(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022026422
(43)【公開日】2022-02-10
(54)【発明の名称】人材マッチングシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20120101AFI20220203BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220203BHJP
【FI】
G06Q10/10 322
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020129892
(22)【出願日】2020-07-31
(71)【出願人】
【識別番号】520119208
【氏名又は名称】井上 耕次
(74)【代理人】
【識別番号】100125645
【弁理士】
【氏名又は名称】是枝 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100145609
【弁理士】
【氏名又は名称】楠屋 宏行
(74)【代理人】
【識別番号】100149490
【弁理士】
【氏名又は名称】羽柴 拓司
(72)【発明者】
【氏名】井上 耕次
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】求人者と求職者とのマッチングを手軽且つ効率的に促進することが可能な人材マッチングシステムの提供を課題とする。
【解決手段】求人者端末20と、求職者端末30と、求人者端末20と求職者端末30との間を仲介する管理装置とを備え、管理装置は、求人者情報を登録する求人者情報登録手段と、求職者情報を登録する求職者情報登録手段と、求人者情報登録手段に登録された求人者情報と、求職者情報登録手段に登録された求職者情報とを表示するサイトとを備えると共に、求人者好意表示を送信可能な求人者好意表示送信手段と、求職者好意表示を送信可能な求職者好意表示送信手段とを更に備え、且つ、求人者好意表示を受信した求職者が、求人者に対して求職者好意表示を送信した場合と、求職者好意表示を受信した求人者が、求職者に対して求人者好意表示を送信した場合との何れかの場合に限ってマッチングが成立する処理を行う人材マッチングシステムである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気通信回線を介して、働き手を獲得したい求人者と、働き先を獲得したい求職者とのマッチングを行う人材マッチングシステムであって、求人者に関する求人者情報を提供する求人者端末と、求職者に関する求職者情報を提供する求職者端末と、前記求人者端末と前記求職者端末との間を仲介する管理装置とを備え、前記管理装置は、前記求人者情報を登録する求人者情報登録手段と、前記求職者情報を登録する求職者情報登録手段と、前記求人者情報登録手段に登録された求人者情報と、前記求職者情報登録手段に登録された求職者情報とを表示するサイトとを備えると共に、前記サイトに表示される求職者のうち、前記求人者がマッチングを希望する求職者に対して好意を持っていることを示す求人者好意表示を送信可能な求人者好意表示送信手段と、前記サイトに表示される求人者のうち、前記求職者がマッチングを希望する求人者に対して好意を持っていることを示す求職者好意表示を送信可能な求職者好意表示送信手段とを更に備え、且つ、前記求人者好意表示を受信した求職者が、求人者好意表示を送信した求人者に対して求職者好意表示を送信した場合と、前記求職者好意表示を受信した求人者が、求職者好意表示を送信した求職者に対して求人者好意表示を送信した場合との何れかの場合に限ってマッチングが成立する処理を行うことを特徴とする人材マッチングシステム。
【請求項2】
管理装置は、求人者がサイトに表示される求職者情報を閲覧する際、求人者が指定する検索条件に合致する求職者情報を抽出する求職者情報抽出手段と、求職者がサイトに表示される求人者情報を閲覧する際、求職者が指定する検索条件に合致する求人者情報を抽出する求人者情報抽出手段とを備えると共に、求職者が指定した検索条件を所定数まで保存可能な求職者検索条件保存手段を更に備え、前記求職者検索条件保存手段を介して保存された保存済み検索条件に合致する求人者情報が新たに求人者情報登録手段に登録された場合に、保存済み検索条件を指定した求職者に対して通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の人材マッチングシステム。
【請求項3】
管理装置は、求人者好意表示送信手段を介して求人者から求職者に求人者好意表示が送信された場合には、送信された求職者に対して求人者好意表示が送信された旨の通知を行う求人者好意表示通知手段と、求職者好意表示送信手段を介して求職者から求人者に求職者好意表示が送信された場合には、送信された求人者に対して求職者好意表示が送信された旨の通知を行う求職者好意表示通知手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の人材マッチングシステム。
【請求項4】
求人者好意表示は、単語、記号、図形、絵文字、スタンプなど、求人者の好意を求職者が一見して把握可能な一見把握型好意表示と、文章、動画など、求人者の好意を求職者が一見して把握不能な非一見把握型好意表示とで構成されることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の人材マッチングシステム。
【請求項5】
求人者情報は、事業所に関する情報からなる事業所情報と、求人票に関する情報からなる求人票情報との少なくとも二種類で構成されることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の人材マッチングシステム。
【請求項6】
管理装置は、求人者が人材マッチングシステムを利用するに際して、所定の行為を行う場合に消費することが必要なポイント数に応じた課金を求人者に対して行う課金手段を備えると共に、前記課金手段は、求人者が求人者情報登録手段を介して求人者情報を登録する際に課金と課金に対する決済を行う登録時課金決済処理と、求人者が求職者に対して求人者好意表示を送信する場合など、求人者情報の登録後に求人者が行う行為に対して課金と決済を行う登録後課金決済処理とを備え、前記登録時課金決済処理においては、求人者に付与する予め定めた所定のポイント数に応じた課金と課金に対するクレジット決済を行い、前記登録後課金決済処理においては、求人者が保有するポイント数が一定のポイント数を下回った場合毎に、自動的に、前記所定のポイント数を求人者に付与すると共に、前記所定のポイント数に応じた課金と課金に対するクレジット決済を行うことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の人材マッチングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、働き手を獲得したい求人者と、働き先を獲得したい求職者とのマッチングを行う人材マッチングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、働き手を獲得したい求人者と、働き先を獲得したい求職者とのマッチングを行うマッチングシステムは数多く開発されている。そのような従来技術を示すものとして、例えば、下記特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1は、人材マッチングシステムに関する発明で、求職者の情報入力の負担を減らすことで、簡便に人材マッチングを実現することができるというメリットがある。
しかしながら、あくまで求人者が入力した求人者情報に基づくキーワードと、求職者が入力した求職者情報に基づくキーワードとの照合をサーバが行い、照合結果を求人者端末若しくは求職者端末に送信するような構成であるため、求人者或いは求職者がシステム上で能動的に相手方にアプローチできるようなものではなく、求人者と求職者との効率的なマッチングを促進するようなものではないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は上記従来における問題点を解決し、求人者と求職者とのマッチングを手軽且つ効率的に促進することが可能な人材マッチングシステムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するため、本発明の人材マッチングシステムは、電気通信回線を介して、働き手を獲得したい求人者と、働き先を獲得したい求職者とのマッチングを行う人材マッチングシステムであって、求人者に関する求人者情報を提供する求人者端末と、求職者に関する求職者情報を提供する求職者端末と、前記求人者端末と前記求職者端末との間を仲介する管理装置とを備え、前記管理装置は、前記求人者情報を登録する求人者情報登録手段と、前記求職者情報を登録する求職者情報登録手段と、前記求人者情報登録手段に登録された求人者情報と、前記求職者情報登録手段に登録された求職者情報とを表示するサイトとを備えると共に、前記サイトに表示される求職者のうち、前記求人者がマッチングを希望する求職者に対して好意を持っていることを示す求人者好意表示を送信可能な求人者好意表示送信手段と、前記サイトに表示される求人者のうち、前記求職者がマッチングを希望する求人者に対して好意を持っていることを示す求職者好意表示を送信可能な求職者好意表示送信手段とを更に備え、且つ、前記求人者好意表示を受信した求職者が、求人者好意表示を送信した求人者に対して求職者好意表示を送信した場合と、前記求職者好意表示を受信した求人者が、求職者好意表示を送信した求職者に対して求人者好意表示を送信した場合との何れかの場合に限ってマッチングが成立する処理を行うことを第1の特徴としている。
また、本発明の人材マッチングシステムは、上記第1の特徴に加えて、管理装置は、求人者がサイトに表示される求職者情報を閲覧する際、求人者が指定する検索条件に合致する求職者情報を抽出する求職者情報抽出手段と、求職者がサイトに表示される求人者情報を閲覧する際、求職者が指定する検索条件に合致する求人者情報を抽出する求人者情報抽出手段とを備えると共に、求職者が指定した検索条件を所定数まで保存可能な求職者検索条件保存手段を更に備え、前記求職者検索条件保存手段を介して保存された保存済み検索条件に合致する求人者情報が新たに求人者情報登録手段に登録された場合に、保存済み検索条件を指定した求職者に対して通知を行うことを第2の特徴としている。
また、本発明の人材マッチングシステムは、上記第1又は第2の特徴に加えて、管理装置は、求人者好意表示送信手段を介して求人者から求職者に求人者好意表示が送信された場合には、送信された求職者に対して求人者好意表示が送信された旨の通知を行う求人者好意表示通知手段と、求職者好意表示送信手段を介して求職者から求人者に求職者好意表示が送信された場合には、送信された求人者に対して求職者好意表示が送信された旨の通知を行う求職者好意表示通知手段とを備えることを第3の特徴としている。
また、本発明の人材マッチングシステムは、上記第1~第3の何れか1項の特徴に加えて、求人者好意表示は、単語、記号、図形、絵文字、スタンプなど、求人者の好意を求職者が一見して把握可能な一見把握型好意表示と、文章、動画など、求人者の好意を求職者が一見して把握不能な非一見把握型好意表示とで構成されることを第4の特徴としている。
また、本発明の人材マッチングシステムは、上記第1~第4の何れか1項の特徴に加えて、求人者情報は、事業所に関する情報からなる事業所情報と、求人票に関する情報からなる求人票情報との少なくとも二種類で構成されることを第5の特徴としている。
また、本発明の人材マッチングシステムは、上記第1~第5の何れか1つの特徴に加えて、管理装置は、求人者が人材マッチングシステムを利用するに際して、所定の行為を行う場合に消費することが必要なポイント数に応じた課金を求人者に対して行う課金手段を備えると共に、前記課金手段は、求人者が求人者情報登録手段を介して求人者情報を登録する際に課金と課金に対する決済を行う登録時課金決済処理と、求人者が求職者に対して求人者好意表示を送信する場合など、求人者情報の登録後に求人者が行う行為に対して課金と決済を行う登録後課金決済処理とを備え、前記登録時課金決済処理においては、求人者に付与する予め定めた所定のポイント数に応じた課金と課金に対するクレジット決済を行い、前記登録後課金決済処理においては、求人者が保有するポイント数が一定のポイント数を下回った場合毎に、自動的に、前記所定のポイント数を求人者に付与すると共に、前記所定のポイント数に応じた課金と課金に対するクレジット決済を行うことを第6の特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
上記第1の特徴による人材マッチングシステムによれば、求人者側と求職者側とのどちらからでも好意を持った相手方にアプローチできる。よって、特に求人者側にとっては、求職者からのアプローチとは別に、自ら有望な人材にアプローチすることが可能となるため、優秀な人材の確保を効率的且つ能動的に行うことが可能な人材マッチングシステムとすることができる。
また、求人者側と求職者側とのどちらからの好意表示も相手方に対して好意を持っていることが予め認識されている構成である為、マッチングの成立をより迅速に促進可能な人材マッチングシステムとすることができる。
【0008】
また、上記第2の特徴による人材マッチングシステムによれば、求職者情報抽出手段と求人者情報抽出手段とを備える構成とすることで、求人者と求職者とがより効率的に互いの検索を行うことができ、利便性の高い人材マッチングシステムとすることができる。
また、求職者検索条件保存手段と備えると共に、求職者検索条件保存手段を介して保存された保存済み検索条件に合致する求人者情報が新たに求人者情報登録手段に登録された場合に、保存済み検索条件を指定した求職者に対して通知を行う構成とすることで、求職者の検索負担を大幅に軽減でき、マッチングの成立を一段と迅速化可能な人材マッチングシステムとすることができる。
【0009】
また、上記第3の特徴による人材マッチングシステムによれば、上記第1又は2の特徴による作用効果に加えて、求人者好意表示通知手段と求職者好意表示通知手段とを備える構成とすることで、好意表示が送信されたことを迅速に知ることが可能となり、一段と利便性の高い人材マッチングシステムとすることができる。
【0010】
また、上記第4の特徴による人材マッチングシステムによれば、上記第1~第3の何れか1つの特徴による作用効果に加えて、一見把握型好意表示により求職者は瞬時に求人者の好意を把握することができる。また、非一見把握型好意表示により、求人者は求職者に対して、自らが好意を持った理由をより具体的に知らせることが可能となる。従って、一段と効率的に求人者と求職者とのマッチングを実現可能な人材マッチングシステムとすることができる。
【0011】
また、上記第5の特徴による人材マッチングシステムによれば、上記第1~第4の何れか1つの特徴による作用効果に加えて、求職者は、求人者が提供する求人票の内容だけでなく、事業所の雰囲気を予め確認することが可能となる。よって、求人者にとっては求人票だけでは伝えることができない職場の雰囲気を求職者に伝えることが可能となり、求職者にとっては求人票からだけでは知ることができない実際の職場の雰囲気を予めわかった上で応募するかどうかを検討することができ、求人者、求職者の両者にとって利便性の高い人材マッチングシステムとすることができる。
【0012】
また、上記第6の特徴による人材マッチングシステムによれば、上記第1~第5の何れか1つの特徴による作用効果に加えて、求人者に対する課金手段を管理装置が備える構成とすることで、システム運営者は収益を上げることが可能となる。また、登録後課金処理においては、求人者が保有するポイント数が一定のポイント数を下回った場合毎に、自動的に、所定のポイント数を求人者に付与すると共に、所定のポイント数に応じた課金と課金に対するクレジット決済を行う構成とすることで、求人者が人材マッチングシステムを利用するに際して必要なポイントの取得に係る手間を大幅に削減することができ、一段と利便性の高い人材マッチングシステムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムのシステム構成を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムの機能ブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムの機能ブロック図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおける求人者情報登録処理の流れを示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるクリニック情報登録処理の流れを示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおける求職者情報登録処理の流れを示す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおける求職者情報登録処理の流れを示す図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおいて、求人者が求職者を検索する処理の流れを示す図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおいて、求職者がクリニックを検索する処理の流れを示す図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおいて、求職者が求人票を検索する処理の流れを示す図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトのトップページ画面を模式的に示す図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトのヘッダー画面、フッター画面を模式的に示す図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトのヘッダー画面、フッター画面を模式的に示す図である。
【
図14】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトのクリニックのプロフィール画面を模式的に示す図である。
【
図15】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトの求職者のプロフィール画面を模式的に示す図である。
【
図16】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトの求職者検索画面を模式的に示す図である。
【
図17】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトのクリニック検索画面を模式的に示す図である。
【
図18】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトの求人票検索画面を模式的に示す図である。
【
図19】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトの求人票画面を模式的に示す図である。
【
図20】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトの求職者検索条件保存画面を模式的に示す図である。
【
図21】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトの求職者マイページ画面を模式的に示す図である。
【
図22】本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムにおけるサイトの求職者マイページ画面を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、各図面を参照して、本発明の実施形態に係る人材マッチングシステムを説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は特許請求の範囲に記載の本発明を限定するものではない。
【0015】
本発明の実施形態に係る人材マッチングシステム1は、
図1に示すように、電気通信回線10を介して、働き手を獲得したい求人者2と、働き先を獲得したい求職者3とのマッチングを行うシステムである。
なお、以下においては、求人者2をクリニック(医院)とし、求職者3を医師、看護師などの医療従事者として、以下の説明を行うものとする。
勿論、本発明の人材マッチングシステムは、医療業界だけで使用されるものではなく、他のいかなる業界、業種でも使用可能なものである。
【0016】
この人材マッチングシステム1は、
図1に示すように、電気通信回線10と、求人者端末20と、求職者端末30と、サーバ40と、サイト50とで構成される。
なお、実際の人材マッチングシステム1においては、求人者端末20と、求職者端末30とは、それぞれ複数存在するものであるが、
図1においては説明の便宜上、それぞれを代表する3台のみを図示するものとする。
【0017】
前記電気通信回線10は、いわゆるインターネット接続網であり、求人者端末20と、求職者端末30との間で各種情報のやり取りを可能とするための回線である。
【0018】
前記求人者端末20は、働き手を獲得したいクリニック(医院)の従業員などの求人者2が操作する端末で、主として電気通信回線10を介して接続されるサーバ40との間でクリニックに関する事業所情報データや求人内容に関する求人票データ、その他の各種データを送受信する。
また、求人者端末20としては、例えばパーソナルコンピュータ、移動体通信端末(例えば、携帯電話)等、電気通信回線10と接続可能な各種端末を用いることができる。
【0019】
この求人者端末20は
図2(a)に示すように、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、表示部24と、操作部25とで構成される。
【0020】
前記制御部21は、CPU(Central Processing Unit)からなり、記憶部22に格納されているOS(Operating System)や各種プログラムに基づき、本システムの制御や各種処理の指示を行うためのものである。
【0021】
前記記憶部22は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)を含み、制御部21が各部を制御するための制御プログラムや各種データ等を記憶するためのものである。
【0022】
前記通信部23は、電気通信回線10を介してサーバ40との間で各種データの送受信や各種処理コマンドの送信を行う機能やセキュリティ機能を求人者端末20に付与するためのものである。
【0023】
前記表示部24は、主として、求人者端末20で入出力を行う各種データや、サーバ40との間で送受信する各種データを表示するためのもので、LCD(Liquid Crystal Display)等からなるディスプレイと、これを駆動するためのディスプレイ駆動回路を備える。このディスプレイ駆動回路は、求人者端末20が受信した信号データに基づいてディスプレイを駆動する。これによってディスプレイに画像データや文字データ等の各種情報が表示される。なお、表示されるデータは、画像データ、文字データ、音声データ、動画データ等、如何なる形式のデータであってもよい。
【0024】
前記操作部25は、求人者端末20の各種操作や各種指示を行うためのもので、例えばタッチパネルや操作ボタン等で形成される。
【0025】
求人者2が提供する求人者情報データは、この求人者端末20を用いて電気通信回線10を介してサーバ40に送信されて記憶される。
なお、ここで「求人者情報データ」とは、求人者が提供する事業所情報データ(事業所名、所在地、連絡先など)と、求人者が提供する求人票情報データ(募集職種、雇用形態、始業時間、就業時間、最低時給、最低月給、最寄り駅、勤務地、仕事内容、諸手当、休憩時間、休憩ルームの有無、診療科目など)をはじめ、サーバ40によって求人者2に個別に割り当てられるID(IDENTITY DOCUMENT)やログインパスワードなどを含むものである。また、そのデータ形式は、静止画像、動画、音声、音楽等、電子データとして送受信可能な各種データ全てを含む概念である。
また、サーバ40に送信された求人者情報データは、サイト50に備える求人者を紹介するページに表示されて、求職者3や求人者2が閲覧可能となる。
【0026】
前記求職者端末30は、働き先を獲得したい求職者3が操作する移動体通信端末(例えば、携帯電話)で、主として電気通信回線10を介して接続されるサーバ40との間で求職者3に関する求職者情報データや、その他の各種データを送受信する。
なお、ここで「求職者情報データ」とは、求職者3の求職者3の氏名、住所、性別などの求職者3自身に関連する情報や、希望職種、希望勤務地、希望雇用形態、希望最低時給、希望最低月給などの希望する雇用条件に関する情報や、サーバ40によって求職者3に個別に割り当てられるIDやログインパスワードなどを含むものである。また、そのデータ形式は、静止画像、動画、音声、音楽等、電子データとして送受信可能なデータ全てを含む概念である。
また、本実施形態においては、求職者30として移動体通信端末(例えば、携帯電話)を用いる構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではない。例えばパーソナルコンピュータ等、電気通信回線10と接続可能な他の各種端末を用いる構成としてもよい。
【0027】
この求職者端末30は
図2(b)に示すように、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、表示部34と、操作部35とで構成される。
【0028】
前記制御部31と、記憶部32と、通信部33と、表示部34と、操作部35の主たる機能や構成は、既述した求人者端末20の制御部21と、記憶部22と、通信部23と、表示部24と、操作部25と同一のものであることから、詳細な説明は省略するものとする。
【0029】
求職者3が提供する求職者情報データは、この求職者端末30を用いて電気通信回線10を介してサーバ40に送信されて記憶される。
また、サーバ40に送信された求職者情報データは、サイト50に備える求職者を紹介するページに表示されて、求人者2や求職者3が閲覧可能となる。
【0030】
前記サーバ40は、本人材マッチングシステム1の運営者が管理するサーバで、人材マッチングシステム1を管理、運営する管理装置として機能するものである。より具体的には、主として、求人者端末20と求職者端末30との間の情報のやり取りを仲介する機能を果たすものである。このサーバ40は
図3(b)に示すように、主として制御部51と、記憶部52と、通信部53とで構成される。
なお、ここで「運営者が管理する」とは、運営者が直接的に管理する場合と、運営者が間接的に管理する場合の両方を含む概念である。より具体的には、運営者が自ら所有するサーバ40で本システムを管理、運用する場合と、第三者が所有するサーバ40を用いて本システムを管理、運用する場合の両方を含む概念である。
【0031】
前記制御部51は、人材マッチングシステム1を運営、管理するプログラムを保有すると共に、本システムを運営、管理するための所定の処理を行う機能を有するものである。
本実施形態においては、制御部51は、主に以下の処理を行う。より具体的には、以下の処理を行うための各種コマンドを実行する。
【0032】
本システムを機能させるためのサイト50を管理、運営、更新する処理と、求人者2に関する求人者情報を登録する処理と、求職者3に関する求職者情報を登録する処理と、登録された求人者情報と登録された求職者情報とをサイト50に表示させる処理である。
また、求人者2がサイト50に表示される求職者情報を閲覧して、マッチングを希望する求職者3を検索する求職者検索処理である。具体的には、求人者2がサイト50に表示される求職者情報を閲覧する際、求人者2が指定する検索条件に合致する求職者情報を抽出する処理を行う。また、求人者2がマッチングを希望する求職者3に対して、求人者2が好意を持っていることを示す求人者好意表示を送信する処理と、求人者好意表示が求職者3に送信された場合に、送信された求職者3に求人者好意表示が送信された旨の通知を行う処理である。なお、ここで「求人者好意表示」とは、本実施形態においては、単語、記号、図形、絵文字、スタンプなど、求人者2の求職者3に対する好意を求職者3が一見して把握可能な一見把握型好意表示と、文章、動画など、求人者2の好意を求職者3が一見して把握不能な非一見把握型好意表示とを含む概念である。更に、「通知」とは、メールによる通知、端末へのプッシュ通知、サイト50に表示される求職者情報への数字入りのフラグ(目印)による通知など、電気通信回線10を介して送受信可能な各種通知を含む概念である。
また、求人者2が人材マッチングシステム1を利用するに際して、予め定めた所定の行為を行う場合に消費することが必要なポイント数に応じた課金と課金に対する決済を求人者2に対して行う処理である。なお、本実施形態においては、人材マッチングシステム1に登録した求人者2が行う行為毎に予め定めたポイント数の消費が必要な構成としてあり、求人者2の本システムへの登録時に、所定数のポイントの付与とそのポイントに応じた課金と課金に対するクレジット決済とを行う登録時課金決済処理を行う構成としてある。
更に、求人者2が本システム登録後に所望の行為を行い、ポイント数を消費した場合には、求人者2が保有するポイント数が一定のポイント数を下回った場合毎に、自動的に、登録時に付与する所定のポイント数と同じポイント数を求人者2に付与すると共に、前記所定のポイント数に応じた課金と課金に対するクレジット決済を行う登録後課金決済処理を行う構成としてある。
なお、「求人者2」が行う行為とは、例えば、求職者3に対して求人者好意表示を送信する行為や、求人者2が求職者3の求職者情報を検索条件を指定して検索する行為や、求人者2が自己の登録情報の修正や追加を行う行為などがある。
【0033】
また、求職者3がサイト50に表示される求人者情報を閲覧して、マッチングを希望する求人者2を検索する求人者検索処理である。具体的には、求職者3がサイト50に表示される求人者情報を閲覧する際、求職者3が指定する検索条件に合致する求人者情報を抽出する処理を行う。また、求職者3がマッチング希望する求人者2に対して、求職者3が好意を持っていることを示す求職者好意表示を送信する処理と、求職者好意表示が求人者2に送信された場合に、送信された求人者2に求職者好意表示が送信された旨の通知を行う処理である。なお、ここで「求職者好意表示」とは、本実施形態においては、単語、記号、図形、絵文字、スタンプなど、求職者3の求人者2に対する好意を求人者2が一見して把握可能な一見把握型好意表示を意味するものである。勿論、「求職者好意表示」は一見把握型好意表示に限るものではなく、文章、動画など、求職者3の求人者2に対する好意を求人者2が一見して把握不能な非一見把握型好意表示を含むものとしてもよい。
更に、「通知」とは、メールによる通知、端末へのプッシュ通知、サイト50に表示される求人者情報への数字入りのフラグ(目印)による通知など、電気通信貝瀬10を介して送受信可能な各種通知を含む概念である。
また、求職者3が求人者2の検索を行う際に指定した検索条件を所定数まで保存する求職者検索条件保存処理である。また、求職者検索条件保存処理が実行されて保存された保存済み検索条件に合致する求人者情報が新たに求人者情報登録手段に登録された場合に、保存済み検索条件を指定した求職者3に対して通知を行う処理である。ここで「通知」とは、メールによる通知、端末へのプッシュ通知、サイト50に表示される求職者情報への数字入りのフラグ(目印)による通知など、電気通信回線10を介して送受信可能な各種通知を含む概念である。
【0034】
また、求人者情報、求職者情報を登録する処理として、制御部51は、求人者2、求職者3にそれぞれ固有のID(本実施形態においては、メールアドレスが該当)とパスワードを付与し、記憶部42に記憶させる処理を行う。また、求人者2が提供する求人者情報データと、求職者3が提供する求職者情報データとに、それぞれ固有の識別コードを付与し、記憶部42に記憶させる処理を行う。なお、この際、求人者2に付与されるIDと、求人者情報データに付与される識別コードとを紐付けて記憶部42に記憶させる。同様に、求職者3に付与されるIDと、求職者情報データに付与される識別コードとを紐付けて記憶部42に記憶させる。
加えて、本人材マッチングシステム1から求人者2、求職者3の登録を解除する場合には、解除する求人者2に関する各種情報(情報データ)、解除する求職者3に関する各種情報(情報データ)を人材マッチングシステム1から削除する処理を行う。
【0035】
また、制御部51は、既述した各処理に加えて、求人者端末20や求職者端末30がサーバ40の照合を得ることが必要なデータ(IDとパスワード等)についての認証も行う。
【0036】
既述したように、本実施形態においては、サーバ40は、主として、本発明における求人者情報登録手段と、求職者情報登録手段と、求人者好意表示送信手段と、求職者好意表示送信手段と、求職者情報抽出手段と、求人者情報抽出手段と、求職者検索条件保存手段と、求人者2及び求職者3への各種通知手段(求人者好意表示通知手段、求職者好意表示通知手段とを含む)と、求人者2と求職者3とのマッチングを行う手段と、求人者2への課金手段と、を構成する。
【0037】
勿論、本システムを運営、管理するために制御部41が行う処理は、上記に限るものではなく、適宜変更、追加が可能である。
【0038】
前記記憶部42は、求人者端末20、求職者端末30に関わる情報等、予めサーバ40に記憶させておくデータや各種プログラム、追加・修正のあったデータや各種プログラム等を記憶させておく機能を有するものである。
本実施形態においては
図3(b)に示すように、記憶部42は、求人者情報データベース42aと、求職者情報データベース42bと、マッチング情報データベース42cとを備える。
【0039】
前記求人者情報データベース42aは、求人者2に関する情報を記憶するためのものである。
求人者2に関する情報としては、本実施形態においては、事業所に関する情報からなる事業所情報として、事業所名、所在地、連絡先などがある。また、求人票に関する情報からなる求人票情報として、募集職種、雇用形態、始業時間、就業時間、最低時給、最低月給、最寄り駅、勤務地、仕事内容、諸手当、休憩時間、休憩ルームの有無、診療科目などがある。更に、求人者2に対する課金額とその支払いの有無や、サーバ40によって求人者2に個別に割り当てられるIDやログインパスワードなどがある。勿論、求人者2に関する情報はこれらに限るものではなく、他の情報を含める構成としてもよい。
【0040】
前記求職者情報データベース42bは、求職者3に関する情報を記憶するためのものである。
求職者3に関する情報としては、本実施形態においては、氏名、住所、性別などの求職者3自身に関連する情報や、希望職種、希望勤務地、希望雇用形態、希望最低時給、希望最低月給などの希望する雇用条件に関する情報や、サーバ40によって求職者3に個別に割り当てられるIDやログインパスワードなどがある。勿論、求職者3に関する情報はこれらに限るものではなく、他の情報を含める構成としてもよい。
【0041】
前記マッチング情報データ42cは、求人者2と求職者3とのマッチングに関わる各種情報を記憶するためのものである。
マッチチングに関する情報としては、本実施形態においては、既にマッチングが成立している求人者2と求職者3との情報、マッチング成立日時、求人者好意表示や求職者好意表示の送信者情報、受信者情報、送受信された日時、マッチング成立の有無などがある。
【0042】
前記通信部43は、電気通信回線10を介して求人者端末20と求職者端末30との間で各種データの送受信を行う機能を有するものである。
【0043】
前記サイト50は、求人者情報登録手段に登録された求人者情報と、求職者情報登録手段に登録された求職者情報とを表示すると共に、求人者2、求職者3が本システムを利用する際に行動する場を構成するものである。
なお、本実施形態においては、サイトには、携帯電話端末にダウンロードされて使用されるアプリケーションソフトウェアを介して起動、表示されるサイトと、パーソナルコンピュータや携帯電話端末に備わるブラウザを介して起動、表示されるサイト(いわゆるWEBサイト)との両者を含む概念である。
【0044】
次に、
図4~
図22を参照して、求人者2、求職者3が本発明の実施形態に係る人材マッチングシステム1を利用する場合の処理の流れを説明する。
なお、以下においては、求人者2及び求職者3が、求人者端末20と求職者端末30とに本システムを実行可能なアプリケーションソフトウェアをダウンロードして利用する場合を説明するものとする。勿論、本発明はこのような構成に限るものではなく、求人者2及び求職者3が、求人者端末20と求職者端末30とに備わるブラウザを介して本システムを実行可能なWEBサイトにアクセスして本システムを利用することも可能であるが、この場合の処理の流れは、以下に述べる処理の流れに対して、プッシュ通知に関する構成がないだけで他は同様の流れであることから、ブラウザを介して本システムを実行する場合の処理の流れの説明は省略するものとする。
【0045】
まず、
図4を参照して、求人者2が本システムに登録する処理を説明する。
まず、サイト40を介して、求人者2が、会員登録の申込みを行う(ステップS1)。具体的には、
図11、
図12(a)を参照して、サイト50のトップページ画面G1のヘッダー領域G2にあるコマンド選択ボタン表示選択領域G9に配置される「クリニック登録」というコマンド選択ボタンG10をクリックする。
すると、サーバ40が登録の申込みを受付け(ステップS2)、利用規約への同意を要請する(ステップS3)。この要請に対して求人者2の同意があった場合には、サーバ40はメールアドレスの入力を要請する(ステップ4、ステップS5)。一方、ステップS3での要請に求人者2が応じない場合は、そこで処理は終了する。
ステップS5の要請に対して、求人者2がメールアドレスを入力すると(ステップS6)、サーバ40は求人者端末20に対して登録用URLに関するデータを送信する(ステップS7)。これに対して求人者端末20が登録用URLに関するデータを受信し(ステップS8)、登録用URLで示されるサイトにジャンプし、パスワードを入力(ステップS9)することで、該パスワードがサーバ40へ送信されて入力済みメールアドレス(本実施形態においては求人者IDを構成)と、求人者2が入力したパスワードとが紐づけされて記憶部(求人者情報データベース42a)に記憶される(ステップS10)。
以上により、求人者2の本システムへの登録が完了する。
なお、
図11を参照して、本システムのサイト50のトップページ画面G1には、ヘッダー領域以外に、各種広告を掲載する広告掲載領域G4、クリニック情報を掲載するクリニック情報掲載領域G5、求人票情報を掲載する求人票情報掲載領域G7、
図12(d)に示すコマンド選択ボタンG10をクリックすることで各ボタンに該当する内容が表示される画面にジャンプ可能なフッター領域G3がある。また、クリニック情報掲載領域G5には、個別のクリニックの情報へジャンプ可能なボタンが配置される個別クリニック表示選択領域G6がある。更に、求人票情報掲載領域G7には、個別の求人票情報へジャンプ可能なボタンが配置される個別求人票情報表示選択領域G8がある。
このように、本実施形態においては、同じクリニックのクリニック情報(事業所情報)と求人票情報とを、同じ画面上の異なる掲載領域に分けて掲載する構成とし、それぞれの掲載領域内に詳細情報へジャンプ可能な個別のコマンド選択ボタン10を配置する構成としてある。このような構成とすることで、事業所情報を優先して確認したい求職者3と、求人者情報を優先して確認したい求職者3とのそれぞれのニーズに沿った掲載が可能となり、利便性の高い人材マッチングシステムとすることができる。
【0046】
次に、
図5を参照して、求人者2が本システムに求人者情報であるクリニック情報(事業所情報)と求人票情報とを登録する処理を説明する。
まず、求人者2がサイト50にログインして、サーバ40の認証を受ける(ステップS11、ステップS12)。具体的には、
図12(a)に示すヘッダー領域G2にある「ログイン」というコマンド選択ボタンG10をクリックし、
図12(c)に示すログイン画面G12のID入力領域G13にID(本実施形態においてはメールアドレス)を入力、パスワード入力領域G14にパスワードを入力し、「ログイン」というコマンド選択ボタンG10をクリックして認証を受ける。
サーバ40による認証を受けた後、
図13(a)に示す「マイページ」というコマンド選択ボタンG10をクリックすることで求人者2のマイページへジャンプし、マイページ画面(図示しない)からプロフィールの登録というコマンド選択ボタンを選択する(図示しない)。すると、サーバ40が求人者2に対してクリニック情報の入力を要請する(ステップS13)。これに対して、求人者2は所定の記入枠(図示しない)にクリニックのプロフィール情報を入力する(ステップS14)。その後、入力情報を「更新」するコマンド選択ボタン(図示しない)をクリックすることで、クリニック情報が求人者2のIDとパスワードと紐づけされて記憶部(求人者情報データベース42a)に記憶される(ステップS15)。
これにより、
図14に示すクリニック用プロフィール画面G17のクリニックプロフィール情報掲載領域G18にクリニック情報が掲載されて、求職者3の閲覧が可能となる。また、
図14に示すように、クリニック用プロフィール画面G17には、求人者2がプロフィール情報として任意の写真を登録した場合に、その写真が表示される画像表示領域G19も設けられている。このように、画像を表示可能な構成とすることで、クリニックの雰囲気を一段と効率的に求職者3に伝えることが可能となる。
【0047】
その後、サーバ40は求人者2に対して、求人票の登録とポイントの購入を要請する(ステップS16)。具体的には、図示していないが、サーバ40は、クリニック情報の登録完了画面内に、システムの利用や求人票の登録にはポイントの購入が必要である旨の記載を表示し、予め定めた所定数のポイントの購入を要請する。
この要請に対して、求人者2は所定の記入枠(図示しない)に求人票情報を入力する(ステップS17)。その後、求人者2が予め定めた所定数のポイントの購入を行うことで、求人票情報に固有の識別番号がサーバ40により付与され、求人者2のID、パスワード、求人票情報、求人票情報に固有の識別番号が紐づけされて記憶部(求人者情報データベース42a)に記憶される(ステップS18、ステップS19、ステップS20)。
これにより、
図14に示すクリニック用プロフィール画面G17の求人票情報掲載領域G7に、求人票情報の一部が掲載されて、求職者3が閲覧可能となる。なお、
図14に示すように、求人票情報掲載領域G7には、求人票情報の詳細を求職者3が閲覧したい場合に選択可能な個別求人票情報詳細表示選択ボタンG20が配置されており、このボタンを求職者3がクリックすることで、
図19に示す求人票詳細画面G33が閲覧可能な構成となっている。なお、求人票詳細画面G33では、求人情報表示領域G34に求人内容の詳細が表示される構成となっている。更に、求人情報表示領域G34の下方に「クリニックプロフィール表示」というコマンド選択ボタンG10が配置されており、求職者3が求人票の内容が希望に近いと判断した場合に、即材に求人票に対応するクリニックのプロフィール情報を確認できる構成となっている。
なお、求人者2が予め定めた所定数のポイントを購入する際、サーバ40は、クレジット情報の入力を求人者2に要請する。そして、求人者2がクレジット情報を入力後、サーバ40は予め定めた所定数のポイントに応じた課金金額に対するクレジット決済処理(登録時課金決済処理)を行う。また、この際、サーバ40は登録時課金処理時おいて求人者2が入力したクレジット情報を求人者情報データベース42aに記憶する。そして、サーバ40は、求人者2が本システムを利用することで消費したポイント数をカウントし、求人者2が保有するポイント数が一定のポイント数を下回った場合毎に、自動的に、登録時に付与した所定のポイント数を求人者に付与すると共に、求人者情報データベース42aに既に記憶してあるクレジット情報に基づいて所定のポイント数に応じた課金と課金に対するクレジット決済処理(登録後課金決済処理)を行う。
【0048】
更に、この際、サーバ40は、求人票の具体的な項目の中に、後述する求職者3が求職者検索条件保存手段を介して保存してある検索条件に合致する項目があるかどうかの判定を行う(ステップS21)。そして、合致する項目があった場合には、保存済み検索条件を指定した求職者3に対して通知を行う(ステップS22)。具体的には、求職者3のメールアドレス宛に求職者検索条件保存手段を介して保存してある検索条件に合致する項目を含む求人票が新規に登録されたことを知らせる内容を含むメールを送信する。一方、合致する項目がない場合は、処理を終了する。
以上により、本システムへの求人者2によるクリニック情報(事業所情報)と求人票情報との登録が完了する。
なお、
図12においては、本実施形態において求人者2又は求職者3がログイン前に
図12(a)に示すヘッダー画面G2で「MENU」というコマンド選択ボタンG10をクリックした場合に示されるメニュー選択画面G11を
図12(b)に示し、求人者2及び求職者3の端末に共通で表示されるフッター領域G3に示される具体的な画面を
図12(d)に示すものとする。また、
図13においては、本実施形態において利用者(求人者2、求職者3)に対して何らかの通知がある場合にその事を利用者に知らせるための通知表示G15及び利用者アイコンG16を
図13(a)に示すものとする。具体的には、何らかの通知がある場合には、通知表示G15の丸枠内に通知数を示す数字が表示される。
【0049】
次に、
図6を参照して、求職者3が本システムに登録する処理を説明する。
まず、サイト40を介して、求職者3が、会員登録の申込みを行う(ステップS23)。具体的には、
図11、
図12(a)を参照して、サイト50のトップページ画面G1のヘッダー領域G2にあるコマンド選択ボタン表示選択領域G9に配置される「求職者登録」というコマンド選択ボタンG10をクリックする。
すると、サーバ40が登録の申込みを受付け(ステップS24)、利用規約への同意を要請する(ステップS25)。この要請に対して求職者3の同意があった場合には、サーバ40はメールアドレスの入力を要請する(ステップS26、ステップS27)。一方、ステップS26での要請に求職者3が応じない場合は、そこで処理は終了する。
ステップS27の要請に対して、求職者3がメールアドレスを入力すると(ステップS28)、サーバ40は求職者端末30に対して登録用URLに関するデータを送信する(ステップS29)。これに対して求職者端末30が登録用URLに関するデータを受信し(ステップS30)、登録用URLで示されるサイトにジャンプし、パスワードを入力(ステップS31)することで、該パスワードがサーバ40へ送信されて入力済みメールアドレス(本実施形態においては求人者IDを構成)と、求職者3が入力したパスワードとが紐づけされて記憶部(求職者情報データベース42b)に記憶される(ステップS32)。
以上により、求職者3の本システムへの登録が完了する。
【0050】
次に、
図7を参照して、求職者3が本システムに求職者3のプロフィール情報(求職者情報)と希望する雇用条件とを登録する処理を説明する。
まず、求職者3がサイト50にログインして、サーバ40の認証を受ける(ステップS33、ステップS34)。具体的には、
図12(a)に示すヘッダー領域G2にある「ログイン」というコマンド選択ボタンG10をクリックし、
図12(c)に示すログイン画面G12のID入力領域G13にID(本実施形態においてはメールアドレス)を入力、パスワード入力領域G14にパスワードを入力し、「ログイン」というコマンド選択ボタンG10をクリックして認証を受ける。
サーバ40による認証を受けた後、
図13(a)に示す「マイページ」というコマンド選択ボタンG10をクリックすることで、
図21に示す求職者3のマイページへジャンプし、マイページ画面からプロフィールの登録(図示しない)を選択する。すると、サーバ40が求職者3に対してプロフィール情報と希望する条件の入力を要請する(ステップS35)。これに対して、求職者3は所定の記入枠(図示しない)にプロフィール情報と希望する条件とを入力する(ステップS36)。その後、入力情報を「更新」するコマンド選択ボタン(図示しない)をクリックすることで、求職者情報(求職者3のプロフィール情報と希望条件情報)が求職者3のIDとパスワードと紐づけされて記憶部(求職者情報データベース42b)に記憶される(ステップS37)。
以上により、本システムへの求職者3による求職者情報(求職者3のプロフィール情報と希望条件情報)の登録が完了する。
これにより、
図15に示す求職者用プロフィール画面G21に求職者情報が掲載されて、求人者2が閲覧可能となる。なお、
図15に示すように、求職者用プロフィール画面G21に求職者プロフィール情報掲載領域G22が設けられて、この領域に求職者情報が表示される。
【0051】
次に、
図8を参照して、求人者2が求職者3を検索する処理を説明する。
まず、求人者2がサイト50にログインして、サーバ40の認証を受ける(ステップS38、ステップS39)。具体的には、
図12(a)に示すヘッダー領域G2にある「ログイン」というコマンド選択ボタンG10をクリックし、
図12(c)に示すログイン画面G12のID入力領域G13にID(本実施形態においてはメールアドレス)を入力、パスワード入力領域G14にパスワードを入力し、「ログイン」というコマンド選択ボタンG10をクリックして認証を受ける。
サーバ40による認証を受けた後、
図13(a)に示す「MENU」というコマンド選択ボタンG10を選択する。すると、
図13(b)に示す画面が表示されるので、「求職者検索」というコマンド選択ボタンG10をクリックして求職者3の検索を行う(ステップS40)。より具体的には、
図16に示す求職者検索画面G23が表示されるので、検索項目入力領域G24にある各種項目を入力或いは選択し、検索ボタンG25をクリックする。
すると、サーバ40は、求人者2が指定した検索項目に該当する求職者3のプロフィール情報データを記憶部(求職者データベース42b)より抽出し(ステップS41)、抽出した求職者3のプロフィール情報データを求人者2の求人者端末20へ送信する(ステップS42)。その後、求人者端末20がプロフィール情報データを受信する(ステップS43)。そして、求人者2は受信したプロフィール情報データの閲覧を行い、有望な人材(求める人材)かどうかの検討を行う(ステップS44)。具体的には、
図15に示す求職者用プロフィール画面G21を閲覧し、検討を行う。
この検討により、有望な人材であった場合は、求人者2は求職者3に対して求人者好意表示のうち、本実施形態における一見把握型好意表示である「いいね」を送信する(ステップS45)。具体的には、
図15に示す「いいね」というコマンド選択ボタンG10をクリックする。これを受けてサーバ40は求職者3に対して求人者2からの「いいね」が送信された旨のデータを送信し、「いいね」の送信があったことの通知を行う(ステップS46)。具体的には、本実施形態においては、求職者端末30に対してプッシュ通知を行う。勿論、「いいね」の送信があったことの通知は本実施形態のものに限るものではなく、例えば、メール送信など他の手段を用いる構成であってもよい。
この求人者2からの「いいね」の送信があった場合、求職者3は、該当する求人者2の求人者情報(事業所情報、求人票情報)を閲覧し、求職者好意表示を送信するかどうかの検討を行い、求職者3からの求職者好意表示が求人者2に送信された場合にはマッチングが成立し、以後は求人者2と求職者3との間で
図14、
図15に示す「メッセージ」というコマンド選択ボタンG10をクリックすることで、メッセージのやり取りを直接行うことが可能となる。一方、求職者3が求職者好意表示を求人者2に送信しなかった場合は、マッチング不成立となる。
【0052】
また、ステップ45において、求人者2が「いいね」の送信を行わず、求人者好意表示のうち、非一見把握型好意表示である勧誘メールを送信した場合(
図15に示す「スカウトメール」というコマンド選択ボタンG10をクリックした場合)(ステップS47)には、サーバ40は求職者3に対して求人者2からの勧誘メールデータを送信し、勧誘メールの送信があったことの通知を行う(ステップS48)。具体的には、本実施形態においては、求職者3のメールアドレス宛に勧誘メールの送信があったことの通知と勧誘メールの内容とをメールにて送信する。
その後、求職者3はメールの内容を確認し、求職者好意表示を求人者2に送信するかどうかの検討を行う。その具体的な流れは既述したため、省略するものとする。
以上のステップS46或いはステップS48の後、求人者2から送信された日時、送信された内容、通知日時に固有の識別番号がサーバ40により付与されて、マッチング情報データベース42cに記憶される(ステップS49)。また、マッチングが成立した場合もマッチングが成立した日時、マッチングが成立した求人者2、求職者3に固有の識別番号がサーバ40により付与されて、マッチング情報データベース42cに記憶される。
以上により求人者2が求職者3を検索する処理が完了する。
一方、ステップS44の検討において有望な人材ではなかったという判断が下された場合は、ステップS40に戻り、再び求職者3の検索を行う。
なお、上記では、
図16に示す求職者検索画面G23において、検索項目入力領域G24を利用して求職者3の検索を行う場合を説明したが、本実施形態における求職者3を検索する手段はこの手段に限るものではない。具体的には、
図16に示す求職者プロフィール情報掲載領域G22内に表示される個別求職者情報表示選択領域G26に表示される情報をクリックすることで求職者3のプロフィール情報を確認することで求職者3の検索を行うことも可能である。
【0053】
次に、
図9を参照して、求職者3がクリニック(求人者情報)を検索する処理を説明する。
まず、求職者3がサイト50にログインして、サーバ40の認証を受ける(ステップS50、ステップS51)。具体的には、
図12(a)に示すヘッダー領域G2にある「ログイン」というコマンド選択ボタンG10をクリックし、
図12(c)に示すログイン画面G12のID入力領域G13にID(本実施形態においてはメールアドレス)を入力、パスワード入力領域G14にパスワードを入力し、「ログイン」というコマンド選択ボタンG10をクリックして認証を受ける。
サーバ40による認証を受けた後、
図13(a)に示す「MENU」というコマンド選択ボタンG10を選択する。すると、
図13(c)に示す画面が表示されるので、「クリニック検索」というコマンド選択ボタンG10をクリックしてクリニックの検索を行う(ステップS52)。より具体的には、
図17に示すクリニック検索画面G27が表示されるので、検索項目入力領域G24にある各種項目を入力或いは選択し、検索ボタンG25をクリックする。
【0054】
すると、サーバ40は、求職者3が指定した検索項目に該当する求人者2のクリニックプロフィール情報データを記憶部(求人者データベース42a)より抽出し(ステップS53)、抽出したクリニックのプロフィール情報データを求職者3の求職者端末30へ送信する(ステップS54)。その後、求職者30がプロフィール情報データを受信する(ステップS55)。そして、求職者3は受信したプロフィール情報データの閲覧を行い、応募したいクリニック(求めるクリニック)かどうかの検討を行う(ステップS56)。具体的には、
図14に示すクリニック用プロフィール画面G17を閲覧し、検討を行う。
この検討により、応募したいクリニックであった場合は、求職者3は求人者2に対して求職者好意表示である「いいね」を送信する(ステップS57)。具体的には、
図14に示す「いいね」というコマンド選択ボタンG10をクリックする。これを受けてサーバ40は求人者2に対して求職者3からの「いいね」の送信があった旨のデータを送信し、「いいね」の送信があったことの通知を行う(ステップS58)。具体的には、本実施形態においては、求人者端末20に対してプッシュ通知を行う。勿論、「いいね」の送信があったことの通知は本実施形態のものに限るものではなく、例えば、メール送信など他の手段を用いる構成であってもよい。
この求職者3からの「いいね」の送信があった場合、求人者2は、該当する求職者3の求職者情報(プロフィールや求める勤務条件など)を閲覧し、求人者好意表示を送信するかどうかの検討を行い、求人者2から求人者好意表示が求職者3に送信された場合にはマッチングが成立し、以後は求職者3と求人者2との間で
図14、
図15に示す「メッセージ」というコマンド選択ボタンG10をクリックすることで、メッセージのやり取りを直接行うことが可能となる。一方、求人者2が求人者好意表示を求職者3に送信しなかった場合は、マッチング不成立となる。
その後、求職者3から送信された日時、送信された内容、通知日時に固有の識別番号がサーバ40により付与されて、マッチング情報データベース42cに記憶される(ステップS59)。また、マッチングが成立した場合もマッチングが成立した日時、マッチングが成立した求職者3、求人者2に固有の識別番号がサーバ40により付与されて、マッチング情報データベース42cに記憶される。
以上により求職者3がクリニック(求人者情報)を検索する処理が完了する。
一方、ステップS56の検討において応募したいクリニックではなかったという判断が下された場合は、ステップS52に戻り、再びクリニック(求人者情報)の検索を行う。
なお、上記では、
図17に示すクリニック検索画面G27において、検索項目入力領域G24を利用してクリニック(求人者2)の検索を行う場合を説明したが、本実施形態におけるクリニックを検索する手段はこの手段に限るものではない。具体的には、
図17に示すクリニックプロフィール情報掲載領域G18内に表示される個別クリニック情報表示選択領域G28に表示される情報をクリックすることでクリニック(求人者2)のプロフィール情報を確認することでクリニックの検索を行うことも可能である。
【0055】
次に、
図10を参照して、求職者3が求人票(求人者情報)を検索する処理を説明する。
まず、求職者3がサイト50にログインして、サーバ40の認証を受ける(ステップS60、ステップS61)。具体的には、
図12(a)に示すヘッダー領域G2にある「ログイン」というコマンド選択ボタンG10をクリックし、
図12(c)に示すログイン画面G12のID入力領域G13にID(本実施形態においてはメールアドレス)を入力、パスワード入力領域G14にパスワードを入力し、「ログイン」というコマンド選択ボタンG10をクリックして認証を受ける。
サーバ40による認証を受けた後、
図13(a)に示す「MENU」というコマンド選択ボタンG10を選択する。すると、
図13(c)に示す画面が表示されるので、「求人票検索」というコマンド選択ボタンG10をクリックして求人票の検索を行う(ステップS62)。より具体的には、
図18に示す求人票検索画面G29が表示されるので、検索項目入力領域G24にある各種項目を入力或いは選択し、検索ボタンG25をクリックする。
すると、サーバ40は、求職者3が指定した検索項目に該当する求人者2の求人票情報データを記憶部(求人者データベース42a)より抽出し(ステップS65)、抽出したクリニックの求人票情報データを求職者3の求職者端末30へ送信する(ステップS66)。
そして、求職者3は求人票情報データを受信し(ステップS67)、応募したい求人票(求める求人票)かどうかの検討を行う(ステップS68)。具体的には、
図19に示す求人票詳細画面G33を閲覧し、検討を行う。
この検討により、応募したい求人票であった場合は、求職者3は求人者2に対して求職者好意表示である「いいね」を送信する(ステップS57)。
この際、本実施形態においては、
図19に示すように、求人票詳細画面G33内には求職者好意表示(「いいね」)を送信できるボタンを配置せず、「クリニックプロフィール表示」というコマンド選択ボタンG10のみを配置する構成としてある。よって、求人票情報の内容に満足した求職者3は、「クリニックプロフィール表示」のコマンド選択ボタンG10をクリックした上で、
図14に示すクリニック用プロフィール画面G17にてクリニックの各種情報を確認した後、改めてクリニック用プロフィール画面G17に配置される「いいね」のコマンド選択ボタンG10をクリックする必要がある構成としてある。
このような構成とすることで、求職者3がクリニックの事業所情報を確認することなしに応募することを効果的に防止することができる。
なお、求職者3が求職者好意表示を求人者2に送信する際の流れは上記クリニックを検索する場合において既述したので、詳細な説明は省略するものとする。
一方、ステップS68の検討において応募したい求人票ではなかったという判断が下された場合は、ステップS62に戻り、再び求人票(求人者情報)の検索を行う。
【0056】
なお、上記ステップS62による求人票の検索を行う際、本実施形態においては、求職者3が指定した検索条件を保存できる手段をサーバ40に備える構成としてある。具体的には、求職者3は、ステップS62による求人票の検索を行う際、検索項目入力領域G24に入力した各種項目或いは選択した各種項目を保存するかどうかの選択を行うことができる(ステップS63)。そして、保存を選択した場合は、検索条件と、検索条件に付与された識別番号と、検索した求職者3に付与された識別番号とが紐づけられて求職者データベース42bに記憶される(ステップS64)。
より具体的には、
図18に示す求人票検索画面G29の中に、検索条件保存ボタンG32を設け、このボタンをクリックすることで
図20に示す検索条件保存設定画面G35が開き、条件入力領域G36に求職者3が保存したい条件名(例えば、「歯科技工士 契約社員」など)を直接入力し、「登録」というコマンド選択ボタンG10をクリックすることで検索条件が保存される構成となっている。なお、本実施形態においては、求職者3が保存できる検索条件数を5個までとしてある。勿論、保存できる検索条件数や検索条件を保存する具体的な構成は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
更に、
図20に示す検索条件保存設定画面G35の通知希望チェックボックスG37にチェックを入れることで、既述したように、保存済み検索条件に合致する求人票情報(求人者情報)が新たに本システムに登録された場合、保存済み検索条件を指定した求職者3に対して通知が行われる構成としてある。なお、本実施形態においては、求職者3の登録メールアドレス宛に、条件に合致する求人票情報が登録された事とその具体的な内容を知らせるメールが送信される構成としてあると共に、保存済み検索条件に合致する求人票情報(求人者情報)を50件まで1メールで通知する構成としてある。勿論、求職者3への通知方法や保存済み検索条件に合致する求人票情報(求人者情報)を求職者3へ通知する数は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
なお、上記では、
図18に示す求人票検索画面G29において、検索項目入力領域G24を利用して求人票の検索を行う場合を説明したが、本実施形態における求人票を検索する手段はこの手段に限るものではない。具体的には、
図18に示す個別求人票情報表示選択領域G30内に表示される個別の求人票情報をクリックして求人票情報を確認することで求人票の検索を行うことも可能である。
図18に示すように、本実施形態においては、個別求人票情報表示選択領域G30に、クリニックを紹介する写真などを掲載可能な画像表示領域G19と、求人票の一部を掲載可能な文字表示領域G31とを設ける構成としてある。また、求職者3が個別求人票情報表示選択領域G30をクリックすることで、
図19に示す該当するクリニックの求人票の詳細画面にジャンプして詳細を確認できる構成としてある。
【0057】
次に、
図21、
図22を参照して、求人者2から求職者3へ求人者好意表示(一見把握可能型好意表示)が送信された場合を仮定して、求人者2と求職者3とのマッチングが成立する場合の流れを更に詳細に説明する。
図21を参照して、求人者2が求職者3へ求人者好意表示(一見把握可能型好意表示)を送信した場合、
図21に示す求職者マイページ画面G38において、求職者3がコマンド選択ボタン表示選択領域G9のうち、「マッチング管理(図示しない)」というコマンド選択ボタンG10をクリックすると、
図22に示すマッチング管理を行うことが可能なマッチング管理画面G39にジャンプする。そして、この画面において、求職者3が
図22(a)に示す、「いいね受信一覧」というコマンド選択ボタンG10をクリックすることで、
図22(a)に示す、いいねリクエスト表示選択領域G41が表示される。そして、求職者3がいいねの承認或いは拒否の操作を行いたいクリニック名の右端にある「確認」というコマンド選択ボタンG10をクリックする。ここでは、
図22(a)に示すAAクリニックがクリックされたと仮定する。すると、
図22(b)に示す画面が表示され、「いいねを承認」、「いいねを拒否」のコマンド選択ができるようになる。そして、求職者3がAAクリニックから送信された求人者好意表示(一見把握可能型好意表示)に対して、「いいねを承認」ボタンをクリックすることで、求職者3からAAクリニックへ求職者好意表示が送信される。以上により、求人者2と求職者3とのマッチングが成立する。そして、本システム内においては、マッチングが成立した場合に限って、互いにメッセージを送受信することが可能となり、以後はより具体的な交渉を行うことが可能となることは既述した通りである。なお、本実施形態においては
図22に示すように、マッチング管理画面G39内に通知表示領域G40を設けて、新規の「いいね」や新規の「勧誘メール」を受信した場合にその数を示す構成としてある。
【0058】
以上の構成からなる、本発明の実施形態に係る人材マッチングシステム1は、以下の効果を奏する。
【0059】
求人者2側と求職者3側とのどちらからでも好意を持った相手方に好意表示を送信することでアプローチすることが可能となる。よって、特に求人者2側にとっては、求職者3からのアプローチとは別に、自ら有望な人材に能動的にアプローチすることが可能となるため、優秀な人材の確保を効率的且つ能動的に行うことが可能な人材マッチングシステムとすることができる。
また、求人者2側と求職者3側とのどちらからの好意表示も相手方に対して好意を持っていることが予め認識されている構成である為、マッチングの成立をより迅速に促進可能な人材マッチングシステムとすることができる。
【0060】
また、求職者情報抽出手段と求人者情報抽出手段とを備える構成とすることで、求人者2と求職者3とがより効率的に互いの検索を行うことができ、利便性の高い人材マッチングシステムとすることができる。
また、求職者検索条件保存手段を備えると共に、求職者検索条件保存手段を介して保存された保存済み検索条件に合致する求人者情報が新たに求人者情報登録手段に登録された場合に、保存済み検索条件を指定した求職者3に対して通知を行う構成とすることで、求職者3の検索負担を大幅に軽減でき、マッチングの成立を一段と迅速化可能な人材マッチングシステムとすることができる。
【0061】
また、求人者好意表示通知手段と求職者好意表示通知手段とを備える構成とすることで、好意表示が送信された事実を迅速に知ることが可能となる。よって、自らに好意を持っている相手方に絞って検索を行うことができ、一段と利便性の高い人材マッチングシステムとすることができる。
【0062】
また、一見把握型好意表示を設けることで、求人者2、求職者3は瞬時に相手が自らに好意を抱いている事を把握することができる。また、非一見把握型好意表示を設けることで、求人者2は求職者3に対して、自らが好意を持った理由をより具体的に知らせることが可能となる。従って、一見把握型好意表示だけを設ける構成である場合には、求人者2は求職者3からの求職者好意表示を受信しない限りはメッセージのやり取りができないところ、求人者2がマッチングを望む求職者3にピンポイントで好意を示す内容を含むメッセージを送ることができ、一段と効率的に求人者2と求職者3とのマッチングを実現可能な人材マッチングシステムとすることができる。
【0063】
また、求人者情報として、事業所情報と求人票情報との少なくとも二種類の情報を設けることで、求職者3は、求人者2が提供する求人票情報の内容だけでなく、事業所の雰囲気を予め確認することが可能となる。よって、求人者2にとっては求人票だけでは伝えることができない職場の雰囲気を求職者3に伝えることが可能となり、求職者3にとっては求人票からだけでは知ることができない実際の職場の雰囲気を予めわかった上で応募するかどうかを検討することができ、求人者2、求職者3の両者にとって利便性の高い人材マッチングシステムとすることができる。
【0064】
また、求人者2に対する課金手段を管理装置が備える構成とすることで、システム運営者は収益を上げることが可能となる。また、登録後課金処理においては、求人者2が保有するポイント数が一定のポイント数を下回った場合毎に、自動的に、所定のポイント数を求人者2に付与すると共に、所定のポイント数に応じた課金と課金に対するクレジット決済を行う構成とすることで、求人者2が人材マッチングシステム1を利用するに際して必要なポイントの取得に要する手間を大幅に削減することができることで、一段と利便性が高く、求人者2がポイントの不足を気にすることなく安心して利用できる人材マッチングシステムとすることができる。
【0065】
なお、既述した本発明の実施形態においては、求職者3が求人者2の検索を行った検索条件を保存可能な検索条件保存手段を設ける構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、例えば、前記構成に加えて、求人者2が求職者3の検索を行った検索条件を保存できると共に、保存した検索条件に合致する求職者3が新規に登録された場合に、求人者2に通知を行うような構成を設けてもよい。このような構成とすることで、求人者2の検索負担を軽減でき、一段と利便性の高い人材マッチングシステムとすることができる。
また、保存する検索条件が複数あった場合には、検索条件に優先順位を付けることが可能な構成を設けて、優先順位の高いものから所定数合致した場合と、それ以外の場合とで通知形式や通知内容を変えるような構成を設けてもよい。このような構成とすることで、希望する条件により近い求人者2、求職者3を迅速に把握することが可能となり、一段と利便性の高い人材マッチングシステムとすることができる。
更に、既述した本発明の実施形態においては、求職者検索条件保存手段を介して保存された保存済み検索条件に合致する求人者情報が新たに求人者情報登録手段に登録された場合に、保存済み検索条件を指定した求職者3に対して通知を行う構成としたが、この構成に加えて、同じ検索条件を複数の求職者3が保存していた場合には、何人の求職者3に同様の通知が行われたかを各求職者3に知らせるような構成を設けてもよい。このような構成とすることで、求職者3間に競争原理を働かせることができ、求人者2へ求職者好意表示を送信するかどうかの意思決定に要する時間を早めることが可能となり、求人者2と求職者3とのマッチングを一段と効率的に促進することができる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明によれば、求人者と求職者とのマッチングを効率的に行うことができることから、人材マッチングシステムの分野における産業上の利用性が高い。
【符号の説明】
【0067】
1 人材マッチングシステム
2 求人者
2a 求人者
2b 求人者
2c 求人者
3 求職者
3a 求職者
3b 求職者
3c 求職者
10 電気通信回線
20 求人者端末
20a 求人者端末
20b 求人者端末
20c 求人者端末
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 表示部
25 操作部
30 求職者端末
30a 求職者端末
30b 求職者端末
30c 求職者端末
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 表示部
35 操作部
40 サーバ
41 制御部
42 記憶部
42a 求人者情報データベース
42b 求職者情報データベース
42c マッチング情報データベース
43 通信部
50 サイト
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