(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022030296
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】電子機器および表示装置
(51)【国際特許分類】
H05K 5/02 20060101AFI20220210BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20220210BHJP
H05K 7/14 20060101ALI20220210BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
H05K5/02 A
H04N5/64 551Z
H05K7/14 E
H05K7/20 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020134192
(22)【出願日】2020-08-06
(71)【出願人】
【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(74)【代理人】
【識別番号】100155608
【弁理士】
【氏名又は名称】大日方 崇
(72)【発明者】
【氏名】中村 赳教
【テーマコード(参考)】
4E360
5E322
5E348
【Fターム(参考)】
4E360AB05
4E360BA01
4E360BD05
4E360CA02
4E360EA11
4E360EC04
4E360EC12
4E360ED02
4E360ED13
4E360GA07
4E360GA24
4E360GB04
5E322AA03
5E348AA03
5E348AA08
5E348AA13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電子ユニットが脱落することを抑制する可動フックを備える電子機器および表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、フロントキャビネット4aと、フロントキャビネット4aに取り付けられた電子ユニット6と、電子ユニット6をフロントキャビネット4aに固定する固定部7とを備える。固定部7に含まれる可動フック71は、電子ユニット6をフロントキャビネット4aに固定する。ラジエーションプレート5aに設けられる移動制限部8は、外部から衝撃が加わった場合に、可動フック71の移動を制限する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体部と、
前記筐体部に取り付けられた電子ユニットと、
前記筐体部に設けられ、前記電子ユニットを前記筐体部に固定する可動フックを含む固定部と、
前記可動フックの移動を制限する移動制限部と、を備える、電子機器。
【請求項2】
前記移動制限部と、前記可動フックとの間には、隙間が設けられている、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記移動制限部に一体的に設けられ、前記電子ユニットが取り付けられた状態の前記筐体部の取付対象への取付時に、前記筐体部に取り付けられた状態の前記電子ユニットを誘導する誘導部をさらに備える、請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記固定部は、前記可動フックと、固定フックとを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記固定部は、前記可動フックとしての第1可動フックと、第2可動フックとを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記移動制限部は、前記第1可動フックおよび前記第2可動フックの各々に対して、個別に設けられている、請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
表示パネルと、
前記表示パネルの長手方向に略平行な方向に延びるように設けられ、前記表示パネルの熱を放熱する放熱部と、をさらに備え、
前記移動制限部は、前記放熱部に一体的に設けられている、請求項1~6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記放熱部は、金属製であり、
前記移動制限部は、金属製の前記放熱部の一部に対して曲げ加工を行うことにより、前記放熱部に一体的に形成されている、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記移動制限部は、前記表示パネルの長手方向に略平行な方向において、前記放熱部の端部に設けられている、請求項7または8に記載の電子機器。
【請求項10】
表示パネルと、
前記表示パネルに対して背面側に設けられたリアフレームと、をさらに備え、
前記移動制限部は、前記リアフレームに一体的に設けられている、請求項1~6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項11】
前記電子ユニットは、リモコン操作用のセンサユニットである、請求項1~10のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項12】
表示パネルと、
前記表示パネルに対して前面側に設けられた前側筐体部と、
前記表示パネルの熱を放熱する放熱部と、
前記表示パネルに対して背面側に設けられたリアフレームと、
前記前側筐体部に取り付けられた電子ユニットと、
前記前側筐体部に設けられ、前記電子ユニットを前記前側筐体部に固定する可動フックを含む固定部と、
前記可動フックの移動を制限する移動制限部と、を備え、
前記移動制限部は、前記放熱部または前記リアフレームに一体的に設けられている、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子機器および表示装置に関し、特に、可動フックを備える電子機器および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、可動フックを備える電子機器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、電子選局形式のテレビジョン受像機(電子機器、表示装置)が開示されている。このテレビジョン受像機は、選局電圧発生回路および電子部品を配置したプリント板(電子ユニット)と、プリント板を保持する保持枠とを備えている。この保持枠は、弾性変形可能な腕片(可動フック)を含んでいる。このテレビジョン受像機では、腕片によりプリント板が固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたテレビジョン受像機では、腕片によりプリント板が固定されているため、外部から衝撃が加わった場合に、外部からの衝撃に起因してプリント板が乱雑に動いて腕片が開いてしまう可能性がある。この場合、腕片が開いたことに起因して腕片(可動フック)からプリント板(電子ユニット)が脱落してしまうという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、外部から衝撃が加わった場合に、可動フックが開くことに起因して可動フックから電子ユニットが脱落することを抑制することが可能な電子機器および表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による電子機器は、筐体部と、筐体部に取り付けられた電子ユニットと、筐体部に設けられ、電子ユニットを筐体部に固定する可動フックを含む固定部と、可動フックの移動を制限する移動制限部と、を備える。
【0008】
この発明の第1の局面による電子機器では、上記のように、電子ユニットを筐体部に固定する可動フックの移動を制限する移動制限部を設ける。これにより、外部から衝撃が加わった場合に、移動制限部により可動フックの移動を制限することができる。その結果、可動フックが、電子ユニットが脱落する程開いて(移動して)しまうことを抑制することができる。これにより、外部から衝撃が加わった場合に、可動フックが開くことに起因して可動フックから電子ユニットが脱落することを抑制することができる。
【0009】
上記第1の局面による電子機器において、好ましくは、移動制限部と、可動フックとの間には、隙間が設けられている。このように構成すれば、電子機器の組立完了後には、移動制限部により可動フックの移動を制限しつつ、電子機器の組立時には、移動制限部と、可動フックとが干渉することを抑制することができる。その結果、電子機器の組立を容易に行うことができる。
【0010】
上記第1の局面による電子機器において、好ましくは、移動制限部に一体的に設けられ、電子ユニットが取り付けられた状態の筐体部の取付対象への取付時に、筐体部に取り付けられた状態の電子ユニットを誘導する誘導部をさらに備える。このように構成すれば、誘導部により、電子ユニットを所定の位置に容易に配置することができる。また、誘導部を移動制限部に一体的に設けるので、誘導部を設ける場合にも、構造の複雑化を抑制することができる。
【0011】
上記第1の局面による電子機器において、好ましくは、固定部は、可動フックと、固定フックとを含む。このように構成すれば、可動フックとは異なり開かない固定フックを用いて、電子ユニットを固定することができる。その結果、電子ユニットをより確実に固定することができる。
【0012】
上記第1の局面による電子機器において、好ましくは、固定部は、可動フックとしての第1可動フックと、第2可動フックとを含む。このように構成すれば、第1可動フックと第2可動フックとの2つの可動フックを開きつつ、電子ユニットを筐体部に取り付けることができる。その結果、電子ユニットの筐体部への取付を容易に行うことができる。
【0013】
この場合、好ましくは、移動制限部は、第1可動フックおよび第2可動フックの各々に対して、個別に設けられている。このように構成すれば、固定部が第1可動フックと第2可動フックとの2つの可動フックを含む場合にも、可動フックが開くことに起因して可動フックから電子ユニットが脱落することを確実に抑制することができる。
【0014】
上記第1の局面による電子機器において、好ましくは、表示パネルと、表示パネルの長手方向に略平行な方向に延びるように設けられ、表示パネルの熱を放熱する放熱部と、をさらに備え、移動制限部は、放熱部に一体的に設けられている。このように構成すれば、既存の放熱部を利用して移動制限部を設けることができる。その結果、移動制限部を別個に独立して設ける場合に比べて、部品点数の増加を抑制することができる。
【0015】
この場合、好ましくは、放熱部は、金属製であり、移動制限部は、金属製の放熱部の一部に対して曲げ加工を行うことにより、放熱部に一体的に形成されている。このように構成すれば、単に金属製の放熱部の一部に対して曲げ加工を行うだけで、移動制限部を容易に形成することができる。
【0016】
上記移動制限部が放熱部に一体的に設けられている構成において、好ましくは、移動制限部は、表示パネルの長手方向に略平行な方向において、放熱部の端部に設けられている。このように構成すれば、放熱部の端部以外の中央部などに移動制限部を設ける場合に比べて、移動制限部を容易に設けることができる。
【0017】
上記第1の局面による電子機器において、好ましくは、表示パネルと、表示パネルに対して背面側に設けられたリアフレームと、をさらに備え、移動制限部は、リアフレームに一体的に設けられている。このように構成すれば、既存のリアフレームを利用して移動制限部を設けることができる。その結果、移動制限部を別個に独立して設ける場合に比べて、部品点数の増加を抑制することができる。
【0018】
上記第1の局面による電子機器において、好ましくは、電子ユニットは、リモコン操作用のセンサユニットである。このように構成すれば、外部から衝撃が加わった場合に、可動フックが開くことに起因して可動フックからリモコン操作用のセンサユニットとしての電子ユニットが脱落することを抑制することができる。
【0019】
この発明の第2の局面による表示装置は、表示パネルと、表示パネルに対して前面側に設けられた前側筐体部と、表示パネルの熱を放熱する放熱部と、表示パネルに対して背面側に設けられたリアフレームと、前側筐体部に取り付けられた電子ユニットと、前側筐体部に設けられ、電子ユニットを前側筐体部に固定する可動フックを含む固定部と、可動フックの移動を制限する移動制限部と、を備え、移動制限部は、放熱部またはリアフレームに一体的に設けられている。
【0020】
この発明の第2の局面による表示装置では、上記のように、可動フックの移動を制限する移動制限部を設ける。これにより、上記第1の局面による電子機器と同様に、外部から衝撃が加わった場合に、可動フックが開くことに起因して可動フックから電子ユニットが脱落することを抑制することができる。また、移動制限部を、放熱部またはリアフレームに一体的に設ける。これにより、既存の放熱部またはリアフレームを利用して移動制限部を設けることができる。その結果、移動制限部を別個に独立して設ける場合に比べて、部品点数の増加を抑制することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、上記のように、外部から衝撃が加わった場合に、可動フックが開くことに起因して可動フックから電子ユニットが脱落することを抑制することが可能な電子機器および表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】第1実施形態によるテレビジョン装置を前方から見た全体斜視図である。
【
図2】第1実施形態によるテレビジョン装置の分解斜視図である。
【
図3】第1実施形態による前側筐体部に電子ユニットを取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【
図4】第1実施形態による前側筐体部に電子ユニットを取り付けた状態を示す斜視図である。
【
図5】第1実施形態による放熱部に前側筐体部を取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【
図6】第1実施形態による放熱部に前側筐体部を取り付けた状態を示す斜視図である。
【
図7】第1実施形態による放熱部に前側筐体部を取り付けた状態を示す側面図である。
【
図8】第2実施形態によるテレビジョン装置の固定部および移動制限部を説明するための斜視図である。
【
図9】第2実施形態によるテレビジョン装置の固定部および移動制限部を説明するための側面図である。
【
図10】第3実施形態によるテレビジョン装置の固定部および移動制限部を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
[第1実施形態]
(テレビジョン装置の構成)
図1および
図2を参照して、第1実施形態によるテレビジョン装置100の主な構成について説明する。なお、テレビジョン装置100は、特許請求の範囲の「電子機器」および「表示装置」の一例である。
【0025】
第1実施形態によるテレビジョン装置100は、
図1および
図2に示すように、光源1と、光学部材2と、表示パネル3と、筐体部4とを備えている。また、テレビジョン装置100は、放送信号を受信するチューナ(図示せず)と、プロセッサを含む制御回路(図示せず)とを備えている。また、筐体部4は、フロントキャビネット4aと、リアフレーム4bと、リアカバー4cとを含んでいる。なお、フロントキャビネット4aは、特許請求の範囲の「筐体部」および「前側筐体部」の一例である。
【0026】
光源1は、リアフレーム4bに設けられている。光源1は、光学部材2に向かって光を照射するように構成されている。光源1は、複数のLED(Light Emitting Diode)を有している。LEDは、表示パネル3の長手方向(X方向)に略平行な方向に一直線状に並んで配置されている。第1実施形態における光源1は、いわゆるバックライト方式の光源である。
【0027】
光学部材2は、表示パネル3の表示面3aに略垂直な方向(Z方向)において、表示パネル3とリアフレーム4bとの間に配置されている。光学部材2は、Z方向から見て、矩形の平板形状に形成されている。光学部材2は、光源1から光が照射される。光学部材2は、反射シート2aと、拡散板2bと、光学シート2cと、光学シート2dとを含んでいる。反射シート2aと、拡散板2bと、光学シート2cと、光学シート2dとは、リアフレーム4b側(Z2方向側)から表示パネル3側(Z1方向側)に向かって、この順に積層されている。
【0028】
反射シート2aは、光源1からの光の一部を、拡散板2bに向かって反射するように構成されている。拡散板2bは、光源1からの光を拡散するように構成されている。光学シート2cおよび光学シート2dは、光の偏光方向の調整、および、光の拡散の抑制などを行うとともに、表示パネル3に対して光を照射するように構成されている。
【0029】
表示パネル3は、液晶表示パネルである。表示パネル3は、光学部材2を透過した光に対して、液晶の透過率を変化させることにより、画像の表示を行うように構成されている。表示パネル3は、矩形の平板形状に形成されている。表示パネル3は、X方向に長手方向を有し、Y方向に短手方向を有している。また、表示パネル3は、液晶駆動回路3bを含んでいる。液晶駆動回路3bは、COF(Chip On Film)型の半導体パッケージを有している。液晶駆動回路3bは、表示パネル3のY2方向側の端部(長辺)に、表示パネル3の長手方向(X方向)に沿って延びるように設けられている。
【0030】
フロントキャビネット4aは、表示パネル3に対して前面側(Z1方向側)に設けられた額縁部である。フロントキャビネット4aは、矩形の枠状に形成されている。フロントキャビネット4aは、樹脂製である。また、フロントキャビネット4aは、ねじなどの固定具により、リアフレーム4bに取り付けられている。具体的には、フロントキャビネット4aは、Y2方向側においては、後述するラジエーションプレート5aおよび5bを介して、リアフレーム4bに取り付けられている。
【0031】
リアフレーム4bは、光源1、光学部材2、および、表示パネル3などを支持する支持部材である。リアフレーム4bは、表示パネル3および光学部材2に対して背面側(Z2方向側)に設けられている。リアフレーム4bは、金属製である。また、リアフレーム4bには、ラジエーションプレート5aおよび5bが設けられている。
【0032】
ラジエーションプレート5aおよび5bは、ねじなどの固定具(図示せず)により、リアフレーム4bのY2方向側の端部(長辺)に取り付けられている。ラジエーションプレート5aおよび5bは、表示パネル3の長手方向に略平行な方向(X方向)に延びる細長状の平板形状の部材である。ラジエーションプレート5aおよび5bは、表示パネル3の熱を放熱するように構成されている。具体的には、ラジエーションプレート5aおよび5bは、表示パネル3の発熱体である液晶駆動回路3bに接触して、液晶駆動回路3bの熱を放熱するように構成されている。ラジエーションプレート5aおよび5bは、放熱性に優れた鉄などの金属製である。なお、ラジエーションプレート5aは、特許請求の範囲の「放熱部」の一例である。
【0033】
リアカバー4cは、リアフレーム4bに対して背面側(Z2方向側)に設けられている。リアカバー4cは、リアフレーム4bの背面(Z2方向側の面)に取り付けられた回路基板(図示せず)を、背面側から覆うように構成されている。リアカバー4cは、ねじなどの固定具(図示せず)により、リアフレーム4bの背面に取り付けられている。
【0034】
(電子ユニットの取付構造)
次に、
図3~
図7を参照して、テレビジョン装置100の電子ユニット6の取付構造について説明する。
【0035】
図3および
図4に示すように、テレビジョン装置100は、フロントキャビネット4aに取り付けられた電子ユニット6と、電子ユニット6をフロントキャビネット4aに固定する固定部7とを備えている。
【0036】
電子ユニット6は、センサユニットである。具体的には、電子ユニット6は、リモコン操作用のセンサユニットである。電子ユニット6は、赤外線によるリモコン(図示せず)からの操作信号を受信するように構成されている。電子ユニット6は、レンズ部6aと、センサ素子6bと、コネクタ6cと、回路基板6dとを含んでいる。
【0037】
レンズ部6aは、リモコンからの赤外線をセンサ素子6bに導くように構成されている。レンズ部6aの先端は、フロントキャビネット4aの開口部41を介して、外部に露出されている。
【0038】
センサ素子6bは、受光素子である。センサ素子6bは、レンズ部6aに導かれた赤外線を検出するとともに、検出信号を送信するように構成されている。
【0039】
コネクタ6cは、FFC(Flexible Flat Cable)などの配線部6eに接続されている。コネクタ6cは、配線部6eを介して、センサ素子6bからの検出信号をテレビジョン装置100の制御回路に送信するように構成されている。
【0040】
回路基板6dは、導体により配線(回路)が形成された基板である。回路基板6dには、センサ素子6bおよびコネクタ6cなどの電子部品が搭載されている。電子ユニット6は、電子部品が搭載された回路基板6dを含むユニットである。
【0041】
また、電子ユニット6には、固定部7の後述する可動フック71と係合する係合部6fと、固定部7の後述する固定フック72と係合する係合部6gとが設けられている。係合部6fは、X2方向側に配置されている。また、係合部6gは、X1方向側に配置されている。
【0042】
固定部7は、フロントキャビネット4aに設けられている。具体的には、固定部7は、フロントキャビネット4aの背面側(Z2方向側)に設けられている。固定部7は、フロントキャビネット4aの背面側(内部側)において、電子ユニット6を固定するように設けられている。また、固定部7は、フロントキャビネット4aのY2方向側の端部において、X方向の略中央に設けられている。
【0043】
固定部7は、可動フック71と、固定フック72とを含んでいる。可動フック71および固定フック72は、フロントキャビネット4aに一体的に設けられている。可動フック71および固定フック72は、フロントキャビネット4aから背面側(Z2方向側)に突出するように設けられている。可動フック71および固定フック72は、電子ユニット6を挟んで、表示パネル3の長手方向に略平行な方向(X方向)に互いに対向するように設けられている。
【0044】
可動フック71は、電子ユニット6の係合部6fと係合する係合部71aを有している。また、可動フック71は、開閉可能に構成されている。具体的には、可動フック71は、たわみ変形することにより、表示パネル3の長手方向に略平行な方向(X方向)に移動可能に構成されている。可動フック71は、根元部を基点として、先端部をX方向に沿ってたわませることが可能なように構成されている。可動フック71の根元部には、リブ71bが設けられている。
【0045】
固定フック72は、電子ユニット6の係合部6gと係合する係合部72aを有している。また、固定フック72は、開閉できないように構成されている。具体的には、固定フック72は、たわみ変形しないことにより、表示パネル3の長手方向に略平行な方向(X方向)に移動できないように構成されている。固定フック72には、固定フック72の根元部から先端部にわたって延びるリブ72bが設けられている。
【0046】
電子ユニット6は、Z1方向(取付方向)に移動されることにより、可動フック71および固定フック72に、取付方向とは反対方向(Z2方向)に抜けないように固定されるように構成されている。
【0047】
ここで、第1実施形態のテレビジョン装置100には、
図5~
図7に示すように、可動フック71の移動を制限する移動制限部8が設けられている。第1実施形態では、移動制限部8は、ラジエーションプレート5aに一体的に設けられている。具体的には、移動制限部8は、金属製のラジエーションプレート5aの一部に対して曲げ加工を行うことにより、ラジエーションプレート5aに一体的に形成されている。移動制限部8は、表示パネル3の長手方向に略平行な方向(X方向)において、ラジエーションプレート5aの端部に設けられている。移動制限部8は、平板形状に形成されている。
【0048】
移動制限部8は、可動フック71の先端側の移動を制限するように構成されている。移動制限部8は、可動フック71が開く方向(X2方向)において、可動フック71の先端側に対向するように設けられている。また、移動制限部8は、可動フック71の先端側が開く方向に移動した場合、可動フック71の先端側と当接して、可動フック71の移動を制限するように構成されている。
【0049】
また、第1実施形態では、移動制限部8と、可動フック71との間には、隙間S1が設けられている。隙間S1の大きさは、電子ユニット6の係合部6fと、可動フック71の係合部71aとの係合量よりも小さい。これにより、隙間S1の分だけ、可動フック71が開く方向(X2方向)に移動したとしても、電子ユニット6の係合部6fと、可動フック71の係合部71aとの係合が外れない。
【0050】
また、第1実施形態では、移動制限部8に、電子ユニット6が取り付けられた状態のフロントキャビネット4aの取付対象(ラジエーションプレート5aおよび5b、リアフレーム4b)への取付時に、フロントキャビネット4aに取り付けられた状態の電子ユニット6を誘導する(ガイドする)誘導部(ガイド部)9が設けられている。誘導部9は、移動制限部8に一体的に設けられている。具体的には、誘導部9は、金属製のラジエーションプレート5aの一部に対して曲げ加工を行うことにより、移動制限部8と共にラジエーションプレート5aに一体的に形成されている。誘導部9は、平板形状に形成されている。誘導部9は、移動制限部8に対して傾斜するように設けられている。
【0051】
また、電子ユニット6および固定部7は、ラジエーションプレート5aおよび5bの近傍に設けられている。具体的には、電子ユニット6および固定部7は、表示パネル3の長手方向に略平行な方向(X方向)において、ラジエーションプレート5aおよび5bの間に設けられている。
【0052】
(テレビジョン装置の組立)
次に、
図3~
図7を参照して、第1実施形態によるテレビジョン装置100の組立方法について説明する。
【0053】
図3および
図4に示すように、まず、電子ユニット6を、フロントキャビネット4aに取り付けるステップが行われる。このステップは、電子ユニット6をZ1方向に移動させることにより、電子ユニット6を固定部7の可動フック71および固定フック72に固定するステップを含んでいる。このステップは、可動フック71を開く方向(X2方向)にたわみ変形させつつ、電子ユニット6を固定部7の可動フック71および固定フック72に固定するステップを含んでいる。
【0054】
そして、
図5~
図7に示すように、電子ユニット6が取り付けられた状態のフロントキャビネット4aを、ラジエーションプレート5aおよび5bに取り付けるステップが行われる。具体的には、電子ユニット6が取り付けられた状態のフロントキャビネット4aを、ラジエーションプレート5aおよび5bを介して、リアフレーム4bに取り付けるステップが行われる。なお、リアフレーム4bは、光学部材2、表示パネル3、ラジエーションプレート5aおよび5bなどが取り付けられた状態である。また、
図5~
図7では、便宜上、光学部材2、表示パネル3、および、リアフレーム4bの図示を省略している。
【0055】
また、このステップは、電子ユニット6が取り付けられた状態のフロントキャビネット4aを、Z2方向に移動させることにより、ラジエーションプレート5aおよび5bに取り付けるステップを含んでいる。このステップは、フロントキャビネット4aに取り付けられた状態の電子ユニット6を、誘導部9により誘導しつつ、ラジエーションプレート5aおよび5bに取り付けるステップを含んでいる。このステップは、フロントキャビネット4aに取り付けられた状態の電子ユニット6を、誘導部9により、ラジエーションプレート5aおよび5bの間の所定の位置に誘導するステップを含んでいる。また、このステップは、フロントキャビネット4aに取り付けられた状態の電子ユニット6を、誘導部9により誘導することにより、可動フック71を、ラジエーションプレート5aに設けられた移動制限部8に対向する位置に配置するステップを含んでいる。これにより、フロントキャビネット4aがラジエーションプレート5aおよび5bに取り付けられた状態では、移動制限部8により、可動フック71の開く方向(X2方向)への移動を制限することが可能である。
【0056】
その後、回路基板などを、リアフレーム4bの背面に取り付けるステップ、および、回路基板などが取り付けられた状態のリアフレーム4bの背面に、リアカバー4cを取り付けるステップなどが行われる。そして、テレビジョン装置100の組み立てが完了される。
【0057】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0058】
第1実施形態では、上記のように、電子ユニット6をフロントキャビネット4aに固定する可動フック71の移動を制限する移動制限部8を設ける。これにより、外部から衝撃が加わった場合に、移動制限部8により可動フック71の移動を制限することができる。その結果、可動フック71が、電子ユニット6が脱落する程開いて(移動して)しまうことを抑制することができる。これにより、外部から衝撃が加わった場合に、可動フック71が開くことに起因して可動フック71から電子ユニット6が脱落することを抑制することができる。
【0059】
また、第1実施形態では、上記のように、移動制限部8と、可動フック71との間には、隙間S1が設けられている。これにより、テレビジョン装置100の組立完了後には、移動制限部8により可動フック71の移動を制限しつつ、テレビジョン装置100の組立時には、移動制限部8と、可動フック71とが干渉することを抑制することができる。その結果、テレビジョン装置100の組立を容易に行うことができる。
【0060】
また、第1実施形態では、上記のように、テレビジョン装置100は、移動制限部8に一体的に設けられ、電子ユニット6が取り付けられた状態のフロントキャビネット4aの取付対象への取付時に、フロントキャビネット4aに取り付けられた状態の電子ユニット6を誘導する誘導部9を備える。これにより、誘導部9により、電子ユニット6を所定の位置に容易に配置することができる。また、誘導部9を移動制限部8に一体的に設けるので、誘導部9を設ける場合にも、構造の複雑化を抑制することができる。
【0061】
また、第1実施形態では、上記のように、固定部7は、可動フック71と、固定フック72とを含む。これにより、可動フック71とは異なり開かない固定フック72を用いて、電子ユニット6を固定することができる。その結果、電子ユニット6をより確実に固定することができる。
【0062】
また、第1実施形態では、上記のように、テレビジョン装置100は、表示パネル3と、表示パネル3の長手方向に略平行な方向に延びるように設けられ、表示パネル3の熱を放熱するラジエーションプレート5aと、を備える。また、移動制限部8は、ラジエーションプレート5aに一体的に設けられている。これにより、既存のラジエーションプレート5aを利用して移動制限部8を設けることができる。その結果、移動制限部8を別個に独立して設ける場合に比べて、部品点数の増加を抑制することができる。
【0063】
また、第1実施形態では、上記のように、ラジエーションプレート5aは、金属製である。また、移動制限部8は、金属製のラジエーションプレート5aの一部に対して曲げ加工を行うことにより、ラジエーションプレート5aに一体的に形成されている。これにより、単に金属製のラジエーションプレート5aの一部に対して曲げ加工を行うだけで、移動制限部8を容易に形成することができる。
【0064】
また、第1実施形態では、上記のように、移動制限部8は、表示パネル3の長手方向に略平行な方向において、ラジエーションプレート5aの端部に設けられている。これにより、ラジエーションプレート5aの端部以外の中央部などに移動制限部8を設ける場合に比べて、移動制限部8を容易に設けることができる。
【0065】
また、第1実施形態では、上記のように、電子ユニット6は、リモコン操作用のセンサユニットである。これにより、外部から衝撃が加わった場合に、可動フック71が開くことに起因して可動フック71からリモコン操作用のセンサユニットとしての電子ユニット6が脱落することを抑制することができる。
【0066】
[第2実施形態]
次に、
図8および
図9を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、固定部が可動フックと固定フックとを含んでいる第1実施形態とは異なり、固定部が2つの可動フックを含んでいる例を説明する。なお、第1実施形態と同様の部分は同一の符号を付し、説明を省略する。
【0067】
図8および
図9に示すように、第2実施形態によるテレビジョン装置200は、上記第1実施形態の固定部7に代えて、固定部107を備えている。固定部107は、上記第1実施形態の固定フック72に代えて、可動フック172を含んでいる。すなわち、固定部107は、上記第1実施形態の可動フック71と、可動フック172とを含んでいる。なお、テレビジョン装置200は、特許請求の範囲の「電子機器」および「表示装置」の一例である。また、可動フック71および可動フック172は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1可動フック」および「第2可動フック」の一例である。また、
図8では、理解の容易化のため、電子ユニット6を取り外した状態を図示している。
【0068】
可動フック172は、電子ユニット6の係合部6gと係合する係合部172aを有している。また、可動フック172は、開閉可能に構成されている。具体的には、可動フック172は、たわみ変形することにより、表示パネル3の長手方向に略平行な方向(X方向)に移動可能に構成されている。可動フック172は、根元部を基点として、先端部をX方向に沿ってたわませることが可能なように構成されている。
【0069】
電子ユニット6は、Z1方向(取付方向)に移動されることにより、可動フック71および可動フック172に、取付方向とは反対方向(Z2方向)に抜けないように固定されるように構成されている。
【0070】
また、第2実施形態では、テレビジョン装置200は、上記第1実施形態の移動制限部8に加えて、可動フック172の移動を制限する移動制限部108を備えている。すなわち、第2実施形態では、移動制限部8および108が、可動フック71および可動フック172の各々に対して、個別に設けられている。
【0071】
移動制限部108は、ラジエーションプレート5bに一体的に設けられている。具体的には、移動制限部108は、金属製のラジエーションプレート5bの一部に対して曲げ加工を行うことにより、ラジエーションプレート5bに一体的に形成されている。移動制限部108は、表示パネル3の長手方向に略平行な方向(X方向)において、ラジエーションプレート5bの端部に設けられている。移動制限部108は、平板形状に形成されている。なお、ラジエーションプレート5bは、特許請求の範囲の「放熱部」の一例である。
【0072】
移動制限部108は、可動フック172が開く方向(X1方向)において、可動フック172に対向するように設けられている。また、移動制限部108は、可動フック172が開く方向に移動した場合、可動フック172と当接して、可動フック172の移動を制限するように構成されている。
【0073】
また、移動制限部108と、可動フック172との間には、隙間S2が設けられている。隙間S2の大きさは、電子ユニット6の係合部6gと、可動フック172の係合部172aとの係合量よりも小さい。これにより、隙間S2の分だけ、可動フック71が開く方向(X1方向)に移動したとしても、電子ユニット6の係合部6gと、可動フック172の係合部172aとの係合が外れない。
【0074】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0075】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0076】
第2実施形態では、上記のように、固定部107は、可動フック71と、可動フック172とを含む。これにより、可動フック71と可動フック172との2つの可動フックを開きつつ、電子ユニット6をフロントキャビネット4aに取り付けることができる。その結果、電子ユニット6のフロントキャビネット4aへの取付を容易に行うことができる。
【0077】
また、第2実施形態では、上記のように、移動制限部8および108は、可動フック71および可動フック172の各々に対して、個別に設けられている。これにより、固定部107が可動フック71と可動フック172との2つの可動フックを含む場合にも、可動フックが開くことに起因して可動フックから電子ユニット6が脱落することを確実に抑制することができる。
【0078】
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0079】
[第3実施形態]
次に、
図10を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第1および第2実施形態とは異なり、移動制限部がリアフレームに設けられている例を説明する。なお、第1実施形態と同様の部分は同一の符号を付し、説明を省略する。
【0080】
図10に示すように、第3実施形態のテレビジョン装置300は、上記第1実施形態の固定部7に代えて、固定部207を備えている。固定部207は、上記第1実施形態の可動フック71および固定フック72に代えて、固定フック271および可動フック272を含んでいる。なお、テレビジョン装置300は、特許請求の範囲の「電子機器」および「表示装置」の一例である。また、
図10では、理解の容易化のため、電子ユニット6を取り外した状態を図示している。また、
図10では、ラジエーションプレート5aおよび5bの図示を省略している。
【0081】
固定フック271は、電子ユニット6の係合部6fと係合する係合部271aを有している。また、固定フック271は、開閉できないように構成されている。具体的には、固定フック271は、たわみ変形しないことにより、表示パネル3の長手方向に略平行な方向(X方向)に移動できないように構成されている。
【0082】
可動フック272は、電子ユニット6の係合部6gと係合する係合部272aを有している。また、可動フック272は、開閉可能に構成されている。具体的には、可動フック272は、たわみ変形することにより、表示パネル3の短手方向に略平行な方向(Y方向)に移動可能に構成されている。可動フック272は、根元部を基点として、先端部をY方向に沿ってたわませることが可能なように構成されている。
【0083】
電子ユニット6は、Z1方向(取付方向)に移動されることにより、固定フック271および可動フック272に、取付方向とは反対方向(Z2方向)に抜けないように固定されるように構成されている。
【0084】
また、第3実施形態では、テレビジョン装置300は、上記第1実施形態の移動制限部8に代えて、移動制限部208を備えている。移動制限部208は、リアフレーム4bに一体的に設けられている。具体的には、移動制限部208は、金属製のリアフレーム4bの一部に対して絞り加工を行うことにより、リアフレーム4bに一体的に形成されている。移動制限部208は、表示パネル3の短手方向に略平行な方向(Y方向)において、リアフレーム4bの端部に設けられている。移動制限部208は、平板形状に形成されている。
【0085】
移動制限部208は、可動フック272の移動を制限するように構成されている。移動制限部208は、可動フック272が開く方向(Y1方向)において、可動フック272に対向するように設けられている。また、移動制限部208は、可動フック272が開く方向に移動した場合、可動フック272と当接して、可動フック272の移動を制限するように構成されている。
【0086】
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0087】
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0088】
第3実施形態では、上記のように、移動制限部208は、リアフレーム4bに一体的に設けられている。これにより、既存のリアフレーム4bを利用して移動制限部208を設けることができる。その結果、移動制限部208を別個に独立して設ける場合に比べて、部品点数の増加を抑制することができる。
【0089】
第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0090】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0091】
たとえば、上記第1~第3実施形態では、本発明を、テレビジョン装置に適用する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、本発明を、テレビジョン装置以外の表示装置に適用してもよい。たとえば、本発明を、PC(Personal Computer)用の表示装置などの一般的な表示装置に適用してもよい。また、たとえば、本発明を、テレビジョン装置以外の電子機器に適用してもよい。たとえば、本発明を、ブルーレイディスクレコーダ、および、プリンターなどの一般的な電子機器に適用してもよい。
【0092】
また、上記第1~第3実施形態では、電子ユニットが、フロントキャビネット(前側筐体部)に取り付けられている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、電子ユニットが、前側筐体部以外の、後側筐体部および中間筐体部などの筐体部に取り付けられていてもよい。
【0093】
また、上記第1~第3実施形態では、電子ユニットが、リモコン操作用のセンサユニットである例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、電子ユニットが、リモコン操作用以外の用途のセンサユニットであってもよい。また、電子ユニットが、センサユニットでなくてもよい。
【0094】
また、上記第1~第3実施形態では、移動制限部が、ラジエーションプレート(放熱部)またはリアフレームに一体的に設けられている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、移動制限部が、放熱部またはリアフレームとは別個に独立して設けられ、放熱部またはリアフレームに取り付けられていてもよい。また、移動制限部が、放熱部またはリアフレーム以外の部材に設けられていてもよい。この場合、可動フックの近傍の部材を利用して、移動制限部を設けることができる。
【0095】
また、上記第1~第3実施形態では、移動制限部が、金属製の部材(ラジエーションプレート(放熱部)またはリアフレーム)に設けられている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、移動制限部が、樹脂製の部材に設けられていてもよい。
【0096】
また、上記第1~第3実施形態では、固定部が、2つのフック(固定フックおよび可動フックの2つのフック、または、2つの可動フック)を含んでいる例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、固定部が、少なくとも1つの可動フックを含んでいれば、3つ以上のフックを含んでいてもよい。また、固定部が、1つの可動フックのみを含んでいてもよい。
【0097】
また、上記第1および第2実施形態では、移動制限部と、可動フックとの間に隙間が設けられている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、移動制限部と、可動フックとの間に隙間が設けられていなくてもよい。
【0098】
また、上記第1および第2実施形態では、誘導部が、移動制限部に一体的に設けられている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、誘導部が、設けられていなくてもよい。
【符号の説明】
【0099】
3 表示パネル
4a フロントキャビネット(筐体部、前側筐体部)
4b リアフレーム
5a、5b ラジエーションプレート(放熱部)
6 電子ユニット
7、107、207 固定部
8、108、208 移動制限部
9 誘導部
71 可動フック(第1可動フック)
72、271 固定フック
100、200、300 テレビジョン装置(電子機器、表示装置)
S1、S2 隙間