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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022031039
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】着脱に適した防汚管路バルブ
(51)【国際特許分類】
   F16K 27/00 20060101AFI20220210BHJP
   F16L 37/096 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
F16K27/00 C
F16L37/096
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020140513
(22)【出願日】2020-08-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2020-11-25
(31)【優先権主張番号】202010781867.0
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520321465
【氏名又は名称】杭州易薪科技創新有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】朱正直
【テーマコード(参考)】
3H051
3J106
【Fターム(参考)】
3H051BB02
3H051CC15
3H051FF02
3H051FF13
3J106BC04
3J106EB02
3J106ED06
3J106ED09
3J106EE13
3J106EF04
3J106EF15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】着脱に適した防汚管路バルブを提供する。
【解決手段】防汚管路バルブは、弁体の両端にそれぞれ固定される入水管2および出水管とを含み、入水管2の内端管壁には、弁体に向かう方向に沿って順次に、少なくとも一対の固定構造4と、一つの止封構造5と、二つの抵触構造6とが取付けられており、固定構造4は、外設排汚水管を入水管2の内部に固定し、止封構造6は、外設排汚水管と入水管2との間の隙間を止封し、抵触構造6は、外設排汚水管と入水管2の間の固定を補強する。固定構造4は、入水管2の内端に開設される取付溝と、回転軸によって取付溝内に回転自在に接続される回動ブロックと、回動ブロックの入水管2寄りの側面に取付けられる複数個の係合歯と、および回動ブロックの回転軸と反対側の一端を位置決めする位置決め部材とを含み、係合歯と回動ブロックとの間に係合歯を伸縮させる伸縮部材が接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱に適した防汚管路バルブであって、
弁体1と、弁体1の両端にそれぞれ固定される入水管2および出水管3とを含み、入水管
2の内端管壁には、弁体1に向かう方向に沿って順次に、対称関係を呈する少なくとも一
対の固定構造4と、一つの止封構造5と、対応関係を呈する二つの抵触構造6とが取付け
られており、固定構造4は、外設排汚水管を入水管2の内部に固定するためのものであり
、止封構造5は、外設排汚水管と入水管2との間の隙間を止封するためのものであり、抵
触構造6は、外設排汚水管と入水管2の間の固定の強固さを補強するためのものであり、
すべての固定構造4はそれぞれ、入水管2の内端に開設される取付溝41と、回転軸44
によって取付溝41内に回転自在に接続される回動ブロック42と、回動ブロック42の
入水管2寄りの側面に取付けられる複数個の係合歯43と、および回動ブロック42の回
転軸44と反対側の一端を位置決めする位置決め部材45とを含み、係合歯43と回動ブ
ロック42との間に係合歯43を伸縮させる伸縮部材46が接続される、
ことを特徴とする着脱に適した防汚管路バルブ。
【請求項2】
位置決め部材45は、回動ブロック42の入水管2寄りの一端に固定される固定ブロック
451と、入水管3に開設され固定ブロック451に係合する係合溝452と、固定ブロ
ック451の伸縮部材46と反対側の側面に開設される嵌挿溝と、嵌挿溝内に挿設される
挿杆453と、挿杆453および嵌挿溝の内端に固定される第1圧縮ばね454と、挿杆
453を押すボタン455と、およびボタン455を横方向のみ移動可能に制限し外部と
係合溝452を連通させる挿孔456とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱
に適した防汚管路バルブ。
【請求項3】
回動ブロック42の伸縮部材46寄りの側面は第1弧面4aとし、第1弧面4aの弧面円
心が回転軸44の軸心に位置し、取付溝41の回動ブロック42寄りの側面は第1弧面4
aに合わせる第2弧面4bとし、第1弧面4aと第2弧面4b間の距離が係合歯43の歯
高より小さい、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱に適した防汚管路バルブ。
【請求項4】
第2弧面4bの係合歯43側は係合歯43の側面に合わせる斜坂4cとし、斜坂4cと最
外左側の係合歯43との隙間をより小さい、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱に適
した防汚管路バルブ。
【請求項5】
伸縮部材46は、係合歯43の底端に固定されるT型ブロック461と、回動ブロック4
2に開設され、T型ブロック461が直線状に滑動でき且つその脱離を防止できる限位滑
り溝463と、T型ブロック461と限位滑り溝463の底端との間に固定される第2圧
縮ばね462とを含み、限位滑り溝463の溝深が係合歯43の歯高より大きい、ことを
特徴とする請求項1に記載の着脱に適した防汚管路バルブ。
【請求項6】
止封構造5は、入水管2の内部に開設される環形構造の蓄気溝51と、蓄気溝51の内部
で滑動する環形滑動板52と、環形滑動板52の回動ブロック42寄りの一端に垂直に固
定される推杆53と、環形滑動板52の左端と蓄気溝51の溝壁との間に固定される第1
引張ばね54と、入水管2の内壁に取付けられる空心環形構造のゴムリング55と、およ
び蓄気溝51とゴムリング55内部を連通させる通気路56とを含む、ことを特徴とする
請求項1に記載の着脱に適した防汚管路バルブ。
【請求項7】
抵触構造6は、環形滑動板52の推杆53と反対側の一端に固定される抵触杆62と、入
水管2に開設され抵触杆62を直線状のみに移動可能にする横溝61と、入水管2に開設
され入水管2内部と横溝61を連通させる滑孔63と、滑孔63内で滑動する挟み板64
と、両端がそれぞれ挟み板64と滑孔63の内壁に固定する第2引張ばね65とを含み、
挟み板64と抵触杆62の対向面がいずれも斜面とする、ことを特徴とする請求項6に記
載の着脱に適した防汚管路バルブ。
【請求項8】
出水管3の弁体1と反対側の一端に汚水内の大粒の不純物の侵入を遮断するための防汚構
造7が着脱可能に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱に適した
防汚管路バルブ。
【請求項9】
防汚構造7は、出水管3の外端に套設される保護カバー71と、保護カバー71の内壁間
に固定される横杆73と、横杆73に回動自在に接続される断面十字状のピン軸74と、
ピン軸74の上下両端に固定されるインペラ76およびスキージ75とを含み、保護カバ
ー71の内壁間にホッパ状を呈する濾過網77が固定され、スキージ75の濾過網77寄
りの側面にブラッシュが設けられ、保護カバー71の上開口寄りの外壁に複数個の接続孔
72が開設され、接続孔72内にネジを螺接することにより保護カバー71を出水管3の
外端に取付ける、ことを特徴とする請求項8に記載の着脱に適した防汚管路バルブ。
【請求項10】
係合歯43の歯高が回動ブロック42と入水管2の内壁との間の最小距離より大きい、こ
とを特徴とする請求項1に記載の着脱に適した防汚管路バルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブに関し、特に着脱に適した防汚管路バルブに関する。
【背景技術】
【0002】
バルブは、流体システムにおいて、流体の向きや、圧力、および流量を制御する装置であ
り、配管やデバイス内の媒体(液体、気体、粉末など)を流動および停止させ、且つその
流量を制御可能な装置である。バルブは、流体輸送管路システムにおいて制御手段として
、通路の断面積と媒体の流動方向を改変するために用いられ、例えば流体の案内、遮断、
スロットル、逆止、分岐またはオーバーフロー圧力解放等の機能を有する。流体制御に用
いられるバルブは、簡単な遮断弁から、非常に複雑的な自動制御システムで用いられる各
種類のバルブまで、種類と規格が様々である。バルブの名目直径は、極めて小さい計器弁
から、径10mと大きい工業管路用弁まで様々ある。水、水蒸気、油、気体、泥水、各種
類の腐食性媒体、液相金属や放射性流体等の各種類の流体に対する流動制御に、バルブは
使用することができる。バルブの動作圧力は、0.0013MPaから1000MPaの
超高圧まで可能であり、動作温度は270℃の超低温から1430℃の高温まで可能であ
る。
【0003】
印刷業の汚水放出分野において、外設排汚水管の端部にバルブを取付けて汚水の排出を制
御することがよく使われている。一般的バルブは、排汚水管に対して取付けるか取外すも
ので、操作が煩瑣であり、しかも別途のツールや、ドライバー等も使うことがあ流ので、
非常に不便である。また長期間で使用した後、接続箇所では漏出不都合が発生する可能性
があり、外部への汚染をもたらすことがある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、着脱に適した(着脱に便利な)防汚管路バルブを提供することである。該
バルブにおいて固定構造を設けることにより、単に簡単な操作で弁体の取り付けること、
および取り外すことを制御することができる。固定構造の固定操作によって、さらに止封
構造および抵触構造を駆動させることができる。これにより、外設防汚管路の三重固定を
効果的に実現する。別途に他の外設具を使用することがなく、取付確実性を向上するとと
もに、弁体の取付けと取り外し時間を減少することができる。また、良好な止封効果を有
することができ流ので、汚水が容易に流出できず、汚染をもたらすことがない。
【0005】
上記の問題を解決するために、下記の技術方案を採用する。
着脱に適した防汚管路バルブは、
弁体と、弁体の両端にそれぞれ固定される入水管および出水管とを含み、入水管の内端管
壁には、弁体に向かう方向に沿って順次に、対称関係を呈する少なくとも一対の固定構造
と、一つの止封構造と、対応関係を呈する二つの抵触構造とが取付けられており、固定構
造は、外設排汚水管を入水管の内部に固定するためのものであり、止封構造は、外設排汚
水管と入水管との間の隙間を止封するためのものであり、抵触構造は、外設排汚水管と入
水管の間の固定を補強するためのものであり、
すべての固定構造はそれぞれ、入水管の内端に開設される取付溝と、回転軸によって取付
溝内に回転自在に接続される回動ブロックと、回動ブロックの入水管寄りの側面に取付け
られる複数個の係合歯と、および回動ブロックの回転軸と反対側の一端を位置決めする位
置決め部材とを含み、係合歯と回動ブロックとの間に係合歯を伸縮させる伸縮部材が接続
される。
【0006】
好ましくは、位置決め部材は、回動ブロックの入水管寄りの一端に固定される固定ブロッ
クと、入水管に開設され固定ブロックに係合する係合溝と、固定ブロックの伸縮部材と反
対側の側面に開設される嵌挿溝と、嵌挿溝内に挿設される挿杆と、挿杆および嵌挿溝の内
端に固定される第1圧縮ばねと、挿杆を押すボタンと、およびボタンを横方向のみ移動可
能に制限するとともに外部と係合溝を連通させる挿孔とを含む。
【0007】
好ましくは、回動ブロックの伸縮部材寄りの側面は第1弧面とするとともに、第1弧面の
弧面円心が回転軸の軸心に位置し、取付溝の回動ブロック寄りの側面は第1弧面に合わせ
る第2弧面とするとともに、第1弧面と第2弧面間の距離が係合歯の歯高より小さい。な
お、取付溝の回動ブロック寄りの側面は第1弧面に合わせる第2弧面は、対応する、接触
する、対面する関係でもよい。且つ係合歯により第1弧面と第2弧面の入水管内壁寄り側
の開口を遮蔽することにより、汚染物の侵入を減少する。これにより、第1弧面と第2弧
面の間に汚染物が蓄積され難いようにできる。これにより汚染物が多くなると回動ブロッ
クの係止めになって、回動できなくなることを防止できる。
【0008】
好ましくは、第2弧面の係合歯側は係合歯の側面に合わせる斜坂とし、斜坂と最外左側の
係合歯との隙間をより小さく、斜坂と上記係合歯の外側面との抵触面積をより大きくさせ
ることができる。これにより係合歯を押圧して第2圧縮ばねを圧縮させることができると
ともに、隙間を減少でき、汚染物侵入の確率を減少する。
【0009】
好ましくは、伸縮部材は、係合歯の底端に固定されるT型ブロックと、回動ブロックに開
設され、T型ブロックが直線状に滑動でき且つその脱離を防止できる限位滑り溝と、T型
ブロックと限位滑り溝の底端との間に固定される第2圧縮ばねとを含み、限位滑り溝の溝
深が係合歯の歯高より大きくすることにより、係合歯を完全に限位滑り溝内に収納するこ
とができ、回動ブロックの外部へ回り離れやすくなる。
【0010】
好ましくは、止封構造は、入水管の内部に開設される環形構造の蓄気溝と、蓄気溝の内部
で滑動する環形滑動板と、環形滑動板の回動ブロック寄りの一端に垂直的に固定される推
杆と、環形滑動板の左端と蓄気溝の溝壁との間に固定される第1引張ばねと、入水管の内
壁に取付けられる空心環形構造のゴムリングと、および蓄気溝とゴムリング内部を連通さ
せる通気路とを含む。第1引張ばねによって環形滑動板が復位できる。
【0011】
好ましくは、抵触構造は、環形滑動板の推杆と反対側の一端に固定される抵触杆と、入水
管に開設され抵触杆を直線状のみに移動可能にする横溝と、入水管に開設され入水管内部
と横溝を連通させる滑孔と、滑孔内で滑動する挟み板と、両端がそれぞれ挟み板と滑孔の
内壁に固定する第2引張ばねとを含み、挟み板と抵触杆の対向面がいずれも斜面とする。
第2引張ばねによって挟み板が復位できる。
【0012】
好ましくは、出水管の弁体と反対側の一端に汚水内の大顆粒不純物の侵入を遮断するため
の防汚構造が着脱可能に取り付けられている。これにより汚水内の大量綿状不純物の直接
排出による処理困難という不都合を防止する。
【0013】
好ましくは、防汚構造は、出水管の外端に套設される保護カバーと、保護カバーの内壁間
に固定される横杆と、横杆に回動自在に接続される断面十字状のピン軸と、ピン軸の上下
両端に固定されるインペラおよびスキージとを含み、保護カバーの内壁間にホッパ状を呈
する濾過網が固定され、スキージの濾過網寄りの側面にブラッシュが設けられ、保護カバ
ーの上開口寄りの外壁に複数個の接続孔が開設され、接続孔内にネジを螺接することによ
り保護カバーを出水管の外端に取付けることができる。出水管から汚水が排出する時に、
汚水の衝撃力によりインペラを回動させる。それと同期にピン軸が回動する。それに連動
してスキージが濾過網の表面を回動しながら掃除する。濾過網を塞ぐなどの不都合を有効
的に回避する。濾過網の正常使用を有効的に保証する。
【0014】
好ましくは、係合歯の歯高が回動ブロックと入水管の内壁との間の最小距離より大きい。
即ち係合歯の上端面が入水管の内壁のある水平面より突出している。これにより、外設排
汚水管の入水管内へ取付ける際に、係合歯により抵触して固定することができる。
【0015】
従来の技術と比較して、本発明は下記の有利な効果がある。
一 本発明において簡単な操作で外設の排汚水管の入水管内への取付けと取り外しを完成
することができ、弁体の取付けと取り外しの時間を大幅に減少することができる。別途で
他の外設具を使用することがなく、便利性が高い。
二 本発明において固定構造、止封構造と抵触構造により、多重の固定を提供することが
できる。このため、取付確実性を大きく向上する。
三 本発明において止封構造と抵触構造は固定構造の操作により駆動されて動作するので
、別に単独にそれらを操作する必要がない。
四 本発明において止封構造は外設防汚管路を固定するだけでなく、外設排汚水管と入水
管の間隙を止封することもでき、汚水の漏出を減少するとともに、良好な止封作用を具備
できる。
五 本発明において位置決め部材を使用して回動ブロックを位置きめすることができ、外
設防汚管路の入水管内への固定際における回動ブロックの回動を有効に防止する。
六 本発明において第1弧面と第2弧面を互いに合わせるように設けて、両弧面を接近さ
せて間隙を減少させることにより、汚染物の蓄積を避けることができ、回動ブロックの回
動の順調度への影響を防けることができる。
七 本発明において斜坂と左外側の係合歯の傾斜度が一致とするので、左外側の係合歯と
斜坂を接近させることにより、係合歯を押圧して第2圧縮ばねを圧縮させることができ、
これにより隙間を減少でき、汚染物侵入の確率を低減させる。
八 本発明において伸縮部材を使用して係合歯を回動ブロック内に収納する。これにより
、回動ブロックが、回り込み、および回り離れることができる。また第2圧縮ばねの弾性
力により係合歯の外設防汚管路への固着力を増大する。
九 本発明において防汚構造を設けて出水管からの排水を濾過することにより、有効に汚
水内の綿状物を除去する。これにより、汚水内の綿状物の直接排出による、以降工程の処
理への悪影響を減少する。また、濾過と同時に、塞ぎ防止処理を行って、濾過網が綿状物
に塞がれることを防止する。なお、防汚構造は必要によって取付けるもので、取り外して
適応してもよい。
十 本発明において係合歯の歯高が回動ブロックと入水管の内壁との間の最小距離より大
きくされ、即ち係合歯の上端面が入水管の内壁のある水平面より突出している。これによ
り、外設排汚水管を入水管内へ取付ける時に、係合歯により抵触して固定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の回動ブロックにおける構造を示す斜視図である。
図2図1のA箇所における構成図である。
図3】本発明の入水管における構造断面図である。
図4図3のB箇所における構成図である。
図5図4のB1箇所における構成図である。
図6】本発明の止封構造と抵触構造における構成図である。
図7】本発明の構造を示す斜視図である。
図8】本発明の防汚構造の構成図である。[符号の説明]
【0017】
1 弁体
2 入水管
3 出水管
4 固定構造
4a 第1弧面
4b 第2弧面
41 取付溝
42 回動ブロック
43 係合歯
44 回転軸
45 位置決め部材
46 伸縮部材
451 固定ブロック
452 係合溝
453 挿杆
454 第1圧縮ばね
455 ボタン
456 挿孔
461 T型ブロック
462 第2圧縮ばね
463 限位滑り溝
5 止封構造
51 蓄気溝
52 環形滑動板
53 推杆
54 第1引張ばね
55 ゴムリング
56 通気路
6 抵触構造
61 横溝
62 抵触杆
63 滑孔
64 挟み板
65 第2引張ばね
7 防汚構造
71 保護カバー
72 ネジ孔
73 横杆
74 ピン軸
75 スキージ
76 インペラ
77 濾過網
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態の図面を参照して、説明する。
実施例1
図1~8に示されるように、着脱に適した防汚管路バルブは、弁体1と、弁体1の両端に
それぞれ固定される入水管2および出水管3とを含む。入水管2の内端管壁には、弁体1
に向かう方向に沿って順次に、対称関係を呈する少なくとも一対の固定構造4と、一つの
止封構造5と、対応関係を呈する二つの抵触構造6とが取付けられている。固定構造4は
、外設排汚水管を入水管2の内部に固定するためのものである。止封構造5は、外設排汚
水管と入水管2との間の隙間を止封するためのものである。抵触構造6は、外設排汚水管
と入水管2の間の固定を確実的に補強するためのものである。
【0019】
すべての固定構造4はそれぞれ、入水管2の内端に開設される取付溝41と、回転軸44
によって取付溝41内に回転自在に接続される回動ブロック42と、回動ブロック42の
入水管2寄りの側面に取付けられる複数個の係合歯43と、および回動ブロック42の回
転軸44と反対側の一端を位置決めする位置決め部材45とを含む。係合歯43と回動ブ
ロック42との間に係合歯43を伸縮させる伸縮部材46が接続される。係合歯43の歯
高が回動ブロック42と入水管2の内壁との間の最小距離より大きくされ、即ち係合歯4
3の上端面が入水管2の内壁のある水平面より突出している。これにより、外設排汚水管
の入水管2内へ取付ける際に、係合歯43により抵触して固定することができる。
【0020】
図2図4に示されるように、位置決め部材45は回動ブロック42の入水管2寄りの一
端に固定される固定ブロック451と、入水管3に開設され固定ブロック451に係合す
る係合溝452と、固定ブロック451の伸縮部材46と反対側の側面に開設される嵌挿
溝と、嵌挿溝内に挿設される挿杆453と、挿杆453および嵌挿溝の内端に固定される
第1圧縮ばね454と、挿杆453を押すボタン455と、およびボタン455を横方向
のみ移動可能に制限するとともに外部と係合溝452を連通させる挿孔456とを含む。
【0021】
図5に示されるように、回動ブロック42の伸縮部材46寄りの側面は第1弧面4aとす
るとともに、第1弧面4aの弧面円心が回転軸44に位置する。取付溝41の回動ブロッ
ク42寄りの側面は第1弧面4aに合わせる第2弧面4bとするとともに、第1弧面4a
と第2弧面4b間の距離が係合歯43の歯高より小さく、第1弧面4aと第2弧面4bの
間の隙間より小さくする。且つ係合歯43により第1弧面4aと第2弧面4bの入水管2
内壁寄り側の開口を遮蔽することにより、汚染物の侵入を減少する。これにより、第1弧
面4aと第2弧面4bの間に汚染物が蓄積され難いようにできる。これにより汚染物が多
くなると回動ブロック42の係止めになって、回動できなくなることを防止できる。第2
弧面4bの係合歯43側は係合歯43の側面に合わせる斜坂4cとする。これにより、斜
坂4cと最外左側の係合歯43との隙間をより小さく、斜坂4cと上記係合歯43の外側
面との抵触面積をより大きくさせることができる。これにより係合歯43を押圧して第2
圧縮ばね462を圧縮させることができるとともに、隙間を減少でき、汚染物侵入の確率
を減少する。
【0022】
図5に示されるように、伸縮部材46は、係合歯43の底端に固定されるT型ブロック4
61と、回動ブロック42に開設され、T型ブロック461が直線状に滑動でき且つその
脱離を防止できる限位滑り溝463と、T型ブロック461と限位滑り溝463の底端と
の間に固定される第2圧縮ばね462とを含む。限位滑り溝463の溝深が係合歯43の
歯高より大きくすることにより、係合歯43を完全に限位滑り溝463内に収納すること
ができ、回動ブロック42の外部へ回り離れやすくなる。
【0023】
図6に示されるように、止封構造5は入水管2の内部に開設される環形構造の蓄気溝51
と、蓄気溝51の内部で滑動する環形滑動板52と、環形滑動板52の回動ブロック42
寄りの一端に垂直的に固定される推杆53と、環形滑動板52の左端と蓄気溝51の溝壁
との間に固定される第1引張ばね54と、入水管2の内壁に取付けられる空心環形構造の
ゴムリング55と、および蓄気溝51とゴムリング55内部を連通させる通気路56とを
含む。第1引張ばね54によって環形滑動板52が復位できる。抵触構造6は、環形滑動
板52の推杆53と反対側の一端に固定される抵触杆62と、入水管2に開設され抵触杆
62を直線状のみ移動可能にする横溝61と、入水管2に開設され入水管2内部と横溝6
1を連通させる滑孔63と、滑孔63内で滑動する挟み板64と、両端がそれぞれ挟み板
64と滑孔63内壁に固定する第2引張ばね65とを含む。挟み板64と抵触杆62の対
向面がいずれも斜面とする。第2引張ばね65によって挟み板64が復位できる。
【0024】
図7~8に示されるように、出水管3の弁体1と反対側の一端に汚水内の大顆粒不純物の
侵入を遮断するための防汚構造7が着脱可能に取り付けられている。これにより汚水内の
大量綿状不純物の直接排出による処理困難という不都合を防止する。防汚構造7は、出水
管3の外端に套設される保護カバー71と、保護カバー71の内壁間に固定される横杆7
3と、横杆73に回動自在に接続される断面十字状のピン軸74と、ピン軸74の上下両
端に固定されるインペラ76およびスキージ75とを含む。保護カバー71の内壁間にホ
ッパ状を呈する濾過網77が固定される。スキージ75の濾過網77寄りの側面にブラッ
シュが設けられる。保護カバー71の上開口寄りの外壁に複数個の接続孔72が開設され
る。接続孔72内にネジを螺接することにより保護カバー71を出水管3の外端に取付け
ることができる。出水管3から汚水が排出する時に、汚水の衝撃力によりインペラ76を
回動させる。それと同期にピン軸74が回動する。それに連動してスキージ75が濾過網
77の表面を回動しながら掃除する。濾過網77を塞ぐなどの不都合を有効的に回避する
。濾過網77の正常使用を有効的に保証する。
【0025】
実用に際して、まず係合歯43が第2弧面4bに位置するように回動ブロック42を外側
へ回動させる。次いでに、外設排汚水管を入水管2の弁体1と反対側の一端に挿入する。
そして外設排汚水管寄り側に回動ブロック42を押圧すればよい。押圧されると、回動ブ
ロック42に連動して係合歯43が第2弧面4bに沿って滑動して外設排汚水管の管壁に
抵触してそれを固定する。且つ第2圧縮ばね462の弾性力によって、この固定をさらに
確実的にさせる。この時に、固定ブロック451が係合溝452内に挿入しており、挿杆
453が第1圧縮ばね454の作用により挿孔456内に飛んで固定される。これにより
、回動ブロック42が外部へ回れ離れにくくできる。また挿杆453によりボタン455
を外部へ推出する。これにより、外設排汚水管の取り外す時にボタン455を押圧して第
1圧縮ばね454を圧縮させて挿孔456内の挿杆453を推出して固定状態を解除する
。また第1弧面4aと第2弧面4bが合わせるので、また斜坂4cと係合歯43の外側面
とが合わせるので、外設汚水管路と入水管2の隙間に意外に入った汚物が、第1弧面4a
と第2弧面4b間に入り、積もるのが難しく、回動ブロック42が取付溝41内で係止め
て回動ブロック42の回り離れることを影響することを回避できる。
【0026】
回動ブロック42を押圧すると、回動ブロック42が右側へ推杆53を推動する。環形滑
動板52が右移して蓄気溝51内の空気を押出して通気路56を介してゴムリング55内
に進入させる。ゴムリング55が爆気し膨張して外設排汚水管と入水管2の間の隙間を補
充するようになる。これにより良好な止封効果を達成することができる。有効に汚水漏出
を避免し、汚染を防止する。またゴムリング55が膨張するならば、外設排汚水管を固定
するという一部的固定の機能も発生する。環形滑動板52が右移すると抵触杆62も右移
し、挟み板64を外設排汚水管側に移動させるように推動して、管壁外側に抵触させてそ
れを抵触固定する。固定確実性をさらに増加する。またこの時に第2引張ばね65が引張
っているので、抵触杆62が復位すると、第2引張ばね65の弾性力で挟み板64も初期
位置に復位できる。
【0027】
以上、述べたのは本発明のより良い具体的な実施形態にすぎず、本発明の保護範囲はこれ
に限定されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8