(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022029094
(43)【公開日】2022-02-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20120101AFI20220209BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020132227
(22)【出願日】2020-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】514192088
【氏名又は名称】株式会社フライヤー
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】大賀 康史
(72)【発明者】
【氏名】荒木 博行
(72)【発明者】
【氏名】久保 彩
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC00
(57)【要約】
【課題】会合に参加したユーザが自分の可能性を広げることができるようにする。
【解決手段】情報処理装置は、提供部41と人格判定部46とを備える。提供部41は、複数のユーザ(会員)の間で書籍の要約について語り合う会合の場として読書コミュニティSA1というウェブサイトをネットワークNを介して複数のユーザ(会員)に提供する。人格判定部46は、複数のユーザのうち所定ユーザ(所定会員)が会合において前記書籍の要約について発言した発言ログに基づいて、当該所定ユーザ(所定会員)の人格を判定する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザの間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークを介して前記複数のユーザに提供する提供手段と、
前記複数のユーザのうち所定ユーザが前記会合において前記書籍の要約について発言した発言ログに基づいて、当該所定ユーザの人格を判定する人格判定手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記発言ログは、
前記複数のユーザのうち、前記書籍の要約について発言した前記所定ユーザ以外のユーザが発言したログである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
複数のユーザの間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークを介して前記複数のユーザに提供するステップと、
前記複数のユーザのうち所定ユーザが前記会合において前記書籍の要約について発言した発言ログに基づいて、当該所定ユーザの人格を判定するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項4】
情報処理装置を制御するコンピュータに、
コンピュータに複数のユーザの間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークを介して前記複数のユーザに提供するステップと、
前記複数のユーザのうち所定ユーザが前記会合において前記書籍の要約について発言した発言ログに基づいて、当該所定ユーザの人格を判定するステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【請求項5】
複数のユーザの間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークを介して前記複数のユーザに提供する提供手段と、
前記会合の様子が撮像された結果得られる、時間方向に配置される複数の単位画像から構成される撮像画像を取得する取得手段と、
前記撮像画像を構成する前記複数の単位画像の少なくとも一部に、複数のシーンのうち該当するシーンを識別可能なシーン識別情報を付与する識別情報付与手段と、
前記ユーザからの所定シーンの指示に基づいて、前記撮像画像のうち、前記所定シーンを識別可能な前記シーン識別情報が付与された前記単位画像の群を時系列の順に配置させた画像を、ハイライト画像として生成する編集手段と、
前記ハイライト画像を配信する配信手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
複数のユーザの間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークを介して前記複数のユーザに提供するステップと、
前記会合の様子が撮像された結果得られる、時間方向に配置される複数の単位画像から構成される撮像画像を取得するステップと、
前記撮像画像を構成する前記複数の単位画像の少なくとも一部に、複数のシーンのうち該当するシーンを識別可能なシーン識別情報を付与するステップと、
前記ユーザからの所定シーンの指示に基づいて、前記撮像画像のうち、前記所定シーンを識別可能な前記シーン識別情報が付与された前記単位画像の群を時系列の順に配置させた画像を、ハイライト画像として生成するステップと、
前記ハイライト画像を配信するステップと
を含む情報処理方法。
【請求項7】
情報処理装置を制御するコンピュータに、
複数のユーザの間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークを介して前記複数のユーザに提供するステップと、
前記会合の様子が撮像された結果得られる、時間方向に配置される複数の単位画像から構成される撮像画像を取得するステップと、
前記撮像画像を構成する前記複数の単位画像の少なくとも一部に、複数のシーンのうち該当するシーンを識別可能なシーン識別情報を付与するステップと、
前記ユーザからの所定シーンの指示に基づいて、前記撮像画像のうち、前記所定シーンを識別可能な前記シーン識別情報が付与された前記単位画像の群を時系列の順に配置させた画像を、ハイライト画像として生成するステップと、
前記ハイライト画像を配信するステップと
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【請求項8】
複数のユーザの間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークを介して前記複数のユーザに提供する提供手段と、
前記会合においてディスカッションの最中又はその後に前記複数のユーザの夫々により情報が書き込まれた1以上の付箋から、当該付箋の情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記付箋の情報に基づいて、前記1以上の付箋をカテゴリ分けするカテゴリ分け手段と、
前記カテゴリ分けされた前記1以上の付箋のカテゴリ毎に、当該カテゴリに属する前記1以上の付箋の情報を集約する集約手段と、
前記集約手段により集約された前記付箋の情報を提示する提示手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項9】
前記抽出手段、前記カテゴリ分け手段及び前記集約手段は、
前記複数のユーザが複数のグループに分かれて夫々のグループで行うディスカッションの最中又はその後に前記グループ毎の複数のユーザの夫々により情報が書き込まれた前記1以上の付箋の情報を前記グループ毎に処理する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
情報処理装置を制御するコンピュータに、
複数のユーザの間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークを介して前記複数のユーザに提供するステップと、
前記会合においてディスカッションの最中又はその後に前記複数のユーザの夫々により情報が書き込まれた1以上の付箋から、当該付箋の情報を抽出するステップと、
前記付箋の情報に基づいて、前記1以上の付箋をカテゴリ分けするステップと、
前記カテゴリ分けされた前記1以上の付箋のカテゴリ毎に、当該カテゴリに属する前記1以上の付箋の情報を集約するステップと、
集約された前記付箋の情報を提示するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項11】
情報処理装置を制御するコンピュータに、
複数のユーザの間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークを介して前記複数のユーザに提供するステップと、
前記会合においてディスカッションの最中又はその後に前記複数のユーザの夫々により情報が書き込まれた1以上の付箋から、当該付箋の情報を抽出するステップと、
前記付箋の情報に基づいて、前記1以上の付箋をカテゴリ分けするステップと、
前記カテゴリ分けされた前記1以上の付箋のカテゴリ毎に、当該カテゴリに属する前記1以上の付箋の情報を集約するステップと、
集約された前記付箋の情報を提示するステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ポータルサイト等で募った参加者同士が書籍の読書会としてオンラインでコミュニケーションできるようにしたシステムが既にある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のシステムは、参加者が購入対象の書籍について聞く場を提供する程度のもののため、書籍の枠を超えて参加者自身に新たな可能性を与えるものではない。
【0005】
本発明は、会合に参加する参加者が自分の可能性を広げることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
複数のユーザの間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークを介して前記複数のユーザに提供する提供手段と、
前記複数のユーザのうち所定ユーザが前記会合において前記書籍の要約について発言した発言ログに基づいて、当該所定ユーザの人格を判定する人格判定手段と、
を備える。
このように会合の場をネットワークに提供することで、様々な地域や年齢、職種の仲間たちがネットワーク上のウェブサイトに集い、書籍の要約から得た気づきや学びを語り合うことができる。このようにして会合に参加する参加者(ユーザ)が自分の可能性を広げることができる。
また、会合において所定の参加者(ユーザ)が書籍の要約について発言した発言ログに基づいて、当該ユーザの人格を判定することで、発言したユーザが要約から得た気づきや学びの思考が解るので、当該ユーザ本来の人格を見い出すことができる。
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、上述の本発明の一態様の情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、会合に参加する参加者が自分の可能性を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムが適用される読書コミュニティSA1の概要の一例を説明する模式図である。
【
図2】
図1の読書コミュニティSA1と情報処理システムの機能との関係を示す図である。
【
図3】
図1に示す読書コミュニティSA1を提供する際に適用される情報処理システム、即ち、本発明の情報処理装置の一実施形態であるサーバを含む情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図4】
図3の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】
図4のサーバの機能的構成の第1実施形態を示す機能ブロック図である。
【
図6】
図5の機能的構成のサーバの人格判定動作を示すフローチャートである。
【
図7】
図4のサーバの機能的構成の第2実施形態を示す機能ブロック図である。
【
図8】
図7の機能的構成のサーバのハイライト画像配信(再生)動作を示すフローチャートである。
【
図9】
図4のサーバの機能的構成の第3実施形態を示す機能ブロック図である。
【
図10】
図9の機能的構成のサーバの付箋まとめ動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
先ず、本発明の実施形態の説明に先立ち、
図1を参照して当該本発明の実施形態が適用されるサービスの一例(以下、「本サービス」と呼ぶ)について説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される本サービスを説明する模式図である。
【0011】
図1の例の本サービスは、ポータルページW1に会員のグループを作り、そのグループをサービス提供基盤としてサービス提供者が情報提供を行い、複数の会員の間で書籍の要約について語り合うコミュニケーションの場を提供するものである。
サービス提供者は、ポータルページW1において会員を募い、会員登録した者どうしが自己紹介したり自主企画を立てることで、会員どうしのコミュニケーションを広げる。
【0012】
本サービスは、「TALK」C1、「LIVE」C2、「CLUB」C3から構成されるオンラインコミュニティ(以下「読書コミュニティSA1」と称す)を提供する。
【0013】
読書コミュニティSA1は、夫々の参加者がインスピレーションを与え合い、ヒラメキを得るとともに、新しい読書の形を提案及び実践する場を提供する。
【0014】
「TALK」C1は、様々な領域で活躍する複数のパーソナリティが1つのテーマを軸にサービス提供者が用意した書籍の要約の中から複数冊をピックアップし、パーソナリティ自身の経験や解釈、アイデア等を語る音声を配信するものであり、一定の期間を隔てて(例えば2回/週等)会員に提供する。
「TALK」C1の主な内容は、音声配信ではあるものの画面にはパーソナリティの画像や情景の画像等が静止画で順に表示されるので、会員は、パーソナリティの語りからインスピレーションを得ることができる。
【0015】
「LIVE」C2は、毎月一回程度開催する、オンライン読書会である。
「LIVE」C2では、オンライン読書会の配信を初めてから10分程度、十分な議論ができるよう、議論に必要な要点と論点を提示し、その後、オンライン読書会に参加する参加者である複数の会員が数名のグループに分かれてグループディスカッションを行う。その後、グループでの話し合いの結果を発表する。なお、要点と論点を提示するのは、サービス提供者側のファシリテーター(進行役)であってもよく、会員であってもよい。
また、「LIVE」C2では、ビデオ会議T1や学びメモT2等の機能を用いることで、会員どうしが顔を合わせつつじっくり語り合い、自分の意見や学びをコメントでメモしつつ発言できる。したがって、普段の読書とはまた異なる新たな視点を得ることができる。
さらに、「LIVE」C2では、「TALK」C1のパーソナリティをゲストに、サービス提供者側のファシリテーターが参加し、読書会を進行するので、読書会に参加するのが初めての会員でも安心して参加することができる。
【0016】
「CLUB」C3は、人事、営業、アート等、同じテーマに関心のある仲間たちが集まり、読書会を中心として自主活動を行う場である。
互いの経験や考えを持ち寄って切磋琢磨し合うとともに、会員どうしの横のつながりを形成することができる。
この「CLUB」C3では、特定のテーマに関心のある会員が集い、本を通じた学びを深めることができる。
【0017】
このように本サービスでは、様々な地域、年齢、職種の仲間たちがオンライン上で集うことができる。
例えば「TALK」C1では、配信された音声を会員が視聴することによりインスピレーションを得ることができる。
また、「LIVE」C2では、書籍の要約や要約の語り手の語りから得た気づきや学びを会員どうしが語り合うことができる。
さらに、「CLUB」C3では、会員たちが読書会を中心として自主活動を行うことで、会員どうしの横のつながりを形成することができる。
例えばビジネス書は、気になるが、読む時間がない、読んではいるが、実務につなげられない、ビジネス書の内容について語り合いたい、等といった気持ちを持っている人に参加してもらうことで、本サービスに参加する参加者が自分の可能性を広げることができる。
【0018】
図2を参照して
図1の読書コミュニティSA1と情報処理システムのサーバの機能との関係を説明する。
図2は、
図1の読書コミュニティSA1と情報処理システムの機能との関係を示す図である。
読書コミュニティSA1では、「TALK」C1において、パーソナリティが要約を朗読して語ったことに対して会員がコメントした内容や、「LIVE」C2において、会員どうしが語り合ったときの映像や発言内容が読書会ログLOとして記憶される。
この読書会ログLOは、人格判定P1や会員に対するハイライト映像の配信(再生)P2の際に用いられる。
【0019】
読書会ログLOを用いた人格判定P1では、本という題材についての発言のため、発言ログを解析することで、発言者である会員の深層心理が明らかになり、会員本来の人格を炙り出すことができる。
また、読書会ログLOを用いたハイライト映像の配信(再生)P2では、会員が指定したシーンのみが抽出された映像が配信(再生)されるので、会員は、自分が好みのシーン(特定の発言者が発言したシーンや盛り上がりのシーン等)のみを、時間を短縮して視聴することができる。
【0020】
さらに、「LIVE」C2においては、要約朗読の後、複数の会員が何人かのグループに分かれてグループディスカッションGDが行われるが、このグループディスカッションGDでは、各グループにおいてディスカッションした会員夫々が思ったことを書き込んだ付箋が画面に表示されるホワイトボードに貼られる。
付箋まとめP3の機能では、ホワイトボードに貼られた付箋の情報が自動的にまとめられて、グループの論議の結果としてファシリテーターに提示される。
これにより、ファシリテーターは、各グループから提示された内容を一目見れば、グループで議論された内容が解り、関心のあるグループを即座に指名して発言を促すことができ、オンライン読書会をスムーズに進行させることができる。
【0021】
次に、
図3乃至
図5を参照して
図1に示した本サービスを実現する情報処理システムについて説明する。
図3は、
図1に示す本サービスを提供する際に適用される情報処理システム、即ち、本発明の情報処理装置の一実施形態であるサーバを含む情報処理システムの構成例を示す図である。
【0022】
図3に示す情報処理システムは、サーバ1と、スタジオ設備2と、n台(nは1以上の任意の整数値)のユーザ端末3-1乃至3-nとをインターネット等のネットワークNを介して接続して相互に通信するように構成される。
サーバ1は、本サービスのサービス提供者により管理される。ユーザ端末3-1乃至3-nの夫々は、会員登録したn人のユーザの夫々により操作される。
サーバ1は、ネットワークNに読書コミュニティSA1を公開し、会員に対して「TALK」C1、「LIVE」C2、「CLUB」C3等から構成される本サービスを提供する。
【0023】
スタジオ設備2は、「TALK」C1、「LIVE」C2を放送又は収録する設備であり、スタジオに配置されている。スタジオ設備2は、マイク、スピーカ、ディスプレイ、撮影機材、放送配信機器等を有する。
スタジオにおいてサービス提供者のスタッフがスタジオ設備2を用いて読書コミュニティSA1で開催する「TALK」C1、「LIVE」C2等を放送又は収録する。「TALK」C1では、音声が放送及び収録される。「LIVE」C2では、オンライン読書会が放送され、その様子が映像として収録される。
放送又は収録された音声や映像のデータは、スタジオ設備2からネットワークNを通じてサーバ1に送信されて保持され、後日、「TALK」C1を視聴できなかった会員、又は「LIVE」C2に参加できなかった会員に向けて、読書コミュニティSA1を通じて配信される。
【0024】
なお、以下、ユーザを区別する必要がない場合、ユーザ端末3-1乃至3-nをまとめて「ユーザ端末3」と呼ぶ。ユーザ端末3は、例示した3台とは限らず、さらに多くの台数であってもよい。
【0025】
図4は、
図3の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0026】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0027】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0028】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0029】
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
【0030】
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(
図1の例ではスタジオ設備2、ユーザ端末3-1乃至3-n等)との間で通信を行う。
【0031】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
なお、図示はしないが、
図2の情報処理システムのユーザ端末3-1乃至3-nは、
図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有している。
【0032】
以下、
図5を参照して、
図1のサービスを提供するためのサーバの機能的構成の第1実施形態について説明する。
図5は、
図3及び
図4のサーバの機能的構成の第1実施形態を示す機能ブロック図である。
【0033】
図4に示したサーバ1の記憶部18の一領域には、
図5に示すように、会員DB31と、ログDB32と、学びメモDB33と、付箋DB34と、イベントDB35とが設けられる。
会員DB31には、ユーザが会員として登録された会員の情報が記憶される。会員の情報には、会員がこのウェブサイトにログインするためのアカウント情報、例えば会員を識別するための識別情報(Identification:ID)とパスワード、会員の個人情報として、住所、氏名、職業、年齢、電話番号等のうち少なくとも1以上が含まれる。
【0034】
ログDB32には、読書会ログLO(
図2参照)が記憶される。読書会ログLOには、収録ログと要約ログと発言ログとが含まれる。
収録ログは、読書コミュニティSA1で開催される「TALK」C1、「LIVE」C2のうち少なくとも1つを収録した音声や映像等である。ここで、映像とは、時間方向に配置される複数の単位画像から構成される撮像画像である。
要約ログは、パーソナリティにより朗読された要約や語られた音声等がテキスト化されたものである。
発言ログは、パーソナリティにより朗読した書籍の要約について自分の意見や考えを発言した会員の発言内容がテキスト化されたものである。
【0035】
学びメモDB33には、読書コミュニティSA1内に設けられる各会員のコメント欄に会員自ら書き込んだ学びメモや他の会員からこの会員に宛てたコメントが記憶される。
付箋DB34には、グループディスカッションGDでホワイトボードに貼られた付箋の情報が会員毎及び付箋処理部48により1以上の付箋の情報がまとめられてグループ毎に記憶される。
【0036】
イベントDB35には、予定されているイベントの情報が記憶される。イベントが例えば自主開催イベントであれば、イベントの情報には、開催主体、開催日時、集合場所、イベント内容、持ち物等が含まれる。
【0037】
また、
図1のサービスに対応する処理が実行される際には、サーバ1のCPU11において、提供部41、音声映像処理部42、ログ管理部43、レコメンド部44、スレッド作成部45、人格判定部46、コメント部47、付箋処理部48、イベント告知部49が機能する。
提供部41は、複数のユーザ(会員)の間で書籍の要約について語り合う会合の場を、ネットワークNを介して複数のユーザ(会員)に公開(提供)する。具体的には、提供部41は、サービス提供者が運営する読書コミュニティSA1(ウェブサイト)をインターネット等のネットワークNに公開する。
読書コミュニティSA1には、会員がログインすることで利用できる会員個人専用のページ(例えばマイページ等)が用意されており、会員は、マイページから「TALK」C1、「LIVE」C2、「CLUB」C3等の会合イベントに参加することができる。
提供部41は、スタジオ設備2により放送される音声及び映像を、ネットワークNを通じて取得し、読書コミュニティSA1の対応する「TALK」C1及び「LIVE」C2の一部として会員に提供する。
提供部41は、会員登録部101を有する。会員登録部101は、読書コミュニティSA1内に用意される会員登録のボタンがユーザにより操作されることで、ボタンにリンクされた会員登録用のフォームを表示する。そして、そのフォームに必要事項が入力されることで、提供部41は、入力された情報を会員情報として会員DBに記憶する。
【0038】
音声映像処理部42は、スタジオ設備2から受信された音声や映像等をログDB32に記憶する。
また、音声映像処理部42は、所定の配信日時にログDB32の音声や映像を会員に向けて配信するよう読書コミュニティSA1にアップロードする。
【0039】
音声映像処理部42は、取得部111と字幕生成部112を有する。
取得部111は、読書コミュニティSA1で開催される「LIVE」C2の様子が撮像された結果得られる映像をスタジオ設備2より取得する。
具体的には、取得部111は、読書コミュニティSA1で開催される「TALK」C1の音声及び「LIVE」C2の映像のうち少なくとも一方を読書会ログとしてログDB32に記憶する。
また、取得部111は、パーソナリティにより朗読された要約や語られた音声等をテキスト化して要約ログとしてログDB32に記憶する。取得部111は、取得したのうちパーソナリティ以外の会員が発言した音声をテキスト化した発言ログをログDB32に記憶する。
複数のユーザのうち、前記書籍の要約について発言した所定ユーザ以外のユーザが発言したログである。具体的に説明すると、複数のユーザは、例えば「LIVE」C2に参加した複数の読書会参加者であり、例えばパーソナリティ、ファシリテーター、会員等である。
発言ログは、これら複数の読書会参加者のうち書籍の要約について語った語り手であるパーソナリティや、司会進行役のファシリテーター等の所定読書会参加者を除いた発言者、つまり会員が発言したログである。
さらに、取得部111は、後日、「LIVE」C2の映像が配信され、会員がその映像を視聴中(再生中)に、会員が印象的と思ったシーンで画面のスクリーンショットボタンを押すことで、そのタイミングの画面の静止画を記憶部18に記憶するので、印象的なシーンをスクリーンショットで残すことができる。
字幕生成部112は、「TALK」C1の音声を配信する際、音声に対応する字幕を、画面の一部領域に画像に重畳させて表示する。
また、字幕生成部112は、後日、「LIVE」C2の映像がライブ動画として配信され、会員がそのライブ動画を視聴中(再生中)に、ライブ動画に含まれる音声に対応する字幕を画面の一部領域に映像に重畳させて表示する。
【0040】
ログ管理部43は、ログDB32に記憶された読書会ログ及び要約ログを管理する。ログ管理部43は、読書コミュニティSA1内に要約ログ閲覧用の画面を表示し、例えばログDB32に記憶された要約ログを会員限定で閲覧可能に公開する。
【0041】
レコメンド部44は、要約ログ閲覧用の画面にレコメンド欄を設け、ある書籍の要約ログを閲覧した会員が例えば「この本もいいよ」等とレコメンドすることができる。
【0042】
スレッド作成部45は、会員どうしでコミュニケーションをとるためのスレッドを立てる画面を表示し、会員が自身で題名を設定し、スレッドを立てることができる。これにより、他の会員と情報交換し、知識を広めることができる。
【0043】
人格判定部46は、読書コミュニティSA1等で開催される「LIVE」C2(会合)に参加した複数のユーザのうち所定ユーザ(会員)が「LIVE」C2において書籍の要約について発言した発言ログに基づいて、当該所定ユーザ(会員)の人格を判定する。
具体的には、人格判定部46は、読書コミュニティSA1において開催された「LIVE」C2に参加した参加者の中のある会員が書籍の要約について自分の意見や考えを発言した発言ログをログDB32より読み出して、その読み出した発言ログをAI(Artificial Intelligence)分析等を行うことで当該会員の人格を判定する。
【0044】
コメント部47は、学びメモT2の画面(
図1参照)を表示し、会員により画面のコメント欄に書き込まれた学びメモ(コメント等)を会員毎に学びメモDB33に記憶する。
また、コメント部47は、後日、「LIVE」C2(オンライン読書会)の映像が配信され、会員がその映像を視聴中(再生中)に、画面に設けられる図示しないコメントボタンをクリック操作することで、メモ欄が表示されるので、メモを入力し確定操作することで、その時点の映像にタグを付けて、タグとメモを対応付けて記憶部18に記憶するので、映像にメモを残すことができる。
【0045】
この他、「LIVE」C2に参加した会員の画面には、図示しない共感ボタンが設けられており、「LIVE」C2に参加中のあるタイミングで共感ボタンをクリック操作することで、コメント部47は、他の参加者と共通の画面に共感を示すオブジェクト(旗やマーク等)を表示するので、共感ボタンを他の参加者と同時に押すことで、オブジェクトが増え、「LIVE」C2(オンライン読書会)を盛り上げることができる。
【0046】
付箋処理部48は、グループディスカッションGDの際にホワイトボードを画面に表示し、ホワイトボードに会員によって貼られた付箋の情報を会員毎に記憶する。
また、付箋処理部48は、1以上の付箋の情報を夫々カテゴリ分けした後、それらをまとめてグループ毎に記憶する。
【0047】
イベント告知部49は、ログDB32の要約ログと連携して、要約ログに含まれるイベントの情報をイベントDB35に登録し、所定のタイミング(例えばイベント開催の1週間前等)にイベントの開催に関する情報を会員に告知する。
【0048】
以上、まとめると、読書コミュニティSA1において「LIVE」C2と称するオンライン読書会(オンライン会合イベント)を開催し、会員どうしが書籍の要約について語り合う会合の場をネットワークNを介して会員に提供する提供部41を備えることで、書籍の要約から得た気づきや学びを会員どうしで語り合うことができる。
また、オンライン読書会において会員が書籍の要約について発言した発言ログを記憶しておき、所定の会員が書籍の要約について発言した発言ログに基づいて、当該会員の人格を判定することで、会員の本来の人格を判定することができる。
【0049】
例えば判定された会員の人格を会員に伝えることで、会員が今後自身の生き方等を考える上で考慮する情報の1つとすることができる。また、サービス提供者側では、判定した会員の人格を例えば人事選考等に活用することができる。
【0050】
次に、
図6を参照して
図5の機能的構成を有するサーバの人格判定動作を説明する。
図6は、
図5の機能的構成を有するサーバの人格判定動作を示すフローチャートである。
サーバ1では、ステップS11において、「LIVE」C2が開催されることで、複数の会員の間で書籍の要約について語り合う会合の場がネットワークNを介して複数の会員に提供される。
ステップS12において、「LIVE」C2の中でパーソナリティの書籍の要約について発言した会員(発言者)の発言ログを取得部111が取得して、ログDB32に記憶する。要約についてには、要約そのものの他、要約の朗読や語りの内容が含まれる。
ステップS13において、人格判定部46は、ログDB32に記憶された会員の発言ログに基づいて、当該会員の人格を判定する。
【0051】
このようにサーバ1の人格判定動作によれば、オンライン読書会の中でパーソナリティの書籍の要約の朗読や語りに対して発言した会員(発言者)の発言ログに基づいて、当該会員の人格を判定するので、会員本来の人格を炙り出すことができる。
【0052】
次に、
図7を参照して
図4に示したサーバの機能的構成の第2実施形態を説明する。
図7は、
図4に示したサーバの機能的構成の第2実施形態を示す図である。なお、この第2実施形態を説明するにあたり、
図5に示したのと同一の構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図7に示すサーバ1の音声映像処理部42は、取得部111、字幕生成部112、カテゴリ分け部113、編集部114、配信部115を備える。
取得部111は、「LIVE」C2(オンライン読書会)の様子が撮像された結果得られる映像を取得する。なお、映像は、ライブ動画であり、撮像画像ともいう。
カテゴリ分け部113は、取得部111により取得される「LIVE」C2(オンライン読書会)の撮像画像を構成する複数の単位画像の少なくとも一部に、複数のシーンのうち該当するシーンを識別可能なシーン識別情報を付与する。
編集部114は、会員からの所定シーンの指示に基づいて、撮像画像のうち、前記所定シーンを識別可能なシーン識別情報が付与された単位画像の群を時系列の順に配置させた画像を、ハイライト画像として生成する。
より具体的には、編集部114は、オンライン読書会の映像を後日配信する際に、会員からの所定シーンの指示に対して、撮像画像から所定のシーンの部分のみを抽出した単位画像の群を時系列の順に並べたハイライト画像を生成する。
配信部115は、編集部114により生成されたハイライト画像を配信(再生)する。
【0053】
第1実施形態のようにサーバ1の機能的構成を構成することにより、オンライン読書会に参加できなかった会員や過去のオンライン読書会の映像を再度視聴したいと望む会員に対してオンライン読書会の映像を後日配信する際に、会員からの所定のシーンの指示に基づいて、シーンに対応する部分のみのハイライト画像(集約動画)を再生するので、会員は、数時間にわたる読書会の映像をそのまま視聴することなく所望のシーンのみを時間短縮して視聴することができる。
【0054】
次に、
図8を参照して
図7の機能的構成を有するサーバのハイライト画像配信(再生)動作を説明する。
図8は、
図7の機能的構成を有するサーバのハイライト画像配信(再生)動作を示すフローチャートである。
サーバ1では、ステップS21において、取得部111は、「LIVE」C2(オンライン読書会)の様子が撮影された結果として得られる映像(撮影画像)をスタジオ設備2より取得し、ログDB32に記憶する。映像(撮影画像)には音声も含まれる。
ステップS22において、カテゴリ分け部113が、ログDB32の「LIVE」C2(オンライン読書会)の映像(撮影画像)を構成する複数の単位画像の少なくとも一部に、複数のシーンのうち該当するシーンを識別可能なシーン識別情報を付与する。
つまり、カテゴリ分け部113は、映像(撮影画像)をシーンに応じてカテゴリ分けし、カテゴリ分けした単位画像の夫々にシーン識別情報を付与する。
そして、音声映像処理部42は、シーン識別情報が付与されたオンライン読書会の映像(配信対象の映像)を読書コミュニティSA1にアップロードする。
ステップS23において、会員がオンライン読書会の映像を再生する際に、所定のシーンを指示すると、編集部114は、会員からの所定シーンの指示に基づいて、映像(撮像画像)のうち、所定シーンを識別可能なシーン識別情報が付与された単位画像の群を時系列の順に配置させた画像をハイライト画像として生成する。
つまり、編集部114は、会員からの所定のシーンの指示に基づいて、映像から所定のシーンに対応する単位画像の群を抽出し、抽出した単位画像の群を時系列の順に並べたハイライト画像を生成する。
ステップS24において、配信部115は、編集部114により生成されたハイライト画像を配信(再生)する。
【0055】
このようにサーバ1のハイライト画像配信(再生)動作によれば、会員がオンライン読書会の映像を再生する際に、所定のシーンを指示すると、そのシーンに対応する単位画像の群を抽出した単位画像の群をハイライト映像として配信(再生)するので、会員は、長時間にわたる読書会の映像をそのまま視聴することなく所望のシーンのみを時間短縮して視聴することができる。なお、シーンの他に、例えば条件等を指定してもよい。
【0056】
次に、
図9を参照して
図4に示したサーバの機能的構成の第3実施形態を説明する。
図9は、
図4に示したサーバの機能的構成の第3実施形態を示す図である。なお、この第3実施形態を説明するにあたり、
図5と同一の構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
【0057】
図9に示すサーバ1の付箋処理部48は、抽出部120と、カテゴリ分け部121と、集約部122と、提示部123とを備える。
付箋処理部48は、「LIVE」C2(オンライン読書会)において、会員がグループに分かれてディスカッションして当該会員の意思が書き込まれた付箋が、グループのホワイトボードに個別に貼り付けられるように付箋を処理する。
抽出部120は、「LIVE」C2(オンライン読書会)において、複数の会員がグループに分かれてディスカッションしたとき、複数の会員の夫々により情報が書き込まれた1以上の付箋から、付箋の情報をグループ毎に抽出する。なお、ディスカッションをしたときには、ディスカッションの最中又はその後が含まれる。
カテゴリ分け部121は、抽出部120によりグループ毎に抽出された付箋の情報に基づいて、1以上の付箋をカテゴリ分けする。
即ちカテゴリ分け部121は、ホワイトボードに貼られた付箋の内容をAI分析し、付箋を内容毎に種別する。付箋の内容が例えば要約が良くわからない等の質問の場合、その付箋を質問というカテゴリに種別する。付箋の内容が例えば要約に不満がある等の意見の場合は、その付箋を意見というカテゴリに種別する。
【0058】
集約部122は、カテゴリ分けされた1以上の付箋のカテゴリ毎に、当該カテゴリに属する1以上の付箋の情報を集約する。
具体的には、集約部122は、カテゴリ分けされた付箋に書き込まれた会員の記載内容(主張、意見、質問等)を、カテゴリ分けした上で、カテゴリ毎に集約することで、グループディスカッションGDの結果としてまとめた情報を生成する。
提示部123は、集約部122に集約された付箋の情報をファシリテーターが閲覧する進行掲示板を表示するディスプレイへ提示する。
上記抽出部120、カテゴリ分け121及び集約部122は、複数の会員が複数のグループに分かれて夫々のグループでディスカッションをしたときに、グループ毎の複数の会員の夫々により情報が書き込まれた1以上の付箋の情報をグループ毎に処理する。
【0059】
このように複数の会員の夫々の主張や意見をグループ全体の総意として集約することで、対象の書籍に対してグループで討論した結果の判断や、そのグループの会員たちがその書籍にどういう価値観を持っているか等、グループの総合判断を導出することができる。
【0060】
「LIVE」C2(オンライン読書会)では、会員を数人のグループに分けてグループディスカッションGDをしたときに、複数の会員夫々により情報が書き込まれた1以上の付箋がホワイトボードに貼り付けられる。
しかし、複数のグループ夫々に様々な書き込みがあることから、ホワイトボードの多数の付箋の内容をファシリテーターが把握するには時間を要するばかりか、どのグループを指名してよいかわからず、オンライン読書会の進行が中断する。
そこで、第3実施形態のようにサーバ1を構成することにより、ホワイトボードに貼られた付箋が、グループ毎にカテゴリ分けされた上で、そのカテゴリ毎に、当該カテゴリに属する1以上の付箋の情報(主張、意見、質問等)が集約され、グループのディスカッション結果としてファシリテーターにより閲覧されるディスプレイへ提示されるので、ファシリテーターは、ディスプレイに提示された内容を一目見れば、各グループのディスカッション結果が解り、関心のあるグループを即座に指名して発言を促すことができ、オンライン読書会をスムーズに進行させることができる。
【0061】
次に、
図10を参照して
図9の機能的構成を有するサーバの付箋まとめ動作を説明する。
図10は、サーバの付箋まとめ動作を示すフローチャートである。
「LIVE」C2では、パーソナリティが初めの10分程度で書籍の要約の朗読を終えると、参加者の複数の会員が数名のグループに分かれてグループディスカッションGDを行い、その後、グループでの話し合いの結果を発表する。
グループディスカッションGDの際に、サーバ1では、ステップS31において、付箋処理部48が、個々のグループに分かれた会員のディスカッション画面にホワイトボードを表示する。
グループディスカッションGDでは、グループ毎に議論した内容や個人の意見や質問等が、会員により付箋に書き込まれてホワイトボードに貼り付けられる。
【0062】
ステップS32において、抽出部120は、ホワイトボードに貼り付けられた1以上の付箋の情報(会員が記載した主張、意見、質問の文字列や単語等)をグループ毎に抽出する。
そして、ステップS33において、カテゴリ分け部121は、グループ毎に抽出された付箋の情報に基づいて1以上の付箋をカテゴリ分けする。
ステップS34において、集約部122は、カテゴリ分け部121によりカテゴリ分けされた1以上の付箋のカテゴリ毎に、当該カテゴリに属する1以上の付箋の情報を集約する。
ステップS35において、提示部123は、集約部122に集約された付箋の情報をファシリテーターにより閲覧されるディスプレイへ提示する。
【0063】
このようにサーバ1の付箋まとめ動作によれば、オンライン読書会でパーソナリティにより要約が語られた後、グループに分かれてディスカッションをする際に、グループ毎に議論した内容や個々の意見をホワイトボードに付箋で貼って討論する。
この際に、カテゴリ分け部121が、ホワイトボードに貼られた付箋から抽出された情報をAI解析し、付箋をカテゴリ分けしてグループの思考(対象の本について会員どうしが討論したグループとしての意見や主張、質問等)を集約して掲示することで、例えばファシリテーターがグループに意見を求める際にグループを指定し易くなり、オンライン読書会を盛り上げることができる。
また、ファシリテーターは、各グループから提示された内容を一目見れば、夫々のグループの総意が解り、関心のあるグループを即座に指名して発言を促すことができ、オンライン読書会をスムーズに進行させることができる。
【0064】
以上、本発明が適用される情報処理システムの実施形態を説明してきたが、本発明が適用される実施形態は、例えば次のようなものであってもよい。
本実施形態では、サーバ1がネットワークNに、読書コミュニティSA1(ウェブサイト)を公開し夫々のユーザ端末3-1乃至3-nからアクセスするようにしたが、サーバ1がネットワークNに本サービス用のアプリを公開し、そのアプリをユーザが夫々のユーザ端末3-1乃至3-nにダウンロードして実行することで、同様の機能を実現できる。
【0065】
上記実施形態では、読書コミュニティSA1という名称で会員どうしの会合の場を提供したが、これ以外の名称であってもよい。
上記実施形態では、書籍の要約を一例に説明したが、要約には、例えば映画一本が絵一枚になる等の内容も含まれる。
即ち、要約とは、情報の論旨及び要点を短くまとめて表したものの総称であり、例えば製品の性能情報、学術論文、ネット記事の文章等の文字列にとどまらず、画像や音声等、あらゆる情報を短くまとめて表したものが含まれる。画像には、複数の画像を時系列の順に配置した動画が含まれる。
【0066】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図5、
図7、
図9の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図5、
図7、
図9の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、
図5、
図7、
図9に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ1の機能ブロックをユーザ端末3やスタジオ設備2に移譲させてもよい。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0067】
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0068】
また例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、サービス提供者Aにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でサービス提供者Aに提供される記録媒体等で構成される。
【0069】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0070】
以上を換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
【0071】
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば、
図3乃至
図5のサーバ1等)は、
複数のユーザ(会員)間で書籍の要約について語り合う会合の場(読書コミュニティSA1において開催される「LIVE」C2)をネットワークNを介してユーザ(会員)に提供する提供手段(例えば、
図5の提供部41等)と、
前記会合において所定のユーザが前記書籍の要約について発言した発言ログ(例えば、
図5のログDB32等)に基づいて、当該ユーザの人格を判定する人格判定手段(例えば、
図5の人格判定部46等)、
を備える。
このように構成することで、例えば、本のような題材で、本の要約を語った人や要約の内容について感じた自分の思考を発言すると、その発言者の人格が現れるので、AI等を利用して発言ログからその人が本来持っている本当の人格を炙り出すことができる。
このような人格判定の結果は、サービス提供者が会員の情報の一部として活用するだけでなく、例えば企業における人事選考の情報の1つとして活用することができる。
前記発言ログは、前記書籍の要約を語った人(パーソナリティ)以外の発言者、つまり読書会に参加した会員の発言ログである、
ことで、書籍の要約を語るパーソナリティは、何らかの目的を持って話す場合が多く、そのパーソナリティ以外の発言者である会員の発言の方が本来の人格を得ることができる。
【0072】
本発明が適用される情報処理装置(例えば、
図3、
図4、
図7のサーバ1等)は、
複数のユーザ(会員)間で書籍の要約について語り合う会合の場をネットワークを介してユーザ(会員)に提供する提供手段(例えば、
図7の提供部41等)と、
前記会合の様子が撮像された結果得られる、時間方向に配置される複数の単位画像から構成される撮像画像を取得する取得手段(例えば、
図7の取得部111等)と、
撮像画像を構成する前記複数の単位画像の少なくとも一部に、複数のシーンのうち該当するシーンを識別可能なシーン識別情報を付与する識別情報付与手段(例えば、
図7のカテゴリ分け部113等)と、
前記ユーザからの所定シーンの指示に基づいて、前記撮像画像のうち、前記所定シーンを識別可能な前記シーン識別情報が付与された前記単位画像の群を時系列の順に配置させた画像を、ハイライト画像として生成する編集手段(例えば、
図7の編集部114等)と、
前記ハイライト画像を配信する配信手段(例えば、
図7の配信部115等)と、
を備える。
このように構成することで、会員が指定したシーン(所定の会員の発言シーンや盛り上がったシーン等)を集めてハイライト画像(ハイライト映像)を配信することができるので、視聴時間を短縮しながら会員が自分の好みのシーンを視聴することができるようになる。
【0073】
本発明が適用される情報処理装置(例えば、
図3、
図4、
図9のサーバ1等)は、
複数のユーザ(会員)間で書籍の要約について語り合う会合の場をネットワークを介してユーザ(会員)に提供する提供手段(例えば、
図9の提供部41等)と、
前記会合においてディスカッションの最中又はその後に前記複数のユーザ(会員)の夫々により情報が書き込まれた1以上の付箋から、当該付箋の情報を抽出する(例えば、
図9の抽出部120等)と、
前記抽出手段により抽出された前記付箋の情報に基づいて、前記1以上の付箋をカテゴリ分けするカテゴリ分け手段(例えば、
図9のカテゴリ分け部121等)と、
前記カテゴリ分けされた前記1以上の付箋のカテゴリ毎に、当該カテゴリに属する前記1以上の付箋の情報を集約する集約手段(例えば、
図9の集約部122等)と、
前記集約手段により集約された前記付箋の情報を提示する提示手段(例えば、
図9の提示部123等)と、
を備える。
このように構成することで、グループディスカッションGDの際に、ホワイトボードに貼られた付箋の文の内容をAI分析しカテゴリ分けを行ってグループの総意をまとめてファシリテーターに提示することができるので、ファシリテーターがグループに意見を求める際にグループを指定し易くなり、オンライン読書会を盛り上げることができる。
【符号の説明】
【0074】
1・・・サーバ、2・・・スタジオ設備、3-1、3-2、…3-n・・・ユーザ端末、11・・・CPU、18・・・記憶部、31・・・会員DB、32・・・ログDB、33・・・学びメモDB、34・・・付箋DB、35・・・イベントDB、41・・・提供部、42・・・音声映像処理部、43・・・ログ管理部、44・・・レコメンド部、45・・・スレッド作成部、46・・・人格判定部、47・・・コメント部、48・・・付箋処理部、49・・・イベント告知部、111・・・取得部、112・・・字幕生成部、120・・・抽出部、113、121・・・カテゴリ分け部、114、122・・・編集部、123・・・提示部