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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022028184
(43)【公開日】2022-02-16
(54)【発明の名称】運搬用台車
(51)【国際特許分類】
   B62B 3/00 20060101AFI20220208BHJP
   B61D 15/00 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
B62B3/00 J
B62B3/00 B
B62B3/00 A
B61D15/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020131430
(22)【出願日】2020-08-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 第6回鉄道技術展 幕張メッセにて、2019年11月27日から2019年11月29日まで展示
(71)【出願人】
【識別番号】390007607
【氏名又は名称】大鉄工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】591159837
【氏名又は名称】東進産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
(72)【発明者】
【氏名】坂本 士
(72)【発明者】
【氏名】三園 泰孝
(72)【発明者】
【氏名】北野 生喜
【テーマコード(参考)】
3D050
【Fターム(参考)】
3D050AA01
3D050BB02
3D050DD02
3D050DD06
3D050EE08
3D050EE15
3D050EE18
3D050KK14
(57)【要約】
【課題】軌道工事に用いられる運搬用台車を、路面側から軌道へ、迅速に、かつ、容易に、載置できるようにする。
【解決手段】4個の軌道走行車輪2を有する台車本体1に、電動アシストユニット5を第1着脱機構C1 を介して、取着する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軌道(R)と路面(P)を走行自在な運搬用台車であって、
4個の軌道走行車輪(2)を有する台車本体(1)と、
上記台車本体(1)の後端(11)に、第1着脱機構(C1 )を介して、着脱自在に取着されると共に、電気駆動車輪(6)を有する電動アシストユニット(5)と、
上記台車本体(1)の前端(12)に、第2着脱機構(C2 )を介して、着脱自在に取着される、2個の路面走行用遊転輪(14)(14)付きの前方サポートユニット(10)とを、
備えたことを特徴とする運搬用台車。
【請求項2】
上記電動アシストユニット(5)の電気駆動車輪(6)は、軌条(30)と路面(P)に兼用可能なゴムタイヤ(40)であり、
しかも、上記第1着脱機構(C1 )は、上記電動アシストユニット(5)を、台車本体(1)の後方から見て、左右一方に片寄った偏在位置と、左右中央位置とを、選択して、取着自在に構成され、
上記電動アシストユニット(5)が上記偏在位置に在る際に上記ゴムタイヤ(40)が一方の軌条(30)に対応して接触し、
上記電動アシストユニット(5)が上記左右中央位置に在る際に上記ゴムタイヤ(40)が路面(P)に対応して接触するように、
構成した請求項1記載の運搬用台車。
【請求項3】
軌道走行状態では、上記4個の軌道走行車輪(2)(2)(2)(2)、及び、上記電気駆動車輪(6)から成る5輪走行であり、
路面走行状態では、上記前方サポートユニット(10)の2個の路面走行用遊転輪(14)(14)、及び、上記電気駆動車輪(6)から成る3輪走行である請求項1又は2記載の運搬用台車。
【請求項4】
上記第1着脱機構(C1 )は、上記台車本体(1)の後端(11)の左右中央に設けた中央受け具(26)と、左右一端側に設けた端部側受け具(27)と、上記電動アシストユニット(5)に付設の係止突部(29A)と、を備え、上記係止突部(29A)を上記中央受け具(26)と端部側受け具(27)の内の一方に選択的に係止して取着するよう構成した請求項1,2又は3記載の運搬用台車。
【請求項5】
上記第2着脱機構(C2 )は、上記台車本体(1)の前端の横桁(17F)と、上記前方サポートユニット(10)の柱部(21)の途中から垂設されて上記横桁(17F)を下方から引掛ける鈎部(22)を有する吊上部材(23)とを、具備する請求項1記載の運搬用台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運搬用台車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、電車のレールや枕木の交換、その他各種の軌道整備・補修工事には、「軽便トロ(トロッコ)」と呼ばれる運搬用軌道走行台車が使用されている。
真夜中に電車が全く走行しなくなる状況を、一般に、“線路閉鎖”と呼ばれているが、この“線路閉鎖”は、夜の1時頃から早朝5時頃までに行われる。
即ち、上記軌道整備・補修工事は、夜間の短い“線路閉鎖”の時間内にて行う必要がある。上記“線路閉鎖”がかかるまでは、軌道上に侵入できない。それまで上記「軽便トロ」を、踏切の前等に於て、待機させて、“線路閉鎖”がかかるのを待ち、“線路閉鎖”がかかると、「軽便トロ」を複数の作業者にて持ち上げて、踏切上で載線し(軌条上に載置し)、必要な作業装置や道具、使用資材を、積込み、現場まで人力で押してゆく必要があった。
【0003】
このように、従来の「軽便トロ」は、作業者にとって、短い時間で、載線せねばならず、かつ、作業装置や道具、使用資材を積込まねばならず、過酷な作業を要求され、しかも、夜間に工事できる貴重な短い時間を無駄使いしていた。
そこで、従来、軌条に載せ易く、かつ、路面と軌条両用の運搬台車が提案されている(
特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-178926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に記載の運搬台車は、台車本体に、路面用キャスタと、軌条用キャスタとを、別々に取付け、かつ、コイルバネを付設して、人力で路面から軌条へ載せ易くする構成である。
【0006】
しかしながら、このような運搬台車は、小型の軽便用としては使い易いのであるが、軌道整備・補修工事にあっては、重量の大きい作業装置や道具、使用資材等を、載置し、かつ、長い距離のある現場まで運ぶには、不十分であった。
そこで、本発明は、比較的重量の大きい作業装置や道具、使用資材等を載置可能であって、“線路閉鎖”の前に踏切の前の路面等に於て積込完了状態としておき、“線路閉鎖”となるや否や、容易に路面走行して、(路面と軌条の交差する)踏切に於て、軌道に乗り換え、直ちに、軌道上を動力走行して、楽に現場まで到達可能として、作業者の負担軽減を図り、さらに、軌道現場作業時間の有効活用を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、軌道と路面を走行自在な運搬用台車であって、4個の軌道走行車輪を有する台車本体と、上記台車本体の後端に、第1着脱機構を介して、着脱自在に取着されると共に、電気駆動車輪を有する電動アシストユニットと、上記台車本体の前端に、第2着脱機構を介して、着脱自在に取着される、2個の路面走行用遊転輪付きの前方サポートユニットとを、備えている。
【0008】
また、上記電動アシストユニットの電気駆動車輪は、軌条と路面に兼用可能なゴムタイヤであり、しかも、上記第1着脱機構は、上記電動アシストユニットを、台車本体の後方から見て、左右一方に片寄った偏在位置と、左右中央位置とを、選択して、取着自在に構成され、上記電動アシストユニットが上記偏在位置に在る際に上記ゴムタイヤが一方の軌条に対応して接触し、上記電動アシストユニットが上記左右中央位置に在る際に上記ゴムタイヤが路面に対応して接触するように、構成した。
【0009】
また、軌道走行状態では、上記4個の軌道走行車輪、及び、上記電気駆動車輪から成る5輪走行であり、路面走行状態では、上記前方サポートユニットの2個の路面走行用遊転輪、及び、上記電気駆動車輪から成る3輪走行であるように構成した。
【0010】
また、上記第1着脱機構は、上記台車本体の後端の左右中央に設けた中央受け具と、左右一端側に設けた端部側受け具と、上記電動アシストユニットに付設の係止突部と、を備え、上記係止突部を上記中央受け具と端部側受け具の内の一方に選択的に係止して取着するよう構成したものである。
【0011】
また、上記第2着脱機構は、上記台車本体の前端の横桁と、上記前方サポートユニットの柱部の途中から垂設されて上記横桁を下方から引掛ける鈎部を有する吊上部材とを、具備している。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、作業者の負担を十分軽減できる。そして、夜間の短い“線路閉鎖”の時間を、有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の一形態を示し、軌道走行状態を示す側面図である。
図2】軌道走行状態を示す背面図である。
図3】軌道走行状態の平面図である。
図4】電動アシストユニットの要部を示すと共に第1着脱機構の一例を示す一部断面側面図である。
図5】路面走行状態を示す側面図である。
図6】路面走行状態を示す要部背面図である。
図7】路面走行状態の平面図である。
図8】路面走行状態を示す要部正面図である。
図9】前方サポートユニット及び第2着脱機構を示した側面図である。
図10】前方サポートユニットの平面図である。平面図である。
図11】使用方法の一例を示す平面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1図10に於て、軌道Rと路面Pを走行できる本発明に係る運搬用台車Yを示し、1は、4個の軌道走行車輪2を有する台車本体である。
【0015】
5は、台車本体1の後端11に着脱自在に、取着される電動アシストユニットであって、この電動アシストユニット5は、単数個の電気軌道車輪6を有し、(図示省略した)電池と電気モータの電気駆動部がケーシング7等に内設されている。また、作業者が手で握持するハンドル8が、縦長状フレーム9から上方へ突出状に付設される。ハンドル8及びその近傍には、モータのON-OFFスイッチ、速度制御レバー、ブレーキレバー等が、付設される。
さらに、電動アシストユニット5は、台車本体1の後端11に対して、第1着脱機構C1 を介して、着脱自在に取着される。
【0016】
また、台車本体1の前端12に、第2着脱機構C2 を介して、着脱自在に、前方サポートユニット10が取着可能である。
この前方サポートユニット10は、2個の路面走行用遊転輪14,14を有する。図8に示すように、前方から見れば、フレーム全体が門型に形成されている。15はパイプ材の門型ハンドルである。
【0017】
ところで、図7に示すように、台車本体1は、平面視略矩形状の枠体を備え、この枠体は、左右一対の縦桁16,16と、複数の横桁17,17…とを、有する。
第2着脱機構C2 は、図9図10に示すように、台車本体1の上記横桁17,17…の内の前端の横桁17Fと、前方サポートユニット10の柱部21,21の上下途中から垂設されて(前端の)横桁17Fを下方から引掛ける鈎部(J字部)22を有する吊上部材23とを、備える。
【0018】
なお、柱部21は、遊転輪14を枢支する倒立U型枢支具18から上方へ立設状として連設されている。また、この柱部21を、伸縮自在な外筒21Aと内筒21Bをもって構成するも望ましい(図9参照)。
【0019】
例えば、スクリューシャフトと回転ナットにて、伸縮機構を構成して、外筒21Aと内筒21Bを、伸縮させて、迅速かつ容易に、前端の横桁17Fに鈎部22を引掛けることができる。なお、図9に示す小突出子24は、図外の手動ハンドルを、着脱自在に取着して、このハンドルを回動して、上記回転ナットを回転させて、内筒21Bを伸縮させるように構成する。
【0020】
図1図7に戻って第1着脱機構C1 について説明すると、台車本体1の後端11に於て、(後方から見て)その左右中央に中央受け具26を付設すると共に、左右いずれかの一端側には端部側受け具27を付設する。図3に示すように、延長部材28を後端の横桁17Bの一端に固着して、(図3では)右側方へ横桁17Bを延長状態として、端部側受け具27を設けている。
このようにして、電動アシストユニット5の平面視中央線L5 が、(図2図3に示すように、)レール(軌条)30の中央線に一致させることができる。
【0021】
図4に示すように、電動アシストユニット5には、フレーム9から前方突出状として突隆部9Aが形成され、その前端に上下方向の板片29が固着される。板片29はその上端片・下端片が各々上下に突出状として、(さらに好ましくは)上方突出部は上方へ板厚をしだいに薄くして、(係合離脱自在な)係止突部29Aとする。
【0022】
他方、各受け具26,27は、図4に示すように、鉛直板部31と、その上端から連設された断面倒立L字形状のアングル片部32とをもって、下方開口状係止溝を形成している。
前記係止突部29Aを、この係止溝に係合離脱自在に係止する。
【0023】
また、図4から明らかなように、各受け具26,27は、鉛直板部31の下端縁に後方延伸状に連設した誘導下板部33を有し、この誘導下板部33によって、板片29の下端縁が(矢印M29の方向に)誘導案内され、板片29の上端の係止突部29Aがスムーズに(アングル片部32の)係止溝に係合(係止)できる。
【0024】
このようにして、電動アシストユニット5に付設されている係止突部29Aを、前記中央受け具26と端部側受け具27の内の一方に選択的に係止して、取着することができる。
なお、図6に示すように、中央受け具26よりも端部側受け具27を、僅かに高い位置に、配設する。
【0025】
そして、電動アシストユニット5の電気駆動車輪6は、軌条(レール)30と路面Pに兼用可能なゴムタイヤ40である。
しかも、第1着脱機構C1 は、電動アシストユニット5を、台車本体1の後方から見て、左右一方向に片寄った偏在位置(図2図3参照)と、左右中央位置(図6図7参照)とを、選択して、取着自在である。
【0026】
図2図3に示す如く、電動アシストユニット5が(左右一方側の)偏在位置に在る際には、ゴムタイヤ40が(左右一方の)軌条30に対応して接触し、電動アシストユニット5の電気駆動力にて、軌道Rに沿って走行できる。
【0027】
また、図5図6図7図8に示す如く、電動アシストユニット5が左右中央位置に在る際には、ゴムタイヤ40が路面Pに(対応して)接触し、電動アシストユニット5の電気駆動力にて、路面Pの上を走行できる。
【0028】
さらに具体的に説明すれば、図1図2に示した軌道走行状態では、4個の軌道走行車輪2,2,2,2、及び、電気駆動車輪6から成る5輪走行(状態)である。
他方、図5図6図7図8に示した路面走行状態では、前方サポートユニット10の2個の遊転輪14,14、及び、電気駆動車輪6から成る3輪走行である。
【0029】
図11に於て、道路35と軌道Rが交差する踏切附近を平面図で簡略化して示す。台車Yには、軌道整備・補修工事用の作業装置や道具や使用資材等を、図11に示した踏切直前位置、又は、少し離れた位置にて、予め積込んでおくことができる。即ち、路面走行状態(図5図8参照)にて、予め、作業装置や道具や使用資材等を積込んでおき、電動アシストユニット5による駆動力にて、前記“線路閉鎖”の前に、図11に示すような踏切直前位置で、待機する。
【0030】
その後、夜中の1時頃に“線路閉鎖”がかかれば、電動アシストユニット5による駆動力にて、図11の2点鎖線Eにて示す位置まで台車Yを進入させて、90度方向変換させた後、電動アシストユニット5の台車取付位置を、図2図3に示すような左右一方の端部に、変更し、さらに、前方サポートユニット10を、取外して、軌条30の上に、軌道走行車輪2,2,2,2を載せれば、軌道走行姿勢となる。
電動アシストユニット5の駆動力にて、重量大なる装置や資材を能率良く、かつ、スムーズに、現場まで搬送できて、直ちに、軌道整備・補修工事を開始できる。
【0031】
また、工事が終了すれば、前述の工程と逆に、能率良くスムーズに、軌道R及び路面P(道路35)を、走行させて、余裕をもって、帰還できる。
このように、作業員の負担を大幅に軽減可能であり、かつ、軌道作業時間(“線路閉鎖”の短い夜の時間)を、有効に活用可能となり、列車の安全運行等にも大きく寄与できる。
【0032】
本発明は、以上詳述したように、軌道Rと路面Pを走行自在な運搬用台車であって、4個の軌道走行車輪2を有する台車本体1と、上記台車本体1の後端11に、第1着脱機構C1 を介して、着脱自在に取着されると共に、電気駆動車輪6を有する電動アシストユニット5と、上記台車本体1の前端12に、第2着脱機構C2 を介して、着脱自在に取着される、2個の路面走行用遊転輪14,14付きの前方サポートユニット10とを、備えているので、電動アシストユニット5を、軌道走行及び路面走行に、共用できて、構造も簡易で、しかも、軌道走行も路面走行も、安定して安全走行できる。特に、作業者の負担が大きく軽減できる。かつ、夜間の短い限られた時間を効率的に(無駄使いせずに)使って、安全に能率良く工事を行い得る。
【0033】
また、上記電動アシストユニット5の電気駆動車輪6は、軌条30と路面Pに兼用可能なゴムタイヤ40であり、しかも、上記第1着脱機構C1 は、上記電動アシストユニット5を、台車本体1の後方から見て、左右一方に片寄った偏在位置と、左右中央位置とを、選択して、取着自在に構成され、上記電動アシストユニット5が上記偏在位置に在る際に上記ゴムタイヤ40が一方の軌条30に対応して接触し、上記電動アシストユニット5が上記左右中央位置に在る際に上記ゴムタイヤ40が路面Pに対応して接触するように、構成したので、電気駆動車輪6は兼用されて、単数で済み、路面Pに対しても、軌条30に対しても、確実に台車Yを駆動走行できる。
【0034】
また、軌道走行状態では、上記4個の軌道走行車輪2,2,2,2、及び、上記電気駆動車輪6から成る5輪走行であり、路面走行状態では、上記前方サポートユニット10の2個の路面走行用遊転輪14,14、及び、上記電気駆動車輪6から成る3輪走行であるので、
軌道走行車輪2,2,2,2が傷付かず、レール(軌条)30への悪影響が防止できる。しかも、路面走行状態下では、前方サポートユニット10の遊転輪14,14によって、路面P上を安定走行できる。
【0035】
また、上記第1着脱機構C1 は、上記台車本体1の後端11の左右中央に設けた中央受け具26と、左右一端側に設けた端部側受け具27と、上記電動アシストユニット5に付設の係止突部29Aと、を備え、上記係止突部29Aを上記中央受け具26と端部側受け具27の内の一方に選択的に係止して取着するよう構成したので、簡素な構造にて、電動アシストユニット5を、巧妙に、路面走行姿勢(状態)と、軌道走行(状態)とに、切換できる。しかも、迅速な切換作業が可能となる。
【0036】
また、上記第2着脱機構C2 は、上記台車本体1の前端の横桁17Fと、上記前方サポートユニット10の柱部21の途中から垂設されて上記横桁17Fを下方から引掛ける鈎部22を有する吊上部材23とを、具備した構成であるので、作業者は迅速かつ容易に、前方サポートユニット10の取付け、及び、離脱の作業を、行い得て、夜間の“線路閉鎖”の短い時間を短縮するのに貢献することができる。しかも、前方サポートユニット10が不意に離脱する虞れがなく、安全姿勢を維持できる。
【符号の説明】
【0037】
1 台車本体
2 軌道走行車輪
5 電動アシストユニット
6 電気駆動車輪
10 前方サポートユニット
11 後端
12 前端
14 遊転輪
17F 前端の横桁
21 柱部
22 鈎部
23 吊上部材
26 中央受け具
27 端部側受け具
29A 係止突部
30 軌条
40 ゴムタイヤ
1 第1着脱機構
2 第2着脱機構
P 路面
R 軌道
Y 台車
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11