(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022028507
(43)【公開日】2022-02-16
(54)【発明の名称】表示装置および弾性部材
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20220208BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20220208BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
G06F1/16 312F
G06F1/16 312L
H05K5/02 N
G09F9/00 350Z
G09F9/00 302
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020131958
(22)【出願日】2020-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿部 隆
【テーマコード(参考)】
4E360
5G435
【Fターム(参考)】
4E360AB05
4E360AB42
4E360AB51
4E360BA01
4E360CA02
4E360EA14
4E360ED02
4E360ED07
4E360ED12
4E360GA53
4E360GB46
4E360GC14
5G435AA17
5G435EE02
5G435EE13
5G435GG42
5G435LL08
(57)【要約】
【課題】表示装置の構成部品の種類が多くなるのを抑制しやすい表示装置を得る。
【解決手段】表示装置は、ディスプレイと、筐体と、四つの弾性部材と、を備える。筐体は、ディスプレイの角部ごとに一つずつ設けられた四つの支持部を有する。弾性部材は、ディスプレイの角部ごとに一つずつ設けられ、ディスプレイと支持部との間に介在している。少なくとも二つの支持部のそれぞれの二つの支持面のうち少なくとも一つは、段付き面である。段付き面は、第1方向と第2方向とのうち当該段付き面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なり、少なくとも一方が弾性部材の壁と接触した二つの第1面を有する。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが第1方向または前記第1方向と直交する第2方向に延びる四つの辺部および前記四つの辺部を接続した四つの角部を有したディスプレイと、
前記角部ごとに一つずつ設けられ前記ディスプレイと離間した四つの支持部を有し、前記ディスプレイを収容した筐体と、
前記角部ごとに一つずつ設けられ、前記ディスプレイと前記支持部との間に介在し、エラストマによって構成された四つの弾性部材と、
を備え、
前記弾性部材は、それぞれが前記第1方向または前記第2方向に延び、一つの前記角部によって接続された二つの前記辺部と接触した二つの壁を有し、
前記支持部は、それぞれが前記第1方向または前記第2方向に延び、前記弾性部材の前記二つの壁と接触した二つの支持面を有し、
少なくとも二つの前記支持部のそれぞれの前記二つの支持面のうち少なくとも一つは、段付き面であり、
前記段付き面は、前記第1方向と前記第2方向とのうち当該段付き面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なり、少なくとも一方が前記壁と接触した二つの第1面を有した、表示装置。
【請求項2】
前記四つの支持部のうち前記第1方向または前記第2方向に並ぶ二つの前記支持部だけが、前記段付き面を有した、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記壁は、前記第1方向または前記第2方向に延び、前記支持面と接触した被支持面を有し、
前記段付き面と接触した前記被支持面は、前記第1方向と前記第2方向とのうち当該被支持面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なり、少なくとも一方が前記第1面と接触した二つの第2面を有した、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記二つの第1面のうち前記辺部に近い方と前記二つの前記第2面のうち前記辺部に近い方とが接触した、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記二つの第1面のうち前記辺部から遠い方と前記二つの前記第2面のうち前記辺部から遠い方とが接触した、請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記弾性部材は、前記二つの壁を接続した接続部を有し、
前記支持部は、前記二つの支持面を接続した接続部を有し、
前記弾性部材の前記接続部と前記支持部の前記接続部との間に空間が設けられた、請求項1~5のうちいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項7】
前記四つの弾性部材は、互いに同一形状であり、前記ディスプレイに対する姿勢が互いに異なる、請求項1~6のうちいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項8】
それぞれが第1方向または前記第1方向と直交する第2方向に延びる四つの辺部および前記四つの辺部を接続した四つの角部を有したディスプレイと、
前記角部ごとに一つずつ設けられ前記ディスプレイと離間した四つの支持部を有し、前記ディスプレイを収容した筐体と、
を備えた表示装置であって、
前記支持部は、それぞれが前記第1方向または前記第2方向に延びた二つの支持面を有し、
少なくとも二つの前記支持部のそれぞれの前記二つの支持面のうち少なくとも一つは、段付き面であり、
前記段付き面は、前記第1方向と前記第2方向とのうち当該段付き面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なる二つの面を有した、
前記表示装置、に設けられ、前記ディスプレイと前記支持部との間に介在し、エラストマによって構成された弾性部材であって、
それぞれが前記第1方向または前記第2方向に延び、前記第1方向と前記第2方向とに対して45度に傾斜した面に関して対称であり、一つの前記角部によって接続された二つの前記辺部と接触する二つの壁を備え、
前記壁は、前記第1方向または前記第2方向に延び、前記支持部と接触した被支持面を有し、
前記被支持面は、前記第1方向と前記第2方向とのうち当該被支持面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なり、少なくとも一方が前記支持部と接触する二つの面を有した、弾性部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置および弾性部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスプレイと、ディスプレイを収容した筐体と、ディスプレイの辺部と筐体の支持部との間に介在した弾性部材と、を備えた表示装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の表示装置に搭載されるディスプレイは、製造メーカや仕様の違いに応じて外形寸法が異なるものがあるため、ディスプレイには外形寸法違いの複数の種類がある。これにより、ディスプレイの外形寸法に応じた複数種類の弾性部材と複数種類の弾性部材に応じた複数種類の支持部が設定されている。このため、筐体や弾性部材等の構成部品の種類が多くなってしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の課題の一つは、表示装置の構成部品の種類が多くなるのを抑制しやすい表示装置および弾性部材を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様にかかる表示装置は、それぞれが第1方向または前記第1方向と直交する第2方向に延びる四つの辺部および前記四つの辺部を接続した四つの角部を有したディスプレイと、前記角部ごとに一つずつ設けられ前記ディスプレイと離間した四つの支持部を有し、前記ディスプレイを収容した筐体と、前記角部ごとに一つずつ設けられ、前記ディスプレイと前記支持部との間に介在し、エラストマによって構成された四つの弾性部材と、を備え、前記弾性部材は、それぞれが前記第1方向または前記第2方向に延び、一つの前記角部によって接続された二つの前記辺部と接触した二つの壁を有し、前記支持部は、それぞれが前記第1方向または前記第2方向に延び、前記弾性部材の前記二つの壁と接触した二つの支持面を有し、少なくとも二つの前記支持部のそれぞれの前記二つの支持面のうち少なくとも一つは、段付き面であり、前記段付き面は、前記第1方向と前記第2方向とのうち当該段付き面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なり、少なくとも一方が前記壁と接触した二つの第1面を有する。
【0007】
前記表示装置では、例えば、前記四つの支持部のうち前記第1方向または前記第2方向に並ぶ二つの前記支持部だけが、前記段付き面を有する。
【0008】
前記表示装置では、例えば、前記壁は、前記第1方向または前記第2方向に延び、前記支持面と接触した被支持面を有し、前記段付き面と接触した前記被支持面は、前記第1方向と前記第2方向とのうち当該被支持面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なり、少なくとも一方が前記第1面と接触した二つの第2面を有する。
【0009】
前記表示装置では、例えば、前記二つの第1面のうち前記辺部に近い方と前記二つの前記第2面のうち前記辺部に近い方とが接触している。
【0010】
前記表示装置では、例えば、前記二つの第1面のうち前記辺部から遠い方と前記二つの前記第2面のうち前記辺部から遠い方とが接触している。
【0011】
前記表示装置では、例えば、前記弾性部材は、前記二つの壁を接続した接続部を有し、前記支持部は、前記二つの支持面を接続した接続部を有し、前記弾性部材の前記接続部と前記支持部の前記接続部との間に空間が設けられている。
【0012】
前記表示装置では、例えば、前記四つの弾性部材は、互いに同一形状であり、前記ディスプレイに対する姿勢が互いに異なる。
【0013】
本発明の第2態様にかかる弾性部材は、それぞれが第1方向または前記第1方向と直交する第2方向に延びる四つの辺部および前記四つの辺部を接続した四つの角部を有したディスプレイと、前記角部ごとに一つずつ設けられ前記ディスプレイと離間した四つの支持部を有し、前記ディスプレイを収容した筐体と、を備えた表示装置であって、前記支持部は、それぞれが前記第1方向または前記第2方向に延びた二つの支持面を有し、少なくとも二つの前記支持部のそれぞれの前記二つの支持面のうち少なくとも一つは、段付き面であり、前記段付き面は、前記第1方向と前記第2方向とのうち当該段付き面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なる二つの面を有した、前記表示装置に設けられ、前記ディスプレイと前記支持部との間に介在し、エラストマによって構成された弾性部材であって、それぞれが前記第1方向または前記第2方向に延び、前記第1方向と前記第2方向とに対して45度に傾斜した面に関して対称であり、一つの前記角部によって接続された二つの前記辺部と接触する二つの壁を備え、前記壁は、前記第1方向または前記第2方向に延び、前記支持部と接触した被支持面を有し、前記被支持面は、前記第1方向と前記第2方向とのうち当該被支持面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なり、少なくとも一方が前記支持部と接触する二つの面を有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の上記態様によれば、表示装置の構成部品の種類が多くなるのを抑制しやすい表示装置および弾性部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、実施形態の電子機器の正面側からの例示的な斜視図であって、電子機器が展開位置に位置された状態の図である。
【
図2】
図2は、実施形態の第2モジュールの例示的な斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態の第2モジュールの例示的な正面図であって、フロントカバーが取り外された状態の図である。
【
図4】
図4は、実施形態のディスプレイの例示的な正面図である。
【
図5】
図5は、実施形態の第2モジュールの第2筐体の内部の例示的な斜視図であって、弾性部材が取り付けられた状態の図である。
【
図6】
図6は、実施形態の第2モジュールの第2筐体の内部の例示的な斜視図であって、弾性部材が取り外された状態の図である。
【
図7】
図7は、実施形態のディスプレイ支持部の左下の支持部およびその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体に第1ディスプレイが収容された状態の図である。
【
図8】
図8は、実施形態のディスプレイ支持部の左下の支持部およびその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体に第2ディスプレイが収容された状態の図である。
【
図9】
図9は、実施形態のディスプレイ支持部の左下の支持部およびその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体に第3ディスプレイが収容された図である。
【
図10】
図10は、実施形態のディスプレイ支持部の右上の支持部および弾性部材の例示的な断面図であって、第2筐体に第3ディスプレイが収容された図である。
【
図11】
図11は、実施形態のディスプレイ支持部の左下の第1弾性部材とその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体に第1ディスプレイが収容された状態の図である。
【
図12】
図12は、実施形態のディスプレイ支持部の左下の支持部および第1弾性部材とその周囲との例示的な断面図であって、第2筐体に第1ディスプレイが収容された状態の図である。
【
図13】
図13は、実施形態のディスプレイ支持部の第1弾性部材の正面側からの視線での斜視図である。
【
図14】
図14は、実施形態のディスプレイ支持部の第1弾性部材の背面側からの視線での斜視図である。
【
図15】
図15は、実施形態のディスプレイ支持部の左下の第2弾性部材とその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体に第2ディスプレイが収容された状態の図である。
【
図16】
図16は、実施形態のディスプレイ支持部の左下の支持部および第2弾性部材とその周囲との例示的な断面図であって、第2筐体に第2ディスプレイが収容された状態の図である。
【
図17】
図17は、実施形態のディスプレイ支持部の第2弾性部材の正面側からの視線での斜視図である。
【
図18】
図18は、実施形態のディスプレイ支持部の第2弾性部材の背面側からの視線での斜視図である。
【
図19】
図19は、実施形態のディスプレイ支持部の左下の第3弾性部材とその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体に第3ディスプレイが収容された状態の図である。
【
図20】
図20は、実施形態のディスプレイ支持部の左下の支持部および第3弾性部材とその周囲との例示的な断面図であって、第2筐体に第3ディスプレイが収容された状態の図である。
【
図21】
図21は、実施形態のディスプレイ支持部の第3弾性部材の正面側からの視線での斜視図である。
【
図22】
図22は、実施形態のディスプレイ支持部の第3弾性部材の背面側からの視線での斜視図である。
【
図23】
図23は、実施形態のディスプレイ支持部の左下部分とその周囲の断面図であって、第2筐体に第2ディスプレイが収容された場合の
図3のF-F線に沿った断面を示す図である。
【
図24】
図24は、実施形態のディスプレイ支持部の左下部分とその周囲の断面図であって、第2筐体に第3ディスプレイが収容された場合の
図3のF-F線に沿った断面を示す図である。
【
図25】
図25は、実施形態のディスプレイ支持部の右上の弾性部材およびその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体に第3ディスプレイが収容された図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
【0017】
なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0018】
図1は、実施形態の電子機器1の正面側からの例示的な斜視図であって、第2モジュール3が展開位置に位置された状態の図である。
【0019】
図1に示されるように、電子機器1は、例えば、ノートブック型(クラムシェル型)のパーソナルコンピュータとして構成され、第1モジュール2と、第2モジュール3と、を備えている。第1モジュール2は、例えば机や、台、棚等の載置部に載置される。第2モジュール3は、第1モジュール2に対して回転中心軸Ax1回りに回転可能に第1モジュール2に支持され、展開位置(
図1)と閉じ位置(不図示)との間を移動可能である。具体的には、第2モジュール3は、ヒンジ5を介して第1モジュール2に連結されている。なお、電子機器1は、上記例には限定されず、例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータや、スレート型(タブレット型)のパーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、映像表示装置、テレビジョン受像機、ゲーム機等であってもよい。
【0020】
第1モジュール2は、第1筐体11と、第1筐体11に支持されたキーボード12と、を有している。キーボード12は、上方から操作可能な状態に第1筐体11に支持されている。また、第1筐体11内には、基板(不図示)が収容されている。基板には、CPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の複数の電子部品(不図示)が実装されている。基板に設けられた配線と基板に実装された複数の電子部品とによって、電子機器1の電子回路の少なくとも一部が構成されている。
【0021】
第2モジュール3は、第2筐体21と、タッチパネル25と、ディスプレイ31とを有している。ディスプレイ31は、表示画面31aaが前方から視認可能な状態に、第2筐体21に支持されている。また、タッチパネル25は、ディスプレイ31の表示画面31aaを覆った状態で第2筐体21に支持されている。第2モジュール3は、表示装置の一例である。
【0022】
第2モジュール3が展開位置(
図1)に位置した状態では、第1筐体11の上面11aおよびキーボード12と、第2筐体21の前面21aおよびディスプレイ31の表示画面31aaとが対向せず、第1筐体11の上面11a、キーボード12、第2筐体21の前面21a、ディスプレイ31の表示画面31aaが露出する。
【0023】
一方、第2モジュール3が閉じ位置(不図示)に位置した状態では、第1筐体11の上面11aおよびキーボード12と、第2筐体21の前面21aおよびディスプレイ31の表示画面31aaとが対向する。
【0024】
次に、第2モジュール3について詳細に説明する。
【0025】
ここで、本実施形態では、便宜上、方向が定義されている。X1方向は、第2モジュール3の幅方向(左右方向、長手方向)に沿う方向である。X2方向は、X1方向の反対方向である。X1方向は左方、X2は右方とも称される。Y1方向は、第2モジュール3の上下方向の上方(高さ方向)と同じである。Z2方向は、Z1方向の反対方向であって、第2モジュール3の上下方向の下方と同じである。Z1方向は、第2モジュール3の前後方向(厚さ)の前方と同じである。Z2方向は、X1方向の反対方向であって、第2モジュール3の前後方向の後方と同じである。X1方向、Y1方向、およびZ1方向は、互いに直交している。また、X2方向、Y2方向、およびZ2方向は、互いに直交している。X1方向は、第1方向の一例であり、Y1方向は、第2方向の一例である。
【0026】
図2は、実施形態の第2モジュール3の例示的な斜視図である。
図3は、実施形態の第2モジュール3の例示的な正面図であって、フロントカバー23が取り外された状態の図である。
【0027】
図1~
図3に示されるように、第2筐体21は、扁平な略直方体に形成されている。第2筐体21は、例えば、前壁21cや、後壁21d、下壁21e、上壁21f、左壁21g、右壁21h等の複数の壁を有している。
【0028】
前壁21cは、前面21aを含み、後壁21dは、後面21bを含む。
【0029】
下壁21eおよび上壁21fは、それぞれ、第2筐体21の下端部21iおよび上端部21jを構成している。上端部21jは、回転中心軸Ax1と離間している。下端部21iは、上端部21jに対して回転中心軸Ax1側に設けられている。
【0030】
左壁21gおよび右壁21hは、それぞれ、第2筐体21の左端部21kおよび右端部21mを構成している。
【0031】
また、第2筐体21は、フロントカバー23と、リヤカバー24と、を含む複数の部材の組み合わせによって構成されている。フロントカバー23は、前壁21cの一部を含み、矩形枠状に形成されている。リヤカバー24は、少なくとも後壁21dを含む。フロントカバー23とリヤカバー24とは、爪やネジ等のよって互いに結合されている。
【0032】
ディスプレイ31は、例えば、液晶ディスプレイである。なお、ディスプレイ31は、液晶ディスプレイに限られない。例えば、ディスプレイ31は、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等であってもよい。ディスプレイ31は、表示体や表示部品とも称される。
【0033】
図4は、実施形態のディスプレイ31の例示的な正面図である。
図4に示されるように、ディスプレイ31は、扁平な略直方体に形成されている。ディスプレイ31は、前面31aと、前面31aの反対側の後面と、前面31aと後面とに亘った四つの辺部31cと、を有している。前面31aは、表示画面31aaを含む。複数の辺部31cは、下辺部31caと、上辺部31cbと、左辺部31cdと、右辺部31ccと、を含む。下辺部31caは、X1方向に延びており、ディスプレイ31の下端部を構成している。上辺部31cbは、X1方向に延びており、ディスプレイ31の上端部を構成している。左辺部31cdは、Y1方向に延びており、ディスプレイ31の左端部を構成している。右辺部31ccは、Y1方向に延びており、ディスプレイ31の右端部を構成している。複数の辺部31cは、略四角筒を構成するように互いに接続されている。辺部31cは、端部とも称される。
【0034】
また、ディスプレイ31は、四つの角部31da~31ddを有する。角部31daは、下辺部31caと右辺部31ccとの交差部によって構成されている。すなわち、角部31daは、下辺部31caと右辺部31ccとを接続している。角部31dbは、下辺部31caと左辺部31cdとの交差部によって構成されている。すなわち、角部31dbは、下辺部31caと左辺部31cdとを接続している。角部31dcは、左辺部31cdと上辺部31cbとの交差部によって構成されている。すなわち、角部31dcは、左辺部31cdと上辺部31cbとを接続している。角部31ddは、上辺部31cbと右辺部31ccとの交差部によって構成されている。すなわち、角部31ddは、上辺部31cbと右辺部31ccとを接続している。四つの角部31da~31ddの総称として角部31dを用いる場合がある。
【0035】
ここで、ディスプレイ31には、外形寸法違いの複数の種類がある。一例として、本実施形態では、複数の種類のディスプレイ31は、第1ディスプレイ131(
図7)と、第2ディスプレイ232(
図8)と、第3ディスプレイ332(
図9)と、を含む。これらの第1~第3ディスプレイ131,231,331は、幅方向すなわちX1方向の寸法Xmと、上下方向すなわちY1方向の寸法Ymと、前後方向(厚さ方向)すなわちZ1方向の寸法とが互いに異なる。第1ディスプレイ131は、一例として、フルハイビジョンである。第2ディスプレイ231は、一例として、フルハイビジョンである。第3ディスプレイ331は、一例としてハイビジョンである。なお、第1~第3ディスプレイ131,231,331の表示領域(アクティブエリア)は、互いに同一である。第2筐体21に、複数の種類のディスプレイ31のうちいずれか一つが収容される。
【0036】
次に、ディスプレイ31の支持構造について説明する。
図5は、実施形態の第2モジュール3の第2筐体21の内部の例示的な斜視図であって、弾性部材34が取り付けられた状態の図である。
図6は、実施形態の第2モジュール3の第2筐体21の内部の例示的な斜視図であって、弾性部材34が取り外された状態の図である。
【0037】
図5および
図6に示すように、第2モジュール3は、ディスプレイ31を支持するディスプレイ支持部50を備える。ディスプレイ支持部50は、ディスプレイ31の角部31da~31ddごとに一つずつ設けられた、支持部26A~26Dおよび弾性部材34A~34Dを備える。具体的には、支持部26Aおよび弾性部材34Aは、角部31daに対して設けられている。支持部26Bおよび弾性部材34Bは、角部31dbに対して設けられている。支持部26Cおよび弾性部材34Cは、角部31dcに対して設けられている。支持部26Dおよび弾性部材34Dは、角部31ddに対して設けられている。以後、支持部26A~26Dの総称として支持部26を用いる場合がある。また、弾性部材34A~34Dの総称として弾性部材34を用いる場合がある。弾性部材34は、クッション材とも称される。
【0038】
支持部26は、対応する角部31dと離間しており、弾性部材34は、ディスプレイ31と支持部26との間に介在している。弾性部材34は、エラストマによって構成されている。
【0039】
支持部26Aおよび弾性部材34Aと、支持部26Bおよび弾性部材34Bとは、ディスプレイ31の幅方向の中心を通りディスプレイ31の幅方向と直交する平面P1(
図3)に関して対称に形成されている。支持部26Cおよび弾性部材34Cと、支持部26Dおよび弾性部材34Dとは、平面P1に関して対称に形成されている。支持部26Cと支持部26Dとは、ディスプレイ31の上下方向の中心を通りディスプレイ31の上下方向と直交する平面P2(
図3)に関して対称に形成されている。弾性部材34Cと弾性部材34Dとは、平面P1に関して対称に形成されている。また、弾性部材34Aおよび弾性部材34Bと、弾性部材34Cおよび弾性部材34Dとは、平面P2に関して対称に形成されている。四つの弾性部材34A~34Dは、互いに同一形状であり、ディスプレイ31に対する姿勢(向き)が互いに異なる。
【0040】
本実施形態では、四つの支持部26は、複数種類のディスプレイ31のいずれであっても弾性部材34を介して支持する。別の言い方をすると、四つの支持部26は、複数種類のディスプレイ31のいずれであっても弾性部材34を介して位置決めする。一方、弾性部材34は、詳しくは後述するが、複数の種類のディスプレイ31のそれぞれに対応して複数の種類がある。すなわち、複数の種類の弾性部材34は、第1ディスプレイ131用の第1弾性部材134(
図11~
図14)と、第2ディスプレイ232用の第2弾性部材234(
図15~
図18)と、第3ディスプレイ332用の第3弾性部材334(
図19~
図22)とがある。
【0041】
次に、支持部26について詳細に説明する。
図7は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下の支持部26Bおよびその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体21に第1ディスプレイ131が収容された状態の図である。
図8は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下の支持部26Bおよびその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体21に第2ディスプレイ231が収容された状態の図である。
図9は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下の支持部26Bおよびその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体21に第3ディスプレイ331が収容された図である。
【0042】
まずは、支持部26A~26Dのうち支持部26A,26Bについて、支持部26Bを代表として説明する。
図7~
図9に示されるように、支持部26Bは、二つの支持壁26a,26bと、接続部26cと、を有する。支持壁26aは、X1方向に延びている。支持壁26bは、Y1方向に伸びている。接続部26cは、支持壁26aのX1方向側の端部と、支持壁26bのY2方向側の端部とを接続している。
【0043】
支持壁26aは、ディスプレイ31側の支持面26dと、支持面26dの反対側の他面26fと、を有する。
【0044】
支持面26dは、X1方向に延びている。支持面26dは、面26da,26dbと、段差部26jと、を有する。面26daは、接続部26cからX2方向に延び、面26dbは、面26daのX2方向側の端部に段差部26jを介して接続され、段差部26jからX2方向に延びている。面26daと面26dbとは、支持面26dが延びる方向であるX1方向と直交するY1における位置が互いに異なる。具体的には、面26daは、面26dbよりもY1方向に位置している。すなわち。面26da,26dbのうち面26daの方が、ディスプレイ31の下辺部31caに近く、面26da,26dbのうち面26dbの方が、ディスプレイ31の下辺部31caから遠い。支持面26dは、段付き面の一例である。面26da,26dbは、第1面の一例である。
【0045】
他面26fは、X1方向に延びている。他面26fは、平面である。
【0046】
支持壁26bは、ディスプレイ31側の支持面26eと、支持面26eの反対側の他面26gと、を有する。支持面26eおよび他面26gは、Y1方向に延びている。支持面26eおよび他面26gは、平面である。
【0047】
次に、支持部26A~26Dのうち支持部26C,26Dについて、支持部26Dを代表として説明する。
図10は、実施形態のディスプレイ支持部50の右上の支持部26Dおよび弾性部材34Dの例示的な断面図であって、第2筐体21に第3ディスプレイ3331が収容された図である。
【0048】
支持部26Dは、支持部26Bと同様に、二つの支持壁26a,26bと、二つの支持壁26a,26bを接続した接続部26cと、を有する。支持壁26aは、X1方向に延びている。支持壁26bは、Y1方向に伸びている。接続部26cは、支持壁26aのX1方向側の端部と、支持壁26bのY2方向側の端部とを接続している。支持部26Dの支持壁26aにおける支持面26dおよび他面26fと、支持部26Dの支持壁26bにおける支持面26eおよび他面26gとは、それぞれ、平面である。
【0049】
次に、弾性部材34(第1弾性部材134、第2弾性部材234、第3弾性部材334)について詳細に説明する。なお、以下の第1弾性部材134、第2弾性部材234、第3弾性部材334のそれぞれの説明において、左下の第1弾性部材134(弾性部材34B)、第2弾性部材234(弾性部材34B)、第3弾性部材334(弾性部材34B)を代表として説明する。
【0050】
図11は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下の第1弾性部材134とその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体21に第1ディスプレイ131が収容された状態の図である。
図12は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下の支持部26Bおよび第1弾性部材134とその周囲との例示的な断面図であって、第2筐体21に第1ディスプレイ131が収容された状態の図である。
図13は、実施形態のディスプレイ支持部50の第1弾性部材134の正面側からの視線での斜視図である。
図14は、実施形態のディスプレイ支持部50の第1弾性部材134の背面側からの視線での斜視図である。
【0051】
図11および
図12に示されるように、第1弾性部材134は、第1ディスプレイ131と支持部26Bとの間に介在する。
【0052】
図13および
図14に示されるように、第1弾性部材134は、板部34mと、二つの壁34a,34bと、接続部34cと、張出部34kと、を有する。
【0053】
板部34mは、後壁21dの内面21daと第1ディスプレイ131の背面との間に介在する。板部34mは、両面接着テープ35によって後壁21dの内面21daに接着すなわち固定されている。
【0054】
壁34aは、板部34mの縁部からZ1方向に延びている。また、
図12に示されるように、壁34aは、X1方向に延びている。壁34aは、第1ディスプレイ131側の一面34dと、一面34dの反対側の被支持面34fと、を有する。一面34dおよび被支持面34fは、X1方向に延びた平面である。一面34dは、第1ディスプレイ131の下辺部31caと接触している。被支持面34fは、支持部26Bの支持面26dのうち面26daと接触し面26dbと離間している。
【0055】
図13に示されるように、壁34bは、板部34mの縁部からZ1方向に延びている。また、
図12に示されるように、壁34bは、Y1方向に延びている。壁34bは、第1ディスプレイ131側の一面34eと、一面の反対側の被支持面34gと、を有する。一面34eおよび被支持面34gは、X1方向に延びた平面である。一面34eは、第1ディスプレイ131の左辺部31cdと接触している。被支持面34gは、支持部26Bの支持面26eと接触している。
【0056】
図13および
図14に示されるように、接続部34cは、壁34aのX1方向側の端部と、壁34bのY2方向側の端部とを接続している。また、張出部34kは、壁34a,34bのZ1方向側の端部から第1ディスプレイ131から離れる方向に張り出している。張出部34kは、支持壁Bを覆っている。
【0057】
図15は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下の第2弾性部材234とその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体21に第2ディスプレイ231が収容された状態の図である。
図16は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下の支持部26Bおよび第2弾性部材234とその周囲との例示的な断面図であって、第2筐体21に第2ディスプレイ231が収容された状態の図である。
図17は、実施形態のディスプレイ支持部50の第2弾性部材234の正面側からの視線での斜視図である。
図18は、実施形態のディスプレイ支持部50の第2弾性部材234の背面側からの視線での斜視図である。
【0058】
図15および
図16に示されるように、第2弾性部材234は、第2ディスプレイ231と支持部26Bとの間に介在する。
【0059】
図17および
図18に示されるように、第2弾性部材234は、第1弾性部材134と同様に、板部34mと、二つの壁34a,34bと、接続部34cと、張出部34kと、を有する。但し、第2弾性部材234は、下記の点が第1弾性部材134に対して異なる。
【0060】
図16および
図18に示されるように、第2弾性部材234の被支持面34fは、面34fa,34fbと、を有する。面34faは、接続部34cからX2方向に延び、面34fbは、面34faのX2方向側の端部に段差部を介して接続され、当該段差部からX2方向に延びている。面34faと面34fbとは、被支持面34fが延びる方向であるX1方向と直交するY1における位置が互いに異なる。具体的には、一面34daは、面34fbよりもY1方向に位置している。すなわち、面34fa,34fbのうち面34faの方が、ディスプレイ31の下辺部31caに近く、面34fa,34fbのうち面34fbの方が、ディスプレイ31の下辺部31caから遠い。面34faが、支持部26Bの支持面26eと接触している。面34gbは、支持面26eと離間している。面34gbは、支持面26eと間隔を空けて対向している。また、第2弾性部材234の板部34mの厚さは、第1弾性部材134の板部34mの厚さよりも厚い。被支持面34gは、段付き面とも称される。
【0061】
図19は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下の第3弾性部材334とその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体21に第3ディスプレイ331が収容された状態の図である。
図20は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下の支持部26Bおよび第3弾性部材334とその周囲との例示的な断面図であって、第2筐体21に第3ディスプレイ331が収容された状態の図である。
図21は、実施形態のディスプレイ支持部50の第3弾性部材324の正面側からの視線での斜視図である。
図22は、実施形態のディスプレイ支持部50の第3弾性部材324の背面側からの視線での斜視図である。
【0062】
図19および
図20に示されるように、第3弾性部材334は、第3ディスプレイ331と支持部26Bとの間に介在する。
【0063】
図21および
図22に示されるように、第3弾性部材334は、第2弾性部材234と同様に、板部34mと、二つの壁34a,34bと、接続部34cと、張出部34kと、を有する。但し、第3弾性部材334は、下記の点が第2弾性部材234に対して異なる。なお、接続部34cは設けられていなくてもよい。
【0064】
第3弾性部材334における一面34dと面34fa,34fbとの間の厚さは、それぞれ、第2弾性部材234における一面34dと面34fa,34fbとの間の厚さよりも薄い。第3弾性部材334の面34fbは、支持部26Bの面26dbと接触している。第3弾性部材334の面34faは、支持部26Bの面26daと離間している。
【0065】
第3弾性部材334における一面34eと面34ga,34gbとの間の厚さは、それぞれ、第2弾性部材234における一面34eと面34ga,34gbとの間の厚さよりも薄い。第3弾性部材334の面34gaは、支持部26Bの支持面26eと離間している。第3弾性部材334の面34gbは、支持部26Bの支持面26eと接触している。
【0066】
また、第3弾性部材334の板部34mの厚さは、第1弾性部材および第2弾性部材234のそれぞれの板部34mの厚さよりも薄い。
【0067】
図23は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下部分とその周囲の断面図であって、第2筐体21に第2ディスプレイ231が収容された場合の
図3のF-F線に沿った断面を示す図である。
図24は、実施形態のディスプレイ支持部50の左下部分とその周囲の断面図であって、第2筐体21に第3ディスプレイ331が収容された場合の
図3のF-F線に沿った断面を示す図である。
【0068】
図23および
図24から示されるように、本実施形態では、第2ディスプレイ231の下辺部31caと支持部26Bの面2dbとの間の距離L2は、第3ディスプレイ331の下辺部31caと支持部26Bの面2dbとの間の距離L3よりも大きい。なお、第1ディスプレイ131の下辺部31caと支持部26Bの面2dbとの間の距離は、距離L2と距離L3との間の距離である。
【0069】
次に、ディスプレイ支持部50の右上部および左上部について、右上部を代表として説明する。
図25は、実施形態のディスプレイ支持部50の右上の弾性部材34Dおよびその周囲の例示的な正面図であって、第2筐体21に第3ディスプレイ301が収容された図である。
【0070】
図10および
図25に示されるように、ディスプレイ支持部50の右上には、弾性部材34Dが配置されている。
図10に示されるように、弾性部材34Dの接続部34cと支持部26の接続部26cとの間には、空間Sが設けられている。
【0071】
以上のように、本実施形態では、第2モジュール3(表示装置)は、ディスプレイ31と、第2筐体21(筐体)と、四つの弾性部材34と、を備える。ディスプレイ31は、それぞれがX1方向(第1方向)またはX1方向と直交するY1方向(第2方向)に延びる四つの辺部31cおよび四つの辺部31cを接続した四つの角部31dを有する。第2筐体21は、角部31dごとに一つずつ設けられディスプレイ31と離間した四つの支持部26を有し、ディスプレイ31を収容している。弾性部材34は、角部31dごとに一つずつ設けられ、ディスプレイ31と支持部26との間に介在し、エラストマによって構成されている。弾性部材34は、それぞれがX1方向またはY2方向に延び、一つの角部31dによって接続された二つの辺部31cと接触した二つの壁34a,34bを有する。支持部26は、それぞれがX1方向またはY1方向に延び、弾性部材34の二つの壁34a,34bと接触した二つの支持面26d,26eを有する。少なくとも二つの支持部26のそれぞれの二つの支持面26d,26eのうち少なくとも一つ(一例として支持面26d)は、段付き面である。段付き面である支持面26dは、X1方向とY1方向とのうち当該支持面26dが延びる一方(一例としてX1方向)と直交する他方(一例としてY1方向)における位置が互いに異なり、少なくとも一方が壁34aと接触した二つの面26da,26db(第1面)を有する。
【0072】
このような構成によれば、例えば、支持面26dが段付き面であるので、支持面26dとディスプレイ31との間に複数種類の弾性部材34を接触させることができる。よって、複数種類のディスプレイ31に対して第2筐体21の共通化を図ることができるので、第2筐体21の種類が多くなるのを抑制しやすい。
【0073】
また、本実施形態では、第2モジュール3では、例えば、四つの支持部26のうちX1方向またはY1方向(一例として、X1方向)に並ぶ二つの支持部26(支持部26A,26B)だけが、段付き面に形成された支持面26dを有する。
【0074】
このような構成によれば、例えば、四つの支持部26の全てが段付き面を有する構成に比べて、第2筐体21の形状の簡素化がしやすい。
【0075】
また、本実施形態では、例えば、壁34aは、X1方向またはY2方向に延び、支持面26d,26eと接触した被支持面34f,34gを有し、段付き面(支持面26d)と接触した被支持面34fは、X1方向とY1方向とのうち当該被支持面34fが延びる一方(一例としてX1方向)と直交する他方(一例としてY1方向)における位置が互いに異なり、少なくとも一方が面26daまたは26dbと接触した二つの面34h,34i(第2面)を有する。
【0076】
このような構成によれば、例えば、四つの弾性部材34を同一形状または略同一形状にしやすい。
【0077】
また、本実施形態では、例えば、二つの面26da,26dbのうち辺部31cに近い方と二つの面34h,34iのうち辺部31cに近い方とが接触している。
【0078】
このような構成によれば、例えば、外形寸法の比較的小さいディスプレイ31が第2筐体21に収容される。
【0079】
また、本実施形態では、例えば、二つの面26da,26dbのうち辺部31cから遠い方と二つの面34h,34iのうち辺部31cから遠い方とが接触している。
【0080】
このような構成によれば、例えば、外形寸法の比較的大きなディスプレイ31が第2筐体21に収容される。
【0081】
また、本実施形態では、例えば、弾性部材34は、二つの壁34a,34bを接続した接続部34cを有し、支持部26は、二つの支持面26d,26eを接続した接続部26cを有し、弾性部材34の接続部34cと支持部26の接続部26cとの間に空間Sが設けられている。
【0082】
このような構成によれば、例えば、電子機器1が落下等して第2モジュール3に衝撃が加わった場合でも、弾性部材34の接続部26cを含む部分が空間S内に変形できるので、弾性部材34による衝撃吸収がしやすい。
【0083】
また、本実施形態では、例えば、四つの弾性部材34は、互いに同一形状であり、ディスプレイ31に対する姿勢が互いに異なる。
【0084】
このような構成によれば、例えば、弾性部材34の種類が多くなるが抑制される。
【0085】
また、本実施形態では、弾性部材34の壁34a,34bは、X1方向とY1方向とに対して45度に傾斜した面に関して対称である。
【0086】
このような構成によれば、例えば、第2筐体21および弾性部材34の種類が多くなるのを抑制しやすい。
【0087】
なお、上記実施形態では、四つの支持部26のうちX1方向に並ぶ二つの支持部26としての支持部26A,26Bだけが、段付き面に形成された支持面26dを有したが、これに限定されない。例えば、二つの支持部26のうちX1方向に並ぶ二つの支持部26としての支持部26C,26Dだけが、段付き面に形成された支持面26dを有していてもよい。また、四つの支持部26のうちY1方向に並ぶ二つの支持部26としての支持部26A,26Dだけまたは支持部26B,26Cだけが、段付き面に形成された支持面26dを有していてもよい。また、四つの支持部26のうち対角線上に並ぶる二つの支持部26としての支持部26A,26Cだけまたは支持部26B,26Dだけが、段付き面に形成された支持面26dを有していてもよい。また、四つの支持部26の全てが、付き面に形成された支持面26dを有していてもよい。
【0088】
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0089】
3…第2モジュール(表示装置)、21…第2筐体(筐体)、26…支持部、26d…支持面(段付き面)、26da,26db…面(第1面)、26e…支持面、31…ディスプレイ、31c…辺部、31d…角部、34…弾性部材、34a,34b…壁、34h,34i…面(第2面)、S…空間。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが第1方向または前記第1方向と直交する第2方向に延びる四つの辺部および前記四つの辺部を接続した四つの角部を有したディスプレイと、
前記角部ごとに一つずつ設けられ前記ディスプレイと離間した四つの支持部を有し、前記ディスプレイを収容した筐体と、
前記角部ごとに一つずつ設けられ、前記ディスプレイと前記支持部との間に介在し、エラストマによって構成された四つの弾性部材と、
を備え、
前記弾性部材は、それぞれが前記第1方向または前記第2方向に延び、一つの前記角部によって接続された二つの前記辺部と接触した二つの壁を有し、
前記支持部は、それぞれが前記第1方向または前記第2方向に延び、前記弾性部材の前記二つの壁と接触した二つの支持面を有し、
少なくとも二つの前記支持部のそれぞれの前記二つの支持面のうち少なくとも一つは、段付き面であり、
前記段付き面は、前記第1方向と前記第2方向とのうち当該段付き面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なり、少なくとも一方が前記壁と接触した二つの第1面を有した、表示装置。
【請求項2】
前記四つの支持部のうち前記第1方向または前記第2方向に並ぶ二つの前記支持部だけが、前記段付き面を有した、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記壁は、前記第1方向または前記第2方向に延び、前記支持面と接触した被支持面を有し、
前記段付き面と接触した前記被支持面は、前記第1方向と前記第2方向とのうち当該被支持面が延びる一方と直交する他方における位置が互いに異なり、少なくとも一方が前記第1面と接触した二つの第2面を有した、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記二つの第1面のうち前記辺部に近い方と前記二つの前記第2面のうち前記辺部に近い方とが接触した、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記二つの第1面のうち前記辺部から遠い方と前記二つの前記第2面のうち前記辺部から遠い方とが接触した、請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記弾性部材は、前記二つの壁を接続した接続部を有し、
前記支持部は、前記二つの支持面を接続した接続部を有し、
前記弾性部材の前記接続部と前記支持部の前記接続部との間に空間が設けられた、請求項1~5のうちいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項7】
前記四つの弾性部材は、互いに同一形状であり、前記ディスプレイに対する姿勢が互いに異なる、請求項1~6のうちいずれか一つに記載の表示装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】