(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022028542
(43)【公開日】2022-02-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H04W 4/024 20180101AFI20220208BHJP
H04W 4/029 20180101ALI20220208BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20220208BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20220208BHJP
【FI】
H04W4/024
H04W4/029
H04W64/00 173
G06Q30/02 398
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020132022
(22)【出願日】2020-08-03
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000227892
【氏名又は名称】日本アンテナ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】竹本 敏美
(72)【発明者】
【氏名】藤崎 賢哉
(72)【発明者】
【氏名】吉野 仁
(72)【発明者】
【氏名】宮下 真行
【テーマコード(参考)】
5K067
5L049
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067FF03
5K067JJ53
5L049BB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線通信端末が過去に通信エリアに在圏した無線通信装置の履歴を示す在圏履歴情報を取得することができる情報処理装置、プログラム、システム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】システムにおいて、情報処理装置100は、無線通信端末が過去に通信エリアに在圏した無線通信装置の履歴を示す在圏履歴情報を取得する情報取得部と、在圏履歴情報に基づいて無線通信端末のユーザの予測進路を特定し、予測進路に基づいて無線通信端末に配信する配信情報を決定する配信情報決定部と、無線通信端末に対して、配信情報を配信するよう制御する配信制御部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信端末が過去に通信エリアに在圏した無線通信装置の履歴を示す在圏履歴情報を取得する情報取得部と、
前記在圏履歴情報に基づいて前記無線通信端末のユーザの予測進路を特定し、前記予測進路に基づいて前記無線通信端末に配信する配信情報を決定する配信情報決定部と、
前記無線通信端末に対して、前記配信情報を配信するよう制御する配信制御部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記配信情報決定部は、前記予測進路に対応する施設に関連する情報を前記配信情報に含める、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配信情報決定部は、前記予測進路沿いに位置する施設に関連する情報を前記配信情報に含める、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記配信情報決定部は、前記無線通信端末の位置から予め定められた範囲内の、前記予測進路に対応する施設に関連する情報を、前記配信情報に含める、請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報取得部は、前記無線通信端末の移動速度情報を取得し、
前記配信情報決定部は、前記無線通信端末の移動速度が速いほど広い範囲内の、前記無線通信端末の前記予測進路に対応する施設に関連する情報を、前記配信情報に含める、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報取得部は、前記無線通信端末のユーザの物品の購入履歴情報を取得し、
前記配信情報決定部は、前記予測進路及び前記購入履歴情報に基づいて前記配信情報を決定する、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記配信情報決定部は、前記無線通信端末の複数の予測進路と前記複数の予測進路のそれぞれの尤度とを特定し、前記複数の予測進路のそれぞれに対応する施設に関連する情報と、前記複数の予測進路のそれぞれの前記尤度とに基づいて、前記配信情報を決定する、請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記配信情報決定部は、前記無線通信端末が在圏した複数の通信エリアの位置関係に基づいて、前記無線通信端末の進路を予測する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記配信情報決定部は、前記無線通信端末が在圏した複数の通信エリアの位置関係と、前記無線通信端末の位置から予め定められた範囲内の施設の数とに基づいて、前記無線通信端末の進路を予測する、請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記配信情報決定部は、前記在圏履歴情報に基づいて、前記無線通信端末の移動元及び移動先を特定し、前記移動元及び移動先に基づいて、前記配信情報を決定する、請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記無線通信装置と
を備えるシステム。
【請求項13】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
無線通信端末が過去に通信エリアに在圏した無線通信装置の履歴を示す在圏履歴情報を取得する情報取得段階と、
前記在圏履歴情報に基づいて前記無線通信端末のユーザの予測進路を特定し、前記予測進路に基づいて前記無線通信端末に配信する配信情報を決定する配信情報決定段階と、
前記無線通信端末に対して、前記配信情報を配信するよう制御する配信制御段階と
を備える情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、無線機器を用いた行動ターゲティング広告では、無線機器が、ユーザ端末と近距離無線通信することで、ユーザ端末のネットワーク上の識別情報(例えば、MACアドレス)を取得し、端末IDと、無線機器の設置場所に関する地理情報とに基づいて、ユーザの行動履歴(滞在位置、滞在時間、移動形跡、動線等)を取得し、これに基づいて、ユーザに最適な広告をユーザ端末に配信することが記載されている。特許文献2には、携帯端末が、広告配信サーバから送信された店舗の広告情報を受信することが記載されている。特許文献3には、販売促進情報配信サーバの顧客向け情報配信部が、統合行動管理サーバから取得した購買予測情報に基づいて、顧客向けの販売促進情報を、実店舗に来店中の顧客が所持する顧客端末に配信することが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特許第6617941号
[特許文献2]特表2016-170695号公報
[特許文献3]国際公開第2020/008938号
【発明の概要】
【0003】
本開示に係る発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、無線通信端末が過去に通信エリアに在圏した無線通信装置の履歴を示す在圏履歴情報を取得する情報取得部を備えてよい。情報処理装置は、在圏履歴情報に基づいて無線通信端末のユーザの予測進路を特定し、予測進路に基づいて無線通信端末に配信する配信情報を決定する配信情報決定部を備えてよい。情報処理装置は、無線通信端末に対して、配信情報を配信するよう制御する配信制御部を備えてよい。
【0004】
上記配信情報決定部は、上記予測進路に対応する施設に関連する情報を上記配信情報に含めてよい。上記配信情報決定部は、上記予測進路沿いに位置する施設に関連する情報を上記配信情報に含めてよい。上記配信情報決定部は、上記無線通信端末の位置から予め定められた範囲内の、上記予測進路に対応する施設に関連する情報を、上記配信情報に含めてよい。上記情報取得部は、上記無線通信端末の移動速度情報を取得してよく、上記配信情報決定部は、上記無線通信端末の移動速度が速いほど広い範囲内の、上記無線通信端末の上記予測進路に対応する施設に関連する情報を、上記配信情報に含めてよい。上記情報取得部は、上記無線通信端末のユーザの物品の購入履歴情報を取得してよく、上記配信情報決定部は、上記予測進路及び上記購入履歴情報に基づいて上記配信情報を決定してよい。上記配信情報決定部は、上記無線通信端末の複数の予測進路と上記複数の予測進路のそれぞれの尤度とを特定し、上記複数の予測進路のそれぞれに対応する施設に関連する情報と、上記複数の予測進路のそれぞれの上記尤度とに基づいて、上記配信情報を決定してよい。上記配信情報決定部は、上記無線通信端末が在圏した複数の通信エリアの位置関係に基づいて、上記無線通信端末の進路を予測してよい。上記配信情報決定部は、上記無線通信端末が在圏した複数の通信エリアの位置関係と、上記無線通信端末の位置から予め定められた範囲内の施設の数とに基づいて、上記無線通信端末の進路を予測してよい。上記配信情報決定部は、上記在圏履歴情報に基づいて、上記無線通信端末の移動元及び移動先を特定し、上記移動元及び移動先に基づいて、上記配信情報を決定してよい。
【0005】
本開示に係る発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0006】
本開示に係る発明の一実施態様によれば、上記情報処理装置と、上記基地局装置とを備える情報処理システムが提供される。
【0007】
本開示に係る発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供される。情報処理方法は、無線通信端末が過去に通信エリアに在圏した無線通信装置の履歴を示す在圏履歴情報を取得する情報取得段階を備えてよい。情報処理方法は、在圏履歴情報に基づいて無線通信端末のユーザの予測進路を特定し、予測進路に基づいて無線通信端末に配信する配信情報を決定する配信情報決定段階を備えてよい。情報処理方法は、無線通信端末に対して、配信情報を配信するよう制御する配信制御段階を備えてよい。
【0008】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】情報処理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図4】情報処理装置100による情報配信について説明するための説明図である。
【
図5】情報処理装置100による情報配信について説明するための説明図である。
【
図6】情報処理装置100による情報配信について説明するための説明図である。
【
図8】情報処理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、情報処理装置100を備えてよい。情報処理装置100は、無線通信端末300に無線通信サービスを提供する無線通信装置から収集した情報に基づいて、無線通信端末300に対して各種情報を配信してよい。システム10は、施設20に設置されたセルラー通信用の基地局装置200を備えてよい。基地局装置200は、無線通信装置の一例であってよい。
【0012】
基地局装置200の通信方式は、5G(5th Generation)通信方式であってよい。基地局装置200は、gNB(gNodeB)であってよい。基地局装置200の通信方式は、LTE(Long Term Evolution)通信方式であってもよい。基地局装置200は、eNB(eNodeB)であってよい。基地局装置200の通信方式は、6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式であってもよい。
【0013】
無線通信端末300は、ユーザ30によって携帯される端末であってよい。無線通信端末300は、例えば、スマートフォン等の携帯電話であってよい。無線通信端末300は、タブレット端末であってもよい。無線通信端末300は、ウェアラブル端末であってもよい。
【0014】
情報処理装置100は、GC(Group Unit Center)局40に配置されてよい。情報処理装置100は、いわゆるMEC(Mobile Edge Computing)として機能してよい。GC局40は、集約局の一例であってよい。GC局40は、地区毎に配置されてよく、階層的に配置されてよい。
【0015】
図1に示す例においては、データセンタ50の下の階層に複数のGC局40が配置され、その下の階層に複数のGC局40が配置され、その下の階層に基地局装置200が配置されている。例えば、データセンタ50が東日本を管轄している場合に、都道府県毎に1又は複数のGC局40が配置され、市区町村毎に1又は複数のGC局40が配置されてよい。
【0016】
施設20は、ユーザ30に対して何らかのサービスを提供する施設であってよい。施設20は、例えば、商業施設であってよい。施設20は、例えば、大型商業施設であってよい。施設20は、例えば、ユーザ30に対して物品を販売する店舗であってよい。施設20は、例えば、ユーザ30に対して物品をレンタルする店舗であってよい。施設20は、物品を収納する倉庫等であってもよい。
【0017】
施設20は、ユーザ30に対して交通サービスを提供する施設であってよい。施設20は、例えば、電車及びバス等の公共交通機関に関連する施設であってよい。施設20は、例えば、駅及びバスステーション等であってよい。施設20は、レンタカー及びカーシェアリング等に関連する施設であってよい。施設20は、駐車場であってよい。
【0018】
施設20は、ユーザ30に対して医療サービスを提供する施設であってよい。施設20は、例えば、病院及びクリニック等であってよい。なお、これらは例示であり、施設20は、他の任意の施設であってよい。
【0019】
基地局装置200は、施設20の全体をカバーするように設置されてよい。1つの施設20に対して1つの基地局装置200が設置されてよく、2つ以上の基地局装置200が設置されてもよい。例えば、施設20に、施設20の内側をカバーする基地局装置200と、施設20の外側をカバーする基地局装置200とが設置されてよい。
【0020】
情報処理装置100は、複数の施設20のそれぞれについて、施設20の施設識別情報と、施設20に関連する施設関連情報と、施設に設置された基地局装置200に対応するセル識別情報とを対応付けて管理してよい。施設識別情報は、施設20を識別可能な情報であってよい。施設識別情報は、例えば、施設20の名称及び住所を含んでよい。システム10において、独自の施設識別情報が、施設20に対して割り当てられてもよい。
【0021】
施設関連情報は、例えば、施設20の位置情報を含んでよい。施設20の位置情報は、施設20の住所を含んでよい。施設20の位置情報は、施設20の緯度経度を含んでもよい。
【0022】
施設関連情報は、施設20における物品に関する物品情報を含んでよい。物品情報は、施設20における物品の在庫情報を含んでよい。物品情報は、施設20における推奨物品の情報を含んでよい。物品情報は、施設20における物品の広告情報を含んでよい。
【0023】
施設20における物品とは、施設20を利用するユーザ30が必要とする物品であってよい。例えば、施設20における物品は、施設20において販売される商品であってよい。例えば、施設20における物品とは、施設20において貸し出される商品であってよい。
【0024】
また、施設20における物品とは、施設20が必要とする物品であってよい。また、施設20における物品とは、施設20においてサービスを提供するための資材であってよい。例えば、施設20における物品とは、施設20における備品であってよい。例えば、施設20における物品とは、医薬品等であってよい。
【0025】
施設関連情報は、施設20における物品の広告情報を含んでよい。施設関連情報は、施設20におけるサービスの広告情報を含んでよい。施設関連情報は、施設20における物品のクーポン情報を含んでよい。施設関連情報は、施設20におけるサービスのクーポン情報を含んでよい。施設関連情報は、施設20における物品のレコメンド情報を含んでよい。施設関連情報は、施設20におけるサービスのレコメンド情報を含んでよい。
【0026】
施設関連情報は、施設20が属するエリアに関連するエリア関連情報を含んでよい。施設20が属するエリアは、例えば、市区町村のような区切りであってよい。また、施設20が属するエリアは、例えば、最寄り駅のような区切りであってよい。また、施設20が属するエリアは、任意に区切られたエリアであってもよい。
【0027】
エリア関連情報は、エリアに共通の情報であってよい。エリア関連情報は、例えば、エリアにおける広告情報を含んでよい。エリア関連情報は、例えば、エリアにおけるクーポン情報を含んでよい。エリア関連情報は、例えば、エリアにおける緊急避難場所等の情報を含んでよい。エリア関連情報は、例えば、避難場所までの経路情報を含んでよい。エリア関連情報は、例えば、エリアにおける緊急時の物資配給情報を含んでよい。
【0028】
施設関連情報は、施設20の種類を示す施設種類情報を含んでよい。施設種類情報は、施設20の業種を示してよい。施設種類情報は、施設20の業態を示してよい。施設種類情報は、施設20の系列を示してよい。
【0029】
情報処理装置100は、施設20に配置された基地局装置200から、施設関連情報を受信してよい。基地局装置200は、例えば、施設20におけるシステムと連携して、施設20におけるシステムから各種情報を取得して、施設関連情報を情報処理装置100に送信してよい。情報処理装置100が、施設20におけるシステムから、施設関連情報を受信してもよい。
【0030】
例えば、施設20が店舗である場合、施設20におけるシステムは、店舗管理システムであってよい。店舗管理システムは、店舗における商品の在庫、推奨商品、及び広告等を管理してよい。施設20が交通サービスを提供する施設である場合、施設20におけるシステムは、交通サービスを管理するシステムであってよい。施設20が医療サービスを提供する施設である場合、施設20におけるシステムは、医療情報を管理するシステムであってよい。
【0031】
基地局装置200に対応するセル識別情報とは、基地局装置200に対して割り当てられたセル識別情報であってよい。また、基地局装置200に対応するセル識別情報とは、基地局装置200が形成するセルに対して割り当てられたセル識別情報であってよい。また、基地局装置200に対応するセル識別情報とは、基地局装置200が形成するセルのセクタ毎に割り当てられたセル識別情報であってよい。また、基地局装置200が異なる周波数帯のセルを形成する場合、基地局装置200に対応するセル識別情報とは、周波数帯毎に割り当てられたセル識別情報であってもよい。
【0032】
図2は、セル202の一例を概略的に示す。
図2では、施設20に、施設20の内側にセル202を形成する基地局装置200と、施設20の外側にセル202を形成する基地局装置200とが設置されている場合を例示している。セル202は、通信エリアの一例であってよい。
【0033】
基地局装置200は、無線通信端末300がセル202に在圏した場合に、その旨を情報処理装置100に通知してよい。また、基地局装置200は、無線通信端末300がセル202の圏外となった場合に、情報処理装置100にその旨を通知してよい。
【0034】
情報処理装置100は、施設20の内側の基地局装置200と、施設20の外側の基地局装置200からの通知によって、無線通信端末300の在圏状況を把握することができる。情報処理装置100は、例えば、無線通信端末300が、施設20の前に位置していることを把握できる。また、情報処理装置100は、例えば、無線通信端末300が、施設20内に入ったことを把握できる。また、情報処理装置100は、例えば、無線通信端末300が施設20内に位置していた時間を把握できる。また、情報処理装置100は、無線通信端末300が施設20内から施設20外に出たことを把握できる。また、情報処理装置100は、無線通信端末300が施設20の前に位置していたが、施設20内には入らなかったことを把握できる。
【0035】
施設20の内側の基地局装置200は、施設20内の任意の場所に設置されてよい。施設20の内側の基地局装置200は、例えば、施設20内に配置された看板の中に設置されてよい。
【0036】
施設20の外側の基地局装置200は、施設20外の任意の場所に設置されてよい。施設20の外側の基地局装置200は、例えば、施設20外に配置された看板の中に設置されてよい。
【0037】
図3は、情報処理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。情報処理装置100は、情報格納部102、情報取得部104、配信情報決定部108、配信制御部110、物品管理部111、方法決定部112、通知制御部114、運搬制御部116、及び制御情報送信部118を備える。なお、情報処理装置100がこれらのすべてを備えることは必須とは限らない。
【0038】
情報格納部102は、各種情報を格納してよい。例えば、情報格納部102は、複数の施設20のそれぞれについて、施設識別情報と、施設関連情報と、施設20に設置された基地局装置200に対応するセル識別情報とを対応付けて格納してよい。
【0039】
情報取得部104は、各種情報を取得してよい。情報取得部104は、取得した情報を情報格納部102に格納してよい。情報取得部104は、取得した情報によって、情報格納部102に格納されている情報を更新してよい。
【0040】
情報取得部104は、情報処理装置100の入力デバイスを用いて入力された各種情報を取得してよい。情報取得部104は、各種情報を外部から受信してよい。
【0041】
情報取得部104は、例えば、施設関連情報を取得してよい。情報取得部104は、例えば、施設20に設置されている基地局装置200から、施設関連情報を受信してよい。情報取得部104は、例えば、施設20を管理するシステムから、施設関連情報を受信してよい。
【0042】
情報取得部104は、基地局装置200のセル202に対する無線通信端末300の在圏状況を取得してよい。例えば、情報取得部104は、基地局装置200のセル202に無線通信端末300が在圏したときに、無線通信端末300がセル202に在圏したことを通知する通知情報を基地局装置200から受信してよい。通知情報は、セル202のセル識別情報と、無線通信端末300を識別可能な端末識別情報とを含んでよい。また、例えば、情報取得部104は、無線通信端末300がセル202の圏外となったときに、無線通信端末300がセル202の圏外になったことを通知する通知情報を基地局装置200から受信してよい。
【0043】
情報取得部104は、無線通信端末300のユーザ30の行動情報を取得してよい。情報取得部104は、例えば、施設20におけるユーザ30による物品の購入に関する物品購入情報を取得してよい。情報格納部102は、物品購入情報の履歴を格納してよい。
【0044】
情報取得部104は、例えば、施設20におけるユーザ30によるサービスの利用に関するサービス利用情報を取得してよい。情報格納部102は、サービス利用情報の履歴を格納してよい。
【0045】
情報取得部104は、例えば、医療施設である施設20におけるユーザ30の受診に関する受診関連情報を取得してよい。情報格納部102は、受診関連情報の履歴を格納してよい。
【0046】
物品購入情報は、購入された物品の情報を含んでよい。物品購入情報は、購入日時を含んでよい。物品購入情報は、ユーザ30の属性情報を含んでよい。ユーザ30の属性情報は、ユーザ30の年代を含んでよい。ユーザ30の属性情報は、ユーザ30の性別を含んでよい。情報取得部104は、例えば、無線通信端末300から物品購入情報を受信してよい。情報取得部104は、例えば、基地局装置200から物品購入情報を受信してよい。情報取得部104は、例えば、施設20を管理する管理システムから物品購入情報を受信してよい。
【0047】
サービス利用情報は、利用されたサービスの情報を含んでよい。サービス利用情報は、サービスの利用日時を含んでよい。サービス利用情報は、ユーザ30の属性情報を含んでよい。
【0048】
受診関連情報は、受診日時を含んでよい。受診関連情報は、ユーザ30の属性情報を含んでよい。受診関連情報は、診断結果の情報を含んでもよい。受診関連情報は、処方箋の情報を含んでもよい。受診関連情報は、医師からユーザ30に勧められた物品の情報を含んでもよい。
【0049】
情報取得部104は、基地局装置200のセル202に在圏した無線通信端末300のユーザ30の行動履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、例えば、無線通信端末300のユーザ30による物品の購入履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、無線通信端末300が在圏したセル202の基地局装置200が設置されている施設20におけるユーザ30による物品の購入履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、無線通信端末300が在圏したセル202の基地局装置200が設置されている施設20以外の施設20におけるユーザ30による物品の購入履歴情報を取得してよい。
【0050】
情報取得部104は、例えば、無線通信端末300のユーザ30によるサービスの利用履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、無線通信端末300が在圏したセル202の基地局装置200が設置されている施設20におけるユーザ30によるサービスの利用履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、無線通信端末300が在圏したセル202の基地局装置200が設置されている施設20以外の施設20におけるユーザ30によるサービスの利用履歴情報を取得してよい。
【0051】
情報取得部104は、例えば、無線通信端末300のユーザ30の受診履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、無線通信端末300が在圏したセル202の基地局装置200が設置されている施設20におけるユーザ30の受診履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、無線通信端末300が在圏したセル202の基地局装置200が設置されている施設20以外の施設20におけるユーザ30の受診履歴情報を取得してよい。
【0052】
情報取得部104は、無線通信端末300が過去にセル202に在圏した基地局装置200の履歴を示す在圏履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、例えば、無線通信端末300がセル202に在圏したときに、過去の予め定められた時間の範囲内における在圏履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、例えば、無線通信端末300がセル202に在圏したときに、無線通信端末300の位置から予め定められた範囲における在圏履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、例えば、無線通信端末300がセル202に在圏したときに、予め定められた回数の分の在圏履歴情報を取得してよい。
【0053】
情報取得部104は、基地局装置200に障害が発生した場合に、障害の内容を示す障害情報を取得してよい。障害情報は、基地局装置200を識別可能な情報を含んでよい。障害情報は、基地局装置200が設置されている施設20の施設識別情報を含んでよい。
【0054】
配信情報決定部108は、無線通信端末300のユーザ30に配信する配信情報を決定してよい。例えば、配信情報決定部108は、セル202に在圏した無線通信端末300に配信する配信情報を、当該セル202のセル識別情報に対応付けて格納されている施設関連情報に基づいて決定してよい。これにより、例えば、ある施設20に入ったり、ある施設20の前を通ったユーザ30に対して、当該施設20に関連する、ユーザ30にとって有益な情報を提供することができる。
【0055】
配信情報決定部108は、無線通信端末300が在圏しているセル202のセル識別情報に対応する施設20から予め定められた範囲内に位置する施設20に関する情報を配信情報に含めてよい。これにより、ある施設20に入ったり、ある施設20の前を通ったユーザ30に対して、当該施設20の近辺の施設20に関連する、ユーザ30にとって有益な情報を提供することができる。
【0056】
例えば、配信情報決定部108は、無線通信端末300が在圏しているセル202のセル識別情報に対応する施設20の物品情報に基づいて、配信情報を決定してよい。配信情報決定部108は、例えば、当該施設20において、ユーザ30が希望する物品が在庫切れである場合に、当該物品の在庫を有する、当該施設20から予め定められた範囲内の他の施設20の情報を配信情報に含めてよい。これにより、ユーザ30が希望する物品の在庫が施設20にない場合に、在庫を有する近辺の施設20をユーザ30に把握させることができる。
【0057】
なお、ユーザ30が希望する物品の情報は、情報取得部104が取得してよい。情報取得部104は、例えば、ユーザ30が無線通信端末300に入力した物品の情報を、無線通信端末300から受信してよい。また、情報取得部104は、例えば、ユーザ30が施設20の人などに問い合わせた物品の情報を、施設20の通信端末から受信してよい。また、例えば、情報取得部104は、施設20における物品の配置情報と、施設20内に配置されたカメラによって撮像された撮像画像とに基づいて、ユーザ30が希望する物品を予測してもよい。具体例として、情報取得部104は、撮像画像を解析することによって、施設20内におけるユーザ30の位置を把握し、ユーザ30が見ている棚の物品が欠品している場合に、当該物品を、ユーザ30が希望する物品として特定してよい。ユーザ30が希望する物品の予測方法は、これに限らず、公知の任意の方法を用いてもよい。
【0058】
配信情報決定部108は、無線通信端末300が在圏しているセル202のセル識別情報に対応する施設20のエリア関連情報に基づいて配信情報を決定してもよい。配信情報決定部108は、例えば、当該施設20が配置されているエリアにおける広告情報を配信情報に含めてよい。また、例えば、配信情報決定部108は、当該施設20が配置されているエリアにおけるクーポン情報を配信情報に含めてよい。これにより、施設20が配置されているエリアに特有の情報をユーザ30に提供することができる。
【0059】
配信情報決定部108は、無線通信端末300が在圏しているセル202のセル識別情報に対応する施設20と同じ種類の施設20に関する情報を配信情報に含めてよい。配信情報決定部108は、例えば、無線通信端末300が在圏しているセル202のセル識別情報に対応する施設20から予め定められた範囲内の施設20であって、同じ種類の施設20に関する情報を配信情報に含めてよい。これにより、例えば、ユーザ30がアパレル関係の施設20に入った場合に、当該施設20の近辺のアパレル関係の施設20に関する情報をユーザ30に提供することができ、衣服などの購入を検討しているユーザ30に対して有用な情報を提供することができる。
【0060】
配信情報決定部108は、例えば、情報取得部104が取得したユーザ30の行動履歴情報に基づいて、配信情報を決定してよい。例えば、配信情報決定部108は、情報取得部104が取得したユーザ30による物品の購入履歴情報に基づいて、配信情報を決定してよい。また、例えば、配信情報決定部108は、情報取得部104が取得したユーザ30によるサービスの利用履歴情報に基づいて、配信情報を決定してよい。また、例えば、配信情報決定部108は、情報取得部104が取得したユーザ30の受診履歴情報に基づいて、配信情報を決定してよい。
【0061】
配信情報決定部108は、例えば、情報取得部104が取得した在圏履歴情報に基づいて、無線通信端末300のユーザ30の予測進路を特定し、予測進路に基づいて配信情報を決定してよい。例えば、配信情報決定部108は、予測進路に対応する施設20に関連する情報を配信情報に含めてよい。例えば、配信情報決定部108は、予測進路沿いに位置する施設20に関連する情報を配信情報に含めてよい。これにより、ユーザ30にとって有用である可能性が高い情報をユーザ30に提供することができる。
【0062】
配信制御部110は、配信情報決定部108によって決定された配信情報を、ユーザ30の無線通信端末300に対して配信するよう制御してよい。配信制御部110は、例えば、無線通信端末300が在圏しているセル202の基地局装置200を介して、配信情報を無線通信端末300に配信するよう制御してよい。また、配信制御部110は、例えば、ユーザ30が施設20を出た後、無線通信端末300が他のセル202に在圏したときに、当該セル202の基地局装置200を介して、配信情報を無線通信端末300に配信するよう制御してよい。
【0063】
従来から、店舗の前等にディスプレイやビーコン送信機、QRコード(登録商標)等を配置して、店舗から顧客に対して商品情報等を配信するシステムがあった。また、携帯電話の基地局から、顧客に対して店舗情報等を配信するシステムがあった。しかし、従来のシステムでは、適切な店舗の情報配信を、特定の店舗周辺の不特定対数の顧客に行うことは難しかった。従来のシステムは、情報を配信した顧客に対して、顧客自身が専用アプリでユーザ登録を実施したり、店舗内に提示してあるQRコードを読み取ったりする等、顧客自身の何らかのアクションを必要とするものであった。それに対して、システム10によれば、基地局装置200のセル202に在圏した不特定多数のユーザ30に対して、基地局装置200が設置されている施設20に関連する情報や、その周辺の施設20に関連する情報等、ユーザ30に有用な情報を提供することができる。
【0064】
配信制御部110は、災害が発生したエリア内の施設20に配置された基地局装置200のセル202に在圏している無線通信端末300に対して、災害関連情報を配信するよう制御してもよい。災害関連情報は、エリアにおける緊急避難場所等の情報を含んでよい。災害関連情報は、避難場所までの経路情報を含んでよい。災害関連情報は、エリアにおける緊急時の物資配給情報を含んでよい。これにより、災害が発生した場合に、災害が発生したエリア内に位置する無線通信端末300に対して、当該エリアにおける緊急避難場所や、避難場所までの経路情報や、物資配給情報等を迅速に提供することができる。
【0065】
物品管理部111は、施設20の物品を管理してよい。物品管理部111は、複数の施設20の物品情報を用いて、複数の施設20の物品を管理してよい。例えば、物品管理部111は、複数の施設20のうちの一の施設20において、一の物品の在庫が予め定められた閾値よりも少ない場合に、当該一の物品の在庫を有する他の施設20から、当該一の施設に対して当該一の物品を移動させるよう制御してよい。物品管理部111は、例えば、当該他の施設20に対して、当該一の物品を当該一の施設20に対して移動させる移動指示を通知してよい。また、物品管理部111は、例えば、当該他の施設20における物品管理システムに対して、当該一の物品を当該一の施設20に対して移動させる移動指示を送信してよい。これにより、例えば、情報処理装置100の管理下の複数の基地局装置200が設置されている複数の施設20の間で、在庫に余裕のある施設20から在庫に余裕のない施設20へ在庫を移動させることができ、物品を相互に補完させることができる。
【0066】
方法決定部112は、情報取得部104が取得した障害情報に基づいて、基地局装置200のメンテナンス方法を決定してよい。方法決定部112は、例えば、複数の障害の内容のそれぞれに対して、メンテナンス方法を対応付けた対応付けテーブルを予め格納しておき、当該対応付けテーブルを参照することによって、障害情報が示す障害の内容に対応するメンテナンス方法を決定してよい。
【0067】
方法決定部112は、例えば、遠隔制御によって基地局装置200をメンテナンスするメンテナンス方法を決定してよい。また、方法決定部112は、例えば、基地局装置200の少なくとも一部を交換するメンテナンス方法を決定してよい。方法決定部112は、基地局装置200の全体を交換するメンテナンス方法を決定してよい。方法決定部112は、基地局装置200の一部を交換するメンテナンス方法を決定してよい。方法決定部112は、例えば、基地局装置200の無線機を交換するメンテナンス方法を決定してよい。方法決定部112は、例えば、基地局装置200のアンテナモジュールを交換するメンテナンス方法を決定してよい。方法決定部112は、例えば、基地局装置200の電源ユニットを交換するメンテナンス方法を決定してよい。方法決定部112は、例えば、基地局装置200の配線コードを交換するメンテナンス方法を決定してよい。
【0068】
通知制御部114は、方法決定部112によって決定されたメンテナンス方法に基づいて、施設20に対応する通信端末に通知情報を送信してよい。通知制御部114は、例えば、基地局装置200の少なくとも一部を交換するメンテナンス方法が決定された場合に、交換対象を通知する通知情報を施設20に対応する通信端末に送信するよう制御してよい。施設20に対応する通信端末は、例えば、施設20に配置され、施設20の担当者等が利用する通信端末であってよい。施設20に対応する通信端末は、施設20の担当者等が所有する携帯通信端末であってもよい。これにより、施設20の担当者等に、基地局装置200の少なくとも一部の交換を実施させることによって、基地局装置200の障害を早期に解消することに貢献することができる。
【0069】
通知制御部114は、例えば、基地局装置200の少なくとも一部を交換するメンテナンス方法が決定された場合に、基地局装置200の少なくとも一部の交換作業を行う業者に通知情報を送信するよう制御してよい。通知制御部114は、当該業者と、基地局装置200の少なくとも一部の交換作業を行う日程調整を行ってもよい。これにより、メンテナンスに専門知識が必要な場合等において、メンテナンスを適切に実施することができる業者に、迅速にメンテナンスを依頼することができる。
【0070】
運搬制御部116は、方法決定部112によって、基地局装置200の少なくとも一部を交換するメンテナンス方法が決定された場合に、交換物品を、施設20に対して物品を運搬する物流システムによって、施設20に運搬するよう制御してよい。交換物品は、基地局装置200の少なくとも一部と交換する物品であってよい。交換物品は、例えば、基地局装置200であってよい。交換物品は、例えば、基地局装置200の無線機であってよい。交換物品は、例えば、基地局装置200のアンテナモジュールであってよい。交換物品は、例えば、基地局装置200の電源ユニットであってよい。交換物品は、例えば、基地局装置200の配線コードであってよい。
【0071】
運搬制御部116は、例えば、基地局装置200が設置されている施設20が、商品を販売する店舗である場合であって、方法決定部112によって基地局装置200の少なくとも一部を交換するメンテナンス方法が決定された場合に、交換物品を、店舗に対して商品を運搬する車両によって施設20に運搬するよう制御してよい。このように、既存の物流システムによって、交換部品を運搬するよう制御することによって、交換部品を運搬するコストを低減したり、交換部品を施設20に運搬するまでの期間を短縮したりすることに貢献できる。
【0072】
従来、基地局装置200に障害が発生した場合、例えば、現地調査及び現場でのハードウェア保守、保守部品手配は、地域毎に保守を依頼している独立系の工事会社又は保全事業会社に、保守作業を委託していた。このため、工事会社及び保全事業会社のスケジュールによって、保守対応が遅れてしまう場合があった。特に、昨今の5G建設ブームで、各携帯電話事業者の工事が集中しており、保守対応が大幅に後れる場合があった。それに対して、一実施形態に係る情報処理装置100によれば、施設20の担当者等に保守を依頼したり、業者に対して迅速に保守を依頼したり、交換部品をいち早く施設20に運搬することに貢献したりすることによって、障害発生から対応完了までの時間を大幅に短縮することを可能とし、業務負荷の軽減にも貢献することができる。
【0073】
なお、運搬制御部116は、施設20に対して商品を常温で運搬する通常車両、冷蔵車両、及び冷凍車両のうち、通常車両によって交換部品を施設20に運搬するよう制御してよい。運搬制御部116は、例えば、施設20の管理システムと連携することによって、交換部品を運搬する車両として、通常車両を選択するよう制御してよい。これにより、冷蔵車両や冷凍車両によって交換部品を運搬してしまうことによって、結露等の発生によって交換部品が故障してしまうことを防止することができる。
【0074】
制御情報送信部118は、基地局装置200に対して、各種制御情報を送信可能であってよい。例えば、制御情報送信部118は、方法決定部112によって、遠隔制御によって基地局装置200をメンテナンスするメンテナス方法が決定された場合に、障害情報に基づく制御情報を基地局装置200に送信してよい。
【0075】
図4は、情報処理装置100による情報配信について説明するための説明図である。情報処理装置100は、ユーザ30が施設20に入ったり、施設20の前を通過したりした場合に、ユーザ30の無線通信端末300に対して配信情報を配信するよう制御してよい。
【0076】
例えば、無線通信端末300がある施設20の基地局装置200のセル202に在圏したことに応じて、情報取得部104が、無線通信端末300のユーザ30の行動履歴情報を取得してよい。そして、配信情報決定部108が、ユーザ30の行動履歴情報に基づいて、配信情報を決定してよい。
【0077】
配信情報決定部108は、例えば、ユーザ30による物品の購入履歴情報に基づいて、配信情報を決定してよい。具体例として、配信情報決定部108及び配信制御部110は、毎日会社帰りに自宅の最寄駅付近の施設20でお弁当及び飲み物を購入しているユーザ30が最寄駅に到着したことに応じて、当該ユーザ30の無線通信端末300に、お弁当とお茶を購入した場合に割引をするクーポンを含む配信情報を配信するよう制御してよい。また、具体例として、配信情報決定部108及び配信制御部110は、商品を販売する施設20に入ったが、商品を購入せずに当該施設20を出たユーザ30の無線通信端末300に対して、当該施設20におけるお勧め商品のクーポンを含む配信情報を配信するよう制御してよい。
【0078】
配信情報決定部108は、無線通信端末300が在圏しているセル202のセル識別情報に対応する施設20から予め定められた範囲内に位置する施設20に関する情報を配信情報に含めてもよい。具体例として、配信情報決定部108は、商品を販売する施設20に入ったが、商品を購入せずに施設20を出たユーザ30の無線通信端末300に配信する配信情報に、当該施設20から予め定められた範囲内に位置する、当該施設20と種類が同一の施設20におけるクーポン等のお得情報を含めてよい。
【0079】
配信情報決定部108は、ユーザ30が購入した物品に関連する物品の情報を含む配信情報を決定してもよい。具体例として、配信情報決定部108は、ある施設20における紳士服の購入履歴があるユーザ30の無線通信端末300に配信する配信情報に、当該施設20から予め定められた範囲内の施設20における、ユーザ30が購入した紳士服に合ったビジネスシューズ及びビジネスバッグのレコメンド情報を含めてよい。
【0080】
配信情報決定部108は、ユーザ30による物品の購入履歴情報に基づいて、ユーザ30の状態を推定し、推定結果に基づいて、配信情報を決定してもよい。具体例として、ユーザ30が風邪薬を過去に購入していたことから、ユーザ30が風邪を引いていると推定できる場合に、配信情報決定部108は、スポーツドリンク及び栄養剤等の広告を配信情報に含めてよい。また、具体例として、ユーザ30によるたばこの購入頻度が減ってきた場合に、配信情報決定部108は、禁煙グッズの広告を配信情報に含めてよい。
【0081】
配信情報決定部108は、ユーザ30による物品の購入履歴情報に基づいて、ユーザ30の嗜好を推定し、推定結果に基づいて、配信情報を決定してもよい。具体例として、ユーザ30が毎日スイーツを購入している場合に、配信情報決定部108は、スイーツの新商品のクーポンを配信情報に含めてよい。
【0082】
配信情報決定部108は、施設20の内側にセル202を形成する基地局装置200のセル202、及び施設20の外側にセル202を形成する基地局装置200のセル202に対する無線通信端末300の在圏状況に基づく情報を、配信情報に含めてもよい。具体例として、配信情報決定部108は、ある施設20の近くを通りかかるが、当該施設20に立ち寄らないユーザ30の無線通信端末300に配信する配信情報に、当該施設20におけるお勧め物品のクーポンを含めてよい。また、具体例として、配信情報決定部108は、ある施設20において過去に映画チケットを購入した履歴があるが、その後当該施設20に立ち寄らないユーザ30の無線通信端末300に配信する配信情報に、最近のお勧め映画チケットのクーポンを含めてよい。これらにより、ユーザ30が普段はあまり立ち寄らない施設20に、ユーザ30を誘導することができ、当該施設20における物品の販売機会や、サービス提供機会を増加させることに貢献できる。
【0083】
配信情報決定部108及び配信制御部110は、ユーザ30によるサービスの利用履歴情報を用いて、配信情報を配信するよう制御してよい。具体例として、配信情報決定部108及び配信制御部110は、飲食チェーン店での食事履歴があるユーザ30が当該飲食チェーン店を出たことに応じて、当該ユーザ30の無線通信端末300に、当該飲食チェーン店から予め定められた範囲内のコンビニエンスストア等の施設20における食後のデザートを案内する案内情報を含む配信情報を配信するよう制御してよい。また、具体例として、配信情報決定部108及び配信制御部110は、スポーツジム等の施設20を利用したユーザ30が当該施設20を出たことに応じて、当該ユーザ30の無線通信端末300に、当該施設20から予め定められた範囲内の飲食チェーン店におけるクーポンや、空席情報を含む配信情報を配信するよう制御してよい。これらにより、あるサービスを利用することによって、ユーザ30が所望する可能性の高い物品やサービスに関する情報をユーザ30に提供することができる。
【0084】
また、具体例として、配信情報決定部108及び配信制御部110は、カーシェアリングの施設20で自動車の利用を開始したユーザ30の無線通信端末300に対して、ガソリンスタンドの位置及び給油クーポンを含む配信情報を配信するよう制御してよい。
【0085】
配信情報決定部108は、ユーザ30の受診履歴情報に基づいて、配信情報を決定してもよい。具体例として、配信情報決定部108は、かかりつけ医のアドバイスを受けたユーザ30の無線通信端末300に配信する配信情報に、かかりつけ医から予め定められた範囲内のコンビニエンスストア等の施設20における、医師から指導のあった商品のクーポンを含めてよい。これにより、受診したユーザ30が医師の指導に従うためのサポートをすることができる。
【0086】
配信制御部110は、配信情報決定部108によって決定された配信情報に応じて、ユーザ30の無線通信端末300が基地局装置200のセル202に在圏している間に無線通信端末300に配信するか、ユーザ30の無線通信端末300が当該基地局装置200のセル202とは異なるセル202に在圏した後に配信するかを切り替えてもよい。配信制御部110は、例えば、無線通信端末300が在圏しているセル202に対応する施設20における広告及びクーポン等の当該施設20に関する情報を配信する場合、無線通信端末300がセル202に在圏している間に配信情報を無線通信端末300に配信するよう制御してよい。また、配信制御部110は、例えば、無線通信端末300が在圏しているセル202に対応する施設20と同系列の施設20の情報を配信する場合、無線通信端末300がセル202に在圏している間に配信情報を無線通信端末300に配信するよう制御してよい。これにより、ある施設20に滞在しているユーザ30の無線通信端末300に対して、当該施設20にとっても有意な情報をユーザ30に提供することができる。
【0087】
配信制御部110は、例えば、無線通信端末300が在圏しているセル202に対応する施設20と異なる系列の施設20の情報を配信する場合、無線通信端末300が他のセル202に在圏した後に配信情報を無線通信端末300に配信するよう制御してよい。なお、配信制御部110は、無線通信端末300が在圏しているセル202に対応する施設20と異なる系列の施設20の情報を配信する場合に、無線通信端末300がセル202に在圏している間に配信情報を無線通信端末300に配信するよう制御してもよい。
【0088】
情報取得部104は、ユーザ30が所有する無線通信端末300以外の無線通信端末に関連する情報を取得してもよい。情報取得部104は、例えば、自動車等の車両に搭載された無線通信端末に関連する情報を取得してよい。情報取得部104は、例えば、車両に搭載された無線通信端末の在圏状況を取得してよい。
【0089】
また、情報取得部104は、例えば、基地局装置200のセル202に在圏した無線通信端末を搭載した車両による、基地局装置200が設置されている施設20の利用履歴情報を取得してよい。情報取得部104は、例えば、当該車両による、駐車場の利用履歴情報を取得してよい。駐車場の利用履歴情報は、駐車場の利用時間を含んでよい。
【0090】
配信情報決定部108は、車両による施設20の利用履歴情報に基づいて、車両に搭載されている無線通信端末以外の無線通信端末に配信する配信情報を決定してよい。配信情報決定部108は、例えば、車両による施設20の利用履歴情報に基づいて、ユーザ30の無線通信端末300に配信する配信情報を決定してよい。配信情報決定部108は、例えば、駐車場を利用している車両のそれぞれの利用履歴情報を用いて、駐車場の満空状況を予測してよい。例えば、配信情報決定部108は、駐車場を利用している車両の利用履歴情報から、当該車両がいつ駐車場から出るかを推定し、推定結果に基づいて、駐車場の満空状況を予測してよい。そして、配信情報決定部108は、当該駐車場の利用を希望するユーザ30の無線通信端末300や、当該駐車場から予め定められた範囲内のユーザ30の無線通信端末300等に対して配信する配信情報に、予測した駐車場の満空状況を含めてよい。
【0091】
図5は、情報処理装置100による情報配信について説明するための説明図である。情報処理装置100は、ユーザ30の予測進路32を特定し、予測進路に基づいて決定した配信情報を、ユーザ30の無線通信端末300に対して配信するよう制御してよい。
【0092】
配信情報決定部108は、例えば、ユーザ30の無線通信端末300によって予測された予測進路32を、無線通信端末300から取得してよい。無線通信端末300は、公知の任意の方法を用いて、ユーザ30の進路を予測してよい。
【0093】
配信情報決定部108は、ユーザ30の進路を予測してもよい。配信情報決定部108は、例えば、ユーザ30の無線通信端末300が在圏した複数のセル202の位置関係に基づいて、ユーザ30の進路を予測してよい。配信情報決定部108は、例えば、無線通信端末300が在圏した複数のセル202の位置を結んだ線の延長線に沿った進路を、ユーザ30の予測進路32としてよい。
【0094】
配信情報決定部108は、無線通信端末300が在圏した複数のセル202の位置関係と、無線通信端末300の位置から予め定められた範囲内の施設20の数とに基づいて、ユーザ30の進路を予測してもよい。例えば、配信情報決定部108は、無線通信端末300が在圏した複数のセル202の位置を結んだ線の延長線に沿った方向であって、施設20の数がより多いエリアに向かう進路を、ユーザ30の予測進路32としてよい。
【0095】
配信情報決定部108は、無線通信端末300が在圏した複数のセル202の位置関係と、複数のユーザ30の移動履歴とに基づいて、ユーザ30の進路を予測してもよい。例えば、情報取得部104が、複数の無線通信端末300から、複数の無線通信端末300のそれぞれのユーザ30の移動履歴を収集してよい。そして、配信情報決定部108は、無線通信端末300が在圏した複数のセル202の位置を結んだ線の延長線に沿った方向の複数の進路のうち、より多くのユーザ30が過去に移動した進路を、ユーザ30の予測進路32としてよい。
【0096】
配信情報決定部108は、予測進路32に対応する施設20に関連する情報を配信情報に含めてよい。配信情報決定部108は、予測進路32沿いに位置する施設20に関連する情報を配信情報に含めてよい。
【0097】
配信情報決定部108は、無線通信端末300の位置から予め定められた範囲内の、予測進路32に対応する施設20に関連する情報を配信情報に含めてよい。情報取得部104は、無線通信端末300の移動速度情報を取得してよく、配信情報決定部108は、無線通信端末300の移動速度が速いほど広い範囲内の、予測進路32に対応する施設20に関連する情報を、配信情報に含めてよい。これにより、例えば、ユーザ30が徒歩で移動しているような場合には、比較的狭い範囲の情報を提供し、ユーザ30が自転車及び自動車等の乗物に乗っている場合には、比較的広い範囲の情報を提供できる。すなわち、ユーザ30の移動速度に応じた適切な範囲の情報をユーザ30に対して提供することができる。なお、情報取得部104は、無線通信端末300から、無線通信端末300の移動速度情報を受信してよい。また、情報取得部104は、無線通信端末300が在圏するセル202の切り替わる速さから、無線通信端末300の移動速度を推定してもよい。
【0098】
配信情報決定部108は、例えば、無線通信端末300が第1の施設20に設置された基地局装置200のセル202に在圏した場合に、特定した予測進路32から、次にユーザ30が立ち寄る可能性が高い第2の施設20を特定してよい。そして、配信情報決定部108は、ユーザ30の無線通信端末300に配信する配信情報に、第2の施設20に関する情報を含めてよい。第2の施設20に関する情報は、第2の施設20におけるクーポン、広告、及びレコメンド情報等であってよい。
【0099】
配信情報決定部108は、予測進路32と、ユーザ30による物品の購入履歴情報とに基づいて配信情報を決定してもよい。配信情報決定部108は、例えば、予測進路32沿いに配置された施設20のうち、ユーザ30が過去に購入した物品に関連する物品を販売する施設20の情報を配信情報に含めてよい。
【0100】
配信情報決定部108は、ユーザ30の複数の予測進路と、複数の予測進路のそれぞれの尤度とを特定してよく、複数の予測進路のそれぞれに対応する施設20に関連する情報と、複数の予測進路のそれぞれの尤度とに基づいて、配信情報を決定してもよい。配信情報決定部108は、例えば、西の方向に進む予測進路の尤度が最も高く、北の方向に進む予測進路と、南の方向に進む予測進路の尤度がその次に高く、東の方向に進む予測進路の尤度の最も低い場合に、西の方向に位置する施設20に関する情報を最も優先させ、東の方向に位置する施設20に関する情報の優先順位を最も低くしてよい。これにより、ユーザ30が進む蓋然性が高い方向の施設20の情報を優先的にユーザ30に対して提供することができる。
【0101】
図6は、情報処理装置100による情報配信について説明するための説明図である。情報処理装置100は、無線通信端末300のユーザ30の移動履歴に基づく配信情報を、無線通信端末300に配信するよう制御してもよい。
【0102】
配信情報決定部108は、例えば、無線通信端末300のユーザ30が自動車等の車両で移動中と判定した場合、無線通信端末300から予め定められた範囲内の交通情報及び渋滞情報等を、無線通信端末300に配信する配信情報に含めてよい。また、配信情報決定部108は、例えば、無線通信端末300のユーザ30の予測進路32における交通情報及び渋滞情報等を、無線通信端末300に配信する配信情報に含めてよい。
【0103】
配信情報決定部108は、例えば、無線通信端末300のユーザ30が長距離移動した後に、特定地域で移動が止まった場合、当該特定地域における施設20に関する情報を配信情報に含めてよい。配信情報決定部108は、例えば、当該特定地域における土産情報を配信情報に含めてよい。配信情報決定部108は、例えば、当該特定地域における宿泊施設情報を配信情報に含めてよい。
【0104】
配信情報決定部108は、無線通信端末300の在圏履歴情報に基づいて、無線通信端末300の移動元及び移動先を特定し、移動元及び移動先に基づいて、無線通信端末300に配信する配信情報を決定してもよい。配信情報決定部108は、例えば、移動元と移動先との天候の違いに基づいて、配信情報を決定してよい。具体例として、配信情報決定部108は、移動先が雪国であり、移動元が雪国でない場合、移動先のエリアにおいて、長靴等の雪国に必要な物品を販売している施設20の情報を配信情報に含めてよい。また、具体例として、配信情報決定部108は、移動先の天候が雨であり、移動元の天候が晴れである場合に、移動先のエリアにおいて、傘等の雨天時に必要な物品を販売している施設20の情報を配信情報に含めてよい。これにより、移動元では予測がつきにくいが、移動先で必要になる物品の情報を、迅速にユーザ30に対して提供することができる。
【0105】
図7は、在庫管理情報400の一例を概略的に示す。在庫管理情報400は、複数の施設20のそれぞれの物品の在庫情報を含んでよい。在庫管理情報400は、情報格納部102に格納されてよい。
図7に示す例において、在庫管理情報400は、施設ID、物品の品目、物品の在庫個数、及び物品の消費期限を含む。
【0106】
情報処理装置100は、
図7に例示するように、施設20において販売される物品と、施設20に設置されている基地局装置200のメンテナンスに必要な物品とを、在庫管理情報400に登録して管理してよい。これにより、どの施設20にどのような在庫があるかを、基地局装置200の保守部品も含めて一元管理することを可能にできる。
【0107】
配信情報決定部108は、いずれかの施設20において、基地局装置200が故障した場合に、在庫管理情報400を参照することによって、メンテナンスに必要な交換部品の在庫を有する施設20を容易に特定することができる。そして、例えば、運搬制御部116が、メンテナンスに必要な交換部品の在庫を有する施設20から、基地局装置200が故障した施設20に対して、当該交換部品を運搬するよう制御することによって、メンテナンスへの着手時期を早めることができる。
【0108】
上記実施形態では、無線通信装置として基地局装置200を用いた場合を主に例に挙げて説明したが、これに限らない。無線通信装置として、Wi-Fi(登録商標)アクセスポイントを用いてもよい。また、無線通信装置として、基地局装置200及びWi-Fiアクセスポイントの両方を用いてもよい。
【0109】
図8は、情報処理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0110】
一実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されてよい。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、並びにDVDドライブ1226及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されてよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されてよい。
【0111】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御してよい。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにしてよい。
【0112】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信してよい。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納してよい。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込んでよい。
【0113】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納してよい。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0114】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供されてよい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行されてよい。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらすことができる。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0115】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行してよい。そして、CPU1212は、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取ってよい。そして、通信インタフェース1222は、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込んでよい。
【0116】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにしてよい。そして、CPU1212は、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0117】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよい。そして、CPU1212は、結果をRAM1214に対しライトバックしてよい。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索してよい。そして、CPU1212は、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0118】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体は、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であってよい。すなわち、プログラムは、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供されてよい。
【0119】
一実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよい。専用回路は、例えば、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0120】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えてよい。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0121】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0122】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサは、例えば、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等であってよい。
【0123】
以上、本開示に係る発明を実施の形態を用いて説明したが、本開示に係る発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0124】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0125】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0126】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0127】
10 システム、20 施設、30 ユーザ、32 予測進路、40 GC局、50 データセンタ、100 情報処理装置、102 情報格納部、104 情報取得部、108 配信情報決定部、110 配信制御部、111 物品管理部、112 方法決定部、114 通知制御部、116 運搬制御部、118 制御情報送信部、200 基地局装置、202 セル、300 無線通信端末、400 在庫管理情報、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ