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  • 特開-皮膚刺激ブラシ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022030257
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】皮膚刺激ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/26 20060101AFI20220210BHJP
   A61N 1/36 20060101ALI20220210BHJP
   A46B 15/00 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
A61N1/26
A61N1/36
A46B15/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020134121
(22)【出願日】2020-08-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】514204196
【氏名又は名称】有限会社G.Mコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100221718
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 誠悟
(72)【発明者】
【氏名】岡村 祐子
(72)【発明者】
【氏名】細川 崇
(72)【発明者】
【氏名】松岡 愛実
(72)【発明者】
【氏名】荒元 富士夫
【テーマコード(参考)】
3B202
4C053
【Fターム(参考)】
3B202AA11
3B202AA15
3B202AA16
3B202AB02
3B202EA01
3B202EA04
4C053GG10
4C053JJ13
4C053JJ32
4C053JJ36
(57)【要約】
【課題】 従来技術は皮膚に電流を流すブリッスルが表面に露出されていたことから、整髪料等の薬剤や汗によってブリッスルが膨潤劣化し、使用につれて導電性が低下するという問題があった。
【解決手段】 本発明に係る皮膚刺激ブラシ1の皮膚刺激ブラシ用ピン10は、電気回路6から導電可能に前記電気回路6に接続できる金属製の基底部材20と、細長の筒体であって、前記基底部材が基端部に配設されてなる胴部材30と、前記胴部材の先端側の開口に接続されて、先端が露出してなる電極部材50と、前記胴部材の筒内部に挿通されて、前記基底部材と前記電極部材とを連結する金属軸40と、を有する
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄及び該柄の一端に設けられてなるブラシ台を構成するハウジングと、
前記ハウジングに収容されてなる電気回路と、
前記ブラシ台に突設されてなる複数の皮膚刺激ブラシ用ピンと、を備えてなり、
前記皮膚刺激ブラシ用ピンは、
前記電気回路から導電可能に前記電気回路に接続された金属製の基底部材と、
細長の筒体であって、前記基底部材が基端部に配設されてなる胴部材と、
前記胴部材の先端側の開口に接続されて、先端が露出してなる電極部材と、
前記胴部材の筒内部に挿通されて、前記基底部材と前記電極部材とを連結する金属軸と、を有する
ことを特徴とする皮膚刺激ブラシ。
【請求項2】
前記電極部材は、耐食性を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項3】
前記電極部材は、ステンレスにより構成されてなる
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項4】
前記金属軸は、径方向に屈曲可能な柔軟性を有してなり、
前記胴部材は、径方向に屈曲可能な弾性を有してなる
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項5】
前記金属軸は、前記電極部材を先端側に付勢してなるコイルバネであり、
前記電極部材に対して基端側に働く力が与えられた際に、前記電極部材は前記コイルバネの付勢力に抗して基端側に押し込まれる
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項6】
前記胴部材は、長さ方向に対する可撓性を有してなり、
前記電極部材が基端側に押し込まれた際に、前記胴部材が長さ方向に押縮められる
ことを特徴とする請求項5に記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項7】
前記胴部材は、耐水性を有する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項8】
前記胴部材は、シリコーンゴムによって形成されてなる
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項9】
前記電気回路は、低周波電流を、前記基底部材から前記金属軸を介して前記電極部材に対して印加可能に構成されてなる
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚を電気的に刺激する皮膚刺激ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のブラシとしては、例えば樹脂で形成されてなり、柄と、柄の先端に設けられたブラシ台と、ブラシ台から立設された複数のブリッスルとを有するものが知られている。
【0003】
また、頭皮をマッサージ可能なブラシとして、以下の構成を備える育毛ブラシが知られている。
「育毛材などの溶液を入れた容器と、この容器に接続して前記溶液を頭皮に吐出するブリッスルと、生体を電気的に刺激する電流の電源と、この電源に接続して前記電流を頭皮に流すブリッスルと、を備えてなる育毛ブラシ。」
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-319835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来技術は皮膚に電流を流すブリッスルが表面に露出されていたことから、整髪料等の薬剤や汗によってブリッスルが膨潤劣化し、使用につれて導電性が低下するという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、上記課題を解決する手段として本発明に係る皮膚刺激ブラシは、柄及び該柄の一端に設けられてなるブラシ台を構成するハウジングと、前記ハウジングに収容されてなる電気回路と、前記ブラシ台に突設されてなる複数の皮膚刺激ブラシ用ピンと、を備えてなり、前記皮膚刺激ブラシ用ピンは、前記電気回路から導電可能に前記電気回路に接続された金属製の基底部材と、細長の筒体であって、前記基底部材が基端部に配設されてなる胴部材と、前記胴部材の先端側の開口に接続されて、先端が露出してなる電極部材と、前記胴部材の筒内部に挿通されて、前記基底部材と前記電極部材とを連結する金属軸と、を有することを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、電極部材に対して電流を印加する金属軸が胴部材の筒内部に挿通されてなることから、金属軸が直接皮膚や体毛に付着した皮脂、水分、シャンプー、化粧品等に触れない。これにより、電気回路から電極部材までの電流の経路となる金属軸の腐食を抑制することができ、長期間導電性の低下を抑制することができる。
【0008】
また、前記電極部材は、耐食性を有することとしてもよい。
【0009】
この場合は、直接皮膚と当接する電極部材が耐食性を有することにより、電極部材に皮脂、水分、シャンプー、化粧品等が付着した場合であっても、電極部材が錆びにくい。これにより、電極部材の腐食が抑制されて、電極部材の導電性の低下を抑制することができる。
【0010】
また、前記電極部材は、ステンレスにより構成されてなることとしてもよく、また、銅、アルミニウム、銀、金、若しくは金を用いてもよい。
【0011】
また、前記金属軸は、径方向に屈曲可能な柔軟性を有してなり、前記胴部材は、径方向に屈曲可能な弾性を有してなることとしてもよい。
【0012】
径方向とは、皮膚刺激ブラシ用ピンの長さ方向を軸方向と仮定した際の半径方向をいう。しかしながら、本記載は金属軸若しくは胴部材の形状を円柱形状や円筒形状に限定するものではない。
【0013】
この場合は、胴部材と胴部材の筒内部に挿通された金属軸とが径方向に屈曲することができる。これにより、皮膚刺激ブラシ用ピンの使用時に皮膚刺激ブラシ用ピンに対して皮膚から加わる力に応じて皮膚刺激ブラシ用ピンが径方向に屈曲することができる。このため、皮膚刺激ブラシ用ピンに皮膚の押圧に伴う屈曲状態からの弾性によるマッサージ効果を実現させることができる。また、既に上述した構成と組み合わさることで、金属軸による確実な電気導電性を具備させ、かつ、皮脂、水分、シャンプー、化粧品等との接触に起因する導電性の経時的な低下を抑制する効果を発揮させることができる。
【0014】
また、前記金属軸は、前記電極部材を先端側に付勢するコイルバネであり、前記電極部材に対して基端側に働く力が与えられた際に、前記電極部材は前記コイルバネの付勢力に抗して基端側に押し込まれることとしてもよい。
【0015】
この場合は、電極部材をコイルバネの付勢力に抗して基端側に押し込むことができる。このため、皮膚刺激ブラシ用ピンが皮膚と当接した際に、皮膚との当接により生ずる圧力によって電極部材が基端側に押し込まれる。さらに、電極部材が基端側に押し込まれた状態では、電極部材に対してコイルバネの付勢力が先端側に加わる。これによって、電極部材が皮膚を押圧した際に、電極部材と皮膚との衝突による衝撃を緩和させる。これにより、使用者の力のかけ具合の調節を容易とすることができる。
【0016】
また、前記胴部材は、長さ方向に対する可撓性を有してなり、前記電極部材が基端側に押し込まれた際に、前記胴部材が長さ方向に押縮められることとしてもよい。
【0017】
この場合は、電極部材が基端側に押し込まれた際に、胴部材が長さ方向に押縮められる。さらに、胴部材は可撓性を有してなる。このため、電極部材が基端側に押し込まれた際に、コイルバネの付勢力に加えて胴部材の復元力が先端側に加わる。これによって、皮膚刺激ブラシ用ピンの使用者に対して、電極部材が皮膚を強く押圧することによっても不意に皮膚を傷つけることがない。さらに、前記付勢力と復元力とによって、電極部材と皮膚との確実な接触を確保しつつ、使用者に対して心地よい刺激を伴った押圧感を与えることができる。
【0018】
また、前記胴部材は、耐水性を有することとしてもよい。
【0019】
この場合は、胴部材が耐水性を有してなることにより、胴部材の筒内部に水分が浸入することを抑制することができる。このため、筒内部に挿通された金属軸に水分が触れることを抑制することができる。これによって、金属軸の腐食を抑制して金属軸の導電性の低下を抑制することができる。
【0020】
また、前記胴部材は、シリコーンゴムによって形成されてなることとしてもよい。
【0021】
この場合は、シリコーンゴムが耐水性を有してなると共に、人体に対しても安全である。このため、安心して皮膚刺激ブラシ用ピンを使用することができる。
【0022】
また、前記電気回路は、低周波電流を、前記基底部材から前記金属軸を介して前記電極部材に対して印加可能に構成されてなることとしてもよい。
【0023】
この場合、基底部材に対して印加された低周波電流が金属軸を流れて電極部材が導電される。このため、導電された電極部材が皮膚と当接する際に、皮膚に対して低周波電流を印加する。また、低周波電流は皮膚の表面付近に作用する性質を有する。これによって、皮膚の表面付近を特に標的として電気刺激を与えることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、金属軸が皮膚や体毛に付着した皮脂、水分、シャンプー、化粧品等に直接触れないことから金属軸の腐食を抑制することができる。このため、金属軸の導電性の低下を抑制することができる。これによって、導電性の低下を抑制した皮膚刺激ブラシを提供することができる。そして、電気刺激の強度を維持させたいとする使用者のニーズにも応えることができる。
【0025】
また、胴部材を径方向に対する弾性及び長さ方向に対する可撓性を筒体に構成した場合にあっては、皮膚刺激ブラシの使用者に対して、電極部材が皮膚を強く押圧することによっても不意に皮膚を傷つけることがない。さらに、前記付勢力と復元力とによって、電極部材と皮膚との確実な接触を確保しつつ、使用者に対して心地よい刺激を伴った押圧感を与えることができる。
【0026】
さらに、本発明によれば、電極部材から皮膚に対して与えられる低周波電流が、皮膚の血流を増加させて細胞の代謝を活発化させることができる。これにより、毛髪が生えている部位の皮膚を刺激すれば抜け毛を抑制することができる。また、顔の皮膚を刺激すれば、即効性のある皮膚のリフトアップ効果を発揮することができ、化粧を行う前の肌の状態を改善し、化粧のりを良くすることができる。
【0027】
さらにまた、前記皮膚のリフトアップ効果は、顔以外の皮膚に対しても引き締め効果として発揮でき、皮膚のたるみを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】皮膚刺激ブラシ1の左側面図である。
図2】皮膚刺激ブラシ1の正面図である。
図3】本発明に係る皮膚刺激ブラシ1の皮膚刺激ブラシ用ピン10の拡大図である。
図4】本発明に係る皮膚刺激ブラシ1の皮膚刺激ブラシ用ピン10の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明に係る実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、下記で示す実施の形態は、本発明の一例を示すものである。したがって、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定されるものではない。
【0030】
まず初めに、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る皮膚刺激ブラシ1の構成の一例を説明する。図1は皮膚刺激ブラシ1の左側面図である。図2は皮膚刺激ブラシ1の正面図である。
【0031】
皮膚刺激ブラシ1は、柄3と柄3の一端に設けられてなるブラシ台4とを有してなる。柄3及びブラシ台4は、ハウジング2によって構成されてなる。ブラシ台4には、皮膚刺激ブラシ用ピン10が複数個突設されてなる。ハウジング2には、電気回路6が収容されてなる。
【0032】
柄3は、下端から中間部に掛けて拡径し、上端に向かうにつれて縮径する楕円柱状に形成されてなる。柄3の一端は、ブラシ台4と接続されてなる。柄3は、使用者によって手で握られる部分である。柄3は、例えば樹脂等で形成することができる。柄3の周面は、ハウジング2として構成されてなる。
【0033】
ブラシ台4は、背面が膨出したブロック状に形成されてなる。ブラシ台4の一端は、柄3の一端と接続されてなる。ブラシ台4には、皮膚刺激ブラシ用ピン10が複数個突設されてなる。ブラシ台4は、例えば樹脂等で形成することができる。ブラシ台4の周面はハウジング2として構成されてなる。ブラシ台4には、皮膚刺激ブラシ用ピン10が挿通されるブラシ台孔5が複数個形成されてもよい。ブラシ台孔5は、ハウジング2を貫通する小孔に形成されてなる。ブラシ台孔5は、ブラシ台4の一側面に散りばめて形成されてなる。本実施形態で示す一例ではブラシ台4は、背面が膨出したブロック状に形成されてなり、ブラシ台孔5が穿設されてなることとしたが、ブラシ台4の形状はこれに限定されるものではなく、複数個の皮膚刺激ブラシ用ピン10を突設することができるものであればよい。例えば、ブラシ台孔5の代わりに、皮膚刺激ブラシ用ピン10の胴部材30とブラシ台4とが一体として形成されてなることとしてもよい。
【0034】
柄3とブラシ台4とは、前後に分割された二つのハウジング2が接合されることによって形成されてなる。柄3とブラシ台4とは一体形成されてもよく、独立した柄3とブラシ台4とを柄3の一端とブラシ台4の一端とで接合することにより構成されてもよい。
【0035】
ハウジング2は、柄3とブラシ台4とを構成する。ハウジング2の内部には、電気回路6が収容されてなる。ハウジング2は、電気回路6に加えて、電気回路6と接続されたバッテリーや電池を収容することとしてもよい。ハウジング2には、充電に用いられるコネクタが設けられてもよい。ハウジング2は、電池ケースを収容することとしてもよい。
【0036】
電気回路6は、ハウジング2に収容されてなる。電気回路6は、プリント基板によって構成されてなることとしてもよい。電気回路6は、複数個のスルホール7が穿たれてなる。スルホール7は、電気回路6をハウジング2に収容したときにブラシ台孔5に対応する位置に穿たれてなる。電気回路6には、バッテリーや電池が接続されてもよい。電気回路6は、低周波電流を基底部材20に対して印加可能に構成されてもよい。例えば、電気回路6には、公知の各種低周波電流発生器若しくは低周波変調器を設けてもよい。
【0037】
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る皮膚刺激ブラシ1の皮膚刺激ブラシ用ピン10の一例について説明する。図3は本発明に係る皮膚刺激ブラシ1の皮膚刺激ブラシ用ピン10の拡大図である。図4は本発明に係る皮膚刺激ブラシ1の皮膚刺激ブラシ用ピン10の拡大断面図である。
【0038】
皮膚刺激ブラシ用ピン10は、電気回路6から導電可能に電気回路6に接続できる金属製の基底部材20を有する。皮膚刺激ブラシ用ピン10は、細長の筒体であって、基底部材20が基端部に配設されてなる胴部材30を有してなる。皮膚刺激ブラシ用ピン10は、胴部材30の先端側に設けられた開口である先端開口部34に接続されて、先端が露出してなる電極部材50を有してなる。皮膚刺激ブラシ用ピン10は、胴部材30の筒内部に挿通されて、基底部材20と電極部材50とを連結する金属軸40を有してなる。
【0039】
基底部材20は、皮膚刺激ブラシ用ピン10の長さ方向の軸を中心とした回転体に形成されてなる。基底部材20は中密に形成されてなる。基底部材20は、基端部に細長形状のピン21が突設されてなる。ピン21は、基底部材20の本体から基端側に向かって突設されてなる。基底部材20は、本体部の側周に基底フランジ22が設けられてなる。基底部材20は、先端部に柱状に形成された基底凸部23が突設されてなる。基底部材20は金属によって形成されてなる。基底部材20は、ステンレスによって形成されてなる。
【0040】
図3に示すように、基底部材20は、電気回路6から導電可能に電気回路6に接続されてなる。基底部材20は、ピン21がスルホール7に挿入されてなる。基底部材20は、ピン21がスルホール7に挿入されることで、ピン21とスルホール7とが当接して電気回路6と接続されてなる。本実施形態で示す一例では、基底部材20はピン21がスルホール7と当接することで電気回路6と接続されることとしたが、電気回路6との接続方法はこれに限られるものではなく、基底部材20が電気回路6と接続されるものであれば各種方法を採用することができる。例えば、基底部材20に対して電気回路6と接続された導電性コードが接続されることとしてもよい。
【0041】
図3及び図4に示すように、本実施形態で示す一例では、基底部材20は独立した部品として構成したが、基底部材20の構成はこれに限られるものではなく、金属軸40を導電させることができるものであれば各種方法を採用することができる。例えば、基底部材20は金属軸40の基端部と一体として構成された金属軸40の一部分として構成してもよい。
【0042】
胴部材30は、細長の筒体であって、基底部材20が基端部に配設されてなる。胴部材30は、円筒状に形成されてなる。胴部材30は、先端に向かって縮径して形成されてなる。胴部材30は、先端に向かって徐々に外径が縮径するのと対応して、先端に向かって徐々に内径も縮径されてなる。胴部材30は、基端側の開口である基端開口部31と、先端側の開口である先端開口部34とが形成されてなる。胴部材30は、基端部の外周面にフランジ状の胴抜け止め部32が形成されてなる。胴部材30は、先端部の内面において段差を形成して内径が縮径した縮径部33が形成されてなる。胴部材30の基端側開口部には、基底部材20の上半部が先端側に向かって挿嵌されてなる。
【0043】
胴部材30は、基端の基端開口部31の縁が基底部材20の基底フランジ22の先端側面と当接してなる。胴部材30は、胴抜け止め部32がハウジング2の内側面と当接してなる。胴部材30は、胴抜け止め部32がハウジング2のブラシ台孔5の縁に引っ掛かることでブラシ台孔5から抜けないように抜け止めされてなる。胴部材30は、基端の基端開口部31の縁が基底部材20の基底フランジ22の先端側面と当接すると共に、胴抜け止め部32の先端側面がハウジング2の内側面と当接することで、基端部がブラシ台4に固定されてなる。
【0044】
胴部材30は、皮膚刺激ブラシ用ピン10の長さ方向を軸として径方向に屈折可能な弾性を有してなることが好ましいい。また、胴部材30は、シリコーンゴムによって形成されてなることがより好ましい。
【0045】
胴部材30は、長さ方向に対する可撓性を有してなることとしてもよい。また、胴部材30は、長さ方向に対する可撓性を有してなると共に、電極部材50が基端側に押し込まれた際に、胴部材30が長さ方向に押縮められることが可能に形成されてなることが好ましい。
【0046】
胴部材30は、耐水性を有してなることが好ましい。
【0047】
本実施形態で示す一例では、胴部材30は、円筒状に形成されてなることとしたが、胴部材30の形状はこれに限定されるものではなく、種々の形状の細長の筒体に形成することができる。例えば、胴部材30の断面形状は、円形、楕円形、四角形、五角形等の形状とすることができる。
【0048】
胴部材30の基端部は、ブラシ台4に対して隙間なく配設されてなることで、胴部材30の抜け止め部32が、ハウジング2の内側面と当接してシーリングしてなる。
【0049】
胴部材30の基端部には、基底部材20が隙間なく配設されてなる。胴部材30の基端開口部31には、基底部材20が密着して内嵌されてなる。
【0050】
金属軸40は、胴部材30の筒内部に挿通されて、基底部材20と電極部材50とを連結する。金属軸40は、基端が基底部材20と当接してなる。金属軸40は、先端が電極部材50の軸部51と当接してなる。金属軸40は、先端部が接着剤60によって電極部材50の軸部51と当接した状態に固定されてなる。金属軸40の基端部は、基底部材20の基底凸部23に外嵌してなる。金属軸40は、胴部材30の基端に先端側に向かって内嵌されてなる基底部材20によって、長さ方向に押縮められてなる。
【0051】
金属軸40は、皮膚刺激ブラシ用ピン10の長さ方向を軸とした径方向に屈曲可能な柔軟性を有してなることが好ましい。金属軸40は、電極部材50を先端側に付勢するコイルバネによって構成されてなることがより好ましい。金属軸40であるコイルバネは、常時電極部材50を先端側に付勢してなることが好ましい。しかし、常時電極部材50を先端側に付勢していない場合であっても、電極部材50が基端側に押し込まれた際に電極部材50を先端側に付勢するものであればよい。コイルバネは、基底部材20と電極部材50とによって挟まれて、押縮められてなることが好ましい。
なお、本実施形態で示す一例では、金属軸40をコイルバネによって構成することとしたが、金属軸40はコイルバネに限定されるものではなく、基底部材20と電極部材50とを連結して電極部材50を導電させることができるものであれば種々の形状によって形成することができる。例えば、柱体、ワイヤー体、筒体等に形成することができる。
【0052】
電極部材50は、胴部材30の先端側の開口に接続されて、先端が露出してなる。電極部材50は、中密のブロック体に形成されてなる。電極部材50は、中間部から基端側が細長の軸部51に形成されてなる。軸部51の中間部の周面には、フランジ状の電極抜け止め部52が形成されてなる。電極部材50は、軸部51が胴部材30の先端開口部34に内嵌されてなる。電極抜け止め部52は、胴部材30の縮径部33の基端に形成された段差と係合してなる。軸部51の基端部は、金属軸40の先端と当接してなる。電極部材50の基端部は、金属軸40の先端と当接した状態に、接着剤60によって固定されてなる。電極部材50は、コイルバネである金属軸40によって先端側に付勢されてなる。電極部材50は、先端が曲面に形成されてなる。
【0053】
電極部材50は耐食性を有することとしてもよい。電極部材50は、ステンレスによって構成されてなることがより好ましい。なお、電極部材50は、ステンレス以外であっても、クロムを含有した金属や、メッキ処理等の防食加工がなされた導体であれば好ましい。また、電極部材50には、銅、アルミニウム、銀、金、若しくは金を用いることもできる。
【0054】
また、電極部材50は、胴部材30の先端側の開口である先端開口部34に隙間なく接続されてなる。電極部材50は、胴部材30の先端開口部34に密着した状態で接続されてなる。
【0055】
接着剤60は、電極部材50の軸部51の周囲である胴部材30の筒内部に充填されてなる。接着剤60は、電極部材50の基端部と金属軸40先端とが当接する状態を固定してなる。接着剤60は、例えばRTV(Room Temperature Vulcanizing)ゴム等の種々の接着剤60を使用することができる。また、接着剤60は導電性接着剤であることが好ましい。
【0056】
以下では、本実施形態に係る皮膚刺激ブラシ1の一例の使用手順に沿って、皮膚刺激ブラシ1の作用及び効果について説明する。
【0057】
まず初めに、皮膚刺激ブラシ1の使用者は、ハウジング2に設けられた皮膚刺激ブラシ1の電源(図示しない。)を入れる。
【0058】
本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1にあっては、電源が入ることで、電気回路6に電流が流れる。また、基底部材20は、電気回路6から導電可能に電気回路6に接続されてなる。より具体的には、基底部材20は、ピン21がスルホール7と当接してスルホール7に挿通されてなる。これにより、電気回路6に流れた電流によって基底部材20が導電される。次に、金属軸40は、導電された基底部材20と当接してなる。これにより、基底部材20から金属軸40に電流が流れる。さらに、金属軸40は、電極部材50と当接してなる。これにより、金属軸40に流れた電流が電極部材50に流れる。これによって、電極部材50に電流が導電される。
【0059】
また、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1にあっては、電気回路6が低周波電流を基底部材20に対して印加可能に構成されてなる場合、例えば、電気回路6が低周波電流発生器若しくは低周波変調器を有する場合には、基底部材20に低周波電流が印加される。これにより、基底部材20から金属軸40を経由して電極部材50に低周波電流が流れる。
【0060】
次に、電極部材50が導電された皮膚刺激ブラシ1を皮膚に当接させてマッサージを行う。この場合、胴部材30から先端が露出してなる電極部材50と皮膚とが当接して、皮膚に電気刺激と押圧刺激が加えられる。
【0061】
皮膚としては、頭皮を含む身体中の皮膚を対象とすることができる。頭皮や身体中の皮膚若しくは、これらに生えている体毛には、皮脂、水分、シャンプー、化粧品等が付着していることがある。これらの液体は、従来の皮膚刺激ブラシを劣化させて導電性を低下させることがあった。すなわち、従来の皮膚刺激ブラシに使用されていたブリッスルは金属や導電性樹脂により形成されることがあった。これらのブリッスルを用いて皮膚を刺激する場合には、以下の問題が発生していた。金属により形成されてなるブリッスルを用いて皮膚を刺激する場合には、皮膚に付着した水分等により、ブリッスルを形成する金属が腐食されて導電性が低下するという問題があった。また、ブリッスルが導電性樹脂により形成されてなる場合には、樹脂が水分等を吸収して劣化することによって、導電性樹脂の導電性が低下するという問題があった。これらの問題は、皮膚刺激ブラシ自体の寿命を低下させてしまうことから、使用者の長期にわたって電気刺激の強度を維持させたいとするニーズに十分に応えることができるものではなかった。
【0062】
そこで、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1にあっては、電流の経路となる金属軸40が、胴部材30の筒内部に挿通されてなることによって、金属軸40が直接皮膚や体毛に付着した皮脂、水分、シャンプー、化粧品等に触れない。これによって、電気回路6から電極部材50までの電流の経路となる金属軸40の腐食を抑制することができ、長期間導電性の低下を抑制することができる。さらに、これによって皮膚に対する電気刺激の強度を長期にわたって維持することができ、金属軸40のみならず皮膚刺激ブラシ1全体としての寿命が延びる。
【0063】
また、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1に取付けられた複数の皮膚刺激ブラシ用ピン10における一部の皮膚刺激ブラシ用ピン10のみが、化粧品等の付着により導電性が劣化する劣化のムラを防止することができる。
【0064】
さらに、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の胴部材30が耐水性を有する場合にあっては、金属軸40が挿通されてなる胴部材30が筒内部に水分等を通しにくいことによって、金属軸40が液体と接することがなく、金属軸40の腐食を抑制するという効果がより顕著なものとなる。
【0065】
さらに、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の胴部材30がシリコーンゴムによって形成されてなる場合にあっては、シリコーンゴムの物性により優れた耐水性を発揮して、金属軸40の腐食を防止することができる。またさらに、シリコーンゴムで胴部材30を形成した場合にあっては、胴部材30が径方向に屈折可能な弾性を有する。また、同部材30は、シリコーンゴムで形成されれば、長さ方向に対する可撓性も有してなる。
【0066】
また、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の電極部材50が耐食性を有してなる場合にあっては、電極部材50の腐食を抑制することができる。これによって、電極部材50の導電性の低下を抑制することができる。
【0067】
さらに、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の電極部材50がステンレスによって構成されてなる場合にあっては、電極部材50が耐食性を有していることで電極部材50の腐食を抑制して、導電性の低下を抑制することができる。加えて、電極部材50をステンレスによって構成する場合にあっては、不動態被膜が再生する特性によって、より長期間にわたって電極部材50の腐食を抑制することができると共に、導電性の低下を抑制することができる。なお、ステンレスの不動態被膜は極めて薄いため、皮膚への電気刺激効果を阻害するものではない。さらに、電極部材50をステンレスによって構成した場合にあっては、容易に電極部材50の加工性や強度を向上させることができる。
【0068】
また、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の胴部材30と電極部材50とが隙間なく互いに接続されてなる場合にあっては、胴部材30と電極部材50との間から胴部材30の筒体内部に液体や湿気が浸入することを抑制することができる。これにより、金属軸40の腐食を抑制して、導電性の低下を抑制することができる。
【0069】
また、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1のブラシ台4と胴部材30とが隙間なく互いに接続されてなる場合にあっては、胴部材30とブラシ台4との間から胴部材30の筒体内部に液体や湿気が浸入することを抑制することができる。これにより、金属軸40若しくは基底部材20の腐食を抑制して、導電性の低下を抑制することができる。
なお、胴部材30と電極部材50との接続部分並びに胴部材30とブラシ台4との接続部分のそれぞれが隙間なく互いに密着してなる場合にあっては、胴部材30の内部への液体や湿気の浸入が防止され、特に皮膚刺激ブラシ1の導電性の低下を防止すると共に、皮膚刺激ブラシ1の寿命を延ばすことができる。また、この構成は、シリコーンゴム等の弾性を有する胴部材30を採用することで容易に構成することができる。
【0070】
また、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の電極部材50の先端が曲面に形成されてなる場合にあっては、電極部材50が皮膚に当接した際に良好な感触を得ることができる。
【0071】
次に、皮膚刺激ブラシ1の皮膚刺激ブラシ用ピン10を皮膚面に対して斜め方向から皮膚に押し当てる。
【0072】
この場合、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の金属軸40が径方向に屈曲可能な柔軟性を有してなると共に、胴部材30が径方向に屈曲可能な弾性を有してなるときは、胴部材30と金属軸40とが一体として径方向に屈曲することができる。これにより、胴部材30の弾性によって生ずる復元力によって皮膚が押圧されて、良好なマッサージ効果を得ることができる。
【0073】
さらに、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の金属軸40が第二の弾性を有することとした場合にあっては、胴部材30の弾性による復元力に加えて、金属軸40の第二の弾性による第二の復元力が作用して、より強く皮膚を押圧することができる。これにより、皮膚に対して電気刺激を与えつつ、さらに良好なマッサージ効果を得ることができる。また、例えば、金属軸40をコイルバネによって構成することで、前述の第二の弾性を得ることができる。
【0074】
次に、皮膚刺激ブラシ1の皮膚刺激ブラシ用ピン10を皮膚面に対して垂直に上方から皮膚に押し当てる。
【0075】
この場合、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の金属軸40がコイルバネにより構成されてなるときは、電極部材50をコイルバネの付勢力に抗して基端側に押し込むことができる。これにより、電極部材50が皮膚を押圧した際に、電極部材50と皮膚との衝突による衝撃を緩和させることができる。これにより、使用者の皮膚刺激ブラシ1に対する力の掛け具合の調節が容易となる。
さらに、電極部材50が基端側に押し込まれた状態では、電極部材50に対してコイルバネの付勢力が先端側に伝わる。これにより、電極部材50が皮膚を押圧することができ、より良好なマッサージを実現することができる。
また、電極部材50は胴部材30と共に基端側に押し込まれる構成に限られるものではなく、例えば、胴部材30の先端開口部34に対して摺動しながら基端側に押し込まれてもよい。
【0076】
さらに、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の胴部材30が長さ方向に対する可撓性を有してなり、電極部材50が基端側に押し込まれた際に胴部材30が長さ方向に押縮められることとした場合にあっては、コイルバネの付勢力に加えて、押縮められた胴部材30の先端側に向かう復元力が電極部材50に対して作用する。これによって、より確実に皮膚と電極部材50との接触を実現すると共に、より強い押圧刺激を得ることができる。なお、本実施形態に示す皮膚刺激ブラシ1にあっては、胴部材30が押縮められる際に、筒内部の内径を拡張させながら押縮められることで、胴部材30が縮む幅をより大きくすることが可能となり、より強い押圧感を得ることができる。
【0077】
その他、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1によって生ずる作用効果を説明する。
【0078】
本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1によれば、電極部材50から皮膚に対して与えられる低周波電流が、皮膚の血流を増加させて細胞の代謝を活発化させることができる。これにより、毛髪が生えている部位の皮膚を刺激すれば抜け毛を抑制することができる。また、顔の皮膚を刺激すれば、即効性のある皮膚のリフトアップ効果を発揮することができ、化粧を行う前の肌の状態を改善し、化粧のりを良くすることができる。
【0079】
また、前記皮膚のリフトアップ効果は、顔以外の皮膚に対しても引き締め効果として発揮でき、皮膚のたるみを抑制することができる。
【0080】
本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1は、胴部材30の基端部がハウジング2の内側面と電気回路6のハウジング2と対向する面とによって固定されてなる。これによって、皮膚刺激ブラシ用ピン10がブラシ台孔5から抜けてしまったり、若しくは押し込まれてしまったりといった問題の発生を抑制することができる。
【0081】
また、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1は、電極部材50の電極抜け止め部52が胴部材30の縮径部33と係合することで、電極部材50が胴部材30の先端開口部34から抜けてしまうことを抑制することができる。
【0082】
また、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1は、基底部材20と電極部材50とによってコイルバネが挟まれて、押縮められてなる。これにより、コイルバネに伸長力が蓄積されて、コイルバネと基底部材20及び電極部材50との当接がより確実となる。
【0083】
また、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1は、金属軸40と電極部材50との当接部分が接着剤60によって固定されてなる。さらに、接着剤60としてシリコーンゴムと接着可能なRTVゴムを使用可能である。これによって、金属軸40と電極部材50との当接がさらに確実となると共に、シリコーンゴムによって形成されてなる胴部材30から電極部材50が抜けてしまうことを防止することができる。
【0084】
さらに、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の接着剤60を導電性接着剤とした場合にあっては、仮に金属軸40と電極部材50とが離間してしまっても、接着剤60を電流が流れることで電極部材50を導電させることができる。
【0085】
さらに、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の基底凸部23がコイルバネの基端部に内嵌されてなる構成によれば、コイルバネの基端部における位置決めが確実となり、基底部材20とコイルバネとの電気的接続が確実となる。
【0086】
なお、上述した作用及び効果は、本実施形態の一例に示す皮膚刺激ブラシ1の作用及び効果であることに留意されたい。したがって、本実施形態の作用及び効果によって、本発明の技術的範囲は限定されるものではない。
【符号の説明】
【0087】
1 皮膚刺激ブラシ
2 ハウジング
3 柄
4 ブラシ台
5 ブラシ台孔
6 電気回路
7 スルホール
10 皮膚刺激ブラシ用ピン
20 基底部材
21 ピン
22 基底フランジ
23 基底凸部
30 胴部材
31 基端開口部
32 胴抜け止め部
33 縮径部
34 先端開口部
40 金属軸
50 電極部材
51 軸部
52 電極抜け止め部
60 接着剤
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2021-03-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄及び該柄の一端に設けられてなるブラシ台を構成するハウジングと、
前記ハウジングに収容されてなる電気回路と、
前記ブラシ台に突設されてなる複数の皮膚刺激ブラシ用ピンと、を備えてなり、
前記皮膚刺激ブラシ用ピンは、
前記電気回路から導電可能に前記電気回路に接続された金属製の基底部材と、
細長の筒体であって、前記基底部材が基端部に配設されてなる胴部材と、
前記胴部材の先端側の開口に接続されて、先端が露出してなる電極部材と、
前記胴部材の筒内部に挿通されて、前記基底部材と前記電極部材とを連結する金属軸と、を有する
ことを特徴とする皮膚刺激ブラシ。
【請求項2】
前記胴部材と前記ブラシ台とが一体として形成されてなる
ことを特徴とする請求項1に記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項3】
前記基底部材は、前記金属軸の基端部と一体として構成された前記金属軸の一部分として構成されてなる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項4】
前記電極部材は、耐食性を有する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項5】
前記電極部材は、ステンレスにより構成されてなる
ことを特徴とする求項1~4のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項6】
前記金属軸は、径方向に屈曲可能な柔軟性を有してなり、
前記胴部材は、径方向に屈曲可能な弾性を有してなる
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項7】
前記金属軸は、前記電極部材を先端側に付勢してなるコイルバネであり、
前記電極部材に対して基端側に働く力が与えられた際に、前記電極部材は前記コイルバネの付勢力に抗して基端側に押し込まれる
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項8】
前記胴部材は、長さ方向に対する可撓性を有してなり、
前記電極部材が基端側に押し込まれた際に、前記胴部材が長さ方向に押縮められる
ことを特徴とする請求項7に記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項9】
前記胴部材は、耐水性を有する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項10】
前記胴部材は、シリコーンゴムによって形成されてなる
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項11】
前記電気回路は、低周波電流を、前記基底部材から前記金属軸を介して前記電極部材に対して印加可能に構成されてなる
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【手続補正書】
【提出日】2021-07-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄及び該柄の一端に設けられてなるブラシ台を構成するハウジングと、
前記ハウジングに収容されてなる電気回路と、
前記ブラシ台に突設されてなる複数の皮膚刺激ブラシ用ピンと、を備えてなり、
前記皮膚刺激ブラシ用ピンは、
前記電気回路から導電可能に前記電気回路に接続された金属製の基底部材と、
細長の筒体であって、前記基底部材が基端部に配設されてなる胴部材と、
前記胴部材の先端側の開口に接続されて、先端が露出してなる電極部材と、
前記胴部材の筒内部に空隙を設けて挿通されて、前記基底部材と前記電極部材とを、前記胴部材の長さ方向に押し縮められた状態で連結する金属軸と、を有し、
前記金属軸は、径方向に屈曲可能な柔軟性を有してなり、
前記胴部材は、径方向に屈曲可能な弾性を有してなる
ことを特徴とする皮膚刺激ブラシ。
【請求項2】
前記金属軸は、前記電極部材を先端側に付勢してなるコイルバネである
ことを特徴とする請求項1に記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項3】
前記胴部材は、長さ方向に対する可撓性を有してなり、
前記電極部材が基端側に押し込まれた際に、前記胴部材が長さ方向に押縮められる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項4】
前記胴部材と前記ブラシ台とが一体として形成されてなる
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項5】
前記基底部材は、前記金属軸の基端部と一体として構成された前記金属軸の一部分として構成されてなる
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項6】
前記電極部材は、耐食性を有する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項7】
前記電極部材は、ステンレスにより構成されてなる
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項8】
前記胴部材は、耐水性を有する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項9】
前記胴部材は、シリコーンゴムによって形成されてなる
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【請求項10】
前記電気回路は、低周波電流を、前記基底部材から前記金属軸を介して前記電極部材に対して印加可能に構成されてなる
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の皮膚刺激ブラシ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
そこで、上記課題を解決する手段として本発明に係る皮膚刺激ブラシは、柄及び該柄の一端に設けられてなるブラシ台を構成するハウジングと、前記ハウジングに収容されてなる電気回路と、前記ブラシ台に突設されてなる複数の皮膚刺激ブラシ用ピンと、を備えてなり、前記皮膚刺激ブラシ用ピンは、前記電気回路から導電可能に前記電気回路に接続された金属製の基底部材と、細長の筒体であって、前記基底部材が基端部に配設されてなる胴部材と、前記胴部材の先端側の開口に接続されて、先端が露出してなる電極部材と、前記胴部材の筒内部に空隙を設けて挿通されて、前記基底部材と前記電極部材とを、前記胴部材の長さ方向に押し縮められた状態で連結する金属軸と、を有し、前記金属軸は、径方向に屈曲可能な柔軟性を有してなり、前記胴部材は、径方向に屈曲可能な弾性を有してなることを特徴とする。