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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022031069
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】温度視覚化バンド
(51)【国際特許分類】
   G01K 11/12 20210101AFI20220210BHJP
   A61B 5/01 20060101ALI20220210BHJP
   G01K 13/20 20210101ALI20220210BHJP
【FI】
G01K11/12 A
A61B5/01 100
G01K13/20
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020148934
(22)【出願日】2020-09-04
(31)【優先権主張番号】10-2020-0099336
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520304789
【氏名又は名称】ジョン ジンヨン
【氏名又は名称原語表記】JUNG JINYEON
(71)【出願人】
【識別番号】520342035
【氏名又は名称】キム キョンウン
【氏名又は名称原語表記】KIM KYUNGEUN
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジンヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム キョンウン
【テーマコード(参考)】
2F056
4C117
【Fターム(参考)】
2F056VA02
2F056VA05
4C117XC12
4C117XE23
4C117XG22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザーの体温を目で直観的に確認することができる温度視覚化バンドを提供する。
【解決手段】帯型のリストバンド10と;前記リストバンドに配置されたビジュアルバンド20と;前記ビジュアルバンドに配置され、ユーザーの体温により変色可能の複数個の温度感応部51~56と;を含む。温度視覚化バンド100は、複数個の温度感応部51~56を介してユーザーの体温を目で直観的に確認することができて、正常体温の範囲外のユーザーを即時に確認することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯型のリストバンドと;
前記リストバンドに配置されたビジュアルバンドと;
前記ビジュアルバンドに配置され、ユーザーの体温により変色可能の複数個の温度感応部と;を含む
温度視覚化バンド。
【請求項2】
前記複数個の温度感応部は、第1温度感応部と、第2温度感応部および第3温度感応部を含み、
前記第1温度感応部と、第2温度感応部および第3温度感応部は、前記ビジュアルバンドの長さ方向に離隔され配置された
請求項1に記載の温度視覚化バンド。
【請求項3】
前記第1温度感応部は、第1基準温度以上で変色する示温顔料を含み、前記第2温度感応部は、第2基準温度以上で変色する示温顔料を含み、前記第3温度感応部は、第3基準温度以上で変色する示温顔料を含む
請求項2に記載の温度視覚化バンド。
【請求項4】
前記第1温度感応部と、第2温度感応部および第3温度感応部は、順に配列された
請求項3に記載の温度視覚化バンド。
【請求項5】
前記第1基準温度より前記第2基準温度がさらに高く、前記第2基準温度より前記第3基準温度がさらに高く形成された
請求項3に記載の温度視覚化バンド。
【請求項6】
前記第1基準温度と、第2基準温度および第3基準温度との温度差が均等に形成された
請求項3に記載の温度視覚化バンド。
【請求項7】
前記複数個の温度感応部ら各々は、少なくとも二つの示温顔料を含み、
前記各温度感応部は、基準温度で変色する示温顔料と、前記基準温度未満で変色する示温顔料とを含む
請求項1に記載の温度視覚化バンド。
【請求項8】
前記各温度感応部は、前記基準温度超過で変色する示温顔料をさらに含む
請求項7に記載の温度視覚化バンド。
【請求項9】
前記ビジュアルバンドは、長さ方向の一側に配置された一端および長さ方向の他側に配置された他端を含み、
前記リストバンドは、前記ビジュアルバンドの一端が挿入される第1切開部;および前記ビジュアルバンドの他端が挿入される第2切開部;をさらに含む
請求項1に記載の温度視覚化バンド。
【請求項10】
前記第1切開部および第2切開部は、前記リストバンドの前面および後面を貫通するように形成された
請求項9に記載の温度視覚化バンド。
【請求項11】
前記第1切開部および第2切開部の間に前記複数個の温度感応部が配置された
請求項9に記載の温度視覚化バンド。
【請求項12】
前記ビジュアルバンドは、前記第1切開部に挿入される第1挿入部と;前記第2切開部に挿入される第2挿入部と;前記第1挿入部および第2挿入部の間に配置された露出部と;を含み、
前記第1挿入部に前記一端が配置され、前記リストバンドの背面側に配置され、
前記第2挿入部に前記他端が配置され、前記リストバンドの背面側に配置され、
前記露出部が前記リストバンドの前面側に配置される
請求項9に記載の温度視覚化バンド。
【請求項13】
前記リストバンドの前面および背面を貫通するように配置される貫通部;をさらに含み、
前記露出部の背面側に前記貫通部が配置される
請求項12に記載の温度視覚化バンド。
【請求項14】
前記露出部に前記複数個の温度感応部が配置され、前記温度感応部らの背面側に前記貫通部が配置される
請求項13に記載の温度視覚化バンド。
【請求項15】
帯型のリストバンドと;
前記リストバンドに配置されたビジュアルバンド;および
前記ビジュアルバンドに配置され、ユーザーの体温により変色可能の複数個の温度感応部;を含み、
前記リストバンドは、前記ビジュアルバンドの一端が挿入される第1切開部;および前記ビジュアルバンドの他端が挿入される第2切開部;および前記リストバンドの前面および背面を貫通するように配置された貫通部と;を含み、
前記ビジュアルバンドは、前記第1切開部に挿入される第1挿入部と;前記第2切開部に挿入される第2挿入部;および前記第1挿入部および第2挿入部の間に配置された露出部と;を含み、
前記複数個の温度感応部が前記露出部に配置され、
前記露出部は、前記貫通部を介して前記リストバンドの背面側に露出された
温度視覚化バンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度視覚化バンドに関する。より詳しくはユーザーの体温を視覚的に確認することのできる温度視覚化バンドに関する。
【背景技術】
【0002】
韓国公開実用新案20-2011-0002553(以下、従来技術と記する)には発熱感知リストバンドが開示されている。
【0003】
従来技術によるリストバンドは、体温に反応して色相を変化させる色相変化部と、前記色相変化部が配置されたバンドとで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開実用新案20-2011-0002553
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来技術によるリストバンドは、ユーザーの体温に反応して色相変化部の色相が変化するが、色相変化部の色相が変化しても、ユーザーの体温がどの範囲であるかを直観的に確認することができない問題があった。
【0006】
本発明は、ユーザーの体温を目で直観的に確認することができる温度視覚化バンドを提供することに目的がある。
本発明は、ユーザーの発熱可否を目で直観的に確認することができる温度視覚化バンドを提供することに目的がある。
本発明は、ユーザーの体温を効果的に伝達することができる温度視覚化バンドを提供することに目的がある。
本発明は、複数個の温度感応部を介して製品不良を確認することができる温度視覚化バンドを提供することに目的がある。
本発明は、基準温度の間の体温を確認することができる温度視覚化バンドを提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、帯型のリストバンド;前記リストバンドに配置されたビジュアルバンドと;前記ビジュアルバンドに配置されて、ユーザーの体温により変色可能の複数個の温度感応部と;を含む。
【0008】
前記複数個の温度感応部らは、第1温度感応部と、第2温度感応部および第3温度感応部を含み、前記第1温度感応部と、第2温度感応部および第3温度感応部は、前記ビジュアルバンドの長さ方向に離隔され配置することができる。
【0009】
前記第1温度感応部は、第1基準温度以上で変色する示温顔料を含み、前記第2温度感応部は、第2基準温度以上で変色する示温顔料を含み、前記第3温度感応部は、第3基準温度以上で変色する示温顔料を含むことができる。
【0010】
前記第1温度感応部と、第2温度感応部および第3温度感応部は、順に配列することができる。
【0011】
前記第1基準温度より前記第2基準温度がさらに高く、前記第2基準温度より前記第3基準温度がさらに高く形成されることができる。
【0012】
前記第1基準温度と、第2基準温度および第3基準温度との温度差が均等に形成されることができる。
【0013】
前記複数個の温度感応部ら各々は、少なくとも二つの示温顔料を含み、前記各温度感応部は、基準温度で変色する示温顔料と、前記基準温度未満で変色する示温顔料とを含むことができる。
【0014】
前記各温度感応部は、前記基準温度超過で変色する示温顔料をさらに含むことができる。
【0015】
前記ビジュアルバンドは、長さ方向の一側に配置された一端および長さ方向の他側に配置された他端を含み、前記リストバンドは、前記ビジュアルバンドの一端が挿入される第1切開部;および前記ビジュアルバンドの他端が挿入される第2切開部;をさらに含むことができる。
【0016】
前記第1切開部および第2切開部は、前記リストバンドの前面および後面を貫通するように形成されることができる。
【0017】
前記第1切開部および第2切開部の間に前記複数個の温度感応部らが配置されることができる。
【0018】
前記ビジュアルバンドは、前記第1切開部に挿入される第1挿入部と;前記第2切開部に挿入される第2挿入部と;前記第1挿入部および第2挿入部の間に配置された露出部と;を含み、前記第1挿入部に前記一端が配置され、前記リストバンドの背面側に配置され、前記第2挿入部に前記他端が配置され、前記リストバンドの背面側に配置され、前記露出部が前記リストバンドの前面側に配置されることができる。
【0019】
前記リストバンドの前面および背面を貫通するように配置された貫通部;をさらに含み、前記露出部の背面側に前記貫通部が配置されることができる。
【0020】
前記露出部に前記複数個の温度感応部らが配置され、前記温度感応部らの背面側に前記貫通部が配置されることができる。
【0021】
本発明は、帯型のリストバンドと;前記リストバンドに配置されたビジュアルバンド;および前記ビジュアルバンドに配置されて、ユーザーの体温により変色可能の複数個の温度感応部ら;を含み、前記リストバンドは、前記ビジュアルバンドの一端が挿入される第1切開部;および前記ビジュアルバンドの他端が挿入される第2切開部;および前記リストバンドの前面および背面を貫通するように配置された貫通部と;を含み、前記ビジュアルバンドは、前記第1切開部に挿入される第1挿入部と;前記第2切開部に挿入される第2挿入部;および前記第1挿入部および第2挿入部の間に配置された露出部と;を含み、前記複数個の温度感応部らが前記露出部に配置されて、前記露出部は、前記貫通部を介して前記リストバンドの背面側に露出される。
【発明の効果】
【0022】
本発明の温度視覚化バンドは、次のような効果が一つあるいはその以上存在する。
一、本発明による温度視覚化バンドは、複数個の温度感応部らを介してユーザーの体温を目で直観的に確認することができて、正常体温の範囲外のユーザーを即時に確認することができる。
二、本発明は、ユーザーの発熱可否を目で直観的に確認することができるメリットがある。
三、本発明は、複数個の温度感応部らの背面側に開口のリストバンドの貫通部が配置されるため、ユーザーの体温を直接伝達してもらうことができるメリットがある。
四、本発明は、基準温度の異なる複数個の温度感応部らが順次配置されるため、製品不良を容易に確認することができるメリットがある。
五、本発明は、一つの温度感応部に複数個の示温顔料を配置するため、基準温度の間の体温を確認することができるメリットがある。
【0023】
本発明の効果は、以上で記述した効果のみで限られず、記述のない他の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の第1実施例による温度視覚化バンドが図示された斜視図である。
図2図1の正面図である。
図3図1の背面図である。
図4図1の着用例示図である。
図5】本発明の第2実施例による温度視覚化バンドが図示された斜視図である。
図6】本発明の第3実施例による温度視覚化バンドが図示された斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明のメリットおよび特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面とともに詳しく後述する実施例を参照すると明らかになる。しかし、本発明は、以下に開示する実施例に限られることではなく、相異なる様々な形で具現することができて、但し本実施例は、本発明の開示が完全になるようにし、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に教えるために提供されるものであって、本発明は、請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書の全体にわたり、同一参照符号は、同一構成要素を示す。
【0026】
以下、添付の図面を参照し、本発明において具体的に調べる。
図1は、本発明の第1実施例による温度視覚化バンドが図示された斜視図であり、図2は、図1の正面図であり、図3は、図1の背面図であり、図4は、図1の着用例示図である。
【0027】
図1ないし図4を参照すると、本実施例による温度視覚化バンド(100)は、帯型のリストバンド(10)と、前記リストバンド(10)に着脱可能に組み立てられるビジュアルバンド(20)とを含む。
【0028】
本実施例で前記リストバンド(10)は、ユーザーの手首に巻いて固定できるように、帯型で形成される。本実施例のほか、前記リストバンド(10)は、リング型で製作しても差し支えない。
【0029】
前記リストバンド(10)は、薄い帯型で製作されるため、ユーザーの体温を容易に伝達してもらうことができて、前記ビジュアルバンド(20)にもユーザーの体温を伝達することができる。
【0030】
前記リストバンド(10)は、水分保持力の低い材質で形成されることが好ましい。前記リストバンド(10)が水分を吸収する場合、比熱が増加し、これによって熱伝達が遅れる問題がある。また、前記リストバンド(10)が紙材質で形成される場合、水分を吸収して変形するか破れる可能性がある。
【0031】
本実施例で前記リストバンド(10)は、合成樹脂材質で形成される。
【0032】
前記リストバンド(10)は、長さ方向に長く延長され、前面(11)および背面(12)を含む。前記リストバンド(10)の厚さは、長さおよび幅に比べて非常に薄く形成される。
【0033】
前記リストバンド(10)は、前記ビジュアルバンド(20)が組み立てられる構造を提供する。
【0034】
温度視覚化バンド(100)は、前記リストバンド(10)を切開して、前記前面(11)および背面(12)を繋げる第1切開部(31)および第2切開部(32)をさらに含む。
【0035】
前記第1切開部(31)および第2切開部(32)は、互いに対向するように配置される。
【0036】
前記第1切開部(31)がリストバンド(10)の一側(10a)に配置される場合、前記第2切開部(32)は、リストバンド(10)の他側(10b)に配置される。
【0037】
前記第1切開部(31)は、リストバンド(10)の長さ方向と交差するように配置され、本実施例では、前記リストバンド(10)の長さ方向と直交するように形成される。同様に、前記第2切開部(32)は、リストバンド(10)の長さ方向と交差するように配置され、本実施例では、前記リストバンド(10)の長さ方向と直交するように形成される。
【0038】
前記第1切開部(31)および第2切開部(32)の間に前記ビジュアルバンド(20)の一部が露出されることができる。
【0039】
第1切開部(31)および第2切開部(32)の長さ(C)は、前記リストバンド(10)の幅(W)より短く形成される。
【0040】
本実施例で前記第1切開部(31)および第2切開部(32)は、リストバンド(10)を切開して形成される。本実施例のほか、パンチングを通じて第1切開部(31)および第2切開部(32)をスリットの形で形成しても差し支えない。
【0041】
本実施例で前記ビジュアルバンド(20)の両端は、第1切開部(31)および第2切開部(32)に挿入され、差し込まれる。
【0042】
温度視覚化バンド(100)は、前記リストバンド(10)の厚さを貫通する貫通部(15)をさらに含む。
前記貫通部(15)は、リストバンド(10)の長さ方向に長く延長され形成される。
【0043】
前記貫通部(15)を介してビジュアルバンド(20)の背面が露出される。前記貫通部(15)は、前記ビジュアルバンド(20)の長さの殆どを露出させることが好ましい。前記貫通部(15)を介して前記ビジュアルバンド(20)の背面(22)が露出され、前記背面(22)にユーザーの肌が直接接触することがある。
【0044】
前記貫通部(15)の一端(15a)側に前記第1切開部(31)が配置され、前記貫通部(15)の他端(15b)側に前記第2切開部(32)が配置される。
【0045】
前記一端(15a)および第1切開部(31)の間に第1バンド支持部(33)が配置され、前記他端(15b)および第2切開部(32)の間に第2バンド支持部(34)が配置される。
【0046】
第1バンド支持部(33)および第2バンド支持部(34)は、リストバンド(10)の一部の構成であり、前記ビジュアルバンド(20)を支持する。前記第1バンド支持部(33)および第2バンド支持部(34)を介してビジュアルバンド(20)の背面側に配置される。
【0047】
前記ビジュアルバンド(20)がリストバンド(10)に組み立てられると、前記第1バンド支持部(33)および第2バンド支持部(34)は、ビジュアルバンド(20)によって隠される。
【0048】
背面から見ると、前記第1バンド支持部(33)の一側に前記ビジュアルバンド(20)の一側が突出され、前記第2バンド支持部(34)の他側に前記ビジュアルバンド(20)の他側が突出される。
【0049】
前記第1バンド支持部(33)は、前記第1切開部(31)の破れを防止することができて、前記第2バンド支持部(34)は、前記第2切開部(32)の破れを防止することができる。
【0050】
前記ビジュアルバンド(20)は、前記リストバンド(10)の幅(W)より小さく形成され、長さ方向に長く延長される。
【0051】
前記ビジュアルバンド(20)をリストバンド(10)に組み立てるために、前記ビジュアルバンド(20)の一端(20a)が前記第1切開部(31)に挿入され、他端(20b)は、第2切開部(32)に挿入される。
【0052】
前記ビジュアルバンド(20)の一端(20a)および他端(20b)は、前記リストバンド(10)の背面(12)に位置する。
【0053】
前記ビジュアルバンド(20)は、前記第1切開部(31)に挿入される第1挿入部(21)と、前記第2切開部(32)に挿入される第2挿入部(22)と、前記第1挿入部(21)および第2挿入部(22)を繋いで、前記貫通部(15)をカバーする露出部(23)とを含む。
【0054】
前記露出部(23)の幅(B)は、前記第1挿入部(21)および第2挿入部(22)の幅より長く形成される。前記露出部(23)の幅(B)は前記第1切開部(31)および第2切開部(32)の幅(C)より長く形成される。
【0055】
前記露出部(23)の幅(B)がさらに広いため、前記第1挿入部(21)が第1切開部(31)に行き過ぎて挿入されることを防止することができる。同様に、前記露出部(23)の幅(B)がさらに広いため、前記第2挿入部(22)が前記第2切開部(32)に行き過ぎて挿入されることを防止することができる。
【0056】
本実施例では、前記挿入部(21)(22)で露出部(23)の方向に幅が徐々に増加する掛かり部(24)(25)をさらに含む。前記第1挿入部(21)および露出部(23)の間に第1掛かり部(24)が配置され、前記第2挿入部(22)および露出部(23)の間に第2掛かり部(25)が配置される。
【0057】
本実施例では、前記第1掛かり部(24)が前記第1切開部(31)に差し込まれ、第2掛かり部(25)が前記第2切開部(32)に差し込まれる。
【0058】
前記第1掛かり部(24)および第2掛かり部(25)がリストバンド(10)に差し込まれて固定されるため、前記ビジュアルバンド(20)を固定することができる。
【0059】
また、ユーザーが前記温度視覚化バンド(100)を着用すると、前記挿入部(21)(22)がユーザーの手首に密着されるため、前記ビジュアルバンド(20)がリストバンド(10)から分離されることを抑制することができる。
【0060】
本実施例のほか、挿入部およびビジュアル部の間に幅等(B)(C)の差ほど段が形成されても差し支えない。
【0061】
前記露出部(23)は、貫通部(15)の前面に配置されて、前記貫通部(15)をカバーする。前記露出部(23)の背面は、前記貫通部(15)を介して背面に露出される。
【0062】
前記露出部(23)の背面が背面側に露出されるため、ユーザーの肌に露出部(23)の背面が直接接触されることができ、直接的な熱を伝達してもらうことができる。
【0063】
前記ビジュアルバンド(20)は、前面に配置されて、温度によって色相が変化する複数個の温度感応部(51~56)と、前記各温度感応部(51~56)の温度を表示する表示部(61)(62)をさらに含む。
【0064】
本実施例で前記表示部(61)(62)は、摂氏温度を表示する摂氏表示部(61)と、華氏温度を表示する華氏表示部(62)とを含む。
【0065】
前記摂氏表示部(61)の具体的温度は、前記各温度感応部(51~56)上に表示することができる。前記華氏表示部(62)の具体的温度は、前記各温度感応部(51~56)上に表示することができる。
【0066】
本実施例では、前記温度感応部(51~56)の上側に華氏表示部(62)が表示され、下側に摂氏表示部(61)が表示される。
【0067】
本実施例で前記温度感応部(51~56)および表示部(61)(62)は、前記露出部(23)に配置される。前記温度感応部(51~56)および表示部(61)(62)は、前記露出部(23)の前面に配置される。
【0068】
前記温度感応部(51~56)は、複数個が配置され、前記ビジュアルバンド(20)の長さ方向に配列される。前記各温度感応部(51~56)は、所定間隔で離隔される。
【0069】
前記温度感応部(51~56)は、温度によってカラーが変色する示温顔料を含む。前記温度感応部(51~56)に前記示温顔料が塗布またはプリントされることができる。
【0070】
前記示温顔料は、元の色に回復するかによって可逆性顔料と不可逆性顔料とで取り分けられる。前記温度感応部(51~56)は、可逆性顔料または不可逆性顔料両方とも使うことができる。示温顔料は、基準温度以下では、固有の色相を形成し、基準温度以上では、透明になるか、特定の色相に変わる。
【0071】
前記示温顔料の組成および使用方法は、当業者に一般的な技術であるため詳しい説明を省略する。
【0072】
前記各温度感応部(51~56)は、一側から他側方向に各々の基準温度を有する。
容易に説明するために、左側に配置されたものから第1温度感応部(51)、第2温度感応部(52)、第3温度感応部(53)、第4温度感応部(54)、第5温度感応部(55)および第6温度感応部(56)とする。
【0073】
前記第1温度感応部(51)、第2温度感応部(52)、第3温度感応部(53)、第4温度感応部(54)、第5温度感応部(55)および第6温度感応部(56)の基準温度は、各々相異なる。
【0074】
前記第1温度感応部(51)の基準温度を第1基準温度とし、第2温度感応部(52)の基準温度を第2基準温度とし、第3温度感応部(53)の基準温度を第3基準温度とし、第4温度感応部(54)の基準温度を第4基準温度とし、第5温度感応部(55)の基準温度を第5基準温度とし、第6温度感応部(56)の基準温度を第6基準温度とする。
【0075】
本実施例では、前記第1基準温度から第6基準温度へ行くほど、温度が増加する。本実施例のほか、前記第1基準温度から第6基準温度へ行くほど、温度が減少するように配置しても差し支えない。
【0076】
また、前記各基準温度の温度差は、等間隔に形成されることができる。本実施例で第1基準温度ないし第6基準温度の温度差は、摂氏1度である。そのため、前記温度感応部(51~56)は、少なくとも三つを含むことが好ましい。
【0077】
本実施例で前記第1基準温度は摂氏35度であり、第2基準温度は摂氏36度であり、第3基準温度は摂氏37度であり、第4基準温度は摂氏38度であり、第5基準温度は摂氏39度であり、第6基準温度は摂氏40度である。
【0078】
前記摂氏表示部(61)に前記第1温度感応部(51)、第2温度感応部(52)、第3温度感応部(53)、第4温度感応部(54)、第5温度感応部(55)および第6温度感応部(56)に該当する各摂氏基準温度が表示される。前記華氏表示部(62)に前記第1温度感応部(51)、第2温度感応部(52)、第3温度感応部(53)、第4温度感応部(54)、第5温度感応部(55)および第6温度感応部(56)に該当する各華氏基準温度が表示される。
【0079】
一方、一つの温度感応部に複数個の示温顔料を配置して、各基準温度による偏差をも測定することができる。例えば、基準温度に該当する場合、緑色に変色し、基準温度より摂氏0.5度低い場合、青色に変色し、基準温度より摂氏0.5度高い場合、黄色に変色するようにできる。
【0080】
この場合、ユーザーの体温が摂氏36.5度であると、第2温度感応部(52)は黄色に変色し、第3温度感応部(53)は、青色に変色することができる。
【0081】
このように、本実施例による温度視覚化バンドは、各基準温度の間、または、境界に形成される体温を測定することができるため、信頼性を高めることができる。
【0082】
また、前記一つの温度感応部に一つの示温顔料を配置し、基準温度以下に該当する全ての温度感応部の色が変色するように構成することもできる。
例えば、ユーザーの体温が摂氏36.5度である場合、第1温度感応部(51)および第2温度感応部(52)が変色し、第3温度感応部(53)ないし第6温度感応部(56)は、最初の状態を保持するようにすることができる。このように、体温以下の各温度感応部が体温によって全て変色する場合、誤作動の可否を容易に判断することができる。
【0083】
具体的にユーザーの体温が摂氏36.5度であると、第1温度感応部(51)が変色しなくて、第2温度感応部ないし第6温度感応部(56)の内、少なくともある一つが変色すると製品不良と判断することができる。
【0084】
一方、温度視覚化バンド(100)は、前記リストバンド(10)に配置された着用者確認部(71)(72)をさらに含むことができる。
前記着用者確認部(71)(72)は、バーコードまたはQRコード(登録商標)(二次元コード)のようなデジタルID(71)と、手記で記録することができるアナログID(72)とを含む。
【0085】
前記温度視覚化バンド(100)は、リストバンド(10)の背面に配置された接着部材(70)をさらに含むことができる。本実施例で前記接着部材(70)は、リストバンド(10)の一側(10a)の背面(12)に配置される。前記接着部材(70)は、リストバンド(10)の他側(10b)の前面に付着されて固定することができる。
【0086】
前記温度視覚化バンド(100)は、接着部材(70)が分離される時、破れるように構成することができる。このために、前記リストバンド(10)の他側(10b)に破れを誘発するための複数個のティアリングライン(73、tearing line)が配置されることができる。
【0087】
前記ティアリングライン(73)は、前記リストバンド(10)を切開する形で形成されることができる。本実施例で前記ティアリングライン(73)は、波紋のような形態で製作される。前記ティアリングライン(73)は、ジグザグ、直線ラインなどのように様々な形で形成されることができる。
【0088】
図5は、本発明の第2実施例による温度視覚化バンドが図示された斜視図である。
図5を参照すると、本実施例による温度視覚化バンド(200)は、第1実施例の接着部材の代わりに、繰り返し脱付着可能なベルクロ(登録商標)テープ(170)(172)が用いられる。
【0089】
前記ベルクロ(登録商標)テープ(170)(172)の内の一つは鉤の形であり、ほかの一つは前記鉤の形と相互干渉を形成する掛かり輪の形である。前記ベルクロ(登録商標)テープ(170)(172)の構造は当業者に一般的な技術であるため、詳しい説明を省略する。
【0090】
本実施例で第1ベルクロ(登録商標)テープ(170)は、リストバンド(10)の背面の一側(10a)に配置されて、第2ベルクロ(登録商標)テープ(172)は、リストバンド(10)の前面の他側(10b)に配置される。
【0091】
前記第1ベルクロ(登録商標)テープ(170)は、第1実施例の接着部材(70)の位置に配置されて、前記第2ベルクロ(登録商標)テープ(172)は、ティアリングライン(73)の位置に配置される。
以下、残りの構成は、前記第1実施例と同一であるため、詳しい説明を省略する。
【0092】
図6は、本発明の第3実施例による温度視覚化バンドが図示された斜視図である。
本実施例による温度視覚化バンド(300)は、第1実施例と異なって、リストバンド(10)に切り取り線(301)が配置される。
【0093】
前記切り取り線(301)は、手首の細い女性や子供などのために用いられることができる。手首の細いユーザーの場合、前記切り取り線(301)を沿ってリストバンド(10)の一端側を分離した後、ユーザーの手首にビジュアルバンド(20)を密着させることができる。
【0094】
前記切り取り線(301)は、リストバンド(10)の長さ方向と交差するように形成される。
前記切り取り線(301)は、前記リストバンド(10)の貫通する点線の形で形成されることができる。前記切り取り線(301)は、第1切開部(31)および一端(10a)の間に配置することができる。
【0095】
また、前記温度視覚化バンド(300)は、第1実施例と異なって、接着部材(70)がティアリングライン(73)の背面に配置される。
以下、残りの構成は、前記第1実施例と同一であるため、詳しい説明を省略する。
【0096】
本発明の属する技術分野の通常の知識を有する者は、本発明がその技術的事象や必需的特徴を変更しなくても他の具体的な形態で実施することができることを理解するはずである。故に以上で記述の実施例らは、全ての面で例示的なことであり限定的ではないと理解すべきである。本発明の範囲は、前記の詳しい説明よりは後述の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、そしてその均等概念から導出される全ての変更または変形した形態が本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0097】
10:リストバンド
11:前面
12:背面
15:貫通部
20:ビジュアルバンド
21:第1挿入部
22:第2挿入部
23:露出部
24:第1掛かり部
25:第2掛かり部
31:第1切開部
32:第2切開部
33:第1バンド支持部
34:第2バンド支持部
51~56:温度感応部
61:摂氏表示部
62:華氏表示部
70:接着部材
71~72:着用者確認部
73:ティアリングライン
100:温度視覚化バンド
170:第1ベルクロ(登録商標)テープ
172:第2ベルクロ(登録商標)テープ
300:温度視覚化バンド
301:切り取り線
図1
図2
図3
図4
図5
図6