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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022027198
(43)【公開日】2022-02-10
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20220203BHJP
   G03G 15/20 20060101ALI20220203BHJP
   G03G 21/18 20060101ALI20220203BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20220203BHJP
【FI】
G03G21/00 510
G03G15/20
G03G21/00 310
G03G21/18 164
G03G21/16 171
G03G21/16 190
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020131048
(22)【出願日】2020-07-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】荒舘 富岳
(72)【発明者】
【氏名】西山 英志
(72)【発明者】
【氏名】長島 祐己
【テーマコード(参考)】
2H033
2H134
2H171
2H270
【Fターム(参考)】
2H033AA23
2H033AA32
2H033AA36
2H033BE07
2H033CA34
2H033CA35
2H033CA38
2H134GA01
2H134GB01
2H134GB10
2H134HA05
2H134KA02
2H134KB07
2H134KB09
2H134KD04
2H134KG06
2H134KG08
2H134KH14
2H171FA01
2H171FA02
2H171FA03
2H171FA04
2H171FA09
2H171FA17
2H171GA09
2H171HA06
2H171JA27
2H171JA29
2H171JA30
2H171JA38
2H171KA07
2H171KA09
2H171KA17
2H171KA22
2H171LA03
2H171LA07
2H171LA13
2H171QA02
2H171QA08
2H171QB03
2H171QB15
2H171QB32
2H171QB52
2H171QC03
2H171QC22
2H171QC37
2H270KA35
2H270LA70
2H270LA73
2H270LC13
2H270LC14
2H270LC22
2H270LD03
2H270MC13
2H270MC48
2H270NE02
2H270NE07
2H270ZC03
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】噴霧装置から噴霧された定着液が感光ドラム上のトナーに作用することを抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】
画像形成装置1は、感光ドラム4と、転写装置8と、噴霧装置9と、クリーニングローラ112と、制御装置14とを備える。転写装置8は、感光ドラム4上のトナーをシートSに転写する。噴霧装置9は、定着液を、トナーが転写されたシートSに噴霧する。定着液は、トナーをシートSに定着させる。クリーニングローラ112は、感光ドラム4の表面をクリーニングする。制御装置14は、定着液の噴霧を停止させた後、クリーニングローラ112による感光ドラム4の表面のクリーニングを停止させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光ドラムと、
前記感光ドラム上のトナーをシートに転写する転写装置と、
前記トナーを前記シートに定着させるための定着液を、前記トナーが転写された前記シートに噴霧する噴霧装置と、
前記感光ドラムの表面をクリーニングするクリーニングローラと、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記定着液の噴霧を停止させる噴霧停止処理と、
前記定着液の噴霧が停止した後、前記クリーニングローラによる前記感光ドラムの表面のクリーニングを停止させるクリーニング停止処理と、
を実行することを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記制御装置は、前記噴霧停止処理の後、第1時間が経過したときに、前記クリーニング停止処理を実行することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1時間は、前記感光ドラムのうちの前記転写装置と接触している部分が前記クリーニングローラまで回転する時間であることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1時間は、前記感光ドラムが1回転する時間であることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記クリーニングローラが前記感光ドラムの表面をクリーニングしている状態で、前記クリーニングローラは、前記感光ドラムの表面に押圧されており、
前記クリーニング停止処理において、前記制御装置は、前記感光ドラムの表面に対する前記クリーニングローラの押圧を解除させることにより、前記クリーニングローラによる前記感光ドラムの表面のクリーニングを停止させる ことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成装置は、
前記クリーニングローラを前記感光ドラムの表面に向けて押圧する押圧部材を有することを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記押圧部材は、バネであり、
前記クリーニングローラが前記感光ドラムの表面をクリーニングしている状態で、バネは、圧縮されており、
前記クリーニング停止処理において、前記制御装置は、前記バネの圧縮を解除させることにより、前記感光ドラムの表面に対する前記クリーニングローラの押圧を解除させることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記バネを圧縮する圧縮位置と、前記バネの圧縮を解除する圧縮解除位置との間を移動可能なカムと、
前記制御装置によって制御されるソレノイドと、
をさらに備え、
前記クリーニングローラが前記感光ドラムの表面をクリーニングするときに、前記ソレノイドは、前記圧縮解除位置に位置する前記カムを、前記圧縮位置に向けて押圧し、
前記クリーニング停止処理において、前記制御装置は、前記ソレノイドによる前記カムに対する押圧を解除させることにより、前記バネの圧縮を解除させることを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記感光ドラムを支持するドラムフレームと、
前記クリーニングローラとともに回転可能なクリーニングギアと、
前記クリーニングギアと噛み合う第1ギアであって、前記クリーニングギアに動力を伝える第1ギアと、
前記クリーニングギアと前記第1ギアとを支持し、前記感光ドラムに対して移動可能なスライダと、
前記ドラムフレームに支持され、前記クリーニングギアと噛み合う第2ギアであって、前記クリーニングギアから動力を受けて回転可能な第2ギアと、
前記ドラムフレームに支持され、前記第2ギアの回転を制動するロータリーダンパと、
を備え、
前記クリーニングローラが前記感光ドラムの表面をクリーニングしている状態で、前記クリーニングローラは、前記クリーニングギアが前記第1ギアから受ける動力と、前記クリーニングギアが前記第2ギアから受ける反力とによって、前記感光ドラムの表面に向けて押圧されることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記クリーニング停止処理において、前記制御装置は、前記第1ギアの回転を停止させることにより、前記感光ドラムの表面に対する前記クリーニングローラの押圧を解除させることを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、感光ドラムと、転写装置と、噴霧装置とを備える。転写装置は、感光ドラム上のトナーをシートに転写する。噴霧装置は、定着液を、トナーが転写されたシートに噴霧する。定着液は、トナーをシートに定着させる(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-167256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるような画像形成装置では、噴霧された定着液が、感光ドラムに付着する可能性がある。
【0005】
感光ドラムに定着液が付着すると、感光ドラム上のトナーがシートに転写される前に、定着液が、感光ドラム上のトナーに作用してしまう。
【0006】
本開示の目的は、噴霧装置から噴霧された定着液が感光ドラム上のトナーに作用することを抑制できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の画像形成装置は、感光ドラムと、転写装置と、噴霧装置と、クリーニングローラと、制御装置とを備える。転写装置は、感光ドラム上のトナーをシートに転写する。噴霧装置は、定着液を、トナーが転写されたシートに噴霧する。定着液は、トナーをシートに定着させる。クリーニングローラは、感光ドラムの表面をクリーニングする。
【0008】
制御装置は、噴霧停止処理と、クリーニング停止処理とを実行する。
【0009】
噴霧停止処理において、制御装置は、定着液の噴霧を停止させる。
【0010】
クリーニング停止処理において、制御装置は、定着液の噴霧が停止した後、クリーニングローラによる感光ドラムの表面のクリーニングを停止させる。
【0011】
このような構成によれば、制御装置は、定着液の噴霧が停止するまで、クリーニングローラに感光ドラムの表面をクリーニングさせる。
【0012】
これにより、噴霧装置から噴霧された定着液が感光ドラム上のトナーに作用することを、抑制できる。
【0013】
(2)制御装置は、噴霧停止処理の後、第1時間が経過したときに、クリーニング停止処理を実行してもよい。
【0014】
(3)第1時間は、感光ドラムのうちの転写装置と接触している部分がクリーニングローラまで回転する時間であってもよい。
【0015】
このような構成によれば、感光ドラムの表面のうち、制御装置が噴霧停止処理を実行した時点において転写装置からクリーニングローラまでの間に位置する表面を、クリーニングできる。
【0016】
そのため、感光ドラムの表面のうち、噴霧装置から噴霧された定着液が付着する可能性が高い部分を、確実にクリーニングできる。
【0017】
(4)第1時間は、感光ドラムが1回転する時間であってもよい。
【0018】
このような構成によれば、感光ドラムの表面の全てを、クリーニングできる。
【0019】
(5)クリーニングローラが感光ドラムの表面をクリーニングしている状態で、クリーニングローラは、感光ドラムの表面に押圧されていてもよい。クリーニング停止処理において、制御装置は、感光ドラムの表面に対するクリーニングローラの押圧を解除させることにより、クリーニングローラによる感光ドラムの表面のクリーニングを停止させてもよい。
【0020】
(6)画像形成装置は、押圧部材を有してもよい。押圧部材は、クリーニングローラを感光ドラムの表面に向けて押圧する。
【0021】
(7)押圧部材は、バネであってもよい。クリーニングローラが感光ドラムの表面をクリーニングしている状態で、バネは、圧縮されている。クリーニング停止処理において、制御装置は、バネの圧縮を解除させることにより、感光ドラムの表面に対するクリーニングローラの押圧を解除させてもよい。
【0022】
(8)画像形成装置は、カムとソレノイドとを、さらに備えてもよい。カムは、圧縮位置と圧縮解除位置との間を移動可能である。カムが圧縮位置に位置した状態で、カムは、バネを圧縮する。カムが圧縮解除位置に位置した状態で、カムは、バネの圧縮を解除する。ソレノイドは、制御装置によって制御される。クリーニングローラが感光ドラムの表面をクリーニングするときに、ソレノイドは、圧縮解除位置に位置するカムを、圧縮位置に向けて押圧する。クリーニング停止処理において、制御装置は、ソレノイドによるカムに対する押圧を解除させることにより、バネの圧縮を解除させる。
【0023】
(9)画像形成装置は、ドラムフレームと、クリーニングギアと、第1ギアと、スライダと、第2ギアと、ロータリーダンパとを備えてもよい。ドラムフレームは、感光ドラムを支持する。クリーニングギアは、クリーニングローラとともに回転可能である。第1ギアは、クリーニングギアと噛み合う。第1ギアは、クリーニングギアに動力を伝える。スライダは、クリーニングギアと第1ギアとを支持する。スライダは、感光ドラムに対して移動可能である。第2ギアは、ドラムフレームに支持される。第2ギアは、クリーニングギアと噛み合う。第2ギアは、クリーニングギアから動力を受けて回転可能である。ロータリーダンパは、ドラムフレームに支持される。ロータリーダンパは、第2ギアの回転を制動する。クリーニングローラが感光ドラムの表面をクリーニングしている状態で、クリーニングローラは、クリーニングギアが第1ギアから受ける動力と、クリーニングギアが第2ギアから受ける反力とによって、感光ドラムの表面に向けて押圧されてもよい。
【0024】
(10)クリーニング停止処理において、制御装置は、第1ギアの回転を停止させることにより、感光ドラムの表面に対するクリーニングローラの押圧を解除させてもよい。
【発明の効果】
【0025】
本開示の画像形成装置によれば、噴霧装置から噴霧された定着液が感光ドラム上のトナーに作用することを、抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、第1実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
図2図2は、ドラムカートリッジ、カムおよびソレノイドの斜視図である。
図3図3は、図2に示すドラムカートリッジの断面図であって、第1方向における一端部の断面図である。
図4図4は、図2に示すドラムカートリッジの断面図であって、第1方向における他端部の断面図である。
図5図5は、図3に示すドラムカートリッジの断面図であって、クリーニングローラが感光ドラムに押圧されている状態を示す。
図6図6は、制御装置による画像形成装置の制御を説明するためのフローチャートである。
図7図7は、第2実施形態について説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
1.画像形成装置1の概略
図1を参照して、第1実施形態の画像形成装置1の概略について説明する。
【0028】
画像形成装置1は、本体筐体2と、シート収容部3と、感光ドラム4と、帯電装置5と、露光装置6と、現像装置7と、転写装置8と、噴霧装置9とを備える。
【0029】
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シート収容部3と、感光ドラム4と、帯電装置5と、露光装置6と、現像装置7と、転写装置8と、噴霧装置9とを収容する。
【0030】
1.2 シート収容部3
シート収容部3は、シートSを収容可能である。シートSは、例えば、印刷用紙である。シートSは、感光ドラム4に向かって搬送される。シート収容部3は、本体筐体2に装着可能なシートカセットであってもよい。
【0031】
1.3 感光ドラム4
感光ドラム4は、第1方向に延びる。感光ドラム4は、ドラム軸A1について回転可能である。ドラム軸A1は、第1方向に延びる。
【0032】
1.4 帯電装置5
帯電装置5は、感光ドラム4の表面を帯電させる。本実施形態では、帯電装置5は、スコロトロン型帯電器である。帯電装置5は、帯電ローラであってもよい。
【0033】
1.5 露光装置6
露光装置6は、感光ドラム4の表面を露光可能である。感光ドラム4の表面が帯電装置5によって帯電された状態で、露光装置6が感光ドラム4の表面を露光することにより、静電潜像が、感光ドラム4の表面に形成される。本実施形態では、露光装置6は、レーザースキャンユニットである。露光装置6は、LEDアレイであってもよい。
【0034】
1.6 現像装置7
現像装置7は、感光ドラム4上にトナーを供給する。現像装置7は、本体筐体2に着脱可能であってもよい。現像装置7は、現像筐体71と、現像ローラ72とを有する。
【0035】
1.6.1 現像筐体71
現像筐体71は、トナーを収容可能である。言い換えると、現像装置7は、トナーを収容可能である。トナーは、トナー粒子と、必要により、外添剤とを含有する。トナー粒子は、結着樹脂と、必要により、着色剤、顔料分散剤、離型剤、磁性体および帯電制御剤を含有する。結着樹脂は、トナー粒子のベースである。結着樹脂は、トナー粒子に含まれる成分を結着する。着色剤は、トナー粒子に所望の色を付与する。着色剤は、結着樹脂中に分散する。顔料分散剤は、着色剤の分散性を向上させる。帯電制御剤は、トナー粒子に帯電性を付与する。帯電性は、正帯電性および負帯電性のいずれであってもよい。外添剤は、トナー粒子の帯電性、流動性、保存安定性を調整する。
【0036】
1.6.2 現像ローラ72
現像ローラ72は、現像筐体71内のトナーを感光ドラム4の表面に供給可能である。本実施形態では、現像ローラ72は、感光ドラム4と接触する。現像ローラ72は、感光ドラム4と接触しなくてもよい。現像ローラ72は、第1方向に延びる。現像ローラ72は、現像軸A2について回転可能である。現像軸A2は、第1方向に延びる。
【0037】
1.7 転写装置8
転写装置8は、感光ドラム4上のトナーをシートSに転写する。本実施形態では、転写装置8は、感光ドラム4と接触する。転写装置8は、感光ドラム4と接触しなくてもよい。本実施形態では、転写装置8は、転写ローラである。転写ローラは、第1方向に延びる。転写ローラは、転写軸A3について回転可能である。転写軸A3は、第1方向に延びる。転写装置8は、転写ベルトを備えるベルトユニットであってもよい。
【0038】
1.8 噴霧装置9
噴霧装置9は、定着液を、トナーが転写されたシートSに噴霧する。定着液は、トナーをシートSに定着させる。定着液は、トナーの結着樹脂を軟化させることができる。定着液は、例えば、脂肪族モノカルボン酸エステル、脂肪族ジカルボン酸エステル、炭酸エステルなどである。
【0039】
噴霧装置9は、定着液を静電噴霧によりシートSに向けて噴霧する。噴霧装置9は、筐体91と、複数のノズル92と、ノズル電極93と、対向電極94とを備える。
【0040】
筐体91は、定着液を収容可能である。
【0041】
複数のノズル92は、筐体91から下方に延びる。複数のノズル92のそれぞれは、筐体91の内部空間と通じる。複数のノズル92のそれぞれは、筐体91内の定着液を噴霧する。
【0042】
ノズル電極93は、筐体91内に位置する。ノズル電極93には、電圧が印加される。ノズル電極93は、筐体91内の定着液を帯電させる。言い換えると、ノズル電極93は、複数のノズル92に供給される定着液を帯電させる。
【0043】
対向電極94は、複数のノズル92に対して、間隔を空けて向かい合う。対向電極94は、複数のノズル92に対して、ノズル電極93の反対側に位置する。対向電極94には、電圧が印加される。対向電極94は、複数のノズル92のそれぞれから噴霧された定着液を、静電気力により引き寄せる。
【0044】
トナーが転写されたシートSは、複数のノズル92と対向電極94との間を通る。このとき、筐体91内の定着液は、複数のノズル92のそれぞれから、シートSに噴霧される。定着液が噴霧されたシートSは、本体筐体2の上面に排出される。
【0045】
2.画像形成装置1の詳細
図1から図5を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
【0046】
図2に示すように、画像形成装置1は、ドラムカートリッジ11と、2つのカム12A、12Bと、2つのソレノイド13A、13Bと、制御装置14とを備える。
【0047】
2.1 ドラムカートリッジ11
図1に示すように、ドラムカートリッジ11は、画像形成装置1に装着可能である。ドラムカートリッジ11が画像形成装置1に装着された状態で、ドラムカートリッジ11は、本体筐体2内に位置する。画像形成装置1に装着されたドラムカートリッジ11は、画像形成装置1から取り外し可能である。ドラムカートリッジ11は、上記した感光ドラム4、帯電装置5および転写装置8を備える。
【0048】
図3および図4に示すように、ドラムカートリッジ11は、さらに、ドラムフレーム111と、クリーニングローラ112と、2つのスライダ113A、113Bと、クリーニングギア114と、第1ギア115と、2つのバネ116A、116Bと、2つのカムフォロワ117A、117Bとを備える。すなわち、画像形成装置1は、ドラムフレーム111と、クリーニングローラ112と、スライダ113A、113Bと、クリーニングギア114と、第1ギア115と、バネ116A、116Bとを備える。バネ116A、116Bは、押圧部材の一例である。なお、押圧部材は、クリーニングローラ112を感光ドラム4の表面に向けて押圧できれば、バネ116A、116Bに限らない。
【0049】
2.1.1 ドラムフレーム111
ドラムフレーム111は、感光ドラム4と、帯電装置5と、転写装置8と、クリーニングローラ112と、スライダ113A、113Bと、クリーニングギア114と、第1ギア115と、バネ116A、116Bと、カムフォロワ117A、117Bとを支持する。ドラムフレーム111は、2つの開口1111A、1111Bと、2つのスライダガイド1112A、1112Bとを有する。
【0050】
開口1111Aは、カムフォロワ117Aがドラムフレーム111の外に突出することを許容する。開口1111Aは、第1方向におけるドラムフレーム111の一端部に位置する。開口1111Aは、感光ドラム4に対して、現像ローラ72の反対側に位置する。
【0051】
開口1111Bは、カムフォロワ117Bがドラムフレーム111の外に突出することを許容する。開口1111Bは、第1方向におけるドラムフレーム111の他端部に位置する。開口1111Bは、第1方向において、開口1111Aから離れて位置する。開口1111Bは、感光ドラム4に対して、現像ローラ72の反対側に位置する。
【0052】
スライダガイド1112Aは、スライダ113Aの移動をガイドする。スライダガイド1112Aは、第1方向におけるドラムフレーム111の一端部に位置する。スライダガイド1112Aは、感光ドラム4と開口1111Aとの間に位置する。スライダガイド1112Aは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、スライダガイド1112Aは、第1方向と直交する方向に延びる。具体的には、スライダガイド1112Aは、感光ドラム4から開口1111Aへ向かって延びる。
【0053】
スライダガイド1112Bは、スライダ113Bの移動をガイドする。スライダガイド1112Bは、第1方向におけるドラムフレーム111の他端部に位置する。スライダガイド1112Bは、感光ドラム4と開口1111Bとの間に位置する。スライダガイド1112Bは、スライダガイド1112Aと同じ方向に延びる。具体的には、スライダガイド1112Bは、感光ドラム4から開口1111Bへ向かって延びる。
【0054】
2.1.2 クリーニングローラ112
図3に示すように、クリーニングローラ112は、感光ドラム4の表面をクリーニングする。クリーニングローラ112は、感光ドラム4の表面と接触する。感光ドラム4の表面に定着液が付着した場合、クリーニングローラ112は、感光ドラム4の表面に付着した定着液を吸い取る。クリーニングローラ112は、第1方向に延びる。クリーニングローラ112は、クリーニング軸A4について回転可能である。クリーニング軸A4は、第1方向に延びる。
【0055】
詳しくは、クリーニングローラ112は、ローラ本体1121と、シャフト1122とを有する。
【0056】
ローラ本体1121は、感光ドラム4の表面と接触する。ローラ本体1121は、定着液を吸い取ることができる。ローラ本体1121は、例えば、スポンジ、不織布などの材料からなる。ローラ本体1121は、第1方向に延びる。
【0057】
シャフト1122は、ローラ本体1121とともに回転可能である。シャフト1122は、金属からなる。シャフト1122は、第1方向に延びる。
【0058】
2.1.3 スライダ113A、113B
図3に示すように、スライダ113Aは、感光ドラム4に対して移動可能である。スライダ113Aは、スライダガイド1112Aに沿って移動可能である。スライダ113Aは、クリーニングローラ112のシャフト1122の一端部を支持する。シャフト1122は、スライダ113Aに対して回転可能である。
【0059】
図4に示すように、スライダ113Bは、感光ドラム4に対して移動可能である。スライダ113Bは、スライダガイド1112Bに沿って移動可能である。スライダ113Bは、クリーニングローラ112のシャフト1122の他端部を支持する。シャフト1122は、スライダ113Bに対して回転可能である。
【0060】
2.1.4 クリーニングギア114
図4に示すように、クリーニングギア114は、クリーニングローラ112とともに回転可能である。クリーニングギア114は、クリーニングローラ112のシャフト1122の他端部に取り付けられる。これにより、スライダ113Bは、シャフト1122を介して、クリーニングギア114を支持する。クリーニングギア114は、シャフト1122とともに回転可能である。
【0061】
2.1.5 第1ギア115
第1ギア115は、クリーニングギア114と噛み合う。第1ギア115は、クリーニングギア114に動力を伝える。本実施形態では、第1ギア115には、感光ドラム4から、図示しないギア列を介して、動力が伝わる。第1ギア115は、スライダ113Bに取り付けられる。言い換えると、スライダ113Bは、第1ギア115を支持する。第1ギア115は、スライダ113Bに対して回転可能である。
【0062】
2.1.6 バネ116A、116B
図3に示すように、バネ116Aは、クリーニングローラ112の一端部を感光ドラム4の表面に向けて押圧する。詳しくは、バネ116Aは、圧縮バネである。バネ116Aは、カムフォロワ117Aの移動方向に延びる。バネ116Aの一端は、スライダ113Aと接触する。バネ116Aの他端は、カムフォロワ117Aと接触する。カムフォロワ117Aがスライダ113Aに近づくことにより、バネ116Aは、圧縮される。バネ116Aが圧縮された状態で、バネ116Aは、スライダ113Aを感光ドラム4に向けて押圧する。バネ116Aは、スライダ113Aを押圧することにより、クリーニングローラ112の一端部を感光ドラム4の表面に向けて押圧する。
【0063】
図4に示すように、バネ116Bは、クリーニングローラ112の他端部を感光ドラム4の表面に向けて押圧する。詳しくは、バネ116Bは、圧縮バネである。バネ116Bは、カムフォロワ117Bの移動方向に延びる。バネ116Bの一端は、スライダ113Bと接触する。バネ116Bの他端は、カムフォロワ117Bと接触する。カムフォロワ117Bがスライダ113Bに近づくことにより、バネ116Bは、圧縮される。バネ116Bが圧縮された状態で、バネ116Bは、スライダ113Bを感光ドラム4に向けて押圧する。バネ116Bは、スライダ113Bを押圧することにより、クリーニングローラ112の他端部を感光ドラム4の表面に向けて押圧する。
【0064】
2.1.7 カムフォロワ117A、117B
図3に示すように、カムフォロワ117Aは、ドラムフレーム111の開口1111A内に位置する。カムフォロワ117Aは、開口1111Aから、ドラムフレーム111の外へ突出する。カムフォロワ117Aは、バネ116Aの力に抗して、スライダ113Aに近づく方向へ移動可能である。
【0065】
図4に示すように、カムフォロワ117Bは、ドラムフレーム111の開口1111B内に位置する。カムフォロワ117Bは、開口1111Bから、ドラムフレーム111の外へ突出する。カムフォロワ117Bは、バネ116Bの力に抗して、スライダ113Bに近づく方向へ移動可能である。
【0066】
2.2 カム12A、12B
図3に示すように、ドラムカートリッジ11が画像形成装置1に装着された状態で、カム12Aは、カムフォロワ117Aを押圧可能である。カム12Aは、本体筐体2内に位置する。図3および図5に示すように、カム12Aは、圧縮位置(図5参照)と圧縮解除位置(図3参照)との間を移動可能である。
【0067】
図5に示すように、ドラムカートリッジ11が画像形成装置1に装着され、カム12Aが圧縮位置に位置した状態で、カム12Aは、カムフォロワ117Aを、カムフォロワ117Aがスライダ113Aに近づく方向へ押圧する。これにより、カム12Aが圧縮位置に位置した状態で、カム12Aは、バネ116Aを圧縮する。これにより、クリーニングローラ112は、感光ドラム4の表面に押圧される。
【0068】
一方、図3に示すように、ドラムカートリッジ11が画像形成装置1に装着され、カム12Aが圧縮解除位置に位置した状態で、カム12Aは、カムフォロワ117Aに対する押圧を解除する。これにより、カム12Aが圧縮解除位置に位置した状態で、カム12Aは、バネ116Aの圧縮を解除する。これにより、感光ドラム4の表面に対するクリーニングローラ112の押圧が解除される。
【0069】
図4に示すように、ドラムカートリッジ11が画像形成装置1に装着された状態で、カム12Bは、カムフォロワ117Bを押圧可能である。カム12Bは、本体筐体2内に位置する。カム12Bは、第1方向において、カム12Aから離れて位置する。カム12Bは、カム12Aと同様に説明される。そのため、カム12Bの説明は、省略される。
【0070】
2.3 ソレノイド13A、13B
図2に示すように、ソレノイド13Aは、本体筐体2内に位置する。ソレノイド13Aは、カム12Aを押圧可能である。
【0071】
図5に示すように、クリーニングローラ112が感光ドラム4の表面をクリーニングするときに、ソレノイド13Aは、圧縮解除位置に位置するカム12Aを、圧縮位置に向けて押圧する。これにより、クリーニングローラ112が感光ドラム4の表面をクリーニングしている状態で、バネ116Aは、圧縮されている。これにより、クリーニングローラ112が感光ドラム4の表面をクリーニングしている状態で、クリーニングローラ112は、感光ドラム4の表面に押圧される。
【0072】
一方、図3に示すように、クリーニングローラ112が感光ドラム4の表面をクリーニングしていないときに、ソレノイド13Aは、カム12Aに対する押圧を解除する。これにより、カム12Aは、カムフォロワ117Aに対する押圧を解除する。カムフォロワ117Aに対する押圧が解除されることにより、バネ116Aは、復元する。これにより、クリーニングローラ112が感光ドラム4の表面をクリーニングしていない状態で、感光ドラム4の表面に対するクリーニングローラ112の押圧が解除される。
【0073】
図2に示すように、ソレノイド13Bは、本体筐体2内に位置する。ソレノイド13Bは、第1方向において、ソレノイド13Aから離れて位置する。ソレノイド13Bは、カム12Bを押圧可能である。ソレノイド13Bは、ソレノイド13Aと同様に説明される。そのため、ソレノイド13Bの説明は、省略される。
【0074】
2.4 制御装置14
制御装置14は、噴霧装置9およびソレノイド13A、13Bを制御する。言い換えると、ソレノイド13A、13Bは、制御装置14によって制御される。制御装置14は、噴霧装置9およびソレノイド13A、13Bと電気的に接続される。具体的には、制御装置14は、画像形成装置1の制御回路基板である。制御装置14は、プロセッサとメモリとを有する。プロセッサは、例えば、CPU(中央演算処理装置)である。
【0075】
3.画像形成装置1の制御
図6を参照して、制御装置14による画像形成装置1の制御について説明する。
【0076】
制御装置14は、定着液の噴霧を停止させるときに、噴霧停止処理(S1)と、クリーニング停止処理(S3)とを実行する。
【0077】
3.1 噴霧停止処理(S1)
制御装置14は、全ての印刷ジョブを完了したなどの場合に、噴霧停止処理(S1)を実行する。噴霧停止処理(S1)において、制御装置14は、定着液の噴霧を停止させる。
【0078】
3.2 クリーニング停止処理(S3)
クリーニング停止処理(S3)において、制御装置14は、定着液の噴霧が停止した後、クリーニングローラ112による感光ドラム4の表面のクリーニングを停止させる。言い換えると、制御装置14は、定着液の噴霧が停止するまで、クリーニングローラ112に感光ドラム4の表面をクリーニングさせる。これにより、噴霧装置9から噴霧された定着液が感光ドラム4上のトナーに作用してしまうことを、抑制できる。
【0079】
詳しくは、制御装置14は、噴霧停止処理(S1)の後、第1時間が経過したときに(S2:YES)、クリーニング停止処理(S3)を実行する。
【0080】
第1時間は、少なくとも、感光ドラム4のうちの転写装置8と接触している部分がクリーニングローラ112まで回転する時間である。これにより、感光ドラム4の表面のうち、制御装置14が噴霧停止処理(S1)を実行した時点において転写装置8からクリーニングローラ112までの間に位置する表面を、クリーニングできる。そのため、感光ドラム4の表面のうち、噴霧装置9から噴霧された定着液が付着する可能性が高い部分を、確実にクリーニングできる。
【0081】
好ましくは、第1時間は、感光ドラム4が1回転する時間である。これにより、感光ドラム4の表面の全てを、クリーニングできる。
【0082】
クリーニング停止処理(S3)において、制御装置14は、図3に示すように、ソレノイド13Aによるカム12Aに対する押圧を解除させることにより、バネ116Aの圧縮を解除させる。また、クリーニング停止処理(S3)において、制御装置14は、図4に示すように、ソレノイド13Bによるカム12Bに対する押圧を解除させることにより、バネ116Bの圧縮を解除させる。バネ116Aおよびバネ116Bの圧縮が解除されると、感光ドラム4の表面に対するクリーニングローラ112の押圧が解除される。つまり、クリーニング停止処理(S3)において、制御装置14は、バネ116Aおよびバネ116Bの圧縮を解除させることにより、感光ドラム4の表面に対するクリーニングローラ112の押圧を解除させる。感光ドラム4の表面に対するクリーニングローラ112の押圧が解除されると、クリーニングローラ112による感光ドラム4の表面のクリーニングが停止する。つまり、クリーニング停止処理(S3)において、制御装置14は、感光ドラム4の表面に対するクリーニングローラ112の押圧を解除させることにより、クリーニングローラ112による感光ドラム4の表面のクリーニングを停止させる。
【0083】
4.作用効果
(1)画像形成装置1によれば、図6に示すように、クリーニング停止処理(S3)において、制御装置14は、定着液の噴霧が停止した後、クリーニングローラ112による感光ドラム4の表面のクリーニングを停止させる。
【0084】
言い換えると、制御装置14は、定着液の噴霧が停止するまで、クリーニングローラ112に感光ドラム4の表面をクリーニングさせる。
【0085】
これにより、噴霧装置9から噴霧された定着液が感光ドラム4上のトナーに作用することを、抑制できる。
【0086】
(2)画像形成装置1によれば、図6に示すように、制御装置14は、噴霧停止処理(S1)の後、第1時間が経過したときに(S2:YES)、クリーニング停止処理(S3)を実行する。第1時間は、少なくとも、感光ドラム4のうちの転写装置8と接触している部分がクリーニングローラ112まで回転する時間である。
【0087】
これにより、感光ドラム4の表面のうち、制御装置14が噴霧停止処理(S1)を実行した時点において転写装置8からクリーニングローラ112までの間に位置する表面を、クリーニングできる。
【0088】
そのため、感光ドラム4の表面のうち、噴霧装置9から噴霧された定着液が付着する可能性が高い部分を、確実にクリーニングできる。
【0089】
(3)画像形成装置1によれば、第1時間は、好ましくは、感光ドラム4が1回転する時間である。これにより、感光ドラム4の表面の全てを、クリーニングできる。
【0090】
5.第2実施形態
図7を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態において、第1実施形態で説明した部材と同様の部材には同じ符合を付し、説明を省略する。
【0091】
第2実施形態のドラムカートリッジ20は、第2ギア201と、ロータリーダンパ202とを備える。言い換えると、第2実施形態の画像形成装置は、第2ギア201と、ロータリーダンパ202とを備える。第2実施形態の画像形成装置は、バネ116A、116B、カムフォロワ117A、117B、カム12A、12Bおよびソレノイド13A、13Bを備えない。
【0092】
5.1 第2ギア201
第2ギア201は、クリーニングギア114と噛み合う。第2ギア201は、クリーニングギア114から動力を受けて回転可能である。第2ギア201は、軸A5について回転可能である。第2ギア201は、ドラムフレーム111に支持される。第2ギア201は、クリーニングギア114の回転方向Rにおいて、第1ギア115から離れて位置する。第2ギア201は、クリーニングギア114の回転方向Rにおいて、クリーニングローラ112と感光ドラム4とのニップと、第1ギア115との間に位置する。言い換えると、第2ギア201は、クリーニングギア114の回転方向Rにおいて、クリーニングローラ112と感光ドラム4とのニップから第1ギア115へ向かう途中に位置する。第2ギア201の軸A5とクリーニング軸A4とを結ぶ直線は、ドラム軸A1とクリーニング軸A4とを結ぶ直線と交差する。好ましくは、第2ギア201の軸A5とクリーニング軸A4とを結ぶ直線は、ドラム軸A1とクリーニング軸A4とを結ぶ直線と直交する。
【0093】
5.2 ロータリーダンパ202
ロータリーダンパ202は、ドラムフレーム111に支持される。ロータリーダンパ202は、第2ギア201の回転を制動する。クリーニングローラ112が感光ドラム4の表面をクリーニングしている状態で、ロータリーダンパ202が第2ギア201の回転を制動することにより、クリーニングギア114には、第1ギア115から受ける動力F1と、第2ギア201から受ける反力F2とが加わる。そのため、クリーニングローラ112が感光ドラム4の表面をクリーニングしている状態で、クリーニングローラ112は、クリーニングギア114が第1ギア115から受ける動力F1と、クリーニングギア114が第2ギア201から受ける反力F2との合力によって、感光ドラム4の表面に向けて押圧される。
【0094】
クリーニング停止処理(S3、図6参照)において、制御装置14は、感光ドラム4の駆動を停止させる。すると、第1ギア115の回転が停止する。第1ギア115の回転が停止すると、クリーニングギア114および第2ギア201の回転が停止する。すると、クリーニングギア114は、第1ギア115から動力F1を受けなくなるとともに、第2ギア201から反力F2を受けなくなる。これにより、感光ドラム4の表面に対するクリーニングローラ112の押圧が解除される。つまり、クリーニング停止処理(S3、図6参照)において、制御装置14は、第1ギア115の回転を停止させることにより、感光ドラム4の表面に対するクリーニングローラ112の押圧を解除させる。
【0095】
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0096】
1 画像形成装置
4 感光ドラム
8 転写装置
9 噴霧装置
12A カム
12B カム
13A ソレノイド
13B ソレノイド
14 制御装置
111 ドラムフレーム
112 クリーニングローラ
113A スライダ
113B スライダ
114 クリーニングギア
115 第1ギア
116A バネ
116B バネ
201 第2ギア
202 ロータリーダンパ
F1 動力
F2 反力
S シート
S1 噴霧停止処理
S3 クリーニング停止処理
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7