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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022030238
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】パーティション
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/74 20060101AFI20220210BHJP
【FI】
E04B2/74 561H
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020134088
(22)【出願日】2020-08-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】520297399
【氏名又は名称】有限会社YAMAJIパーティション
(71)【出願人】
【識別番号】598135669
【氏名又は名称】松原産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100083068
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 一宣
(74)【代理人】
【識別番号】100165489
【弁理士】
【氏名又は名称】榊原 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100181593
【弁理士】
【氏名又は名称】庄野 寿晃
(72)【発明者】
【氏名】山本 光二
(57)【要約】
【課題】プライバシーの保護が図れ、持運び、組み立てが簡単、容易であって、かつ速やかにできること、または再利用可能で、清潔に保てるパーティションを提供する。
【解決手段】パーティション100は、床板10と、第1から第4の壁板20a~20dと、を備える。床板10は、第1から第4の辺11a~11nを有する四角形の形状を有し、第1から第4の辺11a~11nのそれぞれの縁部に沿って配置された溝部12または穴を有する。第1から第4の壁板20a~20dは、板状の形状を有し、下端部21が溝部12または穴に嵌め込まれ、床板10の第1から第4の辺11a~11nの縁部にそれぞれ垂設される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1から第3の辺を有する多角形の形状を有し、前記第1から第3の辺のそれぞれの縁部に沿って配置された溝部または穴を有する床板と、
板状の形状を有し、下端部が前記溝部または前記穴に嵌め込まれ、前記床板の前記第1から第3の辺の縁部にそれぞれ垂設される少なくとも第1から第3の壁板と、
を備えることを特徴とするパーティション。
【請求項2】
第4の壁板を備え、
前記床板は、第1から第4の辺を有する四角形の形状を有し、
前記第4の壁板は、前記床板の第4の辺の縁部に垂設され、
第1の壁板は、第2の壁板と接続され、前記第2の壁板は、第3の壁板と接続され、前記第3の壁板は、前記第4の壁板と接続され、前記第4の壁板と前記第1の壁板との間に空間が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のパーティション。
【請求項3】
前記床板は、前記縁部に沿って配置された前記溝部を有し、
前記第1から第4の壁板の下端部は、前記溝部に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項2に記載のパーティション。
【請求項4】
前記床板は、前記縁部に沿って配置されたほぞ穴を有し、
前記第1から第4の壁板は、下端部に前記ほぞ穴に嵌まる突起部を有し、
前記突起部は、前記ほぞ穴に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のパーティション。
【請求項5】
前記床板は、前記縁部に沿って配置された貫通孔を有し、
前記第1から第4の壁板は、下端部に前記貫通孔に嵌まる突起部を有し、
前記突起部は、前記貫通孔に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のパーティション。
【請求項6】
前記床板に垂設された前記第1から第4の壁板のうち少なくとも1つは、上部にのぞき窓を有する、
ことを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項7】
L字形状を有し、前記L字形状に沿って延びる溝を有するL字状の連結部を有し、
前記L字状の連結部は、前記第1の壁板と前記第2の壁板との上端部のコーナー、前記第2の壁板と前記第3の壁板との上端部のコーナー、および前記第3の壁板と前記第4の壁板との上端部のコーナーに配置され、前記第1の壁板と前記第2の壁板との上端部のコーナー、前記第2の壁板と前記第3の壁板との上端部のコーナー、および前記第3の壁板と前記第4の壁板との上端部のコーナーを結合する、
ことを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項8】
棒状部材からなる補強部材を有し、
前記補強部材は、前記第1の壁板の上端部と前記第2の壁板の上端部、前記第2の壁板の上端部と前記第3の壁板の上端部、および前記第3の壁板の上端部と前記第4の壁板の上端部に掛け渡される、
ことを特徴とする請求項2から7の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項9】
前記床板は、複数の床パネルを有する、
ことを特徴とする請求項2から8の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項10】
前記床パネルは、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールを含む樹脂を用いて作成される、
ことを特徴とする請求項9に記載のパーティション。
【請求項11】
前記第1から第4の壁板のうち少なくとも1つは、複数の壁パネルを有する、
ことを特徴とする請求項2から10の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項12】
前記壁パネルは、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールを含む樹脂を用いて作成される、
ことを特徴とする請求項11に記載のパーティション。
【請求項13】
柱形状を有し、長手方向に沿って延びる溝を有するI字状の連結部を備え、
前記I字状の連結部は、隣接する前記壁パネルの上部のつなぎ目に配置され、互いに隣接する前記壁パネルの上部のつなぎ目を連結する、
ことを特徴とする請求項11または12に記載のパーティション。
【請求項14】
前記第1から第4の壁板で囲まれた空間に配置されたベッドを備え、
前記ベッドは、天板と、前記天板の下に配置された中空の箱と、を備える、
ことを特徴とする請求項2から13の何れか1項に記載のパーティション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーティションに関する。
【背景技術】
【0002】
災害時などでは、小中学校の体育館などに避難することが行われている。長期にわたる避難生活では、一人ひとりの居場所が狭く、しかも仕切られていないことから、そこでの生活のストレスは大きい。このため、避難所では、パーティションが用いられることがある。特許文献1は、ヒンジ加工によりほぼ直角に曲げて、断面L字型としたボード部材を備えるパーティションを開示する。
【0003】
避難所運営計画では、災害発生時には3.3mあたり最大4名が収容される。これだと横になるのも難しく、座って一夜を過ごすといった広さである。1人当たりの面積(通路や共用部分を含む)は、避難所を出る人がだんだん多くなることから、1週間後には1人約1m、2か月後には1人約2m、3か月後には1人約3mと広くなる。
【0004】
1人約1mであると、プライバシーなどまったく問題にならないほど狭いが、1人約2m程度になってくると、逆に見渡せるので、プライバシーが気になるという問題がある。また、子供の泣き声や消灯後の話し声などの音が遮断できないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007-138538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のパーティションは、ボード部材を直角に曲げて、断面L字型としているため、前後左右の4方向のうち2方向にのみ壁面が存在する構造である。このため、特許文献1に記載のパーティションでは、プライバシーが気になるという問題、音が遮断できないという問題を解決することは困難である。こうした、避難所で長期に生活する上での問題を解決してくれる、理想的なソリューションは、カプセルホテルである。しかし、カプセルユニットは、高額であるため避難所に気軽に並べられる値段ではない。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、プライバシーの保護が図れ、持運び、組み立てが簡単、容易であって、かつ速やかにできること、または再利用可能で、清潔に保てるパーティションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的を達成するため、本発明に係るパーティションの一様態は、
少なくとも第1から第3の辺を有する多角形の形状を有し、前記第1から第3の辺のそれぞれの縁部に沿って配置された溝部または穴を有する床板と、
板状の形状を有し、下端部が前記溝部または前記穴に嵌め込まれ、前記床板の前記第1から第3の辺の縁部にそれぞれ垂設される少なくとも第1から第3の壁板と、
を備える。
【0009】
第4の壁板を備え、
前記床板は、第1から第4の辺を有する四角形の形状を有し、
前記第4の壁板は、前記床板の第4の辺の縁部に垂設され、
第1の壁板は、第2の壁板と接続され、前記第2の壁板は、第3の壁板と接続され、前記第3の壁板は、前記第4の壁板と接続され、前記第4の壁板と前記第1の壁板との間に空間が設けられるとよい。
【0010】
前記床板は、前記縁部に沿って配置された前記溝部を有し、
前記第1から第4の壁板の下端部は、前記溝部に嵌め込まれるとよい。
【0011】
前記床板は、前記縁部に沿って配置されたほぞ穴を有し、
前記第1から第4の壁板は、下端部に前記ほぞ穴に嵌まる突起部を有し、
前記突起部は、前記ほぞ穴に嵌め込まれるとよい。
【0012】
前記床板は、前記縁部に沿って配置された貫通孔を有し、
前記第1から第4の壁板は、下端部に前記貫通孔に嵌まる突起部を有し、
前記突起部は、前記貫通孔に嵌め込まれるとよい。
【0013】
前記床板に垂設された前記第1から第4の壁板のうち少なくとも1つは、上部にのぞき窓を有するとよい。
【0014】
L字形状を有し、前記L字形状に沿って延びる溝を有するL字状の連結部を有し、
前記L字状の連結部は、前記第1の壁板と前記第2の壁板との上端部のコーナー、前記第2の壁板と前記第3の壁板との上端部のコーナー、および前記第3の壁板と前記第4の壁板との上端部のコーナーに配置され、前記第1の壁板と前記第2の壁板との上端部のコーナー、前記第2の壁板と前記第3の壁板との上端部のコーナー、および前記第3の壁板と前記第4の壁板との上端部のコーナーを結合するとよい。
【0015】
棒状部材からなる補強部材を有し、
前記補強部材は、前記第1の壁板の上端部と前記第2の壁板の上端部、前記第2の壁板の上端部と前記第3の壁板の上端部、および前記第3の壁板の上端部と前記第4の壁板の上端部に掛け渡されるとよい。
【0016】
前記床板は、複数の床パネルを有するとよい。
【0017】
前記床パネルは、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールを含む樹脂を用いて作成されるとよい。
【0018】
前記第1から第4の壁板のうち少なくとも1つは、複数の壁パネルを有するとよい。
【0019】
前記壁パネルは、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールを含む樹脂を用いて作成されるとよい。
【0020】
柱形状を有し、長手方向に沿って延びる溝を有するI字状の連結部を備え、
前記I字状の連結部は、隣接する前記壁パネルの上部のつなぎ目に配置され、互いに隣接する前記壁パネルの上部のつなぎ目を連結するとよい。
【0021】
前記第1から第4の壁板で囲まれた空間に配置されたベッドを備え、
前記ベッドは、天板と、前記天板の下に配置された中空の箱と、を備えるとよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、プライバシーの保護が図れ、持運び、組み立てが簡単、容易であって、かつ速やかにできること、または再利用可能で、清潔に保てるパーティションを提供することが可能になる。
そして、望ましくは、7分から10分程度で、組立てができるパーティションの提供が可能であって、例えば、ほぞ穴構造により達成される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施の形態に係るパーティションの一例を示す斜視図である。
図2】(A)は、本発明の実施の形態に係るパーティションの床板を示す正面図であり、(B)は、床板を示す側面図である。
図3】本発明の実施の形態に係るパーティションを示す分解図である。
図4】(A)は、本発明の実施の形態に係るパーティションの壁パネルを示す正面図であり、(B)は、壁パネルを示す側面図であり、(C)は、壁パネルを示す斜視図である。
図5】(A)は、本発明の実施の形態に係るパーティションのL字状の連結部を示す正面図であり、(B)および(C)は、L字状の連結部を示す斜視図である。
図6】(A)は、本発明の実施の形態に係るパーティションのI字状の連結部を示す正面図であり、(B)は、I字状の連結部を示す側面図であり、(C)および(D)は、I字状の連結部を示す斜視図である。
図7】本発明の実施の形態に係るパーティション内に配置されるベッドを示す斜視図である。
図8】本発明の実施の形態に係るパーティション内に配置されるベッドを示す分解図である。
図9】本発明の実施の形態に係るパーティションを分解した状態を示す斜視図である。
図10】本発明の実施の形態に係るパーティションを運搬する状態を示す図である。
図11】本発明の実施の形態に係るパーティションを組み立てた状態を示す斜視図である。
図12】本発明の実施の形態に係るパーティションを設置した状態を示す斜視図である。
図13】(A)は、本発明の変形例に係るパーティションの床板と壁板との接合部を示す断面図であり、(B)および(C)は、接合部を示す斜視図である。(その1)
図14】(A)は、本発明の変形例に係るパーティションの床板と壁板との接合部を示す断面図であり、(B)および(C)は、接合部を示す斜視図である。(その2)
図15】本発明の変形例に係るパーティションの床板を示す正面図である。
図16】本発明の変形例に係るパーティションを示す上面図である。
図17】本発明の変形例に係るパーティションを示す側面図である。
図18】(A)は、本発明の変形例に係る壁パネルを示す側面図であり、(B)は、壁パネルを示す上面図であり、(C)は、組み立てた壁パネルを示す上面図である。
図19】本発明の変形例に係るパーティションの床板を示す斜視図である。(その1)
図20】本発明の変形例に係るパーティションの床板を示す斜視図である。(その2)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための形態に係るパーティションについて説明する。
【0025】
実施の形態に係るパーティション100は、図1に示すように、床板10と、壁板20と、連結部31、32と、を有し、パーティション100内にはベッド40が配置される。パーティション100は、災害時などに、避難所でプライバシーを保護し、音を遮断するために用いられる。
【0026】
床板10は、図2(A)に示すように、第1から第4等(第n、以下省略)の辺11a~11nを有する四角形の形状を有し、第1から第4の辺11a~11nのそれぞれの縁部に沿って配置された溝部12を有する。ここでは、床板10は、長方形の形状を有する例について説明する。床板10は、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールを含む樹脂を用いて作成される。なお、素材は、これらに限定されず、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン等のプラスチック素材もありえる。第1から第3の辺11a~11cのそれぞれの縁部に沿って配置された溝部12は、それぞれ第1から第3の辺11a~11cの一端から他端まで配置されている。第4の辺11nの縁部に沿って配置された溝部12は、第4の辺11nの一端から第4の辺11nの長さの3分の2まで配置されている。また、床板10は、第1から第3の床パネル10a~10nを有する。第1から第3の床パネル10a~10nは、それぞれの長辺の長さL1が短辺の長さL2の2倍である形状を有する。第2と第3の床パネル10b、10nは、長辺同士が接触して配置され、第1の床パネル10aは、第2と第3の床パネル10b、10nの短辺と第1の床パネル10aの長辺が接触して配置される。好ましくは、長辺の長さL1は、1800mmであり、短辺の長さL2は、900mmである。これにより、床板10は、長さL1=1800mmと、長さL3=長さL1+長さL2=2700mmと、の大きさを有する。
【0027】
溝部12は、図2(B)に示すように、幅W1および深さD1の断面コの字状の形状を有する。溝部12は、床板10の端部から幅W2の内側に配置されている。また、床板10は、厚みD2を有する。例えば、幅W1は、30mmであり、深さD1は、30mm~40mmである。幅W2は、壁板20で囲まれる空間を大きくできるように、小さいことが好ましく、例えば、20mmである。厚みD2は、任意に設定できるが、好ましくは、50~70mmである。
【0028】
壁板20は、図3に示すように、板状の形状を有し、下端部21が溝部12に嵌め込まれ、床板10の第1から第4の辺11a~11nの縁部にそれぞれ垂設される第1から第4の壁板20a~20dを含む。第1の壁板20aは、第2の壁板20bと直角に接続され、第2の壁板20bは、第3の壁板20cと直角に接続され、第3の壁板20cは、第4の壁板20dと直角に接続され、第4の壁板20dと第1の壁板20aとの間には、空間が設けられる。これにより、内部が壁板20により囲まれ、プライバシーが保護され、第4の壁板20dと第1の壁板20aとの間の空間から人の出入りが可能である。第1の壁板20aは、壁パネル22a、22bを含み、第2の壁板20bは、壁パネル22c~22eを含み、第3の壁板20cは、壁パネル22f、22gを含み、第4の壁板20dは、壁パネル22h、22iを含む。
【0029】
壁パネル22a~22i(壁パネル22n、以下省略)は、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールを含む樹脂を用いて作成される。なお、素材は、これらに限定されず、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン等のプラスチック素材もありえる。図4(A)~図4(C)に示すように、高さH1、幅W3および厚みT1の長方形の板形状を有する。また、壁パネル22a~22iは、外から中の様子がわかるように、上部にのぞき窓23を有する。のぞき窓23は、緊急時、診察等の目的でも利用できる。のぞき窓23の下端部の高さは、人の身長より高いことが好ましく、例えば、1800mmであるが、限定されない。幅W3は、床板10の一辺に2または3枚の壁パネル22a~22iを配置できるように、第1から第3の床パネル10a~10nの短辺の長さL2と同じであることが好ましい。厚みT1は、壁パネル22a~22iを溝部12に嵌め込むことができるように、溝部12の幅W1と同じであることが好ましい。また、厚みT1は、音を遮断できる厚みであると、作業工程が短縮でき、強度確保にも有効であり、好ましい。のぞき窓23の高さH2は、好ましくは、200mm~400mmであり、より好ましくは、340mmである。のぞき窓23の幅W4は、好ましくは、300mm~500mmである。尚、のぞき窓23は、こののぞき窓23を作るためにカットした破片で、隠蔽することもできる。また、のぞき窓23の数は、第1の辺11a、第2の辺11b等の各辺において、限定されない。
【0030】
図3に示すL字状の連結部31およびI字状の連結部32は、隣接する壁パネル22a~22iの上部のつなぎ目24、25に配置され、壁パネル22a~22iを連結するものである。L字状の連結部31は、直角に配置された壁パネル22bと壁パネル22c、壁パネル22eと壁パネル22f、および壁パネル22gと壁パネル22hの上部のコーナーに配置される。I字状の連結部32は、並んで配置された壁パネル22aと壁パネル22b、壁パネル22cと壁パネル22d、壁パネル22dと壁パネル22e、壁パネル22gと壁パネル22f、および壁パネル22hと壁パネル22iの上部のつなぎ目25に配置される。
【0031】
L字状の連結部31は、図5(A)~図5(C)に示すように、L字状の形状を有し、裏面から見てL字形状に形成された断面コの字状の溝部33を有する。溝部33の幅は、壁パネル22a~22iの厚みT1と同じであるとよい。このようにすることで、壁パネル22a~22iを溝部33に嵌め込むことができ、壁パネル22a~22iを上部で固定することができる。
【0032】
I字状の連結部32は、図6(A)~図6(D)に示すように、柱形状を有し、長手方向に沿って延びる断面コの字状の溝部34を有する。溝部34の幅は、壁パネル22a~22iの厚みT1と同じであるとよい。このようにすることで、壁パネル22a~22iを溝部34に嵌め込むことができ、壁パネル22a~22iを上部で固定することができる。
【0033】
ベッド40は、図7に示すように、天板41と、底板42と、複数のボックス43と、を有する。天板41は、平板状の形状を有する。天板41の上にはマットレス等が配置される。底板42は、平板状の形状を有し、床板10の上に配置される。複数のボックス43は、天板41と底板42との間に配置され、天板41の高さを確保するために用いられる。また、ボックス43は、図8に示すように、それぞれ本体44と蓋45とを有する。本体44は、上部が開放した直方体形状を有する中空の箱である。蓋45は、本体44の上に配置される。ボックス43は、中空の箱であるため、内部に貴重品等を入れておくと、就寝中に紛失する虞が少なくなる。
【0034】
つぎに、上述したパーティション100を組み立てる方法について説明する。
【0035】
まず、パーティション100の部品である図9に示す第1から第3の床パネル10a~10nと、壁パネル22a~22iと、L字状の連結部31およびI字状の連結部32と、を含むパーティション100の組み立て部品を準備する。
【0036】
つぎに、図10に示すように、パーティション100の組み立て部品をパーティション100の設置場所に運搬する。
【0037】
つぎに、パーティション100の設置場所に、図2(A)に示すように、第1から第3の床パネル10a~10nを設置する。このとき、溝部12が直線になるように第1から第3の床パネル10a~10nを並べる。また、第1の床パネル10aと第2と第3の床パネル10b、10nとの接合部、および第2の床パネル10bと第3の床パネル10nとの接合部を養生テープ13で固定するとよい。これにより、床板10が設置される。
【0038】
つぎに、図3に示すように、壁パネル22a~22iを溝部12に嵌め込む。好ましくは、壁パネル22aから壁パネル22iまでを順番に嵌め込むとよい。このようにすることで、1人または少人数で組み立てることができる。
【0039】
つぎに、壁パネル22a~22iの上部のつなぎ目24、25にL字状の連結部31およびI字状の連結部32を配置する。詳細には、L字状の連結部31は、直角に配置された壁パネル22bと壁パネル22c、壁パネル22eと壁パネル22f、および壁パネル22gと壁パネル22hの上部のコーナーに配置する。I字状の連結部32は、並んで配置された壁パネル22aと壁パネル22b、壁パネル22cと壁パネル22d、壁パネル22dと壁パネル22e、壁パネル22gと壁パネル22f、および壁パネル22hと壁パネル22iの上部のつなぎ目25に配置する。このようにすることで、壁パネル22a~22iが倒れないように固定される。これにより、壁板20が床板10の上に配置され、図11に示すように、パーティション100の組み立てが完了する。
【0040】
つぎに、図12に示すように、壁板20で囲まれた内部にベッド40を配置する。まず、床板10の上に底板42を配置する。つぎに、底板42の上に複数のボックス43を配置する。つぎに、複数のボックス43の上に天板41を配置する。
【0041】
以上のように、本実施の形態のパーティション100によれば、内部空間が壁板20で囲まれるため、プライバシーを保護し、音を遮断することができ、コストが掛かからない。また、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールなどの樹脂を用いて作成されるため、分解して人が容易に運搬することが可能である。また、床板10が第1から第3の床パネル10a~10nに分解でき、壁板20が壁パネル22a~22iに分解でき、コンパクトに収容できるため、容易に保管することが可能である。また、上部にのぞき窓23を有するため、監視員等がパーティション100の中の様子を確認することが可能である。また、壁パネル22a~22iを床板10に形成された溝部12に嵌め込み、壁パネル22a~22iの上部のつなぎ目24、25にL字状の連結部31およびI字状の連結部32に配置することで、容易に組み立てることができる。パーティション100内に配置されたベッド40は、中空の箱である複数のボックス43を備えるため、内部に貴重品等を入れておくと、就寝中に紛失する虞が少なくなる。
【0042】
(変形例)
上述の実施の形態では、床板10に形成された溝部12に壁板20の下端部21が嵌め込まれる例について説明した。しかし、壁板20は、床板10に垂設できればよく、構造は特に限定されない。例えば、図13(A)~図13(C)に示すように、床板10は、縁部に沿って配置されたほぞ穴14を有し、壁板20は、下端部にほぞ穴14に嵌まる突起部26を有し、突起部26は、ほぞ穴14に嵌め込まれてもよい。このようにすることで、壁板20は、床板10に垂設できる。ほぞ穴14の底面の幅W5が開口部の幅W6より大きいことが好ましい。また、突起部26の先端の幅W7が、根本部の幅W8より大きいことが好ましい。このようにすることで、壁板20を床板10により強固に固定できる。
【0043】
また、図14(A)~図14(C)に示すように、床板10は、縁部に沿って配置された貫通孔15を有し、壁板20は、下端部に貫通孔15に嵌まる突起部27を有し、突起部27は、貫通孔15に嵌め込まれてもよい。突起部27の形状は、図14(B)に示す板状の突起であってもよく、図14(C)に示す柱状の突起であってもよい。貫通孔15に突起部27が嵌め込まれるため、貫通しない穴に嵌め込む場合に比べて突起の長さを長くできるため、壁板20を床板10により強固に固定できる。
【0044】
上述の実施の形態では、床板10が第1から第3の床パネル10a~10nを有する例について説明した。しかし、床板10の形状大きさは特に限定されない。例えば、図15に示すように、床板10は、第1から第3の床パネル10a~10nに加えて、第4と第5の床パネル10d、10eを有する。第4の床パネル10dは、第1から第3の床パネル10a~10nと同じ大きさ形状を有する。第5の床パネル10eは、第1から第4の床パネル10a~10dの短辺の長さと同じ長さを有する正方形の形状を有する。床板10の大きさを任意の大きさに設定できるため、避難者の家族構成等に応じた大きさのパーティション100を提供できる。床板10の形状は、長方形の形状に限定されず、平行四辺形や台形などの4つの辺で構成される四角形であってもよい。
【0045】
上述の実施の形態では、直角に配置された壁パネル22b、22e、22g、と壁パネル22c、22f、22h、の上部のコーナーにL字状の連結部31が配置される例について説明した。直角に配置された第1から第4の壁板20a~20dは、固定されればよく、図16に示すように、上部に第1から第4の壁板20a~20dおよび壁板20fの倒れ防止する棒状部材からなる補強部材35を有してもよい。補強部材35は、直角に配置された第1の壁板20aと第2の壁板20bの上端部、第2の壁板20bと第3の壁板20cの上端部、第3の壁板20cと第4の壁板20dの上端部、および第1の壁板20aと壁板20fの上端部に掛け渡される。これにより、第1から第4の壁板20a~20dおよび壁板20fの倒れ防止することができる。補強部材35は、L字状の連結部31の代わりに用いてもよく、L字状の連結部31と共に用いてもよい。
【0046】
上述の実施の形態では、天上が開放されている例について説明したが、図17に示すように、壁板20の上端に天井パネル36が配置されていてもよい。このようにすることで、上部からの光を遮ることも可能であり、更にプライバシーを保護することができる。また、パーティション100の上端部分に、天井パネル36に代えて、被覆布(図示しない)等をかぶせてもよい。
【0047】
上述の実施の形態では、壁パネル22a~22iが連結部31、32により、連結される例について説明した。壁パネル22a~22iを連結することができれば、図18(A)~図18(C)に示すように、壁パネル22a~22iの側面または主面の端部に配置された面ファスナー28により連結されてもよい。このようにすることで、組み立ておよび分解を容易にすることができる。また、プラスチック段ボール29で作成された壁パネル22a~22iの上端部をパネル補強部材37により補強してもよい。このようにすることで、壁パネル22a~22iの強度を向上させ耐久性を得ることができる。
【0048】
上述の実施の形態では、床板10が四角形の形状を有する場合について説明した。床板10は、四角形に限定されず、少なくとも第1から第3の辺を有する三角形以上の多角形の形状を有してもよい。例えば、図19に示すように、床板10が第1から第3の辺11a~11cを有する三角形の形状を有してもよい。また、図20に示すように、床板10が第1から第6の辺11a~11fを有する六角形の形状を有してもよい。このようにすることで、避難所のレイアウトに応じた形状のパーティション100を提供できる。
【0049】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とが含まれる。
【符号の説明】
【0050】
10…床板
10a…第1の床パネル
10b…第2の床パネル
10n…第3の床パネル
10d…第4の床パネル
10e…第5の床パネル
11a…第1の辺
11b…第2の辺
11c…第3の辺
11n…第4の辺
11e…第5の辺
11f…第6の辺
12…溝部
13…養生テープ
14…ほぞ穴
15…貫通孔
20…壁板
20a…第1の壁板
20b…第2の壁板
20c…第3の壁板
20d…第4の壁板
20f…壁板
20e…第5の壁板
20d…第6の壁板
21…下端部
22a~22i…壁パネル
23…のぞき窓
24、25…つなぎ目
26、27…突起部
28…面ファスナー
29…プラスチック段ボール
31、32…連結部
33、34…溝部
35…補強部材
36…天井パネル
37…パネル補強部材
40…ベッド
41…天板
42…底板
43…ボックス
44…本体
45…蓋
100…パーティション
L1、L2、L3…長さ
W1~W8…幅
D1…深さ
D2…厚み
T1…厚み
H1、H2…高さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2021-05-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1から第3の辺を有する多角形の形状を有し、前記第1から第3の辺のそれぞれの縁部に沿って配置された溝部または穴を有する床板と、
板状の形状を有し、下端部が前記溝部または前記穴に嵌め込まれ、前記床板の前記第1から第3の辺の縁部にそれぞれ垂設される少なくとも第1から第3の壁板と、
を備えるパーティションにおいて、
前記床板および前記壁板は、それぞれの長辺の長さを、短辺の長さの2倍とし、
かつ、この床板の前記長辺には、前記壁板の前記短辺が二枚垂設されることを特徴としたパーティション
【請求項2】
請求項1に記載の如く、前記床板および前記壁板は、それぞれの前記長辺の長さを、前記短辺の長さの2倍とし、
かつ、この床板の前記長辺には、前記壁板の前記短辺が二枚垂設される構成を利用し、
この床板は、第1の床板~第nの床板で、この壁板は、第1の壁板~第nの壁板とするとともに、この第1の床板~第nの床板は、第1から第4の辺を有する四角形の形状であって
前記第1の床板の長辺には、前記第1の壁板および第2の壁板が垂設され、この第1の床板の短辺には、第3の壁板が垂設され、
第2の床板の長辺には、第4の壁板、および第5の壁板が垂設されるとともに、この第2の床板の短辺には、第6の壁板が垂設され、
第3の床板の短辺には、第7の壁板が垂設されるとともに、この第3の床板の長辺には、第8の壁板、および第9の壁板が垂設され、
前記第1の壁板は、前記第2の壁板と接続され、前記第2の壁板は、前記第3の壁板と接続され、前記第3の壁板は、前記第4の壁板と接続され、同様に第n-2の壁板は、第n-1の壁板と、および前記第n-1の壁板は、前記第nの壁板と接続されるとともに、
前記第の壁板と前記第1の壁板との間で、かつ前記第nの床板の垂設壁板無しの辺部に空間が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のパーティション。
【請求項3】
前記床板は、前記縁部に沿って配置された前記溝部を有し、
前記第1から第の壁板の下端部は、前記溝部に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項2に記載のパーティション。
【請求項4】
前記床板は、前記縁部に沿って配置されたほぞ穴を有し、
前記第1から第の壁板は、下端部に前記ほぞ穴に嵌まる突起部を有し、
前記突起部は、前記ほぞ穴に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のパーティション。
【請求項5】
前記床板は、前記縁部に沿って配置された貫通孔を有し、
前記第1から第の壁板は、下端部に前記貫通孔に嵌まる突起部を有し、
前記突起部は、前記貫通孔に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のパーティション。
【請求項6】
前記床板に垂設された前記第1から第の壁板のうち少なくとも1つは、上部にのぞき窓を有する、
ことを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項7】
L字形状を有し、前記L字形状に沿って延びる溝を有するL字状の連結部を有し、
前記L字状の連結部は、前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナー、前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナー、および前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナーに配置され、前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナー、前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナー、および前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナーを結合する、
ことを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項8】
棒状部材からなる補強部材を有し、
前記補強部材は、前記第の壁板の上端部と前記第の壁板の上端部、前記第の壁板の上端部と前記第の壁板の上端部、および前記第の壁板の上端部と前記第の壁板の上端部に掛け渡される、
ことを特徴とする請求項2から7の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項9】
前記床板は、前記第1の床板~前記第nの床板の、複数の床パネルを有する、
ことを特徴とする請求項2から8の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項10】
前記床パネルは、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールを含む樹脂を用いて作成される、
ことを特徴とする請求項9に記載のパーティション。
【請求項11】
前記第1から前記の壁板のうち少なくとも1つは、複数の壁パネルを有する、
ことを特徴とする請求項2から10の何れか1項に記載のパーティション。
【請求項12】
前記壁パネルは、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールを含む樹脂を用いて作成される、
ことを特徴とする請求項11に記載のパーティション。
【請求項13】
柱形状を有し、長手方向に沿って延びる溝を有するI字状の連結部を備え、
前記I字状の連結部は、隣接する前記壁パネルの上部のつなぎ目に配置され、互いに隣接する前記壁パネルの上部のつなぎ目を連結する、
ことを特徴とする請求項11または12に記載のパーティション。
【請求項14】
前記第1から第の壁板で囲まれた空間に配置されたベッドを備え、
前記ベッドは、天板と、前記天板の下に配置された中空の箱と、を備える、
ことを特徴とする請求項2から13の何れか1項に記載のパーティション。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の目的を達成するため、本発明に係るパーティションの一様態は、
少なくとも第1から第3の辺を有する多角形の形状を有し、前記第1から第3の辺のそれぞれの縁部に沿って配置された溝部または穴を有する床板と、
板状の形状を有し、下端部が前記溝部または前記穴に嵌め込まれ、前記床板の前記第1から第3の辺の縁部にそれぞれ垂設される少なくとも第1から第3の壁板と、
を備えるパーティションにおいて、
前記床板および前記壁板は、それぞれの長辺の長さを、短辺の長さの2倍とし、
かつ、この床板の前記長辺には、前記壁板の前記短辺が二枚垂設されることを特徴とした
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項1に記載の如く、前記床板および前記壁板は、それぞれの前記長辺の長さを、前記短辺の長さの2倍とし、
かつ、この床板の前記長辺には、前記壁板の前記短辺が二枚垂設される構成を利用し、
この床板は、第1の床板~第nの床板で、この壁板は、第1の壁板~第nの壁板とするとともに、この第1の床板~第nの床板は、第1から第4の辺を有する四角形の形状であって
前記第1の床板の長辺には、前記第1の壁板および第2の壁板が垂設され、この第1の床板の短辺には、第3の壁板が垂設され、
第2の床板の長辺には、第4の壁板、および第5の壁板が垂設されるとともに、この第2の床板の短辺には、第6の壁板が垂設され、
第3の床板の短辺には、第7の壁板が垂設されるとともに、この第3の床板の長辺には、第8の壁板、および第9の壁板が垂設され、
前記第1の壁板は、前記第2の壁板と接続され、前記第2の壁板は、前記第3の壁板と接続され、前記第3の壁板は、前記第4の壁板と接続され、同様に第n-2の壁板は、第n-1の壁板と、および前記第n-1の壁板は、前記第nの壁板と接続されるとともに、
前記第の壁板と前記第1の壁板との間で、かつ前記第nの床板の垂設壁板無しの辺部に空間が設けられるとよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
前記床板は、前記縁部に沿って配置された前記溝部を有し、
前記第1から第の壁板の下端部は、前記溝部に嵌め込まれるとよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
前記床板は、前記縁部に沿って配置されたほぞ穴を有し、
前記第1から第の壁板は、下端部に前記ほぞ穴に嵌まる突起部を有し、
前記突起部は、前記ほぞ穴に嵌め込まれるとよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
前記床板は、前記縁部に沿って配置された貫通孔を有し、
前記第1から第の壁板は、下端部に前記貫通孔に嵌まる突起部を有し、
前記突起部は、前記貫通孔に嵌め込まれるとよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
前記床板に垂設された前記第1から第の壁板のうち少なくとも1つは、上部にのぞき窓を有するとよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
L字形状を有し、前記L字形状に沿って延びる溝を有するL字状の連結部を有し、
前記L字状の連結部は、前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナー、前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナー、および前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナーに配置され、前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナー、前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナー、および前記第の壁板と前記第の壁板との上端部のコーナーを結合するとよい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
棒状部材からなる補強部材を有し、
前記補強部材は、前記第の壁板の上端部と前記第の壁板の上端部、前記第の壁板の上端部と前記第の壁板の上端部、および前記第の壁板の上端部と前記第の壁板の上端部に掛け渡されるとよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
前記床板は、前記第1の床板~前記第nの床板の、複数の床パネルを有するとよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
前記第1から前記の壁板のうち少なくとも1つは、複数の壁パネルを有するとよい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
前記第1から第の壁板で囲まれた空間に配置されたベッドを備え、
前記ベッドは、天板と、前記天板の下に配置された中空の箱と、を備えるとよい。
【手続補正書】
【提出日】2021-07-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1から第3の辺を有する多角形の形状を有し、前記第1から第3の辺のそれぞれの縁部に沿って配置された溝部または穴を有する床板と、
板状の形状を有し、下端部が前記溝部または前記穴に嵌め込まれ、前記床板の前記第1から第3の辺の縁部にそれぞれ垂設される少なくとも第1から第3の壁板と、
を備えるパーティションにおいて、
前記床板および前記壁板は、それぞれの長辺の長さを、短辺の長さの2倍とし、
かつ、この床板の前記長辺には、前記壁板の前記短辺が二枚垂設される構成を利用し、
この床板は、第1の床板~第nの床板で、この壁板は、第1の壁板~第nの壁板とするとともに、この第1の床板~第nの床板は、第1から第4の辺を有する四角形の形状であって、
前記第1の床板の長辺には、前記第1の壁板および第2の壁板が垂設され、この第1の床板の短辺には、第3の壁板が垂設され、
第2の床板の長辺には、第4の壁板、および第5の壁板が垂設されるとともに、この第2の床板の短辺には、第6の壁板が垂設され、
第3の床板の短辺には、第7の壁板が垂設されるとともに、この第3の床板の長辺には、第8の壁板、および第9の壁板が垂設され、
前記第1の壁板は、前記第2の壁板と接続され、前記第2の壁板は、前記第3の壁板と接続され、前記第3の壁板は、前記第4の壁板と接続され、同様に第n-2の壁板は、第n-1の壁板と、および前記第n-1の壁板は、前記第nの壁板と接続されるとともに、前記第nの壁板と前記第1の壁板との間で、かつ前記第nの床板の垂設壁板無しの辺部に空間が設けられる、
ことを特徴とするパーティション。
【請求項2】
前記床板は、前記縁部に沿って配置された前記溝部を有し、
前記第1から第nの壁板の下端部は、前記溝部に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項に記載のパーティション。
【請求項3】
前記床板は、前記縁部に沿って配置されたほぞ穴を有し、
前記第1から第nの壁板は、下端部に前記ほぞ穴に嵌まる突起部を有し、
前記突起部は、前記ほぞ穴に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項またはに記載のパーティション。
【請求項4】
前記床板は、前記縁部に沿って配置された貫通孔を有し、
前記第1から第nの壁板は、下端部に前記貫通孔に嵌まる突起部を有し、
前記突起部は、前記貫通孔に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項またはに記載のパーティション。
【請求項5】
前記床板に垂設された前記第1から第nの壁板のうち少なくとも1つは、上部にのぞき窓を有する、
ことを特徴とする請求項からの何れか1項に記載のパーティション。
【請求項6】
L字形状を有し、前記L字形状に沿って延びる溝を有するL字状の連結部を有し、
前記L字状の連結部は、前記第2の壁板と前記第3の壁板との上端部のコーナー、前記第5の壁板と前記第6の壁板との上端部のコーナー、および前記第7の壁板と前記第8の壁板との上端部のコーナーに配置され、前記第2の壁板と前記第3の壁板との上端部のコーナー、前記第5の壁板と前記第6の壁板との上端部のコーナー、および前記第7の壁板と前記第8の壁板との上端部のコーナーを結合する、
ことを特徴とする請求項からの何れか1項に記載のパーティション。
【請求項7】
棒状部材からなる補強部材を有し、
前記補強部材は、前記第2の壁板の上端部と前記第3の壁板の上端部、前記第5の壁板の上端部と前記第6の壁板の上端部、および前記第7の壁板の上端部と前記第8の壁板の上端部に掛け渡される、
ことを特徴とする請求項からの何れか1項に記載のパーティション。
【請求項8】
前記床板は、前記第1の床板~前記第nの床板の、複数の床パネルを有する、
ことを特徴とする請求項からの何れか1項に記載のパーティション。
【請求項9】
前記床パネルは、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールを含む樹脂を用いて作成される、
ことを特徴とする請求項に記載のパーティション。
【請求項10】
前記第1から前記第nの壁板のうち少なくとも1つは、複数の壁パネルを有する、
ことを特徴とする請求項からの何れか1項に記載のパーティション。
【請求項11】
前記壁パネルは、発泡スチロールまたはプラスチック段ボールを含む樹脂を用いて作成される、
ことを特徴とする請求項10に記載のパーティション。
【請求項12】
柱形状を有し、長手方向に沿って延びる溝を有するI字状の連結部を備え、
前記I字状の連結部は、隣接する前記壁パネルの上部のつなぎ目に配置され、互いに隣接する前記壁パネルの上部のつなぎ目を連結する、
ことを特徴とする請求項10または11に記載のパーティション。
【請求項13】
前記第1から第nの壁板で囲まれた空間に配置されたベッドを備え、
前記ベッドは、天板と、前記天板の下に配置された中空の箱と、を備える、
ことを特徴とする請求項から12の何れか1項に記載のパーティション。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
少なくとも第1から第3の辺を有する多角形の形状を有し、前記第1から第3の辺のそれぞれの縁部に沿って配置された溝部または穴を有する床板と、
板状の形状を有し、下端部が前記溝部または前記穴に嵌め込まれ、前記床板の前記第1から第3の辺の縁部にそれぞれ垂設される少なくとも第1から第3の壁板と、
を備えるパーティションにおいて、
前記床板および前記壁板は、それぞれの長辺の長さを、短辺の長さの2倍とし、
かつ、この床板の前記長辺には、前記壁板の前記短辺が二枚垂設される構成を利用し、
この床板は、第1の床板~第nの床板で、この壁板は、第1の壁板~第nの壁板とするとともに、この第1の床板~第nの床板は、第1から第4の辺を有する四角形の形状であって、
前記第1の床板の長辺には、前記第1の壁板および第2の壁板が垂設され、この第1の床板の短辺には、第3の壁板が垂設され、
第2の床板の長辺には、第4の壁板、および第5の壁板が垂設されるとともに、この第2の床板の短辺には、第6の壁板が垂設され、
第3の床板の短辺には、第7の壁板が垂設されるとともに、この第3の床板の長辺には、第8の壁板、および第9の壁板が垂設され、
前記第1の壁板は、前記第2の壁板と接続され、前記第2の壁板は、前記第3の壁板と接続され、前記第3の壁板は、前記第4の壁板と接続され、同様に第n-2の壁板は、第n-1の壁板と、および前記第n-1の壁板は、前記第nの壁板と接続されるとともに、前記第nの壁板と前記第1の壁板との間で、かつ前記第nの床板の垂設壁板無しの辺部に空間が設けられるとよい。