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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022025797
(43)【公開日】2022-02-10
(54)【発明の名称】ホログラフィック投影装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 19/12 20060101AFI20220203BHJP
   G03H 1/04 20060101ALI20220203BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20220203BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20220203BHJP
   G09F 13/30 20060101ALI20220203BHJP
【FI】
G09F19/12 L
G03H1/04
G09F9/33
G09F9/00 361
G09F13/30
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020128878
(22)【出願日】2020-07-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】399021943
【氏名又は名称】アイビーリサーチ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 正人
【テーマコード(参考)】
2K008
5C094
5C096
5G435
【Fターム(参考)】
2K008AA14
2K008CC03
2K008HH01
5C094AA01
5C094AA51
5C094BA23
5C094BA63
5C094BA71
5C094CA30
5C096AA01
5C096BA05
5C096CA06
5C096CA18
5C096CA22
5C096CC06
5C096DB06
5C096DB09
5C096DB10
5C096DB18
5C096DB26
5C096FA05
5G435AA01
5G435BB04
5G435CC11
5G435DD04
5G435EE16
5G435FF11
(57)【要約】
【課題】ホログラフィック投影装置において、投影する映像を見やすくする。
【解決手段】ホログラフィック投影装置Sは、複数の光源111が配置された回転可能なブレード11と、ブレード11の回転軸として機能するベース12と、を有するホログラフィック投影ファン1と、ベース12におけるブレード11が設けられている側と反対側が固定されており、ホログラフィック投影ファン1の側の面である後方面21が黒色の固定部2と、を有する。
【選択図】図1


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源が配置された回転可能なブレードと、前記ブレードの回転軸として機能するベースと、を有するホログラフィック投影ファンと、
前記ベースにおける前記ブレードが設けられている側と反対側が固定されており、前記ホログラフィック投影ファンの側の面である後方面が黒色の固定部と、
を有するホログラフィック投影装置。
【請求項2】
前記ブレードは、前記回転軸に設けられた第1ブレード及び第2ブレードを有し、
前記ブレードの回転面に対する前記第1ブレードの角度及び前記回転面に対する前記第2ブレードの角度が、前記ブレードが回転することにより前方に送風する角度に構成されている、
請求項1に記載のホログラフィック投影装置。
【請求項3】
前記固定部における前記後方面と前記ブレードとの間に設けられた、除菌剤を放出する除菌剤放出装置をさらに有する、
請求項2に記載のホログラフィック投影装置。
【請求項4】
前記固定部は、前記ブレードの回転面と平行な面を有する黒色の円板である、
請求項1から3のいずれか一項に記載のホログラフィック投影装置。
【請求項5】
前記円板は、前記ブレードに設けられた前記複数の光源を露出させる開口を有する、
請求項4に記載のホログラフィック投影装置。
【請求項6】
前記円板の直径が、前記複数の光源が配置された領域の長さ以上に大きい、
請求項4又は5に記載のホログラフィック投影装置。
【請求項7】
前記ホログラフィック投影ファンが、同期して回転する複数の前記ブレードを有する、
請求項1から6のいずれか一項に記載のホログラフィック投影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホログラフィック投影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホログラフィック投影装置が知られている。特許文献1には、LEDライトストリップが設けられているブレードと、ブレードが回転可能に接続されるモータが設けられているベースとを有するホログラフィック投影ファンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3220306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
LEDライトストリップがブレードと共に回転することで映像を投影する場合、ホログラフィック投影ファンが投影する映像が見えづらい場合があるという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、投影する映像を見やすくするホログラフィック投影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、複数の光源が配置された回転可能なブレードと、前記ブレードの回転軸として機能するベースと、を有するホログラフィック投影ファンと、前記ベースにおける前記ブレードが設けられている側と反対側が固定されており、前記ホログラフィック投影ファンの側の面である後方面が黒色の固定部と、を有するホログラフィック投影装置を提供する。
【0007】
また、前記ブレードは、前記回転軸に設けられた第1ブレード及び第2ブレードを有し、前記ブレードの回転面に対する前記第1ブレードの角度及び前記回転面に対する前記第2ブレードの角度が、前記ブレードが回転することにより前方に送風する角度に構成されていてもよい。
【0008】
また、前記固定部における前記後方面と前記ブレードとの間に設けられた、除菌剤を放出する除菌剤放出装置をさらに有していてもよい。また、前記固定部は、前記ブレードの回転面と平行な面を有する黒色の円板であってもよい。
【0009】
また、前記円板は、前記ブレードに設けられた前記複数の光源を露出させる開口を有していてもよい。また、前記円板の直径が、前記複数の光源が配置された領域の長さ以上に大きくてもよい。また、前記ホログラフィック投影ファンが、同期して回転する複数の前記ブレードを有していてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ホログラフィック投影装置において、投影する映像を見やすくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施形態に係るホログラフィック投影装置の構造を示す。
図2】固定部の構造を示す。
図3】第2の実施形態に係るホログラフィック投影装置の構造を示す。
図4】固定部の構造を示す。
図5】第2の実施形態に係るホログラフィック投影装置の正面図である。
図6図5に示すホログラフィック投影装置の断面図である。
図7】第3の実施形態に係るホログラフィック投影装置の構造を示す。
図8】第4の実施形態に係るホログラフィック投影装置の構造を示す。
図9】変形例としてのホログラフィック投影装置の構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係るホログラフィック投影装置Sの構造を示す図である。図2は、固定部2の構造を示す図である。図2(a)は、固定部2の正面図である。図2(b)は、固定部2の側面図である。図2(c)は、固定部2の上面図である。
【0013】
ホログラフィック投影装置Sは、ホログラフィック投影ファン1、及び固定部2を有する。ホログラフィック投影ファン1は、ブレード11、及びベース12を有する。ブレード11は、回転可能である。ブレード11には、複数の光源111が配置されている。光源111は、例えばLED(Light Emitting Diode)を含む。複数の光源111は、ブレード11の長手方向において異なる位置に配置されている。また、ブレード11には、映像の情報が記憶されているSDカードが挿入される挿入口(不図示)が設けられている。
【0014】
ベース12は、ブレード11の回転軸として機能する。ベース12は、モータ(不図示)、及び制御基板(不図示)を有する。モータは、ブレード11を回転させる。モータの出力端はブレード11に接続されている。制御基板は、モータを制御する。制御基板は、モータと電気的に接続されている。また、制御基板は、例えばブレード11に設けられている挿入口に挿入されたSDカードに記憶されている映像の情報に基づいてLEDの発光を制御する。
【0015】
固定部2は、ホログラフィック投影ファン1を収容する収容器として機能する。固定部2には、ベース12におけるブレード11が設けられている側と反対側が固定されている。固定部2は、ホログラフィック投影ファン1の側の面である後方面21が黒色である。ホログラフィック投影装置Sは、後方面21が黒色の固定部2を有することで、ブレード11に配置されている複数の光源111によって投影する映像を見やすくすることができる。
【0016】
図2に示すように、固定部2は、例えば箱形状である。図1に示すように、ホログラフィック投影ファン1は、固定部2の内側に収容されている。ベース12におけるブレード11が設けられている側と反対側は、後方面21に固定されている。後方面21は、例えば固定部2の底面である。固定部2のホログラフィック投影ファン1の前方には、透明の板が設けられていてもよい。
【0017】
ブレード11は、第1ブレード112、及び第2ブレード113を有する。第1ブレード112、及び第2ブレード113は、回転軸と結合されている。ブレード11の回転面に対する第1ブレード112の角度及びブレード11の回転面に対する第2ブレード113の角度は、ブレード11が回転することにより前方に送風する角度に構成されている。ホログラフィック投影装置Sは、ブレード11がこのような構造を有することで、ブレード11が回転することで前方に送風することができる。
【0018】
[変形例1-1]
上記第1の実施形態においては、固定部2は、箱形状である例を示したが、これに限定されない。固定部2は、例えばブレード11の回転面と平行な面を有する黒色の円板であってもよい。当該円板の直径は、例えば複数の光源111が配置された領域の長さ以上に大きい。ホログラフィック投影装置Sは、円板の直径が複数の光源111が配置された領域の長さ以上に大きいことで、ブレード11に配置されている複数の光源111全てによって投影される映像を見やすくすることができる。この場合、ホログラフィック投影装置Sにおいて、固定部2は、ホログラフィック投影装置Sのブレード11の後方に設けられている。固定部2は、例えばブレード11の後方に固定されている。
【0019】
[変形例1-2]
上記第1の実施形態においては、ブレード11は、回転軸に設けられた第1ブレード112及び第2ブレード113を有する例を示したが、これに限定されない。ブレード11が有するブレードの数は任意である。
【0020】
[変形例1-3]
上記第1の実施形態においては、ブレード11の回転面に対する第1ブレード112の角度及びブレード11の回転面に対する第2ブレード113の角度は、ブレード11が回転することにより前方に送風する角度に構成されている例を示したが、これに限定されない。第1ブレード112及び第2ブレード113には、それぞれのブレードの面に対して傾斜した面を有するフラップ状の部材が設けられており、ブレード11と共に当該フラップ状の部材が回転することにより前方に送風するように構成されていてもよい。フラップ状の部材は、例えば、ブレード11の短手方向における端部に、ブレード11に対して傾斜して設けられている板状の部材を含む。
【0021】
[変形例1-4]
また、上記第1の実施形態においては、固定部2のホログラフィック投影ファン1の前方には、透明の板が設けられている例を示したが、これに限定されない。固定部2のホログラフィック投影ファン1の前方には、開口が形成されていてもよい。この場合、例えば、ホログラフィック投影ファン1のブレード11の前面には、複数のLED111が視認可能な状態で透明の円板が設けられていてもよい。当該円板の直径は、例えば複数の光源111が配置された領域の長さ以上に大きくてもよい。ホログラフィック投影装置Sは、ブレード11にこのような透明の円板が設けられていることで、ブレード11に接触するのを防ぐことができる。
【0022】
[第1の実施形態に係るホログラフィック投影装置Sによる効果]
ホログラフィック投影装置Sは、複数の光源111が配置された回転可能なブレード11と、ブレード11の回転軸として機能するベース12と、を有するホログラフィック投影ファン1を有する。また、ホログラフィック投影装置Sは、ベース12におけるブレード11が設けられている側と反対側が固定されており、ホログラフィック投影ファン1の側の面である後方面21が黒色の固定部2を有する。
【0023】
ホログラフィック投影装置Sは、このようにホログラフィック投影ファン1の側の面である後方面21が黒色の固定部2を有する。したがって、ホログラフィック投影装置Sは、ブレード11に設けられている複数の光源111によって投影する映像を見やすくすることができる。
【0024】
<第2の実施形態>
図3は、第2の実施形態に係るホログラフィック投影装置Saの構造を示す図である。図4は、固定部2aの構造を示す図である。図5は、第2の実施形態に係るホログラフィック投影装置Saの正面図である。図6は、図5に示すホログラフィック投影装置の断面図である。
【0025】
第2の実施形態に係るホログラフィック投影装置Saは、第1の実施形態に係るホログラフィック投影装置Sと比べて、固定部2aが円板である点で異なる。
【0026】
ホログラフィック投影装置Saは、ホログラフィック投影ファン1、及び固定部2aを有する。固定部2aは、ブレード11の回転面と平行な面を有する黒色の円板である。固定部2aは、これに限定されない。固定部2aは、黒色とは異なる他の色、透明、又は鏡面(アルミニウム蒸着)の円板であってもよい。固定部2aは、ブレード11の前面に設けられている。固定部2aは、例えば両面テープ又は接着剤によってブレード11の前面に固定されている。固定部2aは、開口22aを有する。開口22aは、ブレード11に設けられた複数の光源111を露出させるための開口である。円板の直径は、複数の光源111が配置された領域の長さ以上に大きい。ホログラフィック投影装置Saは、円板の直径が複数の光源111が配置された領域の長さ以上に大きいことで、ブレード11に配置されている複数の光源111全てによって投影される映像を見やすくすることができる。
【0027】
なお、図3図6に示すホログラフィック投影装置Saは、ホログラフィック投影ファン1及び固定部2aが、図2に示した固定部2に収容されているが、ホログラフィック投影装置Saは、固定部2を有しておらず、ホログラフィック投影ファン1及び固定部2aにより構成されていてもよい。また、図6においては、ブレード11が固定部2aの後方に設けられているが、ブレード11が固定部2aの前方に設けられていてもよい。
【0028】
<第3の実施形態>
図7は、第3の実施形態に係るホログラフィック投影装置Sbの構造を示す図である。図7(a)は、ホログラフィック投影装置Sbの正面図である。図7(b)は、ホログラフィック投影装置Sbの断面図である。
【0029】
第3の実施形態に係るホログラフィック投影装置Sbは、第1の実施形態に係るホログラフィック投影装置Sと比べて、除菌剤放出装置3bを有する点で異なる。
ホログラフィック投影装置Sbは、ホログラフィック投影ファン1、固定部2、及び除菌剤放出装置3bを有する。除菌剤放出装置3bは、除菌剤を放出する。
【0030】
除菌剤放出装置3bは、例えばオゾン発生器、紫外線装置、ミスト発生器、又はストリーマ放電装置を含む。オゾン発生器は、除菌剤としてオゾンを放出する。紫外線装置は、紫外線が漏れないようにランプのみが装置の内部に設けられており、空気のみを除菌処理する。ミスト発生器は、除菌剤として次亜塩素酸、又はヒノキオイルを放出する。ストリーマ放電装置は、除菌剤として例えば酸化分解力の高い活性種を放出する。
【0031】
除菌剤放出装置3bは、固定部2における後方面21とブレード11との間に設けられている。除菌剤放出装置3bは、後方面21に固定されている。後方面21の除菌剤放出装置3bの裏側には、開口(不図示)が形成されている。ホログラフィック投影装置Sbは、このような構造を有することで、ブレード11が回転することにより固定部2の後方面21とブレード11との間の空間が負圧になるため、除菌剤放出装置3bが放出する除菌剤を当該開口を通して後方面21の裏側から前方に向かって流入する空気と共に、前方に向かって流すことができる。
【0032】
[変形例3-1]
上記第3の実施形態においては、除菌剤放出装置3bは、固定部2における後方面21とブレード11との間に設けられている例を示したが、これに限定されない。除菌剤放出装置3bは、例えば固定部2の後方面21の裏側に設けられていてもよい。この場合、例えば、後方面21における除菌剤放出装置3bの前方の位置には、開口が形成されている。ホログラフィック投影装置Sbは、このような構造を有することで、ブレード11が回転することにより固定部2の後方面21とブレード11との間の空間に負圧が生じるため、除菌剤放出装置3bが放出する除菌剤を後方面21の裏側から当該開口を通して前方に向かって流すことができる。
【0033】
[変形例3-2]
また、上記においては、固定部2が箱形状であり、固定部2の後方面21が黒色である例を示したが、これに限定されない。固定部2は、固定部2aであってもよい。この場合、固定部2aである円板には複数の開口が形成されており、当該複数の開口の縁にそれぞれ接続されている当該開口を開閉可能なフラップが設けられており、開口を介して除菌剤が前方に放出されてもよい。
【0034】
[変形例3-3]
また、上記第3の実施形態においては、除菌剤放出装置3bは、固定部2における後方面21とブレード11との間に設けられている例を示したが、これに限定されない。除菌剤放出装置3bは、ブレード11に設けられていてもよい。
【0035】
[変形例3-4]
上記の説明においては、ホログラフィック投影装置Sbに固定部2が設けられていたが、固定部2が設けられておらず、ホログラフィック投影ファンと除菌剤放出装置3bとを有してもよい。除菌剤放出装置3bは、ホログラフィック投影ファン1に設けられていてもよく、ホログラフィック投影ファン1の後方又は前方に設けられていてもよい。ブレード11を使って映像を投影しながら話す場合、飛沫が飛んでしまう。このような場合に、ブレード11が回転している状態で除菌剤放出装置3bから除菌剤が放出されることにより、飛沫に含まれているウィルスや細菌を除菌することができるので、ウィルス等への感染を防ぐことができる。
【0036】
<第4の実施形態>
図8は、第4の実施形態に係るホログラフィック投影装置Scの構造を示す図である。
第4の実施形態に係るホログラフィック投影装置Scは、第1の実施形態に係るホログラフィック投影装置Sと比べて、同期して回転する複数のブレード11cを有するホログラフィック投影ファン1cと、固定部2aとを有する点で異なる。
【0037】
ホログラフィック投影装置Scは、ホログラフィック投影ファン1c、及び固定部2aを有する。ホログラフィック投影ファン1cは、複数のブレード11c、及びベース12を有する。ブレード11cは、ブレード11と同様に、回転可能であり、複数の光源111が配置されている。複数のブレード11cは、同期して回転する。ホログラフィック投影ファン1cが有するブレード11cの数は任意である。
【0038】
図8に示すように、複数のブレード11cは、ホログラフィック投影装置Scの高さ方向と直交する水平方向において異なる位置に配置されている。複数のブレード11cの複数の光源111が配置されている側の面は、ホログラフィック投影装置Scの中心を通る水平面内において、当該中心から外側に向かって異なる向きに向けられている。
【0039】
ホログラフィック投影装置Scは、このように光源111が配置されている側の面が異なる向きに向けられている、同期して回転する複数のブレード11cが設けられているホログラフィック投影ファン1cを有することで、異なる向きに向かって映像を投影することができる。よって、ホログラフィック投影装置Scは投影した映像を異なる向きから視認可能にすることができる。
【0040】
[変形例4-1]
図9は、変形例としてのホログラフィック投影装置Sdの構造を示す図である。
上記第4の実施形態においては、ホログラフィック投影装置Scは、水平方向において異なる位置に配置されている複数のブレード11cが設けられているホログラフィック投影ファン1cを有する例を示したが、これに限定されない。ホログラフィック投影装置Sdは、ホログラフィック投影装置Sdの高さ方向において異なる位置に配置されている複数のブレード11dが設けられているホログラフィック投影ファン1dを有していてもよい。
【0041】
ホログラフィック投影装置Sdは、ホログラフィック投影ファン1d、及び固定部2aを有する。ホログラフィック投影ファン1dは、複数のブレード11d、及びベース12を有する。ブレード11dは、ブレード11と同様に、回転可能であり、複数の光源111が配置されている。複数のブレード11dは、複数のブレード11cと同様に、同期して回転する。ホログラフィック投影ファン1dが有するブレード11dの数は任意である。
【0042】
図9に示すように、複数のブレード11dは、ホログラフィック投影装置Sdの高さ方向において異なる位置に配置されている。ホログラフィック投影装置Sdは、このように高さ方向において異なる位置に配置されている、同期して回転する複数のブレード11dが設けられているホログラフィック投影ファン1dを有することで、ホログラフィック投影ファン1dが投影する映像を大きくすることができる。
【0043】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0044】
S、Sa、Sb、Sc、Sd・・・ホログラフィック投影装置
1、1c、1d・・・ホログラフィック投影ファン
11、11c、11d・・・ブレード
111・・・光源
112・・・第1ブレード
113・・・第2ブレード
12・・・ベース
2、2a・・・固定部
21・・・後方面
22a・・・開口
3b・・・除菌剤放出装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2021-02-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源が配置された回転可能なブレードと、前記ブレードの回転軸として機能するベースと、を有するホログラフィック投影ファンと、
前記ベースにおける前記ブレードが設けられている側と反対側が固定されており、前記ホログラフィック投影ファンの側の面である後方面が黒色の第1固定部と、
前記ブレードの前方に設けられており、前記ブレードの回転面と平行な面を有し、前記複数の光源が発する光を透過する円板である第2固定部と、
を有するホログラフィック投影装置。
【請求項2】
複数の光源が配置された回転可能なブレードと、前記ブレードの回転軸として機能するベースと、を有するホログラフィック投影ファンと、
前記ベースにおける前記ブレードが設けられている側と反対側が固定された第1固定部と、
前記ブレードの前方に設けられており、前記ブレードの回転面と平行な面を有し、前記ブレードに設けられた前記複数の光源を露出させる開口を有する黒色の円板である第2固定部と、
を有するホログラフィック投影装置。
【請求項3】
前記円板の直径が、前記複数の光源が配置された領域の長さ以上に大きい、
請求項1又は2に記載のホログラフィック投影装置。
【請求項4】
複数の光源が配置された回転可能なブレードと、前記ブレードの回転軸として機能するベースと、を有するホログラフィック投影ファンと、
前記ベースにおける前記ブレードが設けられている側と反対側が固定されており、前記ホログラフィック投影ファンの側の面である後方面が黒色の固定部と、
を有し、
前記ブレードの当該ブレードの回転面に対する角度は、前記ブレードが回転することにより、前記ブレードに対して前記固定部の側と反対側に送風する角度に構成されている、
ホログラフィック投影装置。
【請求項5】
前記固定部における前記後方面と前記ブレードとの間に設けられた、除菌剤を放出する除菌剤放出装置をさらに有する、
請求項4に記載のホログラフィック投影装置。
【請求項6】
前記ホログラフィック投影ファンが、同期して回転する複数の前記ブレードを有する、
請求項1からのいずれか一項に記載のホログラフィック投影装置。