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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022029852
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】シール
(51)【国際特許分類】
   B42D 25/378 20140101AFI20220210BHJP
   G09F 3/00 20060101ALI20220210BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
B42D25/378
G09F3/00 M
G09F3/00 Q
G06K19/06 037
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020133396
(22)【出願日】2020-08-05
(71)【出願人】
【識別番号】519389362
【氏名又は名称】エイベックス・テクノロジーズ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山本 周人
(72)【発明者】
【氏名】堀毛 太一
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 信吾
(72)【発明者】
【氏名】秋元 俊一
(72)【発明者】
【氏名】チェン ペイウェン
【テーマコード(参考)】
2C005
【Fターム(参考)】
2C005HA02
2C005HB20
2C005JA09
2C005JB11
2C005JB15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】シール表面の書き換えが行われても、偽造防止を図ることができる偽造防止機能を有するシールを提供する。
【解決手段】オフィシャルグッズショップ111で販売される商品13に貼付するもので、所定の情報を符号化した第1のパターンと、商品に関する情報を管理するサーバにアクセスするための情報を符号化した第2のパターンと、商品の識別情報とを印刷した偽造防止機能を有するシール15とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に貼付するシールであって、
所定の情報を符号化した第1のパターンと、
前記商品に関する情報を管理するサーバにアクセスするための情報を符号化した第2のパターンと、
前記商品の識別情報と、
が印刷されたことを特徴とするシール。
【請求項2】
請求項1に記載のシールであって、
前記第2のパターンは、前記第1のパターンに重畳させて印刷されること、
を特徴とするシール。
【請求項3】
請求項2に記載のシールであって、
前記第1のパターンと前記第2のパターンとは異なるインクにより印刷されること、
を特徴とするシール
【請求項4】
請求項1に記載のシールであって、
前記識別情報は、数字又は文字として印刷されること、
を特徴とするシール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールに関する。
【背景技術】
【0002】
開封履歴を残すシールが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61-226783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、シール表面の書き換えが行われると偽造防止を図ることができない。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、偽造防止のためのシールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、商品に貼付するシールであって、所定の情報を符号化した第1のパターンと、前記商品に関する情報を管理するサーバにアクセスするための情報を符号化した第2のパターンと、前記商品の識別情報と、が印刷されたことを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、偽造防止のためのシールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に関する真性商品の販売を説明する図である。
図2】本実施形態に関する二次流通市場(オフィシャルマーケットプレイス12)を説明する図である。
図3】シール15を説明する図である。
図4】商品13の真贋判定を説明する図である。
図5】商品13の証明書16に関する情報を参照することを説明する図である。
図6】本発明の一実施形態に係る流通支援システムの全体構成例を示す図である。
図7】サーバ20のハードウェア構成例を示す図である。
図8】サーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。
図9】証明書16の構成例を示す図である。
図10】本実施形態の流通支援システムにおける商品13の販売の流れを示す図である。
図11】本実施形態の流通支援システムにおける商品13の二次流通の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
商品に貼付するシールであって、
所定の情報を符号化した第1のパターンと、
前記商品に関する情報を管理するサーバにアクセスするための情報を符号化した第2のパターンと、
前記商品の識別情報と、
が印刷されたことを特徴とするシール。
[項目2]
項目1に記載のシールであって、
前記第2のパターンは、前記第1のパターンに重畳させて印刷されること、
を特徴とするシール。
[項目3]
項目2に記載のシールであって、
前記第1のパターンと前記第2のパターンとは異なるインクにより印刷されること、
を特徴とするシール
[項目4]
項目1に記載のシールであって、
前記識別情報は、数字又は文字として印刷されること、
を特徴とするシール。
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係るシール及び当該シールを用いた流通支援システムについて説明する。
【0012】
本実施形態の流通支援システムは、真性商品の二次流通を支援しようとするものである。図1は、本実施形態に関する真性商品の販売を説明する図である。図2は、本実施形態に関する二次流通市場(オフィシャルマーケットプレイス12)を説明する図である。
【0013】
本実施形態の流通支援システムでは、オンラインモール11などのショッピングサイトにおいて、オフィシャルグッズショップ111が商品13を販売していることを想定する。商品13は、例えば、絵画や版画、フィギュアなどの有体物であるがこれらに限られない。オフィシャルグッズショップ111は、正規に商品13を販売するオンラインショップである。なお、オフィシャルグッズショップ111は、実際の店舗で商品13を販売する形態であってもよい。
【0014】
商品13には、偽造防止のためのシール15が貼付される。シール15が貼付されている商品13が真性の商品(正規品)であるものとして、複製品14(模造品)と区別される。また、正規品の商品13には、電子的な証明書16が発行され、証明書16には、正規の所有者(現オーナー113)が記録される。証明書16は、ブロックチェーンにより管理される証明書であり、ブロックチェーンを用いることにより証明書16の改ざんを防止し、正規品である商品13の真の所有者を管理することができる。シールには、証明書16に紐付けられるシリアル番号が含まれており、シールに表示されたシリアル番号を用いて証明書16を確認することが可能である。
【0015】
正規品である商品13は、オフィシャルマーケットプレイス12で流通させることができる。オフィシャルマーケットプレイス12は、商品13の二次流通市場である。オフィシャルマーケットプレイス12では、シール15により商品13の真贋を判定し、証明書16により現オーナー113を特定し、真の所有者による真の商品13の販売時にのみ、商品13の売買が行われるようにしている。
【0016】
複製品14は、例えば、海賊版業者112などが本物として販売することがあるが、シール15が貼付されていないために、正規品あることが証明されない。したがって、複製品14は、商品の真性を証明することができず、オフィシャルマーケットプレイス12における売買を行うことができない。また、複製品14には、証明書16を紐付けることもできない。したがって、複製品14は、所有者の真性を証明することもできず、やはりオフィシャルマーケットプレイス12における売買を行うことができない。仮に複製品14がオフィシャルマーケットプレイス13に出品されたとしても、購入希望者は、シール15でも証明書16でも非正規品であることを把握することができるし、運営者側も、出品物をクローリング等することにより非正規品を検出することができる。
【0017】
オフィシャルマーケットプレイス13では、運営者(商品13の販売元を想定している。)が真贋判定を行い、正規品であることを確認したうえで、売買を成立させ、売買の履歴をブロックチェーン21に登録することができる。また、証明書16には、現オーナー113が登録されているところ、運営者によって、証明書16の所有者が購入希望者114に書き換えられてブロックチェーン21に登録される。これにより、現オーナー113から購入希望者114への商品13の所有権の移転がブロックチェーン21に登録されるとともに、証明書16により証明することが可能となる。
【0018】
図3は、シール15を説明する図である。本実施形態のシール15は、開封防止シールであるベースシール1512の上にコード151とシリアルナンバー152とが印刷されてなる。ベースシール1512は、例えば、剥離時に所定の文字列が浮き出すような構成とすることができる。シリアルナンバー152は、商品13に付与された一意の番号である。シリアルナンバー152は数字と文字列との組み合わせによって表現してもよい。シリアルナンバー152により商品13が特定される。コード151は、商品13に関する情報(証明書16の内容)を表示するための情報(本実施形態では、証明書16の内容を提供するサーバにアクセスするためのURLであるものとする。)と、真贋を判定するための情報(例えば、所定の秘密文字列とすることができる。)とが符号化される。URLは、例えば、QRコード(登録商標)1511の形式で符号化された二次元コードとして符号化され、真贋判定用の情報は、所定の秘密文字列をドットパターン1513で表現することができる。なお、秘密文字列ではなく、シリアルナンバーをドットパターン1513として符号化するようにしてもよい。ドットパターン1513は、任意のパターン化手法により作成することができる。ベースシール152上に、真贋判定用のドットパターン1513をあるインクにより印刷し、上記URLを符号化したQRコード(登録商標)1511を他のインクにより印刷することができる。例えば、ドットパターン1513は、K(クロ)で印刷し、QRコード(登録商標)はCMY(シアン、マジェンダ、イエロー)の何れか又は組み合わせにより印刷することができる。ドットパターン1513は、特定のデバイスにより検出可能な透明な特殊インクにより印刷するようにしてもよい。
【0019】
図4は、商品13の真贋判定を説明する図である。運営者115は、商品13の実物を現オーナー113から受け取り、検証デバイス41により、商品13に貼付されているシール15のドットパターン1513を読み取る。検証デバイス41は、例えば、シール15上からK(クロ)の塗料を検出することによりドットパターン1513を検出することができるセンサーとすることができる。また、検送デバイス41は、ドットパターン1513を復号化して所定の秘密文字列に一致するか否かにより、当該シール15の正当性、ひいては、当該シール15が貼付された商品13の正当性を検証することができる。なお、検証デバイス41が読み取ったドットパターン1513を他のコンピュータに送信し、他のコンピュータが復号化及び秘密文字列との照合処理を行うよにしてもよい。
【0020】
また、運営者115は、シリアルナンバー152を用いてブロックチェーン21から証明書16を検索し、証明書16を参照することにより、現オーナー113が現時点における真の所有者であることを確認することができる。そして、運営者115は、購入希望者114からの支払を受け付け、支払を確認した後に、証明書16の所有者を購入希望者114に書き換えるとともに、商品13を購入希望者114に登録する。このようにして、現オーナー113と購入希望者114との間での商品13の流通において、商品13の真贋を確認しうるとともに、エスクローサービスを提供し、正規品の二次流通を支援することができる。
【0021】
図5は、商品13の証明書16に関する情報を参照することを説明する図である。現オーナー113、購入希望者114、運営者115、あるいは他のユーザは、シール15に印刷されているQRコード(登録商標)1511を復号化して得られるURLが示すサーバにアクセスし、シール15上のシリアルナンバー152をサーバに送信することにより、サーバからシリアルナンバー152に対応する証明書16の内容を得ることができる。例えば、スマートフォンなどのカメラ付きのユーザ端末30を用いてシール15上のQRコード(登録商標)1511を撮影して復号化し、サーバ20のURLを取得する。ユーザ端末30は、復号化したURLにアクセスすると画面171が表示される。画面171にはシリアルナンバーの入力欄1711が配される。入力欄1711にシール15上に印刷されているシリアルナンバー152を入力すると、サーバ20は、入力されたシリアルナンバー152に対応する証明書16をブロックチェーン21から検索し、検索した証明書16の内容を表示する画面172をユーザ端末30に表示することができる。画面172では、例えば、所有者のユーザ名やハッシュ値などを表示するようにすることもできる。
【0022】
図6は、本発明の一実施形態に係る流通支援システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の流通支援システムは、サーバ20を含んで構成される。サーバ20は、ユーザ端末30及び運営者端末40のぞれぞれと通信ネットワーク50を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク50は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。サーバ20はまたブロックチェーンネットワーク(以下、単にブロックチェーン21という。)にも接続されている。ブロックチェーン21は、例えば、複数のノードコンピュータにより構成される分散台帳管理システムである。サーバ20は、ブロックチェーン21にトランザクションを発行することにより、ブロックチェーン21に管理される分散台帳(不図示)に情報を改ざん困難に登録更新することができる。
【0023】
サーバ20は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0024】
図7は、サーバ20のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。サーバ20は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク50に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。
【0025】
図8は、サーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。サーバ20は、証明書登録部211、移転登録部212、リクエスト受信部213、シリアルナンバー入力部214、証明書取得部215、証明書表示部216を備える。
【0026】
証明書登録部211は、証明書16をブロックチェーン21に登録する。証明書登録部211は、例えば、最初に運営者115が商品13を販売するに当たり、販売した商品13のシリアルナンバー、商品13の所有者となった者、価格など商品13に関連する情報を含む作成リクエストを運営者端末40から受け付け、作成リクエストに応じてブロックチェーン21にトランザクションを発行して、これらの情報を設定した証明書16をブロックチェーン21が管理する台帳に登録することができる。
【0027】
図9は、証明書16の構成例を示す図である。証明書16には、商品13の名称(商品名)、商品13に一意に付与されたシリアルナンバー、商品13の作成者、商品13に関する著作権を有する著作権者、ハッシュ値、所有者を示す情報(オーナーID)、更新日を含むことができる。なお、証明書16に含める情報は図9の例に限られるものではなく、サービスに応じて任意の情報を含めるようにすることができる。
【0028】
移転登録部212は、商品13の移転に応じて証明書16を更新する。上述したように、運営者115は、検証デバイス41によりドットパターン1513を読み取り、検証デバイス41又は運営者端末40によりドットパタン1513を復号化して所定の秘密文字列を得ることができたことにより商品13が正規品であることを確認し、正規品であることの確認後、購入希望者114からの支払を受けて、シリアルナンバーと購入希望者114を指定した移転リクエストをサーバ20に送信する。移転登録部212は移転リクエストに応じて、証明書16の所有者を購入希望者114に更新するトランザクションを発行する。運営者115は、商品13を購入希望者114に発送することができる。
【0029】
リクエスト受信部213は、ユーザ端末30から証明書16の表示リクエストを受信する。ユーザ端末30は、シールのQRコード(登録商標)1511からURLを復号化し、当該URLにアクセスする。当該アクセスの際に送信されるHTTPリクエストを表示リクエストとすることができる。
【0030】
シリアルナンバー入力部214は、ユーザ端末30からシリアルナンバーの入力を受け付ける。シリアルナンバー入力部214は、例えば、上述の画面171を表示するためのHTMLデータをユーザ端末30に送信し、ユーザ端末30から画面171の入力欄1711に入力されたシリアルナンバーを受け付けることができる。
【0031】
証明書取得部215は、受け付けたシリアルナンバーに対応する証明書16をブロックチェーン21の台帳から検索して取得する。
【0032】
証明書表示部216は、証明書16の内容をユーザ端末30に送信することができる。なお、運営者端末40からも同様にして表示リクエストとシリアルナンバーを受け付けて、証明書16を運営者端末40に応答するようにすることができる。
【0033】
図10は、本実施形態の流通支援システムにおける商品13の販売の流れを示す図である。
【0034】
オフィシャルグッズショップ111において、運営者115は商品13を販売する(S601)。運営者115は、シール15を商品13に貼付する(S602)。シール15はそれぞれ一意のシリアルナンバーが事前に印刷されているものとする。運営者115は、運営者端末40に商品名、商品13のシリアルナンバー、作成者、著作権者、商品13の購入者を示すオーナーIDなどを入力し、運営者端末40は、これらの情報を設定した作成リクエストをサーバ20に送信する(S603)。サーバ20は、作成リクエストに応じて証明書16を作成し、トランザクションを発行して証明書16をブロックチェーン21に登録する(S604)。証明書16が登録されると、運営者115は、商品13を購入者に発送することができる(S605)。
【0035】
なお、シリアルナンバーは、サーバ20が発行するようにして、運営者端末40に送信するようにしてもよい。この場合、例えば、運営者端末40がシリアルナンバーをシール15にオンデマンドで印刷するようにすることもできる。
【0036】
以上のようにして、運営者115(商品13の販売者)は、商品13の販売時に正規品であることを示すシール15を商品15に貼付するとともに、当該商品13のオーナー(所有権者)を示す証明書16をブロックチェーン21に登録することができる。
【0037】
図11は、本実施形態の流通支援システムにおける商品13の二次流通の流れを示す図である。
【0038】
オフィシャルマーケットプレイス12において、現オーナー113が購入希望者114に対して、現オーナー113が所有している商品13を販売すると(S621)、現オーナー113は商品13を運営者115に送付する(S622)。運営者113は、運営者端末40によりオフィシャルマーケットプレイス12から商品13に関する販売情報を取得し(S623)、検証デバイス41により商品13に貼付されているシール15のドットパターン1513を読み取って(S624)、検証デバイス41又は運営者端末40によりドットパターン1513から秘密文字列を復号化することで商品13が正規品であることを確認する(S625)。運営者115は、購入希望者114からの入金を確認し(S626)、サーバ20に対して商品13及び新たな所有者となる購入希望者114に関する情報を設定した移転リクエストを送信し(S627)、サーバ20は、商品13に対応する証明書16の所有者(オーナーID)を購入希望者114に変更するトランザクションをブロックチェーン21に発行して証明書16を更新する(S628)。運営者115は、商品13を購入希望者114に発送し(S629)、代金を現オーナー113であった者に対して支払う(S630)。なお、代金の支払いは、商品13を購入希望者114が受け取った後に行うようにしてもよい。
【0039】
以上のようにして、運営者115がエスクロー機能及び真贋の判定機能を果たしながら、商品13のオフィシャルマーケットプレイス12における二次流通を支援することができる。
【0040】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0041】
11 オンラインモール
12 オフィシャルマーケットプレイス
13 商品
14 複製品
15 シール
16 証明書
20 サーバ
21 ブロックチェーン
30 ユーザ端末
40 運営者端末
41 検証デバイス
111 オフィシャルグッズショップ
112 海賊版業者
113 現オーナー
114 購入希望者
115 運営者
151 コード
152 シリアルナンバー
211 証明書登録部
212 移転登録部
213 リクエスト受信部
214 シリアルナンバー入力部
215 証明書取得部
216 証明書表示部
1511 QRコード(登録商標)
1512 ベースシール
1513 ドットパターン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11