なる機能が発揮されるようにすることが可能であるのでマスクの利用価値を高めることができる。
請求項7に係る発明により、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部を含むとともに頭部を覆い両眼及び両眼の周囲を露出する露出部を有する覆面形式であるので、ウイルス等の体内侵入をより確実に防止できる。また、覆面形式になっているので、マスクを装着する際マスクを頭部からかぶることにより迅速かつ容易にマスクを装着できる。
請求項8に係る発明により、前記露出部は、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部の一方又は両方の上方に設けられているので、マスクを180度回転させて後部側マスク部を顔面側にもってきて顔面側マスク部を後頭部側にもってきても両眼を露出させて利用しつつマスクをそのまま使用しつづけることができる。
請求項9に係る発明により、前記露出部は、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部の一方又は両方の下方に設けられているので上記請求項7及び8に係る発明と合わせると前記露出部を前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部の両方の上方及び下方の最低1箇所・最大4箇所に露出部を設けることが可能となる。特に、前記露出部を前記顔面側マスク部の上方及び前記後部側マスク部の下方の2箇所に露出部を設けるとマスクを上下ひっくり返して使用可能となる。
請求項10に係る発明により、前記露出部は、透明材料で覆われているので両眼を露出部にもってきたとき両眼で外部の対象物を観察することができるとともに露出部からウイルス等が内部に侵入することを防止することができる。
請求項11に係る発明により、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部は、各々各下端部に一体となって首まで覆う首巻部を有しているので、露出部からウイルス等が内部に侵入することをより確実に防止することができる。
請求項12に係る発明により、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部は、各々各上端部に一体となって首まで覆う首巻部を有しているので、マスクを上下逆様にしても使用することができるのでマスクの利用価値を高めることができる。
請求項13に係る発明により、前記顔面側マスク部、前記後部側マスク部、前記架橋部及び前記首巻部の一部又は全部が透明材料で構成されているので、第三者が外部からマスクをしている人物をよりよく把握することができる。
請求項14に係る発明により、前記顔面側マスク部が前記後部側マスク部よりも下部に位置するように設計されているので、顔面側マスク部を口及び鼻に確実に接触するような位置にもってきたとき、後部側マスク部が後頭部にうまく確実に接触するようになる。
請求項15に係る発明により、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部との中間に位置する耳の付近に温度調節部材を有するので、マスク使用時の外気温やマスク使用者の体調によりマスクを種々使い分けることができる。
請求項16に係る発明により、前記顔面側マスク部はフェースガードで構成されており、前記後部側マスク部は布製等の弾性材料で構成されているので種々の使用状況に応じて前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とを使い分けることが可能になる。
請求項17に係る発明により、前記顔面側マスク部及前記後部側マスク部は網ネットで一体して構成されているので、網ネットを単に被るだけで簡単にマスクを装着することが可能になるとともに適度に顔面及び後頭部にマスクを締め付けることが可能になる。特徴とする請求項1乃至16記載のマスクを提供する。ここで、網ネットとは、伸縮自在な網目に構成されたネットをいい、このマスクは、例えば、ネット包帯のように、前記顔面側マスク部及前記後部側マスク部における特にマスク部は布を網ネットに取り付けた形式のものをいう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の第1実施例に係るマスクの正面、平面、左側面及び参考斜視を表す図
図2】本発明の第2実施例に係るマスクの正面、平面、左側面及び参考斜視を表す図
図3】本発明の第3実施例に係るマスクの正面、平面、左側面、右側面及び参考斜視を表す図
【発明を実施するための形態】
【実施例0007】
図1は、本発明の第1実施例に係るマスクの正面、平面、左側面及び参考斜視を表す図を示す。図面において底面図は平面図と同一である。右側面図は左側面図と同一である。参考斜視図に示すように、本発明の第1実施例に係るマスク1は、顔面側マスク部2と後部側マスク部3とこれらを架橋する上端架橋部4及び下端架橋部5を有し、これら顔面側マスク部2、後部側マスク部3、上端架橋部4及び下端架橋部5は、一体して構成されている。上端架橋部4及び下端架橋部5に挟まれる形で耳出し部6が左右の両方に設けられている。これら顔面側マスク部2、後部側マスク部3、上端架橋部4及び下端架橋部5は、腹巻やゴム繊維や布のように弾力性のある材料により構成されている。
マスク1を使用する際、まず、顔面側マスク部2を顔面側にもってきて後部側マスク部3を後頭部側にもってきてマスク1を頭からかぶり、左右の両耳を各々耳出し部6から出してマスク1を顔面に固定させることになる。マスク1の顔面側マスク部2の上端部は、顔面の鼻の付け根の上端で両眼の直下に位置するように設計されている。マスク1の顔面側マスク部2の下端部は、顔面のあごの下端に位置するように設計されている。
次に、所定期間使用後は、このマスク1を体の頭から足にかけての体の中央の中心軸を中心にして180度だけ回転させて後部側マスク部3を顔面側にもってきて顔面側マスク部2を後頭部側にもってきてマスク1をそのまま使用しつづけることができる。即ち、後部側マスク部3を顔面側マスク部2と略同じ機能を果たすように使用することになる。同様に、顔面側マスク部2を後部側マスク部3と略同じ機能を果たすように使用することになる。場合によっては、上下逆様にしたり、又は、表裏を逆にしても使用可能である。
特に、顔面側マスク部2、後部側マスク部3、上端架橋部4及び下端架橋部5は、一体して構成されているのでマスク1が顔面に確実に接触することになり、顔面の口や鼻からウイルスの体内への流入を防止するのに有効である。さらに、所定期間使用後はこのマスク1を180度だけ回転させて後部側マスク部3を後頭部側に戻して顔面側マスク部2を顔面側に戻してマスク1をそのまま使用しつづけることができるので長期間使用可能である。
【実施例0008】
図2は、本発明の第2実施例に係るマスクの正面、平面、左側面及び参考斜視を表す図を示す。図面において底面図は平面図と同一である。右側面図は左側面図と同一である。実施例1と異なり、顔面側マスク部2が平面形状に形成されているとともに耳出し部6が明確な六角形状になっている。顔面側マスク部2が平面形状に形成されているとともに後部側マスク部3が湾曲形状に形成されているので顔面側マスク部2と後部側マスク部3との間で異なる機能を付与することができる。例えば、顔面側マスク部2は顔面への密着性能が強いのに対し後部側マスク部3は後頭部への締付機能が強いという形で各機能に応じた構成とすることが可能である。さらに、顔面側マスク部2は顔面の口や鼻を覆う機能に専用化し、後部側マスク部3は後頭部への締付機能に専用化することにより、精度の高い顔面への密着性能及びより強度な締付機能を得ることができる。
【実施例0009】
図3は、本発明の第3実施例に係るマスクの正面、平面、左側面、右側面及び参考斜視を表す図を示す。図面において底面図は平面図と同一である。実施例1と異なり、顔面側マスク部2と後部側マスク部3との位置関係が顔面側マスク部2が後部側マスク部3よりも下部に位置するように設計されているので、顔面側マスク部2を口及び鼻に確実に接触するような位置にもってきたとき、後部側マスク部3が後頭部にうまく確実に接触するようになる。場合によっては、上下逆様にしたり、又は、表裏を逆にしても使用可能である。
【0010】
さらなる実施例として、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部を含むとともに頭部を覆い両眼及び両眼の周囲を露出する露出部を有する覆面形式とすることが可能である。覆面形式であるので、ウイルス等の体内侵入をより確実に防止できる。また、覆面形式になっているので、マスクを装着する際マスクを頭部からかぶることにより迅速かつ容易にマスクを装着できる。
さらなる実施例として、前記露出部は、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部の各上方に即ち前記露出部を前後2箇所に設けることも可能である。これにより、マスクを180度回転させて後部側マスク部を顔面側にもってきて顔面側マスク部を後頭部側にもってきても両眼を露出させて利用しつつマスクをそのまま使用しつづけることができる。
さらなる実施例として、前記露出部は、前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部の一方又は両方の下方に設けることも可能である。上記実施例と合わせると前記露出部を前記顔面側マスク部及び前記後部側マスク部の両方の上方及び下方の最低1箇所・最大4箇所に露出部を設けることが可能となる。特に、前記露出部を前記顔面側マスク部の上方及び前記後部側マスク部の下方の2箇所に露出部を設けるとマスクを上下ひっくり返して使用可能となる。場合によっては、上下逆様にしたり、又は、表裏を逆にしても使用可能である。
【0011】
さらなる実施例として、前記露出部は、透明材料で覆われているように構成することも可能である。これにより、両眼を露出部にもってきたとき両眼で外部の対象物を観察することができるとともに露出部からウイルス等が内部に侵入することを防止することができる。
さらなる実施例として、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部は、各々各下端部に一体となって首まで覆う首巻部を有することも可能である。これにより、露出部からウイルス等が内部に侵入することをより確実に防止することができる。
さらなる実施例として、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部は、各々各上端部に一体となって首まで覆う首巻部を有することも可能である。これにより、マスクを上下逆様にしても使用することができるのでマスクの利用価値を高めることができる。
さらなる実施例として、前記顔面側マスク部、前記後部側マスク部、前記架橋部及び前記首巻部の一部又は全部をビニール等の透明材料で構成することも可能である。これにより、第三者が外部からマスクをしている人物をよりよく把握することができる。表裏を逆にしても使用可能である。
さらなる実施例として、前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部との中間に位置する耳の付近に温度調節部材を有することも可能である。これにより、外気温等に応じて顔面の皮膚を温かくしたり冷却したり断熱したりすることが可能となる。
さらなる実施例として、前記顔面側マスク部はフェースガードで構成されており、前記後部側マスク部は布製等の弾性材料にすることも可能である。種々の使用状況に応じて前記顔面側マスク部と前記後部側マスク部とを使い分けることが可能になる。
さらなる実施例として、前記顔面側マスク部及前記後部側マスク部は網ネットで一体して構成し、ネット包帯のように、前記顔面側マスク部及前記後部側マスク部における特にマスク部は布を網ネットに取り付けた形式のものにすることも可能である。この場合、ネット包帯のように、網ネットを単に被るだけで簡単にマスクを装着することが可能になるとともに適度に顔面及び後頭部にマスクを締め付けることが可能になる。
図1
図2
図3