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  • 特開-荷物入れ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022026624
(43)【公開日】2022-02-10
(54)【発明の名称】荷物入れ
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/124 20060101AFI20220203BHJP
   E05B 45/06 20060101ALI20220203BHJP
   E05B 65/00 20060101ALI20220203BHJP
   G08B 13/22 20060101ALI20220203BHJP
   G08B 21/00 20060101ALI20220203BHJP
【FI】
A47G29/124
E05B45/06 C
E05B65/00 D
G08B13/22
G08B21/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020130186
(22)【出願日】2020-07-31
(71)【出願人】
【識別番号】591073223
【氏名又は名称】深井 幸次
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】深井 幸次
【テーマコード(参考)】
3K100
5C084
5C086
【Fターム(参考)】
3K100CA45
3K100CA47
5C084AA03
5C084AA10
5C084BB23
5C084BB24
5C084CC33
5C084DD01
5C084EE07
5C084FF03
5C084HH01
5C084HH10
5C086AA28
5C086BA30
5C086CA03
5C086DA40
5C086FA01
5C086FA11
(57)【要約】
【課題】、内容物の盗難を防止することが可能となる荷物入れを提供する。
【解決手段】荷物100を入れる荷物入れ1であって、本体10と掛け部20を有し、本体10に線状部材30を這わせるように設ける。より詳しくは、線状部材30は、交差するように設け、本体10に網目状に這わせるように設けることができる。線状部材30は、金属を含むことができる。荷物入れ1は、金属を含む線状部材30に電流を供給するための電源40と、電流の供給が遮断されたときに警報を発する警報器50と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を入れる荷物入れであって、
線状部材を設けることを特徴とする荷物入れ。
【請求項2】
前記線状部材は、交差するように設けることを特徴とする請求項1に記載の荷物入れ。
【請求項3】
前記線状部材は、網目状に設けることを特徴とする請求項1に記載の荷物入れ。
【請求項4】
前記線状部材は、金属を含むことを特徴とする請求項1に記載の荷物入れ。
【請求項5】
前記線状部材が切断されたときに警報を発する警報器と、を有することを特徴とする請求項1に記載の荷物入れ。
【請求項6】
前記線状部材に電流を供給するとともに、前記電流の供給が遮断されたときに警報を発する警報器と、を有することを特徴とする請求項1に記載の荷物入れ。
【請求項7】
前記警報を発することを示す表示を有することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の荷物入れ。
【請求項8】
鍵を有するとともに、
前記警報器は、前記鍵を施錠したときにオンとし、前記電流の供給が遮断されたときに警報を発し、前記鍵を開錠したときにオフとすることを特徴とする請求項1に記載の荷物入れ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物入れに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から宅配が広く知られており、昨今は不在時に宅配物を玄関のドアノブに掛けて配達を完了とする「「置き配」が利用されている。この「置き配」に関する技術は、例えば特許文献1に開示する技術を参照することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-124079号公報特開2019-124079
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、「置き配」は、宅配物を入れる荷物入れを切断等することにより簡単に内容物を出すことができ、このような盗難を防止することができる技術の開発が急務となっている。
【0005】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、内容物の盗難を防止することが可能となる荷物入れを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、荷物入れに係る発明は、荷物を入れる荷物入れであって、線状部材を設けることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、線状部材を設けることとしたので、切断し辛くなり内容物の盗難を防止することが可能となる。
【0008】
前記線状部材は、交差するように設けることとすれば、更に切断し辛くすることができる。
【0009】
前記線状部材は、網目状に設けることができる。
前記線状部材は、金属を含むこととすれば、更に一層切断し辛くすることができる。
【0010】
前記線状部材が切断されたときに警報を発する警報器と、を有することができる。
前記線状部材に電流を供給するとともに、前記電流の供給が遮断されたときに警報を発する警報器と、を有することができる。
【0011】
前記警報を発することを示す表示を有することができる。
鍵を有するとともに、前記警報器は、前記鍵を施錠したときにオンとし、前記電流の供給が遮断されたときに警報を発し、前記鍵を開錠したときにオフとすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、内容物の盗難を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る荷物入れの全体構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る荷物入れの全体構成を示す図である。
【0015】
図1を参照して本実施形態の荷物入れ1の概要を説明すると、荷物入れ1は、荷物100を入れる荷物入れ1であって、本体10と掛け部20を有している。荷物入れ1は、本体10の表面側および裏面側の少なくともいずれか一方に線状部材30を這わせるように設けることができる。また、荷物入れ1は、掛け部20にも設けることができる。
【0016】
すなわち、線状部材30は、本体10に交差するように設けることができる。より詳しくは、線状部材30は、本体10に網目状に這わせるように設けることができる。また、線状部材30は、ワイヤ線等で形成される掛け部20と並行するように設けることができる。線状部材30は、金属を含むことができ、通電可能な構成となっている。
【0017】
荷物入れ1は、金属を含む線状部材30に電流を供給するための電源40と、電流の供給が遮断されたときに警報を発する警報器50と、を有している。電源40は電池を有している。また、荷物入れ1は、掛け部20に鍵60を有するとともに、警報器50は、鍵60を施錠したときにオンとし、電流の供給が遮断されたときに警報を発し、鍵60を開錠したときにオフとすることができる。
【0018】
すなわち、本実施形態の荷物入れ1の掛け部20をドアノブ200に引っ掛けるとともに、鍵60を施錠する。この施錠により、金属を含む線状部材30に電源40から電流が供給されるとともに、警報器50がオンとなる。そして、線状部材30が切断されたとき、電源40の電池が外されたとき等、電流の供給が遮断されたときに警報器50が作動し警報を発することができる。鍵60を開錠したときは、警報器50はオフとなる。なお、荷物入れ1は、警報を発することを示す表示70を有している。表示70は、表示70を含む札等を本体10に貼り付けて設けることとしたり、本体10の表面に直接表示することとしてもよい。この表示70により、第三者による荷物入れ1の切断を躊躇させることができ、内容物の盗難を防止することが可能となる。
【0019】
以上説明したように、本実施形態にあっては、線状部材30を這わせるように設けることとしたので、切断し辛くなり内容物の盗難を防止することが可能となる。
【0020】
また、線状部材30は、交差するように設けることとしたので、更に切断し辛くすることができる。
【0021】
更に、線状部材30は、金属を含むこととすれば、更に一層切断し辛くすることができる。
【0022】
更にまた、線状部材30に電流を供給するとともに、電流の供給が遮断されたときに警報を発する警報器50を有することとしたので、更に一層切断し辛くすることができる。
【0023】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
すなわち、上述した実施形態にあっては、線状部材30は、金属を含むこととしているが、金属を含まない他の材料、例えばプラスチック製より詳しくは硬質プラスチック製とすることとしても所要の効果を奏する(プラスチック製とする場合は、電流が供給されず警報を発することはできないが切断し辛くなり内容物の盗難を防止することが可能となる)。
【0024】
また、上述した実施形態にあっては、警報を発する構成とすることとしているが、警報を発しない場合にあっても、線状部材30を這わせるように設ける構成とすることとすれば、切断し辛くなり内容物の盗難を防止することが可能となる等所要の効果を奏することができる。
【0025】
更に、警報は、電流の供給が遮断されたときに発することとしているが、線状部材30が切断されたときに警報を発することとしてもよい。
【0026】
更にまた、警報器50は、鍵60を施錠したときにオンとし、鍵60を開錠したときにオフとすることとしているが、鍵60の施錠、開錠にかかわらず警報器50をオンオフさせることとしてもよい。
【符号の説明】
【0027】
1:荷物入れ
10:本体
20:掛け部
30:線状部材
40:電線
50:警報器
60:鍵
70:表示
100:荷物
200:ドアノブ
図1