(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022031065
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】草払機用チップソー手動式研磨機
(51)【国際特許分類】
B23D 63/12 20060101AFI20220210BHJP
B24B 3/46 20060101ALI20220210BHJP
B23D 63/14 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
B23D63/12 Z
B24B3/46
B23D63/14 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020145049
(22)【出願日】2020-08-07
(71)【出願人】
【識別番号】597132610
【氏名又は名称】小川 道雄
(72)【発明者】
【氏名】小川 道雄
【テーマコード(参考)】
3C158
【Fターム(参考)】
3C158AA03
3C158AA19
3C158CA01
3C158CB03
3C158CB04
3C158CB05
3C158DB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】草払機用チップソーのすくい角、逃げ角の均等研磨ができ、安価で誰でも容易に制作でき、安全性の確保もできる機械式手動研磨機を提供する。
【解決手段】部材取付盤に送り装置及びチップソー取付部ASSY起点穴を設け、送り装置及びチップソーASSY板材の部下中心部に起点穴を設け、両部材をボルトナットで連結することにより起点穴ボルトを軸として送り装置及びチップソー取付部ASSYが振り子の原理で取り付けたチップソーを横送りし、送りバネASSY送り用ポールが、送りバネの作用によりチップソー歯室を移動させることで歯の送りを可能にした。研磨用ディスクグラインダー研削砥石の表面、裏面を利用することで草払機用チップソーのすくい角、逃げ角を研磨部ASSYの研磨機角度調整穴と研磨部ASSY移動用溝を使用することにより、逃げ角研磨、すくい角研磨を可能にした。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
草払機チップソーのすくい角、逃げ角(
図7-17.18)研磨を容易にするために研磨部assy(
図2-5)に回転用穴を設け、研磨部assy(
図2-5)を自在に角度を変更できる機構及び部材取付盤に研磨部assy移動用溝(
図1)を設けることにより角度を変えながら自在に研磨部assy(
図2-5)の移動を可能としディスクグラインダーの研削砥石角度調整をする機能を備えたことを特徴とする。
【請求項2】
草払機チップソーのすくい角、逃げ角(
図7-17.18)研磨を容易にするため部材取付盤(
図1-3)に送り装置及びチップソー取付部assyの起点穴を設け、送り装置及びチップソー取付部assy板材の下部中心にも起点穴(
図8-2-27)を設け両方の部材起点穴をボルトナットで軽く固定しボルトを起点として送り装置及びチップソー取付部assyが起点を中心にして振り子作用と送りバネ部assy(
図2-1)のバネの力でチッソー歯の(一つ飛ばしも可能)送りを可能としチップソー全体を左から右に横送り機能を備えた振り子型送り装置を特徴とする。
【請求項3】
バネ部assy移動用溝(
図1-4)を設けることにより送りバネ部assy(
図2-11)が移動可能となり草払機用チップソー外形230mmから260mmの標準サイズの研磨を可能にした。
【請求項4】
ディスクグラインダー用速度コントローラーを取付けることにより手持ちディスクグラインダー(通常は高速回転)を中速回転での使用ができ、新規に速度調整付きディスクグラインダーを購入するよりも安価である。また、高速回転でチップソー研磨を行うとチップに焼きが入るからである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、草払機用チップソーの研磨を容易に行える草払機チップソー研磨機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現行の草払機チップソー研磨は草払機チップソー歯をディスクグラインダーを使用し研磨をしているのが現状である。また研磨機も高額で購入する人が少ないのが現状である。そこで誰でも安価で簡単に製作できる草払機用チップソー手動式研磨機を考案した。ディスクグラインダーを手で持ち研磨を行うことは安全性の確保も難しいと考えられるからである。
【0003】
そこで誰でも簡単に制作でき、しかも安価であることが重要と考え市販品の木材と市販品の金物を使用して制作できる草払機用チップソー手動式研磨機を考案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平03-010715号公報
【特許文献2】特開平03-256613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はチップソー外周のチップの先端逃げ角(
図7‐18)とすくい角(
図7-17)研磨を容易に研磨することができる安価な草払機用チップソー手動式研磨機を提供することを課題する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のチップソー研磨機は研磨部assy板材(
図8-1-21)に直径10cmの穴加工をし360度回転移動できるようにした。次に部材取付盤(
図1-1)に送り装置及びチップソー取付部assy起点穴(
図1-3)を設け、送り装置及びチップソー取付部assy板材の下部中心部にも(
図8-2-27)起点用穴を設け、両方の部材起点穴をボルトナットで軽く固定しボルトを起点とし左右に送る振り子送りにてチップソーを横送りにした。また送り装置及びチップソー取付部assy起点穴(
図1‐3)より水平275mmの位置より120度の角度で部材取付盤(
図1)に長穴加工(145mm
図1-2)を施工することによりチップソー研磨部assy(
図2-5)が角度を変えながらスライドすることによりチップソー外周のすくい角と逃げ角研磨(
図7-17.18)を可能にしたものである。また送りバネ部assy移動用溝(
図1-4)を設けることにより研磨可能チップソー外形が230mmから260mmまでの草払機用チップソー研磨を可能にするものである。
【発明の効果】
【0007】
手作業でのチップソー研磨は各チップの逃げ角、すくい角(
図7-17.18)において研磨量のバラツキが発生することにより均等研磨ができていないため、草払機装着時に草払機に振動が発生し作業効率の低下、安全性低下等の問題が発生する。機械式研磨(
図2)では一定の速度で均等研磨を容易に行うことができることにより作業効率の低下、安全性低下等の問題解決ができ、しかもチップソーの寿命を伸ばすことにより草刈コストの低減化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】
図3は草払機用チップソー手動式研磨機実施方法を示した説明図である(実施例1)
【
図4】
図4は草払機用チップソー手動式研磨機のチップソー逃げ角(
図7-17)研磨の実施方法を示した説明図である。(実施例2)
【
図5】
図5は、草払機用チップソー手動式研磨機のチップソーすくい角研磨 (
図7‐16)の実施方法を示した説明図である。(実施例3)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、
図1~
図8を参照して本発明の草払機用チップソー手動式研磨機実施例を説明する。
【実施例0010】
チップソー逃げ角研磨の説明をする。
図2の状態の本発明にディスクグラインダー(
図6)の刃をチップソー歯に対して直角に当たるように(
図3参照)ディスクグラインダー取付金(
図2-7)に取付け
図8-1の20の締付ボルトナットで固定する、研磨するチップソー(
図7)を裏面に設置し押え金具、ボルトナットで(
図8-24.25)で固定するる。次に送り装置及びチップソー取付部assy(
図2-8)のチップソーに送バネ部assy(
図2-11)の送り用ポール(
図2-12)を歯室(
図7-19)に挿入し主要部詳細説明図(
図8-3)送りバネ部assyの送りアームストッパー(
図8-3-29)が部材取付金具(
図8-3-32)に接触いるところをスタート位置とする。ディスクグラインダーのコンセントをディスクグラインダーコンセント(
図2-13)に差し込みディスクグラインダー速度コントローラー(
図2-14)電源を100Vコンセントに差し込む。次に研磨部assy(
図2-5)の研磨部押え金具(
図2-6)の締付蝶ナット(
図8-1-21)を緩め研磨部assy(
図2-5)の研磨部角度調整穴(
図8-1-23)と研磨部assy移用溝(
図1-2)を使用しディスクグラインダー(
図6-16)の裏面とチプソーチップの逃げ角が平行に当たるように調整する。調整終了後送り装置及びチップソー取付部assy(
図2-8)送りハンドル(
図2-9)で送り、ディスクグラインダーの刃とチップソー逃げ角の当たりを認し良好ならばディスクグラインダーのスイッチを入れディスクグラインダー速度コントローラー(
図2-14)の調整つまみをゆっくり回して所定の回転数で調整つまみを止め、送り装置及びチップソー取付部assy(
図2-8)の送りハンドル(
図2-9)を左右に作動させ1歯づつ研磨をしていく。
チップソーすくい角研磨の実施例を説明する。チップソー逃げ角研磨修了後、研磨部assy(
図2-5)の研磨部押え金具締付ボルト蝶ナット(
図8-1-21)の蝶ナットを緩め研磨部assy(
図2-5)を斜めに移動させ(
図1-2溝を利用)研磨部assyを研磨機角度調整穴をい
図5のように角度を変えディスクグラインダーの研削砥石表面(
図6-15)をチップソーのすくい角面に平行に当たるように調整する。次に送り装置及びチップソー取付部assy(
図2-8)のチップソーに送りバネ部assyの送り用ポール(
図2-12)を歯室図(7-19)に挿入し主要部詳細説明図(
図8-3)の送りバネ部assyの送りアームストッパー(
図8-3-29)が取付金具(
図8-3-32)に接触しているところをスタート位置とする。調整終了後送り装置及びチップソー取付部assy(
図2-8)送りハンドル(
図2-9)で送りディスクグラインダーの刃とチップソー逃げ角の当たりを確認し良好ならばディスクグラインダーのスイッチを入れディスクグラインダー速度コントローラー(
図2-14)の調整つまみをゆっくり回して所定の回転数で調整つまみ止め,送り装置及びチップソー取付部assy(
図2-8)の送りハンドル(
図2-9)を左右に作動させ1歯づつ研磨をしていく。