(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022028669
(43)【公開日】2022-02-16
(54)【発明の名称】信号機情報の出力方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20220208BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
G08G1/09 D
G01C21/26 C
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2021172447
(22)【出願日】2021-10-21
(31)【優先権主張番号】202011393947.5
(32)【優先日】2020-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521283029
【氏名又は名称】アポロ インテリジェント コネクティビティ (ベイジン) テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Apollo Intelligent Connectivity (Beijing) Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】101, 1st floor, building 1, yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フアン・チン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】運転しようとする方向の信号機情報を表示することができ、複数の方向の信号機情報が同時に表示されることにより明瞭さや視認性が不十分であるという問題を回避できる、信号機情報の出力方法及び装置を提供する。
【解決手段】端末の、端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報を含む案内情報と測位情報とを取得するステップ201と、端末の最寄り交差点での信号機情報を取得するステップ202と、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、複数の信号機情報の中から、案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とするステップ203と、目標信号機情報を出力するステップ204とを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号機情報の出力方法であって、
端末の、前記端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報を含む案内情報と測位情報とを取得するステップと、
複数のステアリング情報のそれぞれに対応する信号機情報を含む前記最寄り交差点の信号機情報を取得するステップと、
前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、前記複数の信号機情報の中から、前記案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とするステップと、
前記目標信号機情報を出力するステップと、を含む信号機情報の出力方法。
【請求項2】
前記予め設定された位置条件は、前記端末が前記最寄り交差点のフェンス範囲内であることであり、前記フェンス範囲は、交差点中心を円心とするフェンス半径を含み、前記測位情報は前記端末と前記交差点中心との現在の距離を含み、
前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答する前記ステップは、
前記現在の距離と前記フェンス半径との間の大きさの関係を決定するステップと、
前記大きさの関係として前記現在の距離が前記フェンス半径以下であると決定すると、前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
目標SDKが運行されている前記端末に適用され、前記端末は、前記目標SDKを用いて前記請求項1~2のいずれか1項に記載の方法を実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末にナビゲーションアプリがインストールされており、
前記ナビゲーションアプリから前記案内情報と測位情報を取得するステップをさらに含み、
前記端末の案内情報と測位情報を取得するステップは、
前記目標SDKで前記ナビゲーションアプリから出力された案内情報と測位情報とを受信するステップを含み、
前記目標信号機情報を出力する前記ステップは、
前記目標信号機情報を、前記目標SDKから前記ナビゲーションアプリに出力し、前記ナビゲーションアプリにおいて前記目標信号機情報を表示するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、前記複数の信号機情報の中から、前記案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とする前記ステップは、
前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、前記案内情報中のステアリング情報を利用して、前記端末の現在の方向情報を更新するステップと、
前記複数の信号機情報の中から、更新後の現在の方向情報に対応する信号機情報を決定して、目標信号機情報とするステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たさないと決定することに応答して、直進情報を利用して前記端末の現在の方向情報を更新するステップと、
前記複数の信号機情報の中から、更新後の現在の方向情報に対応する信号機情報を決定して、目標信号機情報とするステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
信号機情報の出力装置であって、
端末の、前記端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報を含む案内情報と測位情報とを取得するように構成される第1の取得ユニットと、
複数のステアリング情報のそれぞれに対応する信号機情報を含む前記端末の前記最寄り交差点での信号機情報を取得するように構成される第2の取得ユニットと、
前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、前記複数の信号機情報の中から、前記案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とするように構成される決定ユニットと、
前記目標信号機情報を出力するように構成される出力ユニットとを含む、信号機情報の出力装置。
【請求項8】
前記予め設定された位置条件は、前記端末が前記最寄り交差点のフェンス範囲内であることであり、前記フェンス範囲は交差点中心を円心とするフェンス半径を含み、前記測位情報は前記端末と前記交差点中心との現在の距離を含み、
前記決定ユニットは、さらに、
前記現在の距離と前記フェンス半径との間の大きさの関係を決定し、
前記大きさの関係として前記現在の距離が前記フェンス半径以下であると決定すると、前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定する方式によって、
前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答する前記ステップを実行するように構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
目標SDKが運行されている前記端末に適用され、前記端末は前記目標SDKを利用して前記請求項1~2のいずれか1項に記載の装置を実行する、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記端末にナビゲーションアプリがインストールされており
前記ナビゲーションアプリから前記案内情報と測位情報を取得するように構成される第3の取得ユニットをさらに含み、
前記第1の取得ユニットは、さらに、
前記目標SDKで前記ナビゲーションアプリから出力された案内情報と測位情報とを受信する方式によって、
前記端末の案内情報と測位情報を取得するステップを実行するように構成され、
前記出力ユニットは、さらに、
前記目標信号機情報を前記目標SDKから前記ナビゲーションアプリに出力し、前記ナビゲーションアプリにおいて前記目標信号機情報を表示する方式によって、
前記目標信号機情報を出力する前記ステップを実行するように構成される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記決定ユニット、さらに、
前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、前記案内情報中のステアリング情報を利用して、前記端末の現在の方向情報を更新し、
前記複数の信号機情報の中から、更新後の現在の方向情報に対応する信号機情報を決定して、目標信号機情報とする方式によって、
前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、前記複数の信号機情報の中から、前記案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とする前記ステップを実行するように構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たさないと決定することに応答して、直進情報を利用して前記端末の現在の方向情報を更新するように構成される更新ユニットと、
前記複数の信号機情報の中から、更新後の現在の方向情報に対応する信号機情報を決定して、目標信号機情報とするように構成される目標決定ユニットとをさらに含む、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のコンピュータプログラムを記憶するための記憶装置とを含み、
前記1つ以上のコンピュータプログラムは前記1つ以上のプロセッサにより実行されると、前記1つ以上のプロセッサに請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実現させる電子機器。
【請求項14】
コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムはプロセッサにより実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータプログラムであって、
プロセッサにより実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、コンピュータの技術分野に関し、具体的には、人工知能の技術分野に関し、さらに高度道路交通システム及び運転支援の技術分野に関し、特に信号機情報の出力方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
高度道路交通システム技術の発展に伴い、ナビゲーションシステムはユーザに豊富な交通情報を表示することができる。例えば、ますます多くの端末、例えば車載システム又はスマートフォンはユーザに交差点の交通信号機情報を表示するようになる。
【0003】
交差点の交通信号機情報は複数の走行方向に対するものが多い。端末は交差点に到達すると、交差点の各交通信号機の情報を取得して、端末においてユーザに表示することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
信号機情報の出力方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラムが提供される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、端末の、前記端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報を含む案内情報と測位情報とを取得するステップと、複数のステアリング情報のそれぞれに対応する信号機情報を含む端末の最寄り交差点での信号機情報を取得するステップと、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、複数の信号機情報の中から、案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とするステップと、目標信号機情報を出力するステップとを含む、信号機情報の出力方法を提供する。
【0006】
第2の態様によれば、前記端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報を含む端末の案内情報と測位情報を取得するように構成される第1の取得ユニットと、複数のステアリング情報のそれぞれに対応する信号機情報を含む端末の最寄り交差点での信号機情報を取得するように構成される第2の取得ユニットと、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、複数の信号機情報の中から、案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とするように構成される決定ユニットと、目標信号機情報を出力するように構成される出力ユニットとを含む、信号機情報の出力装置を提供する。
【0007】
第3の態様によれば、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のコンピュータプログラムを記憶するための記憶装置とを含み、1つ以上のコンピュータプログラムは、1つ以上のプロセッサにより実行されると、1つ以上のプロセッサに信号機情報の出力方法のいずれかの実施例に記載の方法を実現させる、電子機器を提供する。
【0008】
第4の態様によれば、コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、信号機情報の出力方法のいずれかの実施例に記載の方法を実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0009】
第5の態様によれば、コンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、信号機情報の出力方法のいずれかの実施例に記載の方法を実現するコンピュータプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本出願の技術案によれば、運転しようとする方向について当該方向の信号機情報を表示することができ、それによって、複数の方向の信号機情報が同時に表示されることにより明瞭さや視認性が不十分であるという問題を回避する。
【0011】
以下の図面を参照しながら行われる非限定的な実施例に対する詳細な説明より、本出願のほかの特徴、目的及び利点はより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本出願のいくつかの実施例が適用され得る例示的なシステムアーキテクチャ図である。
【
図2】本出願に係る信号機情報の出力方法の一実施例のフローチャートである。
【
図3】本出願に係る信号機情報の出力方法の1つの適用シナリオの模式図である。
【
図4】本出願に係る信号機情報の出力方法の別の実施例のフローチャートである。
【
図5】本出願に係る信号機情報の出力装置の一実施例の構造模式図である。
【
図6】本出願の実施例の信号機情報の出力方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本出願の例示的な実施例を説明し、この説明には、理解を容易にするために本出願の実施例の各種の詳細が含まれているが、このような詳細は例示的なものに過ぎないと理解すべきである。したがって、当業者にとって自明なように、本出願の範囲及び主旨を逸脱することなく、ここで記載の実施例に対して各種の変化や修正を行うことができる。同様に、明瞭さ及び簡素さから、以下の説明において公知の機能及び構造についての説明を省略する。
【0014】
なお、矛盾しない限り、本出願における実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照して実施例にて本出願を詳しく説明する。
【0015】
図1は本出願の信号機情報の出力方法又は信号機情報の出力装置の実施例が適用され得る例示的なシステムアーキテクチャ100を示す。
【0016】
図1に示すように、システムアーキテクチャ100は、端末機器101、102、103、ネットワーク104、及びサーバ105を含むことができる。ネットワーク104は、端末機器101、102、103とサーバ105との間で通信リンクを提供する媒体として機能する。ネットワーク104は、さまざまな接続タイプ、例えば有線、無線通信リンクや光ファイバケーブルなどを含みうる。
【0017】
ユーザは、端末機器101、102、103を用いてネットワーク104を介してサーバ105とインタラクションし、メッセージなどを受信又は送信することができる。端末機器101、102、103には、各種の通信クライアントアプリケーション、例えばナビゲーションアプリケーション、ビデオアプリケーション、ライブブロードキャストアプリケーション、インスタントメッセージングツール、電子メールクライアント、ソーシャルプラットフォームソフトウェアなどがインストールされてもよい。
【0018】
ここでの端末機器101、102、103は、ハードウェアであってもよいし、ソフトウェアであってもよい。端末機器101、102、103は、ハードウェアである場合、表示画面を備える各種の電子機器であってもよく、車両(例えばオンボードコンピュータ)、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子書籍リーダ、ラップトップコンピュータやデスクトップコンピュータなどを含むが、これらに制限されない。端末機器101、102、103は、ソフトウェアである場合、上記した電子機器にインストールされ得る。複数のソフトウェア又はソフトウェアモジュール(例えば分散サービスを提供するための複数のソフトウェア又はソフトウェアモジュール)として実現されてもよく、単一のソフトウェア又はソフトウェアモジュールとして実現されてもよい。ここでは特に限定しない。
【0019】
サーバ105は、さまざまなサービルを提供しうるサーバ、例えば端末機器101、102、103をサポートするバックエンドサーバである。バックエンドサーバは、受信した予め設定された位置条件などのデータについて分析などの処理を行い、処理結果(例えばフェンス範囲)を端末機器にフィードバックする。
【0020】
なお、本出願の実施例による信号機情報の出力方法は、サーバ105又は端末機器101、102、103によって実行されてもよく、それに対応して、信号機情報の出力装置は、サーバ105又は端末機器101、102、103に配置できる。
【0021】
なお、
図1の端末機器、ネットワーク、及びサーバの数は例示的なものに過ぎない。実現のニーズに応じて、任意の数の端末機器、ネットワーク及びサーバを有してもよい。
【0022】
また、
図2を参照すると、本出願に係る信号機情報の出力方法の一実施例の手順200が示されている。該信号機情報の出力方法は、ステップ201~ステップ204を含む。
【0023】
ステップ201、端末の、前記端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報を含む案内情報と測位情報とを取得する。
【0024】
本実施例では、信号機情報の出力方法が運行されている実行エンティティ(例えば
図1に示す端末機器又はサーバ)は、端末の案内情報と測位情報を取得する。具体的には、案内情報は、端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報、つまり、ナビゲーションの場合、端末は上記最寄り交差点でどのようなステアリングをするかを含むことができる。ここでのステアリング情報は、左折、右折、直進、及びUターンのうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
実際には、具体的なステアリング情報には、左折後右寄れ、左折後左寄れなどの複数種類が含まれ得る。上記実行エンティティ又は他の電子機器は、同一のステアリングの具体的なステアリング情報を分類することができ、例えば、この2つを左折に分類することにより、案内情報中のステアリング情報を得ることができる。
【0026】
ステップ202、複数のステアリング情報のそれぞれに対応する複数の信号機情報を含む端末の最寄り交差点での信号機情報を取得する。
【0027】
本実施例では、上記実行エンティティは、端末の上記最寄り交差点での信号機情報を取得する。具体的には、上記実行エンティティは、クラウドサーバから該信号機情報を取得してもよく、該最寄り交差点の信号機端末から取得してもよい。信号機は交差点に配置されて車両の停止又は通行を指示するための灯、例えば具体的には交通信号機であってもよい。
【0028】
上記カウントダウン情報は信号機のリアルタイム情報である。つまり、現在の該最寄り交差点の信号機は、該カウントダウン情報でカウントダウンしている。例えば、該カウントダウンは、秒を単位とする秒読み情報であってもよく、ミリ秒などの他の正確度も可能である。
【0029】
複数のステアリング情報のそれぞれに対応する信号機情報、つまり複数の信号機情報が取得される。各信号機情報は1つのステアリング情報に対応する。例えば、1つの信号機情報は左折に対応する信号機情報である。
【0030】
ステップ203、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、複数の信号機情報の中から、案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とする。
【0031】
本実施例では、上記実行エンティティは、端末が予め設定された位置条件を満たすと決定する場合、複数の信号機情報の中から、上記案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とする。具体的には、上記実行エンティティは、上記端末が採用すべき信号機情報であるステアリング情報に対応する信号機情報だけを、目標信号機情報とすることができる。例えば、端末の案内情報中のステアリング情報が直進しようとすることを示すと、該ステアリング情報に対応する信号機情報は目標信号機情報である。一方、取得した複数の信号機情報中の該目標信号機情報以外の信号機情報については、上記実行エンティティは処理しなくてもよい。
【0032】
ステップ204、目標信号機情報を出力する。
本実施例では、上記実行エンティティは、目標信号機情報を出力する。例えば、上記実行エンティティは、目標信号機情報を表示するか、又は、目標信号機情報を他の電子機器に送信する。
【0033】
本出願の上記実施例による方法は、運転しようとする方向について当該方向の信号機情報を表示することができ、それによって、複数の方向の信号機情報が同時に表示されることにより明瞭さや視認性が不十分であるという問題を回避する。
【0034】
本実施例のいくつかの好ましい実施形態では、予め設定された位置条件は、端末が最寄り交差点のフェンス範囲内であることであり、フェンス範囲は交差点中心を円心とするフェンス半径を含み、測位情報は端末と交差点中心との現在の距離を含み、上記測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答するステップは、現在の距離とフェンス半径との間の大きさの関係を決定するステップと、大きさの関係として現在の距離がフェンス半径以下であると決定すると、端末が予め設定された位置条件を満たすと決定するステップとを含んでもよい。
【0035】
これらの好ましい実施形態では、上記実行エンティティは、端末と最寄り交差点の交差点中心との現在の距離を測位情報とし、該現在の距離とフェンス半径との間の大きさの関係を比較する。具体的には、上記実行エンティティは、さまざまな方式で大きさの関係を比較することができ、例えば、上記現在の距離が上記フェンス半径以下であるか否かを判断する。判断の結果として以下である場合、上記実行エンティティは該端末が予め設定された位置条件を満たすと決定する。
【0036】
これらの実施形態では、フェンス半径によって、端末が予め設定された位置条件を満たすか否かを正確に判断できる。
【0037】
本実施例のいくつかの好ましい実施形態では、上記ステップ203は、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、案内情報中のステアリング情報を利用して、端末の現在の方向情報を更新するステップと、複数の信号機情報の中から、該現在の方向情報に対応する信号機情報を決定して、目標信号機情報とするステップと、を含んでもよい。
【0038】
これらの好ましい実施形態では、上記実行エンティティは、端末が交差点に近い場合、現在の方向情報を更新し、つまり、案内情報中のステアリング情報を端末の現在の方向情報であるローカルの方向値として決定することができる。次に、上記実行エンティティは、複数の信号機情報の中から、更新後の現在の方向情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とする。
【0039】
これらの実施形態では、端末が交差点に近い場合、端末の方向を更新することによって、好適な方向決定タイミングを見つけ、それにより、方向決定が早すぎると方向の正確性が不十分であり、又は遅れすぎるとユーザに信号機情報を表示する時間が不十分であることを回避する。
【0040】
本実施例のいくつかの好ましい実施形態では、上記ステップ203は、測位情報に基づいて決定端末が予め設定された位置条件を満たさないことに応答して、直進情報を利用して端末の現在の方向情報を更新するステップと、複数の信号機情報の中から、更新後の現在の方向情報に対応する信号機情報を決定して、目標信号機情報とするステップとを含んでもよい。
【0041】
これらの好ましい実施形態では、上記実行エンティティは、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たさないと決定する場合、直進情報を利用して、端末の現在の方向情報を更新し、更新後の現在の方向情報は上記直進情報である。次に、上記実行エンティティは、複数の信号機情報の中から、更新後の現在の方向情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とする。
【0042】
これらの実施形態では、端末が交差点に遠い場合、端末の方向を運転持続つまり直進とすることにより、交差点でのステアリングに対する設定が早すぎると途中でステアリングを変えることにより表示される信号機情報がユーザにより参照とされる信号機情報と一致しない場合を回避する。
【0043】
また、
図3を参照すると、
図3は、本実施例に係る信号機情報の出力方法の適用シナリオの一例の模式図である。
図3の適用シナリオでは、実行エンティティ301は端末の案内情報を取得し、ここで、案内情報は、端末の測位情報302と、端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報303例えば左折とを含む。実行エンティティ301は、端末の最寄り交差点での信号機情報304を取得し、ここで、信号機情報は、複数のステアリング情報のそれぞれに対応する信号機情報を含む。実行エンティティ301は、測位情報に基づいて302端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、複数の信号機情報304の中から、案内情報中のステアリング情報303に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報305とする。実行エンティティ301は、目標信号機情報305を出力する。
【0044】
さらに、
図4を参照すると、信号機情報の出力方法の別の実施例の手順400が示されている。該方法は、目標SDKが運行されている上記端末に適用でき、該手順400は目標SDKを利用して行うことができ、具体的には、ステップ401~ステップ404を含んでもよい。
【0045】
ステップ401、目標SDKを利用して、端末の、前記端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報を含む案内情報を取得する。
【0046】
本実施例では、信号機情報の出力方法が運行されている実行エンティティ(例えば
図1に示す端末機器又はサーバ)は、目標SDKを利用して端末の案内情報と測位情報を取得する。具体的には、案内情報は、端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報、つまり、ナビゲーションの場合、端末が上記最寄り交差点においてどのようなステアリングをとるかを含む。ここでのステアリング情報は、左折、右折、直進、及びUターンのうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
該目標SDK(softwaredevelopmentkit、ソフトウェア開発キット)は端末で信号機情報を処理・出力するSDK、つまり交通信号機データSDKとしてもよい。
【0048】
ステップ402、目標SDKを利用して、複数のステアリング情報のそれぞれに対応する複数の信号機情報を含む端末の最寄り交差点での信号機情報を取得する。
【0049】
本実施例では、上記実行エンティティは、目標SDKを利用して、端末の上記最寄り交差点での信号機情報を取得する。具体的には、上記実行エンティティは、クラウドサーバから該信号機情報を取得してもよく、該最寄り交差点の信号機端末から取得してもよい。
【0050】
ステップ403、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、目標SDKを利用して複数の信号機情報の中から、案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とする。
【0051】
本実施例では、上記実行エンティティは、目標SDKを利用して測位情報に基づいて、端末が予め設定された位置条件を満たすと決定し、つまり複数の信号機情報の中から、上記案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とする。具体的には、上記実行エンティティは、上記端末が採用すべき信号機情報だけを目標信号機情報とする。例えば、端末の案内情報中のステアリング情報が直進しようとすることを示すと、採用すべき信号機情報は該ステアリング情報に対応する信号機情報である。一方、取得した複数の信号機情報中の、この採用すべき信号機情報以外の信号機情報については、上記実行エンティティは処理しなくてもよい。
【0052】
ステップ404、目標SDKで目標信号機情報を出力する。
本実施例では、上記実行エンティティは、目標SDKで、目標信号機情報を出力する。例えば、上記実行エンティティは、目標信号機情報を表示するか、又は、目標SDKで目標信号機情報を他のアプリケーションに送信する。
【0053】
任意選択に、予め設定された位置条件は、端末が最寄り交差点のフェンス範囲内であることであり、フェンス範囲は交差点中心を円心とするフェンス半径を含み、測位情報は端末と交差点中心との現在の距離を含み、上記実行エンティティは、目標SDKを利用して、現在の距離とフェンス半径との間の大きさの関係を決定し、大きさの関係として現在の距離がフェンス半径以下であると決定すると、端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することができる。
【0054】
本実施例では、目標SDKを利用して、信号機情報を処理することで、出力する目標信号機情報の正確性を向上できる。
【0055】
本実施例のいくつかの好ましい実施形態では、前記端末にナビゲーションアプリがインストールされており、
前記方法は、前記ナビゲーションアプリから前記案内情報と測位情報を取得するステップをさらに含み、前記端末の案内情報と測位情報を取得するステップは、前記目標SDKで前記ナビゲーションアプリから出力された案内情報と測位情報とを受信するステップを含み、前記目標信号機情報を出力する前記ステップは、前記目標信号機情報を、前記目標SDKから前記ナビゲーションアプリに出力し、前記ナビゲーションアプリにおいて前記目標信号機情報を表示するステップを含む。
【0056】
これらの好ましい実施形態では、上記実行エンティティは、ナビゲーションアプリから案内情報と測位情報を取得し、目標SDKに出力することにより、目標SDKが端末の案内情報と測位情報を取得するようにする。次に、上記実行エンティティは、目標信号機情報を目標SDKから上記ナビゲーションアプリに出力し、ナビゲーションアプリにおいてユーザに目標信号機情報を表示する。
【0057】
これらの実施形態では、端末は、ナビゲーションアプリと目標SDKとの間でインタラクションすることで、目標信号機情報を生成・表示することができる。
【0058】
さらに、
図5を参照すると、上記各図に示す方法の実装として、本出願は、信号機情報の出力装置の一実施例を提供し、該装置の実施例は
図2に示す方法の実施例に対応しており、上記した特徴に加えて、該装置の実施例は、
図2に示す方法の実施例と同一又は対応する特徴又は効果を含んでもよい。該装置は、具体的には、各種の電子機器に適用できる。
【0059】
図5に示すように、本実施例の信号機情報の出力装置500は、第1の取得ユニット501、第2の取得ユニット502、決定ユニット503、及び出力ユニット504を含む。第1の取得ユニット501は、端末の、前記端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報を含む案内情報と測位情報とを取得するように構成され、第2の取得ユニット502は、複数のステアリング情報のそれぞれに対応する信号機情報を含む端末の最寄り交差点での信号機情報を取得するように構成され、決定ユニット503は、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、複数の信号機情報の中から、案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とするように構成され、出力ユニット504は、目標信号機情報を出力するように構成される。
【0060】
本実施例では、信号機情報の出力装置500の第1の取得ユニット501、第2の取得ユニット502、決定ユニット503、及び出力ユニット504による具体的な処理及びそれらの処理による技術的効果については、
図2に対応する実施例のステップ201、ステップ202、及びステップ203の関連説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0061】
本実施例のいくつかの好ましい実施形態では、予め設定された位置条件は、端末が最寄り交差点のフェンス範囲内であることであり、フェンス範囲は、交差点中心を円心とするフェンス半径を含み、測位情報は端末と交差点中心との現在の距離を含み、決定ユニットは、さらに、現在の距離とフェンス半径との間の大きさの関係を決定し、大きさの関係として現在の距離がフェンス半径以下であると決定すると、端末が予め設定された位置条件を満たすと決定する方式によって、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答するステップを実行するように構成される。
【0062】
本実施例のいくつかの好ましい実施形態では、目標SDKが運行されている端末に適用され、端末は、目標SDKを利用して請求項1~2のいずれかの装置を実行する。
【0063】
本実施例のいくつかの好ましい実施形態では、前記端末にナビゲーションアプリがインストールされており、前記装置は、前記ナビゲーションアプリから前記案内情報と測位情報を取得するように構成される第3の取得ユニットをさらに含み、前記第1の取得ユニットは、さらに、前記目標SDKで前記ナビゲーションアプリから出力された案内情報と測位情報とを受信する方式によって、前記端末の案内情報と測位情報を取得するステップを実行するように構成され、前記出力ユニットは、さらに、前記目標信号機情報を、前記目標SDKから前記ナビゲーションアプリに出力し、前記ナビゲーションアプリにおいて前記目標信号機情報を表示する方式によって、前記目標信号機情報を出力する前記ステップを実行するように構成される。
【0064】
本実施例のいくつかの好ましい実施形態では、決定ユニットは、さらに、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、案内情報中のステアリング情報を利用して、端末の現在の方向情報を更新し、複数の信号機情報の中から、更新後の現在の方向情報に対応する信号機情報を決定して、目標信号機情報とする方式によって、測位情報に基づいて端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、複数の信号機情報の中から、案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とするステップを実行するように構成される。
【0065】
本実施例のいくつかの好ましい実施形態では、装置は、測位情報に基づいて決定端末が予め設定された位置条件を満たさないことに応答して、直進情報を利用して端末の現在の方向情報を更新するように構成される更新ユニットと、複数の信号機情報の中から、更新後の現在の方向情報に対応する信号機情報を決定して、目標信号機情報とするように構成される目標決定ユニットとをさらに含む。
【0066】
本出願の実施例によれば、本出願は、電子機器、及び種読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0067】
図6には、本出願の実施例に係る信号機の出力方法の電子機器のブロック図が示されている。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナル・デジタル・アシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータのような、様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを意図している。電子機器はまた、パーソナルデジタルプロセッシング、セルラー電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、及び他の類似のコンピューティング装置のような、様々な形態のモバイル装置を表すことができる。本明細書に示されるコンポーネント、それらの接続及び関係、ならびにそれらの機能は一例にすぎず、本明細書に記載及び/又は必要とされる本出願の実装を制限することを意図していない。
【0068】
図6に示すように、該電子機器は、1つ以上のプロセッサ601と、メモリ602と、高速インタフェースと低速インタフェースとを含む、各コンポーネントを接続するためのインタフェースとを含む。各コンポーネントは、異なるバスを用いて相互に接続され、共通のマザーボードに実装される、又は、必要に応じて他の方法で実装され得る。プロセッサは、外部入力/出力装置(例えば、インターフェースに結合された表示機器)にGUIのグラフィック情報を表示するためにメモリ内又はメモリ上に記憶された命令を含む、電子機器内で実行される命令を処理することができる。他の実施形態では、必要に応じて、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスは、複数のメモリ及び複数のメモリと共に使用され得る。同様に、複数の電子機器を接続することができ、各機器は、必要な動作の一部(例えば、サーバアレイ、ブレードサーバセット、又はマルチプロセッサシステムとして)を提供する。
図6では、1つのプロセッサ601が例示されている。
【0069】
メモリ602は、本出願による非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。ここで、前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサに本出願による信号機情報の出力方法を実行させるために、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶している。本出願の非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本出願による信号機情報の出力方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令を記憶する。
【0070】
メモリ602は、非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、非一時的ソフトウェアプログラム、非一時的コンピュータ実行可能プログラム、及び本出願の実施例における信号機情報の出力方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、
図4に示す第1の取得ユニット501、第1の取得ユニット502、決定ユニット503及び出力ユニット504)のようなモジュールを記憶するために使用することができる。プロセッサ601は、メモリ602に記憶された非一時的ソフトウェアプログラム、命令、及びモジュールを実行することによって、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する、すなわち、上記方法の実施例における信号機情報の出力方法を実現することができる。
【0071】
メモリ602は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができるプログラム記憶領域と、信号機情報の出力方法の電子機器の使用に応じて作成されたデータなどを記憶することができるデータ記憶領域とを含む。さらに、メモリ602は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、少なくとも1つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的固体メモリデバイスなどの非一時的メモリを含むこともできる。いくつかの実施例では、メモリ602は、オプションとして、プロセッサ601に対して遠隔的に設置されたメモリを含むことができ、これらの遠隔メモリは、メモリネットワークを介して信号機情報の出力電子機器に接続され得る。上記のネットワークの例には、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0072】
信号機情報の出力方法の電子機器は、入力装置603及び出力装置604をさらに含むことができる。プロセッサ601、メモリ602、入力装置603、及び出力装置604は、バス又は他の方法で接続されてもよく、
図6には、バスを介した接続が例示されている。
【0073】
入力装置603は、数字又は文字情報を受信すること、及び信号機情報の出力方法の電子機器のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができ、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックボード、タッチパッド、ポインティングスティック、1つ以上のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置604は、表示機器、補助照明装置(例えば、LED)、及び触覚フィードバック装置(例えば、振動モータ)などを含むことができる。この表示機器は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、及びプラズマディスプレイを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、表示機器はタッチスクリーンであってもよい。
【0074】
ここで記載されたシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、専用ASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はこれらの組み合わせにおいて実装されてもよい。これらの様々な実施形態は、以下を含むことができる。1つ以上のコンピュータプログラムで実行し、この1つ以上のコンピュータプログラムは、専用又は汎用のプログラマブルプロセッサとすることができる少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行及び/又は解釈することができ、記憶システムと、少なくとも1つの入力装置と、少なくとも1つの出力装置とからデータ及び命令を受信し、この記憶システムと、この少なくとも1つの入力装置と、この少なくとも1つの出力装置とにデータ及び命令を転送することができる。
【0075】
これらの計算プログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる)は、プログラマブルプロセッサの機械命令を含み、これらの計算プログラムは、高度なプロセス及び/又はオブジェクト指向プログラミング言語、及び/又はアセンブル/機械語を使用して実装されてもよい。本明細書で使用されるように、用語「機械読み取り可能な媒体」及び「コンピュータ読み取り可能な媒体」は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/又は装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブル論理デバイス(PLD))を指し、機械読み取り可能な信号としての機械命令を受信する機械読み取り可能媒体を含む。用語「機械読み取り可能な信号」は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意の信号を指す。
【0076】
ユーザとの対話を提供するために、ここで記載されたシステム及び技術は、コンピュータで実施することができ、このコンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、ユーザがコンピュータに入力を提供することを可能にするキーボード及びポインティング装置(例えば、マウス又はトラックボール)とを有する。他の種類の装置も、ユーザとの対話を提供するために使用され得、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、そしてユーザからの入力は、任意の形式(音声入力、音声入力、又は触覚入力を含む)で受信することができる。
【0077】
ここで記載されたシステム及び技術は、バックグラウンドコンポーネント(例えば、データサーバとして)、又はミドルウェアコンポーネント(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、ユーザがここで記載されたシステム及び技術の実施形態と対話することを可能とするグラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ)、又はそのようなバックグラウンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムにおいて実施される。システムのコンポーネントは、任意の形や媒体のデジタルデー通信(例えば、通信ネットワーク)を使っても相互に接続され得る。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、及びインターネットが含まれる。
【0078】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含むことができる。クライアント及びサーバは、一般的に互いに離れており、通常通信ネットワークを介してインタラクションする。クライアントとサーバの関係は、対応するコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。サーバはクラウドコンピューティングサーバ又はクラウドホストとも呼ばれるクラウドサーバであってもよく、クラウドコンピューティングサービスシステムのホスト製品であり、それにより、従来の物理ホストとVPSサービス(「VirtualPrivateServer」、略語「VPS」)に存在する管理の難しさとビジネスの拡張性の弱さの欠点を解決する。サーバは、分散システムのサーバであっても、ブロックチェーンと組み合わせたサーバであってもよい。
【0079】
図面中のフローチャート及びブロック図は、本出願の様々な実施例によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、及び操作を例示する。この点において、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、所定の論理機能を実現するための1つ以上の実行可能命令を含むモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表してもよい。なおいくつかの代替実装では、ブロックに記載された機能は、図面に記載された順序とは異なる順序で発生することもある。例えば,連続して表示される2つのブロックは、実際には基本的に並行して実行され、機能によっては逆の順序で実行されることもある。また、なお、ブロック図及び/又はフローチャート中の各ブロック、ならびにブロック図及び/又はフローチャート中のブロックの組み合わせは、特定の機能又は操作を実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実装されてもよい。
【0080】
本出願の実施例に係るユニットは、ソフトウェアの形態で実現されてもよく、ハードウェアの形態で実現されてもよい。説明するユニットはまた、プロセッサに配置されてもよく、例えば、プロセッサは、第1の取得ユニット、第2の取得ユニット、決定ユニット、及び出力ユニットを含むように記載されてもよい。ここで、これらのユニットの名称は、場合によって、このユニット自体を制限するものではなく、例えば、第1の取得ユニットは、「端末の案内情報を取得するユニット」として記載されてもよい。
【0081】
別の態様として、本出願は、コンピュータ読み取り可能な媒体をさらに提供し、該コンピュータ読み取り可能な媒体は、上記実施例に記載の装置に含まれるものであってもよく、該装置に組み込まれずに単独で存在してもよい。上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、1つ以上のプログラムを担持しており、上記1つ以上の複数のプログラムは、該装置により実行されると、端末の、前記端末の走行方向における最寄り交差点でのステアリング情報を含む案内情報と測位情報とを取得するステップと、複数のステアリング情報のそれぞれに対応する信号機情報を含む前記端末の前記最寄り交差点での信号機情報を取得するステップと、前記測位情報に基づいて前記端末が予め設定された位置条件を満たすと決定することに応答して、前記複数の信号機情報の中から、前記案内情報中のステアリング情報に対応する信号機情報を決定して、この信号機情報を目標信号機情報とするステップと、前記目標信号機情報を出力するステップと、を該装置に実行させる。
【0082】
以上の説明は、本出願の好適な実施例及び適用される技術原理の説明にすぎない。当業者にとって自明なように、本出願に係る発明の範囲は、上記の技術的特徴の特定の組合せからなる技術案に限定されるものではなく、上記の発明構想を逸脱することなく、上記の技術的特徴又はその同等の特徴の任意の組合せからなる他の技術案をもカバーする。例えば、上記の特徴と、本出願で開示された(ただし、これに限定されない)類似の機能を有する技術的特徴とを相互に置き換えて形成された技術案である。
【外国語明細書】