(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022025257
(43)【公開日】2022-02-10
(54)【発明の名称】EC化装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220203BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020127981
(22)【出願日】2020-07-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】510236715
【氏名又は名称】株式会社セオン
(74)【代理人】
【識別番号】100153268
【弁理士】
【氏名又は名称】吉原 朋重
(72)【発明者】
【氏名】本多 正克
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB66
(57)【要約】 (修正有)
【課題】現実の商業施設(顧客対応を行う施設)を丸ごとEC(Electronic Commerce)化し、顧客の利便性を向上する電子商取引技術を提供する。
【解決手段】EC化装置において、商業施設の固定物、商品、人の位置情報を記憶する位置情報記憶手段140、商業施設に設置されるセンシング手段340(撮像装置、収音装置、発信器受信器)によって、商品や人の現在位置を算出し、位置情報を更新する位置情報更新手段160、画像をユーザー端末上に表示させる施設内様子表示手段170、商品の選択操作に基づき、商品の詳細情報を表示させる詳細情報表示手段180、商品の購入操作に基づいて、商品の代金決済及び発送を含む売買処理を行う販売処理手段190及び人に対する呼び出し操作に基づいて、呼び出し操作が行われた人が所持する情報端末などの問い合わせ先とユーザーとの間で会話可能な環境を確立させる問い合わせ手段200を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商業施設において固定的に配置される固定物を識別する固定物識別情報と、前記固定物の外観情報と、を関連付けて記憶する固定物情報記憶手段と、
前記商業施設において実際に並べて販売される商品を識別する商品識別情報と、前記商品の外観情報と、前記商品の説明を含む詳細情報と、を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、
前記商業施設にいる人を識別する人識別情報と、前記人の外観情報と、を関連付けて記憶する人情報記憶手段と、
前記固定物、前記商品及び前記人を識別する識別情報と、該識別情報で識別される前記固定物、商品及び人の前記商業施設における位置を表す第1位置情報と、を関連付けて記憶する位置情報記憶手段と、
前記商業施設に設置されるセンシング手段によるセンシング結果に基づいて、前記商品識別情報及び前記人識別情報毎に、前記商業施設における前記商品及び人の現在位置である第2位置情報を算出する位置情報算出手段と、
前記商品識別情報及び人識別情報毎に、前記第2位置情報に基づいて、前記第1位置情報を更新する位置情報更新手段と、
ユーザー端末からの表示要求に応じ、前記固定物識別情報、前記商品識別情報及び前記人識別情報それぞれについて、関連付けられる前記外観情報が前記第1位置情報で特定される前記商業施設における位置に配置される画像を前記ユーザー端末上に表示させる施設内様子表示手段と、
前記ユーザー端末上に表示される前記商品の選択操作に基づいて、前記選択操作が行われた前記商品に関連付けられる前記詳細情報を前記ユーザー端末上に表示させる詳細情報表示手段と、
前記ユーザー端末上に表示される前記商品の購入操作に基づいて、前記購入操作が行われた前記商品の代金決済及び発送を含む売買処理を行う売買処理手段と、
前記ユーザー端末上に表示される前記人に対する呼び出し操作に基づいて、前記呼び出し操作が行われた前記人が所持する情報端末を含む所定の問い合わせ先と前記ユーザー端末との間で会話可能な環境を確立させる問い合わせ手段と、を有することを特徴とするEC化装置。
【請求項2】
前記位置情報算出手段が、前記商業施設に設置されるカメラ装置によって撮影される前記商品及び人の画像情報に基づいて、前記商品及び人に関する前記第2位置情報を算出することを特徴とする請求項1に記載のEC化装置。
【請求項3】
前記位置情報算出手段が、前記商品及び人が備える発信器が発信し、前記商業施設に設置される受信器が受信する電磁波に基づいて、前記商品及び人に関する前記第2位置情報を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のEC化装置。
【請求項4】
前記外観情報が、対象物の大きさ、形状、模様及び色彩のうち何れか一つ以上の情報であり、
前記固定物が、前記商業施設に設置される商品棚、通路、レジ、入口、出口及び装飾物のうち何れか一つ以上のものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のEC化装置。
【請求項5】
前記人の外観情報が、人の姿を模したキャラクターの画像情報であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載のEC化装置。
【請求項6】
前記施設内様子表示手段が、前記商業施設に設置されるカメラ装置が撮影する前記商業施設の画像に重ねて表示させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載のEC化装置。
【請求項7】
商業施設において固定的に配置される固定物を識別する固定物識別情報と、前記固定物の外観情報と、を関連付けて記憶する固定物情報記憶手段と、前記商業施設において実際に並べて販売される商品を識別する商品識別情報と、前記商品の外観情報と、前記商品の説明を含む詳細情報と、を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、前記商業施設にいる人を識別する人識別情報と、前記人の外観情報と、を関連付けて記憶する人情報記憶手段と、前記固定物、前記商品及び前記人を識別する識別情報と、該識別情報で識別される前記固定物、商品及び人の前記商業施設における位置を表す第1位置情報と、を関連付けて記憶する位置情報記憶手段と、接続されるEC化装置におけるEC化方法であって、
位置情報算出手段が、前記商業施設に設置されるセンシング手段によるセンシング結果に基づいて、前記商品識別情報及び前記人識別情報毎に、前記商業施設における前記商品及び人の現在位置である第2位置情報を算出するステップと、
位置情報更新手段が、前記商品識別情報及び人識別情報毎に、前記第2位置情報に基づいて、前記第1位置情報を更新するステップと、
施設内様子表示手段が、ユーザー端末からの表示要求に応じ、前記固定物識別情報、前記商品識別情報及び前記人識別情報それぞれについて、関連付けられる前記外観情報が前記第1位置情報で特定される前記商業施設における位置に配置される画像を前記ユーザー端末上に表示させるステップと、
詳細情報表示手段が、前記ユーザー端末上に表示される前記商品の選択操作に基づいて、前記選択操作が行われた前記商品に関連付けられる前記詳細情報を前記ユーザー端末上に表示させるステップと、
売買処理手段が、前記ユーザー端末上に表示される前記商品の購入操作に基づいて、前記購入操作が行われた前記商品の代金決済及び発送を含む売買処理を行うステップと、
問い合わせ手段が、前記ユーザー端末上に表示される前記人に対する呼び出し操作に基づいて、前記呼び出し操作が行われた前記人が所持する情報端末を含む所定の問い合わせ先と前記ユーザー端末との間で会話可能な環境を確立させるステップと、を含むことを特徴とするEC化方法。
【請求項8】
前記位置情報算出手段が、前記商業施設に設置されるカメラ装置によって撮影される前記商品及び人の画像情報に基づいて、前記商品及び人に関する前記第2位置情報を算出することを特徴とする請求項7に記載のEC化方法。
【請求項9】
前記位置情報算出手段が、前記商品及び人が備える発信器が発信し、前記商業施設に設置される受信器が受信する電磁波に基づいて、前記商品及び人に関する前記第2位置情報を算出することを特徴とする請求項7又は8に記載のEC化方法。
【請求項10】
前記外観情報が、対象物の大きさ、形状、模様及び色彩のうち何れか一つ以上の情報であり、
前記固定物が、前記商業施設に設置される商品棚、通路、レジ、入口、出口及び装飾物のうち何れか一つ以上のものであることを特徴とする請求項7乃至9の何れか一に記載のEC化方法。
【請求項11】
前記人の外観情報が、人の姿を模したキャラクターの画像情報であることを特徴とする請求項7乃至10の何れか一に記載のEC化方法。
【請求項12】
前記施設内様子表示手段が、前記商業施設に設置されるカメラ装置が撮影する前記商業施設の画像に重ねて表示させることを特徴とする請求項7乃至11の何れか一に記載のEC化方法。
【請求項13】
コンピューターに、請求項7乃至12の何れか一に記載の方法を実行させるためのEC化プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電子商取引の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルツインとは、現実世界のデータを用いて、仮想空間上に現実世界のコピー環境を再現する技術である。
【0003】
近年、デジタルツインに関する技術的提案が盛んになされており、例えば、特許文献1では、デジタルツイン技術を利用して、車両に発生する故障を精度よく予測するアイデアが提案され、特許文献2では、スマート工場の透明なモニタリング方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-153291号公報
【特許文献2】特表2020-515958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで従来、WEB上に設置される仮想店舗においてユーザーが買い物をしようとする場合、商品陳列の様子が平面的であったり、仮想店舗上にはユーザー以外の人物がいないなど実店舗のような臨場感を感じられなかったりするという問題点があった。
【0006】
そこで本発明では、上記問題点を鑑み、現実の商業施設(顧客対応を行う施設)をまるごとEC(Electronic Commerce)化し、顧客の利便性を向上させるEC化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示するEC化装置の一形態は、商業施設において固定的に配置される固定物を識別する固定物識別情報と、前記固定物の外観情報と、を関連付けて記憶する固定物情報記憶手段と、前記商業施設において実際に並べて販売される商品を識別する商品識別情報と、前記商品の外観情報と、前記商品の説明を含む詳細情報と、を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、前記商業施設にいる人を識別する人識別情報と、前記人の外観情報と、を関連付けて記憶する人情報記憶手段と、前記固定物、前記商品及び前記人を識別する識別情報と、該識別情報で識別される前記固定物、商品及び人の前記商業施設における位置を表す第1位置情報と、を関連付けて記憶する位置情報記憶手段と、前記商業施設に設置されるセンシング手段によるセンシング結果に基づいて、前記商品識別情報及び前記人識別情報毎に、前記商業施設における前記商品及び人の現在位置である第2位置情報を算出する位置情報算出手段と、前記商品識別情報及び人識別情報毎に、前記第2位置情報に基づいて、前記第1位置情報を更新する位置情報更新手段と、ユーザー端末からの表示要求に応じ、前記固定物識別情報、前記商品識別情報及び前記人識別情報それぞれについて、関連付けられる前記外観情報が前記第1位置情報で特定される前記商業施設における位置に配置される画像を前記ユーザー端末上に表示させる施設内様子表示手段と、前記ユーザー端末上に表示される前記商品の選択操作に基づいて、前記選択操作が行われた前記商品に関連付けられる前記詳細情報を前記ユーザー端末上に表示させる詳細情報表示手段と、前記ユーザー端末上に表示される前記商品の購入操作に基づいて、前記購入操作が行われた前記商品の代金決済及び発送を含む売買処理を行う売買処理手段と、前記ユーザー端末上に表示される前記人に対する呼び出し操作に基づいて、前記呼び出し操作が行われた前記人が所持する情報端末を含む所定の問い合わせ先と前記ユーザー端末との間で会話可能な環境を確立させる問い合わせ手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
開示するEC化装置は、現実の商業施設(顧客対応を行う施設)をまるごとEC(Electronic Commerce)化し、顧客の利便性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施の形態に係るEC化装置の概要を説明する図である。
【
図2】本実施の形態に係るEC化装置の機能ブロック図である。
【
図3】本実施の形態に係る固定物情報記憶手段の一例を示す図である。
【
図4】本実施の形態に係る商品情報記憶手段の一例を示す図である。
【
図5】本実施の形態に係る人情報記憶手段の一例を示す図である。
【
図6】本実施の形態に係る位置情報記憶手段の一例を示す図である。
【
図7】本実施の形態に係る施設内様子表示手段による表示例を示す図である。
【
図8】本実施の形態に係るEC化装置のハードウエア構成例を示す図である。
【
図9】本実施の形態に係るEC化装置による位置情報更新処理の一例の流れを示すフローチャートである。
【
図10】本実施の形態に係るEC化装置によるEC化処理の一例の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係るEC化装置の動作原理)
【0011】
図1を用いて、本実施の形態に係るEC化装置(以下、単に「本装置」という。)100の概要について説明する。
図1は、本装置100と周辺装置との関わり方を説明する図である。
【0012】
図1で示すように、本装置100は、通信ネットワーク370を介して、商業施設210に設置されるセンシング手段340、ユーザー350が操作するユーザー端末360などと接続される。通信ネットワーク370は、有線・無線のどちらでも良い。
【0013】
センシング手段340は、商業施設210に設置されるカメラ装置であっても良く、本装置100は、カメラ装置340が撮影する商品250、人290の画像情報に基づいて、商品250、人290の施設内位置情報330を知ることができる。
【0014】
また、センシング手段340は、商品250、人290が備える発信器が発信し、商業施設210に設置される受信器が受信する電磁波に基づいて、商品250、人290の施設内位置330を計測する仕組みであっても良い。ユーザー350は、本装置100を利用して買い物をする人であり、ユーザー端末360は、携帯情報端末であっても、パーソナルコンピューターであっても良い。
【0015】
本装置100は、WEB上に設置される仮想店舗において買い物ができる環境を提供するものであるが、あたかも実在する商業施設210で買い物をしているような環境をユーザー端末360上で実現させるものである。本装置100は、現実の商業施設(顧客対応を行う施設)100をまるごとEC(Electronic Commerce)化し、顧客の利便性を向上させるものである。
【0016】
図1乃至7を用いて、本装置100の動作原理について説明する。
図2は、本装置100の機能ブロック図である。
図3乃至7は、後述する本装置100が備える各手段による処理を説明するための図である。
【0017】
図2で示すように、本装置100は、固定物情報記憶手段110、商品情報記憶手段120、人情報記憶手段130、位置情報記憶手段140、位置情報算出手段150、位置情報更新手段160、施設内様子表示手段170、詳細情報表示手段180、売買処理手段190、問い合わせ手段200を有する。
【0018】
固定物情報記憶手段110は、商業施設210において固定的に配置される固定物220を識別する固定物識別情報230、固定物220の外観情報240などの情報を関連付けて記憶する。固定物220は、例えば、商業施設210に設置される商品棚、通路、レジ、入口、出口、装飾物などである。外観情報240は、固定物220の大きさ、形状、模様、色彩を特定する情報であり、例えば、固定物220の画像情報であっても良い。
【0019】
図3は、固定物情報記憶手段110に記憶される情報の一例を示す図である。
図3で示すように、固定物情報記憶手段110においては、名称:商品棚、識別番号230:10001、外観情報240:(大きさ)80cm×150cm×200cm;(画像情報)棚画像.jpgなどの情報が関連付けて記憶される。また、固定物情報記憶手段110においては、名称:通路、識別番号230:10002、外観情報240:(大きさ)1000cm×150cm×0cm;(画像情報)通路画像.jpgなどの情報が関連付けて記憶される。
【0020】
商品情報記憶手段120は、商業施設210において実際に並べて販売される商品250一つ一つを識別する商品識別情報260、商品250の外観情報270、商品250の説明を含む詳細情報280などの情報を関連付けて記憶する。外観情報270は、商品250の大きさ、形状、模様、色彩を特定する情報であり、例えば、商品250の画像情報であっても良い。
【0021】
図4は、商品情報記憶手段120に記憶される情報の一例を示す図である。
図4で示すように、商品情報記憶手段120においては、名称:商品A、識別番号260:20001、外観情報270:(大きさ)30cm×20cm×3cm;(画像情報)商品画像A.jpg、詳細情報280:説明1などの情報が関連付けて記憶される。また、商品情報記憶手段120においては、名称:商品B、識別番号260:20002、外観情報270:(大きさ)30cm×5cm×100cm;(画像情報)商品画像B.jpg、詳細情報280:説明2などの情報が関連付けて記憶される。
【0022】
人情報記憶手段130は、商業施設210にいる人290を識別する人識別情報300、人290の外観情報310などの情報を関連付けて記憶する。人290は、商業施設210で働く従業員や店員であっても良く、商業施設210に来訪した客であっても良い。外観情報310は、人290の大きさ、形状、模様、色彩を特定する情報であり、例えば、人の姿を模したキャラクター(アバター)の画像情報であっても良い。
【0023】
図5は、人情報記憶手段130に記憶される情報の一例を示す図である。
図5で示すように、人情報記憶手段130においては、名称:店員A、識別番号300:30001、外観情報310:(画像情報)人物画像A.jpgなどの情報が関連付けて記憶される。また、人情報記憶手段130においては、名称:客C、識別番号300:30003、外観情報300:(画像情報)人物画像C.jpgなどの情報が関連付けて記憶される。
【0024】
位置情報記憶手段140は、識別情報230、260、300、識別情報230、260、300で識別される対象物220、250、290の第1位置情報320などの情報を関連付けて記憶する。なお、第1位置情報320は、商業施設210における対象物220、250、290の位置を表す情報であり、例えば、xyz座標系で表される情報である。
【0025】
図6は、位置情報記憶手段140に記憶される情報の一例を示す図である。
図6で示すように、位置情報記憶手段140においては、識別番号230:10001、位置情報320:(xyz座標)100,100,0などの情報が関連付けて記憶される。また、位置情報記憶手段140においては、識別番号260:20001、位置情報320:(xyz座標)300,300,50などの情報が関連付けて記憶される。
【0026】
位置情報算出手段150は、商業施設210に設置されるセンシング手段340によるセンシング結果に基づいて、識別情報260、300毎に、商業施設210における商品250及び人290の現在位置である第2位置情報330を算出する。商業施設210における商品250・人290の移動を検知するための仕組みである。
【0027】
位置情報算出手段150は、商業施設210に設置されるカメラ装置によって撮影される商品250・人290の画像情報に基づいて、商品250・人290の第2位置情報330を算出する形態としても良い。
【0028】
また、位置情報算出手段150は、商品250・人290が備える発信器が発信し、商業施設210に設置される受信器が受信する電磁波に基づいて、商品250・人290の第2位置情報330を算出する形態としても良い。位置情報算出手段150は、人290が発する声を、商業施設210に設置されるマイク装置で受信し、その受信強度等に基づいて、人290の第2位置情報330を算出する形態としても良い。
【0029】
位置情報更新手段160は、商品識別情報260・人識別情報300毎に、位置情報算出手段150によって算出された第2位置情報300に基づいて、位置情報記憶手段140に記憶される第1位置情報320を更新する。商業施設210における商品250・人290の移動を把握するための仕組みである。
【0030】
施設内様子表示手段170は、ユーザー端末360からの表示要求に応じて動作する。施設内様子表示手段170は、識別情報230、260、300それぞれについて、関連付けられる外観情報240、270、310が第1位置情報320で特定される商業施設210における位置に配置される画像をユーザー端末360上に表示させる。
【0031】
なお、施設内様子表示手段170は、商業施設210に設置されるカメラ装置が撮影する商業施設210の画像に重ねて、上記画像を表示させる形態としても良い。
【0032】
図7は、施設内様子表示手段170によってユーザー端末360上に表示される画像の一例を示す図である。
図7で示すように、施設内様子表示手段170は、現実の商業施設(顧客対応を行う施設)210について、商品棚、通路、レジ、入口、出口、装飾物、商品、従業員、客をまるごとユーザー端末360上に表示させる。
【0033】
詳細情報表示手段180は、ユーザー端末360上に表示される商品250の選択操作に基づいて、選択操作が行われた商品250に関連付けられる詳細情報280をユーザー端末360上に表示させる。詳細情報表示手段180は、ユーザー350が興味を持つ商品250に関する説明情報をユーザー350に示すことができる。
【0034】
売買処理手段190は、ユーザー端末360上に表示される商品250の購入操作に基づいて、購入操作が行われた商品250の代金決済及び発送を含む売買処理が行われる。売買処理手段190による処理は、ユーザー端末360上に表示される商品250の購入操作を受け付けた後、従来技術水準の一般的な情報処理によって実現される。
【0035】
問い合わせ手段200は、ユーザー端末360上に表示される人(従業員、店員)290に対する選択的呼び出し操作に基づいて、呼び出し操作が行われた人290が所持する情報端末を含む所定の問い合わせ先とユーザー端末360(ユーザー350)との間で会話可能な環境を確立させる。問い合わせ手段200は、ユーザー350による商品250に関する問い合わせ機能を実現するものである。
本装置100は、上記のような動作原理に基づいて、現実の商業施設(顧客対応を行う施設)210をまるごとEC化し、顧客350の利便性を向上させる。
(本実施の形態に係るEC化装置のハードウエア構成)
【0036】
図8を用いて、本装置100のハードウエア構成例について説明する。
図8は、本装置100のハードウエア構成の一例を示す図である。
図8で示すように、本装置100は、CPU(Central Processing Unit)410、ROM(Read-Only Memory)420、RAM(Random Access Memory)430、補助記憶装置440、通信I/F450、入力装置460、表示装置470、記録媒体I/F480を有する。
【0037】
CPU410は、ROM420に記憶されたプログラムを実行する装置であり、RAM430に展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、本装置100全体を制御する。ROM420は、CPU410が実行するプログラムやデータを記憶している。RAM430は、CPU410でROM420に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時的に保持する。
【0038】
補助記憶装置440は、基本ソフトウエアであるOS(Operating System)や本実施の形態に係るアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置である。補助記憶装置440は、記憶手段110、120、130、140を含み、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどである。
【0039】
通信I/F450は、有線・無線LAN(Local Area Network)、インターネットなどの通信ネットワーク370に接続し、通信機能を提供する他装置340、360とデータの授受を行うためのインターフェースである。
【0040】
入力装置460は、キーボードなど本装置100にデータ入力を行うための装置である。表示装置(出力装置)470は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される装置であり、本装置100が有する機能をユーザーが利用する際や各種設定を行う際のユーザーインターフェースとして機能する装置である。記録媒体I/F480は、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリなどの記録媒体490とデータの送受信を行うためのインターフェースである。
【0041】
本装置100が有する各手段は、CPU410が、ROM420又は補助記憶装置440に記憶された各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される形態としても良い。また、本装置100が有する各手段は、当該各手段に関する処理をハードウエアとして実現される形態としても良い。また、通信I/F450を介して外部サーバー装置から本発明に係るプログラムを読み込ませたり、記録媒体I/F480を介して記録媒体490から本発明に係るプログラムを読み込ませたりして、本装置100に当該プログラムを実行させる形態としても良い。
(本実施の形態に係るEC化装置による処理例)
(1)本装置100による位置情報更新処理
【0042】
図9を用いて、本装置100による位置情報更新処理の例について説明する。
図9は、本装置100による位置情報更新処理の一例の流れを示すフローチャートである。
【0043】
S10で位置情報算出手段150が、商業施設210に設置されるセンシング手段340によるセンシング結果に基づいて、識別情報260、300毎に、商業施設210における商品250及び人290の現在位置である第2位置情報330を算出する。商業施設210における商品250・人290の移動を検知するための仕組みである。
【0044】
位置情報算出手段150は、商業施設210に設置されるカメラ装置によって撮影される商品250・人290の画像情報に基づいて、商品250・人290の第2位置情報330を算出する形態としても良い。
【0045】
また、位置情報算出手段150は、商品250・人290が備える発信器が発信し、商業施設210に設置される受信器が受信する電磁波に基づいて、商品250・人290の第2位置情報330を算出する形態としても良い。位置情報算出手段150は、人290が発する声を、商業施設210に設置されるマイク装置で受信し、その受信強度等に基づいて、人290の第2位置情報330を算出する形態としても良い。
【0046】
S20で位置情報更新手段160が、商品識別情報260・人識別情報300毎に、位置情報算出手段150によって算出された第2位置情報300に基づいて、位置情報記憶手段140に記憶される第1位置情報320を更新する。
上記処理に基づいて、本装置100は、商業施設210における商品250・人290の移動を把握するための仕組みを提供する。
(2)本装置100によるEC化処理
図10を用いて、本装置100によるEC化処理の例について説明する。
図10は、本装置100によるEC化処理の一例の流れを示すフローチャートである。
S110で施設内様子表示手段170が、ユーザー端末360から、商業施設210内の様子をユーザー端末360上に表示させる要求を受け付ける。
【0047】
S120で施設内様子表示手段170が、S110の表示要求に応じて動作する。施設内様子表示手段170は、識別情報230、260、300それぞれについて、関連付けられる外観情報240、270、310が第1位置情報320で特定される商業施設210における位置に配置される画像をユーザー端末360上に表示させる。
【0048】
なお、施設内様子表示手段170は、商業施設210に設置されるカメラ装置が撮影する商業施設210の画像に重ねて、上記画像を表示させる形態としても良い。
【0049】
図7は、施設内様子表示手段170によってユーザー端末360上に表示される画像の一例を示す図である。
図7で示すように、施設内様子表示手段170は、現実の商業施設(顧客対応を行う施設)210について、商品棚、通路、レジ、入口、出口、装飾物、商品、従業員、客をまるごとユーザー端末360上に表示させる。
【0050】
S130で詳細情報表示手段180が、S120においてユーザー端末360上に表示させた商品250を選択する操作に基づいて、選択操作が行われた商品250に関連付けられる詳細情報280をユーザー端末360上に表示させる。詳細情報表示手段180は、ユーザー350が興味を持つ商品250に関する説明情報をユーザー350に示すことができる。
【0051】
S140で問い合わせ手段200が、S120においてユーザー端末360上に表示させた人(従業員、店員)290に対する呼び出し操作に基づいて、呼び出し操作が行われた人290が所持する情報端末を含む所定の問い合わせ先とユーザー端末360(ユーザー350)との間で会話可能な環境を確立させる。問い合わせ手段200は、ユーザー350による商品250に関する問い合わせ機能を実現するものである。
【0052】
S150で売買処理手段190が、S120においてユーザー端末360上に表示させた商品250を購入する操作に基づいて、購入操作が行われた商品250の代金決済及び発送を含む売買処理を行う。売買処理手段190による処理は、ユーザー端末360上に表示される商品250の購入操作を受け付けた後、従来技術水準の一般的な情報処理によって実現される。
【0053】
上記のような処理を行うことによって、本装置100は、現実の商業施設(顧客対応を行う施設)210をまるごとEC化し、顧客の利便性を向上させることができる。
【0054】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0055】
100 EC化装置
110 固定物情報記憶手段
120 商品情報記憶手段
130 人情報記憶手段
140 位置情報記憶手段
150 位置情報算出手段
160 位置情報更新手段
170 施設内様子表示手段
180 詳細情報表示手段
190 売買処理手段
200 問い合わせ手段
210 商業施設
220 固定物
230 固定物識別情報
240 固定物外観情報
250 商品
260 商品識別情報
270 商品外観情報
280 商品詳細情報
290 人
300 人識別情報
310 人外観情報
320 第1位置情報
330 第2位置情報
340 センシング手段(カメラ装置、受信機・発信機)
350 ユーザー
360 ユーザー端末
370 通信ネットワーク
410 CPU
420 ROM
430 RAM
440 補助記憶装置
450 通信インターフェース
460 入力装置
470 出力装置
480 記憶媒体インターフェース
490 記憶媒体
【手続補正書】
【提出日】2021-01-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想店舗ではなく実在する商業施設において固定的に配置される固定物を識別する固定物識別情報と、前記固定物の外観情報と、を関連付けて記憶する固定物情報記憶手段と、
前記商業施設において実際に並べて販売される商品を識別する商品識別情報と、前記商品の外観情報と、前記商品の説明を含む詳細情報と、を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、
前記商業施設にいる前記商業施設で働く人及び前記商業施設に来訪した客を識別する人識別情報と、前記働く人及び前記来訪した客の外観情報と、を関連付けて記憶する人情報記憶手段と、
前記固定物、前記商品並びに前記働く人及び来訪した客を識別する識別情報と、該識別情報で識別される前記固定物、商品並びに働く人及び来訪した客の前記商業施設における位置を表す第1位置情報と、を関連付けて記憶する位置情報記憶手段と、
前記商業施設に設置されるセンシング手段によるセンシング結果に基づいて、前記商品識別情報及び前記人識別情報毎に、前記商業施設における前記商品並びに働く人及び来訪した客の現在位置である第2位置情報を算出する位置情報算出手段と、
前記商品識別情報及び人識別情報毎に、前記第2位置情報に基づいて、前記第1位置情報を更新する位置情報更新手段と、
ユーザー端末からの表示要求に応じ、前記固定物識別情報、前記商品識別情報及び前記人識別情報それぞれについて、関連付けられる前記外観情報が前記第1位置情報で特定される前記商業施設における位置に配置される画像を前記ユーザー端末上に表示させる施設内様子表示手段と、
前記ユーザー端末上に表示される前記商品の選択操作に基づいて、前記選択操作が行われた前記商品に関連付けられる前記詳細情報を前記ユーザー端末上に表示させる詳細情報表示手段と、
前記ユーザー端末上に表示される前記商品の購入操作に基づいて、前記購入操作が行われた前記商品の代金決済及び発送を含む売買処理を行う売買処理手段と、
前記ユーザー端末上に表示される前記働く人に対する呼び出し操作に基づいて、前記呼び出し操作が行われた前記働く人が所持する情報端末を含む所定の問い合わせ先と前記ユーザー端末との間で会話可能な環境を確立させる問い合わせ手段と、を有し、
前記施設内様子表示手段が、前記来訪した客に関する前記人識別情報に関連付けられる前記外観情報として、人の姿を模したキャラクターの画像情報を表示させることを特徴とするEC化装置。
【請求項2】
前記位置情報算出手段が、前記商業施設に設置されるカメラ装置によって撮影される前記商品並びに働く人及び来訪した客の画像情報に基づいて、前記商品並びに働く人及び来訪した客に関する前記第2位置情報を算出することを特徴とする請求項1に記載のEC化装置。
【請求項3】
前記位置情報算出手段が、前記商品及び前記働く人が備える発信器が発信し、前記商業施設に設置される受信器が受信する電磁波に基づいて、前記商品及び働く人に関する前記第2位置情報を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のEC化装置。
【請求項4】
前記外観情報が、対象物の大きさ、形状、模様及び色彩のうち何れか一つ以上の情報であり、
前記固定物が、前記商業施設に設置される商品棚、通路、レジ、入口、出口及び装飾物のうち何れか一つ以上のものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のEC化装置。
【請求項5】
仮想店舗ではなく実在する商業施設において固定的に配置される固定物を識別する固定物識別情報と、前記固定物の外観情報と、を関連付けて記憶する固定物情報記憶手段と、前記商業施設において実際に並べて販売される商品を識別する商品識別情報と、前記商品の外観情報と、前記商品の説明を含む詳細情報と、を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、前記商業施設にいる前記商業施設で働く人及び前記商業施設に来訪した客を識別する人識別情報と、前記働く人及び前記来訪した客の外観情報と、を関連付けて記憶する人情報記憶手段と、前記固定物、前記商品並びに前記働く人及び来訪した客を識別する識別情報と、該識別情報で識別される前記固定物、商品並びに働く人及び来訪した客の前記商業施設における位置を表す第1位置情報と、を関連付けて記憶する位置情報記憶手段と、接続されるEC化装置におけるEC化方法であって、
位置情報算出手段が、前記商業施設に設置されるセンシング手段によるセンシング結果に基づいて、前記商品識別情報及び前記人識別情報毎に、前記商業施設における前記商品並びに働く人及び来訪した客の現在位置である第2位置情報を算出するステップと、
位置情報更新手段が、前記商品識別情報及び人識別情報毎に、前記第2位置情報に基づいて、前記第1位置情報を更新するステップと、
施設内様子表示手段が、ユーザー端末からの表示要求に応じ、前記固定物識別情報、前記商品識別情報及び前記人識別情報それぞれについて、関連付けられる前記外観情報が前記第1位置情報で特定される前記商業施設における位置に配置される画像を前記ユーザー端末上に表示させるステップと、
詳細情報表示手段が、前記ユーザー端末上に表示される前記商品の選択操作に基づいて、前記選択操作が行われた前記商品に関連付けられる前記詳細情報を前記ユーザー端末上に表示させるステップと、
売買処理手段が、前記ユーザー端末上に表示される前記商品の購入操作に基づいて、前記購入操作が行われた前記商品の代金決済及び発送を含む売買処理を行うステップと、
問い合わせ手段が、前記ユーザー端末上に表示される前記働く人に対する呼び出し操作に基づいて、前記呼び出し操作が行われた前記働く人が所持する情報端末を含む所定の問い合わせ先と前記ユーザー端末との間で会話可能な環境を確立させるステップと、を含み、
前記施設内様子表示手段が、前記来訪した客に関する前記人識別情報に関連付けられる前記外観情報として、人の姿を模したキャラクターの画像情報を表示させることを特徴とするEC化方法。
【請求項6】
前記位置情報算出手段が、前記商業施設に設置されるカメラ装置によって撮影される前記商品並びに働く人及び来訪した客の画像情報に基づいて、前記商品並びに働く人及び来訪した客に関する前記第2位置情報を算出することを特徴とする請求項5に記載のEC化方法。
【請求項7】
前記位置情報算出手段が、前記商品及び前記働く人が備える発信器が発信し、前記商業施設に設置される受信器が受信する電磁波に基づいて、前記商品及び働く人に関する前記第2位置情報を算出することを特徴とする請求項5又は6に記載のEC化方法。
【請求項8】
前記外観情報が、対象物の大きさ、形状、模様及び色彩のうち何れか一つ以上の情報であり、
前記固定物が、前記商業施設に設置される商品棚、通路、レジ、入口、出口及び装飾物のうち何れか一つ以上のものであることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一に記載のEC化方法。
【請求項9】
コンピューターに、請求項5乃至8の何れか一に記載の方法を実行させるためのEC化プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
開示するEC化装置の一形態は、仮想店舗ではなく実在する商業施設において固定的に配置される固定物を識別する固定物識別情報と、前記固定物の外観情報と、を関連付けて記憶する固定物情報記憶手段と、前記商業施設において実際に並べて販売される商品を識別する商品識別情報と、前記商品の外観情報と、前記商品の説明を含む詳細情報と、を関連付けて記憶する商品情報記憶手段と、前記商業施設にいる前記商業施設で働く人及び前記商業施設に来訪した客を識別する人識別情報と、前記働く人及び前記来訪した客の外観情報と、を関連付けて記憶する人情報記憶手段と、前記固定物、前記商品並びに前記働く人及び来訪した客を識別する識別情報と、該識別情報で識別される前記固定物、商品並びに働く人及び来訪した客の前記商業施設における位置を表す第1位置情報と、を関連付けて記憶する位置情報記憶手段と、前記商業施設に設置されるセンシング手段によるセンシング結果に基づいて、前記商品識別情報及び前記人識別情報毎に、前記商業施設における前記商品並びに働く人及び来訪した客の現在位置である第2位置情報を算出する位置情報算出手段と、前記商品識別情報及び人識別情報毎に、前記第2位置情報に基づいて、前記第1位置情報を更新する位置情報更新手段と、ユーザー端末からの表示要求に応じ、前記固定物識別情報、前記商品識別情報及び前記人識別情報それぞれについて、関連付けられる前記外観情報が前記第1位置情報で特定される前記商業施設における位置に配置される画像を前記ユーザー端末上に表示させる施設内様子表示手段と、前記ユーザー端末上に表示される前記商品の選択操作に基づいて、前記選択操作が行われた前記商品に関連付けられる前記詳細情報を前記ユーザー端末上に表示させる詳細情報表示手段と、前記ユーザー端末上に表示される前記商品の購入操作に基づいて、前記購入操作が行われた前記商品の代金決済及び発送を含む売買処理を行う売買処理手段と、前記ユーザー端末上に表示される前記働く人に対する呼び出し操作に基づいて、前記呼び出し操作が行われた前記働く人が所持する情報端末を含む所定の問い合わせ先と前記ユーザー端末との間で会話可能な環境を確立させる問い合わせ手段と、を有し、前記施設内様子表示手段が、前記来訪した客に関する前記人識別情報に関連付けられる前記外観情報として、人の姿を模したキャラクターの画像情報を表示させることを特徴とする。