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  • 特開-鉄道模型用車輪清掃装置 図1
  • 特開-鉄道模型用車輪清掃装置 図2
  • 特開-鉄道模型用車輪清掃装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022030944
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】鉄道模型用車輪清掃装置
(51)【国際特許分類】
   A63H 19/24 20060101AFI20220210BHJP
   A63H 19/22 20060101ALI20220210BHJP
   B08B 1/00 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
A63H19/24
A63H19/22
B08B1/00
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020135283
(22)【出願日】2020-08-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】318015345
【氏名又は名称】機巧株式会社
(72)【発明者】
【氏名】大石 省吾
【テーマコード(参考)】
2C150
3B116
【Fターム(参考)】
2C150CA08
3B116AA46
3B116AB53
3B116BA08
3B116BA23
(57)【要約】
【課題】手動の器具は、車輪を清掃体に接触させるだけであり、清掃体で擦る動力付きの装置に比べたら、清掃効果を期待できない。また、既存の清掃装置では、踏面は車重によって清掃体に密着するが、フランジに密着させることはできない。本発明は、鉄道模型車両において、車輪の踏面およびフランジの両方に対応する車輪清掃装置を提供する。
【解決手段】スライドバーに対してコネクティングロッドを斜めに連結したクランク機構を特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドバーに対してコネクティングロッドを斜めに連結したクランク機構を特徴とする車輪清掃装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道模型において非駆動輪に付着した汚れを除去する清掃装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄道模型車両の車輪には、走行中に集電不良やその他不具合の原因となる動力装置由来の潤滑油や線路上の塵埃などの汚れが付着する。駆動輪は通電して回転させればフェルト等の清掃体に接触するだけで清掃できる。しかし、非駆動輪は外力が加わると空転するため清掃が困難である。
【0003】
車輪を清掃する方策として、例えば特許文献1、および特許文献2に開示されたように、鉄道模型車両を手で保持しながら清掃体の上で転動して車輪を清掃する器具がある。一方、車輪の空転を防ぎながら電動のカム機構によって揺動する清掃体で踏面を擦る装置がある。車輪の空転を防ぐ方策として、非特許文献1に示す装置は、一般的な車輪が車軸で固定されていることから、軌間に合わせて配置した左右2つの清掃体を車体の前後方向に逆向きで揺動させることによって、両輪に逆向きの力を加えて空転を抑えている。また、非特許文献2に示す装置は、清掃体を車体の横方向に揺動させるため、車輪の回転に影響しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】US005651835A
【特許文献2】特開2008-188179
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】LUX-Modellbau社カタログ2017年2月版[令和2年8月7日インターネット検索、(URL)https://www.lux-modellbau.de/cms/upload/downloads/kataloge_flyer_prospekte/Spur_N/Spur_N_Produktflyer_3_2014_.pdf]
【非特許文献2】株式会社トミーテックホームページ[令和2年8月7日インターネット検索、(URL)https://www.tomytec.co.jp/tomix/products/n/6415.html]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、手動の器具は、車輪を清掃体に接触させるだけであり、清掃体で擦る動力付きの装置に比べたら、清掃効果を期待できない。また、既存の清掃装置では、踏面は車重によって清掃体に密着するが、フランジに密着させることはできない。
【0007】
本発明は、鉄道模型において車輪の踏面に加えてフランジにも清掃体を密着させる車輪清掃装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、スライドバーに対してコネクティングロッドを斜めに連結したクランク機構を特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、スライドバーに直角に働く力で、フェルト等の清掃体をフランジに密着できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は実施例1の平面および各側面図である。
図2図2は実施例1におけるクランク機構の動作図である。
図3図3は車輪1aおよび清掃体2の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0011】
本発明の実施例1に関して、図1図3を用いて説明する。
【0012】
車輪清掃装置に備えられた一対のクランク機構は、それぞれの位相が180度異なるクランク5と平行するスライドバー11が、対向して斜めに配置されたコネクティングロッド9によりピロボール14を介して連結されている。
【0013】
点Pに働く力のうち基板12に平行な成分Fbは、スライドバー11に平行なFdと直角なFwに分けられる。
【0014】
車輪1aには、清掃体2をフランジ1dに密着させる横圧Qが働く。
【符号の説明】
【0015】
1 鉄道模型車輌
1a 車輪
1b 車軸
1c 踏面
1d フランジ
2 清掃体
3 リニアガイド
4 ギヤボックス
5 クランク
6 モータ
7 スイッチ
8 脚
9 コネクティングロッド
10 電池ボックス
11 スライドバー
12 基板
13 クランクシャフト
14 ピロボール
15 車止め
P コネクティングロッド9とスライドバー11の関節部中心
Fb Pに働く力のうち基板12の平面に平行な成分
Fd Pに対するFの平行成分
Fw Pに対するFの直角成分
Q 横圧
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2021-02-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドバーに対してコネクティングロッドを斜めに連結した一対のクランク機構を有し、一方のクランク機構の位相に対して他方のクランク機構の位相が180度異なる前記一対のクランク機構によって、前記スライドバーに装着した清掃体を交互に車輪のフランジへ密着させることを特徴とする鉄道模型用車輪清掃装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
例えばレシプロエンジンにおけるサイドスラストのように、往復スライダ・クランク機構では、コネクティングロッドの傾斜によって、スライダを横方向に押す力が生じる現象が知られており、本発明によると、電池ボックス10を電源とするモータ6によって駆動するクランク5から斜めに配置されたコネクティングロッド9を介して、スライドバー11に直角に働く力Fwに起因して生じる横圧Qで、フェルト等の清掃体車輪1aのフランジ1dに密着できる利点がある。