(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022030658
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】信号伝送装置
(51)【国際特許分類】
H03M 7/40 20060101AFI20220210BHJP
H04N 21/2383 20110101ALI20220210BHJP
H03M 7/30 20060101ALN20220210BHJP
【FI】
H03M7/40
H04N21/2383
H03M7/30 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020134800
(22)【出願日】2020-08-07
(71)【出願人】
【識別番号】000114226
【氏名又は名称】ミハル通信株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】三輪 昌寛
(72)【発明者】
【氏名】田原 雅史
(72)【発明者】
【氏名】山野 直樹
【テーマコード(参考)】
5C164
5J064
【Fターム(参考)】
5C164GA03
5C164SB23P
5C164SB41S
5C164UB23S
5C164YA21
5J064AA02
5J064BA09
5J064BC16
5J064BC26
5J064BD02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】通信回線で伝送される高周波信号を、高いデータ圧縮率で圧縮しても信号品質の劣化が少なく、伝送路中にデータの損失が生じても伸長可能な可逆圧縮技術を提供する。
【解決手段】圧縮伸長手段を含む送受信システムにおいて、送信側は、送信する高周波信号をデジタル化するアナログデジタル変換手段、デジタル化されたデジタル信号から生成されるサンプルデータが示す振幅値の出現偏りに基づいて当該振幅値の量子化に用いる圧縮量を決定する圧縮量決定手段、決定された圧縮量に基づいてサンプルデータを圧縮して圧縮データを生成する圧縮手段及び圧縮データを伝送する伝送手段を備える。圧縮手段は、サンプルデータが示す振幅値に基づいて振幅値の量子化処理に用いるビット位置情報を決定し、決定したビット位置情報を付加した後に量子化処理を行ってサンプルデータを圧縮し、圧縮データを生成する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信側から受信側へ伝送路を介して高周波信号を送信する信号伝送装置において、
送信側は受信側へ送信する高周波信号をデジタル化するアナログデジタル変換手段と、デジタル化されたデジタル信号からサンプルデータ生成手段によって生成されるサンプルデータが示す振幅値の出現偏りに基づいて当該振幅値の量子化に用いる圧縮量を決定する圧縮量決定手段と、決定された圧縮量に基づいて前記サンプルデータを圧縮することで前記送信側に送信すべき圧縮データを生成する圧縮手段と、生成された圧縮データを伝送する伝送手段を備え、
前記圧縮手段は、前記サンプルデータが示す振幅値に基づいて当該振幅値の量子化処理に用いるビット位置情報を決定し、決定されたビット位置情報を付加した後に量子化処理を行ってサンプルデータを圧縮して前記受信側に送信すべき圧縮データを生成し、
受信側は、送信側から受信した圧縮データを伸長/解凍するする伸長手段と、当該伸長手段で伸長したデジタルデータに対応する高周波信号を放送信号として生成する生成手段とを備え、
前記伸長手段は、前記送信側の位置情報決定手段で決定されたビット位置情報をもとに伸長開始位置を特定し、伸長開始位置特定手段によって特定された位置から圧縮データを伸長し、伸長されたデジタルデータに対応する高周波信号を放送信号としてのアナログ信号に変換する、
ことを特徴とする信号伝送装置。
【請求項2】
請求項1記載の信号伝送装置において、
圧縮手段は、振幅の大きさに対して不要なビットを圧縮する信号処理し、圧縮したビット数を先頭に示すことで、先頭から次の信号の位置を特定し、伝送容量が高周波伝送帯域の2倍となるサンプリングレートと、振幅ビット幅の乗算となる容量に対して、その伝送容量よりも小さくなるようにする、
ことを特徴とする信号伝送装置。
【請求項3】
請求項2記載の信号伝送装置において、
伝送容量が高周波伝送帯域の2倍となるサンプリングレートと、振幅ビット幅の乗算となる容量に対して、その伝送容量よりも小さくなるようにする、
ことを特徴とする信号伝送装置。
【請求項4】
請求項2記載の信号伝送装置において、
不要なビットが、上位ビットである、
ことを特徴とする信号伝送装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の信号伝送装置において、
送信側は、圧縮手段によって圧縮されたデジタルデータをイーサネットフォーマットに変換するフォーマット変換手段と、前記フォーマット変換手段によってフォーマット変換されたパケットデータを伝送する伝送手段を備え、
受信側は、前記伝送手段から受信した前記パケットデータを圧縮されたデジタルデータに変換するフォーマット変換手段と、当該フォーマット変換手段から出力されたデジタルデータ信号を伸長/解凍する伸長手段を備えた、
ことを特徴とする信号伝送装置。
【請求項6】
請求項5記載の信号伝送装置において、
データフォーマット変換手段は、イーサネットの規格が採用されている、
ことを特徴とする信号伝送装置。
【請求項7】
請求項5記載の信号伝送装置において、
データフォーマット変換手段は、イーサネットの規格のペイロード部分からデジタルデータを抽出する信号処理を具備する、
ことを特徴とする信号伝送装置。
【請求項8】
請求項1又は請求項2記載の信号伝送装置において、
送信側は、圧縮手段によって圧縮されたデジタルデータをイーサネットフォーマットに変換するフォーマット変換手段と、当該フォーマット変換手段によって変換されたパケットデータを符号化する符号化手段と、当該符号化手段によって符号化されたパリティパケットデータを伝送する伝送手段を備え、
受信側は、前記伝送手段から受信した前記パリティパケットデータを復号し誤りを訂正する復号化手段と、当該復号化手段から出力したパケットデータをデジタルデータに変換するフォーマット変換手段と、当該フォーマット変換手段から出力されたデジタルデータ信号を伸長/解凍する伸長手段を備えた、
ことを特徴とする信号伝送装置。
【請求項9】
請求項8記載の信号伝送装置において、
符号化手段は、圧縮したビット数を示す部分がデータ欠落してもデータ数の情報を復元する復元手段と、次のデータの位置が、データ欠落によって見失われることを回避する復号化手段を備える、
ことを特徴とする信号伝送装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の信号伝送装置において、
高周波信号は、単数又は複数のチャンネルの信号が合成された信号であり、これら高周波信号がデジタル化されたデジタル信号の振幅を表す数値の出現に偏りがある、
ことを特徴とする信号伝送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号伝送装置に関するものであり、具体的には、ヘッドエンドシステムにおける、送信側(送信器)と受信側(受信器)との間の通信回線で伝送される高周波信号の圧縮及び伸長又は解凍処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ケーブルネットワークのセンター局ヘッドエンドに設置されるヘッドエンド装置は、一般に、アンテナや自主番組を混合して光伝送路に送信する送信器と、光伝送網から信号を受信して広帯域高周波信号へ戻す受信器と、高周波信号を分配する分配システムで構成される。送信器の構成は、高周波信号又は放送信号を受信して各チャンネルごとにレベルを安定させたり不要成分を抑圧したりした後に各チャンネルを合成する構成や、変調方式や周波数を変更して合成する構成をとる。前者はパススルー方式、後者はトランスモジュレーション方式と呼ばれる。受信装置は、パススルー方式では、光変調信号を高周波信号へ戻して受像装置へ伝送する構成をとる。トランスモジュレーション方式では、セットトップボックスで受信し、変調方式を受像機が受信できる方式へ再変調して受像機へ伝送する構成をとる。またセンター局のヘッドエンドから一度サブセンターや配信局へと光伝送し、再度送信する中継送信方式の構成をとることが知られている。
【0003】
これに対し、近年、イーサネット網を利用したネットワークでは、単一の送信器に対して、複数の受信器を光インターフェースによって接続可能なセンター、サブセンターが一般的である。光インターフェースを備えているセンターでは、インターフェースの標準規格として、ギガビットイーサネット以外にも、さまざまな規格が策定されている。それらの規格に準拠した光インターフェースを介して、デジタル化した高周波信号を伝送する。
【0004】
送信器と受信器とを接続するネットワークでは、センター局の帯域幅の拡大、マルチチャンネル化、4K8Kのような高精細大容量信号等によって、大量のトラヒックが生じ、必要となる伝送容量が急激に増大する。大量のトラヒックは、例えば、送信器と受信器との間に多数の光ファイバを敷設することによって収容可能であるが、その敷設工事には高いコストが要求される。また、波長分割多重(WDM)によって多数のネットワークを多重することも考えられるが、光トランシーバ等の装置コストが増大する。特許文献1にあるように、変調方式の変換等も考えられるが、端末装置のコストが増大することが考えられる。
【0005】
コスト増大を抑えつつ、大量のトラヒックをイーサネット網で収容するため、送信器と受信器との間で、高周波信号を圧縮して伝送する技術が検討されている(特許文献2)。特許文献2では、BBUとRFUとの間で伝送される、デジタル化されたベースバンド信号のサンプルを圧縮するためのいくつかの方法が提案されている。具体的には、ハフマン符号化による圧縮、ベースバンド信号サンプルの一次又は高次の差分の計算及びその符号化による圧縮、サンプルレート、サンプル幅、バンド幅、及び変調タイプのうち少なくとも一つに基づく圧縮等が提案されている。例えば、ハフマン符号化による圧縮では、ベースバンド信号のサンプル値系列を用いてサンプル値の出現頻度を予め求め、サンプル値の出現頻度が高いほど、そのサンプル値に短い符号を割り当てることで、サンプルの圧縮を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012-60303号公報
【特許文献2】特表2011-526095号公報
【特許文献3】WO2017/110029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献2に記載のような技術では、以下のような課題がある。例えば、上述のようにハフマン符号化によってデータ圧縮を行う場合、信号に対応するサンプル値の頻度分布を利用するため、低遅延を達成できる反面、非可逆圧縮を利用しているために、信号の圧縮率が高まれば信号対雑音比が劣化し、低くなると信号対雑音比が向上するが伝送容量が大きくなってしまうという問題がある。また圧縮率が低くても非可逆圧縮された信号を伸長/解凍しても元の信号に戻らないとう問題がある。
【0008】
これまでの圧縮方式において、送信側と受信側で同じ信号対雑音比を保つ圧縮手段で複数の搬送波を同時に含むマルチキャリアのような信号の振幅の偏りが一定でない信号を最適に圧縮することができなかった。具体的には、広帯域信号又はマルチキャリアとなる信号の振幅値の出現確率密度分布は、低い値に集中するようなガウス分布であったり、ある関数特性をもたない分布として出現し、それらの算出に大きなコストがかかってしまう問題があった。
【0009】
無線優先通信や放送に用いられる高周波信号は、一般的に冗長性がなくなるように電力拡散を用いて変調されており、複数の搬送波によって情報伝送を行っている。
他にも可逆圧縮の、予測符号化、ランレングス法を適用する方式があり、予測符号化では、周囲のデータと比較し、次の値を予測し、実際の値との差分をハフマン符号などで符号化する方式だが、電力拡散されている高周波信号をアナログデジタル変換したのち、その振幅と位相情報となったIQデータに用いても周囲のデータは時間軸上で連続であり、予測困難な場合があり、実際の値を送信せざるを得ず情報圧縮の可能性が期待できない。
ランレングスでは、IQデータ事態が数値データのために、アルファベット等の連続する単語もしくは文章の冗長性を利用する方式では、電力拡散された変調信号に対しては適さない。
【0010】
更に、イーサネット網のようなネットワークでは他のデータの流入やジッタ等の雑音により、圧縮された伝送途中のデータが損失して伸長/解凍できなくなってしまう場合があった。
【0011】
本発明は上述の課題に鑑みて開発されたものであり、本発明の解決課題は、ヘッドエンドシステムにおける送信器と受信器との間の通信回線で伝送される高周波信号を、圧縮に伴う信号品質の劣化が少なく、より高いデータ圧縮率で圧縮し、伝送路中でデータの損失が生じても伸長することが可能な可逆圧縮技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、伝送路を介して接続された受信器と送信器とを備えるヘッドエンドシステムであって、前記送信器は、前記受信器へ送信する高周波信号に対応するデジタル信号をサンプルデータとして生成する生成手段と、前記生成手段によって生成されるサンプルデータが示す振幅値の出現偏りに基づいて当該振幅値の量子化に用いる圧縮量を決定する手段と、前記圧縮量に基づいて前記サンプリングデータを圧縮することで前記送信器に送信すべき圧縮データを生成する圧縮手段とを備え、前記受信器は、圧縮データを伸長する伸長手段と、伸長したデジタルデータに対応する高周波信号を放送信号として生成する生成手段とを備える。更に、前記送信器は、前記生成手段によって生成されるサンプルデータが示す振幅値に基づいて当該振幅値の量子化処理に用いるビット位置情報を決定し、決定されたビット位置情報を付加した後に量子化処理を行ってサンプルデータを圧縮して前記受信器に送信すべき圧縮データを生成する圧縮手段を備える。前記受信器は、ビット位置情報をもとに伸長開始位置を特定する特定手段と、特定手段によって特定された位置から圧縮データを伸長する伸長手段とを備え、伸長されたデジタルデータに対応する高周波信号を放送信号として生成する生成手段とを備える。
【0013】
前記送信器の入力信号は、マルチチャンネルを含む広帯域な信号であって、可逆圧縮手段を備え、圧縮後に誤り訂正を備え、前記伝送手段の途中でデータが損失しても圧縮されたデータを伸長する伸長手段を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明は次のような効果がある。
(1)高周波信号に対応するデジタル信号をサンプルデータとして生成し、生成されたサンプルデータが示す振幅値に基づいて当該振幅値の量子化処理に用いるビット位置情報を決定し、決定されたビット位置情報を付加した後に量子化処理を行ってサンプルデータを圧縮するので、当該ビット位置情報をもとに伸長開始位置を特定することができるので、確実に可逆伸長ができる。圧縮したビット数を先頭に示すことで、先頭から次の信号の位置を特定するので、精度高い可逆伸長が可能となる。
(2)圧縮手段が、振幅の大きさに対して不要なビットを圧縮する信号処理し、伝送容量が高周波伝送帯域の2倍となるサンプリングレートと、振幅ビット幅の乗算となる容量に対して、その伝送容量よりも小さくなるようにするので、圧縮に伴う信号品質の劣化が少なく、信号対雑音比(S/N)が低減しない。特に、必要データに影響の少ない上位ビットを削除してデータ圧縮した場合は、圧縮に伴う信号品質の劣化がなく、信号対雑音比(S/N)が変化しない。
(3)符号化手段は、圧縮したビット数を示す部分がデータ欠落してもデータ数の情報を復元する復元手段と、次のデータの位置が、データ欠落によって見失われることを回避する復号化手段を備えるので、伝送途中でデータが損失(欠落)しても復元性が高い。
(4)シングルキャリア、マルチキャリアに関わらず、信号の振幅に偏りがある場合には、信号対雑音比を保ちながら可逆圧縮して信号を伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】ヘッドエンドシステムの構成例を示すブロック図。
【
図3】本発明の実施形態1の圧縮伸長手段を含む送受信システムの説明図。
【
図4】本発明の実施形態1から3のマルチチャンネル高周波信号の入力手段、合成手段を示す図。
【
図5】本発明の実施形態1から3の広帯域高周波信号の入力手段を示す図。
【
図6】本発明の実施形態1から3のマルチチャンネルデジタル信号の合成手段を示す図。
【
図7】本発明の実施形態2のネットワークに適したデータフォーマットへ変換する変換手段を示す図。
【
図8】本発明の実施形態3の誤り訂正符号を付加する伝送手段を示す図。
【
図10】本発明において圧縮されたデータの一例の説明図。
【
図11】本発明において圧縮されたデータの他例の説明図。
【
図12】本発明において誤り訂正手段の一例の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。以下の説明はあくまでも本発明の実施例である。本発明はこれら実施例に限られるものではなく、発明の課題を解決できれば他の構成、作用であってもよい。
【0017】
(第1の実施形態)
図1から
図6を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0018】
[ヘッドエンドシステムの構成]
図1は、本実施形態に係るヘッドエンドシステム100の構成例を示すブロック図である。ヘッドエンドシステム100は、ネットワークに接続されたセンター1200と、受信処理等を実行する複数の受信器を備えるサブセンター1400を備える。センター1200には、地上や衛星から無線によって伝播された高周波信号を受信するアンテナ1001と、センターや他から送信される放送信号を受信する受信部と、それら信号を混合する混合部を含むヘッドエンドが設けられる。さらに、マルチチャンネル化、広帯域化した信号を受信し、伝送する送信器1201が設けられる。サブセンター1400では、送信器から送信されたデータを受信する受信器1401と再送信するためのヘッドエンドシステムと電気光変換器(E/O)1402が設けられる。E/Oの出力には更にアナログ光伝送路やネットワークが設けられ、加入者宅の受像器や音声映像再生録音装置、データ送受信端末に接続される。センター1200から加入者宅1800へ直接信号伝送しても良い。その場合は、加入者宅の近くもしくは加入者宅内に受信器1801を設置して、受像器1802で受信する。
【0019】
図1では送信器1201に対して一つのもしくは複数の受信器1401、1801が接続されている。一つもしくは複数の受信器は、ネットワーク1300を介して接続可能である。受信器1401と受信器1801は同じ構成である。以下において、受信器1004と記載した場合は受信器1401を示す場合も、受信器1801を示す場合も、両者を示す場合もある。
【0020】
ネットワーク1300は、送信器1201と受信器1004とを結ぶ通信回線であり、本実施形態では、ギガビットイーサに準拠した光回線(ネットワーク)として構成される。送信器1201と受信器1004とは、ネットワーク1300を介して、デジタル化された高周波信号を伝送する。
【0021】
図2は、ヘッドエンドシステム200における送信器1003及び受信器1004の構成例を示すブロック図である。
図1の送信器1201と
図2の送信器1003は同じ構成であり、送信器1003と記載した場合は送信器1201をも示す。
【0022】
送信器1003は、アンテナ1001と接続されるとともにアナログデジタル変換手段(ADC)1006、圧縮手段(データ圧縮手段)1007、伝送手段1100、伸長手段1008、デジタルアナログ変換手段(DAC)1009、及び受像器1005を備える。伝送手段1100は、
図1のネットワーク1300、1600と同様の構成である。伝送手段1100と記載した場合はネットワーク1300、1600をも示す。送信器1003は、アナログデジタル変換手段1006と圧縮手段1007を備える。受信器1400は、伝送手段1100を介して、受信器1004側の伸長手段1008と接続されている。
【0023】
図3では、送信器1003と受信器1004の間の信号処理について示す。送信器1003と受信器1004を実行する手段は、クロックに基づいて動作を行う、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いても良い。それ以外にも、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、ARM(Acorn Reduced instruction set computer Machine)やSoC(System On-a-Chip)等を用いてもよい。
図3のアナログデジタル変換手段11、圧縮手段13、伝送手段14、伸長手段15、デジタルアナログ変換手段17は
図2のアナログデジタル変換手段1006、圧縮手段1007、伝送手段1100、伸長手段1008、デジタルアナログ変換手段1009と同等である。
【0024】
図2の圧縮手段1007、伸長手段1008の構成については、
図9以降を用いて後述する。
図2では、本構成の主たる部分について示した。図示されていないが、圧縮手段1007の前段に、受信した高周波信号に対応するデジタルデータの信号処理を行う信号処理手段12、16があってもよい。信号処理手段12、16は、デジタルデータを直交復調によりIQ信号へ分離する機能を備え、デジタルデータのサンプリング周波数を変更するリサンプリング手段、信号レベルを一定にする自動利得制御手段(AGC)、不要信号を抑圧するデジタルフィルタ手段、マルチチャンネル信号を同時に扱うマルチチャネル処理手段、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等のクロック速度以上のサンプリング周波数を扱う信号処理手段を備える。
ヘッドエンドシステム200の圧縮手段1007、伸長手段1008は、高周波信号に対応するデジタルデータに対して、さらに直交復調後の振幅と位相を表すI信号及びQ信号のそれぞれのデジタルデータに対して、個別に後述する処理を実行することが可能である。
【0025】
図2のアナログデジタル変換手段(ADC)1006は、入力された高周波信号をサンプリング処理及び量子化処理によって、アナログ信号からデジタル信号に変換して、サンプルデータとして出力する。なお、ADC1006は、サンプリング周波数Fsでサンプリング処理を行うとともに、サンプル幅(量子化ビット数)Nビットで量子化処理を行う。ADC1006から出力されたサンプルデータは、圧縮手段1007に入力される。このように、ADC1006は、高周波信号に対応するデジタル信号を、サンプルデータとして生成する。
【0026】
圧縮手段1007は、入力されたサンプルデータに対して、1サンプル当たりNビットのサンプルデータを1サンプル当たりMビットのサンプルデータ(圧縮データ)に変換(圧縮)する圧縮手段を実行する。即ち、圧縮手段1007は、圧縮率(データ圧縮率)M/Nの圧縮処理を実行する。圧縮手段1007から出力されたMビットの圧縮データは、伝送手段1100を介して伸長手段1008に送信される。
【0027】
図2の送信器1003から伝送手段1100を介して受信器1004によって受信された圧縮データは、伸長手段1008に入力される。伸長手段1008は、入力された圧縮データに対して、1サンプル当たりMビットのサンプルデータを1サンプル当たりNビットのサンプルデータに変換(伸長)する伸長処理を実行する。伸長手段1008から出力されたNビットのサンプルデータは、図示されていない信号処理手段によって、デジタルデータに変換される。デジタルデータに対応した高周波信号がデジタルアナログ変換手段1009によって生成され、放送信号として受像器1005に送信される。
【0028】
図4から
図6は、高周波信号の状態を示している。送信器1003の構成には、様々な構成があり、マルチチャンネルのため帯域が広い構成、サンプリング周波数が高いため帯域が広い構成、デジタル信号化されたのちに合成され帯域が広い構成等が考えらえるが、それに限らないのは言うまでもない。
図4の搬送波(キャリア)は、複数のキャリアを広い帯域のシングルキャリアとして受信して、広い帯域のサンプリング周波数を用いてアナログデジタル変換手段を通しても良い。
【0029】
図5は、複数の周波数変換手段を用いて、一つの搬送波を合成してアナログデジタル変換手段を行いマルチキャリアとする構成を示す。本発明では複数の周波数変換手段を用いて、一つの搬送波を合成してアナログデジタル変換手段を行いマルチキャリアとしてもよい。
【0030】
図6は、複数の周波数変換手段と複数のアナログデジタル変換手段を行った後、合成手段を通してマルチキャリアとする構成を示す。本発明では、複数の周波数変換手段と複数のアナログデジタル変換手段を行った後、合成手段を通してマルチキャリアとしてもよい。
【0031】
[圧縮伸長手段]
図9から
図11をもとに圧縮伸長手段について説明する。
図9は、本発明の構成を示している。101は高周波信号、102は圧縮される領域、103は横軸である時間軸t、104縦軸である振幅軸A、105は高周波信号をアナログデジタル変換した振幅の分解幅、106は高周波信号をアナログデジタル変換した時間軸のサンプリング幅である。本発明では、1サンプルごとに同じ情報を示すサインビットを圧縮することで、圧縮前は105と106の掛け算したデータ数を伝送するが、圧縮後は102領域を圧縮することができる。
図10で説明する削減したビット数を表すyによってそのデータの位置が示されるため、伸長/解凍が可能である。
図9は簡単のために、5ビットで表現されているが実際の信号では、5ビットでは十分な信号対雑音比が取れない。また、圧縮の効果は少なくなるため16ビット程度の振幅分解幅105が選択される。
【0032】
例えば、
図9の高周波信号は、-16から+15の値で示される。
図9の場合、1サンプルごと出力されるデータの10進値は、0、3、5、6、7、7、7、7、6、5、3、0、-2、-5、-7、-9、・・・・となる。
振幅分解幅105に1、3、7、15、-2、-4、-8、-16が示されている。これは、ビットに対応する数値範囲を示している。例えば、0と1は、LSBのみで示される。12は4ビットで表されるため、例えば8~15の振幅値を得た場合は4ビット必要となることを示す。つまり、信号の振幅値が
図9の振幅分解幅で、最大振幅値の半分であれば、1ビット、1/4であれば、2ビット、1/8であれば3ビット圧縮することができる。
【0033】
図10と
図11は、本発明の構成のデータを送信する形態に変更した状態を示す。
図10では、
図9の1サンプルの振幅値をビット表現し、各ビットがシリアルに整列されていることを示す。デジタルデータ1ビットごと順番に送信、あるいは送信用のメモリに蓄えられる。最初のデータ位置は受信したのちに、既製(イーサネット)のフォーマットであればフレームの先頭を示すヘッダ情報から取得可能であり、独自のフォーマットであればヘッダ情報を装加する。
具体的には、先頭サンプル位置201、第2サンプル位置202、第3サンプル位置203を示す。204は送信データ全体を示す。圧縮情報ビットy205は振幅値情報ビット207が何ビット圧縮されているかを示し、サインビット情報s206は信号の符号を表す。
【0034】
図11は、直行復調後のIQ信号やIQ信号に対応するIQデジタルデータ、他のチャンネルのペアとなる信号を圧縮した場合にそのペアを崩さないように、送信する形態に変更する状態である。例えば、IQ信号の場合、サンプル210とサンプル211がペアとなり、サンプル212とサンプル213がペアとなるため、先頭位置がyによって示されることで、ペアが崩れない。
【0035】
先頭サンプル位置201から第2サンプル位置202までのデータがアナログデジタル変換手段1006(
図2)で得られた1サンプルのデータである。アナログデジタル変換手段1006から受信した高周波信号に対応するデジタルデータの振幅値に注目し、1サンプルごと不要な上位ビット(MSB:Most significant bit)を圧縮する。ビットをbitと表記することもある。ここで、下位ビット側(LSB:Least significant bit)を圧縮すると信号対雑音比が劣化してしまうが、小さな信号の上位ビットを圧縮することで、信号対雑音比の劣化は起こらない例えば、高周波信号をデジタル化したのち、十分な信号対雑音比を確保する信号フォーマットを、下記のように2の補数13ビットとする。これ以外の信号フォーマットであってもよい。
【0036】
s.xxx xxxx xxxx
「s」はサインビット、「x」は非整数部、「.」は少数点位置である。
【0037】
2の補数とは、信号の正負を示すビットsと自然数を示すビットxが分かれており、8ビットであれば次のように表す。sxxx xxxx。0から0111 1111までが正の数値で、1000 0000から 1111 1111までが負の数値である。
ここで、
+1を示す2進数は0000 0001である。
-2を示す2進数は1111 1110である。つまり、マイナス側は、数値の絶対値が大きくなるほど、自然数を表すx部分が小さくなる。+1の時、LSBの1以外はサインビットsと同じ値が連続する。-2の時、MSBの0以外は、サインビットsと同じ値が連続する。
【0038】
振幅値が13ビットで表される数値の1/(2
y)より小さい時、
図10の第2サンプル位置202から第3サンプル位置203のように、整数ビットx207を可変する。
yによって次の13ビットの最大信号対雑音比78dBに対して、データ伝送容量を圧縮しても、信号対雑音比を劣化させない手段である。
【0039】
次に、構成例を用いて具体的に圧縮と伸長について記載する。
本発明の構成例1は、13bit+3bitの圧縮数ビット。1degit当り1bit 7/16bit圧縮する。
本発明の構成例2は、13bit+3bitの圧縮数bit。1degit当り2bit 14/16bit圧縮する。
本発明の構成例3は、16bit+4bitの圧縮数bit。1degit当り1bit 15/20bit圧縮する。
本発明の構成例4は、16bit+3bitの圧縮数bit。1degit当り2bit 15/19bit圧縮する。
本発明の構成例5は、xbit+ybitの圧縮数bit。1degit当りzbit (x-Y)/(x+y)bit圧縮と一般化する。ここで、Y=z×(0,1,2…2y)である。
本発明の構成例6は、xbit+ybitの圧縮数bit。1degit当りzbit (x-Z)/(x+z)bit圧縮可能。ここで、Z=Const。Constは、一定値を表す。
【0040】
構成例1では、13ビットで信号の振幅を表現する。
例えば、yyys. xxxx xxxx xxxxとする。
信号の振幅値xを12ビット、プラスとマイナスを表すサインビットをsとする。yを圧縮数ビット、又は圧縮情報ビットとする。信号の範囲は+4095~-4096である。
【0041】
例えば、振幅の値が、+100の場合4095~129までのビットは不要になるため、上位8~12ビットを、圧縮すると5ビット圧縮される。したがって、下記のように表現される。符号中のカンマは、説明のために用い実際には存在しない。()10は10進数、()2は2進数を表す。
(5,0,100)10=(101,0,1100100)2
伸長する場合は、上位に5ビットをsと同じ符号をつければよい。伸長後、
(0,000001100100)2
【0042】
例えば、振幅が、-3000の場合、圧縮可能なビットはないため、000,1,010001001000
例えば、振幅が、-511の場合、圧縮可能ビットは、11~12ビットである。
(2,1,512)10=(011,1,1000000000)2
伸長後は、sをyの分上位に付加する。(1,111000000000)2
yの範囲は、0~7であるため、最大7ビットの圧縮が可能である。
構成例2では、1degitあたり2ビットを表す。
【0043】
例えば、振幅が-300の場合9~12ビット圧縮可能となる。
(001,1,10 1101 0100)2
このとき先頭の1=2ビットのため、伸長すると、(1,111011010100)2
よって、最大で14ビットまで圧縮できる。sを抜いたxは12ビットのため、y=7は数値がx=0の時にsも圧縮することに利用する。また、2、4、6、8、10、12ビット毎の圧縮になるため、5ビット圧縮できるような場合でも4ビットとなる。Ceilは床関数を表し、小数点以下を繰り下げする。
【0044】
例えば、振幅が126の場合、(ceil(5/2),0,126)10=(010,0,01111110)2
伸長すると、(0,000001111110)2
構成3では、16ビットの高い信号対雑音比を確保しつつ4ビット付加することで、最大レベルの時は圧縮できずデータ容量は増加するが、振幅値が小さい場合は、可逆圧縮しつつ15ビット(s以外のビット)をすべて圧縮可能である。信号としては、4095~-4096範囲の信号は圧縮率1倍以下となり、32767~4096、-4097~-32768の範囲では、4~1倍より大きくなる。OFDMやマルチキャリアのような大きな振幅が頻繁に発生しない信号の圧縮の可能性が高まる。
【0045】
構成例4は、1degit当たり2ビットを割り当てることで、構成3の最大レベルの時の圧縮率低下を抑えた。
【0046】
構成例5は、構成1から構成4を一般化した記述である。伝送情報x、圧縮情報y、サインビットをsとする。また、yの1degitに割り当てられるビットをzとすると、圧縮可能なデータは、(y[bit]+s+(x[bit]-Y[bit]))/(y+s+x),Y=z×(0,1,2…2y)となる。
【0047】
構成例6は、圧縮ビット数を一定にした場合にはyを1ビット付加とすることで圧縮したかどうかかを示す。yによってデータ圧縮率の低下を防ぐ手段である。
【0048】
例えば、z=6、x=14、y=1とする。xが255以下の場合は、圧縮が可能となり、
1,s,11111111 伸長→ s,sssss111111111
0,s,0000010000000 伸長→ s,00000100000000
となる。
【0049】
圧縮手段のあとに、符号化器を装備することで、伝送路で欠落したデータを復元し、最適に伸長/解凍する。
例えば畳み込み符号、線形符号、ブロック符号、LDPC(低密度パリティ検査)符号等を用いたり、イーサネットのような伝送路では、Pro-MPEGFEC等があげられる。
【0050】
[誤り訂正符号化手段]
本発明の構成例を、
図12を用いて説明する。圧縮手段の出力を記憶手段に送信する。記憶手段では、
図12のように行列形式にデータを配置する。
図12の301は圧縮後のデータを示し、図内のy、s、xは、前述のビットに対応する例である。圧縮データ301に対して、横方向(列方向304)に排他論理和を行った系列を列パリティ302とする。
図12の圧縮データ301の縦方向(行方向305)に排他論理和を行った系列を行パリティ303とする。301の並べ方は、行列の大きさが分かっていれば、yによって次のデータ位置が分かっているため、一つのサンプル値が次の行へわたっていても可能である。
伸長に使用する圧縮データは301であるが、列パリティ302と行パリティ303を同時に送信する。306は記憶手段の最初の位置(行,列)=(1,1)、307は記憶手段の最後の位置(5,5)を示す。このように、304の列方向にデジタルデータ、305の行方向に記憶手段の深さを表し、行列であらわすことも可能である。例えば、
図12の(2,4)は0である。実際に送信されるデジタルデータは302と303を含む。
【0051】
[誤り訂正復号化手段]
次に、受信器1004で(1,1)から(6,5)までのデータを受信した際に、仮に(1,1)から(5,5)の横方向排他論理和と縦方向排他論理和が受信した302と303と異なる場合、データにエラーがあることが分かるため、修正を行うことが可能である。この手段の説明では、301の各要素(行,列)の一つ一つが0か1の論理値であったが、それらが一つのまとまったパケットデータ等に拡張することは容易である。
【0052】
[送信処理]
圧縮手段1007から出力されたサンプルデータ(圧縮データ)は、圧縮情報付加が付加される。圧縮情報y205は、入力された圧縮データに、受信側となる受信器1004の伸長手段1008 における伸長処理で用いる制御情報(圧縮情報)を付加し、伝送手段1100を介して受信器1004に送信する。この制御情報には、振幅情報x207の圧縮したビット数y205よって特定された圧縮量示す情報が含まれる。
【0053】
以上説明したように、本実施形態によれば、振幅値に偏りがあれば、偏った部分に対応する量子化ビットに対し圧縮処理が行われるため、圧縮前の振幅値と圧縮後の振幅値との誤差をなくすことができる。したがって、本実施形態によれば、振幅値の偏りや信号対雑音比に応じてデータ圧縮に用いる圧縮可能な上位ビットを適応的に制御することによって、圧縮処理に伴う信号品質の劣化(即ち、量子化雑音)をなくし、高い圧縮率で高周波信号を圧縮することが可能となる。
【0054】
なお、圧縮情報y205は、最小で1サンプル単位で更新していくことが可能である。このため、圧縮処理及び解凍処理に起因した処理遅延量を、低く抑える(例えば100ns以下)ことが可能である。例えば、高周波信号をデジタル化する、アナログデジタル変換手段1006のサンプリングレート(1000Msps)の10サンプル分で更新可能である。
【0055】
(第2の実施形態)
図7に本発明の第2の実施形態を示す。
図7の
図3に対する変更点は、データフォーマットの変換手段51と受信器内のデータフォーマット変換手段52である。
圧縮手段を行ったあと、伝送手段に応じてデータの保存形状を変更する。例えば、イーサネットの場合は、IEEE802.3等に準じた既製のデータフォーマットに変換し、ヘッダが付加される。また、レイヤーごと異なるヘッダとなっても良い。CPRIのような特殊な伝送フォーマットに合わせることも可能である。ここで、yがデータの先頭にあり、圧縮したビット数を表現しているので、データの位置を把握することができる。イーサネットのような1フレームが決まっている場合、フレームの先頭を見つけることは容易であるため、フレームの先頭からデータを読み出せばよい。
【0056】
(第3の実施形態)
図8に本発明の第3の実施形態を示す。
図8の
図7に対する変更点は、符号化手段61と復号化手段62である。
実施形態3では、既製もしくは独自のフォーマットに変換されたデータに対し誤り訂正符号化をすることで、伝送手段でデータ損失が起きた場合でもデータの欠落を保護することができる。
【0057】
本発明の好ましい実施形態を示して説明したが、本発明がこれらの実施形態だけに限定されることはなく、本発明の請求項に記載の精神及び範囲から離脱することなく、変更、変形、修正、置換及び均等物追加が可能である。
【符号の説明】
【0058】
11 アナログデジタル変換手段
12 信号処理手段
13 圧縮手段
14 伝送手段
15 伸長手段
16 信号処理手段
17 デジタルアナログ変換手段
21 周波数変換手段
22 サンプリングレート変換手段
31 周波数変換手段
32 合成手段
41 周波数変換手段
42 デジタルアナログ変換手段
43 合成手段
51 データフォーマット変換手段
52 データフォーマット変換手段
61 符号化手段
62 復号化手段
100 ヘッドエンドシステム
101 高周波信号
102 圧縮領域
103 時間軸t
104 振幅軸A
105 振幅の分解幅
106 サンプリング幅又は標本化幅
200 ヘッドエンドシステム
201 先頭サンプル位置(第1サンプル先頭位置)
202 第2サンプル位置
203 第3サンプル位置
204 送信データ全体
205 圧縮情報ビット、圧縮数ビット
206 サインビット
207 伝送情報ビット(高周波信号に対応したデジタルデータ)
210 第1サンプル
211 210とペアとなる異なる第1サンプル
213 第2サンプル(又は210とペアとなる異なる第1サンプル)
214 213とペアとなる異なる第2サンプル(又は210とペアとなる異なる第1サンプル)
301 メモリ構造例
302 列パリティ
303 行パリティ
304 列方向、信号データ
305 行方向、メモリ深さ
306 アドレス(1,1)番目データ例
307 アドレス(5,5)番目データ例
1001 アンテナ
1002 放送信号
1003、1201 送信器
1004、1401、1801 受信器
1005、1802 受像器、音声映像再生録音装置、データ送受信端末
1006 アナログデジタル変換手段
1007 圧縮手段
1008 伸長手段
1009 デジタルアナログ変換手段
1100 伝送手段
1200 センター
1300 ネットワーク、通信回線、伝送路(伝送手段)
1400 サブセンター
1402 E/O(電気光変換手段)
1600 ネットワーク、通信回線、伝送路(伝送手段)
1700 加入者 受信器設置場所(1005)
1800 加入者 加入者宅