IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 岡田 璃子の特許一覧

<>
  • 特開-自転車用チャイルドシート 図1
  • 特開-自転車用チャイルドシート 図2
  • 特開-自転車用チャイルドシート 図3
  • 特開-自転車用チャイルドシート 図4
  • 特開-自転車用チャイルドシート 図5
  • 特開-自転車用チャイルドシート 図6
  • 特開-自転車用チャイルドシート 図7
  • 特開-自転車用チャイルドシート 図8
  • 特開-自転車用チャイルドシート 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022031600
(43)【公開日】2022-02-21
(54)【発明の名称】自転車用チャイルドシート
(51)【国際特許分類】
   B62J 1/16 20060101AFI20220214BHJP
   B62J 1/00 20060101ALI20220214BHJP
   B62J 27/20 20200101ALI20220214BHJP
   B62J 45/42 20200101ALI20220214BHJP
【FI】
B62J1/16
B62J1/00 D
B62J27/20
B62J45/42
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020145044
(22)【出願日】2020-08-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-05-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り へきしんギャラクシープラザ(安城市文化センター)の安城市少年少女発明クラブのクラブハウスに於いて、令和元年9月20日に展示・審査、令和元年9月21日に表彰式が開催された、安城創意くふう展に出品
(71)【出願人】
【識別番号】520331497
【氏名又は名称】岡田 璃子
(72)【発明者】
【氏名】岡田 璃子
(57)【要約】
【課題】通常使用時にはチャイルドシート本体が自転車にロックされ、自転車が大きく傾いたときはロック状態が解除されチャイルドシート本体の座部が下にある状態に揺動するとともに、自転車の傾きと子供の体重に応じてユーザが容易にロックの調整ができる自転車用チャイルドシートを提供する。
【解決手段】チャイルドシート19は、自転車1に固定される台座3と、台座3に対して振り子状に揺れるように支持されるチャイルドシート本体2とを備える。台座3は、チャイルドシート本体2の背もたれ20の裏側に沿って上下に延びる背面31と、背面31の上部に設けられる支持軸33と、支持軸33の下方の背面31に設けられる台座側磁石35とを有する。チャイルドシート本体2の背もたれ20の裏側には、支持軸33を通す穴と、穴の下方で上下に延びるように配置されるシート側磁石26とを有する。台座側磁石は台座3の背面31上で上下に位置調整可能である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車に固定される台座と、前記台座に対して振り子状に揺れるように支持されるチャイルドシート本体と、を備える自転車用チャイルドシートであって、
前記台座は、前記チャイルドシート本体の背もたれの裏側に沿って上下に延びる背面と、その背面の上部に設けられる支持軸と、その支持軸の下方の背面に設けられる台座側磁石とを有し、
前記チャイルドシート本体の背もたれの裏側には、前記支持軸を通す穴と、その穴の下方で上下に延びるように配置されるシート側磁石とを有し、
前記台座側磁石は、前記台座の背面上で上下に位置調整できるようになっており、前記自転車の通常使用時にはシート側磁石に磁着されている、
自転車用チャイルドシート。
【請求項2】
前記台座の背面には上下に延びる調節用長穴が設けられ、
前記台座側磁石は前記調節用長穴を通して前記台座の背面に固定される、
請求項1に記載の自転車用チャイルドシート。
【請求項3】
前記チャイルドシート本体の穴は上下に延びる長穴である、
請求項1または請求項2に記載の自転車用チャイルドシート。
【請求項4】
前記チャイルドシート本体の座部の下面には下方に展開可能なエアバッグが収納され、
前記チャイルドシート本体の背もたれの下端部の両側端には前記台座を検知するセンサーが設けられている、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の自転車用チャイルドシート。
【請求項5】
前記台座の底面は前記自転車に取り付けるための取付板に立設された回転軸に回転可能に設けられている、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の自転車用チャイルドシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、子供を乗せる自転車用チャイルドシートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、揺動機構とロック機構を介してチャイルドシートを揺動可能に設けた二輪車用チャイルドシートが開示されている。ロック機構は、バネなどを利用し、車体が横に傾いてチャイルドシートを揺動させる力が設定値以上になったときに揺動を許容する。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-190563
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のロック機構では、機構自体の構成が複雑でブラックボックス化されているため、ユーザ自身が子供の成長に合わせてバネ力を調整することが困難であるという問題があった。
【0005】
この発明は、通常使用時にはチャイルドシート本体が自転車にロックされ、自転車が大きく傾いたときにはロック状態が解除されてチャイルドシート本体の座部が下にある状態に揺動するとともに、自転車の傾きと子供の体重に応じてユーザが容易にロックの調整をすることができる自転車用チャイルドシートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つ目の発明は、自転車に固定される台座と、前記台座に対して振り子状に揺れるように支持されるチャイルドシート本体と、を備える自転車用チャイルドシートであって、
前記台座は、前記チャイルドシート本体の背もたれの裏側に沿って上下に延びる背面と、その背面の上部に設けられる支持軸と、その支持軸の下方の背面に設けられる台座側磁石とを有し、前記チャイルドシート本体の背もたれの裏側には、前記支持軸を通す穴と、その穴の下方で上下に延びるように配置されるシート側磁石とを有し、前記台座側磁石は、前記台座の背面上で上下に位置調整できるようになっており、前記自転車の通常使用時にはシート側磁石に磁着されている、のが特徴である。
【0007】
更に、前記台座の背面には上下に延びる調節用長穴が設けられ、前記台座側磁石は前記調節用長穴を通して前記台座の背面に固定される、ことが好ましい。
【0008】
更に、前記チャイルドシート本体の穴は上下に延びる長穴である、ことが好ましい。
【0009】
更に前記チャイルドシート本体の座部の下面には下方に展開可能なエアバッグが収納され、前記チャイルドシート本体の背もたれの下端部の両側端には前記台座を検知するセンサーが設けられている、ことが好ましい。
更に、前記台座の底面は前記自転車に取り付けるための取付板に立設された回転軸に回転可能に設けられている、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
通常使用時にはチャイルドシート本体が自転車にロックされ、自転車が大きく傾いたときにはロック状態が解除されてチャイルドシート本体の座部が下にある状態に揺動するとともに、自転車の傾きと子供の体重に応じてユーザが容易にロックの調整をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第一実施形態の自転車用チャイルドシートを自転車に装着した図
図2】(a)は第一実施形態のチャイルドシート本体2を前側から見た図、(b)はチャイルドシート本体2を後側から見た図
図3】(a)は第一実施形態の台座3を前側から見た図、(b)は台座3を後側から見た図
図4】第一実施形態のチャイルドシート本体2を台座3に取り付けた図
図5】(a)は自転車用チャイルドシート19を装着した自転車1を後側から見た図、(b)は自転車1が傾き始めた図、(c)は自転車1が傾き、チャイルドシート本体2が揺動している図、(d)は自転車1が倒れ、チャイルドシート本体2が地面50に着地した図
図6】(a)は第二実施形態のエアバッグ収納部24の断面図、(b)はチャイルドシート本体2を後側から見た図
図7】第三実施形態の自転車用チャイルドシート19を自転車1のハンドル軸13に装着した図
図8】(a)は第四実施形態の回転機能を持つ自転車用チャイルドシート19の図、(b)は取付板81を下側から見た図
図9】(a)は第二実施形態のエアバッグ61を搭載した自転車用チャイルドシート19を装着した自転車1を後ろ側から見た図、(b)は自転車1が傾き始めた図、(c)は自転車1が傾き、チャイルドシート本体19が揺動し、エアバッグ61が膨らみ始めた図、(d)は自転車1が倒れ、チャイルドシート本体19がエアバッグ61から地面50に着地した図
【符号の説明】
【0012】
1…自転車
2…チャイルドシート本体
3…台座
19…自転車用チャイルドシート
20…背もたれ
21…座部
25…穴としての長穴
26…シート側磁石
31…背面
33…支持軸
34…調節用長穴
35…台座側磁石
61…エアバッグ
62…センサー
80…回転軸
81…取付板
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1~5を用いて、この発明の第一実施形態について説明する。
図1に示す自転車1はフレーム10、前輪11、後輪12、ハンドル軸13、ハンドル14、荷台15からなり、本発明品である自転車用チャイルドシート19(図1、4参照)は、荷台15の上に取り付けて使用する。
【0014】
図4に示すように、本発明品である自転車用チャイルドシート19は、チャイルドシート本体2と台座3とを備えている。図2(a)、(b)に示すチャイルドシート本体2は背もたれ20、座部21、ヘッドレスト22、ハンドル23からなり、座部21の下にエアバッグ収納部24が設置されている。
【0015】
図2(b)に示すように、背もたれ20の裏側には自転車1が転倒した時にチャイルドシート本体2が地面50(図5(d)参照)にぶつかる衝撃を抑えるための上下に伸びる長穴25と、長穴25の下方に設けられチャイルドシート本体2と台座3を固定するための上下に伸びるシート側磁石26がある。
【0016】
図3(a)、(b)に示す台座3は、長方形状の金属板を折り曲げることにより背面31と座面32とを有する側面視L字型になっている。背面31の前面の上部にはチャイルドシート本体2を振り子のように回転させる棒状の支持軸33が自転車1の前方に延びるように設けられている。支持軸33は、長穴25を通ってチャイルドシート本体2内に挿入され、その先端には長穴25よりも大径の図示しない抜け止め部が設けられている。すなわち、支持軸33は、長穴25から抜け止めされた状態で、長穴25に対して回転するとともに、長穴25に沿って上下に移動できるようになっている。
支持軸33の下方に位置する台座3の背面31の中央部には、上下に伸びる調節用長穴34が形成されている。調節用長穴34には、チャイルドシート本体2のシート側磁石26と磁着されて台座3を固定するための台座側磁石35がある。
【0017】
台座側磁石35は、背面31の裏側に設けられるつまみ36により背面31に固定される。つまみ36は、その前側に図示しない雄ネジが設けられており、台座側磁石35の後側に設けられる図示しない雌ネジに羅合することで、つまみ36と台座側磁石35とを調節用長穴34に沿って上下に位置調節可能に固定する。
【0018】
図4はチャイルドシート本体2と台座3を取り付けた図である。図4に示すように、台座3から伸びた支持軸33は、チャイルドシート本体2の長穴25の上縁に当接することで、チャイルドシート本体2を支持軸33を中心として自転車1の左右に揺動可能に支持している。なお、図4に示すチャイルドシート本体2は、裏面のシート側磁石26と台座3の背面31の台座側磁石35とが磁着されているため、通常使用時には台座3と一体化して揺動を抑えられている。
【0019】
つまみ36は反時計回りに回すとネジが緩み、磁石35とともに調節用長穴34内で上下に動かせるようになっており、時計回りに回すとネジがしまって、磁石35とともに調節用長穴34に対してその位置で固定される。すなわち、つまみ36と磁石35は、調節用長穴34の範囲内であれば、どこでも固定することが可能である。
【0020】
次に、第一実施形態の作用と効果について図5を参照しながら説明する。
【0021】
図5(a)は自転車1が正常に静止または走行している状態で、チャイルドシート本体2のシート側磁石26と台座3の台座側磁石35が磁着している状態である。台座3の支持軸33は、チャイルドシート本体2の長穴25の上縁にあり、チャイルドシート本体2は台座3に対してまっすぐ(図4に示す状態)固定されている。
【0022】
次に、自転車用チャイルドシート19を子どもの体重に合うように設定する方法について説明する。まず、図5(a)に示す静止状態の自転車1のチャイルドシート本体2に子どもを乗せ、図5(b)に示すように自転車1をゆっくりと横に傾けながら、子どもの体重がシート側磁石26と台座側磁石35の磁着力を超える境界となる自転車1の倒れ角度、すなわち図5(c)に示すようにチャイルドシート本体2が台座3に対して揺動し始める角度を確認する。確認した角度が適切でない場合は、その子どもの体重に応じてつまみ36の位置を調節用長穴34の範囲内で上下に調節しながら、自転車が倒れた時に子どもの体重に関わらず同じ角度(例えば45度)でシート側磁石26と台座側磁石36の磁着状態が解除されるように設定する。
乳児等体重が軽い子どもの場合つまみ36および台座側磁石35を調節用長穴34の上に移動し、幼児等体重が重い子どもの場合はつまみ36および磁石35を調節用長穴34の下にさげて固定する。つまみ36は、調節用長穴34の範囲内であればどこでも固定できるため、子どもの体重によって簡単に調節が可能である。また、子どもの成長に合わせて、利用者自らがいつでも設定を変更することも容易である。
【0023】
次に、上記のように設定した自転車用チャイルドシート19を備えた自転車1について、チャイルドシート本体2に子どもを乗せた状態で、自転車1が横に傾いた場合の作用を図5(a)~(d)を参照しながら説明する。
図5(a)は、チャイルドシート本体2に子どもを乗せた状態の自転車1を後ろ側から見た図(子どもは図示していない)である。
図5(b)は自転車1が静止状態または走行中に横に傾き始めた状態を示すが、傾きが小さいためチャイルドシート本体2のシート側磁石26と台座3の台座側磁石35はまだ磁着している状態である。このとき、台座3の支持軸33は、チャイルドシート本体2の長穴25の上縁に維持されており、チャイルドシート本体2は台座3に対してまっすぐ固定されたまま(チャイルドシート本体2と台座3は図4に示す位置関係を保ったまま)である。
【0024】
図5(c)に示すように、自転車1がさらに横に倒れると、自転車1の傾きが大きくなったことで、磁力よりもチャイルドシート本体2に加わる重力が勝ち、チャイルドシート本体2の磁石26と台座3の磁石35の磁着状態が解除され、チャイルドシート本体2は支持軸33を起点に振り子状態になり、子どもの重さでチャイルドシート本体2は座部21が支持軸33の鉛直下向きにある姿勢をとる。このとき、台座3の支持軸33は図5(a)、(b)と同じく、チャイルドシート本体2の長穴25の上縁に維持されたままである。
【0025】
図5(d)に示すように、自転車1が横に完全に倒れると、チャイルドシート本体2の座部21が下にある状態のまま地面50に着地する。チャイルドシート本体2の座部21が地面50に着地する瞬間には、長穴25があることでチャイルドシート本体2が支持軸33に対して鉛直上方向に浮き、着地の衝撃を弱めることができる。すなわち、台座3の支持軸33はチャイルドシート本体2の長穴25内を滑って長穴25の下側に移動することで、チャイルドシート本体2への着地の衝撃が弱められる。
【0026】
次に第二実施形態について図6(a)~(b)を参照しながら説明する。図6(a)~(b)はエアバッグ機能を搭載したチャイルドシート本体2を示す。第二実施形態では、チャイルドシート本体2のエアバッグ収納部24の中にインフレーター60と折り畳まれたエアバッグ61が収納されており、背もたれ20の背面下端部の両側端に台座3の背面31(後方)に向かってその背面31の存在の有無を検知する左右一対のセンサー62が装着されている以外は第一実施形態と同じである。
【0027】
自転車1が横に倒れ始め、チャイルドシート本体2の背もたれ20のセンサー62が2つとも反応しない状態になる、すなわち座部21と台座3の座面32が完全に離れると、インフレータ60に装着された図示しないスイッチが起動され、インフレーター60が動き始め、エアバッグ61にガスが注入され、エアバッグ61が下側に向かって膨らむ。エアバッグ61が膨らむことで自転車1が倒れてチャイルドシート本体2が地面50に着地した時の衝撃を和らげることができる。
【0028】
次に、図9(a)~(d)を用い第二実施形態のエアバックを搭載した自転車1が横に傾いた場合の作用を説明する。図9(a)は、チャイルドシート本体2に子どもを乗せた状態の自転車1を後ろ側から見た図(子どもは図示していない)である。
図9(b)は自転車1が静止状態または走行中に横に傾き始めた状態を示すが、傾きが小さいためチャイルドシート本体2のシート側磁石26と台座3の台座側磁石35はまだ磁着している状態である。このとき、台座3の支持軸33は、チャイルドシート本体2の長穴25の上縁に維持されており、チャイルドシート本体2は台座3に対してまっすぐ固定されたまま(チャイルドシート本体2と台座3は図4に示す位置関係を保ったまま)である。
【0029】
図9(c)に示すように、自転車1がさらに横に倒れると、自転車1の傾きが大きくなったことで、磁力よりもチャイルドシート本体2に加わる重力が勝ち、チャイルドシート本体2の磁石26と台座3の磁石35の磁着状態が解除され、チャイルドシート本体2は支持軸33を起点に振り子状態になり、子どもの重さでチャイルドシート本体2は座部21が支持軸33の鉛直下向きにある姿勢をとる。チャイルドシート本体2の背もたれ20の背面にあるセンサー62が台座3から完全に離れたことで、エアバッグ61が下側に向かって膨らみ始める。このとき、台座3の支持軸33は図9(a)、(b)と同じく、チャイルドシート本体2の長穴25の上縁に維持されたままである。
【0030】
図9(d)に示すように、自転車1が横に完全に倒れると、チャイルドシート本体2の座部21が下にある状態のまま、エアバッグ61から地面50に着地する。チャイルドシート本体2のエアバッグ61が地面50に着地する瞬間には、長穴25があることでチャイルドシート本体2が支持軸33に対して鉛直上方向に浮き、着地の衝撃を弱めることができる。すなわち、台座3の支持軸33はチャイルドシート本体2の長穴25内を滑って長穴25の下側に移動することで、チャイルドシート本体2への着地の衝撃が弱められる。
【0031】
次に第三実施形態について図7を参照しながら説明する。図7はチャイルドシート19を自転車1の後ろ側でなく、前側のハンドル軸13に取り付けた図である。第三実施形態では、自転車1のハンドル軸13についているかごブラケット16と、前輪11の中心からのびているかごステー17に台座3を取り付けて使用できるようになっている以外は第一実施形態と同じである。この場合でも第一実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0032】
次に第四実施形態について図8を参照しながら説明する。図8はチャイルドシートが横向きに回転する図である。図8(a)はチャイルドシートを横から見た図であり、台座3の座面32の下側中央に下方向に延びる回転軸80が設けられており、回転軸80は台座3の下に隙間をあけて水平方向に伸びる取付板81の中央に立設されている。図8(b)は取付板81を下から見た図であり、取付板81の前側にスイッチ82がついている。スイッチ82を押しながら台座3を水平面に沿って回すと、台座3が回転軸80を軸として左右に90度まで回るようになっている。チャイルドシート本体2が利用者側に回転することによって、子どもを乗せやすくなり、正面を向いたまま子供を乗せるより、利便性が高まる。この場合でも第一実施形態と同様の作用効果を奏する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9