(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022029076
(43)【公開日】2022-02-17
(54)【発明の名称】サンプリング装置
(51)【国際特許分類】
G01N 1/00 20060101AFI20220209BHJP
G01N 1/04 20060101ALI20220209BHJP
B01J 2/00 20060101ALI20220209BHJP
B01J 2/12 20060101ALI20220209BHJP
B05C 11/00 20060101ALI20220209BHJP
B05C 13/02 20060101ALI20220209BHJP
B05B 15/00 20180101ALI20220209BHJP
A61J 3/06 20060101ALI20220209BHJP
B05B 1/20 20060101ALN20220209BHJP
【FI】
G01N1/00 101B
G01N1/04 A
B01J2/00 B
B01J2/12
B05C11/00
B05C13/02
B05B15/00
A61J3/06 J
B05B1/20 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020132190
(22)【出願日】2020-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】000112912
【氏名又は名称】フロイント産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102853
【弁理士】
【氏名又は名称】鷹野 寧
(72)【発明者】
【氏名】一色 利浩
(72)【発明者】
【氏名】北原 淳平
(72)【発明者】
【氏名】川▲崎▼ 剛
(72)【発明者】
【氏名】佐治 義人
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 憲一
【テーマコード(参考)】
2G052
4C047
4D073
4F033
4F042
4G004
【Fターム(参考)】
2G052AC19
2G052AD15
2G052AD55
2G052CA04
2G052CA14
2G052GA08
2G052GA09
4C047LL02
4D073AA01
4D073BB01
4D073BB03
4D073CA20
4D073CB02
4D073CB07
4D073DA05
4D073DA10
4F033AA01
4F033BA02
4F033BA03
4F033DA05
4F033EA02
4F033EA06
4F033LA12
4F033LA13
4F042AA01
4F042BA02
4F042BA25
4F042DF32
4F042DF33
4F042DH09
4G004BA01
4G004HA00
(57)【要約】
【課題】簡易な機構で既存のコーティング装置にも容易に取り付け可能でありながら、コーティング工程の管理を確実に行うことができるサンプリング装置を提供する。
【解決手段】サンプリング装置10は、コーティングパン2内の錠剤3をサンプルとして装置外部に取り出すサンプル取出部30と、採取したサンプルの重量を測定する重量測定部50とから構成される。サンプル取出部30には、2つのブローノズル31,32を備えたブローサンプリング装置33が設けられている。ブローノズル31は錠剤3の転動を規制して波状部82を形成し、山部分82aにブローノズル32から圧縮空気を噴射して錠剤3をコーティングパン2から取り出す。採取されたサンプルはサンプル重量測定部50に送出される。サンプル重量測定部50には、計数部51と計量部52が設けられており、計数部51にてサンプルの数量をカウントし、計量部52にてその重量を測定する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動するコーティングパンを用いた粉粒体処理装置に適用され、前記コーティングパン内の被処理物をサンプルとして装置外部に取り出す粉粒体処理装置用のサンプリング装置であって、
前記コーティングパン内に配置され、前記コーティングパンの回転に伴って前記コーティングパン内を転動する前記被処理物に対し圧縮空気を噴射し、前記被処理物の動きを規制する第1エアノズルと、
前記第1エアノズルによって動きが規制された前記被処理物に対し圧縮空気を噴射し、該被処理物を前記コーティングパン外に排出させる第2エアノズルと、を有することを特徴とするサンプリング装置。
【請求項2】
請求項1記載のサンプリング装置において、
前記第1エアノズル及び前記第2エアノズルは、前記コーティングパン内に前記被処理物を投入、排出するための前面開口部から挿入され、
前記第1エアノズルは、前記第2エアノズルよりも前面開口部側に配置されることを特徴とするサンプリング装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載のサンプリング装置において、
前記第1エアノズルは、前記被処理物の転動方向に対向するよう該転動方向に対し略直角方向に圧縮空気を噴射し、
前記第2エアノズルは、前記被処理物の転動方向に対し前面開口部側に傾斜した方向に圧縮空気を噴射することを特徴とするサンプリング装置。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載のサンプリング装置において、
前記第1エアノズルは、圧縮空気の噴射により、前記被処理物の層の上面に山部と谷部を備えた波状部を形成し、
前記第2エアノズルは、前記波状部の前記山部に対し圧縮空気を噴射することを特徴とするサンプリング装置。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項に記載のサンプリング装置において、
前記第1エアノズルは連続して圧縮空気を噴射し、
前記第2エアノズルは瞬間的に圧縮空気を噴射することを特徴とするサンプリング装置。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載のサンプリング装置において、
前記コーティングパン内には、前記被処理物に対しコーティング液を噴霧するスプレーガンが配置され、
前記第1及び第2エアノズルは、前記スプレーガンを前記コーティングパン内に設置するための支持アームに取り付けられることを特徴とするサンプリング装置。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1項に記載のサンプリング装置において、
前記サンプリング装置は、前記第1エアノズル及び前記第2エアノズルを備えたサンプル取出部と、
前記サンプル取出部によって前記コーティングパンから採取されたサンプルを一時的に留め置くサンプル保持部と、を有することを特徴とするサンプリング装置。
【請求項8】
請求項1~7の何れか1項に記載のサンプリング装置において、
前記コーティングパンから採取されたサンプルの個数をカウントする計数部と、所定数の前記サンプルを溜めてその重量を測定する計量部と、を備えたサンプル重量測定部をさらに有することを特徴とするサンプリング装置。
【請求項9】
請求項8記載のサンプリング装置において、
前記計数部は、前記サンプルを連続的に搬送する搬送部と、前記搬送部にて搬送される前記サンプルの個数をカウントするセンサと、を有することを特徴とするサンプリング装置。
【請求項10】
請求項9記載のサンプリング装置において、
前記搬送部は、回転可能に設けられた円盤状の搬送テーブルを備え、
前記搬送テーブルは、前記サンプルが1個ずつ収容され、該サンプルが通過可能な複数個のサンプル収容孔を有することを特徴とするサンプリング装置。
【請求項11】
請求項10記載のサンプリング装置において、
前記搬送テーブルは、水平方向に対し傾斜して配置され、低部側にて前記サンプル収容孔に前記サンプルを装填し、前記サンプルを前記サンプル収容孔内にて保持しつつ回転し、上部側にて前記サンプルを前記サンプル収容孔から該搬送テーブルの裏面側に排出することを特徴とするサンプリング装置。
【請求項12】
請求項10又は11記載のサンプリング装置において、
前記センサは、前記サンプル収容孔内に存在する前記サンプルを検知し、該サンプルの個数をカウントすることを特徴とするサンプリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒体のコーティング工程管理を行うためのサンプリング装置に関し、特に、回転駆動するコーティングパンを用いたコーティング処理に好適なサンプリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
錠剤等を被処理物とする粉粒体のコーティング処理では、コーティング工程管理として、処理中の錠剤等を取り出してコーティングの進行状況を確認するサンプリング検査が実施される。サンプリング検査は、コーティング処理の間定期的に行われ、コーティングパン(以下、適宜「パン」と略記する)内から一定量の錠剤等を取り出し、その重量を測定する。そして、サンプル重量から錠剤等表面のコーティング皮膜量を算出し、それに基づいてコーティング膜厚を計算してコーティングの進行状況を把握する。
【0003】
このようなサンプリング検査は、従来、コーティング処理中に一旦パンを停止させて処理中の被処理物をすくい出してサンプルを取得し、その重量を測定する方式が一般的であった。しかし、このような方式は、コーティング処理を止めることなくサンプリング検査を行うことができず、生産性が低下するという課題がある。このため、近年では、パン内に吸引管を挿入設置して被処理物を吸い出したり、コーティングパンの内部に、回転中のパンから錠剤等を取り出すためのサンプル排出ガイドを設置したりすることにより、サンプルを取得する方式も多く用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2637203号公報
【特許文献2】特開2005-254164公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、吸引管方式の場合、それをコーティングパンに別途設置すると装置構造が複雑となり、既存のパンコーティング装置に後付けすることが難しい。また、排出ガイド方式は、ガイドをパンのコニカル部に設け、マウスリング周辺(パン端部の開口部近傍)に設けた回収部にサンプルを誘導する構成のため、それを設けるとパンの重量が増加する。このため、パンの駆動部や、パンを回転自在に支持する前受ロールへの負担が増加するという問題があった。さらに、この場合も、排出ガイドを有さない既存のパンコーティング装置では、それらを後から取り付ける改造は非常に手間とコストを要するという課題があった。
【0006】
本発明の目的は、簡易な機構で既存のコーティング装置にも容易に取り付け可能でありながら、コーティング工程の管理を確実に行うことができるサンプリング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のサンプリング装置は、回転駆動するコーティングパンを用いた粉粒体処理装置に適用され、前記コーティングパン内の被処理物をサンプルとして装置外部に取り出す粉粒体処理装置用のサンプリング装置であって、前記コーティングパン内に配置され、前記コーティングパンの回転に伴って前記コーティングパン内を転動する前記被処理物に対し圧縮空気を噴射し、前記被処理物の動きを規制する第1エアノズルと、前記第1エアノズルによって動きが規制された前記被処理物に対し圧縮空気を噴射し、該被処理物を前記コーティングパン外に排出させる第2エアノズルと、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明にあっては、被処理物の動きを規制する第1エアノズルと、第1エアノズルから噴射される圧縮空気によって動きが規制された被処理物に対しさらに圧縮空気を噴射してコーティングパン外に排出させる第2エアノズルと、を設け、2個のエアノズルの組み合わせにより、回転中のコーティングパンから、生産を止めることなく被処理物を一定量採取する。その際、当該サンプリング装置には、コーティングパンからサンプルを採取する構成にモータ等の駆動部が存在しない。このため、駆動部品の脱落やオイル漏れなどの問題がなく、信頼性が高くメンテナンスも容易であり、洗浄性も良好となる。また、当該サンプリング装置は、既存の粉粒体処理装置にも容易に取り付けることができ、大きな改造なしに既存の装置に後付け可能である。
【0009】
前記サンプリング装置において、前記第1エアノズル及び前記第2エアノズルは、前記コーティングパン内に前記被処理物を投入、排出するための前面開口部から挿入され、前記第1エアノズルが、前記第2エアノズルよりも前面開口部側に配置されるようにしても良い。また、前記第1エアノズルは、前記被処理物の転動方向に対向するよう該転動方向に対し略直角方向に圧縮空気を噴射し、前記第2エアノズルは、前記被処理物の転動方向に対し前面開口部側に傾斜した方向に圧縮空気を噴射するようにしても良い。
【0010】
さらに、前記第1エアノズルによる圧縮空気の噴射により、前記被処理物の層の上面に山部と谷部を備えた波状部を形成し、前記第2エアノズルにより、前記波状部の前記山部に対し圧縮空気を噴射するようにしても良い。また、前記第1エアノズルは連続して圧縮空気を噴射し、前記第2エアノズルは瞬間的に圧縮空気を噴射するようにしても良い。
【0011】
さらに、前記コーティングパン内に、前記被処理物に対しコーティング液を噴霧するスプレーガンを配置し、前記第1及び第2エアノズルを、前記スプレーガンを前記コーティングパン内に設置するための支持アームに取り付けるようにしても良い。
【0012】
加えて、前記サンプリング装置に、前記第1エアノズル及び前記第2エアノズルを備えたサンプル取出部と、前記サンプル取出部によって前記コーティングパンから採取されたサンプルを一時的に留め置くサンプル保持部と、を設けても良い。
【0013】
一方、前記サンプリング装置において、前記コーティングパンから採取されたサンプルの個数をカウントする計数部と、所定数の前記サンプルを溜めてその重量を測定する計量部と、を備えたサンプル重量測定部をさらに設けても良い。
【0014】
前記サンプル重量測定部では、前記計数部に、前記サンプルを連続的に搬送する搬送部と、前記搬送部にて搬送される前記サンプルの個数をカウントするセンサと、を設けても良い。また、前記搬送部に、回転可能に設けられた円盤状の搬送テーブルを設け、前記搬送テーブルに、前記サンプルが1個ずつ収容され、該サンプルが通過可能な複数個のサンプル収容孔を設けても良い。さらに、前記搬送テーブルを水平方向に対し傾斜して配置し、低部側にて前記サンプル収容孔に前記サンプルを装填し、前記サンプルを前記サンプル収容孔内にて保持しつつ回転し、上部側にて前記サンプルを前記サンプル収容孔から該搬送テーブルの裏面側に排出するようにしても良い。加えて、前記センサにより、前記サンプル収容孔内に存在する前記サンプルを検知し、該サンプルの個数をカウントするようにしても良い。
【発明の効果】
【0015】
本発明のサンプリング装置は、被処理物の動きを規制する第1エアノズルと、第1エアノズルから噴射される圧縮空気によって動きが規制された被処理物に対しさらに圧縮空気を噴射してコーティングパン外に排出させる第2エアノズルと、を設けたので、2個のエアノズルの組み合わせにより、回転中のコーティングパンから、生産を止めることなく被処理物を一定量採取することが可能となる。
【0016】
また、当該サンプリング装置は、既存の粉粒体処理装置にも容易に取り付けることができ、大きな改造なしに既存の装置に後付け、コーティング処理の工程管理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施の形態であるサンプリング装置を用いたパンコーティング装置の側面図である。
【
図2】
図1のパンコーティング装置の正面図である。
【
図3】本発明の一実施の形態であるサンプリング装置の構成を示す説明図である。
【
図4】
図3のサンプリング装置におけるサンプル取出部の構成を示す説明図である。
【
図5】サンプル取出部を
図4の矢示X方向から見た構成を示す説明図である。
【
図6】サンプル取出部を
図4の矢示Y方向から見た構成を示す説明図である。
【
図7】
図3のサンプリング装置における重量測定部の構成を示す説明図である。
【
図8】重量測定部における計数部の構成を示す説明図である。
【
図9】2つのブローノズルによるサンプリングの様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1,2は、本発明の一実施の形態である粉粒体処理装置用のサンプリング装置10を用いたパンコーティング装置(粉粒体処理装置)1の全体構成を示す説明図であり、
図1はその側面図、
図2は正面図である。
図1,2のパンコーティング装置1は、いわゆる全面パンチングタイプのコーティングパン(以下、パンと略記する)2を使用したジャケットレスタイプの構成となっている。パン2内には、コーティング処理の対象となる錠剤(被処理物)3が収容され、そこにコーティング液を噴霧することにより、錠剤3のコーティング処理が行われる。
【0019】
図1に示すように、パンコーティング装置1は、筐体4の中央部にパン2を回転自在に設置した構成となっている。パン2は、ほぼ水平な回転軸線Oを中心に回転し、その内部には、錠剤3が投入される。パン2は、円筒形の胴部5と、胴部5の両端に形成された円錐台状のコニカル部6とを備えている。胴部5はステンレス製の多孔板(パンチングプレート)にて形成されており、胴部5の外周は多数個の通気孔7により通気可能な構成となっている。コニカル部6は孔のないステンレス製板材にて形成されており、一方のコニカル部6の端部(
図1において左側:パン2の一端側)には前面開口部8が形成されている。他方のコニカル部6の端部(
図1において右側:パン2の他端側)はエンドプレート9にて閉鎖されており、回転軸11が取り付けられる。
【0020】
パン2の
図1において右側には、電動のパン駆動モータを用いた図示しないパン回転機構が配置されている。パン2の右端側(他端側)には、前述のように回転軸11が固定されており、この回転軸11には図示しないスプロケットが取り付けられている。スプロケットは、チェーンを介して筐体4内に設置されたモータ側のスプロケットと接続されている。モータを回転させると、その回転に伴ってパン2がチェーン駆動され、回転軸線Oを中心に回転する。パン2の
図1において左端側は、図示しない前受ロールによって支持されている。
【0021】
筐体4の正面(
図1において左側)は3分割構造となっている。筐体正面の中央にはチャンバドア12が、その両側にはユニットカバー13a,13bが設けられている。チャンバドア12は直方体状の箱形部材であり、一方のユニットカバー13aに回動自在に支持され、筐体4に対し開閉自在に設けられている。ユニットカバー13a,13bも筐体4に対し開閉自在に設けられている。チャンバドア12は、筐体4の前壁4a側の面が開放された箱形となっており、内部には給気チャンバ14が形成されている。給気チャンバ14は、パン2の前面開口部8の前段に配置されている。チャンバドア12の正面には、中央に監視窓が設けられた点検扉15が取り付けられている。チャンバドア12の下部には、処理完了後の製品を取り出すための製品排出口16が取り付けられている。
【0022】
筐体前壁4aの上部側には、給気孔17が設けられている。パンコーティング装置1は内部給気構造を採用しており、給気孔17は、筐体4内に配された送気ダクト18を介して、筐体上面4bに設けられた給気口19と連通している。給気口19には、図示しない外部給気ダクトが接続される。パンコーティング装置1では、チャンバドア12を閉じると、パン2の前面開口部8が給気チャンバ14に対向・連通する。給気口19に供給されたエアは、送気ダクト18を通って給気チャンバ14内に流入し、そこから前面開口部8を介してパン2内に供給される。
【0023】
筐体上面4bには、パン2に供給されたエアを排出するための排気口21が設けられている。排気口21には、図示しない外部給気ダクトが接続される。
図2に示すように、筐体4内には、一端側はパン2の胴部5と摺接し、他端側は排気口21に向かう内部排気ダクト22が設置されている。チャンバドア12から供給されたエアは、パン2を通り、内部排気ダクト22から排気口21を通り装置外へと排出される。
【0024】
パン2内にはさらに、コーティング液噴霧用のスプレーガン23が配置されている。スプレーガン23は、ガンホルダ24に取り付けられており、パン2の前面開口部8からパン内に挿入される。ガンホルダ24は支持アーム25の一端側に取り付けられており、スプレーガン23と共に装置正面側からパン内に出し入れ自在となっている。スプレーガン23には、ガンホルダ24内に収容された図示しないホースを介して、コーティング液や噴霧エアが供給される。
【0025】
支持アーム25の他端側は、アームロッド26に取り付けられている。アームロッド26は、ユニットカバー13b内に収容されたスプレーガン昇降機構27によって、上下方向に作動する。スプレーガン23は、スプレーガン昇降機構27により、パン2内にて、垂直方向から水平方向に45°傾いた斜め方向(錠剤流れ面に対して概ね垂直な方向)に上下方向に移動し、所望のコーティング処理が実施される。
【0026】
パンコーティング装置1には、コーティング処理中の錠剤3をパン2内から取り出し、コーティング処理の進行状況を確認するためのサンプリング装置10が設けられている。
図3は、サンプリング装置10の構成を示す説明図であり、当該サンプリング装置10は、大別すると、サンプル取出部(サンプル採取装置)30とサンプル重量測定部(サンプル重量測定装置)50とから構成されている。サンプル取出部30は、パン内に配置され、圧縮空気を用いて錠剤3をパン2から取り出し、サンプル重量測定部(以下、重量測定部と略記する)50に送出する。重量測定部50は、サンプル取出部30によって取り出した錠剤3の数量と重量を測定し、錠剤のコーティング皮膜量を算出してコーティング膜厚を計算しコーティングの進行状況を把握する。
【0027】
サンプル取出部30は、圧縮空気を噴射する2つのブローノズル31,32を備えたブローサンプリング装置33と、パン2から取り出された錠剤3を一旦収容するサンプル保持部34と、を備えている。ブローサンプリング装置33によってパン内より採取された錠剤3は、前面開口部8から製品排出口16を通ってパンコーティング装置1の外に排出される。装置外部に取り出された錠剤3は、サンプル保持部34にて一時的に留め置かれた後、重量測定部50に送られる。サンプル保持部34には、スライドダンパ35が設けられており、スライドダンパ35を閉じた状態で錠剤3をパン2内から取り出し、一定量が溜まったところでダンパを開放して錠剤3を重量測定部50に送出する。
【0028】
図4~6は、ブローサンプリング装置33の構成を示す説明図である。ブローサンプリング装置33は、前述のように、2つのブローノズル31(第1エアノズル),32(第2エアノズル)を有している。また、ブローサンプリング装置33はさらに、ブローノズル(以下、ノズルと略記する)31,32を支持すると共にそれらに圧縮空気を供給するエアパイプ36,37と、エアパイプ36,37を支持する配管固定部38、配管固定部38をスプレーガン23の支持アーム25に取り付けるための支持固定部39と、備えている。エアパイプ36,37の端部には、エアチューブ取付部41が設けられており、エアチューブ42を介して、図示しない給気装置に接続されている。ノズル31,32には、この給気装置から、エアパイプ36,37を介して圧縮空気が供給される。
【0029】
支持固定部39は、円形のクランプ部43と、クランプ固定ネジ部44と、を備えている。ブローサンプリング装置33は、クランプ部43をスプレーガン23の支持アーム25に装着し、クランプ固定ネジ部44を締め付けることにより支持アーム25に固定される。これにより、ブローサンプリング装置33は、スプレーガン23と共にパンコーティング装置1内に配され、コーティング処理の進行に伴ってスプレーガン23と共に移動する。このように、ブローサンプリング装置33は、支持固定部39によって、パンコーティング装置1に着脱可能となっており、既存の装置にも容易に後付けすることができる。
【0030】
ノズル31,32は、回転軸11の延伸方向に沿って、パン2の手前側と奥側に並んで配置される。ノズル31,32前面開口部8から見てパン手前側のノズル31と奥側のノズル32は約60mm程度離間して配置される。
図5に示すように、各ノズル31,32は、水平方向に対して45°~60°(好ましくは55°程度)傾いて設けられる。ノズル設置角度θa,θbは、エアパイプ36,37の配管途中に設けられたジョイント部45,46にて適宜調整可能となっている。この場合、ノズル31,32の設置角度θa,θbは、ブローサンプリング装置33を支持アーム25に取り付ける際に支持固定部39にておおよそ設定する。そして、支持アーム25に固定後、ユニバーサルジョイント等を用いたジョイント部45,46を回動させて所定の値に設定される。
【0031】
ノズル31,32の設置角度θa,θbは、共に同じ値ではなくとも良い。発明者の実験によれば、角度θaがθbよりも若干大きい方が好ましい(例えば、θa=55°、θb=52°)。また、
図6に示すように、ノズル31は水平方向に対し略90°(垂直方向)に、ノズル32は水平方向に対して90°よりも小さい角度(70°~90°未満、例えば、85°)で配される。したがって、奥側のノズル32からのエアは、前面開口部8側(ノズル31側)に向かって噴射される。両ノズル31,32には、噴射エアがより遠くまで届くように、φ2mm程度の細いエア噴射口を持ったものが使用される。
【0032】
図7は、重量測定部50の構成を示す説明図である。
図7に示すように、重量測定部50は、錠剤3の個数をカウントする計数部51と、錠剤3の重量を測定する計量部52と、を備えている。計数部51と計量部52は筐体53内に収容されており、装置全体は高さ500mm程度のコンパクトな構成となっている。筐体53の側面には、内部が外から視認、アクセスできるように、開閉可能な扉(図示せず)が設けられている。また、重量測定部50は、装置全体が防爆仕様可能となっている一方、各部品、部材を分解して容易に洗浄できるような構造となっている。
【0033】
重量測定部50では、サンプル取出部30から送られてきた錠剤3の個数を計数部51にて数え、一定数量の錠剤3の重量を計量部52にて計測する。計数部51と計量部52の計測データは、コーティング制御装置90に送られる。コーティング制御装置90は、錠剤数とその総重量から、素錠の重量を勘案して錠剤3のコーティング皮膜量を算出し、コーティング膜厚を計算する。これにより、コーティング制御装置90は、コーティングの進行状況を把握し、それに基づいて、スプレーガン23からの噴霧量や給気量、処理時間等の各種コーティング条件を制御する。
【0034】
図8は、計数部51の構成を示す説明図である。
図8に示すように、計数部51には、錠剤搬送部として、傾斜配置された円盤状の搬送テーブル54が設けられている。搬送テーブル54は、直径260mm程度に形成されており、錠剤仕様に合わせて水平方向に対し35°程度傾いている。搬送テーブル54は円筒形の外周カバー55内に収容されており、ギヤボックス56を備えたリダクションモータ57によって回転駆動される。搬送テーブル54の外周部近傍、例えば、ピッチ円直径230mm程度の位置には、錠剤3の形状、サイズに対応した錠剤ポケット(サンプル収容孔)58が貫通形成されている。錠剤ポケット58(以下、ポケット58と略記する)は、周方向に沿って一定間隔で複数個形成されており、錠剤3が1錠ずつ装填・通過可能となっている。搬送テーブル54の裏面側には、ポケット58から錠剤3が下方に脱落しないように固定ベース59が配されている。
【0035】
搬送テーブル54の低部側L(図中左端側)上方には投入シュート61が設けられている。投入シュート61には、サンプル取出部30のサンプル保持部34から錠剤3が送給される。投入シュート61から外周カバー55内に送られた錠剤3は、搬送テーブル54上の低部側Lに溜まる。搬送テーブル54上の錠剤3は、低部側Lにてポケット58に入り込む。ポケット58に嵌まった錠剤3は、搬送テーブル54の回転に伴って、連続的に上部側H(図中右端側)に移送される。搬送テーブル54の低部側Lと上部側Hとの間には、掻き落としブラシ62が配設されており、ポケット58に入っておらずテーブル上を連れ上がりする錠剤3はそこで除去される。これにより、錠剤3は、ポケット58に沿って一列に整列され、上部側Hにはポケット58内の錠剤3のみが搬送される。
【0036】
固定ベース59の所定位置(好ましくは、上部側Hの最上部位置)には、ポケット58に対応して錠剤排出口63が設けられている。また、上部側Hには、錠剤排出口63よりもテーブル回転方向に沿って手前側に計数センサ64、錠剤排出口63よりも後段側に排出確認センサ65が設けられている。搬送テーブル54の回転に伴って上部側Hに来た錠剤3は、計数センサ64によってカウントされた後、錠剤排出口63から下方に落下する。錠剤排出口63に入った錠剤3は、計量部52に送られる。計数センサ64は、ポケット58内の錠剤3を検出し、ポケット58内に錠剤3が存在しているかどうかを判別し、錠剤3がポケット58に存在している場合にはカウントを行う。また、排出確認センサ65は、錠剤排出口63通過後、ポケット58が空になっているかどうかを確認する。すわなち、計数センサ64と排出確認センサ65により、計数部51から計量部52に送られた錠剤3の数が確実に把握される。計数センサ64と排出確認センサ65による検出データは、コーティング制御装置90に送られる。
【0037】
計量部52には、上部が開口した計量ボックス66が設けられている。計量ボックス66は錠剤排出口63の下方に配されており、錠剤排出口63から出た錠剤3は、計量ボックス66内に収容される。計量ボックス66の内部には傾斜面67が設けられており、傾斜面67の下端側にはシャッタ68が設けられている。シャッタ68は、ピンシリンダ69のシリンダロッド71によって開放され、リターンスプリング72によって閉鎖される。計量ボックス66の下方にはウエイトチェッカー(重量測定器)73が配設されている。ウエイトチェッカー73は、計量ボックス66内に収容された錠剤3の総重量を測定する。ウエイトチェッカー73の計量データもコーティング制御装置90に送られる。
【0038】
搬送テーブル54から送られて来た錠剤3は、シャッタ68が閉じている時は計量ボックス66内に貯留され、そこで一定量溜められて重量測定が行われる。重量測定後、ピンシリンダ69によってシャッタ68を開くと、錠剤3は傾斜面67を下って計量ボックス66の外へ流出する。計量ボックス66の下方には、排出シュート74が設けられている。シャッタ68が開くと、計量ボックス66内の錠剤3は排出シュート74に流れ落ちる。排出シュート74の下方には、排出ボックス75が配されている。サンプリング装置10による計測が終了し、排出シュート74に送られた錠剤3は、排出ボックス75内に排出されて回収される。なお、重量測定部50では、搬送テーブル54による搬送以外は、錠剤3は高低差による重力落下にて移動する。
【0039】
このようなサンプリング装置10では、ノズル31,32によって回転中のパン2内から錠剤3を採取し、パン2を正転させたままサンプリング検査を実施する。ここではまず、サンプル取出部30の手前側のノズル31は、常時あるいはサンプリングの際に、パン2内で転動する錠剤3に対し圧縮空気を噴射する。ノズル31は、パン2内の錠剤層81の転動方向Pに対向するように、転動方向Pに対し略直角方向に圧縮空気を噴射する。すると、ノズル31からのエア噴射により、錠剤層81の上面には、
図9(a),(b)に示すような波状部82のうねりが生じる。この場合、錠剤層81の上面では、噴射エアにより錠剤層81が堰き止められるような形となり、エアが当たった部分が凹み、その周囲が膨らむことにより、山部82aと谷部82bを持つ波状部82が形成される。
【0040】
このようにして、錠剤層81に波状部82を形成したところで、奥側のノズル32から圧縮空気を瞬間的に噴射する。この際、ノズル32は、
図9(c)のように、転動方向Pに対し前面開口部8側(ノズル31側)に傾斜した方向Qに圧縮空気を噴射する。これにより、ノズル32からの圧縮空気は、波状部82の山部82aにスポット的に吹き付けられ、山部82aの錠剤3が前面開口部8側に吹き飛ばされる。これにより、パン2内にてコーティング処理中の錠剤3が前面開口部8からパン外へと排出される。この場合、ノズル31,32は、コーティング処理の進行に伴ってスプレーガン23と共に移動するため、錠剤層81の高さが変動しても常に適正な距離や角度にて圧縮空気の噴射が行われる。
【0041】
前面開口部8側に飛ばされ、マウスリング28を越えて移動した錠剤3は、製品排出口16からパンコーティング装置1の外に取り出される。製品排出口16から外に出た錠剤3は、サンプル保持部34に送られ一時的に溜められる。サンプル保持部34では、錠剤3が一定量溜まるまで待ち、一定量溜まったところでスライドダンパ35を開放し、錠剤3を重量測定部50に送る。この場合、サンプリング装置10では、製品排出口16から重量測定部50に錠剤3を直接送給せず、一旦、ダンパ付きのサンプル保持部34にて留め置く。これは、コーティング処理中、パン2内は外気から隔離されて陰圧となっていることから、サンプリング時のみパン内外を連通させ、さらに、その間も連通時間を極力短くするためである。
【0042】
重量測定部50に送られた錠剤3は、投入シュート61から計数部51の搬送テーブル54上に落ち、低部側Lの錠剤溜まりから搬送テーブル54の回転に伴って上部側Hに移送される。上部側Hに移動した錠剤3は、計数センサ64によってカウントされた後、錠剤排出口63から下方に落下し、計量部52の計量ボックス66内に溜められる。計数センサ64と排出確認センサ65により、所定数(例えば、100錠)の錠剤3が計量部52に送られたことが確認されると、搬送テーブル54を停め、計数部51を停止させる。
【0043】
計量ボックス66内に収容された錠剤3は、ウエイトチェッカー73によってその重量が測定される。この場合、錠剤3の素錠重量は予め分かっているため、錠剤3の総重量と素錠総重量の差を錠剤個数で除することにより、錠剤表面のコーティング皮膜量を算出できる。コーティング制御装置90は、前述のように、計量ボックス66内の錠剤個数を把握しており、ウエイトチェッカー73での測定値と錠剤個数から、コーティング皮膜量を算出し、コーティング膜厚を計算してコーティングの進行状況を判断する。重量測定を終えた錠剤3は、シャッタ68を開き、排出シュート74を介して排出ボックス75に送られ回収される。なお、重量測定後、計数部51に残っている錠剤3は、再び搬送テーブル54を作動させ、重量測定を行うことなく計量部52を通過させて排出ボックス75に送り併せて回収する。
【0044】
このように、本発明によるサンプリング装置10は、2個のノズル31,32の組み合わせにより、回転中のパン2から、生産を止めることなく錠剤3を一定量採取できる。この場合、錠剤の仕込み量が多い場合には、1個のノズルにより錠剤を吹き飛ばしてパン内から取り出すこともできなくはないが、平面的な錠剤層上面から錠剤を吹き飛ばすには、かなりの風量の噴射エアが必要なる。また、その場合、大風量のため採取される錠剤数が安定せず、錠剤が跳ねてパン内壁に当たり、錠剤の割れや欠けが生じるリスクもある。これに対し、当該サンプリング装置10では、一方のノズル31によって錠剤層上面に波状部82を形成し、その山部82aに他方のノズル32から圧縮空気を噴射して錠剤3を採取するので、割れ・欠けのリスクを抑えつつ、安定した量の錠剤3をサンプルとしてパン2内から採取することができる。
【0045】
一方、サンプリング装置10は、サンプル取出部30にモータ等の駆動部が存在しない。パン内に駆動部を有するサンプリング装置の場合、パン内が高温多湿となるため故障リスクが高く、駆動部品の脱落やオイル漏れなどの問題もある。その点、駆動部を有しない当該サンプリング装置10は、それらの問題はなく、信頼性が高くメンテナンスも容易であり、洗浄性も良好に維持される。また、錠剤との物理的な接錠部は従来の装置とは変わらず、既設の装置に当該サンプリング装置を設置しても増えないため、コーティング処理品質に影響を与えることもない。さらに、サンプリング装置10は、既存のパンコーティング装置1にも容易に取り付けることができ、大きな改造なしに既存の装置に後付けすることが可能である。加えて、サンプリングの処理も3分程度と短い時間で完了でき、正確で効率の良いサンプリング検査が可能となる。
【0046】
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態における各種数値は一例であり、設置対象となるコーティング装置の仕様や被処理物の種類等によって、適宜変更可能である。また、ノズル31,32は、同一の仕様(口径やエア噴射量等)でなくとも良く、例えば、手前側のノズル31は広範囲に連続してエアを噴射し、奥側のノズル32は狭いエリアに瞬間的にエアを噴射できるような仕様となるように、ノズル31の口径を大きく(φ2mmよりも大)するなど、装置仕様や被処理物に応じて適宜設定することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、薬や健康食品などの錠剤以外にも、ガムやチョコレートなどの菓子や他の食品のコーティング処理にも適用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 パンコーティング装置(粉粒体処理装置)
2 コーティングパン
3 錠剤
4 筐体
4a 前壁
4b 上面
5 胴部
6 コニカル部
7 通気孔
8 前面開口部
9 エンドプレート
10 サンプリング装置
11 回転軸
12 チャンバドア
13a,13b ユニットカバー
14 給気チャンバ
15 点検扉
16 製品排出口
17 給気孔
18 送気ダクト
19 給気口
21 排気口
22 内部排気ダクト
23 スプレーガン
24 ガンホルダ
25 支持アーム
26 アームロッド
27 スプレーガン昇降機構
28 マウスリング
30 サンプル取出部
31 ブローノズル(第1エアノズル)
32 ブローノズル(第2エアノズル)
33 ブローサンプリング装置
34 サンプル保持部
35 スライドダンパ
36 エアパイプ
37 エアパイプ
38 配管固定部
39 支持固定部
41 エアチューブ取付部
42 エアチューブ
43 クランプ部
44 クランプ固定ネジ部
45 ジョイント部
46 ジョイント部
50 重量測定部
51 計数部
52 計量部
53 筐体
54 搬送テーブル
55 外周カバー
56 ギヤボックス
57 リダクションモータ
58 錠剤ポケット(サンプル収容孔)
59 固定ベース
61 投入シュート
62 掻き落としブラシ
63 錠剤排出口
64 計数センサ
65 排出確認センサ
66 計量ボックス
67 傾斜面
68 シャッタ
69 ピンシリンダ
71 シリンダロッド
72 リターンスプリング
73 ウエイトチェッカー
74 排出シュート
75 排出ボックス
81 錠剤層
82 波状部
82a 山部
82b 谷部
90 コーティング制御装置
H 上部側
L 低部側
O 回転軸線
P 錠剤転動方向
Q 圧縮空気噴射方向
θa,θb ノズル設置角度