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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022029059
(43)【公開日】2022-02-17
(54)【発明の名称】マスク支持具
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20220209BHJP
A62B 18/08 20060101ALI20220209BHJP
【ＦＩ】
A41D13/11 Z
A62B18/08 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2020132165
(22)【出願日】2020-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】596039604
【氏名又は名称】株式会社ルックウェル
(74)【代理人】
【識別番号】100076406
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳
(74)【代理人】
【識別番号】100171941
【弁理士】
【氏名又は名称】辻 忠行
(74)【代理人】
【識別番号】100150762
【弁理士】
【氏名又は名称】阿野 清孝
(72)【発明者】
【氏名】高畑 智和
【テーマコード（参考）】
2E185
【Ｆターム（参考）】
2E185AA07
2E185BA11
2E185CC32
(57)【要約】 （修正有）
【課題】輸送や携帯の際に嵩張らないマスク支持具を提供する。
【解決手段】マスク支持具１００は、マスクＡと顔面の間に挿入して、マスクＡの内側からマスクＡを支持するために用いられ、有端、又は無端の輪状をなす支持枠と、支持枠の径方向にアーチ状に架け渡し可能なアーチ形成用部材とを備え、支持枠、及びアーチ形成用部材が、共にシート状部材からなる。
【選択図】図１
【解決手段】マスク支持具１００は、マスクＡと顔面の間に挿入して、マスクＡの内側からマスクＡを支持するために用いられ、有端、又は無端の輪状をなす支持枠と、支持枠の径方向にアーチ状に架け渡し可能なアーチ形成用部材とを備え、支持枠、及びアーチ形成用部材が、共にシート状部材からなる。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクと顔面の間に挿入して、マスクの内側からマスクを支持するマスク支持具であって、
有端、又は無端の輪状をなす支持枠と、
前記支持枠の径方向にアーチ状に架け渡し可能なアーチ形成用部材と
を備え、
前記支持枠、及び前記アーチ形成用部材が、共にシート状部材からなることを特徴とするマスク支持具。
有端、又は無端の輪状をなす支持枠と、
前記支持枠の径方向にアーチ状に架け渡し可能なアーチ形成用部材と
を備え、
前記支持枠、及び前記アーチ形成用部材が、共にシート状部材からなることを特徴とするマスク支持具。
【請求項2】
前記アーチ形成用部材、又は前記支持枠に設けられる係合部と、
前記アーチ形成用部材、又は前記支持枠に設けられる係合受け部と
を有し、
前記アーチ形成用部材は、長手方向の両端間の距離が前記架け渡しの方向における前記支持枠の外径よりも長く、
前記係合受け部を前記係合部に係合することにより、前記アーチ形成用部材が厚み方向に湾曲して前記支持枠の径方向に架け渡し可能である請求項１に記載のマスク支持具。
前記アーチ形成用部材、又は前記支持枠に設けられる係合受け部と
を有し、
前記アーチ形成用部材は、長手方向の両端間の距離が前記架け渡しの方向における前記支持枠の外径よりも長く、
前記係合受け部を前記係合部に係合することにより、前記アーチ形成用部材が厚み方向に湾曲して前記支持枠の径方向に架け渡し可能である請求項１に記載のマスク支持具。
【請求項3】
前記アーチ形成用部材は、基端が前記支持枠と一体的に連結しているとともに前記支持枠の外方へ延出するよう設けられ、先端側に前記係合部を有しており、
前記係合受け部が、前記支持枠の径方向における前記アーチ形成用部材の反対側に設けられている請求項２に記載のマスク支持具。
前記係合受け部が、前記支持枠の径方向における前記アーチ形成用部材の反対側に設けられている請求項２に記載のマスク支持具。
【請求項4】
前記係合部、又は前記係合受け部が、前記アーチ形成用部材をアーチ状に架け渡す方向に複数並べて設けられている請求項２、又は請求項３に記載のマスク支持具。
【請求項5】
前記支持枠は、前記アーチ形成用部材の基端が連結する部分の内側に、前記アーチ形成用部材を前記支持部の表側から挿通可能なスリットを有する請求項３に記載のマスク支持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、衛生マスク内の温度上昇や呼吸の苦しさ、化粧落ち等を抑制するために、衛生マスクと顔の間に挿入して、衛生マスクを顔の表面から浮かせるべく支持するマスク支持具に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、新型コロナウイルスが広く蔓延する中、夏季であっても、外出時や人との対面時には、マスクを着用することが必須となっている。
ところが、夏の暑い時期には、マスクを着用することでマスク内の温度は上昇し、また呼吸が苦しいことから、マスクを着用することによる熱中症のリスクが指摘されている。
また、女性にとっては、マスクの着用により、ファンデーションや口紅がマスクに付着し、マスクが汚れて、お化粧が落ちるという問題がある。
ところが、夏の暑い時期には、マスクを着用することでマスク内の温度は上昇し、また呼吸が苦しいことから、マスクを着用することによる熱中症のリスクが指摘されている。
また、女性にとっては、マスクの着用により、ファンデーションや口紅がマスクに付着し、マスクが汚れて、お化粧が落ちるという問題がある。
【0003】
そこで、このような問題を解決すべく、マスクと顔の間に挿入してマスクを持ち上げるマスク支持具が提案されている（特許文献１、非特許文献１）。
【0004】
例えば、特許文献１においては、アーチ状の棒材からなる左右一対の縦線部材を、同様にアーチ状をなす横線部材で連結し、顔面との接点を板辺状の当接部材で支持した布製のマスク支持具（支え具）が提案されている。
【0005】
また、非特許文献１のネット販売サイトでは、樹脂により一体成型されたマスク支持具（立体インナーマスク）が販売されている。非特許文献１の立体インナーマスクは、下辺側が短い台形状の外枠の上辺が、鼻を回避すべくアーチ状に形成され、上辺と下辺の左右方向の中央がアーチ状の縦線部材で連結された形状をなしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開昭６４－２０８６６号公開公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】「Ｂｆｕｌｌ」ネット販売サイトのページ 令和２年７月１５日検索 ＜ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｆｏｔｓ．ｊｐ／ｉｎｄｅｘ．ｐｈｐ／ｐｒｏｄｕｃｔｓ／ｄｅｔａｉｌ／２３９＞
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献１、特許文献２のマスク支持具では、常時、立体状に維持されるため、販売のための輸送の際や、個人がバッグに入れて持ち歩く際に嵩張るという問題があり、また、一部又は全部が樹脂で成型されるため、金型が必要となる等、製作費がかさむという問題が有る。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、輸送やバッグで持ち歩く際に、嵩張ることがなく、製作費を抑制可能なマスク支持具の提供を目的とする。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、輸送やバッグで持ち歩く際に、嵩張ることがなく、製作費を抑制可能なマスク支持具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するためになされた発明は、マスクと顔面の間に挿入して、マスクの内側からマスクを支持するマスク支持具であって、有端、又は無端の輪状をなす支持枠と、前記支持枠の径方向にアーチ状に架け渡し可能なアーチ形成用部材とを備え、前記支持枠、及び前記アーチ形成用部材が、共にシート状部材からなることを特徴とする。
【0010】
本発明のマスク支持具は、このように支持枠とアーチ形成用部材を共にシート状部材から形成したので、輸送や持ち運びの際に嵩張ることがなく、全体を一枚の厚紙や樹脂製シートから打抜くことで成型することができる。
【0011】
本発明のマスク支持具は、前記アーチ形成用部材、又は前記支持枠に設けられる係合部と、前記アーチ形成用部材、又は前記支持枠に設けられる係合受け部とを有し、前記アーチ形成用部材は、長手方向の両端間の距離が前記架け渡しの方向における前記支持枠の外径よりも長く、 前記係合受け部を前記係合部に係合することにより、前記アーチ形成用部材が厚み方向に湾曲して前記支持枠の径方向に架け渡し可能であることが好ましい。
このように、係合部と係合受け部を係合することによりアーチ形成用部材が厚み方向に湾曲してアーチ状に変形するよう構成したので、係合部と係合受け部とを着脱することで、支持枠とアーチ形成用部材とが共に平板状となる展開姿勢と、支持枠によりアーチ形成用部材がアーチ状に支持される立体姿勢との間で、容易に姿勢変更ができる。
また、立体姿勢において、アーチ形成用部材が厚み方向に湾曲した状態となるため、マスクの形状に合わせてアーチ形成用部材が柔軟に変形する。
このように、係合部と係合受け部を係合することによりアーチ形成用部材が厚み方向に湾曲してアーチ状に変形するよう構成したので、係合部と係合受け部とを着脱することで、支持枠とアーチ形成用部材とが共に平板状となる展開姿勢と、支持枠によりアーチ形成用部材がアーチ状に支持される立体姿勢との間で、容易に姿勢変更ができる。
また、立体姿勢において、アーチ形成用部材が厚み方向に湾曲した状態となるため、マスクの形状に合わせてアーチ形成用部材が柔軟に変形する。
【0012】
前記アーチ形成用部材は、基端が前記支持枠と一体的に連結しているとともに前記支持枠の外方へ延出するよう設けられ、先端側に前記係合部を有しており、前記係合受け部が、前記支持枠の径方向における前記アーチ形成用部材の反対側に設けられていることが好ましい。
こうすることで、１組の係合部と係合受け部を係合するだけで、アーチ形成用部材を立体姿勢に組み立てることができる。
こうすることで、１組の係合部と係合受け部を係合するだけで、アーチ形成用部材を立体姿勢に組み立てることができる。
【0013】
前記係合部、又は前記係合受け部は、前記アーチ形成用部材をアーチ状に架け渡す方向に複数並べて設けられていることが好ましい。
係合受け部がアーチ形成用部材を変え渡す方向に複数設けられている場合に、係合部を係合する係合受け部を変更することで、立体姿勢におけるアーチ形成部材の高さを調節できる。係合部が複数ある場合も同様である。
係合受け部がアーチ形成用部材を変え渡す方向に複数設けられている場合に、係合部を係合する係合受け部を変更することで、立体姿勢におけるアーチ形成部材の高さを調節できる。係合部が複数ある場合も同様である。
【0014】
前記支持枠は、前記アーチ形成用部材の基端が連結する部分の内側に前記アーチ形成用部材を前記支持部の表側から挿通可能なスリットを有することが好ましい。
こうすることで、アーチ形成用部材を支持枠の表側から裏側へ抜けるよう当該スリットへ挿通し、しかるのちアーチ形成用部材を支持枠の表側へアーチ状に湾曲させるようにして支持枠に架け渡すことで、支持枠の下部における幅方向の内側を持ち上げて、支持枠の裏面を顔面の傾斜に近づけることができる。
こうすることで、アーチ形成用部材を支持枠の表側から裏側へ抜けるよう当該スリットへ挿通し、しかるのちアーチ形成用部材を支持枠の表側へアーチ状に湾曲させるようにして支持枠に架け渡すことで、支持枠の下部における幅方向の内側を持ち上げて、支持枠の裏面を顔面の傾斜に近づけることができる。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように、本発明に係るマスク支持具によれば、各部材をシート状部材により形成したので、輸送や持ち運びの際に嵩張ることがなく、また、全体を一枚のシート状部材から形成できるので、製造コストを節約できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第１実施形態に係るマスク支持具の使用状態を示す斜視透過図である。
【図6】本発明の第１実施形態に係るマスク支持具におけるアーチ形成用部材と支持枠の連結箇所周辺の変形例を示す要部斜視図である。
【図7】本発明の第２実施形態に係るマスク支持具の展開姿勢における正面図である。
【図8】本発明の第３実施形態に係るマスク支持具の展開姿勢における正面図である。
【図9】本発明の第４実施形態に係るマスク支持具の展開姿勢における正面図である。
【図10】本発明の第５実施形態に係るマスク支持具の展開姿勢における正面図である。
【図11】本発明の第６実施形態のマスク支持具の展開姿勢における支持枠、及びアーチ形成用部材を併せて示した正面図である。
【図12】本発明の第７実施形態のマスク支持具の展開姿勢における支持枠、及びアーチ形成用部材を併せて示した正面図である。
【図13】本発明の第８実施形態に係るマスク支持具の展開姿勢における正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、適宜図面を用いながら本発明の実施形態について詳述する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限られるものではない。
尚、以下の説明において、マスク支持具の着用時における上下方向、左右方向を単に上下方向、左右方向ということがある。
尚、以下の説明において、マスク支持具の着用時における上下方向、左右方向を単に上下方向、左右方向ということがある。
【0018】
（第１実施形態）
図１から図６は、本発明の第１実施形態に係るマスク支持具１００を示している。マスク支持具１００は、図１に示すように不織布やガーゼ等からなる衛生マスクＡと顔面との間に挿入して、マスクを内側から支持するために用いられる。
マスク支持具１００は、図２に示すように、輪状の支持枠１と、支持枠１の下辺１２から支持枠１の径方向外側へ延出するアーチ形成用部材２とを主に備えている。支持枠１、アーチ形成用部材２は、ポリプロピレンその他の可撓性を有する樹脂製シートや厚紙等からなるシート状部材をトムソン金型で打抜いて形成される。
図１から図６は、本発明の第１実施形態に係るマスク支持具１００を示している。マスク支持具１００は、図１に示すように不織布やガーゼ等からなる衛生マスクＡと顔面との間に挿入して、マスクを内側から支持するために用いられる。
マスク支持具１００は、図２に示すように、輪状の支持枠１と、支持枠１の下辺１２から支持枠１の径方向外側へ延出するアーチ形成用部材２とを主に備えている。支持枠１、アーチ形成用部材２は、ポリプロピレンその他の可撓性を有する樹脂製シートや厚紙等からなるシート状部材をトムソン金型で打抜いて形成される。
【0019】
支持枠１は、図２に示すように、上辺１１、下辺１２，左右一対の側辺１３，１３からなる台形状をなす輪状に形成されている。上辺１１、下辺１２は、左右方向に延びる略直線状に、側辺１３，１３は上下方向に延び、中央が外方へ湾出する曲線状をなしている。図示の例では、支持枠１は、無端輪状に設けられているが、Ｃ字のような周方向の一部が途切れた有端輪状（不図示）であってもよい。
【0020】
上辺１１は、中央部分から支持枠１の内方へ延出する略長方形のアーチ係止片１４を備えている。上辺１１の左右両端部は、やや幅広に形成されて、マスクＡに係止するための係止爪１１ａ，１１ａが設けられている。上辺１１は、立体姿勢に組み立てる際の折線となる、左右二対の谷折線１１ｂ，１１ｂ，…と、左右一対の山折線１１ｃ，１１ｃとを備えている。
アーチ係止片１４は、アーチ形成用部材２を架け渡す方向に並ぶ２つの円弧状スリットからなる係合受け部１４ａ，１４ａと、基端部の谷折線１４ｂと、中間部の山折線１４ｃを有している。
アーチ係止片１４は、アーチ形成用部材２を架け渡す方向に並ぶ２つの円弧状スリットからなる係合受け部１４ａ，１４ａと、基端部の谷折線１４ｂと、中間部の山折線１４ｃを有している。
【0021】
下辺１２は、左右方向の中央に、内方へ突出する突片１５を備えており、突片１５には、アーチ形成用部材２を挿通するスリット１５ａが設けられている。下辺１２は、左右一対の谷折線１２ａ，１２ａと、左右一対の山折線１２ｂ，１２ｂを備えている。
【0022】
アーチ形成用部材２は、図２に示すように、支持枠１の下辺１２の左右方向の中央における外縁から、支持枠１に垂直に、かつ支持枠１の外方へ延出するよう設けられている。アーチ形成用部材２の長さＬは、支持枠１のアーチ形成用部材２を架け渡す方向における外径Ｒよりも長く形成されている。アーチ形成用部材２の基端部２ａには折線が設けられ、先端には先細りの係合部２ｂと、係合受け部１４ａに係止して係合部２ｂの抜けを防止する左右一対のスリット２ｃ，２ｃが設けられている。
【0023】
マスク支持具１００を図２の展開姿勢から図３に示した立体姿勢に組み立てる際には、まず、図５に示すように、アーチ形成用部材２を、基端部２ａで、略１８０度、支持枠１の表側へ折り曲げ、先端側から突片１５のスリット１５ａへ挿通したのち、基端部２ａとスリット１５ａの間に弛みが無くなるまで、アーチ形成用部材２を支持枠１の裏側（図３の紙面裏側）へ引き出す。しかるのち、アーチ形成用部材２を、板厚方向かつ支持枠１の表側へ湾出するように湾曲させ、先端の係合部２ｂをアーチ係止片１４の係合受け部１４ａに差し込む（図４参照）。アーチ形成用部材２の長さＬは、支持枠１の外径Ｒよりも長いので、アーチ形成用部材２を支持枠１にアーチ状に架け渡すことができる。
【0024】
アーチ係止片１４には、アーチ形成用部材２を架け渡す方向（図２の上下方向）に２つの係合受け部１４ａ，１４ａが設けられており、いずれの係合部２ｂを係合するかにより、アーチ形成用部材の立体姿勢における支持枠１からの突出高さを増減できる。
尚、アーチ形成用部材２の立体姿勢における突出高さは、図６に示したように、アーチ形成用部材２の係合部２ｂに複数対のスリット２ｃ，２ｃを設けることによっても加減できる。
尚、アーチ形成用部材２の立体姿勢における突出高さは、図６に示したように、アーチ形成用部材２の係合部２ｂに複数対のスリット２ｃ，２ｃを設けることによっても加減できる。
【0025】
また、アーチ形成用部材２を支持枠１の表側から裏側へ抜けるようにスリット１５ａに挿通したのち支持枠１に架け渡すことで、突片１５と共に下辺１２の内縁１２ｃを支持枠１の表側へ持ち上げて、下辺１２の傾斜を顎の傾斜に合わせることができる。
【0026】
マスク支持具１００を立体姿勢に組み立てたら、マスクＡを着用し、マスクＡの上縁Ａ１を係止爪１１ａで挟持するようにして、マスクＡと顔の間にマスク支持具１００を挿入する。こうすることで、マスクＡを顔から離すことができるので、呼吸を楽にし、化粧落ちや、化粧品によるマスクの汚れを抑制できる。
【0027】
（第２実施形態）
図７は、本発明の第２実施形態に係るマスク支持具２００を示している。マスク支持具２００は、第１実施形態のマスク支持具１００から係止爪１１ａを省略したものである。
尚、第２実施形態以降の実施形態において、他の実施形態と共通する部材については、同一符号を用いて説明を省略する。
図７は、本発明の第２実施形態に係るマスク支持具２００を示している。マスク支持具２００は、第１実施形態のマスク支持具１００から係止爪１１ａを省略したものである。
尚、第２実施形態以降の実施形態において、他の実施形態と共通する部材については、同一符号を用いて説明を省略する。
【0028】
（第３実施形態）
図８は、本発明の第３実施形態に係るマスク支持具３００を示している。マスク支持具３００は、左右一対にアーチ係止片３１４，３１４を設けた支持枠３０１と、先端に左右一対の枝部３２１，３２１を設けたＹ字状のアーチ形成用部材３０２とを備えている。アーチ形成用部材３０２は、枝部３２１，３２１の先端に設けられた係合部２ｂ，２ｂをアーチ係止片３１４，３１４の係合受け部３１４ａ，３１４ａにそれぞれ係合することで、支持枠３０１にアーチ状に架け渡される。アーチ形成用部材３０２は、先端が二股に分かれているので、着用者の鼻を避けることができる。
図８は、本発明の第３実施形態に係るマスク支持具３００を示している。マスク支持具３００は、左右一対にアーチ係止片３１４，３１４を設けた支持枠３０１と、先端に左右一対の枝部３２１，３２１を設けたＹ字状のアーチ形成用部材３０２とを備えている。アーチ形成用部材３０２は、枝部３２１，３２１の先端に設けられた係合部２ｂ，２ｂをアーチ係止片３１４，３１４の係合受け部３１４ａ，３１４ａにそれぞれ係合することで、支持枠３０１にアーチ状に架け渡される。アーチ形成用部材３０２は、先端が二股に分かれているので、着用者の鼻を避けることができる。
【0029】
（第４実施形態）
図９は、本発明の第４実施形態に係るマスク支持具４００を示している。マスク支持具４００は、左右一対にアーチ係止片４１４，４１４を設けた支持枠４０１と、支持枠４０１の下辺１２から外方へ平行に、かつ左右対称に延出する２本のアーチ形成用部材２，２とを備えている。アーチ形成用部材２，２は、先端の係合部２ｂ，２ｂをアーチ係止片４１４，４１４の係合受け部４１４ａ，４１４ａにそれぞれ係合することで、支持枠４０１にアーチ状に架け渡される。アーチ形成用部材４０２は、支持枠４０１の左右方向の中央を外れているので、着用者の鼻を避けることができる。
図９は、本発明の第４実施形態に係るマスク支持具４００を示している。マスク支持具４００は、左右一対にアーチ係止片４１４，４１４を設けた支持枠４０１と、支持枠４０１の下辺１２から外方へ平行に、かつ左右対称に延出する２本のアーチ形成用部材２，２とを備えている。アーチ形成用部材２，２は、先端の係合部２ｂ，２ｂをアーチ係止片４１４，４１４の係合受け部４１４ａ，４１４ａにそれぞれ係合することで、支持枠４０１にアーチ状に架け渡される。アーチ形成用部材４０２は、支持枠４０１の左右方向の中央を外れているので、着用者の鼻を避けることができる。
【0030】
（第５実施形態）
図１０は、本発明の第５実施形態に係るマスク支持具５００を示している。マスク支持具５００は、左側の側辺１３から支持枠５０１の内側へ延出するアーチ係止片５１４と、右側の側辺１３から支持枠５０１の外方へ延出するアーチ形成用部材２とを備えている。アーチ形成用部材２は、先端の係合部２ｂをアーチ係止片５１４の係合受け部５１４ａに係合することで、支持枠５０１の左右方向にアーチ状に架け渡される。アーチ形成用部材５０２は、支持枠５０１の左右方向に架け渡されるため、着用者の鼻に当たることを抑制できる。
図１０は、本発明の第５実施形態に係るマスク支持具５００を示している。マスク支持具５００は、左側の側辺１３から支持枠５０１の内側へ延出するアーチ係止片５１４と、右側の側辺１３から支持枠５０１の外方へ延出するアーチ形成用部材２とを備えている。アーチ形成用部材２は、先端の係合部２ｂをアーチ係止片５１４の係合受け部５１４ａに係合することで、支持枠５０１の左右方向にアーチ状に架け渡される。アーチ形成用部材５０２は、支持枠５０１の左右方向に架け渡されるため、着用者の鼻に当たることを抑制できる。
【0031】
（第６実施形態）
図１１は、本発明の第６実施形態に係るマスク支持具６００を示している。マスク支持具６００では、支持枠６０１と、アーチ形成用部材６０２とが別体に設けられている。支持枠６０１は、上辺１１のアーチ係止片１４と対向するように下辺１２の内側から上方へ延出するアーチ係止片６１６を備えている。アーチ形成用部材６０２は、両端の係合部２ｂ，２ｂを、上下のアーチ係止片１４，３１６の係合受け部１４ａ，６１６ａにそれぞれ係合することで支持枠６０１に架け渡される。
マスク支持具６００は、このように、支持枠６０１とアーチ形成用部材６０２を別部材にしたので、材料となるシート状部材から各部材を抜き出す位置を工夫でき、シート状部材を節約することができる。
図１１は、本発明の第６実施形態に係るマスク支持具６００を示している。マスク支持具６００では、支持枠６０１と、アーチ形成用部材６０２とが別体に設けられている。支持枠６０１は、上辺１１のアーチ係止片１４と対向するように下辺１２の内側から上方へ延出するアーチ係止片６１６を備えている。アーチ形成用部材６０２は、両端の係合部２ｂ，２ｂを、上下のアーチ係止片１４，３１６の係合受け部１４ａ，６１６ａにそれぞれ係合することで支持枠６０１に架け渡される。
マスク支持具６００は、このように、支持枠６０１とアーチ形成用部材６０２を別部材にしたので、材料となるシート状部材から各部材を抜き出す位置を工夫でき、シート状部材を節約することができる。
【0032】
（第７実施形態）
図１２は、本発明の第７実施形態に係るマスク支持具７００を示している。マスク支持具７００では、支持枠７０１は、上半部７１１と、下半部７１２に２分割されるとともに、アーチ形成用部材６０２が支持枠７０１と別体に設けられている。上半部７１１と下半部７１２は、左右一対の係合部７１１ａ，７１１ａ、及び係合受け部７１２ａ，７１２ａにより連結される。
マスク支持具７００は、このように、支持枠７０１を上下に２分割にしたので、材料となるシート部材からの各部材の抜き出し方をさらに工夫でき、シート状部材をさらに節約できる。
図１２は、本発明の第７実施形態に係るマスク支持具７００を示している。マスク支持具７００では、支持枠７０１は、上半部７１１と、下半部７１２に２分割されるとともに、アーチ形成用部材６０２が支持枠７０１と別体に設けられている。上半部７１１と下半部７１２は、左右一対の係合部７１１ａ，７１１ａ、及び係合受け部７１２ａ，７１２ａにより連結される。
マスク支持具７００は、このように、支持枠７０１を上下に２分割にしたので、材料となるシート部材からの各部材の抜き出し方をさらに工夫でき、シート状部材をさらに節約できる。
【0033】
（第８実施形態）
図１３は、本発明の第８実施形態に係るマスク支持具８００を示している。マスク支持具８００は、略台形の支持枠８０１と、円弧状のアーチ形成用部材８０２とを備えている。アーチ形成用部材８０２は、支持枠８０１の内側において、両端を支持枠８０１の上辺８１１、及び下辺８１２に支持されており、上下方向に延びる折線８１１ａ，８１２ａ周りに表側へ９０度回動することで、上辺８１１と下辺８１２の間にアーチ状に架け渡される。アーチ形成用部材８０２は、展開姿勢においては、板厚方向が支持枠８０１の表裏方向（図１３の紙面に垂直な方向）となり、立体姿勢においては、板厚方向が左右方向（図１３の左右方向）となる。符号８１３は、支持枠８０１の側辺を示す。
図１３は、本発明の第８実施形態に係るマスク支持具８００を示している。マスク支持具８００は、略台形の支持枠８０１と、円弧状のアーチ形成用部材８０２とを備えている。アーチ形成用部材８０２は、支持枠８０１の内側において、両端を支持枠８０１の上辺８１１、及び下辺８１２に支持されており、上下方向に延びる折線８１１ａ，８１２ａ周りに表側へ９０度回動することで、上辺８１１と下辺８１２の間にアーチ状に架け渡される。アーチ形成用部材８０２は、展開姿勢においては、板厚方向が支持枠８０１の表裏方向（図１３の紙面に垂直な方向）となり、立体姿勢においては、板厚方向が左右方向（図１３の左右方向）となる。符号８１３は、支持枠８０１の側辺を示す。
【0034】
以上、本発明に係るマスク支持具は、上記の実施形態に限らず、例えば、係合部と係合受け部を面ファスナー等で構成してもよい、アーチ形成用部材は、上下方向や左右方向に限らず、斜めに架け渡してもよいし異なる複数の方向に架け渡してもよく、３本以上設けてもよい。支持枠は輪状であれば、台形に限らず、円形、楕円形、長方形、多角形その他の形状を適宜に採用できる。
【符号の説明】
【0035】
１００，２００，３００，４００，５００，６００，７００，８００ マスク支持具
１，２０１，３０１，４０１，５０１，６０１，７０１，８０１ 支持枠
２，６０２，８０２ アーチ形成用部材
２ｂ 係合部
１４ａ，３１４ａ，４１４ａ，５１４ａ，６１６ａ，７１２ａ 係合受け部
１５ａ スリット
Ａ マスク
１，２０１，３０１，４０１，５０１，６０１，７０１，８０１ 支持枠
２，６０２，８０２ アーチ形成用部材
２ｂ 係合部
１４ａ，３１４ａ，４１４ａ，５１４ａ，６１６ａ，７１２ａ 係合受け部
１５ａ スリット
Ａ マスク
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】