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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022029450
(43)【公開日】2022-02-17
(54)【発明の名称】オンラインイベント提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220209BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021138435
(22)【出願日】2021-08-26
(62)【分割の表示】P 2020191997の分割
【原出願日】2020-11-18
(31)【優先権主張番号】P 2020132718
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】519372788
【氏名又は名称】ライフエンディングテクノロジーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179822
【弁理士】
【氏名又は名称】中畑 稔
(72)【発明者】
【氏名】白石 和也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC14
(57)【要約】
【課題】オンラインでイベントを提供すること。
【解決手段】本発明によるイベント提供システムは、例えば、オンライン参拝システム、オンラインウェディングシステム、オンライン法事システム、オンライン葬儀システム等として具現化される。本システムは、管理サーバ1と、イベント提供者端末2(第1端末)と、イベント参加者端末3(第2端末)と、を含むものである。管理サーバ1は、イベント提供者端末2からイベントに関する情報を取得する。イベント情報は種々の情報を含むことができる。管理サーバ1は、イベント情報をイベント参加者端末3に提供する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバと、葬儀を開催する葬儀事業者端末と、第1ユーザ端末と、第2ユーザ端末と、
を含むオンライン葬儀提供システムであって、
前記葬儀事業者端末は、少なくとも、前記管理サーバに対して:
アクセス認証を要求するステップと;
葬儀開催情報を登録するステップと;
故人情報を登録するステップと;
喪主情報を登録するステップと;
を実行し、
前記第1ユーザ端末は、少なくとも、前記管理サーバに対して:
アクセス認証を要求するステップと;
参列受付URLの生成を要求するステップと;
メッセージ文を例示して編集を受け付けるステップと;
編集された前記メッセージ文と、参列受付URLとを第2ユーザ端末に提供させるステップと;
を実行し、
前記第2ユーザ端末は、
提供された前記参列受付URLを利用して、前記葬儀への参加を登録するステップを実行し、
前記管理サーバは、
前記葬儀のリアルタイム動画情報を取得して、少なくとも前記参加を登録した前記第2ユーザ端末に対してキャストする、
オンライン葬儀提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載のオンライン葬儀提供システムであって、
前記葬儀事業者は、前記管理サーバに対して、少なくとも前記第2ユーザ端末からの香典を振り込むための振込先情報を登録するステップを実行する、
オンライン葬儀提供システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のオンライン葬儀提供システムであって、
前記管理サーバは、少なくとも前記参加登録をした前記第2ユーザ端末に関する情報を前記第1ユーザ端末に提供する、
オンライン葬儀提供システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のオンライン葬儀提供システムであって、
前記管理サーバは、所定の識別標識を付した電子参加票を、前記参加登録をした前記第2ユーザ端末に送信する、
オンライン葬儀提供システム。
【請求項5】
請求項5に記載のオンライン葬儀提供システムであって、
前記管理サーバは、前記第2ユーザ端末から同行者のための追加電子参加票の要求を受け付けるステップを実行する、
オンライン葬儀提供システム。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のオンライン葬儀提供システムであって、
前記管理サーバは、前記葬儀事業者端末に関連付けられた物品在庫情報を管理しており、
前記葬儀開催情報に含まれる物品使用情報に基づいて前記物品在庫情報を更新する、
オンライン葬儀提供システム。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のオンライン葬儀提供システムであって、
前記管理サーバは、
前記第2ユーザ端末から香典に関する金額情報を受け付けるステップと、
受け付けた前記金額情報に基づいて前記第2ユーザ端末に対して香典返し情報を提供し、
前記第2ユーザ端末から前記香典返し情報のうちから少なくとも一のアイテムの選択を受け付ける、
オンライン葬儀提供システム。
【請求項8】
葬儀を開催する葬儀事業者端末と第1ユーザ端末と第2ユーザ端末との夫々と互いにネットワークで接続されたオンライン葬儀提供サーバであって、
前記葬儀事業者端末から、少なくとも、アクセス認証を受け付ける手段;葬儀開催情報の登録を受け付ける手段;故人情報の登録を受け付ける手段;喪主情報の登録を受け付ける手段;と、
前記第1ユーザ端末から、少なくとも、アクセス認証を受け付ける手段;メッセージ文を例示して編集を受け付ける手段;生成した参列受付URLと編集を受け付けた前記メッセージ文との登録を受け付ける手段;と、
前記第2ユーザ端末から、提供された前記参列受付URLを経由してアクセスを受け付けて、前記葬儀への参加を登録する手段と、
前記葬儀のリアルタイム動画情報を取得して、少なくとも前記参加を登録した前記第2ユーザ端末に対してキャストする手段と、を備える、
オンライン葬儀提供サーバ。
【請求項9】
葬儀を開催する葬儀事業者端末と第1ユーザ端末と第2ユーザ端末との夫々と互いにネットワークで接続されたオンライン葬儀提供サーバを、
前記葬儀事業者端末から、少なくとも、アクセス認証を受け付ける手段;葬儀開催情報の登録を受け付ける手段;故人情報の登録を受け付ける手段;喪主情報の登録を受け付ける手段;と、
前記第1ユーザ端末から、少なくとも、アクセス認証を受け付ける手段;メッセージ文を例示して編集を受け付ける手段;生成した参列受付URLと編集を受け付けた前記メッセージ文との登録を受け付ける手段;と、
前記第2ユーザ端末から、提供された前記参列受付URLを経由してアクセスを受け付けて、前記葬儀への参加を登録する手段と、
前記葬儀のリアルタイム動画情報を取得して、少なくとも前記参加を登録した前記第2ユーザ端末に対してキャストする手段と、として機能させる、
オンライン葬儀提供プログラム。
【請求項10】
管理サーバと、葬儀を開催する葬儀事業者端末と、第1ユーザ端末と、第2ユーザ端末と、を用いたオンライン葬儀提供方法であって、
前記葬儀事業者端末が、少なくとも、前記管理サーバに対して:
アクセス認証を要求するステップと;
葬儀開催情報を登録するステップと;
故人情報を登録するステップと;
喪主情報を登録するステップと;
を実行し、
前記第1ユーザ端末が、少なくとも、前記管理サーバに対して:
アクセス認証を要求するステップと;
参列受付URLの生成を要求するステップと;
メッセージ文を例示して編集を受け付けるステップと;
編集された前記メッセージ文と、参列受付URLとを第2ユーザ端末に提供させるステップと;
を実行し、
前記第2ユーザ端末が、
提供された前記参列受付URLを利用して、前記葬儀への参加を登録するステップを実行し、
前記管理サーバが、
前記葬儀のリアルタイム動画情報を取得して、少なくとも前記参加を登録した前記第2ユーザ端末に対してキャストする、
オンライン葬儀提供方法。
【請求項11】
少なくも葬儀開催情報を含むメッセージテンプレートを記憶する記憶部と、
葬儀開催ウェブサイト及び当該葬儀開催ウェブサイトのURL情報を管理する管理部と、
前記メッセージテンプレート及び前記URL情報に基づいてメッセージ文を生成する生成部と、
前記メッセージ文を第1ユーザ端末に編集可能に提供する、
オンライン葬儀提供サーバ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインイベント提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オンラインによる葬儀サービスが提案されている。
【0003】
特許文献1には、オンライン葬儀システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-207514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、葬儀のみならず、これまでリアルタイムに進行するイベントとして開催されていた各種の催事、行事、冠婚葬祭、式典、大会、祭事、音楽イベント、展覧会等がネットワークを介してリアルタイムで又はアーカイブされたデータとして提供可能なシステムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
管理サーバと、第1端末と、第2端末と、を含むオンラインイベント提供システムであって、
前記管理サーバは、前記第1端末からイベント情報を取得すると共に、当該イベント情報を前記第2ユーザ端末に提供する、
オンラインイベント提供システム。
【0007】
管理サーバと、第1端末と、第2端末と、を含むオンライン参拝システムであって、
前記管理サーバは、前記第1端末からイベント情報を取得すると共に、当該イベント情報を前記第2ユーザ端末に提供する、
オンライン参拝システムが得られる。
【0008】
管理サーバと、第1端末と、第2端末と、を含むオンラインウェディングシステムであって、
前記管理サーバは、前記第1端末からイベント情報を取得すると共に、当該イベント情報を前記第2ユーザ端末に提供する、
オンラインウェディングシステムが得られる。
【0009】
管理サーバと、第1端末と、第2端末と、を含むオンライン法事システムであって、
前記管理サーバは、前記第1端末からイベント情報を取得すると共に、当該イベント情報を前記第2ユーザ端末に提供する、
オンライン法事システムが得られる。
【0010】
管理サーバと、第1端末と、第2端末と、を含むオンライン葬儀システムであって、
前記管理サーバは、前記第1端末からイベント情報を取得すると共に、当該イベント情報を前記第2ユーザ端末に提供する、
オンライン葬儀システムが得られる。
が得られる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、これまでリアルタイムに進行するイベントとして開催されていた各種の催事、行事、冠婚葬祭、式典、大会、祭事、音楽イベント、展覧会等がネットワークを介してリアルタイムで又はアーカイブされたデータとして提供可能なシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態によるシステムの構成例を示す図である。
図2】本発明の実施の形態による管理サーバの機能ブロック図である。
図3】本発明の実施の形態による端末の機能ブロック図である。
図4】本発明の実施の形態によるシステムの構成例を示す図である。
図5】本発明の実施の形態によるシステムの処理の一例である。
図6】本発明の実施の形態によるシステムの処理の一例である。
図7】本発明の実施の形態によるシステムの処理の一例である。
図8】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図9】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図10】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図11】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図12】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図13】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図14】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図15】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図16】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図17】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図18】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図19】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図20】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図21】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図22】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図23】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図24】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図25】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図26】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
図27】本発明の実施の形態によるシステムの画面表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、以下のような構成を備える。
[項目1]
管理サーバと、第1端末と、第2端末と、を含むオンラインイベント提供システムであって、
前記管理サーバは、前記第1端末からイベント情報を取得すると共に、当該イベント情報を前記第2ユーザ端末に提供する、
オンラインイベント提供システム。
[項目2]
管理サーバと、第1端末と、第2端末と、を含むオンライン参拝システムであって、
前記管理サーバは、前記第1端末からイベント情報を取得すると共に、当該イベント情報を前記第2ユーザ端末に提供する、
オンライン参拝システム。
[項目3]
管理サーバと、第1端末と、第2端末と、を含むオンラインウェディングシステムであって、
前記管理サーバは、前記第1端末からイベント情報を取得すると共に、当該イベント情報を前記第2ユーザ端末に提供する、
オンラインウェディングシステム。
[項目4]
管理サーバと、第1端末と、第2端末と、を含むオンライン法事システムであって、
前記管理サーバは、前記第1端末からイベント情報を取得すると共に、当該イベント情報を前記第2ユーザ端末に提供する、
オンライン法事システム。
[項目5]
管理サーバと、第1端末と、第2端末と、を含むオンライン葬儀システムであって、
前記管理サーバは、前記第1端末からイベント情報を取得すると共に、当該イベント情報を前記第2ユーザ端末に提供する、
オンライン葬儀システム。
【0014】
<実施の形態の詳細>
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
<概要>
本発明の実施の形態によるイベント提供システムは、概略以下のシステムを包含する。
(1)オンライン参拝システム。
(2)オンラインウェディングシステム。
(3)オンライン法事システム。
(4)オンライン葬儀システム。
【0016】
<構成>
図1に示されるように、本システムは、管理サーバ1と、イベント提供者端末2(第1ユーザ端末)と、イベント参加者端末3(第2ユーザ端末:以下、ユーザ端末と呼ぶことがある)と、を含むものである。管理サーバ1は、イベント提供者端末2からイベントに関する情報を取得する。イベント情報は後述する種々の情報を含むことができる。管理サーバ1は、イベント情報をイベント参加者端末3に提供する。
【0017】
イベントごとのシステムとして、オンライン参拝システム、オンラインウェディングシステム、オンライン法事システム、オンライン葬儀システム等が例示できる。
【0018】
<ハードウェア構成>
本実施の形態によるサーバ1とユーザ端末2とは、以下のようなハードウェア構成を有する。なお、以下の構成は一例であり、これ以外の構成を有していても良い。
【0019】
<管理サーバ1>
図2に示されるように、管理サーバ1は、葬儀事業者端末2と、ユーザ端末(葬儀事業者端末)3と、ユーザ端末(参列者端末)4と、ネットワーク5を利用した通信を介して情報処理を実行することにより、システムの一部を構成する。管理サーバ1は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0020】
管理サーバ1は、少なくとも、プロセッサ10、メモリ11、ストレージ12、送受信部13、入出力部14等を備え、これらはバス15を通じて相互に電気的に接続される。
【0021】
プロセッサ10は、管理サーバ1全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ10はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ12に格納されメモリ11に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0022】
メモリ11は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ11は、プロセッサ10のワークエリア等として使用され、また、管理サーバ1の起動時に実行されるBIOS(Basic Input / Output System)、及び各種設定情報等を格納する。
【0023】
ストレージ12は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータや、メッセージテンプレート(後述する)を格納したデータベースがストレージ22に構築されていてもよい。本実施の形態においては、イベント提供に必要なデータが記憶されている。
【0024】
送受信部13は、管理サーバ1をネットワーク3に接続する。なお、送受信部13は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インタフェースを備えていてもよい。
【0025】
入出力部14は、必要に応じて使用するキーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0026】
バス15は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0027】
<葬儀事業者端末2>
図3に示されるように、葬儀事業者端末2は、管理サーバ1と通信を介して情報処理を実行することにより、システムの一部を構成する。葬儀事業者端末2は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータであってもよいし、スマートフォン等の携帯通信機器等であってもよい。
【0028】
葬儀事業者端末2は、少なくとも、プロセッサ20、メモリ21、ストレージ22、送受信部23、入出力部24等を備え、これらはバス25を通じて相互に電気的に接続される。
【0029】
上述した管理サーバ1と同様に、プロセッサ20は、葬儀事業者端末2全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ20はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ22に格納されメモリ21に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0030】
メモリ21は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ21は、プロセッサ20のワークエリア等として使用され、また、葬儀事業者端末2の起動時に実行されるBIOS(Basic Input / Output System)、及び各種設定情報等を格納する。
【0031】
ストレージ22は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ22に構築されていてもよい。
【0032】
送受信部23は、葬儀事業者端末2をネットワーク3に接続する。なお、送受信部23は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インタフェースを備えていてもよい。
【0033】
入出力部24は、必要に応じて使用するキーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0034】
バス25は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0035】
<喪主端末3、参列者端末4>
喪主端末3及び参列者端末4は、管理サーバ1や葬儀事業者端末2と通信を介して情報処理を実行することにより、システムの一部を構成する。喪主端末3及び参列者端末4は、パーソナルコンピュータのような汎用コンピュータであってもよいし、スマートフォンやタブレット端末等の携帯通信機器等が好ましい。また、これらのハードウェア構成は既知の構成のものを適宜利用可能であり、少なくとも、プロセッサ、メモリ、ストレージ、送受信部、入出力部等を備え、これらはバスを通じて相互に電気的に接続される。
【0036】
以下、具体的な実施の方法について、葬儀顧客管理システム要件定義を参照しながら例示する。本システムによれば、仕事の効率化、売上向上、葬儀件数の向上、原価低減、管理者の業務負担軽減などの効果が期待される。
【0037】
本システムは、概略以下のような方法で、オンライン葬儀を提供する。即ち、図4乃至図6に示されるように、葬儀事業者は、葬儀事業者端末2を利用して、管理サーバ1にログインを行い(S501)、葬儀開催情報の登録(ステップS503)、故人情報の登録(ステップS505)、喪主情報の登録(ステップS507)を行う。一方、喪主は、喪主端末3を利用して、管理サーバ1にログインを行い(S501)、参列者登録ページに導くための参列受付URLの生成を要求し(ステップS603)、表示されたメッセージ文を編集し(ステップS605)、編集されたメッセージと参列受付URLとが一つの文章として調整された情報をメールアプリケーション等によって参列者の参列者端末4に共有する(ステップ607)。
【0038】
参列者は、参列者端末4によって、喪主から送信(共有)されたメッセージ(メール)を受信すると(ステップS701)、当該メッセージ内に含まれる参列受付URLを選択することにより(ステップS703)、参列者用WEBサイトにアクセスする。参列者用のページからは、オンライン参列、オンライン香典、オンライン供物購入、返礼品セレクト等の処理を行うことができる。ここでいう「参列」とは、オンライン経由で葬儀に参加することを意味している。即ち、管理サーバ1は、葬儀会場等に用意されたカメラやマイク等から葬儀のリアルタイム動画情報を取得して、少なくとも参加を登録した参列者端末にリアルタイムに、配信する。なお、会場への直接の参列の登録を併せて行うこととしてもよい。
【0039】
<システムの操作方法>
以下、図8乃至図27を参照して本システムの操作方法を説明する。なお、以下の実行例、画面例は一例であり、実際の用途やニーズ、方式に合わせて適宜変更可能である。システムの操作の流れとしては、
・葬儀社アカウントの発行
・故人の追加
・動画の追加
・メモリアルアルバムの追加
・発注先の登録
・商品の登録
・返礼品の登録
・カート利用と通知
・喪主のログイン
・参列者への案内文の確認と送付
・故人のメモリアルフォトの追加
・参列者情報の確認とダウンロード
・返礼品の手配
・QRコード(登録商標)による受付
というような項目が挙げられる。
【0040】
<葬儀社アカウントの発行>
図8に示されるように、管理サーバ1は、葬儀事業者端末2に対して、メールアドレスとパスワードの登録を促し、アカウントを発行する。
【0041】
<故人の追加>
図9に示されるように、管理サーバ1は、葬儀事業者2から葬儀の対象となる故人の登録を受け付ける。事業者は、喪主端末がログインできるように、喪主のメールアドレス、喪主用のパスワード(初回ログイン用)、参列者用のパスワード(初回ログイン用)、を同時に登録する。なお、図10及び図11に示されるように、故人に関するその他の情報を葬儀事業者が登録することとしてもよい。
【0042】
<動画の追加>
図12及び図13に示されるように、当日の葬儀進行の様子を動画によってオンライン中継するための設定を行うこととしてもよい。この場合、会場内のカメラ等によって取得された情報がオンラインで参列しているユーザに対しても配信される。
【0043】
<メモリアルアルバムの追加>
図14に示されるように、故人の写真やビデオ映像を登録することとしてもよい。当該写真やビデオ映像は、実際の葬儀に先立って、参列者等に事前に提供される。
【0044】
<発注先の登録>
図15に示されるように、葬儀事業者は、当日の供花や装飾等を、喪主が外部業者へ発注できるようにするための情報を登録する。これにより、喪主は、葬儀事業者が事前に登録したいくつかの選択肢の中から必要な業者やサービスを選択することができる。
【0045】
<商品の登録>
同様に、図16に示されるように、に利用するための商品(花、記帳、返礼品等)を、上述した外部業者に商品ごとに注文できるようにするための情報を登録する。これにより、喪主及び参列者は、登録された商品の中から必要な商品とその個数を選択することとすればよい。
【0046】
<返礼品の登録>
図17は、図16に関連して、返礼品の登録画面である。
【0047】
<カート利用と通知>
図18は、参列者がオンラインで商品を購入した場合の説明である。例えば、参列者が、香典をカートに入れて購入決定を選択すると、当該参列者には香典の振込先の情報が通知される。参列者は当該口座に香典を振り込むこととすればよい。また、葬儀事業者には、参列者の情報と、香典の金額の情報とが共有される。一方、参列者が弔電、供花、供物などの商品をカートに入れて購入決定を選択すると、参列者には決済通知と選択した商品と金額がメールで届き、葬儀事業者には参列者が購入した商品の情報と金額の通知がメールで届く。
【0048】
<喪主のログイン>
続いて、喪主のログイン方法を説明する。上述した葬儀事業者と同様に、管理サーバ1は、喪主端末2に対して、葬儀事業者があらかじめ登録したメールアドレスとパスワードを通知し、ログインキーとパスワードの登録を促す。
【0049】
<参列者への案内文の確認と送付>
図20に示されるように、管理サーバ1は、参列者への案内文の例文をテンプレートを事前に格納している。喪主が当該例文を選択すると文章が表示される。喪主は、表示されたテキストを、必要に応じて編集し、その後コピー等して、別途、メールアプリケーションやメッセージアプリケーションの本文等に張り付けることによって参列者への案内を簡単に行うことが可能となる。
【0050】
<故人のメモリアルフォトの追加>
図21に示されるように、喪主は、故人の写真やビデオ映像を登録することとしてもよい。当該写真やビデオ映像は、実際の葬儀に先立って、参列者等に事前に提供される。
【0051】
<参列者情報の確認とダウンロード>
図22に示されるように、喪主は、管理サーバ1に事前に登録された参列者情報を表示することが可能である。
【0052】
<返礼品の手配>
図23乃至図25に示されるように、喪主は、参列者に対して、返礼品を登録することもできる。返礼品は、参列者ごとに選択することができる。
【0053】
<QRコード(登録商標)による受付>
図26及び図27に示されるように、参列者は、管理サーバ1にアクセスすることにより、自分が参列する予定の葬儀の情報を見ることができる。なお、図27に示されるように、同伴人数を選択することにより、自分のみならず同伴者のためのQRコード(登録商標)を発行することが可能となる。QRコード(登録商標)は、実際に訪問する場合に受け受けで提示することにより参列した事実が記録され受付処理がなされる。
【0054】
<オンラインペット供養システム>
図80に示されるように、上述したオンライン葬儀システムは、例えば動物の供養にも適用することができる。
【0055】
<オンライン観察システム>
図81乃至図85に示されるように、管理サーバ1は、WEB上(又は仮想空間内)において葬儀を実施することのできるシステムを提供する
【0056】
(産業上の利用分野)
図86に示されるように、本発明によるイベント提供システムによれば、これまでリアルタイムに進行するイベントとして開催されていた各種の催事、行事、冠婚葬祭、式典、大会、祭事、音楽イベント、展覧会等がネットワークを介してリアルタイムで又はアーカイブされたデータとして提供可能となる。
【0057】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0058】
1 管理サーバ
2 ユーザ端末
3 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27