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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022029324
(43)【公開日】2022-02-17
(54)【発明の名称】情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20220209BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020132614
(22)【出願日】2020-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】504116629
【氏名又は名称】株式会社R-body project
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100206405
【弁理士】
【氏名又は名称】岸 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 岳
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザの時々の生活および/または状態のうちの特定の生活および/または状態と、ユーザについての特定状態との関係をユーザに認識させる情報処理システムおよびプログラムを提供する。
【解決手段】ユーザ支援システムにおいて、サーバ装置10は、ユーザの生活および/または状態の結果に関する結果情報を、複数の時点の結果について取得する取得手段101と、取得手段101に取得された複数の時点に係る結果情報から特定されるユーザの生活および/または状態のうちの、ユーザについての特定状態との関係について定められた条件を満たす生活および/または状態と特定状態との関係に関する関係情報を出力する出力手段111と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの生活および/または状態の結果に関する結果情報を、複数の時点の当該結果について取得する取得手段と、
前記取得手段に取得された前記複数の時点に係る前記結果情報から特定される前記ユーザの生活および/または状態のうちの、当該ユーザについての特定状態との関係について定められた条件を満たす生活および/または状態と当該特定状態との関係に関する関係情報を出力する出力手段と、
を備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記結果情報から特定される前記ユーザの生活および/または状態と前記特定状態との関連の程度を特定する特定手段をさらに備え、
前記条件は、前記特定手段に特定された前記関連の程度について定められていることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記条件を満たす前記ユーザの生活および/または状態は、複数の時点に係る生活および/または状態であり、
前記関係情報には、前記条件を満たす前記複数の時点に係る生活および/または状態の結果に共通する要素に関する情報が含まれることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記条件を満たす前記ユーザの生活および/または状態は、前記複数の時点にわたる期間における生活および/または状態であり、
前記関係情報には、前記期間に関する情報がさらに含まれることを特徴とする請求項3記載の情報処理システム。
【請求項5】
ユーザの生活および/または状態について区分けした項目を設定する設定手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記設定手段に設定された生活および/または状態の前記項目の前記結果に関する前記結果情報を取得し、
前記設定手段は、前記特定状態との関係について定められた設定条件を満たさない前記項目の前記設定を解除することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記設定手段は、前記特定状態との関係について定められた項目条件を満たす前記項目に関連する項目を新たに設定することを特徴とする請求項5記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記項目条件を満たす前記項目は、前記ユーザの身体における特定の部位による特定の動作が含まれる生活および/または状態の項目であり、
前記設定手段に新たに設定される前記項目は、前記項目条件を満たす前記項目に含まれる部位による動作であって前記特定の動作とは異なる動作が含まれる生活および/または状態の項目であることを特徴とする請求項6記載の情報処理システム。
【請求項8】
ユーザの生活および/または状態について区分けした項目を設定する設定手段と、
ユーザの状態について区分けされた複数の項目のうちの、前記特定状態の対象になる項目のユーザによる指定を受け付ける状態受付手段と、
をさらに備え、
前記取得手段は、前記設定手段に設定された生活および/または状態の前記項目の前記結果に関する前記結果情報を取得し、
前記設定手段は、前記状態受付手段により前記指定が受け付けられた前記項目に応じた前記項目を設定することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記出力手段は、前記条件を満たす生活および/または状態と前記ユーザについての前記特定状態の第1結果との関係に関する第1関係情報、および、当該条件を満たす生活および/または状態と当該ユーザについての当該特定状態の当該第1結果とは異なる第2結果との関係に関する第2関係情報を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記取得手段は、前記ユーザの生活および/または状態について区分けされた複数の項目の前記結果について前記結果情報を取得し、
前記複数の項目のうちの特定の項目のユーザによる指定を受け付ける指定受付手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記指定受付手段に前記指定が受け付けられた前記項目が前記条件を満たさない場合であっても、当該項目の生活および/または状態と前記特定状態との関係に関する情報を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記出力手段は、前記特定状態の改善に関する改善情報を出力し、
前記改善情報には、前記条件を満たす生活および/または状態に関連する情報が含まれることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記条件を満たす生活および/または状態は、前記ユーザの身体における特定の部位が用いられる生活および/または状態であり、
前記改善情報には、前記特定の部位が用いられる運動に関する情報が含まれることを特徴とする請求項11記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記取得手段は、前記ユーザの生活および/または状態について区分けされた項目の前記結果について前記結果情報を取得し、
前記出力手段は、
前記項目のユーザによる設定を受け付ける受付画像を出力し、
前記項目がユーザに設定される前に、前記項目と前記特定状態との過去の関係に関する情報を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記取得手段は、前記ユーザの生活および/または状態について区分けされた複数の項目の前記結果について前記結果情報を取得し、
前記出力手段は、前記取得手段に取得された前記複数の時点に係る前記結果情報から特定される生活および/または状態の前記項目のうちの、前記条件を満たす項目に係る前記関係情報を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記関係情報には、前記ユーザの生活および/または状態の複数の前記項目の関係に関する情報が含まれることを特徴とする請求項14記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記出力手段は、前記条件を満たした生活および/または状態が当該条件を満たさなくなった場合、当該条件を満たさなくなった生活および/または状態と前記特定状態との関係に関する情報を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項17】
コンピュータに、
ユーザの生活および/または状態の結果に関する結果情報を、複数の時点の当該結果について取得する機能と、
取得された前記複数の時点に係る前記結果情報から特定される前記ユーザの生活および/または状態のうちの、当該ユーザについての特定状態との関係について定められた条件を満たす生活および/または状態と当該特定状態との関係に関する関係情報を出力する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項18】
ユーザの生活および/または状態の結果に関する結果情報を、複数の時点の当該結果について取得する取得手段と、
前記取得手段に取得された前記複数の時点に係る前記結果情報から特定される前記ユーザの生活および/または状態のうちの、ユーザに定められた生活および/または状態と、当該ユーザについての特定状態との関係に関する情報を出力する出力手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項19】
コンピュータに、
ユーザの生活および/または状態の結果に関する結果情報を、複数の時点の当該結果について取得する機能と、
取得された前記複数の時点に係る前記結果情報から特定される前記ユーザの生活および/または状態のうちの、ユーザに定められた生活および/または状態と、当該ユーザについての特定状態との関係に関する情報を出力する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、特定された個人について取得した生体情報の計測値と、当該個人について予め蓄積された生体情報の統計値とに基づいて当該個人の体調判定を行い、体調判定の結果に基づいて個人の管理制御を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-192035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、ユーザの状態について検出した情報が予め定められた閾値に達している場合に、検出の対象であるユーザの名称を出力する技術が存在する。しかしながら、この場合、ユーザの時々の生活および/または状態のうちの特定の生活および/または状態と、ユーザについての特定状態との関係をユーザに認識させることができなかった。
【0005】
本発明の目的は、ユーザの時々の生活および/または状態のうちの特定の生活および/または状態と、ユーザについての特定状態との関係をユーザに認識させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、ユーザの生活および/または状態の結果に関する結果情報を、複数の時点の当該結果について取得する取得手段と、前記取得手段に取得された前記複数の時点に係る前記結果情報から特定される前記ユーザの生活および/または状態のうちの、当該ユーザについての特定状態との関係について定められた条件を満たす生活および/または状態と当該特定状態との関係に関する関係情報を出力する出力手段と、を備える、情報処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記結果情報から特定される前記ユーザの生活および/または状態と前記特定状態との関連の程度を特定する特定手段をさらに備え、前記条件は、前記特定手段に特定された前記関連の程度について定められていることを特徴とする請求項1記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記条件を満たす前記ユーザの生活および/または状態は、複数の時点に係る生活および/または状態であり、前記関係情報には、前記条件を満たす前記複数の時点に係る生活および/または状態の結果に共通する要素に関する情報が含まれることを特徴とする請求項1記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記条件を満たす前記ユーザの生活および/または状態は、前記複数の時点にわたる期間における生活および/または状態であり、前記関係情報には、前記期間に関する情報がさらに含まれることを特徴とする請求項3記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、ユーザの生活および/または状態について区分けした項目を設定する設定手段をさらに備え、前記取得手段は、前記設定手段に設定された生活および/または状態の前記項目の前記結果に関する前記結果情報を取得し、前記設定手段は、前記特定状態との関係について定められた設定条件を満たさない前記項目の前記設定を解除することを特徴とする請求項1記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記設定手段は、前記特定状態との関係について定められた項目条件を満たす前記項目に関連する項目を新たに設定することを特徴とする請求項5記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記項目条件を満たす前記項目は、前記ユーザの身体における特定の部位による特定の動作が含まれる生活および/または状態の項目であり、前記設定手段に新たに設定される前記項目は、前記項目条件を満たす前記項目に含まれる部位による動作であって前記特定の動作とは異なる動作が含まれる生活および/または状態の項目であることを特徴とする請求項6記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、ユーザの生活および/または状態について区分けした項目を設定する設定手段と、ユーザの状態について区分けされた複数の項目のうちの、前記特定状態の対象になる項目のユーザによる指定を受け付ける状態受付手段と、をさらに備え、前記取得手段は、前記設定手段に設定された生活および/または状態の前記項目の前記結果に関する前記結果情報を取得し、前記設定手段は、前記状態受付手段により前記指定が受け付けられた前記項目に応じた前記項目を設定することを特徴とする請求項1記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記出力手段は、前記条件を満たす生活および/または状態と前記ユーザについての前記特定状態の第1結果との関係に関する第1関係情報、および、当該条件を満たす生活および/または状態と当該ユーザについての当該特定状態の当該第1結果とは異なる第2結果との関係に関する第2関係情報を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記取得手段は、前記ユーザの生活および/または状態について区分けされた複数の項目の前記結果について前記結果情報を取得し、前記複数の項目のうちの特定の項目のユーザによる指定を受け付ける指定受付手段をさらに備え、前記出力手段は、前記指定受付手段に前記指定が受け付けられた前記項目が前記条件を満たさない場合であっても、当該項目の生活および/または状態と前記特定状態との関係に関する情報を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記出力手段は、前記特定状態の改善に関する改善情報を出力し、前記改善情報には、前記条件を満たす生活および/または状態に関連する情報が含まれることを特徴とする請求項1記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記条件を満たす生活および/または状態は、前記ユーザの身体における特定の部位が用いられる生活および/または状態であり、前記改善情報には、前記特定の部位が用いられる運動に関する情報が含まれることを特徴とする請求項11記載の情報処理システムである。
請求項13に記載の発明は、前記取得手段は、前記ユーザの生活および/または状態について区分けされた項目の前記結果について前記結果情報を取得し、前記出力手段は、前記項目のユーザによる設定を受け付ける受付画像を出力し、前記項目がユーザに設定される前に、前記項目と前記特定状態との過去の関係に関する情報を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理システムである。
請求項14に記載の発明は、前記取得手段は、前記ユーザの生活および/または状態について区分けされた複数の項目の前記結果について前記結果情報を取得し、前記出力手段は、前記取得手段に取得された前記複数の時点に係る前記結果情報から特定される生活および/または状態の前記項目のうちの、前記条件を満たす項目に係る前記関係情報を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理システムである。
請求項15に記載の発明は、前記関係情報には、前記ユーザの生活および/または状態の複数の前記項目の関係に関する情報が含まれることを特徴とする請求項14記載の情報処理システムである。
請求項16に記載の発明は、前記出力手段は、前記条件を満たした生活および/または状態が当該条件を満たさなくなった場合、当該条件を満たさなくなった生活および/または状態と前記特定状態との関係に関する情報を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理システムである。
請求項17に記載の発明は、コンピュータに、ユーザの生活および/または状態の結果に関する結果情報を、複数の時点の当該結果について取得する機能と、取得された前記複数の時点に係る前記結果情報から特定される前記ユーザの生活および/または状態のうちの、当該ユーザについての特定状態との関係について定められた条件を満たす生活および/または状態と当該特定状態との関係に関する関係情報を出力する機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項18に記載の発明は、ユーザの生活および/または状態の結果に関する結果情報を、複数の時点の当該結果について取得する取得手段と、前記取得手段に取得された前記複数の時点に係る前記結果情報から特定される前記ユーザの生活および/または状態のうちの、ユーザに定められた生活および/または状態と、当該ユーザについての特定状態との関係に関する情報を出力する出力手段と、を備える情報処理システムである。
請求項19に記載の発明は、コンピュータに、ユーザの生活および/または状態の結果に関する結果情報を、複数の時点の当該結果について取得する機能と、取得された前記複数の時点に係る前記結果情報から特定される前記ユーザの生活および/または状態のうちの、ユーザに定められた生活および/または状態と、当該ユーザについての特定状態との関係に関する情報を出力する機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの時々の生活および/または状態のうちの特定の生活および/または状態と、ユーザについての特定状態との関係をユーザに認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係るユーザ支援システムの全体構成例を示した図である。
図2】サーバ装置、ユーザ端末およびウェアラブルデバイスのハードウェア構成例を示した図である。
図3】サーバ装置の機能構成例を示した図である。
図4】状態受付画面を示した図である。
図5】結果入力画面を示した図である。
図6】指定確認画面を示した図である。
図7】ユーザ管理テーブルの一例を示した図である。
図8】関係通知処理の流れを示したフローチャートである。
図9】(a)は、関係通知画面を示した図であり、(b)は、原因詳細通知画面を示した図である。
図10】(a)は、要因詳細通知画面を示した図であり、(b)は、指定関係通知画面を示した図である。
図11】改善案通知画面を示した図である。
図12】結果入力画面を示した図である。
図13】関係通知画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<ユーザ支援システムの構成>
図1は、本実施形態に係るユーザ支援システム1の全体構成例を示した図である。
本実施形態に係るユーザ支援システム1は、ユーザが何れの態様により生活するかのユーザによる決定を支援するシステムである。より具体的には、ユーザ支援システム1は、ユーザについての特定状態との関係が深いユーザの生活や状態をこのユーザに通知することで、このユーザが良い状態になるために何れの態様により生活するかのユーザによる決定を支援する。生活としては、例えば、ユーザの活動や、ユーザの暮らし等が挙げられる。また、状態には、ユーザの外観から特定される状態のみならず、ユーザの生体について特定される状態が含まれる。また、ユーザについての特定状態とは、ユーザについて定められた状態である。
情報処理システムの一例としてのユーザ支援システム1は、サーバ装置10と、ユーザ端末20と、ウェアラブルデバイス30と、ビデオカメラ40とを備える。サーバ装置10と、ユーザ端末20、ウェアラブルデバイス30およびビデオカメラ40とは、ネットワークを介して接続されている。
【0010】
サーバ装置10は、ユーザの生活や状態とユーザについての特定状態との関係をユーザに通知するサーバである。
サーバ装置10は、予め定められた期間におけるユーザの日々の生活や状態の結果に関する情報を取得する。予め定められた期間は、何れの期間であってもよいが、例えば、21日間である。また、サーバ装置10は、取得した情報から特定されるユーザの生活や状態と、ユーザについての特定状態との関係を特定し、特定した関係をユーザに通知する。ユーザの生活や状態の結果に関する情報としては、例えば、ユーザの生活や状態の結果が示された情報や、ユーザの生活や状態の結果の特定に用いられる情報等が挙げられる。ユーザの生活や状態の結果に関する情報を、以下では、結果情報と称する。
【0011】
サーバ装置10は、例えば、コンピュータにより実現される。サーバ装置10は、単一のコンピュータにより構成しても良いし、複数のコンピュータによる分散処理により実現しても良い。また、サーバ装置10は、クラウドコンピューティングにより提供される仮想的なハードウェア上にて実現してもよい。
【0012】
ユーザ端末20は、ユーザに用いられる端末装置である。ユーザ端末20は、情報を表示する表示部21を有する。ユーザ端末20は、サーバ装置10から情報を取得すると、取得した情報を表示部21に表示する。また、ユーザ端末20は、ユーザの操作により情報を入力可能な入力部(不図示)を有する。本実施形態では、ユーザが、ユーザの生活や状態の結果をユーザ端末20に入力することで、入力された結果が示された結果情報がユーザ端末20に取得される。ユーザ端末20は、取得した結果情報を、ユーザ端末20を用いるユーザを識別するユーザ識別情報とともに、サーバ装置10に送信する。
ユーザ端末20は、例えば、コンピュータ、タブレット型情報端末、その他の情報処理装置により実現される。ユーザ端末20は、例えば、スマートフォンであってもよい。すなわち、ユーザ端末20は、何れの種類の端末であってもよい。
【0013】
ウェアラブルデバイス30は、ユーザが身に着けることができる端末装置である。図示の例では、ウェアラブルデバイス30は、ユーザの手首に着ける腕時計型の端末装置である。本実施形態のウェアラブルデバイス30は、ユーザの生活や状態を検出する。ウェアラブルデバイス30は、検出したユーザの生活や状態の結果が示された結果情報を、ウェアラブルデバイス30を用いるユーザを識別するユーザ識別情報、および検出をした日付が示された日付情報とともに、サーバ装置10に送信する。
ウェアラブルデバイス30は、例えば、コンピュータにより実現される。
【0014】
ビデオカメラ40は、ユーザの生活や状態を撮影する。本実施形態のビデオカメラ40は、例えば、ユーザの居住地や、ユーザの勤務地や、ユーザが運動するために用いる施設等に設けられる。なお、ビデオカメラ40は、何れの場所に設けられてもよい。ビデオカメラ40は、撮影した動画を、撮影の対象であるユーザを識別するユーザ識別情報、および撮影をした日付が示された日付情報とともに、サーバ装置10に送信する。
【0015】
サーバ装置10と、ユーザ端末20、ウェアラブルデバイス30およびビデオカメラ40との接続に用いられるネットワークは、データの送受信が可能であれば、その種類は特に限定されず、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等として良い。データの送受信に用いられる通信回線は、有線であっても無線であっても良い。また、複数のネットワークや通信回線を介して各装置を接続する構成としても良い。
【0016】
<ハードウェア構成例>
図2は、サーバ装置10、ユーザ端末20およびウェアラブルデバイス30のハードウェア構成例を示した図である。
図2に示すように、サーバ装置10、ユーザ端末20およびウェアラブルデバイス30は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)100aと、主記憶手段であるメモリ100cとを備える。また、サーバ装置10、ユーザ端末20およびウェアラブルデバイス30は、外部デバイスとして、不揮発性記録デバイス100g、ネットワークインターフェイス100f、表示機構100d、音声機構100h、キーボードやマウス等の入力デバイス100i等を備える。なお、表示機構100dおよび入力デバイス100iが一体として構成されたタッチパネルが用いられてもよい。
【0017】
メモリ100cおよび表示機構100dは、システムコントローラ100bを介してCPU100aに接続されている。また、ネットワークインターフェイス100f、不揮発性記録デバイス100g、音声機構100hおよび入力デバイス100iは、ブリッジコントローラ100eを介してシステムコントローラ100bと接続されている。各構成要素は、システムバスや入出力バスなどの各種のバスによって接続される。
【0018】
不揮発性記録デバイス100gには、各機能を実現するためのプログラムが格納されている。そして、このプログラムがメモリ100cにロードされ、このプログラムに基づく処理がCPU100aにより実行されることで、各種の機能が実現される。不揮発性記録デバイス100gとしては、例えば、SSD(Solid State Drive)等の半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク装置などが挙げられる。
【0019】
<サーバ装置の機能構成>
次に、サーバ装置10の機能構成について説明する。
図3は、サーバ装置10の機能構成例を示した図である。図3においては、CPU100aがプログラムの実行を通じて実現する機能の一部が示されている。
サーバ装置10は、取得部101と、記憶部102と、利用受付部103と、状態受付部104と、項目設定部105と、指定受付部106と、評価部107と、関連度算出部108と、抽出部109と、改善案提案部110と、出力部111とを備える。
【0020】
取得手段の一例としての取得部101は、ユーザ端末20、ウェアラブルデバイス30およびビデオカメラ40から送信された情報を取得する。
記憶部102は、取得部101に取得された情報を記憶する。記憶部102の記憶内容については、後に詳述する。
【0021】
利用受付部103は、ユーザ支援システム1のユーザによる利用を受け付ける。利用受付部103は、ユーザ端末20から利用の申請を受けると、ユーザ端末20へのログインIDの付与や、ユーザ端末20からの暗証番号の登録の受付を行う。そして、ログインIDおよび暗証番号が入力されたユーザ端末20を用いるユーザによるユーザ支援システム1の利用を許可する。
【0022】
状態受付手段の一例としての状態受付部104は、ユーザについての状態の指定を受け付ける。より具体的には、状態受付部104は、ユーザの日々の生活や状態との関係についてユーザが知りたいユーザの状態の指定を受け付ける。ユーザが知りたい状態がユーザ端末20にてユーザに指定されると、状態受付部104は、この指定を受け付ける。なお、ユーザの日々の生活や状態との関係についてユーザが知りたいユーザの状態として指定された状態を、以下では、指定状態と称することがある。指定状態は、特定状態の一例である。
【0023】
設定手段の一例としての項目設定部105は、指定状態との関係が特定される対象の生活や状態の項目を設定する。生活や状態の項目とは、ユーザの生活や状態について区分けされた項目である。項目設定部105は、ユーザの生活や状態の項目を複数設定する。また、項目設定部105は、指定状態に応じて、設定する項目を決定する。言い換えると、項目設定部105は、指定状態として定められた状態の内容に応じて、設定する項目を変える。本実施形態では、項目設定部105に設定された項目の結果が示された結果情報が、取得部101による取得の対象になる。なお、項目設定部105に設定された生活や状態の項目を、以下では、設定項目と称することがある。設定項目は、指定状態とは異なるユーザの生活や状態である。
【0024】
指定受付手段の一例としての指定受付部106は、項目設定部105に設定された複数の項目のうちの何れかの項目のユーザによる指定を受け付ける。本実施形態では、ユーザは、指定状態との関係を知りたいユーザの生活や状態の項目を指定する。ユーザの生活や状態の項目がユーザ端末20にて指定されると、指定受付部106は、この指定を受け付ける。なお、ユーザが指定状態との関係を知りたい生活や状態の項目として指定された項目を、以下では、指定項目と称することがある。
【0025】
評価部107は、ビデオカメラ40に撮影された動画に映っているユーザの生活や状態を評価する。
評価部107は、ビデオカメラ40からサーバ装置10に送信された動画を解析し、ユーザの部位が映っている領域を識別する。ユーザの部位としては、例えば、頭、頸椎、肩、胸椎、胸郭、腹部、腰椎、腕、手、股、脚等が挙げられる。ユーザの部位は、上記の部位に限定されず、人間における何れの部位であってもよい。また、評価部107による識別対象の部位としては、予め定められた部位を全て識別してもよいし、評価に用いる部位のみを識別してもよい。
【0026】
また、評価部107は、識別した領域に映っている身体の部位を特定し、特定した部位ごとの動作を検出する。動作としては、例えば、背屈、回内、回外、呼吸、屈曲、外旋、内旋、伸展、外転、内転等が挙げられる。動作は、上記の例に限定されず、人間が行う何れの動作であってもよい。また、評価部107による検出対象の動作としては、予め定められた動作を全て対象として検出してもよいし、評価に用いる動作のみを検出してもよい。
【0027】
さらに、評価部107は、検出したユーザの動作を評価する。評価の一例としては、ユーザが股関節を屈曲させた場合における股の可動の角度の評価が挙げられる。また、評価部107は、検出したユーザの動作に応じて、予め定められた評価基準に基づいて評価を行ってもよい。評価基準に基づく評価の一例としては、ユーザが股関節を屈曲させた場合における股の可動の角度が95°以上であることを評価基準として、ユーザの動作が評価基準を満たすか否かの評価等が挙げられる。
【0028】
評価部107は、ユーザの動作に対する評価の結果が示された情報を作成し、作成した情報を記憶部102に記憶する。ここで、ユーザの動作に対する評価の結果が示された情報は、ユーザの生活や状態の結果が示された結果情報として捉えられる。また、ビデオカメラ40に撮影された動画は、ユーザの生活や状態の結果の特定に用いられる情報である。そのため、ビデオカメラ40に撮影された画像も、広義には、結果情報の一例である。
【0029】
特定手段の一例としての関連度算出部108は、取得部101に取得された結果情報から特定されるユーザの生活や状態と、指定状態との関連度を算出する。言い換えると、関連度算出部108は、ユーザの生活や状態の指定状態への影響の程度を算出する。関連度算出部108は、項目設定部105に設定されたユーザの生活や状態の項目の各々について、指定状態との関連度を算出する。なお、関連度算出部108が関連度を算出する具体的な手法については、後に詳述する。
【0030】
抽出部109は、設定項目のうちの抽出条件を満たす項目を抽出する。抽出条件は、設定項目と指定状態との関連度について定められた条件である。また、抽出条件は、指定状態との関連度が高い設定項目を抽出部109が抽出する観点から定められている。本実施形態の抽出条件は、例えば、指定状態との関連度が高い順番から設定項目を順位付けした場合において、予め定められた順番以内に入ることである。予め定められた順番は、何れの順番でもよいが、例えば、3番である。抽出部109は、抽出条件に基づいて抽出した設定項目を、指定状態との関連度が高いユーザの生活や状態の項目としてユーザに通知する。
【0031】
改善案提案部110は、指定状態の改善案をユーザに提案する。より具体的には、改善案提案部110は、抽出部109に抽出された設定項目に関連する改善案を提案する。
出力手段の一例としての出力部111は、情報を出力する。より具体的には、出力部111は、利用受付部103、状態受付部104、項目設定部105、指定受付部106、抽出部109、および改善案提案部110に指示された情報を、ユーザ端末20に出力する。
【0032】
図4は、状態受付画面50を示した図である。状態受付画面50は、ユーザの日々の生活や状態との関係についてユーザが知りたいユーザの状態の指定を受け付けるための画面である。本実施形態では、ユーザによるユーザ支援システム1の利用の申請が利用受付部103に受け付けられると、状態受付部104は、状態受付画面50をユーザ端末20に表示させることを、出力部111に指示する。出力部111は、指示を受けると、状態受付画面50を、ユーザ端末20の表示部21に表示させる。
状態受付画面50には、状態指定促進部51と、状態一覧部52と、否定部53と、決定部54とが表示されている。
【0033】
状態指定促進部51には、ユーザによる状態の指定を促す情報が表示されている。図示の例では、「日々の生活や状態との関係を知りたい項目を選択してください」のテキストが表示されている。
状態一覧部52には、ユーザの状態の項目としてユーザに指定される項目の候補の一覧が表示されている。図示の例では、状態一覧部52には、ユーザの状態の項目として、「体調の良し悪し」、「精神状態」、「寝つきの良し悪し」、「目覚めの良し悪し」、「疲労感」、「身体の痛み」、「便通の有無」、「病状」が設けられている。状態一覧部52に設けられている項目は、指定状態の候補である。なお、状態一覧部52には、図示した項目とは異なる項目が設けられてもよい。
【0034】
ユーザが否定部53を選択すると、ユーザによる状態の指定が中止される。
また、ユーザが、状態一覧部52に表示された項目のうちの何れかを選択した状態で、決定部54を選択すると、選択された項目の指定が、状態受付部104に受け付けられる。これにより、指定状態が決定する。なお、状態一覧部52に表示された項目のうちの、二つ以上の項目が指定されてもよい。この場合、指定された各項目が指定状態として状態受付部104に受け付けられる。
【0035】
また、状態一覧部52に表示された項目についてさらに区分けされた複数の項目が設けられてもよい。そして、状態一覧部52に表示された項目の何れかがユーザに選択された場合に、選択された項目についてさらに区分けされた項目の何れかがユーザに選択されてもよい。一例を挙げると、状態一覧部52における「体調の良し悪し」が選択された場合に、「体調の良し悪し」についてさらに区分けされた「発熱の有無」、「身体の動きやすさ」、「肌荒れの有無」および「眩暈や耳鳴りの有無」の項目の何れかがユーザに選択されてもよい。また、他の一例を挙げると、状態一覧部52における「身体の痛み」が選択された場合に、身体における何れの部位の痛みであるかが、「身体の痛み」についてさらに区分けされた項目としてユーザに選択されてもよい。さらに、他の一例を挙げると、状態一覧部52における「病状」が選択された場合に、何れの病状であるかが、「病状」についてさらに区分けされた項目としてユーザに選択されてもよい。
以下では、ユーザである「A」が、状態一覧部52に表示された「身体の痛み」を選択し、さらに「身体の痛み」について区分けされた項目である「腰の痛み」を選択したものとする。
【0036】
図5は、結果入力画面60を示した図である。結果入力画面60は、ユーザの日々の生活や状態の結果をユーザに入力させるための画面である。本実施形態では、状態受付画面50(図4参照)におけるユーザの状態の指定が状態受付部104に受け付けられると、項目設定部105は、結果入力画面60をユーザ端末20に表示させることを、出力部111に指示する。出力部111は、指示を受けると、結果入力画面60をユーザ端末20の表示部21に表示させる。
結果入力画面60には、入力促進部61と、指定状態入力部62と、設定項目入力部63と、項目指定部64と、否定部65と、決定部66とが表示されている。
【0037】
入力促進部61には、指定状態の結果や設定項目の結果の入力をユーザに促す情報が表示されている。図示の例では、入力促進部61には、「Aさんの生活や状態の結果を入力してください」のテキストが含まれる。また、入力促進部61には、指定状態との関係を確認する対象の設定項目をユーザが指定できることを示す情報が表示されている。図示の例では、入力促進部61には、「項目を指定すると、腰の痛みとの関係を確認することができます」のテキストが含まれる。
【0038】
指定状態入力部62は、指定状態の結果のユーザによる入力を受け付ける。指定状態入力部62には、指定状態の項目の名称が表示されている。図示の例では、指定状態入力部62には、「腰の痛み」のテキストが表示されている。ユーザは、指定状態入力部62に、指定状態の結果を入力する。
【0039】
設定項目入力部63は、設定項目の結果のユーザによる入力を受け付ける。設定項目入力部63には、項目設定部105に設定された項目が設けられている。項目設定部105は、指定状態に応じてユーザの生活や状態の項目を設定すると、設定した各項目を設定項目入力部63に表示させることを、出力部111に指示する。図示の例では、設定項目入力部63には、「就寝時刻」、「起床時刻」、「睡眠時間」、「睡眠中脈拍数」、「飲食物」、「飲食時刻」、「起床時脈拍数」、「起床時体温」、「起床時血圧」、「入浴時刻」、「入浴時間」、「体重」、「体脂肪率」、「運動内容」、「運動時間帯」、「勤務内容」、「勤務時間」、「胸腰部屈曲伸展」、「胸腰部左右回旋」、「股関節屈曲伸展」の項目が設けられている。これらの項目は、指定状態として「腰の痛み」が設定されたことに応じて項目設定部105に設定された項目である。
【0040】
また、設定項目入力部63には、項目追加部631が表示されている。受付画像の一例としての項目追加部631は、指定状態との関係が特定される対象の生活や状態の項目のユーザによる追加の設定を受け付ける。設定項目入力部63には、ユーザが項目を追加できることを示す「項目の追加」のテキストが表示されている。ユーザが、生活や状態の項目を設定項目入力部63に入力し、「項目の追加」のテキストを選択すると、項目設定部105は、設定項目入力部63に入力された項目を、指定状態との関係が特定される対象の項目に設定する。このように、設定項目は、ユーザにより任意に定められてもよい。
また、結果入力画面60には、日付入力部632が表示されている。日付入力部632は、指定状態入力部62に入力される指定状態の結果や、設定項目入力部63に入力される設定項目の結果があった日付のユーザによる入力を受け付ける。
【0041】
項目指定部64は、設定項目入力部63に表示されている項目のうちの、指定状態との関係を確認する対象の項目のユーザによる指定を受け付ける。
ここで、例えば、ユーザが、設定項目入力部63の「勤務時間」を選択した状態で、項目指定部64を選択すると、図6に示すように、指定確認画面67がユーザ端末20の表示部21に表示される。指定確認画面67は、設定項目入力部63においてユーザに指定された項目をユーザに確認させるための画面である。指定確認画面67には、項目確認部671と、否定部672と、決定部673とが表示されている。
【0042】
項目確認部671には、設定項目入力部63においてユーザに指定された項目をユーザに確認させるための情報が表示されている。図示の例では、項目確認部671には、「「勤務時間」を指定します」のテキスト、および「よろしいですか?」のテキストが表示されている。
ユーザが否定部672を選択すると、設定項目入力部63において選択された項目の指定が中止され、結果入力画面60がユーザ端末20の表示部21に再び表示される。
また、ユーザが決定部673を選択すると、設定項目入力部63において選択された項目の指定が指定受付部106に受け付けられる。これにより、指定項目が決定する。
【0043】
図5の説明に戻る。ユーザが結果入力画面60の否定部65を選択すると、ユーザによる指定状態入力部62や設定項目入力部63への情報の入力が中止される。
また、ユーザが、指定状態入力部62や設定項目入力部63に情報を入力した状態で、決定部66を選択すると、ユーザ端末20は、指定状態入力部62や設定項目入力部63に入力された情報を、ユーザ識別情報と日付情報とに関連付けてサーバ装置10に送信する。このときサーバ装置10に送信される日付情報は、日付入力部632に入力された日付が示された情報である。
【0044】
<記憶部の記憶内容>
次に、記憶部102に記憶されている情報の内容について説明する。
図7は、ユーザ管理テーブルの一例を示した図である。
ユーザ管理テーブルは、ユーザの日々の生活や状態の結果を管理するためのテーブルである。ユーザ管理テーブルは、記憶部102に記憶されている。また、ユーザ管理テーブルは、ユーザごとに設けられている。図7に示したユーザ管理テーブルは、ユーザ「A」を管理するユーザ管理テーブルである。
【0045】
ユーザ管理テーブルでは、「項目」に、ユーザの生活や状態の項目が示されている。「項目」には、指定状態の項目や設定項目が示されている。
また、ユーザ管理テーブルでは、「日付」に、「項目」に示されたユーザの生活や状態の結果があったときの日付が示されている。ユーザ端末20、ウェアラブルデバイス30およびビデオカメラ40から、結果情報、ユーザ識別情報、および日付情報がサーバ装置10に送信されると、送信されたユーザ識別情報から特定されるユーザに対応するユーザ管理テーブルに情報が書き込まれる。より具体的には、サーバ装置10に送信された結果情報が、この結果情報から特定される「項目」であって、送信された日付情報に示された「日付」に書き込まれる。
【0046】
ユーザ管理テーブルの「項目」について具体的に説明する。
「腰の痛み」は、ユーザの身体の状態について区分けされた項目であって、指定状態の項目である。より具体的には、「腰の痛み」は、ユーザの腰の痛みの程度である。「腰の痛み」は、結果入力画面60の指定状態入力部62に設けられている。また、「腰の痛み」には、「1」乃至「5」の何れかの値が示されている。「腰の痛み」に示された値は、大きいほど、ユーザが腰の痛みを大きく感じていたことを意味する。
また、「就寝時刻」、「起床時刻」、「睡眠時間」、「睡眠中脈拍数(/分)」、「飲食物」、「飲食時刻」、「起床時脈拍数(/分)」、「起床時体温(℃)」、「起床時血圧(mmHg)」、「入浴時刻」、「入浴時間(分)」、「体重(kg)」、「体脂肪率(%)」、「運動内容」、「運動時間帯」、「勤務内容」、「勤務時間」、「胸腰部屈曲伸展(°)」、「胸腰部左右回旋(°)」、「股関節屈曲伸展(°)」は、設定項目である。これらの各項目は、結果入力画面60の設定項目入力部63に設けられている。
【0047】
ユーザ管理テーブルの「項目」に設けられている各設定項目について具体的に説明する。
「就寝時刻」は、ユーザが就寝した時刻である。また、「起床時刻」は、ユーザが起床した時刻である。また、「睡眠時間」は、ユーザの睡眠時間である。
また、「睡眠中脈拍数(/分)」は、ユーザの睡眠中における1分間あたりの脈拍数である。一例を挙げると、「2020年7月1日」の「睡眠中脈拍数(/分)」に示された「高/低:68/52」は、ユーザの睡眠中における1分間あたりの脈拍数として、最高値が68であり、最低値が52であることを意味する。
【0048】
また、ユーザ管理テーブルの「項目」の「飲食物」は、ユーザが摂取した食べ物や飲み物である。また、「飲食時刻」は、ユーザが飲食を開始した時刻である。
また、「起床時脈拍数(/分)」は、ユーザが起床してから予め定められた期間における1分間あたりのユーザの脈拍数である。予め定められた期間は、何れの期間であってもよいが、例えば、10分である。一例を挙げると、「2020年7月1日」の「起床時脈拍数(/分)」に示された「高/低:73/57」は、ユーザが起床してから予め定められた期間における1分間あたりの脈拍数として、最高値が73であり、最低値が57であることを意味する。
また、「起床時体温(℃)」は、ユーザが起床した際のユーザの体温である。
また、「起床時血圧(mmHg)」は、ユーザが起床した際のユーザの血圧である。一例を挙げると、「2020年7月1日」の「起床時血圧(mmHg)」に示された「高/低:115/75」は、ユーザが起床した際の血圧として、最高値が115であり、最低値が75であることを意味する。
【0049】
また、ユーザ管理テーブルの「項目」の「入浴時刻」は、ユーザが入浴を開始した時刻である。また、「入浴時間(分)」は、ユーザが入浴した時間である。
また、「体重(kg)」は、ユーザの体重である。また、「体脂肪率(%)」は、ユーザの体脂肪率である。
また、「運動内容」は、ユーザが運動した内容である。一例を挙げると、「2020年7月3日」の「運動内容」に示された「フットサル」は、ユーザが運動としてフットサルをしたことを意味する。また、「運動内容」に示された「×」は、ユーザが運動していないことを意味する。
また、「運動時間帯」は、ユーザが運動した時間帯である。一例を挙げると、「2020年7月3日」の「運動時間帯」に示された「18:00~21:15」は、ユーザが18時から21時15分までの3時間15分間「フットサル」をしたことを意味する。
【0050】
また、ユーザ管理テーブルの「項目」の「勤務内容」は、ユーザによる勤務の主な内容である。一例を挙げると、「2020年7月1日」の「勤務内容」に示された「デスクワーク」は、ユーザが勤務として主にデスクワークをしたことを意味する。また、「勤務内容」に示された「×」は、ユーザが勤務していないことを意味する。
また、「勤務時間」は、ユーザが勤務した時間である。
【0051】
また、ユーザ管理テーブルの「項目」の「胸腰部屈曲伸展(°)」は、ユーザが胸腰部を屈曲したときの胸腰部の可動の角度、およびユーザが胸腰部を伸展したときの胸腰部の可動の角度である。一例を挙げると、「2020年7月1日」の「胸腰部屈曲伸展(°)」に示された「屈曲/伸展:45/30」は、ユーザが胸腰部を屈曲したとき胸腰部の可動の角度が45°であり、ユーザが胸腰部を伸展したときの胸腰部の可動の角度が30°であることを意味する。
【0052】
また、ユーザ管理テーブルの「項目」の「胸腰部左右回旋(°)」は、ユーザが胸腰部を左右にそれぞれ回旋したときの胸腰部の可動の角度である。一例を挙げると、「2020年7月1日」の「胸腰部左右回旋(°)」に示された「左/右:40/40」は、ユーザが胸腰部を左回りに回旋したときの胸腰部の可動の角度が40°であり、ユーザが胸腰部を右回りに回旋したときの胸腰部の可動の角度が40°であることを意味する。
【0053】
また、ユーザ管理テーブルの「項目」の「股関節屈曲伸展(°)」は、ユーザが股関節を屈曲したときの股の可動の角度、およびユーザが股関節を伸展したときの股の可動の角度である。一例を挙げると、「2020年7月1日」の「股関節屈曲伸展(°)」に示された「屈曲/伸展:95/15」は、ユーザが股関節を屈曲したときの股の可動の角度が95°であり、ユーザが股関節を伸展したときの股の可動の角度が15°であることを意味する。
【0054】
ユーザ管理テーブルの「項目」のうちの、「就寝時刻」、「起床時刻」、「睡眠時間」、「飲食物」、「飲食時刻」、「入浴時刻」、「入浴時間(分)」、「運動内容」、「運動時間帯」、「勤務内容」、「勤務時間」、「胸腰部屈曲伸展(°)」、「胸腰部左右回旋(°)」、「股関節屈曲伸展(°)」は、ユーザの生活について区分けされた項目である。また、ユーザ管理テーブルの「項目」のうちの、「腰の痛み」、「睡眠中脈拍数(/分)」、「起床時脈拍数(/分)」、「起床時体温(℃)」、「起床時血圧(mmHg)」、「体重(kg)」、「体脂肪率(%)」は、ユーザの状態について区分けされた項目である。また、ユーザ管理テーブルの「項目」のうちの「胸腰部屈曲伸展(°)」、「胸腰部左右回旋(°)」、「股関節屈曲伸展(°)」は、ユーザの状態について区分けされた項目としても捉えられる。このように、ユーザの生活について区分けされた項目、およびユーザの状態について区分けされた項目の何れにも該当する項目が、設定項目に設けられてもよい。
【0055】
なお、ユーザ管理テーブルに記憶される情報は、ユーザ端末20において結果入力画面60に入力された情報に限定されない。例えば、「就寝時刻」、「起床時刻」、「睡眠時間」、「睡眠中脈拍数(/分)」、「起床時脈拍数(/分)」、「起床時体温(℃)」、「起床時血圧(mmHg)」、「体重(kg)」、「体脂肪率(%)」等の項目には、ウェアラブルデバイス30に検出された結果が記憶されてもよい。また、「胸腰部屈曲伸展(°)」、「胸腰部左右回旋(°)」、「股関節屈曲伸展(°)」等の項目には、ビデオカメラ40に撮影された動画に対するサーバ装置10の評価部107による評価の結果が記憶されてもよい。
【0056】
(関連度算出部の処理)
次に、関連度算出部108が行う処理について説明する。
関連度算出部108は、ユーザ管理テーブル(図7参照)の「項目」に示された日ごとの情報を用いて、設定項目と指定状態との関連度を算出する。より具体的には、関連度算出部108は、ユーザ管理テーブルに示された各設定項目の結果と指定状態の結果との関係から、設定項目ごとに、設定項目と指定状態との関連度を算出する。関連度算出部108は、設定項目の結果と指定状態の結果との関係から設定項目と指定状態との関連度を調べる統計処理を行ってもよい。また、関連度算出部108は、統計処理において、同日における設定項目の結果と指定状態の結果との関係から、設定項目と指定状態との関連度を算出してもよい。また、関連度算出部108は、統計処理において、特定の日における設定項目の結果と、この特定の日の翌日における指定状態の結果との関係から、設定項目と指定状態との関連度を算出してもよい。また、関連度算出部108は、設定項目の結果と、指定状態の結果とを関連付けられれば、何れの日の設定項目の結果と、何れの日の指定状態の結果との関係に基づいて設定項目と指定状態との関連度を算出してもよい。また、関連度算出部108は、複数の設定項目の結果と、指定状態の結果との関係から、複数の設定項目と指定状態との関連度を算出してもよい。
【0057】
また、関連度算出部108は、機械学習の成果に基づいて、設定項目と指定状態との関連度を推定してもよい。より具体的には、関連度算出部108は、設定項目における特定の結果と指定状態における特定の結果とが関連付けられた設定項目と指定状態との関係が示された情報を教師データとして、設定項目と指定状態との関係を学習する。関連度算出部108は、学習結果に基づいて、ユーザ管理テーブルに示された設定項目の結果および指定状態の結果を入力として、設定項目と指定状態との関連度を出力する学習モデルを生成する。そして、生成した学習モデルに基づき、設定項目の結果および指定状態の結果から、設定項目と指定状態との関連度を推定してもよい。
【0058】
また、関連度算出部108は、指定状態における特定の結果と、設定項目の結果との関連度を算出してもよい。一例を挙げると、関連度算出部108は、「腰の痛み」の程度が大きい状態と、設定項目の結果との関連度を算出してもよいし、「腰の痛み」の程度が小さい状態と、設定項目の結果との関連度を算出してもよい。
【0059】
関連度算出部108が関連度を算出する手法の一例について説明する。
ユーザ管理テーブルにおける「股関節屈曲伸展(°)」の「屈曲」が「96」であった「2020年7月2日」に、「腰の痛み」の程度が小さいことを意味する「1」が示されている。この場合、関連度算出部108は、ユーザ「A」の「腰の痛み」が小さい結果と、「股関節屈曲伸展(°)」の「屈曲」が「96」であった結果との関連度を高く算出してもよい。
また、ユーザ管理テーブルにおける「股関節屈曲伸展(°)」の「屈曲」が「90」であった「2020年7月4日」に、「腰の痛み」の程度が大きいことを意味する「5」が示されている。この場合、関連度算出部108は、ユーザ「A」の「腰の痛み」が大きい結果と、「股関節屈曲伸展(°)」の「屈曲」が「90」であった結果との関連度を高く算出してもよい。
【0060】
<関係通知処理>
次に、関係通知処理の流れについて説明する。関係通知処理は、サーバ装置10が設定項目と指定状態との関係をユーザに通知する処理である。本実施形態では、結果入力画面60(図5参照)がユーザ端末20の表示部21に表示されると、関係通知処理が開始される。
図8は、関係通知処理の流れを示したフローチャートである。
【0061】
指定受付部106は、指定状態との関係が特定される対象として設定項目のうちの何れかがユーザに指定されたか否かを判定する(S101)。指定受付部106は、結果入力画面60(図5参照)の設定項目入力部63に設けられている設定項目の何れかが選択された状態で項目指定部64が選択されたか否かにより、上記の判定を行う。
【0062】
設定項目のうちの何れかがユーザに指定された場合(S101にてYES)、指定受付部106は、設定項目の指定を受け付ける(S102)。
ステップ102の処理が完了し、又はステップ101にて否定結果が得られると、次のステップに進む。取得部101は、結果情報を取得したか否かを判定する(S103)。
【0063】
取得部101が結果情報を取得した場合(S103にてYES)、取得部101は、取得した結果情報を記憶部102に記憶させる(S104)。より具体的には、取得部101は、取得した結果情報を、ユーザ管理テーブルにおいて対応する「日付」の「項目」に書き込む。
なお、取得部101が取得した結果情報がビデオカメラ40から送信された動画である場合、取得部101は、取得した動画を、評価部107に送信する。評価部107は、取得した動画を評価し、評価の結果を、ユーザ管理テーブルにおいて対応する「日付」の「項目」に書き込む。
【0064】
ステップ104の処理が完了し、又はステップ103にて否定結果が得られると、次のステップに進む。関連度算出部108は、対象期間が経過したか否かを判定する。対象期間は、関連度算出部108が指定状態と設定項目との関連度を算出するために用いるユーザの生活や状態の結果が対象になる期間である。対象期間は、例えば、指定状態と設定項目との関連度の算出に用いられるユーザの生活や状態の結果があった初日から21日間である。
対象期間が経過していない場合(S105にてNO)、ステップ101以降の処理が繰り返し行われる。
【0065】
また、対象期間が経過した場合(S105にてYES)、関連度算出部108は、ユーザ管理テーブルに示された情報を用いて、設定項目と指定状態との関連度を算出する(S106)。より具体的には、関連度算出部108は、対象期間に係る設定項目の結果と指定状態の結果との関係から、設定項目と指定状態との関連度を算出する。
抽出部109は、抽出条件を満たす設定項目を抽出する。そして、抽出した設定項目と指定状態との関係として関連度算出部108に算出された結果を、ユーザに通知する(S107)。より具体的には、抽出部109は、抽出した設定項目と指定状態との関係が示された情報をユーザ端末20に表示させることを、出力部111に指示する。
【0066】
抽出部109は、指定項目が存在するか否かを判定する(S108)。抽出部109は、ステップ101にて肯定結果が得られたか否定結果が得られたかにより、上記の判定を行う。
指定項目が存在する場合(S108にてYES)、抽出部109は、指定項目を抽出する。そして、抽出した指定項目と指定状態との関係として関連度算出部108に算出された結果を、ユーザに通知する(S109)。より具体的には、抽出部109は、抽出した指定項目と指定状態との関係が示された情報をユーザ端末20に表示させることを、出力部111に指示する。また、指定項目が存在しない場合(S108にてNO)、関係通知処理が終了する。
【0067】
<情報の表示例>
次に、ユーザ端末20の表示部21における情報の表示例について説明する。
図9(a)は、関係通知画面71を示した図である。関係通知画面71は、設定項目と指定状態との関係をユーザに通知するための画面である。本実施形態では、関係通知処理が行われると、関係通知画面71がユーザ端末20の表示部21に表示される。
関係通知画面71には、対象説明部711と、主原因通知部712と、主要因通知部713と、指定関係表示ボタン714と、改善案表示ボタン715とが表示されている。
【0068】
対象説明部711には、関係通知画面71における通知の対象に関する情報が表示されている。より具体的には、対象説明部711には、通知の対象である指定状態と、通知の対象であるユーザの名称とが表示されている。図示の例では、対象説明部711には、「Aさんの腰の痛みの状態と、日々の生活や状態との関係は、以下の通りです」のテキストが表示されている。
【0069】
主原因通知部712には、ユーザにとって悪い状態であった指定状態の結果の主な原因が表示されている。また、主原因通知部712には、設定項目の結果が含まれる。主原因通知部712に表示されている設定項目は、設定項目のうちの、ユーザにとって悪い状態であった指定状態の結果との関連度が最も高いと関連度算出部108に算出された項目である。図示の例では、主原因通知部712には、「腰の痛みが大きい主な原因」のテキストと、「腰の痛みが大きいことの主な原因として、股関節の可動域が狭いことが考えられます(股関節屈曲:90°以下)」のテキストとが含まれる。主原因通知部712に示された「股関節屈曲:90°以下」は、ユーザが股関節を屈曲したときの股の可動の角度が90°以下であることを意味する。
ここで、ユーザ管理テーブル(図7参照)の「2020年7月4日」および「2020年7月8日」には、「腰の痛み」として最も大きい「5」が示されている。また、この二日における「股関節屈曲」は、それぞれ、「90°」および「89°」である。すなわち、主原因通知部712に示された「股関節屈曲:90°以下」は、指定状態の特定の結果に関連付けられた設定項目の各結果に共通する要素である。より具体的には、原因通知部722に示された「股関節屈曲:90°以下」は、「腰の痛み」が最も大きかった結果に関連付けられた「股関節屈曲」の各結果に共通する要素である。
【0070】
また、主原因通知部712に示された「股関節の可動域が狭いこと」は、設定項目である「股関節屈曲」における各結果のうちの、「腰の痛み」が最も大きかった結果に関連付けられた「股関節屈曲」の結果について特定される要素である。より具体的には、「股関節の可動域が狭いこと」は、「腰の痛み」が最も大きかった結果に関連付けられた「股関節屈曲」の結果について、この結果とは異なる「股関節屈曲」の結果との比較に基づいて特定される要素である。
また、主原因通知部712には、原因詳細ボタン7121が表示されている。
【0071】
主要因通知部713には、ユーザにとって良い状態であった指定状態の結果の主な要因が表示されている。また、主要因通知部713には、設定項目の結果が含まれる。主要因通知部713に表示されている設定項目は、設定項目のうちの、ユーザにとって良い状態であった指定状態の結果との関連度が最も高いと関連度算出部108に算出された項目である。図示の例では、主要因通知部713には、「腰の痛みが小さい主な要因」のテキストと、「腰の痛みが小さいことの主な要因として、股関節の可動域が広いことが考えられます(股関節屈曲:96°以上)」のテキストとが含まれる。主要因通知部713に示された「股関節屈曲:96°以上」は、ユーザが股関節を屈曲したときの股の可動の角度が96°以上であることを意味する。
ここで、ユーザ管理テーブルの「2020年7月2日」および「2020年7月21日」には、「腰の痛み」として最も小さい「1」が示されている。また、この二日における「股関節屈曲」は、それぞれ、「96°」および「97°」である。すなわち、主要因通知部713に示された「股関節屈曲:96°以上」は、「腰の痛み」が最も小さかった結果に関連付けられた「股関節屈曲」の各結果に共通する要素である。
【0072】
また、主要因通知部713に示された「股関節の可動域が広いこと」は、設定項目である「股関節屈曲」における各結果のうちの、「腰の痛み」が最も小さかった結果に関連付けられた「股関節屈曲」の結果について特定される要素である。より具体的には、「股関節の可動域が広いこと」は、「腰の痛み」が最も小さかった結果に関連付けられた「股関節屈曲」の結果について、この結果とは異なる「股関節屈曲」の結果との比較に基づいて特定される要素である。
また、主要因通知部713には、要因詳細ボタン7131が表示されている。
【0073】
ここで、例えば、ユーザが、関係通知画面71における原因詳細ボタン7121を選択すると、図9(b)に示すように、原因詳細通知画面72がユーザ端末20の表示部21に表示される。原因詳細通知画面72は、ユーザにとって悪い状態であった指定状態の結果の詳細な原因をユーザに通知するための画面である。
原因詳細通知画面72には、対象説明部721と、原因通知部722と、戻りボタン723と、改善案表示ボタン724とが表示されている。
【0074】
対象説明部721には、原因詳細通知画面72における通知の対象に関する情報が表示されている。より具体的には、対象説明部721には、通知の対象である指定状態の結果と、通知の対象であるユーザの名称とが表示されている。図示の例では、対象説明部721には、「Aさんの腰の痛みが大きい原因は、以下の通りです」のテキストが表示されている。
【0075】
原因通知部722には、ユーザにとって悪い状態であった指定状態の結果の原因が表示されている。原因通知部722には、「腰の痛みが大きい原因」のテキストが含まれる。また、原因通知部722には、設定項目の結果が含まれる。原因通知部722に表示されている設定項目は、抽出条件を満たす設定項目である。図示の例では、原因通知部722には、3つの設定項目の結果が表示されている。
【0076】
原因通知部722に表示されている内容について具体的に説明する。
原因通知部722には、「(1)関連度9」のテキストと、「股関節屈曲:90°以下」のテキストとが関連付けられて表示されている。原因通知部722に表示されている「関連度」の値は、設定項目と指定状態との関連度として関連度算出部108に算出された結果である。本実施形態では、関連度算出部108は、関連度を「1」乃至「10」の何れかに算出しており、数値が高いほど、設定項目と指定状態との関連度が高いことを意味する。
【0077】
また、原因通知部722には、「(2)関連度8」のテキストと、「運動していない期間が二日以上空いた後に、3時間以上の運動」のテキストとが関連付けられて表示されている。
ここで、ユーザ管理テーブルにおいて、「腰の痛み」として最も大きい「5」が示されている「2020年7月4日」に至るまでの三日間である「2020年7月1日」乃至「2020年7月3日」について説明する。「2020年7月1日」乃至「2020年7月3日」の三日間における「運動内容」は、それぞれ、「×」、「×」、「フットサル」である。また、「フットサル」が示された「2020年7月3日」における「運動時間帯」は、「18:00~21:15」である。すなわち、ユーザ「A」は、運動していない期間が二日空いた後に、運動を3時間15分行っている。
また、「腰の痛み」として最も大きい「5」が示されている「2020年7月8日」に至るまでの三日間である「2020年7月5日」乃至「2020年7月7日」について説明する。「2020年7月5日」乃至「2020年7月7日」の三日間における「運動内容」は、それぞれ、「×」、「×」、「テニス」である。また、「テニス」が示された「2020年7月7日」における「運動時間帯」は、「17:30~20:30」である。すなわち、ユーザ「A」は、運動していない期間が二日空いた後に、運動を3時間行っている。つまり、原因通知部722に示された「運動していない期間が二日以上空いた後に、3時間以上の運動」は、「腰の痛み」が最も大きかった結果に関連付けられた「運動内容」および「運動時間帯」の各結果に共通する要素である。
【0078】
また、原因通知部722には、「(3)関連度7」のテキストと、「運動後、3時間以内に入浴していない」のテキストとが関連付けられて表示されている。
ここで、ユーザ管理テーブルにおいて、「腰の痛み」として最も大きい「5」が示されている「2020年7月4日」の前日である「2020年7月3日」について説明する。ユーザ「A」による「フットサル」の時間帯は「18:00~21:15」であり、「入浴時刻」は「24:30」である。すなわち、ユーザ「A」は、運動を行った3時間15分後に入浴している。
また、「腰の痛み」として最も大きい「5」が示されている「2020年7月8日」の前日である「2020年7月7日」について説明する。ユーザ「A」による「テニス」の時間帯は「17:30~20:30」であり、「入浴時刻」は「23:50」である。すなわち、ユーザ「A」は、運動を行った3時間20分後に入浴している。つまり、原因通知部722に示された「運動後、3時間以内に入浴していない」は、「腰の痛み」が最も大きかった結果に関連付けられた「運動時間帯」および「入浴時刻」の各結果に共通する要素である。
【0079】
また、ユーザが戻りボタン723を選択すると、再び関係通知画面71(図9(a)参照)が表示される。
また、ユーザが、関係通知画面71における要因詳細ボタン7131を選択すると、図10(a)に示すように、要因詳細通知画面73がユーザ端末20の表示部21に表示される。要因詳細通知画面73は、ユーザにとって良い状態であった指定状態の結果の詳細な要因をユーザに通知するための画面である。
要因詳細通知画面73には、対象説明部731と、要因通知部732と、戻りボタン733とが表示されている。
【0080】
対象説明部731には、要因詳細通知画面73における通知の対象に関する情報が表示されている。より具体的には、対象説明部731には、通知の対象である指定状態の結果と、通知の対象であるユーザの名称とが表示されている。図示の例では、対象説明部731には、「Aさんの腰の痛みが小さい要因は、以下の通りです」のテキストが表示されている。
【0081】
要因通知部732には、ユーザにとって良い状態であった指定状態の結果の要因が表示されている。要因通知部732には、「腰の痛みが小さい要因」のテキストが含まれる。また、要因通知部732には、設定項目の結果が含まれる。要因通知部732に表示されている設定項目は、抽出条件を満たす設定項目である。図示の例では、要因通知部732には、3つの設定項目の結果が表示されている。
【0082】
要因通知部732に表示されている内容について具体的に説明する。
要因通知部732には、「(1)関連度8」のテキストと、「股関節屈曲:96°以上」のテキストとが関連付けられて表示されている。
【0083】
また、要因通知部732には、「(2)関連度7」のテキストと、「30分以上の入浴」のテキストとが関連付けられて表示されている。ここで、ユーザ管理テーブルにおいて、「腰の痛み」として最も小さい「1」が示された「2020年7月2日」の前日である「2020年7月1日」における「入浴時間(分)」は、「30」である。すなわち、要因通知部732に示された「30分以上の入浴」は、「腰の痛み」が最も小さかった結果に関連付けられた「入浴時間(分)」の結果である。
【0084】
また、要因通知部732には、「(3)関連度6」のテキストと、「鯖を食べる」のテキストとが関連付けられて表示されている。ここで、ユーザ管理テーブルにおいて、「腰の痛み」として最も小さい「1」が示された「2020年7月2日」の前日である「2020年7月1日」における「飲食物」には、「鯖」が含まれる。すなわち、要因通知部732に示された「鯖を食べる」は、腰の痛みが最も小さかった結果に関連付けられた「飲食物」の結果である。
【0085】
また、ユーザが戻りボタン733を選択すると、再び関係通知画面71(図9(a)参照)が表示される。
また、ユーザが、関係通知画面71における指定関係表示ボタン714を選択すると、図10(b)に示すように、指定関係通知画面74がユーザ端末20の表示部21に表示される。指定関係通知画面74は、指定項目と指定状態との関係をユーザに通知するための画面である。
指定関係通知画面74には、対象説明部741と、関連度通知部742と、結論通知部743と、結果情報通知部744と、戻りボタン745とが表示されている。
【0086】
対象説明部741には、指定関係通知画面74における通知の対象に関する情報が表示されている。より具体的には、対象説明部741には、通知の対象である指定状態と、通知の対象である指定項目と、通知の対象であるユーザの名称とが表示されている。図示の例では、対象説明部741には、「Aさんの勤務時間と腰の痛みとの関係は、以下の通りです」のテキストが表示されている。
【0087】
関連度通知部742には、指定状態と指定項目との関連度が示されている。関連度通知部742に示された関連度は、指定状態と指定項目との関連度として関連度算出部108に算出された結果である。図示の例では、関連度通知部742には、「腰の痛みと勤務時間との関連度:4」のテキストが表示されている。
【0088】
結論通知部743には、指定状態と指定項目との関係の結論が示されている。図示の例では、結論通知部743には、指定状態と指定項目との関係が浅いことを示唆する「腰の痛みと勤務時間とに大きな関連性は認められませんでした」のテキストが表示されている。
なお、関連度算出部108により指定状態と指定項目との関連度が高く算出された場合には、結論通知部743に、指定状態と指定項目との具体的な関係が示される。例えば、ユーザ「A」における指定項目が「股関節屈曲伸展」(図5参照)であった場合、原因詳細通知画面72(図9(b)参照)に示された指定状態である「腰の痛み」の結果と、この結果の原因として原因通知部722に示された「股関節屈曲」の結果とが、結論通知部743に表示されてもよい。また、主原因通知部712に示されていた情報が、結論通知部743に表示されてもよい。また、要因詳細通知画面73(図10(a)参照)に示された指定状態である「腰の痛み」の結果と、この結果の要因として要因通知部732に示された「股関節屈曲」の結果とが、結論通知部743に表示されてもよい。
また、例えば、ユーザ「A」における指定項目が「運動内容」であった場合、原因詳細通知画面72(図9(b)参照)に示された指定状態である「腰の痛み」の結果と、この結果の原因として原因通知部722に示された「運動内容」および「運動時間帯」の結果とが、結論通知部743に表示されてもよい。
【0089】
結果情報通知部744には、ユーザ管理テーブルに書き込まれた結果情報が示されている。より具体的には、結果情報通知部744には、日ごとの指定状態の結果および指定項目の結果が示されている。図示の例では、結果情報通知部744には、ユーザ管理テーブルにおける「日付」と、「腰の痛み」および「勤務時間」の「項目」とが示されている。
また、ユーザが、戻りボタン745を選択すると、再び関係通知画面71(図9(a)参照)が表示される。
【0090】
また、ユーザが、関係通知画面71における改善案表示ボタン715または原因詳細通知画面72(図9(b)参照)における改善案表示ボタン724を選択すると、図11に示すように、改善案通知画面75がユーザ端末20の表示部21に表示される。改善案通知画面75は、指定状態の改善案をユーザに通知するための画面である。
改善案通知画面75には、対象説明部751と、改善案通知部752と、提案理由通知部753と、詳細ボタン754とが表示されている。
【0091】
対象説明部751には、改善案通知画面75における通知の対象に関する情報が表示されている。より具体的には、対象説明部751には、通知の対象である指定状態と、通知の対象であるユーザの名称とが表示されている。図示の例では、対象説明部751には、「Aさんの腰の痛みの改善案は、以下の通りです」のテキストが表示されている。
【0092】
改善案通知部752には、指定状態の改善案が示されている。より具体的には、改善案通知部752には、指定状態を改善するために提案するユーザの行動が示されている。改善案通知部752に示された改善案は、改善案提案部110に作成された改善案である。また、改善案通知部752には、設定項目に関する提案が示されている。より具体的には、改善案通知部752には、ユーザにとって悪い状態であった指定状態の結果との関連度が高く関連度算出部108に算出された設定項目に関する提案が示されている。図示の例では、設定項目である「股関節屈曲」の動作に必要なユーザの部位である「股関節」を用いた運動である「股関節の屈曲のストレッチ」のテキストが表示されている。この「股関節の屈曲のストレッチ」には、「股関節屈曲」とは異なる動作が含まれる。また、「股関節の屈曲のストレッチ」には、「股関節屈曲」と同じ動作と、「股関節屈曲」とは異なる動作とが含まれてもよい。
【0093】
提案理由通知部753には、改善案通知部752に表示されている改善案が提案された理由が示されている。図示の例では、提案理由通知部753には、「上記の運動をすることで股関節の可動域が広がると、腰の痛みの改善が期待できるため」のテキストが表示されている。
また、例えば、ユーザが詳細ボタン754を選択すると、改善案通知部752に示された改善案の具体的な手法が、ユーザ端末20の表示部21に表示される。
【0094】
以上の通り、本実施形態では、出力部111は、取得部101に取得された複数の時点に係る結果情報から特定されるユーザの生活や状態のうちの、ユーザについての特定状態との関係について定められた条件を満たす生活や状態と指定状態との関係に関する関係情報を出力する。ここで、指定状態との関係について定められた条件は、例えば、抽出条件である。また、関係情報としては、例えば、関係通知画面71(図9(a)参照)における主原因通知部712や主要因通知部713や、原因詳細通知画面72(図9(b)参照)における原因通知部722等が挙げられる。また、関係情報としては、例えば、要因詳細通知画面73(図10(a)参照)における要因通知部732等が挙げられる。
この場合、ユーザの時々の生活や状態のうちの特定の生活や状態と、ユーザについての指定状態との関係をユーザに認識させることができる。
【0095】
また、本実施形態では、関連度算出部108は、結果情報から特定されるユーザの生活や状態と指定状態との関連の程度を特定する。そして、抽出条件は、関連度算出部108に特定された関連の程度について定められている。
この場合、指定状態との関連の程度が大きいと関連度算出部108に特定されたユーザの生活や状態と、指定状態との関係をユーザに認識させることができる。
【0096】
また、本実施形態では、抽出条件を満たすユーザの生活や状態は、複数の時点に係る生活や状態である。また、関係情報には、抽出条件を満たす複数の時点に係る生活や状態の結果に共通する要素に関する情報が含まれる。抽出条件を満たす複数の時点に係る生活や状態の結果に共通する要素に関する情報としては、例えば、原因詳細通知画面72(図9(b)参照)の原因通知部722に示された「股関節屈曲:90°以下」、「運動していない期間が二日以上空いた後に、3時間以上の運動」、「運動後、3時間以内に入浴していない」等の情報が挙げられる。
この場合、指定状態に関してのユーザの生活や状態の傾向をユーザに認識させることができる。
【0097】
また、本実施形態では、抽出条件を満たすユーザの生活や状態は、複数の時点にわたる期間における生活や状態である。また、関係情報には、期間に関する情報がさらに含まれる。期間に関する情報としては、例えば、原因詳細通知画面72の原因通知部722に示された「運動していない期間が二日以上空いた後に、3時間以上の運動」のうちの「二日以上」の情報等が挙げられる。
この場合、指定状態に関してのユーザの生活や状態の傾向の期間をユーザに認識させることができる。
【0098】
また、本実施形態では、項目設定部105は、状態受付部104により指定が受け付けられた指定状態の項目に応じた設定項目を設定する。
この場合、ユーザの時々の生活や状態のうちの指定状態に関連付けられた生活や状態と、指定状態との関係をユーザに認識させることができる。
【0099】
また、本実施形態では、出力部111は、抽出条件を満たす生活や状態と指定状態の第1結果との関係に関する第1関係情報、および、抽出条件を満たす生活や状態と指定状態の第1結果とは異なる第2結果との関係に関する第2関係情報を出力する。ここで、第1結果としては、例えば、ユーザにとって良い状態であった指定状態の結果が挙げられる。また、第2結果としては、例えば、ユーザにとって悪い状態であった指定状態の結果が挙げられる。また、第1関係情報としては、例えば、関係通知画面71(図9(a)参照)における主要因通知部713や、要因詳細通知画面73(図10(a)参照)等の情報が挙げられる。また、第2関係情報としては、例えば、関係通知画面71における主原因通知部712や、原因詳細通知画面72(図9(b)参照)等の情報が挙げられる。
この場合、指定状態における特定の結果とは異なる結果になるためのユーザの生活や状態をユーザに認識させることができる。
【0100】
また、本実施形態では、出力部111は、取得部101に取得された複数の時点に係る結果情報から特定されるユーザの生活や状態のうちの、ユーザに定められた生活や状態と、ユーザについての指定状態との関係に関する情報を出力する。ユーザに定められた生活や状態としては、例えば、指定項目としてユーザに定められたユーザの生活や状態が挙げられる。
この場合であっても、ユーザの時々の生活や状態のうちの特定の生活や状態と、ユーザについての指定状態との関係をユーザに認識させることができる。
【0101】
また、本実施形態では、出力部111は、指定項目が抽出条件を満たさない場合であっても、指定項目の生活や状態と指定状態との関係に関する情報を出力する。
この場合、指定状態との関係としてユーザが知りたいユーザの生活や状態と、指定状態との関係をユーザに認識させることができる。
【0102】
また、本実施形態では、出力部111は、指定状態の改善に関する改善情報を出力する。改善情報としては、例えば、改善案通知画面75(図11参照)の情報が挙げられる。また、改善情報には、抽出条件を満たすユーザの生活や状態に関連する情報が含まれる。
この場合、ユーザの時々の生活や状態のうちの特定の生活や状態と、ユーザについての指定状態との関係を、指定状態を改善するための生活や状態と関連付けてユーザに認識させることができる。
【0103】
特に、本実施形態では、抽出条件を満たすユーザの生活や状態は、ユーザの身体における特定の部位が用いられる生活や状態である。そして、改善情報には、この特定の部位が用いられる運動に関連する情報が含まれる。
この場合、ユーザの身体における特定の部位と指定状態との関係を、指定状態を改善するための特定の部位が用いられる運動に関連付けてユーザに認識させることができる。
【0104】
また、本実施形態では、出力手段は、取得部101に取得された複数の時点に係る結果情報から特定される設定項目のうちの、抽出条件を満たす設定項目に係る関係情報を出力する。
この場合、ユーザの時々の生活や状態について区分けされた項目のうちの特定の項目と、ユーザについての指定状態との関係をユーザに認識させることができる。
【0105】
また、本実施形態では、関係情報には、複数の設定項目の関係に関する情報が含まれる。複数の設定項目の関係に関する情報としては、例えば、原因詳細通知画面72の原因通知部722に示された「運動していない期間が二日以上空いた後に、3時間以上の運動」や「運動後、3時間以内に入浴していない」等の情報が挙げられる。
この場合、指定状態に関するユーザの生活や状態について区分けされた複数の項目の関係をユーザに認識させることができる。
【0106】
次に、ユーザの生活や状態とユーザについての特定状態との関係がユーザに通知された後、ユーザが再びユーザ支援システム1を利用する場合について説明する。
ユーザが再びユーザ支援システム1を利用する場合、ユーザ支援システム1の初回の利用と同様に、状態受付画面50(図4参照)において、指定状態が設定される。また、指定状態が設定されると、図12に示すように、結果入力画面60がユーザ端末20の表示部21に再び表示される。以下では、ユーザ「A」が、ユーザ支援システム1の初回の利用と同様に、状態受付画面50において、「身体の痛み」について区分けされた項目である「腰の痛み」を再び指定した場合について説明する。
【0107】
図12に示す結果入力画面60には、入力促進部61と、指定状態入力部62と、設定項目入力部63と、項目追加部631と、日付入力部632と、項目指定部64と、否定部65と、決定部66とが表示されている。また、結果入力画面60には、追加項目通知部601と、除外項目通知部602と、関係通知部603とが表示されている。
【0108】
追加項目通知部601には、ユーザによるユーザ支援システム1の過去の利用では設けられていなかった設定項目が新たに追加されたことを通知する情報が示されている。本実施形態では、項目設定部105は、設定項目のうちの、指定状態との関連度が関連度算出部108に最も高く算出された項目に関連する生活や状態の項目を、設定項目として新たに追加する。より具体的には、項目設定部105は、ユーザによるユーザ支援システム1の今回の利用にて定められた指定状態に対して、関連度が前回に最も高く算出された設定項目に関連する生活や状態の項目を、今回の設定項目として新たに追加する。追加項目通知部601には、指定状態との関連度が最も高く関連度算出部108に算出された設定項目に関連する項目が今回の設定項目に追加されたことを示す情報が表示されている。図示の例では、追加項目通知部601には、「腰の痛みの主な原因として前回特定された「股関節屈曲伸展」に関連する項目を新たに追加しました」のテキストが表示されている。
【0109】
除外項目通知部602には、ユーザによるユーザ支援システム1の過去の利用の際に設けられていた設定項目が今回の設定項目から除外されたことを通知する情報が示されている。本実施形態では、項目設定部105は、設定項目のうちの、指定状態との関連度が「4」以下と関連度算出部108に算出された項目を、設定項目から除外する。より具体的には、項目設定部105は、ユーザによるユーザ支援システム1の今回の利用にて定められた指定状態に対して、関連度が前回に「4」以下と算出された設定項目を、今回の設定項目から除外する。除外項目通知部602には、指定状態との関連度が前回低く関連度算出部108に算出された設定項目が今回の設定項目から除外されたことを示す情報が表示されている。図示の例では、除外項目通知部602には、「腰の痛みとの関連度が前回低かった項目を削除しました」のテキストが表示されている。
【0110】
関係通知部603には、指定状態と設定項目との過去の関係を通知する情報が示されている。より具体的には、関係通知部603には、ユーザによるユーザ支援システム1の今回の利用にて定められた指定状態に関して、前回に抽出条件を満たした設定項目についての過去の関係を通知する情報が示されている。図示の例では、関係通知部603には、「腰の痛みとの関連度が前回高かった項目には「関連」の文字が表示されています」のテキストが表示されている。
【0111】
また、設定項目入力部63には、「股関節外内転」および「股関節外内旋」の設定項目が新たに追加されている。「股関節外内転」および「股関節外内旋」は、項目設定部105に新たに設定された設定項目である。設定項目入力部63における「股関節外内転」および「股関節外内旋」の項目には、設定項目として新たに追加されたことを識別する「(追加)」のテキストが含まれる。
設定項目入力部63に追加された「股関節外内転」は、ユーザが左脚や右脚を動作させて股関節を外転する運動、およびユーザが左脚や右脚を動作させて股関節を内転する運動である。「股関節外内転」は、ユーザの股関節が用いられる運動であって、「股関節屈曲伸展」とは異なる運動である。
また、設定項目入力部63に追加された「股関節外内旋」は、ユーザが左脚や右脚を動作させて股関節を外旋する運動、およびユーザが左脚や右脚を動作させて股関節を内旋する運動である。「股関節外内旋」は、ユーザの股関節が用いられる運動であって、「股関節屈曲伸展」とは異なる運動である。
【0112】
また、設定項目入力部63には、設定項目として前回設けられていた「就寝時刻」、「起床時刻」、「睡眠時間」、「睡眠中脈拍数」、「起床時脈拍数」、「起床時体温」、「起床時血圧」、「体重」、「体脂肪率」、「勤務内容」が表示されていない。
なお、設定項目入力部63には、「勤務時間」が設けられている。すなわち、項目設定部105は、指定項目に前回指定されていた設定項目については、指定状態との前回の関連度に関わらず、今回の設定項目に残す。
【0113】
また、設定項目入力部63の「飲食物」、「入浴時刻」、「入浴時間」、「運動内容」、「運動時間帯」、「股関節屈曲伸展」の各項目には、「関連」のテキストが含まれる。設定項目入力部63における「飲食物」、「入浴時刻」、「入浴時間」、「運動内容」、「運動時間帯」、「股関節屈曲伸展」の各項目は、指定状態である「腰の痛み」に関して前回に抽出条件を満たした設定項目である。
【0114】
ユーザは、日々の生活や状態の結果を設定項目入力部63に入力し、入力した情報を、ユーザ端末20を介して、サーバ装置10に送信する。また、対象期間が経過すると、関係通知処理(図8参照)が開始され、指定状態と設定項目との関係が、再びユーザに通知される。
【0115】
図13(a)は、2回目の関係通知処理により表示された関係通知画面71を示した図である。
関係通知画面71には、対象説明部711と、主原因通知部712と、主要因通知部713と、指定関係表示ボタン714と、改善案表示ボタン715とが表示されている。
主原因通知部712には、ユーザにとって悪い状態であった指定状態の結果の主な原因として、前回(図9(a)参照)とは異なる内容が表示されている。より具体的には、主原因通知部712には、前回示されていた設定項目とは異なる設定項目が示されている。図示の例では、主原因通知部712には、「腰の痛みが大きいことの主な原因として、股関節の可動域が狭いことが考えられます(右脚外旋:35°以下)」のテキストが含まれる。
【0116】
また、主要因通知部713には、ユーザにとって良い状態であった指定状態の結果の主な要因として、前回とは異なる内容が表示されている。より具体的には、主要因通知部713には、前回示されていた設定項目とは異なる設定項目が示されている。図示の例では、主要因通知部713には、「腰の痛みが小さいことの主な要因として、股関節の可動域が広いことが考えられます(右脚外旋:40°以上)」のテキストが含まれる。
【0117】
また、例えば、ユーザが要因詳細ボタン7131を選択すると、図13(b)に示すように、要因詳細通知画面73がユーザ端末20の表示部21に表示される。
要因詳細通知画面73には、対象説明部731と、要因通知部732と、戻りボタン733とが表示されている。
要因通知部732には、要因通知部732に前回示されていた関連度(図10(a)参照)および要因とは異なる組み合わせにより、ユーザにとって良い状態であった指定状態の結果に対する関連度および要因が示されている。図示の例では、要因通知部732には、「(1)関連度9」のテキストと「右脚外旋:40°以上」のテキストとが関連付けて表示されている。また、要因通知部732には、「(2)関連度8」のテキストと「股関節屈曲:96°以上」のテキストとが関連付けて表示されている。また、要因通知部732には、「(3)関連度7」のテキストと「30分以上の入浴」のテキストとが関連付けて表示されている。
【0118】
また、要因詳細通知画面73には、注意喚起部734が表示されている。注意喚起部734には、前回の関係通知処理において抽出条件を満たした設定項目についてユーザに注意を促す情報が示されている。より具体的には、注意喚起部734には、指定状態に関して前回に抽出条件を満たした設定項目の結果が、今回の関係通知処理において抽出条件を満たさなかったことを示す情報が表示されている。図示の例では、注意喚起部734には、前回の関係通知処理では抽出条件を満たした設定項目である「飲食物」が、今回の関係通知処理では抽出条件を満たさなかったことを示唆する「前回「腰の痛み」との関連度が高いと判定された「鯖を食べる」ことは、今回は関連度が低いと判定されました」のテキストが含まれる。
【0119】
以上の通り、本実施形態では、項目設定部105は、指定状態との関係について定められた設定条件を満たさない設定項目の設定を解除する。設定条件としては、例えば、関連度算出部108に前回算出された設定項目と指定状態との関連度が「5」以上であること等が挙げられる。
この場合、設定条件を満たさない設定項目の結果を取得部101が取得する必要がなくなる。
なお、本実施形態では、設定条件は、抽出条件とは異なる条件であるが、これに限定されない。設定条件は、抽出条件であってもよい。
【0120】
また、本実施形態では、項目設定部105は、指定状態との関係について定められた項目条件を満たす設定項目に関連する項目を新たに設定する。項目条件としては、例えば、指定状態との関連度が関連度算出部108に最も高く算出されること等が挙げられる。
この場合、項目条件を満たす設定項目に関連付けられた項目を、指定状態との関係についてのユーザへの通知の対象に加えることができる。
なお、本実施形態では、項目条件は、抽出条件とは異なる条件であるが、これに限定されない。項目条件は、抽出条件であってもよい。
【0121】
特に、本実施形態では、項目条件を満たす設定項目は、ユーザの身体における特定の部位による特定の動作が含まれる生活や状態の項目である。そして、項目設定部105に新たに設定される項目は、項目条件を満たす項目に含まれる部位による動作であって特定の動作とは異なる動作が含まれる生活や状態の項目である。
この場合、項目条件を満たすユーザの動作に関連する動作を、指定状態との関係についてのユーザへの通知の対象に加えることができる。
【0122】
また、本実施形態では、出力部111は、設定項目のユーザによる設定を受け付ける項目追加部631を出力する。そして、出力部111は、設定項目がユーザに設定される前に、設定項目と指定状態との過去の関係に関する情報を出力する。
この場合、設定項目と指定状態との過去の関係をユーザに認識させた状態でユーザに設定項目を設定させることができる。
【0123】
なお、本実施形態では、出力部111は、同一の画面に、設定項目と指定状態との過去の関係に関する情報、および項目追加部631に出力しているが、これに限定されない。出力部111は、項目追加部631が表示される画面とは異なる画面に、設定項目と指定状態との過去の関係に関する情報を表示させてもよい。具体的には、出力部111は、結果入力画面60(図12参照)の前にユーザ端末20に表示される画面に、設定項目と指定状態との過去の関係に関する情報を表示させてもよい。
【0124】
また、本実施形態では、出力部111は、抽出条件を満たしたユーザの生活や状態が抽出条件を満たさなくなった場合、抽出条件を満たさなくなったユーザの生活や状態と指定状態との関係に関する情報を出力する。
この場合、抽出条件を満たさなくなったユーザの生活や状態と指定状態との関係に関する情報が出力されない場合に比べて、抽出条件を満たしたユーザの生活や状態と指定状態との関係が継続されているとユーザに誤認されることを抑制できる。
【0125】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。上記の実施形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0126】
本実施形態では、主原因通知部712および主要因通知部713に同一の設定項目が示されているが、これに限定されない。
主原因通知部712に示される設定項目と、主要因通知部713に示される設定項目とは、異なってもよい。すなわち、ユーザにとって悪い状態であった指定状態の結果との関連度が最も高いと関連度算出部108に算出される設定項目と、ユーザにとって良い状態であった指定状態の結果との関連度が最も高いと関連度算出部108に算出される設定項目とは、異なっていてもよい。
【0127】
また、原因詳細通知画面72(図9(b)参照)の原因通知部722に表示される情報は、上記の例に限定されない。
図9(b)に示す原因通知部722には、「(2)関連度8」のテキストに関連付けられて「運動していない期間が二日以上空いた後に、3時間以上の運動」のテキストが表示されている。ここで、原因通知部722における「(2)関連度8」のテキストに関連付けられて「運動していない期間が空いた後に、長時間の運動」のテキストが表示されてもよい。「運動していない期間が空いた後に、長時間の運動」は、設定項目である「運動内容」および「運動時間帯」における各結果のうちの、「腰の痛み」が大きかった結果に関連付けられた結果について特定される要素である。より具体的には、「運動していない期間が空いた後に、長時間の運動」は、「腰の痛み」が大きかった結果に関連付けられた「運動内容」および「運動時間帯」の結果について、この結果とは異なる「運動内容」および「運動時間帯」の結果との比較に基づいて特定される要素である。
【0128】
また、要因詳細通知画面73(図10(a)参照)の要因通知部732に表示される情報は、上記の例に限定されない。
図10(a)に示す要因通知部732には、「(2)関連度7」のテキストに関連付けられて「30分以上の入浴」のテキストが表示されている。ここで、要因通知部732における「(2)関連度7」のテキストに関連付けられて「長時間の入浴」のテキストが表示されてもよい。「長時間の入浴」は、設定項目である「入浴時間」における各結果のうちの、「腰の痛み」が小さかった結果に関連付けられた結果について特定される要素である。より具体的には、「長時間の入浴」は、「腰の痛み」が小さかった結果に関連付けられた「入浴時間」の結果について、この結果とは異なる「入浴時間」の結果との比較に基づいて特定される要素である。
【0129】
また、本実施形態では、改善情報には、抽出条件を満たすユーザの生活や状態に関連する情報が含まれることを説明した。ここで、抽出条件を満たすユーザの生活や状態に関連する情報は、上記の例に限定されない。
例えば、抽出条件を満たすユーザの生活や状態に関連する情報は、抽出条件を満たす生活や状態についての情報であって、抽出条件を満たす生活や状態の結果とは異なる結果が示された情報であってもよい。一例を挙げると、抽出条件を満たす項目の結果が「睡眠時間」の「5時間」である場合に、この結果とは異なる結果が示された「睡眠時間を7時間以上確保しましょう」の情報が改善情報に含まれてもよい。また、他の一例を挙げると、抽出条件を満たす項目の結果が「飲食物」の「肉」である場合に、この結果とは異なる結果が示された「野菜を摂取しましょう」の情報が改善情報に含まれてもよい。
【0130】
また、本実施形態では、項目設定部105は、項目条件を満たす設定項目に関連する項目を新たに設定することを説明した。そして、新たに設定される項目は、項目条件を満たす項目に含まれる部位による動作であって特定の動作とは異なる動作が含まれる生活や状態の項目であることを説明したが、これに限定されない。
例えば、新たに設定される項目は、項目条件を満たす項目とは異なる項目であって、項目条件を満たす項目から特定されるユーザの生活や状態の項目であってもよい。一例を挙げると、項目条件を満たす項目が「睡眠時間」である場合に、「睡眠時間」から特定されるユーザの生活である「起床時刻」が、設定項目として新たに設定されてもよい。また、他の一例を挙げると、項目条件を満たす項目が「飲食物」である場合に、「飲食物」から特定されるユーザの生活である「たんぱく質の摂取量」が、設定項目として新たに設定されてもよい。
【0131】
また、本実施形態では、項目設定部105は、指定状態に応じて設定項目を決定することを説明したが、これに限定されない。
例えば、項目設定部105は、指定状態と設定項目との関連度が特定される対象のユーザの性別に応じて、設定項目を決定してもよい。また、項目設定部105は、指定状態と設定項目との関連度が特定される対象のユーザの年代に応じて、設定項目を決定してもよい。さらに、項目設定部105は、指定状態および設定項目の結果が得られる季節などの時期に応じて、設定項目を決定してもよい。
【0132】
また、関連度算出部108は、結果情報に基づいて、設定項目と指定状態における特定の結果との関係を特定してもよい。また、抽出部109は、関連度算出部108により関係が特定された設定項目のうちの抽出条件を満たす設定項目を抽出してもよい。そして、出力部111は、抽出された設定項目と指定状態における特定の結果との関係に関する情報を出力してもよい。設定項目と指定状態における特定の結果との関係に関する情報の一例としては、「疲労感が小さいことに関するユーザの生活は、睡眠時間です」等の情報が挙げられる。
また、関連度算出部108は、結果情報に基づいて、設定項目における特定の結果と指定状態との関係を特定してもよい。また、抽出部109は、関連度算出部108により関係が特定された設定項目のうちの抽出条件を満たす設定項目における特定の結果を抽出してもよい。そして、出力部111は、抽出された設定項目における特定の結果と指定状態との関係に関する情報を出力してもよい。設定項目における特定の結果と指定状態との関係に関する情報の一例としては、「精神状態に関係するユーザの生活は、午後11時前に寝ることです」等の情報が挙げられる。
また、関連度算出部108は、結果情報に基づいて、設定項目と指定状態との関係を特定してもよい。また、抽出部109は、関連度算出部108により関係が特定された設定項目のうちの抽出条件を満たす設定項目を抽出してもよい。そして、出力部111は、抽出された設定項目と指定状態との関係に関する情報を出力してもよい。設定項目と指定状態との関係に関する情報の一例としては、「体調の良し悪しの状態に関係するユーザの生活は、睡眠時間です」等の情報が挙げられる。
【0133】
また、本実施形態では、対象期間が経過すると、関連度算出部108が指定状態と設定項目との関係を特定しているが、これに限定されない。
例えば、ユーザが、ユーザ端末20やウェアラブルデバイス30を介して、サーバ装置10に対して、指定状態と設定項目との関係を特定することを指示してもよい。そして、サーバ装置10の関連度算出部108は、ユーザからの指示を受けると、関連度算出部108が指定状態と設定項目との関係を特定してもよい。
【0134】
また、本実施形態では、ビデオカメラ40がユーザの生活や状態を動画撮影し、評価部107は、ビデオカメラ40に撮影された動画を評価しているが、これに限定されない。
ビデオカメラ40は、ユーザの生活や状態を静止画により撮影してもよい。そして、評価部107は、ビデオカメラ40に撮影された静止画を評価してもよい。
また、ユーザの生活や状態を撮影する機器は、ユーザ端末20であってもよい。そして、ユーザ端末20は、撮影した動画や静止画を、サーバ装置10に送信してもよい。
【0135】
また、本実施形態では、関連度算出部108は、ユーザ管理テーブル(図7参照)に書き込まれた結果情報を用いて、設定項目と指定状態との関係を特定しているが、これに限定されない。
例えば、結果情報に基づきユーザの生活や状態の結果を示す情報として加工されたデータがユーザ管理テーブルに書き込まれ、関連度算出部108は、ユーザ管理テーブルに書き込まれた情報を用いて、設定項目と指定状態との関係を特定してもよい。すなわち、関連度算出部108に用いられる情報は、ユーザの生活や状態の結果が特定される情報であれば、結果情報でなくてもよい。
【0136】
また、本実施形態では、取得部101は、ユーザの日ごとの生活や状態の結果に関する結果情報を取得し、関連度算出部108は、結果情報を用いて、ユーザの生活や状態と指定状態との関係を特定しているが、これに限定されない。
取得部101は、ユーザの一時間ごとの生活や状態の結果に関する結果情報を取得し、関連度算出部108は、結果情報を用いて、ユーザの生活や状態と指定状態との関係を特定してもよい。また、取得部101は、ユーザの一週間ごとの生活や状態の結果に関する結果情報を取得し、関連度算出部108は、結果情報を用いて、ユーザの生活や状態と指定状態との関係を特定してもよい。すなわち、指定状態との関係の特定に用いられる情報は、複数の時点のユーザの生活や状態に関する情報であれば、何れの時点のユーザの生活や状態に関する情報であってもよい。
【0137】
また、本実施形態では、複数の設定項目が設けられているが、これに限定されない。
設定項目は、少なくとも一つ以上設けられていればよい。すなわち、指定状態との関係の特定に用いられる設定項目の結果として、複数の時点のユーザの生活や状態に関する設定項目の結果があれば、設定項目は何れの数であってもよい。
【0138】
また、本実施形態では、指定状態の結果が、3段階以上に設定された指標の何れかに定められているが、これに限定されない。
指定状態の結果は、2段階に設定された指標の何れかに定められてもよい。また、指定状態の結果として、指標が設けられることなく、任意の結果が設定されてもよい。
【0139】
また、本実施形態では、ユーザが指定状態の結果をユーザ端末20に入力しているが、これに限定されない。
例えば、サーバ装置10は、結果情報に基づいて、ユーザの指定状態の結果を特定してもよい。一例を挙げると、指定状態が「体調の良し悪し」や「疲労感」である場合に、ウェアラブルデバイス30は、ユーザの睡眠の際における生体に関する情報を取得し、取得した情報が示された結果情報を、サーバ装置10に送信する。睡眠の際における生体に関する情報としては、例えば、睡眠の際のユーザにおいて活発になっている交感神経や副交感神経等が示された情報等が挙げられる。サーバ装置10は、取得した結果情報を用いて、ユーザの交感神経や副交感神経の作用等、ユーザの自律神経の働きの度合いを算出し、算出した結果から、「体調の良し悪し」や「疲労感」の結果を特定してもよい。すなわち、指定状態の結果は、ユーザに定められるものに限定されない。
【0140】
また、本実施形態では、設定項目と指定状態との関係に関する情報の通知が、画像の表示により行われているが、これに限定されない。設定項目と指定状態との関係に関する情報の通知は、音声の出力により行われてもよい。すなわち、出力部111は、設定項目と指定状態との関係に関する情報を、何れの出力態様により出力してもよい。
【0141】
また、本実施形態では、ユーザ支援システム1のユーザによる利用の受付、指定状態や設定項目の設定、設定項目の結果の入力、設定項目と指定状態との関係の通知等が、ユーザ端末20において行われているが、これに限定されない。
ユーザ支援システム1のユーザによる利用の受付、指定状態や設定項目の設定、設定項目の結果の入力、設定項目と指定状態との関係の通知等は、ウェアラブルデバイス30において行われてもよい。
【0142】
本実施形態では、取得部101は、ユーザの生活の結果に関する結果情報およびユーザの状態の結果に関する結果情報を取得することを説明した。そして、関連度算出部108は、結果情報を用いて、ユーザの生活と指定状態との関係、およびユーザの状態と指定状態との関係を特定することを説明したが、これに限定されない。
取得部101は、ユーザの生活の結果に関する結果情報およびユーザの状態の結果に関する結果情報のうちの少なくとも一方を取得すればよい。そして、関連度算出部108は、結果情報を用いて、ユーザの生活または状態と指定状態との関係を特定すればよい。すなわち、指定状態との関係の特定に用いられる情報は、ユーザの生活に関する情報およびユーザの状態に関する情報の少なくとも一方であればよい。
【0143】
また、本実施形態では、サーバ装置10が、設定項目と指定状態との関係を特定しているが、これに限定されない。
例えば、ユーザ端末20やウェアラブルデバイス30が、サーバ装置10の機能を有してもよい。言い換えると、ユーザ端末20やウェアラブルデバイス30が、サーバ装置10の取得部101、記憶部102、利用受付部103、状態受付部104、項目設定部105、指定受付部106、評価部107、関連度算出部108、抽出部109、改善案提案部110、出力部111等の機能を備えることとしてもよい。そして、ユーザ端末20やウェアラブルデバイス30が、設定項目と指定状態との関係を特定し、特定した関係をユーザに通知してもよい。
【0144】
また、本発明の実施形態を実現するプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネットなどの通信手段を用いて提供することも可能である。
【符号の説明】
【0145】
1…ユーザ支援システム、10…サーバ装置、20…ユーザ端末、30…ウェアラブルデバイス、40…ビデオカメラ、101…取得部、108…関連度算出部、111…出力部
図1
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図3
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図6
図7
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図10
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