(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022030004
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、管理サーバ、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20220210BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20220210BHJP
H04N 21/442 20110101ALI20220210BHJP
【FI】
G06F13/00 510A
H04N7/15
H04N21/442
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020133677
(22)【出願日】2020-08-06
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.YouTube
(71)【出願人】
【識別番号】520296624
【氏名又は名称】山城 重成
(74)【代理人】
【識別番号】100218970
【弁理士】
【氏名又は名称】大杉 肇
(72)【発明者】
【氏名】山城 重成
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA02
5B084AA16
5B084AB06
5B084AB11
5B084AB37
5B084BB02
5B084DA12
5B084DB05
5B084DC02
5B084DC03
5C164FA10
5C164UB41P
5C164VA13S
5C164VA16P
5C164YA23
(57)【要約】
【課題】ITリテラシーが低いユーザーであっても、容易にウェブ会議を使用することができる情報処理装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、読出部と、接続部と、を備える。情報処理装置の電源が起動された場合に、読出部は、情報処理装置の識別IDを読み出す。接続部は、識別IDに対応するウェブ会議にネットワークを介して接続する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
読出部と、接続部と、を備え、
前記情報処理装置の電源が起動された場合に、
前記読出部は、前記情報処理装置の識別IDを読み出し、
前記接続部は、前記識別IDに対応するウェブ会議にネットワークを介して接続する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
取得部をさらに備え、
前記取得部は、管理サーバから、予め登録された前記ウェブ会議の情報を取得し、ここで前記管理サーバは、前記識別IDと、これに対応する前記ウェブ会議の情報とを紐付けて管理し、
前記接続部は、前記取得部が取得した前記ウェブ会議の情報に基づいて、前記識別IDに対応するウェブ会議にネットワークを介して接続する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記接続部は、移動通信回線を介して前記ウェブ会議に接続する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
送信部をさらに備え、
前記送信部は、前記情報処理装置の動作に関する動作情報を、前記情報処理装置の管理者に送信する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
第1受付部をさらに備え、
前記第1受付部は、前記動作情報が異常な動作を含む場合に、前記管理者からサポート情報を受け付ける、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の情報処理装置において、
第2受付部をさらに備え、
前記第2受付部は、前記管理者からの遠隔操作を受け付ける、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項4~請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
操作制御部をさらに備え、
前記操作制御部は、前記管理者によって予め指定された操作以外の操作を制限する、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
初期化制御部をさらに備え、
前記初期化制御部は、前記情報処理装置に対するシャットダウン命令が実行された場合に、前記情報処理装置の記憶構成を初期化する、
情報処理装置。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
電源制御部をさらに備え、
前記電源制御部は、第1所定操作を受け付けると、前記情報処理装置の電源を起動するように制御する、
情報処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理装置において、
前記電源制御部は、第2所定操作を受け付けると、前記情報処理装置をシャットダウンするように制御する、
情報処理装置。
【請求項11】
請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の情報処理装置を管理する管理サーバであって、
設定部と、開始制御部と、を備え、
前記設定部は、前記情報処理装置におけるウェブ会議のスケジュールを設定し、
前記開始制御部は、前記スケジュールに基づいて、前記情報処理装置に対して前記ウェブ会議を開始させる、
管理サーバ。
【請求項12】
情報処理方法であって、
読出工程と、接続工程と、を備え、
請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の情報処理装置の電源が起動された場合に、
前記読出工程は、前記情報処理装置の識別IDを読み出し、
前記接続工程は、前記識別IDに対応するウェブ会議にネットワークを介して接続する、
情報処理方法。
【請求項13】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の情報処理装置の各部として機能させるための、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、管理サーバ、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブ会議においてサブグループを作成した場合に、ユーザー自身が参加するサブグループと他のサブグループとの判別を容易にするウェブ会議システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、いわゆるITリテラシーが低いユーザーの場合、パソコン等においてウェブ会議を使用することが困難であった。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、ITリテラシーが低いユーザーであっても、容易にウェブ会議を使用することができる情報処理装置を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、読出部と、接続部と、を備える。情報処理装置の電源が起動された場合に、読出部は、情報処理装置の識別IDを読み出す。接続部は、識別IDに対応するウェブ会議にネットワークを介して接続する。
【0007】
上記の開示によれば、ITリテラシーが低いユーザーであっても、容易にウェブ会議を使用することができる情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システム400の構成を示す図である。
【
図4】制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
【
図8】制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
【
図10】制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
【
図13】制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
【
図15】制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
【
図16】制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
【
図17】管理サーバ200の機能構成を示す図である。
【
図18】[
図18A]管理サーバ200の管理画面を示す図である。[
図18B]管理サーバ200の管理画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。
1.情報処理システム400の構成
図1は、情報処理システム400の構成を示す図である。
図1に示すように、情報処理システム400は、情報処理装置100、管理サーバ200及びネットワーク300を備える。情報処理装置100は、ネットワーク300を介して、管理サーバ200と通信可能に接続されている。情報処理装置100として、ノートパソコン、タブレット、スマートフォン等が挙げられ、以降は、ノートパソコンを情報処理装置100の一例として説明する場合がある。管理サーバ200は、ネットワーク300を介して、情報処理装置100を管理する。
【0014】
2.情報処理装置100の構成
図2は、情報処理装置100の構成を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、制御部110、記憶部120、表示部130、入力部140及び通信部150を備える。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等であって、情報処理装置100の全体を制御する。記憶部120は、種々のプログラム及びデータを記憶するものであり、例えばメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。また、記憶部120は、制御部110がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶する。
【0015】
そして、記憶部120に記憶されているプログラムに基づいて制御部110が処理を実行することにより、後述する情報処理が実現される。すなわち、プログラムは、コンピュータを、情報処理装置100の各部として機能させる。なお、記憶部120に関して、少なくとも一部の情報が管理サーバ200に記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0016】
表示部130は、テキスト、画像(静止画及び動画を含む)を表示するものであり、任意のディスプレイにより構成される。入力部140は、情報処理装置100に種々の情報を入力するものであり、マウス、キーボード、ポインティングデバイス等により構成される。通信部150は、NIC(Network Interface Card)等であって、情報処理装置100をネットワーク300に接続し、有線接続又は無線接続により他の装置又は構成要素とデータ通信可能に構成される。
【0017】
3.制御部110の機能構成
図3は、制御部110の機能構成を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置100、具体的には制御部110は、読出部111と、接続部112と、を備える。読出部111は、情報処理装置100の電源が起動された場合に、情報処理装置100の識別IDを読み出す。そして、接続部112は、当該識別IDに対応するウェブ会議にネットワーク300を介して接続する。ここで、ウェブ会議は、zoom、Google Meet、youtube等が挙げられ、以降は、zoomをウェブ会議の一例として説明する場合がある。
【0018】
4.情報処理
図4は、制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
図4に示すように、制御部110は、情報処理装置100の電源が起動されるまで待機する(A110)。制御部110は、情報処理装置100の電源が起動されたと判断すると、読出部111は、情報処理装置100の識別IDを読み出す(A120)。そして、接続部112は、当該識別IDに対応するzoomにネットワーク300を介して接続するとともに、制御部110は、zoomを開始する(A130)。
【0019】
以上をまとめると、情報処理方法は、読出工程と、接続工程と、を備える。読出工程は、情報処理装置100の電源が起動された場合に、情報処理装置100の識別IDを読み出す。そして、接続工程は、当該識別IDに対応するウェブ会議にネットワーク300を介して接続する。
【0020】
第1実施形態において、情報処理装置100は、電源起動後に自動的にウェブ会議へ接続するため、ウェブ会議に対するユーザーの操作を不要にすることができるので、ITリテラシーが低いユーザーであっても、容易にウェブ会議を使用することができる。
【0021】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態と重複する部分の説明は適宜省略する。
【0022】
図5は、制御部110の機能構成を示す図である。
図5に示すように、情報処理装置100、具体的には制御部110は、取得部113をさらに備えると好ましい。取得部113は、管理サーバ200から、予め登録されたウェブ会議の情報を取得する。そして、管理サーバ200は、識別IDと、これに対応するウェブ会議の情報とを紐付けて管理する。接続部112は、取得部113が取得したウェブ会議の情報に基づいて、当該識別IDに対応するウェブ会議にネットワーク300を介して接続する。
【0023】
第2実施形態において、情報処理装置100は、管理サーバ200からウェブ会議の情報を取得したうえで、電源起動後に自動的にウェブ会議へ接続するため、ウェブ会議に対するユーザーの操作を不要にすることができるので、ITリテラシーが低いユーザーであっても、容易にウェブ会議を使用することができる。
【0024】
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と重複する部分の説明は適宜省略する。
【0025】
接続部112は、移動通信回線を介してウェブ会議に接続すると好ましい。そのため、情報処理装置100がノートパソコンの場合、例えばSIMカードを挿入して使用することになる。ここで、移動通信回線として、例えば、3G、4G(LTE)及び5Gが挙げられる。
【0026】
第3実施形態において、ユーザーが自分で情報処理装置100に対する通信設定を行う必要がないため、情報処理装置100の電源を起動するだけでウェブ会議を使用することができるので、ITリテラシーが低いユーザーであっても、容易にウェブ会議を使用することができる。
【0027】
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態と重複する部分の説明は適宜省略する。
【0028】
図6は、制御部110の機能構成を示す図である。
図6に示すように、情報処理装置100、具体的には制御部110は、送信部114をさらに備えると好ましい。送信部114は、情報処理装置100の動作に関する動作情報を、情報処理装置100の管理者に送信する。ここで、情報処理装置100の動作に関する動作情報とは、例えば、電源起動後のウェブ会議の使用情報や管理サーバ200との通信状態に係る情報を示す。
【0029】
第4実施形態において、情報処理装置100の管理者は、情報処理装置100の動作情報を把握することができるため、必要に応じてユーザーを支援することができる。
【0030】
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態では、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態と重複する部分の説明は適宜省略する。
【0031】
図7は、制御部110の機能構成を示す図である。
図7に示すように、情報処理装置100、具体的には制御部110は、第1受付部115をさらに備えると好ましい。第1受付部115は、動作情報が異常な動作を含む場合に、管理者からサポート情報を受け付ける。ここで、異常な動作とは、例えば、ウェブ会議にうまくつながらない場合等を示す。また、管理者からのサポート情報とは、例えば、ウェブ会議にうまくつながらない場合における情報処理装置100の操作方法に係る情報を示す。当該情報は、例えば、表示部130にポップアップ表示される。
【0032】
さらに、ユーザーから管理者に対してサポート情報を要請してもよい。例えば、情報処理装置100に「SOSボタン」を設けて、ユーザーが「SOSボタン」を押すと、その旨が管理者に送信され、管理者からユーザーにサポート情報を送信するようにしてもよい。また、管理者は、表示部130にサポート情報を表示させる以外に、電話やファクシミリ等を使用してユーザーにサポート情報を伝えてもよい。
【0033】
図8は、制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
図8に示すように、制御部110は、情報処理装置100においてzoomを開始した後(A130)、情報処理装置100の動作に関する動作情報を管理サーバ200に送信する(A140)とともに、異常動作の有無を監視し(A150)、異常動作が起きたと判断すると、管理者からサポート情報を受け付ける(A160)。
【0034】
第5実施形態において、ユーザーは、情報処理装置100に異常が起きた場合に、管理者からサポート情報を受け付けることができるため、サポート情報に基づいて自ら対応することができる。
【0035】
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について説明する。第6実施形態では、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態及び第5実施形態と重複する部分の説明は適宜省略する。
【0036】
図9は、制御部110の機能構成を示す図である。
図9に示すように、情報処理装置100、具体的には制御部110は、第2受付部116をさらに備えると好ましい。第2受付部116は、管理者からの遠隔操作を受け付ける。ここで、遠隔操作は、例えば、TeamViewerから実行することができる。
【0037】
図10は、制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
図10に示すように、制御部110は、情報処理装置100においてzoomを開始した後(A130)、情報処理装置100の動作に関する動作情報を管理サーバ200に送信する(A140)とともに、異常動作の有無を監視し(A150)、異常動作が起きたと判断すると、管理者からの遠隔操作を受け付ける(A170)。
【0038】
第6実施形態において、ユーザーは、情報処理装置100に異常が起きた場合に、管理者からの遠隔操作によって情報処理装置100を正常な状態に戻すことができるため、ITリテラシーが低い場合であってもより容易にウェブ会議を使用することができる。
【0039】
<第7実施形態>
次に、第7実施形態について説明する。第7実施形態では、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態及び第6実施形態と重複する部分の説明は適宜省略する。
【0040】
図11は、制御部110の機能構成を示す図である。
図11に示すように、情報処理装置100、具体的には制御部110は、操作制御部117をさらに備えると好ましい。操作制御部117は、管理者によって予め指定された操作以外の操作を制限する。ここで、予め指定された操作以外の操作とは、例えば、ウェブ会議以外のアプリケーションを実行することを示す。
【0041】
第7実施形態において、ユーザーによって予期せぬ操作が実行されることがないため、情報処理装置100のトラブルを防止することができる。
【0042】
<第8実施形態>
次に、第8実施形態について説明する。第8実施形態では、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態及び第7実施形態と重複する部分の説明は適宜省略する。
【0043】
図12は、制御部110の機能構成を示す図である。
図12に示すように、情報処理装置100、具体的には制御部110は、初期化制御部118をさらに備えると好ましい。初期化制御部118は、情報処理装置100に対するシャットダウン命令が実行された場合に、情報処理装置100の記憶構成を初期化する。すなわち、初期化制御部118は、管理者がユーザーに情報処理装置100を貸し出した時点における情報処理装置100の記憶構成に戻す機能を有する。
【0044】
図13は、制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
図13に示すように、制御部110は、情報処理装置100においてzoomを開始した後(A130)、情報処理装置100に対するシャットダウン命令が実行されるまで待機する(A180)。制御部110は、当該シャットダウン命令が実行されると、情報処理装置100の記憶構成を初期化する(A190)。
【0045】
第8実施形態において、管理者がユーザーに情報処理装置100を貸し出した時点における情報処理装置100の記憶構成に戻すため、管理者が別のユーザーに情報処理装置100を貸す際に、情報処理装置100の設定をする手間を省くことができる。
【0046】
<第9実施形態>
次に、第9実施形態について説明する。第9実施形態では、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態、第7実施形態及び第8実施形態と重複する部分の説明は適宜省略する。
【0047】
図14は、制御部110の機能構成を示す図である。
図14に示すように、情報処理装置100、具体的には制御部110は、電源制御部119をさらに備えると好ましい。電源制御部119は、第1所定操作を受け付けると、情報処理装置100の電源を起動するように制御する。ここで、第1所定操作とは、例えば、情報処理装置100がノートパソコンの場合、ノートパソコンの天板を開くことを示す。
【0048】
図15は、制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
図15に示すように、制御部110は、ノートパソコンの天板が開かれるまで待機する(A111)。制御部110は、ノートパソコンの天板が開かれたと判断すると、情報処理装置100の電源を起動する(A112)。
【0049】
第9実施形態において、ユーザーは、情報処理装置100における電源の起動方法が分からない場合であっても、試行錯誤することなく容易にウェブ会議を使用することができる。
【0050】
<第10実施形態>
次に、第10実施形態について説明する。第10実施形態では、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態、第7実施形態、第8実施形態及び第9実施形態と重複する部分の説明は適宜省略する。
【0051】
電源制御部119は、第2所定操作を受け付けると、情報処理装置100をシャットダウンするように制御すると好ましい。ここで、第2所定操作とは、例えば、情報処理装置100がノートパソコンの場合、ノートパソコンの天板を閉じることを示す。
【0052】
図16は、制御部110の情報処理を示すアクティビティ図である。
図16に示すように、制御部110は、zoomを開始した後、ノートパソコンの天板が閉じられるまで待機する(A191)。制御部110は、ノートパソコンの天板が閉じられたと判断すると、ノートパソコンをシャットダウンする(A192)。
【0053】
第10実施形態において、ユーザーは、情報処理装置100のシャットダウン方法が分からない場合であっても、試行錯誤することなく容易にウェブ会議を使用することができる。
【0054】
<第11実施形態>
次に、第11実施形態について説明する。第11実施形態では、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態、第7実施形態、第8実施形態、第9実施形態及び第10実施形態と重複する部分の説明は適宜省略する。
【0055】
図17は、管理サーバ200の機能構成を示す図である。上述のように、管理サーバ200は、情報処理装置100を管理するサーバである。また、
図17に示すように、管理サーバ200は、設定部210と、開始制御部220と、を備える。設定部210は、情報処理装置100におけるウェブ会議のスケジュールを設定する。開始制御部220は、当該スケジュールに基づいて、情報処理装置100に対してウェブ会議を開始させる。
【0056】
図18Aと
図18Bは、管理サーバ200の管理画面を示す図である。
図18Aに示すように、管理サーバ200の管理画面にはzoomの設定一覧が表示されている。当該設定一覧には、パソコン管理番号(識別ID)、ミーティングタイトル、ミーティングID、ミーティングパスワードが表示されている。当該設定一覧において、「編集」をクリックすると、
図18Bに示す管理画面に遷移する。ここでは、識別IDに対応するパソコンのミーティングIDやミーティングパスワードを変更することができる。そして、
図18Aにおいて「開始」をクリックすると、対応する情報処理装置100のzoomを開始させる。
【0057】
第11実施形態において、管理サーバ200によって情報処理装置100を管理することにより、管理者によってウェブ会議の情報を適宜変更することができる。
【0058】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、取得部をさらに備え、前記取得部は、管理サーバから、予め登録された前記ウェブ会議の情報を取得し、ここで前記管理サーバは、前記識別IDと、これに対応する前記ウェブ会議の情報とを紐付けて管理し、前記接続部は、前記取得部が取得した前記ウェブ会議の情報に基づいて、前記識別IDに対応するウェブ会議にネットワークを介して接続する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記接続部は、移動通信回線を介して前記ウェブ会議に接続する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、送信部をさらに備え、前記送信部は、前記情報処理装置の動作に関する動作情報を、前記情報処理装置の管理者に送信する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、第1受付部をさらに備え、前記第1受付部は、前記動作情報が異常な動作を含む場合に、前記管理者からサポート情報を受け付ける、情報処理装置。
前記情報処理装置において、第2受付部をさらに備え、前記第2受付部は、前記管理者からの遠隔操作を受け付ける、情報処理装置。
前記情報処理装置において、操作制御部をさらに備え、前記操作制御部は、前記管理者によって予め指定された操作以外の操作を制限する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、初期化制御部をさらに備え、前記初期化制御部は、前記情報処理装置に対するシャットダウン命令が実行された場合に、前記情報処理装置の記憶構成を初期化する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、電源制御部をさらに備え、前記電源制御部は、第1所定操作を受け付けると、前記情報処理装置の電源を起動するように制御する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記電源制御部は、第2所定操作を受け付けると、前記情報処理装置をシャットダウンするように制御する、情報処理装置。
前記情報処理装置を管理する管理サーバであって、設定部と、開始制御部と、を備え、前記設定部は、前記情報処理装置におけるウェブ会議のスケジュールを設定し、前記開始制御部は、前記スケジュールに基づいて、前記情報処理装置に対して前記ウェブ会議を開始させる、管理サーバ。
情報処理方法であって、読出工程と、接続工程と、を備え、前記情報処理装置の電源が起動された場合に、前記読出工程は、前記情報処理装置の識別IDを読み出し、前記接続工程は、前記識別IDに対応するウェブ会議にネットワークを介して接続する、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理装置の各部として機能させるための、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【符号の説明】
【0059】
100 :情報処理装置
110 :制御部
111 :読出部
112 :接続部
113 :取得部
114 :送信部
115 :第1受付部
116 :第2受付部
117 :操作制御部
118 :初期化制御部
119 :電源制御部
120 :記憶部
130 :表示部
140 :入力部
150 :通信部
200 :管理サーバ
210 :設定部
220 :開始制御部
300 :ネットワーク
400 :情報処理システム