(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022031084
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】プレー情報を提供する仮想ゴルフ装置
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20220210BHJP
A63B 69/00 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
A63B69/36 522B
A63B69/36 522F
A63B69/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020189498
(22)【出願日】2020-11-13
(31)【優先権主張番号】10-2020-0099224
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520330571
【氏名又は名称】エスジーエム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SGM Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100087505
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 春之
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100218604
【弁理士】
【氏名又は名称】池本 理絵
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【弁理士】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】イ,ウィボム
(72)【発明者】
【氏名】キム,ガプス
(57)【要約】
【課題】本発明は、プレー情報を提供する仮想ゴルフ装置を提供する。
【解決手段】上記仮想ゴルフ装置は、仮想のゴルフコースと仮想のゴルフボールを表示する表示部と、ユーザーが実際のゴルフボールを打撃すると、前記仮想のゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する前記仮想のゴルフボールの動きを算出する算出部とを含み、前記表示部は前記仮想のゴルフコースに存在する少なくとも一つ以上の関心領域に関する情報を提供するための情報セクションを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想のゴルフコースと仮想のゴルフボールを表示する表示部と、
ユーザーが実際のゴルフボールを打撃すると、前記仮想のゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する前記仮想のゴルフボールの動きを算出する算出部とを、
含み、
前記表示部は、前記仮想のゴルフコースに存在する少なくとも一つ以上の関心領域に関する情報を提供するための情報セクションを含む、
プレー情報を提供する仮想ゴルフ装置。
【請求項2】
ユーザーが前記実際のゴルフボールを打撃する前に、前記仮想のゴルフコースで前記仮想のゴルフボールが位置する地点を第1位置とし、前記仮想のゴルフコースにおける目標地点の位置を第2位置とし、前記第1位置から前記第2位置に向かう方向を第1方向とし、
前記第1位置を始点として前記第1方向に沿って移動する仮想のラインを仮定する際に、前記情報セクションは前記第1位置から前記仮想のラインが前記関心領域の縁部分と会う交差地点までの距離を表示する、請求項1に記載のプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置。
【請求項3】
前記仮想のラインは前記関心領域の縁部分と複数の交差地点で会い、前記情報セクションは前記第1位置から前記複数の交差地点までの距離を全て表示する、請求項2に記載のプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置。
【請求項4】
前記関心領域は、内部に目標地点が位置するグリーン領域であり、
ユーザーが前記実際のゴルフボールを打撃する前に、前記仮想のゴルフコースで前記仮想のゴルフボールが位置する地点を第1位置とし、前記目標地点の位置を第2位置とし、前記第1位置から前記第2位置に向かう方向を第1方向とし、
前記第1位置を始点として前記第1方向に沿って移動する仮想のラインを仮定する際に、前記情報セクションは前記仮想のラインが前記グリーン領域の縁部分と会う交差地点から前記目標地点までの距離を表示する、請求項1に記載のプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置。
【請求項5】
前記仮想のラインは前記グリーン領域の縁部分と複数の交差地点で会い、前記情報セクションは前記複数の交点地点中で前記第1方向に対して前記第1位置から最も近く位置する交差地点から前記目標地点までの距離だけを表示する、請求項4に記載のプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置。
【請求項6】
前記目標地点を視点にして前記第1方向と垂直な第2方向に沿って移動する他の仮想のラインを想定する際に、前記情報セクションは前記目標地点から前記第2方向に沿って移動する他の仮想のラインが前記グリーン領域の縁部分と会う交差地点までの距離を追加で表示する、請求項4に記載のプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置。
【請求項7】
前記第2方向に沿って移動する他の仮想のラインが前記グリーン領域の縁部分と複数の交差地点で会う場合、前記情報セクションは前記複数の交差地点それぞれで前記目標地点までの距離中で最も短い距離に該当する距離だけを表示する、請求項6に記載のプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置。
【請求項8】
前記関心領域は、ラフ領域、バンカー領域、ウォーターハザード領域、オービー(アウトオブバウンズ)領域、グリーン領域のうちの少なくともいずれか一つを含む、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの請求項に記載のプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置。
【請求項9】
前記表示部はメインイメージとサブイメージを表示し、
前記仮想のゴルフコースは前記メインイメージに表示され、前記情報セクションによって提供される情報は前記サブイメージに表示される、請求項1乃至請求項7のいずれか一つの請求項に記載のプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置。
【請求項10】
前記情報セクションは、ユーザーの過去プレー記録に基づいて算出される予想打撃結果を前記関心領域に関する情報と連関させて得られる追加情報を表示する、請求項1乃至請求項7のいずれか一つの請求項に記載のプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想ゴルフ装置に関する。より詳細には、スクリーンゴルフのようなゴルフシミュレーション装置などを利用するユーザーが容易かつ正確にゴルフプレーに対する各種情報を把握できるように構成されたプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
映像とコンピュータシミュレーション技術を用いて現場に出なくてもスポーツ競技を楽しむことができるシミュレーション装置が開発されて、ゴルフや野球などのような仮想の屋内スポーツ競技が広く普及されている。特にゴルフ人口が増加しながら、仮想ゴルフシミュレーション装置を用いてゴルフを楽しむことができるスクリーンゴルフの人気はますます高まっている。スクリーンゴルフではスクリーンを通じてゴルフ場の映像が表示されてまるで屋外で実際のゴルフゲームをしているような感じを与えながらも、屋外のフィールドで試合することに比べて時間とコストがセーブされるので、スクリーンゴルフは時間や経済的な理由などで屋外のゴルフをし難い現代人に非常に人気が高い。
【0003】
しかし、スクリーンゴルフユーザーが増加しながら、これに対するユーザーの期待はますます高まっている。したがって、スクリーンゴルフは実際のゴルフ場でプレーしているようなリアリティを提供するだけでなく、色々なハイテク装置を介してサービスされる特性上、実際のゴルフ場では提供するのは難しいハイテク技術を利用する多様なコンテンツを提供することで、スクリーンゴルフなどをプレーするユーザーの便宜を増進させる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような事情を勘案して発明されたものであり、ゴルフコースに対する各種情報を見やすいように提供してユーザーが容易にゴルフプレー情報を把握できるように構成された仮想ゴルフ装置を提供することをその目的とする。
【0005】
また、本発明の他の目的は、以下の説明と添付した図面から明確に理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するのために、本発明の実施例によるプレー情報を提供する仮想ゴルフ装置は、仮想のゴルフコースと仮想のゴルフボールを表示する表示部とユーザーが実際のゴルフボールを打撃すると前記仮想のゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する前記仮想のゴルフボールの動きを算出する算出部とを含み、前記表示部は、前記仮想のゴルフコースに存在する少なくとも一つ以上の関心領域に関する情報を提供するための情報セクションを含む。
【0007】
上記プレー情報を提供する仮想ゴルフ装置において、ユーザーが前記実際のゴルフボールを打撃する前に、前記仮想のゴルフコースで前記仮想のゴルフボールが位置する地点を第1位置とし、前記仮想のゴルフコースにおける目標地点の位置を第2位置とし、前記第1位置から前記第2位置に向かう方向を第1方向とし、前記第1位置を始点として前記第1方向に沿って移動する仮想のラインを仮定する際に、前記情報セクションは前記第1位置から前記仮想のラインが前記関心領域の縁部分と会う交差地点までの距離を表示する。ここで前記仮想のラインは前記関心領域の縁部分と複数の交差地点で会い、前記情報セクションは前記第1位置から前記複数の交差地点までの距離を全て表示する。
【0008】
上記プレー情報を提供する仮想ゴルフ装置において、前記関心領域は、内部に目標地点が位置するグリーン領域であり、ユーザーが前記実際のゴルフボールを打撃する前に、前記仮想のゴルフコースで前記仮想のゴルフボールが位置する地点を第1位置とし、前記目標地点の位置を第2位置とし、前記第1位置から前記第2位置に向かう方向を第1方向とし、前記第1位置を始点として前記第1方向に沿って移動する仮想のラインを仮定する際に、前記情報セクションは前記仮想のラインが前記グリーン領域の縁部分と会う交差地点から前記目標地点までの距離を表示する。ここで前記仮想のラインは前記グリーン領域の縁部分と複数の交差地点で会い、前記情報セクションは前記複数の交点地点中で前記第1方向に対して前記第1位置から最も近く位置する交差地点から前記目標地点までの距離だけを表示する。又は、前記目標地点を視点にして前記第1方向と垂直な第2方向に沿って移動する他の仮想のラインを想定する際に、前記情報セクションは前記目標地点から前記第2方向に沿って移動する他の仮想のラインが前記グリーン領域の縁部分と会う交差地点までの距離を追加で表示する。また、ここで前記第2方向に沿って移動する他の仮想のラインが前記グリーン領域の縁部分と複数の交差地点で会う場合、前記情報セクションは前記複数の交差地点それぞれで前記目標地点までの距離中で最も短い距離に該当する距離だけを表示する。
【0009】
上記プレー情報を提供する仮想ゴルフ装置において、前記関心領域は、ラフ領域、バンカー領域、ウォーターハザード領域、オービー(アウトオブバウンズ)領域、グリーン領域のうちの少なくともいずれか一つを含む。
【0010】
上記プレー情報を提供する仮想ゴルフ装置において、前記表示部はメインイメージとサブイメージを表示し、前記仮想のゴルフコースは前記メインイメージに表示され、前記情報セクションによって提供される情報は前記サブイメージに表示される。
【0011】
上記プレー情報を提供する仮想ゴルフ装置において、前記情報セクションは、ユーザーの過去プレー記録に基づいて算出される予想打撃結果を前記関心領域に関する情報と連関させて得られる追加情報を表示する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の仮想ゴルフ装置によれば、ゴルフコースに対する各種情報を見やすいように提供することでユーザーが容易にゴルフプレー情報を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
【
図2】
図1の仮想ゴルフ装置の主要構成間の関係を示すブロック図である。
【
図3】
図1の情報セクションに表示されることができる各種情報の具体的な表示例を示す図である。
【
図4】
図1の情報セクションに表示されることができる各種情報の具体的な表示例を示す図である。
【
図5】
図1の情報セクションに表示されることができる各種情報の具体的な表示例を示す図である。
【
図6】
図1の情報セクションに表示されることができる各種情報の具体的な表示例を示す図である。
【
図7】
図2の貯蔵部の構造を例示的に示す図である。
【
図8】情報セクションに追加情報を表示する具体的な表示例を示す図である。
【
図9】本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
【
図10】本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
【
図11】本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明の目的、特徴、利点は以下の実施例から容易に理解できるであろう。本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。ここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底的で完全なものとなるように、かつ本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるものである。よって、以下の実施例により本発明が限定されてはならない。
【0015】
本明細書において、第1、第2などの用語が様々な要素(elements)を記述するために使用されたが、前記要素がこのような用語によって限定されてはならない。この用語は、単に前記要素を相互に区別するために使用されただけである。また、とある層(膜)が他の層(膜)または基板上にあると言及されている場合に、それは、他の層(膜)または基板上に直接形成されること、またはそれらの間に第3の層(膜)が介在することもできることを意味する。
【0016】
図面において、要素の大きさ、または要素間の相対的な大きさは、本発明に対するさらに明確な理解のために多少誇張して図示できる。また、図示した要素の形状が製造工程上の変異などによって多少変更できるであろう。したがって、本明細書で開示した実施例は、特別な記載がない限り、図示した形状に限定されてはならず、ある程度の変形を含むものと理解されるべきである。
【0017】
図1は本発明の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図であり、
図2は
図1の仮想ゴルフ装置の主要構成間の関係を示すブロック図である。
【0018】
図1及び
図2を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置(100)は、打撃プレート(110)、感知部(120)、入力部(130)、シミュレータ(140)、表示部(150)を含む。
【0019】
打撃プレート(110)はゴルフボールが置かれて打撃が進行される打撃ゾーンに該当する。打撃プレート(110)には打撃マット(111)が具備され、打撃マット(111)では別のゴルフボール供給手段等によりユーザーに打撃用ゴルフボールを提供する。
【0020】
感知部(120)はユーザーが打撃したゴルフボールの動きなどを感知して打撃されたゴルフボールに関する全体的な状態情報を把握するためのものであり、ゴルフボールの動きを撮影することができるカメラやその他のゴルフボールの動きを感知することができる感知センサーなどの感知手段を使用することができる。前記感知手段には、イメージセンシング、発光/受光センシング、レーザーセンシングなどの様々なセンシング方式が適用されることができ、このようなセンシング方法によってユーザーが打撃したゴルフボールの状態情報を把握することができる。前記カメラや感知センサーなどは、単独で使用されたり、一緒に使用されることができ、また、一個のみが使用されたり、必要に応じて複数個が使用されることもできる。
【0021】
入力部(130)はユーザーから各種の情報を受けるためのものであり、キーボードやマウスなどが使用されることができる。スクリーンゴルフでは、ユーザーがログインを実行した後にそのサービスを提供するログインシステムが適用されることができ、ログインシステムの下でユーザーが自分のIDやパスワードを入力する場合、ユーザーがプレーしたいゴルフコースやプレー難易度を選択する場合などのように、ユーザーから情報の入力が必要な場合があり得、このような場合のために入力部(130)が具備される。
【0022】
シミュレータ(140)は算出部(141)と映像部(142)と貯蔵部(143)などを含む。算出部(141)は、ユーザーがゴルフボールを打撃すれば打撃されたゴルフボールに関する状態情報を受信した後、これに基づいてゴルフボールの軌跡を算出することができる。映像部(142)は、ユーザーに表示されるゴルフシミュレーション映像を生成して表示部(150)に伝達することができる。映像部(142)によって生成される映像はメインイメージを示すメイン画面とサブイメージを示すサブ画面を含むことができる。メイン画面にはゴルフコースやゴルフボールが表示されることができ、サブ画面には各種の付加情報の内容が表示されることができる。例えば、サブイメージとしてゴルフコースの全体を縮小して表示したミニマップがサブ画面に表示されることができる。特に、本発明によれば、サブ画面にユーザーに各種プレー情報を提供する情報セクションが表示されることができ、映像部(142)には前記情報セクションの映像を処理するためのパーツが別に具備されていることができる。貯蔵部(143)は算出部(141)と映像部(142)の動作において必要な様々なデータを貯蔵(記憶)することができる。
【0023】
表示部(150)はビームプロジェクター(151)とスクリーン(152)を含む。ビームプロジェクター(151)はゴルフ関連映像を投射してスクリーン(152)に提供し、スクリーン(152)は投射されたゴルフ関連映像を表示してユーザーに提供する。以下では、スクリーン(152)に表示される一部の対象に対して「仮想」という用語を付けて表現する。これは現実の世界に存在するのではなくスクリーン(152)に表示されるものを意味する。例えば、「仮想のゴルフコース」とはスクリーン(152)に表示されるゴルフコースという意味であり、「仮想のゴルフボール」とはスクリーン(152)に表示されるゴルフボールという意味である。
【0024】
仮想ゴルフ装置(100)はスクリーンゴルフ場に設置されてスクリーンゴルフをプレーできるようにする装置であり、ユーザーがスクリーンゴルフをプレーする際に、仮想ゴルフ装置(100)は次のように動作する。
【0025】
まずユーザーがゴルフボールを打撃すると、感知部(120)がユーザーが打撃したゴルフボールの速度や移動方向などのような物理的な状態を感知する。感知部(120)によって感知された情報はシミュレータ(140)に伝達され、シミュレータ(140)の算出部(141)は伝達された情報に基づいてユーザーが実際の屋外ゴルフ場でゴルフボールを打撃したと仮定した時のゴルフボールの軌跡を算出する。映像部(142)は前記算出された軌跡によりゴルフボールが動く映像を生成し、表示部(150)は前記映像を表示してユーザーに提供する。
【0026】
スクリーンゴルフ場でユーザーのプレーに提供するゴルフ場は、実際のゴルフ場をモデルにしてこれを同一に再現したものまたは実際に存在しない仮想のゴルフ場を任意に創作したものである。スクリーン(152)のメイン画面には、ユーザーがプレーしている実際又は創作のゴルフ場の映像が表示され、ユーザーがゴルフボールを打撃して打撃されたゴルフボールの軌跡が算出されると、スクリーン(152)のメイン画面には、該当ゴルフ場のゴルフコースでゴルフボールが算出された軌跡に従って移動した後、所定の地点で停止する映像が表示される。このように、スクリーン(152)ではゴルフボールにフォーカスを合わせて関連映像が表示されるので、ゴルフ場のゴルフコース領域中でスクリーン(152)に主に表示される領域はゴルフボールを中心にしてその周辺の領域であり、この表示領域はゴールプボールの動きにより変わる。しかし、ゴルフコースを攻略するためには、現在のゴルフボールが位置する領域だけでなく、最終目標地点であるホールカップの位置、ゴルフボールとホールカップとの間の距離などのような付加情報を把握する必要があるが、スクリーン(152)のメイン画面において提供される画面だけでは前記情報が足りない。したがってユーザーの便宜のために別の付加情報が提供される必要があり、これのためにスクリーン(152)にはメイン画面に加えて各種情報を提供する情報セクションがサブイメージとして提供される。
【0027】
図3乃至
図6は
図1の情報セクションに表示されることができる各種情報の具体的な表示例を示す図である。
【0028】
図3を参照すると、情報セクションには仮想のゴルフコースに対するミニマップ(MiniMap)が表示される。ミニマップは主にコンピュータゲームにおいてゲーマーの便宜のために使用されるものであり、ゲームが進行される場所を地図のように縮小した一種の縮小地図である。最近ミニマップはコンピュータゲームだけでなく様々な分野で使用されており、スクリーンゴルフでもホールごとにゴルフコースを縮小したミニマップが使用されている。
【0029】
ゴルフはゴルフボールを打撃してグリーンのホールカップ(Hole Cup)にゴルフボールを入れる方式で進行され、ティーショットからホールカップにゴルフボールを入れるまでの打撃回数により勝敗を決する試合である。一般的にゴルフの試合は18ホールを一単位として構成され、各ホールを構成するゴルフコースは、ティーイングラウンド(Teeing Ground)、スルーザグリーン(Through the Green)、グリーン(Green)、ハザード(Hazard)などの様々な領域で構成される。ティーショットをする位置からグリーンのホールカップまでの距離はかなり遠い反面、スクリーンにはゴルフボールが置かれている地点を中心にしてその周辺の限られた領域のみが表示されるので、ユーザーの立場では、全体のゴルフコースがどのようになっているか、自分が打撃したゴルフボールは全体のゴルフコースでどこに位置するかについて疑問を持つようになる。このような疑問は、ゴルフコースを縮小して示すミニマップを提供することである程度解消されることができる。
【0030】
スクリーンゴルフのミニマップはユーザーのプレーに大きな助けを与えることができるが、ゴルフプレーには様々な情報が要るのでミニマップだけでは不足する。情報セクションはミニマップとともにユーザーにゴルフプレーに有用な情報を様々に提供することができる。例えば、情報セクションは現在ユーザーのゴルフボールが位置した地点からホールカップまでの距離情報を提供することができ、またユーザーに必要な様々な付加情報を提供することができる。以下、情報セクションを通じて提供することができる情報の具体的な例を見てみる。
【0031】
図3のミニマップに図示されているように、ユーザーが打撃するゴルフボールに対応する仮想のゴルフボール(B)が所定の地点に位置し、グリーン領域(G)に位置するホールカップ(HC)は仮想のゴルフボール(B)からかなり遠く隔たっている。また、仮想のゴルフボール(B)とホールカップ(HC)との間にはユーザーが関心を持ちそうな関心領域(A)が配置されている。関心領域(A)として、ラフ領域、バンカー領域、ウォーターハザードなどのように、ユーザーのプレーを妨害する危険領域が有り得る。または関心領域(A)として、ゴルフコースから外れるオービー(アウトオブバウンズ)領域やホールカップ(HC)が位置するグリーン領域が有り得る。すなわち、ユーザーに不利又は有利であるため、ユーザーが関心を持ちそうな任意の領域が関心領域(A)になる。
【0032】
説明の便宜上、関心領域(A)がバンカーである場合を仮定すると、バンカーにゴルフボールが入る場合にこれから外れることが容易でないので、ユーザーの立場ではバンカーでの打撃を回避することを希望する。バンカーを回避するためにユーザーにバンカーに関する情報は非常に重要である。本実施例では、現在の仮想のゴルフボール(B)とバンカー(関心領域(A))との間に連関された情報を提供する。例えば、現在の仮想のゴルフボール(B)とホールカップ(HC)との間を連結する直線方向(D)に従うライン(L)を表示し、このライン(L)がバンカーの縁部分と会う地点を第1地点(P1)と第2地点(P2)とすると、情報セクションには、仮想のゴルフボール(B)から第1地点(P1)までの距離(I1)および/または仮想のゴルフボール(B)から第2地点(P2)までの距離(I2)が表示される。ここで距離はヤード(yd)やメートル(m)単位に表示される。ユーザーがどのような単位に表示されるかを知る場合、単位を表示しない数字のみが表示されることも可能である。このように距離(I1、I2)が表示されることで、ユーザーはバンカーに到達する前にゴルフボールを着地させまたはバンカーを過ぎてゴルフボールを着地させるために、どの程度の打撃強度が要るかを判断することができる。ここで距離(I1、I2)を示すために表示したライン(L)は必ず表示される必要はなく、距離だけ表示しこのライン(L)は表示しないことも可能である。
【0033】
図4を参照すると、ゴルフプレーでの最終的な目標はホールカップ(HC)にゴルフボールを入れることであり、ホールカップ(HC)はグリーン領域(G)に位置するため、グリーン領域(G)はユーザーの関心領域に該当する。これにより、情報セクションには仮想のゴルフコースのグリーン領域(G)のミニマップとグリーン領域(G)と関連した情報が表示されることができる。例えば、仮想のゴルフボール(B)がホールカップ(HC)があるグリーン領域から遠くにある場合、現在の仮想のゴルフボール(B)とホールカップ(HC)との間を連結する直線方向(D1)に沿ってライン(L)を表示し、このライン(L)がグリーン領域(G)の縁部分と会う地点を第1地点(P1)と第2地点(P2)とし、情報セクションには仮想のゴルフボール(B)から第1地点(P1)までの距離(L2の長さに該当)(I1)および/または仮想のゴルフボール(B)から第2地点(P2)までの距離(L1+L2の長さに該当)(I2)が表示される。このように距離(I1、I2)が表示されることで、ユーザーはグリーン領域(G)に到達するためにゴルフボールについてどの程度の打撃強度が要るかを判断することができる。ここで距離(I1、I2)を示すために表示したライン(グリーン領域内部のL1と外部のL2を含むL)は必ず表示される必要はなく、距離だけ表示しこのライン(L)は表示しないことも可能である。
【0034】
図5を参照すると、グリーン領域(G)に対するより詳細な情報を提供するために、グリーン領域(G)の縁部分からホールカップ(HC)までの距離が表示される。仮想のゴルフボール(B)とホールカップ(HC)との間を連結する直線方向(D1)に従うライン(L1)を想定し、このライン(L1)がグリーン領域(G)の縁部分と第1地点(P1)で交差した後にホールカップ(HC)に到達すると仮定する。情報セクションには前記ライン(L1)において第1地点(P1)からホールカップ(HC)までの距離(I1)が表示される。
【0035】
また、第1方向(D1)に対して右側と左側に垂直な方向をそれぞれ第2方向(D2)と第3方向(D3)とし、第2および第3方向(D2、D3)に沿って移動するラインをそれぞれ第2ライン(L2)と第3ライン(L3)とし、第2および第3ライン(L2、L3)がグリーン領域(G)の縁部分と会う地点をそれぞれ第2地点(P2)と第3地点(P3)と仮定する。この時に情報セクションにはホールカップ(HC)から第2地点(P2)までの距離(I2)及びホールカップ(HC)から第3地点(P3)までの距離(I3)が表示される。ここで第2および第3ライン(L2、L3)とそれによる距離(I2、I3)が必ず一緒に表示される必要はなく、このうちにいずれか一つだけが表示されることも可能である。例えば、第2および第3ライン(L2、L3)中、距離が短い方のライン(
図5においてL2に相当)とその距離だけが表示されるようにすることができる。また、このときに距離(I1、I2、I3)を示すために表示したライン(L1、L2、L3)は必ず表示する必要はなく、距離だけ表示しこのライン(L1、L2、L3)の一部または全部を表示しないことも可能である。このように距離が表示されることで、ユーザーはグリーン領域(G)の内部の距離情報を把握することができ、これをグリーンに到達するための打撃やパッティング時に活用することができる。
【0036】
図6を参照すると、情報セクションには前述の情報が複合的に表示されることができる。例えば、
図3、
図4、
図5に示されているような情報の少なくとも一部を結合して複合的に一緒に表示されるようにすることができる。具体的には、情報セクションには、仮想のゴルフコースのミニマップが表示され、また仮想のゴルフボール(B)からホールカップ(HC)に向かうライン(L)がバンカーなどのような関心領域(A)の縁部分と第1及び第2地点(P1、P2)で会うときに、仮想のゴルフボール(B)から第1および第2地点(P1、P2)までの距離(I1、I2)が表示される。前記距離(I1、I2)は、仮想のゴルフボール(B)をホールカップ(HC)に向かってストレートに打撃したときに、関心領域(A)に進入する最小距離(I1)または関心領域(A)をオーバーして過ぎる最小距離(I2)と見ることができる。また情報セクションにはグリーン領域(G)のミニマップが表示され、ここには仮想のゴルフボール(B)をホールカップ(HC)に向かってストレートに打撃したときに、グリーン領域(G)に進入する第3地点(P3)とグリーン領域(G)から外れる第4地点(P4)に対して、仮想のゴルフボール(B)から第3及び第4地点(P3、P4)までの距離(I3、I4)が表示される。また情報セクションには、第3地点(P3)からホールカップ(HC)まで移動する第1ライン(L1)の距離(I5)と、第1ライン(L1)に垂直な第2ライン(L2)がホールカップ(HC )からグリーン領域(G)の縁部分と第5地点(P5)で会うときにホールカップ(HC)と第5地点(P5)との間の第6距離(I6)が表示される。第1ライン(L1)と垂直であり、第2ライン(L2)と反対方向(ホールカップ(HC)から左側方向)に移動する仮想のラインを想定すると、この仮想のラインは第5地点(P5)と反対側に位置するグリーン領域(G)の縁部分と交差することになる。ホールカップ(HC)から第5地点(P5)と反対側に位置する交差地点(P6)までの距離は第6距離(I6)より長い。本実施例では、第5地点(P5)と交差地点(P6)の中、ユーザーにより重要であると見ることができるホールカップ(HC)から近い距離(I6)だけが表示される。
【0037】
このように様々な距離情報が表示されることで、ユーザーは打撃強度などを適切に調節しながら関心領域(A)を回避するための戦略および/またはグリーン領域(G)に安全に進入するための戦略を容易に立てることができる。
【0038】
一方、情報セクションを通じて様々なプレー情報を提供する時に、ユーザーの過去のプレー情報を関連させてユーザーに有益な追加情報を提供することができる。以下、図面を参照して追加情報の提供について説明する。
【0039】
図7は
図2の貯蔵部の構造を例示的に示す図であり、
図8は情報セクションに追加情報を表示する具体的な表示例を示す図である。
【0040】
図7を参照すると、貯蔵部(143)はユーザーごとに貯蔵領域が複数に区分されている。たとえば、相異なるユーザーA、Bがある場合、貯蔵部(143)にはユーザーAのための貯蔵領域(143A)とユーザーBのための貯蔵領域(143B)がそれぞれ区分されている。また各ユーザーのための貯蔵領域(143A、143B)には、ユーザーの個人情報DBとユーザーのプレー情報DBなどが具備されている。ユーザーの個人情報DBはユーザーの個人情報を貯蔵するものであり、ユーザーのログイン後にスクリーンゴルフのサービスを利用するようにするログインシステムが適用される場合に、前記ログインステップなどに利用することができる。ユーザーのプレー情報DBはユーザーがプレーした記録を貯蔵している。例えば、ユーザーが過去にプレーした履歴情報、前記履歴情報に基づいて算出される平均打数、ドライバ飛距離、フェアウェイ安着率、グリーン正確度、平均パッティング数などのような情報が貯蔵されていることができる。
【0041】
貯蔵部(143)に貯蔵されているユーザー情報は、情報セクションを通じて提供されるゴルフコースの情報に連関させることができる。具体的には、情報セクションには、前述の危険領域やグリーン領域などに関する情報に、ユーザーの過去プレー記録に基づいて算出される予想打撃結果を連関させて得られる追加情報を表示することができる。
【0042】
例えば、
図8に図示されたように、仮想のゴルフボール(B)とグリーン領域(G)との間に関心領域(A)の一つであるバンカーが位置しているときに、情報セクションには、仮想のゴルフボール(B)からバンカーの縁部分の一地点である第1地点(P1)までの距離(I1)と仮想のゴルフボール(B)からバンカーの縁部分の他の地点である第2地点(P2)までの距離(I2)が表示され、これに加えてユーザー情報から抽出される情報に基づく予想打撃結果が一緒に表示されることができる。具体的にアイアンショットをしなければならない状況において、仮想のゴルフボール(B)から第1地点(P1)までの距離(I1)が100ydであり、仮想のゴルフボール(B)から第2地点(P2)までの距離(I2)が120ydであり、ユーザーの平均アイアンショットの飛距離が105ydであれば、情報セクションには前記平均飛距離に基づく予想打撃結果の地点(P3)と平均飛距離値(I3)とが表示され、ユーザーはこれに基づいてネクストショットの戦略を立てることができる。つまり、平均飛距離が105ydであって第1地点(P1)に近い場合、ユーザーは通常よりも若干弱く打撃してゴルフボールがバンカーに到達しない状態で着地するようにする戦略を立てることができた。もし平均飛距離が115ydであって第2地点(P2)に近い場合、ユーザーは通常よりも少し強く打撃してゴルフボールがバンカーを超えて着地するようにする戦略を立てることができる。
【0043】
情報セクションでユーザーの平均飛距離を表示する例を挙げると、必ずしも平均飛距離だけを表示する必要はない。他の例として、ユーザーの過去履歴に基づく平均飛距離とその標準偏差などを活用してユーザーのゴルフボールが着地する可能性が高い領域をカラーなどで表示して表現することができる。または打撃されたゴルフボールが、バンカーやグリーン領域などのようにユーザーが関心を持つ領域に着地したり上記領域を外れたりする確率をパーセントで表示することもできる。
【0044】
このように、ゴルフコースに関する情報とユーザー履歴情報を関連させることで、ユーザーのショット戦略に実質的に役立つ有用なゴルフプレー情報をさらに提供することができる。
【0045】
図9乃至
図11は本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
【0046】
図9を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置(200)は、打撃プレート(210)、感知部(220)、入力部(230)、シミュレータ(240)、表示部(250)、キオスク(260)を含む。
【0047】
打撃プレート(210)にはゴルフボールが置かれる打撃マット(211)が具備され、ユーザーは打撃マット(211)上のゴルフボールを打撃する。感知部(220)はユーザーが打撃したゴルフボールの物理的な状態を感知してシミュレータ(240)に伝達する。入力部(230)としてはユーザーからの入力を受けることができるキーボードやマウスなどを使用する。シミュレータ(240)は感知部(220)から打撃されたゴルフボールに対する感知情報を受けてこれに基づいてゴルフボールの軌跡を算出する。また、シミュレータ(240)は算出された軌跡の通りゴルフボールが動く映像を生成して表示部(250)に伝達する。表示部(250)はビームプロジェクター(251)とスクリーン(252)を含み、ビームプロジェクター(251)はスクリーン(252)に映像を投射し、スクリーン(252)は投射された映像を表示してユーザーに提供する。キオスク(260)は小型ディスプレーである。キオスク(260)として、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、OLED(Organic Light Emitting Diode)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、フレキシブルディスプレー(Flexible Display )などのような様々なディスプレー機器を使用することができる。本実施例によれば、映像を表示することができる装置がスクリーン(252)とキオスク(260)などのように複数個具備される。スクリーン(252)には仮想のゴルフボールと仮想のゴルフコースなどのようにユーザーにメインイメージとして提供する画面が表示され、キオスク(260)には付加情報などのようにサブイメージとして提供する画面が表示される。例えば、キオスク(260)には前述の情報セクションを通じて提供される情報が表示されることができる。このように、本実施例によると、スクリーン(252)と共に補助ディスプレーであるキオスク(260)を別に具備することで、より多様な画面と情報をダイナミックにユーザーに提供することができる。
【0048】
図10を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置(300)は複数の練習ブース(301、302、303)を含む。各練習ブース(301、302、303)はすべて同一の構成を有している。例えば、第一練習ブース(301)は、打撃プレート(301a)、キオスク画面を具備したシミュレータ機器(301b)、スクリーン(301c)などを有しており、他の練習ブース(302、303)も同一の構成品を持っている。図面に図示されていないが、各練習ブース(301、302、303)にはゴルフボールの動きなどを感知するためのカメラなどを含む他の機器がさらに具備される。本実施例による仮想ゴルフ装置(300)は一人でゴルフをプレーしたりゴルフ練習をしたりするためのユーザーが利用することができる。ユーザーは各練習ブース(301、302、303)で一人プレーを楽しむことができる。本実施例による仮想ゴルフ装置(300)でも、前述の情報セクションを通じてユーザーに必要なさまざまな情報を提供することができる。前記情報セクションはスクリーン(301a)とキオスクの画面のうちの少なくともいずれか一つを介して表示されることができる。
【0049】
図11を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置(1)は複数のスクリーンゴルフ場(10)とサーバーユニット(20)を含む。スクリーンゴルフ場(10)には、スクリーンゴルフプレーを楽しむことができるように
図1、
図9、
図10等に図示されているような装置が具備されている。スクリーンゴルフ場(10)に具備されている前記装置はサーバーユニット(20)と有無線通信網などを介して連結されている。各スクリーンゴルフ場(10)は、ログインの後にユーザーにスクリーンゴルフのサービスを提供するサービス提供部の役割をする。サーバーユニット(20)は、複数のスクリーンゴルフ場(10)を運営するサービス業者が複数のスクリーンゴルフ場(10)に具備されている装置を管理するために使用する中央サーバーの役割をする。スクリーンゴルフのサービスを利用しようとするユーザーは、前記サービスの提供を受けるためにまずログインを行い、サーバーユニット(20)は、ログインをする時にユーザーの身元を確認してログインの承認可否を決定する。サーバーユニット(20)には貯蔵部(21)が具備されており、貯蔵部(21)は一例として
図7に図示されているような構造を持つ。すなわち、貯蔵部(21)はユーザーの身元を確認するために必要な個人情報および/または各ユーザーのプレー記録に関する情報を貯蔵(記憶)する。
【0050】
前述の仮想ゴルフ装置と同様に、各スクリーンゴルフ場(10)に具備されているスクリーンゴルフ装置でも、スクリーンに情報セクションが表示されてユーザーのゴルフプレーに有用な様々な情報を提供することができる。貯蔵部(21)に貯蔵されている情報は情報セクションを表示する時に使用することができる。貯蔵部(21)がサーバーユニット(20)を通じて複数のスクリーンゴルフ場(10)に有線/無線通信網を介して連結されていて、サーバーユニット(20)に連結されている個々のスクリーンゴルフ場(10)は貯蔵部(21)の情報を共有して利用することができ、各スクリーンゴルフ場(10)は上記情報を別に貯蔵する必要がない。
【0051】
以上、本発明の具体的な実施例について考察した。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形した形態で具現できることを理解することができるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0052】
100、200、300…仮想ゴルフ装置
110、210…打撃プレート
120、220…感知部
130、230…入力部
140、240…シミュレータ
150、250…表示部
【外国語明細書】