(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022027678
(43)【公開日】2022-02-14
(54)【発明の名称】代理作業支援プログラム、代理作業支援方法、サーバ、端末装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220204BHJP
G06Q 10/10 20120101ALI20220204BHJP
【FI】
G06Q30/06 312
G06Q10/10 344
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020131311
(22)【出願日】2020-08-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-08-11
(71)【出願人】
【識別番号】513279722
【氏名又は名称】HITOWAケアサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】袴田 義輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA13
5L049BB53
(57)【要約】
【課題】依頼者の生活状況に応じた適切なサービスを申し込み易くすることができる代理作業支援プログラムを提供する。
【解決手段】一の依頼者が一のサービスに申し込むことを示す端末装置5からの申し込み指示に応じて第1商品購入データベース255のサービス利用情報が更新され、一の依頼者の予定を表した個人用カレンダー660の表示を端末装置5から要求された場合に、第1商品登録データベース251のサービス登録情報と第1商品購入データベース255のサービス利用情報とに基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれたサービスに関する予定であって、少なくともサービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあったサービスに関する予定を表すように構成された個人用カレンダー660が端末装置5において表示される。
【選択図】
図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバにおいて、複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を実行させる代理作業支援プログラムであって、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記サーバは、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含む、
代理作業支援プログラム。
【請求項2】
前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
前記個人用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスの詳細情報を表示するように求める表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報に基づいて、当該一のサービスに関して登録された情報の少なくとも一部を表した画面を前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項1に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項3】
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、当該設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスの申し込み状況であって、前記サービス利用情報に基づく当該一の依頼者の申し込み状況を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることを含む、
請求項1又は2に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項4】
前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスに申し込むための画面を表示するように求める表示要求を前記端末装置から受信した場合に、当該一の依頼者が当該一のサービスに申し込むことを示す前記申し込み指示を入力可能な画面を前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項3に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項5】
前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
前記個人用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスに対する申し込み状況の表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス利用情報に基づいて、当該一のサービスに対する複数の前記依頼者の申し込み状況を表した申し込み状況リストを前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項3又は4に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項6】
前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
一の前記サービスに対する申込状況を表した前記申し込み状況リストの画面において前記作業者により選択された一の前記依頼者が申し込みを行うための画面を表示するように求める表示要求を前記端末装置から受信した場合に、当該一の依頼者が当該一のサービスに申し込むことを示す申し込み指示を入力可能な画面を前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項5に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項7】
それぞれ複数の前記依頼者から代理作業を依頼された1以上の組織が規定されており、
前記サービス登録情報は、複数の前記サービスの各々について、前記サービスを提供可能な少なくとも1つの前記組織に関する情報を含んでおり、
前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
一の前記組織に提供される前記サービスの実施予定を表した組織用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスであって、当該一の組織に提供可能な前記サービスに関する予定を表すように構成された前記組織用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項1~6のいずれか一項に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項8】
前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
前記組織用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスに対する申し込み状況の表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス利用情報に基づいて、当該一のサービスに対する複数の前記依頼者の申し込み状況を表した申し込み状況リストを前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項7に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項9】
前記サービス登録情報は、定期的に実施される前記サービスである定期サービスの実施周期に関する情報を含み、
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、前記サービス登録情報の前記実施周期に関する情報に当てはまる実施予定日が当該設定された日付の範囲に含まれた前記定期サービスに関する予定であって、前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記定期サービスに関する予定も表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることを含む、
請求項1~8のいずれか一項に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項10】
前記サービス登録情報は、
介護保険及び医療保険の少なくとも一方が適用される前記サービスである保険適用サービスに関して登録された情報と、
自費で賄われる前記サービスである自費サービスに関して登録された情報とを含み、
前記サービス利用情報は、
各前記依頼者による各前記保険適用サービスの利用状況に関する情報と、
各前記依頼者による各前記自費サービスの利用状況に関する情報とを含む、
請求項1~9のいずれか一項に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項11】
前記サーバは、
各前記依頼者の心身の状態に関する情報を含んだ心身状態情報と、
各前記依頼者が前記サービスを含む商品の購入のために設定した予算に関する予算情報と、
を記憶する1以上の前記データベースにアクセス可能であり、
前記サーバは、学習済モデルを記憶し、
前記学習済モデルは、前記依頼者の特徴を示す依頼者特徴情報と前記サービスの特徴を示すサービス特徴情報との組み合わせと、前記サービスの利用頻度に関する評価値との相関性に基づいて、与えられた前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報とから前記評価値を推定するように生成されており、
一の前記依頼者に関する前記依頼者特徴情報は、
当該一の依頼者の心身状態に関する前記心身状態情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者が設定した前記予算に関する前記予算情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者による前記サービスの利用状況に関する前記サービス利用情報の少なくとも一部の情報とを含み、
一の前記サービスに関する前記サービス特徴情報は、当該一のサービスの特徴に関する前記サービス登録情報の少なくとも一部の情報を含み、
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、
前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、当該設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた1以上の前記サービスを特定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について、当該一の依頼者に関する前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報との組み合わせを前記学習済モデルに適用することにより、前記評価値を推定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について推定した前記評価値に基づいて、前記特定した1以上のサービスの中から、当該一の依頼者に利用を勧めるべき前記サービスである推奨サービスを決定することと、
決定した前記推奨サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることとを含む、
請求項1~10のいずれか一項に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項12】
前記サービス登録情報に含まれる1以上の前記サービスの特徴と、前記心身状態情報に含まれる1以上の心身状態との組み合わせには、互いに禁止された組み合わせが規定されており、
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、
前記特定した1以上のサービスの各々について、前記サービス登録情報に含まれる前記サービスの特徴と、当該一の依頼者について前記心身状態情報に含まれる前記心身状態との組み合わせが禁止されているか判定し、当該判定結果に応じて、前記特定した1以上のサービスの少なくとも一部を前記推奨サービスの候補から除外することを含む、
請求項11に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項13】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバが、複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理において実行する代理作業支援方法であって、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記サーバは、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程と
を有する代理作業支援方法。
【請求項14】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバであって、
処理部と、
複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を前記処理部において実行させるプログラムの命令を記憶した記憶部とを有し、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記処理部は、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
前記プログラムの命令に従って前記処理部が実行する処理は、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含む、
サーバ。
【請求項15】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と、
前記端末装置と通信可能なサーバとを有し、
前記サーバは、
処理部と、
複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を前記処理部において実行させるプログラムの命令が記憶された記憶部とを含み、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記処理部は、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
前記プログラムの命令に従って前記サーバの前記処理部が実行する処理は、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含む、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は代理作業支援プログラム、代理作業支援方法、サーバ、端末装置及びシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して商品を販売するWEBサイト(ECサイトとも呼ばれる。)が広く普及しており、生活に欠かせないものとなっている。他方、介護を必要とする老人等にとっては、このようなECサイトの利用が困難な場合がある。ECサイト等における商品の購入を支援するシステムとして、下記の特許文献1には、寝たきり老人や幼児といった要介護者等のための弁当等生活用品の宅配システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば介護施設では、施設スタッフが入居者のために代理でECサイト等から物品を購入したり、有償のサービスへの申し込みを行うことがある。このような代理作業(物品の購入作業、有償サービスへの申し込み作業)では、施設スタッフが入居者の生活状況に合わせて、どのような商品(物品、サービス)の購入を勧めるべきかを判断することが多い。しかしながら、一人の施設スタッフが担当する入居者の数が多くなると、個々の入居者の生活状況を丁寧にチェックして、購入するべき商品を判断することが困難になる。そのため、同じようなサービスばかり申し込んだり、ニーズの高いサービスへの申し込みを忘れたりすることが発生し易くなり入居者の満足度が低下する問題がある。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、依頼者に提供されるサービスに依頼者の代理で申し込む場合に、依頼者の生活状況に応じた適切なサービスを申し込み易くすることができる代理作業支援プログラム、代理作業支援方法、代理作業支援処理を実行するサーバ及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバにおいて、複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を実行させる代理作業支援プログラムであって、前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、前記サーバは、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含む、代理作業支援プログラムである。
【0007】
好適に、前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、前記個人用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスの詳細情報を表示するように求める表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報に基づいて、当該一のサービスに関して登録された情報の少なくとも一部を表した画面を前記端末装置において表示させる工程を含む。
【0008】
好適に、設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、当該設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスの申し込み状況であって、前記サービス利用情報に基づく当該一の依頼者の申し込み状況を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることを含む。
【0009】
好適に、前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスに申し込むための画面を表示するように求める表示要求を前記端末装置から受信した場合に、当該一の依頼者が当該一のサービスに申し込むことを示す前記申し込み指示を入力可能な画面を前記端末装置において表示させる工程を含む。
【0010】
好適に、前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、前記個人用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスに対する申し込み状況の表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス利用情報に基づいて、当該一のサービスに対する複数の前記依頼者の申し込み状況を表した申し込み状況リストを前記端末装置において表示させる工程を含む。
【0011】
好適に、前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、一の前記サービスに対する申込状況を表した前記申し込み状況リストの画面において前記作業者により選択された一の前記依頼者が申し込みを行うための画面を表示するように求める表示要求を前記端末装置から受信した場合に、当該一の依頼者が当該一のサービスに申し込むことを示す申し込み指示を入力可能な画面を前記端末装置において表示させる工程を含む。
【0012】
好適に、それぞれ複数の前記依頼者から代理作業を依頼された1以上の組織が規定されており、前記サービス登録情報は、複数の前記サービスの各々について、前記サービスを提供可能な少なくとも1つの前記組織に関する情報を含んでおり、前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、一の前記組織に提供される前記サービスの実施予定を表した組織用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスであって、当該一の組織に提供可能な前記サービスに関する予定を表すように構成された前記組織用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程を含む。
【0013】
好適に、前記代理支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、前記組織用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスに対する申し込み状況の表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス利用情報に基づいて、当該一のサービスに対する複数の前記依頼者の申し込み状況を表した申し込み状況リストを前記端末装置において表示させる工程を含む。
【0014】
好適に、前記サービス登録情報は、定期的に実施される前記サービスである定期サービスの実施周期に関する情報を含み、設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、前記サービス登録情報の前記実施周期に関する情報に当てはまる実施予定日が当該設定された日付の範囲に含まれた前記定期サービスに関する予定であって、前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記定期サービスに関する予定も表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることを含む。
【0015】
好適に、前記サービス登録情報は、介護保険及び医療保険の少なくとも一方が適用される前記サービスである保険適用サービスに関して登録された情報と、自費で賄われる前記サービスである自費サービスに関して登録された情報とを含み、前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記保険適用サービスの利用状況に関する情報と、各前記依頼者による各前記自費サービスの利用状況に関する情報とを含む。
【0016】
好適に、前記サーバは、各前記依頼者の心身の状態に関する情報を含んだ心身状態情報と、各前記依頼者が前記サービスを含む商品の購入のために設定した予算に関する予算情報と、を記憶する1以上の前記データベースにアクセス可能であり、前記サーバは、学習済モデルを記憶し、前記学習済モデルは、前記依頼者の特徴を示す依頼者特徴情報と前記サービスの特徴を示すサービス特徴情報との組み合わせと、前記サービスの利用頻度に関する評価値との相関性に基づいて、与えられた前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報とから前記評価値を推定するように生成されており、一の前記依頼者に関する前記依頼者特徴情報は、当該一の依頼者の心身状態に関する前記心身状態情報の少なくとも一部の情報と、当該一の依頼者が設定した前記予算に関する前記予算情報の少なくとも一部の情報と、当該一の依頼者による前記サービスの利用状況に関する前記サービス利用情報の少なくとも一部の情報とを含み、一の前記サービスに関する前記サービス特徴情報は、当該一のサービスの特徴に関する前記サービス登録情報の少なくとも一部の情報を含み、設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、当該設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた1以上の前記サービスを特定することと、前記特定した1以上のサービスの各々について、当該一の依頼者に関する前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報との組み合わせを前記学習済モデルに適用することにより、前記評価値を推定することと、前記特定した1以上のサービスの各々について推定した前記評価値に基づいて、前記特定した1以上のサービスの中から、当該一の依頼者に利用を勧めるべき前記サービスである推奨サービスを決定することと、決定した前記推奨サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることとを含む。
【0017】
好適に、前記サービス登録情報に含まれる1以上の前記サービスの特徴と、前記心身状態情報に含まれる1以上の心身状態との組み合わせには、互いに禁止された組み合わせが規定されており、設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、前記特定した1以上のサービスの各々について、前記サービス登録情報に含まれる前記サービスの特徴と、当該一の依頼者について前記心身状態情報に含まれる前記心身状態との組み合わせが禁止されているか判定し、当該判定結果に応じて、前記特定した1以上のサービスの少なくとも一部を前記推奨サービスの候補から除外することを含む。
【0018】
本発明の第2の態様は、依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバが、複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理において実行する代理作業支援方法であって、前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、前記サーバは、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを有する代理作業支援方法である。
【0019】
本発明の第3の態様は、依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバであって、処理部と、複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を前記処理部において実行させるプログラムの命令を記憶した記憶部とを有し、前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、前記処理部は、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、前記プログラムの命令に従って前記処理部が実行する処理は、一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含む、サーバである。
【0020】
本発明の第4の態様は、依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と、前記端末装置と通信可能なサーバとを有し、前記サーバは、処理部と、複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を前記処理部において実行させるプログラムの命令が記憶された記憶部とを含み、前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、前記処理部は、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、前記プログラムの命令に従って前記サーバの前記処理部が実行する処理は、一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含む、システムである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、依頼者に提供されるサービスに依頼者の代理で申し込む場合に、依頼者の生活状況に応じた適切なサービスを申し込み易くすることができる代理作業支援プログラム、代理作業支援方法、代理作業支援処理を実行するサーバ及びシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る代理作業支援システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、商品販売サーバの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、作業者端末装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、代理作業支援サーバの構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、代理作業支援サーバにおける処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図6】
図6は、依頼者(施設入居者)に関する情報の閲覧や編集に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図7】
図7は、依頼者(施設入居者)のリストの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、入居者情報編集画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、個人予算設定リストの表示に関する処理の一例を説明するためフローチャートである。
【
図10】
図10は、サービスに関する個人予算設定リストの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、物品に関する個人予算設定リストの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、個人予算消化状況リストの表示に関する処理の一例を説明するためのフローチャート
【
図14】
図14は、個人予算消化状況リストの一例を示す図である。
【
図15】
図15は、組織(介護施設)の情報の閲覧や編集に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図16】
図16は、カレンダーに関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図18】
図18は、商品詳細画面を表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図20】
図20は、申し込み状況リストを表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図21】
図21は、申し込み状況リストの一例を示す図である。
【
図22】
図22は、購入申し込み画面を表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図24】
図24は、購入実績・予定リストを表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図25】
図25は、購入実績・予定リストの一例を示す図である。
【
図26】
図26は、組織用カレンダーを表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図28】
図28は、組織予算設定リストを表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図29】
図29は、組織予算設定リストの一例を示す図である。
【
図30】
図30は、組織予算消化状況リストを表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図31】
図31は、組織予算消化状況リストの一例を示す図である。
【
図32】
図32は、登録販売者(販売者端末装置)からの商品の購入に関する処理の一例を説明するための第1のフローチャートである。
【
図33】
図33は、登録販売者(販売者端末装置)からの商品の購入に関する処理の一例を説明するための第2のフローチャートである。
【
図34】
図34は、登録販売者(販売者端末装置)から購入する商品を検索するための商品検索画面の一例を示す図である。
【
図35】
図35は、商品販売サーバからの商品の購入に関する処理の一例を説明するための第1のフローチャートである。
【
図36】
図36は、商品販売サーバからの商品の購入に関する処理の一例を説明するための第2のフローチャートである。
【
図37】
図37は、商品販売サーバからの商品の購入に関する処理の一例を説明するための31のフローチャートである。
【
図38】
図38は、商品販売サーバから購入する商品を検索するための商品検索画面の一例を示す図である。
【
図40】
図40は、請求データの生成に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図41】
図41は、商品購入実績リストの一例を示す図である。
【
図42】
図42は、依頼者に対する推奨サービスを決定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図43】
図43は、依頼者に対する推奨サービスを決定する処理の一変形例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本実施形態に係る代理作業支援システム1の構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る代理作業支援システム1は、依頼者のために依頼者の代理で行われる代理作業を支援する情報処理を行う。代理作業は、具体的には、依頼者のために代理で商品(物品、サービス)を購入する作業を含む。商品がサービスである場合、依頼者に提供されるサービスに依頼者の代理で申し込むことも代理作業に該当する。
【0024】
一例において、代理作業を行う作業者は介護施設8の施設スタッフであり、依頼者は介護施設8の施設入居者である。施設入居者は、介護施設8に代理購入を依頼する(あるいは、施設スタッフに商品の購入作業を依頼する)ことから、依頼者に該当する。施設入居者を扶養する親族等が施設入居者のために介護施設8へ代理購入を依頼する場合も、親族等は施設入居者に成り代わって施設入居者本人のための代理購入を依頼しているとみなせるため、施設入居者は依頼者である。以下の説明では、施設入居者を依頼者と呼び、施設スタッフを作業者と記す場合がある。
【0025】
本実施形態において代理作業により購入される「商品」には、商取引において交換される物品やサービスなどが広く含まれる。例えば「商品」には、食品、衣料品、生活用品、介護用品などの物品や、理美容サービス、旅行サービス、介護サービス、医療サービスなどが含まれる。
【0026】
本実施形態では、それぞれ複数の依頼者から代理作業を依頼された1以上の組織が規定される。各作業者は1つの組織に所属し、各組織において複数の依頼者の代理作業業務が行われる。依頼者が施設入居者であり、作業者が施設スタッフである例において、介護施設8は組織に該当する。以下の説明では、介護施設8を組織と記す場合がある。
【0027】
また、本実施形態では、作業者による代理作業業務を管理し、その業務に対して承認する権限を持った管理者が規定される。管理者は、個々の組織に所属してもよいし、複数の組織を統括する本社等に所属してもよい。
【0028】
更に、本実施形態では、依頼者の購入行為について意思確認を求められる関係者が規定される。関係者は、例えば依頼者を扶養する義務を負った親族等である。作業者は、依頼者のために商品を代理購入するにあたって、依頼者本人や関係者に対して適宜意思確認を行う必要がある。
【0029】
図1に示す代理作業支援システム1は、それぞれ作業者(施設スタッフ)が操作する1以上の作業者端末装置5Aと、インターネットなどのネットワーク9を介して作業者端末装置5Aと通信可能な代理作業支援サーバ2とを有する。代理作業支援サーバ2は、作業者(施設スタッフ)が複数の依頼者(施設入居者)のために行う代理作業を支援する種々の処理を行う。
【0030】
図1の例において、代理作業支援サーバ2は、管理者が操作する管理者端末装置5Bとネットワーク9を介して通信可能である。管理者端末装置5Bは、
図1に示すように、各介護施設8に所属した管理者が操作するものでもよいし、複数の介護施設8を統括する本社等に所属した管理者が操作するものでもよい。なお、作業者端末装置5Aと管理者端末装置5Bとは、物理的に同じ装置(コンピュータ等)であってもよい。例えば、一の介護施設8において作業者の権限を持ったユーザがコンピュータを使って代理作業支援サーバ2にログインした場合、そのコンピュータが当該一の介護施設8の作業者端末装置5Aとなり、同じコンピュータを使って当該一の介護施設8の管理者権限を持ったユーザが代理作業支援サーバ2にログインした場合、そのコンピュータが当該一の介護施設8の管理者端末装置5Bとなるようにしてもよい。
【0031】
図1に示す代理作業支援システム1において、代理作業支援サーバ2は、1以上の商品販売サーバ3と1以上の販売者端末装置4とにそれぞれネットワーク9を介して通信可能である。商品販売サーバ3は、商品(主に物品)を販売する事業者によって運用されており、代理作業支援サーバ2からの発注指示を受け付けて、発注された商品を発注元に販売する処理(決済処理、商品の配送の手配に係る処理など)を行う。販売者端末装置4は、商品(主にサービス)を販売する事業者によって操作される装置であり、販売する商品の情報を代理作業支援サーバ2に登録する処理や、代理作業支援サーバ2からの商品購入の申し込みを受け付ける処理、商品の販売実施(サービスの提供等)の完了を代理作業支援サーバ2に登録する処理などを行う。
【0032】
一例において、介護施設8を運営する事業者(介護事業者)は、商品販売サーバ3や販売者端末装置4の事業者(以下、販売者と記す場合がある。)から代理購入した商品を、施設入居者に対して有償で提供する。この場合、介護事業者は、販売者から購入した商品の価格に対して手数料を上乗せした価格で施設入居者に商品を提供してもよい。
【0033】
なお、販売者端末装置4によって代理作業支援サーバ2に商品の情報を登録する販売者と、発注指示に応じて販売処理(決済処理など)を自動的に実行する商品販売サーバ3の販売者と区別するために、販売者端末装置4の販売者を以下では「登録販売者」と呼ぶ場合がある。
【0034】
以下、
図1に示すシステムにおいて図解した各装置の構成について説明する。
【0035】
[商品販売サーバ3]
図3は、商品販売サーバ3の構成の一例を示す図である。商品販売サーバ3は、商品(主として物品)を販売する事業者によって運用され、ネットワーク9を介した商品の販売に関する処理(販売処理)を行う。販売処理は、ネットワーク9を介して発注指示を受けた場合に、発注元との間で商品の取引に関する決済を行う処理や、発注された商品を届け先に配送するための手配に関する処理などを含む。
図3に示す商品販売サーバ3は、通信部31と、記憶部34と、データベース部35と、処理部36とを有する。
【0036】
通信部31は、ネットワーク9を介して代理作業支援サーバ2などと通信を行うための装置であり、例えば無線LANやイーサネット(登録商標)などの所定の通信規格に従って通信を行う。
【0037】
記憶部34は、処理部36において処理を実行させるプログラム340の命令や、処理に使用されるデータを記憶する。記憶部34は、例えばDRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSDなどの任意の記憶装置を含んでよく、コンピュータのバスや他の任意の通信手段によって処理部36と接続された複数の記憶装置を含んでもよい。
処理部36は、プログラム340の命令に応じて処理を実行する装置であり、1以上のプロセッサ(CPU、マイクロプロセッサ、DSPなど)を含む。
【0038】
データベース部35は、販売処理に用いられる1以上のデータベースを含んでおり、
図3の例において、商品データベース351と取引データベース352を含む。
商品データベース351は、代理作業支援サーバ2等からの発注指示に応じて販売する商品の情報(商品コード、商品名、販売単価、容量・数量、商品カテゴリ等)を検索可能に記憶する。
取引データベース352は、発注指示に応じた商品の販売に関する情報(販売日、販売先、商品コード、販売単価、数量等)を検索可能に記憶する。
【0039】
[作業者端末装置5A]
図3は、作業者端末装置5Aの構成の一例を示す図である。作業者端末装置5Aは、作業者(施設スタッフ)によって操作されるコンピュータ、デスクトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなどの装置であり、代理作業支援システム1が提供するユーザインターフェースに基づいて、作業者(施設スタッフ)の代理作業を支援する種々の処理を行う。
図3に示す作業者端末装置5Aは、通信部51と、入力部52と、表示部53と、記憶部54と、処理部56と有する。
【0040】
通信部51は、ネットワーク9を介して代理作業支援サーバ2などと通信を行うための装置であり、例えば無線LANやイーサネット(登録商標)などの所定の通信規格に従って通信を行う。
【0041】
入力部52は、ユーザ(作業者)の操作に応じた情報の入力機能を備えた装置であり、例えば表示部53におけるディスプレイのタッチパネル、キーボード、マウス、操作ボタン、音声入力などの1以上の入力機器を含む。
【0042】
表示部53は、処理部56が生成した画面を表示する装置であり、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、プロジェクタなどの1以上のディスプレイ機器を含む。表示部53は、後述するように、購入対象の商品を検索するための検索画面など、代理作業支援サーバ2が提供するユーザインターフェースによって構成された画面を表示する。
【0043】
記憶部54は、処理部56において処理を実行させるプログラム540の命令や、処理に使用されるデータを記憶する。記憶部54は、例えばDRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSDなどの任意の記憶装置を含んでよく、コンピュータのバスや他の任意の通信手段によって処理部56と接続された複数の記憶装置を含んでもよい。
【0044】
処理部56は、プログラム540の命令に応じて処理を実行する装置であり、1以上のプロセッサ(CPU、マイクロプロセッサ、DSPなど)を含む。
【0045】
[管理者端末装置5B]
管理者端末装置5Bは、管理者によって操作されるコンピュータ、デスクトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなどの装置であり、代理作業支援システム1が提供するユーザインターフェースに基づいて、作業者(施設スタッフ)による代理作業業務(商品の購入の申し込み等)を承認する処理や、販売者端末装置4の販売者による販売実施の完了を承認する処理などを行う。管理者端末装置5Bは、例えば
図3に示す作業者端末装置5Aと同様の構成(通信部、入力部、表示部、記憶部、処理部等)を有してよい。
【0046】
[販売者端末装置4]
販売者端末装置4は、商品(主にサービス)を販売する事業者(登録販売者)によって操作されるコンピュータ、デスクトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなどの装置である。販売者端末装置4は、代理作業支援システム1が提供するユーザインターフェースに基づいて、自らが販売する商品の情報を代理作業支援サーバ2に登録する処理や、代理作業支援サーバ2からの商品購入の申し込みを受け付ける処理、商品の販売実施(サービスの提供等)の完了を代理作業支援サーバ2に登録する処理などを行う。販売者端末装置4は、例えば
図3に示す作業者端末装置5Aと同様の構成(通信部、入力部、表示部、記憶部、処理部等)を有してよい。
【0047】
[関係者端末装置7]
依頼者の購入行為について意思確認を求められる関係者により操作されるコンピュータ、デスクトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなどの装置であり、代理作業支援サーバ2や作業者端末装置5Aからの意思確認要求に応じて、代理購入の意思があるか否かを示す情報をこれらの装置に送信する処理を行う。関係者端末装置7は、例えば
図3に示す作業者端末装置5Aと同様の構成(通信部、入力部、表示部、記憶部、処理部等)を有してよい。
【0048】
[代理作業支援サーバ2]
図4は、代理作業支援サーバ2の構成の一例を示す図である。
図4に示す代理作業支援サーバ2は、通信部21と、記憶部24と、データベース部25と、処理部26とを有する。
【0049】
通信部21は、ネットワーク9を介して商品販売サーバ3、作業者端末装置5A、管理者端末装置5B、関係者端末装置7等と通信を行うための装置であり、例えば無線LANやイーサネット(登録商標)などの所定の通信規格に従って通信を行う。
【0050】
記憶部24は、処理部26に処理を実行させるプログラム240の命令や、処理に使用されるデータ記憶する。プログラム240の命令は、処理部26において後述する代理作業支援処理を実行させる代理作業支援プログラムの命令を含む。記憶部24は、例えばDRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSDなどの任意の記憶装置を含んでよく、コンピュータのバスや他の任意の通信手段によって処理部26と接続された複数の記憶装置を含んでいてもよい。
【0051】
処理部26は、プログラム240の命令に応じて処理を実行する装置であり、1以上のプロセッサ(CPU、マイクロプロセッサ、DSPなど)を含む。処理部26の1以上のプロセッサがプログラム240に応じて処理を実行することにより、処理部26は1以上のコンピュータとして動作する。
【0052】
データベース部25は、代理作業支援処理に用いられる1以上のデータベースを含んでおり、
図4の例において、第1商品登録データベース251と、独自商品登録データベース252と、第2商品登録データベース253と、カテゴリデータベース254と、第1商品購入データベース255と、第2商品購入データベース256と、依頼者データベース257と、組織データベース258と、介護記録データベース259と、ケアプランデータベース260と、請求データベース261と、ログデータベース262と、健康状態データベース263と、購入対象候補データベース264と、ユーザデータベース265と、音声情報記録データベース266とを含む。
【0053】
(第1商品登録データベース251)
第1商品登録データベース251は、販売者端末装置4の登録販売者が依頼者(施設入居者)に販売可能な複数の商品(主にサービス)の各々に関する情報(以下、第1商品登録情報と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。第1商品登録情報は、登録販売者が販売する各商品に関して登録された情報であり、例えば、次に挙げる情報の少なくとも一部を含む。
・商品コード(各商品に割り当てられた識別情報)
・商品名
・商品の内容や特徴に関する情報
・商品(物品)の製造者又は商品(サービス)を提供する事業者
・サービスの実施予定日(商品がサービスの場合)
・商品の発売日
・商品の販売価格
・サービスを提供可能な定員数(商品がサービスの場合)
・サービスを提供可能な最小人数(商品がサービスの場合)
・商品カテゴリ
・商品を販売可能な組織(介護施設8)
・定期的に実施されるサービス(定期サービス)場合の実施周期に関する情報
【0054】
第1商品登録データベース251の第1商品登録情報は、自費で賄われる任意のサービス(以下、自費サービスと記す場合がある。)に関して登録された情報の他に、介護保険及び医療保険の少なくとも一方が適用されるサービス(以下、保険適用サービスと記す場合がある)に関して登録された情報を含んでいてもよい。
【0055】
また、第1商品登録データベース251の第1商品登録情報は、作業者(施設スタッフ)による検索を容易にするために商品毎に付与された検索用タグを含んでいてもよい。
【0056】
第1商品登録データベース251の第1商品登録情報は、例えば、代理作業支援システム1にアクセスした販売者端末装置4により入力される。
【0057】
(独自商品登録データベース252)
独自商品登録データベース252は、組織(介護施設8)毎に独自に販売される商品に関する情報(以下、独自商品登録情報と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。独自商品登録情報は、例えば、上述した第1商品登録データベース251の第1商品登録情報と同様な情報を含んでよい。独自商品登録データベース252には、販売者端末装置4によって第1商品登録データベース251に登録される商品以外の任意の商品に関する情報を登録することができる。独自商品登録データベース252に登録される商品の情報は、後述する個人用カレンダー660や組織用カレンダー710において表示される。
【0058】
(第2商品登録データベース253)
第2商品登録データベース253は、商品販売サーバ3の販売者が依頼者(施設入居者)に販売可能な複数の商品(主に物品)の各々に関する情報(以下、第2商品登録情報と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。第2商品登録情報は、例えば、次に挙げる情報の少なくとも一部を含む。
・商品コード
・商品名
・商品の内容や特徴に関する情報
・商品(物品)の製造者又は商品(サービス)を提供する事業者
・商品の販売価格
・容量・数量(商品が物品の場合)
・商品カテゴリ
・商品の販売者(商品販売サーバ3を運用する事業者)
・商品の製造日(商品が物品の場合)
・商品の発送予定日に関する情報(商品が物品の場合)
・商品の在庫に関する情報
【0059】
また、第2商品登録データベース253の第2商品登録情報は、作業者(施設スタッフ)による検索を容易にするために商品毎に付与された検索用タグを含んでいてもよい。
【0060】
第2商品登録データベース253が記憶する第2商品登録情報は、代理作業支援サーバ2の管理者による手動の操作や、処理部26が実行する自動処理によって、各商品販売サーバ3の商品データベース351に記憶される商品の情報と随時同期される。
【0061】
(カテゴリデータベース254)
カテゴリデータベース254は、上述した第1商品登録データベース251の第1商品登録情報に含まれる商品カテゴリの情報や、上述した第2商品登録データベース253の第2商品登録情報に含まれる商品カテゴリの情報を検索可能に記憶する。
【0062】
(第1商品購入データベース255)
第1商品購入データベース255は、各依頼者(施設入居者)による登録販売者からの商品の購入に関する情報(以下、第1商品購入情報と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。第1商品購入情報は、例えば、次に挙げる情報の少なくとも一部を含む。
・登録販売者から購入した商品を示す商品コード
・登録販売者から商品を購入した依頼者の識別情報(依頼者コード)
・商品の販売元(登録販売者)の識別情報
・依頼者が登録販売者に商品の購入を申し込んだ申込日(サービスの申込日等)
・商品の販売を実施した実施日(サービスの実施日等)
・商品の購入価格
・商品の購入状況に関するステータス情報
【0063】
第1商品購入情報のステータス情報は、例えば、次に挙げるような商品の購入状況を示す。
・依頼者による商品の購入申し込みの有無
・依頼者からの購入申し込みに対する販売者の受け付けの有無
・販売者が受け付けた購入申し込みに対する管理者の承認の有無
・購入申し込みが承認された商品の販売実施後に販売者が行う実施完了の登録の有無
・販売者による販売の実施完了の登録に対する管理者の承認の有無
【0064】
なお、商品がサービスである場合のステータス情報は、依頼者によるサービスの利用状況(サービスへの申込の有無など)を表すことから、サービス利用情報とも呼ばれる。
【0065】
サービス利用情報(ステータス情報)は、自費サービスの利用状況に関する情報の他に、保険適用サービスの利用状況に関する情報を含んでもよい。
【0066】
第1商品購入情報は、登録販売者からの商品の購入履歴に関する情報として利用することができる。また、第1商品購入情報におけるサービスの購入(申し込み)に関する情報は、依頼者(施設入居者)の生活の予定に関する情報としても利用することができる。
【0067】
(第2商品購入データベース256)
第2商品購入データベース256は、各依頼者(施設入居者)による商品販売サーバ3での商品の購入に関する情報(以下、第2商品購入情報と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。第2商品購入情報は、例えば、次に挙げる情報の少なくとも一部を含む。
・商品販売サーバ3において購入した商品を示す商品コード
・商品販売サーバ3において商品を購入した依頼者の識別情報(依頼者コード)
・商品の販売元(商品販売サーバ3を運用する販売者)の識別情報
・依頼者が商品販売サーバ3で商品を発注した発注日
・商品販売サーバ3で購入した商品が依頼者に納品された納品日
・商品の購入価格(商品が物品の場合は購入単価)
・商品の数・容量(商品が物品の場合)
【0068】
第2商品購入情報は、商品販売サーバ3における商品の購入履歴に関する情報として利用することができる。
【0069】
(依頼者データベース257)
依頼者データベース257は、各依頼者(施設入居者)に関する登録された情報(以下、依頼者登録情報と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。依頼者登録情報は、例えば次に挙げる情報の少なくとも一部を含む。
・依頼者(施設入居者)を識別するための依頼者コード(入居者コード)
・依頼者(施設入居者)から代理作業を依頼された組織(介護施設8)を識別するための識別コード(施設コード)
・依頼者(施設入居者)の氏名
・依頼者(施設入居者)の性別
・依頼者(施設入居者)の生年月日
・介護施設8における部屋番号
・依頼者(施設入居者)が所定の予算期間内に商品の購入のために設定した少なくとも1つの予算に関する予算情報
・依頼者(施設入居者)の心身の状態に関する心身状態情報
【0070】
予算情報は、例えば、所定の予算期間あたりの支出上限金額、支出下限金額等を含む。また予算情報は、商品カテゴリ毎に割り当てられた予算に関する情報を含んでもよい。
心身状態情報は、例えば、要介護度、治療中の疾患、アレルギーの種類、カロリー制限の情報、糖質制限の情報等を含む。
【0071】
(組織データベース258)
組織データベース258は、複数の組織(介護施設8)に関する情報(施設コード、施設名、施設住所、電話番号等)を検索可能に記憶する。
【0072】
(介護記録データベース259)
介護記録データベース259は、各依頼者に提供される介護サービスに関する情報を検索可能に記憶する。介護記録データベース259に記憶される介護サービスの提供の記録は、各依頼者に対する請求書の作成に利用される。また、介護記録データベース259に記憶される各依頼者の心身状態や健康状態に関する情報は、各依頼者に勧める商品を推定する処理において利用してもよい。
【0073】
(ケアプランデータベース260)
ケアプランデータベース260は、各依頼者のために作成されたケアプラン(介護計画書)に関する情報を検索可能に記憶する。ケアプランデータベース260に記憶される各依頼者の心身状態や健康状態に関する情報は、各依頼者に勧める商品を推定する処理において利用してもよい。
【0074】
(請求データベース261)
請求データベース261は、各依頼者に対して発行される請求書に関する情報を検索可能に記憶する。請求データベース261に登録される請求書の作成に用いられるデータ(以下、請求データと記す場合がある。)は、例えば、第1商品購入データベース255に記憶される上述した第1商品購入情報と、第2商品購入データベース256に記憶される上述した第2商品購入情報と、介護記録データベース259に記憶される介護保険サービスの提供の記録に関する情報とに基づいて生成することができる。
【0075】
(ログデータベース262)
ログデータベース262は、データベース部25における登録データの変更に関する履歴を検索可能に記憶する。例えば、ログデータベース262は、依頼者データベース257の依頼者登録情報に含まれる各依頼者の予算の変更履歴に関する情報(予算変更履歴情報)を記憶する。予算変更履歴情報は、例えば次に挙げる情報の少なくとも一部を含む。
・予算の変更を行った日付
・予算の変更を申請した申請者に関する情報
・予算の変更作業を行った前記作業者に関する情報
・予算の変更理由に関する情報
【0076】
(健康状態データベース263)
健康状態データベース263は、各依頼者(施設入居者)の健康状態の経過に関する情報(健康状態情報)を検索可能に記憶する。健康状態情報は、例えば、所定期間毎に各依頼者(施設入居者)から収集した体温、血圧、体重、睡眠時間などの情報を含む。健康状態情報は、例えば、作業者が代理作業支援システム1にマニュアルで入力した情報でもよいし、各依頼者の身体に装着されたセンサ(体温計、加速度センサ、生体電圧センサなど)により検出される健康状態に関連したデータを無線通信手段や中継手段などの任意の手段を介してセンサから代理作業支援サーバ2へ定期的に送信することにより収集された情報でもよい。健康状態データベース263に記憶される各依頼者(施設入居者)の健康状態情報は、各依頼者に勧める商品を推定する処理において利用してもよい。
【0077】
(購入対象候補データベース264)
購入対象候補データベース264は、販売者端末装置4の登録販売者や商品販売サーバ3から商品を購入する場合に、購入対象候補として選択された商品を依頼者毎に記憶する。これにより、購入対象候補として商品を選択する作業と、購入対象候補として選択した商品の購入申し込み作業(発注作業)とに分けて代理購入作業を行うことが可能になるため、複数の依頼者のための代理購入作業を一人の作業者が並行して進めることができる。
【0078】
なお、購入対象候補データベース264は、各依頼者が販売者端末装置4の登録販売者から購入する商品についての購入対象候補と、各依頼者が商品販売サーバ3から購入する商品についての購入対象候補とを、それぞれ別に記憶するようにしてもよい。
【0079】
(ユーザデータベース265)
ユーザデータベース265は、代理作業支援システム1を利用するユーザに関する情報を記憶する。例えばユーザデータベース265は、各ユーザの識別情報(ユーザID)に関連付けて、ログインのための認証情報(パスワード等)と、ユーザの所属部署(介護施設8等)の情報と、ユーザに与えられる権限(管理者としての権限など)に関する情報とを記憶する。
【0080】
(音声情報記録データベース266)
音声情報記録データベース266は、各依頼者(施設入居者)が発した音声に関する情報を記憶する。例えば、各依頼者(施設入居者)の身体や居室には、音声を収集するための音声収集装置(マイクロフォンなど)が取り付けられている。音声収集装置により収集された依頼者(施設入居者)の音声に応じた音声情報は、無線通信手段や中継手段などの任意の手段を介してセンサから代理作業支援サーバ2へ送信されて、音声情報記録データベース266に記録される。
【0081】
ここで、上述した構成を有する代理作業支援サーバ2において実行される代理作業支援に関わる処理の一例について、フローチャート等を参照して説明する。なお、以下の説明では、作業者端末装置5Aと管理者端末装置5Bとを区別せずに「端末装置5」と記す場合がある。また、管理者は、代理作業支援システム1において作業者(施設スタッフ)と同等な代理作業を行うことが可能であるものとし、代理作業を行う場合の作業者と管理者とを区別せずに「ユーザ」と記す場合がある。
【0082】
図5は、代理作業支援サーバ2において実行される代理作業支援処理の一例を説明するためのフローチャートである。代理作業支援サーバ2の処理部26は、端末装置5によるアクセスを受け付けて、ユーザを認証する処理を行う(ST100)。例えば処理部26は、端末装置5から受信した認証情報(ユーザのIDとパスワードなど)がユーザデータベース265に登録されたものと一致する場合、ログインしたユーザを作業者や管理者として認証して、代理作業支援サーバ2へのログインを許可する。ログインしたユーザが複数の組織(介護施設8)を担当する管理者である場合(ST102のYes)、処理部26は、端末装置5において入力される管理者の指示に応じて、代理作業の対象とする組織(介護施設8)を選択する(ST105)。
【0083】
端末装置5のログインを許可すると、代理作業支援サーバ2の処理部26は、端末装置5において入力されるユーザの指示に応じて、次の(1)~(6)の処理に移行する(ST110~ST135)。
(1)依頼者(施設入居者)に関する情報の閲覧や編集
(2)組織(介護施設8)の情報の閲覧や編集
(3)カレンダーに関する処理
(4)登録販売者(販売者端末装置4)からの商品の購入に関する処理
(5)商品販売サーバ3からの商品の購入に関する処理
(6)請求データの生成に関する処理
【0084】
例えば処理部26は、上記の(1)~(6)から1つを選択する指示を入力することが可能な画面を端末装置5において表示させ、端末装置5に入力されたユーザの指示に応じて、(1)~(6)のいずれかの処理に移行する。
【0085】
(1)依頼者(施設入居者)に関する情報の閲覧や編集
(1)-1 入居者リスト610及び入居者情報編集画面620
図6は、
図5に示すフローチャートにおいて(1)の処理が選択された場合(ST110のYes)における処理の一例を説明するためのフローチャートである。(1)の処理に移行すると、代理作業支援サーバ2の処理部26は、組織(介護施設8)が代理作業を担当している依頼者(施設入居者)のリストを端末装置5において表示させる(ST200)。
【0086】
図7は、端末装置5において表示される依頼者(施設入居者)のリスト(入居者リスト610)の一例を示す図である。
図7に示す入居者リスト610では、各依頼者(施設入居者)の識別情報(入居者コード)、部屋番号、氏名、性別が表示される。この入居者リスト610上で一人の依頼者(施設入居者)を選択する操作(
図7の例では、依頼者に対応する入居者リスト610の行にカーソル612を位置させる操作)が行われると(ST205のYes)、端末装置5の表示部53には、この選択した依頼者(施設入居者)に関する処理を選択するための選択メニュー611がポップアップとして表示される。この選択メニュー611において「予算設定」の項目が選択されると(ST210のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル612で指示された依頼者についての個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させる処理(
図9)に移行する。選択メニュー611において「予算消化状況」の項目が選択されると(ST215のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル612で指示された依頼者についての個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させる処理(
図13)に移行する。
【0087】
また、選択メニュー611において「詳細情報・編集」の項目が選択されると(ST230のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル612で指示された依頼者に関する詳細情報を表示させる(ST235)。
図8は、依頼者(施設入居者)に関する詳細情報を含んだ入居者情報編集画面620の一例を示す図である。
【0088】
図8に示す入居者情報編集画面620には、依頼者である施設入居者が入居する施設名、入居者コード(依頼者コード)、介護施設8における部屋番号、氏名、性別、生年月日などの情報の他に、要介護度、治療中の疾患、アレルギーの種類、カロリー制限の情報、糖質制限の情報、家族からの指定事項、介護担当者の申し送り事項などが表示される。ユーザは、入居者情報編集画面620に表示される一部の情報(例えば、上述した要介護度より後の情報)を自由に編集することができる。端末装置5において入居者情報編集画面620の情報が編集されると(ST240のYes)、処理部26は、この編集内容を反映させるように、依頼者データベース257の依頼者登録情報を更新する(ST245)。また、処理部26は、この依頼者登録情報の変更履歴に関する情報をログデータベース262に記録する。
【0089】
図8に示す入居者情報編集画面620においてボタン621が押下されると(ST250のYes)、処理部26はこのボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、入居者情報編集画面620が示す依頼者についての個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させる処理(
図9)に移行する。入居者情報編集画面620においてボタン622が押下されると(ST255のYes)、処理部26はこのボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、入居者情報編集画面620が示す依頼者についての個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させる処理(
図13)に移行する。また、入居者情報編集画面620においてボタン623が押下されると(ST260のYes)、処理部26は、入居者リスト610(
図7)を表示させるステップST200に戻る。処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST265のYes)。
【0090】
(1)-2 個人予算設定リスト630
図9は、個人予算設定リスト630の表示に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
代理作業支援サーバ2の処理部26は、入居者リスト610や入居者情報編集画面620などにおけるユーザの操作(ボタン操作など)に応じた表示要求を端末装置5から受信すると、ユーザが指示した依頼者(施設入居者)についての個人予算設定リスト630を端末装置5において表示させる(ST300)。処理部26は、ユーザが指示した依頼者について依頼者データベース257の依頼者登録情報に含まれる予算情報に基づいて、個人予算設定リスト630を構成する。
【0091】
図10及び
図11は、それぞれ個人予算設定リストの一例を示す図である。
図10に示す個人予算設定リストはサービスに関する予算の設定を表し、
図11に示す個人予算設定リストはサービスに関する予算の設定を表す。
【0092】
個人予算設定リスト630は、依頼者が所定の予算期間内に商品の購入のために設定した予算を表しており、依頼者登録情報の予算情報において依頼者毎に設定されている。
図11及び
図12の例では、1月から12月までの各月に設定した予算と、1年間に設定した予算とが示されている。また、
図10及び
図11の例では、商品カテゴリごとに予算が割り当てられている。すなわち、商品カテゴリは、サービスと物品の2つのカテゴリからなり、サービスのカテゴリが6つの小カテゴリ(理美容、洗濯、旅行、イベント、清掃、その他)に分かれ、物品のカテゴリも6つの小カテゴリ(飲料品、その他の食品、日用品、衣料品、趣味・娯楽、その他)に分かれている。
図10及び
図11に示す個人予算設定リスト630では、各小カテゴリにおける月あたり若しくは年あたりの予算が示されている。
【0093】
更に、
図10及び
図11の例では、所定の予算期間内における上限の予算と下限の予算とが設定されている。上限の予算と下限の予算とによって、予算の範囲が設定される。例えば、
図10に示す個人予算設定リスト630において1月の「イベント」に割り当てられた上限の予算は2000円、下限の予算は1000円であり、1000円から2000円までが予算の範囲として設定されている。
【0094】
個人予算設定リスト630において編集ボタン632、633が押下されると、代理作業支援サーバ2の処理部26は、端末装置5において個人予算設定リスト630の予算の数値を編集可能な状態とする。ユーザが予算の数値を変更して保存ボタン634、635を押下すると、
図12に示す予算変更申請画面640が端末装置5において表示され、予算変更申請に関わる情報の入力が要求される。すなわち、予算変更申請画面640では、予算の変更を申請した申請者(依頼者本人や、家族等の関係者)に関する情報、及び、予算の変更理由に関する情報の入力が要求される。個人予算設定リスト630においてキャンセルボタン642が押下されると、個人予算設定リスト630に対して行った修正が破棄されて元の内容に戻る(ST305のNo)。他方、予算変更申請画面640において実行ボタン641が押下されると、個人予算設定リスト630に対して行った修正の結果が、予算変更申請画面640において入力された予算変更申請の情報とともに代理作業支援サーバ2へ送信される。
【0095】
代理作業支援サーバ2の処理部26は、端末装置5から予算変更申請を受信すると(ST310)、端末装置5から申請された予算の変更を反映するように、依頼者データベース257の予算情報における依頼者(予算変更申請に係る依頼者)についての予算の情報を更新する。また、処理部26は、予算変更申請に応じて予算を変更した場合、予算の変更履歴に関する情報(予算変更履歴情報)をログデータベース262に記憶させる(ST315)。予算変更履歴情報は、例えば、予算の変更を行った日付、予算の変更を申請した申請者に関する情報、予算の変更作業を行ったユーザに関する情報、予算の変更理由に関する情報を含む。
予算の変更を行った場合にこのような予算変更履歴情報をログデータベース262に記憶させることによって、予算が理由もなく容易に変更されることを抑制できるため、商品の購入による支出を依頼者にとって適切な範囲に収めることができ。
【0096】
なお、ステップST315における予算の変更は、管理者による承認を条件として行うようにしてもよい。例えば、代理作業支援サーバ2の処理部26は、予算の変更に対する承認の権限を持った管理者が操作する管理者端末装置5Bにおいて、端末装置5から受信した予算変更申請に関する情報を表示させる。そして、処理部26は、予算変更申請に関する情報を表示させた管理者端末装置5Bから、予算変更申請を承認することを示す情報を受信した場合、予算変更申請に応じて、依頼者データベース257の予算情報における依頼者(予算変更申請に係る依頼者)についての予算を変更する。これにより、予算の変更を管理者がチェックすることになるため、不適切な予算の変更を効果的に防止できる。
【0097】
図10の例において、処理部26は、管理者による予算変更申請の承認を待っている状態にあるとき、その承認を行うためのボタン637が配置された個人予算設定リスト630を管理者端末装置5Bにおいて表示させる。管理者がこのボタン637を押下すると、処理部26は、
図12に示す予算変更申請画面640と同様な予算変更申請に関する情報を含んだ画面を管理者端末装置5Bにおいて表示させる。この画面において承認を実行する操作(ボタンの押下など)が行われると、処理部26は、予算変更申請を承認することを示す情報を管理者端末装置5Bから受信する。この情報を受信した処理部26は、端末装置5から受信した予算変更申請に応じて予算情報を更新する。
【0098】
図10及び
図11に示す個人予算設定リスト630は、個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させるためのボタン636を備える。個人予算設定リスト630においてボタン636が押下されると(ST320のYes)、処理部26はこのボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の個人予算設定リスト630と同じ依頼者についての個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させる処理(
図13)に移行する。
【0099】
図10及び
図11に示す個人予算設定リスト630は、サービスに関する予算の表示(
図10)と物品に関する予算の表示(
図11)とを切り替えるための2つのラジオボタン631を備える。処理部26は、このラジオボタン631が操作された場合(ST325のYes)、
図10及び
図11に示すように、個人予算設定リスト630における予算の表示を切り替える(ST330)。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST335のYes)。
【0100】
(1)-3 個人予算消化状況リスト
図13は、個人予算消化状況リスト650の表示に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
代理作業支援サーバ2の処理部26は、入居者リスト610や入居者情報編集画面620などにおけるユーザの操作(ボタン操作など)に応じた表示要求を端末装置5から受信すると、ユーザが指示した依頼者(施設入居者)についての個人予算消化状況リスト650を端末装置5において表示させる(ST400)。処理部26は、ユーザが指示した依頼者について依頼者データベース257の依頼者登録情報に含まれる予算情報と、第1商品購入データベース255に記憶される第1商品購入情報と、第2商品購入データベース256に記憶される第2商品購入情報とに基づいて、個人予算消化状況リスト650を構成する。
【0101】
図14は、個人予算消化状況リスト650の一例を示す図である。
図14に示す個人予算消化状況リスト650は、所定の予算期間(月、年)の各々について、個人購入総額と個人予算残額とを含むように構成されている。
一の依頼者についての個人購入総額は、第1商品購入情報や第2商品購入情報において予算期間内に当該一の依頼者が購入した商品の総額である。
一の依頼者についての個人予算は、当該一の依頼者に設定された予算期間内の予算(予算情報において設定された予算)である。
一の依頼者についての個人予算残額は、当該一の依頼者についての個人予算から、当該一の依頼者についての個人購入総額を引いた金額である。
図14に示す個人予算消化状況リスト650において、個人購入総額は「消化」と題された行に記入される数値であり、個人予算残額は「余り」と題された行に記入される数値である。
【0102】
このように、個人購入総額と個人予算残額とを含んだ個人予算消化状況リスト650を端末装置5において表示させることにより、作業者は、予算期間内における商品の購入額が予算の限度に近づくように、依頼者に対して商品の購入を勧めることができるため、依頼者にとって適切な購入額の範囲内で、商品の売上の向上を図ることができる。
【0103】
また、
図14に示す個人予算消化状況リスト650は、所定の予算期間(月、年)の各々について、商品カテゴリ毎の個人購入総額と、商品カテゴリ毎の個人予算残額とを含むように構成されている。
一の依頼者に関する一の商品カテゴリの個人購入総額は、第1商品購入情報や第2商品購入情報において予算期間内に当該一の依頼者が購入した当該一の商品カテゴリに属する商品の総額である。
一の依頼者に関する一の商品カテゴリの個人予算は、当該一の依頼者に設定された予算期間内の予算であって、当該一の商品カテゴリに割り当てられた予算である。
一の依頼者に関する一の商品カテゴリの個人予算残額は、当該一の依頼者に関する当該一の商品カテゴリの個人予算から、当該一の依頼者に関する当該一の商品カテゴリの個人購入総額を引いた金額である。
図14に示す個人予算消化状況リスト650において、一の商品カテゴリの個人購入総額は、当該一の商品カテゴリに属する「消化」と題された行に記入される数値である。また、一の商品カテゴリの個人予算残額は、当該一の商品カテゴリに属する「余り」と題された行に記入される数値である。
【0104】
このように、商品カテゴリ毎の個人購入総額と、商品カテゴリ毎の個人予算残額とを含んだ個人予算消化状況リスト650を端末装置5において表示させることにより、作業者は、予算期間内における商品カテゴリ毎の商品の購入額が予算の限度に近づくように、依頼者に対して商品の購入を勧めることができるため、依頼者にとって商品カテゴリ毎に適切な購入額の範囲内で、商品の売上の向上を図ることができる。
【0105】
図14に示す個人予算消化状況リスト650は、個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させるためのボタン652を備える。個人予算消化状況リスト650においてボタン652が押下されると(ST405のYes)、処理部26はこのボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の個人予算消化状況リスト650と同じ依頼者についての個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させる処理(
図9)に移行する。
【0106】
図14に示す個人予算消化状況リスト650は、サービスに関する予算の表示(
図14)と物品に関する予算の表示(不図示)とを切り替えるための2つのラジオボタン651を備える。処理部26は、このラジオボタン651が操作された場合(ST410のYes)、個人予算消化状況リスト650における予算の表示(物品に関する予算の表示又はサービスに関する予算の表示)を切り替える(ST415)。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST420のYes)。
【0107】
(2)組織(介護施設8)の情報の閲覧や編集
図15は、
図5に示すフローチャートにおいて(2)の処理が選択された場合(ST115のYes)における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
代理作業支援サーバ2の処理部26は、ログイン中のユーザが所属する組織(介護施設8)に関する情報を組織データベース258から取得して、端末装置5の表示部53に表示させる(ST500)。処理部26は、端末装置5において表示中の組織(介護施設8)に関する情報がユーザによって編集された場合、編集後の情報を組織データベース258に記憶させるとともに、組織(介護施設8)に関する情報の変更履歴をログデータベース262に記録する(ST510)。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST515のYes)。
【0108】
(3)カレンダーに関する処理
(3)-1 個人用カレンダー660
図16は、
図5に示すフローチャートにおいて(3)の処理が選択された場合(ST120のYes)における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
この場合、処理部26は、個人用カレンダー660(
図17)と組織用カレンダー710(
図27)の一方を選択する指示を処理部26から受信する(ST600)。個人用カレンダー660が選択された場合(ST600のYes)、処理部26は、個人用カレンダー660の対象として選択された一の依頼者(施設入居者)の情報を端末装置5から受信する(ST605)。処理部26は、これらの情報を個人用カレンダー660の表示要求として端末装置5から受信すると、表示要求において指定された一の依頼者の予定を表すように構成された個人用カレンダー660を端末装置5において表示させる(ST610)。
【0109】
図17は、個人用カレンダー660の一例を示す図である。
処理部26は、一の依頼者(施設入居者)の予定を表した個人用カレンダー660を端末装置5において表示させる場合、第1商品登録データベース251に記憶されたサービスに関する第1商品登録情報(サービスの内容、実施予定日)と、第1商品購入データベース255に記憶されたサービスに関する第1商品購入情報(サービス利用情報)とに基づいて、設定された日付の範囲(例えば今月)に実施予定日が含まれたサービスに関する予定を表すように構成された個人用カレンダー660を端末装置5において表示させる。この場合、処理部26は、少なくとも第1商品購入情報(サービス利用情報)において当該一の依頼者の申し込みがあったサービスに関する予定を表すように個人用カレンダー660を構成する。
【0110】
このように、依頼者(施設入居者)が申し込んだサービスに関する予定を表すように構成された個人用カレンダー660を端末装置5において表示させることにより、作業者(施設スタッフ)は、依頼者(施設入居者)に提供されるサービスの予定を確認しながら、新たにどのようなサービスを申し込むかを判断することが可能になる。従って、依頼者の生活状況に応じた適切なサービスを申し込み易くなり、依頼者(施設入居者)の満足度を高めることができる。また、作業者(施設スタッフ)は、多数の依頼者(施設入居者)を担当している場合でも、個人用カレンダー660を確認しながら個々の依頼者に対して適切なサービスを申し易くなるため、依頼者(施設入居者)の代わりにサービスの申し込みを行う代理作業の負担を効果的に軽減することができる。
【0111】
なお、一例において、処理部26は、設定された日付の範囲(例えば今月)における一の依頼者の予定を表した個人用カレンダー660を端末装置5において表示させる場合に、この設定された日付の範囲に実施予定日が含まれたサービスの申し込み状況を表すように個人用カレンダー660を構成してもよい。この場合、処理部26は、当該一の依頼者について第1商品購入情報(サービス利用情報)に含まれる情報(当該一の依頼者による各サービスへの申し込みの有無など)に基づいて、個人用カレンダー660上における各サービスへの申し込み状況を表すことができる。
図17に例示する個人用カレンダー660では、サービスを囲む枠の種類によってサービスの申し込み状況が表されている。すなわち、太い実線の枠は、既に申し込んだサービスを表し、細い破線の枠は、未だ申し込んでいないサービスを表す。
【0112】
このように、依頼者(施設入居者)が申し込んでいないサービスも含めて、個人用カレンダー660上に各サービスの予定が表されるとともに、各サービスへの依頼者(施設入居者)の申し込み状況も個人用カレンダー660上に表されることにより、個人用カレンダー660上において依頼者(施設入居者)が未だ申し込んでいないサービスの中から、新たに申し込むサービスの候補を容易に見つけることが可能となる。また、個人用カレンダー660上において既に申し込んだサービスの中から、依頼者(施設入居者)のサービスの利用状況などを勘案して、サービスの申し込みを取り下げることも容易になる。従って、依頼者の生活状況に合ったより適切なサービスを申し込むことができる。
【0113】
また、処理部26は、設定された日付の範囲(例えば今月)における一の依頼者の予定を表した個人用カレンダー660を端末装置5において表示させる場合に、定期的に実施される定期サービス(室内清掃、洗濯、散髪など)に関する予定も表すように個人用カレンダー660を構成してもよい。例えば、処理部26は、第1商品登録情報に含まれる定期サービスの実施周期に関する情報(例えば、毎週水曜日、毎月第3月曜日、所定の日付からの隔日、隔週、隔月などの周期を表す情報)から、個人用カレンダー660の設定された日付の範囲に含まれる定期サービスを特定し、特定した定期サービスの予定を表すように個人用カレンダー660を構成してもよい。この場合、処理部26は、少なくとも第1商品購入情報(サービス利用情報)において当該一の依頼者の申し込みがあった定期サービスに関する予定を表すように個人用カレンダー660を構成してもよい。
【0114】
このように、個人用カレンダー660において定期サービスの予定も表すようにすることで、依頼者(施設入居者)に提供予定のサービスをより詳しく把握できるため、依頼者(施設入居者)の生活状況に応じたより適切なサービスを申し込み易くすることができる。
【0115】
なお、個人用カレンダー660において予定を表すサービスは、自費で賄われる自費サービスだけでなく、介護保険や医療保険が適用される保険適用サービスであってもよい。
図17に例示する個人用カレンダー660は、整形外科での診察やリハビリなどの保険適用サービスの予定も表している。
【0116】
このように、個人用カレンダー660において保険適用サービスの予定も表すようにすることで、依頼者(施設入居者)に提供予定のサービスを更に詳しく把握できるため、依頼者(施設入居者)の生活状況に応じたより適切なサービスを申し込み易くすることができる。
【0117】
この個人用カレンダー660上で予定が表された一のサービスを選択する操作(
図17の例では、予定されたサービスを示す枠の範囲にカーソル663を位置させる操作)が行われると(ST615のYes)、端末装置5の表示部53には、この選択したサービスに関する処理を選択するための選択メニュー662がポップアップとして表示される。この選択メニュー662において「詳細情報」の項目が選択されると(ST620のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル663で指示されたサービスに関して登録された情報(内容、価格など)を表した商品詳細画面670(
図19)を表示させる処理(
図18)に移行する。
このように、個人用カレンダー660上のサービスに関する詳細な情報を簡単に閲覧できるため、依頼者(施設入居者)のために適切なサービスを選択する作業を効率的に行うことができる。
【0118】
選択メニュー662において「申し込み状況」の項目が選択されると(ST625のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル663で指示されたサービスに対する複数の依頼者の申し込み状況を表した申し込み状況リスト680(
図21)を表示させる処理(
図20)に移行する。
このように、個人用カレンダー660上のサービスに対する複数の依頼者の申し込み状況を簡単に確認できるため、複数の依頼者(施設入居者)のために適切なサービスを選択する作業を効率的に行うことができる。
【0119】
選択メニュー662において「サービス申し込み」の項目が選択されると(ST630のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信する。表示要求を受信した処理部26は、表示中の個人用カレンダー660における依頼者が、カーソル663で指示されたサービスに申し込む(言い換えると、カーソル663で指示された商品の購入を申し込む)ための購入申し込み画面690(
図23A、
図23B)を表示させる処理(
図22)に移行する。
このように、個人用カレンダー660上のサービスの申し込みを簡単な操作で行うことができるため、依頼者(施設入居者)のためのサービス申し込み作業を効率的に行うことができる。
【0120】
図17に示す個人用カレンダー660は、個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させるためのボタン664と、個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させるためのボタン665とを備える。処理部26は、個人用カレンダー660においてボタン664が押下されると(ST635のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の個人用カレンダー660と同じ依頼者についての個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させる処理(
図9)に移行する。また、処理部26は、個人用カレンダー660においてボタン665が押下されると(ST640のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の個人用カレンダー660と同じ依頼者についての個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させる処理(
図13)に移行する。
このように、個人用カレンダー660を表示しているときに個人予算設定リスト630(
図10、
図11)や個人予算消化状況リスト650(
図14)の画面へ簡単な操作で移行できるため、依頼者(施設入居者)の生活状況と予算の状況とを確認しながら、依頼者(施設入居者)にとってより適切なサービスを総合的に判断することが可能となる。
【0121】
また、
図17に示す個人用カレンダー660は、購入実績・予定リスト700(
図25)を表示させるためのボタン666を備える。購入実績・予定リスト700は、依頼者(施設入居者)が登録販売者から過去に購入した商品(主に、実施済のサービス)の情報や、すでに購入の申し込みを行った商品(主に、これから実施する予定のサービス)の情報を表したリストである。処理部26は、個人用カレンダー660においてボタン666が押下されると(ST645のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の個人用カレンダー660と同じ依頼者についての購入実績・予定リスト700(
図25)を表示させる処理(
図24)に移行する。
このように、個人用カレンダー660を表示しているときに購入実績・予定リスト700(
図25)の画面へ簡単な操作で移行できるため、依頼者(施設入居者)が利用した若しくは利用する予定のサービスを確認しながら、依頼者(施設入居者)にとってより適切なサービスを総合的に判断することが可能となる。
【0122】
更に、
図17に示す個人用カレンダー660は、サービスの種類ごとに個人用カレンダー660上で表示させるか否かを設定するための4つのチェックボックス661を備える。この4つのチェックボックス661によって、定期サービス以外の自費サービスの表示の有無、定期サービスの表示の有無、保険適用サービス(介護サービス、医療サービス)の表示の有無、申し込み済サービスの表示の有無をそれぞれ選択することができる。処理部26は、このチェックボックス661が操作された場合(ST650のYes)、個人用カレンダー660上に予定を表示させるサービスの種類を変更する(ST655)。
このように、個人用カレンダー660上で予定を表示させるサービスの種類を簡単に変更できるため、予定を確認する必要がある種類のサービスのみを個人用カレンダー660上に表示させることが可能となり、依頼者(施設入居者)の予定を把握し易くすることができる。
【0123】
なお、
図17に示す個人用カレンダー660において未だ申し込まれていないサービスの一部には、代理作業支援サーバ2の処理部26によって判定された推奨のサービスであることを示す情報として、星形のマーク667が配置されている。例えば処理部26は、サービスの特徴と依頼者の特徴との組み合わせに対するサービスの利用頻度の相関性に基づいて、与えられたサービスの特徴と依頼者の特徴との組み合わせからサービスの利用頻度を推定することにより、推定される利用頻度が高いサービスを推奨のサービスとして判定する。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST660のYes)。
【0124】
(3)-2 商品詳細画面670
図18は、商品詳細画面670を表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
代理作業支援サーバ2の処理部26は、個人用カレンダー660(
図17)や申し込み状況リスト680(
図21)などにおけるユーザの操作(メニューからの選択、ボタン操作など)に応じた表示要求を端末装置5から受信すると、ユーザが指示した商品に関して登録された情報を表す商品詳細画面670を端末装置5において表示させる(ST700)。処理部26は、第1商品登録データベース251の第1商品登録情報に含まれる一の商品に関する情報の少なくとも一部に基づいて、当該一の商品についての商品詳細画面670を構成する。
【0125】
図19は、商品詳細画面670の一例を示す図である。
図19に例示する商品詳細画面670は、商品コード、商品名、商品の説明、商品紹介用の画像や動画、サービス実施日(商品がサービスの場合)、商品の価格、サービスの定員(商品がサービスの場合)、キャンセル用(商品がサービスの場合)、商品を販売する業者の名称が含まれている。
【0126】
図19に示す商品詳細画面670は、商品に対する複数の依頼者の購入申し込み状況を表した申し込み状況リスト680(
図21)を表示させるためのボタン671を備える。処理部26は、商品詳細画面670においてボタン671が押下されると(ST705のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の商品詳細画面670と同じ商品についての購入実績・予定リスト700(
図25)を表示させる処理(
図24)に移行する。
このように、商品詳細画面670において表示された商品に対する複数の依頼者の購入申し込み状況を簡単に確認できるため、商品の内容を的確に把握しながら、複数の依頼者(施設入居者)のために適切なサービスを選択する作業を効率的に行うことができる。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST710のYes)。
【0127】
(3)-3 申し込み状況リスト680
図20は、申し込み状況リスト680を表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
代理作業支援サーバ2の処理部26は、個人用カレンダー660(
図17)や商品詳細画面670(
図19)などにおけるユーザの操作(メニューからの選択、ボタン操作など)に応じた表示要求を端末装置5から受信すると、ユーザが指示した商品に対する複数の依頼者の購入申し込み状況を表した申し込み状況リスト680を端末装置5において表示させる(ST800)。
【0128】
図21は、申し込み状況リスト680の一例を示す図である。
処理部26は、一の商品に関して第1商品購入データベース255の第1商品購入情報に含まれる情報(商品の購入の申し込みを行った依頼者の情報、商品の購入状況に関するステータス情報など)に基づいて、当該一の商品に対する複数の依頼者の購入申し込み状況を表した申し込み状況リスト680を構成する。申し込み状況リスト680における個々の行には、一人の依頼者の購入申し込み状況に関する情報が記載されており、
図21の例では、依頼者(施設入居者)の名前、部屋番号、ステータス情報、キャンセル確定日が並んで記載されている。
【0129】
申し込み状況リスト680におけるステータス情報の欄の記載は、それぞれ次の商品購入状態を表す。
【0130】
「未申込」:
依頼者がこの商品に対して購入の申し込みを行っていない状態。商品がサービスの場合、サービスへの申し込みが行われていない状態。
【0131】
「申込受付中」:
依頼者がこの商品に対して購入の申し込みを行ったが、登録販売者(販売者端末装置4)による受け付けが完了していない状態。
【0132】
「申込承認待ち」:
商品の購入の申し込みに対する登録販売者(販売者端末装置4)の受け付けが完了した後、管理者による購入の申し込みの承認を待っている状態。
【0133】
「申込承認済」:
商品の購入の申し込みに対する登録販売者(販売者端末装置4)の受け付けが完了し、更に、管理者による購入の申し込みの承認が下りた状態。
【0134】
「キャンセル承認待ち」
登録販売者(販売者端末装置4)の受け付けが完了した「申込承認待ち」又は「申込承認済」の状態において、依頼者の都合によって購入の申し込みをキャンセルする申請が行われ、このキャンセルの申請に対する管理者の承認を待っている状態。
【0135】
「キャンセル確定」
キャンセルの申請に対する管理者の承認が下りた状態。
【0136】
図21に示す申し込み状況リスト680は、上述したステータス情報が示す状態に応じて表示を切り替えるための2つのラジオボタン681を備える。処理部26は、このラジオボタン681が操作された場合(ST805のYes)、申し込み状況リスト680の表示を切り替える(ST810)。すなわち、処理部26は、「申し込み有り」のラジオボタン681が選択された場合、「未申込」以外の状態を示す依頼者のステータス情報を表示させ、「全て」のラジオボタン681が選択された場合、全ての依頼者のステータス情報を表示させる。
このような表示の切り替えを可能とすることによって、依頼者(施設入居者)の人数に比べて申込者の人数が少ない場合に、「未申込」以外の状態を示す依頼者のステータス情報を確認し易くすることができる。
【0137】
図21に示す申し込み状況リスト680は、商品詳細画面670(
図19)を表示させるためのボタン688を備える。処理部26は、申し込み状況リスト680においてボタン688が押下されると(ST815のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の申し込み状況リスト680と同じ商品についての商品詳細画面670(
図19)を表示させる処理(
図18)に移行する。
このように、特定の商品に関する申し込み状況リスト680を確認しながらその商品の詳細な情報を簡単に閲覧できるため、依頼者(施設入居者)のために適切なサービスを選択する作業を効率的に行うことができる。
【0138】
図21に示す申し込み状況リスト680では、各依頼者の購入申し込み状況を表す行の中に、商品の購入に関するフローを制御するボタン682~687が配置されている。
【0139】
端末装置5において所定のボタンが押下されることは、所定のボタンに対応する所定の処理を実行する指示が端末装置5において入力されることを意味する。
【0140】
ステータス情報が「未申込」の状態を示すとき、依頼者の行には、購入申し込み画面690(
図23A、
図23B)を表示させる申し込みボタン682が配置される。
【0141】
一の商品について「未申込」の状態にある一の依頼者について申し込みボタン682が押下されると(ST820のYes)、処理部26はこのボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、当該一の依頼者が当該一の商品の購入申し込みを行うための購入申し込み画面690(
図23A、
図23B)を表示させる処理(
図22)に移行する。購入申し込み画面690において購入申し込みが実行されると(
図22:ST915のYes)、処理部26は、ステータス情報を「未申込」から「申込受付中」に更新する(
図22:ST920)。
このように、申し込み状況リスト680において「未申込」の状態にある依頼者のための購入申し込みを簡単に行うことができるため、購入申し込み作業を効率的に行うことができる。
【0142】
ステータス情報が「申込受付中」の状態を示すとき、依頼者の行には、申し込み削除ボタン683が配置される。
【0143】
一の商品について「申込受付中」の状態にある一の依頼者について申し込み削除ボタン683が押下されると(ST825のYes)、処理部26はステータス情報を「未申込」に戻す。ステータス情報が「未申込」に戻ると、当該一の商品に対する当該一の依頼者の購入申し込みが撤回される。
これにより、申し込みボタン682を誤って押下したことによるステータス情報の変化を元に戻すことができる。
【0144】
ステータス情報が「申込受付中」の状態を示すとき、登録販売者(販売者端末装置4)によって購入の申し込みが受け付けられると、処理部26はステータス情報を「申込受付中」から「申込承認待ち」に更新する。
【0145】
ステータス情報が「申込承認待ち」の状態を示すとき、依頼者の行には、申し込み承認ボタン684とキャンセルボタン685とが配置される。
【0146】
一の商品について「申込承認待ち」の状態にある一の依頼者について、承認の権限を持つ管理者により申し込み承認ボタン684が押下されると(ST860のYes)、処理部26はステータス情報を「申込承認待ち」から「申込承認済み」に更新する。
【0147】
ステータス情報が「申込承認済み」の状態を示すとき、依頼者の行には、キャンセルボタン685とが配置される。
【0148】
一の商品について「申込承認待ち」又は「申込承認済」の状態にある一の依頼者についてキャンセルボタン685が押下されると(ST835のYes)、処理部26はステータス情報を「キャンセル承認待ち」に更新する。
【0149】
ステータス情報が「キャンセル承認待ち」の状態を示すとき、依頼者の行には、キャンセル修正ボタン686とキャンセル承認ボタン687とが配置される。
【0150】
一の商品について「キャンセル承認待ち」の状態にある一の依頼者についてキャンセル修正ボタン686が押下されると、処理部26はステータス情報を元の状態(「申込承認待ち」又は「申込承認済」)に戻す。
【0151】
一の商品について「キャンセル承認待ち」の状態にある一の依頼者について、承認の権限を持つ管理者によりキャンセル承認ボタン687が押下されると、処理部26はステータス情報を「キャンセル確定」に更新する。ステータス情報が「キャンセル確定」を示す状態になると、当該一の商品を販売する登録販売者に対して当該一の依頼者の購入申し込みをキャンセルする手続が取られる。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST880のYes)。
【0152】
(3)-4 購入申し込み画面690
図22は、購入申し込み画面690を表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
代理作業支援サーバ2の処理部26は、個人用カレンダー660(
図17)や申し込み状況リスト680(
図21)などにおけるユーザの操作(メニューからの選択、ボタン操作など)に応じた購入申し込み画面690の表示要求を端末装置5から受信すると、一の依頼者について購入対象候補データベース264に記憶された購入対象候補の商品の情報を更新する(ST900)。例えば、処理部26は、一の依頼者の個人用カレンダー660(
図17)から購入申し込み画面690を表示させた場合、個人用カレンダー660(
図17)においてユーザの操作により選択されたサービスを、当該一の依頼者に関する購入対象候補の商品に追加する。また、処理部26は、一の商品の申し込み状況リスト680(
図21)から購入申し込み画面690を表示させる場合、申し込み状況リスト680(
図21)においてユーザの操作により選択された一の依頼者に関する購入対象候補の商品に、当該一の商品を追加する。
【0153】
処理部26は、ステップST900において更新された購入対象候補の商品について購入の申し込みを行うにあたり、依頼者データベース257に記憶される依頼者登録情報の予算情報において設定された予算の超過若しくは予算の範囲の逸脱を判定する(ST905)。
【0154】
処理部26は、一の依頼者のために購入を申し込む1以上の商品の候補に関する情報を端末装置5から受信した場合、第1商品登録情報(第1商品登録データベース251)と第1商品購入情報(第1商品購入データベース255)とに基づいて、現在の予算期間内(予算情報で設定される予算期間内)に当該一の依頼者が購入した商品の総額と当該1以上の商品の販売価格との和(予算期間内の購入総額+購入対象候補の商品の販売価格)を算出する。処理部26は、予算情報において当該一の依頼者に設定された少なくとも1つの予算と、この算出した和とを比較する。上限の予算と下限の予算とが予算情報において設定されている場合、処理部26は、この2つの予算と算出した和とをそれぞれ比較する。算出した和が上限の予算を超えている場合、処理部26は、当該1以上の商品の購入による予算の超過(予算の範囲の逸脱)を判定する。また、算出した和が下限の予算より少ない場合、処理部26は、予算の範囲の逸脱(予算の未達)を判定する。
【0155】
なお、
図10において示すように予算が商品カテゴリ毎に設定されている場合、処理部26は、第1商品登録情報と第1商品購入情報商品登録情報とに基づいて、現在の予算期間内に当該一の依頼者が購入した商品の総額と当該1以上の商品の販売価格との和を商品カテゴリ毎に算出する。処理部26は、商品カテゴリ毎に算出した和(予算期間内の購入総額+購入対象候補の商品の販売価格)と、予算情報において当該一の依頼者に設定された商品カテゴリ毎の予算(上限の予算、下限の予算など)とを比較する。処理部26は、この比較結果に基づいて、予算の超過(予算の範囲の逸脱)を商品カテゴリ毎に判定する。
【0156】
処理部26は、上述した予算の判定結果に応じて構成された購入申し込み画面690を端末装置5において表示させる(ST910)。
図23A及び
図23Bは、それぞれ購入申し込み画面690の一例を示す図である。
図23Aは予算の超過(予算の範囲の逸脱)がない場合の例を示し、
図23Bは予算の超過(予算の範囲の逸脱)がある場合の例を示す。
【0157】
図23Aに示すように、予算の超過がない場合の購入申し込み画面690には、購入対象候補の商品に関する情報が表示されるとともに、購入対象候補である商品の購入を申し込む指示(申し込み指示)を入力するための実行ボタン691が配置される。実行ボタン691が押下されると(ST915のYes)、処理部26は、購入対象候補の商品について購入申し込みを行うことを示す申し込み指示を端末装置5から受信する。処理部26は、端末装置5から申し込み指示を受信すると、第1商品購入情報(サービス利用情報)を更新するとともに(ST925)、購入申し込みを行った購入対象候補の商品の情報を購入対象候補データベース264から消去する(ST930)。
【0158】
一方、予算の超過があると判定された場合の購入申し込み画面690には、
図23Bに示すように、予算の超過を警告する警告通知693が表示されるとともに、商品の購入の申し込み指示を入力するための実行ボタン691が操作できない状態となる。この場合、処理部26は、キャンセルボタン692の押下に応じて購入申し込み画面690を終了する(ST935のYes)。
【0159】
このように、予算情報に設定された予算を超えて商品の購入が行われようとした場合、商品の購入の申し込みを行うための画面(購入申し込み画面690)において予算の超過を警告する警告通知693が表示されるため、予算を超えない適切な商品の購入を行うことができる。
【0160】
なお、
図23Bに示す購入申し込み画面690の例では予算の超過があると判定された場合に商品の購入の申し込み指示を入力できないようにしているが、この例に限らず、予算の超過がある場合でも申し込み指示を入力できるようにしてもよい。
【0161】
また、予算期間内の購入総額が下限の予算より小さい場合は、予算の範囲の逸脱(予算の未達)についての警告通知693を購入申し込み画面690において表示させつつ、商品の購入の申し込み指示は実行ボタン691等で入力できるようにしてもよい。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST835のYes)。
【0162】
(3)-5 購入実績・予定リスト700
図24は、購入実績・予定リスト700を表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
代理作業支援サーバ2の処理部26は、個人用カレンダー660(
図17)や商品検索画面740(
図34)などにおけるユーザの操作(ボタン操作など)に応じた表示要求を端末装置5から受信すると、一の依頼者(施設入居者)が登録販売者(販売者端末装置4)から商品を購入した実績や、申し込んだサービスの予定をまとめた購入実績・予定リスト700を端末装置5において表示させる(ST1000)。
図25は、購入実績・予定リスト700の一例を示す図である。
【0163】
処理部26は、一の依頼者に関して第1商品購入データベース255の第1商品購入情報に含まれる情報に基づいて、当該一の依頼者が購入した若しくは購入の申し込みを行った商品のステータス情報を含むように購入実績・予定リスト700を構成する。
【0164】
このように、個人用カレンダー660(
図17)や商品検索画面740(
図34)から特定の依頼者による商品の購入実績・購入状況を含む購入実績・予定リスト700へ容易に遷移できるため、依頼者に適切な商品の購入作業を効率的に行うことができる。
【0165】
図25に示す購入実績・予定リスト700は、リスト上に表示される商品の購入状況を指定するための3つのチェックボックス701を備える。この3つのチェックボックス661によって、購入済み商品(実施済みサービス)の表示の有無、購入予定(予約)商品(実施予定サービス)の表示の有無、全商品の表示の有無をそれぞれ選択することができる。処理部26は、このチェックボックス701が操作された場合(ST1005のYes)、購入実績・予定リスト700上に表示させる商品の購入状況を変更する(ST1010)。
このように、購入実績・予定リスト700上で表示させる商品の購入状況を簡単に変更できるため、目的に応じて必要な商品を見やすく表示させることが可能となり、依頼者(施設入居者)のために行う商品の購入作業を効率的に行うことができる。
【0166】
この購入実績・予定リスト700上で一の商品を選択する操作(
図24の例では、一の商品に対応する購入実績・予定リスト700の行にカーソル703を位置させる操作)が行われると(ST1015のYes)、端末装置5の表示部53には、この選択した一の商品に関する処理を選択するための選択メニュー702がポップアップとして表示される。この選択メニュー702において「詳細情報」の項目が選択されると(ST1020のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル703で指示された商品に関して登録された情報(内容、価格など)を表した商品詳細画面670(
図19)を表示させる処理(
図18)に移行する。
このように、購入実績・予定リスト700上の商品に関する詳細な情報を簡単に閲覧できるため、依頼者(施設入居者)のために適切な商品を購入する作業を効率的に行うことができる。
【0167】
選択メニュー702において「申し込み状況」の項目が選択されると(ST1025のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル703で指示された商品に対する複数の依頼者の購入申し込み状況を表した申し込み状況リスト680(
図21)を表示させる処理(
図20)に移行する。
このように、購入実績・予定リスト700上の商品に対する複数の依頼者の購入申し込み状況を簡単に確認できるため、複数の依頼者(施設入居者)のために適切な商品を購入する作業を効率的に行うことができる。
【0168】
選択メニュー702において「サービス申し込み」の項目が選択されると(ST1030のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信する。表示要求を受信した処理部26は、表示中の購入実績・予定リスト700における依頼者が、カーソル703で指示された商品の購入を申し込むための購入申し込み画面690(
図23A、
図23B)を表示させる処理(
図22)に移行する。
このように、購入実績・予定リスト700上の商品の申し込みを簡単な操作で行うことができるため、依頼者(施設入居者)のための商品購入作業を効率的に行うことができる。
【0169】
図25に示す購入実績・予定リスト700は、個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させるためのボタン704と、個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させるためのボタン705とを備える。処理部26は、購入実績・予定リスト700においてボタン704が押下されると(ST1035のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の購入実績・予定リスト700と同じ依頼者についての個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させる処理(
図9)に移行する。また、処理部26は、購入実績・予定リスト700においてボタン705が押下されると(ST1040のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の購入実績・予定リスト700と同じ依頼者についての個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させる処理(
図13)に移行する。
このように、購入実績・予定リスト700を表示しているときに個人予算設定リスト630(
図10、
図11)や個人予算消化状況リスト650(
図14)の画面へ簡単な操作で移行できるため、依頼者(施設入居者)による商品の購入実績・購入申し込み状況と予算の状況とを確認しながら、依頼者(施設入居者)にとってより適切なサービスを総合的に判断することが可能となる。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST1045のYes)。
【0170】
(3)-6 組織用カレンダー710
図26は、組織用カレンダー710を表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図27は、組織用カレンダー710の一例を示す図である。
処理部26は、組織用カレンダー710の表示を求める表示要求を端末装置5から受信すると、ユーザが所属する組織(介護施設8)において提供されるサービスの実施予定が表された組織用カレンダー710を端末装置5において表示させる(ST1100)。処理部26は、第1商品登録データベース251の第1商品登録情報(サービスの内容、実施予定日)に基づいて、設定された日付の範囲(例えば今月)に実施予定日が含まれたサービスに関する予定を表すように構成された組織用カレンダー710を端末装置5において表示させる。また、処理部26は、第1商品登録データベース251の第1商品登録情報に含まれる商品を販売可能な組織(介護施設8)に関する情報に基づいて、ユーザが所属する組織(介護施設8)に提供可能なサービスに関する予定を表すように組織用カレンダー710を構成する。
【0171】
このように、ユーザが所属する組織(介護施設8)において提供されるサービスの実施予定が表された組織用カレンダー710を端末装置5で表示させることによって、一つの組織(介護施設8)が担当する全ての依頼者(施設入居者)に提供され得るサービスの実施予定を組織用カレンダー710で把握できる。これにより、同じ組織(介護施設8)の複数の依頼者(施設入居者)において共通するサービスの実施予定を確認しながら、個々の依頼者のためにどのようなサービスを申し込むかを判断することが可能になる。従って、依頼者の生活状況に応じた適切なサービスを申し込み易くなり、依頼者(施設入居者)の満足度を高めることができる。また、作業者(施設スタッフ)は、個人用カレンダー660と組織用カレンダー710をそれぞれ確認しながら適切なサービスを申し易くなるため、依頼者(施設入居者)の代わりにサービスの申し込みを行う代理作業の負担を効果的に軽減することができる。
【0172】
組織用カレンダー710上で予定が表された一のサービスを選択する操作(
図27の例では、予定されたサービスを示す枠の範囲にカーソル713を位置させる操作)が行われると(ST1105のYes)、端末装置5の表示部53には、この選択したサービスに関する処理を選択するための選択メニュー712がポップアップとして表示される。この選択メニュー712において「詳細情報」の項目が選択されると(ST1110のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル713で指示されたサービスに関して登録された情報(内容、価格など)を表した商品詳細画面670(
図19)を表示させる処理(
図18)に移行する。
このように、組織用カレンダー710上のサービスに関する詳細な情報を簡単に閲覧できるため、複数の依頼者(施設入居者)のために適切なサービスを選択する作業を効率的に行うことができる。
【0173】
組織用カレンダー710において「申し込み状況」の項目が選択されると(ST1115のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル663で指示されたサービスに対する複数の依頼者の申し込み状況を表した申し込み状況リスト680(
図21)を表示させる処理(
図20)に移行する。
このように、組織用カレンダー710上のサービスに対する複数の依頼者の申し込み状況を簡単に確認できるため、複数の依頼者(施設入居者)のために適切なサービスを選択する作業を効率的に行うことができる。
【0174】
図27に示す組織用カレンダー710は、組織予算設定リスト720(
図29)を表示させるためのボタン714と、組織予算消化状況リスト730(
図31)を表示させるためのボタン715とを備える。処理部26は、組織用カレンダー710においてボタン714が押下されると(ST1120のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、組織予算設定リスト720(
図29)を表示させる処理(
図28)に移行する。また、処理部26は、組織用カレンダー710においてボタン715が押下されると(ST1125のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、組織予算消化状況リスト730(
図31)を表示させる処理(
図30)に移行する。
このように、組織用カレンダー710を表示しているときに組織予算設定リスト720(
図29)や組織予算消化状況リスト730(
図31)の画面へ簡単な操作で移行できるため、組織(介護施設8)において提供されるサービスの予定を確認しながら、複数の依頼者(施設入居者)にとってより適切なサービスを総合的に判断することが可能となる。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST1130のYes)。
【0175】
(3)-7 組織予算設定リスト720
図28は、組織予算設定リスト720を表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図29は、組織予算設定リスト720の一例を示す図である。
代理作業支援サーバ2の処理部26は、組織用カレンダー710(
図27)におけるユーザの操作(ボタン操作など)に応じた表示要求を端末装置5から受信すると、組織予算設定リスト720を端末装置5において表示させる(ST1300)。
【0176】
処理部26は、ユーザが所属する一の組織(介護施設8)に代理作業を依頼する全ての依頼者に設定された予算期間内の予算の総額である組織予算を予算期間毎に算出し、算出した予算期間毎の組織予算を含むように組織予算設定リスト720を構成する。
【0177】
また、
図10、
図11において示すように依頼者の予算が商品カテゴリ毎に分けられている場合、処理部26は、ユーザが所属する一の組織(介護施設8)に代理作業を依頼する全ての依頼者に設定された予算期間内の予算の総額であって、商品カテゴリ毎の予算の総額を、商品カテゴリ毎の組織予算として算出する。処理部26は、算出した商品カテゴリ毎の組織予算を含むように組織予算設定リスト720を構成する。
【0178】
図29に例示する組織予算設定リスト720では、商品をサービスと物品の2つのカテゴリに分けて、予算期間毎(月あたり、年あたり)のサービスの組織予算(上限の予算、下限の予算)と、予算期間毎(月あたり、年あたり)の物品の組織予算(上限の予算、下限の予算)がそれぞれ表示されている。
【0179】
図29に示す組織予算設定リスト720は、組織予算消化状況リスト730(
図31)を表示させるためのボタン721を備える。組織予算設定リスト720においてボタン721が押下されると(ST1305のYes)、処理部26はこのボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、組織予算消化状況リスト730(
図31)を表示させる処理(
図30)に移行する。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST1310のYes)。
【0180】
(3)-7 組織予算消化状況リスト730
図30は、組織予算消化状況リスト730を表示させる処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図31は、組織予算消化状況リスト730の一例を示す図である。
代理作業支援サーバ2の処理部26は、組織用カレンダー710(
図27)におけるユーザの操作(ボタン操作など)に応じた表示要求を端末装置5から受信すると、組織予算消化状況リスト730を端末装置5において表示させる(ST1400)。
【0181】
処理部26は、依頼者登録情報の予算情報において設定された予算期間(例えば月あたり、年あたり)の各々について、「組織購入総額」と「組織予算残額」とを含むように組織予算消化状況リスト730を構成する。
組織購入総額は、ユーザが所属する一の組織(介護施設8)に代理作業を依頼する全ての依頼者が予算期間内に購入した商品の総額である。処理部26は、第1商品購入情報及び第2商品購入情報に基づいて組織購入総額を算出する。
組織予算残額は、先に説明した組織予算から組織購入総額を引いた金額である。
【0182】
また、
図10、
図11において示すように依頼者の予算がカテゴリ毎に分けられている場合、処理部26は、予算期間の各々について、商品カテゴリ毎の組織購入総額と、商品カテゴリ毎の組織予算残額とを含むように組織予算消化状況リスト730を構成する。
一の商品カテゴリの組織購入総額は、ユーザが所属する一の組織(介護施設8)に代理作業を依頼する全ての依頼者が予算期間内に購入した当該一の商品カテゴリに属する商品の総額である。処理部26は、第1商品購入情報及び第2商品購入情報に基づいて、商品カテゴリ毎の組織購入総額を算出する。
一の商品カテゴリの組織予算残額は、当該一の商品カテゴリの組織予算から当該一の商品カテゴリの組織購入総額を引いた金額である。
【0183】
図31に例示する組織予算消化状況リスト730では、商品をサービスと物品の2つのカテゴリに分けて、予算期間毎(月あたり、年あたり)のサービスの組織購入総額と、予算期間毎(月あたり、年あたり)の物品の組織予算残額がそれぞれ表示されている。
図31において、組織購入総額は「消化」と題された行に含まれる金額であり、組織予算残額は「余り」と題された行に含まれる金額である。
【0184】
このように、組織購入総額と組織予算残額とを含んだ組織予算消化状況リスト730を端末装置5において表示させることにより、組織(介護施設8)の管理者は、予算期間内における組織全体での商品の購入額が組織予算の限度に近づくように、依頼者に対して商品の購入を勧めることができる。従って、個々の依頼者にとって適切な購入額の範囲内で、組織(介護施設8)における商品の売上向上を図ることができる。
また、商品カテゴリ毎の組織購入総額及び組織予算残額を組織予算消化状況リスト730が含むことによって、個々の依頼者にとって商品カテゴリ毎に適切な購入額の範囲内で、組織(介護施設8)における商品カテゴリ毎の商品の売上向上を図ることができる。
【0185】
図31に示す組織予算消化状況リスト730は、組織予算設定リスト720(
図29)を表示させるためのボタン721を備える。組織予算消化状況リスト730においてボタン721が押下されると(ST1405のYes)、処理部26はこのボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、組織予算設定リスト720(
図29)を表示させる処理(
図28)に移行する。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST1410のYes)。
【0186】
(4)登録販売者(販売者端末装置4)からの商品の購入に関する処理
(4)-1 商品検索画面740
図32~
図33は、
図5に示すフローチャートにおいて(4)の処理が選択された場合(ST125のYes)における処理の一例を説明するためのフローチャートである。(4)の処理に移行すると、代理作業支援サーバ2の処理部26は、登録販売者(販売者端末装置4)から購入する商品を検索するための商品検索画面740を端末装置5において表示させる(ST1500)。
図34は、商品検索画面740の一例を示す図である。
【0187】
図34に示す商品検索画面740は、商品として主にサービスを検索するための画面であり、商品を購入する依頼者(施設入居者)を選択した上で、商品の検索を行うことができる。商品検索画面740の左側には、検索条件として商品カテゴリを設定するチェックボックス群741が配置される。また、商品検索画面740の上側には、サービスの実施日の範囲を設定する入力欄や、検索用のキーワードを入力する欄が設けられている。商品検索画面740において商品カテゴリ、サービスの実施日、検索用のキーワードの少なくとも1つを検索条件として設定した上で検索実行の指示が入力されると、代理作業支援サーバ2の処理部26は、設定された検索条件において商品を検索するように求める検索要求を端末装置5から受信する(ST1505のYes)。処理部26は、検索要求に応じた検索条件に当てはまる商品を第1商品登録データベース251において検索し(ST1510)、その検索結果を商品検索画面740において表示させる(ST1515)。
【0188】
商品検索画面740における検索結果の商品の中から一の商品を選択する操作(
図34の例では、検索結果の商品を囲う枠の範囲にカーソル747を位置させる操作)が行われると(ST1520のYes)、端末装置5の表示部53には、この選択した商品に関する処理を選択するための選択メニュー746がポップアップとして表示される。この選択メニュー746において「詳細情報」の項目が選択されると(ST1525のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル747で指示された商品に関して第1商品登録データベース251に登録された情報(内容、価格など)を表した商品詳細画面670(
図19)を表示させる処理(
図18)に移行する。
また、選択メニュー746において「申し込み状況」の項目が選択されると(ST1530のYes)、処理部26はこの選択操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、カーソル747で指示された商品に対する複数の依頼者の申し込み状況を表した申し込み状況リスト680(
図21)を表示させる処理(
図20)に移行する。
【0189】
商品検索画面740において検索結果の商品の一つを購入対象候補として選択する操作(
図34の例では、商品の横に配置された追加ボタン743を押下する操作)が行われると(ST1535)、処理部26は、購入対象候補として選択された商品の情報を端末装置5から受信し、受信した購入対象候補の商品の情報を購入対象候補データベース264に追加する(ST1540)。処理部26は、購入対象候補データベース264に新たな購入対象候補の商品の情報を追加すると、依頼者データベース257に記憶される依頼者登録情報の予算情報において設定された予算の超過若しくは予算の範囲の逸脱を判定する(ST1545)。すなわち、処理部26は、商品検索画面740において選択された一の依頼者のために購入を申し込む購入対象候補商品の情報を端末装置5から受信して購入対象候補データベース264に追加した場合、第1商品登録情報(第1商品登録データベース251)と第1商品購入情報(第1商品購入データベース255)とに基づいて、現在の予算期間内(予算情報で設定される予算期間内)に当該一の依頼者が購入した商品の総額と、購入対象候補データベース264に登録されている1以上の購入対象候補商品の販売価格との和(予算期間内の購入総額+購入対象候補商品の販売価格)を算出する。処理部26は、予算情報において当該一の依頼者に設定された予算と、算出した和とを比較する。算出した和が上限の予算を超えている場合、処理部26は、購入対象候補データベース264に登録されている1以上の購入対象候補商品を購入した場合に予算の超過になることを判定する。
【0190】
処理部26は、上述した予算の判定結果に応じて、商品検索画面740における購入申し込みカート742の表示を更新する(ST1550)。すなわち、処理部26は、新たに購入対象候補として選択された商品の情報を購入申し込みカート742に追加する。また処理部26は、予算の超過があると判定した場合に、
図23Bと同様な警告の通知を購入申し込みカート742において表示させる。予算の超過があると判定した場合、処理部26は、購入の申し込み指示を入力するための実行ボタン745を
図23Bと同様に無効にして、申し込み指示を入力できないようにしてもよい。
【0191】
図34に示す商品検索画面740は、個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させるためのボタン748と、個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させるためのボタン749と、購入実績・予定リスト700(
図25)を表示させるためのボタン7410とを備える。処理部26は、商品検索画面740においてボタン7410が押下されると(ST1555のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の商品検索画面740と同じ依頼者についての購入実績・予定リスト700(
図25)を表示させる処理(
図24)に移行する。また、処理部26は、商品検索画面740においてボタン748が押下されると(ST1560のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の商品検索画面740と同じ依頼者についての個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させる処理(
図9)に移行する。更に、処理部26は、商品検索画面740においてボタン749が押下されると(ST1565のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の商品検索画面740と同じ依頼者についての個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させる処理(
図13)に移行する。
【0192】
図34に示す商品検索画面740の購入申し込みカート742には、商品検索画面740で選択された依頼者について購入対象候補データベース264に登録されている購入対象候補商品の情報が表示される。購入申し込みカート742に表示される購入対象候補商品は、それぞれ削除ボタン744によって削除することが可能であり、削除ボタン744によって購入対象候補商品を削除した場合、これに合わせて購入対象候補データベース264に登録されている購入対象候補商品の情報も更新される。
【0193】
購入申し込みカート742に配置された購入申し込み実行用の実行ボタン745が押下されると(ST1570のYes)、処理部26は、購入対象候補商品について購入の申し込みを行う指示(申し込み指示)を端末装置5から受信する。処理部26は、端末装置5から申し込み指示を受信すると、第1商品購入情報(サービス利用情報)を更新する(ST1575)。またこの場合、処理部26は、購入申し込みを行った購入対象候補の商品の情報を購入対象候補データベース264から消去するとともに、購入申し込みカート742における購入対象候補商品の表示も消去する(ST1580)。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST1585のYes)。
【0194】
(5)商品販売サーバ3からの商品の購入に関する処理
(5)-1 商品検索画面750
図35~
図37は、
図5に示すフローチャートにおいて(5)の処理が選択された場合(ST130のYes)における処理の一例を説明するためのフローチャートである。(5)の処理に移行すると、代理作業支援サーバ2の処理部26は、商品販売サーバ3から購入する商品を検索するための商品検索画面750を端末装置5において表示させる(ST1600)。
図38は、商品検索画面750の一例を示す図である。
【0195】
図38に示す商品検索画面750は、商品として主に物品を検索するための画面であり、商品を購入する依頼者(施設入居者)を選択した上で、商品の検索を行うことができる。商品検索画面750の左側には、検索条件として商品カテゴリを設定するチェックボックス群751が配置される。また、商品検索画面750の上側には、商品の発売日の範囲を設定する入力欄や、検索用のキーワードを入力する欄が設けられている。商品検索画面750において商品カテゴリ、商品の発売日、検索用のキーワードの少なくとも1つを検索条件として設定した上で検索実行の指示が入力されると、代理作業支援サーバ2の処理部26は、設定された検索条件において商品を検索するように求める検索要求を端末装置5から受信する(ST1605のYes)。処理部26は、検索要求に応じた検索条件に当てはまる商品を第2商品登録データベース253において検索し(ST1610)、その検索結果を商品検索画面750において表示させる(ST1615)。
【0196】
この検索結果において販売者が異なる同一の商品が複数含まれている場合、処理部26は、複数の同一の商品に対して優先順位を与える。例えば、処理部26は、販売者が異なる複数の同一の商品が検索結果に存在する場合、価格が安いものが検索結果の上位に位置するように優先順位を与える。
【0197】
商品検索画面750において検索結果の商品の一つを購入対象候補として選択する操作(
図38の例では、商品の横に配置された追加ボタン756を押下する操作)が行われると(ST1620のYes)、処理部26は、購入対象候補として選択された商品の情報を端末装置5から受信し、受信した購入対象候補の商品の情報を購入対象候補データベース264に追加する(ST1625)。処理部26は、購入対象候補データベース264に新たな購入対象候補の商品の情報を追加すると、依頼者データベース257に記憶される依頼者登録情報の予算情報において設定された予算の超過若しくは予算の範囲の逸脱を判定する(ST1630)。すなわち、処理部26は、商品検索画面750において選択された一の依頼者のために購入を申し込む購入対象候補商品の情報を端末装置5から受信して購入対象候補データベース264に追加した場合、第2商品登録情報(第2商品登録データベース253)と第2商品購入情報(第2商品購入データベース256)とに基づいて、現在の予算期間内(予算情報で設定される予算期間内)に当該一の依頼者が購入した商品の総額と、購入対象候補データベース264に登録されている1以上の購入対象候補商品の販売価格との和(予算期間内の購入総額+購入対象候補商品の販売価格)を算出する。処理部26は、予算情報において当該一の依頼者に設定された予算と、算出した和とを比較する。算出した和が上限の予算を超えている場合、処理部26は、購入対象候補データベース264に登録されている1以上の購入対象候補商品を購入した場合に予算の超過になることを判定する。
【0198】
処理部26は、上述した予算の判定結果に応じて、商品検索画面750における購入申し込みカート752の表示を更新する(ST1635)。すなわち、処理部26は、新たに購入対象候補として選択された商品の情報を購入申し込みカート752に追加する。また処理部26は、予算の超過があると判定した場合に、
図23Bと同様な警告の通知を購入申し込みカート752において表示させる。予算の超過があると判定した場合、処理部26は、購入の申し込み指示を入力するための発注ボタン753を
図23Bと同様に無効にして、申し込み指示を入力できないようにしてもよい。
【0199】
処理部26は、商品検索画面750において発注履歴表示用のボタン754が押下されると(ST1640のYes)、
図39に示すような発注履歴画面760を端末装置5において表示させる(ST1645)。発注履歴画面760は、現在選択中の依頼者(施設入居者)のためにこれまで行った商品の発注の履歴に関する情報(商品名、商品コード、発注日、単価、数量等)が表示される。処理部26は、第2商品購入データベース256に記憶される第2商品購入情報から、発注履歴画面760に表示させる情報を取得する。
【0200】
処理部26は、発注履歴画面760を表示しているときに端末装置5から検索要求を受信すると(ST1650のYes)、受信した検索要求に含まれた検索条件(発注日の範囲)に適合する商品を第2商品購入データベース256から検索する(ST1655)。処理部26は、商品の検索結果が含まれた発注履歴画面760を生成し、端末装置5において表示させる(ST1660)。
【0201】
処理部26は、この発注履歴画面760を表示しているときに端末装置5から購入対象候補の選択指示を受信すると(ST1665のYes)、ステップST1670に移行する。例えば端末装置5は、
図34に示す発注履歴画面760において商品の列の右側にあるカート追加用ボタンが押下された場合、該当する商品を購入対象候補として選択するための選択指示を代理作業支援サーバ2へ送信する。代理作業支援サーバ2の処理部26は、この購入対象候補の選択指示を受信すると、現在選択中の依頼者(施設入居者)について購入対象候補データベース264に記憶している購入対象候補の情報に対して、選択指示により指示された商品の情報を追加する(ST1670)。また、処理部26は、商品検索画面750の購入申し込みカート742の表示を更新し、新たに選択された商品を購入申し込みカート742に追加する。
【0202】
処理部26は、購入対象候補データベース264に新たな購入対象候補の商品の情報を追加すると、依頼者データベース257に記憶される依頼者登録情報の予算情報において設定された予算の超過若しくは予算の範囲の逸脱を判定する(ST1675)。すなわち、処理部26は、商品検索画面750において選択された一の依頼者のために購入を申し込む購入対象候補商品の情報を端末装置5から受信して購入対象候補データベース264に追加した場合、第2商品登録情報(第2商品登録データベース253)と第2商品購入情報(第2商品購入データベース256)とに基づいて、現在の予算期間内(予算情報で設定される予算期間内)に当該一の依頼者が購入した商品の総額と、購入対象候補データベース264に登録されている1以上の購入対象候補商品の販売価格との和(予算期間内の購入総額+購入対象候補商品の販売価格)を算出する。処理部26は、予算情報において当該一の依頼者に設定された予算と、算出した和とを比較する。算出した和が上限の予算を超えている場合、処理部26は、購入対象候補データベース264に登録されている1以上の購入対象候補商品を購入した場合に予算の超過となることを判定する。
【0203】
処理部26は、上述した予算の判定結果に応じて、商品検索画面750における購入申し込みカート752の表示を更新する(ST1680)。すなわち、処理部26は、新たに購入対象候補として選択された商品の情報を購入申し込みカート752に追加する。また処理部26は、予算の超過があると判定した場合に、
図23Bと同様な警告の通知を購入申し込みカート752において表示させる。予算の超過があると判定した場合、処理部26は、購入の申し込み指示を入力するための発注ボタン753を
図23Bと同様に無効にして、申し込み指示を入力できないようにしてもよい。
【0204】
処理部26は、発注履歴画面760の表示を終了する指示を端末装置5から受信すると(ST1685のYes)、端末装置5の表示部53において発注履歴画面760を閉じるとともに、商品検索画面750を再び表示させる。
【0205】
図38に示す商品検索画面750は、個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させるためのボタン757と、個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させるためのボタン758とを備える。処理部26は、商品検索画面750においてボタン757が押下されると(ST1690のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の商品検索画面750と同じ依頼者についての個人予算設定リスト630(
図10、
図11)を表示させる処理(
図9)に移行する。更に、処理部26は、商品検索画面750においてボタン758が押下されると(ST1695のYes)、このボタン操作の情報を表示要求として端末装置5から受信し、表示中の商品検索画面750と同じ依頼者についての個人予算消化状況リスト650(
図14)を表示させる処理(
図13)に移行する。
【0206】
購入申し込みカート752に配置された購入申し込み実行用の発注ボタン753が押下されると(ST1700のYes)、処理部26は、購入対象候補商品について購入申し込みを行う指示(申し込み指示)を端末装置5から受信する。処理部26は、端末装置5から申し込み指示を受信すると、商品販売サーバ3へ購入対象候補商品の発注指示を送信し(ST1705)、第2商品購入データベース256の第2商品購入情報(発注履歴)を更新する(ST1710)。またこの場合、処理部26は、購入申し込みを行った購入対象候補の商品の情報を購入対象候補データベース264から消去するとともに、購入申し込みカート752における購入対象候補商品の表示も消去する(ST1715)。
処理部26は、端末装置5において所定の終了操作が行われると、表示中の画面に関する処理を終了して画面を閉じる(ST1720のYes)。
【0207】
(6)請求データの生成に関する処理
(6)-1 商品購入実績リスト770
図40は、
図5に示すフローチャートにおいて(6)の処理が選択された場合(ST135のYes)における処理の一例を説明するためのフローチャートである。(6)の処理に移行すると、代理作業支援サーバ2の処理部26は、各販売者からの商品購入実績リスト770を端末装置5において表示させる(ST1800)。
【0208】
図41は、商品購入実績リスト770の一例を示す図である。商品購入実績リスト770には、各販売者からの商品の購入実績が表示される。
図41の例において、商品購入実績リスト770は、販売者名、施設名、サービス名(商品名)、実施日(販売日)、ステータス情報、人数、購入金額が含まれる。処理部26は、これらの情報を第1商品購入データベース255や第2商品購入データベース256から取得する。
【0209】
商品購入実績リスト770には、各依頼者(施設入居者)に対する請求書の作成に用いられる請求データの生成を実行させるボタン772、775が配置されている。商品購入実績リスト770の各行に配置されたボタン772が押下されると(ST1805のYes)、処理部26は、各商品の購入に対する依頼者(施設入居者)への請求書の作成に用いられる請求データを生成する(ST1810)。また、商品購入実績リスト770の上段に配置されたボタン775が押下されると、処理部26は、複数の商品の購入に対する依頼者(施設入居者)への請求書の作成に用いられる請求データを生成する。
【0210】
以上説明したように、本実施形態によれば、一の依頼者が一のサービスに申し込むことを示す端末装置5からの申し込み指示に応じて第1商品購入データベース255のサービス利用情報が更新され、一の依頼者の予定を表した個人用カレンダー660の表示を端末装置5から要求された場合に、第1商品登録データベース251のサービス登録情報と第1商品購入データベース255のサービス利用情報とに基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれたサービスに関する予定であって、少なくともサービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあったサービスに関する予定を表すように構成された個人用カレンダー660が端末装置5において表示される。
このように、依頼者(施設入居者)が申し込んだサービスに関する予定を表すように構成された個人用カレンダー660を端末装置5において表示させることにより、作業者(施設スタッフ)は、依頼者(施設入居者)に提供されるサービスの予定を確認しながら、新たにどのようなサービスを申し込むかを判断することが可能になる。従って、依頼者の生活状況に応じた適切なサービスを申し込み易くなり、依頼者(施設入居者)の満足度を高めることができる。
【0211】
ここまで、
図5のフローチャートを起点とした(1)~(6)の処理について説明した。
次に、上述した本実施形態に係る代理作業支援サーバ2において依頼者(施設入居者)に対する推奨サービスを決定する処理について、
図42、
図43に示すフローチャートを参照して説明する。
【0212】
本実施形態に係る代理作業支援サーバ2は、記憶部24において、推奨サービスの決定に用いる評価値を推定するための学習済モデルを記憶する。
この学習済モデルは、依頼者の特徴を示す依頼者特徴情報とサービスの特徴を示すサービス特徴情報との組み合わせと、サービスの利用頻度に関する評価値との相関性に基づいて、与えられた依頼者特徴情報とサービス特徴情報とから評価値を推定するように生成されている。サービスの利用頻度は、一定期間内にサービスが利用された回数である。学習済モデルの生成には、例えば、介護施設などにおける各サービスの利用実績のデータを用いることができる。
【0213】
ここで、依頼者特徴情報は、例えば、依頼者データベース257の依頼者登録情報の少なくとも一部を含んでよく、具体的には、以下の情報の少なくとも一部を含んでよい。
・性別
・年齢
・心身状態情報(要介護度、治療中の疾患、アレルギーの種類、カロリー制限の情報、糖質制限の情報等)
・予算情報(
図10、
図11)
【0214】
また、依頼者特徴情報は、依頼者登録情報の心身状態情報の他に、介護記録データベース259、ケアプランデータベース260、健康状態データベース263などに記憶される依頼者の心身状態に関連する情報を含んでもよい。
【0215】
更に、依頼者特徴情報は、第1商品購入情報における依頼者のサービスの利用状況に関する情報(サービス利用情報)を含んでもよい。例えば、依頼者特徴情報は、直近の所定期間内に依頼者が利用したサービスの数や、直近の所定期間内に依頼者が利用したサービスの特徴を示す情報などを含んでもよい。
【0216】
サービス特徴情報は、第1商品登録データベース251の第1商品登録情報の少なくとも一部を含んでよく、具体的には、以下の情報の少なくとも一部を含んでよい。
・商品カテゴリ
・商品の内容や特徴に関する情報
・商品の販売価格
【0217】
依頼者特徴情報とサービス特徴情報とから評価値を推定する学習済みモデルの生成には、例えば、決定木、サポートベクターマシン、ランダムフォレスト、ロジスティック回帰、k平均法、ニューラルネットワークなどの公知の機械学習アルゴリズムを用いることができる。
【0218】
代理作業支援サーバ2の処理部26は、個人用カレンダーを端末装置5に表示させるステップST610(
図16)において、例えば
図42のフローチャートに示す処理を実行する。
【0219】
ST1900:
処理部26は、第1商品登録データベース251の第1商品登録情報及び第1商品購入データベース255の第1商品購入情報に基づいて、設定されたカレンダーの日付の範囲(例えば今月)に実施予定日が含まれた1以上のサービスを特定する。
【0220】
ST1910:
処理部26は、ステップST1900で特定した1以上のサービスの各々について、一の依頼者(以下、対象依頼者と記す。)に関する依頼者特徴情報と、特定したサービスのサービス特徴情報との組み合わせを学習済モデルに適用することにより、サービスの利用頻度に関する評価値を推定する。ここで評価値は、推定されるサービスの利用頻度が大きいほど大きな値を持つものでもよい。
【0221】
ST1915:
処理部26は、特定した1以上のサービスの各々について学習済モデルを用いて推定した評価値に基づいて、特定した1以上のサービスの中から、対象依頼者に利用を勧めるべきサービスである推奨サービスを決定する。例えば、推定した評価値が所定のしきい値を超えるサービスを推定サービスとして決定してもよいし、推定した評価値が相対的に大きい1以上のサービスを推定サービスとして決定してもよい。
【0222】
処理部26は、決定した推奨サービスに関する予定を表すように構成された個人用カレンダーを端末装置5において表示させる処理を行う。決定した推奨サービスは、例えば
図17における星形のマーク667のように、個人カレンダー上において通常のサービスと区別できるように表示される。
【0223】
このように、対象依頼者の特徴とサービスの特徴との組み合わせから推定されるサービスの利用頻度に関する評価値に基づいて、個人用カレンダーに含まれるサービスの中から推奨サービスが決定されるため、依頼者にとって適切なサービスを選択する作業を簡単に行うことができる。
【0224】
図43は、依頼者に対する推奨サービスを決定する処理の一変形例を説明するためのフローチャートである。
図43の変形例のフローチャートは、
図42に示すフローチャートにおけるステップST1900とステップST1910との間にステップST1905を追加したものであり、他のステップは
図42に示すフローチャートと同じである。ここでは、追加されたステップST1905について説明する。
【0225】
この変形例において、第1商品登録情報に含まれる1以上のサービスの特徴と、依頼者登録情報の心身状態情報に含まれる1以上の心身状態との組み合わせには、互いに禁止された組み合わせが予め規定されている。例えば心身状態情報において指定されたアレルギーの種類に対して、サービスの特徴に含まれる食品や物質等が好ましくない場合が、禁止された組み合わせに該当する。
【0226】
ステップST1905:
処理部26は、ステップST1900で特定した1以上のサービスの各々について、第1商品購入情報に含まれるサービスの特徴と、対象依頼者について依頼者登録情報の心身状態情報に含まれる心身状態との組み合わせが禁止されているか判定し、当該判定結果に応じて、特定した1以上のサービスの少なくとも一部を推奨サービスの候補から除外する。
【0227】
このように、対象依頼者の特徴とサービスの特徴との組み合わせが禁止された組み合わせであるようなサービスが、推奨サービスから除外されるため、依頼者にとってより適切なサービスを提案することができる。
【0228】
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【符号の説明】
【0229】
1…代理作業支援システム、2…代理作業支援サーバ、21…通信部、24…記憶部、240…プログラム、25…データベース部、26…処理部、251…第1商品登録データベース、252…独自商品登録データベース、253…第2商品登録データベース、254…カテゴリデータベース、255…第1商品購入データベース、256…第2商品購入データベース、257…依頼者データベース、258…組織データベース、259…介護記録データベース、260…ケアプランデータベース、261…請求データベース、262…ログデータベース、263…健康状態データベース、264…購入対象候補データベース、265…ユーザデータベース、266…音声情報記録データベース、3…商品販売サーバ、31…通信部、34…記憶部、340…プログラム、35…データベース部、351…商品データベース、352…取引データベース、36…処理部、4…販売者端末装置、5…端末装置、5A…作業者端末装置、5B…管理者端末装置、51…通信部、52…入力部、53…表示部、54…記憶部、540…プログラム、56…処理部、7…関係者端末装置、8…介護施設、9…ネットワーク
【手続補正書】
【提出日】2021-04-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバにおいて、複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を実行させる代理作業支援プログラムであって、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記サーバは、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
前記代理作業支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含み、
前記サービス登録情報は、
介護保険及び医療保険の少なくとも一方が適用される前記サービスである保険適用サービスに関して登録された情報と、
自費で賄われる前記サービスである自費サービスに関して登録された情報とを含み、
前記サービス利用情報は、
各前記依頼者による各前記保険適用サービスの利用状況に関する情報と、
各前記依頼者による各前記自費サービスの利用状況に関する情報とを含む、
代理作業支援プログラム。
【請求項2】
前記代理作業支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
前記個人用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスの詳細情報を表示するように求める表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報に基づいて、当該一のサービスに関して登録された情報の少なくとも一部を表した画面を前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項1に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項3】
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、当該設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスの申し込み状況であって、前記サービス利用情報に基づく当該一の依頼者の申し込み状況を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることを含む、
請求項1又は2に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項4】
前記代理作業支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスに申し込むための画面を表示するように求める表示要求を前記端末装置から受信した場合に、当該一の依頼者が当該一のサービスに申し込むことを示す前記申し込み指示を入力可能な画面を前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項3に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項5】
前記代理作業支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
前記個人用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスに対する申し込み状況の表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス利用情報に基づいて、当該一のサービスに対する複数の前記依頼者の申し込み状況を表した申し込み状況リストを前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項3又は4に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項6】
前記代理作業支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
一の前記サービスに対する申込状況を表した前記申し込み状況リストの画面において前記作業者により選択された一の前記依頼者が申し込みを行うための画面を表示するように求める表示要求を前記端末装置から受信した場合に、当該一の依頼者が当該一のサービスに申し込むことを示す申し込み指示を入力可能な画面を前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項5に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項7】
それぞれ複数の前記依頼者から代理作業を依頼された1以上の組織が規定されており、
前記サービス登録情報は、複数の前記サービスの各々について、前記サービスを提供可能な少なくとも1つの前記組織に関する情報を含んでおり、
前記代理作業支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
一の前記組織に提供される前記サービスの実施予定を表した組織用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスであって、当該一の組織に提供可能な前記サービスに関する予定を表すように構成された前記組織用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項1~6のいずれか一項に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項8】
前記代理作業支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
前記組織用カレンダーの画面において前記作業者により選択された一の前記サービスに対する申し込み状況の表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス利用情報に基づいて、当該一のサービスに対する複数の前記依頼者の申し込み状況を表した申し込み状況リストを前記端末装置において表示させる工程を含む、
請求項7に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項9】
前記サービス登録情報は、定期的に実施される前記サービスである定期サービスの実施周期に関する情報を含み、
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、前記サービス登録情報の前記実施周期に関する情報に当てはまる実施予定日が当該設定された日付の範囲に含まれた前記定期サービスに関する予定であって、前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記定期サービスに関する予定も表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることを含む、
請求項1~8のいずれか一項に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項10】
前記サーバは、
各前記依頼者の心身の状態に関する情報を含んだ心身状態情報と、
各前記依頼者が前記サービスを含む商品の購入のために設定した予算に関する予算情報と、
を記憶する1以上の前記データベースにアクセス可能であり、
前記サーバは、学習済モデルを記憶し、
前記学習済モデルは、前記依頼者の特徴を示す依頼者特徴情報と前記サービスの特徴を示すサービス特徴情報との組み合わせと、前記サービスの利用頻度に関する評価値との相関性に基づいて、与えられた前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報とから前記評価値を推定するように生成されており、
一の前記依頼者に関する前記依頼者特徴情報は、
当該一の依頼者の心身状態に関する前記心身状態情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者が設定した前記予算に関する前記予算情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者による前記サービスの利用状況に関する前記サービス利用情報の少なくとも一部の情報とを含み、
一の前記サービスに関する前記サービス特徴情報は、当該一のサービスの特徴に関する前記サービス登録情報の少なくとも一部の情報を含み、
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、
前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、当該設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた1以上の前記サービスを特定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について、当該一の依頼者に関する前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報との組み合わせを前記学習済モデルに適用することにより、前記評価値を推定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について推定した前記評価値に基づいて、前記特定した1以上のサービスの中から、当該一の依頼者に利用を勧めるべき前記サービスである推奨サービスを決定することと、
決定した前記推奨サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることとを含む、
請求項1~9のいずれか一項に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項11】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバにおいて、複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を実行させる代理作業支援プログラムであって、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記サーバは、
前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報と、
サービス利用情報と、
各前記依頼者の心身の状態に関する情報を含んだ心身状態情報と、
各前記依頼者が前記サービスを含む商品の購入のために設定した予算に関する予算情報と
を記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
前記代理作業支援プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含み、
前記サーバは、学習済モデルを記憶し、
前記学習済モデルは、前記依頼者の特徴を示す依頼者特徴情報と前記サービスの特徴を示すサービス特徴情報との組み合わせと、前記サービスの利用頻度に関する評価値との相関性に基づいて、与えられた前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報とから前記評価値を推定するように生成されており、
一の前記依頼者に関する前記依頼者特徴情報は、
当該一の依頼者の心身状態に関する前記心身状態情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者が設定した前記予算に関する前記予算情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者による前記サービスの利用状況に関する前記サービス利用情報の少なくとも一部の情報とを含み、
一の前記サービスに関する前記サービス特徴情報は、当該一のサービスの特徴に関する前記サービス登録情報の少なくとも一部の情報を含み、
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、
前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、当該設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた1以上の前記サービスを特定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について、当該一の依頼者に関する前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報との組み合わせを前記学習済モデルに適用することにより、前記評価値を推定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について推定した前記評価値に基づいて、前記特定した1以上のサービスの中から、当該一の依頼者に利用を勧めるべき前記サービスである推奨サービスを決定することと、
決定した前記推奨サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることとを含む、
代理作業支援プログラム。
【請求項12】
前記サービス登録情報に含まれる1以上の前記サービスの特徴と、前記心身状態情報に含まれる1以上の心身状態との組み合わせには、互いに禁止された組み合わせが規定されており、
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、
前記特定した1以上のサービスの各々について、前記サービス登録情報に含まれる前記サービスの特徴と、当該一の依頼者について前記心身状態情報に含まれる前記心身状態との組み合わせが禁止されているか判定し、当該判定結果に応じて、前記特定した1以上のサービスの少なくとも一部を前記推奨サービスの候補から除外することを含む、
請求項10又は11に記載の代理作業支援プログラム。
【請求項13】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバが、複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理において実行する代理作業支援方法であって、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記サーバは、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを有し、
前記サービス登録情報は、
介護保険及び医療保険の少なくとも一方が適用される前記サービスである保険適用サービスに関して登録された情報と、
自費で賄われる前記サービスである自費サービスに関して登録された情報とを含み、
前記サービス利用情報は、
各前記依頼者による各前記保険適用サービスの利用状況に関する情報と、
各前記依頼者による各前記自費サービスの利用状況に関する情報とを含む、
代理作業支援方法。
【請求項14】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバが、複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理において実行する代理作業支援方法であって、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記サーバは、
前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報と、
サービス利用情報と、
各前記依頼者の心身の状態に関する情報を含んだ心身状態情報と、
各前記依頼者が前記サービスを含む商品の購入のために設定した予算に関する予算情報と
を記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを有し、
前記サーバは、学習済モデルを記憶し、
前記学習済モデルは、前記依頼者の特徴を示す依頼者特徴情報と前記サービスの特徴を示すサービス特徴情報との組み合わせと、前記サービスの利用頻度に関する評価値との相関性に基づいて、与えられた前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報とから前記評価値を推定するように生成されており、
一の前記依頼者に関する前記依頼者特徴情報は、
当該一の依頼者の心身状態に関する前記心身状態情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者が設定した前記予算に関する前記予算情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者による前記サービスの利用状況に関する前記サービス利用情報の少なくとも一部の情報とを含み、
一の前記サービスに関する前記サービス特徴情報は、当該一のサービスの特徴に関する前記サービス登録情報の少なくとも一部の情報を含み、
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、
前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、当該設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた1以上の前記サービスを特定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について、当該一の依頼者に関する前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報との組み合わせを前記学習済モデルに適用することにより、前記評価値を推定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について推定した前記評価値に基づいて、前記特定した1以上のサービスの中から、当該一の依頼者に利用を勧めるべき前記サービスである推奨サービスを決定することと、
決定した前記推奨サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることとを含む、
代理作業支援方法。
【請求項15】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバであって、
処理部と、
複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を前記処理部において実行させるプログラムの命令を記憶した記憶部とを有し、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記処理部は、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
前記プログラムの命令に従って前記処理部が実行する処理は、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含み、
前記サービス登録情報は、
介護保険及び医療保険の少なくとも一方が適用される前記サービスである保険適用サービスに関して登録された情報と、
自費で賄われる前記サービスである自費サービスに関して登録された情報とを含み、
前記サービス利用情報は、
各前記依頼者による各前記保険適用サービスの利用状況に関する情報と、
各前記依頼者による各前記自費サービスの利用状況に関する情報とを含む、
サーバ。
【請求項16】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と通信可能なサーバであって、
処理部と、
複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を前記処理部において実行させるプログラムの命令を記憶した記憶部とを有し、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記処理部は、
前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報と、
サービス利用情報と、
各前記依頼者の心身の状態に関する情報を含んだ心身状態情報と、
各前記依頼者が前記サービスを含む商品の購入のために設定した予算に関する予算情報と
を記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
前記プログラムの命令に従って前記処理部が実行する処理は、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含み、
前記サーバは、学習済モデルを記憶し、
前記学習済モデルは、前記依頼者の特徴を示す依頼者特徴情報と前記サービスの特徴を示すサービス特徴情報との組み合わせと、前記サービスの利用頻度に関する評価値との相関性に基づいて、与えられた前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報とから前記評価値を推定するように生成されており、
一の前記依頼者に関する前記依頼者特徴情報は、
当該一の依頼者の心身状態に関する前記心身状態情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者が設定した前記予算に関する前記予算情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者による前記サービスの利用状況に関する前記サービス利用情報の少なくとも一部の情報とを含み、
一の前記サービスに関する前記サービス特徴情報は、当該一のサービスの特徴に関する前記サービス登録情報の少なくとも一部の情報を含み、
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、
前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、当該設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた1以上の前記サービスを特定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について、当該一の依頼者に関する前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報との組み合わせを前記学習済モデルに適用することにより、前記評価値を推定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について推定した前記評価値に基づいて、前記特定した1以上のサービスの中から、当該一の依頼者に利用を勧めるべき前記サービスである推奨サービスを決定することと、
決定した前記推奨サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることとを含む、
サーバ。
【請求項17】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と、
前記端末装置と通信可能なサーバとを有し、
前記サーバは、
処理部と、
複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を前記処理部において実行させるプログラムの命令が記憶された記憶部とを含み、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記処理部は、前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報とサービス利用情報とを記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
前記プログラムの命令に従って前記サーバの前記処理部が実行する処理は、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含み、
前記サービス登録情報は、
介護保険及び医療保険の少なくとも一方が適用される前記サービスである保険適用サービスに関して登録された情報と、
自費で賄われる前記サービスである自費サービスに関して登録された情報とを含み、
前記サービス利用情報は、
各前記依頼者による各前記保険適用サービスの利用状況に関する情報と、
各前記依頼者による各前記自費サービスの利用状況に関する情報とを含む、
システム。
【請求項18】
依頼者のために前記依頼者の代理で行われる代理作業の作業者が操作する端末装置と、
前記端末装置と通信可能なサーバとを有し、
前記サーバは、
処理部と、
複数の前記依頼者のために行われる前記代理作業を支援する処理を前記処理部において実行させるプログラムの命令が記憶された記憶部とを含み、
前記代理作業は、前記依頼者に提供されるサービスに前記依頼者の代理で申し込むことを含み、
前記処理部は、
前記依頼者に提供可能な複数の前記サービスの各々に関するサービス登録情報と、
サービス利用情報と、
各前記依頼者の心身の状態に関する情報を含んだ心身状態情報と、
各前記依頼者が前記サービスを含む商品の購入のために設定した予算に関する予算情報と
を記憶する1以上のデータベースにアクセス可能であり、
前記サービス登録情報は、各前記サービスに関して登録された情報であって、少なくとも各前記サービスの内容と実施予定日を含み、
前記サービス利用情報は、各前記依頼者による各前記サービスの利用状況に関する情報を含み、
前記プログラムの命令に従って前記サーバの前記処理部が実行する処理は、
一の前記依頼者が一の前記サービスに申し込むことを示す申し込み指示を前記端末装置から受信した場合に、受信した前記申し込み指示に応じて前記サービス利用情報を更新する工程と、
一の前記依頼者の予定を表した個人用カレンダーの表示要求を前記端末装置から受信した場合に、前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた前記サービスに関する予定であって、少なくとも前記サービス利用情報において当該一の依頼者の申し込みがあった前記サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程とを含み、
前記サーバは、学習済モデルを記憶し、
前記学習済モデルは、前記依頼者の特徴を示す依頼者特徴情報と前記サービスの特徴を示すサービス特徴情報との組み合わせと、前記サービスの利用頻度に関する評価値との相関性に基づいて、与えられた前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報とから前記評価値を推定するように生成されており、
一の前記依頼者に関する前記依頼者特徴情報は、
当該一の依頼者の心身状態に関する前記心身状態情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者が設定した前記予算に関する前記予算情報の少なくとも一部の情報と、
当該一の依頼者による前記サービスの利用状況に関する前記サービス利用情報の少なくとも一部の情報とを含み、
一の前記サービスに関する前記サービス特徴情報は、当該一のサービスの特徴に関する前記サービス登録情報の少なくとも一部の情報を含み、
設定された日付の範囲における一の前記依頼者の予定を表した前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させる工程は、
前記サービス登録情報及び前記サービス利用情報に基づいて、当該設定された日付の範囲に実施予定日が含まれた1以上の前記サービスを特定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について、当該一の依頼者に関する前記依頼者特徴情報と前記サービス特徴情報との組み合わせを前記学習済モデルに適用することにより、前記評価値を推定することと、
前記特定した1以上のサービスの各々について推定した前記評価値に基づいて、前記特定した1以上のサービスの中から、当該一の依頼者に利用を勧めるべき前記サービスである推奨サービスを決定することと、
決定した前記推奨サービスに関する予定を表すように構成された前記個人用カレンダーを前記端末装置において表示させることとを含む、
システム。