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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022026989
(43)【公開日】2022-02-10
(54)【発明の名称】眼鏡取付けフェイスシールド
(51)【国際特許分類】
   A61B 90/00 20160101AFI20220203BHJP
   A61F 9/02 20060101ALI20220203BHJP
【FI】
A61B90/00
A61F9/02 351
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020130730
(22)【出願日】2020-07-31
(71)【出願人】
【識別番号】520287884
【氏名又は名称】柏木 敏男
(74)【代理人】
【識別番号】100110559
【弁理士】
【氏名又は名称】友野 英三
(72)【発明者】
【氏名】柏木 敏男
(57)【要約】
【課題】使用者が眼鏡使用者の場合にあって、眼鏡と眼鏡取付けフェイスシールドを容易に装着できる眼鏡取付けフェイスシールドを提供する。
【解決手段】眼鏡使用者の顔面を覆うシールド用シート2の両側に取付け手段3を有し、取付け手段3は、眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合して取付け可能に設けられている眼鏡取付けフェイスシールド1である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡使用者の顔面を覆うシールド用シートの両側に取付け手段を有し、前記取付け手段は、眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合して取付け可能に設けられていることを特徴とする眼鏡取付けフェイスシールド。
【請求項2】
眼鏡使用者の眼鏡形状あるいは/および使用者の好みに応じて取り付け位置を変更、固定できることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡取付けフェイスシールド。
【請求項3】
前記シールド用シートは、眼鏡使用者の顔全体を覆う大きさであり、略透明素材の薄板であることを特徴とする請求項1又は2に記載の眼鏡取付けフェイスシールド。
【請求項4】
前記取付け手段は、両面接着テープによって、前記眼鏡フレームに取付け可能に設けられたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の眼鏡取付けフェイスシールド。
【請求項5】
前記取付け手段は、前記眼鏡フレームに沿って移動可能に取付けられる移動可能調整手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の眼鏡取付けフェイスシールド。
【請求項6】
前記シールド用シートの上部は顔面側に折り曲げ可能に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の眼鏡取付けフェイスシールド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡取付けフェイスシールドに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、仕事中にフェイスシールドが必要な者(医師、歯科医師、フェイスシールドが必要な作業者等)やマスクの代わりにフェイスシールドを装着する者は多数にのぼる。フェイスシールドは、透明素材で構成されており、一例として、例えば、医師や歯科医師等が患者の状態を診察するのに障害にならない。また、医師、歯科医師等の呼気が患者等の顔にかかり不快感を与えることを防いだり、医師、歯科医師等の咳などにより患部が細菌やウィルスによって汚染されるのを防くだけでなく、患者の咳や体液が医師、歯科医師等の口腔や鼻孔内に侵入するのを防いでいる。
【0003】
このような、フェイスシールドの従来例としては、特許文献1や特許文献2に記載されてものが提案されている。特許文献1のフェイスシールドは、顔面の前方全体を覆うシールド用シートと、シールド用シートに固定され、頭部周囲に廻し掛けする装着バンドとを有する。特許文献2のフェイスシールドは、眼鏡型のフレームと、眼鏡型のフレームに脱着できるシールド用シートを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-287561号公報
【特許文献2】特許第5970145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のフェイスシールドでは、例えば、医師、歯科医師、フェイスシールドが必要な作業者等が眼鏡使用者の場合に、眼鏡とフェイスシールドの2つを個々に頭部に装着しなければならない。特許文献2のフェイスシールドでは、例えば、医師、歯科医師、フェイスシールドが必要な作業者等が眼鏡使用者の場合に、眼鏡と共に装着しなければならないので不便であるとともに顔全体を覆うことができない。また、特許文献2は眼鏡フレームが一定形状に固定されており眼鏡使用者の顔面形状にそぐわない場合がある上、顔面全体を覆うものではない。また、眼鏡使用者の様々な形状の眼鏡フレームの使用については考慮されていない。
【0006】
本発明の目的は、使用者が眼鏡使用者の場合にあって、眼鏡と眼鏡取付けフェイスシールドを容易に装着できる眼鏡取付けフェイスシールドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に係る発明は、眼鏡使用者の顔面を覆うシールド用シートの両側に取付け手段を有し、前記取付け手段は、眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合して取付けかつ固定可能である眼鏡取付けフェイスシールドである。
請求項2に係る発明は、眼鏡使用者の眼鏡形状あるいは/および使用者の好みに応じて取り付け位置を変更、固定できる請求項1に記載の眼鏡取付けフェイスシールドである。
請求項3に係る発明は、前記シールド用シートは、眼鏡使用者の顔全体を覆う大きさであり、光透過性素材の薄板である請求項1又は2に記載の眼鏡取付けフェイスシールドである。
請求項4に係る発明は、前記取付け手段は、両面接着テープによって、前記眼鏡フレームに取付け可能に設けられた請求項1から3のいずれか1項に記載の眼鏡取付けフェイスシールドである。
請求項5に係る発明は、前記取付け手段は、前記眼鏡フレームに沿って移動可能に取付けられる移動可能調整手段を、さらに備えた請求項1から4のいずれか1項に記載の眼鏡取付けフェイスシールドである。
請求項6に係る発明は、前記シールド用シートの上部は顔面側に折り曲げ可能に設けられている請求項1から5のいずれか1項に記載の眼鏡取付けフェイスシールドである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、眼鏡使用者の場合に、眼鏡とフェイスシールドの2つを一緒に装着できる。そして、眼鏡に眼鏡取付けフェイスシールドを容易に装着できる。眼鏡フレーム形状に適合して任意の位置に設定かつ固定でき、さらには、眼鏡使用者の好みの位置に応じて、固定できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】眼鏡取付けフェイスシールドの基本形の全体図である。
図2】眼鏡取付けフェイスシールドを左右方向から見た側面図である。
図3】眼鏡取付けフェイスシールドを左右方向から見た側面図である。
図4】眼鏡取付けフェイスシールドを上方から見た上方図である。
図5】眼鏡取付けフェイスシールドを上方から見た上方図である。
図6】(A)(B)は、両面接着テープで固定する取付け手段を説明する説明図である。
図7】(A)(B)は、両面接着テープで固定する取付け手段を説明する説明図である。
図8】(A)(B)(C)は、折り畳み式で固定する取付け手段を説明する説明図である。
図9】(A)(B)は、孔挿入式で固定する取付け手段を説明する説明図である。
図10】折り曲げ型の眼鏡取付けフェイスシールドの全体図である。
図11】ベルト固定式の眼鏡取付けフェイスシールドの全体図である。
図12】ベルト固定式の眼鏡取付けフェイスシールドの全体図である。
図13】ヘルメット着用型の眼鏡取付けフェイスシールドの全体図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の眼鏡取付けフェイスシールド1の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。また、本例では、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。以下に本発明の実施の形態を説明する。なお、既に公知の技術である部分は説明を省略している。図面において、眼鏡取付けフェイスシールド1を水平な面に展開して眼鏡取付けフェイスシールド1のシートを正面から視た方向を前後方向とし、前後方向に垂直な方向を上下方向とし、前後方向と上下方向に直角な方向を左右方向とする。
【0012】
図1に示すように、眼鏡取付けフェイスシールド1を平面に展開した状態である。なお本例ではそのまま平行に移動し眼鏡10に装着するように平面に展開してある。眼鏡取付けフェイスシールド1は、顔面13を覆うシールド用シート2の左右両側に一対の取付け手段3を有し、一対の取付け手段3は、眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合して取付け可能に設けられている。ここで、実際にはシールド用シート2を顔面の周方向の形状に沿わせて湾曲させ、取付け手段3を眼鏡使用者の眼鏡10の眼鏡フレーム(テンプル)11に取り付ける。テンプル(つる)の形状は様々(例えば太いものや細いもの断面形状が異なるもの等)なものがあるが、この形状に合わせて取付け手段3は取付け可能である。そして、眼鏡フレーム形状に適合して任意の位置に設定かつ固定でき、さらには、眼鏡使用者の好みの位置に応じて、固定できる効果を奏する。ここで、好みとはシールド用シート2の眼鏡10のレンズからの距離等をいう。
【0013】
シールド用シート2は目付近をガードする眼鏡10の付近4Aと、鼻、口及び顎付近をガードする眼鏡10の付近4Aより下の部位4と、額付近をガードする眼鏡10の付近4Aより上の部位5とを含む。これらは連続した1枚のシールド用シート2である。取付け手段3は眼鏡10の付近4Aの左右端より突出し、固定部6と、折り曲げ部7と、折り曲げ線8を有する。そして、折り曲げ線8で折り曲げ部7を折り曲げて眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合させ装着する。
【0014】
図2から図5に示すように、眼鏡取付けフェイスシールド1を着用者が着用した状態をそれぞれ左右向(図2及び図3)と上下方向(図4及び図5)から視たものであり、シールド用シート2の一対の取付け手段3の固定部6を介して折り曲げ部7が眼鏡10の一対の眼鏡フレーム11にそれぞれ装着され、顔面13に被せられている。このシールド用シート2は顔面13に沿って湾曲している。ここで、シールド用シート2の前面から眼鏡10のレンズ迄の距離は使用者の好みによって取り付け位置を調整し、固定する。すなわち、図2及び図4に示す場合はシールド用シート2の前面から眼鏡10のレンズ迄の距離Laが短い場合である。このときは、図2に示すように眼鏡10のレンズから取付け手段3までの距離L1aは長く調整する。図3及び図5に示す場合はシールド用シート2の前面から眼鏡10のレンズ迄の距離Lbが長い場合である。このときは、図4に示すように眼鏡10のレンズから取付け手段3までの距離L1bは短く調整する。
【0015】
さらに、上述の湾曲により、シールド用シート2と取り付け手段3は眼鏡10には接触するが顔面13には接触しない。一方、眼鏡取付けフェイスシールド1は、顔面の幅Wが長いほど眼鏡10のレンズと眼鏡取付けフェイスシールド1の距離L1a、L1bが短くなる。また、顔面の幅Wが短いほど眼鏡10のレンズと眼鏡取付けフェイスシールド1の距離L1a、L1bが長くなる。この場合、眼鏡10のレンズと眼鏡取付けフェイスシールド1の距離La、Lbを適正位置に調整しながら取付け手段3により眼鏡フレーム(テンプル)11の適正な位置に装着することが望ましい。
【0016】
すなわち、取付け手段3が、眼鏡フレーム(テンプル)11に沿って移動可能に取付けられる移動可能調整手段(例えば固定部6及び折り返し部7)を備え、眼鏡10のレンズと眼鏡取付けフェイスシールド1の距離La、Lbを適正位置にしながら、この移動可能調整手段により眼鏡フレーム(テンプル)11上の長さL2の範囲内で適正な位置L1a、L1bに調整し装着することができる。本例で眼鏡10とは、目の屈折異常を補正したり、目を保護したり、あるいは着飾ったりするために、目の周辺に装着する器具を含む。
【0017】
眼鏡10において、先セルは、テンプル(つる)先端にある耳にかける部位、あるいはその部分のパーツの呼称である。おもに角度(丸み)を持たせた形状である。加重がかかる部位でもある。
【0018】
テンプルとは、眼鏡10のサイドの部分にある蝶番から先セルまでのパーツである。頭の幅に合わせて広がる。別名、腕、ツル等ともいう。本例で、眼鏡フレームの形状というときは、テンプル部分をいう。
【0019】
蝶番は、メガネで唯一稼働する箇所である。精密なパーツで構成されている。別名丁番、ヒンジと呼ぶ。
【0020】
ブリッジは、玉型と玉型をつなぎ、必ず中央にレイアウトされる。衝撃を受けた際、もっとも負荷がかかる部分でもあり、硬質なパーツを使用する。ノーズパッドは、鼻を両脇から挟むようにしてメガネを固定するパーツである。
【0021】
クリングスは、玉型とノーズパッドをつなぐパーツで、複雑なカーブを描いて取り付けられる。この部分を曲げる事により、顔に対するフレーム位置の調整ができる。玉型は、レンズの周りを囲むフチ部分である。一般的にはレンズを固定するためのリム線という溝が彫られている。ヨロイは、リム線と蝶番の間に存在するフロントサイドの呼称である。
【0022】
シールド用シート2は、眼鏡使用者の顔全体を覆う大きさであり、光透過性素材の薄板である。具体的には、顔面を覆う形状は略逆台形の形状で上下方向の端部は直線状で形成され、左右方向の端部は緩やかな曲線で形成されている。そして、四隅には適正な大きさのR形状が形成されている。材質はPET(ポリエチレンテレフタレートは、ポリエステルの一種類の素材で、テレフタル酸とエチレングリコールという分子から生成されるプラスチック素材)、PP(ポリプロピレン(polypropylene)であり、プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂である)等が挙げられる。厚さは特に限定されなく、0.2mm前後のものが好ましいが、それ以下の厚さでもよく、それ以上の厚さでもよいことは勿論である。
【0023】
図6(A)(B)に示すように、取付け手段3は、両面接着テープ9によって、眼鏡フレーム(テンプル)11に取付け可能に設けられている。すなわち、両面接着テープ9は、折り曲げ部7の大きさより僅かに小さい形状であり、折り曲げ線8で折り曲げた際に、眼鏡10の眼鏡フレーム(テンプル)11の周りを覆い接着できるように構成されている。これにより固定位置が強固に不動となる。
【0024】
また、取付け手段3は、眼鏡フレーム(テンプル)11に沿って移動可能に取付けられる。すなわち、眼鏡10の幅に応じて、長さL1の位置が変化するように構成されている。例えば、幅が大きい眼鏡10に対しては蝶番からの距離L1は短くなり、幅が小さい眼鏡10に対しては、蝶番からの距離L1は長くなる。眼鏡10の幅とは、左右一対の玉形とブリッジを合わせた位の長さである。なお、上記の取付け手段3はシールド用シート2を挟み両側に有していることは勿論である。
【0025】
図7(A)(B)に示すように、取付け手段3は、両面接着テープ9Aによって、眼鏡フレームに取付け可能に設けられている。すなわち、両面接着テープ9は、折り曲げ部7の大きさより小さい形状であり折り曲げ部7の上部に配置されている。折り曲げ線8で折り曲げた際に、眼鏡10の眼鏡フレーム(テンプル)11の部分を避けて固定部6と接着できるように構成されている。これによりフレーム(テンプル)11が汚れないと共に、後からの位置の調整が可能になる。なお、上記の取付け手段3はシールド用シート2を挟み両側に有していることは勿論である。
【0026】
図8(A)に示すように、固定部6には差し込み孔6Aが形成されている。折り曲げ部7には左右一対の切込み7Aが形成されている。図8(B)に示すように、左右一対の切込み7Aを形成したことにより一対の引っ掛け部7Bを折り曲げて形成する。図8(C)に示すように、折り曲げ線8で固定部7を折り返し、差し込み孔6Aに一対の引っ掛け部7Bを挿入することにより眼鏡10の眼鏡フレーム(テンプル)11に装着することができる。なお、上記の取付け手段3はシールド用シート2を挟み両側に有していることは勿論である。
【0027】
図9(A)に示すように、固定部6Bには挿入孔6Cが形成されている。図9(B)に示すように、挿入孔6C(円形、楕円形、四角形等)に眼鏡10の眼鏡フレーム(テンプル)11を挿入することにより簡単にシールド用シート2を眼鏡10に装着することができる。挿入孔6Cは1個を想定しているが2個以上でもよい。なお、上記の取付け手段6Bはシールド用シート2を挟み両側に有していることは勿論である。
【0028】
図10に示すように、シールド用シート2の上部は顔面側に折り曲げ可能に設けられている。すなわち、眼鏡取付けフェイスシールド1は、顔面(図示省略)を覆うシールド用シート2の両側に一対の取付け手段3を有し、一対の取付け手段3は、眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合して取付け可能に設けられている。
【0029】
シールド用シート2は眼鏡10の付近4Aと、眼鏡10の付近より下の部位4と、眼鏡10の付近より上の部位5とを有する。これらは連続した1枚のシールド用シート2である。取付け手段3は固定部6と折り曲げ部7と折り曲げ線8を有する。折り曲げ線8で折り曲げ部7を折り曲げて眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合させる。
【0030】
そして、シールド用シート2の眼鏡10の上の部位5の上端付近には、折り曲げ線5Cを基準に、顔面側に折り曲げられる各折り曲げ部5Aが形成されている。ここで、2つの切り欠き部5Bを有することにより、シールド用シート2を湾曲させて上部を顔面側に折り曲げた際に折り曲げが可能となる。これにより、上部からの細菌やウィルスの侵入をガードすることができる。
【0031】
図11に示すように、シールド用シート2の上端付近は顔面側に折り曲げ可能に設けられている。すなわち、眼鏡取付けフェイスシールド1は、顔面13を覆うシールド用シート2の両側に一対の取付け手段3を有し、一対の取付け手段3は、眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合して取付け可能に設けられている。のこぎりの歯状のベルトにより、緩めた状態で設定位置を調整し、ベルトを締めることによりしっかり固定できる。
【0032】
シールド用シート2は眼鏡10の付近4Aと、眼鏡10の付近より下の部位4と、眼鏡10の付近より上の部位5とを有する。これらは連続した1枚のシールド用シート2である。取付け手段3は固定部6と折り曲げ部7と折り曲げ線8を有する。折り曲げ線8で折り曲げ部7を折り曲げて眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合させる。
【0033】
そして、上部付近には、折り曲げ線5Cにより折り曲げられる各折り曲げ部5Aが形成されている。ここで、2つの切り欠き部5Bを有することにより、シールド用シート2を湾曲させて上部を折り曲げた際に折り曲げが可能となる。
【0034】
一方、取付け手段3Aは、一対の固定部6Aと一対の挿入孔6Bを有している。さらに、取付け手段は一対の取り付け部7Aを備えている。眼鏡10の眼鏡フレーム(テンプル)11を載せて取り付け部7Aを挿入孔6Bへ挿入することにより装着できる。ここで、取付け手段7Aには複数の係止部7Bが形成されているため差し込み長さを調整し差し込み強さを調整(しっかり固定)することができる。
【0035】
図12に示すように、シールド用シート2の上部は顔面側に折り曲げ可能に設けられている。すなわち、眼鏡取付けフェイスシールド1は、顔面(図示省略)を覆うシールド用シート2の両側に一対の取付け手段3を有し、一対の取付け手段3は、眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合して取付け可能に設けられている。図10は、図9ののこぎりの歯状のベルトを2重位置にしてよりしっかりと位置固定をすることが出来る。
【0036】
シールド用シート2は眼鏡10に付近4Aと、眼鏡10より下の部位4と、眼鏡10より上の部位5とを有する。これらは連続した1枚のシールド用シート2である。取付け手段3は固定部6と折り曲げ部7と折り曲げ線8を有する。折り曲げ線8で折り曲げ部7を折り曲げて眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合させる。
【0037】
そして、上部には、折り曲げ線5Cにより折り曲げられる各折り曲げ部5Aが形成されている。ここで、2つの切り欠き部5Bを有することにより、シールド用シートを湾曲させて上部を折り曲げた際に折り曲げが可能となる。
【0038】
一方、取付け手段3Bは、左右に一対の固定部6C(計2個)と、左右両側にそれぞれに一対の挿入孔6Dを有している(計4個)。さらに、一対の取付け手段3Bは、左右それぞれに一対の取り付け部7D(計4個)を備えている。眼鏡10の眼鏡フレーム(テンプル)を載せて取り付け部7Dを挿入孔6Dへ挿入することにより装着できる。ここで、取り付け部7Dの両側には係止部7Eが形成されているため差し込み長さを調整し差し込み強さを調整することができる。
【0039】
図13に示すように、眼鏡取付けフェイスシールド1は、顔面(図示省略)を覆うシールド用シート2の両側に一対の取付け手段3を有し、一対の取付け手段3は、眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合して取付け可能に設けられている。上述のごとく、眼鏡取付けフェイスシールド1を眼鏡使用者の眼鏡フレーム11の任意の位置に取り付け固定する方法は色々考えられるが、使用眼鏡形状に合わせて任意の位置に取り付けて固定可能なる眼鏡取付けフェイスシールド1はすべて本発明の発明思想に含まれるものである。
【0040】
シールド用シート2は眼鏡10の付近4Aと、眼鏡より下の部位4と、眼鏡より上の部位5とを有する。これらは連続した1枚のシールド用シート2である。取付け手段3は固定部6と折り曲げ部7と折り曲げ線8を有する。折り曲げ線8で折り曲げ部7を折り曲げて眼鏡使用者の眼鏡フレーム形状に適合させる。
【0041】
一方、上部にはヘルメット12が在るため、このヘルメット12に干渉しないように上の部位5が距離L3だけ短く形成されている。
【0042】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、図3から図6に示した取付け手段3の取り付け方法を図1図7及び図10の眼鏡取付けフェイスシールド1に適用することができる。また、シールド用シート2は目付近をガードする眼鏡10の付近4Aと、鼻、口及び顎付近をガードする眼鏡10の付近4Aより下の部位4と、額付近をガードする眼鏡10の付近4Aより上の部位5とを含むが以下のような態様も本発明の範囲内である。すなわち、目付近をガードする眼鏡10の付近4Aのみのもの。鼻、口及び顎付近をガードする眼鏡10の付近4Aより下の部位4のみのもの。目付近をガードする眼鏡10の付近4Aと、鼻、口及び顎付近をガードする眼鏡10の付近4Aより下の部位4を含むもの。
【符号の説明】
【0043】
1 眼鏡取付けフェイスシールド
2 シールド用シート
3 取付け手段
4 下の部位
5 上の部位
6 固定部
7 折り曲げ部
8 折り曲げ線
9 両面接着テープ
10 眼鏡
11 テンプル(フレームの形状)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13