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▶ 伊藤 綾夏の特許一覧

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  • 特開-留め金具機能付き取手 図1
  • 特開-留め金具機能付き取手 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022032363
(43)【公開日】2022-02-25
(54)【発明の名称】留め金具機能付き取手
(51)【国際特許分類】
   E05C 21/02 20060101AFI20220217BHJP
   E05C 1/04 20060101ALI20220217BHJP
   E05B 1/00 20060101ALI20220217BHJP
   E05C 19/16 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
E05C21/02
E05C1/04 B
E05B1/00 311D
E05C19/16 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020136051
(22)【出願日】2020-08-11
(71)【出願人】
【識別番号】720006951
【氏名又は名称】伊藤 綾夏
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 綾夏
(57)【要約】      (修正有)
【課題】地震の際に、食器等が扉にぶつかり、扉等が開く事を防止する留め金具機能を付加した取手を提供する。
【解決手段】観音開き扉の一方の扉に取手Aを他方の扉に取手Bを設け、取手Aは、内側に軸受と軸受けに嵌合する2本の軸によって構成されたスライド式留め金物を有し、2本の軸の片側先端に取り付けたマグネットシート付きプレート(凸部)と、取手Bに設けた止金物受け(凹部)が、マグネットの引力によって吸着することにより嵌合し、留め機能が発揮され扉が開放出来なくなる。2本の軸の他端側に設けた手掛けを引く事により、マグネットによる吸着面の留め機能が消滅し、扉を開くことが可能となる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
「取手A・取手B」を支持台座に取り付け、支持台座を扉に取り付ける。
各々の「取手」は、支持台座先端のストッパー付き軸部に、本体裏面に設けた
軸受金物を嵌合する事により固定される。
「取手A」には、スライド式留め金具を装着する。
スライド式留め金物は片側の先端にマグネットシート付きプレートを取り付けた
2本の軸によって構成され「取手A」の「手掛け」を引く事でマグネットによる
吸着面の留め機能が消滅し、扉を開く事が可能となる。
扉を閉める時は、扉を閉めた後にマグネットの引力で、スライド式留め金物が
「取手B」に吸着される事によって、留め機能が発揮され扉が開放出来なくなる。
マグネットの引力によってスライド式留め金物が、「取手B」に嵌合する事で、
地震時の揺れで食器等が扉にぶつかり、開放されるのを防止する事が出来る。









































【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、扉の開放防止器具に関するもので、地震の際食器棚等の扉が開く事を
防止する為の「取手」留め金具機能を一体化した器具である。
【背景技術】
【0002】
地震の際に食器棚等の観音開き等の扉が開いて皿や物が飛び出したりして、
怪我をした事例が報告されている。
扉等が開く事を防止する為の器具として
従来、留め金具等が使用されていたが、家具の美観を損なっていた。
「取手」にマグネットによる留め金具機能を付加した器具はなかった。

[ 考案の開示 ]
[ 考案が解決しようとする課題 ]
【0003】
地震の際に、食器棚等の開き扉が開き食器が飛び出して
怪我をする災害を防止する必要があった。
又、留め金具と「取手」が別々であると美観が損なわれる為
食器棚等の「取手」に留め金具機能を付加する必要があった。

[ 課題を解決する為の手段 ]
【0004】
本考案は、「取手A・取手B」を支持台座に取り付け、
支持台座をナット付きビスによって扉に取り付ける。
この時ビスは、扉を貫通させて背面に設ける裏受台座の表面にて
ナットで固定する。
各々の「取手」は、支持台座先端のストッパー付き軸部に
本体裏面に設けた軸受金物を嵌合する事により固定される。
「取手A」には、スライド式留め金具を装着する。
スライド式留め金物片側の先端にマグネットシート付きプレートを取り付けた
2本の軸によって構成され「取手A」内側の軸受に嵌合する。
扉を開く時は、「取手A」の「手掛け」を引く事により
マグネットによる吸着面の留め機能が消滅し、扉を開くことが可能となる。
扉を閉める時は、扉を閉めた後にマグネットの引力で、スライド式留め金物が
「取手B」に吸着される事によって、留め機能が発揮され扉が開放出来なくなる。
マグネットの引力によってスライド式留め金物が「取手B」に嵌合する事で、
地震時の揺れで食器等が扉にぶつかり扉が開放されるのを防止する事が出来る。
この様に留め金機能が一体となった「取手」となる。










[ 考案の効果 ]
【0005】
本考案においては、観音開き扉の片側にスライド式留め金物を装着した
「取手A」を、もう一方に留め金物受け凹部を設けた「取手B」を取り付け、
閉鎖時はマグネットの引力によって連結され閉鎖状態を確保する。
【0006】
地震の揺れで扉が開放する事を防止する際には、
マグネットの引力で連結された「取手」により留め機能を発揮する。
万一、マグネットの引力より大きな揺れの力が加わった時でも、
吸着面による凹凸部の嵌合によって閉鎖状態を堅持する。
【0007】
扉を開放する際には、「取手A」の「手掛り」を引く事で、
マグネットの引力を無力化させ連結を解消して留め機能が失われる為
「取手」を手前に引く事で扉が開放する。
【0008】
この様に本考案による留め機能付き「取手」は、
扉が地震の振動で開放される事を防止する開放防止具である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】取手正面図・扉取り付け断面図 取手を扉に取り付ける時の図面である。 取手A側には、吸着面側にマグネットシートを張り付けた手掛け付きスライド金物を、取手裏側の軸受けにはめ込み、これを扉側支持台座の軸部に軸受金物を介して取り付ける。 取手B側には、取手にA側のスライド金物(凸部)受け用凹部を設け、内側にマグネットシートを張り付ける。取手Bの扉への取り付けは取手Aと同様に扉側支持台座の軸部に軸受金物を介して取りる。
図2】支持台座、手掛け付きスライド金物正面図・側面図 軸付き[―型支持台座と扉裏側の裏受台座とをナット付きボルトによって接合する。 手掛け付きスライド金物の正面・側面を表す。
図1
図2