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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022025382
(43)【公開日】2022-02-10
(54)【発明の名称】情報処理システム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/29 20190101AFI20220203BHJP
   G06F 16/909 20190101ALI20220203BHJP
   G06F 16/93 20190101ALI20220203BHJP
   G06F 16/908 20190101ALI20220203BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20220203BHJP
【FI】
G06F16/29
G06F16/909
G06F16/93
G06F16/908
G06Q30/02 480
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020128165
(22)【出願日】2020-07-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】519209875
【氏名又は名称】株式会社トライハッチ
(74)【代理人】
【識別番号】100120868
【弁理士】
【氏名又は名称】安彦 元
(72)【発明者】
【氏名】武藤 尭行
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA03
5B175JC05
5L049AA04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】Web検索サービスにおける対象施設の順位計測の計測精度の向上を図ることができる情報処理システム、及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理システムにおいて、情報処理装置1は、設定情報を取得する取得手段11と、設定情報が記憶された設定情報データベース104と、検索キーワードを選択する選択手段12と、順位計測を行う対象施設を判別する判別手段13と、Web検索サービスにおいて対象施設の順位計測を行うための検索コードを生成する生成手段14と、Web検索サービスにおける前記対象施設ごとの順位計測を行い、対象施設の順位計測結果を取得する計測手段15と、順位計測結果を出力する出力手段16と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理システムであって、
前記対象施設を識別する識別情報と、前記対象施設ごとに付与される検索キーワードと、前記対象施設の位置を特定する検索地点情報と、前記対象施設ごとに計測される順位の時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記設定情報が記憶された設定情報データベースと、
前記設定情報データベースを参照し、前記識別情報と、前記識別情報に紐づく前記検索キーワードを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記識別情報に紐づく前記時刻情報に基づき順位計測を行う前記対象施設を判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に基づいて、前記Web検索サービスにおいて前記対象施設の順位計測を行うための検索コードを、前記順位計測の対象となる前記対象施設ごとの前記検索キーワード、及び前記検索地点情報により生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記検索コードに基づいて、前記Web検索サービスにおける前記対象施設ごとの順位計測を行い、前記対象施設の順位計測結果を取得する計測手段と、
前記計測手段により取得された前記順位計測結果を出力する出力手段と、
を備えること
を特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記取得手段により取得される前記検索地点情報は、前記対象施設の位置に関する緯度経度情報を含むこと
を特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記計測手段により取得される前記順位計測結果は、前記順位計測の対象となる前記対象施設の検索地点情報が示された1以上の地図画像情報を含むこと
を特徴とする請求項1又は2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記設定情報は、前記対象施設に対して検索者によって実施された検索操作に関するインサイト情報を含むこと
を特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項5】
予め取得された過去の順位計測結果と、前記過去の順位計測結果に紐づく参照情報との間における連関性を有する学習モデルが記憶された参照データベースと、
前記参照データベースを参照し、前記順位計測結果に対する評価結果を生成する評価手段をさらに備えること
を特徴とする請求項1~4の何れか1項記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記学習モデルは、
前記過去の順位計測結果と、前記参照情報とを学習データとして用いた機械学習により構築されること
を特徴とする請求項5記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記過去の順位計測結果と、前記参照情報との間の関係を新たに取得した場合には、前記関係を前記連関性に反映させる更新手段を更に備えること
を特徴とする請求項5又は6記載の情報処理システム。
【請求項8】
Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理方法であって、
前記対象施設を識別する識別情報と、前記対象施設ごとに付与される検索キーワードと、前記対象施設の位置を特定する検索地点情報と、前記対象施設ごとに計測される順位の時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記設定情報を設定情報データベースに記憶する設定情報記憶ステップと、
前記設定情報データベースを参照し、前記識別情報と、前記識別情報に紐づく前記検索キーワードを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された前記識別情報に紐づく前記時刻情報に基づき順位計測を行う前記対象施設を判別する対象判別ステップと、
前記対象判別ステップによる判別結果に基づいて、前記Web検索サービスにおいて前記対象施設の順位計測を行うための検索コードを、前記順位計測の対象となる前記対象施設ごとの前記検索キーワード、及び前記検索地点情報により生成する生成ステップと、
前記生成ステップにより生成された前記検索コードに基づいて、前記Web検索サービスにおける前記対象施設ごとの順位計測を行い、前記対象施設の順位計測結果を取得する順位計測ステップと、
前記順位計測ステップにより取得された前記順位計測結果を出力する順位結果出力ステップと、
を有すること
を特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理システム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う方法として、例えば特許文献1の情報処理装置等が提案されている。
【0003】
特許文献1に開示された情報処理装置では、対象施設と、検索クエリと、検索地に設定する対象地域との設定入力を受け付ける設定部と、検索エンジンが定義する変換規則に従い、対象地域の地域名を、該地域名の文字数に応じた文字列と、該地域名を所定のエンコード方式で変換した文字列とを組み合わせたURLコード上の文字列に変換する生成部と、生成したURLコードを検索エンジンに出力する出力部と、検索エンジンから、対象地域における検索結果を取得する取得部と、検索結果から、対象施設の検索順位を抽出する抽出部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6528341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う方法について、Web検索サービスの種類、サービス形態、及びサービス業務内容等に合せた順位計測の取得精度の向上が求められている。この点、例えば特許文献1では、対象施設の検索順位の取得は、サーバ側でのバッチ処理により一括で順位計測されるため、顧客は希望する時間帯での検索順位を自由に取得することができない。さらに対象施設の対象地域は、市区町村レベルの地域名であるため、顧客は希望する地点における順位計測をピンポイントで取得することができない。このため、Web検索サービスにおける対象施設における順位計測の計測精度の向上が望まれている。
【0006】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測の計測精度の向上を図ることができる情報処理システム、及び情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明に係る情報処理システムは、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理システムであって、前記対象施設を識別する識別情報と、前記対象施設ごとに付与される検索キーワードと、前記対象施設の位置を特定する検索地点情報と、前記対象施設ごとに計測される順位の時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する設定情報取得手段と、前記設定情報取得手段により取得された前記設定情報が記憶された設定情報データベースと、前記設定情報データベースを参照し、前記識別情報と、前記識別情報に紐づく前記検索キーワードを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記識別情報に紐づく前記時刻情報に基づき順位計測を行う前記対象施設を判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づいて、前記Web検索サービスにおいて前記対象施設の順位計測を行うための検索コードを、前記順位計測の対象となる前記対象施設ごとの前記検索キーワード、及び前記検索地点情報により生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記検索コードに基づいて、前記Web検索サービスにおける前記対象施設ごとの順位計測を行い、前記対象施設の順位計測結果を取得する計測手段と、前記計測手段により取得された前記順位計測結果を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
第2発明に係る情報処理システムは、第1発明において、前記設定情報取得手段により取得される前記検索地点情報は、前記対象施設の位置に関する緯度経度情報を含むことを特徴とする。
【0009】
第3発明に係る情報処理システムは、第1発明又は第2発明において、前記計測手段により取得される前記順位計測結果は、前記順位計測の対象となる前記対象施設の検索地点情報が示された1以上の地図画像情報を含むことを特徴とする。
【0010】
第4発明に係る情報処理システムは、第1発明において、前記設定情報は、前記対象施設に対して検索者によって実施された検索操作に関するインサイト情報を含むことを特徴とする。
【0011】
第5発明に係る情報処理システムは、第1発明~第4発明の何れかにおいて、予め取得された過去の順位計測結果と、前記過去の順位計測結果に紐づく参照情報との間における連関性を有する学習モデルが記憶された参照データベースと、前記参照データベースを参照し、前記順位計測結果に対する評価結果を生成する評価手段をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
第6発明に係る情報処理システムは、第5発明において、前記学習モデルは、前記過去の順位計測結果と、前記参照情報とを学習データとして用いた機械学習により構築されることを特徴とする。
【0013】
第7発明に係る情報処理装置は、第5発明~第6発明の何れかにおいて、前記過去の順位計測結果と、前記参照情報との間の関係を新たに取得した場合には、前記関係を前記連関性に反映させる更新手段を更に備えることを特徴とする。
【0014】
第8発明に係る情報処理方法は、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理方法であって、前記対象施設を識別する識別情報と、前記対象施設ごとに付与される検索キーワードと、前記対象施設の位置を特定する検索地点情報と、前記対象施設ごとに計測される順位の時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する設定情報取得ステップと、前記設定情報取得ステップにより取得された前記設定情報を設定情報データベースに記憶する設定情報記憶ステップと、前記設定情報データベースを参照し、前記識別情報と、前記識別情報に紐づく前記検索キーワードを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された前記識別情報に紐づく前記時刻情報に基づき順位計測を行う前記対象施設を判別する対象判別ステップと、前記対象判別ステップによる判別結果に基づいて、前記Web検索サービスにおいて前記対象施設の順位計測を行うための検索コードを、前記順位計測の対象となる前記対象施設ごとの前記検索キーワード、及び前記検索地点情報により生成する生成ステップと、前記生成ステップにより生成された前記検索コードに基づいて、前記Web検索サービスにおける前記対象施設ごとの順位計測を行い、前記対象施設の順位計測結果を取得する順位計測ステップと、 前記順位計測ステップにより取得された前記順位計測結果を出力する順位結果出力ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
第1発明によれば、設定情報取得手段は、対象施設を識別する識別情報と、対象施設ごとに付与される検索キーワードと、対象施設の位置を特定する検索地点情報と、対象施設ごとに計測される順位の時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する。このため、識別情報に紐づく検索キーワードを選択し、時刻情報に基づき順位計測を行うことができる。これにより、順位計測の計測精度を向上することが可能となる。
【0016】
また、第1発明~第7発明によれば、生成手段は、時刻情報の判別の結果により、順位計測の対象となる対象施設ごとの検索キーワード、及び検索地点情報により順位計測するための生成する検索コードを生成する。このため、Web検索サービスにおける対象施設ごとの順位計測を適切に行え、対象施設の順位計測結果をピンポイントで取得することができる。これにより、順位計測の計測精度を向上することが可能となる。
【0017】
特に、第2発明によれば、検索地点情報は、対象施設の位置に関する緯度経度情報を含む。このため、市区町村レベルの地点設定と対応付け、さらに詳細なポイントを地図上から設定することができる。これにより、順位計測の計測精度を向上することが可能となる。
【0018】
特に、第3発明によれば、順位計測結果は、順位計測の対象となる対象施設の検索地点情報が示された1以上の地図画像情報を含む。このため、対象施設の情報を対応付けた対象施設の順位計測結果を取得することができる。これにより、順位計測の計測精度を向上することが可能となる。さらに、計測順位と地図画像情報とを対応付けることができ、正確な順位計測結果を顧客に提供することが可能となる。
【0019】
特に、第4発明によれば、設定情報は、対象施設に対して検索者によって実施された検索操作に関するインサイト情報を含む。このため、検索者が対象施設をどのように見つけたのか、対象施設を見た後にどのような行動を取ったのか、又は投稿された写真の枚数などインサイト情報を記録することができる。これにより、順位計測の計測精度を向上することが可能となる。
【0020】
特に、第5発明によれば、参照データベースは、予め取得された過去の順位計測結果と、過去の順位計測結果に紐づく参照情報との間における連関性を有する学習モデルを記憶する。このため、取得された順位計測結果を、予め取得された過去の順位計測結果により評価することができる。これにより、順位計測の計測精度を向上することが可能となる。
【0021】
特に、第6発明によれば、連関性は、過去の順位計測結果と、参照情報とを学習データとして用いた機械学習により構築される。このため、過去の順位計測結果とは異なる未知の順位計測結果を評価する場合においても、定量的な評価を実施することができる。これにより、順位計測の計測精度を向上することが可能となる。
【0022】
特に、第7発明によれば、更新手段は、過去の順位計測結果と、参照情報との間の関係を新たに取得した場合には、関係を連関性に反映させる。このため、連関性を容易に更新することができ、継続した順位計測の計測精度を向上することが可能となる。
【0023】
第8発明によれば、設定情報取得ステップは、対象施設を識別する識別情報と、対象施設ごとに付与される検索キーワードと、対象施設の位置を特定する検索地点情報と、対象施設ごとに計測される順位の時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する。このため、識別情報に紐づく検索キーワードを選択し、時刻情報に基づき順位計測を行うことができる。これにより、順位計測の計測精度を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本実施形態における情報処理システムの一例を示す模式図である。
図2図2は、本実施形態における情報処理システムの動作の一例を示す模式図である。
図3図3(a)は、本実施形態における情報処理システムの構成の一例を示す模式図であり、図3(b)は、本実施形態における情報処理装置の機能の一例を示す模式図である。
図4図4は、本実施形態におけるデータベースの一例を示す模式図である。
図5図5は、本実施形態におけるデータベースの一例を示す模式図である。
図6図6は、本実施形態におけるデータベースの一例を示す模式図である。
図7図7は、本実施形態における参照データベースの一例を示す模式図である。
図8図8は、本実施形態における情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を適用した実施形態における情報処理システム、及び情報処理方法の一例について、図面を参照しながら説明する。
【0026】
(本実施形態:情報処理システム100)
図1図7を参照して、本実施形態における情報処理システム100の構成の一例について説明する。図1は、本実施形態における情報処理システム100の構成の一例を示す模式図である。
【0027】
<情報処理システム100>
情報処理システム100は、例えばGoogle(登録商標)MAPやYahoo!(登録商標)ロコなどの地図表示機能を伴ったWeb検索サービスで提供される検索エンジンにおいて、顧客の管理する対象施設の検索順位を取得する。情報処理システム100は、例えばMEO(Map Engine Optimization)対策のほか、SEO(Search Engine Optimization)対策などとして機能するようにしてもよい。
【0028】
情報処理システム100は、例えば図1に示すように、情報処理装置1を有する。情報処理装置1は、例えば通信網5を介して、順位計測を依頼する複数の顧客端末2、順位解析を行う複数の順位解析装置3、Web検索サービスを行うインターネットサーバ50、複数の順位解析装置3を取りまとめて制御する順位計測サーバ60、各種のデータベースに接遺族される。情報処理装置1は、各種の検索キーワードを使って対象施設などを検索するユーザの検索者端末(図示せず)などと接続されてもよい。データベース4は、例えば情報処理装置1に接続される。データベース4は、例えば順位計測に関する各種の設定情報を記憶する設定情報データベース、順位計測結果を保存、評価するための情報を記憶する参照情報データベース、順位解析装置3による解析の結果を一時的に格納する一時保存データベースの他、例えば、キャプチャ画像データベースなどにより構成されてもよい。
【0029】
情報処理システム100は、情報処理装置1、順位解析装置3、インターネットサーバ50、及び順位計測サーバ60と、を接続する。順位解析装置3は、例えばユーザが行う検索処理と同様の動きをし、順位解析装置3の各々で仮想ブラウザを立ち上げ、検索エンジン上で検索キーワード(検索クエリ)を実行し、情報収集を行う。順位解析装置3は、例えば順位計測サーバ60を介して、複数台の順位解析装置3が起動されてもよい。順位計測サーバ60は、例えば対象施設ごとに設定される同一、または異なる検索キーワードを、複数の順位解析装置3で演算処理を分担するように構成してもよい。
【0030】
情報処理システム100は、例えば順位解析装置3により順位解析された各種の情報を、順位解析装置3と接続される一時保存用のデータベース(図示せず)に集約する。情報処理システム100は、例えば順位計測サーバ60を介して複数の順位解析装置3により解析された各種の解析結果情報を、情報処理装置1に接続されるデータベースに記憶するようにしてもよい。情報処理システム100は、例えば順位解析装置3が順位解析の際に撮影した検索画面のキャプチャ画像を、一時保存用のデータベースとは別のキャプチャ画像用のデータベース(図示せず)に記憶するようにしてもよい。
【0031】
情報処理システム100は、図2に示すように、例えば顧客端末2を介してWeb検索サービスを使用するユーザが検索に用いる対象施設ごとの検索キーワードを取得する。情報処理システム100は、例えば取得した各種の設定情報(例えば検索キーワードなど)を、データベース4(設定情報データベース)に記憶する。情報処理システム100は、例えばユーザによって対象施設ごとの検索が行われ、検索結果の表示画面1aを取得した際に、順位解析装置3により検索エンジン上で何番目に表示されるかを順位解析し、順位計測の結果を表示部109等に順位計測結果の表示画面1bとして出力する。
【0032】
情報処理システム100は、参照データベースを参照し、過去の順位計測結果に対する評価結果を生成する。情報処理システム100は、順位計測結果の他に、例えば生成された評価結果を情報処理装置1、又は顧客端末2の表示部109等に出力する。また情報処理システム100は、例えば情報処理装置1で解析された順位計測結果に基づいて、各種の情報(例えば順位推移、競合との比較推移、カレンダー連携、キャプチャ画像連携、インサイト情報など)を、顧客端末2の各々の表示部109等に出力するようにしてもよい。
【0033】
情報処理システム100は、例えば順位計測結果の検索地点距離、写真枚数、クチコミ数、クチコミ点数、投稿数、クチコミと投稿のキーワード含有率をAI分析し、検索エンジンを使用した検索結果において、上位表示されやすい傾向や要因を評価する。情報処理システム100は、例えば対象施設ごとの評価結果を確率などで表示するほか、例えば「距離 80%」、「写真枚数 70%」、「クチコミ数 ○○件」、等を表示するようにしてもよい。
【0034】
<情報処理装置1>
次に、図3を参照して、本実施形態における情報処理装置1の一例を説明する。図3(a)は、本実施形態における情報処理装置1の構成の一例を示す模式図であり、図3(b)は、本実施形態における情報処理装置1の機能の一例を示す模式図である。
【0035】
情報処理装置1として、例えばスーパーコンピュータ、サーバーコンピュータ、又はメインフレーム・汎用コンピュータ等の電子機器が用いられる。情報処理装置1は、例えば顧客端末2、順位解析装置3と接続されてもよい。情報処理装置1は、例えば図3(a)に示すように、筐体10と、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、保存部104と、I/F105~107とを備える。各構成101~107は、内部バス110により接続される。
【0036】
CPU101は、情報処理装置1全体を制御する。ROM102は、CPU101の動作コードを格納する。RAM103は、CPU101の動作時に使用される作業領域である。保存部104は、設定情報データベースや参照データベース等の各種情報が保存される。保存部104として、例えばHDD(Hard Disk Drive)の他、SSD(Solid State Drive)等のデータ保存装置が用いられる。なお、例えば情報処理装置1は、図示しないGPU(Graphics Processing Unit)を有してもよい。GPUを有することで、通常よりも高速演算処理が可能となる。
【0037】
I/F105は、例えばインターネット等の通信網5を介して、必要に応じて顧客端末2、順位解析装置3、データベース4、Web検索サービス、その他のウェブサイト等との各種情報の送受信を行うためのインターフェースである。I/F106は、入力部108との情報の送受信を行うためのインターフェースである。入力部108として、例えばキーボードが用いられ、情報処理装置1の使用者等は、入力部108を介して、各種情報、又は情報処理装置1の制御コマンド等を入力する。I/F107は、表示部109との各種情報の送受信を行うためのインターフェースである。表示部109は、保存部104に保存された各種情報、順位計測、又は評価結果等を表示する。表示部109として、ディスプレイが用いられ、例えばタッチパネル式の場合、入力部108と一体に設けられる。
【0038】
図3(b)は、情報処理装置1の機能の一例を示す模式図である。情報処理装置1は、取得部11と、選択部12と、判別部13と、生成部14と、計測部15と、出力部16、評価部17と、更新部18と、記憶部19とを備え、例えば学習部20を有してもよい。なお、図3(b)に示した各機能は、CPU101が、RAM103を作業領域として、保存部104等に記憶されたプログラムを実行することにより実現され、例えば人工知能等により制御されてもよい。
【0039】
<取得部11>
取得部11は、順位計測を行うための各種の設定データ、計測データ、又はキャプチャ画像データ等を取得する。取得部11は、順位計測の対象となる対象施設を識別する識別情報と、対象施設ごとに付与される検索キーワードと、対象施設の位置を特定する検索地点情報と、対象施設ごとに計測される順位の時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得し、記憶部19、データベース4(設定情報データベース)に各々対応付けて記憶(格納)する。
【0040】
取得部11は、検索地点情報が、例えばマスターデータとして提供される住所、地名等の一覧データであり、検索地点が日本語表記、及び英語表記として取得される。検索地点には、おおまかな市町村レベルの住所情報が取得され、日本語または英語の検索地点名として取得される。
【0041】
<選択部12>
選択部12は、記憶部19、又はデータベース4(設定情報データベース)を参照し、取得部11により取得された識別情報と、識別情報に紐づく検索キーワードを選択する。選択部12は、一つ、又は複数の識別情報、さらに1以上の検索キーワードを選択するようにしてもよい。複数の識別情報、又は検索キーワードが選択されて場合は、例えばOR条件として幅広く選択するほか、AND条件とすることで、順位計測の対象を絞り込んでもよく、どのような検索条件にするかは任意である
【0042】
<判別部13>
判別部13は、取得部11により取得された施設ごと検索を行う順位計測の時刻情報に基づいて、順位計測を行う対象施設であるかを判別する。判別部13は、例えば情報処理装置1に設定されている時刻時と、あらかじめ設定される対象施設ごとの時刻情報とを比較することで、順位計測を行う対象施設であるかを判別する。
【0043】
判別部13は、判別の結果により、例えば各施設に設定された検索地点ごとに対象施設名、検索キーワード、検索地点情報を集約し、順位計測のための検索要求を行う。
【0044】
判別部13は、例えば対象施設Aに対して0:00と12:00という時刻情報が設定されていた場合は、この2つの時刻を判別し、判別の結果をまとめ、検索要求を行う。これにより、顧客は自身が管理する対象施設について、0:00時点の検索の計測順位と12:00時点の検索の計測順位の2つの順位計測の情報を得ることが可能となる。なお、時刻情報は複数の時刻が設定可能であり、各々の時刻の間隔は任意である。
【0045】
<生成部14>
生成部14は、判別部13による判別結果、及び検索要求に基づいて、Web検索サービスにおいて対象施設の順位計測を行うための検索コードを生成する。生成部14は、順位計測の対象となる対象施設ごとの検索キーワード、及び検索地点情報により、検索コードを生成する。検索コードとは、例えば英数字、記号により生成される検索URLである。
【0046】
生成部14は、検索地点情報が、日本語・英語の場合と、緯度経度情報の場合で、検索コードの生成を変える。これにより、例えば顧客が希望する検索地点が緯度経度情報で取得されても、順位計測を行うことができ、ピンポイントで順位計測の結果を取得することができるようになり、Web検索サービスにおける対象施設における順位計測の計測精度の向上が実現できる。
【0047】
生成部14は、順位計測を行う対象施設の検索地点情報に、例えば日本語・英語(例えば「東京都中野区(日本語)」、「Nakano, Tokyo, Japan(英語)」)である場合は、英語の検索地点名を用いて検索コードを生成する。生成部14は、例えば一般的にライブラリとして提供される「base64」を参照し、「Nakano, Tokyo, Japan(英語)」を固定値である「w+CAIQICI」と、検索地点を表す「TmFrYW5vLFRva3lvLEphcGFu」を組み合わせ、位置情報コードとして「w+CAIQICISTmFrYW5vLFRva3lvLEphcGFu」を生成する。生成部14は、この位置情報コード「w+CAIQICISTmFrYW5vLFRva3lvLEphcGFu」に基づいて、検索URLを「http://~~~~uule=w+CAIQICISTmFrYW5vLFRva3lvLEphcGFu&~~~」として生成する。
【0048】
また生成部14は、例えば取得部11で取得された検索地点情報が、対象施設の位置に関する緯度経度情報を含む場合は、緯度経度情報からは、「w+CAIQICIxxxxxx」部分を作成することはできないため、仮想ブラウザを起動する際に、予め取得された緯度経度情報を用いて現在地の割り当てを行い、仮想ブラウザ上でセットされた緯度経度の位置情報にて、検索地点における検索が行われる。
【0049】
生成部14は、これにより設定情報データベースの検索地点テーブルに保存された住所を使用する場合と、顧客が自ら追加した検索地点を使用する場合とで順位計測が行うことが可能となる。
【0050】
<計測部15>
計測部15は、生成部14により生成された検索コードに基づいて、Web検索サービスにおける対象施設ごとの順位計測を行い、対象施設の順位計測結果を取得する。計測部15は、例えば顧客によって設定された対象施設ごとの検索キーワードによる検索がユーザによって行われた際、検索キーワードに紐づく施設が検索エンジン上で何番目に表示されるかを計測する。
【0051】
計測部15は、順位計測サーバ60を介して、顧客によって予め設定された時刻情報を参照し、設定された計測時間になると順位計測を開始する。計測部15は、複数の順位解析装置3が順位計測した情報(個々の順位計測結果)を、例えば一時保存用のデータベース(図示せず)に集約させてもよい。一時保存用のデータベースに記憶(格納)された順位計測結果は、例えばその後に情報処理装置1により抽出され、情報処理装置1のデータベースに格納されるようにしてもよい。これにより、例えば複数の順位計測サーバ60が収集した順位計測結果を、それぞれが同時に情報処理装置1へ送信するという処理の複雑化を回避することが可能となる。
【0052】
計測部15は、順位解析装置3が仮想ブラウザを介して撮影した順位計測結果の画面のキャプチャ画像を、例えば一時保存データベースとは別のキャプチャ画像用のデータベース(図示せず)に保存するようにしてもよい。
【0053】
<出力部16>
出力部16は、順位計測結果情報に対する評価結果を出力する。出力部16は、例えば順位計測結果情報に対して選択された参照データを出力してもよい。
【0054】
出力部16は、例えば保存部104に予め記憶された表示用のフォーマットを用いて、評価結果を使用者等が理解できる文字列等に変換した順位計測結果を生成し、出力する。出力部16は、I/F107を介して表示部109に評価計測結果を送信するほか、例えばI/F105を介して、顧客端末2等に順位計測結果を送信する。
【0055】
<評価部17>
評価部17は、予め取得された過去の順位計測結果と、過去の順位計測結果に紐づく参照情報との間における連関性を有する学習モデルが記憶された参照データベースを参照し、順位計測結果に対する評価結果を生成する。
【0056】
ここで、図7を参照して、本実施形態における参照データベースの一例を説明する。参照データベースには、予め取得された過去の順位計測結果と、過去の順位計測結果に紐づく参照情報との間における連関性を有する学習モデルが記憶される。
【0057】
評価部17は、参照データベースを参照し、例えば評価対象の順位計測結果情報に含まれるデータと同一又は類似するデータ(例えば「データA」:第1データとする)を選択する。第1データとして、順位計測結果情報と一部一致又は完全一致するデータが選択されるほか、例えば類似するデータが選択される。順位計測結果情報が行列等の数値で表される場合、選択される第1データに含まれる数値範囲を、予め設定してもよい。
【0058】
評価部17は、選択した第1データに紐づく参照情報、及び選択した第1データと参照情報との間における連関度(第1連関度)を選択し、選択した参照情報及び第1連関度に基づき評価結果を生成する。なお、第1連関度は、予め構築された連関性から選択されるほか、評価部17によって算出されてもよい。
【0059】
評価部17は、例えば対象施設ごとの位置を特定する検索地点情報からの距離情報、検索される対象施設に関する写真枚数、クチコミ数、クチコミ点数、検索者からの投稿数、またはクチコミと投稿のキーワード含有率などにより評価されてもよい。
【0060】
参照データベースには、例えば第1データ「データA」に紐づく参照情報に含まれるデータ「参照A」、及び「データA」と「参照A」との間における第1連関度(連関度AA)「80%」などが記憶されており、参照情報及び第1連関度は、複数のデータを含んでもよい。この場合、評価部17は、「参照A」及び「80%」に加えて、例えば第1データ「データA」に紐づく参照情報「参照B」、及び「データA」と「参照B」との間における第1連関度(連関度AB)「65%」を選択し、「参照A」及び「80%」、並びに、「参照B」及び「65%」に基づき評価結果を生成してもよい。
【0061】
評価結果は、順位計測結果情報を含んでもよい。評価結果は、例えば参照情報及び連関度を用いて、確率で表された検索結果の順位(上位順位の要因)を示してもよい。
【0062】
評価部17は、例えば予め保存部104等に記憶された出力用フォーマット等の形式データを用いて、上述選択した参照情報及び第1連関度等を、評価者等が理解できる形式(例えば文字列)を示す評価結果を生成する。なお、評価結果を生成する際における形式の設定等は、例えば公知の技術を用いてもよい。
【0063】
評価部17は、例えば選択した第1連関度に基づいて、評価結果の内容を決定する。例えば評価部17は、「50%」以上の第1連関度に紐づく参照情報に基づいて、評価結果を生成し、「50%」未満の第1連関度に紐づく参照情報を評価結果に反映しないように設定されてもよい。なお、第1連関度に基づく判定基準は、例えば評価者等が予め閾値等を設定してもよく、閾値の範囲等は任意に設定できる。また、評価部17は、例えば2以上の第1連関度を演算した結果や、2以上の第1連関度の比較に基づいて、評価結果の内容を決定してもよい。
【0064】
評価部17は、参照データベースを参照し、予め取得された過去の順位計測結果の他、例えば過去の距離情報、写真枚数、クチコミ数、クチコミ点数、投稿数、またはクチコミと投稿のキーワード含有率などの結果に紐づく参照情報との間における連関性を有する学習モデルにより、評価結果を生成する。これにより、例えば上位表示されやすい検索サービスの傾向を出力するようにしてもよい。
【0065】
<更新部18>
更新部18は、例えば参照データベースを更新する。更新部18は、過去の順位計測結果情報と、参照情報との間の関係を新たに取得した場合には、関係を連関性に反映させる。例えば評価部17により生成された評価結果を踏まえ、評価者等が評価結果の内容における精度を判定し、判定結果を情報処理装置1が取得した場合、更新部18は、判定結果に基づき参照データベースに含まれる連関性を更新する。
【0066】
<記憶部19>
記憶部19は、保存部104に保存されたデータベース等の各種データを必要に応じて取出す。記憶部19は、各構成11~18、20により取得又は生成された各種データを、必要に応じて保存部104に保存する。
【0067】
<学習部20>
学習部20は、例えばテストデータと、判定結果に基づく参照データと、を一対の学習データとして、複数の学習データを用いた機械学習によりデータベースを生成する。機械学習には、例えば上述した畳み込みニューラルネットワーク等が用いられる。
【0068】
学習部20は、例えば取得部11により取得された判定結果に基づき、参照データを生成してもよい。学習部20は、例えば判定結果を導出した評価モデルに関する識別情報を有する参照データを生成する。識別情報は、例えば評価モデルに紐づく識別情報リスト等を予め保存部104に記憶させておき、必要に応じてリスト等を参照して生成されてもよく、予め判定結果に含まれるように設定してもよい。
【0069】
学習部20は、例えば判定結果に対して、正否結果、判定精度、及び判定に費やした時間の少なくとも何れかを算出し、それらを有する参照データを生成してもよい。正否結果、及び判定精度は、例えばテストデータに対する正解や閾値等を予め保存部104に記憶させておき、必要に応じて正解等を参照して生成されてもよい。
【0070】
<順位解析装置3>
順位解析装置3は、情報処理装置1により起動された順位計測サーバ60に接続される。順位解析装置3は、例えば検索者(ユーザ)がPC等を使って行う検索処理と同様の処理を行う。順位解析装置3は、例えば複数が順位計測サーバ60に接続されていてもよく、各々に設定される設定情報にもとづいて、仮想ブラウザを立ち上げ、検索エンジン上で検索キーワード(検索クエリ)を実行し、実行結果を収集する。
【0071】
順位解析装置3は、例えば複数台で起動することにより、対象施設ごとの検索キーワードを分担して検索を実行し、実行結果を収集することが可能となる。これにより、例えば数千~数万件分の対象施設、対象施設ごとの検索キーワードにかかる演算処理の負荷を分散して実行することが可能となる。
【0072】
順位解析装置3は、検索、及び順位計測した情報を一時保存データベース(図示せず)に集約する。一時保存データベースは、例えば情報処理装置1、及び順位計測サーバ60に各々に接続される。一時保存データベースに保存された検索結果、および順位計測の結果は、情報処理装置1により抽出され、データベース4に格納される。これにより、例えば複数の順位計測サーバ60が収集した結果を、それぞれが同時に情報処理装置1へ渡すといった処理の複雑化を回避することが可能となる。順位解析装置3は、例えば情報処理装置1、または順位計測サーバ60の備える機能のうち、少なくとも一部の機能を備えてもよい。
【0073】
<データベース4>
次に、図4図6を参照して、本実施形態におけるデータベース4の一例を説明する。データベース4には、例えば設定情報データベースのほか、一時保存用データベース、画像キャプチャデータベース、集約データベースが含まれる。設定情報データベースには、情報処理システム100で順位計測サービスを受ける顧客(ユーザ)を管理する対象施設などの情報を登録される。データベース4には、顧客端末2を介してそれぞれの施設に対して、例えば検索キーワード、検索地点、検索時間などのデータが登録される。データベース4は、例えば順位解析装置3により参照され、参照された各種の情報を元に検索エンジン上で情報抽出がされる。
【0074】
図4は、各種の設定情報を記憶(格納)する設定情報データベースであり、例えば図4に示すような『ユーザデータテーブル』、『施設データテーブル』、『検索キーワードデータテーブル』、『関連付データテーブル』、『検索地点データテーブル』、さらに、例えば図5に示すような『検索時間データテーブル』、『競合他社データテーブル』、『順位データテーブル』、『競合他社順位データテーブル』、さらに、例えば図6に示すような『グループデータテーブル』、および『インサイトデータテーブル』を少なくとも含む各種のデータテーブルにより構成される。
【0075】
データベース4を構成する各種のデータテーブルは、各々のデータが紐づけられて構成される。また、データベース4は、例えば前述の一時保存用のデータが集約されるデータベース(図示せず)、さらに例えば順位解析装置3が順位解析の際に撮影した検索画面のキャプチャ画像を保存するデータベース(図示せず)を備えるようにしてもよい。
【0076】
<<ユーザデータテーブル>>
ユーザデータテーブルは、例えば顧客を識別するためのデータとして、『ユーザID』と、ユーザIDと対応付けて、顧客の氏名を示す『ユーザ名』、サービス提供者と顧客との契約のプランを示す『契約情報』などを各々対応付けて記憶する。
【0077】
<<施設データテーブル>>
施設データテーブルは、例えば顧客が管理する施設を識別するためのデータとして、対象施設を識別する識別情報である『施設ID』、顧客を識別する『ユーザID』、施設の名称である『施設名』、顧客が利用するWebサービスに関する『サービスID』、Webサービスで使用可能な『サービストークン』、顧客または施設が属するグループに関する『グループID』などを各々に対応付けて記憶する。
【0078】
情報処理システム100は、施設データテーブルを参照し、例えば『サービスID』、『サービストークン』のデータに基づいて、インターネットサーバ50により提供される各種のサービスを実施するようにしてもよい。また情報処理システム100は、例えば『グループID』のデータに基づいて、同じグループIDで紐づけられる施設、顧客(ユーザ)、サービスなどに対して、一括で管理(例えば順位計測結果の合算、レポーティング、情報登録・更新など)するようにしてもよい。
【0079】
<<検索キーワードデータテーブル>>
検索キーワードテーブルは、例えば施設IDで施設データテーブルと関連づけられる。検索キーワードテーブルは、例えば対象施設ごとに付与される検索キーワードとして、『検索キーワードID』、検索キーワードと対応付けて『施設ID』、『検索キーワード』などを各々に記憶する。
【0080】
検索キーワードデータテーブルは、例えば順位計測サーバ60により対象施設の順位計測が行われる。検索キーワードデータテーブルに記憶された検索キーワードデータによる順位検索が行われ、順位解析装置3による順位計測結果が抽出される。
【0081】
<<関連付データテーブル>>
関連付データテーブルは、例えば対象施設と検索地点を紐づけるためのデータとして、『関連付けID』、『施設ID』、及び『検索地点ID』を各々に対応付けて記憶する。関連付データテーブルは、例えば施設IDと検索地点IDを記憶することにより、施設データテーブルと検索キーワードテーブルとを関連付ける。
【0082】
<<検索地点データテーブル>>
検索地点データテーブルは、例えば顧客ごとに設定される検索地点を識別するためのデータとして、『検索地点ID』、『検索地点名』、『検索地点名(英語)』、『緯度』、『経度』、『ユーザID』などを各々に対応付けて記憶する。
【0083】
検索地点データテーブルには、例えば索地点名として、日本語名と英語名が記憶される。格納され、検索地点データテーブルには、例えば市区町村までの情報が記憶される。情報処理システム100は、検索地点データテーブルに記憶される日本語名を参照し、各端末への画面の表示に使用される。検索地点名(英語)は、例えば順位計測の際に使用される。
【0084】
検索地点データテーブルには、例えば詳細に指定された住所データが記憶される。詳細な住所データは、例えば顧客(ユーザ)自身によって検索地点の追加により、検索地点データテーブルへの登録が可能であり、検索地点名と合わせて緯度、経度としてユーザIDと対応付けられて記憶される。また、検索地点データテーブルは、施設データテーブル、ユーザデータテーブルとも関連付けられる。
【0085】
検索データテーブルへの各種のデータの登録は、例えば詳細な検索地点の追加は、検索エンジンの使用者がどの位置にいる状態で検索を行なっているかを想定し、顧客自身が設定するほか、Web検索エンジンの検索履歴情報にもとづいて、過去に検索された施設名、検索地点等のデータに基づき評価され、評価結果に基づいて適宜に検索地点が設定されるようにしてもよい。
【0086】
順位解析装置3は、検索データテーブルに記憶された検索地点の情報を元に、順位計測を行う現在地を設定し、定められた検索地点で順位計測を行なった順位計測結果を抽出する。従来のシステムでは市区町村レベルでの地点設定しかできなかったが、緯度、経度を使用した順位計測を行うことで、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測の計測精度の向上を図ることができる
【0087】
検索地点データテーブルへの検索地点の追加は、例えばインターネットサーバ50により提供される公知の位置情報API(Application Programming Interface)により行うことができる。位置情報APIでは、例えば地図アプリ内の任意の位置を指定して保存することで、緯度・経度を読み込んで検索地点データテーブルに記憶するようにしてもよい。
【0088】
<<検索時間データテーブル>>
検索時間データテーブルは、例えば顧客が希望する順位計測の時間を識別するためのデータとして、『検索時間ID』、『施設ID』、順位計測を開始する時刻を示す『検索時間』などを各々に対応付けて記憶する。検索時間データテーブルは、例えば施設IDにより施設データテーブルと関連づけられており、順位計測サーバ60により登録された検索時間になると対象施設を対象とした順位計測が行われる。『検索時間』は、例えば30分刻みでの時間設、また複数の時間を設定することが可能であり、1日の間に複数回の検索時間を設定するようにしてもよい。
【0089】
検索時間データテーブルは、例えば施設Aに対して「0:00」と「12:00」という検索時間を記憶された場合、順位計測サーバ60によって、顧客が管理する施設について「0:00」時点と「12:00」時点の2回の順位計測結果を取得することが可能となる。これにより、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測の計測精度の向上を図ることができる。
【0090】
<<順位データテーブル>>
順位データテーブルは、例えば対象施設ごとに順位計測された結果を識別するためデータとして、『順位ID』、『施設ID』、『検索キーワードID』、『日付』、『順位』、『キャプチャURL』、『住所ID』、『検索時間ID』などを各々に対応付けて記憶する。順位計測データテーブルは、例えば施設データテーブル、検索キーワードデータテーブル、検索地点データテーブル、及び検索時間データテーブルと関連づけられており、これにより「いつ」、「どこで」、「どの検索キーワードで」による検索による結果の順位を記憶する。
【0091】
情報処理システム100(情報処理装置1)は、例えば順位データテーブルに格納される各種のデータを処理し、対象施設ごとの順位計測チャート、順位計測結果をカレンダー形式(図示せず)で顧客端末に出力するようにしてもよい。順位データテーブルは、対象施設ごとの順位計測結果とは別に、例えば検索結果のキャプチャ画面を、そのキャプチャ画面が表示されるキャプチャURLとともに記憶するようにしてもよい。キャプチャ画像URLは、例えばキャプチャ用DBに格納されたキャプチャ画像、表示画面に表示された個々の画像を参照するためのリンクとして使用される。
【0092】
<<競合他社順位データテーブル>>
競合他社データテーブルは、例えば順位計測を行う競合他社を識別するためのデータとして、『競合他社順位ID』、『競合他社施設ID』、検索キーワードID』、『日付』、『順位』、『キャプチャURL』、『住所ID』、『検索時間ID』などを各々に対応付けて記憶する。競合順位計測データテーブルは、例えば競合他社データテーブル、検索キーワードデータテーブル、検索地点データテーブル、及び検索時間データテーブルと関連づけられており、これにより「いつ」、「どこで」、「どの検索キーワードで」による検索による結果の順位を記憶する。
【0093】
情報処理システム100は、順位データテーブルと競合他社データテーブルの各々の順位計測結果を、例えば共通となる施設ID、検索キーワードID、日付、検索時間ID、または住所IDの何れかに基づいて、順位計測の結果を対比し、各々の対比の結果を時系列のグラフ等の形式で出力するようにしてもよい。
【0094】
<<グループデータテーブル>>
グループデータテーブルは、例えばユーザごとに任意に設定されたグループを識別するためのデータとして『グループID』、『グループ名』、『ユーザID』を各々に対応付けて記憶する。グループデータテーブルは、ユーザIDを記憶しており、グループIDは複数の施設と紐づけられる。
【0095】
<<インサイトデータテーブル>>
インサイトデータテーブルは、例えば検索者の対象施設の検索に関する操作を識別するためのデータとして、『インサイトID』、『施設ID』、『日付』、『インサイトタイプ』、『数値』などを各々に対応付けて記憶する。インサイトデータテーブルに記憶される各種のデータは、取得部11によって取得される。インサイトデータテーブルには、インサイト情報として、例えば取得されたデータにより、対象施設をどのように見つけたのか、通常の検索画面あるいはマップからの検索か、対象施設を見た後にどのような行動を取ったのか、または投稿された写真の枚数などのデータが記憶される。なお、インサイトの種類は、インサイトタイプとして『直接検索』または『関節検索』として各々区別される。
【0096】
情報処理システム100は、インサイトデータテーブルを参照し、例えば対象施設ごとの順位計測結果とともにインサイト情報に基づく検索操作、または検索経過の傾向を解析し、組み合わせて出力するようにしてもよい。
【0097】
<インターネットサーバ50>
インターネットサーバ50は、通信網5を介して情報処理装置1と接続される。インターネットサーバ50は、過去の各種データ等が記憶され、必要に応じて情報処理装置1から各種データが送信される。インターネットサーバ50は、例えば情報処理装置1の備える機能のうち、少なくとも一部の機能を備えてもよく、例えば情報処理装置1の代わりに少なくとも一部の処理を行ってもよい。インターネットサーバ50は、例えば情報処理装置1の保存部104に記憶された各種データのうち少なくとも一部が記憶され、例えば保存部104の代わりに用いられてもよい。
【0098】
<順位計測サーバ60>
順位計測サーバ60は、例えば複数台の順位解析装置3を接続し、各々の施設ごと検索キーワードで順位計測を行う。順位計測サーバ60は、接続される順位解析装置3に対して、例えば検索者が行うキーワード検索の処理と同様の検索を行わせる。順位計測サーバ60は、接続される複数の順位解析装置3に対して、各々で仮想ブラウザを立ち上げさせ、検索エンジン上で検索キーワード(検索クエリ)を実行する。
【0099】
順位計測サーバ60は、例えば各々の順位計測サーバ60に割り振られる検索キーワードに基づいて、複数の順位計測サーバ60が分担して順位計測を行ってもよく、これにより、例えば数千~数万件分の演算処理の負荷を分散して処理することが可能となる。
【0100】
<通信網5>
通信網5は、例えば情報処理装置1が通信回路を介して接続されるインターネット網等である。通信網5は、いわゆる光ファイバ通信網で構成されてもよい。また、通信網5は、有線通信網のほか、無線通信網等の公知の通信技術で実現してもよい。
【0101】
(情報処理システム100の動作の一例)
次に、本実施形態における情報処理システム100の動作の一例について説明する。図8は、本実施形態における情報処理システム100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0102】
<取得手段S110>
図8に示すように、取得部11は、対象施設を識別する識別情報と、対象施設ごとに付与される検索キーワードと、対象施設の位置を特定する検索地点情報と、対象施設ごとに計測される順位の時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する(取得手段S110)。
【0103】
取得部11により取得された各種の設定情報は、記憶部19を介して、データベース4(設定情報データベース)に保存される。取得部11は、例えば設定情報データベースの検索時間データテーブルの検索時間に基づいて対象施設の順位計測を開始するほか、顧客端末2を介して、適宜に順位計測の対象となる対象施設に関する情報を取得するようにしてもよい。
【0104】
<選択手段S120>
次に、選択部12は、設定情報データベースを参照し、識別情報と、識別情報に紐づく検索キーワードを選択する(選択手段S120)。選択部12は、例えば対象施設ごとに複数の検索キーワードを選択してもよい。
【0105】
選択部12は、施設情報データテーブルから順位計測が必要な施設を選出する。選択部12は、例えばWeb検索サービスで、順位計測サービスの提供をしていない対象施設、または検索サービス提供を停止している施設の有無を判別し、それら施設を予め除外するようにしてもよく、これにより、Web検索サービスにおける対象施設における順位計測の計測精度を向上させることが可能となる。
【0106】
<判別手段S130>
次に、判別部13は、選択部12により選択された識別情報に紐づく時刻情報に基づき順位計測を行う対象施設を判別する(判別手段S130)。判別部13は、例えば情報処理装置1の時間情報と検索時間データテーブルに記憶される順位計測の処理実行時間とに基づいて、対象となる施設IDで紐づけられる対象施設を判別する。
【0107】
判別部13は、続いて施設データテーブルに記憶される対象となる施設IDに基づいて、計測対象となる対象施設を判別する。判別部13は、例えば施設データテーブルに記憶されるサービスID、サービストークンの範囲内、またはグループIDの各々のデータに基づいて、順位計測のサービスを実行するようにしてもよい。判別部13は、判別の結果に応じて、検索キーワードデータテーブル、検索地点データテーブルに記憶される各施設に設定された検索地点ごとに、施設名、検索キーワード、及び検索地点をまとめ、順位解析装置3に検索要求を行う。
【0108】
<生成手段S140>
次に、生成部14は、判別部13による判別結果に基づいて、Web検索サービスにおいて対象施設の順位計測を行うための検索コードを、順位計測の対象となる対象施設ごとの検索キーワード、及び検索地点情報により生成する(生成手段S140)。
【0109】
生成部14は、施設データテーブル、検索キーワードデータテーブル、検索地点データテーブル、および関連付データテーブルに記憶される施設IDに紐づく各々のデータに基づいて、Web検索サービスにおいて対象施設の順位計測を行うための検索コードを生成する。生成部14は、例えば順位計測の対象となる対象施設ごとの検索キーワード、および検索地点情報により、順位計測を行うための検索コードを生成する。
【0110】
生成部14は、検索地点名が日本語・英語の場合、緯度経度情報の場合で、検索コードを変えて生成することが可能であり、これにより、例えば顧客が希望する検索地点が緯度経度情報で取得されても、順位計測を行うことができる。さらに、生成部14は、緯度経度情報に基づいて、例えばピンポイントで順位計測を行うことができる検索コードを生成することができるため、検索キーワードによる順位計測の結果を精度よく取得することができる。これにより
【0111】
<計測手段S150>
次に、計測部15は、生成部14により生成された検索コードに基づいて、Web検索サービスにおける対象施設ごとの順位計測を行い、対象施設の順位計測結果を取得する(計測手段S150)。計測部15は、順位解析装置3を介してWebブラウザ(例えば仮想ブラウザ)を立ち上げ、生成部14で生成された検索コード(検索URL)を使用して検索を実行する。計測部15は、検索コードを使用して検索された検索結果から、順位計測の対象となる施設名を基に検索順位を確認する。計測部15は、各施設の検索順位の結果を、順位計測の結果情報として一時保存データベースに記憶する。
【0112】
計測部15は、例えば順位計測の検索結果画面、画面表示される各種の関連情報、キャプチャ画面を順位計測の結果のエビデンスのほか、例えば順位計測のWeb検索サービスにおける対象施設における順位計測の計測精度の向上のため、一時保存用データベースと、キャプチャ画像データベースの各々に記憶(格納)するようにしてもよい。
【0113】
キャプチャ画像データベースの各々に記憶された検索結果画面は、例えば各々の画面構成、位置関係や表示内容などに基づいて、顧客への各種のレポーティングの材料とされてもよい。さらに、予め取得された過去の順位計測結果と、過去の順位計測結果に紐づく参照情報との間における連関性を有する学習モデルとして、参照データベースに記憶されるようにしてもよい。これにより、評価部17は、参照データベースを参照し、順位計測結果に対する評価結果を生成することが可能となり、順位計測のWeb検索サービスにおける対象施設における順位計測の計測精度の向上が実現できる。
【0114】
<出力手段S160>
次に、出力部16は、計測部15により取得された順位計測結果を情報処理装置1、顧客端末2などに出力する(出力手段S160)。出力部16は、順位計測した順位を施設ごとに表・チャートで表示し、顧客に開示するようにしてもよい。出力部16は、例えば顧客端末2を介して、住所指定検索タブ(図示せず)や取得時間タブ(図示せず)を操作することで、それぞれのケースに合わせた検索結果を表示させるようにしてもよい。さらに出力部16は、施設ごとの順位計測の結果に基づいて、例えば競合他社データテーブルのデータに基づいて、他社の順位計測のチャートなどを表示するようにしてもよい。
【0115】
出力部16は、順位計測の結果に基づいて、例えば順位計測した各施設の検索順位を、顧客端末2のカレンダー機能などと合わせて、月ごとに対象施設の順位を表示するようにしてもよい。出力部16は、例えば画面下部のファイルアイコン(図示せず)をクリックすることで、順位計測時にキャプチャした画像を閲覧するようにしてもよい。ファイルアイコンは、例えば順位テーブルのキャプチャURLが紐づけられ、ファイルアイコンを選択した顧客(検索者など)は、紐づけられたURLへアクセスし、キャプチャ画像データベースに保存された画像を参照できるようにしてもよい。
【0116】
また出力部16は、例えば施設ごとのインサイト情報を、順位結果の情報と合わせてインサイト情報をグラフなどで表示するようにしてもよい。出力部16は、例えば取得した店舗の順位、インサイトデータ、投稿インサイトデータを、チャートグラフ、棒グラフなどで出力できるほか、例えば任意のメールアドレスにPDF形式などのファイル形式で送付するようにしてもよい。出力部16は、例えば複数店舗を管理する顧客(企業)に対して、管理する店舗をグループ分けし、その合計値を出力するようにしてもよい。出力部16は、グループデータテーブルに記憶されるグループID、グループ名、およびユーザIDに基づいて、各々の施設の関連づけを行い、例えば『関東の店舗全体の順位結果の出力』、『関東と関西の店舗ごとの順位結果の出力』、を行うことができる。
【0117】
これにより、本実施形態における情報処理システム100の動作が終了する。なお、更新部18による更新を実施する場合のタイミングは、任意である。
【0118】
また、本実施形態によれば、連関性は、過去の順位計測結果情報と、参照情報とを学習データとして用いた機械学習により構築される。このため、過去の順位計測結果情報とは異なる未知の評価対象情報を評価する場合においても、定量的な評価を実施することができる。これにより、評価精度の更なる向上を図ることが可能となる。
【0119】
また、本実施形態によれば、更新部18は、過去の評価対象情報と、参照情報との間の関係を新たに取得した場合には、関係を連関性に反映させる。このため、連関性を容易に更新することができ、継続した順位計測の計測精度を向上することが可能となる。
【0120】
また、本実施形態によれば、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理方法は、取得手段S110を行う取得ステップ、選択手段S120を行う選択ステップ、判別手段S130を行う判別ステップ、生成手段S140を行う生成ステップ、計測手段S150を行う計測ステップ、出力手段S160を行う更新ステップにより提供することができる。
【0121】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0122】
1 :情報処理装置
1a :表示画面
1b :表示画面
2 :顧客端末
3 :順位解析装置
4 :データベース
5 :通信網
10 :筐体
11 :取得部
12 :選択部
13 :判別部
14 :生成部
15 :計測部
16 :出力部
17 :評価部
18 :更新部
19 :記憶部
20 :学習部
50 :インターネットサーバ
60 :順位計測サーバ
100 :情報処理システム
101 :CPU
102 :ROM
103 :RAM
104 :保存部
105 :I/F
106 :I/F
107 :I/F
108 :入力部
109 :表示部
110 :内部バス
S110 :取得手段
S120 :選択手段
S130 :判別手段
S140 :生成手段
S150 :計測手段
S160 :出力手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2020-11-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理システムであって、
前記対象施設を識別する識別情報と、前記対象施設ごとに付与される検索キーワードと、前記対象施設の位置を特定する検索地点情報と、前記対象施設ごとに順位の計測を開始する時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記設定情報が記憶された設定情報データベースと、
前記設定情報データベースを参照し、前記識別情報と、前記識別情報に紐づく前記検索キーワードを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記識別情報に紐づく前記時刻情報に基づき順位計測を行う前記対象施設を判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に基づいて、前記Web検索サービスにおいて前記対象施設の順位計測を行うための検索コードを、前記順位計測の対象となる前記対象施設ごとの前記検索キーワード、及び前記検索地点情報により生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記検索コードに基づいて、前記Web検索サービスにおける前記対象施設ごとの順位計測を行い、前記対象施設の順位計測結果を取得する計測手段と、
前記計測手段により取得された前記順位計測結果を出力する出力手段と、
を備えること
を特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記取得手段により取得される前記検索地点情報は、前記対象施設の位置に関する緯度経度情報を含むこと
を特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記計測手段により取得される前記順位計測結果は、前記順位計測の対象となる前記対象施設の検索地点情報が示された1以上の地図画像情報を含むこと
を特徴とする請求項1又は2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記設定情報は、前記対象施設に対して検索者によって実施された検索操作に関するインサイト情報を含むこと
を特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項5】
予め取得された過去の順位計測結果と、前記過去の順位計測結果に紐づく参照情報との間における連関性を有する学習モデルが記憶された参照データベースと、
前記参照データベースを参照し、前記順位計測結果に対する評価結果を生成する評価手段をさらに備えること
を特徴とする請求項1~4の何れか1項記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記学習モデルは、
前記過去の順位計測結果と、前記参照情報とを学習データとして用いた機械学習により構築されること
を特徴とする請求項5記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記過去の順位計測結果と、前記参照情報との間の関係を新たに取得した場合には、前記関係を前記連関性に反映させる更新手段を更に備えること
を特徴とする請求項5又は6記載の情報処理システム。
【請求項8】
Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理方法であって、
前記対象施設を識別する識別情報と、前記対象施設ごとに付与される検索キーワードと、前記対象施設の位置を特定する検索地点情報と、前記対象施設ごとに順位の計測を開始する時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記設定情報を設定情報データベースに記憶する設定情報記憶ステップと、
前記設定情報データベースを参照し、前記識別情報と、前記識別情報に紐づく前記検索キーワードを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された前記識別情報に紐づく前記時刻情報に基づき順位計測を行う前記対象施設を判別する対象判別ステップと、
前記対象判別ステップによる判別結果に基づいて、前記Web検索サービスにおいて前記対象施設の順位計測を行うための検索コードを、前記順位計測の対象となる前記対象施設ごとの前記検索キーワード、及び前記検索地点情報により生成する生成ステップと、
前記生成ステップにより生成された前記検索コードに基づいて、前記Web検索サービスにおける前記対象施設ごとの順位計測を行い、前記対象施設の順位計測結果を取得する順位計測ステップと、
前記順位計測ステップにより取得された前記順位計測結果を出力する順位結果出力ステップと、
を有すること
を特徴とする情報処理方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
第1発明に係る情報処理システムは、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理システムであって、前記対象施設を識別する識別情報と、前記対象施設ごとに付与される検索キーワードと、前記対象施設の位置を特定する検索地点情報と、前記対象施設ごとに順位の計測を開始する時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する設定情報取得手段と、前記設定情報取得手段により取得された前記設定情報が記憶された設定情報データベースと、前記設定情報データベースを参照し、前記識別情報と、前記識別情報に紐づく前記検索キーワードを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記識別情報に紐づく前記時刻情報に基づき順位計測を行う前記対象施設を判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づいて、前記Web検索サービスにおいて前記対象施設の順位計測を行うための検索コードを、前記順位計測の対象となる前記対象施設ごとの前記検索キーワード、及び前記検索地点情報により生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記検索コードに基づいて、前記Web検索サービスにおける前記対象施設ごとの順位計測を行い、前記対象施設の順位計測結果を取得する計測手段と、前記計測手段により取得された前記順位計測結果を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
第8発明に係る情報処理方法は、Web検索サービスにおける対象施設の順位計測を行う情報処理方法であって、前記対象施設を識別する識別情報と、前記対象施設ごとに付与される検索キーワードと、前記対象施設の位置を特定する検索地点情報と、前記対象施設ごとに順位の計測を開始する時刻情報と、を少なくとも含む設定情報を取得する設定情報取得ステップと、前記設定情報取得ステップにより取得された前記設定情報を設定情報データベースに記憶する設定情報記憶ステップと、前記設定情報データベースを参照し、前記識別情報と、前記識別情報に紐づく前記検索キーワードを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された前記識別情報に紐づく前記時刻情報に基づき順位計測を行う前記対象施設を判別する対象判別ステップと、前記対象判別ステップによる判別結果に基づいて、前記Web検索サービスにおいて前記対象施設の順位計測を行うための検索コードを、前記順位計測の対象となる前記対象施設ごとの前記検索キーワード、及び前記検索地点情報により生成する生成ステップと、前記生成ステップにより生成された前記検索コードに基づいて、前記Web検索サービスにおける前記対象施設ごとの順位計測を行い、前記対象施設の順位計測結果を取得する順位計測ステップと、前記順位計測ステップにより取得された前記順位計測結果を出力する順位結果出力ステップと、を有することを特徴とする。