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特開2022-32123RVDTのステータ固定構造及びその固定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022032123
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】RVDTのステータ固定構造及びその固定方法
(51)【国際特許分類】
   H02K 1/18 20060101AFI20220217BHJP
   H02K 24/00 20060101ALI20220217BHJP
   G01D 5/20 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
H02K1/18 Z
H02K24/00
G01D5/20 110H
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020135633
(22)【出願日】2020-08-11
(71)【出願人】
【識別番号】000203634
【氏名又は名称】多摩川精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100212657
【弁理士】
【氏名又は名称】塚原 一久
(72)【発明者】
【氏名】江塚 幸司
【テーマコード(参考)】
2F077
5H601
【Fターム(参考)】
2F077FF34
2F077PP26
2F077VV23
2F077VV31
5H601AA08
5H601CC03
5H601CC04
5H601DD01
5H601DD09
5H601DD11
5H601DD25
5H601GA02
5H601GB04
5H601GB12
5H601GB33
5H601GC02
5H601GC12
5H601GC22
5H601JJ04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】センサケーシングの内面に設けたステータ積層体を簡単な構造で強固に固定したRVDTを提供する。
【解決手段】筒状をなすセンサケーシング1の内面1aに設けられ、多数の円盤状のステータ片3を積層させてなるステータ積層体4と、ステータ積層体の磁極に設けられたステータ巻線10と、ステータ積層体の外周に形成された複数の切欠部と、各切欠部内でかつ軸方向Pに沿って設けられ、ステータ積層体の回り止めとなる回り止め体25と、ステータ積層体の軸心に設けられたロータ孔内に配設されたロータ8と、センサケーシングの側部1Eに形成された1個もしくは複数の貫通孔12よりなり、貫通孔を介し、溶接手段13により回り止め体とセンサケーシングとを溶接して一体化するようにした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状をなすセンサケーシング(1)の内面(1a)に設けられ、多数のステータ片(3)を積層させてなるステータ積層体(4)と、前記ステータ積層体(4)の磁極(A、B、C、D)に設けられたステータ巻線(10)と、前記ステータ積層体(4)の外周に形成された複数の切欠部(20)と、前記各切欠部(20)内でかつ軸方向(P)に沿って設けられ、前記ステータ積層体(4)の回り止めとなる回り止め体(25)と、前記ステータ積層体(4)の軸心に設けられたロータ孔(21)内に配設されたロータ(8)と、前記センサケーシング(1)の側部(1E)に形成された1個もしくは複数の貫通孔(12)よりなり、
前記貫通孔(12)を介し、溶接手段(13)により前記回り止め体(25)と前記センサケーシング(1)とを溶接して一体化するように構成したことを特徴とするRVDTのステータ固定構造。
【請求項2】
前記回り止め体(25)は、丸棒(30)よりなることを特徴とする請求項1記載のRVDTのステータ固定構造。
【請求項3】
前記回り止め体(25)は、丸棒(30)の端部に設けられた弧状部材(26)を有し、全体形状がT字型をなすことを特徴とする請求項1記載のRVDTのステータ固定構造。
【請求項4】
前記回り止め体(25)は、断面弧状をなし所定長さの板部材(27)よりなることを特徴とする請求項1記載のRVDTのステータ固定構造。
【請求項5】
筒状をなすセンサケーシング(1)の内面(1a)に設けられ、多数のステータ片(3)を積層させてなるステータ積層体(4)と、前記ステータ積層体(4)の磁極(A、B、C、D)に設けられたステータ巻線(10)と、前記ステータ積層体(4)の外周に形成された複数の切欠部(20)と、前記各切欠部(20)内でかつ軸方向(P)に沿って設けられ、前記ステータ積層体(4)の回り止めとなる回り止め体(25)と、前記ステータ積層体(4)の軸心に設けられたロータ孔(21)内に配設されたロータ(8)と、前記センサケーシング(1)の側部(1E)に形成された1個又は複数の貫通孔(12)よりなり、
前記貫通孔(12)を介し、溶接手段(13)により前記回り止め体(25)と前記センサケーシング(1)とを溶接して一体化することを特徴とするRVDTのステータ固定方法。
【請求項6】
前記回り止め体(25)は、丸棒(30)よりなることを特徴とする請求項5記載のRVDTのステータ固定方法。
【請求項7】
前記回り止め体(25)は、丸棒(30)の端部に設けられた弧状部材(26)を有し、全体形状がT字型をなすことを特徴とする請求項5記載のRVDTのステータ固定方法。
【請求項8】
前記回り止め体(25)は、断面弧状をなし所定長さの板部材(27)よりなることを特徴とする請求項5記載のRVDTのステータ固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RVDTのステータ固定構造及びその固定方法に関し、特に、ステータ積層体の回り止めとして、ステータ積層体に設けた回り止め体とセンサケーシングとを溶接手段で溶接することにより、ステータ積層体のセンサケーシングへの固定を完全とするための新規手法を提供する。
【背景技術】
【0002】
従来、第1従来構成として、用いられていたレゾルバステータの固定構造としては、例えば、特許文献1の構成を挙げることができる。
すなわち、特許文献1の図1及び図2の構成によれば、レゾルバの輪状ステータの外周面に設けられた凹部を輪状固定板の固定用突起に嵌合させることにより、輪状ステータを前記輪状固定板に固定する構成である。
【0003】
また、図8及び図9で示されるものは、従来製造され、文献には開示されていない構成であり、図8の第2従来構成においては、円筒状をなすセンサケーシング1の内面1aの段部2に、複数のステータ片3が積層されてなるステータ積層体4が設けられている。
また、前記ステータ積層体4と前記内面1aとの間には、接着剤5が設けられ、この接着剤により、前記ステータ積層体4が前記段部2の内面1aに固定されている。
【0004】
前記センサケーシング1内の両端に配設された一対の軸受6、7には、ロータ8を有する回転軸9が回転自在に設けられている。
また、前記ステータ積層体4に設けられたステータ巻線10は、リード線11を介して外部の制御器(図示せず)に接続されるように構成されている。
【0005】
また、図9で示される第3従来構成において、全体構成は図8の構成に対して一部を除き、他は同一であるため、同一部分には同一符号を付し、その説明は重複を避けるために省略する。
図8の従来構成に対して図9の異なる部分は、前記センサケーシング1に形成した溶接用の貫通孔12であり、この貫通孔12から溶接手段13であるスポット溶接用のトーチ(図示せず)を対応させて溶接するように構成されている。
【0006】
前述の構成により、前記溶接手段13を介して、前記ステータ積層体4の1又は2枚のステータ片3と前記センサケーシング1の段部2の内面1aとが溶接固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2015-226362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の回転センサ(RVDTを含む)は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、特許文献1の第1従来構成の場合、凹部と突起を用いて輪状ステータを輪状固定板に固定しているが、両者を固定するための接触部分の面積が少なく、十分な固定強度を保つことが困難で、長期にわたる信頼性を得ることは不可能であった。
【0009】
また、図8の第2従来構成においては、ステータ積層体4とセンサケーシング1の段部2の内面1aとの間に接着剤5を設けることによって、両者を固定しているが、接着剤5の耐久性も限度があると共に、航空機用及び車載用の厳しい環境下に曝された場合、振動等に対する耐久性を保つことが困難であった。
【0010】
また、図9の第3従来構成においては、前記ステータ積層体4に対応するセンサケーシング1に貫通孔12が形成され、この貫通孔12からスポット溶接等の溶接手段13によって、1又は2枚のステータ片3と前記段部2の内面1aとが溶接固定されるが、ステータ片3の1又は2枚のみしか溶接固定されてなく、他のステータ片3は全く固定されていないため、航空機及び車載時の振動等によって、検出精度の低下等が発生することがあった。また、前記貫通孔を増加させて溶接個所を増加させたとしても、電磁鋼板からなるステータ積層体4とセンサケーシング1とを溶接で一体化した時の強度は十分でなく、製品として高い信頼性を得ることは困難であった。
【0011】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ステータ積層体の回り止めとして、ステータ積層体に設けた回り止め体とセンサケーシングとを溶接手段で溶接することにより、ステータ積層体のセンサケーシングへの固定を完全としたRVDTのステータ固定構造及びその固定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によるRVDTのステータ固定構造は、筒状をなすセンサケーシングの内面に設けられ、多数の円盤状のステータ片を積層させてなるステータ積層体と、前記ステータ積層体の磁極に設けられたステータ巻線と、前記ステータ積層体の外周に形成された複数の切欠部と、前記各切欠部内でかつ軸方向に沿って設けられ、前記ステータ積層体の回り止めとなる回り止め体と、前記ステータ積層体の軸心に設けられたロータ孔内に設けられたロータと、前記センサケーシングの側部に形成された1個もしくは複数の貫通孔よりなり、前記貫通孔を介し、溶接手段により前記回り止め体と前記センサケーシングとを溶接して一体化するようにした構成であり、また、前記回り止め体は、丸棒よりなる構成であり、また、前記回り止め体は、丸棒の端部に設けられた弧状部材を有し、全体形状がT字型をなす構成であり、また、前記回り止め体は、断面弧状をなし所定長さの板部材よりなる構成であり、また、本発明によるRVDTのステータ固定方法は、筒状をなすセンサケーシングの内面に設けられ、多数の円盤状のステータ片を積層させてなるステータ積層体と、前記ステータ積層体の磁極に設けられたステータ巻線と、前記ステータ積層体の外周に形成された複数の切欠部と、前記各切欠部内でかつ軸方向に沿って設けられ、前記ステータ積層体の回り止めとなる回り止め体と、前記ステータ積層体の軸心に設けられたロータ孔内に配設されたロータと、前記センサケーシングの側部に形成された1個又は複数の貫通孔よりなり、前記貫通孔を介し、溶接手段により前記回り止め体と前記センサケーシングとを溶接して一体化する方法であり、また、前記回り止め体は、丸棒よりなる方法であり、また、前記回り止め体は、丸棒の端部に設けられた弧状部材を有し、全体形状がT字型をなす方法であり、また、前記回り止め体は、断面弧状をなし所定長さの板部材よりなる方法である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によるRVDTのステータ固定構造及びその固定方法は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、筒状をなすセンサケーシングの内面に設けられ、多数の円盤状のステータ片を積層させてなるステータ積層体と、前記ステータ積層体の磁極に設けられたステータ巻線と、前記ステータ積層体の外周に形成された複数の切欠部と、前記各切欠部内でかつ軸方向に沿って設けられ、前記ステータ積層体の回り止めとなる回り止め体と、前記ステータ積層体の軸心に設けられたロータ孔内に配設されたロータと、前記センサケーシングの側部に形成された1個又は複数の貫通孔よりなり、前記貫通孔を介し、溶接手段により前記回り止め体と前記センサケーシングとを溶接して一体化することにより、回り止め体とセンサケーシングとを一体的に固定することができ、信頼の高い、かつ、非常に厳しい振動及び環境の下でもステータ積層が崩壊することなく、安心して長く使用可能となる。
また、前記回り止め体は、丸棒よりなることにより、ステータ積層体への取り付けが容易である。
前記回り止め体は、丸棒の端部に設けられた弧状部材を有し、全体形状がT字型をなすことにより、ステータ積層体への取り付けが容易となる。
前記回り止め体は、断面弧状をなし所定長さの板部材よりなることにより、ステータ積層体の各ステータ片全体に対して固定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態によるRVDTのステータ固定構造及びその固定方法を示すRVDTの断面図である。
図2図1のステータ積層体及びその周辺の構成を詳細に示す拡大断面図である。
図3図1のステータ片を拡大して示す平面図である。
図4図1のロータを示す側面図である。
図5図1の回り止め体の拡大斜視図である。
図6図1の回り止め体の他の形態を示す拡大斜視図である。
図7図1の回り止め体の他の形態を示す拡大斜視図である。
図8図1の回り止め体の他の形態を示す斜視図である。
図9】第2従来構成の形態を示す半断面図である。
図10】第3従来構成の形態を示す半断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明によるRVDTのステータ固定構造及びその固定方法は、ステータ積層体の回り止めとして、ステータ積層体に設けた回り止め体とセンサケーシングとを溶接手段で溶接することにより、ステータ積層体のセンサケーシングへの固定を完全とすることである。
【実施例0016】
以下、図面と共に本発明によるRVDTのステータ固定構造及びその固定方法の好適な実施の形態について説明する。
尚、図8及び図9に示される第2、第3従来構成と同一又は同等部分には、同一符号を付し、その説明は重複を避けるために省略する。
従って、図1の説明は、前述の図8及び図9の構成とは異なる部分についてのみ説明する。
図1におけるセンサケーシング1の段部2の内面1a、すなわち、前記センサケーシング1の内面1aには、ステータ積層体4が設けられている。
前記ステータ積層体4は、プレス加工等による輪状板からなる複数枚のステータ片3を転積させつつ積層させた構成よりなり、前記各ステータ片3の外周には、複数の凹部からなる切欠部20が形成されている。
【0017】
前記各ステータ片3を積層させてなるステータ積層体4の内側には、内方に向けて突出する第1、第2、第3、第4磁極A、B、C、Dが形成され、前記各磁極A、B、C、Dには、励磁コイル及び出力コイルからなるステータ巻線10が設けられている。
【0018】
前記ステータ巻線10のリード線11は、外部の制御器(図示せず)に接続されており、前記各磁極A~Dの内側の弧状の長さは、第1、第3磁極A、Cが同一、第2、第4磁極B、Dが第1、第3磁極A、Cよりも小であるように構成されている。
さらに、ステータ積層体4の軸中心に形成されたロータ孔21内には、図4で示されるように軸孔8aを有するロータ8が、前記回転軸9を介して設けられている。
【0019】
前記ロータ8は、図4に示されるように、輪状本体8Aの両側に、扇形状の突出部8Bが対向配置されている。
前記ロータ8がその内側に組み込まれたステータ積層体4は、図3に開示されており、前記ロータ8の左右回転により、各磁極A、B、C、Dとのギャップパーミアンスの変化に応じて出力電圧の差が得られ、周知のように、回転型電圧差動変圧器(RVDT)の機能を得ることができる。
【0020】
また、本発明で重要なのは、前述のRVDTの周知の構成ではなく、図3で示される軸方向Pに沿って形成された切欠部20と、この切欠部20に挿入するための、図5図6図7及び図8で示されるピン状の回り止め体25であり、図5は丸棒上、図6は丸棒の端部に弧状部材26を設けた構成、図7は、断面弧状をなし所定長さの板部材27の何れか1個が採用されていることである。
図8は半円柱状に近く、センサ内面接触面25aと切欠部接触面25bを有している。各接触面25a、25bは互いにR、Rが異なっている。
前記回り止め部材25は、前記各切欠部20(図3の形態では4個)内に取り付けられた後に、前記センサケーシング1の段部2の内面1a内に嵌入される。尚、前記回り止め体25の長さとステータ積層体4の軸方向Pの長さは、ほぼ同一か、又は、ステータ積層体4の方が回り止め体25に対してやや短く構成されている。
【0021】
前述の場合、前記センサケーシング1の外周、すなわち、側部1Eには、前記回り止め体25に接する貫通孔12(すなわち、側部1Eの肉厚を貫通する方向に形成されている)が、図3の各切欠部20に対応して設けられている。
前記貫通孔12は、前記センサケーシング1の前記回り止め体25に対応して1個形成しても有効であるが、前記切欠部20の軸方向Pの長さに沿って図3のように、複数個(4個)形成しても有効である。
【0022】
すなわち、前述のように、1個又は複数個からなる前記貫通孔12を介して、例えば、スポット溶接からなる溶接手段13を用いて溶接を行うと、前記回り止め体25と前記センサケーシング1の内面1aとが溶接で一体化される。
前述の場合、前記各回り止め体25は、前記各切欠部20に対して、組み立て前から挿入しておくか、又は、組み立て後に前記センサケーシング1の後方から挿入して打ち込んであるため、前述の溶接が終了後は、前記センサケーシング1と前記回り止め体25とが溶接で一体化し、前記ステータ積層体4と前記回り止め体25とが、摩擦結合することにより、前記センサケーシング1と回り止め体25とステータ積層体4とが互いに結合する。
尚、前記センサケーシング1と前記回り止め体25は、互いに溶接性で相性のよいステンレス材が最も好適である。
また、図3の形態では、前記切欠部20は、前記ステータ積層体4の各スロット4Aに対応して4個形成されているが、4個に限ることなく、4個以上とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明によるRVDTのステータ固定構造及びその固定方法は、ステータ積層体とセンサケーシングとの間の切欠部に嵌合された回り止め体とセンサケーシングとを溶接しているため、従来に比べると、センサケーシングと回り止め体とステータ積層体とを完全に一体化することができ、RVDTの信頼性を従来よりも大幅に向上させることができる。
【符号の説明】
【0024】
1 センサケーシング
1a 内面
1E 側部
2 段部
3 ステータ片
4 ステータ積層体
4A スロット
6、7 軸受
8 ロータ
8A 輪状本体
8a 軸孔
8B 突出部
9 回転軸
10 ステータ巻線
11 リード線
12 貫通孔
13 溶接手段
20 切欠部
21 ロータ孔
25 回り止め体
26 弧状部材
27 板部材
30 丸棒
A、B、C、D 第1、第2、第3、第4磁極
P 軸方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10