(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022031663
(43)【公開日】2022-02-22
(54)【発明の名称】インターフェースを備えた、カスタマイズされた製品を製造するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
A61K 8/00 20060101AFI20220215BHJP
A45D 44/00 20060101ALI20220215BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20220215BHJP
【FI】
A61K8/00
A45D44/00 A
A61Q19/00
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021177235
(22)【出願日】2021-10-29
(62)【分割の表示】P 2018553321の分割
【原出願日】2017-01-05
(31)【優先権主張番号】16/00018
(32)【優先日】2016-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】518235022
【氏名又は名称】エーシー&ビー エスエーエス
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルルー,デイビッド
(57)【要約】 (修正有)
【課題】それぞれの容器に収容された少なくとも2つの成分の混合によって、カスタム製品、好ましくはカスタム化粧品を製造するための装置を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの成分がカプセル103に収容された活性成分であり、少なくとも1つの成分がポット11に収容されたベース成分であり、前記容器のうちの少なくとも1つは識別コードを保持している、装置において、混合装置51と、ポットに収容された少なくとも1つのベース成分の選択計量装置と、例えば、ユーザが、好ましくは所定のデータベースの中から選択されたパーソナル化データに従って前記1または複数の成分の量を計算するために、前記カスタム製品を製造するインストラクションを自動的に規定するように前記パーソナル化データを処理するアルゴリズムを含むデータ処理装置を含む、装置である。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれの容器に入れられた少なくとも2つの成分の混合によって、カスタム製品、好ましくはカスタム化粧品を製造するための装置であって、少なくとも1つの成分がカプセル(103)に収容された活性成分であり、少なくとも1つの成分が、好ましくはノズルポンプ(78)を含むポット(11)内のベース成分であり、前記容器のうちの少なくとも1つは識別コードを保持している、装置において、
混合装置(51)と、
ポット(11)に収容された少なくとも1つのベース成分の選択計量装置(44)と、
カプセル(103)内の少なくとも1つの活性成分の選択装置(10)と、
前記識別コードの検出手段(12)と、
ユーザが、好ましくは所定のデータベースの中から選択された、そのパーソナル化データを指定することを可能にする前記ユーザ(Ut)との情報伝達のためのパーソナル化データ収集のインターフェース(In)と、
カスタム製品が含むべき少なくとも1つの、好ましくはすべての成分を決定するために、および/または前記パーソナル化データに従って前記1または複数の成分の量を計算するために、前記カスタム製品を製造するインストラクションを自動的に規定するように前記パーソナル化データを処理するアルゴリズムを含むデータ処理装置と、
を含む、装置。
【請求項2】
前記インターフェースと前記データ処理装置とは、前記パーソナル化データおよび/または前記カスタム製品の前記製造のためのインストラクションを格納するメモリを含む制御ユニット内にあることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記制御ユニットは、携帯電話、タッチパッド、タッチスクリーン時計またはコンピュータの中から選択されることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
カスタム製品製造の前記インストラクションを回収し、前記成分および/または前記成分の量に関する前記インストラクションを、ポット(11)内に収容された少なくとも1つのベース成分の前記選択計量装置(44)に自動的に伝える製造インストラクション装置の処理を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
前記カスタム製品は化粧品であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記パーソナル化データは、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの1日または1週間の運動時間数、ユーザの1晩の睡眠時間、ユーザが居住する環境の温度、ユーザが居住する環境の湿度、ユーザが居住する環境汚染の割合、および/またはユーザの肌の特性を含むことを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ユーザのためのカスタム化粧品の製造方法であって、前記方法は、請求項1から6のいずれか1項に記載の装置を使用し、
a.パーソナル化データ収集のインターフェースによって前記ユーザのパーソナル化データを収集する工程と;
b.カスタム製品の成分、好ましくは活性成分および/またはベース成分を自動的に規定し、各成分の数量を工程a)で収集されたパーソナル化データの関数として計算するアルゴリズムで前記パーソナル化データを処理する工程と;
c.カスタム製品配合を前記ユーザに提供する工程と;
d.オプションで、カスタム製品配合の前記提案を、好ましくはインターネットを介して接続された自動化カスタム製品製造装置に送信する工程と;
e.工程b)で規定された前記配合の各成分を、混合装置に輸送するために前記成分の容器からサンプリングする工程と;
f.前記成分を前記混合装置で混合する工程と;
g.ユーザのための前記カスタム化粧品を取得する工程と、
を含む、方法。
【請求項8】
前記カスタム製品配合の前記1または複数の活性成分および前記活性成分の量は、前記選択装置(10)に挿入すべき、カプセル(103)の数および前記カプセル(103)が収容する前記成分によるカプセル(103)のタイプによって規定されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記カスタム製品配合の1または複数のベース成分の用量は、ポット(11)のノズルポンプ(78)の選択計量装置(44)によって送り出される衝撃回数によって規定されることを特徴とする、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザのためのカスタム製品配合の提供の前記工程c)は、前記ユーザに、活性成分のどの1または複数のカプセル(103)を工程e)で前記混合装置(51)に導入すべきか指示することからなり、前記カプセルは識別コード、好ましくはカラー識別コードを有し、前記カラー識別コードが検出手段(12)によって検出されると、前記工程e)に対応する前記ポット(11)にどのベース成分サンプルが入れられるか、およびその量を、自動的に前記選択計量装置(44)に伝えることを特徴とする、請求項7~9のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、それぞれの容器に収容された少なくとも2つの成分の混合によって、カスタム製品、好ましくはカスタム化粧品を製造するための装置であって、複数の容器のうちの少なくとも1つがカプセル(103)であり、少なくとも1つの別の容器がノズルを含むポット(11)であり、前記容器のうちの少なくとも1つは識別コードを保持している装置に関し、前記装置は、例えば携帯電話やタッチパッドに、パーソナル化データ収集インターフェースを含む。本発明はまた、ユーザの個人データから、成分の均質な混合によってカスタム化粧品を製造するための方法にも関する。
【発明の概要】
【0002】
本発明は、まず、それぞれの容器に配置された少なくとも2つの成分の混合によって、カスタム製品、好ましくはカスタム化粧品を製造するための装置であって、少なくとも1つの成分がカプセル(103)に収容された活性成分であり、少なくとも1つの成分が、好ましくはノズルポンプ(78)を含むポット(11)内のベース成分であり、前記複数の容器のうちの少なくとも1つは識別コードを保持している、装置において、当該装置は、
混合装置(51)と、
ポット(11)に収容された少なくとも1つのベース成分の選択計量装置(44)と、
カプセル(103)内の少なくとも1つの活性成分の選択装置(10)と、
前記識別コードの検出手段(12)と、
ユーザが、好ましくは所定のデータベースの中から選択された、そのパーソナル化データを指定することを可能にする、ユーザ(Ut)との情報伝達(対話)のためのパーソナル化データ収集のインターフェース(In)と、
カスタム製品が含むべき少なくとも1つの、好ましくはすべての成分を決定するために、および/または前記パーソナル化データに従って前記(1または複数の)成分の量を計算するために、カスタム製品を製造するインストラクション(命令)を自動的に規定するように前記パーソナル化データを処理するアルゴリズムを含むデータ処理装置と
を含む装置に関するものである。
【0003】
本発明による好ましい実施形態では、インターフェースとデータ処理装置とは、前記パーソナル化データおよび/またはカスタム製品の製造のためのインストラクションを格納するメモリを含む制御ユニット内にある。
【0004】
好ましくは、本発明によれば、制御ユニットは、携帯電話、好ましくはインターネットに接続されたタッチスクリーン時計、タッチパッドまたはコンピュータの中から選択される。
【0005】
好ましくは、本発明によれば、製造装置は、カスタム製品製造の前記インストラクションを回収し、成分および/または成分の量に関する前記インストラクションを、ポット(11)内の少なくとも1つのベース成分の選択計量装置(44)に自動的に伝える製造インストラクション装置の処理を含む。
【0006】
好ましくは、本発明によれば、カスタム製品は化粧品である。
【0007】
好ましくは、成分は化粧品成分である。
【0008】
前記少なくとも2つの化粧品成分は、より好ましくは、
少なくとも1つのベース成分と、
少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または少なくとも6つの活性成分と、
を含む。
【0009】
成分とは、本発明によれば、1センチポアズまたは1mPa・s(例えば、水など)から500000mPa・s(Brookfield DVIII Ultra、ニードルF、速度1.5で測定された10℃のバターなど)までの範囲内の異なる粘度のものとしうる粘度の液体と、入口オリフィスX、X’とオリフィス110を塞がないように、最大粒径が入口オリフィスX、X’とオリフィス110のサイズによって規定される粉末と、を指すものであることが意図されている。好ましくは、液体形態の少なくとも1つの化合物が選択される。これは、例えば、液体塗料と粉末形態の顔料との混合物、毛髪着色剤の前駆体、例えば、毛髪着色剤の組成物のための酸化剤とベースとカプラとの混合物、所望の色のファンデーションを得るための異なる色の2つの化粧ファンデーションの混合物、ベース化粧クリームと1もしくは複数の活性剤との混合物、または食物ベースソースと液体香料との混合物、またはカクテル製造のための果汁と食物シロップもしくはアルコール飲料との食物アルコールの混合物であってよい。
【0010】
本発明によれば有利には、少なくとも2つの成分は、少なくとも2つの化粧品成分、好ましくは、少なくとも1つのベース成分と少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または少なくとも6つの活性成分とである。好ましい特定の態様では、少なくとも2つの成分は、少なくとも1つのベース成分と少なくとも1つ、2つまたは3つの活性成分とである。
【0011】
「ベース成分」とは、化粧品に特定の質感(クリーム、美容液、オイルなど)をもたらすことを目的とする化粧品成分をいう。前記特定の質感を得るためのベース成分は、単一の材料(例えば、スイートアーモンドオイル(甘扁桃油))またはいくつかの材料(例えば、水、スイートアーモンドオイルおよび乳化剤)とすることができる。
【0012】
「活性成分」とは、少なくとも1つの特定の活性(老化防止、保湿、抗酸化剤など)をもたらすことを目的とする化粧品成分を意味する。活性成分は、前記特定の活性を得るために組み合わされた1つまたは複数の活性材料とすることができる。
【0013】
発明の効果
本発明による装置は、短期間内に、好ましくは30秒未満で、より好ましくは15秒未満で、わずかな使用空間と良好な摩耗に対する耐性を伴って、たとえ少量(典型的には、約cm3以下)で調整される場合でさえも、完全に均質な少なくとも2つの成分、好ましくは化粧品成分の混合物を得ることを可能にする。
【0014】
カプセル(103)を使用すれば、組み合わせたい成分、好ましくは化粧品成分、特に活性成分と同数のカプセルを、そのカスタム製品、好ましくはカスタム化粧品に加えれば十分であるため、ユーザの操作なしに、成分、好ましくは化粧品成分、特に活性成分の予備計量、成分、好ましくは化粧品の単純な組み合わせ、及びカスタム製品、好ましくはカスタム化粧品の最適な保存が可能になり、混合を、即時に、好ましくは使用時に実現することができる。
【0015】
実際、カプセル(103)に含まれる成分、好ましくは、カプセル(103)に含まれる化粧品成分、特に活性成分は、特に、最終的な細菌汚染、酸化またはUV分解から保護される。
【0016】
ポット(11)の支持装置(111)と衝撃装置(45)を含む選択計量装置(44)を使用することにより、製品において組み合わせたい成分、好ましくはカスタム化粧品における、特にベース成分と活性成分とを選択すれば十分であるため、ユーザの操作なしに、成分、特にベース化粧品成分の計量、成分、好ましくは化粧品成分の単純な組み合わせが可能になり、本発明による装置は、製品、好ましくはカスタム製品の最適な保存と共に、そのような成分の計量および混合を自動的に行う。
【0017】
よって、容器(11)および/またはカプセル(103)に含まれる成分、好ましく化粧品は、特に皮膚接触によって発生する可能のある細菌汚染から保護され、ユーザはポット(11)の内容物に触れない。そのようなポット(11)および/またはカプセル(103)を使用すれば、例えば、内部に含まれる成分への化学防腐剤の添加を制限し、または添加しないことができ、これは、防腐剤なしの、または最小限の防腐剤が入った製品を求める消費者にとって利点となる。実際、これらの化学防腐剤は、肌(皮膚)にとって良くない副作用、健康および/または環境への有害な影響に関する疑問のために、消費者によってますます拒絶されている。
【0018】
特に、本装置は、インターフェースを介して収集されたパーソナル化ユーザデータにより、ユーザに合わせてカスタマイズされた(ユーザ各人に合わせて作製された)カスタム製品を実現することを可能にする。有利には、制御ユニットを使用すれば、ユーザの情報およびユーザが居住する環境の情報を、例えば、インターネットに接続された携帯電話、インターネットに接続された時計、インターネットに接続されたタッチパッドといったジオロケーション(地理位置情報)によって自動的に取得することができ、特にユーザにカスタマイズされた製品の取得を得ることができる。加えて、データ格納により、ユーザ、ユーザの生活習慣、既に使用されているカスタム製品のモニタリングが可能になり、よって、常に、前記ユーザに適合されたカスタム製品の配合および推奨を提案することができる。
【0019】
有利には、本発明によれば、カスタム情報は、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの1日または1週間の運動時間数、ユーザの1晩の睡眠時間、ユーザが居住する環境の温度、ユーザが居住する環境の湿度、ユーザが居住する環境の汚染の割合、および/またはユーザの肌の特性を含む。
【0020】
ユーザの肌の特性とは、特に、本発明によれば、ユーザの肌のタイプ(乾燥肌、脂性肌、混合肌、または普通肌)、ユーザの肌のフォトタイプ(フォトスキンタイプ)、肌の色、肌色の輝度(くすんだ肌色や明るい肌色など)、ユーザの肌の感度、ユーザ肌のしわおよび/もしくは小じわの有無、ユーザ肌のしみの有無、結果としてのユーザ肌のハリの欠如、ならびに/または目の周りのくまおよび/もしくはくぼみの有無を指すことが意図されている。
【0021】
好ましい実施形態では、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの1日または1週間の運動時間数、ユーザの1晩の睡眠時間、ユーザが居住する環境の温度、ユーザが居住する環境の湿度、ユーザが居住する環境の汚染の割合、および/またはユーザの肌の特性を意味する。
【0022】
加えて、本発明によるパーソナル化データは、カスタム化粧品の場合、所望の美容効果(例えば、老化防止作用、しみ防止作用、皮膚水和)を含む。
【0023】
混合装置(51)
【0024】
本発明による製品、好ましくはカスタム化粧品の製造および分配のための装置は、混合装置(51)に加えて、各々少なくとも2つの成分、好ましくは化粧品成分をそれぞれ含む少なくとも2つの容器(11、103)を含む。この製造および分配装置は、有利には、化粧品成分と同数の容器を含む。好ましくは、活性成分は容器(103)に収容され、ベース成分は容器(11)に収容される。また有利には、ベース成分容器は出口オリフィスを含む。
【0025】
成分、好ましくは活性化粧品成分を混合装置(51)に移す手段として、本発明による装置は、少なくとも1つの主弁56であって、その複数の位置のうちの1つの位置では、中空針90を前記混合装置(51)と接続し、その複数の位置のうちの1つの位置では、混合段階中に混合装置(51)のオリフィスを塞ぎ、その複数の位置のうちの別の位置では、洗浄流路を混合装置(51)と接続することができる、少なくとも1つの主弁56と、前記製品、好ましくは化粧品を、分配ノズルを通してユーザに提供することができる少なくとも1つの第2の主弁56’と、を含みうる。
【0026】
弁とは、本発明によれば、特に、ダイヤフラム弁、スライドゲート弁、ピンチ弁、ナイフゲート弁、またはボール弁であり、好ましくはスライドゲート弁を指すことを意図している。
【0027】
本発明による好ましい実施形態では、カスタム化粧品の製造および分配のための装置は、前記混合装置の洗浄装置をさらに含み、その洗浄装置は、
a.混合装置51のレセプタクル(容器)52への水の流入を可能にする、オリフィスXに接続された水タンクと、
b.洗浄の結果として生じるレセプタクル53からの水の排出を可能にする回収タンクに、入口と出口のオリフィスX’を連結する溝と、
c.洗浄の結果として生じる水のレセプタクル52からの排出を可能にする、洗浄の結果として生じる水回収タンクに入口オリフィスXを接続する中空円形装置Yと、
含む。
【0028】
本発明によれば洗浄(cleaning)または洗浄(washing)という用語は同様に使用される。
【0029】
有利には、洗浄水をより良好な洗浄のために予め加熱することもでき、洗浄水を抗菌剤および/または洗剤などの洗浄剤で置換し、または洗浄水にこれらを添加することもできる。洗浄水には、例えば水酸化ナトリウムを添加することができ、装置はその場合、追加の工程において浄水ですすぎ洗いされる。
【0030】
好ましくは、本発明による装置の混合装置(51)は、レセプタクル52には少なくとも1つの入口オリフィス(X)が含まれており、少なくとも1つの入口オリフィス(X)は少なくとも1つの成分、好ましくは活性化粧品成分の導入を意図されており、レセプタクル53には少なくとも1つの他の入口オリフィス(X)が含まれており、少なくとも1つの他の入口オリフィス(X)は、少なくとも1つのベース化粧品成分の導入と、少なくとも2つの成分の、好ましくは化粧品成分の得られた混合物の排出とを意図されており、前記入口と出口のオリフィス(X)は(X’)と命名されていることを特徴とする。
【0031】
有利には、本発明による混合装置(51)は、少数のオリフィスを含み、洗浄すべきオリフィスの数および閉塞の危険性を限定することを可能にする。よって、この混合装置(51)は、専用の出口オリフィスを含まないが、入口オリフィス(X’)のうちの1つが、少なくとも1つの成分の流入と少なくとも2つの成分の得られた混合物の排出との両方を可能にする。
【0032】
本発明による混合装置のレセプタクルは様々な形態、すなわち、円筒形、楕円形、立方体形、球形、長方形を取ることができる。好ましくは、これらのレセプタクルは楕円形または円筒形であり、これにより洗浄が容易になり、より均質な混合物が得られる。
【0033】
楕円形レセプタクルには、円筒形レセプタクルよりも混合装置によって使用される空間が小さいという技術的利点がある。そのため楕円形レセプタクルでは、例えば、円筒形のような他の形態を有する装置よりも使用される空間が小さい、製造および化粧品分配装置を得ることも可能になる。
【0034】
これらのレセプタクルは、少なくとも2つの成分の混合を可能にするために、オリフィス110と、レセプタクルを連結する管55とを各々有していなければならない。しかしながら、これらのレセプタクルの相互に対する位置には技術的制約はなく、これらのレセプタクルは、例えば、間隔を置いて配置することも、上下に段にして配置することも、向かい合わせまたは並列に配置することもできる。
【0035】
加えて、管55を、2つのオリフィスを接続し、前記オリフィスを開閉できるようにする弁57で形成することもできる。
【0036】
本発明の一態様によれば、混合装置のレセプタクルは柔軟なポケットとすることができる。これらのポケットは、好ましくは柔軟なプラスチック製であり、特に弾性である。
【0037】
好ましくは、本発明によれば、入口オリフィスXは、レセプタクル52に含まれており、少なくとも1つの活性化粧品成分の流入を意図されており、入口オリフィスX’は、53レセプタクルに含まれており、少なくとも1つのベース化粧品成分の流入と、少なくとも2つの化粧品成分の得られた混合物の排出とを意図されている。
【0038】
本発明による好ましい実施形態では、レセプタクル52、53の容積を択一的に変化させる装置、好ましくはピストン50が、アクチュエータによって駆動される。
【0039】
また一具体的実施形態では、本発明による混合装置は、少なくとも1つの弁57を含む。
【0040】
別の実現形態によれば、本発明による混合装置は、少なくとも2つの主弁56、56’と、少なくとも1つの補助弁57とを含む。好ましくは、弁には各々2つの穴が設けられている。好ましくは、装置は2つの主弁56、56’と補助弁57とを含み、各々2つの穴を有する。
【0041】
このように穴があいたこれら少なくとも3つの弁56、56’、57は、水ポンプ(送水ポンプ)の追加も、装置内部に送水する前記水ポンプによって動力供給されるスプリンクラも必要とせずに、前記装置を確実に洗浄することを可能にする。自己洗浄の工程において、前記弁とピストンのおかげで、混合装置はそれ自体でその洗浄に必要な水を求めることになる。
【0042】
本発明による特に好ましい実施形態では、本発明による混合装置(51)の少なくとも3つの弁56、56’、57は、スライドゲート弁であり、好ましくはナイフゲート弁である。
【0043】
このような弁は、装置の密封を最適化し、特に、当業者によって従来から使用されている他の弁、特に水門弁の使用と比較して著しく改善された非常に良好な密封を得ることを可能にする。この改善された密封により、必要とされるすべての密封状態で、水ポンプなしで、混合装置51の自己洗浄の工程が可能になる。
【0044】
特に、これらのスライドゲート弁は、水門弁のような回転ではなく、並進移動(平行移動)で駆動される。
【0045】
本発明による好ましい実施形態では、本発明による装置の混合装置(51)は、混合装置(51)内に配置された導管を摺動する、少なくとも2つの穴を有する補助弁57を含み、前記弁57は、好ましくはモータ62によって動力供給されるラックシステム61によって並進移動で駆動され得、前記2つのレセプタクル52、53の間の流れを制御することができる。
【0046】
ラックを使用すれば、前記装置の混雑を最小限に維持しながら、前記弁を並進移動させることが可能になる。
【0047】
好ましくは、弁56は2つの穴を有し、混合装置内に配置された管内を摺動し、一方の穴は、混合装置51の洗浄のため前記装置に水を貫通させるために、洗浄水のアクセスを可能にし(洗浄位置における弁56のことである)、他方の穴は、前記混合装置において、成分、好ましくは活性剤の成分を導入するために、または中空針によって洗浄水を抜き出して装置を洗浄するために、中空針へのアクセスを可能にする(これは開位置の弁56を指している)。
【0048】
好ましくは、弁56’は2つの穴を有し、混合装置内に配置された管内を摺動し、一方の穴は、成分、好ましくはベース成分へのアクセスを可能にし、他方の穴は、混合によってそこから得られた製品、好ましくはカスタム化粧品の供給ノズルへのアクセスを可能にする。
【0049】
カプセル(103)内の少なくとも1つの成分の選択装置(10)
【0050】
有利には、選択装置(10)は、
軸(7)を中心に回転し、
好ましくは、円形または半円形であり、
カプセル(103)を各々入れることができる少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または少なくとも6つの位置(Y)を含み、
オリフィス(1)が位置(Y)の前にあるときに選択装置(10)におけるカプセル(103)の挿入を可能にし、回転後に、オリフィス(1)が位置(Y)の前にないときに選択装置(10)にカプセル(103)が挿入されるのを防止する、オリフィス(1)を有する安全ドア(Z)を含む。
【0051】
本発明による好ましい実施形態では、混合装置(51)は、カプセル(103)内の好ましくは化粧品である成分のサンプリングシステム(90)と、混合装置(51)への好ましくは化粧品である成分の移送装置とを含む。
【0052】
有利には、サンプリング装置および移送装置は単一の装置としうる。特に好ましくは、前記サンプリング装置(90)は、中空針と、前記中空針を通した、好ましくは化粧品である成分の吸引手段とを含む。
【0053】
有利には、前記中空針は混合装置(51)に組み込まれ、吸引手段は混合装置のピストン(50)であり、成分、好ましくは化粧品を、中空針を通してカプセル(103)から混合装置(51)に直接移すことを可能にし、中空針は、その場合、サンプリングおよび移送装置として使用される。
【0054】
特に好ましくは、混合装置(51)は、その複数の位置のうちの1つの位置では、中空針(90)を混合装置(51)と接続するのに適し、その複数の位置のうちの1つの位置では、混合中に混合装置(51)のオリフィスを塞ぐのに適する主弁を含みうる。
【0055】
吸引手段とは、本発明によれば、カプセル(103)の内容物を引き出し、それを混合装置において分配するために、混合装置(51)のレセプタクルで利用可能な容積を変化させることを可能にする装置、例えば、モータ駆動式ピストン、好ましくは混合装置(51)のピストン(50)を指すことを意図している。中空針とは、本発明によれば、カプセル(103)に穴を開けることができる中空針を指すことが意図されている。
【0056】
有利には、本発明によれば、混合装置(51)は、レール(5)上を、選択装置(10)に対して前後の水平並進移動で移動、好ましくは摺動することができるカート(台車)(88)上に配置される。好ましくは、カート(88)は、モータに移動可能に接続される。
【0057】
有利には、本発明によるカスタムの、好ましくは化粧品の、製品製造装置は、使用後のカプセル(103)を回収する容器(P)をさらに含む。好ましくは、この容器(P)は、その内容物、すなわち使用済みカプセルを、例えば廃棄物と共に容易に空にするために前記装置から取り外し可能である。
【0058】
有利には、混合装置(51)は、前記混合装置(51)内の成分のためのオリフィス(X’)を備え、前記オリフィス(X’)は、少なくとも1つのポット(11)と強く接触させることができる。
【0059】
ポット(11)内の少なくとも1つの成分の選択計量装置(44)
【0060】
好ましくは、本発明による装置は、
選択計量装置(44)は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは少なくとも6つのポット(11)、好ましくは3つのポット(11)を収容できる、好ましくは円筒形の、容器の形態でそれ自体存在するポットラック(11)の装置(111)を含み、ポットラック(11)の前記装置(111)は、容器(111)の側部に位置し、引き込みスラスト(B)の開始を可能にする、各ポット(11)用のスロット(F)を含み、
選択計量装置(44)は、ポットラック装置(111)に接し且つポットラック装置(111)の下に配置される衝撃装置(45)であって、ポットラック(111)が収容する各ポット(11)用のスロープ(勾配)(16)を提供する好ましくは円形ホイールとして存在する衝撃装置(45)を含み、
選択計量装置(44)は、装置(44)に引き込むことができるか、または選択されたポット(11)に対応するスロット(F)に係合することができ、ポットラック(111)に対して、前記スラストが選択されたポット(11)に対応するスロット(F)に係合すると、スロープ(16)に従い、よって、選択されたポット(11)を混合装置(51)と接触させ、混合装置(51)に、選択されたポット(11)に収容された成分量を導入することを可能にすることができる、容器(111)の前に配置された引き込みスラスト(B)を含み、
ポットラック(11)の装置(111)と衝撃装置(45)とは、互いに重なり合って配置され、軸(8)を中心に一緒に回転する、
ことを特徴とする。
【0061】
有利には、ポットラック装置(111)と衝撃装置(45)とは、モータを使用して一方向と他方向とに回転するように設定することができる。
【0062】
ポット(11)上のノズルポンプ(78)は、ポット(11)内の成分の出口オリフィスであり、混合装置(51)のオリフィス(X’)に係合すると、前記ポット(11)に収容された成分用量を輸送することができる。一実施形態によれば、その成分用量は、オリフィス(X’)への係合後に、ポット(11)の、よって前記オリフィス(X’)内のノズルポンプ(78)の圧力、すなわち、衝撃によって輸送され得る。
【0063】
本発明によって得られるカスタム製品、好ましくは化粧品の体積量は、例えばユーザが直ちに1回使用するための1回分とすることもでき、複数回使用するための複数回分とすることもでき、この場合製品は消費者によって容器に貯蔵されうる。
【0064】
化粧品の体積量が1回分である場合、それは通常はmlオーダの体積量になり、特に顔用の化粧品の場合には約1mlの体積量である。
【0065】
この1mlという化粧品の体積量の場合には、衝撃装置(45)による衝撃ごとに装置によって輸送される成分用量、すなわち、成分の体積量は、ほぼ0.2ml程度になり、少なくとも2~5回、有利には2~3回の衝撃を実施することが有利となる。
【0066】
有利には、本発明の装置は、選択されたポット(11)内の成分が衝撃によって、好ましくは、混合装置(51)の入口(X’)に取り付けられたポット(11)のノズルポンプ(78)の圧力によって、混合装置(51)に導入されることを特徴とする。
【0067】
好ましくは、本発明による装置は、別の成分を混合装置(51)に導入することができる少なくとも1つの別の容器、好ましくはカプセル(103)を含む。前記カプセル(103)は、好ましくは活性成分を収容することが好ましい。
【0068】
特に好ましい実施態様では、カスタム製品は化粧品であり、成分は化粧品成分であり、好ましくは、ポット(11)に収容された化粧品成分はベース成分であり、カプセル(103)に収容された成分は活性成分である。
【0069】
インターフェース
【0070】
特定の実施形態において、本発明による装置は、データ処理装置と制御手段とに接続できるインターフェースを含み、前記インターフェースは、ユーザが、カスタム化粧品の少なくとも1つの成分、好ましくは少なくとも1つの活性成分、好ましくはすべての活性成分、さらに好ましくはカスタム製品に含まれるすべての成分を選択することを可能にする。
【0071】
データ収集インターフェース(In)とは、本発明によれば、インターフェース、好ましくは、ユーザまたはユーザに代わる第三者に対して、記録される、および/または、例えばデータベースからデータ処理装置に送信される、そのパーソナル化データを知らせることを可能にする情報インターフェースを指すことを意図している。
【0072】
本発明によるインターフェース(In)は、例えば、タッチスクリーン、ディスプレイ、モニタ、ディスプレイスクリーンキーボード、バーコードリーダ、ライトペン、音声認識システム、キーボード、マウスまたは類似の他の周辺機器で構成されうる。
【0073】
有利には、本発明によれば、インターフェース(In)はコンピュータネットワークに接続することができ、コンピュータネットワークは、例えば、インターフェースに物理的に接続され、またはインターネットを介して接続された(Cl)(仮想サーバまたはクラウドにおけるサーバとも呼ばれる)コンピュータサーバ(Sv)の形態を取ることができ、特に、インターフェースの、特にデータベースの定期更新を可能にし、および/またはカスタム製品製造のインストラクションをカスタム製品製造装置(Ma)にリモートで送信することを可能にする。
【0074】
データ処理装置とは、本発明によれば、本発明によるインターフェースを介して収集された嗜好データの自動処理システムを指すことが意図されている。このデータ処理装置は、特に、本発明による1つまたは複数の処理ユニット、メモリ、ソフトウェア、1または複数のデータベースを含みうる。好ましくは、ソフトウェアは、本発明による方法のアルゴリズムを適用することを可能にする。
【0075】
データ処理装置は、好ましくはコンピュータを含みうる。コンピュータとは、本発明によるインターフェースによって収集されたデータの自動処理を行うことができる任意の電子装置も指す。
【0076】
有利には、本発明によれば、データ処理装置は、コンピュータネットワーク、サーバ、特に仮想サーバ(クラウド内のサーバと呼ばれる)またはインターネットに接続することができ、特にソフトウェアの定期更新を可能にし、および/またはカスタム製品製造インストラクションをリモートで送信することを可能にする。
【0077】
有利には、本発明によれば、データ収集インターフェースおよびデータ処理装置は、同じ装置(例えば、タッチパッド、携帯電話またはコンピュータ)に含めることができる。
【0078】
有利には、本発明によるカスタム製品製造装置は、インターフェースとデータ処理装置(前記バックエンド)とを組み合わせた1台の装置、および/またはクラウドのサーバ上の第2のデータ処理装置を含むことができ、2台の「バックエンド」装置または「クラウドのサーバ」の中からのインターフェースが情報伝達しなければならない相手のデータ処理装置の選択は、解析されるべきデータの数に従って、特にユーザによって知らされた情報の数に従って行われる。
【0079】
有利には、データ処理装置は、カスタム製品製造に適した成分を自動的に規定し、前記データの関数として各成分の量を計算するために、インターフェースにおいてユーザによって入力されたデータ(例えば、ベース成分の選択など)、または識別コード認識による、装置に挿入されたカプセル(103)に基づく活性成分の選択、を処理するアルゴリズムを含む。装置は、好ましくは、少なくとも1台のコンピュータを含む。
【0080】
有利には、前記情報またはデータは、例えば、質問票によってユーザから直接取得され、または携帯電話やインターネットに接続された時計など、前記ユーザが使用する接続された物の1または複数から情報を収集することによって自動的に取得され、例えば、その日にユーザが行った運動からのデータや、ジオロケーションによるユーザが位置する場所の温度、湿度、人口の割合さえも回収することができる。
【0081】
有利には、インターフェースは、製造装置(Ma)上に配置されたボタン、好ましくは3つのバックライトボタンを含み、選択された成分を選択することができる。化粧品の一部として、例えば、ベース美容液、ベース水中油型乳剤、油中水型乳剤などの選択されたベース成分を選択することができる。
【0082】
有利には、前記インターフェースは、好ましくは携帯電話、タッチパッドまたはコンピュータ上で、化粧品成分、特にベース成分のレベル(量)を、例えば各容器(11)で行われた衝撃回数、したがって、容器(11)によって既に送り出された計量数を数えることによって表示することができる。
【0083】
識別コードおよび検出手段(12)
【0084】
本発明の文脈で使用される(1または複数の)識別コードは、カラーコード(カラーコード)、RFIDチップ、バーコード、QRコード(登録商標)など、当業者が一般的知識として公知のすべて識別コードであってよい。前記識別コードの検出手段は、選択された識別コードに適合される。好ましくは、本発明による識別コードはカラーコードであり、検出手段は光学手段である。
【0085】
方法
【0086】
本発明の第2の目的は、ユーザのためのカスタム化粧品の製造方法に関するものであり、前記方法は、本発明による装置を使用し、以下の工程を含む:
a.パーソナル化データ収集のインターフェースによって前記ユーザのパーソナル化データを収集する工程;
b.カスタム製品の成分、好ましくは活性成分および/またはベース成分を自動的に規定し、各成分の量を工程a)で収集されたパーソナル化データの関数として計算するアルゴリズムで前記パーソナル化データを処理する工程;
c.前記ユーザのためのカスタム製品配合を提供する工程;
d.オプションで、カスタム製品配合の前記提案を、好ましくはインターネットを介して接続された自動化粧品製造装置に送信する工程;
e.工程b)で規定された前記配合の各成分を、混合装置に送り出すためにその容器からサンプリングする工程;
f.前記成分を混合装置で混合する工程;
g.ユーザのためのカスタム化粧品を取得する工程。
【0087】
有利には、本発明によれば、カスタム製品配合の(1または複数の)活性成分およびそれらの量は、選択装置(10)に挿入すべき、カプセル(103)の数およびカプセル(103)が収容する成分によるカプセル(103)のタイプによって規定される。
【0088】
有利には、本発明によれば、カスタム製品配合の(1または複数の)ベース成分の用量は、ポット(11)のノズルポンプ(78)の選択計量装置(44)によって送り出される衝撃回数によって規定される。
【0089】
有利には、本発明によれば、前記ユーザのためのカスタム製品配合の提供の工程c)は、ユーザに、活性成分のどの1または複数のカプセル(103)を工程e)で混合装置(51)に導入するべきか指示することからなり、前記カプセルは識別コード、好ましくはカラー識別コードを有し、カラー識別コードが検出手段(12)によって検出されると、工程e)に対応するポット(11)にどのベース成分サンプルが入れられるか、およびその量を、選択計量装置(44)に自動的に伝える。
【0090】
有利には、本発明によれば、本発明による方法の工程e)は以下の工程を含む:
I)以下の工程によってポット(11)に収容された少なくとも1つの成分を混合装置(51)に導入する工程:
a)軸8を中心とした装置(111)および(45)の回転によって、ポットラック装置(111)上に配置されたポット(11)を、選択されたポット(11)が混合装置(51)の入口オリフィス(X’)の前になるようにする工程;
b)軸(8)を中心とした回転によって装置(111)と装置(45)とを工程a)と反対方向に回転させて、選択されたポット(11)に対応するスロット(F)が引き込みスラスト(B)に係合するようにし、ポットの支持体(111)に対して、そのようなスラストが選択されたポット(11)のスロット(F)に係合すると、選択されたポット(11)のスロープ(16)に従い、よって、選択されたポット(11)を混合装置(51)と接触させ、混合装置(51)に対して、好ましくはレセプタクル(53)内に、混合装置(51)のオリフィス(X’)に取り付けられたポット(11)のノズルポンプ(78)の圧力によって、選択されたポット(11)内の成分の用量を導入することを可能にする工程;
c)オプションで、工程a)および工程b)を、選択されたポット(11)から成分の容量を導入するために必要な回数だけ繰り返す工程;
d)レセプタクル52、53の利用可能な容積を交互に変化させる装置の運動によって、好ましくはピストン50の運動によって、レセプタクル53の前記ベース化粧品成分を2つのオリフィス110を連結する導管55によってレセプタクル52に流す工程;
e)レセプタクル52内に存在する空気を前記オリフィスXによって排出するように、レセプタクル52、53の利用可能な容積を択一的に変化させる装置の運動によって、好ましくは前記ピストン50の運動によって、レセプタクル52のガス抜きを行う工程;
II)以下の工程によって、カプセル(103)に収容された少なくとも1つの成分を、オリフィス(X)を通して混合装置(51)に、好ましくはレセプタクル52に導入する工程:
f)安全ドア(Z)のオリフィス(1)を選択装置(10)の位置(Y)の前に配置する工程;
g)前記オリフィス(1)の前に位置する位置(Y)までオリフィス(1)を通して成分を収容するカプセル(103)を挿入する工程;
h)選択装置(10)を回転させることによって、挿入されたカプセル(103)を、混合装置(51)の前に、好ましくはサンプリング装置(90)の前に配置する工程;
i)選択装置10の位置(Y)に位置するカプセル(103)まで、前方への水平並進移動によってカート(88)上の混合装置(51)を移動させる工程;
j)オリフィス(X)を通してカプセル(103)から混合装置(51)まで、好ましくはレセプタクル(52)まで成分を移動させる工程;
k)混合装置(51)がカプセル(103)と接触しなくなるように、前方への水平並進移動によってカート(88)上の混合装置(51)を移動させる工程;
l)別のカプセル(103)に収容された別の成分を、オリフィス(X)を通して混合装置(51)に、好ましくはレセプタクル(52)に導入するために、オプションで、工程e)~j)を繰り返す工程;
段階Iは、段階IIの前に実施されてもよく、またはその逆であってもよい。
【0091】
有利には、本発明によれば、本発明による方法の工程f)は以下の工程を含む:
III)前記混合装置(51)における前記少なくとも2つの成分の混合を、以下の工程によって実施する工程:
a)モータ62を作動させて、レセプタクル52、53の利用可能な容積を変化させる装置の運動によって、好ましくはピストン50の対向運動によって、2つのオリフィス110を連結する導管55によって、レセプタクル52、53の成分を択一的に導入することによって均質な化粧品成分の混合を達成し、最後にレセプタクル53への前記化粧品成分の混合物で終了する工程;
b)化粧品をオリフィスX’によってユーザに排出するように、レセプタクル52、53の利用可能な容積を択一的に変化させる装置の運動によって、好ましくはピストン50の運動によって、このように製造された化粧品をユーザに分配する工程;
c)オプションで、洗浄の工程によって混合装置を洗浄する工程;
少なくとも1つのポット(11)および/または少なくとも1つのカプセル(103)は、識別コード、好ましくはカラーコードを示し、工程Iの間において導入される前記ポット(11)に収容された成分の用量の数、ならびに/または工程IIで導入することができるカプセル(103)のタイプおよび/もしくは数は、検出された(1または複数の)識別コードに従う。
【0092】
有利には、本発明による方法の工程Iおよび/または工程IIは、工程IIIを行う前に、カスタム製品製造のための成分を添加するために必要な回数だけ繰り返される。
【0093】
1つの特定の実施形態では、本発明による方法は、
本発明による装置で、所望の製品、好ましくは化粧品を事前に選択し、次いで、前記混合装置(51)に、前記装置によって選択された識別コードを示す、前記少なくとも2つの成分、好ましくは化粧成分を導入するのみの工程、
も含む。
【0094】
特定の実施態様では、前記識別コードはカラーコードであり、検出は光学手段によって行われる。
【0095】
前記少なくとも2つの化粧品成分は、
少なくとも1つのベース成分と、
少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または少なくとも6つの活性成分と、
を含む。
または、活性成分のうちの少なくとも1つがベース成分のうちの少なくとも1つと適合しない可能性が高い場合、前記方法は、少なくとも1つのベース成分と少なくとも1つの活性成分および/または少なくとも2つの活性成分との識別のためのコードが適合しない場合に混合操作をロックする工程を含む。
【0096】
本発明によって得られるカスタム化粧品の体積量は、例えばユーザが直ちに1回使用するための1回分とすることもでき、複数回使用するための複数回分とすることもでき、この場合製品は消費者によって容器に貯蔵されうる。化粧品の体積量が1回分である場合、それは通常はmlオーダの体積量になり、特に顔用の化粧品の場合には約1mlの体積量である。この1mlという化粧品の体積量の場合には、弁57内の管55の容積を約0.05mlとすることができ、化粧品成分の均質な混合を達成するために、(レセプタクル52、53の利用可能な容積を択一的に変化させる装置の運動によって、好ましくはピストン50の対向運動によって、2つのオリフィス110を連結する管55を通してレセプタクル52、53の成分を択一的に導入するよう、モータ62を作動させることによって)レセプタクル52、53の間の化粧品成分の、少なくとも3回、有利には3から6回の往復を実施することが有益であろう。
【0097】
有利には、カスタム化粧品の少なくとも2つの化粧品成分の混合による製造および分配のための方法は、以下の工程を含む:
●混合装置51に対して、オリフィスX’を介してレセプタクル53へ少なくとも1つのベース化粧品成分を導入するために、モータ62を使用して弁56’を開位置にし、モータ62を使用して弁56’を閉位置にして、オリフィスX’を閉じさせる工程;
●モータ62を使用して弁57を開位置にして、2つのオリフィス110を開く工程;
●レセプタクル52、53の利用可能な容積を交互に変化させる装置の運動によって、好ましくはピストン50の運動によって、レセプタクル53の前記ベース化粧品成分を、2つのオリフィス110を連結する管55によってレセプタクル52に流すためにモータ62を動作させる工程;
●モータ62を使用して弁57を閉位置にして、2つのオリフィス110を閉じる工程;
●モータ62を使用して弁56を開位置にして、オリフィスXを開き、レセプタクル52内の空気をオリフィスXによって排出するために、レセプタクル52、53の利用可能な容積を交互に変化させる装置の運動によって、好ましくはピストン50の運動によって、レセプタクル52のガス抜きを行う工程;
●前記混合装置51に対して、モータ62を使用して弁56を開位置にしてオリフィスXを介してレセプタクル52へ少なくとも1つの活性化粧品成分を導入する工程;
●モータ62を使用して弁56、56’を閉位置にして、オリフィスX、X’を閉じる工程;
●モータ62を使用して弁57を開位置にして、オリフィス110および管55を開く工程;
●レセプタクル52、53の利用可能な容積を交互に変化させる装置の運動によって、好ましくはピストン50の対向運動によって、モータ62を使用して2つのオリフィス110を連結する管55によりレセプタクル52、53の成分を択一的に流して化粧品成分の均質な混合を達成し、最後にレセプタクル53内の前記化粧品成分の混合物で終了する工程;
●モータ62を使用して弁57を閉位置にし、弁56’を開位置にして、オリフィスX’を開く工程;
●このように製造された化粧品をオリフィスX’によってユーザに排出するように、レセプタクル52、53の利用可能な容積を択一的に変化させる装置の運動によって、好ましくはピストン50の運動によって、前記化粧品をユーザに分配する工程;
●オプションで、洗浄の工程によって混合装置を洗浄する工程。
【0098】
有利には、本方法の洗浄工程は以下の工程を含む:
●レセプタクル52、53、オリフィスX、X’を、弁56、56’と、好ましくは弁57に含まれる管55との内側から洗浄する第1の工程であって、
○モータ62を使用して弁を洗浄位置56にし、オリフィスXを洗浄水タンクの前にする工程と、
○オリフィスXを通ってレセプタクル52まで、洗浄水タンク内に存在する水を求める工程と、
○モータ62を使用して弁56を閉位置にし、補助弁57を開位置にする工程と、
○レセプタクル52、53の利用可能な容積を択一的に変化させる装置の運動によって、好ましくはピストン50の対向運動によって、好ましくは弁57に含まれる、2つのオリフィス110を連結する管55により、レセプタクル52の水をレセプタクル53へ択一的に流すためにモータを動作させ、次いでレセプタクル53への洗浄水で完了する工程と、
○弁57を閉位置にしてオリフィス110を閉じる工程と、
○弁56’を開位置にする工程と、
○洗浄の結果として生じた水を、オリフィスX’を介して回収タンクに排出する工程と、
を含む、第1の工程と、
●レセプタクル52と、オリフィスXと、中空針90の内側および外側とを洗浄する第2の工程であって、
○弁57を閉位置にしてオリフィス110を閉じる工程と、
○モータ62を使用して弁56を洗浄位置にし、オリフィスXを洗浄水タンクに接続させる工程と、
○洗浄水タンクに存在する水を、オリフィスXを介してレセプタクル52に求める工程と、
○弁56を開位置にして、オリフィスXを中空針90に連結させる工程と、
○オリフィスXを水回収タンクに連結する中空円形装置Yに中空針90を挿入する工程と、
○オリフィスXと、中空円形装置を通る中空針90とによって水を排出して、オリフィスX、次いで中空針90の内側、次いで中空針90の外側を洗浄させる工程であって、水は、洗浄の結果として生じる水の回収タンクへの排出前に中空針90の外側で装置Yに戻る、工程と、
を含む、第2の工程。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【
図1】ピストンなしの混合装置51の正面図である。
【
図2】
図2は混合装置51の背面図であり、
図2’は混合装置51の背面
図3/4である。
【
図3】主弁56、56’および補助弁57の、正面(
図3)を表す図である。
図3では、弁56の、レセプタクル52への化粧品成分のアクセスを可能にする開位置と、洗浄水へのアクセスを可能にする洗浄位置とを区別することができる。主弁56、56’および補助弁57の背面(
図3’)を表す図である。
【
図4】ピストンおよびレセプタクル52、53が透過的に表されている、前面パネルにおける混合装置全体を表す斜視図である。
【
図5】混合装置全体の背面パネルを表す斜視図である。
【
図6】(図の上には水平に切断された状態で示されており、図の下には本発明による装置で使用されるように閉じた状態で示されている)洗浄のための円形中空装置を表す図である。図示のように、左側には中空針90を挿入することができるノズルを見ることができ、白い矢印は、中空針90内部の洗浄を可能にし、次いで、カーブの後に再度(白い矢印それ自体が交差する位置で)中空針90の外側を通る、装置Y内部の水の流路である。
【
図7】中空針が内部に挿入された洗浄のための円形中空装置を表す図である(Yは、図の下に本発明による装置で使用されるように閉じた状態で示されている)。
【
図8】洗浄の位置における、中空針が内部に挿入された洗浄のための円形中空装置を表す図である(水平に切断された状態で示されている。装置内部Yの中空針90を識別することができる)。
【
図9】装置の内部構成を視覚化できるようにリードが透過的に表された製造装置の斜視図である。
【
図11】装置の内部構成を視覚化できるようにリードが透過的に表された製造装置の下3/4の斜視図である。
【
図12】ポット(11)のノズルポンプがオリフィス(X’)内に係合している混合装置(51)の正面図である。
【
図13】引き込みスラスト(B)と、ポットの支持装置(111)および前記支持装置(111)上のスロット(F)の下に配置された衝撃装置(45)との詳細図である。装置(45)と装置(111)とを軸を中心に時計回りに(右に)回転させることにより、引き込みスラスト(B)は引き込まれ、装置(111)は自由に回転できることがわかる。反対に、装置(45)と装置(111)とを軸を中心に反時計回りに(左に)回転させることにより、引き込みスラスト(B)はスロット(F)に係合し、装置(111)はその場合スロープ(16)に従い、ポット(11)を混合装置(51)と接触させることがわかる。
【
図14】3つのポット(11)を収容することができるポット(11)の支持装置(111)の底面図である。引き込みスラスト(B)を係合させることができる3つのポット(11)に対応する3つのスロット(F)が認識できる。
【
図15】3つのスロープ(16)を有する衝撃装置(45)の側面図である。図示のように、衝撃装置(45)には、軸(8)を中心にモータによって回転駆動させやすいように、歯が付いている。
【
図16】3つのスロープ(16)を有する衝撃装置(45)の上面図である。図示のように、衝撃装置(45)には、軸(8)を中心にモータによって回転駆動させやすいように、歯が付いている。
【
図17】動作中の混合装置(51)およびピストン(50)と、ピストン(50)との図である。
【
図18】インターフェースに対するパーソナル化データを入力するユーザ(Ut)の動作によって、本発明によるカスタム製品製造装置(Ma)と共に機能するインターフェース(In)を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0100】
これらの図には、選択装置(10)の3つの位置Y(Y1、Y2、Y3)のうちの1つにおいて、活性成分のうちの1つ、2つまたは3つのカプセル(103)を導入するためのカプセルの形状のオリフィス(1)が示されている(図では、カプセル(103)はオリフィス(1)の前の、より高い位置である位置Y1に移動する)。これらのカプセルは、各々、中空針(90)によってサンプリングされ、次いで、混合装置(51)を使用して、ユーザによって装置に設置された容器(11)内で1または複数のベース成分と混合される活性成分を収容している。
【0101】
図9には、レール(5)上を前方に水平に移動し(
図9では、これにより選択装置(10)に向けて左に移動することになる)、次いで、
図9に示すその初期位置を回復するために後方に移動する混合装置(51)が配置されたカート(88)が示されている。
【0102】
次に、特に
図9および
図10を参照して、装置の動作順序について説明する。
【0103】
この工程の第1段階は、オリフィス1の活性成分のカプセルを位置(Y1)に導入することである。
第1の工程で、選択装置(10)は、カプセル(103)が搭載された位置(Y1)が混合装置(51)の中空針(90)に面するように選択装置(10)自体を配置するよう、軸(7)を中心として時計回りに回転する。
図2では、時計回りに約90度回転するとそのような結果が得られることがわかる。
第2の工程で、混合装置(51)が配置されたカート(88)はモータにより前方へ水平にレール(5)上を移動し(
図1では、これにより、選択装置(10)に向けて左に移動して)、中空針(90)が位置(Y1)でカプセル(103)を突き刺し、吸引手段(ピストン)によってカプセルに存在する活性成分を吸引し、それを混合装置(51)に移送することになる。
第3の工程で、カートおよび混合装置が
図9に示すように元の位置を回復するまで、混合装置(51)が配置されたカート(88)はモータにより後方に水平に移動する(
図9では、これにより、レール(5)上を選択装置(10)に向けて右に移動することになる)。
【0104】
オプションで、ユーザは、前記選択装置の回転により位置(Y2)の前に配置されたオリフィス(1)を通して選択装置(10)に新しいカプセル(103)を挿入することによって、新しい化粧品成分、好ましくは1つの活性成分を添加することができる。次いでユーザは、第2の活性成分カプセルで工程の第1段階を繰り返すことができ、位置Y2が位置Y1に取って代わる。
【0105】
同様にオプションで、第3のカプセルがオリフィス(1)に面するまで選択装置(10)を回転させることによって第3のカプセルを位置Y3に追加することもできる。
【0106】
そのように使用された(1または複数の)カプセルは、次いで、使用済みカプセルが重力によって落下する位置(Y)(
図10では、この位置は、例えば、225度の時計回りの回転によって得られる)になるまで選択装置(10)を回転させることによって廃棄物区画に排出され、そこでカプセルを廃棄物容器に回収することができる。有利には、カプセル(103)の内容物が混合装置(51)に移されると、選択装置は、回転、例えば、時計回りの回転によって、
図9および
図10に示されているようなその開始位置、すなわち、オリフィス(1)の前の位置(Y1)に戻り、これにより、位置(Y1)、次いで(Y2)、次いで(Y3)を、カプセルが重力によって廃棄物容器に落下する位置に自動的に位置決めする。
【0107】
この工程の第2段階では、ベース成分容器(11)は、収集輸送手段により、混合装置(51)にベース成分の用量を送り出す。
【0108】
この工程の第3段階は、混合装置(51)でベース成分と活性成分とを混合することからなる。
【0109】
この工程の第4段階は、このように製造された製品をユーザに分配することからなる。
【0110】
サイクルの終わりに、水であってよい洗浄液によって装置の洗浄が行われる。次いで洗浄液は廃棄物容器に回収される。
【0111】
次に、非限定的な例として、添付の概略的な図面に関連した本発明の一実施形態について説明する。
【0112】
1-ユーザは、自分の携帯電話のインターフェース上で、以下のパーソナル化データを指示する。
i.性別:女性
ii.肌タイプ:乾燥
iii.肌にしわがある
【0113】
2-アルゴリズムは、老化防止活性剤を収容したカプセル(103)を有するカスタム製品配合を規定する。
【0114】
3-ユーザは、老化防止活性成分を含むカプセル(103)を、選択装置(10)の位置(Y1)まで安全ドア(Z)のオリフィス(1)を通して挿入し、装置は、カプセルに保持されたカラー識別コード光学検出手段によって活性成分のタイプを検出する。
【0115】
4-ユーザは、カプセル(103)を挿入後、装置のインターフェースのタッチを押して、例えば、乾燥肌に特に適する水中油型乳剤を選択することによって、ベース成分の選択および計量を開始する。
【0116】
5-ポット(11)内の少なくとも1つの成分の選択計量装置(44)は、オリフィス(X’)の前に正しいポット(11)を提示し、例えば、美容顔トリートメント利用に1mlなど、所望の用量のケアを最終的に有することが検出されたカプセル(103)に対して、ベース成分の用量を送り出すための一連の衝撃を実施する。この段階において、混合装置(51)は、特定の「ベース成分受け取り」位置にある。
【0117】
6-次いで選択装置(10)は、混合装置(51)が当たり、混合装置(51)によって吸引するために、中空針(90)の前に1つまたは複数のカプセルを提示する。この段階の間、混合装置は、特定の「活性成分吸引」位置にある。
【0118】
7-混合装置(51)は、「混合」位置に配置され、挿入されたベース成分の関数として、混合装置(51)は、2つのレセプタクル52、53の間で異なる回数の往復を実施する。
【0119】
8-混合装置(51)は、このようにして混合によって得られたカスタム製品をレセプタクル(53)に導入する。カートは混合装置(51)を最終製品レセプタクルの受け口の上方に移動させ、混合装置(51)は前記製品を前記レセプタクルに分配する。特に、装置は、レセプタクルがないことを検出することができ、前記レセプタクルが製品の受け取り位置にない限りは前記製品を輸送しない。
【0120】
9-製品を分配した後、混合装置(51)は洗浄サイクルに入る。弁は、洗浄水を吸引する位置に配置される。また、特定のサイクルにより、1回は針の内側および外側の洗浄を行い、別のサイクルでは最終製品出口を洗浄することができる。
【外国語明細書】