(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022028579
(43)【公開日】2022-02-16
(54)【発明の名称】命令取得、解読、実行と論理アドレスとバスネットの回路が有る記憶装置
(51)【国際特許分類】
G06F 12/00 20060101AFI20220208BHJP
H01L 27/10 20060101ALI20220208BHJP
H01L 21/8242 20060101ALI20220208BHJP
H01L 21/8244 20060101ALI20220208BHJP
H01L 27/11521 20170101ALI20220208BHJP
G11C 8/16 20060101ALI20220208BHJP
G06F 13/16 20060101ALI20220208BHJP
G06F 9/355 20060101ALI20220208BHJP
G06F 9/34 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
G06F12/00 560F
H01L27/10 481
H01L27/108 321
H01L27/11
H01L27/11521
G11C8/16
G06F13/16 520A
G06F9/355 330A
G06F9/34 350A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020142131
(22)【出願日】2020-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】520324019
【氏名又は名称】横山 勝憲
(72)【発明者】
【氏名】横山 勝憲
【テーマコード(参考)】
5B033
5B160
5F083
【Fターム(参考)】
5B033DA01
5B033DB09
5B033DB10
5B160AB25
5B160CB03
5B160MB05
5B160MM19
5B160MM20
5F083BS01
5F083BS13
5F083BS27
5F083EP02
5F083EP77
5F083GA30
5F083LA03
5F083LA10
5F083ZA13
5F083ZA14
(57)【要約】
【課題】
携帯機器では、命令取得、解読、
アドレス生成、オペランド取得、及び実行の5段階はCPU側で行い、メモリ部は、記憶機能に特化していた。しかし、アプリが高度化し、CPU
と機器の
能力が限界に至り
、開発と消費を繰り返す負担問題
や環境問題
を招き、機器の能力を持続的に
増強する手段が課題であった。
【解決手段】
少なくとも、第1と第2のメモリ配列を有し、アドレス信号で選択する第1のアクセス経路と、第1のメモリ配列は、マルチアクセスのセルとデータ信号から選択する第2のアクセス経路を有して命令取得、ペランド取得を担い、メモリバスから
メモリ部との
中間に
、命令解読、
実行の回路と、データやアドレス
系信号の
交差の中継、物理と論理のアドレス生成の回路を設け、
Bus回路を含んでセグメントを構成し、バスネット上に動的に
展開し、メモリ
機能とCPUの5段階機能
をアドレス空間上に動的に増殖し、メモリ
増量の手段で持続的な能力の
増強に寄与する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリ部は少なくとも、第1メモリ部と第2メモリ部を有し、第2メモリ部は、マルチポートのセルを有し、第1メモリ部は、アドレス信号をデコードしたワード線でセルを選択し、ビット線からリードライトする第1のアクセス経路でデータバスに接続し、更に、データ信号をデコードした選択線でもセルを選択し、リードライトするマルチポートのセルに固有の少なくとも1つの第2のアクセス経路を有し、Mod選択部は、第1メモリ部のマルチポートのセルの値とで、記憶装置の動作モードを選択しモード信号を送出する回路を有し、アドレス信号の経路にルート切替部、論理アドレス形成部、連結部を含むAdrMdf回路を有し、ルート切替部は、メモリバスと、第1メモリ部の第2アクセス経路と、第2メモリ部のアドレスデコーダとの間で中継して、動作モードの指定に依り、アドレス信号の伝送ルート、方向を切替える回路を有し、論理アドレス形成部は、第1メモリ部の第2アクセス経路のデータ信号でアドレス信号を修飾混成した論理アドレス信号を伝送する回路を有し、連結部は、アドレスバスのビット巾を区切り、信号源の区切り毎にアドレス信号のビットを連結する回路を有し、データ信号の経路に、中継切替部とInsDec部を有し、中継切替部は、少なくとも、メモリバスと、第1メモリ部の第2アクセス経路と、第2メモリ部のデータポートとの間で中継し、モード信号に依り、データ信号の伝送ルートを切替える回路を有し、InsDec部は、モード信号に依り、第1メモリのマルチポートのセルに固有の伝送路の出力を命令コードとして解読し、解読信号を送出する回路を有し、第1メモリ部の第2のアクセス経路との伝送路には、IF部を有し、IF部は第1メモリ部のビット間、及びワード間でデータを移動する回路を有し、少なくとも、中継切替部と、InsDec回路に接続し、Bus回路は、メモリバスとの間で第1メモリ部と、中継回路と、AdrMdf回路との信号を導通、不通にして中継し、第1メモリ部と、第2メモリ部と、Mod選択部と、アドレス信号に係るAdrMdf回路とデータ信号に係る中継切替部と、InsDec部と、IF部と、Bus回路を含む1組のセグメントを形成し、少なくとも1つ以上のセグメントをBus回路で接続して構成する事を特長とする記憶装置。
【請求項2】
前記Bus回路は、メモリバスが、少なくとも内郭バスと外郭バスの2階層から成り、内郭バスのアドレスバスは、当該Segのアドレス空間のサイズに応じた、ビット巾を有し、外郭バスは、アドレス空間の拡張分に応じたビット巾を有し、夫々は、バスの組数であるチャンネル数が、少なくとも1チャンネル以上から成り、内郭バスは、当該チャンネルとセグメントの内部バスに係る信号の伝送を導通、又は不通にするチャンネル選択回路部と、チャンネルの相互間の信号の伝送を導通、又は不通にするクロス接続回路部と隣接するセグメントのチャンネルとの間で、信号の伝送を導通、又は不通にするチャネル接続回路部を有し、上記の導通と不通は第1メモリ部のマルチポートのセルの値に依り、動的に切替え、外郭バスは、外部のシステムバス、又は外郭バスに接続したセグメントの内部バスに係る信号の伝送路となる事を特長とする請求項1記載の記憶装置。
【請求項3】
マルチポートのセルはアドレス信号由来のワード線が接続する第1のコントロールゲートで選択し、ビット線でアクセスする第1のアクセス経路の他に、少なくとも、第2のアクセス経路の線路は、セルの記憶情報の保持手段が、フローティングゲートに依る場合は、フローティングゲート部に接続した所属線を有し、又、容量に依る場合は、第2のコントロールゲートを介し容量に接続した所属線を有し、又フリップフロップに依る場合は、フリップフロップ部のドライブゲートに接続した所属線を有して、センスアンプ部に接続する事を特長とするマルチポートのセル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データを記憶するメモリ機能と共に、データをリードライトするメモリサイクルにより、CPUサイクルの命令取得、命令解読、アドレス計算、オペランド取得、実行の5段階の機能をメモリ側に備える記憶装置に関する
【背景技術】
【0002】
従来、PCやスマートフォンなどデジタル機器の部品実装では、CPU側に命令取得と、命令解読と、アドレス計算と、オペランド取得と、実行の5段階の機能を集中し、メモリ側は、記憶機能に特化した機能分割の技術が一般的であった。又、CPU等の中核部分を基板に固定し、記憶装置は拡張メモリとしてユーザーオプションで増設する方式が一般的な分割の技術であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
PCやスマホなどデジタル機器は性能毎にモデルがラインアップ化されており、ユーザーが途中から機器の性能を改善する手段には、従来、ユーザーオプションで外付けする拡張メモリを増設する手段やHDD部をSSDに置換えて改良する手段が一般的であった。しかし、従来の手段では、機器のスループットを当座は改善できても、近年の新規アプリの急増や、ユーザーファイルの増加に依り、実装されているCPUでは性能不足になり、モデルチェンジが短期化していた。その結果、機器の提供側は、開発を繰り返す経済負担と、購入側は、機器本体ごと新モデルに買換える経済負担と、旧モデルがスクラップ化する資源損失の問題を生じていた。この為、記憶装置の増設や置換えの手段でも機器性能の持続的な向上の実現が課題であった。
【0004】
更に、従来の増設メモリは、記憶容量や記憶速度でシステムの性能に寄与しても、CPUの機能である命令コードの取得、命令解読、実行アドレス生成、オペランド取得、及び実行のCPUサイクルの5段階はCPU側に集約されていた。この結果、近年の新規アプリの急増などでも、CPU側にタスク処理の負荷が偏在しCPUの性能不足が表面化する問題を生じていた。この為、記憶装置を含み、CPUサイクルの5段階を分担し、CPU側の負荷を低減する課題があった。
【0005】
更に、従来のメモリ増設では、初期にはユーザーファイルが少なく、又、使用中に空き領域が断片化しメモリ資源が遊休の空き領域となる問題を生じていた。この為、記憶装置でメモリ資源の空き領域を当座の機器性能の向上に活かす活用手段が課題であった。
【0006】
更に、デジタル機器への新規アプリの急増などで、高速メモリとCPU等の間のシステムバスで伝送する信号のトラヒック量も増加し、信号がシステムバス上で輻輳し、システムの処理能力か目論見に達しない問題を生じていた。この為、システムバス上のトラヒック量を抑制するメモリとCPU間の機能分担が課題であった。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、一般的にユーザーオプションで許容されている、増設の手法を用い、機器性能の持続的な向上が計れ、アプリの増加や外来負荷の増減にシステムの性能が柔軟で動的に追随する記憶装置の手段を得て、その結果、機器のライフサイクルの長寿命化と、機器の提供者側と購入者側の経済負担と、資源負担の軽減を目指している。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0009】
メモリ部は少なくとも、第1メモリ部と第2メモリ部を有し、第2メモリ部は、マルチポートのセルを有し、
【0010】
第1メモリ部は、アドレス信号をデコードしたワード線でセルを選択し、ビット線からリードライトする第1のアクセス経路でデータバスに接続し、更に、データ信号をデコードした選択線でもセルを選択し、リードライトするマルチポートのセルに固有の少なくとも1つの第2のアクセス経路を有し、
【0011】
Mod選択部は、第1メモリ部のマルチポートのセルの値とで、記憶装置の動作モードを選択しモード信号を送出する回路を有し
【0012】
アドレス信号の経路に、ルート切替部、論理アドレス形成部、連結部を含むAdrMdf回路を有し、ルート切替部は、メモリバスと、第1メモリ部の第2アクセス経路と、第2メモリ部のアドレスデコーダとの間で中継して、動作モードの指定に依り、アドレス信号の伝送ルート、方向を切替える回路を有し、
【0013】
論理アドレス形成部は、第1メモリ部の第2アクセス経路のデータ信号でアドレス信号を修飾混成した論理アドレス信号を伝送する回路を有し、
【0014】
連結部は、アドレスバスのビット巾を区切り、信号源の区切り毎にアドレス信号のビットを連結する回路を有し、
【0015】
データ信号の経路に、中継切替部とInsDec部を有し、中継切替部は、少なくとも、メモリバスと、第1メモリ部の第2アクセス経路と、第2メモリ部のデータポートとの間で中継し、モード信号に依り、データ信号の伝送ルートを切替える回路を有し、
【0016】
InsDec部は、モード信号に依り、第1メモリのマルチポートのセルに固有の伝送路の出力を命令コードとして解読し、解読信号を送出する回路を有し、
【0017】
第1メモリ部の第2のアクセス経路との伝送路には、IF部を有し、IF部は第1メモリ部のビット間、及びワード間でデータを移動する回路を有し、少なくとも、中継切替部と、InsDec回路に接続し、
【0018】
Bus回路は、メモリバスとの間で第1メモリ部と、中継回路と、AdrMdf回路との信号を導通、不通にして中継し、
【0019】
第1メモリ部と、第2メモリ部と、Mod選択部と、アドレス信号に係るAdrMdf回路とデータ信号に係る中継切替部と、InsDec部と、IF部と、Bus回路を含む1組のセグメントを形成し、少なくとも1つ以上のセグメントをBus回路で接続して構成する手段を有する事に依り、セグメント部でCPUサイクルの、命令コードの取得、命令解読、実行アドレス生成、オペランド取得、及び実行の5段階に類する手段を備える。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図2】 Mem1配列が16ビット幅のワード構成例である。
【
図3】 メモリ・サイクルのタイミング・チャート例である。
【
図4】 第1メモリ部のマルチポートのセルと、IF部の回路例である。
【
図5】 アドレス信号に係る修飾部と、連結部と、ルート切替部の回路例である。
【
図6】 データ信号に係るMod選択部と、InsDec部と、中継切替部の回路例である。
【
図7】 動作モードが、PrgMod、AzAMod、PzAMod、及びDatModの時の同期制御部の制御フロー例である。
【
図8】 メモリバスに係るChnSel部、ChnJun部、ChnCrs部の回路例である。
【
図9】 第1メモリ部R0と第2メモリ部M0の物理アドレスと論理アドレスの配置例とバスネットのトポロジー例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
第1の実施形態例の
図1は、本案の記憶装置の構成単位となるセグメントの構成例のブロック図である。
【0023】
Seg S0は、第1メモリ部 R0、IF部R8、第2メモリ部 M0、CodDec回路 D0、AdrMdf回路 A0、同期制御部 F0、バス回路 B0、プログラムカウンタのPC P0に依るブロック構成例であり、本案の記憶装置は少なくとも1つ以上のSeg S0をBus回路B0でメモリバスQに接続して構築する。
【0024】
第1メモリ部 R0は、バス回路 B0にQRデータバスQ4と、QRアドレスバスQ5と、QRSigバスQ6で接続し、ワード線R4と、ビット線R5でアクセスする第1のアクセス経路を有すると共に、CodDec回路 D0に選択信号バスD5と、DRバスD6で接続し、AdrMdf回路 A0と、バス回路 B0と、CodDec回路 D0と、同期制御部F0にRDバスD7で接続し、センスアンプ部R7とIF部R8を通じて選択信号バスD5と、所属線R6でアクセスする第2のアクセス経路を有している。
【0025】
AdrMdf回路 A0はバス回路 B0にBAバスL5で接続し、第1メモリ部R0とIF部R8のRDバスD7で接続し、第2メモリ部M0のアドレスデコF0にDFAPバスA1で接続している
【0026】
CodDec回路D0は、MOD選択部 D1と、中継切替部D3と、InsDec部D2を含んで構成し、第1メモリ部R0に選択信号バスD5と、DRバスD6と、RDバスD7で接続し、第2メモリ部 M0にDMデータバスD4で接続し、AdrMdf回路 A0と、同期制御部F0と、PC P0にDFAPバスA1で接続し、メモリバスL0にBDバスL2で接続している。
【0027】
MOD選択部 D1は、CodDec回路D0の中で、第1メモリ部 R0にRDバスD7で接続し、AdrMdf回路 A0と、同期制御部F0と、PC P0にDFAPバスA1で接続している。
【0028】
中継切替部D3は,CodDec回路D0の中で、
バス回路 B0にBDバスL2で接続し、第1メモリ部R0にIF部R8を介してDRバスD6と、RDバスD7で接続し、第2メモリ部M0のDatPort M2にDMデータバスD4で接続して、各々の間でデータ信号の中継に位置している。
【0029】
InsDec部D2は、CodDec回路D0の中で、第1メモリ部 R0に選択信号バスD5と、RDバスD7で接続し、同期制御部F0にDFAPバスA1で接続している。
【0030】
Bus回路B0は、第1メモリ部 R0にRDバスD7と外郭バス1Q1で接続し、中継切替部D3にBDバスL2で接続し、AdrMdf回路 A0にBAバスL5で接続し、同期制御部F0にBFバスL3で接続し、隣接のセグメントのSeg S0にメモリバスQ0で接続している。
【0031】
第2メモリ部 M0は、AdrMdf回路A0にアドレス信号のAMアドレスバスA2で接続し、中継切替部D3にDMデータバスD4で接続し、同期制御部 F0にCSRW系信号のFMSigバス F2で接続しており、一般的なメモリインターフェースのアクセス経路を有している。
【0032】
同期制御部 F0は、Bus回路B0にBFバスL3で接続し、第2メモリ部M0にFMSigバスF2で接続し、CodDec回路D0と、AdrMdf回路A0と、PC P0にDFAPバスA1で接続している。
【0033】
プログラムカウンタのPC P0は、AdrMdf回路A0と、同期制御部F0にDFAPバスA1で接続している。
【0034】
次に、上記第1の実施形態例の接続に依る手段を説明する。従来は、メモリバスQ0とメモリ部とのアドレス信号の関係は、メモリバスQ0からメモリ部にアドレス信号を伝送する一方通行の関係で有った。しかし、本案の実施形態では、メモリバスQ0と、第1メモリ部R0と、第2メモリ部M0との間に、動作モードに依り、アドレス信号を双方向に中継するAdrMdf回路A0を配置し、第1メモリ部R0のオペランドデータ、又はPC P0のカウント値からメモリバスQ0側にアドレス信号として送出する経路を有している。
【0035】
即ち、CPUサイクルの5段階の実行アドレス生成の段階に類するアドレス計算の段階の経路の手段を有している。
【0036】
又、従来、データ信号の関係は、メモリバスQ0とメモリとの間で送受する関係であった。しかし、本案の実施形態では、第2メモリ部M0と第1メモリ部R0との間に、動作モードに依り、データ信号を双方向に中継する、中継切替部D3を配置し、第2メモリ部M0の出力データ信号をメモリバスQ0を介さず第1メモリ部R0に送出する接続回路も有している。
【0037】
従って、CPUサイクルの5段階の命令取得の段階に類する経路を有している。
【0038】
又、第2メモリ部の出力データ信号は、セグメント内の動作モードを決定するMOD選択部D1とのRDバスD7の接続を有し、決定した動作モードをCodDec回路D0内でInsDec回路D2と中継切替部に接続し、AdrMdf回路A0と、同期制御部F0と、PC P0に伝送するDFAPバスA1の接続を有している。
【0039】
更に、第2メモリ部M0の出力データ信号を動作モードに依り、命令コードを解読するInsDec回路D2に伝送するRDバスD7の接続を有している。
【0040】
従って、CPUサイクルの5段階の命令解読の取得に類する経路を有している。
【0041】
InsDec回路D2での解読結果は、Mem1配列R3のワードを選択する選択信号バスD5の接続を有し、
【0042】
選択したワードで第2のアクセス経路の入出力信号のビット間、及び第1メモリ部のワード間でデータを移動してオペランドを生成するIF部R8にDRバスD6で接続を有している。
【0043】
従って、CPUサイクルの5段階のオペランド取得の段階に類する経路を有している。
【0044】
生成したオペランドを命令コードの解読結果に依り、アドレス信号、データ信号としてIF部R8からBus回路B0と、メモリバスと、AdrMdf回路A0と、PC P0に伝送するRDバスD7の接続を有している。
【0045】
即ち、第1の実施形態例は、一般的なメモリサクセスの手段に加えて、動作モードに依り、CPUサイクルの5段階の流れに沿った流れをSeg S0内の接続関係に収めた形態を有し、Bus回路B0を介して、メモリバスQ0に接続して構成する請求項の実施形態例である。
【0046】
以降、接続関係に在る、Mem1配列R3と、AdrMdf回路F0と、IF部R8と、CodDec回路D0、Bus回路B0に付いて説明する。
【0047】
第2の実施例の
図2は、Mem1配列R3のワードの構成例である。1ワードを16ビット幅とした例である。
【0048】
以降の説明では、
図2の行欄の行1~12のワード名欄に示すワード名を用いる。
【0049】
ワード名の引用で、ビットを指す場合は、ワード名、又はビット列名の後に“-”を付し、ビットの位置を示し。上位バイト、下位バイトを指す場合は、各々-E、-P、-B、-Aと示し、1ワードを指す場合は、-EP、-BAと表し、2ワードを指す場合は、-EPBAと示して説明する。各ワードの意味は、引用する際に適宜、説明する。
【0050】
同様に、バス名、及び信号名に関しても、部分的、又は全体を指す場合は、バス名、信号名に“-”で繋いで表現する。即ち、
図2のrAdrの信号で最下位の8ビットを指す場合はrAdr-Aと表現し、32ビットオ分を指す場合は、rAdrーEPBAと表現する。又、Mem1配列R3のワードに係る有体物の信号線で有る事を示す場合は、ワード名の末尾に“s”付して表現する。
【0051】
rModのビットrMod-b15~b14はビット列名をbModと称し、本案記憶装置の動作モードを2ビット指定し、ビットbIntReqはシステムへの割込み要求の状態を保持する例である。
【0052】
行5のrBufは、動作モードに依存して、命令コードをプリフェッチするワードである。
【0053】
行6のrFchは、動作モードに依存して、rBufから命令コードをフェッチするワードであり、rFch-b15はExcビットで、Mem1配列R3の第2のアクセル経路からバスD7からデータの送出を指示するビットである。rFch-b8はLHビットで、下位8ビットのオペランド部rFch-b7~b0を伝送先を指定するビットの例である。
【0054】
第3の実施例の
図3は、本案の記憶装置の動作を説明する為に、一般的なSRAMと類似したタイミングチャートを例示している。3本のクロックTa,Tb,Tcからから生成する同期信号のTAdr、TCS、TOE、TRWTDIO、T1~T8の例である。制御周期信号名に付した括弧内の信号名は、従来の一般的なSRAMメモリの入出力信号名のタイミングチャートと類似している事を表したものである。
【0055】
以下の同期信号の説明では、信号の名称と時間域と位置付けの説明に留め、その作用と機能に関しては、各回路の動作説明の中で、説明する。
【0056】
相T1信号が“1”期間は、当該メモリサイクルの起点の期間となる。
例えば、CodDec回路では、rBufが1メモリサイクル前の相T5で取得した命令コードを相T1でrFchに取り込み解読する起点の同期信号になる。AdrMdf回路では、rAdr-EPと、rPag-EPの排他的論理和の総和により、bBusReq信号の送出する起点や、PCのカウントを停止する起点になる。
【0057】
相T1は、rFchがrBufの値をフェッチし出力開始するタイミングの例。
【0058】
TAdrは、T1からT8の期間に、アドレス信号をアドレスバスとの間で送受するタイミング例。
【0059】
TCSは、T2からT7の期間に、CS信号をSigバスから受信するタイミング例。
【0060】
TOEは、T3からT6の期間に、OE信号をSigバスとの間で送受するタイミング例。
【0061】
TRWは、T4からT5の期間に、RW信号をSigバスとの間で送受するタイミング例。
【0062】
TDIOは、T5からT6の期間に、データ信号をデータバスとの間で送受するタイミング例。
【0063】
相T5はrBufがDRバスD6の信号をプリフェッチするタイミング例。
【0064】
相T8の立下りエッジは、PC+1カウントアップのタイミングの例。
【0065】
第4の実施形態例の
図4は、本案のMem1配列R3にマルチポートのセルを含む例、及びマルチポートのセルがフラッシュメモリセルC1、又はDRAMセルC2、又はSRAMセルC3である場合の接続形態例、及びセンスアンプ部R7と、IF部R8の接続例である。
【0066】
マルチポートのセルはワード線とビット線でリードライトする第1のアクセス経路の他に、セルに固有の第2のアクセス経路として、フラッシュメモリのセルC1では、ゲートC21のフローティングゲートC11からセルC1に固有の所属線R6aを設けた実施例である。
【0067】
又、DRAMのセルC2では、Mem1AdRDec R1由来のワード線R4bで導通するゲートC22のビット線R5bとは別に、CodDec回路D0に由来の選択線D5aで導通するゲートC23でセルC2に固有の所属線R6bを設けた実施例である。
【0068】
又、SRAMのセルC3では、ドライバートランジスタC26のゲート側で信号値を記憶するノードC13に所属線R6cを設けた例である。
【0069】
センスIF部R8の接続関係の表現法は、バスを構成する線は、その内の1本を描いて、接続と論理を表現している。従って、アドレス信号やデータ信号などバス内で異なる次数の線も同様の接続経路と論理である。
【0070】
フラッシュメモリなどフローティングゲートで記憶するセルC1はフローティングゲートC11からセルに固有の所属線R6aでセンサーアンプ部R7に接続している。
【0071】
DRAMメモリなど容量部で記憶するセルC2は選択線D5aのゲートC23からセルに固有の所属線R6bでセンサーアンプ部R7に接続している。
【0072】
SRAMメモリなどフリップフロップ部で記憶するセルC3はドライバートランジスタC26のゲート側で信号値を記憶するノードC13からセルに固有の所属線R6cでセンサーアンプ部R7に接続している。
【0073】
以上、説明した通り、本案のセルでは、マルチポート部のセルに固有の第2のアクセス線路の所属線R6の本数を最小限に抑え、書込み、消去、記憶値の読出しをセンスアンプ部 R7側でビット毎に行う線路の手段を有している。即ち、第2のアクセス経路の為のトランスファーゲート数を削減でき、従って、メモリマットの高密度化に有益である。
【0074】
更に、フラッシュメモリの類では、一般に、記憶値の消去がブロック単位、又は書込み、読出しがページ単位に制約されているが、本案ではセル単位で消去、書込み、読出できる手段を有している。従って、課題であったユーザーファイルの保持に対して、フラッシュメモリの活用に有益である。
【0075】
次にIF部R8の接続関係と有する手段を説明する。IF部R8は、入力の選択信号バスD5と、DRバスD6でCodDec回路D0に接続し、SIバスR9でセンスアンプ部R7を介して、Mem1配列R3に接続し、RDバスD7でBus回路B0と、CodDec回路D0と、AdrMdf回路A0に接続している。
【0076】
D7-Mod線の出力方向は、RDバスD7に接続している。一方、入力方向はセンスアンプ部R7、TRI素子S42を介して、Mem1配列R3の
図2の行1~4に示すrModとrChnJun、rMapーEP、rPagーEPの所属線R6に接続している。
【0077】
従って、入力線D5-IsInsのIsIns信号が“1”の時に、rModと、rChnJun、rMapーEP、rPagーEPの値をRDバスD7に送出する。
【0078】
R9-Buf線は、DRバスD6の入力信号を
図2の行5のrBufに、外部入力のIsIns信号が“1”で、相T7が“1”の時に伝送する。
【0079】
SIバスR9のR9-Buf線の出力方向は、センスアンプ部R7を介して、Mem1配列R3の
図2の行5に示すrBufの所属線に接続している。又、入力方向は、DRバスD6に、TRI素子S12、S11を介して接続している。
【0080】
即ち、動作モードが非RAMModを示す入力線D5-IsInsのIsIns信号が“1”、且つD5-T7の相T7が“1”の時に、DRバスD6からrBufに命令コードを伝送する手段を有している。従って、命令コードをMem1配列上にプリフェッチする手段を有している。
【0081】
次に、R9-Fch線の出力方向は、
図2のrFchの所属線R6に接続している。又、入力方向は、rBufの所属線に、センスアンプ部R7、TRI素子S21、S22を介して接続している。
【0082】
即ち、入力線D5-IsInsのIsIns信号が“1”、且つD5-T1線の相T1が“1”の時に、rBufの値を読込む手段を有している。従って、命令コードをMem1配列上にフェッチするCPUサイクルの命令コードの取得段階に類する手段を有している。
【0083】
次に、R9-b15~b8線の出力方向は、
図2の行7~行12の上位8ビットの所属線に接続している。又、入力方向は、rFchの下位8ビットの所属線に、センスアンプ部R7、TRI素子S31~S33、S35を介して接続している。
【0084】
又、R9-b7~b0線の出力方向は、
図2の行7~行12の下位8ビットの所属線に接続している。又、入力方向は、rFchの下位8ビットの所属線に、センスアンプ部R7、TRI素子S31~S34を介して接続している。
【0085】
即ち、入力線D5-IsInsのIsIns信号が“1”、且つD5-T1線の相T1が“1”、且つD5-LHが“0”の時に、rFchの値を
図2の行7~行12に読込む手段を有している。従って、命令コードのオペランド部分を、Mem1配列R3上に伝送し、CPUサイクルのオペランドの取得段階に類する手段を有している。
【0086】
次に、R9-Acc線の出力方向は、
図2の行12の所属線に接続している。又、入力方向は、DRバスD6に、TRI素子S52、S51を介して接続している。
【0087】
即ち、入力線D5-IsInsのIsIns信号が“1”、且つD5-Dir線の信号が“1”の時に、DRバスD6のデータをrAccに読込む手段を有している。
【0088】
次に、R9-rMod-IntReq線の出力方向は、
図2の行1のbIntReqビットの所属線に接続している。一方、D7-IntReq線の出力方向は、RDバスD7に接続している。又、入力方向は、選択信号バスD5のIntReq線に、TRI素子S61、S62を介して接続している。
【0089】
即ち、入力線D5-IsInsのIsIns信号が“1”、且つIntReq信号が“1”の時のみ、IntReq線の“1”信号をbIntReqビットに読込み保持する手段と、RDバスD7に割込み要求信号を伝送し、割込みイベントの発生をメモリバスQ0、同期制御部F0に知らせる手段を有している。
【0090】
次に、D7-AD線の出力方向は、RDバスD7に接続している。又、入力方向は、
図2の行7~10のrAdrーEP、rAdr-BA、rJmp-EP、rJmp-BA、rDaのセル毎の所属線に、センスアンプ部R7、TRI素子S41、S43を介して接続している。
【0091】
即ち、IsIns信号が“1”、且つD5ーExcs線のExcs信号が“1”の時に、RDバスD7を介して、アドレス信号をAdrMdf回路A0、又,データ信号を中継切替部D3に送出する手段を有している。
【0092】
センスアンプ部R7は、セルに固有の所属線の微弱な信号を基準信号と比較増幅し出力段に伝送する。
【0093】
以上、第4の実施形態例で説明した通り、本案の第1メモリ部R0は、アドレス信号に依り、リードライトする第1のアクセス経路の他に、CodDec回路D0からの選択信号に依る第2のアクセス経路を有し、当該Seg S0の動作モードと、制御パラメータの保持と送受をする手段を有している。従って、セルの兼用による、メモリ資源の有効活用に有益である。
【0094】
更に、相T7で一旦、rBufに読込んだ命令コードを相T1でrFchにフェッチし、InsDec部D2に送出する。即ち、CPUサイクルの命令コードの取得段階に相当する手段を有している。
【0095】
更に、オペランドの取得段階に相当する手段を有している。従って、CPUの負荷軽減に有益である。
【0096】
更に、マルチポートのセルは、第1のアクセス経路からもデータをリードライトできる。即ち、当該Seg S0以外からのライト操作を第2のアクセス経路に伝送する手段を有している。従って、CPU、及び Seg S0間の連携に依る、CPUの負荷軽減に有益である。
【先行技術文献】
【0097】
【特許文献】
【0098】
デュアルポートのSRAMセルについては、上記の先行技術文献に依り、トランスファーゲートをデュアルに設ける方式が提案されている。
【0099】
第5の実施形態例の
図5は、アドレス信号の修飾部と、連結部と、ルート切替部で構成したAdrMdf回路 A0の回路例である。
【0100】
図の表現法は、表現法は、バス構成する線は、その内の1本を描いて、接続と論理を表現している。従って、バス内での異なる次数の線も同様の接続経路と論理である。
【0101】
接続例で、入力端は、DFAPバスA1でMod選択部D1のPrgMod、AzAMod、PzAMod、DatMod、RAMModのモード信号線に接続し、プログラムカウンタP0のPC-BA信号と接続し、RDバスD7でMem1配列R3の8ビット幅のrAdrーE、rAdrーPと、16ビット幅のrAdr-BAと、rPag-Pの8ビットと、rMapーPの8ビットの出力とIF部R8を介して接続し、BAバスL5でメモリバスL0のアドレスバスに接続している。
【0102】
入出力端は、BAバスL5で、メモリバスL0とアドレス信号の8ビット幅のバスAdrBusーPと、16ビット幅のAdrBus-BAに接続している。
【0103】
出力端は、BAバスL5でメモリバスL0とアドレス信号の8ビット幅のAdrBusーE信号と接続し、AMアドレスバスA2でMem2AdRDec M1の上位8ビットのAdrDecーPと、下位16ビットのAdrDec-BAに接続している。
【0104】
次に各部の動作と手段を説明する。論理アドレス形成部は、PrgMod、AzAMod、PzAModの時、OR素子A10でTRI素子A29が導通し、Mem1配列R3に由来のrPagーPsの信号をMem2AdRDec M1の上位8ビットのAdrDecーPに伝送する。
【0105】
即ち、rPag-Psの値で、第2メモリ部 M0に本案の記憶装置側で動的に与える手段を有している。従って、同じ論理アドレスの複数の第2メモリ部M0を平行してアドレシングする手段を有し、課題のスループットの向上に対し、並列処理に依る高速化に有益である。
【0106】
DatModの時は、BAバスL5からのアドレス信号AdrBusーPを記憶配列のrMap-Psのビット値が“1”の時はTRI素子A42を介し、一方“0”の時は、INV素子A40、TRI素子A41で反転信号をTRI素子A30とA31を介して、AdRDecーPに伝送する。又、AdrBus-BAの信号は、TRI素子A32を介しAdRDec-BAに伝送する。
【0107】
即ちDatModの時,論理アドレス形成部はrMap-Psでビット修飾するビット位置に依り、第2メモリ部M0に複数の論理アドレスを動的に与える手段を有している。
【0108】
論理アドレス形成部は、上記の通り、第1メモリ部の第2アクセス経路のデータ信号でアドレス信号を修飾混成した論理アドレス信号と物理アドレス信号を伝送する手段を有している。
【0109】
即ち、ソフトウェアで複数のメモリ配列を同一のアドレス上に、論理アドレスを動的に多重化して、並列なメモリアクセスが容易になる特長、及び、アドレス領域毎のワードサイズの拡張が容易になる特長を有している。
【0110】
従って、従来の課題である、アプリケーションの多様化に依る負荷の増大に対して、非シンプレックスなメモリシステムに依るスループットの追随、及びワードサイズの追随に有益である。
【0111】
更に、不測のメモリエラーに対し、正常な第2メモリ部M0のアドレスでリカバリーする方法や、マルチシステム化が容易になり、信頼性の向上にも有益である。
【0112】
更に、アドレス空間上でメモリ領域の断片や遊休部を論理アドレスに依り、連続的な空き領域に再編成する方法が容易になり、課題であったメモリの空き領域の資源活用に有益である。
【0113】
次に、アドレス信号の連結部の回路例は、Mem2AdrDec M1側のAMアドレスバスA2に向けて、動作モードがPrgModかAzAModかPzAModの時は、OR素子A10が“1”になり、TRI素子A27~A29が導通し、AdrDecーPにrPag-Psの信号を伝送し、AdRDec-BAに、プログラムカウンタ のPC P0の下位16ビットのPC-BAを伝送する。
【0114】
即ち、第2メモリ部M0を論理アドレスのページに変更し、ページ内をPCP0のカウント信号でアドレシングする手段を有している。
【0115】
又、動作モードがDatModの時は、TRI素子A30~A32が導通し、AdRDecーPにビット修飾を通過したAdrBusーPの信号を伝送し、AdrDec-BAに、AdrBus-BAの信号を伝送する。
【0116】
即ち、第2メモリ部M0を論理アドレスのページに移動し、AMアドレスバスA2のアドレス信号でアドレシングする手段を有している。
【0117】
又、動作モードがRAMModの時は、TRI素子A24、A25が導通し、AdRDecーPにAdrBusーPの信号を伝送し、AdrDec-BAに、AdrBus-BAの信号を伝送する。
【0118】
即ち、汎用メモリと同様に、BAバスL5のアドレス信号でアドレシングする手段を有している。
【0119】
連結部は、上記の通りアドレスバスのビット巾を区切り、信号源の区切り毎にアドレス信号のビットを連結する回路を有して、メモリをアクセスする手段を有している。
【0120】
従って、連結部は第2メモリ部M0を動作モード毎にセグメント化したメモリ資源の活用に有益である。
【0121】
次に、ルート切替部の回路例は、Bus回路 B0側のBAバスL5に向けて、動作モードがPrgModかAzAModかPzAModの時に、OR素子A10が“1”でTRI素子A20、A21が導通し、AdrBusーEに、rAdrーEsの信号を、AdrBusーPに、rAdrーPsの信号を伝送する。
【0122】
又、PrgModの時は、TRI素子A22が導通し、AdrBus-BAに、rAdr-BAsの信号を伝送する。
【0123】
即ち、Mem1記憶配列R3内のオペランド値に依り、アドレス空間上をアドレシングする手段を有している。
【0124】
又、AzAModの時は、TRI素子A26が導通し、AdrBus-BAに、PC-BAの信号を伝送する。
【0125】
即ち、ページ内を連続的にアドレシングする手段を有している。
【0126】
又、PzAModの時は、TRI素子A23が導通し、AdrBus-BAに、rAdr-BAの信号を伝送する。
【0127】
即ち、固定のアドレスへのアドレシングとページ内との連続的なアドレシングの手段を有している。
【0128】
即ち、ルート切替部は、メモリバスと、第1メモリ部の第2アクセス経路と、第2メモリ部のアドレスデコーダとの間で中継して、動作モードの指定に依り、アドレス信号の伝送ルートと受信送信を切替える手段を有している。
【0129】
次に、動作モード別に作用を説明する。PrgModの動作モード例では、当該Seg S0の第2メモリM0へはrPag-Pのビット値とPC-BAのビット値を連結したアドレス信号でシーケンシャルにアドレシングし、一方、Bus回路 B0へは、rAdrーEPBAの信号を送出する。
【0130】
即ち、命令コードを取得するアドレシング、及びデータ送受のアドレシングをする手段を有している。従って、CPUサイクルの命令取得の段階とオペランド取得の段階の負荷低減に有益である。
【0131】
次に、PzAModの動作モード例は、一定のアドレス番地とメモリ領域との間でアドレスを送受信する例であり、Mem1配列R3の値で動的に設定する手段を有している。
【0132】
次にAzAModの動作モード例は、メモリ領域間でアドレスを送受信する例であり、Mem1配列R3の値で動的に設定する手段を有している。
【0133】
即ち、DMACに類似する手段を有し、従って、課題であった機器性能の永続的な向上と、データ転送のCPUへの負荷低減に有益である。
【0134】
次にDatModの動作モード例は、当該Segの第2メモリを、論理アドレスでもアクセスするモードである。
【0135】
次に、RAMModの動作モード例は、汎用メモリとしてアドレシング可能な動作モードである。
【0136】
AdrMdf回路A0は、BAバスL5との間で中継し、アドレス信号の受信に限らず、Mem1配列R3のオペランドの送出を動的に切り替える手段を有している。
【0137】
即ち、従来の課題であったCPUサイクルの5段階の内、実行アドレス生成の手段を有し、従って、CPUの負荷軽減に有益である。
【0138】
更に、本案の記憶装置を動作モードの間で融通でき、課題であったメモリ資源の活用に有益である。
【0139】
第6の実施形態例の
図6は、CodDec回路 D0 をMod選択部D1、伝路切替え部 D3、InsDec部D2から構成した例である。
【0140】
前述の
図2でrFchの命令コード例は、rFchのb15が実行指示のbExcビット、b14がリードライト指示のbRedビット、b13~b12は空きビット、b11~b8がコード部、b7~b0をオペランド部と称し、bExcビットは、Mem1配列R3からBus B0へRDバスD7を介して伝送を指示する例であり、bRedビットは、外部入力のRW信号と共に、同期制御部F0でSeg S0内のDir信号を生成している。
【0141】
図2のMod選択部 D1で入力線のrMod-b15s~b14sは、Mem1配列 R3でrModのビットb15とb14の出力とIF部R8を介してRDバスD7で接続している。又、外部入力のIsIns信号は、DFAPバスA1を介して同期制御回路F0に接続している。
【0142】
出力線は中継切替部 D3 と、InsDec部 D2 に接続している。動作モードを表すMod信号のRAMMod、PrgMod、AzAMod、PzAMod、DatModの線はDFAPバスA1でAdrMdf回路 A0、プログラムカウンタのPC P0に接続している。
【0143】
InsDec部 D2の入力端 rFch-b11~b8は、RDバスD7で、Mem1配列R3の対応するセルの出力端に接続している。
【0144】
出力端は、4-16デコーダ D27の出力端で、選択信号バスD5を介して、IF部R8でMem1配列 R3の対応するセル配列の選択線、及びDFAPバスA1で同期制御部 F0に接続している。
【0145】
中継切替部 D3の 入力は、Mod選択部 D1 に接続し、RW信号系のDir信号はDFAPバス A1で同期制御部F0に接続している。 入出力はデータ伝送のBDバスL2がBus回路 B0に接続し、DMデータバスD4がMem2I0 M2に接続している。出力はデータ伝送のDRバスD6でIF部R8を介しrBufsの入力と接続している。
【0146】
次に、CodDec回路 D0が有する手段を説明する。Mod選択部は、IsIns信号が“0”の時、動作モードのRAMMod信号をDFAPバスA1に送出する。IsIns信号が“1”時は、Mem1配列R3のrModのb15とb14の値に依り、PrgMod、AzAMod,PzAMod,DatModの何れかのモード信号をDFAPバスA1に送出する。又、PrgModの選択信号を、中継切替部D3に送出する。又、OR素子D15でPrgModかAzAModかPzAMod,かの選択信号をInsDec回路D2に送出する。
【0147】
中継切替部D3は、PrgMod信号が“1”の時は、TRI素子D31が導通し、DMデータバスD4の第2メモリ部M0の出力データをDRバスD6のrBuf側に導通する。
【0148】
即ち、第2メモリ部M0の命令コードをMem1配列R3のrBufに伝送する手段を有している。
【0149】
更に、Dir信号が“1”の時に、AND素子D38に依り、TRI素子D32を導通し、BDバスL2のデータ信号をrAccに導通する。
【0150】
即ち、命令コードがリード系の時、対象のメモリから読み出したデータをrAccに伝送する手段を有している。
【0151】
一方、Dir信号が“0”の時には、AND素子D39でINV素子D33が導通し、rDatsの信号をBDバスL2に導通する。
【0152】
次に、PrgMod信号が“0”でDir信号が“1”の時は、AND素子D40でTRI素子D34が導通し、BDバスL2のデータ信号をDMデータバスD4に導通する。
【0153】
即ち、バス回路B0からのデータ信号を第2メモリ部M0に伝送する手段を有している。
【0154】
一方、Dir信号が“0”の時には、AND素子D41でTRI素子D35が導通し、DMデータバスD4のデータ信号をBDバスL2に導通する。
【0155】
即ち、第2メモリ部M0からのデータ信号をBus回路B0側に伝送する手段を有している。
【0156】
次に、InsDec部D2では、動作モードが、PrgModかAzAModかPzAModの時にRDバスD7のrFch-b11~rFch-b8の値を4-16デコーダ素子D27でデコードして“1”信号を選択信号バスD5の対応する線に送出する。
【0157】
即ち、命令コードを解読し、選択信号を第1メモリ部R0に送出する。
【0158】
又、命令コードのrFch-b14をExcs信号として、rFch-b13をRWs信号として、選択信号バスD5に送出する。
【0159】
以上、第6の実施形態例で説明した通り、動作モードのPrgModは、第2メモリ部M0に記憶したデータ列を命令コードとしてCodDec回路D0で解読し、Seg S0内のメモリサイクルでプログラムを実行するモード例である。
【0160】
AzAModは、第2メモリ部M0のブロック単位のデータを他のSegとの間で書出す、又は読込むモード例である。
【0161】
PzAModは、第2メモリ部M0のブロック単位のデータを他のSegの一定のアドレス番地との間で書出す、又は読込むモード例である。
【0162】
RAMModは、第1メモリ部R0と第2メモリ部M0が、汎用メモリとして、メモリバスとの間で、アドレス信号と、データ信号と、CSRW系のSig信号で、アクセスする一般的なメモリのモード例である。
【0163】
DatModとは、本案の記憶装置が、RAMModで無い時に、SegS0単位で第2メモリ部M0をRAMModと同様のアクセスを有するモード例である。
【0164】
CodDec回路 D0は、以上説明した通り、Mod選択部D1の動作モードに従って、中継切替部D3で、第2メモリ部M0から第1メモリ部R0への伝送、及び第1メモリ部R0からBus回路B0へ伝送する手段を有し、InsDec部D2は第1メモリ部R0に伝送された命令コードを解読と実行する手段を有している。即ち、CPUサイクルで有る、命令コードの取得、命令解読、実行アドレスの生成、オペランドの取得、実行に類似する5段階をリードライトのメモリサイクルで行う手段を有している。従って、課題であった、CPU負荷の軽減に有益である。
【0165】
更に、命令コード、及びオペランド取得は、隣接するMem2配列とMem1配列との間の内部のDMデータバスD4、DMデータバスD6、RDバスD7を介して行える。従って、課題であった、輻輳の低減に対して、メモリとCPUの間のシステムバス、及びメモリバスQ0の伝送量を低減でき、有益である。
【0166】
更に、CodDec回路D0は、rFchを含め、Mem1配列R3のマルチポートのセルのパラメータを使用している為、動作モードに依り、当該Seg外から書替え可能である。即ち、データバス上に従来は、命令コードとデータが混在したが、本案では、命令コード、又はデータに流れの主流を選択する手段と、当該第2メモリ部M0に命令コードを置くか、データを置くか選択する手段を有している。従って、課題となっていたバス上の輻輳問題と、ユーザーアプリ多様化の課題に対して、有益である、
【0167】
更に、PzAModとAzAModでは、rFchの命令コードを書き換え無い期間は、当該命令を繰り返し実行する事が可能になる。即ち、当該命令コードを転送の実行命令にすれば、第2メモリ部M0からシステムの特定アドレスへの転送、又は、他のメモリ領域へのDMA転送が可能である。従って、DMA転送の専用ICやCPU負荷の軽減に有益である。
【0168】
第7の実施形態例の
図7は、同期制御部F0の制御フローの例を前述
図3のタイミングに沿って表した図である。
【0169】
段階F01でMod選択部D1で決まる動作モードに依り、AdrMdf回路A0を動作する。
【0170】
段階F02で動作モードがPrgModの時は段階F11へ、AzAModとAzAModの時はF12へ、DatModの時は分岐6番に制御フローを分岐する。
【0171】
段階F11でIF部R8に依り、相T1でrBufからrFchに命令コードをフェッチする。
【0172】
段階F12でInsDec部D2に依り、rFchの命令コードをデコードする。
【0173】
段階F13でrFchが転写指示命令の時は、rFch-b8のLH信号が“1”の時は下位バイトを下位バイトに、“0”の時は下位バイトを上位バイトに転写し、Mem1配列にオペランドを取得する。
【0174】
段階F14で同期制御部F0に依り、割込み要求状態を発する。
rAdr-EP値がrPag-EP値と不一致の場合は、IntReqビットを立て、割込み要求信号をSigバスに送出する。
【0175】
段階F15でInsDec回路D2のExcsが“0”の時、IF部R8はD7-ADバスをトライステートにする。
【0176】
段階F16でExcsが“1”の時、IF部R8D7-ADバスにアドレス信号を送出する。
【0177】
段階21で同期制御部F0に依り、アドレスバスのAdrEP信号とrPag-EPの値が一致の場合は、当該SegS0の第2メモリ部のCS信号をイネーブルにし、不一致の場合はディスエーブルする、CSRW系信号の制御を行う。
【0178】
段階F31で同期制御部F0は、アクセス指示ビットのRWsの値で制御フローを分岐する。
【0179】
段階F32で同期制御部F0は、イネーブルのTOE信号を送出する。
【0180】
段階F41で同期制御部F0は、RWsの値の反転のDIR信号をIF部R8に送出する。
【0181】
段階F51でIF部R8に依り、相T5で命令コードをrBufにプリフェッチする。
【0182】
段階F52でIF部R8に依り、中継切替部D3からリードデータをrAccに取得する。
【0183】
段階F42で同期制御部F0は、RWs値の信号をSigバスに送出する。
【0184】
段階F53でIF部R8に依り、rDatの信号の送信する。
【0185】
段階F71で同期制御部F0は、rAccとrCcfのビットを比較し、一致の場合は、rJmp-BA値をPC-PAにロードする。
【0186】
段階P72で同期制御部F0は、PCのカウントを行う。
【0187】
段階F73で同期制御部F0は、PCのオーバーフロービットのPC0vを判定し制御フローを分岐する。
【0188】
段階F81で同期制御部F0は、PCのカウントを停止し、割込み要求信号をSigバスに送出する。
【0189】
段階F82でPC P0はPCSttビットが“1”の停止の場合は、開始の条件迄待機する。PCSttビットが“0”の場合はフローの先頭に戻る。
【0190】
段階F21で動作モードがDatModの時は、段階F21処理を行う。
【0191】
段階F22で第2メモリ部M0は、L5のアドレスバスとL2のデータバスを経て汎用メモリのアクセスを行いフローの先頭に戻る。
【0192】
第8実施形態例の
図8はBus回路 B0の回路例である。
図8の表現法は、バスを構成する線は、その内の1線に依り、接続と論理を表現している。従って、アドレスバス、データバス、制御信号バスの線の接続経路と論理も同様の例である。
【0193】
メモリバスQ0の構成は、外部装置、又は隣接以遠のSeg S0と外郭との伝送路となる外郭バス Q1と、セグメントのSeg S0間の伝送路となる内郭バス Q2、Q3の計3チャンネルで構成した例である。
【0194】
バス幅は外郭バス Q1が57ビットとし、内訳はアドレスバスを32ビット幅、データバスを16ビット、CSRW系信号のSigバスを9ビットとした例である。
【0195】
内郭バスQ2,Q3のバス幅は、アドレスバスがrAdrEの8ビット幅を除く、24ビット幅で構成し、データバスは16ビット幅で構成し、Sigバスは4ビット幅で構成する例である。
【0196】
図8で回路部の構成は、上記のメモリバスQ0に対して、
Seg S0と、その隣接のSegとの伝送路を導通、不通にするBusJun部 B3、B5と、外郭バス Q1、内郭バスQ2、Q3と当該Seg S0の内郭部との伝送路を導通、不通にする ChnSel部B4と内郭バス Q2、Q3を構成する線の相互間の伝送路を導通、不通にするChnCrs部B2で構成した実施形態例である。
【0197】
又、
図2の列1~2は、IsIns信号が“1”の時に、BusChn回路の制御に係るMem1配列R3のビット例で、rModにChnSelの4ビットと、rChnJunの4ビットを有する例である。
【0198】
次に接続関係を説明する。外郭バス Q1は 隣接するSegの外郭バスに接続し、記憶装置を構成する。
【0199】
内郭バス Q2は、隣接するSegの内郭バス Q2に接続し、内郭バス Q3も隣接するSegの内郭バス Q3接続している。
【0200】
外郭バスQ1の双方向バスは、第1メモリ部R0に接続している。
【0201】
メモリバスL0の双方向バスは、CodDec回路D0と、AdrMdf回路 A0と、同期制御部F0に接続している。
【0202】
入力のrSel-b10s~b8sは、RDバスD7でIF部R8のrChnSel-b10~b8の出力に接続している。
【0203】
入力のrJun-b11s~b8sは、RDバスD7でIF部R8のrChnJunb11~b8の出力に接続している。
【0204】
次に、各部の回路構成例を説明する。ChnSel部 B4は、rSel-b10~rSel-b8の値に依り、外郭バスQ1に属する線路Q11、及び内郭バスQ2、Q3に属する線路 B14、B17と、メモリバスL0との間で伝送路の信号を導通又は不通にするTRI素子 B41~B46から成っている。
【0205】
ChnJun部 B3とB5は、rJun-b11~rJun-b8の値に依り、隣接するSeg S0との間で伝送路の信号を導通又は不通にするTRI素子 B31~B34、及びB51~B54から成っている。
【0206】
JunCrs部 B2は、rJun-b0、rJun-b1の値に依り、内郭バス Q2とQ3との間で信号を導通又は不通にするTRI素子 B21、B22から成っている。
【0207】
次に、上記の実施例に依る、動作と手段を説明する。
【0208】
ChnSel部 B4の外郭バスの線路Q11とメモリバスL0の間の双方向の伝送路は、rModに由来するrSel-b10が“1”の時に、TRI素子 B41,B42が導通し、外郭バス Q1との間でAdrMdf回路 A0はAdr信号の、CodDec回路D0はデータ信号の、同期制御部 F0はCSRW系のSig信号の伝送路が導通する。
【0209】
同様に、内郭バス Q2は、rSel-b9が“1”の時に、又、内郭バス Q3は、rSel-b8が“1”の時にメモリバスL0との伝送路が導通する。
【0210】
以上、第8実施形態例で説明した通り、Mem1配列R3内のビット列bSelの値に依り、メモリバスQ0を外郭バスQ1、内郭バスQ2、Q3に階層化したバスと、メモリバスL0との接続を動的に導通、又は不通にする手段を有している。
【0211】
ChnJun部 B3の線路 B14の双方向の伝送路は、rJunに由来するrJun-b11が“1”の時に、素子 B33、B34で導通する。
同様に、線路B17はrJun-b9に依り、rJun-b10に依り導通する。
【0212】
ChnJun部 B5も同様に、rJun-b10と、rJun-b8に依り導通する。
【0213】
以上、ChnJun部は、Mem1配列R3内のビット列rJunの値に依り、隣接するSegの内郭バス1、2との伝送路を動的に導通、又は不通にする手段を有している。
【0214】
即ち、隣接するSeg間の信号伝搬を導通にした広域化、又は不通にした狭域化の手段を有している。
【0215】
JunCrs部 B2の線路 B14と線路B17の間は、rJun-b0が”1”の時に、TRI素子B21が導通し、信号を線路B17から線路B14へ伝送する。
【0216】
同様に、rJun-b1が”1”の時に、TRI素子B22が導通し、信号を線路B14から線路B17へ伝送する。
【0217】
即ち、rJunの値に依り、チャンネルに跨り、信号を迂回、又は分岐する手段を有している。
【0218】
Bus回路B0は、以上説明した通り、BusJun部 B3、B5で隣接のSegのチャンネルとの信号路の連鎖、又は閉鎖を行え、ChnCrs部B2でチャネルの迂回、又は分岐が行え、ChnSel部B5でチャンネルとSeg内部回路部との伝送ルートを、Mem1配列上の値を書き替える事で、動的に設定する手段を有している。
【0219】
即ち、上記の手段に依り、Seg間の接続トポロジーをスター型、バス型などへの設定、及び処理の分散型、集中型への設定を動的に組合せる機能を有している。従って、課題であったシステムバス、メモリバス上のトラヒック量の抑制に有益である。
【0220】
更に、一般的なメモリでは当該の記憶装置の単位で1メモリサイクル時間は読出し、又は書込みの1オペレーションに留まることに対して、本案の記憶装置では、狭域化したSegのグループ内で、読み書きが可能となり、システムバスでの信号の輻輳低減とスループットの向上に有益である
【0221】
第9の実施形態例の
図9は、本案のSeg S0を複数連結して構成した時のアドレス空間上の配置関係を示す例である。
【0222】
破線Z1で囲んだ配置例は、物理アドレス上の配置例を表し、Seg S0の第1メモリ部R0を複数のセグメントに渡って連続した物理アドレス空間上に配置し、同様に、第2メモリ部M0も連続した物理アドレス空間上に配置している。
【0223】
即ち、第1メモリ部R0はワード数が少ない為、連続したアドレス上に連ね、ページの区切りに収めると共に、システム側が、第1メモリ部R0の所在アドレスを把握し易くする例を示している。
【0224】
又、RAMModの時は、各セグメント Seg S0が連続的なアドレス空間上に並ぶ形態を表している。
【0225】
破線Z2で囲んだ配置例は、第2メモリ部M0にAdrMdf回路A0を介して離散的な論理アドレスを与え、バス回路 B0を介してバスのネットに配置した形態のネットワークトポロジーの例である。
【0226】
破線部Y1とY3は内郭バス Q2でバス型、又はライン型に接続し、Seg2の第2メモリ部M0がPrgModでSeg0の第2メモリ部M0のDatModのデータをアクセスする例を表している。
【0227】
破線部Y3は、Y5とY7に内郭バス Q2と内郭バス Q3でスター型又はツリー型に接続し、Seg5は第2メモリ部M0が、Seg4の第2メモリ部M0と同じ論理アドレスに移動し、夫々、動作モードがAzAModと、PzAModで、Seg2は集中型である例を表している。
【0228】
破線部Y4は、Seg3の第2メモリ部M0が、Seg2の第2メモリ部M0と同じ論理アドレスに移動し、夫々、動作モードPrgModにした例を表している。分散型でスループットの向上、又マルチ処理で信頼性の向上に有益である。
【0229】
破線部Y2は、Seg1の第2メモリ部M0が、Seg1の第2メモリ部M0と同じ論理アドレスに移動している例を表している。システムバスに対してのワード拡張、又はマルチ化で信頼性の向上に有益である。
【0230】
尚、
図1~
図9でバスは空間的に分割して表現しているが、時間的に分割して構成する場合も含む。
【符号の説明】
【0231】
A0…AdrMdf回路、A1…DFAPバス、A10…OR素子、A2…AMアドレスバス、A20~A32…TRI素子、A40、A43…NOT素子、A41、A42…TRI素子、AdrBus-BA…アドレスバスの下位16ビットのバス、AdrBus-E…アドレスバスの上位16ビットの内の上位8ビットのバス、AdrBus-P…アドレスバスの上位16ビットの内の下位8ビットのバス、AdrDec-BA…アドレスデコーダ24ビットの内の下位16ビットのバス、AdrDec-P…アドレスデコーダ24ビットの内の上位8ビットのページ部のバス、AzAMod…AzAModの信号線、B0…Bus回路、B14…内郭線1、B17…内郭線2、B2…JunCrs部、B21~B54…TRI素子、B3…ChnJun部1、B4…ChnSel部、B5…ChnJun部2、C1…フローティング方式セル、C21…フローティングゲート、C12…容量、C2…容量方式セル、C21…コントロールゲート、C22~C25…トランスファーゲート、C26…ドライブゲート、C3…ラッチ方式セル、C31…ソース線、D0…CodDec回路、D1…Mod選択部、D11…NOT素子、D13…AND素子、D14…2-4デコーダ、D15…OR素子、D2…InsDec部、D21~D26…AND素子、D3…中継切替部、D36~D37…NOT素子、D38~D41…AND素子、D4…DMデータバス、D5…選択信号バス、D5a…選択線、D5-Dir…Dirの信号線、D5-Exc…Excの信号線、D5-IntReq…割込み信号線、D5-IsIns…IsInsの信号線、D5-LH…rFchの下位8ビットの転写先を上か下バイトに指定するLH信号線、D5-T1…相T1の信号線、D5-T7…相T7の信号線、D6…DRバス、D7-Mod…Mod信号線、D7…RDバス、DatMod…DatModの信号線、F0…同期制御部、F2…FMSigバス、IsIns…IsInsの信号線、L0…メモリバス、L1…分岐部、L2…BDバス、L3…BFバス、L4…分岐部、L5…BAバス、M0…第2メモリ部、M1…Mem2AdrDec、M2…DatPort、M3…Mem2配列、M4…ワード線、M5…ビット線、P0…プログラムカウンタ、PrgMod…PrgModの信号線、PzAMod…PzAModの信号線、Q0…メモリバス、Q1…外郭バス1、Q11…外郭線、Q2…内郭バス1、Q3…内郭バス2、Q4…QRデータバス、Q5…QRアドレスバス、Q6…QRSigバス、R1…Mem1AdrDec、R2…Mem1IO、R3…Mem1配列、R4…ワード線、R4-1~R4-3…ワード線、R4a~R4c…ワード線、R5…ビット線、R5a~R5d…ビット線、R6…所属線、R6a~R6c…所属線、R6-Acc…rAccの信号線、R7…センスアンプ部、R8…IF部、R9…SIバス、R9-AD…rAdr-EPBAとrJmpBAとrDat-BAのバス、R9-b15~b8…rAdrEとrAdr-BとrJmpBとrCcf-BとrAccBの信号線、R9-b7~b0…rAdrPとrAdr-AとrJmpAとrCcf-AとrAccAの信号線、R9-Buf…rBufの信号線、R9-Fch…rFchの信号線、R9-IntReq…R9-IntReqの信号線、R9-rMod-IntReq…IntReq信号線、rAdr-BA…Mem1配列R3のrAdr-BとrAdr-Aに由来のアドレス信号のバス、rAdr-E…Mem1配列R3のrAdr-Eに由来のアドレス信号のバス、rAdr-P…Mem1配列R3のrAdr-Pに由来のアドレス信号のバス、RAMMods…RAMModの信号線、rFch-b11s~b8s…rFch-b11s~b8sの信号線、rJun-b0s~b11s…rJun-b0s~b11の信号線、rMap-P…Mem1配列R3のrAdr-Pに由来のアドレス信号のバス、rMod-b15s~b14s…rMod-b15~b14の信号線、rPag-P…Mem1配列R3のrAdr-Pに由来のアドレス信号のバス、rSel-b8s~b10s…rSel-b8~b10の信号線、S0…セグメント、S31~S62…TRI素子、S71…NOT素子。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリ部は、少なくとも、第1と第2のメモリ配列を有し、第1のメモリ配列は、マルチアクセスのセルを有し、アドレス信号をデコードしたワード線でセルを選択し、ビット線からアクセスする第1のアクセス経路でデータバスに接続し、更に、データ信号をデコードした選択線でもセルを選択し、アクセスするマルチアクセスのセルに接する少なくとも1つの第2のアクセス経路を有して、第1のメモリ配列に入出力するセンスアンプ部とIF部を有し、第1のメモリ配列のマルチアクセスのセルの値で、当該記憶装置の動作モードが決まり、アドレス信号の経路にルート切替部、論理アドレス形成部、連結部を有し、メモリバスと、第1のメモリ配列の第2アクセス経路と、メモリ部のアドレスデコーダとの中間でアドレス系信号の交差を中継し、ルート切替部は、動作モードに依り、アドレス信号の伝送ルートと方向を切替える回路を有し、論理アドレス形成部は、第1のメモリ配列の第2アクセス経路のデータ信号でアドレス信号を修飾混成した論理アドレス信号を伝送する回路を有し、連結部は、アドレスバスのビット巾を区切り、信号源の区切り毎にアドレス信号のビットを連結する回路を有し、データ信号の経路には、中継切替部、InsDec部を有し、中継切替部は、メモリバスと、第1のメモリ配列の第2アクセス経路と、第2のメモリ配列からのデータポートとの中間でデータ信号の交差を中継し、動作モードに依り、データ信号の伝送ルートと方向を切替える回路を有し、InsDec部は、動作モードに依り、第1のメモリ配列のマルチアクセスのセルに接する伝送路の出力を命令コードとして解読し、解読信号を送出する回路を有し、Bus回路は、メモリバスとの間でメモリ部の第1のアクセス経路、中継切替部、及びルート切替部との信号を導通、不通にして中継し、メモリ部、ルート切替部、論理アドレス形成部、連結部、中継切替部、InsDec部、IF部、及びBus回路を含む1組のセグメントを形成し、少なくとも1つ以上のセグメントをBus回路で接続して構成する事を特長とする記憶装置。
【請求項2】
前記Bus回路は、メモリバスが、少なくとも内郭バスと外郭バスから成り、内郭バスのアドレスバスは当該記憶装置のアドレスサイズを含むビット巾を有し、外郭バスは、システムのアドレス空間の拡張に応じたビット巾を有し、夫々は、バスの組数であるチャンネル数が、少なくとも1チャンネル以上から成り、内郭バスは、当該チャンネルとセグメントの内部に係る信号の伝送を導通、又は不通にするチャンネル選択回路と、チャンネルの相互間の信号の伝送を導通、又は不通にするクロス接続回路と隣接するセグメントのチャンネルとの間で、信号の伝送を導通、又は不通にするチャネル接続回路を有し、上記の導通と不通は第1のメモリ配列のマルチアクセスのセルの値に依り、動的に切替える事を特長とする請求項1記載の記憶装置。
【請求項3】
マルチアクセスのセルはアドレス信号由来のワード線が接続する第1のコントロールゲートで選択し、ビット線でアクセスする第1のアクセス経路の他に、少なくとも、第2のアクセス経路の線路は、セルの記憶情報の保持手段が、フローティングゲートに依る場合は、フローティングゲート部に接続、又は近接した所属線を有し、又、容量に依る場合は、第2のコントロールゲートを介し容量に接続した所属線を有し、又フリップフロップに依る場合は、フリップフロップ部のドライバートランジスタのゲート側に接続した所属線を有して、センスアンプ部に接続する事を特長とするマルチアクセスのセル。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データを記憶するメモリ機能と共に、データをリードライトするメモリサイクルにより、CPUサイクルの命令取得、命令解読、アドレス計算、オペランド取得、実行の5段階の機能をメモリバスからメモリ側に備える記憶装置に関する
【背景技術】
【0002】
従来、パソコンやスマートフォンなどデジタル機器の部品実装では、CPU側に命令取得と、命令解読と、アドレス計算と、オペランド取得と、実行の5段階の機能を集中し、メモリ側は、記憶機能に特化した機能分割の技術が一般的であった。又、CPU等の中核部分を基板に固定し、記憶装置は拡張メモリとしてユーザーオプションで増設する方式が一般的なシステム分割の技術であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
PCやスマホなどデジタル機器は性能毎にモデルがラインアップ化されており、ユーザーが途中から機器の性能を改善する手段には、従来、ユーザーオプションで外付けする拡張メモリを増設する手段やHDD部をSSDに置換えて改良する手段が一般的であった。しかし、従来の手段では、機器のスループットを当座は改善できても、近年の新規アプリの急増や、ユーザーファイルの増加に依り、実装されているCPUでは性能不足になり、モデルチェンジが短期化していた。その結果、機器の提供側は、開発を繰り返す事業負担と、購入側は、機器本体ごと新モデルに買換える家計負担と、旧モデルがスクラップ化する環境負荷の問題を生じていた。この為、記憶装置の増設や置換えの手段でも機器性能の持続的な向上の実現が課題であった。
【0004】
更に、従来の増設メモリは、記憶容量や記憶速度でシステムの性能に寄与しても、CPUの機能である命令コードの取得、命令解読、実行アドレス生成、オペランド取得、及び実行のCPUサイクルの5段階はCPU側に集約されていた。この結果、近年の新規アプリの急増などでも、CPU側にタスク処理の負荷が偏在しCPUの性能不足が表面化する問題を生じていた。この為、記憶装置を含み、CPUサイクルの5段階を分担し、CPU側の負荷を低減する課題があった。
【0005】
更に、従来のメモリ増設では、初期にはユーザーファイルが少なく、又、使用中に空き領域が断片化しメモリ資源が遊休の空き領域となる問題を生じていた。この為、記憶装置でメモリ資源の空き領域を当座の機器性能の向上に活かす活用手段が課題であった。
【0006】
更に、デジタル機器への新規アプリの急増などで、高速メモリとCPU等の間のシステムバスで伝送する信号のトラヒック量も増加し、信号がシステムバス上で輻輳し、システムの処理能力か目論見に達しない問題を生じていた。この為、システムバス上のトラヒック量を抑制するメモリとCPU間の機能分担が課題であった。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、一般的にユーザーオプションで許容されている、増設の手法を用い、機器性能の持続的な向上が計れ、アプリの増加や外来負荷の増減にシステムの性能が柔軟で動的に追随する記憶装置の手段を得て、その結果、機器のライフサイクルの長寿命化と、機器の提供者側と購入者側の経済負担と、環境負荷の軽減を目指している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
メモリ部は、少なくとも、第1と第2のメモリ配列を有し、第1のメモリ配列は、マルチアクセスのセルを有し、
【0009】
第1のメモリ配列は、アドレス信号をデコードしたワード線でセルを選択し、ビット線からアクセスする第1のアクセス経路でデータバスに接続し、更に、データ信号をデコードした選択線でもセルを選択し、アクセスするマルチアクセスのセルに接する少なくとも1つの第2のアクセス経路を有し、
【0010】
第2のアクセス経路の伝送路には、第1のメモリ配列に入出力するセンスアンプ部とIF部を有し、
【0011】
Mod選択部は、第1のメモリ配列のマルチアクセスのセルの値とで、記憶装置の動作モードを選択しモード信号を送出する回路を有し
【0012】
アドレス信号の経路に、ルート切替部、論理アドレス形成部、連結部を含むAdrMdf回路を有し、ルート切替部は、メモリバスと、第1のメモリ配列の第2アクセス経路と、第2のメモリ配列のアドレスデコーダとの中間でアドレス系信号の交差を中継して、動作モードの指定に依り、アドレス信号の伝送ルート、方向を切替える回路を有し、
【0013】
論理アドレス形成部は、第1のメモリ配列の第2アクセス経路のデータ信号でアドレス信号を修飾混成した論理アドレス信号を伝送する回路を有し、
【0014】
連結部は、アドレスバスのビット巾を区切り、信号源の区切り毎にアドレス信号のビットを連結する回路を有し、
【0015】
データ信号の経路には、中継切替部とInsDec部を有し、中継切替部は、少なくとも、メモリバスと、第1のメモリ配列の第2アクセス経路と、第2のメモリ配列のIOポートとの中間でデータ信号の交差を中継し、モード信号に依り、データ信号の伝送ルートを切替える回路を有し、
【0016】
InsDec部は、モード信号に依り、第1のメモリ配列のマルチアクセスのセルに接する伝送路の出力を命令コードとして解読し、解読信号を送出する回路を有し、
【0017】
Bus回路は、メモリバスとの間で第1のメモリ配列と、中継切替部と、AdrMdf回路との信号を導通、不通にして中継し、
【0018】
第1と第2のメモリ配列と、Mod選択部と、アドレス信号に係るAdrMdf回路とデータ信号に係る中継切替部と、InsDec部と、IF部と、Bus回路を含む1組のセグメントを形成し、少なくとも1つ以上のセグメントをBus回路で接続して構成する手段に依り、セグメント部でCPUサイクルの、命令コードの取得、命令解読、実行アドレス生成、オペランド取得、及び実行の5段階に類する手段と、メモリアクセスする手段を備える。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】 Mem1配列が16ビット幅の
例でワード
の部分構成例である。
【
図3】 メモリサイクルのタイミングチャート例である。
【
図4】 第1メモリ部のマルチ
アクセスのセルと、
インターフェースのIF部の回路例である。
【
図5】 データ信号に係るMod選択部と、InsDec部と、中継切替部の回路例である。
【
図6】 アドレス信号に係る
論理アドレス形成部と、連結部と、ルート切替部の回路例である。
【
図7】 メモリバスに係る
チャンネル選択回路、チャネル接続回路、クロス接続回路の回路例である。
【
図8】 動作モードが、PrgMod、AzAMod、PzAMod、及びDatModの時の
タイミングとフロー制御を行う同期制御部の制御フロー例である。
【
図9】 第1メモリ部と第2メモリ部の物理アドレスと論理アドレスの配置例とバスネットのトポロジー例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
第1の実施形態例の
図1は、本案の記憶装置の構成単位
のセグメント
であるSeg S0のブロック
構成と接続例である。
【0021】
Seg_S0は、第1のメモリ配列のMem1配列 R3とIF部 R8を第1メモリ部 R0に、第2のメモリ配列のMem2配列 M3を第2メモリ部 M0に分けて配置した例で、MOD選択部 D1と、中継切替部 D3と、InsDec部 D2を有するCodDec回路 D0、ルート切替部、論理アドレス形成部、連結部を有するAdrMdf回路 A0、同期制御部 F0、バス回路 B0、及びプログラムカウンタのPC P0を含むブロック構成例である。本案の記憶装置は少なくとも1つ以上のSeg S0をBus回路_B0でメモリバス Q0に接続して構築する。
【0022】
第1メモリ部 R0は、バス回路 B0にQRデータバス_Q4と、QRアドレスバス_Q5と、QR制御バス Q6で接続し、ワード線 R4と、ビット線 R5でアクセスする第1のアクセス経路を有すると共に、CodDec回路 D0に選択信号バスD5と、DRバス_D6で接続し、AdrMdf回路 A0と、バス回路 B0と、CodDec回路 D0と、同期制御部_F0にRDバス_D7で接続し、センスアンプ部_R7とIF部_R8を通じて選択信号バス_D5と、所属線_R6でアクセスする第2のアクセス経路を有している。
【0023】
CodDec回路 D0は、第1メモリ部_R0に選択信号バス D5と、DRバス D6と、RDバス D7で接続し、第2メモリ部 M0にDMデータバス D4で接続し、AdrMdf回路 A0と、同期制御部 F0と、PC P0にDFAPバス A1で接続し、ローカルバス L0にBDバス L2で接続している。
【0024】
AdrMdf回路 A0はバス回路 B0にBAバス_L5で接続し、第1メモリ部_R0とIF部_R8のRDバス_D7で接続し、第2メモリ部_M0のアドレスデコーダMem2AdrDec M1とAMアドレスバス A2で接続して、アドレス系信号の交差を中継している。又、PC P0とCodDec回路_D0と同期制御部_F0にDFAPバス_A1で接続している。
【0025】
Bus回路_B0は、第1メモリ部 R0にRDバス_D7と外郭バス_Q1で接続しCodDec回路 D0にBDバス_L2で接続し、AdrMdf回路 A0にBAバス_L5で接続し、同期制御部_F0にBFバス_L3で接続し、近傍のセグメントのSeg S0にメモリバス_Q0で接続している。
【0026】
第2メモリ部 M0は、AdrMdf回路_A0にアドレス信号のAMアドレスバス_A2で接続し、CodDec回路 D0にDMデータバス_D4で接続し、同期制御部 F0にCSRW系信号のFM制御バス F2で接続しており、一般的なメモリインターフェースのアクセス経路を有している。
【0027】
同期制御部 F0は、Bus回路_B0にBFバス_L3で接続し、第2メモリ部_M0にFM制御バス F2で接続し、CodDec回路_D0と、AdrMdf回路A0と、PC_P0にDFAPバス_A1で接続している。
【0028】
プログラムカウンタのPC P0は、AdrMdf回路_A0と、同期制御部F0にDFAPバス_A1で接続している。
【0029】
次に、上記第1の実施形態例の接続に依る手段を説明する。従来、アドレス信号は、メモリバス_Q0からメモリ側に、一方向に伝送する信号で有った。しかし、本案の実施形態では、AdrMdf回路 A0をメモリバス_Q0と、第1メモリ部_R0と、第2メモリ部_M0と、PC P0との中間でアドレス系信号の交差を中継し、信号を双方向にも伝送する経路の手段を有している。
【0030】
更に従来、データ信号は、メモリバス_Q0とメモリとの間で送受する信号であった。しかし、本案の実施形態では、CodDec回路 D0の中継切替部 D3を、第1メモリ部 R0と、第2メモリ部_M0と、メモリバス Q0と、AdrMdf回路 A0との中間でデータ信号の交差を中継し、データ信号を双方向にも伝送する経路の手段を有している。
【0031】
生成したオペランドを命令コードの解読結果に依り、アドレス信号、データ信号としてIF部_R8からBus回路_B0と、CodDec回路 D0と、同期制御部 F0と、AdrMdf回路_A0に伝送するRDバス_D7の接続を有している。
【0032】
以降、接続関係に有る、Mem1配列_R3と、IF部_R8と、CodDec回路_D0と、AdrMdf回路 A0、及びBus回路_B0の実施形態例を説明する。
【0033】
第2の実施形態例の
図2は、Mem1配列_R3のワードの構成例である。1ワードを16ビット幅とした例である。
【0034】
以降の説明では、
図2の行欄の行1~
11のワード名欄に示すワード名
とビット列名を用いる。
*で表したビットは、実施例で部分的に使用しているビットを示す。
【0035】
ワード名の引用で、ビットを指す場合は、ワード名、又はビット列名の後に“-b”を付し、数字でビットの位を示す。上位バイト、下位バイトを区別する場合が、各々-E、-P、-B、-Aを付す。1ワードを指す場合は、ワード名、又は-EP、-BAと表す。2ワードを指す場合は、-EPBAと示して説明する。各ワードの意味は、引用する段階で説明する。
【0036】
又、図2などのワード、ビットに由来する信号の線名に関しては、末尾に“s”を付して表現する。即ち、図2のワードのrAdr-Eに由来する信号線はrAdr-Esと表し、ビットのrMod-b15に由来する信号線はrMod-b15sと表す。
【0037】
rModのビットrMod-b15~b14はビット列名をbModと称し、本案の記憶装置の動作モード指定に2ビットを使用し、ビットbIntReqはシステムへの割込み要求の状態を保持する例である。
【0038】
行5のrBufは、動作モードに依存して、命令コードをプリフェッチするワードになる。
【0039】
行6のrFchは、動作モードに依存して、rBufから命令コードをフェッチするワード
になる。rFch-b15は
bExcビットで、Mem1配列 R3の第2のアクセ
ス経路から
RDバス_D7
へデータの送出を指示するビット
になる。
b14はリードライト指示のbDirビット。b11~b8がコード部で、内、rFch-b8は
bLHビットで、下位8ビットのオペランド部rFch-b7~b0
の伝送先を指定するビットの例である。
図2のその他、各ワード、ビットの機能は、後段の実施形態例の中で、順次説明する。
【0040】
第3の実施形態例の
図3は、本案の記憶装置の動作を説明する為に、一般的なSRAMと類似したタイミングチャートを例示している。3本のクロック
CLK1,
CLK2,
CLK3から生成する同期信号のTAdr、TCS、
TOE、TRW
、TDIO、及びT1~T8の例である。同期信号名に付した括弧内の信号名は、従来の一般的なSRAMメモリの入出力信号名のタイミングチャートと類似している事を
表している。
【0041】
以下の同期信号の説明では、信号の名称と時間域と位置付けの説明に留め、その作用と機能に関しては、各回路の動作説明の中で、説明する。
【0042】
相T1の期間は、当該メモリサイクルの起点の期間となる。例えば、CodDec回路 D0では、rBufが1メモリサイクル前の相T5で取得した命令コードを相T1でrFchに取り込み解読する起点の同期信号になる。AdrMdf回路 A0では、rAdr-EPと、rPag-EPの排他的論理和の総和により、バス権要求のbIntReq信号を送出する起点や、PC P0のカウントを停止する起点になる。
【0043】
相T1は、rFchがrBufの値をフェッチし出力開始するタイミングの例。
【0044】
TAdrは、相T1からT8の期間に、アドレス信号をアドレスバスとの間で送受するタイミング例。
【0045】
TCSは、相T2からT7の期間に、CS信号を制御バスとの間で送受するタイミング例。
【0046】
TOEは、相T3からT6の期間に、OE信号を制御バスとの間で送受するタイミング例。
【0047】
TRWは、相T4からT5の期間に、RW信号を制御バスとの間で送受するタイミング例。
【0048】
TDIOは、相T5からT6の期間に、データ信号をデータバスとの間で送受するタイミング例。
【0049】
相T5はrBufがDRバス_D6の信号をプリフェッチするタイミング例。
【0050】
相T8の立下りエッジは、PC+1カウントアップのタイミングの例。
【0051】
第4の
実施形態例の
図4は、本案のMem1配列_R3にマルチ
アクセスのセルを含む例、及びマルチ
アクセスのセルがフラッシュメモリセル_C1、又は
DRAMセルC2、又はSRAMセル C3である場合の接続形態例、及びセンスアンプ部_R7と、IF部_R8の接続例である。
【0052】
マルチアクセスのセルはワード線_R4とビット線_R5でリードライトする第1のアクセス経路の他に、セルに固有の第2のアクセス経路が所属線 R6である場合の例として、フラッシュメモリのセル_C1では、フローティングゲート C21に接続、又は近接する固有の所属線_R6aを設けた実施形態例である。
【0053】
又、DRAMのセル_C2では、Mem1AdrDec R1に由来のワード線R4bで導通するゲート_C22のビット線_R5bとは別に、InsDec部 D2に由来の選択線_D5aで導通するゲート_C23で固有の所属線_R6bを設けた実施形態例である。
【0054】
又、SRAMのセル_C3では、ドライバートランジスタ_C26のゲート側で信号値を記憶するノード_C13に固有の所属線_R6cを設けた例である。
【0055】
フラッシュメモリなどフローティングゲートで記憶するセル_C1はフローティングゲート C21からセルに固有の所属線_R6aでセンスアンプ部_R7に接続している。
【0056】
DRAMメモリなど容量部で記憶するセル_C2は選択線_D5aのゲート_C23からセルに固有の所属線_R6bでセンスアンプ部_R7に接続している。
【0057】
SRAMメモリなどフリップフロップ部で記憶するセル_C3はドライバートランジスタ_C26のゲート側で信号値を記憶するノード C13からセルに固有の所属線_R6cでセンスアンプ部_R7に接続している。
【0058】
以上、説明した通り、本案のセルでは、マルチアクセスのセルに固有の第2のアクセス線路の所属線_R6で配線スペースを最小限に抑え、書込み、読出しをセンスアンプ部 R7側でビット毎に行う線路の手段を有している。即ち、第2のアクセス経路の為のトランスファーゲート数を削減でき、従って、メモリマットの高密度化に有益となる。
【0059】
更に、フラッシュメモリの類で、記憶値の消去がブロック単位、又は書込み、読出しがページ単位に制約されていても、本案ではビット単位で書込み、読出できる手段を有している。従って、命令コードや制御パラメータの一時保持への、フラッシュメモリの活用に有益となる。
【0060】
次にIF部 R8の接続関係と有する手段を説明する。IF部 R8の接続関係の表現法は、バスを構成する線は、その内の1線を描いて、接続と論理を表現している。従って、アドレス信号やデータ信号などバス内でビットの位が異なる次数の線も同様の接続経路と論理になる。
【0061】
IF部_R8の入力は、選択信号バス_D5と、DRバス_D6でCodDec回路_D0に接続し、SIバス R10でセンスアンプ R7に接続している。出力はISバス R9でセンスアンプ部_R7に接続している。入出力はRDバス_D7でBus回路_B0、CodDec回路_D0、及びAdrMdf回路_A0に接続している。
【0062】
線D7-ModSdyの入力側はSIバス R10でセンスアンプ部_R7に接続している。出力方向はTRI素子 S42を介して、RDバス D7に接続している。
【0063】
線D7-ModSdyは、線IsInsの信号が“1”の時に、rMod、rJun、rMap-EP、rPag-EP、及びrFchの値をセルに固有の所属線 R6とセンスアンプ部 R7を介してRDバス_D7に送出する。各々のワードが果たす機能は、該当する項で説明する。
【0064】
線R9-Bufの入力側は、DRバス D6に接続している。出力方向はTRI素子 S12、S11を介して、ISバス R9でセンスアンプ部_R7に接続している。
【0065】
線R9-Bufは、外部入力のIsIns信号が“1”
で、線Tg5の相
T5が“1”の時に、DRバス_D6
の入力信号を図2のrBufに
固有の所属線 R6の入力側にセンスアンプ部 R7を
介して伝送する。
【0066】
即ち、DRバス D6からMem1配列 R3上のrBufに、命令コードを伝送し、プリフェッチする手段を有している。
【0067】
次に、線R9-Fchの入力側は、SIバス R10を介してセンスアンプ部_R7の出力側に接続している。出力方向は、TRI素子_S21、S22を介して、センスアンプ部 R7の入力側に接続している。
【0068】
線
R9-Fchは、IsIns信号が“1”
で、線
Tg1の相T1が“1”の時に、rBuf
に固有の所属線の
信号を、
図2のrFchに固有の所属線に、センスアンプ部 R7とSIバス R10とISバス R9を
介して伝送する。即ち、rBufにプリフェッチした命令コードをMem1配列
R3上
のrFchにフェッチする
。従って、CPUサイクルの命令コードの取得段階に類する手段を有している。
更に、IsIns信号
が“1”の時は、命令コードを前述の線D7-ModSdyからRDバス D7を介して、CodDec回路 D0に伝送する手段を有している。
【0069】
次に、線R9-b15~b8の入力側は、センスアンプ部_R7に接続している。出力方向は、TRI素子 S31~S33、S35を介してセンスアンプ部 R7に接続している。
【0070】
又、線R9-b7~b0の入力側は、センスアンプ部_R7に接続している。出力方向は、TRI素子 S31~S34を介してセンスアンプ部 R7に接続している。
【0071】
即ち、線IsInsの信号が“1”、且つ線
Tg1の相T1が“1”の時は
、センスアンプ部 R7に
接続しているrFchの
下位8ビットの出力を
4-16デコーダ D27の出力線 D27sとrFch-b8sに由来の線LHsの信号に依り選択した、図2の
rAdr、rJmp、rDat、rCcfの上位、又は下位8ビットのセルに
固有の所属線 R6に取得する手段を有している。従って、命令コードのオペランド部分を、Mem1配列_R3上に
取得し、CPUサイクル
5段階の内のオペランドの取得段階に類する手段を有している。
【0072】
次に、線R9-Datの入力側は、RDバス D7に接続している。出力方向はTRI素子 S52、S51を介して、センスアンプ部 R7に接続している。
【0073】
即ち、線IsInsの信号が“1”、且つ線Tg5DRの信号が“1”の時に、RDバス D7のデータをセンスアンプ部 R7に伝送し、セルに固有の所属線 R6からrDatに取得する手段を有している。
【0074】
次に、線R9-rMod-IntReqの入力側は、選択信号バス D5の線IntEvtに接続している。出力方向は、TRI素子 S61、S62を介して、センスアンプ部 R7に接続している。
【0075】
即ち、線IsInsの信号が“1”、且つ
IntEvt信号が“1”の時
に、線
IntEvtの“1”信号を
セルに固有の所属線 R6から、図2のbIntReqビットに
取得する手段
を有している。更に、線D7
-ModSdyから割込みイベントの発生をメモリバス
Q0を介してシステム、及び同期制御部
F0に
通知する手段を有している。
【0076】
次に、線D7-ADの入力側は、センスアンプ部_R7に接続している。出力方向は、TRI素子_S41、S43を介してRDバス D7に接続している。
【0077】
即ち、IsIns
の信号が“1”、且つ線Excs
の信号が“1”の時に、
図2のrAdrーEP、rAdr-BA、rJmp-EP、rJmp-BA、rDatのセル毎の所属線から、RDバス D7を介して、アドレス信号をAdrMdf回路_A0、
及びデータ信号を中継切替部_D3に送出する手段を有している。
従って、CPUサイクル5段階の内、実行段階の部分に類する手段を有している。
【0078】
センスアンプ部_R7の入力側はISバス R9と選択信号バス D5に接続し、出力側はSIバス R10に接続し、入出力側でセルに固有の所属線 R6に接続している。
【0079】
以上、第4の実施形態例で説明した通り、本案の第1メモリ部 R0は、アドレス信号に依り、リードライトする第1のアクセス経路の他に、CodDec回路_D0からの選択信号に依る第2のアクセス経路を有し、当該Seg S0の制御パラメータと記憶値を共用する手段を有している。従って、セルの共用による、メモリ資源の有効活用に有益になる。
【0080】
更に、CPUサイクル5段階の内の命令コードの取得、オペランドの取得、及び実行段階に類する手段を有している。従って、CPUの負荷軽減に有益となる。
【0081】
更に、マルチアクセスのセルは、第1のアクセス経路からもデータをリードライトできる。即ち、当該Seg S0以外からの書き込みを第2のアクセス経路に反映する手段を有している。従って、CPU、及びSeg S0間の連携に依る、CPUの負荷軽減に有益である。
【先行技術文献】
【0082】
【特許文献】
【0083】
デュアルポートのSRAMセルについて、上記の先行技術文献に依り、トランスファーゲートをデュアルに設ける方式が提案されている。
【0084】
第5の実施形態例の図5は、CodDec回路 D0をMod選択部_D1、InsDec部 D2、伝路切替え部 D3から構成した例である。
【0085】
図5のMod選択部 D1はRDバス D7の線rMod-b15s~b14sでIF部 R8に接続し、Mem1配列 R3のrMod-b15~b14の出力に由来している。又、DFAPバスA1の線IsInsで、同期制御回路F0に接続している。
【0086】
出力線は中継切替部 D3と、InsDec部 D2に接続している。動作モードを表すMod信号の線RAMMod、PrgMod、AzAMod、PzAMod、DatModはDFAPバス_A1でAdrMdf回路 A0、プログラムカウンタのPCP0、及び同期制御部F0に接続している。
【0087】
InsDec部 D2の入力線rFch-b15s,b14s、及びb11s~b8sは、RDバス_D7で、IF部 R8に接続し、Mem1配列_R3の対応するセルの出力側に由来している。
【0088】
出力線は、4-16デコーダ D27の出力、線Excs、線Dirs、及び線LHsが、選択信号バス_D5でIF部_R8に接続している。線Excs、線DirsはDFAPバス_A1で同期制御部 F0に接続している。
【0089】
中継切替部 D3の入力は、Mod選択部 D1に線PrgModと線DatModで接続し、RW信号系の線DiRWでDFAPバス A1を介し、同期制御部_F0に接続している。入出力はデータ伝送のBDバス L2でBus回路 B0に接続し、線rDatsでRDバス D7を介し、IF部 R8に接続し、DMデータバス_D4で第2メモリ部 M0のMem2IO M2に接続している。出力は線rBufsでデータ伝送のDRバス_D6を介し、IF部_R8に接続している。
【0090】
次に、CodDec回路 D0が有する手段を説明する。Mod選択部 D1は、線IsInsの信号が“0”の時、線RAMModに選択信号をDFAPバス_A1へ送出する。一方、線IsInsの信号が“1”時は、Mem1配列_R3のrModのb15とb14の値に依り、2-4デコーダ D14で、線PrgMod、線AzAMod,線PzAMod,線DatModの何れかに選択信号を送出する。又、線PrgModと線DatModの選択信号を、中継切替部 D3に送出する。
【0091】
即ち、Mod選択部 D1は、当該Seg S0の動作モードを送出する。
【0092】
次に、InsDec部 D2では、線IsIns信号が“1”の時にRDバス D7のrFch-b11~b8の値を4-16デコーダ素子 D27でデコードして、選択信号を選択信号バス D5の対応する線に送出する。又、rFch-b8sをLHs信号として選択信号バス D5に送出する。
【0093】
又、命令コードのrFch-b15sをExcs信号として、rFch-b14sをRW信号系のDirs信号として、選択信号バス D5とDFAPバス A1に送出する。
【0094】
従って、InsDec部 D2は、命令コードを解読し、選択信号を第1メモリ部 R0に送出する。
【0095】
中継切替部_D3は、線PrgMod信号が“1”の時は、TRI素子_D31が導通し、DMデータバス_D4の第2メモリ部_M0の出力データを線rBufsのDRバス_D6を介して、IF部 R8に伝送する。
【0096】
PrgMod信号、又はDatMod信号が“1”の場合は、線DiRWの信号が“1”の時に、AND素子_D38に依り、TRI素子 D32が導通し、BDバス L2のデータ信号を線rDatsでIF部 R8に伝送する。
【0097】
一方、線DiRWの信号が“0”の時には、AND素子_D39でTRI素子_D33が導通し、線rDatsの信号をBDバス L2で伝送する。
【0098】
次に、PrgMod信号とDatMod信号が“0”で、線DiRWの信号が“1”の時は、AND素子 D40でTRI素子 D34が導通し、BDバス L2のデータ信号をDMデータバス_D4で第2メモリ部 M0のMem2IO M2に伝送する。
【0099】
一方、DiRWの信号が“0”の時には、AND素子_D41でTRI素子 D35が導通し、DMデータバス_D4のデータ信号をBDバス_L2でBus回路 B0に伝送する。
【0100】
即ち、中継切替部 D3は、動作モードに依り、Bus回路 B0と、第1メモリ部 R0と、第2メモリ部_M0との間で線路の導通不通と伝送方向を切替え、データを中継する手段を有している。
【0101】
以上、第5の実施形態例で説明した通り、動作モードのPrgModは、第2メモリ部_M0に記憶したデータ列を命令コードとしてCodDec回路_D0で解読し、Seg S0内のメモリサイクルでプログラムを実行するモード例になる。
【0102】
AzAModは、第2メモリ部 M0のブロック単位のデータを他のSegとの間で書出す、又は読込むモード例になる。
【0103】
PzAModは、第2メモリ部 M0のブロック単位のデータを他のSegの一定のアドレス番地との間で書出す、又は読込むモード例になる。
【0104】
RAMModは、第1メモリ部 R0と第2メモリ部_M0が、汎用メモリとして、メモリバス Q0との間で、アドレス信号と、データ信号と、CSRW系の制御信号に従って、アクセスする一般的なメモリのモード例になる。
【0105】
DatModでは、中継切替部 D3は、第2メモリ部 M0からrBufへの第2のアクセス線路を経由の伝送をしていない。一方、InsDec部 D2は、rFchに有る命令コードを解読する。即ち、第1のアクセス経路から書き込んだ命令コードを解読する手段を有している。従って、メモリサイクル毎に当該Seg S0外から、rBufに命令コードとMem1配列 R3にデータを書き込む場合には、命令フローを受動的に実行する機能を有している。一方、命令コードがNOP命令、即ち実行しない命令のままの場合には、当該Seg S0の第2メモリ部 M0は、当該Seg S0外からローカルバス L0経由で汎用メモリアクセスできる機能を有するモード例になる。
【0106】
以上説明した通り、Mod選択部 D1の動作モードに従って、中継切替部_D3は、第1メモリ部 R0の第2のアクセス経路の所属線 R6と、第2メモリ部 M0と、Bus回路_B0との間で伝送の方向と線路を導通不通にする手段を有している。又InsDec部_D2は第1メモリ部 R0に伝送された命令コードを解読し、実行を指示する手段を有している。
【0107】
即ち、CodDec回路 D0は、CPUサイクルの5段階の内、命令解読、実行に類似する段階の手段を有している。従って、課題であった、CPU負荷の軽減に有益となる。
【0108】
更に、命令コード、及びオペランド取得は、Seg S0の第2メモリ部 M0と第1メモリ部 R0との間のDMデータバス_D4、DRバス D6、RDバス D7の狭域を介して行える。従って、課題であった、輻輳問題に対して、メモリとCPUの間のシステムバス、及びメモリバス Q0の伝送量を低減でき、有益となる。
【0109】
更に、CodDec回路_D0は、rFchを含め、Mem1配列_R3のマルチアクセスのセルのパラメータを使用している為、動作モードに依り、当該Seg外から書替え可能になる。即ち、データバス上に従来は、命令コードとデータが混在したが、本案では、命令コード、又はデータの流れの主流を選択する手段と、当該第2メモリ部_M0に命令コードを置くか、データを置くか選択する手段を有している。従って、課題となっていたバス上の輻輳問題と、ユーザーアプリ多様化の課題に対して、有益となる。
【0110】
第6の実施形態例の図6は、アドレス信号の論理アドレス形成部と、連結部と、ルート切替部で構成したAdrMdf回路 A0の回路例である。
【0111】
図の表現法は、バス構成する線は、その内の1線を描いて、接続と論理を示している。従って、バス内でのビットの位が異なる次数の線も同様の接続経路と論理の例である。
【0112】
接続例で入力の線PrgMod、AzAMod、PzAMod、DatMod、RAMModはDFAPバス A1でMod選択部 D1に接続し、線PC-BAsでプログラムカウンタPC P0に接続し、RDバス_D7でIF部_R8に接続し、BAバス_L5でローカルバス L0のアドレスバスに接続している。
【0113】
入出力は、BAバス L5の8ビット幅バス内の線AdrBus-Pと、16ビット幅内の線AdrBus-BAでローカルバス L0に接続している。
【0114】
出力は、AMアドレスバス_A2の上位8ビットの線AdrDecーPと、下位16ビットの線AdrDec-BAで、夫々、Mem2AdrDec M1の上位と下位に接続し、BAバス L5の線AdrBus-Eで、ローカルバス L0に接続している。
【0115】
次に各部の動作と手段を説明する。論理アドレス形成部は、PrgMod、AzAMod、又はPzAModが“1”の場合は、OR素子_A10でTRI素子_A29が導通し、Mem1配列_R3に由来のrPagーPsの信号をMem2AdrDecM1の上位8ビットにAdrDecーPで伝送する。
【0116】
即ち、rPag-Psの値で、第2メモリ部 M0のページアドレスを動的に与える手段を有している。従って、同じ論理アドレスの複数の第2メモリ部 M0を平行してアドレシングする手段を有し、課題のスループットの向上に対し、並列処理に依る高速化に有益となる。
【0117】
DatModが“1”の場合は、BAバス_L5からのAdrBus-Pのアドレス信号を記憶配列のrMap-Psのビット値が“1”の時に、TRI素子_A42を介して伝送し、一方“0”の時は、INV素子 A43、A40、TRI素子_A41で反転信号をTRI素子_A31を介して、AdrDec-Pに伝送する。又、AdrBus-BAの信号は、TRI素子_A32を介しAdrDec-BAに伝送する。
【0118】
即ちDatModの時、論理アドレス形成部はrMap-Psでビット修飾するビット位置に依り、第2メモリ部_M0に意図する論理アドレスを動的に与える手段を有している。
【0119】
論理アドレス形成部は、上記の通り、第1メモリ部 R0の第2アクセス経路からの信号でアドレス信号を修飾混成した論理アドレス信号と物理アドレス信号を伝送する手段を有している。
【0120】
即ち、ソフトウェアで複数のメモリ配列を同一の論理アドレス上に動的に移動して、並列なメモリアクセスが容易になる特長、及び、アドレス領域毎のワードサイズの拡張や縮減が容易になる特長を有している。
【0121】
従って、従来の課題である、アプリケーションの多様化に依る負荷の増大や変動に対して、ソフトの手段に依る多様なメモリ構成に依るスループットの追随、及びワードサイズの追随に有益となる。
【0122】
更に、不測のメモリエラーに対し、正常な第2メモリ部_M0の論理アドレスでリカバリーする手法や、マルチシステム化が容易になり、信頼性の向上にも有益となる。
【0123】
更に、アドレス空間上でメモリ領域の断片や遊休部を論理アドレスに依り、連続的な空き領域に再編成する手法が容易になり、課題であったメモリの空き領域の資源活用に有益となる。
【0124】
次に、アドレス信号の連結部の回路例は、Mem2AdrDec M1側のAMアドレスバス_A2に向けて、動作モードがPrgModかAzAModかPzAModの時は、OR素子_A10が“1”になり、TRI素子_A27~A29が導通し、AdrDec-PにrPag-Psの信号を伝送し、AdrDec-BAに、プログラムカウンタPC P0の下位16ビットのPC-BAを伝送する。
【0125】
即ち、第2メモリ部_M0のアドレスを論理アドレスのページに変更し、ページ内をPC P0のカウント信号でアドレシングする手段を有している。
【0126】
又、動作モードがDatModの時は、TRI素子 A31~A32が導通し、AdrDec-Pにビット修飾を通過したAdrBus-Pの信号を伝送し、AdrDec-BAにAdrBus-BAの信号を伝送する。
【0127】
即ち、第2メモリ部_M0を論理アドレスのページに移動し、BAバス L5のアドレス信号でページ内をアドレシングする手段を有している。
【0128】
又、動作モードがRAMModの時は、TRI素子 A24、A25が導通し、AdrDec-PにAdrBus-Pの信号を伝送し、AdrDec-BAにAdrBus-BAの信号を伝送する。
【0129】
即ち、汎用メモリと同様に、BAバス_L5のアドレス信号でアドレシングする手段を有している。
【0130】
連結部は、上記の通りアドレスバスのビット巾を区切り、信号源の区切り毎にアドレス信号のビットを連結する回路を有して、メモリをアクセスする手段を有している。
【0131】
従って、連結部は第2メモリ部_M0を動作モード毎にセグメント化したメモリ資源の活用に有益となる。
【0132】
次に、ルート切替部の回路例は、Bus回路 B0側のBAバス_L5に向けて、動作モードがPrgModかAzAModかPzAModの時に、OR素子_A10が“1”でTRI素子_A20、A21が導通し、AdrBus-Eに、rAdr-Esの信号をAdrBus-Pに、rAdr-Psの信号を伝送する。
【0133】
又、PrgModの時は、TRI素子 A22が導通し、AdrBus-BAに、rAdr-BAsの信号を伝送する。
【0134】
即ち、Mem1記憶配列_R3内のオペランド値に依り、アドレス空間上をアドレシングする手段を有している。
【0135】
又、AzAModの時は、TRI素子_A26が導通し、AdrBus-BAに、PC-BAsの信号を伝送する。
【0136】
即ち、ページ内を連続的にアドレシングする手段を有している。
【0137】
又、PzAModの時は、TRI素子 A23が導通し、AdrBus-BAに、rAdr-BAの信号を伝送する。
【0138】
即ち、固定のアドレスへのアドレシングとページ内との連続的なアドレシングの手段を有している。
【0139】
即ち、ルート切替部は、メモリバス Q0と、第2アクセス経路の所属線 R6の第1メモリ部 R0と、第2メモリ部 M0でアドレスデコーダのMem2AdrDec M1との中間で中継して、動作モードの指定に依り、アドレス信号の伝送ルートと伝送方向を切替える手段を有している。
【0140】
次に、動作モード別に作用を説明する。PrgModの動作モード例では、当該Seg S0の第2メモリ_M0へはrPag-Pのビット値とPC-BAのビット値を連結したアドレス信号でシーケンシャルにアドレシングし、一方、Bus回路 B0へは、rAdr-EPBAの信号を送出する。
【0141】
即ち、第2メモリ M0から命令コードを取得するアドレシングと同時に、システムにデータ送受のアドレシングをする手段を有している。従って、CPUサイクルの命令取得の段階と実行の段階の負荷低減に有益となる。
【0142】
次に、PzAModの動作モード例は、一定のアドレス番地とメモリ領域との間でアドレス信号を送受信する例であり、Mem1配列_R3の値で動的にアドレス設定する手段を有している。
【0143】
次にAzAModの動作モード例は、メモリ領域間でアドレス信号を送受信する例であり、Mem1配列_R3の値で動的にアドレス設定する手段を有している。
【0144】
即ち、PzAModとAzAModでは、rFchのbExcビットが“1”の命令コードを書き換え無いで置く場合は、前述のCodDec回路部 D0の動作に依り、当該命令を繰り返し実行する事が可能になる。即ち、当該命令コードを転送の実行命令にすれば、第2メモリ部 M0からシステムの特定アドレスへの転送、又は、他のメモリ領域へのDMA転送に類似する手段を有する。従って、課題であった機器性能の持続的な向上と、DMA転送の専用回路やCPUへの負荷の軽減に有益となる。
【0145】
次にDatModの動作モード例は、
当該Seg S0の図2のMem1配列R3の行1から11は、第1のアクセス経路 R5を有している。即ち、Mem1配列 R3のrMap-Pに書き込む値に依り、当該Seg S0の第2メモリ部 M0を、動的に論理アドレス上のページに移動する。ページ内のアクセスは汎用メモリと同様になる。この時、実行命令でrBuf、rAdr-E、-P、-B、-Aが夫々書替わる場合は、
前述のCodDec回路 D0の動作に依り、当該Seg S0自身の第2メモリ部 M0をターゲットにしたアドレシングになる。従って、メモリデーターの並列な加工処理などで、システムのスループット向上に有益となる。
【0146】
次に、RAMModの動作モード例は、汎用メモリとしてアドレシング可能な動作モードである。
【0147】
以上、説明した通り、AdrMdf回路_A0は、BAバス_L5と、AMアドレスバス A2と、RDバス D7との中間で中継し、動作モードに依り、アドレス信号を物理アドレスや論理アドレスに修飾する回路と伝送方向を切替える回路と連結する回路に依り、Mem1配列 R3のアドレスオペランドの送出を動的に切り替える手段を有している。
【0148】
即ち、CPUサイクルの5段階の内、実行アドレス生成段階に類する手段を有している。従って、CPUの負荷軽減に有益となる。
【0149】
更に、動作モードのrModを各Seg毎に設定でき、メモリの空き領域をCPUの5段階の機能補完に充当でき、課題であったメモリ資源の活用に有益となる。
【0150】
第7の実施形態例の図7はBus回路 B0の回路例である。
図7の表現法は、バスを構成する線は、その内の1線を描いて、接続と論理を表現している。従って、アドレスバス、データバス内でビットの位が異なる次数の線も接続経路と論理も同様の例である。
【0151】
メモリバス_Q0の構成は、外部装置と、Seg S0と、Seg S0内部との伝送路となる、外郭バス Q1と、内郭バス Q2、Q3の計3チャンネルで構成した例である。
【0152】
バス幅は外郭バス Q1が57線とし、内訳はアドレスバスを32線、データバスを16線、CSRW系信号の制御バスをCS、OE、RW、IntReq、IsIns、リセットのRes、CLK1、CLK2、CLK3、の9信号線とした例である。
【0153】
内郭バス_Q2、Q3のバス幅は、アドレスバスがrAdr-Eの8線を除く、24線で構成し、データバスは16線で構成し、制御バスはCS、OE、RWの3線で構成する例である。
【0154】
図7で回路部の構成は、上記のメモリバス Q0に対して、Seg S0と、その近傍のSegとの伝送路を導通、不通にするチャネル接続回路 B3、B5と、外郭バス Q1、内郭バス_Q2、Q3と当該Seg S0の内部との伝送路を導通、不通にするチャンネル選択回路部 B4と内郭バス Q2、Q3を構成する線の相互間の伝送路を導通、不通にするクロス接続回路 B2で構成した実施形態例である。
【0155】
又、IsIns信号が“1”の時に、
図2のrSel-b10~b8の3ビットはBus回路
B0に於いて、チャンネル選択に係り、rJun-b11~b8はチャネル接続に係り、rJun-b1~b0はクロス接続に係るビット例である。
【0156】
次に接続関係を説明する。外郭バス Q1は、当該Seg S0の第1メモリ部 R0と、隣接するSegの外郭バス Q1に接続している。
【0157】
内郭バス Q2は、隣接するSegの内郭バス Q2に接続している。内郭バスQ3は隣接するSegの内郭バス Q3に接続している。
【0158】
ローカルバス L0の双方向バスで、CodDec回路_D0と、AdrMdf回路 A0と、同期制御部_F0に接続している。
【0159】
入力のrSel-b10s~b8sとrJun-b11s~b8sで、RDバス_D7を介して第1メモリ部 R0と、同期制御部 F0に接続している。
【0160】
次に、各部の回路構成例を説明する。チャンネル選択回路部 B4は、rSel-b10~b8の値に依り、外郭バス_Q1に属する線路_Q11、及び内郭バス Q2、Q3に属する線路 B14、B17と、ローカルバス L0との間で伝送路の信号を導通又は不通にするTRI素子 B41~B46から成っている。
【0161】
チャネル接続回路部1と2のB3とB5は、rJun-b11s~b8sの値に依り、隣接するSeg S0との間で伝送路の信号を導通又は不通にするTRI素子 B31~B34、及びB51~B54から成っている。
【0162】
クロス接続回路部 B2は、rJun-b0s、rJun-b1sの値に依り、内郭バス Q2とQ3との間で信号を導通又は不通にするTRI素子 B21、B22から成っている。
【0163】
次に、上記の実施形態例に依る、動作と手段を説明する。
【0164】
チャンネル選択回路部 B4の外郭バス Q1とローカルバス L0の間の双方向の伝送路は、rModに由来するrSel-b10sが“1”の時に、TRI素子 B41、B42が導通し、外郭バス Q1とローカルバス L0との間で、AdrMdf回路 A0はAdr信号の、CodDec回路_D0はデータ信号の、又、同期制御部 F0はCSRW系のSig信号の伝送路が導通する。
【0165】
同様に、内郭バス Q2は、rSel-b9sが“1”の時に、又、内郭バス Q3は、rSel-b8sが“1”の時にローカルバス L0との伝送路が導通する。
【0166】
以上、Mem1配列_R3内のビット列rSelの値に依り、メモリバス_Q0を外郭バス_Q1、内郭バス_Q2、Q3に階層化したバスと、ローカルバス L0との接続を動的に導通、又は不通にする手段を有している。
【0167】
次に、チャネル接続回路部1 B3の内郭バスQ2の線 B14は、rJun-b11sが“1”の時に、素子 B33,B34で導通する。同様に、線路 B17はrJun-b9sに依り、素子 B31,B32で導通する。
【0168】
チャネル接続回路部2 B5も夫々、rJun-b10sと、rJun-b8sに依り素子 B51~B54で導通する。
【0169】
以上、チャネル接続回路部のB3,B5は、Mem1配列_R3内のビット列rJunの値に依り、隣接するSegの内郭バス Q2、Q3との伝送路を動的に導通、又は不通にする手段を有している。
【0170】
即ち、隣接するSeg間の信号路を導通にした信号伝搬の広域化、又は不通にした狭域化の手段を有している。
【0171】
クロス接続回路部 B2の線路 B14と線路 B17の間は、rJun-b0sが”1”の時に、TRI素子_B21が導通し、信号を線路_B17から線路_B14へ伝送する。
【0172】
同様に、rJun-b1sが”1”の時に、TRI素子_B22が導通し、信号を線路_B14から線路 B17へ伝送する。
【0173】
即ち、rJunの値に依り、チャンネルに跨り、信号を迂回、又は分岐する手段を有している。
【0174】
以上説明した通り、Bus回路 B0は、チャネル接続回路 B3、B5で隣接のSegのチャンネルとの信号路の連鎖、又は閉鎖を行え、クロス接続回路 B2でチャネルの迂回、又は分岐が行え、チャンネル選択回路部 B4でチャンネルとSeg内部回路部との伝送ルートを、Mem1配列 R3上の値を書き替える事で、動的に設定する手段を有している。
【0175】
即ち、上記の手段に依り、Seg間の接続トポロジーをスター型、バス型などへの設定、処理の分散型、集中型への設定、及び、信号伝搬の広域化と狭域化を動的に組合せる機能を有している。従って、課題であったシステムバス、メモリバス上のトラヒック量の抑制に有益となる。更に、CPUサイクルの5段階を有するSeg S0のソフトエンジンを他のSegにコピーしてクローンを作成する自己増殖が容易である。従って、持続的なシステムの性能向上、リモートに依るシステムの更新、及び外来付加の増減へのスループット対応に有益である。
【0176】
更に、一般的なメモリでは当該の記憶装置の単位で1メモリサイクル期間は読出し、又は書込みの1オペレーションに留まることに対して、本案の記憶装置では、狭域化したSegのグループ毎に、読み書きが可能となり、システムバスでの信号の輻輳低減とスループットの向上に有益となる。
【0177】
第
8の実施形態例の図
8は、
IsInsが“1”、即ちPrgModかAzAModかPzAModかDatModである非RAMModの場合の、同期制御部_F0の制御フローの例を前述
図3のタイミングに沿って表した図である。
【0178】
段階F01で、IsInsが“1”の時、Mod選択部_D1でSeg S0の動作モードが決まる。中継切替部 D3はデータ信号の伝送路が決まる。AdrMdf回路_A0はアドレス信号の伝送路が決まる。Bus回路 B0はバスの伝送路が決まる。
【0179】
段階F02で、動作モードがPrgMod、又はDatModの時は段階F11へ、AzAModとAzAModの時はF12へ制御フローを分岐する。
【0180】
段階F11で、IF部 R8を介して、相T1でrBufからrFchに命令コードをフェッチする。
【0181】
段階F12で、InsDec部_D2が、rFchの命令コードをデコードする。
【0182】
段階F13で、命令コードがオペランド部の転写を指示する命令の場合で、rFch-b8のbLH信号が“1”の時は下位バイトを選択信号バス D5で選択されるワードの下位バイトに伝送する。一方、“0”の時は上位バイトに伝送して、Mem1配列 R3がIF部 R8を介してオペランドを取得する。
【0183】
段階F14で、bExcが“0”の時は、IF部_R8はD7-ADバスをトライステートにする。段階F51に分岐する。
【0184】
段階F15で、rAdr-EP値とrPag-EP値が不一致の場合は、割込み要求信号を線IntEvtに送出する。IF部 R7の線R9-rMod-IntReqを介して、rModのbIntReqをセットする。同時に、RDバス D7の線D7-ModSdyからバス権解放の割込み要求信号を送出する。bPCSttをセットしP0のカウントトリガも停止する。bIntReqとbPCSttのリセットは第1のアクセス経路から書き込む。
【0185】
段階F16で、bExcが“1”の時は、IF部 R8を介して、RDバス D7にアドレス信号のrAdr-EPBAを送出する。
【0186】
段階F21で、非RAMModの場合に、AdrDec-Pのアドレスバス信号とrPag-Pの値が一致の時は、当該Seg S0のFM制御バス F2で第2メモリ部 M0のCS信号をイネーブルにし、不一致の場合はディスエーブルする。
【0187】
段階F31で、リードライト指示ビットのbDir値が“0”の時は、段階F42のWrite制御フローに分岐する。
【0188】
段階F32で、TOE信号として、BF制御バス L3の線OEには、bDirの信号を相T3からT6の期間、送出する。
【0189】
段階F41で、Mem2AdrDec M1には、PrgModの場合は固定のRead信号を、AzAMod、PzAMod、及びDatModで非Nop命令の場合は、bDirの信号を相T4からT5の期間、送出する。Nop命令の場合は、TRW信号を導通する。IF回路 R8の線Tg5DR、及びDFAPバス A1の線DiRWには、bDirの信号を相T4からT5の期間、送出する。BF制御バス L3のTRW信号には、DatModのNop命令以外の場合は、bDirの反転信号を相T4からT5の期間、送出する。
【0190】
段階F51で、IF部_R8の線Tg5DRにbDiRの信号を相T5の期間、送出する。これに依り、BDバス L2のデータをR9-Datを介して、rDatに取得する。
【0191】
段階F52でPrgModの場合は、中継切替部_D3に依り、TDIOの相T5期間にMem2IO M2から命令コードをIF部 R8の線R9-Bufを介して、rBufにプリフェッチする。
【0192】
段階F42で、bDir値は“0”で、段階F41と同様に信号を送出する。
【0193】
段階F53で、IF部_R8の線ExcsにbExcビットの信号を相T5からT6の期間、送出する。これに依り、rDatの信号を線D7-ADから送出する。
【0194】
段階F71で、rDatとrCcfの符号ビットを比較し、検出フラグが一致の場合は、rJmp-BA値をPC-BAにロードする。
【0195】
段階F72で、PC P0のカウントをトリガする。又、外部入力Res信号で初期化する。
【0196】
段階F73で、PCのオーバーフロービットのPC0v信号が“1”で段階F8
1に,“0”で段階F01に制御フローを分岐する。
【0197】
段階F81で、割込み要因の発生信号をIF部 R8の線IntEvtに送出する。線R9-rMod-IntReqからrModのbIntReqビットとbPCSttをセットする。PC P0のカウントのトリガを停止する。又、バスD7のIntReq線からバス回路 B0へ割込み要求信号を送出する。
【0198】
段階F82で、rMod-b0のbPCSttビットが“1”の間は、“0”に書き変えられるまで待機する。bPCSttが“0”の場合はフローの先頭に戻る。
【0199】
即ち、第1の実施形態例は、一般的なメモリサクセスのメモリ機能に加えて、動作モードに依り、CPUサイクルの5段階に類する機能をSeg S0内で実施する。命令コードの取得、及びオペランドの取得は第1メモリ部 R0で担う。命令解読と実行はCodDec回路 D0で担う。実行アドレスの生成はAdrMdf回路 A0で担う。Seg S0をBus回路 B0を介して、メモリバス Q0に連結して構成する請求項の実施形態例である。
【0200】
第9の
実施形態例の
図9は、本案のSeg S0を複数
、連結して構成した
記憶装置の例である。
図9の表現は、個別のSegをSegに続く数字で表し、ハイフン“-”に続くR0は第1メモリ部 R0を、M0は第2メモリ部 M0を意味する。破線の囲みY1~Y6はBus回路 B0に依る接続状態を模しており、太い実践は活性で導通を、太い破線は不活で不通のチャンネルを意味する。
【0201】
破線Z1で囲んだ配置例は、物理アドレス上の配置例を表し、Seg S0の第1メモリ部_R0をSeg1-R0からSeg6-R0に渡って連続した物理アドレス空間上に配置し、同様に、第2メモリ部_M0も連続した物理アドレス空間上に配置したRAMModの配置例になる。
【0202】
即ち、第1メモリ部_R0はワード数が少ない為、連続したアドレス上に連ね、ページの区切りに収めると共に、システム側が、第1メモリ部_R0の所在アドレスを把握し易くしたアドレス配置の例を示している。
【0203】
破線Z2で囲んだ構成例は、第2メモリ部_M0にAdrMdf回路_A0を介して離散的な論理アドレスを与え、バス回路 B0を介してバスのネットに配置したSegのネットワークトポロジーの例である。
【0204】
破線部Y1とY2は、Seg2の第2メモリ部 Seg2-M0を、Seg1の第2メモリ部 Seg1-M0と同じ論理アドレスに移動し、夫々、動作モードDatModにした例を表している。命令コードの並列処理に依るスループットの向上、マルチ化でメモリ―エラーに対する信頼性の向上、又ワードサイズの拡張に有益となる。
【0205】
破線部Y3とY5は、同じ論理アドレスに移動し、夫々、動作モードをPrgModにした例を表している。第2メモリ部 Seg3-M0とSeg5-M0上のプログラムの並列処理や分散処理を行う手段や、Seg3とSeg5間でデータコードをコピーしてクローン化し、ソフトエンジンを自己増殖させる手段が容易で、持続的な性能の向上、外来負荷に応じたスループットの向上、及び信頼性の向上に有益となる。
【0206】
破線部Y3、Y4、及びY6は、内郭バス Q2と内郭バス Q3でスター型、又はツリー型に接続した例である。Seg6は第2メモリ部 Seg6-M0を、Seg4の第2メモリ部 Seg4-M0と同じ論理アドレスに移動させている。夫々、動作モードがPzAModと、AzAModで、Seg3に対して集中型である例を表している。即ち、動的なネットワークの拡張やモジュール化が容易で、システムの規模に応じた、ネットワークの最適化に有益である。
【0207】
尚、
図1~
図9でバス
、及び線路は
パラレルで空間的に分割して表現しているが、
シリアルに、時間的に分割して構成する場合も含む。
【0208】
図1では、Mem1配列 R3とMem2配列 M3を独立したメモリ区画の例で説明したが、ビット線とIOポートを共有する同一のメモリ区画である場合も含む。
【符号の説明】
【0209】
A0…AdrMdf回路、A1…DFAPバス、A10…OR素子、A2…AMアドレスバス、A20~A29とA31~A32…TRI素子、A40とA43…NOT素子、A41とA42…TRI素子、AdrBus-BA…アドレスバスの下位16ビットの信号線、AdrBus-E…アドレスバスの上位16ビットの内の上位8ビットの信号線、AdrBus-P…アドレスバスの上位16ビットの内の下位8ビットの信号線、AdrDec-BA…アドレスデコーダ24ビットの内の下位16ビットの信号線、AdrDec-P…アドレスデコーダ24ビットの内の上位8ビットの信号線、AzAMod…AzAModの信号線、B0…Bus回路、B14…内郭バスQ2の線、B17…内郭バスQ3の線、B2…クロス接続回路部、B21~B22とB31~B34とB41~B46とB51~B54…TRI素子、B3…チャネル接続回路部1、B4…チャンネル選択回路部、B5…チャネル接続回路部2、C1…フローティング方式でマルチアクセスのセル、C12…容量、C13…接続ノード、C2…容量方式でマルチアクセスのセル、C21…フローティングゲート、C22~C25…トランスファーゲート、C26…ドライブゲート、C3…フリップフロップ方式でマルチアクセスのセル、C31…ソース線、D0…CodDec回路、D1…Mod選択部、D11…NOT素子、D12~D13…AND素子、D14…2-4デコーダ、D2…InsDec部、D21~D26…AND素子、D27…4-16デコーダ、D27s…4-16デコーダの出力線、D3…中継切替部、D31~D35…トライステート素子、D36~D37…NOT素子、D38~D41…AND素子、D4…DMデータバス、D42…OR素子、D5…選択信号バス、D6…DRバス、D7…RDバス、D7-AD…表2行7~10のワードに由来の信号線、D7-ModSdy…表2行1~4とrFchのワードに由来の信号線、DatMod…DatModの信号線、Dirs…RW系で伝送線路を切替の信号線、DiRW…RW信号系でbDir由来の信号線、Excs…rFch-b15由来の信号線、F0…同期制御部、F01~F02とF11~F16とF21とF31とF41~F42とF51~F53とF71~F73とF81~F82…同期制御部の制御段階、F2…FM制御バス、IntEvt…割込み要因の発生を知らせる信号線、IsIns…IsIns外部入力の信号線、L0…ローカルバス、L1…分岐部、L2…データ信号のBDバス、L3…BF制御バス、L4…分岐部、L5…アドレス信号のBAバス、LHs…rFch-b8の値に依りrFchの下位8ビットの転写先を上か下バイトに指定する信号線、M0…第2メモリ部、M1…Mem2AdrDec、M2…Mem2IO、M3…Mem2配列でメモリのセル配列、M4…ワード線、M5…ビット線、P0…プログラムカウンタ、PC-BAs…PC-BA由来の信号線、PrgMod…PrgModの信号線、PzAMod…PzAModの信号線、Q0…メモリバス、Q1…外郭バス、Q11…外郭線で外郭バスの構成線、Q2…内郭バス1、Q3…内郭バス2、Q4…QRデータバス、Q5…QRアドレスバス、Q6…QR制御バス、R0…第1メモリ部、R1…Mem1AdrDec、R10…SIバスでセンスアンプ部R7からの信号線、R2…Mem1IO、R3…Mem1配列でメモリのセル配列、R4…ワード線、R4a~R4c…ワード線、R5…ビット線、R5a~R5d…ビット線、R6…所属線、R6a~R6c…所属線、R7…センスアンプ部、R8…IF部、R9…ISバスでIF部からセンスアンプ部R7への信号線、R9-b15~b8…rAdr-EかrAdr-BかrJmp-BかrDat-BかrCcf-BかrAcc-Bかの入力側への信号線、R9-b7~b0…rAdrPかrAdr-AかrJmp-AかrDat-AかrCcf-AかrAcc-Aの入力側への信号線、R9-Buf…rBufの入力側への信号線、R9-Fch…rFchの入力側への信号線、R9-rMod-IntReq…rModのbIntReqの入力側に割込み要因の発生を伝える信号線、rAdr-BA…Mem1配列R3のrAdr-BとrAdr-Aに由来のアドレス信号線、rAdr-Es…Mem1配列R3のrAdr-Eに由来のアドレス信号線、rAdr-Ps…Mem1配列R3のrAdr-Pに由来のアドレス信号線、RAMMod…RAMModの信号線、rBufs…rBufに通じる信号線、rDats…rDatに通じる信号線、rFch-b11s~b8s…rFch-b11~b8由来
の信号線、rFch-b15s~b14s…rFch-b15~b14由来の信号線、rJun-b0s~b1sとb8s~b11s…rJun-b0~b1とb8~b11由来の信号線、rMap-Ps…Mem1配列R3のrAdr-Pに由来のアドレス信号線、rMod-b15s~b14s…rMod-b15~b14由来の信号線、rPag-Ps…Mem1配列R3のrAdr-Pに由来のアドレス信号線、rSel-b8s~b10s…rSel-b8~b10由来の信号線、S0…Segでセグメント、S11~S12とS21~S22とS31~S35とS41~S43とS51~S52とS61~S62…TRI素子、S71…NOT素子、Tg1…相T1の信号線、Tg5…相T5の信号線、Tg5DR…RW系の信号線でbDit信号と相T4、Y1~Y6…Bus回路のチャンネルの接続形態、Z1…物理アドレス上の第1メモリ部と第2メモリ部の配置形態、Z2…論理アドレス上の第1メモリ部と第2メモリ部の配置形態。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】