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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022031093
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】ワイヤレス滅菌装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/18 20060101AFI20220210BHJP
   B05B 7/30 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
A61L2/18
B05B7/30
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021002305
(22)【出願日】2021-01-08
(31)【優先権主張番号】109126548
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】520187436
【氏名又は名称】イ-チェン, シュー
(74)【代理人】
【識別番号】100137095
【弁理士】
【氏名又は名称】江部 武史
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫
(72)【発明者】
【氏名】イ-チェン, シュー
【テーマコード(参考)】
4C058
4F033
【Fターム(参考)】
4C058AA01
4C058BB07
4C058EE26
4C058EE30
4C058JJ06
4C058JJ24
4F033QA05
4F033QB02Y
4F033QB03X
4F033QB12Y
4F033QB17
4F033QD02
4F033QD04
4F033QD15
4F033QD16
4F033QE01
4F033QE19
4F033QF01X
4F033QF07Y
4F033QF17Y
4F033QF23
(57)【要約】
【課題】ワイヤレス滅菌装置を提供する。
【解決手段】ワイヤレス滅菌装置は、グリップ穴及び開口部を開設している枠体を備え、開口部には噴出部を被嵌し、枠体に内設された、給気モーターと、輸液チューブと、ノズルユニットと、液体貯蔵ユニットとをさらに有している。ノズルユニットの第1管端は噴出部に連通し、ノズルユニットの第2管端は給気モーターの排気管に連結し、ノズルユニットの第3管端は下に向けて液体貯蔵ユニットを被嵌し、液体貯蔵ユニット内から延出している輸液チューブはノズルユニットに貫入している。噴出部は、ノズル構造を有している。給気モーターを駆動した後、ノズルユニットに送風してノズルユニットの各管端に気圧差を発生させる。こうして、液体貯蔵ユニット内の滅菌液をノズル構造の噴出口の外側に位置している第1噴出端に送り出し、高圧噴流をノズル構造の噴出口の外側に位置している第2噴出端に導流し、空気及び滅菌液を噴出口の外側に集合させた後に滅菌液の噴霧を実現する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端にはグリップ穴を開設し、他端には開口部を開設し、且つ前記開口部が噴出部を被嵌している枠体と、
前記枠体に内設された、第1制御回路、第2制御回路、給気モーター、輸液チューブ、ノズルユニット、及び液体貯蔵ユニットと、前記第2制御回路に接続している給電ユニットと、を備え、
前記ノズルユニットの第1管端は前記噴出部に連通し、前記ノズルユニットの第2管端は前記給気モーターの排気管に連結し、前記ノズルユニットの第3管端は下に向けて前記液体貯蔵ユニットを被嵌し、且つ
前記液体貯蔵ユニット内から延出している前記輸液チューブは前記ノズルユニットに貫入し、前記輸液チューブの両端の管口により前記液体貯蔵ユニット、前記噴出部、及び前記排気管の内部空間を連通し、
前記給気モーターは前記第1制御回路に電気的に接続し、前記第1制御回路は前記第2制御回路に接続し、
前記噴出部は、ノズル構造を有し、
前記ノズル構造は、スリーブに内設している中空のフィンホイール、前記スリーブから突出している螺合部、及び前記螺合部に連結している導水管の台座で構成され、
前記導水管の前記台座の他端には前記輸液チューブを連結するための導水用連接パイプを成形し、前記スリーブの一端は前記ノズルユニットの前記第1管端に被嵌し、前記フィンホイールの各フィンは前記スリーブの他端に部分的に露出しており、
前記給気モーターは、駆動後に前記ノズルユニットに送風し、前記ノズルユニットの各管端にサイホン現象を発生させて気圧差を発生させ、前記液体貯蔵ユニット内の滅菌液を前記導水用連接パイプに吸い出し、且つ前記ノズル構造の噴出口の外側に位置している第1噴出端に送り出し、空気を前記フィンホイールの各フィンの間に構成している流路空間から前記ノズル構造の前記噴出口の前記外側に位置している第2噴出端に導流させ、前記空気及び前記滅菌液を前記噴出口の前記外側に集合させた後に、前記滅菌液の噴霧を実現することを特徴とするワイヤレス滅菌装置。
【請求項2】
前記枠体は、一側に円形側板を接合するための給気口バッフルを凹設し、前記円形側板の外縁と前記給気口バッフルとの間には環状ギャップを成形し、
前記給気口バッフルは、前記給気モーターに給気源を提供する給気口とする給気部を有し、
前記環状ギャップは、四面を巻回するように給気させて前記給気部に流入させ、且つ
前記給気口バッフルは、前記給気部の近隣箇所にフィルタ保持壁を凸設し、前記フィルタ保持壁の内縁に設置しているフィルタをさらに有していることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス滅菌装置。
【請求項3】
前記給気部の面積は、前記円形側板の四分の一を占めていることを特徴とする請求項2に記載のワイヤレス滅菌装置。
【請求項4】
前記給気口バッフルの表面には少なくとも1つの組立部を設け、前記円形側板には前記組立部に干渉するように組み合わせられている対応する少なくとも1つの組立部を設けていることを特徴とする請求項2に記載のワイヤレス滅菌装置。
【請求項5】
前記枠体の内部には、前記給気モーター及び前記排気管の近隣箇所に、前記給気モーターの作動時に発生する騒音を低減するための吸音スポンジを設けていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス滅菌装置。
【請求項6】
前記枠体の内部には、前記給電ユニットに対応するバッテリー室の構造を成形し、前記バッテリー室の構造に近設している第2バッテリー室の構造をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス滅菌装置。
【請求項7】
前記枠体の側面には、前記液体貯蔵ユニットに対応する位置に、前記液体貯蔵ユニット内の前記滅菌液の水位を観察可能にするための水位ウィンドウを開設していることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス滅菌装置。
【請求項8】
前記枠体から半露出していると共に前記第2制御回路の被制御点に電気接点により接続している押しボタンスイッチまたはタッチスイッチをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス滅菌装置。
【請求項9】
前記液体貯蔵ユニット及び前記枠体の外側の板面は、係合溝及びフック部により固定され、前記液体貯蔵ユニット及び前記枠体を可動的に構設していることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス滅菌装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、噴霧及び滅菌技術に関し、より詳しくは、片手で持って携帯しやすく、従来のスプレーよりも滅菌効率が精密であり、噴霧滅菌効果がより優れているワイヤレス滅菌装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の消毒スプレーは皆噴霧効果を達成しているが、精密さと利便性が不足しており、消毒液の有効性が明らかに低かった。具体的には、現在多くの人が片手でボトルを把持し、即ち、ボトル内に消毒液が充填されたボトルを把持し、環境に対して消毒液を噴霧する。しかし、このように片手でボトルを把持する方式では、消毒液を繊細に噴霧できるが、噴出する距離が短く、広い室内(或いは室外)で使用するには噴霧効率が高まらないという問題があった。また、噴出される滅菌液の粒子も大きかった。反対に、背負い式スプレーは滅菌効果に優れているが、重い消毒タンクを背負うのは非常に不便であった。よって、精密に噴霧可能であり、使用が便利な手持ち式滅菌装置を提案することが、解決が待たれる問題であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本発明者は、上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0004】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤレス滅菌装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のワイヤレス滅菌装置は、一端にはグリップ穴を開設し、他端には開口部を開設し、且つ開口部が噴出部を被嵌している枠体と、枠体に内接された、第1制御回路、第2制御回路、給気モーター、輸液チューブ、ノズルユニット、及び液体貯蔵ユニットと、第2制御回路に接続している給電ユニットとを備え、ノズルユニットの第1管端は噴出部に連通し、ノズルユニットの第2管端は給気モーターの排気管に連結し、ノズルユニットの第3管端は下に向けて液体貯蔵ユニットを被嵌し、且つ液体貯蔵ユニット内から延出している輸液チューブはノズルユニットに貫入し、輸液チューブの両端の管口により液体貯蔵ユニット、噴出部、及び排気管の内部空間を連通し、給気モーターは第1制御回路に電気的に接続し、第1制御回路は第2制御回路に接続し、噴出部はノズル構造を有し、ノズル構造はスリーブに内設している中空のフィンホイール、スリーブから突出している螺合部、及び螺合部に連結している導水管の台座で構成され、導水管の台座の他端には輸液チューブに連結している導水用連接パイプを成形し、スリーブの一端はノズルユニットの第1管端に被嵌し、フィンホイールの各フィンはスリーブの他端に部分的に露出している。ここでは、給気モーターは駆動後にノズルユニットに送風し、ノズルユニットの各管端にサイホン現象を発生させて気圧差を発生させ、液体貯蔵ユニット内の滅菌液を導水用連接パイプに吸い出し、且つノズル構造の噴出口の外側に位置している第1噴出端に送り出し、空気をフィンホイールの各フィンの間に構成している流路空間からノズル構造の噴出口の外側に位置している第2噴出端に導流し、空気及び滅菌液を噴出口の外側に集合させた後に滅菌液の噴霧を実現する。これにより、精密な噴霧が可能になり、使用が便利になるという有益な効果を備えている。
【0006】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置を示す外観斜視図である。
図2】本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置を模式的に示した分解図である。
図3】本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置の内部構成を示す側面図である。
図4】本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置の内部構成を示す傾斜図である。
図5】本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置を示す側面図である。
図6】本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置の噴出部の部分拡大断面図である。
図7】本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置の噴出部の構成を模式的に示した分解図である。
図8】本発明の他の実施例に係るワイヤレス滅菌装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
【0009】
以下、図1~8を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。まず、図1は、本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置を示す外観斜視図である。図2は、本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置を模式的に示した分解図である。図3は、本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置の内部構成を示す側面図である。図4は、本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置の内部構成を示す傾斜図である。図5は、本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置を示す側面図である。図6は、本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置の噴出部の部分拡大断面図である。図7は、本発明の一実施例に係るワイヤレス滅菌装置の噴出部の構成を模式的に示した分解図である。
【0010】
本実施例に係るワイヤレス滅菌装置10は、主に枠体11を備え、枠体11に、噴出部12、第1制御回路13、給気モーター14、第2制御回路15、ノズルユニット16、液体貯蔵ユニット17、及び輸液チューブ18を内設し、第2制御回路15に接続している給電ユニット(図示省略)をさらに備えている。各部材の機能または部材間の連結関係については下述する。
【0011】
枠体11の一端にはグリップ穴111を開設し、他端には開口部112を開設している。開口部112には噴出部12を被嵌している。グリップ穴111は、ユーザーが片手でワイヤレス滅菌装置10を把持するために用いられ、携帯が便利になり、簡単に把持できる有益な効果を有している。また、図面から分かるように、枠体11は主に上蓋及び分離式の下蓋で構成されている。
【0012】
第1制御回路13及び給気モーター14は電気的に接続され、第1制御回路13は第2制御回路15に接続している。前述の給電ユニットは第2制御回路15に電源を供給し、給気モーター14は主に第1制御回路13により制御され、或いは給気モーター14の駆動は第2制御回路15により間接的に制御されている。よって、本発明は、2つの制御回路を提供するものを例とし、高いパワーの部材が同一の回路基板(PCB)に集中し、モーターが過熱するという問題を回避している。モーターが過熱した場合、回路基板に対して付帯的に影響を与え、回路基板も過熱するという問題を引き起こしていた。このため、給気モーター14に付属する制御回路(制御プログラム)は、第1制御回路13に統合されている。
【0013】
ノズルユニット16の第1管端は噴出部12に連通し、ノズルユニット16の第2管端は給気モーター14の排気管141に連結し、ノズルユニット16の第3管端には下に向けて液体貯蔵ユニット17を被嵌している。また、液体貯蔵ユニット17内から上に向けて延出している輸液チューブ18は、ノズルユニット16に貫入している(輸液チューブ18がノズルユニット16内に貫入している部分は図示省略)。輸液チューブ18の両端の管口により、噴出部12、排気管141、及び液体貯蔵ユニット17の内部空間は連通している。
【0014】
図7に示されるように、噴出部12はノズル構造121を有する。ノズル構造121は、スリーブ122に内設している中空のフィンホイール123、スリーブ122から突出している螺合部124、及び螺合部124に連結している導水管の台座125で構成されている。導水管の台座125の他端には導水用連接パイプ126を成形し、導水用連接パイプ126には輸液チューブ18を連結し、スリーブ122の一端はノズルユニット16の第1管端に被嵌している。フィンホイール123の各フィン1231は、スリーブ122の他端に部分的に露出している(例えば、図6の第2噴出端S2)。好ましくは、ノズル構造121は、フィンホイール123の他端に重置している連動座127をさらに備えている。
【0015】
図2乃至図4を参照すれば、給気モーター14の作用は空気の流動を促進し、給気モーター14が駆動した後にノズルユニット16に送風し、ノズルユニット16の各管端にサイホン現象を発生させて気圧差を生じさせ、液体貯蔵ユニット17内の滅菌液を導水用連接パイプ126に吸い出し、ノズル構造121の噴出口の外側に位置している第1噴出端S1に送り出している。空気は、フィンホイール123の各フィン1231の間に構成している流路空間からノズル構造121の噴出口の外側に位置している第2噴出端S2に導流している。即ち、図6に示されるように、第2噴出端S2はスリーブ1211のフィンホイール123の各フィン1231の隙間に部分的に露出し(前記隙間は前述の2つのフィンの間の流路空間から延出している)、空気及び滅菌液が噴出口の外側で集合し、空気及び滅菌液が発生させる摩擦力及び衝撃力により、滅菌液が微小な霧となるように霧化分離される。こうして、滅菌液の噴霧を実現する。好ましくは、ワイヤレス滅菌装置10の給気モーター14が作動すると、まず第1噴出端S1から高圧噴流(空気)を噴出し、滅菌液が第2噴出端S2から噴出する(即ち、風を噴出した後に液を噴出する)。高速の空気により滅菌液を破砕して滅菌液の粒子を小さくし、小さな粒子の滅菌液を噴出することで滅菌液の接触面積を広くし、滅菌液噴霧後の反応効率を速めている。即ち、滅菌液の噴霧効率が従来のスプレーよりも繊細になり、噴霧効果を兼ね備えつつ、滅菌液の消費量を節約し、滅菌液を最大限利用する。
【0016】
図1図5を参照すれば、好ましくは、枠体11の側面は、液体貯蔵ユニット17に対応する位置に液体貯蔵ユニット17内の滅菌液の水位を観察するための水位ウィンドウWを開設している。これにより、滅菌液を補充する必要があるかどうか、或いは液体貯蔵ユニット17を交換する必要があるかどうかをユーザーが判断可能にする。
【0017】
図2乃至図4に示されるように、好ましくは、枠体11の内部には給気モーター14の近隣箇所に、給気モーター14が作動時に発生させる騒音を低減するための吸音スポンジ(図示省略)を設置している。
【0018】
好ましくは、枠体11の内部には給電ユニットに対応する位置に、給電ユニットを設置するためのバッテリー室の構造191を成形し、前述のバッテリー室の構造191に近設している第2バッテリー室の構造192をさらに有している。給電ユニットは、例えば1つまたは複数のリチウムバッテリーであり、給電ユニットが2つのリチウムバッテリーで構成されている場合、前述の2つのバッテリー室の構造(191、192)には2つの給電ユニットのリチウムバッテリーをそれぞれ設置するが、但しこれに限られない。
【0019】
本発明の一実施形態では、ワイヤレス滅菌装置10は枠体11から半露出している押しボタンスイッチ151或いはタッチスイッチ(図示省略)をさらに備え、前述のスイッチの電気接点は第2制御回路15の被制御点に接続している。これにより、ユーザーが前述のスイッチを押すかタッチすると、給気モーター14が駆動して作動し、強力な噴霧力で滅菌液を噴出し、噴霧消毒効率が従来のスプレーよりも精密になり、消毒効果を高めている。
【0020】
図1図7の実施例は、図2に示されるように、機能の使用及び給気した気流をスムーズにする設計を考慮する。本発明の枠体11は、一側に円形側板114に接合するための給気口バッフル113を凹設し、円形側板114の外縁と給気口バッフル113との間には環状ギャップを成形している。給気口バッフルは、給気モーター14に給気源を提供する給気口とする給気部1131を有する。環状ギャップは、四面を巻回するように給気させて空気を給気部1131に流入させ、給気動作全体を恒久的に正常に保つ。給気口バッフル113は給気部1131の近隣箇所にフィルタ保持壁1132を凸設し、フィルタ保持壁1132の内縁に設置しているフィルタ1133をさらに有している。好ましくは、給気部1131の面積は、円形側板の四分の一を占めている。また、給気口バッフル113の表面には少なくとも1つの組立部1134を設け、円形側板114には組立部1134に干渉するように組み合わせている対応する少なくとも1つの組立部1141を設けている。
【0021】
図8は、本発明の他の実施例に係るワイヤレス滅菌装置10を示す概略図である。ワイヤレス滅菌装置10の液体貯蔵ユニット17及び枠体11の外側の板面は係合溝及びフック部により固定され、液体貯蔵ユニット17を枠体11に可動的に構設可能にしている。ユーザーは液体貯蔵ユニット17を取り出した後、滅菌液を充填し、液体貯蔵ユニット17を枠体11内に再度装設可能である。或いは、ユーザーは液体貯蔵ユニット17を取り出した後、他の液体貯蔵ユニット17に素早く交換可能である。
【0022】
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
【符号の説明】
【0023】
10 ワイヤレス滅菌装置
11 枠体
12 噴出部
13 第1制御回路
14 給気モーター
15 第2制御回路
16 ノズルユニット
17 液体貯蔵ユニット
18 輸液チューブ
111 グリップ穴
112 開口部
113 給気口バッフル
114 円形側板
121 ノズル構造
122 スリーブ
123 フィンホイール
124 螺合部
125 導水管の台座
126 導水用連接パイプ
127 連動座
141 排気管
151 押しボタンスイッチ
191 バッテリー室の構造
192 第2バッテリー室の構造
1131 給気部
1132 フィルタ保持壁
1133 フィルタ
1134 組立部
1141 組立部
1231 フィン
S1 第1噴出端
S2 第2噴出端
W 水位ウィンドウ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8