(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022031530
(43)【公開日】2022-02-18
(54)【発明の名称】フットカバー
(51)【国際特許分類】
A41B 11/00 20060101AFI20220210BHJP
【FI】
A41B11/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021213581
(22)【出願日】2021-12-28
(62)【分割の表示】P 2016241365の分割
【原出願日】2016-12-13
(71)【出願人】
【識別番号】000001339
【氏名又は名称】グンゼ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003041
【氏名又は名称】特許業務法人安田岡本特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奥田 洋一
(57)【要約】
【課題】素足で履くフットカバーにおいて、縫い目があるために歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったり、縫い目があるために履きにくかったり履き心地が悪かったりする。
【解決手段】このフットカバー100は、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、爪先部102Aと側辺部102Bと踵部102Cとが(足底部104以外の側部102が)所定の周縁形状を備えた1枚の生地である第1の伸縮性編地120により構成され、足底部104が所定の周縁形状を備えた1枚の生地である第2の伸縮性編地140により構成され、それらが底接着テープ108で接合することにより縫い目を備えないで立体的な形状に形成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、足底部、側辺部、踵部および前記爪先を覆う爪先部で形成され、
前記側辺部、前記踵部および前記爪先部を形成する第1の伸縮性編地と、前記足底部を形成する第2の伸縮性編地とを接着テープで接合することにより縫い目を備えないで立体的な形状に形成されていることを特徴とするフットカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用するとパンプス(履き口である甲部分が大きく開いている主として婦人用の靴)等の靴の内側に隠れて見えなくなるフットカバーに関し、特に、履きやすく履き心地がよく、歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれすることが少ないフットカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
素足にパンプス等の靴を履くことが、ファッションとして定着している。この場合、パンプスと足裏とが直接接していると、足に発生した汗により靴の中が蒸れてしまい不快感がある。
そこで、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口が大きくカットされた薄手のフットカバーが提案されている。このフットカバーを着用してパンプスを履けば、外観上、素足にパンプスを履いているように見え、足裏とパンプスとの間にはフットカバーが介しているため、汗によって靴の中が蒸れてしまうことを防止することができる。
【0003】
なお、このような足装着具を、本明細書ではフットカバーと記載するが、ソックスカバー、インナーソックス、ヌードソックス、カバーソックス等と記載される場合もある。
このようなフットカバーはパンプスから露出しないよう履き口が大きくカットされているため、歩行中の摩擦等によって履き位置がずれたり、脱げたりすすることがある。一方、履き口を小さくしてしまうとパンプスから露出してしまう。このような問題点に鑑みて開発されたフットカバーが、以下の先行技術文献に開示されている。
【0004】
特開平10-292206号公報(特許文献1)は、歩行時におけるパンプスとフットカバーとの摩擦によってフットカバーが素足から脱げてしまったり、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止するために、踵当接部内面に摩擦付与体を取り付けたフットカバーを開示する。
実用新案登録第3165733号公報(特許文献2)は、特許文献1に開示されたフットカバーの開口部の周縁に沿ってゴム紐を設けたのでは、ゴム紐が足に食い込むため、足にゴム紐の型が付いてしまったり、痛みを感じたり、履き心地が良くないという問題があったことに鑑み、開口部の周縁に沿って平ゴムを設けて一面が足に接するようにした帯状伸縮部を形成したフットカバーを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10-292206号公報
【特許文献2】実用新案登録第3165733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、特許文献1に開示されたフットカバーの摩擦付与体だけでは十分でない場合があり、この場合には、歩行時、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする。特許文献2に開示された平ゴムでは、開口部の周縁の全体に亘って平ゴムを設けているため(平ゴムの伸縮性にもよるが)、フットカバーを履くときに開口部が十分に開かないで履きにくい場合があることに加えて、特許文献1に開示されたフットカバーと同じく、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題もある。
【0007】
特に、従来のフットカバーにおいて、足底部と踵部とを別々の生地で構成してそれらの生地が縫製されている場合、縫い目が足裏または踵に引っ掛かってしまうことがあり、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったり、縫い目があるために履きにくかったり履き心地が悪かったりする問題がある。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、縫い目があるために歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることがなく、縫い目があるために履きにくかったり履き心地が悪かったりすることがないフットカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係るフットカバーは以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係るフットカバーは、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、足底部、側辺部、踵部および前記爪先を覆う爪先部で形成され、前記側辺部、前記踵部および前記爪先部を形成する第1の伸縮性編地と、前記足底部を形成する第2の伸縮性編地とを、接着テープで接合することにより縫い目を備えないで立体的な形状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
好ましくは、前記第1の伸縮性編地および前記第2の伸縮性編地は、それぞれ、所定の周縁形状を備えた平面状編地であって、前記第2の伸縮性編地の周縁と前記第1の伸縮性編地の周縁の一部とを、接着テープで接合することにより形成されているように構成することができる。この場合において、前記第1の伸縮性編地の一部分どうしを接着テープで接合することにより踵を覆う部分が形成されているように構成することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明のフットカバーによれば、縫い目があるために歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることがないようにすることができ、かつ、縫い目があるために履きにくかったり履き心地が悪かったりすることがないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の形態に係るフットカバーの全体斜視図である。
【
図2】
図1のフットカバーを裏返した全体斜視図である。
【
図3】
図1のフットカバーの三面図(A)、
図2のフットカバーの三面図(B)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態に係るフットカバーを、図面に基づき詳しく説明する。なお、フットカバーの構造には様々なものがあり、本発明は特定の構造に限定されるものではなく、後述する特徴を備えたものであれば、どのようなフットカバーの構造であっても、フットカバーを構成する生地の種類、生地の型紙およびその生地の接合方法がどのようなものであっても基本的には構わない。そのため、以下に示すフットカバーの構造自体は単なる例示でしかない。
【0013】
なお、このフットカバーを形成する生地は、ベア天(ベア天竺:ポリウレタン糸を軸にして他の素材の糸(綿、ウール等)を巻きつけた糸(カバード・ヤーン等)を用いて編んだ平編みの生地)、トリコット(経編み機の一種であるトリコット機で編んだ経編みの生地)、パンティストッキング用の生地(ポリウレタン糸とナイロン糸とを含む編地)等が
好ましく用いられる。特に、これらの中でもベア天は、(1)伸縮性にすぐれている点、(2)形状安定性がよく洗濯後の形状変化が少ない点、(3)風合いが柔らかくフィット感にすぐれている点、(4)シワや折り目がつきにくい点、(5)多孔性の構造なので通気性がある点、(6)綿を含む場合には肌触りおよび吸湿性がよい点、でフットカバーに好ましい。
【0014】
さらに、本実施の形態に係るフットカバーは、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、足底部、側辺部、踵部および爪先を覆う爪先部で形成される。また、限定されるものではないが、以下に示すフットカバーは左右共用であって、左右共用であるために左右を履き間違いすることがない点で好ましい。なお、フットカバーが左右共用でない場合には、左足用と右足用とは左右対称の形状を備える。
【0015】
そして、特徴的であるのは、側辺部、踵部および爪先部を形成する第1の伸縮性編地と、足底部を形成する第2の伸縮性編地とを、接着テープで接合することにより縫い目を備えないで立体的な形状に形成されている。特に、第1の伸縮性編地および第2の伸縮性編地は、それぞれ、所定の周縁形状を備えた平面状編地であって、第2の伸縮性編地の周縁と第1の伸縮性編地の周縁の一部とを、接着テープで接合することにより形成されている。このような生地の接合については限定されるものではないが、帯状部材の一面に接着材が塗布された接着テープであって、加熱することにより接着材が溶融して生地を熱接着して接合するものが好ましい。なお、この接合には、熱圧着によるもの、熱溶着によるもの、熱融着によるもの等を含む。
【0016】
図1に本発明の実施の形態に係るフットカバー100の全体斜視図を、
図2にこのフットカバー100を裏返した全体斜視図を、
図3(A)に
図1の状態(裏返していない状態)のフットカバー100の三面図(爪先前方から見た正面図、側面図および踵後方から見た背面図)を、
図3(B)に
図2の状態(裏返した状態)のフットカバー100の三面図(爪先前方から見た正面図、側面図および踵後方から見た背面図)を、
図4にこのフットカバー100の展開図(型紙)を、それぞれ示す。ここで、
図1、
図2および
図3は、着用者の足Fにフットカバー100を着用している状態を想定している。すなわち、本発明の実施の形態に係るフットカバー100は、トリコット等の伸縮性生地で形成されているために、このように想定して図示しない場合には縮んだ状態となり、形状を理解することが困難なため、上述のように想定している。特に、
図3においては、このフットカバー100の特徴を容易に理解できるように、実際に着用している状態よりも足底部104がよく見えるように描かれている。
【0017】
このフットカバー100は、着用者の足Fの爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーである。このフットカバー100は、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口である開口部が大きくカットされた薄手の伸縮性生地(トリコット等の生地)で形成されている。ここで、着用時にパンプスから露出することのないとは、フットカバー100がパンプスに隠れて、見えなくなることも、見えにくくなることも含む。
【0018】
フットカバー100は、爪先部102A、足底部104(より詳しくは、爪先側足底部104A、中央足底部104Bおよび踵側足底部104C)、側辺部102Bおよび踵部102Cで形成されている。そして、足底部104に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部が設けられている。この開口部の上縁の全周に亘ってフットカバー100の内側(足Fが接する側:肌側)に伸縮性細幅生地114が設けられている。このフットカバー100を履くときに伸縮性細幅生地114を伸張させると開口部が大きく開くために履きやすく、かつ、このフットカバー100を履いた後は伸縮性細幅生地114を収縮
して開口部が小さくなるために歩行時にフットカバー100が脱げることがない。なお、この開口部の上縁の全周に亘ってフットカバー100の外側(足Fが接する側とは逆側:靴側)に伸縮性細幅生地114を設けるようにしても構わない。なお、この伸縮性細幅生地114は、開口部の上縁の全周ではなく上縁の一部に設けるようにしても構わないし、連続的ではなく断続的に設けるようにしても構わない。
【0019】
さらに、このフットカバー100の踵部102Cの上縁には、フットカバー100の内側(足Fが接する側:肌側)には、シリコン樹脂等の薄い透明のシートで形成された踵部滑り止め116を設けることも好ましい。従って、踵部102Cには、生地(より詳しくは第1の伸縮性編地120)の上側(内側)に伸縮性細幅生地114が設けられ、さらにその上側(内側)に後述する踵接着テープ106が設けられ、さらにその上側(内側)に踵部滑り止め116が設けられている。これにより、足Fの踵との密着性を高めてフットカバー100が足Fの踵の部分からずれることをさらに防止することができる。なお、この踵部滑り止め116は、本発明に係るフットカバーにおいて必須の構成ではない。
【0020】
そして、このフットカバー100の特徴は、
図4の展開図(型紙)に示すように、爪先部102Aと側辺部102Bと踵部102Cとが(すなわちこのフットカバー100の足底部104以外の側部102が)所定の周縁形状を備えた1枚の生地である第1の伸縮性編地120により構成され、足底部104が所定の周縁形状(概略的には足裏形状に略等しい)を備えた1枚の生地である第2の伸縮性編地140により構成されている点である。すなわち、足底部104以外の側部102が第1の伸縮性編地120により構成され、足底部104が第2の伸縮性編地140により構成されている。なお、生地は2枚でなく3枚(以上)であっても構わない。
【0021】
そして、第1の伸縮性編地120と第2の伸縮性編地140とが
図4の矢示X(1)方向および矢示X(2)方向にそれぞれ接近されて、
第1の伸縮性編地120の爪先部102Aの上側接着線108Bと、第2の伸縮性編地140の爪先側足底部104Aの下側接着線108Aとが、当接されて、
第1の伸縮性編地120の側辺部102Bの上側接着線108Bと、第2の伸縮性編地140の中央足底部104Bの下側接着線108Aとが、当接されて、
第1の伸縮性編地120の踵部102Cの上側接着線108Bと、第2の伸縮性編地140の踵側足底部104Cの下側接着線108Aとが、当接されて、
その当接部分が、1本の底接着テープ108で接合されている。
【0022】
すなわち、第2の伸縮性編地140の(全)周縁である下側接着線108Aと第2の伸縮性編地140の周縁の一部である上側接着線108Bとを、1本の底接着テープ108で接合することにより、このフットカバー100が形成されている。なお、底接着テープ108は2本以上に分断されていても構わない。
さらに、この第1の伸縮性編地120において、踵左側接着線106Aと踵右側接着線106Bとが
図4の矢示Y方向に接近されて当接されて、1本の踵接着テープ106で接合されている。
【0023】
この場合において、踵接着テープ106および底接着テープ108はその一面(生地(第1の伸縮性編地120および第2の伸縮性編地140)側)に接着材が塗布されており、加熱することにより踵接着テープ106および底接着テープ108に塗布された接着材が溶融して生地を熱接着して接合している。また、踵接着テープ106および底接着テープ108は、フットカバー100の裏側(足Fが接する側:肌側)から熱接着されて生地を接合している。しかしながら、踵接着テープ106および/または底接着テープ108は、フットカバー100の表側(足Fが接する側とは逆側:靴側)から熱接着されて生地を接合するようにしても構わない。このようにして、縫い目を備えないで爪先部102A
と側辺部102Bと足底部104と踵部102Cとを備えたフットカバー100が立体的に形成されている。
【0024】
このように、このフットカバー100においては、足底部104以外の側部102が第1の伸縮性編地120により構成され、足底部104が第2の伸縮性編地140により構成されているために、従来のフットカバーのように足底部と踵部とが別々の生地で縫製されている場合に発生する縫い目が踵に引っ掛かって歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題を回避することができ、かつ、縫い目が全く存在しないので履き心地が極めて良いものとなる。
【0025】
さらに、足底部104において、足Fが接する側と反対側(パンプスを履いたときにパンプスの内底に接する側)には、シリコン樹脂等の薄いシートで形成された足底部滑り止めを設けることも好ましい。これにより、パンプスの内底との密着性を高めてパンプス内におけるフットカバー100の位置がずれることを防止できる。なお、この足底部滑り止めも、本発明に係るフットカバーにおいて必須の構成ではない。
【0026】
なお、このフットカバー100において、このフットカバー100を形成する、足底部104以外の側部102を形成する第1の伸縮性編地120および足底部104を形成する第2の伸縮性編地140と、伸縮性細幅生地114とが同じ共生地で形成されていても構わない。すなわち、踵接着テープ106および底接着テープ108を除いて、このフットカバー100は、全て同じ伸縮性生地(トリコット等)で形成されていても構わない。なお、このフットカバー100において、伸縮性細幅生地114は、生地に、熱プレス装置により加熱することにより伸縮性細幅生地114に塗布された接着材が溶融して生地と熱接着して接合されている。
【0027】
また、フットカバー100において、このフットカバー100を形成する足底部104以外の側部102を形成する第1の伸縮性編地120と、足底部104を形成する第2の伸縮性編地140とが同じ生地でなく形成されていても構わないし、第1の伸縮性編地120と第2の伸縮性編地140と伸縮性細幅生地114とが同じ生地でなく形成されていても構わない。
【0028】
以上のようにして、本実施の形態に係るフットカバー100によると、足底部104以外の側部102を形成する第1の伸縮性編地120と足底部104を形成する第2の伸縮性編地140とがそれぞれ1枚の生地で構成され、かつ、それらが底接着テープ108で接合されているとともに、第1の伸縮性編地120において踵接着テープ106で接合されて踵部102Cが形成されている。このため、従来のフットカバーのように足底部と踵部とが別々の生地で縫製されている場合に発生する問題である、縫い目が踵に引っ掛かって歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題、を回避することができる。さらに、このフットカバー100によると、縫い目が全く存在しないので履き心地が極めて良いものとなる。
【0029】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、素足で履くフットカバーに好適であり、縫い目があるために歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることがないように、かつ、縫い目があるために履きにくかったり履き心地が悪かったりするこ
とがない点で特に好ましい。
【符号の説明】
【0031】
100 フットカバー
102 側部
102A 爪先部
102B 側辺部
102C 踵部
104 足底部
104A 爪先側足底部
104B 中央足底部
104C 踵側足底部
106 踵接着テープ
106A 踵左側接着線
106B 踵右側接着線
108 底接着テープ
108A 下側接着線
108B 上側接着線
114 伸縮性細幅生地
116 踵部滑り止め
120 第1の伸縮性編地
140 第2の伸縮性編地
F 足
【手続補正書】
【提出日】2022-01-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、足底部、側辺部、踵部および前記爪先を覆う爪先部で形成され、
前記側辺部、前記踵部および前記爪先部を形成する第1の伸縮性編地と、前記足底部を形成する第2の伸縮性編地とを接着テープで接合することにより縫い目を備えないで立体的な形状に形成され、
前記第1の伸縮性編地と前記第2の伸縮性編地とが前記接着テープにより面接着される接合部分においては、前記第1の伸縮性編地の周縁と前記第2の伸縮性編地の周縁とが当接するのみで互いに前記編地の厚みを線とした線接着されておらず、前記第1の伸縮性編地と前記第2の伸縮性編地とに跨った前記接着テープにより前記面接着されて接合され、前記線接着されていないことを特徴とするフットカバー。
【請求項2】
前記接着テープは、フットカバーの表側である足が接する側とは逆側の靴側から接着されていることを特徴とする、請求項1に記載のフットカバー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
すなわち、第2の伸縮性編地140の(全)周縁である下側接着線108Aと第
1の伸縮性編地1
20の周縁の一部である上側接着線108Bとを、1本の底接着テープ108で接合することにより、このフットカバー100が形成されている。なお、底接着テープ108は2本以上に分断されていても構わない。
さらに、この第1の伸縮性編地120において、踵左側接着線106Aと踵右側接着線106Bとが
図4の矢示Y方向に接近されて当接されて、1本の踵接着テープ106で接合されている。